公開日 2014年09月04日
(質問事項)
1 小中学校、保育所統廃合について
2 農業振興について
3 文化振興について
〔住 和信君登壇〕
○住 和信君
私9月生まれでございまして、記念をいたしまして一般質問したいと思います。よろしくお願いいたします。
私は、一般質問通告書に従いまして、大綱3点の質問をさせていただきます。市長並びに関係理事者の誠意ある答弁をお願いいたします。
大綱の第1は、保育園、小・中学校の統廃合の問題でございます。
昨年の6月の定例会の総括説明で、大城市長が、少子化の進展による児童・生徒数の減少が今後も続くことが予想される中、児童・生徒にとって適正な教育を確保するため、小規模校の統廃合や校区の見直しについて具体的に検討する体制を整備するとともに、保育所の統廃合、さらには民間委託も視野に入れた取り組みを進めてまいりますと述べられ、それを受けて教育長は次のように述べられました。教育委員会としては、将来の望ましい学校教育のあり方について検討することは避けて通れず、八幡浜市の将来を担う子供たちのために教育委員会が取り組まなければならない重要な施策と考えております。特に中学校については、交流学習や部活動の問題でスポーツ種目の自由選択制において限界があるため、優先すべきことと考えております。直ちに統合ではなく、小規模校のよさや交流学習の成果、部活動の考え方、校舎の改修などさまざまな観点から検討しつつ推進していく必要があると考えます。今後、協議を重ねながら、必要に応じてPTAや公民館で統廃合について市民の声を聞いたり、問いかけたりしながら進めてまいりたいと思います。その際は何よりも保護者や地域の意見を最優先にして検討していくことが重要であると考えますとの発言がありました。私も未来の八幡浜市の子供たちの教育の環境を整えるためにも、学校の統廃合を進めるべきだと考えております。
そこで、市長や教育長の発言から1年が経過いたしましたので、この問題についてどのような進展があったのか、お尋ねをいたします。
質問の1は、各小学校、中学校、幼稚園、保育所の児童・生徒・園児数の現在の数と将来の数の予測はどうなっているのでしょうか。
質問の2、国から地方交付金が各学校のために交付されていますが、八幡浜市には総額で幾らぐらいになっているのでしょうか。
質問の3、毎月教育委員会の定例会が開かれておりますが、この問題について教育委員会の中でどのような検討がなされているのか、また保育所については庁内でどのような検討がなされているのか、お知らせください。
質問の4は、教育長は保護者や地域の声を聞いたり問いかけたりしていくと言われておりますが、この1年間でどのような形で聞いてこられたのか、また今年度は各公民館単位で市政懇談会を開催されていますが、この席でこの問題についてどのような意見が出されたのか、お聞かせください。
質問の5、9月1日付の愛媛新聞で、教育委員会が市内23小・中学校の統廃合を検討するための第三者委員会をつくることを明らかにしたと報じております。この第三者委員会の内容はどのようなものなのか、また検討委員会委員にはどのような方を予定されているのか、お知らせください。
質問の6、学校の耐震化改修が進められておりますが、この統廃合の問題と大きくかかわってきますので、耐震化の優先順位はどのようになっているのか、お聞かせください。
今ミカンと魚のまち八幡浜がミカンと魚の価格の低迷で大変疲弊をいたしております。特に農業は、かんきつ類の価格の低迷、農業従事者の高齢化、後継者不足、鳥獣の被害、荒廃園の増加、ことしは干ばつの被害等で農家経済を直撃し、再生産ができなくなっている農家も多く出てきております。八幡浜は1次産業が疲弊すれば、町全体が疲弊すると言われております。私は今こそ行政と関係団体と農家が一致団結して農業の活性化策を考えていくべきだと思っております。
そこで、質問をいたします。
質問の1は、農業従事者の高齢化が言われておりますが、平均年齢は何歳ぐらいになっておるのでしょうか。
質問の2は、八幡浜市の農業総生産額は昨年度で幾らぐらいになっているのでしょうか。
質問の3は、中山間地域等直接支払制度ができて10年間が経過して、有効的な活用ができ農業振興に大いに役立っていると思われますが、具体的な効果はどのようになっておりますか。また、22年度から新たに5年間の事業が始まりますが、面積の変化はどのように変化しているでしょうか。
質問の4は、荒廃園と鳥獣被害の対策についてです。
今現在八幡浜市の農地の中で荒廃園になっている園はどのくらい出ているのでしょうか。また、この対策についてはどのような方法をとっているのか。私の考え方としては、市民農園やミカンの木のオーナー制度などを考えてはいかがなもんでしょうか。
今農家は鳥獣被害に悩まされております。収穫前のかんきつ類やサツマイモや野菜などをあたり構わず食べ、畑の岸などを壊し、住宅地周辺にもたびたび出没して住民への危険性も増してきております。特にイノシシはイノブタ化していて、子供をたくさん産むため異常に繁殖をしております。この問題については再々議会にも取り上げられておりますが、いま一度有効的な対策がないものか、お尋ねをいたします。
質問の5は、農業後継者問題です。
将来の農業に不安があるため、なかなか後継者が就農できにくい現状です。若い人たちが就農してくれて初めて農業の活性化が望めるのですが、就農できやすい環境をつくるための対策はどのように講じておられるでしょうか。
質問の6は、農産物の加工場建設についてです。
この問題については再三質問がされておりますが、八幡浜市の農家も現在三瓶や伊方の加工場でジュースを搾り、下級果に付加価値をつけて販売されている方もおられます。下級果に付加価値をつけて、一円でも多くの農家の農家所得を上げるためにも必要ではないかと考えております。同時に、港にできる特産物の販売所にも販売できる特産加工品をつくるため、この際農産物の加工場の建設が必要ではないかと思いますが、お考えをお聞かせください。
合併して5年が経過しましたが、最近文化の薫りが薄くなったのではないかと市民の方々からよく言われます。本来なら文化振興にかかわる職員もふえ充実してくるはずなのになぜなんでしょうか。
