一般質問 H22. 6 魚崎清則 議員

公開日 2014年09月05日

〔魚崎清則君登壇〕

○魚崎清則君 
 ラストバッターとなりました。今回はくしくも
9人の質問者ということで、ちょうど野球の人数と同数であります。間もなく高校野球の県予選が始まりますが、この議場にも元球児がおられると思います。聞くところによりますと、市長も球児であったというふうに聞いております。この9番バッターがいかに大事か、その役割は私以上に市長が詳しいと思うわけでございます。私がヒットを打てるのも、空振りの三振に終わるのも、ヒットを打ちたいわけですが、そのためには理事者の温かい御理解が得られるようお願いをいたす次第でございます。

 私は、既に質問通告書に提出しておりますとおり、大綱3点について質問をいたします。

 大綱の第1点は、農業振興についてであります。

 昭和21年産温州ミカンの販売価格は、小玉傾向と消費の冷え込みを背景に低調で、キロ当たり、管内157円でありました。経営の採算ラインを大きく下回り、危険水域、非常事態となっております。今後、農家のありようはどうなるのか、心配するところであります。現に農薬、肥料といった購入代金の滞納、専従者給与の支給に支障を帰する状況下にあります。経営安定化資金があっても、22年産のミカンの価格は保障されているものでもなく、借りるのに迷っている状況と言えます。市は今の状態をどのように受けとめているのか。ミカンと魚のまち八幡浜市、市の基幹産業であるミカンの生き残りをかけ、行政として何ができるのか、私の考えの一端を述べ、理事者の理解を得るものであります。

 大綱11として、南予用水事業の県営かんがい排水事業についてお尋ねをいたします。

 旧保内町でも昭和60年より、土地改良区が中心となり末端の受益地までスプリンクラーの自動化施設により防除、かん水等多目的に利用することにより、営農労力の省力化を図ることを目的に施工が開始されました。私自身画期的な方法で人命を守るという点からも大いに期待をし、これからのかんきつ産業は明るいと感じたものでございました。

 しかしながら、歳月がたつにつれ、高齢化と価格低迷が相まって、ブロック内で耕作が困難な方ができつつあります。そこで、ブロックの調整が必要に迫りつつあります。将来に備え、スプリンクラーの立ち上がりを調整する作業が必要となっております。しかしながら、その将来に向けてスプリンクラーの立ち上がりを調整する作業を計画し実施する段階で、業者から作業ができないとの通知がありました。各ブロック大変困っている次第です。ブロックの運営においても、農家の経費削減においても、将来に向け必要と思われます。市として業者のあっせん等を対応する考えはないか、お伺いをいたします。

 大綱の12として、スプリンクラーの立ち上がり及び水漏れ修理の対応についてお伺いをいたします。

 昭和60年より始まり、早期に着工した区域、ブロックにおいては故障が再々発生しております。スプリンクラーの立ち上がりの支柱が鉄のため、腐食して倒れるとか水漏れがあり、それにより配管が抜けたとか、業者に委託しても都合がつかなかったり、その都度ブロックで対応をしております。タンクから制御室までの対応は県の補助事業で、制御室から末端まではないのが現状です。これらの対策として県への対応を拡大要請をしてはどうか、もしくは市単独の事業として取り扱いはできないものか、お伺いをいたします。

 大綱13として、観光農園についてであります。

 八幡浜市総合計画の中で農免農道について記載されております。さきの政府の事業仕分けで農免農道について廃止の方向が示され、当市において今後どうなるのか心配するところであります。平成22年から24年にかけて国庫支出金が計上されておりますが、今後の進展についてお聞かせください。また、この農道の活用についてお伺いをいたします。

 道が広くなった、便利になったという、ただそれだけで終わらせてはいけないと思うのです。八幡浜市の農道において、唯一大型バスが乗り入れが可能であり、観光農園のできる場所と考えます。年間を通して四季折々に果実が収穫できる方法、栽培を、地域の方々、JAとの理解、協力のもと、観光農園に取り組むべきと考えますが、その考えについてお伺いをいたします。

