一般質問 H21.12 石崎久次 議員

公開日 2014年09月05日

〔石崎久次君登壇〕

○石崎久次君 
 私は、一般質問通告書に従って、大綱
3点について質問いたします。関係理事者の誠意ある答弁を求めます。

 大綱1、去る830日の総選挙において、自民党惨敗、民主党圧勝という政権が起こりました。916日、鳩山内閣が発足し、今までの自民党政権とは全く違う政権運営がなされようとしております。この民主党政権のマニフェストが実行されますと、子ども手当、年間312,000円、公立高校の授業料の無償化、私立高校生には年12万円から24万円の助成、大学生、専門学生の希望者全員が受け取られる奨学金制度の実施、生活保護の母子加算の復活、父子家庭にも児童扶養手当の支給、年金月額7万円の最低保障、高速料金の無料化など、各個人個人には一見潤いが生まれるかのように思われますが、事業仕分け等に見られます公共工事の削減、補助金の削減といった別の面での産業界の改変、地方自治体の方針転換など、社会全体がしばらくは右往左往することが予想されます。

 さて、この民主党政権のマニフェストの中で地域主権の確立とありますが、市長としてこの施策に対しどのような御所見をお持ちか、お伺いいたします。

 次に、私はこの地域主権による施策が実施された場合、市職員の方々の仕事量が増大し、なお一層質の向上が求められると思います。そこで、2つの方向からお伺いいたします。

 昔から人、物、金、最近では人、物、金、情報、市場などといろいろな要素が合わさって成功のもととなっております。常に最初に人ありきであると思います。私も小さいながら会社を経営しておりますが、人が一番と常日ごろから思っております。その人その人がどのような考え方のもとで発言や行動をするかによって、会社の経営といいますか、会社の運命そのものが決まってしまうものであります。人の成長こそが会社経営の成功なのです。

 職員の皆様も新しく入庁されたときには、八幡浜市のため、市民のためと心新たに仕事を始められると思います。今庁舎を歩き、各部署に行きますと、まずこちらから済みませんと声をかけるまでほとんどの人は対応に出てこられません。最初の思い、市民の皆様のためと思い頑張っておられると思いたいのですが、初めの対応、声かけ、職員からのあいさつが当たり前にできなくして本当に仕事ができるのか疑問であります。

 人はだれしも楽なほうへ流されます。ですから、企業では毎日の朝礼や新入社員の研修、昇進につれての中堅社員の研修であるとか、定期的に研修を行い、人材のさらなる向上を目指しているものです。私の人に関しての質問のうち、1つ目は基本的な人材育成という面での職員教育など、どのような指導がなされているのかをお伺いいたします。

 2つ目は、先ほども申し上げましたが、仕事の量がふえ、多方面での専門性が必要な状況が生じてくることが確実と思われます。そこで、職員のスペシャリスト化であります。

 例えを1つ申し上げますと、今八幡浜市はミカンと魚のまちと言っておりますが、全国の人々から見てミカンといったら八幡浜、魚といったら八幡浜と思っている方が何人いるでしょうか。魚を一例に挙げますと、カツオは高知県の牟礼町、フグは山口県下関、サバは大分県の関サバ、ブリは富山県氷見港など、まず具体的な魚の名前があって、後にその町の名前がついてくるものです。今の八幡浜市のミカンと魚は本当にそうなっているのでしょうか。

 今後、さらに八幡浜市を全国に売り出すためには民間の力も大切ですが、行政の力が大変重要な位置を占めると思います。今後、市の職員の方々の中から多方面での専門性を持つスペシャリストの養成が必要かと思いますが、具体的に進められようとしているのかをお尋ねします。

 また、その際にもう一つ重要なのは、最近よく言われます産官学であり、大学との連携も必要であると思います。今現在と今後に関しどう向き合い、どう取り組まれようとしているのか、あわせてお伺いいたします。

 大綱2点目であります。港湾ビジョンの進行状況についてお伺いいたします。

 9月に八幡浜港振興ビジョン整備実行委員会の答申を受け、1013日に市議会協議会の場において内容説明があり、各議員よりそれぞれの意見が出され、ほとんどの議員は本答申内容では満足し、納得のいくものではなく、またそのまま答申どおりに進めると成功し得るものではないとの意見が出され、理事者側から庁舎内において各課を超えた委員会をつくり、進めてまいりたいとの答弁があったように覚えております。

