一般質問 H25. 6 石崎久次 議員

公開日 2014年09月03日

質 問 事 項
市立病院の問題について
産業通の渋滞解消について
大城市政について

 


 

〔石崎久次君登壇〕

○石崎久次君 
 
大綱1点、市立病院の問題についてを質問いたします。その中で先日ありました受け入れ拒否による市内男性の死亡についてをまずお伺いしたいと思います。

 

 冒頭に、この亡くなられた男性と御家族の方に心から哀悼の意を表したいと思います。

 

 まず、事実関係についてお伺いしたいと思います。

 

 愛媛新聞の418日付5面に、46日土曜日9時ごろ、男性が息苦しさを訴えていると御家族の方から119番通報があり、午後105分に市立病院に運び込まれました。その後、3時間後に亡くなったとありました。問題は運び込まれるまでの経過にあり、消防本部の救急救命士が容体を確認し、例外的に搬送が適当と判断して受け入れを要請したとあります。市立病院は救急救命士の判断は例外規定には該当しないとして一旦は受け入れを断った。その後、宇和島市の病院に照会したところ、症状などから対応困難とされた。また、その後市立病院に再度依頼したが、断られた。また、さらに宇和島市の別の病院にも受け入れを要請したが、応じてもらえなかった。そして、950分ごろ、救急車内で容体が悪化、心肺停止となり、3回目の照会で市立病院が受け入れたとありました。この内容の記述に間違いはありませんか、まずお伺いいたします。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市立病院事務局長。

 

○市立病院事務局長(河野謙二君)
 記事の内容、記述に問題がないかという御確認の御質問でございますが、市立病院としては、土曜日の救急受け入れ停止という原則の中で
1回目と2回目は他施設への搬送をお願いいたしました。3回目の要請時には、他施設での受け入れが難しいということ、かつ患者の状態を考慮して例外的に受け入れを行ったものでございます。

 

 なお、記事の中の例外規定という表現ですが、私の説明が不十分でございましたが、消防隊から要請がある場合に、患者が重篤な場合など例外的に受け入れる場合がある、対応できる場合があるということを消防署と病院の間で取り決めているということでございます。

 

 その他、詳細な内容につきましては、病院では把握できないこと、あるいは厳密に言えば正確でない部分もございますが、患者搬送までの流れとしてはおおむね記事のとおりでございます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

 

○石崎久次君 
 それでは、お伺いします。

 

 先ほど、今病院事務局長のほうからありましたが、電話で対応する、例えば今救急救命士のほうから連絡があった、そしてその判断を誰がするのか、まず医者がいないという状況の中での対応になっているわけですから、その判断の例外規定という判断、重篤な判断という規定はあるとは思うんですが、ただしその中に救急救命士という命を預かる立場の人が判断されたことに対して誰が判断されて断っているのか、まずここを聞きたいと思います。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市立病院事務局長。

 

○市立病院事務局長(河野謙二君) 
 病院には当直の医師がございます。当直の医師が受け入れできるかどうか判断をいたし、当直の医師で判断できない場合にはそれぞれの専門の医師に連絡をとる場合もございますが、基本的には当直の医師が対応するということになります。

 

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

 

○石崎久次君 
 今回の問題は慢性的な医師不足による医師の負担軽減のため、市立病院が土曜日の
2次救急受け入れを断っていることであろうと思います。今の医師数の現状からすれば、土曜日の受け入れを断ることも仕方ないのかなあと思われます。しかし、だからこそ患者の方々や御家族の方々からすれば、土曜日の救急車の受け入れは確実に迅速に、そして市立病院以外の病院を確保しておく必要があったと思います。今回の件で市民の皆様の間に救急医療に対してなお一層の不信感が募ったのではないでしょうか。受け入れる病院にもその時々で都合というものがあるんだと思います。が、この問題は命の問題であります。宇和島なり松山の病院とどう取り決めをされて、どのようなマニュアルをつくり、相互協力を進めてきたのか、お伺いいたします。

 

○議長(宇都宮富夫君)  医療対策課長。

 

○医療対策課長(新田幸一君) 
 お答えいたします。

 