 14として、野菜づくりの推奨についてお伺いをいたします。

 ここで釈明をしておきます。昨日の野菜づくりの件で同僚議員よりしゃえんじりという言葉が出ました。私も今回しゃえんという言葉を使っております。ただ、引用したわけではございません。市民、議員としてそういった野菜づくりに関心があるということで理解を得たいというふうに思います。

 港湾ビジョンの中に、物産館設立に向け市民の方との対話の中で、かんきつだけでは一過性であり、どうしても陳列においても野菜が必要であるとの会話があります。また、そう思う人も多いのではないでしょうか。昔からこの地方にはしゃえんという箇所があり、農家には自家菜園となるものがあります。それをもう少しふやし、しゃえんをふやす運動をしてはどうかと思います。できた作物は既に実施されております市が地産地消に一翼を担う物産館の対応に今から基礎を築く準備が必要と思います。どう考えているのか、お伺いをいたします。

 15として、公共下水道の燐の活用についてお伺いをいたします。

 公共下水道事業の廃棄物の中に燐が含まれており、他市においては、公共下水道事業の市へその燐を肥料工場へ還元する方法をとっております。我が国おいて資源に乏しく、燐鉱石は輸入に頼っており、したがって近年肥料が高騰をし、輸入価格に規制することが難しいと聞き及んでおります。

 そこで、少しでも農家に利用、還元できる燐についてどう考えているのか、また既に利用されている場合、その実情をお知らせください。

 大綱の第2点は、生活改善についてであります。旧保内町では、何年前か定かではありませんが、私の記憶では三十数年前に、結婚式、葬儀において、派手にならない、当事者に負担をかけないという目的で生活運動推進協議会が主体となって推進、急速に進み、現在に至っております。当時に比べ、現在では大きな変遷をたどっており、結婚式、葬儀ともにほとんどが式場を利用している状況です。昔は当事者の家、集会所の利用が多く、お返しとしては砂糖、和菓子等比較的重いものが主流でした。現在では商品券、米券、カタログ販売による軽いものになっております。当時、結婚式は会費制で普及していましたが、それを実行した事例は余り多くはなかったように思います。名残としてかすかにある程度と言えます。

 一方、葬儀においては、現在でも香典は受け取らないという昔の生活改善の名のもと引き継がれており、少し形態を変える必要性を強く感じております。市全体で統一せよというのではございません。ただ、保内町において香典を受け取られないのであれば、目的に沿って礼状のはがき一枚に済ませる方法も選択肢の一つとして改善を図るべきと考えます。生活運動推進協議会がない現在、旧保内町の公民館単位で冠婚葬祭において生活改善について検討していく必要があるのではないでしょうか。理事者の考えをお伺いいたします。

 大綱の第3点は、ごみ袋についてでございます。

 先般の519日、ごみ問題検討委員会が開催され、地方紙によると「ごみ袋値上げ容認」との見出しでありました。ごみ袋は生活に直結するため、市民の関心は深く、反響も大きいものがあると推測されます。

 そこで、今回私が提言するのは、物の見方、考え方を変えれば米袋、肥料袋もごみ袋として使用できるのではないかということであります。当然現在のままではいけないのはわかっております。今のごみ袋の素材で強度を増せば、適応すれば、使用が可能ではないでしょうか。ごみ袋を製造している人に聞いたところ、可能であるとの返答でありました。したがって、米袋、肥料袋等のデザインを変え、八幡浜市指定の文字を入れれば、透明性を増して資源ごみとして再利用できるのではないでしょうか。全体から見れば微々たる数量とは思いますが、適応できないか、お伺いをいたします。

