公開日 2014年09月03日
質 問 事 項 | |
1 | 防災関連について |
2 | 市政について |
3 | 学校の統廃合問題について |
〔清水正治君登壇〕
○清水正治君
提出をしております通告書に従い、9月の本会議での一般質問を行います。
去る3月11日の東日本における大災害以来、日本の政治がいかりの切れた船のように半年にわたって漂流しているような情けない姿でありました。その中で、日本の国民は苦難の中、耐えに耐えてじっと我慢の姿であると思います。今の地球上を見ればあちらこちらで紛争が絶えません。どの国も政治のゆがみから一握りの権力者の誤った政治のかじ取りからテロや紛争が起こり、たくさんの犠牲者が出ております。あの悲惨な太平洋戦争も一握りの権力者によってたくさんの国民が犠牲になってしまいました。いつの世も国の政治を行うわずかな人たちによって国民は血と汗を搾られているのが現実ではないでしょうか。
このたびの大災害も政治の筋が通らない、その場しのぎのように思えてなりません。ここに来てやっと国会の目鼻がついたように見えますが、これからが本腰を入れて進めていただかなければならないと思います。国策として進めてきた原発問題が何か責任のなすり合いのようで、いかに無駄なお金を使ってきたか、その姿をあらわしたのではないでしょうか。決まったと思ったら大臣がころっとかわる現状であります。
我が八幡浜市も港湾振興ビジョン、病院の建設問題、学校の統廃合などたくさんの諸問題を抱えております。9月4日の避難訓練には今までにない大勢の市民が参加されました。これからの市政においてもただ安心・安全の言葉だけではなく、本当の意味での忘己利他の精神で取り組まなければならないと思います。
前置きが長くなりました。本題に入ります。
それでは、大綱3点について伺います。
その大綱1、防災関連について2点ほど、大綱の2、市政について4点ほど、大綱3、学校の統廃合問題についてお伺いをいたします。答弁はできるだけ簡潔にお願いをいたします。
大綱1の1で、消防署、消防団の見直しについてをお伺いをいたします。
八幡浜市において年々人口減少と少子・高齢化による消防団の団員不足が心配されているところであります。先日、担当者の話を聞き、また消防団配置図をいただきました。それによると、廃止統合が9カ所、倉庫のみ存続が6カ所となっていました。中でも、双岩分団とか磯津分団のような分団詰所から遠い地域が心配であります。その対応として、消防本部保内分署の設備の強化、署員の増加をする必要があると思われますが、理事者はどのようにお考えか伺いたいと思います。
大綱1の2、被災地支援の取り組みについてであります。
市長、副市長ともに被災地の現場をごらんになったと思います。市では職員の派遣を実施していると聞きました。今後もこの職員派遣は継続的に実施されるのか、また先ほど述べました消防分団の縮小、年々のポンプ購入による入れかえのポンプがあれば、被災地へ提供するなどのお考えはないか、あわせてお伺いをいたします。これは一例であります。
それから、大綱の2、市政について、2の1、男女共同参画についてであります。
この問題は今までも何度かお尋ねをした経緯がございますが、我が八幡浜市は愛媛県の中では女性の地位向上が大変低いように思われてなりません。日本国憲法にも男女平等が掲げられております。人それぞれに考え方はあるにしても、進取のまちづくりのうたい文句とは少々おくれているのではないかなという、そういう発信地であるこの役所でも如実にあらわれていると思うのであります。例えば、この議場でも議員さんは19名中3名の女性議員がおられます。しかし、私の横にずらりと席を連ねていらっしゃる皆さんの中には女性は2名しかおられません。この問題からすれば、まだ3名ぐらいはおられてもいいんじゃないかと、こういうふうに思うんですが、市長またひとつお考えをいただきたい。
大綱2の2、人権についてであります。
