一般質問 H22. 6 二宮雅男 議員

公開日 2014年09月05日

〔二宮雅男君登壇〕

○二宮雅男君 
 質問通告に従いまして、市長のマニフェストの検証と具体策について、職員の不祥事について、高齢者外出支援事業について、以上大綱
3点について質問させていただきます。

 まず、大綱の1、市長のマニフェストの検証と具体策についてお伺いいたします。

 先日、新内閣が発足し、強い経済、強い財政、強い社会保障を実現すると菅 直人首相が力強く宣言しました。

 八幡浜では、大城市長が一足早くこれをかみ砕いたローカル版マニフェスト6項目を掲げ、昨年4月スタートしました。市立総合病院の安全・安心の確保、八幡浜港湾振興ビジョンの抜本見直し、この見直しと並行し、本当に必要な市民サービスの拡充方針を策定します。緊急の景気雇用対策と市民生活支援、農林水産業の活性化と八幡浜ブランドの開発、発信、官民で連携しながら全国への情報発信力を強化します。空洞化が進む商店街の活性化、空き店舗の有効活用では、商店街ににぎわいを取り戻すため、お年寄りが気軽に集えるような物販、生涯学習サービス拠点の整備などを検討します。さらなる行政改革による財政の健全化、今の市政にメスを入れ、無駄を排除するとともに、職員の意識改革、能力アップに取り組むことで財政の健全化を進めます。以上、6項目であります。

 さて、15カ月が経過して、最重要課題の病院問題も、悲痛な訴えや努力によりまして救急患者の受け入れと内科新患外来の受け入れに前進が見られ、少し余裕の今日であろうと思われます。

 市政推進のリーダーはマラソンランナーの心境と似ているところがあるのではないかと思われます。孤独でただひたすら走る。市民の幸せのためにひたすら邁進する。少し違うのは、フィニッシュのテープがないことです。ランナーの有森裕子さんは、オリンピックで銀、銅と2大会続けてメダルを獲得しました。そのときのコメントは、自分で自分を褒めてやりたいでした、感動を覚えたものであります。評価は市民がするものではありますが、市長はマニフェストに対して今日までの評価をどのように思われますか。公約実現の推進はどの程度ですか。また、今後の具体策をお聞かせください。

 次に、ミカンや魚の売り上げも、消費不況やいろいろな販売背景があったとはいえ、かなりの落ち込みのようです。西宇和農協のミカンの販売額は、前年比74%の71億円で15億円の減のようです。この数字は三瓶町、伊方町も入っておりますので、その点お含みください。魚も近年の60億円の販売額から50億円のようです。これでは活性化どころではありません。県も県内産すべての産物のブランド化や加工販売と力を入れてもらっていますが、県、JAとどのように連携をして、どのようなことをされてきたのか、お伺いします。

 2、財政健全化の中で人件費3億円の削減を掲げられ、自身の退職金カット、報酬を削減されました。昨年12月議会で同僚議員の質問で、職員給与は人事院勧告で8,400万円、退職者の不補充で約11,000万円削減できると答えておられます。まだ公約目標額には達してないと思われます。職員の不補充ともいかず、また人口が合併時、平成17年、42,111人から毎年約500人余りずつ減って、今年5月末では39,452人と2,659人も減っております。さらなる削減が必要と考えますが、いかがでしょうか。

 大綱の2、職員の不祥事についてお伺いします。

 さきの不祥事案について、330日、理事者が記者会見をされ、マスコミ報道されました。すぐに私の知人数人から電話問い合わせがありました。どういうことか、公務員はええのう、あれで済むのかでありました。事故や不祥事案は大小の差はあれ、忘れたころには発生しております。県内の諸団体でもたびたび不祥事案が発生しております。このときの役員あるいは理事者のおわびのコメントは、決まって、今後この事案を契機にこのようなことが二度と発生しないよう、職員には改めて適正な職務の執行、綱紀の粛正を求めることとしております、これの繰り返しです。これでいいのでしょうか、市長の所見をお伺いいたします。