 市立病院の救急患者受け入れ休止日において八幡浜市からの救急患者の受け入れについて、松山市医師会、市立宇和島病院及び宇和島徳州会病院を訪問して公文書及び口頭でお願いをし、受け入れの承諾を受けておりますけれども、これは当方からの一方的なお願いを了承していただいたものでありまして、文書等でもって当事者を拘束できるようなものではないと考えております。

 

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

 

○石崎久次君
 先ほども言いましたけど、その病院病院にもやはり同時期にそういう患者さんが現地でおられたという場合などもあると思うんですよ。そのときに、先に受け入れている患者さんがいるのに手術をしなくちゃいけない状況の中で八幡浜が来たからじゃあ絶対受けますということは確かに難しい問題かもしれません。ただ、その中でもやはり医師不足っていうこの現状は八幡浜市自体が招いているこの現状であるという認識のもとでいけば、八幡浜市として八幡浜市民に対してどうしても受け入れる場所をつくっていくという努力、そういうものが必ず必要だと思うんです。

 

 それと、100%ということまでは確かに厳しいかもしれません。けれど、その中で本当に市民の皆さんが納得していただけるような、そういう自分たちも一生懸命やった結果というものをきちっと出していかないと、やはり納得は得られないと思うんですよ。その辺からもこれはちょっと要望にしときますけれど、もう一度いろんなところから情報を集め、情報を交換し、やっていただきたいと思います。

 

 あと、もう一度お伺いしたいことがあります。例外規定に該当しなかったとありますが、3度目の受け入れで心肺停止状態となってからは一転受け入れをしたということです。本来、重篤な事態というのはまず助かる可能性もあるのかと思うんですけれど、心肺停止という状態で受け入れる、普通一般的に言いますと心肺停止というのは亡くなられてから受け付けるというとこですね。病院は本来死んだ人を受け付けるとこはないはずです。死ぬ前に何とかその人を受け入れようとする努力をするとこです。その辺ももう一度よく御理解をいただいて、何とか皆さんで一生懸命やっていけるこの八幡浜市をつくっていこう、そういう意識を、やはり市民の皆さんに目に見えた形でぜひ出していただきたい、これも要望としときます。

 

 続きまして、この問題に関しまして市長にちょっとお伺いしたいと思います。

 

 この救急車にお迎えに行って、その患者さんを救急救命士の方なりなんなりが何名かで何とか命を救ってあげたいと思って一生懸命手配をしたりやられてると思うんですよ。市の職員ではありませんけれど、市長、施設事務組合の組合長ですね、ですからその人たちがどういう思いでこの最後に亡くなられた方の話を聞いたときに思われたのか、私はそれが一番逆にその人たちの思い、何で俺たちできなかったんだろうか、何で助けてあげられなかったんか、そういう思いを僕この方々に対して何か申しわけないというか、何とかフォローしてあげていかないといけないんじゃないか。初めてのことですから今までに対応もされてはないと思いますけれど、市長のお考えをお伺いしたいと思います。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

 

○市長(大城一郎君) 
 石崎議員おっしゃるとおり、そのとおりだと思います。そして、今後はより救急救命士と病院との連携、コミュニケーションをしっかりととっていく、そういった上で今回のような本当に大切な命を少しでも守れるような、そういった努力をお互いに勉強しながら改善していけるところは改善していきたいと思っております。

 

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

 

○石崎久次君 
 それでは最後に、この問題に関しまして新聞報道がありまして、議長控室で議会側
5名、理事者側3名で協議と説明の場を持ったと思います。その中で、病院の事務局長のほうから今の現状の先生の数、仕事量の負担量からではこの土曜日の救急受け入れは難しいという話がありました。それも聞きながら、議会側の5名の人間もこれ以上のことは難しいのか、確かに納得もしたんです。

 

 ただ、先ほども言いましたように、宇和島、松山いろいろありますけども、これは保健所も巻き込んでやらないといけないことじゃないのかという御提案をさせていただきました。その御報告をいただけるという話だったんですけれど、この点についてはいまだにまだちょっと話し合いがまだついてないのかなという状況ではありますけれど、その経過について今その話し合いの後どうなっているかを、まずお伺いしたいと思います。