 そこで、この委員会にどのような方が選ばれ、何人ぐらいでどのような話し合いの場を持たれ、進められているのか、また今後どのように振興ビジョンを成功へ導く計画を起こされようとしているのかをお伺いいたします。

 今市民の皆様の間では、港湾ビジョンと市立総合病院の医師不足問題が注目され、その動向を一喜一憂しながら日々生活されているのが実情です。多くの税金を投入する振興ビジョンでありますから、市民の皆様だれもが納得し、希望の持てるものに仕上げていく責務があると思いますので、お伺い申し上げます。

 大綱3、有害鳥獣による被害と対策についてお伺いいたします。

 愛媛県の発表によりますと、第2次県イノシシ適正管理計画では、イノシシによる農作物の被害を年間1億円程度に抑えるため、捕獲数を1万頭と設定し、2008年度、イノシシを1920頭、前年比でいくと1.3倍捕獲したにもかかわらず、農作物被害額は22,400万円に上ったと報告がありました。捕獲数で1万頭をクリアしたのに被害額は予想額の倍以上だったことから、個体数の増加が考えられると指摘され、その理由としては耕作放棄地の拡大が原因とされております。

 さて、当八幡浜市においても近年イノシシ被害が各地で聞かれておりますが、その現状と当市がとっております対策、これからの方針を具体的にお伺いいたします。

 以上で私の質問を終わります。誠意ある答弁をお願いいたします。

○議長(萩森良房君) 
 市長。

○市長(大城一郎君) 
 石崎議員御質問の大綱
1(1)国の地域主権施策への対応についてお答えをいたします。

 国においては、国と地方の役割や国の関与について、地方が主役の国づくりに必要な体制をしくため、その財源と権限を見直す目的で、自民党連立政権時代の平成1812月に地方分権改革推進法が成立、同推進本部を設置し、4回の提言が提出されております。

 政権交代後は、本年9月に地域のことは地域が決めるという地域主権に関する基本方針が示され、その提言を踏まえて、本年の11月に内閣府に地域主権戦略会議が設置されるという形で引き継がれ、鳩山総理の国ががんじがらめに地域を縛るやり方では一切やらない、地方に権利を分け与える地方分権ではなく、地方に主権がある地域主権の国づくりに変えていきたいという所見も示されております。政権交代による手法の違いに多少の戸惑いはありましたが、地方住民に配慮した政治への転換という政治の大きな流れとしては同じ方向性と理解をしておるところであります。

 新政権はまだまだ発足したばかりであり、施策の実施には財源問題、閣内調整など問題も山積みしておりますが、住民生活と直接かかわりを持つ基礎的自治体である市政を預かる者といたしましては、今後少しでも地域主権が実現していくよう注視してまいりたいと考えております。

 その他の問題につきましては各担当より答弁をさせます。

○議長(萩森良房君) 
 副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、大綱の
2、港湾ビジョンについて回答させていただきます。

 ただ、これまで大分お答えをさせていただいておりますので、少々サボるかと思いますけれども、簡単に御説明をさせていただきます。

 港湾振興ビジョンにおけるフェリーターミナル関連施設整備につきましては、副市長をリーダーとして庁内で検討会を設けるということで御説明をさせていただいておりまして、そのメンバーは、先ほどちょっと申し上げましたけれども、政策推進課、財政課、それから総務課がちょっと抜けておりましたけども、先ほど、総務課、それから農林課、商工観光課、水産港湾課、各課長をメンバーとして既に第1回の協議を行っております。

 その協議の中では、まずこの計画策定作業の専門部署を設置するということで、先ほど私の案もちょっとお話ししましたけれども、今後具体的作業スケジュールなどについてはまた現在検討しているところであります。

 御提案いただきました再度広く市民からの声を聞くことにつきましては、内部検討の過程で必要に応じて市民や外部関係者、また専門家、先進地の運営者、そんな方から意見を聞きながら作業を進めていきたいと思っております。おっしゃられておられたとおり、市民の多くの方に納得していただき、希望の持てるものにしたいと思っております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君) 
 政策推進課長。