 次に、まず事案を報告いただき、なぜ14年度から16年度の事案が今日までわからなかったのかお聞かせください。

 2、切手55400円分を机の中で保管し続けたようですが、市民感情としては理解できるとは思えませんが、いかがですか。

 また、国に対して請求できていたはずの特別調整交付金約400万円はどうなっているのですか、お伺いします。

 大綱3、高齢者外出支援事業についてお尋ねいたします。

 高齢化率が30%を超える時代になり、高齢者福祉、支援事業も多方面に展開されておりますが、難しい時代になりました。路線バスが次々と廃止されていく中、買い物難民という言葉まで生まれ、この事業ほど目に見えてありがたい支援はありません。若い方が同居をしていても留守であったり、いつもいつもは遠慮があったりと難しいものであります。先日も同僚議員の努力で乗り合いタクシーの運行がスタートをし、喜ばれていることと思います。

 さて、この事業には幾らかの制限があり、申請には民生委員さんの意見が必要とあります。対象と思える人から公正公平感の不満が届いております。

 そこで、伺います。

 121年度の対象者は何人であったのか、またこの事業の周知は十分であるか、お聞かせください。

 2、民生委員さんの御苦労や難しさは理解できますが、係のほうで申請の仕方を検討すべきと思いますが、いかがでしょうか。

 3、周辺部と中心部とでは年間一律13,200円の支援では配慮が足りないと思いますが、検討の余地はないものでしょうか。また、支援アップはできないものでしょうか。

 以上、市長及び理事者の誠意ある答弁をお願いして、質問を終わります。

○議長(萩森良房君) 
 市長。

○市長(大城一郎君) 
 二宮議員の大綱
1(1)市長のマニフェストの検証についてお答えをいたします。

 二宮議員より御紹介をいただきましたとおり、私は昨年4月の市長選挙に立候補するに当たり大きく6つの項目をマニフェストとして掲げました。その中でも、市立八幡浜総合病院の安全・安心の確保、具体的には直ちに医師3名の確保を最重点マニフェストとしたところでございます。

 まずは、この市立病院の医師不足の問題につきましては、議員各位を初め市民の皆様に大変な御心配をおかけしたわけでありますが、愛媛県、愛媛大学を初め関係各位の御理解と御協力により市立病院内に愛媛大学の地域救急医療サテライトセンターが設置され、さらに本年4月から3名の医師が着任した結果、救急受け入れの一部再開や内科の受診制限を一部解除するなど、明るい兆しが見えてきたところでございます。

 今後も医師を初め医療関係者に過重な負担をかけることのないよう十分留意しながら、一日も早く地域医療の充実に向け最大限の努力をしてまいる所存であります。

 続きまして、八幡浜港振興ビジョンの見直しでございますが、マニフェストではこのビジョンを抜本的に見直し、基本的にゼロからの再スタートといたしました。これは、市の厳しい財政状況の中で130億円という巨額な投資が将来への重いツケとなる懸念を払拭できなかったためであります。私は市長に就任以来、庁内だけでなく市民の方々や関係団体の御意見も伺いながら、整備実行委員会からの答申も踏まえ、交流施設や関連施設に関する検討を進めてまいりました。

 その結果として、この港湾振興ビジョンは、商業、農林水産業を初めさまざまな産業分野、行政分野への波及効果を生む可能性を秘めたものであり、市勢浮揚を図るためには必要な施策であると認識をしております。

 しかしながら、実施に当たりましては、国、県からの有利な支援措置や民間資本の活用を検討するなど、財政的な考慮を十分行うとともに、身の丈に合った形での整備が必要であると考えております。

 今後とも市役所内部の関係各課にわたる連携を十分に図っていくことはもとより、多くの市民の方々の意見に耳を傾けながら具体化に向け作業を進めていきたいと考えております。

 次に、行財政改革の推進であります。

 景気の低迷や人口の減少に伴い、財源となる個人、法人の税収は減少を続けており、本市の財政状況は予断を許さない状況となっており、これまで以上の徹底した行財政改革は不可欠と考えております。昨年4月の就任以来、自分自身の退職金の廃止や給料カット、職員数の削減、課の統廃合など進めてまいりました。今後は、本年2月、外部の意見を取り入れながら策定した第2次行政改革大綱推進計画に基づき着実に進めていきたいと考えております。具体的には、定員適正化計画に基づく職員数のさらなる削減や補助金の見直し、保育所、小・中学校の統廃合について取り組んでまいる所存であります。