 

○議長(宇都宮富夫君)  医療対策課長。

 

○医療対策課長(新田幸一君) 
 お答えいたします。

 

 今回市議会の申し入れを受けまして改めて市立宇和島病院を訪問して、積極的な受け入れをしていただけるようお願いをし、了解をいただいております。また、保健所にも状況の報告を行いまして、広域での救急体制の一層の充実に向けて配慮していただくようお願いをしております。

 

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

 

○石崎久次君 
 できるだけ早い、明るい未来が開けるようなことをお願いしときます。

 

 最後にもう一つ、3年前に八幡浜市、大洲市、西予市を中心とした広域医療体制を整備することが鳴り物入りでスタートしたわけです。そのスタートした地点で、国道を病院の通路と見立ててスムーズな医療連携を図っていきますという大胆なコンセプトがありました。しかし、私が知る限りでは、大洲市に急患センターがオープンしたということ以外に3市の連携というか、言葉どおりの医療連携が本当に順調に進んでいるのか。本来であれば、言葉どおり連携が進んでいれば、本当だったら宇和島、松山といったちょっと遠いところじゃなくて、本当に近距離での2次救急の相互間医療体制が組めるのではないか。この場では言いませんが、聞き取りのときに少し難しい話もさせていただきましたけれど、そういうお互いにどう自分たちのところを無理しながらでも、ただし一緒になってやっていける方法を探せるんではないかっていう協議の場をもっともっと深めていく必要があるのではないかというふうにちょっとお伺いした記憶もあります。大洲市、西予市を含めたこの広域医療が現在どうなっていくのか、あと2年後が一応、本当は5年間の計画であったと思いますんで、現在3年間計画しまして、あと2年後にはこうなりますとか、こういう計画どおり進んでますとか、なかなかうまくいってない、この現状をもう一度確認をさせていただいたらと思います。

 

○議長(宇都宮富夫君)  医療対策課長。

 

○医療対策課長(新田幸一君) 
 お答えいたします。

 

 平成21年度に県が策定しました地域医療再生計画に基づきまして、八幡浜市、大洲市、西予市等の広域圏での2次救急医療体制の整備を保健所が中心となり進めてきましたが、圏域内の各病院とも医師数に余裕はなく、合意形成できないまま推移してきましたが、平成244月から週2日の夜間のみではありますが、大洲圏内、八幡浜圏内での広域輪番を開始してきたところでございます。

 

 しかしながら、市立病院における土曜日の救急受け入れ休止を解消するまでには至っておらず、やむを得ず引き続き松山市あるいは宇和島市の病院に受け入れをお願いしているのが現状でございます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

 

○石崎久次君
 先ほども、午前中申しわけなくて、私ちょっと体の調子が悪くて病院に行ってきたわけです。本当市立病院いっぱいでした。それと、患者さんに対する看護師さん、補助者さん、そして先生の態度も大変一生懸命で真面目にやっておられました。大変だなあと、自分で病院行って感じるんですから、これは間違いないことだと思います。

 

 ただ、その中にありまして、先生の大変さ、看護師さんの大変さはよくわかりますし、大変御苦労されているということもわかります。また、事務局のほうも大変なことだと思う、これは本当に理解をしながら、我々議員としても、議会側としても本当にただ文句ばっかり言うばっかりではいけないと思うんですね。何かやれる方法があれば私たちも協力できることは協力していきますし、これはひとえに市民の皆様の安心・安全を守っていく、そういうことが大変大事なことだと思います。今後とも、何かありましたら、私も微力ですけれど、少しは何かできるかもしれません。ですから、お互いに協力を持ちながら頑張ってやらさせていただきたいと思いますので、その点よろしくお願いします。

 

 2点目としまして、市立病院完成に伴う諸問題についてを議題とさせていただきます。

 