 事情はともかくとして、そのことが市民の方々に受け入れられるのではないでしょうか。ただ単に値上げありきではなく、市として努力している姿勢を示すべきだと考えます。

 理事者の考えをお伺いし、私の一般質問を終わります。長時間御清聴ありがとうございました。

○議長(萩森良房君) 
 市長。

○市長(大城一郎君) 
 魚崎議員の大綱
1、農業振興についての(3)観光農園についてお答えをいたします。

 農免農道は当初4期に分割して採択され、平成21年度末で全延長の70%に当たる約5キロが完成しております。あと2.4キロが残っており、昨年度農道整備事業は政府の事業仕分けで廃止の判定を受け、今後の事業進捗が危惧されたものの、新たに創設された農山漁村地域整備交付金等により事業継続されることとなり、本年度も24,000万円の予算が確保される見込みと聞いております。近年の厳しい予算状況や地形的にも厳しい区間の施工が続くことから、当初計画の平成24年度の完了は厳しいと聞いておりますが、今後全線の早期完成に向け、県と協力を図りながら事業の確実な進捗を図ってまいりたいと思います。

 観光農園につきましては、一時ほどではありませんが、一部の農家が現在もナシとリンゴなどで実施をしておられます。当初は観光農園の利用も含めた農道整備でありましたので、今後利用の拡大、施設の拡充が可能かどうかを関係者と協議をしてみたいと考えているところでございます。

 その他の問題につきましては、副市長初め各担当課長から答弁をさせます。

○議長(萩森良房君) 
 副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、魚崎議員御質問の中の農業振興についての中の野菜づくりの奨励についての部分についてお答えをさせていただきます。

 これは昨日の上田議員の御質問のときも野菜の調達先についてというのがありましたけど、ちょっとダブるのかなと思いますけども、お許しいただきたいと思います。

 魚崎議員御指摘のとおり、港湾振興ビジョンの産直施設には野菜の供給は不可欠であると思います。現在、かんきつ中心の八幡浜市の農業では、野菜の十分な供給は困難であり、今後野菜の栽培を普及、推奨していくことが必要であると思っています。

 そのきっかけとして、ことし3月、八幡浜市生活研究協議会の総会において、春まき野菜のつくり方の講習会を行うとともに、4種類の野菜の種を会員の皆様に配付し、栽培をお願いしたところであります。また、幅広い作物の推進のため、市の花スイセンなどの花卉の栽培もグループをつくり進めているところです。一度に広い面積でするのではなく、できることから始めて、JAの専門家、八幡浜支局の産地育成室の職員の指導も受けながらできるだけ取り組んでいきたいと思っております。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 生活環境課長。

○生活環境課長(大森幸二君) 
 それでは、魚崎議員御質問の大綱
3、ごみ袋として米袋、肥料袋の資源として活用できないかについてお答えします。

 ごみの分別形態により米袋の分別は紙製とプラスチック製に分け、それぞれ資源ごみとして収集、また家庭園芸用肥料袋は可燃ごみとして収集しております。一方、農業用肥料袋は産業廃棄物となるため、愛媛県農業用廃プラスチック適正処理推進協議会並びに八西地区農業用廃プラスチック適正処理推進協議会により年3回収集が行われ、適正に処理いただいているところでございます。

 議員御指摘1点目のごみ袋としての再利用でございますが、農業用肥料袋については産業廃棄物扱いとされているため、これを使用することは現在の法律の枠組みでは困難であると考えます。また、ごみ袋を有料にすることは、ごみ処理経費の一部を負担いただくことでごみの減量化や資源化に対する動機づけを大いに促すものであると考えます。

 2点目の市としての努力でございますが、現在ごみ問題検討委員会においてごみの減量化、資源化に対する具体的な提案を行い、協議をいただいております。あくまでも減量化、資源化の施策の一つとしてごみ袋料金の改正の問題について協議をいただいているものであり、検討委員会委員の皆様の理解をいただきたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君) 
 農林課長。