 また、行財政改革、地域の活性化に最前線で従事する職員の意識改革を図るため、あいさつ運動、職場の朝礼等を通じて公務員としての資質を高め、接遇、事務能力の向上に努めていきたいと考えております。さらに、今後の地域間競争に打ち勝つために、人事評価制度の導入等を通じて職員の自己研さん、能力アップを図っていきたいと思っております。

 その他のマニフェストにつきましても、今後関係者や市の財政状況と相談しながら鋭意取り組んでまいる所存でありますので、御理解いただきますようお願いをいたします。

 次に、大綱2、職員の不祥事についてお答えいたします。

 今回の事案は、平成14年度から16年度に旧八幡浜市市民環境課国保係において、当時の係長と事務専門員の2名により、国民健康保険医療費通知はがきを被保険者へ適正に送付できず、この間において特別調整交付金4044,000円を請求できなかったこと、また15年度には委託料により作成した同通知はがきの4回分、約14,700通、金額にしまして325,300円を送付できずに処分して、市に対しまして同額の損害を与えたこと、さらに送付できなかったはがきのうち、3回分の切手55400円を購入し、発覚まで上司等に報告もせず、漫然と事務所の机中、机の中でございますが、保管し続けていたものであります。

 処分の内容といたしましては、減給10分の13カ月を1名、戒告処分1名としたものです。また、管理監督責任として当時の課長補佐に対しても文書訓告を行っております。なお、送付せずに処分された通知用はがき代325,300円は、関係する3人からの自主的な申し出により既に弁済されております。今回の不祥事は、八幡浜市当局に対する市民の信頼を著しく失墜させるものであり、市民の皆さんに対して心から深くおわび申し上げる次第であります。

 議員御質問のなぜ14年度から16年度までの事案が今日までわからなかったのかについてお答えをいたします。

 これについては、担当職員個々の責任はあるものの、職場係内における当たり前の連携ができていなかったこと、上司へも報告、相談がなかったことが原因であると考えております。今後は、職場、係内といった職員間の連携を密にし、報告、連絡、相談が行いやすい職場づくりを行うとともに、チェック機能の強化、公務員としての服務義務などの徹底を図り、再発防止により一層努めてまいります。

 また、通知はがき発送用に購入した55400円分の切手を漫然と机中に保管し続けていたことに関しましては、議員御指摘のとおり市民感情と照らし合わせても理解を得るものではないと判断し、今回の処分に至ったわけであります。

 次に、特別調整交付金につきましては、実際はがきを送付したことに対する交付金でありますが、まとめて送付したり、送付しなったりしたため、基準の回数に満たなかったことから請求することができなかったものであります。このことにつきまして、弁護士にも相談をいたしましたが、交付されたものを横領または私的流用したものでないことから、損害賠償までは請求することができないと判断したものであります。

 その他の問題につきましては、副市長並びに各担当の課長から答弁をさせます。

○議長(萩森良房君) 
 副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、二宮議員御質問のうち、大綱
1、市長のマニフェストの検証と具体策の中の人件費の削減の部分についてお答えをさせていただきます。

 昨年、12月議会以降の人件費削減につきましては、今お話もありましたが、9月議会で御承認いただきました市長の退職手当のカットによる4年間の任期における退職金2,000万円の減、また3月議会で御承認いただきました特別職の報酬額の改定及びカットによるものが年間250万円の3年間で750万円の減、合計2,750万円が見込まれております。また、御指摘のとおり、12月議会で答弁させていただきました平成21年の人事院勧告による8,400万円、21年度から平成22年度の退職者の不補充による11,000万円の削減額、それと今回の削減を合わせましても、現状では3億円の公約目標額には到達しておりません。今後も定員適正化計画もありますので、人件費の削減について引き続き努力していきたいと思っております。

 なお、職員の構成状況見ますと、職種別の偏在もあるようですので、これらについても適正になるようなものに修正していきたいというふうに思っております。

 なお、市内民間企業の厳しい状況などを踏まえ、職員の給与カット、これについても財政状況、必要性について職員に説明し、理解を求めていきたい、そういうふうに思っております。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 保健センター所長。