 まず、現在市立病院の建てかえが進んでおります。昨年、私たち民生文教委員会は行政視察で滋賀県高島市にある高島市民病院の病院建てかえに伴う先進的な病院の設備システム等を見学、勉強してまいりました。そして、12月定例会の委員会の中で理事者側に高島病院の見習うべき点をぜひ新病院であります八幡浜市立病院にも生かしてほしいと要望、提案いたしましたところ、今6月議会において、その一つである電子カルテ導入予算の一部が計上されております。迅速な対応に感謝している次第でありますが、そのほかにも緊急災害時に対応できるように、各フロアに酸素吸入の設置や、フロアそのものが、一時的ではありますが、避難所または診療、治療のできる場所となるようにあらかじめ考えられ、進められるようにとお願いしておりました。その後の要望に対しての連絡をいただいておりませんが、今回の建てかえの新病院に緊急災害時における重要な設備を完備されるよう改めて要望いたしますが、今現在どのようになっているのか、まずお伺いいたしたいと思います。

 

○議長(宇都宮富夫君)  医療対策課長。

 

○医療対策課長(新田幸一君) 
 お答えいたします。

 

 酸素、それから吸引設備につきましては各階に配置する計画としており、災害時の治療予定区域には廊下などにも設置する予定としております。

 

 また、災害対策本部、トリアージスペースや治療ゾーン、避難場所については、地震や津波などの想定される被害の程度に応じて、1階から3階の各階ごとに機能配置できるよう運用することとしております。

 

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

 

○石崎久次君 
 私たちの行政視察も少しは役立ったのかなあと、大変今のお話、建てかえの順調さ、内容を聞いて安心しました。できるだけ早く市立病院が完成されること、そして運用されることを願っております。

 

 次に参ります。

 

 新病院の建設に当たっては各種補助金を充てると聞いております。この補助金の中で一番多いのは、一昨年11月の国の補正予算でついた119,000万円、耐震化交付金があります。この予算は、いろいろと言われております復興予算であります。東日本大震災の復興予算であるこの予算が、沖縄では道路に、大阪では税務署の耐震化にと全く関係ない地域、場所に使われていることがわかり、現在国で見直しが進められているとマスコミ報道がありました。63日月曜日のテレビを見ていますと、官房長官が現在調査中であり、目的外使用はいかがなものかとありました。また、片山さつき総務大臣政務官は着工済みの案件があっても、補助金の返還請求を行うとも言っておられました。私はこの発言に一抹の不安を感じました。八幡浜市としましても全く関係のない復興予算を念頭に置いた病院建てかえに返還請求があれば大変困ると思いますが、その心配はないのか、お伺いいたします。

 

○議長(宇都宮富夫君)  医療対策課長。

 

○医療対策課長(新田幸一君) 
 お答えいたします。

 

 医療施設耐震化臨時特例交付金は、東日本大震災の復興予算により災害時の被災者医療の核となる災害拠点病院を対象に耐震化を図っていくものです。当病院もその趣旨に基づき整備を進めるもので、既に交付金の交付決定をいただいております。県の要綱では119,000万円が補助の上限とされておりまして、現在いただいている交付決定額は約111,800万円でございます。差額につきましては、入札により事業費が決定し、建築単価が上限額を下回ったことによるものです。

 

 議員お話しの新聞記事につきましては、県庁に問い合わせたところ、国からは現在のところ特別な指示などはいただいていないということでございます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

 

○石崎久次君 
 この問題は余り本当は触れたくない問題ですので、この辺でやめたいと思います。

 

 大綱2点目としまして、産業通の混雑解消についてお伺いいたします。

 

 昨年9月に江戸岡交差点の道路に関し、株式会社フジの協力を得て道路の拡張工事を行うことができますという大変ありがたい話が入ってきました。いつもは朝夕慢性的に渋滞していた問題が解消されるわけです。

 

 まず、現在の経緯と工事の着工時期、完成時期をお伺いいたします。

 

○議長(宇都宮富夫君)  建設課長。

 

○建設課長(矢野 武君) 
 お答えいたします。

 

 県土木事務所によりますと、現在交差点の設計を行うとともに関係機関との協議を行っており、今年度中に用地測量や隣接ビルの物件調査を行った後、用地交渉に入る予定であると聞いております。

 