○政策推進課長(中榮忠敏君) 
 石崎議員の大綱
14点目、大学との連携について、今現在と今後に関してどう向き合い、取り組もうとしているのかとの御質問にお答えをいたします。

 県内における大学との連携につきましては、平成182月に愛媛大学と四国中央、今治、宇和島のそれぞれの市が、昨年の3月には同じく愛媛大学と愛南町が、そして本年の10月には松山大学と内子町がそれぞれ連携協定を結んで地域の発展に向けての協働を図っておられます。

 八幡浜市におきましては、えひめ産業振興財団が中心となりまして、愛媛大学及び県、農林水産研究所、漁協、水産流通加工業者、各市町で構成をされております都市エリア産学官連携促進事業に参画をして、養殖業の持続的な発展に向けて研究開発を行っております。今後は、漁業の分野におきまして県の支援を受けながら、大学と連携した取り組みについて検討したいというふうに考えております。

 なお、現在策定を進めております次期の行政改革大綱の中で、産学官連携の強化を取り組み項目として掲げておりまして、連携先の調査、対象事業の検討を行いまして、大学の知を結集した新たな連携協定に取り組んでまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。

○議長(萩森良房君) 
 総務課長。

○総務課長(都築眞一君) 
 石崎議員の質問、大綱
1、地域主権についての市長の政治姿勢についての職員教育についてお答えいたします。

 職員の人材育成面での教育方法ということについてですが、八幡浜市は平成203月に人材育成方針を作成しております。これには基本方針として限られた人材を有効活用し、効果的、効率的な行政運営を推進していくため、職員の意欲と能力の一層の向上を図るとともに、それを最大限に引き出していくこと、またそのための職員のキャリアアップにつながる人事研修システムの整備など、人材育成の基本的な方針をまとめています。その中心となるのは職場内において職務を通じて行う研修であり、職員一人一人の特性に応じたきめ細かな指導ができることから、有効性が高いと考えられております。

 しかしながら、まだ十分効果を発揮しているとは言いがたい面もあるため、今後は管理職員の重要な責務と位置づけ、平準的な職場研修となるよう全庁的に取り組んでいきたいと考えております。

 また、職場外研修も取り入れており、階層別研修、課題別研修として愛媛県研修所等を利用しての研修も行い、より実践的な専門知識能力の向上を図っています。

 議員御指摘の職員の接遇についてですが、注意喚起しているところでもありますが、残念ながら苦情をいただくこともございます。現在職員の接遇研修については新採研修において実施しておりますが、職員全体の研修はなかなか実施に至っておりません。今後階層別の接遇研修実施についても検討してまいりたいと考えております。

 なお、市長がいつも言っておりますように、市民に対する明るいあいさつの実施により明るい市役所づくりを進めていきたいと考えております。

 次に、職員スペシャリストの養成についてお答えいたします。

 職員のスペシャリスト化ということですが、議員御指摘のとおり、市民ニーズはますます多様化、高度化しております。しかしながら、市における人事異動においては職員の潜在的な能力、意欲を引き出すとともに、職場におけるマンネリ化を防ぐためにおおむね3年程度での人事異動を行っております。スペシャリストを育てるためにはこのような従来の人事異動を改める必要があります。今後は職員の意欲もはかりながら、御指摘のようなスペシャリスト的な職員の育成も念頭に置いた柔軟な人事異動についても配慮していきたいと考えております。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 農林課長。

○農林課長(二宮嘉彦君) 
 大綱
3、有害鳥獣対策についてお答えをいたします。

 イノシシの被害の拡大の原因として、御指摘のように耕作放棄地の拡大が一つの要因であると上げられておりますが、中山間地域等直接支払制度の活用によりその防止に努めてはおりますが、農家戸数の減少と高齢化により次第に困難となってきております。

 そのような中、有害鳥獣、特にイノシシの被害は年々深刻になってきております。平成20年度はミカンで1.5ヘクタール、10トン、250万円を県に報告いたしております。有害鳥獣駆除の許可の際の報告や農協など関係各機関からの聞き取りにより調査をいたしておりますが、家庭菜園への被害や石垣の崩壊など、農家からすべての被害が報告されるわけではありませんので、被害の実態の把握にも苦慮をいたしており、これ以上の被害があるものと考えております。