そこで、質問します。
質問の1は、ゆめみかんの自主事業についてです。
ゆめみかんは、旧保内時代に町民が文化の発信基地にするためにつくられたものです。音楽ホールとしては愛媛県下では類を見ない設備を備えていて、東京フィルハーモニーオーケストラの指揮者や森山良子が絶賛して、森山良子は息子の直太朗に愛媛で公演するときにはぜひゆめみかんでと指定したほどでございました。ゆめみかんの自主事業は年五、六回されていて、チケットをとるのに徹夜して並ばなければならない大物アーチストの公演が数多くありましたが、現在ではチケットの完売がなかなかできなくなっていると聞いております。どのような理由で人気アーチストが呼べないのか、お尋ねをいたします。
お隣の宇和文化会館はかなり多くの自主事業を開催されていて人気を博されていますが、ゆめみかんの自主事業のやり方とどのような違いがあるのかもお知らせください。
また、ゆめみかんの運営の方法として、将来指定管理者制度を適用する考えがあるかもお知らせください。
質問の2は、市民図書館には多くの絵画等の美術品が眠っていると聞いております。近いところでは、井上 和先生の絵画が74点寄贈されております。現在所蔵されている作品は何点ぐらいあって、どのような方々の作品なのか、お知らせください。私はこれらの作品をいつまでも眠らせずに、常設展示や企画展示ができないものかと考えておりますが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
また、八幡浜市在住や出身の芸術家が多くおられますが、御高齢の方も多くあり、この際毎年市が何点か買い取り、市の財産とされるお考えはないものか、お知らせください。
質問の3は、歴史資料の保存展示の質問です。
歴史資料は、八幡浜市の発展や生活を記録した大切な資料です。現在市民ギャラリーには郷土資料室があり、また中央公民館保内別館では民俗資料室が開設されております。郷土資料室には八幡浜が生んだ飛行機の父二宮忠八や郷土出身の芸術家の作品や古文書、文化財に関する資料が、保内の民俗資料室にはかなり多くの保内地区の民俗資料が保存されていますが、現在両施設で何点ぐらい保存されているのでしょうか。また、その分類分けはできているのでしょうか。また、両資料室はいつでも開室されていて、見学が自由にできると言われておりますが、説明できる職員も常駐していなく、見学する人もまばらで閑散といたしております。常設展示や企画展示をして、八幡浜の歴史、文化を広く知らすことが必要ではないかと思いますが、お考えをお聞かせください。
ことしは松山で二宮忠八展や千葉で北針展を企画され、八幡浜の歴史、文化を中央に発信されておられるのはよく理解できますが、合併して5年、八幡浜、保内地区の歴史、文化をお互いが理解を深め、新しい八幡浜市の文化を育て、ミカンの花と文化の薫りが町全体に香るまちづくりが必要ではないかと私は思います。お考えをお聞かせください。
以上で質問を終わりたいと思います。
○議長(萩森良房君) 市長。
○市長(大城一郎君)
住議員御質問の大綱2、農業振興についての(4)荒廃園と鳥獣被害についての御質問にまずお答えをいたします。
平成20年に農業委員会が中心となって荒廃園の一筆全体調査を実施いたしました。その後、農地パトロールにより継続して実態の把握に努めております。現在荒廃園は約190ヘクタール、率で6.8%となっています。その対策としては、農業委員や農協の農地流動化委員会が中心となってそれぞれの地域で農地の流動化を図ってきましたが、近年担い手農家の不足により限界が近づいているのが現状です。市民農園も検討はしてまいりましたが、かんきつ専作の急傾斜地では市民農園の取り組みは困難と考えております。しかしながら、今後先進的な全国での取り組みを参考にしながら研究をしてまいりたいと考えております。
鳥獣被害対策については、以前から鉄筋さくや電気さくへの助成を行ってるところです。本議会にも果樹産地高度化緊急支援対策事業補助金として補正予算を計上させていただいております。また、今年度からイノシシ、カラスの駆除補助制度をスタートさせたところです。今後は猟友会、農協などとの連携を強化し、鳥獣被害を防止するため、鳥獣被害防止対策協議会を設置したいと考えております。具体的には、鳥獣被害に対する啓蒙を図るため、農家だけでなくそれぞれの地域全体の問題としてとらえていただくための研修会や資格取得のための講習会の実施、年々高齢化する狩猟免許取得者、つまりは猟友会の会員の増加、育成を図るための支援、駆除のための箱わななどの用具の無料貸し出しや助成、駆除補助金の拡充などを検討してまいりたいと考えております。
次に、農業後継者問題についてお答えをします。
次代を担う若い農業者を育成するため、農業大学校における研修資金、最高で120万円となっておりますが、この償還助成を農林漁業就業促進事業補助金として実施をいたしております。また、青年農業者連絡協議会への活動助成や若い農業者の発案による都会の小学校で行う産地直送出前事業への支援を行っています。昨年は3つの小学校で実施いたしましたが、ことしは13の小学校で行う予定です。また、しゅんのかんきつ直送便として12月から4月まで毎月1回、三、四種類を詰め合わせてお届けするモニターによる消費動向調査もあわせて行います。 農業後継者を育成するには、何よりも生活が可能でもうかる農業の構築が必要です。そのため、やる気のある生産者が直接消費者とかかわることができるような広範な販売ルートを関係機関と模索してまいりたいと思います。また、加工品の開発にも支援をしていきたいと考えております。
次に、農産物加工場の建設につきましては、過去から要望も強く検討をしてまいったところであります。御指摘のように、港湾振興ビジョンの中でも直産施設が予定されており、そのためには加工施設は必要だと考えております。建設用地の確保、施設規模、施設の内容のほか、運営主体をどうするかなどクリアすべき問題が多々ありますが、関係各機関と具体的に協議を進め、前向きに取り組んでまいりたいと思いますので、御支援、御協力をお願いいたしたいと思います。
