公開日 2014年09月03日
質 問 事 項 | |
1 | 市立病院入札、最低価格より4億8千万円高い大成建設の落札等について |
2 | 振興ビジョンにおける土地賃貸契約等について |
3 | 文化協会の運営等について |
〔宮本明裕君登壇〕
○宮本明裕君
まず、赤潮被害に遭われた漁業関係者に心からお見舞いを申し上げます。
一般通告書に基づき、大綱3点について、市長並びに関係理事者に質問をいたします。
前代未聞の全国でも例のない4億8,000万円の高値落札が八幡浜市で起こったのであります。市民の多くは疑念と疑惑を感じ、納得をしていないようであります。議場の皆さん、こんなことが許されていいんでしょうか。
大綱第1点は、市立八幡浜総合病院改築事業入札における大成建設による高値落札についてであります。
一般の市民の多くから公共事業について神わざ入札、Cランク業者の請負工事に市外業者が落札をするなど、不信、批判、疑念がささやかれております。大成建設による4億8,000万円の高値落札が、先日の協議会において発表されました。他社の45億円の入札に対して、入札価格49億8,000万、総合評価827.89点の大成建設が落札いたしましたとの報告がありました。
事務局に全国津々浦々の市立病院の総合評価方式の入札を調査をしていただきました。御苦労をかけました。同程度の病院の公共事業において億以上の入札額の差はなく、業者名、入札額、評価額を全て情報公開をしております。インターネットで調べていただきました。
1、なぜ八幡浜市は業者名、入札額、評価点を直ちに公表をしなかったのか。
なぜ技術評価点に100点以上の差がついたのか。入札業者は日本を代表する大手ゼネコンであります。疑問を抱いております。この点についてお伺いをいたします。
4億8,000万円の高値落札の要因は何であったのか、お伺いをいたします。
市長は以前、北浜公園の市立病院移転新築において、大成建設に相談をすると大平で改築をすると費用が増大する旨の発言がありました。先日、全員協議会において大成建設の社名を話したことについて陳謝をいたしました。また、日土町の葬儀において、ある市議の前で大成建設は入札をするとの旨の発言を市長はしておるようでございます。私は本当に首をかしげたのであります。
ある県職OBの方で現在も社会的な地位で活躍されている方から、総合評価方式は行政側、業者側にとって意図的に疑念を生じる可能性のある入札方法であると私に助言をいただいたのであります。私は驚きました。
また、宇和島市立病院新築工事、本体工事の145億円の工事については、分離発注、地元業者との共同体による落札が多く、地元業者、地域経済によい効果をもたらしたと思っております。10部門に分けて分離発注をしております。当市においては、大成建設の単独発注となった上、疑義、疑念が生じるような入札になってしまったのではないかと残念であります。この点について市長にお伺いをいたします。
大綱2点は、振興ビジョンにおける土地賃貸借契約についてであります。
八幡浜市とステップコミュニケーション、アゴラとの事業用定期借地権設定契約公正証書と地域交流拠点施設等に関する基本協定を見ますと、10年契約の事業用定期借地権が設定をされておりますが、公正証書の3者間において、平成24年7月10日に締結をした基本協定に基づき、甲乙双方が合意した場合には再契約できると明記されております。双方が協定に基づけばいつでも更新をできる内容になっていると思います。この点についてお伺いをいたします。定期借地権は期限を限定をした契約内容が普通であります。この点についてお伺いをいたします。 また、賃料が坪当たり452円、坪数536坪となり、年額290万8,695円となっております。小売業を営む沿線での賃料を比較いたしますと、現状の50%以下だと私は思っております。また、宇和、大洲地区においては、駐車場を含めた坪当たり600円が相場と言われております。不動産鑑定の基準地にいろいろな鑑定方法があります。この契約は賃借人が非常に優遇されていると思われます。この点についてお伺いをいたします。
生涯学習課等に所管をされた団体、例えば市体育協会、市連合婦人会、市連合青年団、市体育指導員会、青少年補導委員会、また文化協会について事務局の設置、事務局長に誰がついているのか。また、文化協会の会長に誰が就任をしているのか、お伺いをいたします。県下各市の各団体は事務局を置いている所管課長が兼務していると聞いておりますが、当市はどうなっているのか、お伺いをいたします。
○議長(宇都宮富夫君) 市長。
○市長(大城一郎君)