市長御自身が会長をされておられるので御理解いただけると信じておりますが、現在市が取り組んでいる施策の中にもこの件に抵触する部分があるのではと思います。よくお考えいただいて、今後の市政を進める上でしっかりと取り組んでいただきたいと思いますが、例えば条例に定められている改良住宅の件について、いま一度お伺いをいたします。
入居条件にも地区民云々とありますが、これは国政の中に厳然と残っておりますけれども、戦後66年が過ぎた今も国全体が認めている現状で、実に情けなく思います。憤りを感じるところであります。しかし、国がどうであれ、私たちの八幡浜市では市民は一つ、一体でなければなりません。理事者の立場としてどのようにお考えか、お尋ねをいたします。
大綱2の3、市の敬老行事についてであります。
合併して6年、いまだに地域差が平然と行われている現状を見ると、先ほどの人権問題にも触れる大きな問題だと思うのであります。市民が平等ではないのか、何ゆえ差別を平然と実行する必要があるのか、ひとつ答弁をいただきたい。内容については、市長御自身が一番御存じのはずですので、このことを知らないこの場にいる職員の皆様方も御存じだろうと思います。だれも市長に進言できないのか、それがちょっと不思議でなりませんが、私は残念に思います。
2の4、大島の取り組みについてであります。
先日、大島へ行ってきました。市のほうではいろいろ手を打っていただいておりますが、港の埋立地での地域の行事において、特にお盆やお祭りの行事のときに、広場での電気がなく、毎年御近所の方に御無理なお願いをして電気を使わせていただいているので大変困っていると、こういう話を聞いてまいりました。せっかくきれいなトイレもできたし、何かと地域の人に迷惑をかけないで地域の行事ができればとのお話を聞きました。それと、桟橋に明かりがあれば夜の入港に助かるとの御意見もありました。確かに雨の夜とか霧の出ている夜の港への入港は危険が伴います。経験した人でなければ理解はできないかもしれませんが、一日でも早く対応できるようにお伺いをいたします。
大綱3の1、学校の統廃合についてでありますが、昨日もこういった問題で先輩議員から御質問がございましたけれども、もう一度私のほうからもお尋ねをしたいと思います。
現在進められている検討委員会の答申についてお伺いをいたします。未来の八幡浜市にとって今後の教育方針を決定する大事な問題であります。委員の皆様には大変な御苦労をおかけしておりますが、もし答申が出ているならば教えていただきたいと思います。市の目標として統廃合の最終目標が設定されているならいつごろになるのか、お知らせをいただけたらと思いますが、いかがでしょうか。
以上で私の質問を終わります。
○議長(宇都宮富夫君) 市長。
○市長(大城一郎君)
清水議員の質問大綱1、防災関連についての(2)被災地支援の取り組みについてお答えをいたします。
東日本大震災で被災された自治体への支援でありますが、当市といたしましても可能な限りの支援を行っております。これまでに岩手県釜石市に保健師を2名、宮城県山元町に罹災証明の補助等として事務職員2名、税務職員1名、介護関係職員7名、合わせて12名、延べ131日間の派遣、さらには支援物資の送付や義援金約2,600万円の送金をしたところであります。
今後も引き続き被災自治体の要望にこたえるべく、でき得る限りの支援をしていきたいと考えております。
次に、不要となったポンプの被災地への提供ということがありましたが、八幡浜市消防団も小型動力ポンプ、ポンプ自動車ともに古くなった機器や故障の多い機器を計画的に更新しております。更新を行った後の機器については、まだ使用可能なものは消防団本部で管理を行い、分団所有の機器が故障した場合等に代替機として使用をしております。これらの保管機器においては、年数が経過していることから故障が頻繁に起きている状況であり、これらの機械を提供しても修理等の経費が多額となるためにかえって迷惑をかける状況になる可能性が考えられます。また、今のところ、そういった要望もないことから、提供するには至っておりません。これが現状でございます。
その他の質問に対しましては、副市長初め各担当の部課長から答弁させます。