 対策といたしましては、駆除と被害の防止がございます。

 まず、駆除については猟友会にお願いをいたしております。駆除には狩猟免許と捕獲許可、技術が必要であり、猟友会会員の高齢化も進んでおり、地域によっては会員がおられない地域もあり、行き届かないのが現状です。そういった中、中山間地域等直接支払制度を活用し、わなの購入や資格取得のための助成を行っている集落もございます。

 一方、被害防止として電気さくや鉄筋さくの導入の助成を本議会に計上させていただいており、地域全体を囲むような方法もあり今後検討していく必要がありますが、予算的には制約があろうかと思っております。

 狩猟免許の取得、猟友会会員の後継者づくりも含め、地域全体の問題として追い払いをする、見通しをよくする、えさ場をなくするなど環境管理の徹底も重要と考えております。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 石崎久次君。

○石崎久次君 
 それでは、再質問させていただきます。

 先ほど市長から御答弁いただきましたが、地域主権という言葉、例えば八幡浜市自体が地方行政のすべてを決定し、その結果として責任を負うものとなるわけでございますが、今後将来において各地域間の格差が一層はっきりし、埋没するところもあると思います。また、逆に特に秀でて、今までにはない市民生活が安定し、元気で活力あふれる他の自治体からも尊敬の目で見られる自治体となり得ることがこの八幡浜市でもできると思います。またそれを目指すことが大切だと思われます。

 ただし、少し心配な面がございますので、お聞きします。

 ここ数年、当八幡浜市におきましても退職者数が多く、また採用者数との差に開きが多く、今後の諸問題に対応ができるのか、また市民サービスは十分にこなしていけるのか、そして一番は市民の皆様に希望を持ってもらい、安心・安全な暮らしが送れるのかということであります。この点からもお伺いします。

 それと、先ほど人に関して2点質問いたしましたが、私は1階の市民課を見ておりますと、前方を向かれ、来る人がすぐわかり、まず先に1階の市民課はあいさつをしていただいております。それで、2階に上がりますと、2階の方々はまず横を向いておられて対応がおくれるのだと思っておりますが、改めて考えていただきたいのは、市民の皆さんがわざわざ市庁舎まで足を運んでいただいていると、そういうことに感謝の気持ちを持って接していただきたいと、そういうことであります。また、職員の皆様は自分の職場だからという意識から、いつの間にかこの市庁舎が市民の財産であるということを忘れられているのではないかと、そういうふうに感じられるものでもあります。もう一度原点に返られまして、地方公務員法第30条でありますね、職務の根本基準というのがあると思いますが、ここをよく見ていただきたいんです。書いてますけど、職員は全体の奉仕者とあります。全体っていうのはやはり市民だと思うんです。市民のためにいかにできるか。市民が庁舎に来て、受け取られる、受け取られる側の気持ちに立って接していただきたいと思います。その辺もよろしくお願いします。

 また、八幡浜市総合計画の中で、第1章、初めに、その第1、計画策定の意義の一文にこういうことが書かれております。この大きな社会変化は従来の市民と行政の間に大きな変化をもたらし、これから市民と行政の間に協働という新しい関係を構築していくことにつながりますと書かれております。協働というのは、やはり相手を信頼し、納得し、相手を尊敬しながら前に向いて進むもんだと思うんです。そうしますと、先ほど言いましたようにそういう態度が、こちらからは市職員の人が気づかれてないんだと思うんです、わかってるんだけど、そういうことに対して気づいてない、気づかせてないということが原因だと思うんです。そういうことが続きますと、やっぱりこういう面での協働っていうこと自体が、いいことは書いてるんですが、本当に進んでいるのかということに疑問を持たざるを得ないと思うんです。その辺もあわせてお伺いします。

 先ほど述べました、今後埋没するか秀でた地方都市となるかということに関しても、第2点でお伺いしましたスペシャリストの育成が大切でやはりあると思います。基本である人材の育成の向上、あわせて組織力は八幡浜市全体を底上げし、市民の皆様、各産業界の皆様の協力が秀でた八幡浜市づくりになると思います。これこそが協働だと思います。とにかく今後、今を見詰めて過去を反省し、将来へつなげるべきだと思います。よろしくお願いいたします。

