一般質問 H21. 9 岩田功次 議員

公開日 2014年09月05日

〔岩田功次君登壇〕

○岩田功次君 
 皆様、ありがとうございます。おかげさまで八幡浜市議会の場で自然の声なき声を代弁できるようになりました。

 私の記念すべき1回目の一般質問は、景観問題と環境問題の2種類であります。ミカンと魚のまち八幡浜にとって地球環境問題は既に身近な場所の問題になっています。景観につきましては、港の大きなプロジェクトが目の前に控えており、早急に解決しなければいけない問題です。八幡浜をどのような町にしたいのか、デザインコンセプトをはっきりとさせ、計画を仕上げる仕組みが必要です。

 私は、社会の仕組み、社会のルールをよりよき方向に修正するために八幡浜市議会議員になりました。政治家として大切な仕事をこの議場にいらっしゃる皆さんと一緒に真剣に取り組んでいきたいと考えております。どうか優しい気持ちで力強い応援をお願いいたします。

 それでは、発言通告書に従いまして質問を行ってまいります。

 大綱1、八幡浜市のまちづくりについてであります。八幡浜らしい八幡浜のまちづくりについて質問いたします。

 八幡浜市の町のデザインコンセプト、景観などの都市計画、町の色彩計画、町デザインの方向性などを説明してください。ないのであればないで結構ですが、今大きな港の計画が目前にあり、特別な組織による早期の対応が必要になっています。八幡浜市総合計画の内容には、景観、空間デザインや色彩の計画は入っていませんでした。八幡浜をどのような町にしたいのか、見た目だけでも格好よくしたい、きれいにしたい、華やかにしたい、すっきりしたい、景観の方向性は重要な問題なのです。

 そこで、質問になりますが、八幡浜市の公共空間の中で、現在もう既にある公共施設がどのようなデザインコンセプトでつくられたものなのか、色彩などの決定方法などを質問いたします。

 まずは、港湾関連の施設では、新しい港湾ビルのデザインコンセプト、色彩の決定理由を教えてください。大きな建物は景観にも大きな影響があり、新しい港の景観計画の邪魔になるおそれがあります。また、今回の新しい港湾施設のデザインコンセプトについての説明もお願いいたします。

 教育委員会関連では、保内の古い町並み保存地区駐車場の赤い看板のデザインコンセプトについて説明をお願いいたします。町並み景観を考えると問題になる色彩です。

 水道関連では、環境センター後ろの水タンクの色、決定の経緯について説明をお願いいたします。環境センターの建築物はすばらしい色彩計画でつくられていますが、水タンクの色は景観ごみになりそうな色彩であります。

 商工観光関連では、観光施設誘導、案内に対する考え方を教えてください。

 以上が八幡浜のまちづくりについての質問でありますが、議員もですが、市役所も特別の景観委員会でもつくって早急の対応を提案いたします。

 大綱2は、足元の地球環境問題、八幡浜の環境問題についてであります。

 今の日本の社会構造、縦割りの社会構造では自然環境保全は難しい状況です。保全できません。環境もまた仕組みの問題になります。環境問題は、生産性の追求による自然環境破壊、治水、利水による生物の生態系破壊、飲み水も安全か、川の水質は大丈夫か、海の生態系破壊、砂漠化、人類の引き起こした地球環境温暖化による集中豪雨、土砂災害、イノブタの問題、たくさんの問題が山積みになっていますが、既に身近な八幡浜の問題であります。大きな日本の国全体で環境問題を解決するのは難しいですが、小さな町八幡浜では自然環境保全がうまくできるかもしれません。

 そろそろ質問になりますが、今回は都市計画関連になります。八幡浜市は自然の恵み、日本一のミカンと魚のまちを目指しています。自然も豊かな場所でなくてはなりません。八幡浜ブランドを応援するためにも、議員としても自然環境問題に対する組織づくりをしないといけないと考えていますが、行政サイドにおきましても県各課など横のつながりを持った委員会等の設置を考えているのかいないのかどうか、お尋ねいたします。

 以上で一般質問を終わりますが、御回答よろしくお願いいたします。

○議長(萩森良房君) 
 市長。

○市長(大城一郎君) 
 岩田議員の記念すべき
1回目の一般質問の大綱1、八幡浜市のまちづくりについて、(1)八幡浜市の景観計画についてお答えいたします。

 近年、美しい町並みや心安らぐ自然環境等への国民、市民の関心が高まっており、地域個性のある都市景観の形成が求められてきておるところであります。このようなニーズに対応して、平成176月に景観法が全面施行され、八幡浜市におきましても同年10月に景観行政団体となりまして、平成20年度、21年度の2カ年で景観計画の策定をしているところでございます。