宮本議員御質問の大綱1、市立病院入札最低価格より4億8,000万円高い大成建設の落札等についての(1)なぜ業者名、入札価格評価点を公表しないのかについてでございますが、不落札業者につきましては業者名までは公表しておりませんが、落札業者、入札価格、評価点につきましては8月21日、市議会協議会で説明し、同日、病院のホームページにも掲載をしております。
不落札業者名を公表しない理由としては、長崎市立病院あるいは愛媛県立中央病院と同様に不落札業者に配慮するべきであるとの審査委員会での意見を採用をしております。なお、近日中に市立八幡浜総合病院改築事業に係る事業者選定過程及び審査の講評を病院ホームページに掲載する予定にしております。
その他の問題につきましては、各担当の課長から答弁をさせます。
○議長(宇都宮富夫君) 医療対策課長。
○医療対策課長(新田幸一君)
大綱1の2点目、なぜ100点以上の技術評価点の差があるのか、そして3点目の4億8,000万円の高額落札の要因は何かについて一括してお答えをいたします。
評価は、入札価格評価、基礎的評価、技術的評価の3つに分けて実施をしております。
入札価格評価点は、400点満点中大成建設グループが49億8,000万円で361.44点、最低価格グループが45億円で満点の400点、価格点の差が38.56点です。
基礎的評価点は、100点満点中大成建設グループが87.57点、最低入札価格グループが84.25点で差が3.22点です。
技術評価点は、さらに3つに分けておりますけれども、工事工程の評価につきましては、140点満点中大成建設グループが110.39点、最低価格グループが73.73点、施設設計、建築の評価につきましては、260点満点中大成建設グループ196.62点、最低価格グループが138.72点、そしてコミュニケーション力、対応力の評価につきましては、100点満点中大成建設グループが71.87点、最低価格グループが59.99点、技術評価の合計で大成建設グループは378.88点、最低価格グループが272.44点、技術評価点の差は合計で106.44点というふうになります。
具体的には、大成建設グループの技術提案の内容におきまして、まず工事工程の評価では、1期工事において救急部門、画像診断部門、検査部門、手術部門等の主要診療機能を整備する計画となっており、工事期間における部門間連携の確保にも配慮した提案となっていること。それから、既存施設を利用し、診療機能に係る仮設を設けないよう計画され、また1期棟と既存外来診療棟をつなぐ仮設連絡通路をバリアフリー仕様にするなど、病院職員や患者の利便性に配慮した提案となっていること。
次に、施設設計、建築の評価では、重要施設の2階以上への配置、これは放射線であるとか人工透析、薬剤というふうになりますけれども、それと別棟屋上への避難用屋外階段の設置、屋外設備機器への防護擁壁による津波対策など、災害拠点病院としての機能を高めるよう工夫された提案となっていること。そして、1階の救急部門と2階放射線部門、3階の手術、HCUを結ぶ専用エレベーターの設置や放射線部門や検査部門と連携が必要な内科、外科等の外来部門を2階に設置するなど、部門間連携の向上に配慮した提案となっていること。そして、1フロア2看護単位による病棟構成は最低価格グループと同じですけれども、病棟の形状が異なっておりまして、病棟間の人的連携や物的共有化等による運用の効率化を図れるよう工夫をされており、また将来の運用変更にも対応できるフレキシブルな病棟計画とするなど、効率性、柔軟性の高い提案となっていること。
また、最後にコミュニケーション力、対応力の評価では、独自のヒアリング手法や条件確認シート作成、変更マネジメント委員会設置などニーズの把握、整理や設計変更対応のための具体的な工夫が提案されていること。そして、関係者の意見調整、合意形成をまとめる各種会議体のほか、医療・保健・福祉の連携促進のための横断的な連絡部会の設置運営を提案されており、プロジェクトを円滑かつ効果的に推進する工夫が提案されていること。
以上、こういったことなどが最低価格グループに比べ評価されたものと考えております。
以上です。
○議長(宇都宮富夫君) 政策推進課長。
○政策推進課長(大本孝志君)
大綱2の振興ビジョンにおける土地賃貸契約等についての中で、期間を限定した契約内容ではないのではないか、土地の賃貸料を優遇しているのではないかの2点について一括してお答えをいたします。