○保健センター所長(松本常美君) 
 二宮議員御質問の大綱
3、高齢者外出支援事業についてお答えいたします。

 この高齢者外出支援事業は、在宅の高齢者に対し市内のタクシー、乗り合いバス及び船舶の利用料金の一部を助成することにより、高齢者の移動交通手段を確保し、もって高齢者の社会参加の促進、在宅福祉の増進等に寄与することを目的に行っている事業であります。

 まず、1点目のこの事業の対象者の数についてですが、対象者は75歳以上の高齢者で、65歳以上の者のみで構成している世帯に属する高齢者であり、市民税の所得割非課税世帯などの条件を満たしている方が対象であります。平成22615日現在の申請者数は1,261名となっております。

 この事業の周知につきましては、広報「やわたはま」で周知を行い、また現在この事業を利用されている方については文書を送付し、周知を行っております。また、訪問看護師が高齢者世帯を訪問した場合には、事業の説明を行うなど周知を行っていますが、まだ周知が行き届いてない方もいらっしゃるかと思いますので、今後もあらゆる手段を利用して周知の徹底を図っていきたいと考えております。

 次に、2点目の申請の仕方の検討についてですが、現在の申請の仕方は、申請書類に民生委員さんの意見をいただいた上で市へ提出することとなっています。この申請書の意見につきましては、市が把握できない申請者の家庭の実情を確認していただくためのものであり、民生委員さんには負担をおかけすることでありますが、適正な事業の執行のため、現状のとおり続けていきたいと考えております。

 次に、3点目の年間一律13,200円からの支援アップについてですが、この支援事業はタクシーの場合は乗車1回につき550円、バス、船舶については1回の料金として1年間で最大13,200円を支給するものであります。市内の周辺部の方が中心部へ来る際には、確かに市中心部の方よりも運賃が高くなりますが、この事業の目的は実費を負担するものではなく、広く高齢者の社会参加を促進し、在宅福祉の増進に寄与することを目的にしておりますので、今後も一律の金額で引き続き支援を行いたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君) 
 水産港湾課長。

○水産港湾課長(大西 力君) 
 二宮議員御質問の大綱
1、市長のマニフェストの検証と具体策について、2点目、農林水産業の活性化と八幡浜ブランドの開発、発信についてお答えします。

 水産業にかかわるものについてのブランド化は、えひめ愛フード推進機構が県内の農水産物等を「愛媛産には、愛がある。」をブランドイメージに掲げ、愛あるブランドの認定を行っています。当市では、水産加工品の部門で株式会社谷本蒲鉾店さんの谷本のハランボじゃこ天、八水蒲鉾株式会社さんの手拵えはらんぼ天が認定を受けています。

 水産部門は、今のところ認定を受けているものはありませんけれど、昨年度では八幡浜漁業協同組合の養殖部会で生産しておられる養殖マダイをてやてや鯛としてブランド認定していただけるよう推薦を行いました。しかし、認定を受けるためにはほかの養殖マダイとどのような差別化が図られているかというところでもう一工夫必要なところもありまして、残念ながら認定を受けるまでに至りませんでした。

 今後とも水産業振興施策の取り組みとして、関係団体等からブランド化の要望がありましたら支援を行ってまいりたいと思います。

 以上であります。

○議長(萩森良房君) 
 農林課長。

○農林課長(二宮嘉彦君) 
 それでは、大綱
12についてお答えをいたします。

 ミカンについては、過去から日の丸、真穴、川上を初めとする全国の有数の産地を形成してきましたし、また愛媛県からも愛あるブランド産品として多数の認定を受けております。

 情報の発信としましては、ミカンの初競りへの参加、その後の市場関係者との販売促進会議への出席、奈良県葛城市でのトップセールス、また東京の消費者と農業後継者との意見交換会にも出席をさせていただきました。

 一方、若い農業者との座談会で出されたみかんガチャや農協婦人部とのミカンツリーの製作、フレッシュレンジのえひめCM大賞作品制作支援などに取り組み、情報の発信に努めてきました。まだまだ十分とは言えませんが、今後とも八幡浜の農業の発展に努めてまいりたいと思います。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 二宮雅男君。