 また、フジが移転し、現在の店舗を取り壊した後に新しい店舗を建築することになりますが、それに合わせて道路拡幅工事も完了する予定であるとのことです。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

 

○石崎久次君 
 昨年
9月にその話をいただきまして、確かに最初は3車線化という問題を逆に言われたんで、私は毎日そこを通っておりますんで大変、右車線、直線、今ない左車線ができると、すごく道路の渋滞はなくなるもんだと思いました。ただ、途中でなかなかいろいろ難しい問題もありまして、はっきり市の工事ではなく県の工事ですから、今その設計をやっている段階です。ですから、設計をやっている段階ですから、やっぱり要望というのは要望として確実に着実に言っていただくこと、要望を出さないと何もできませんので、本来最初に目的としている、本来していただきたいという目的、要望に関しましては、今後ともその確定するまでしていただきたいと思います。これは要望としておきます。

 

 続きまして、これに伴いましてフジの北浜誘致についてお伺いいたします。

 

 先ほど江戸岡交差点の道路改良に伴い土地を譲っていただくわけでありますが、その際の土地の価格は営業権とかはなく、土地の値段のみで構わないと市と株式会社フジの間で了解がとれているとお伺いしております。大変ありがたいことだと思います。

 

 さらに、北浜の立体駐車場の横にこの株式会社フジが商業施設として出店してもらえると聞いております。遊休地が活用され、市には賃料という名目で収入がふえることはさらに喜ばしいことでもあります。ただ、平たんな土地の少ない当市であります。この商業施設においては、会社ですから確かに利益第一主義と思います。ただ、市の土地をお貸しするという、そういう観点から市民の要望も酌み取っていただけるよう、これは市の窓口に対しての要望とはなりますが、交渉をしていただきたいと思いますが、答弁をいただければと思います。

 

○議長(宇都宮富夫君)  政策推進課長。

 

○政策推進課長(大本孝志君) 
 お答えをいたします。

 

 フジの北浜誘致において市民の要望を酌み取って交渉してほしいとのことでございますが、市では昨年の11月にフジの店舗開発担当者を交えまして女性団体の方々と意見交換会を開催したほか、市民から寄せられる要望を参考にしながら各種協議の場において市内の消費者の意見、意向をフジへ伝えてきたところでございます。

 

 しかし、議員も御指摘のとおり、企業にとっては収益性があるかどうかが非常に大事なこととなります。また、テナント出店ということになれば、事業者同士の交渉事になりますので、市の関与は広く要望を伝えるレベルにとどまるべきものであると考えております。

 

 ただ一方で、フジにとりましても顧客ニーズを捉えた店舗づくりをしないと経営に大きく響くことから、独自で綿密なニーズ調査を実施しているものと思いますし、これまで市を通じて伝えた市民の意見についても参考にしていただけるものと期待をいたしております。

 

 以上でございます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

 

○石崎久次君 
 この誘致に関しましても、交流拠点施設を、あと市場等を考えますと、あの地区が一大商業施設になると思います。ぜひそこが八幡浜の本当の起爆剤となって、八幡浜市の商店街を巻き込んだ形で、とにかく八幡浜市を活性化して、もっともっと栄える町、昔の元気のある町にするとすれば、こういう機会を逃すことはありません。

 

 ですから、スタートも大事です。まず、みんなで話し合うっていうことが一番大事なことなんですけれど、その中にあって目標もきちっと設け、みんなでこの施設をどういうふうに運用しながら、八幡浜市の将来をどう持っていくのか、そういうことをきちっとつくっていただくことによって、このお貸しするフジさんの立場もよくなると思います。あの地区が逆にはやらないと、フジさんも何だって逆に思われるっていうのもあります。フジさんが頑張っていただいて、逆にまたその地域が栄えるということもあります。お互いがお互いに情報交換をしながら、お互いがよくなれる方法っていうのはやはり民間と民間だけでは難しい面もありますので、その中に行政が少しは入っていただいて、接着剤なのか、油の役目ですかね、潤滑剤っていう役目ですかね、そういうこともきちっと果たしていただくことによって、本当に八幡浜市を発展させていただきたいと思いますので、その点をよろしくお願いしたいと思います。