○議長(宇都宮富夫君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君)
それでは、清水議員御質問のうち、女性職員の役職者への登用についての部分についてお答えしたいと思います。
八幡浜市役所における女性職員の役職者への登用状況は、平成22年度におきましては、一般行政職における課長職以上27名のうち女性が2名、割合でいいますと7.4%、これは県下11市中第3位であります。また、これは係長職以上194名、このうち女性が67名、割合でいいますと34.5%、これは県下第1位となっております。
なお、平成23年度におきましても昨年度同様の数値で推移をしております。今後も引き続き、能力、実績等を勘案しながら、女性職員の採用、役職者への登用について積極的に対応してまいりたいと思っております。
以上です。
○議長(宇都宮富夫君) 総務課長。
○総務課長(中岡 勲君)
清水議員御質問の大綱1、防災関連についての1点目の消防署、消防団の見直しついてお答えいたします。
八幡浜市消防団は、現在本部分団団長以下23名、15分団676名、合計699名体制で地域防災に取り組んでおります。少子・高齢化や過疎化による人口減少などに伴い、本市におきましても団員数の低下が続いており、団員の維持確保に大変苦慮しておるところであります。
そうした中、昨年度は新たな取り組みとして女性消防団員9名の入団をいただきましたが、今後も団員の確保に積極的な取り組みを続けてまいりたいと思っております。
次に、双岩分団と磯津分団のように、消防倉庫はあるが、分団詰所が遠い地域があることは議員御指摘のとおりです。このような地域の消防倉庫には、積載車、小型ポンプなどを配備しており、この地域で万が一火災が発生した場合、この地域の団員は分団詰所へ集合することなく、地域の消防倉庫へ向かい出動する体制を整えておりますし、災害の状況に応じて第1、第2、第3出動とする応援体制も整備しております。また、消防署においては、本署、分署間の応援体制の構築がされており、災害を最小限に抑える体制を組んでおります。
以上でございます。
○議長(宇都宮富夫君) 市民福祉部長。
○市民福祉部長(本橋祐一君)
清水議員御質問の大綱2の2、人権についてお答えいたします。
改良住宅につきましては、さきの3月議会でも答弁をしておりますように、国の住宅改良法に基づき同和対策事業として地区住民の生活環境の改善という特定の目的を持って改良されたものを改良住宅と呼んでおりまして、家賃につきましても、事業の目的に従い、一般の市営住宅と比較して低額に設定されているところであります。
改良住宅の名称を改めるべきではないかということにつきましては、ことし4月から住民票上、改良住宅という表記を削除しており、現在改良住宅の名称が残っているのは条例上のみであります。愛媛県内の他市の住宅条例上におきましても八幡浜市と同様な形態が4市、1つの条例の中で2つの制度を制定しているものが4市、そして当初より改良住宅を建設していないものが2市となっており、条例制定している市は改良住宅の名称を使用しております。
なお、八幡浜市改良住宅条例中の地区民という文言につきましては、住宅改良法による住宅建設の趣旨に従い対象地区住民を地区民と表現したものであります。ただし、今後制度上は残すとしましても、一般的には改良住宅の名称を使用せず、できるだけ市営住宅の呼称の中に含めていくことができないか、前向きに検討をしたいと考えております。
今後とも人権尊重のまちづくり条例のもと、基本的人権を尊重し、差別のない、明るく住みよいまちづくりを実現してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(宇都宮富夫君) 保健センター所長。
○保健センター所長(松本常美君)
大綱2の3、敬老会行事についてお答えいたします。
御質問のありました地域差につきましては、敬老会行事における旧八幡浜市と旧保内町の対象年齢の違いと思われますので、敬老会行事の全市統一にかかわる対象年齢についてお答えいたします。