その他の質問に対しましては、副市長並びに各担当課長より答弁をさせます。
○議長(萩森良房君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君)
それでは、住議員御質問のうち、大綱1の質問3のうち、保育所の統廃合について庁内でどのような検討がなされているかというところについてお答えをします。
当市の児童数は、少子化の影響もあり減少傾向でありますが、一方では女性の社会進出などにより保育ニーズが多様化していることから、保育所の効率的な運営管理や多様な保育サービスの提供など、今後の保育行政のあり方については福祉事務所において多方面から検討しているところであります。
お話の統廃合につきましては、当面今後入所児童数が見込まれない舌田保育所については、保護者及び地域と協議し、平成23年度より休止として今後の入所募集は行わないものとしているところです。他の小規模の保育所についても、本年度から庁内で統廃合に関する調整会議というのを立ち上げておりまして、関係各課と連携をとって今後の方針を検討中であります。
また、この内部での調整会議とあわせて、今後保護者、地域の要望、地域の状況、市全体の状況、あわせて、踏まえて、施設を統合する方向で検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
○議長(萩森良房君) 財政課長。
○財政課長(藤原賢一君)
住議員御質問の大綱1の2、小・中学校に対する交付税算定についてお答えいたします。
普通地方交付税の算定において算入される経費は、合理的かつ妥当な水準における行政を行い、または施設を維持するための財政需要として一定の方法により基準財政需要額として計算されます。小・中学校に対する基準財政需要額の算定に関しましては、学校数、学級数、児童・生徒数の3つの要素で算定されるものでございます。平成22年度における具体的な額に関しましては、学校1校当たり小学校949万円、中学校997万2,000円、1学級当たりの額は、小学校93万円、中学校121万5,000円、児童・生徒1人当たりの額は、小学校4万3,400円、中学校4万2,400円となっており、平成22年度において市全体では、小学校分3億9,231万3,000円、中学校分2億1,154万1,000円、合計6億385万4,000円でございます。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(横田昌弘君)
住議員御質問の大綱1、保育所、小・中学校の統廃合についての1のイ、保育所の入所児童数と5年後の予測数についてお答えをいたします。
保育所入所児童数の状況でございますが、全国的な少子化の進展は当市においても同様であり、平成22年9月1日現在、市内の保育所に入所している児童数は668人でございますが、今後は緩やかな減少傾向をたどるものと推測されます。5年後の予測でございますが、平成21年、住民基本台帳を基本にコーホート法により推計児童数を算出し、それにさまざまな社会的要因を加味して算出した数値で、5年後の予測数を次世代育成支援行動計画の中では平成26年度の入所児童数を610人と推計いたしております。
また、保育所の民営化につきましては、夜間、休日保育などの保育サービスの拡大等が図れることに期待が寄せられる一方、保育サービスの質の低下が懸念されることも課題が出ております。今後、保育所の民営化につきましては、地域の意見を聞きながら検討をしてまいりたいと思いますが、まずは統合を先に行うべきと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(萩森良房君) 農林課長。
○農林課長(二宮嘉彦君)
住議員御質問の大綱2、農業振興についての1から3についてお答えをいたします。
まず、農業従事者の平均年齢はおおよそ60歳でございます。八幡浜市の農業総生産金額は、昨年度約110億円でございます。ちなみに、農家1戸当たりにすれば、生産金額は約550万円となります。ただ、いずれも最新の農業センサス結果が公表されておりませんので、過去の調査結果や農協のデータをもとに推計をいたしております。農協の果実の売り上げが、21年度は約90億円でした。農家戸数を約2,000戸と推計をし、計算をいたしております。
次に、中山間地域等直接支払制度は、平成22年度から3期対策として新たな5年間がスタートいたします。現在協定参加集落との最終的な詰めを行っております。21年度の協定参加面積は約3,100ヘクタールで、そのうち15%程度が対象面積から外れると予想をいたしております。
過去10年間の具体的な効果としては、耕作放棄地の一定の歯どめがかかり、集落営農の維持が図られたのではないかと考えております。
以上です。
○議長(萩森良房君) 教育長。
○教育長(増池武雄君)
住議員御質問の大綱1の3、教育委員会でどのような検討を行ってきたかと4のア、教育長はこの問題についてどのような取り組みをしたのか、イ、市政懇談会での意見についてをまとめてお答えいたします。
平成21年6月の市議会冒頭での市長所信表明を受けて9月定例教育委員会において統廃合に関する協議を進めていくことについて合意いたしました。教育委員会といたしましては、八幡浜市の将来を担う子供たちのために望ましい学校教育のあり方について検討することは教育行政の責務であると考えております。具体的な取り組みといたしましては、9月に近隣の市の統廃合に関する取り組み状況を調査するためのアンケートを実施いたしました。11月の定例教育委員会でその調査に基づく検討会を行いました。また、本年2月末に大分県日田市教育委員会を視察し、統廃合の進め方や課題等について意見交換をいたしました。さらに、6月から教育委員会内部で4回懇談会を実施し、学校長を通して保護者、地域の様子を聴取したり、学校統廃合の推進方針等について協議をいたしております。私自身も校長会、教頭会、PTAや公民館の会議などあらゆる機会をとらえて情報収集を行い、多方面から意見を拝聴しております。