 

 次に、この道路拡張に伴いまして、もう一点お願いしたい点があります。祇園橋周辺の道路整備についてであります。

 

 江戸岡交差点の改良がなされていることももちろんではございますが、同時にこの、先ほど言いましたみなっと等あの地区に人がいっぱい入ってくるようになってくると思います。そうするときに、三瓶宇和線からとか、私ども真穴地区から舌間、八代地区の方面から車が合流する祇園橋周辺の道路整備も大変重要な問題だと思います。市が知り得る限りの現在の県の、または市の開発っていうか、道路整備事業の整備計画を、わかりましたらお聞かせいただきたいと思います。

 

○議長(宇都宮富夫君)  建設課長。

 

○建設課長(矢野 武君)
 お答えいたします。

 

 祇園橋交差点から八代橋までの計画区間において、現在県土木事務所が祇園橋交差点周辺の用地測量を行っており、今後は補償物件の調査を行い、調査完了後、今年度中には用地交渉に入る予定であると聞いております。ある程度まとまった道路用地が確保できれば、来年度中には交差点の改良工事に着手する予定であるとのことです。完成すれば、約400メーターの区間において2車線の車道と歩道が完備されることになります。市としましても、県と協力しながら、国道378号の混雑解消に向け努力していきたいと考えております。

 

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

 

○石崎久次君 
 この江戸岡交差点の問題、また祇園橋の問題、何十年来の多分悲願だと思います。この機会に整備をしようという計画ができている、ここを逃したら次はもうないんじゃないかと思います。ぜひこの機会に積極的に市も県のそういう計画に絡んでいただいて、前向きに、また早期に完成されますことを要望したいと思います。

 

 大綱3点、大城市政についてお伺いいたします。

 

 その中でも、先ほど同僚議員からありましたけれど、今回の市長選を通して少しお伺いしたいと思います。

 

 今回の市長選は、全国でも珍しい40歳代同士の選挙戦となりました。市民の皆様は、若い2人ですから、将来の八幡浜をどうしようとしているのか、政策に注目されていましたが、いざ選挙戦になりますと誹謗中傷合戦となり、市民にとっては余り魅力のない選挙ではなかったかと思います。次回の選挙は公明正大に、政策論争や八幡浜市の未来を語り合う選挙になっていただきたいと思います。

 

 そこで、市長にお伺いいたします。

 

 今回の選挙では近年の他市同様、僅差の勝負となりました。市を二分した選挙でもあったということです。ただ、その中に若い人たちの中には誹謗中傷に我関せず、八幡浜市をよくするために実に純粋な気持ちで選挙に臨まれていた人が多くいましたことも事実であります。このことが、今回の選挙で得た八幡浜市の一番の財産ではないかと思います。それを思いますと、選挙に決着がつき、大城市政の2期目がスタートしたわけでございますから、ここは大城市長の寛大なお気持ちで若い人たちの思いをしっかり受けとめていただき、今後の市政運営にしこりの残らないよう配慮していただきたいと思いますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

 

○市長(大城一郎君)
 石崎議員がおっしゃられました誹謗中傷合戦というようなことで言われましたが、誹謗中傷を私も受けましたが、こちらから誹謗中傷をしたというようなことは私は思ってませんので、そういった合戦というのはちょっとおかしいんじゃないかと思いますが、今回の選挙、そういった誹謗中傷がかなりあったように思っております。

 

 その中でも、やはり若い人たちが本当に政治に関して今回真摯に向き合って、八幡浜市をよくしていこうというような活動があったのも私も認識しておりますし、またふるさとを思う純粋な気持ち、熱い気持ちでやられていたのも事実でありますし、いい意味で競い合うということはこのふるさと八幡浜をよくしていくものだと思っております。結果はきちっと選挙で出たわけですから、今後は一生懸命頑張った人たち、その人たちの熱い思いをしっかりとくみ上げることができるように、一度リセットしまして、今後オール八幡浜という形を見据えながら若い人たちとともに一緒にこの八幡浜の未来を語り合っていきたいと思っております。

 

