公開日 2014年09月04日
(質問事項)
1 農業関連について
2 漁業関連について
3 公共工事関連について
4 八幡浜都市計画課(案)の設立と、港開発関連について
〔岩田功次君登壇〕
○岩田功次君
皆様、新人議員も2年目になりました。今回も相変わらずの下手なしゃべりで難しいことを言いますが、どうか御理解をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
では初めに、大綱4の港開発関連から港振興ビジョン、港の空間デザインについて、今言っておかないとまたおかしくなりそうな様子なので、一言提言をいたします。
更地で建物がない状態だからこそ見えてくるものがあります。埋立地に行かれた方はもう感じていらっしゃると思いますが、どうでしょうか。それは、日本一のミカン、日の丸ミカンの権現山です。八幡浜で最高の景色、最高のミカン山の見える施設でミカンを売る。空間デザインコンセプトも当然権現山の見える場所がよいと思います。建物、サイン等のこれからつくり出すデザインも大切ですが、あの埋立地に既にある景観は一番大切なことなのです。お金もかかりません。YGP関係者が頑張って製作したかまぼこカーテン、あのかまぼこカーテンも背景が権現山だとすてきな八幡浜のアートになっております。ここまでは皆様もわかっているし、わざわざ確認も要らないことだと思いますが、どうでしょうか。皆さんわかっていらっしゃるそうで。
そこで、提言は、八幡浜の振興ビジョンの設計の段階からお客様の目線に権現山が見えるように設計するということです。建物の影は仕方がありませんが、建物の窓とか通路、建物と建物のすき間、土間、そして広場の芝生の上など人の動線上からの権化山の視界の確保が重要なポイントとなるのです。残念ながら、先行している緑地計画では樹木の配置が問題で、大部分の場所で権現山を隠してしまう、隠してしまうおそれがあります。ここで修正を要求するものであります。何であの場所に大量の樹木の計画をつくったのか理解できない、芝生と数本の樹木で十分であるのであります。
続きまして、大綱1、イノシシによる被害は大変な状況ですが、被害状況、イノシシの駆除状況、イノシシ対策の現状の動き、将来の対策計画を具体的にどうなのかお聞かせください。
私は昨年から八幡浜じゅうでいろいろな山を歩き回っております。ほとんどの山で獣道がたくさんあり、近所のお百姓さんは嘆いております。新しいに野菜を売る港の場所ができても、イノシシのえさをつくるような状況である。どうにかしたいところであります。
大綱2、今度は海です。魚がとれない、海が変わったと漁師さんも困っています。ことしの夏の穴井地区での海水温は29度以上でした。海の環境、漁業資源について心配です。
そこで、現在の海環境調査状況を具体的にお聞かせください。漁業資源の保全活動も具体的にお聞かせください。将来、魚がとれなくて新しい市場の運営も漁業関係者の生活も大変にならないように、どうにかしてください。
大綱3、公共関連の公共工事の発注について、同僚議員さんもしきりに言っておられますが、私もいろいろな市民の方からどうにかしてよっていろいろ言われます。市役所の仕事は全部市内の業者に発注できないのか、そんなことはできないのはようくわかっています。ほやけど、何でもいいから市内の業者を生かすように考えられないか。私も皆さんも給与は税金です。市税を納めているのは市内の市民、業者様なのです。市発注の公共工事、物品購入等、市内の業者と市外業者の割合を具体的にお聞かせください。
あと大きな事業がありましたが、し尿運搬船の入札方法、業者の選定方法等具体的にお聞かせください。
大綱4、最後になりますが、八幡浜都市計画課の設立と港関連であります。
現在の市役所の組織を見てみると、政策推進課の負担が大き過ぎるのではないかと思われます。本当は人材の問題が一番大きいと思うのですが、今の体制では長期の計画、全体計画は難しい。副市長さんや政策推進課課長さんが幾ら優秀でも時が足りない。港湾振興ビジョンは、本来なら都市計画課がする仕事であり、港全体のもっと大きな長期港計画になるのです。例えば立体駐車場も含め横の土地利用計画とか倉庫利用計画、高度衛生化の市場、観光魚市場、物産館、農作物の加工場、フェリー関係施設、出島の利用計画、海岸道路の整備、栗野浦、須田の埋立地の利用計画、津波防災対策、緑地の整備等々、港の計画だけでも大変な作業になります。市役所の技術蓄積になるように早急に都市計画課の設立を要望いたします。
今たくさん述べましたが、実は港以外の大きなプロジェクトもあります。新築の市立病院とその周辺開発、道路計画、景観計画、上水道ビジョン、異常気象による災害対策、地球温暖化対策、緑地、緑のダム計画、生物多様性対策など長期にわたる事業を行う仕組みが今必要です。理事者の前向きな、明快な回答を求めます。