次に、市政懇談会での意見についてでございますが、今までのところ、双岩地区、日土東地区、神山地区の3カ所でこの問題に関する質疑があったようでございます。内容を簡潔に申し上げますと、双岩地区では保育所も含めて残していただくとともに、放課後児童クラブ等の施設をつくって、若い親が住みやすい環境にしてほしいという御意見がございました。日土東地区では、保育所、小・中学校の統廃合について、現時点での5年後、それから10年後のビジョンを教えてほしいという質問がございました。神山地区では、同級会をして一番懐かしいのは小学校時代でありますが、小規模校には同級生がいなくて、入学式や卒業式がない年があるなど問題もあります。ぜひ学校統合を推進していただきたいという御意見も出ていたようでございます。
大綱1の5、第三者委員会とはどういうものなのか、またその委員会の委員にどのような方を予定しているのかについてお答えをいたします。
第三者委員会とは、教育長が諮問して設置する検討組織でございます。そこで、小規模化が進む市内の小・中学校における教育環境の現状や課題を改善するためにはどのような方策が望ましいかということについて、子供たちにとってどうすることが最善かという視点を基本としながら全市的な立場から将来を見据えた検討を来年度より行っていきたいと考えております。
委員の選任につきましては、他市の状況を見ますと、PTA連合会長等の保護者代表や区長、公民館長等の地域団体の代表者並びに小・中学校長等の学校関係者、そのほか有識者等を委員として委嘱、選任しているようでございます。具体的な委員の選任につきましては、今後協議の上、設置要綱で規定していくことになります。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 学校教育課長。
○学校教育課長(若宮髙治君)
住議員御質問の大綱1の1、幼稚園、小・中学校の園児、児童及び生徒数についてお答えいたします。
平成22年5月1日現在の幼稚園児は3園で118名、小学生は16校で1,818名、そして中学生は7校で1,083名でございます。
また、5年後、平成27年の人数でございますが、転入転出等の住民異動がないと仮定しまして、住民基本台帳のデータをもとに予測しますと、小学生は1,818名から1,568名、250名の減、中学生は1,083名が915名、168名の減にそれぞれ減少いたします。
なお、中学生は12年後の平成34年まで予測することはできますが、その年には738名になると試算されております。
次に、大綱1の(6)耐震化の優先順位についてお答えいたします。
教育委員会では、現在国の方針に基づき大規模な地震等に対して倒壊等の危険性が高いIs値0.3未満の建物の耐震化工事を実施しており、今年度は八代中体育館、松柏中体育館、真穴中体育館の耐震化工事を実施いたします。また、来年度は白浜小体育館と校舎、喜須来小校舎の耐震化工事を計画しております。これらの工事が完了すれば、Is値0.3未満の建物はなくなりますが、耐震改修促進法の基準では、学校施設についてはIs値0.7以上の耐震性が求められております。平成24年度以降の耐震化工事につきましては、国の補助制度の動向等を見きわめながら進めていきたいと考えておりますが、その場合の優先順位につきましては学校統廃合の推進計画等も考え合わせて検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(大本孝志君)
住議員の大綱3、文化振興について一括してお答えをさせていただきます。
まず、大綱3の1、ゆめみかんの自主事業につきましての1点目、どのような理由で人気アーチストが呼べないのかについてでございますが、旧保内町時代は電源交付金を文化事業に使うという考えの中で、年平均3,000万円程度の予算があり、5本から7本程度の自主事業を行ってまいりました。そのうちチケット収入として約7割の2,100万円程度の収入がございまして、およそ900万円程度の持ち出しを行っておりました。新市となりましてからは、厳しい財政事情もあり年々減少傾向にあり、合併当初2,800万円ありました自主事業の委託料も、今年度予算につきましては973万8,000円となっております。人気のあるアーチストを呼ぶ場合、ポップス系で平均700万円から900万円、演歌系でしたら1,000万円から1,000万円程度の経費がかかり、1事業を行うと他の事業はできない状況でございます。
そこで、今年度は将来の人気が見込まれ、委託料が安価なアーチストを選定したり、補助事業を活用する等工夫を凝らしまして、ジャンルの異なる5事業を計画しております。このうち約6割の収入を確保するよう努力しまして、360万円程度の持ち出しで計画を立ててございます。このように、財源が限られる中で娯楽性が高く高価な演歌系あるいはポップス系の事業を公費で負担して開催することが適当かどうかという意見もあり、今後は、安価ではありますが、将来性のあるアーチストを発掘するなど、経済性と芸術性が両立する形で事業を実施しまして、特徴ある文化発信基地となるよう努めてまいりたいと思っております。
次に、宇和文化会館との違いでございますが、宇和文化会館は平成18年度から指定管理者制度を導入しており、当初より財団法人の宇和文化会館が受託者となり施設管理とあわせて事業展開を行っております。自主事業におきましては、平成21年度の実績で事業数9事業、自主事業の委託料4,150万円、そのうちのチケット収入が3,175万円で、持ち出し額が975万円となっておりまして、県下でも自主事業を積極的に展開している会館でございます。宇和文化会館は財団が運営していることもありまして、自主事業の収入を当該年度の自主事業財源としてより多くの自主事業の展開を行っておりますけれども、当文化会館におきましては、歳出抑制の財政観点からなかなか事業数を確保できないのが現状でございます。