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

 

○石崎久次君
 大城市長今言われました。確かに言われることが私は安心しました。やはり今二分したからいつまでもどうこうというんじゃなくて、二分したからこそ早く一つにまとまってこの八幡浜をどうしていこうか。今市長の中で皆さんの考えとかいろいろなものを酌み取ってやっていこうということがありましたので、私重ねて安心しましたと言います。本当今まで政治に興味なかった、八幡浜市のことに対して興味なかった方が八幡浜市にもっともっとよくしていこうという気持ちを持っていただく、そういう機会はなかなか選挙を通してでないとないっていうこともありますし、今後大城市政
2期目スタートに当たって、やはりその人たちの若いパワーと考え方っていうのは意外といろんな多種多様な方が出すことによって新しい気づきが生まれると思います。ですから、そういう面からも、これはまた要望としか言えませんけれど、市長にはいろんな反対をされた方の中にも誹謗中傷的なことでないことに関してのみはやはり大事に扱っていただいて、酌み取っていただいて、八幡浜市を一緒によくしていこうということでよろしくお願いしたいと思っております。

 

 次に、先ほど同僚議員からもありました、これから4年間どうされるんですかっていうことで、私ももう一度お伺いしたいと思います。

 

 大城市政2期目がスタートし、1期目で地盤づくりができたと市長みずからがおっしゃられております。市政も2期目に入りますと、その真価が問われることとなります。さらなる目標、この4年間で大城市政の目指すもの、プランがあればお聞かせいただきたいと思います。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

 

○市長(大城一郎君) 
 先ほど大山議員にも具体的にお答えをしたところでありますが、石崎議員が目指すものは何かというような御質問でございますので、この点少し視点を変えてお答えをしたらと思います。

 

 私の目指すもの、それはいろんな切り口がございますが、一言で言えば市民の皆さんにこの八幡浜に住んでよかった、この八幡浜に生まれてよかった、そういった思いを抱いていただける、そのような町をつくることではないかと思っております。もともと八幡浜は海と山の幸に恵まれ、温暖な気候やまとまった市街地など定住する場所として非常に魅力的だと思っております。地理的な条件から大規模な企業立地については制約こそありますが、地元の実業家の皆さんは八幡浜らしい進取の精神のもと、会社を起こされ、市内、市外で大きく活躍をされております。

 

 そのような中、ここしばらくは高速道路の未整備や時代に対応した商業施設の不足などから、近隣市町村と比較してもややおくれをとっているような状況でなかったかと思います。八幡浜市の購買力が市外に流出している、市外にわざわざ買い物に行く、そのような状況を生んできたのではないかと思っております。今後、可能な限りこのような状況を改善し、最初にお話ししたようなこの八幡浜に住んでよかった、そういった自慢できる町、そのような八幡浜を取り戻していきたいと考えております。

 

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

 

○石崎久次君
 私も最後にこの市議会議員やめるときにいつも言ってることですけれど、子供たち、私にも子供がおります、小さい子がおりますんで、その子供にありがとうって言ってもらいたいんですよ。いい八幡浜にしてくれて、元気のある八幡浜にしてくれて、お父さん、ありがとうと言われたい、ですから一生懸命頑張っていきたいと思います。これは私の、今期で終わりなのか次になるかわかりませんけれど、とりあえずそういう気持ちでいつもやってるということだけは私のほうからも言わせていただきます。

 

 もう一点、来年度の市の新規採用者が9名とお伺いしております。昨年も同数の9名を採用されております。この人口が減少しているんですが、引き続き採用数をふやされた理由をまずお伺いしたいと思います。

 

○議長(宇都宮富夫君)  総務課長。

 

○総務課長(菊池司郎君)
 お答えをいたします。

 

 今年度から平成34年度までの10年間で一般行政職、保健師、技術職員等、病院を除く全ての職種で合わせて116名が定年退職となり、特に平成26年度から31年度の6年間で92名、1年平均約15名の退職数となります。現在のところ、定員適正化計画の人数は達成しておりますが、このような今後10年間の大量退職者が出る現実を踏まえ、年度ごとの採用者数の平準化を念頭に長期的視点に基づく採用計画を立てているところでございます。

