公開日 2014年09月04日
(質問事項)
1 福祉について
2 学校施設について
3 市営住宅について
〔清水正治君登壇〕
○清水正治君
提出をしております通告書に従って、一般質問をいたします。
今の世の中まさに平成の戦国時代かと思われる昨今、国においては我こそは天下人たらんと国民の声はどこ吹く風と覇権争いにしのぎを削っている日夜明け暮れている姿は、まさに猫が魚をねらうように自分さえよければ他人のことなど全く気にもかけないと、哀れな人たちに思えてなりません。これが今の日本の姿ではないでしょうか。国が揺れている今こそ真剣に国民の声に耳を傾ける勇気ある指導者が必要であると思うのであります。世界の先進国を名乗るならば、せめて総理大臣の選挙ぐらいは国民による総選挙で決定すべきと私は申し上げたい。八幡浜の忘己利多の精神を国の政治に携わる人々の首にかけてあげたらいいのではないかと思います。
前置きが長くなりました。本題に入ります。
大綱1、福祉について、大綱の2、学校施設について、大綱3、市営住宅について、以上3点をお伺いをいたします。
まず、大綱1の福祉についてでありますが、市内の全女子中学生を対象に子宮頸がん予防ワクチンの接種に係る費用の全額を公費で助成する決断はないか、お尋ねをしたい。
この費用については、3回は必要だと言われておりますが、1回の接種に必要な経費は1万6,000円から1万8,000円かかると言われております。これを3回受けるとかなりな負担が必要になります。既にがん検診等については四国ではトップの実績が我が八幡浜にあります。未来ある児童のためにも英断を持って取り組むべきだと思いますが、理事者の決断をお伺いをいたします。
今回は少し方向を変えまして、学校のグラウンドに目を向けました。今世界じゅうでサッカーブームが起き、大変な人気を呼んでおります。日本においても日夜テレビで放送されておりますが、八幡浜市からも将来世界に羽ばたく人材が出てくることを望んでおります。
そこで、例えば、例えばです、保内中学校のグラウンドを芝生化してはというのが今回の提案であります。最近、あちこちの学校でもグラウンドの芝生化の取り組みを始めたようでありますが、テニスコート、野球内野スペース以外の芝生化はいかがですか。生徒さんも歓迎すると思いますが、お伺いをいたします。
市民も高齢化が進み、市営住宅も老朽化が進み、市当局も対応に日夜御苦労されていることと思います。しかしながら、市民の中には住宅問題で難渋しておられる方がたくさんおられます。空き住宅はたくさんあるのに、市は入居の手続をしないのかとの声が多く聞かされております。理由はいろいろあるでしょうが、一戸でも多く入居者を募って市民にこたえるのが市のとるべき姿勢ではないでしょうか。
現時点で入居可能な空き戸数は、政策空き家を除いて何戸ぐらいあるのか、市民から預かった大切な財産を無駄にしないように全力で取り組んでいただきたい。それでなければ、あの忘己利多の精神もただの文字になってしまいます。
以上で私の質問を終わりますが、答弁は簡潔にお答えいただきたい。終わります。
○議長(萩森良房君) 市長。
○市長(大城一郎君)
清水議員御質問の大綱1、福祉についてお答えをいたします。
子宮頸がんの罹患状況は全国では毎年1万5,000人の方が子宮頸がんと診断され、3,500人の方が亡くなっている現状でございます。
子宮頸がんを予防するワクチンが平成21年12月より使用することが可能となっております。子宮頸がんの原因になると言われるヒトパピローマウイルス、16型、18型に感染する前にワクチンを接種することで七、八割の子宮頸がん発症を予防できると言われています。その効果は、出産可能な女性を守り、市民の福祉につながるものと考えます。
八幡浜市におきましても、平成23年度からワクチン接種を実施できるよう、接種方法や対象者の範囲、財源等について現在検討しているところでございます。このワクチンの単価は、先ほど議員御指摘のように1万6,000円から1万8,000円ということで大変高額でございまして、1人に対し3回接種が必要なため、仮に中学校1年生から3年生の女子550人に接種をしますと、約2,500万円以上の予算が必要となってきます。国の補助制度あるいはその他の財源確保に努め、できる限り自己負担の少ない体制で実施できるよう前向きに検討しているところでございます。
その他の質問に対しては、各担当課長から答弁をさせます。
○議長(萩森良房君) 監理開発課長。
○監理開発課長(中岡 勲君)
清水議員御質問の大綱3、市営住宅についてお答えいたします。
まず、入居可能な空き戸数についてでありますが、現在政策空き家を除き公営住宅で72戸あります。募集につきましては、ことし6月議会で、清水議員からの御質問に年間15戸程度の募集を実施とお答えいたしました。
募集につきましては、定期的に年4回実施することとしており、現在まで2回で13戸の募集を行い、すべて入居いたしております。
今後の募集につきましては、11月と2月に行う予定でございます。募集件数につきましては、募集前に部屋の改装が必要となります。安いもので20万円から30万円、長期使用し傷みのひどいものにつきましては100万円以上かかるものがあり、苦慮しとるところでございます。
今後、この改装経費を今以上に最小限に抑え、公営住宅を建設した本来の趣旨に立ち返り、必要なものについて可能な限り募集をしてまいりたいと考えております。
また、近年高齢で単身者の入居希望がふえている現状を考えますと、単身者の入居が可能な住宅について重点を置きたいと考えております。しかし、何分にも対応できる数が少ないため、十分な対応ができません。可能な限り募集を行いたいと考えておりますので、御理解を願いたいと思います。
以上です。
○議長(萩森良房君) 学校教育課長。
○学校教育課長(若宮髙治君)
清水議員御質問の大綱2の学校施設についてお答えいたします。
昨日の愛媛新聞にも取り上げられておりましたが、議員御指摘のとおり最近学校グラウンドの芝生化が注目され、全国的に実施されております。県内においても芝生化が取り組まれており、隣町の西予市では、昨年度、野村中学校が野村中運動場芝生化プロジェクトとして、学校とPTAが協力して実施し、その様子が西予市のホームページでも掲載されております。
グラウンド芝生化は、芝生の弾力性がスポーツ活動に安全性と多様性をもたらすなどの教育上の効果や、夏季における照り返しや気温上昇の抑制などの環境保全上の効果が上げられており、平成10年2月に取りまとめられました文部科学省の地球環境問題に関する行動計画においても、エコスクールの整備とともに屋外教育環境整備事業による屋外運動場の緑化を進め、これらの施設を生きた環境教材として活用していくとして、芝生化に対する補助が実施されております。
教育委員会といたしましては、学校現場、PTA、地域住民、生涯スポーツに携わっている方々の声を聞きながら、学校の教育活動に支障のない整備方法や手間のかからない維持管理の方法など、野村中や宇和中の状況も参考にして、今後前向きに検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 清水正治君。
○清水正治君
質問の3点について御答弁をいただきました。
先ほど市長の方から答弁はありましたが、この子宮頸がんの患者さんに対する死亡者の割合が非常に高い、こういうデータが出ておりますので、市長、英断をもって、できるだけ子供さん、家庭に負担のかからないような取り組みをひとつ要望しておきます。
それから、学校につきましては、今野村中、宇和中の例を引かれて答弁をいただきましたが、できれば我が八幡浜市においても極力前向きに取り組んでいただきたい。
それから、市営住宅につきましても、先ほども申し上げましたとおり理由はいろいろあるでしょうけれども、できるだけ市民からクレームの出ないような取り組みをひとつ進めていただきたい、このように思いますので、よろしくお願いをいたします。
以上であります。