まず、事業用定期借地権設定契約、基本協定がいつまでも更新できるのではないかという御指摘でございますが、基本協定につきましては、施設整備者である株式会社ステップコミュニケーション及び運営事業者であります株式会社アゴラが協定に規定する条件を全て満たした場合には更新することができる旨定めております。その条件とは、施設整備者、事業運営者のいずれも協定に規定する事項を誠実に履行していると市が認めること、そして引き続き誠実に履行する見込みがあると市が認めること、さらに当事者全てが更新を希望することであります。具体的には、施設整備者、事業運営者のいずれも協定書の一部をなす整備運営計画書に基づき施設整備と事業運営を行うほか、決算や事業概要を記した事業報告書を提出するなど、課されている業務を全て果たしていれば更新も可能ということであります。したがいまして、更新するかどうかは市で十分精査した上で決めるものであり、自動更新するようなものではございません。
一方、事業用定期借地権設定契約については、借地借家法に基づき締結する契約でありますが、同法によって契約の更新はできないものとされています。したがいまして、任期満了に伴い必ず契約は切れることになります。ただし、再契約まで禁じているものではありませんので、契約満了時、契約相手側のステップコミュニケーションが当契約に規定する義務事項、さらには基本協定の義務事項について契約期間を通じて遵守した場合に限り再契約するか否かについて検討することになります。
次に、賃料が優遇されているのではないかという御指摘についてであります。これは、7月18日の市議会協議会でも御説明したとおり、本市の行政財産使用料条例に準じて固定資産評価額の4%を1平方メートル当たりの年額単価として算定したものであります。基礎となる土地価格については、不動産鑑定、具体的には調査地近隣の複数の実例をもとに計算する取引事例比較法により算定されたものであり、市では鑑定士より報告を受けた価格に基づき決定をしております。
また、このような方法で賃料を算定することは、事業参入者を決める前にあらかじめ公表した事業参入者募集要項に明記した上での措置であり、このことはこれまで何度もお話をさせていただいているところでございます。
以上です。
○議長(宇都宮富夫君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(菊池司郎君)
大綱3、文化協会の運営等について、生涯学習課が所管する団体の事務局の設置場所と事務局長についてにお答えをします。
まず、八幡浜市体育協会、八幡浜市スポーツ推進委員会、八幡浜市連合婦人会、八幡浜市連合青年団、八幡浜市補導委員会につきましては、生涯学習課において事務局事務を所管し、事務局長という役職ではございませんが、課長が責任者となって団体の円滑な運営を支援しているところでございます。
八幡浜市文化協会につきましては、生涯学習課において事務局事務を所管し、会長は藤髙定實であり、事務局長は会員の中から選出されており、無報酬で事務局及び団体間の連絡調整などの用務を行っているところです。
他の団体につきましても、無報酬で会員において事務局長を担いたいとのお話があれば、事情をお伺いし、検討したいと考えております。
以上です。
○議長(宇都宮富夫君) 宮本明裕君。
○宮本明裕君
再質問をさせていただきます。
今回の入札は、施工能力、実績など申し分のない大手ゼネコンのみの入札であります。病床250床、ヘリポート設置等枠が設定された中で、業者選定に残るのは価格層が重要であり、公平公正な選定と言うべきではなかったでしょうか。デザイン等の技術の評価点が低いのが妥当であります。ところが、4億8,000万円も高い日本でも前例のない高値落札で大成建設と契約をされるということは暴挙ではないかと思います。また、技術評価点で2位業者よりも大成のほうが100点も評価が高いということであります。2番手業者は日本でもトップ企業の会社と言われております。その技術力、デザイン力が日本一と言われており、全く恣意的に行われたのではないかと言われているのであります。まさに県の職員さんが私に指摘をした行政サイドの恣意的な点数、また業者サイドの恣意的な点数、そういったものが考えられる危険性があるのであります。
市長が任意につくった審査委員会は何も権限がないので、決定権は市長であります。その責任も市長であります。後進国にはあるかもわかりませんが、この先進国、法治国日本で4億8,000万円も高い業者に落札をさせるようなことが絶対に許されていいのでしょうか。僕は非常に疑問だと思います。このデザイン・アンド・ビルド・プロポーザルという総合評価方式自体が非常に無理があったのではなかろうかなと、疑念が持てやすいようなことになったんではなかろうかなと私は推察をするのであります。今回の契約については議会は議決をしていないのであります。市長の責任であります。
最後には、私は30名程度の方に一人一人丁重にお話をしました。すると、全員がこの落札はおかしいではなかろうかと、議会も真剣に議論をすべきだと、市長は市民から疑惑があると思われるようなことではどんなのかなと疑問を感じるという話を聞いております。