指定管理者制度の導入につきましては、宇和文化会館におきましては導入がうまくいったケースではございますが、平成19年度に当時指定管理者を導入いたしました砥部町文化会館、西条市文化会館の両館の視察を行い、担当者からお話を伺いました。そのお話の内容では、自主事業の内容、数等も衰退傾向にあるということで、市民からの反応は余りよくなく、市民からの反発もあるというようなお話を伺って帰ってきております。
当市においても、スポーツセンター、市営駐車場など指定管理者を導入しておりますけれども、文化会館におきましては施設の管理運営のみならず、自主事業の展開もあります。また、図書館も併設しております特殊事情もございますので、指定管理者の導入については今後とも慎重に検討を重ねてまいりたいと思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。
2点目、市民図書館内で保管されている絵画等の所蔵の数についてでございますが、現在日本画107点、洋画280点、版画17点、その他書簡、小説等原稿等でございますが、21点を所蔵をしております。過去には常設展として市民図書館2階にあります郷土資料室において所蔵品を展示し、年3回ほど展示がえを行っておりました。また、平成14年度まで計上されていた150万円の美術購入費等で新しく購入した作品を展示して新収蔵品展なども開催しておりました。企画展といたしましては、図書館が建てられました平成3年以降、年3回から4回実施しておりましたけれども、平成9年からの文化財関係、文化協会関係を含めました事業の見直し、人員の削減になりますけれども、等によりまして、それまで専念できておりました所蔵品展、企画展のための研究調査がなかなか進まないような事態となっております。そのような関係で、それ以後、企画展も年1回ぐらい、常設展も十分に所蔵品を活用できていない状態となっております。
今後につきましては、所蔵品もございますし、展示施設もありますし、学芸職員もおりますので、現在の配置されている職員の中で工夫を凝らして係内での担当業務の見直しや各種文化団体等への協力要請なども含めまして、学芸員の本来の業務であります調査研究、展示にも力を入れていきたいと思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。
次に、作品の買い取りについてでございますが、先ほど申し上げましたように、平成4年度から14年度までは美術購入予算として150万円が計上されており、郷土ゆかりの作家の作品を購入しておりました。平成15年度以降は予算化されず、購入しておりません。
寄附に際しましては、毎年数点希望があり、受け入れをいたしております。しかし、平成13年に木村八郎氏の遺族より洋画153点、平成18年には井上 和氏の遺族より洋画65点という大量の作品が寄贈されまして、市民図書館内にあります既存の収蔵庫では納まり切らず、研修室を改築しまして、収蔵庫として作品を納めた経緯もございます。現状では、既に作品を納めるスペースがなくなっており、収蔵場所の増設も早急の課題となっております。市、県内外で活躍されてる作家は数多くいらっしゃいますので、その方々のすぐれた作品を収集することは八幡浜市の大切な役割と考えております。できるだけ寄贈いただくことを念頭に、どうしても必要な場合につきましては収納能力を考慮しつつ、財政事情の許す限り購入についても検討してまいりたいと思っております。
3点目、歴史資料の保存展示に関する御質問についてでございます。
まず、現在の八幡浜市民ギャラリー・郷土資料室及び保内民俗資料室における歴史資料の所蔵状況についてお答えをいたします。
八幡浜市の郷土資料室には、二宮忠八関連資料を初めとしまして市指定文化財である王子文庫や野井家文書、八代庄屋菊池家文書や村田吉右衛門文書等の近世から近代にわたる古文書、歴史資料類、郷土史家谷本保山氏収集の考古資料及び元城発掘調査に伴います収集資料、古写真など合わせまして約2,400点を保存しております。
保内民俗資料室には、民具を中心とした民俗資料、二宮敬作、前田山英五郎、富澤赤黄男に関する資料、旧町村行政資料などの文書資料や歴史講座や学習会の踏査、試掘等で収集しました考古資料等古写真など合わせまして約3,000点保存をいたしております。
この資料は、分野ごとに順次目録、台帳整備を進めておりまして、作成補完が必要な王子文庫及び民俗資料室所蔵の文書をにつきましては、21年度より緊急雇用創出事業補助を受けて整備を行っております。今後、未整理の保内民俗資料室所蔵の考古書類を含め引き続き所蔵資料の整理及びデータベース化に努めてまいりたいと思っております。
次に、所蔵資料の活用についてでございますが、開設以来、両資料室とも収蔵品展や企画展を開催してまいりましたが、数次にわたる機構改革や市町合併に伴う業務量の増加、実質的な人員の削減等により近年は開催できておりません。しかしながら、御質問のとおり、資料は八幡浜市の歴史や文化を伝える貴重なものであり、収集、保存し、後世へ伝えるとともに展示公開や調査研究に供することでその役割を果たしてまいりたいと思っております。
現在資料の収集については無償のものに限っておりますが、古書や古文書は古書店などに流通しているものもあり、場合によっては購入も含め積極的な収集が必要ではないかと考えております。展示公開の際は、学芸員が展示場所に常駐することは現在の人員配置においては非常に難しい現状でございますので、わかりやすい展示や施設内の職員と連携した来場者へのきめ細やかな対応を心がけ、来場者の促進を図ってまいりたいと考えております。
また、市民対象の学習会で所蔵資料を活用するなど資料を通じて郷土の歴史、文化に触れ、資料室への関心を喚起する機会をふやし、ひいては市民とともに行う資料室の運営や郷土の歴史、文化の掘り起こしをしてまいりたいと思っております。
地域の歴史、文化は過去にのみあるものでもなく、先人が築いたものを理解し、受け継いだ現在の私たちが日々構築して未来へ伝えていくものと思っております。今後とも郷土の歴史、文化発展のために皆様の御理解、御協力をお願いしたいと思います。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 休憩いたします。
午後 零時01分 休憩