○議長(萩森良房君) 市長。
○市長(大城一郎君)
岩田議員御質問の大綱1、農業関連について、農業のイノシシによる被害についてお答えをいたします。
イノシシによる農業への被害は、平成20年度はミカンで1.5ヘクタール、10トン、250万円、平成21年度は2.5ヘクタール、15トンで400万円を県に報告しておりますが、これがすべてではないと考えています。また、今年度はさらに拡大すると懸念をいたしております。
イノシシの駆除については猟友会にお願いし、各支部単位を原則として駆除に努めていただいております。今年度から駆除補助制度をスタートいたしました。期間が終了し、報告いただいた駆除頭数は、8月末で21年度は30頭、今年度は87頭となっております。ただ、猟友会の会員は140名で、支部によりばらつきはありますが、平均20名で駆除に取り組んでいただいております。会員の高齢化も進んでおり、今後会員の増員、育成が必要となっています。
被害防止対策については、鉄筋さく、電気さくの設置に今議会でも補助金を計上させていただいており、今後とも国、県の助成を受けながら継続していきたいと思います。ただ、防護さくの設置には限界もあり、新たな対策を研究してまいりたいと考えております。
今後の対策計画については、住議員の御質問にお答えをいたしましたように、鳥獣被害防止対策協議会を設置するなどでき得る限りの対策を市としても講じてまいりたいと考えております。
その他の質問に関しましては、副市長並びに各担当課長より答弁をさせます。
○議長(萩森良房君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君)
それでは、岩田議員御質問のうち最後のところ、大綱4、八幡浜都市計画課、これの設立と港湾開発関連についてお答えしたいと思います。
現在八幡浜市においては、都市計画業務については建設課都市計画係で事務を扱っておりますが、岩田議員の考えておられる都市計画については、単に道路や建物などの都市計画だけでなく、八幡浜市全体としての建設、港湾、水道、下水道、農林、商工観光も含めた長期的なビジョンとしての都市計画担当課、こういったものを設置すればどうかというふうにお聞きをしました。
現在八幡浜より大きい松山市など人口の規模の大きいところでは、例えば部長制というなものを導入しまして、都市整備部というそういう組織の中に、都市政策課、道路建設課、公園緑地課、総合交通課、例えば空港とか港湾課とか、そういったような関係のセクションを集めて、その部長のレベルである程度の意思決定と調整を行っている、そういう状況があります。ただし、八幡浜市は以前部長制をやっておりましたけれども、現在はこれを廃止をしております。だから、そういう調整は現在そういう部の形ではできないという状況であります。
八幡浜市の長期的なビジョンを策定し、事業を実施していくことは非常に大切なことであると思います。特に港湾事業のような大型プロジェクトを行う場合において、御指摘のように単に水産港湾課のみで事業を行うのではなく、各課との連携や総合的な計画についての調整を行う必要があります。今のところは政策推進課の中に港湾振興の担当として係を設置しているところであります。今のところ、本来の事務量から判断して同規模程度の他市同様独立した都市計画課の設置ということは、行政改革を進めている関係上困難ではないかと考えます。今後も必要な場合は関係各課が協議、調査しながら、幅広い意見を庁内で集めて大規模なプロジェクトなどに対応していきたいと、そういうふうに考えております。
以上です。
○議長(萩森良房君) 水産港湾課長。
○水産港湾課長(大西 力君)
岩田議員御質問の大綱2、漁業関連についての1、現在の海環境調査状況についてお答えします。
海環境調査としては、八幡浜沿岸の養殖漁業海域10カ所において、八幡浜漁業協同組合が年2回、海水温、溶存酸素、硫化物の項目を検査し、養殖魚への影響調査をしております。また、愛媛県農林水産研究所水産研究センターでは、水産試験船よしゅうによる海洋観測を豊後水道29定点、伊予灘17定点、燧灘26定点で毎月1回定期的に実施しており、水温、塩分、透明度、栄養塩、クロロフィルa量、魚卵稚仔などを測定し、海が今どういう状況にあるかを把握しております。
さて、市では現在八幡浜水産振興基本計画の策定作業を進めているところですが、今後の水産振興施策を検討する上で近年の漁獲量の減少要因をきちんと認識することが重要であると考えております。そこで、海水温など海洋環境の変化が水産資源に与える影響を知るために、10月8日に予定しております水産振興基本計画策定検討委員会では、水産研究センターから研究員の先生をお招きし、水温と資源をテーマに御講演いただくことにしておりまして、分析結果や見解などを計画に生かしたいと思っております。