平成23年から24年に建設をした総合評価方式による全国の公立病院を事務局で調べていただきました。高値落札で入札しているところは確かにございます。それは二、三千万円の差でございます。4億8,000万円で落札をできなかったところはありません。なぜ企業名、技術名、技術等の評価点、入札価格を直ちに公表しなかったのか。確かに長崎、愛媛県の県の病院は大成建設が落札してます。大成建設が落札したところは公表をしてないんです。業者主導なんですか。これは公共機関、市が他の市と比較をしてすぐに対応すべきじゃなかったかなと思います。私はこの点について課長には電話をしたんです。これはどこも公表してないんかと聞いたら、しておりませんということでした。僕は直ちに事務局に相談をして10社程度の実例を挙げてもらいました。全て公開をしております。なぜすぐに公開しなかったのか私は疑問であります。
また、県職OBの方の意見では、先ほども言いましたが、県職OBですよ、経験者ですよ、総合評価方式は委員の個人的な判断で左右される可能性がある、行政側の作為的、恣意的な点数が加味されることがある、疑念、疑惑の温床となる可能性があると私に指摘をされました。例えば、我々がトヨタ自動車、日産自動車、ホンダのいろいろな車がありますけれども、それぞれ趣味も考え方も違うはずです。非常にその点数そのものが主観で点数が入る可能性があるわけでございます。ですから、これは問題が多いということなんです。入札価格であれば、入札価格を100%重要視するんであれば、落札価格というのは非常に客観的な数字なんです。
これもう一つ問題点は、八幡浜がほかの都市部のその実例と比べて技術評価点が非常に高いんです。入札価格の点数が非常に低いんです。八幡浜の場合は400%です。他の地区におきましては70、60というのがたくさんございます。そういったことに非常に私は疑問を感じ、ですからこういう結果が出たんじゃないかと私は思っているのであります。
先日、新聞で安かろう悪かろう、よい値はよいの値段が高いということもあると発表をされておりましたが、今回の入札をされた企業は全て日本の有名なゼネコンであります。入札をするということは自分の責任で自己責任でそれを責任を持つということなんです。僕も入札関係は不動産でやっております。みんな一生懸命点数が同じなんかって絶対ないんですよ。100円でも200円でも300円でも変わってくるんですよ。そういったことの中で、今回の入札について私本当にこれでいいのかなと非常に疑問に感じているわけでございます。
新田課長、質問いたします。
この入札日は何月何日に実施をされ、開札はいつされたのか、評価委員の審査会はいつあったのか、お聞きをいたします。
総合評価方式の技術点、入札の評価点、基礎評価点の割合は誰が決定したのか、教えてください。この割合を決定したのは何月何日だったのか、教えてください。
第3点は、5月26日付で1フロア1看護単位を1フロア1、2看護単位に基本計画を変更するということを通知しております。これは誰の指示で、誰の命令でされたのか、教えてください。
第2の基本計画、事業用の賃借権の件ですが、この事業用の賃借権につきましては私も経験がございます。この周囲、特に川之石におきましても道路端の店舗は、駐車場です、それは坪1,000円ですよ。この近辺ずうっと、昭和通り近辺は全部1,000円以上ですよ、小売業に貸してるのは。不動産鑑定士はいろんな鑑定方法があるんです。実経験の中で評価するのが僕らの仕事なんですが、それから見ても安いですし、駐車場がただでございます、無料でございます。恐らくこの業者が大洲で大きな土地を、400坪とか500坪借りとりますけど、駐車場がただでしょうか、何度も言いますけども。
そういったことで、非常に優遇をした待遇になっているんではなかろうかなということと、借地借家法というのは年数を決めて、25年なら25年、25年をたてば更地にして返しますよと、建物の買い取り請求はしませんよと、いわゆる地主主導型の契約ができるのが新借家法の大きな趣旨なんです。これを見ますと、協定契約終了後、建物を引き渡すことが基本であります。協定書第44条、本協定に規定する事項に誠実に履行していると甲が認めたとき、本契約に規定する事項を誠実に履行することが見込めたことが甲が認めるとき、乙及び丙のいずれかが更新を希望するとき、この誠実っていうのはどういう意味なんですか、誠実っていう意味は、教えていただいたらと思います。
そして、当初あのアゴラの我々に構想を市側がお願いしたのは、木造住宅の一本柱の高いものをつくって建設をしてくださいという我々に要望があったと思います。今度は鉄骨づくりですよ。鉄骨づくりであれば普通30年から25年ですよ、減価償却は、普通、それが10年刻みで契約を更新するしない、僕は全く何か経済音痴っていうのか、そういった面を非常に私は危惧をするわけです。誠実っていうのはどういうことなんですか、ちょっとこれをお伺いしたいと思います。