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午後 1時00分 再開
○議長(萩森良房君) 再開いたします。
生涯学習課長。
○生涯学習課長(大本孝志君)
先ほどの住議員の私の答弁中、大綱3の第1、ゆめみかん自主事業の私の答弁の中で誤っておりましたので、御訂正をいただいたらと思います。
演歌系でしたら1,000万円から1,200万円程度費用がかかるというところを、演歌系でしたら1,000万円から1,000万円程度というふうに発言をしておりました。1,200万円の間違いでございます。申しわけございませんでした。
○議長(萩森良房君) この際、お諮りをいたします。
ただいま生涯学習課長から発言の変更の申し出がありました。この申し出を許可することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(萩森良房君) 御異議なしと認めます。よって生涯学習課長からの発言の変更の申し出を許可することに決定いたしました。
住 和信君。
○住 和信君
再質問させていただきます。
まず最初に、学校の統廃合の問題でございますが、先ほど各学校の現在の生徒数と、それから5年後の数を出していただきました。大体5年後には小学校で250から260ぐらい、それから中学校もかなりの数が減ってくるというようなことで、どうしてもこれは統廃合は進めなければならないと思いますが、今教育長の答弁の中で第三者検討委員会の中で検討を重ねていきたいと、で具体的なことを決めていきたいというようなことを言われましたが、私はやはり教育委員会は委員さんがおられますので、ぜひ教育委員さんの中である程度この統廃合についての概略というか、いろんなアバウトなところでこの学校とこの学校とこの学校は将来的には例えば統廃合は必要ですよということを出していただいて、計画を出していただいて、第三者委員会とかまた地域の方々にお知らせをして理解を求めるということが必要じゃないかなと。それじゃなかったらやはり教育委員さんの、これだけの教育委員さんが出ておられまして、知識の塊の方でございますので、ぜひそういうところで先に計画案をつくられて、それから第三者委員会、また地域の方々に検討を重ねていただきたいというようなことで、私は教育長が言われたよりちょっと後先になりますが、せっかくの教育委員会の中の定例で毎月やっておられますので、そこで早急にそういう案、とりあえずはこの学校とこの学校とこの学校を例えば統合して、第2次的にはこういう学校を統合していきたいというような案を先につくっていただいて、それを出していただいて検討を重ねていただきたいと思うわけですが、ちょっと教育長の考え方とは後先になると思いますが、もう一度お考えをお聞かせいただきたいと思います。
それから、教育長の私的な考え方でも構いませんが、早急に統合をしなければならない学校は、今学校の生徒数は何人以下のところが早急に考えていかなければならないのか。具体的に例えば10人以下であるとか15人以下であるとかというようなことが、それか1学年10人以下とかというようなことが、考え方は、教育委員長でも構いませんが、どちらでも構いませんので、そういう考え方をお示しいただきたい。地域の住民の方はうちの学校は残るがやろか、うちの学校は廃校になるがやろうかということで、今やきもきされてきょうみたいにたくさんの方が傍聴に来られておると思うんですよ。だから、あと3年後とか5年後とかというようなことじゃなしに、早急に案を提案されて、それで議論の棚の上に上げていただきたいと、これが今の統廃合の問題ではないかということを思います。
きょうの愛媛新聞の中で、四国中央市が100人規模の学校については統合の対象にしますよというようなことがきょうの愛媛新聞に載っておりました。八幡浜はそういうことではないと思いますが、例えば1学年10人以下の学校については統合の対象になりますよというようなことははっきり打ち出していただいて、教育委員会の中で打ち出していただいて統廃合を今後とも進めていただきたいと私は思うんですけど、この答弁をもう一度お願いいたしたいと思います。
それから、農業振興の中で、先ほど市長のほうから加工場の問題を回答をいただきました。ぜひやりたいというようなことで本当に心強い回答をいただいたわけでございますが、ぜひやりたいと言われても、いつごろまでにやられるのか、これについてもぜひお考えをお聞かせいただきたいと思います。
それから、有害鳥獣の問題でイノシシの問題でございますが、イノシシ、いろんな有効な対策をされておりますが、私の考えとしてはイノシシの数を減らすためには捕獲をされる方をふやすのが一番の最良なやり方ではないかと思うわけでございます。そういうことで、わさとかおりとかというような狩猟の免許を取るときにはぜひその免許を取る方に補助をしていただきたい。それから、1年間に猟友会に入ると大体3万5,000円ぐらいいろんな免許の更新とかなんとかで要るらしいです。その3万5,000円についても、今の趣味のハンターだったらいいんですけど、やはり生活を守るための狩猟とかということになれば、ぜひそういうところも、中山間直接支払制度からも出せるやないかというようなことを言われるかもわかりませんが、やっぱり八幡浜市の方向としてはこのイノシシの被害については徹底して対応策をするんやということをぜひもう一回、そういう方法がないかということを考えていただきたいと思います。
それから、荒廃園の問題ですけど、荒廃園の問題については、先ほど市民農園は難しいぞというふうなことを回答の中で言われましたが、今八幡浜の中でもいろんなボランティア活動、NPOが育っております。そういうとこで、やはりNPOとかボランティア団体に市民農園をつくって野菜をつくるとか、いろんなものについて推進していただいて、そのできたものについてまた港の物産館に売るとかということも考えられるわけでございますので、ぜひもう一度考え直していただきたいと思っております。