次に、2点目、漁業資源の保全活動についてお答えいたします。
漁業資源の保全に関するものとして、まず資源管理の分野では漁業許可や漁業権制度による参入規制や禁漁期、禁漁区など法令上の規制が設けられております。また、資源保護の分野においては緊急に資源の回復が必要な魚種や漁業種類について、資源回復計画の作成が推進されており、当市に関係するところでは、平成14年4月にサワラ瀬戸内海系群資源回復計画による休漁措置及び網目規制が設けられており、またマコガレイの産卵場として知られる保内町沖の通称ほぼろ瀬を対象とした愛媛県伊予灘マコガレイ資源回復計画が平成18年3月に定められ、休漁規制と親魚の放流を行っております。資源の育成というところでは、愛媛県栽培漁業推進基本計画に基づき財団法人愛媛県栽培漁業基金が稚魚の放流に取り組んでおります。平成21年度実績で、八幡浜沿岸では、クルマエビ6万尾、ヒラメ5万尾、マダイ6,000尾、キジハタ3,000尾が放流されております。
市としての取り組みとしては、大島漁業集落が離島漁業再生支援交付金を活用し、協定漁業者が共同で海岸清掃や漁場の密漁監視、藻場を荒らすガンガゼウニの駆除、アカウニ、アワビ、サザエなどの種苗放流などに取り組み、近年大島漁港では採貝藻漁業を中心に水揚げ量が増加しており、成果を上げております。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 監理開発課長。
○監理開発課長(中岡 勲君)
岩田議員御質問の大綱3、公共工事関連についてお答えいたします。
まず1点目、市発注工事の公共工事、物品納入等の市内業者、市外業者の割合についてへ御回答いたします。
公共工事並びに物品の納入等の指名業者の選定につきましては、競争性、透明性の確保を図ることが必要であり、建設業法や地方自治法、契約関係法令に基づきまして実施しております。地元企業の地域貢献、地場産業の活性、地域経済対策等の観点から、地元にできるものはできるだけ地元業者を指名することといたしております。
平成22年8月31日現在の具体的な実績でございますが、土木、建築、電気など工事関係94件のうち、測量、設計の12件を除いた建設工事84件につきましては、港湾関係、舗装関係を除くすべての入札につきまして市内業者を指名しております。次に、測量設計につきましては、市内業者で可能なもの1件について地元業者を指名いたしましたが、その他11件につきましては、耐震設計等のコンサルタント業務について市内に実施可能な業者がない関係から市外業者を指名しております。次に、物品管理委託などでございますが、42件のうち19件については地元業者を指名いたしました。ただし、特殊医療機器や消防自動車、水質検査、ソフトウエア更新など地元業者で対応できない業務などにつきましての23件につきましては市外業者を指名いたしました。
次に、御質問の2点目でございますが、大島し尿運搬船の入札方法、業者選定方法などについてお答えをいたします。
この入札につきましては、平成22年6月24日、5業者による指名競争入札を行い、宇和島市の愛媛プラスチック造船株式会社が2,474万8,500円で落札いたしました。指名業者につきましては、平成22年6月3日に開催いたしました市競争参加資格審査会で決定したものです。選定条件といたしましては、造船法または小型船舶造船業法による南予地区の許可造船所、登録造船所のうち、メンテナンスの関係から愛南町の業者を除いたFRP船の建造実績のある市外業者と建造実施可能な市内業者を選定いたしました。指名業者といたしましては、八幡浜市内の株式会社栗之浦ドック、木村造船所有限会社の2社と宇和島市の松田造船有限会社、有限会社仲川造船所、愛媛プラスチック造船株式会社の5社であります。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 岩田功次君。
○岩田功次君
緑地計画の修正を求めるっていうふうなやつは回答はどうでしょうか。
○議長(萩森良房君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君)
失礼をいたしました。お話の趣旨の中で御提言ということでありましたので、そういう御提言ということで受け取って答弁の必要のないものと判断をしておりました。
緑地に木を植えるということにつきましては、いろんな民間団体とも相談しながら作業を進めているところであります。岩田議員は権現山が木を植えると見えなくなったと、それではいけないのではないかというお話でした。ただし、これはいろんな意見がありまして、例えば木漏れ日の中から見える緑の権現山、それもきれいではないかと、そういうこともあります。また、木そのものが権現山が見えなくなるほどそんな高くなるようなものでないというふうに承知しておりますので、これはちょっと見解の相違もあろうかと思いますけれども、ある程度の植栽は逆に必要ではないかというふうに思っております。