 次は、港湾ビジョンであります。

 私は市民全員参加型の推進がベストだと思っております。つまり会議等、委員会等をやっぱりオープンにし、ガラス張りにしていろんな方の意見を聞き、提案をしていただきながら進めるということが大切だと思います。先ほど国でありました事業仕分けがなぜ評価されたのでしょうか。今まですべて密室で行っていたことを国民の皆様にオープンにして、その税の使い方、使い道に無駄、むらがないのを判断していったからではないかと思います。今回の港湾ビジョンも多額の税金が使われるわけでありますから、当然どのような話し合いがなされているのか知る権利も市民の皆様にはあると思います。

 以前、市長、副市長数人の課長の皆さんが愛媛大学客員教授の森賀先生の講演をお聞きになりに行かれたと思います。私も拝聴させていただきました。この中でこの八幡浜市には数多くの観光資源があるとおっしゃられておりました。その使い方のよし悪し、また上手下手でこれからの八幡浜市の未来も決まってくるだろうと言われておったと思います。私も全く同感であります。この港湾振興ビジョンが起爆剤となりまして、市内の観光資源をフルに活用した今後の八幡浜市の柱をミカンと魚、観光とするためにも、ぜひすべてをオープンにして進めていただきたいと思います。

 私は、前月の市議会協議会の中で市庁舎内に委員会を設置するというのは、まさにこの振興ビジョンを通して建物が完成するまでに観光産業創成のための委員会がつくられるのと期待しておりました。計画が8月にできるまでの委員会ではなく、完成するまでに観光産業として成功さすための委員会だと私は理解をしておったわけなんですが、まず観光産業を推進していく上にやはり大事になることがたくさんあると思うんですね。それはやはり市民の皆さんがとにかく協働の気持ちを持って参加していただくということが一番大事だと思います。

 先ほどオープン的なことも言いましたけれど、スペシャリスト化といったこともここに当てはまるわけなんですけれど、例えば先ほど物産展っていうんですか、生鮮食料品、特に農産物の出品をお願いするところに関しましても、今農家の方の所得が物すごく減ってるっていうのは御存じだと思うんですね。どういう進め方をするかといいますと、このままでいくと、例えばJAとかなどに丸投げしてやられるんではないかとちょっと不安があるから言わせていただくんですけれど、やっぱり農家の方々も一番忙しい時期はミカンの時期だけなわけなんですが、各地域に農家の方がおられて、物産館であるとか、からりとか、よく皆さんが持ち寄りでやられてる。この皆さんの農家の方の所得を上げるためにも、それとミカンの農地をやめてやる方はおられないと思うんで、するとしたら、先ほど耕作放棄地を何とか改善するための、そこを解消しないと農地が生まれないわけですから、その解消のためにもやはりいろんな方の御協力を得て、農家の方の御協力を得て、そういうプロセスっていうか、その委員会の中でみんなにオープンにしながらつくり上げていく、観光産業としてこのビジョンが中心となるっていうことを目標にやっていただきたいと、そういうふうに考えております。

 やはりどこもそうですけど、観光地っていうのは今、松山だったらおもてなしの心っていう形を松山市長なんかもよく言われてます。飛騨高山っていうのが今外国人なんかがよく見えられております。市民の方々皆さん積極的に観光に来られた方に質問とか問いかけとか、こちらから積極的になられとるんですね。今の八幡浜市は人が来たら大体及び腰の人間がやはり多いわけなんですね。ですから、こういうことを、いっぱいいろんなことを8月の答申までじゃなくて、完成までの間に観光ビジョンとしてのスケジュール化を持っていって、完成したときにその市民の人が潤う、そういうまちづくりをするための観光産業の一部分がこの振興ビジョンであるような形で、全体としての産業の盛り上げというか、そういう形に持っていけないか、そういう方向で考えていただけないかと私は考える次第でございます。