ミカンの木のオーナー制度、いろんなところでリンゴとかミカンとかナシとかというようなとこでオーナー制度を設置しておるところもありますので、ぜひ八幡浜のミカンのオーナーになりませんかというような全国的な発信でこの荒廃園を何とか少しでも立て直していただきたいと思っております。
それから、文化振興の事業についてでございますが、財源がないからゆめみかんの自主事業はどうしても無理がいくんだというようなことを言われましたが、これは今先ほど宇和の例も出されましたが、宇和は事業収入に上がった分についてはその1年間にその分については上乗せをして事業を新たに展開していくというような方法をとられております。この八幡浜の歳入歳出の方法としてはそれは難しいわけでございますが、初めにやった事業について歳入が上がれば、次に補正を組んで、その部分だけは補正を組んで事業ができるというような展開のやり方も恐らく考えられると思うんですよ。まず、これ財政課長、ちょっと何か浮かぬ顔をしましたが、指定管理者でそういうことができないのであれば、ゆめみかんは文化事業の宝でございますので、やっぱり有効活用をするためにはどうしたらいいかということを、これは市長の答弁をお願いいたしたいと思っております。
それから、市民図書館のほうにいろんな絵とかなんとかかなり眠っておるのはこれ確かでございまして、私も調べたところ400点ぐらい、かなり有名な方の絵が眠っております。きょうも愛媛新聞のほうにメセナ展ということで出ておりましたが、そこの中で写真が載っておった中で、工藤和男さんとか井上 和さん、先ほど言われました井上 和さんとかというような本当に中央でも有名な方の絵がたくさん眠っております。そういうものをもう少し、八幡浜の庁舎内でいろんな地元の方の絵を飾っておられますが、これはずうっと同じ絵を飾っておるわけです。それを例えば半年に1回か、1年に1回でも構いませんが、かけかえをして、皆さん方にも見てもらえるような展示の仕方ができないのか。ただ、これは生涯学習課の図書館の財産だからよそへは出さんとか、市役所の中は管財課の担当だから出さないとかというようなことじゃなしに、やっぱり全体の八幡浜市に眠っておる美術品をもう一回洗い出して、展示を。小学校とか中学校にもいっぱいいい絵が眠っております。そういうところをぜひ全市を美術館と、市内全体を美術館と仮定して考えていただきたいと、かけかえをして、皆さん方に見てもらいたいということを思うわけですけど、いかがなもんでしょうか。市長室にもかなりいい絵が眠っております。これは市長室に来られた方以外は見れない状態なんで、ぜひそういう方法を考えていただきたいと思います。将来的に、財政が逼迫しておりますので美術館とかなんかを建てとは言えませんが、そういう方法でいろんな知恵を出しながら、市民の方々にこのせっかくの八幡浜市の財産を見てもらいたいと思っております。
それから最後に、民俗資料室でございますが、これについては本当保内のほうは合併前にかなり高い金をかけて民俗資料室なんかも整備をいたしております。ただ、できたときにはちょっと力を入れますが、あとはもう倉庫とかごみ置き場になってしまっております。そういうことではいけませんので、これだけのものを所蔵しておるんですから、ぜひ市民の方の目に当たる、日の当たるところに出していただきたいと思っております。学芸員の方もこれしっかりとした学芸員さんがそろうておりますが、ただ個人的な思いでこの部分だけは一生懸命するとかというようなことが今どうも偏ったやり方をされておるということを私は感じるわけでございますが、学芸員の方はしっかりと八幡浜の文化を発展さすためにどうしたらいいかということをもう一度考えて答えていただきたいと思っております。
○議長(萩森良房君) 教育長。
○教育長(増池武雄君)
ただいまの質問についてお答えいたします。
学校統合につきましては、まず本当に教育の機会均等、それから教育効果の向上を目指しておりまして、そのための小・中学校の適正な配置を決定したいと思っておりますので、全市的な視野に立った公正公平な第三者委員会を設置するということにしております。第三者委員会、仮称でございますが、今後10月の教育委員会から議案に出しまして、まず名称、それから委員、それから設置要綱等を決定していきたいと思っております。その中で当然教育委員会といたしましてもみんなで考えていくことにしておりまして、検討していきたいと思っております。特に住議員が言われました先にというのはなんですが、教育委員会で案はつくりたいと思います。そして、その案を第三者委員会にお示しをして、このような本筋でお願いをいたしますということでお願いしたらと思いますが、それを先にすべて公表するかどうかにつきましてはまた教育委員会の方で検討させていただいたらと思っております。
それから、どの程度、どの規模というのは、今教育委員会のほうといたしましては、中・長期的なこととできるだけ早く短期に取り組むべきと、その短期といいますのは、今考えておりますのは、小学校の場合は複式学級をなくしたいと。複式学級がある学校の中でもかなりの児童数を持っておる学校もございます。それはちょうどその学年が少なかったというので、18人が限度でございますから、そこらあたり、中には多いところもございますが、複式学級の解消とごくごく小規模校についてできるだけ早く取り組んでいきたいと。ごく小規模校といいますのは、ことし生まれている子はまだ0歳児ですが、半年ですから、まだあとわかりません。昨年度生まれた子まで計算ができますので、昨年度生まれた子が6年後に小学校に入学をいたします。そのときに、3人、4人、10人、11人という学校ができてまいります。これは複式といいますよりはもうそれも通り越しまして、今小学校の1年生と2年生2人で複式学級という学校も現在で3校ございます。これはやはり子供の将来にとっては考えてやる必要があると思っておりますので、そういうところはどうしても第三者委員会の立ち上げはややおくれますので、それまででもこういうところについては何かの方法で取り組みたいと思って今教育委員会で検討しているところでございます。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 市長。
○市長(大城一郎君)