以上です。
○議長(萩森良房君) 岩田功次君。
○岩田功次君
それでは、再質問させていただきます。
まず、イノシシの話であります。
現在八幡浜の山の中に10カ所、センサーカメラを取りつけて大型哺乳類の調査をしております。特にイノシシの問題が大きゅうございますので、イノシシをターゲットにして調べております。それも、1つのところは地区にお願いしましてわなでイノシシを駆除している場所でございます。そしてもう一つは、ハンターの方にお願いして撃ってる箇所、あと何もしてない場所でございます。調べておりますと、山じゅうがまさに獣道の状態に化しているところなんですが、わなを使って駆除してる場所は見るからにイノシシがいない状態になっております。これはすごい効果的でありますので、これからの対策に生かしていただいたらと思います。引き続き駆除に関しては、自分たちのデータも取り寄せておりますので、協力し合いながらできると思います。
で、大変な問題が見えてきました。実はイノシシは口蹄疫にかからないとかっていう、これはあいまいなことを言う人がいるんですけど、確認もできずにわからないところであります。ところが、実はこのあたりのDNAを調べてる調査があります、県のほうの調査なんですが、四国全体で189個体のDNAを調べた。その中で48個体が愛媛県の個体、その中でも3個体、大洲市と八幡浜市でつかまったイノシシのDNAの中にヨーロッパ家畜豚のDNAがある。DNAの話をするとややこしくなるんですけど、E33というタイプで、簡単に言うと雌豚、雌の家畜豚に雄のイノシシが起源となって生息し始めておる。これが実は八幡浜、大洲周辺だけで見つかっている。ヨーロッパ豚、まさに家畜豚だと口蹄疫にかかるのではないかなと心配するところでありますが、どのような考えか、お聞かせください。
入札に関しましては、残念な話ですが、もうできる限り八幡浜の業者にしていただきたいなっていうふうなことで考えられているようなので、継続してお願いしたいところであります。
入札業者は3社いなければ入札にならないっていうのもよくわかっています。地元の業者が2社ありながら宇和島の業者が船の工事をとったって、なかなか寂しいことですが、もう仕方のないことであります。
樹木の話、済みません、樹木の話をもう一度。実は40メートルしか離れてないところに3メートル、4メートルの木が立つ。人間の目線は1メートル50です。もうほとんどが半分以上が木で隠れてしまう。樹木を植えるのはいいのですが、意識して計画していただくっていうふうなことをお願いしたいのであります。
イノシシに関しての質問は再質問です。よろしくお願いします。あとはいいです。
○議長(萩森良房君) 農林課長。
○農林課長(二宮嘉彦君)
再質問にお答えいたします。
大型動物の調査については、具申をいただいてありがたく思っております。そこら辺のデータは御報告も多少いただいておりますので、今後のイノシシ対策について検討をする材料にさせていただければありがたいと思っております。
口蹄疫の関係につきましては、宮崎で発生したときにイノシシへの感染についてかなり警戒をしたことがございまして、実は八幡浜市の畜産農家からも口蹄疫が出たんでイノシシ対策ということで、畜舎の周辺について重点的に駆除をしていただけないだろうかということで猟友会のほうにもお願いした経緯がございまして、必ずしもかからないというふうな話を信じているわけではございませんので、今後とも駆除については努めてまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(萩森良房君) 岩田功次君。
○岩田功次君
済みません。引き続きよろしくお願いします。
イノシシの駆除に対する対策本部っていうのをつくられるって言っていましたが、まさにそれを本気でやっていただきたい。イノシシの担当係長ぐらいでは、山の状況は本当にひどい、市長が本部長となるような組織で、地域の方にも協力をいただき、そのイノブタの駆除を本当に要求するのであります。この問題は人為的な要素を含んだ人災です。そのイノブタを逃がしたのが原因であります。生物多様性の面からも生態系破壊の様相であります。あの恐ろしい口蹄疫の問題も本当にあります。どうしますかっていうふうなことをもう一度伺って、おしまいにします。
○議長(萩森良房君) 市長。
○市長(大城一郎君)
ありがとうございます。
イノシシに関しては、これは本当に市民の方々の強い要望があるわけでございまして、市としても今までの動きが遅かった、協議会を立ち上げるのも遅かったというのも本当に事実であろうと思います。来年は、来年になるんですが、本当に当初予算でイノシシ対策ということで実行してまいりたいと思います。