○農林課長(二宮嘉彦君) 
 大綱
11、南予用水事業の県営かんがい排水事業についてお答えをいたします。

 南予用水事業の県営かんがい排水事業に設置されました施設は、完成と同時にそれぞれ八幡浜市土地改良区と保内土地改良区に譲与され、実際には組合員であるそれぞれのブロックの受益者で維持管理を行っていただいております。設置から時間が経過し、その維持管理についても困難な状況が発生していることは承知をいたしており、今後地域の実情を十分把握してまいりたいと考えております。

 工事を受けることができる業者については、調査の上御紹介できるようにいたしたいと思います。

 続いて、大綱12、スプリンクラーの立ち上がり等の修理に関してでございますが、スプリンクラー施設は設置後かなりの年月が経過して、老朽化が激しく、その補修にかなりの経費が必要となってきております。先ほど述べましたように、維持管理についてはそれぞれブロックで行っていただいておりますので、中山間地域等直接支払制度の交付金などを御活用いただければと思います。スプリンクラーの立ち上がりについてはそういうことでお願いをしたいと思います。

 ただ、今後県との協議も進めてはまいりますが、一部の資材については土地改良区から現物支給できないか検討してみたいと思っております。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 下水道課長。

○下水道課長(宮本雅三君) 
 魚崎議員の質問、公共下水道の燐の活用についてお答えをいたします。

 八幡浜市の下水道汚泥の量は、平成21年度で1,554トンでございました。この下水汚泥は産業廃棄物処理業者に委託し処分を行っておりますが、この事業者は汚泥乾燥施設を設置し、愛媛県優良循環型事業所として認定を受けており、下水汚泥を脱水、乾燥し、粒状肥料として再利用しております。主成分は窒素6.5%、燐酸4.7%、カリ0.5%未満となっており、愛媛県下の農協などに販売しており、好評を得ているところでございます。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君) 
 生涯学習課長。

○生涯学習課長(大本孝志君) 
 魚崎議員の生活改善についてお答えをいたします。

 保内地域において、公民館単位で冠婚葬祭における生活改善をとの御質問でございますが、生活改善運動につきましては、戦後全国の婦人会や青年団が冠婚葬祭の簡素化や衣食住の合理化に取り組み、その中で虚礼廃止等を目的として、香典返し、花輪などの廃止、自粛、制限が申し合わされたものでございます。

 しかし、戦後復興期から高度経済成長期を経てその姿も変容してきているところでございます。記録としては残っておりませんが、旧保内町においては香典返しを行わない葬儀形式が昭和40年代ごろから行われているようでございます。生活改善運動の高まりの中で生活推進運動協議会を組織し、各種団体に申し合わせ事項として行われていたものでございます。葬儀が自宅、公民館、集会所を利用することが多かった当時、香典返しを行わない旨を知らせる看板を作成し、無料で町が貸し出しておりましたけれども、近年の葬儀社等による葬儀の多様化によりまして、合併後の利用についてはないようでございます。

 保内地域の公民館で生活改善運動の展開をとの御提案でございますが、生活改善運動につきましては、それぞれの地域においてその生活観の中で展開され普及していくものと思っております。公民館には地域住民の主体的、自主的な活動を展開していただきたいと考えており、法規に定めのない市民の生活様式につきまして、市全体の公民館の事業として取り組むことについては、現在の状況では困難ではないかと考えておりまして、御理解を賜りたいと存じます。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君) 
 魚崎清則君。

○魚崎清則君 
 再質問をさせていただきます。

 まず、大綱1の農業振興についてでございますが、部品あるいは立ち上がりについては、立ち上がりにつきましては中山間直接支払制度で利用をしてくれということでございますし、また部品についてはそれぞれの土地改良区で検討してみるということでございますが、もう少し踏みこんだ補助対象ということについて私のほうで再質問をいたしたいと思います。

 ただ単に従来ですと配管内の水漏れにつきましては業者に頼んでおったのが通例でございます。しかしながら、防除をするたび緊急を要する際には、やはりブロックの役員さんの対応をしなくては、こういった梅雨時期の防除時期には急速な対応が必要でございます。