住議員の再質問に対して答弁をさせていただきます。
まず、第1に言われました農産物の加工場についてでありますが、これは今まで市としても余り積極的には取り組んでなかったと思います。今回私も各17地区の公民館で市政懇談会を実施しておりまして、現在で15地区が終わったわけなんですが、その中でも大変この加工場については声が高いように感じております。それで、今回、先ほども申したように建設用地の確保、また施設の規模、施設の内容、そして運営主体、これをいち早く検討して、なるべく早期の段階で取り組んでいく気持ちでこの加工場については考えておりますので、どうか御理解のほどよろしくお願いします。
続きまして、イノシシ対策でございます。これも八幡浜地域のみならず、これは南予、四国全域での問題となっております。そして、今回特に八幡浜市でも声が大きいわけで、議員御指摘のとおりわさとかおり、その免許に関すること、そしてまた猟友会に関しましては、猟友会に関する新たな内規とか規定を設けなければならないかもしれませんが、できる限り市としても支援をしていきたいと考えております。
続きまして、観光農園のことについてありましたが、やはりこれも農地を貸してもらう、貸していただく、貸すほうの立場もありますし、農地を現在所持されております農家の方々との話し合いも必要かと思いますんで、そのところも踏まえて今後検討させていただきたいと思います。
続きまして、文化事業につきまして、人気アーチストを呼んできてというような形で、昔は行列ができていたというような話も聞いておりますが、ゆめみかんにおきましてはキャパシティーが決まっておりまして、やはり800程度の観客の動員が最高かと思います。それで、人気アーチストになりましたら多額の費用もかかるわけで、なかなかその現実が難しいかと思います。先ほども申しましたようにいろいろな角度から検討しまして、経済性と芸術性が両立する形で事業を実施したいと思っております。
何年か前に、私も双岩中学校の体育館で地元出身のバリトン歌手の宮本益光君が演奏とバリトンの歌を歌っていただいた記憶があります。本当に本物に触れることができて、小・中学校を初め地域の皆さん、市内の方々も見えられておりましたが、すばらしい状況だったと思います。そういった観点からも、お金に左右されずいい文化事業ができると思いますので、そういったことにつきましても議員の皆さんからも御協力をお願いしたいと思います。
以上です。
○議長(萩森良房君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君)
それでは続きまして、文化事業の関係で、市に寄贈された絵画とかがかなり眠っていると、それを有効に活用してはどうかというお話でした。確かに昔、城川町が城川町の庁舎がすべて美術館であるということで町長さんがすごい力を入れられて、庁舎のいろんなとこに有名な美術品が飾られていた、そんなことを記憶をしております。せっかく八幡浜市に寄贈されたいい資料がいっぱいあるんだから、それを市の庁舎にかけてはどうか、一般の方の目に触れるところに置いてはどうかと、たびたび展示するのも大変だからという御発言の趣旨だと思います。これは、1つには寄贈された方の意向がありますので、例えば市の庁舎にその絵を置いていいのかどうかということを、場合によっては美術室と違いますので傷がつくとかそういう可能性もちょっとありますので、その辺のとこを踏まえて、寄贈していただいた方にも当たって、それは可能かどうか検討してみたいと思います。
以上です。
○議長(萩森良房君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(大本孝志君)
民俗資料室等のたくさんの資料を市民の目に触れるようにいろんな工夫はできないのかという御質問でございます。言われるとおり、先ほども申しましたけれども、たくさんの資料が民俗資料室に、今のところごっちゃになっているような現状でございます。
したがいまして、職員1人でなかなか進捗率は悪いのでございますけれども、保存資料の的確なデータベース化というのをまずは行ってまいって、その後でどのような展示ができるのかというのを考えて、市民の目に触れるような活動を続けていきたいと思います。
また、毎年歴史文化探検という事業をやっておりまして、地域の古書、古文書なんかを地域の方々の興味のある方々、参加していただいた方に見ていただいたりというような関係で、あの中にある資料等についても触れていただく機会等もつくっております。そのような中で、また御協力を得ていただける人ができたりとかというな関係もつくっていきたいと思っておりますので、御理解をいただいたらと思っております。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 住 和信君。
○住 和信君
再々質問させていただきます。
先ほどの民俗資料と文化のいろんな絵画とかの展示の問題でございますが、特に民俗資料については、職員の方が1人だからとてもやれないというような今の課長の答弁でございましたが、私は考え方としてはやはりいろんな方に、例えば地域にそういう興味のある方、そしてまたいろんな団体に御協力を得ながら、そういう方らと一緒になって展示とかいろんなものについてやっていく必要があると思うんですよ。1人の職員がいろんなことについて全部やるから無理がいくのであって、いろんな好きな方がいっぱいおられるわけですから、そういう方々に御協力を得ながら今後やっていただきたい。
私も再々顔を出させていただいておりますので、見よったら、職員の方だけがいろんな文化事業について一生懸命やっておると、それでは無理がいく、それは何人人がおっても無理な話なんですから、そこはいろんな文化団体とかいろんな歴史団体とか、そういうのがいっぱいありますから、そういう方々を利用したらと言うたら言葉は語弊がありますが、御協力を得ながら一緒になって八幡浜の文化の発展に寄与していただくのが私はいいんではないかと思うわけですので、ぜひそこんとこをもう一回、いろんなところで検討をしながらやっていただきたいと思います。
終わります。