記事番号: 1-646
公開日 2019年12月18日
飼い主のいない猫(いわゆる野良猫)が繁殖し、「家の庭に糞をして困っている。」「近所に野良猫が増えて困っている。」という苦情が多く寄せられています。
このような相談を受けても、(猫は愛護動物であり)市役所が駆除を目的とした捕獲ができないため、猫が近づかない対策を取っていただくしかないのが現状です。
野良猫が増える原因
無責任に野良猫にエサやりを行っている人がいます。野良猫への無責任な餌やりは、近隣住民とのトラブルを起こし、動物虐待事件につながることもあります。また、猫同士で繁殖が盛んになり猫が増えれば、喧嘩による怪我、感染症や交通事故が起こる確率が高くなります。実際、市役所には毎日のように、道路でひかれた猫の回収依頼があります。無責任なエサやりは、このような「かわいそうな」猫をさらに増やすことになります。
地域猫活動とは
このような問題解決に向けて飼い主のいない猫による問題を住民みんなで解決していく「地域猫活動」にという手法を紹介します。
地域住民の理解と協力を得て、エサやりやトイレなどを適正に管理することで、猫によるトラブルを無くし、また、避妊去勢手術を行いその1代限り面倒をみることで、天寿を全うさせながら猫の数を減らしていくという取り組みです。
具体的に行うこと
1.活動グループの結成
地域住民が中心となり、必要に応じてボランティアや動物愛護団体に協力を求めます。活動グループ内で一人の負担が大きくならないような役割分担や、猫を減らしていくための計画を立てましょう。
2.地域の合意
地域猫の活動を行うには、周辺住民の理解が必要です。
理解を得ないまま活動を始めると、不要な近隣トラブルを招いてしまう恐れがあります。
3.不妊去勢手術
不妊去勢手術を行うことで、猫がこれ以上増えることがなくなるほか、発情期の鳴き声やスプレー行為などが減少します。
市では、愛媛県獣医師会が実施している地域猫対策支援事業を、HPに掲載し10月に申請を受け付けています。予算の範囲ですが、不妊治療費の助成を受けることが出来ます。
4.適正な餌やり
餌を与える時間と場所を限定します。
餌は猫が食べきれる量の餌を用意し、食べ残しがあれば片付けて、置き餌はしないようにしてください。
場所は道路沿いなどの危険な場所を避け、猫が安心できる場所を選びましょう。
5.糞・尿の片づけ
エサを与える以上、その猫がした糞尿の片付けも行ってください。
エサ場の周辺で地域の合意が得られた場所にトイレを設置し、管理しましょう。
トイレは1日1回以上清掃し、トイレ以外の場所に猫がした糞も清掃しましょう。
6.活動の周知・猫の飼い猫化
地域猫の写真や特徴などを回覧したり、HPを作成したりして、きちんと世話をしている猫であることを知らせましょう。また、猫を飼いたいという人がいればその猫を飼ってもらいましょう。
参考資料
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