 そこで、従来ですと、ソケットと言いまして専門家でないとなかなかしにくいという欠点があったわけなんですが、ジョイントという部品がありまして、水道課あるいは公共下水道ではわかっておるわけなんですが、そのジョイントを使うことによって安易に修理が可能であると。ただし、この部品につきましては12万円から、フクロジョイントになりますと4万円と高額な費用がかかるわけでございます。

 管内だけの水漏れといいますか流出ならいいわけなんですが、二次災害を起こす可能性もしばしばあります。幸いなことにこの地方にはそう再々な被害はないわけなんですが、八幡浜市を見てみますと、海岸部あるいは中山間地においても川があります。その農薬が海へ流れるということになれば災害の二次被害を引き起こします。どうしてもそういった水漏れの修理につきましては、各ブロック、慎重の上にも慎重を期して早期に防除前には必ず接続するといったことで取り組んでおります。

 そういう関係で、二次災害を引き起こさないためにも、やはり市として手厚い補助対象になる必要があろうかと思います。市長考えているように高額ではございませんので、ひとつその見解につきましてお聞かせを願ったらと思います。

 次に、野菜づくりでございますが、先ほど副市長より御回答がございましたが、私の近隣、保内には川之石高等学校といって昔から園芸科、現在は総合学科になっておりますが、優秀な先生も野菜に関して、あるいは果樹に関しても優秀な先生がおりますし、そういった利用といいますか、活用を一つの手段、行政としてやるべきではなかろうかと思います。

 先般、高校生と小学校でしたか、野菜を川高の農場で植栽をし、あるいは芋とかトウモロコシとかといったいうふうに、そういうふうな次世代を担う子にもそういった野菜に関心を持っていただくことは非常にいいことであるというふうに思います。

 そして、次に問題になりますのは園地の確保でございます。これにつきましては、私も農業委員の一人ではございますが、農業委員でたびたび問題になるのは、周辺が昔は畑であったが、農地転用でだんだん家ができて果樹園の経営が難しくなっている。防除をする際にもやっぱり周辺に気を使ってしなくてはならないということで、そういった状況下のあるところにおきましては、野菜づくりの推奨を私は進めるべきではないかというふうに、個人的な考えではございますが、そう思っておりますが、その点についても御回答を願いたいと思います。

 そして次に、一番大事な価格の形成でございます。どうしても価格が安定しなくては、野菜を何ぼこちらからつくれつくれと言ってもつくってはいただきません。先日、上田議員からこの学校給食の当事者から御報告があったわけでございますが、市内のものであれば、少量であっても精力的に活用していくという力強いお言葉をいただきました。これを私は自信を持って進めていきたい。ただ、価格の面で、今までですとこの管内にも日土あるいは高野地方面にピーマン組合とか、そういうふうなものがありましたが、気象条件あるいは現在ですと社会条件によって価格の高低差が非常に甚だしく差があるということで、栽培がなかなか一律化できなかった経緯があります。

 そこで、生産者と農協、市あるいは物産館を運営するためには業者がやっぱり1社か2社は必要でございます。安定的に野菜を供給するためにはやっぱり業者の力もかりなくてはなりません。そういった3者協議あるいは4者協議によって最低価格の保障をし、そして推進をしていく必要があろうかと思いますが、この件につきましても御答弁を願いたいというふうに思います。

 先ほど川高の話が出ましたので、今回は八高の話もちょっとしなくてはならないかと思います。八幡浜高校が110周年記念で、農協が八幡浜高校に呼びかけております。特別協賛企画として、段ボールのデザインを高校生につくってもらう、そしてある程度の限定で販売をし、そっから得た利益は高校にお返しするということで、私も寄ったところそういった御報告がなされて、これはええことよ、絶対やらないけないというふうに思いましたが、ただ市にかかわるその物産館の将来に向けて、そういったデザインがどういうふうなデザインが出てくるかもわかりませんが、もし仮にいいデザインであれば、やっぱり市としても物産館の販売に適用すべきではないかというふうに思います。これにつきましては関連質問でございますので、議長の采配を仰ぎます。