先日、また八幡浜まちづくり協議会が北浜立体駐車場の野積み置き場で有効活用のために大型ショッピングセンター、温浴施設、映画館などを設置されたらどうかという案が出ております。これは、公営施設は本来ならば、僕は何度も言っておりますけども、今度アゴラができるあの敷地内でこういった施設が複合的にできていれば、こういう案は出てこないんですよ。アゴラは産直と言いますけども、八幡浜で野菜ができてるんですか、つくるところあるんですか。産直市っていうのはその地域でできた野菜、果物を売るのが産直市ですよ。それが、大洲だとか西予市から来てそういうのを販売することは、それは産直市にはならないと思うんですよ。そういったことも含めて、まちづくり協議会が提案されたことについてどう思うか、お尋ねをいたしたいと思います。
また、アゴラのところで、例えばこういう施設があったらいいなというような施設を誰かが希望した場合に、直接市と契約をすることができるのかどうか。例えば20坪、30坪でもいい、私ら独自でやりたいと。あそこに入ったら15%取られてなかなか経営が難しいと、それだったら自分でものを建てて、あそこを活性化したいというような人が出た場合、貸すことができるのかどうか、することができるのかどうか、お伺いをいたします。
第3点は、文化協会が文化活動よりも、市民の人が心配しているのは選挙活動に悪用されているという批判を聞くことがあります。この批判は、事務局長におられる方が選挙に携わる方です。また、今度会長に選任をされた方は市長の御親族の方がまた再選をされたということを聞いております。普通ですよ、そういった方々、親族の方々は八幡浜の一般的な良識の方であれば御辞退するのが普通ではなかろうかと私は思ってます。その点について市長にお伺いをいたしたいと思います。
以上です。
○議長(宇都宮富夫君) 市長。
○市長(大城一郎君)
宮本議員の再質問に対してお答えをいたします。
宮本議員のお考えでは、市立病院の建設が大成建設ありきではないかというような疑念を持たれるように思います、今受けたわけなんですが、大城と大成が文字が似てるということもあろうかと思いますが、そういったことは一切ございません。
この入札に関しまして、その前の市議会協議会において大成建設と社名を話したことについて謝った経緯もありますが、これにつきましても実際に大成建設にお話を伺ったのは同じ場所での建てかえについてはどうかということを伺っただけで、今回八幡浜市が建てかえをするといったようなお話はしておりませんし、日土町の葬儀においてある市議というのは、ある市議もわかりませんが、大成建設が入札するの旨発言がありということで宮本議員首をかしげられたということなんですが、私も首をかしげております。こんなことを話した記憶もありません。
そういったことで、今回のデザイン・アンド・ビルド方式、これは全国でもまだ駆け出しの制度でありまして、今までのように基本設計があって、実施設計があって、その後に入札ということであれば4億8,000万円もの違いは出てこないと思っております。今回は、先ほど来より説明しておりますとおり、入札価格の評価点、また基礎的評価、そして技術的評価、これは入札をする前に市議会においても細かく説明をしました。ある議員からはそこまで市の手のうちを見せてどうするんだというような意見まで伺ったほど詳細までこういった入札の方法でやりますというふうに提示しました。その上での入札でございます。そして、何より、入札が終わって決定をいたしました。
そして、決定した後に、先ほど言われましたが、直ちに報告はなかったのかということなんですが、これは不落札業者の名前だけは伏せておりますが、その他のことについては直ちに報告をしております。
そして、今回の入札に対して疑義があるとおっしゃいますが、当然疑義があるのなら、入札に参加された業者が一番疑義を訴えられると思うわけなんですが、現在参加された4社、特に不落札になった業者から何もございません。そして、入札が終わって落札が決定した後に全4社から市立病院のほう、市のほうに御挨拶に来られたということで、今回の入札、私も責任を持って執行できたと思っておりますし、新八幡浜市立病院の事業のスタートに当たって汚点になるようなことはなかったと思っております。
続きまして、文化協会のことに関してですが、これにつきましても前回も宮本議員から御質問を受けておりますが、これにつきましては文化協会の協会の手続にのっとりまして民主的に決定をされたものだと思っております。それと、この文化協会の事務局につきましては、いろいろと合併のときにも話し合いがなされて、その事務局という形をボランティアでやっていただくということもありますが、保内町方式を採用されたということを伺っております。