 

 今年度採用計画については、管理職である土木技術職が1名退職で1名程度の採用、管理職である保健師が1名退職で1名程度の採用、上記の方針により一般事務職は6名程度、保育士については1名程度の採用となっております。

 

 現在、当市においては国、県からの権限移譲等による仕事量の増加と多様化する市民ニーズに加え、迅速かつ正確な事務処理が求められ、時間外勤務も増加の傾向にある中で、このように計画的に採用することにより職員のレベルアップを図っていくことが必要であると考えております。今後も、職員不足による行政サービス等の低下を招かないよう、ぎりぎりの必要人員を見きわめ、単年度ごとの退職者の多寡に左右されない計画的な採用を心がけてまいりたいと思います。

 

 以上でございます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

 

○石崎久次君
 今総務課長が言われましたように、定年で退職される方が多いとお伺いしております。どこの企業においても人が去ったときに人を入れたって、これは能力というか実際のそのときの実動部隊、はっきり言うたら本当に能力ある方が去っていかれて、新しい方が入ったって、ここにギャップがむちゃくちゃ生まれるんですね。ですから、退職される前に採用しといて、この人たちが力を持ってフォローができる、この体制は私も正しいことだと思います。

 

 ただ、その中で1点ちょっと提案というんですかね、確かに国からいろんな仕事のほうが今もう三位一体改革で来るようになっております。けれど、だからといって市の職員も同じようにばっかりというんじゃなくて、この八幡浜市のいろんな地域を見ますと、地域地域、うちの真穴という地域があります、穴井と真網代という、区という役割があるんですね。やっぱり区というところは公民館も含めいろんな人たちが努力しながら、新しいその自治区という形になってるんですよ。考え方を少し考えますと、八幡浜市がふえるんだったら、少しそういうところに権限と財源を逆にお渡しして、皆さんお願いできませんかと、私たちの市の財政をもう少し楽にしたいし、皆さんに自由な仕事をお願いしたい、市の役割の一端をお願いしたい、そのかわり使い方は皆さんで考えていただきたいと。あと、難しい面は、大きい面とか道路整備の難しい面とか、いろんなもん、老人対策とか、そういうものはなかなか難しい面はありますけど、軽微なもんは意外とあるんじゃないかと思います。そういう考え方を一回庁舎内に持っていただけるような、そういう協議会なり、何人かでそういうプロジェクトでも組んでいただいて、いかにしたら本当に効率のいい市の職員の採用なり職員の配置なり、そして地域を逆にそういうことによって地域の力が、例えば区長さんがおられますけど、区長さんの前も1年で区長さんがかわられます、10年ぐらい前の区長さん元気なもんなんですよ。そういう人たちの力をもう一回結集することによって、その地域がもっと僕は元気になり、八幡浜市の町なかよりも八幡浜市の地域が元気になって八幡浜を盛り上げようっていう、そういう考え方も1つあるんじゃないかと思います。その辺もあわせて、少しそういう考え方を持った何人かのグループで検討していただければと思います。その点を要望と、また答弁をお願いしたい、これで私の質問を終わります。

 

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

 

○総務企画部長(中榮忠敏君)
 議員御指摘の地域の自治組織に予算配分しているという例は確かにあります。私も承知をしております。この制度は、習慣や伝統文化などさまざまな特徴のあるそれぞれの地域の多様なニーズに応え、地域が抱える課題を地域みずからの手で解決していくことにより活力ある地域をつくり上げることが目的であろうと思います。

 

 ただ、そういうことをやったときに、直ちにそれが自治体の職員数の減につながるかどうかというのは、やはりそれを相当研究してみないとわからないと思います。一方的に市のほうからお金をあげるから地域でしっかり考えよというなものがなかなか確立をしていくには相当数時間がかかると思います。当然その中でも市の職員のかかわりというのも一定数は相当あろうかと思いますので、今後市におけるそういう地域自治のあり方についてはしっかりと研究、調査を進めていきたいというふうに思います。

 

(石崎久次君「終わります」と呼ぶ)

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