○二宮雅男君 
 マニフェストの期待していた割には通り一辺倒の答えであったかなという感じしますけれども、実際には農林水産業の活性化などというのは本当に数字にはあらわれにくいですし、なかなか難しい問題であろうと思いますけれども、やっぱりマニフェストに掲げた以上は、例えば官民で連携しながら全国への情報発信推進力を強化します、今水産港湾課あるいは農林のほうからお答えをいただきましたけれども、本当に伊方、三瓶を含んだ数字ですけれども、
15億円言いますけれども、支払いになると20億円強は、水産物も入れて二十数億円がマイナスであろうと思います。市役所の給与全般は人件費は31億円ぐらいですか。そういったものと比較してどのようにして数字を見たらいいかと思いますけれども、財政の健全化の中でも大事なことであろうと思いますけれども、目に見えてこない、もっと具体化したような答えが欲しかったんですけれども、やむを得ないかなと思いますけれども、さらなる決意を、市長は議会の冒頭にも市民の思いはみずからの思いととらえというふうなことで3つの柱を言われております。安全・安心なまちづくり、行財政改革の推進、産業振興というふうなことで全力で取り組みます、これはだれしも思うことだろうと思うんですよ。それを具体的に聞きたかったわけですけれども、いま一度どれほどの決意で、要はトップの方は決意のほどが大事だと思うんですよ。さっきの不祥事のことだって市民は満足してないと思います。あと、質問続きますけれども、そういった決意を再度お聞かせ願ったらと思います。

 それから、不祥事の関係ですけれども、本当に合併前の過去のことが今になってわかったというのが疑問に思います。かなり昔の話ですが、隣の人は何する人やらというようなことをよく言われよりましたけれども、今はもうこの地方でも隣の人は何してるかわからないという現状の中で、ところが市役所の中で、パソコンが前にありますけど、横に職員がおって何をやってるかわからんでは、ましてやこれは切手がなかったらわからなかったことかもしれません。こういったこと、本当に市長はやっぱり選挙前に大切なのは市民が納得できること、それからしがらみのない政治と強く訴えられてスタートしております。全くこれもって考えられない事案だろうと思いますし、いつわかったのか。本当にもう隣の人のしとることがわからんでは、これからのコミュニケーションを図れるようにというようなお答えいただきましたけれども、全くもって理解できません。その辺の市長の、地方公務員法の規定に基づいて懲罰をしたというようなことですけれども、本当にやっぱり改革というのはそこらまで踏みこんでやらないと財政改革もつながってこないと思います。ましてや、もらえたはずの交付金400万円、例えば税務課が大変な思いをして400万円徴収するというたら、税を、大変な金額だろうと思うんですよ、その辺を含めていま一度お答えいただきたいと思います。

 それから、高齢者外出支援の関係で、外出支援のための一律13,200円というような金額ですけれども、これ一見公平のように、これを今後も変える方針はないと言われましたけれども、本当に山間地に住む老人が、私出会ったときにここも八幡浜のがぜというようなことを、わかっていても忘れることができません。本当に支援が必要なのはそういう人にこそ配慮が要るんではないかと、このように思います。

 また、こういう地域の方の人は車の運転が危ないのがわかっていてもやめることができない。警察行政では本当に危ない高齢者には免許証返納というふうなことも勧めておるようですけれども、その辺も含めて答弁、いま一度お答え願いたいと思います。本当に国が中央に厚く、地方に薄いというようなことは当てはまるんじゃないかなと、全く本当に山の中に住んどって、一律では支援にやっぱり差別感を感じるといいますか、ぜひとも配慮が必要だと思いますので、いま一度お答え願いたいと思います。

 以上。

○議長(萩森良房君) 
 市長。

○市長(大城一郎君) 
 まず、農林水産関係で官民と連携しながら全国へ情報発信力を強化しますということで、一般質問の前段で市政のリーダーとしてはマラソンランナーの心境と似ているところがあるのでないかと言われるということを二宮議員から指摘をされとります。孤独でただひたすら走る、市民の幸福のためにただひたすら邁進する、私もこれは真剣に思っております。そして、市のトップとしてどれだけ発信できるか。今回は愛媛大学とも協定の連携とかも進めてきましたし、官民、それは大学の産官学とも連携を深めてきておりますし、精いっぱいやって、いいように方向づけをしていきたいと思います。