以上です。
○議長(宇都宮富夫君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君)
それでは、何点かちょっとつけ足して御説明をします。
まず最初に、デザイン・アンド・ビルド方式になぜしたのかということですけれども、普通入札の場合には、基本設計をして、実施設計をして、それから工種ごとに分けて本体工事、電気工事、管工事というのをやるわけですけれども、今回市立病院は今年度中に新しい施設の出来形を確保しなければ11億円の補助金が取れないという、そういう厳しい状況の中でスタートをしております。だから、そういう従来方式ではやれない。デザイン・アンド・ビルドしか方法としてはなかったということで採用をしたものです。
それから、るるその審査会のことについて御意見いただきました。審査委員は全部で6人であります。これは、東京からおいでいただいた建築学専門の病院建築に詳しい大学の先生、それから病院経営に詳しい公認会計士、それから愛媛大学の地域救急医療学講座で来られている先生、それから医師会長、院長、私という6人でしました。それぞれの委員は全く業者から独立して、みずからこれまで入札関係あるいは病院関係で知識を養ってきた、その中で独自で提案を判断したものです。だから、そこに疑念の入る余地は一切ありません。
それからさらに、車の購入と比較されましたけれども、車の購入と病院の建築は全く違います。今回ゼネコン4社から提案がありました。それは全て内容が異なっております。今回採用したものの中で一番委員それぞれから評価されたの、これはデザインの独自性、内部の配置の独自性、この辺が一番高く評価され、完成度が高かったということでこのような点になったのではないか、先ほど新田課長からその詳細は御説明しましたけれども、と思っております。
もう一つつけ加えますと、最低となられた、最低価格で入札された方のその設計内容というか提案内容、これは私も委員の一人として参加しておりましたけれども、完成度が非常に低かったのではないかと、そういう印象を持っておりますし、他の委員もそういう印象があったからこそそのような点になったんだと。審査そのものは非常にそれぞれの観点に立った視点で公平に行われたというふうに思っております。
それからもう一点、ある県職OBの方で現在も社会的に活躍されている方がいろいろ言われたというふうに言っております。私も県職OBであります。入札も長いことやっております。ぜひこの方を御紹介いただきたい、お話ししてみましょう。
以上であります。
○議長(宇都宮富夫君) 医療対策課長。
○医療対策課長(新田幸一君)
宮本議員の再質問にお答えをいたします。
まず、業者名と不落札業者について私に問い合わせをしていただいて、その回答としてどこも公表はしていないというふうな回答をしたというようなことでしたけれども、たしかお答えした内容というのが、こちらの今回病院改築に当たりましては長崎の市立病院であるとか愛媛県立中央病院というような改築をされた部分について参考にさせていただいておるので、そういったとこについては不落札業者については名前を出してないですよというようなお答えをしたかなと思います。ちょっとその点訂正させていただいたらと思います。
あとの御質問ですけれども、まず入札日、それから事業者の選定の審査会の日程ですけれども、まず入札提案書というようなものを7月19、20日に受け付けというようなことにしております。4グループ提出をしていただきましたけれども、全て7月20日に提出をしていただいております。この入札提案書と一緒に、金額を書かれた入札書ですけれども、そういったものについても持参をしていただくというようなことにしております。
そして、その入札書の開札、札明けですけれども、7月20日、入札提案書を締め切ったその夕方、午後4時でしたか、そのときに各グループ参加をしていただきまして、その面前で入札書の開札を行っております。このときに、入札の価格については公表をその場ではしておりません。予定価格というようなもの、51億円というようなことで入札提案書に出ささせていただいておりますので、その4グループ皆さんがその予定価格以内であったというようなことで、参加資格がなくなるということはないですよというような発表をその場でさせていただいております。
それから、落札に関する候補者の決定の審査委員会ですけれども、これは第2回目の審査委員会、8月10日、それから11日の2日間にわたって審査会、そしてヒアリングというようなものを実施をしております。
入札日等の日程については以上です。