 次、大綱の第2点にいたしましては、葬儀に関する再質問をいたします。最後に葬儀の話というのは何か因縁めいたものを感じますが、先ほど納骨の話が出ましたので、さほど気にする必要はないかというふうに思っております。

 市長も役目柄、保内の葬儀には参列したのではないかと思います。そのたびに違和感は多分感じたと思います。私は、旧八幡浜市の人に言われました。同じ葬儀場で、魚崎さん、生活改善と言いながら、本当の生活改善はできていませんよということが大変私の耳に残っておるわけでございます。形態も大分変わってまいりました。ほとんどが式場です。通夜も式場、そして葬儀に関して、香典はとらないがお返しもしていると、やっぱりこれは改めるべきではないかというふうに思います。そもそもの目的に沿った当事者に負担をかけないという目的であれば、はがき一枚で済ませる選択肢もぜひとも考える必要があろうかと思います。当然その当事者が選んだらいいことではないかという議論も成り立つわけでございますが、しかしながら悲しいかな、この地方には必ず風評が出ます。その風評があるために各当事者がなかなか踏み切れないという実情があるわけでございます。先ほどの答弁の中で町内会で対応してくれと、そもそもできたのは行政が推進して、ただ改善に改善を加えるときは町内会ということに少し矛盾を感じます。

 そこで、市長、やっぱりトップである市長の考え方が大きく支配するわけでございますので、市長の一応考え方についてお伺いをいたしたいと思います。

 大綱の第3点のごみ問題についてでございます。

 ことしの春の人事異動につきまして、市長、ちゃんぽん係長、大ヒットでございます。次は農林課、ミカンと魚のまちですので、ミカン課長あるいはお魚課長というふうなことも多分市長の耳には届いておろうかと思います。何が言いたいかといいますと、視点の発想を変えればそういったことができるというふうに思うわけです。私は、我々の年代は物を大事にしよう、使える物は創意工夫をして使おうじゃないかという教育を受けたわけでございます。そういった観念のもと、今回提言をさせていただきました。

 以前、私はてんぷら油廃食油の再利用についても質問をいたしました。ただ、その当時、検討をするというただそれで終わったわけでございます。しかしながら、現在どうでしょう。TBS、南海放送が報道にありますように、廃食油、てんぷら油を持ってきてくれというところまで行っております。そういうふうに時代は変わっておるんです。これにつきまして、答弁をと言いませんが、検討をする値があるというふうに思います。

 考えてみてください。買うときにお金を出し、またごみを出すときにお金を取るということは、どうしても再利用をして少しでも負担を軽減することが必要ではないかというふうに思うわけでございます。

 いろいろ申し述べましたが、以上再質問につきましての御答弁をお願いをいたしたいというふうに思います。

○議長(萩森良房君) 
 市長。

○市長(大城一郎君) 
 魚崎議員の再質問に対しまして、私は冠婚葬祭の生活改善についてお答えをいたしたいと思います。

 生活改善で冠婚葬祭の簡素化ということでございますが、この運動は現在社会環境も変化しております。核家族化あるいは都市化などいろいろありまして、地域関係、地域の希薄化というようなこともあろうかと思います。生活文化様式の多様化の変化の中では、行政の果たす役割も相対的に低下してきているのではないかと思っております。また、簡素化、簡素化と言いましても、今の時代におきましては結婚につきましては本当に結婚してもらいたい時期でもありまして、そういったときには祝儀も弾んでやりたいというのが当事者の気持ちでもあります。そんなことを勘案してみましたら、やはりこの問題につきましては、その地区あるいは町内会等でのそういった住民組織の単位で十分な合意形成を図っていただければありがたい問題であると私なりには認識をしております。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、魚崎議員御質問の中の再質問のうち、野菜づくりの部分についてお答えさせていただきます。