 あと、先ほど最後にイノシシの問題に対してお伺いしましたが、まず大変高齢化が進み、狩猟される方々の高齢化が進み、あとまたイノシシが、実際はイノシシじゃなくてイノブタが多くて、イノシシだったら年に2頭ぐらいしか産まないんですけど、今イノブタで乳の数だけ8頭ぐらい産むんですね、年間。だから、16頭ぐらいの物すごい勢いでふえてると。この現状がありますので、なかなか今すぐに言われましたようにすぐの対応は難しいとは思うんですけれど、ただ私が住んどります真穴の前の大島なんですけれども、大変高齢化が進んでおります。農地も少なく、人家の前とか後ろに畑をつくってるんですね。そこにやはり群れになって出てきてるという現状が行くたびに聞かされます。これが農作物の被害ではなく、いつの間にか高齢化が進みますんで人災に広がってくる可能性がありますので、ここは少し特別な地域と見ていただいて、適切な処置のほうを要望したいと思います。

 一応これで再質問を終わります。

○議長(萩森良房君) 
 市長。

○市長(大城一郎君) 
 私のほうから、
2点答弁をさせていただきます。

 地域主権の実現ということで、地域主権が実現していったら自治体によって格差が出てくるというようなことを申されましたが、まさにそのとおりであると思います。当八幡浜市におきましても、やはり市の内部におきましても会話を大切にしながら、そして今回のように二元代表制であります理事者側と議会側、こういったきょうの議会におきましても8名の方が一般質問されておりますが、そういった議論を大切にしながら知恵を結集して、いい地域になるように努めてまいりたいと思っております。

 そして、あいさつについてですが、このあいさつは私が就任して以来、一番に言ってきたことでありますので、ぜひとも1階から5階、6階まで皆が気持ちのいいあいさつができるように、先頭に立って指導してまいりたいと思っております。

 その他の件につきましては各担当から答弁します。

○議長(萩森良房君) 
 副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、私から、港湾振興ビジョンの再質問についてお答えさせていただきます。

 石崎議員からは、答申をいただいてこれから後さらに広く意見をお伺いして、オープンにして整備に向けての形づくりをしていくべきでないかというような御質問やったと思います。これまでお話ししてきましたとおり、この振興ビジョンができた背景には、市民の方から、例えば子供さんからのを含めていろんな提案をいただいたりとか、幅広い振興ビジョンをつくるまでに意見を既にお伺いしております。このお伺いしたものがベースになって今の港湾振興ビジョンができてるというふうに理解をしております。その中には農業の方からも、商業の方からの意見も入っているというふうに理解しております。そこまで、そういう形で港湾振興ビジョンはできたという状況ですので、これからはその振興ビジョンの提言を受けて、市の中で責任を持ってやっていくべきだろうと思っております。

 そのやっていく中の過程におきましては、先ほどからお話ししておりますとおり、専門家等も含めて、先ほどの講演に来られた先生なども含めて、必要に応じて御意見をお伺いしながらやっていきたい。

 ただ、あくまでも責任はこれからは市の中にあるのかと、御提言をいただいた以上は一たんキャッチボールのボールはこちらに返っておりますので、こちらのほうでやっていくべきと思っております。

 ただ、公開してやるべきだという御意見がありました。これにつきましては適宜時期を見てこんなことをやっているんだということはオープンにしていきたいと、そういうふうに思っております。

 先ほどリーダーシップの話も出ておりましたけれども、今度庁内でつくる組織におきましては、この港湾、にぎわいを呼ぶ施設につきましては、皆さんそれぞれ意見を持っておられます。議員の中にもそれぞれ異なった意見を持っておられる方がおられると思います。すべての方を満足させる施設ということは基本的にはなかなか大変であると思いますので、あとは何らかの強いリーダーシップを持ってやっていくことも必要かなと思ってます。もちろん先ほどお話ししましたように、できるだけ公開をさせていただきながら進めて、御意見をまたお伺いさせていただくこともあると思いますので、よろしくお願いをします。

○議長(萩森良房君) 
 政策推進課長。

○政策推進課長(中榮忠敏君) 
 今ほど総合計画に関しまして協働の精神というお言葉をいただきましたので、その基本的な私の考えておりますところをちょっと述べさせていただきます。

 これからの地方自治体に求められているのは市民ニーズの多様化にこたえることはもちろんのこと、市民等のパートナーシップを基本として、自治体と市民との役割分担と責任を明確化をして、協働してまちづくりを行っていけるようなシステムづくりが必要だというふうに考えております。