それから、評価表の割合の決定についてですけれども、この評価表の決定につきましては、病院と医療対策課、それから今回の改築事業を支援していただいておりますコンサルのアイテックを交えて協議をしております。その中で、総合評価につきましては法律上2人の有識者に意見を、こうした評価の意見を聞くというようなことが義務づけられておりますので、その分につきましては今回審査員になっていただきました愛媛大学の本田教授、それと八幡浜市が事業改築に当たってアドバイザーとしてアドバイスをいただいております東京在住の梶本さん、病院建設についてもお詳しい方なんですけれども、この方の意見をお聞きをしまして、これで妥当であろうというようなことで、特に価格点につきましては、余り価格点が大き過ぎると価格だけの勝負になってしまうというようなことで400点で妥当ではないかというような意見もいただいております。
それと、入札提案の中で1フロア1看護単位に当初しておりましたけれども、要求の中で、それを1フロア2看護単位でもいいと、1単位または2単位というようなことで訂正をさせていただきました。これはたしか、先ほど6月とおっしゃられたかなと思うんですけど……
(宮本明裕君「5月」と呼ぶ)
はい、5月25日に決定をしまして、その日に各業者に通知をしております。
この1単位から2単位に変えたいきさつにつきましては、アイテックのほうの提案もありまして、2単位にしてもいい、おもしろい案が出るのではないかというような御意見をいただきましたので、病院のほうとも協議をいたしまして、2単位でも構わないというようなことになりましたので、1単位または2単位というようなことで訂正をさせていただきました。
以上です。
○議長(宇都宮富夫君) 政策推進課長。
○政策推進課長(大本孝志君)
まず、賃貸料がやはり安過ぎるであろうという御意見でございますけれども、八幡浜市では鑑定士による不動産鑑定を行った結果、基準価格を決定をしております。不動産鑑定の価格につきましては3事例報告をいただきました。取引事例比較法と収益還元法、そして基準価格という3点の評価方法で御報告をいただいておりますが、市がとりましたのは取引事例比較法、実際の付近の売買価格ということですけれども、これがその3点の中では一番高い価格でございます。でございますので、決して低過ぎる額だというふうには思っておりません。
次に、誠実に対応できたときはどういうことかということでございますけれども、協定書では計画書を提出していただいてこの業務を実施していただくというふうになっております。八幡浜港地域交流拠点施設等整備運営事業に関する民営施設整備運営計画というのを出していただくと、これにつきましては市の要求事項や期待事項等もしっかりしてくださいよというようなことを書き入れてございます。これらのことを、協定書の中にはほかにもいろんな第三者による運営事業の実施のことについてでありますとか、緊急時の対応でありますとか、いろいろなことを業者側に義務づけておりますけれども、これら事業計画への市との協議でありますとか、これらのことを誠実、確実にしていただけるということを前提に、もし条件がそろえば次の契約について市としても考えるという姿勢でございます。
あと、議員、償却期間は鉄骨建って二、三十年だというふうに言われましたけれども、確かにこの契約10年と少し過ぎているだけでございます。10年以上50年未満というのが事業用定期借地権の範疇に入ると思いますけれども、そういった意味では、別の言い方をしますと、事業者にとって厳しい契約になるのではないかなあというふうに思っております。
最後に、意欲のある事業者が新たにそこで借りたいとかというようなことについてどうなるのかという御意見ですけれども、当然アゴラの中につきましては市の許可とかという問題ではありませんので、アゴラの事業者の方と、アゴラがこれからつくりますいろんなルールのもとにおいて事業をしていただくことになると思いますし、あのエリアの中においては新たな場所についてそういう活動をしていただくという計画はございませんので、十分アゴラ事業者と御協議をいただければなというふうに思っております。
以上でございます。
○議長(宇都宮富夫君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君)
済みません、港湾振興ビジョンの点で1点だけちょっと御指摘を申し上げたいと思います。
この港湾振興ビジョンで現在アゴラのほうがやっておられる施設につきましては、これは市のほうが広く公募をしました、条件を示して公募をしました。この中では、農協であろうが、漁協であろうが、一般市民の方であろうが、誰でも応募できるという条件で公募をしたわけです。その中で、公募があった方が今回当選されたということで、それはもちろん3社ありましたので、選定委員会でやったわけです。公募することによって、本来であれば市が必要とした約2億円以上の建築費について、それは全て市の負担がなくなったと、そういう大きなメリットがあるということはぜひ踏まえていただきたいと思います。