 2点目の職員の不祥事に関しましてですが、私も市長に就任して以来、八幡浜市役所というところであいさつが少ない、元気を取り戻したい、そして笑顔を取り戻したいということを一番に言ってまいりました。そして、あいさつ運動を唱えてきたわけでございますが、なかなか1年経過してもうまくできないといったところに私も1点情けないなというようなところを感じたところでございます。

 しかしながら、この1年目を迎えまして、朝、朝礼を始めることになりました。そして、少しずつではありますが、市民の方々にもあいさつができるようになったというような評判を聞くこともあります。私も、私の政治信条として元気、勇気、根気ということを上げさせていただいておりますが、ここで一番肝心なのが根気ではないかと思います。市役所の中に明るさ、あいさつを創出するためにも、やはり自分がみずから根気を持って当たっていく、そのことがひいては職員間のコミュニケーション、先ほどから出ておりますが、連絡、報告、相談、これが十分にできてこそこういった不祥事が起きないのではないかと思いますので、いま一度その私の心情の原点に返りまして、市役所の職員に十分伝わっていくよう努めていきたいと思います。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 先ほどの再質問の中で、判明したのがいつごろだという御質問がありました。処分したのが
3月、判明したのは12月、この間約3カ月半ぐらい調査に時間を要しております。そもそもこの件が発覚したのは、議員御指摘のように切手があるという話が上がってきまして、どうしたんだということからスタートしております。それで、それから後でそういうふうなはがきを処分したということがわかって、それだけと言えば、実は国からの交付金も満足に受けられることができなかったということで、次々に内容がわかってきたということで、最終的に確定をして処分したのが3月ということになりました。

 これは、私も長い間公務員をやっておりますけれども、こんなことは論外であると私も思っております。県におりましてもいろいろ処分をしておりますけれども、こんなことが長い間放置されて発覚しなかったということはまさに信じられないこと、常識では、と今でも思っております。その際、職員にはそれを踏まえて厳しく注意いたしました。

 ただ、職員の中には全職員がすべてすばらしい職員だけではないんで、能力的にやや問題のある職員というなのもおる場合もあります。そういう者については、やはり職場全体でフォローしていく体制づくりも大切かなと思っております。

 ただし、1つだけ職員のために擁護しますと、ほとんどの職員はパソコンを見るだけでなしに、前後左右、上司とよくコミュニケーションをして仕事をしていると、ぜひその点のところは御理解をいただきたい。ただ、今後そういうことは起きないように努めていきたいと思っております。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 保健センター所長。

○保健センター所長(松本常美君) 
 二宮議員の再質問、高齢者の外出支援事業についてでございますが、議員が言われましたように、山間部に住まわれている方には交通費の差というものが確かにあるかと考えております。

 ただ、社会参加の機会をふやしていただきたいということでこの事業を進めておりますが、13,200円のチケットを配付しておりますけれども、チケットの利用率は7割程度となっております。その利用状況をまた地域ごとに再度検討いたしまして、地域の方のほうがその利用状況が高いとか、二宮議員が言われましたような現状がさらに強いということでありましたら、またそのことを踏まえまして今後検討していきたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君) 
 二宮雅男君。

○二宮雅男君 
 確かに市長が出発してまだ
15カ月ということで、本当に燃えてのマニフェスト、八幡浜一番の頭脳集団でございますのでぜひとも、政治に待ったはなしでございますので、さらに市民のために御活躍いただき、本当に財政改革というのは税収が八幡浜37億円ぐらいですか、そういうなので、恐らくじり貧でキープしていくのは難しい状況、ましてや人件費というなことで消えてしまうような状況であろうと思いますので、本当に八幡浜一番の頭脳集団を率いて、市民の幸せのためにめり張りのきいた具体策をもって進んでいってもらいますように期待をして、質問を終わります。

お問い合わせ

議会事務局
住所:愛媛県八幡浜市北浜一丁目1番1号
TEL:0894-22-5998
FAX:0894-22-5963
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