 現在策定を進めております第2次の市の行政改革大綱の中で、これまでとは違った観点で、これまではどちらかといいましたら削減、減量といった、減らしていくという基本的な考え方、表面的な考え方がございましたが、そういうことにとらわれずに、市民自治を基本とした市民目線での行政のあり方を追求をしていきたいという基本的な考え方を持っております。

 5つのキーワードがございまして、市民の方々が信頼、満足、納得、安心、参画できるという、この5つをキーワードとしまして現在作業を進めておるところでございます。御理解のほど賜りたいと思います。

○議長(萩森良房君) 
 総務課長。

○総務課長(都築眞一君) 
 石崎議員の質問の中で、これからの職員の中で退職者がふえて採用者が少ないと、こういう状況の中で、市民サービスの低下、対応ができるのかというふうな部分の御質問がありました。

 確かに定員適正化計画等も計画しておりまして、今後とも職員の削減を予定をしております。ただし、機構改革等を考えながら市民サービスの低下につながらないよう対応していきたいというふうに考えております。

 また、市民への対応の中で、やはり対応がおくれて、市民への感謝の気持ちを持って接していってほしいというふうな部分の御質問にありましたように、確かに議員おっしゃるとおり公務員については全体の奉仕者、市民への奉仕者というふうな考え方の中で市民に対して接し方を今後とも指導、また考えていきたいというふうに思っております。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 農林課長。

○農林課長(二宮嘉彦君) 
 港湾振興ビジョンの中で農産物の直売所云々のお話がございましたが、八幡浜の場合、ミカンが主流でございますから、ミカンだけを売るという話にはなりませんで、当然野菜、花卉、いろんなものがございます。そういったものがなかなか地盤がないようですけども、家庭菜園を初めそういった芽吹いているものもございますので、そこらあたりを少し力を入れながら、ミカン以外の農産物の産業のシフトというのを考えていきたいと思っております。

 それから、イノシシでございますが、大島につきましては、現在猟友会八幡浜は7支部ございます。それで、事故の防止等も含めまして、7支部それぞれがエリアを持って活動いたしておりますので、大島は21年度は3回ほどある支部から行って駆除をいたしております。数年前まで大島にはおりませんでしたけども、どうも泳いでいくようでございますので、そこらあたりまた御協力をいただいて、駆除にも努めたい思います。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 石崎久次君。

○石崎久次君 
 どうもありがとうございます。

 やはり市民の皆様の目線っていうのがあるんですね。市民の皆さんの気持ちの受け取り方っていうのがあると思います。今言われました協働の精神にのっとりまして、もう一度皆さんの、また人を育てるっていうことはやはり自分も育つっていう、上の方が下を育てるっていうことは自分がまた育つという、自分を磨くという意味でもここに前に座られてる皆さんが若い新入職員なり中堅の職員の方を磨くということは自分を磨かれることにつながりますので、ぜひその辺も御理解の上、進めていただきたいと思います。

 あと、港湾ビジョンでありますが、確かに今副市長言われましたように、一度出したものが返ってきたわけですから、これを八幡浜市の中で責任を持って市の職員の中で検討して練り上げていく、これは当然だと思うんですけれど、ただ具体的に今進んでいる内容がやっぱり一般の市民の方とか議会にきちっと伝わるように、すぐに情報が流れるように、どこまで行ってるんだと、時間ぎりぎりになってもうこういうことだからこの程度でっていうことでは絶対だめだと思うんです。

 一番大事なことは、つくり上げたものに今過去の箱物っていうのは全部、全部といったらおかしいですけど、ほとんどのものが税金を後で追加入れとんですね。これは意外と皆さん知らないんですけれど、私もこれ議員になって初めてわかったわけですけど、そういうことがあったら、これは本当は市民の方に対する裏切りだと思うんです。つくり上げる段階で皆さんの納得をいただきながら、最終的に100%と思ってつくって100%でないというのが現状だと思うんです。100%以上のものをつくり上げるんだと、成功を完全にさすんだという、本当の自分たちの強い意志と決意と熱意を持ってこの港湾振興ビジョンを確実なものにしていただきたいと思います。

 これで私の質問を終わります。

お問い合わせ

議会事務局
住所:愛媛県八幡浜市北浜一丁目1番1号
TEL:0894-22-5998
FAX:0894-22-5963
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