敬老会行事については、合併前から開催方法や内容に違いがあったことから、合併後は市の一体感をなすとともに不公平感を払拭するため行事内容の統一を図ってきました。その調整の一つが対象年齢の違いでございますが、統一に当たっては八幡浜及び保内地区の老人クラブなどの協議やアンケートで意見収集を行い、また各公民館の説明会を実施した上で、5年をかけて年齢の統一を進めているところであります。八幡浜地区においては、年齢の引き上げにより今まで招待されていた方が招待されない状況がないように、招待年齢を毎年1歳ずつ引き上げることとし、ことしは72歳以上の方を対象としております。最終的に平成26年度には75歳以上の方が対象となり、全市で統一されることとなります。
なお、県下の状況では、ほとんどの自治体が75歳としていることや、アンケートなどで約3分の2の方が75歳でよいとの回答もいただいております。現在両地区で年齢差が生じているのは事実でありますが、平成26年度には75歳で統一されますので、御理解賜りますようお願いいたします。
以上でございます。
○議長(宇都宮富夫君) 産業建設部長。
○産業建設部長(菊池賢造君)
清水議員御質問の大綱2、4、大島の取り組みについてお答えいたします。
地域行事において電源が必要であることについては、地元区長さんからもお話を伺っております。新たに電源を引き込むとなると費用が生じますので、地域行事のための電源については地元住民の協力で対応していただきたいとお答えしております。現在、大島漁港では中浦防波堤及び弁天鼻の防波堤に航路標識を設置しておりますが、大島桟橋には航路標識等の照明は設置されておりません。議員御指摘のとおり、早朝や夜間、荒天時の入出港の際には桟橋が暗くて見づらいため、衝突等の事故につながる懸念がありますので、今後地元関係者の意見を聞いた上で、漁船の航行上の安全を確保するための航路標識の整備を行ってまいります。
○議長(宇都宮富夫君) 学校教育課長。
○学校教育課長(若宮髙治君)
清水議員御質問の大綱3、学校の統廃合問題についてお答えいたします。
昨日の答弁と重複いたしますが、市教委では本年5月に保護者や地域代表者などから構成する八幡浜市学校再編整備検討委員会を設置し、幼稚園、小・中学校の学校規模及び配置等に関する基本的な考え方やその適正化のための具体的な方策について諮問いたしました。現在、学校視察を含む4回の委員会が開催され、委員の皆様には子供たちにとって望ましい教育環境などについて、全市的な観点から活発な御議論を重ねていただいております。今後、中間報告書の取りまとめ、パブリックコメントの実施を予定しており、今年度末に答申をいただくこととなっております。市教委では委員会の答申を受け、できるだけ早期に学校再編整備実施計画案を策定し、学校再編に係る具体的な組み合わせやその実施時期等についてお示ししたいと考えております。
以上です。
○議長(宇都宮富夫君) 清水正治君。
○清水正治君
答弁をいただきました。よくわかりましたが、1点だけ再質問をさせていただきます。
先ほど読み上げましたけれども、この市の敬老行事についてはやはり市民に対する平等性、こういうものをひとつやっぱりしっかりと理事者は考えていただかねばならん。今までがああだったからこうだったからと、それは単なる私に言わせれば言い逃れだと私は思うわけです。まして、教育に携わる人、いろんな人権に携わる人、皆さん本当に立派な方ばっかりですから、やっぱり市民に対してきちんと説明のできる行政をとってもらいたい。私はそのことを思いますが、どなたかお答えいただければと思います。
○議長(宇都宮富夫君) 市長。
○市長(大城一郎君)
清水議員の再質問に対して答弁をさせていただきます。
あくまで年齢的違いのことを指摘されとるのかと思いますが、これ過去からの流れで75歳と70歳ということがありまして、それを統一するために段階的に市民の方々にも説明をして、今現在進行中というところですので、先ほど申しましたように26年度からは統一できるといったところでございますが、これからも市民の方々により説明をしながらやっていきたいと思います。