以上です。
○議長(宇都宮富夫君) 休憩いたします。
午後 零時12分 休憩
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午後 1時15分 再開
○議長(宇都宮富夫君) 再開いたします。
宮本明裕君。
○宮本明裕君
大綱3の件でございます。とにかく文化協会の会長は市長の御親族であり、選挙運動をするというような疑惑が持たれるようなことでは私はいけないのではなかろうかと、そういうことも含めて、市長はトップの見識と良識を持った対応をしていただきたいと思います。市政の私物化と言われないように、そういうことを対応してほしいということを指摘をしておきたいと思います。
また、第1点目、大綱第1の再々質問でございますが、いろんな答弁をなさった点はよくわかりますが、流れとして我々市民レベルではできるだけ安くていいものが落札できるというのが基本だと思います。再評価方式、またデザイン・アンド・ビルド・プロポーザルですかね、そういった総合評価方式は例を見ますと、二、三千万円の差額でありますけども、高いところに入札をされているような傾向もございます。そういったことの中で、以前ある市長のときには、公共事業の入札をしたけど、宮本君、2,000万円も3,000万円も安かったと、ほかの事業ができるんやと、これはようやっぱりこれは完全の入札せんといけないのうと、入札っていうのはそういうものじゃないんですか。安くていいものを落とす、これが一番の基本ですよ。落としたものはそれで自己責任でやっていくと、これが入札ですよ。だから、こういったことをやはり市民感覚で5億円も高い病院が建設をされるということについては市民の恐らく不信感は払拭できないと思います。
市長、あなた、大成建設と結びつきがあれば、結びつきがないと言っておられましたが、あったら大変なことですよ。疑惑がないようにということで僕らは今指摘してるわけですよ。その点は御留意をしていただいたらと思います。
デザイン等の技術点評価が主観的なものであり建設評価よりは高いということは、全国の総合評価方式の中では、私が知った範囲、私が調べてみていただいた範囲の中では非常に技術評価点が高いことになっております。そのことについて、また途中で設計変更をされたとか、5億円の高額落札は全国でも例もなく、この評価方式そのものをやはり、市民のためには行政と業者のまたそういう流れの中では自然な流れかもわかりませんが、逆に市民レベルから見ればこれは少しおかしい方向に進んでいるのではないかということを私は感じるわけです。審査委員会の開催とまた入札日、開札日、違っている点にも疑問もあり、本設計はこれからでもあり、市長も疑念を持たれない、持たれた建設よりは市民も納得できる入札を再考することも一つの方法ではないかと。本設計はまだでしょ。また、デザイン・アンド・ビルド・プロポーザルの総合評価方式で全国でも例のない5億円の高値落札が八幡浜市で起こり、このまま契約されるということは市民にとって非常に不利益なことでもあります。私はまだまだ時間があります。そんなに焦る必要ありません。市長選挙のために建設をするわけじゃないでしょ。再考すべきではないかと私は思うわけでございます。5億円という金額は地方では巨額な金額であり、市民が疑義、また不信感を持つのはもっともであり、市民が不信感を持つのは当然ですよ。市民サイドに立って安くて立派な病院建設を真剣に理事者も議会も再考すべきでないかと思います。
今後、委員会におきましても検討をするという方向でございますので、きょうはこれで終わらせていただきます。
以上です、はい。
○議長(宇都宮富夫君) 市長。
○市長(大城一郎君)
八幡浜市文化協会の件について、先ほども答弁をいたしましたが、文化協会の手続にのっとって民主的に決定されたものであります。このことにつきまして、私にとっては何ら意図的にやったものでもございませんし、私が言及することではないと思っております。
それと、現在第35回の八幡浜市の美術展が開催をされております。これは八幡浜市と八幡浜市教育委員会と八幡浜市文化協会の主催で行われておりまして、開展式には宮本議員も参列をしていただいたと思います。その内容、どの部門におきましてもすばらしい秀逸な作品が展示をされております。こういったとこでも、今後も力を入れていただいて、文化の薫り高い八幡浜市をともにつくっていきたい、そういった点で協力をしていただきたいし、八幡浜市も支援をしていきたいと思っております。