記事番号: 1-3161
公開日 2023年09月01日
令和4年夏以降、トイレの詰まり修理を提供する事業者のウェブサイト上の「水漏れ・つまり修理 関東最安値220円(税込)~」などの表示を見た消費者が、低額な料金でトイレの詰まり修理が受けられるものと思い修理を依頼したところ、追加工事が必要などと言われ、高額な料金を請求されたといった相談が、各地の消費生活センターなどに数多く寄せられています。
消費者庁及びさいたま市が合同で調査を行ったところ、RS設備(以下「本体事業者」といいます。)と称する事業者による、消費者の自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれのある行為(虚偽・誇大な広告・表示)を確認したため、消費者安全法(平成21年法律第50号)第38条第1項の規定に基づき、消費者被害の発生又は拡大の防止に資する情報を公表し、消費者の皆様に注意を呼びかけています。
消費者の皆様へアドバイス
ウェブサイトに表示された低額な料金をうのみにせず、依頼する前に、作業内容や料金を確認しましょう。
本件事業者はウェブサイトで低額な料金を表示し、一般的な料金よりも低額な料金でトイレ修理が受けられると思わせていました。インターネットで検索すると、他にも低額な料金を表示するウェブサイトは存在します。これら全て悪質業者というわけではありませんが、表示された料金で修理作業が完了するとは限りませんので注意が必要です。会社概要や所在地、水道局指定業者か否かなどをチェックして、信頼のおける事業者か確認しましょう。
自宅に来た作業員は信頼できる作業員でしょうか。作業内容や請求された料金に納得できないときは、その場で料金を支払うことに慎重になりましょう。
自宅に来た作業員は、依頼した事業者から委託を受けた別の事業者から派遣されてくることもあります。後にトラブルになった場合のためにも、まずは自宅に来た作業員の身元をしっかりと確認し、作業手順やどこが詰まっているのかなどの説明を受けて、見積もりを示してもらい、高額だと感じた場合は他の事業者にも料金を問い合わせてみるなどしてみましょう。
また、悪質業者は作業をしながら次々と工事を追加し高額な料金を請求します。事前に説明のなかった修理作業の費用が計上されていたりして、作業内容や請求された料金に納得できないときは、家族に相談する等と伝え、その場で料金を支払うことに慎重になりましょう。
トイレが詰まってしまっても慌てずに、まずは冷静になりましょう。
トイレが詰まっても慌てずに、まずは冷静になりましょう。普段から、簡易トイレを数日分備蓄しておいたり、信頼できる事業者を探しておきましょう。
ウェブサイトを見て修理依頼した場合であっても、クーリング・オフできる可能性もあります。
ウェブサイトの低額な料金を見て修理訪問を依頼したにもかかわらず、実際には消費者のお宅において高額な修理の勧誘を受け契約した場合、クーリング・オフできる可能性があります。
困ったときは消費生活センターにご相談ください。(消費者ホットライン 188)
本件の概要等については、消費者庁公表資料[PDF:4.47MB] を確認ください。
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