 野菜づくりの中でお話があったのは、川高の優秀な先生を活用してはどうか、それから土地は市街化したところでも防除しなくて野菜ならいけるんだから、そういうところの土地を活用したらどうか、それからやっぱり価格が大事だから最低価格を設定をしてはどうかと、それから最後に高校生のデザインも段ボールに採用してはどうかと、そういうお話をいただきました。

 産直施設の中で一番感じますことは、例えば大洲とか内子とか西予とか宇和島とかありますけれども、基本的にそこの産直施設の価格設定は、実際の生産者が自分で価格をつけております。結局買うのは消費者ですから、消費者が幾らで買うか、幾らなら買えるのか、その値段自身は最低価格ではなしに、生産した人自身が自分でつけてやられてる、そういうふうなことも聞いております。いろんな方策があると思いますけれども、価格設定につきましてはいろんな形で検討することが可能と思いますので、いろんなシステムを研究してみたいと思っております。

 あと、野菜の栽培につきましては、先般も生活改善グループの方ともお話をしましたが、やはり労働集約型でありまして、なかなかミカンに比べれば野菜の栽培は非常に体が大変であるというお話も聞いております。そのような中で、できるだけやりたい意欲のある人を支えるような、その人たちからの声を聞きながらそういうことが、産地ができていくような、そういう対応をしていけたらいいのかなと思っております。

 あと最後、デザインの話ですけれども、これは高校生のデザイン、非常にいいアイデアでありますけれども、これデザイン一つが場合によっては売り上げに直結することもあります。いいデザインのものは、中身が普通であってもよく売れるということはこの世の中よくあることです。そういう意味でどういうデザインが消費につながるのかということを含めまして、高校生、いいデザインがあれば採用していきたいし、それはまたプロの目でも検討していく必要があるのかなというふうに思っております。いろんなことを検討して対応していきたいと思います。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 農林課長。

○農林課長(二宮嘉彦君) 
 それでは、水漏れ修理等のスプリンクラーのことでお答えをいたします。

 修理については緊急を要し、当然おくれますと二次災害につながるということは議員御指摘のとおりでございます。

 配管のつなぎにつきましては、いろいろ年代によって工法が少しずつ変わっていることも聞いておりますので、ジョイントについてもいろんな種類がございますので、そこらの種類あるいは今後数量がどのくらい必要なものなのかも含めまして、調査の上、ジョイントほかも全部含めまして、資材の提供ということで現物支給ができないかということは検討してまいりたいと思います。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 生活環境課長。

○生活環境課長(大森幸二君) 
 先ほどの視点の発想あるいは物を大事にしたいということは非常に大事なことだというふうに考えております。私ども、今のごみ問題検討委員会の中で、いわゆる生ごみの減量化対策、それと古着の再利用と資源化、そしてレジ袋の有料化とマイバッグ運動の推進を行いまして、平成
27年度までに3,688トンのごみを削減したいというふうに考えております。

 それと、先ほど廃食用油の話が出ましたけれども、ことし2名雇って、それぞれ今家庭訪問しながらその運動を進めているところでございます。それと、秋には運動会が開催されると思いますが、そのときに各小・中学校にお願いをいたしまして、バイオディーゼル燃料による運動会、そういったものの開催もやりたいと思っております。

 ただ、今の米袋、肥料袋の件でございますが、やはりこの分については今の現状の中で資源リサイクルをして資源化をしたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君) 
 魚崎清則君。

○魚崎清則君 
 最後の質問でございますが、質問というよりかお願いをしたいというふうに思います。

 先ほど生活改善の中で私が意図する市長の答弁がなかったわけでございますが、今回生活改善において、この議場において一石を投じたわけでございます。旧保内町におきましては大変関心もあり、波紋はあろうかと思います。したがって、市長、それぞれの懇談会があろうかと思いますが、議場においてこういった質問が出ましたよというつなぎだけはしていただきたいなあというふうに思います。

 以上で私は終わります。

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