 計画策定の手順につきましては、景観設計策定ガイドラインに基づいて検討を進めておりまして、特に景観をよりよくすることによって地域の環境を改善していく取り組み、景観まちづくりを重視して、まちづくりの課題解決や景観づくりを通じた観光振興、交流人口の増加による地域経済の活性化を軸とした景観計画の策定を目指しております。

 また、計画を策定するに当たりましては、庁内関連部局が参加した作業部会を設置するとともに、関連各種団体の代表、住民代表等によって構成された景観計画民間検討委員会も設置し、意見交換、検討、調整を図っております。

 検討委員会では、まず景観計画区域を策定し、次に良好な景観の形成に関する方針の検討をしているところでございますが、良好な景観のための行為の制限に関する事項の中で、景観計画区域の色彩計画の方法につきましても決定していきたいと考えております。

 その他の案件につきましては担当課長より答弁させます。

○議長(萩森良房君) 
 商工観光課長。

○商工観光課長(菊池正康君) 
 大綱
1、八幡浜市のまちづくりの2点目、現状の説明について、ウ、観光施設誘導案内板に対する考え方を御説明いたします。現状についてお答えいたします。

 現在設置している観光施設誘導や案内看板等につきましては旧八幡浜市や旧保内町でつくられたもので、国道、県道における隣接の市町との境ではその町を代表するイメージとして二宮忠八翁の飛行機やミカンと魚など、また観光地では案内看板等を設置しております。それぞれ目的に応じてつくられておりますが、八幡浜らしい統一的なデザインコンセプトなどの方向性を設けたものではございません。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 水産港湾課長。

○水産港湾課長(大西 力君) 
 新港湾ビル及び新しい港湾施設のデザインコンセプト等についてお答えします。

 去年2月、出島に建設しました市港湾ビルのデザインコンセプト、色彩につきましては、港湾ビルの用途は貨物小屋でありますので、貨物小屋については全国的には横浜の赤レンガ倉庫に代表されるようにれんが調の色彩のイメージを持っておりまして、また保内の赤レンガ倉庫と統一感を持たす意味で担当課で決定しました。

 また、今回の振興ビジョンにおける新しい港湾施設の建設、デザインにつきましては、参考までにコンサルタントが作成したものがございますが、まだ決定しておりません。今後、施設の規模、内容とあわせて形状や色彩についても十分検討してまいりたいと考えております。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 生活環境課長。

○生活環境課長(大森幸二君) 
 それでは、大綱
2、足元の地球環境問題、八幡浜の環境問題についての1(仮名)八幡浜市地球環境問題委員会の提案についてお答えいたします。

 当市の環境問題の推進につきましては、平成20年に策定いたしました八幡浜市地域省エネルギービジョンと八幡浜市地球温暖化対策実行計画に基づき市民や事業者が一体となった取り組みを進めているところでございます。大工場等の立地していない当市におきましては、省エネルギーの決め手と言えるものはありません。市民と行政とが知恵、技、力を出し合ってともに手を携えて省エネルギー行動を進めていく必要があります。

 1点目に、省エネルギー型ライフスタイルの実現、2点目に次代を担う人材の育成、3点目に行政による先導、支援を3本柱として推進をしております。今回の一般会計補正予算におきましても、小・中学校7校での太陽光発電設備設置事業に17,2333,000円、バイオディーゼル燃料保管倉庫建設費に130万円を計上し、地球温暖化の防止に努めていこうとするものでございます。

 今後も引き続きまして環境問題を推進していく上におきましては、議員御提案のような行政サイド内部での横のつながりが非常に大切であり、会の設置などにつきまして今後検討してまいりたいというふうに考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。

○議長(萩森良房君) 
 水道課長。

○水道課長(永井俊明君) 
 それでは、岩田議員の大綱
12のエですが、環境センター配水池の色の決定経過についてお答えいたします。

 環境センターの配水池につきましては、平成8年度から平成11年度にかけまして、第7次拡張事業の中で平成8年度に上水道の供給施設として設置をしたものでございます。議員御質問の配水池の色の選定につきましては、水道課内部で協議をし、決定し、施行したものでございます。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君) 
 文化振興課長。

○文化振興課長(山本数道君) 
 岩田議員御質問の大綱
12、イの古い町並み保存地区駐車場の赤色案内板のデザインコンセプトの説明についてお答えします。

 設置場所の琴平地域は、御存じのとおり明治末期の宇都宮荘十郎邸など、赤れんがづくりの塀や赤れんが建築の旧東洋紡倉庫などが点在してございます。周辺の歴史的景観を考慮して、赤れんがをイメージした赤茶系の色彩を採用しました。

 ただ、日当たりによっては若干当初イメージしていた色より赤みを帯び過ぎたとの意見もあるようでございます。

 いずれにしても、将来的には案内看板等を含め設置場所ごとに町のイメージに合った色彩を町の文脈から読み取り、地域の共通認識とし、町の色彩を調整していくなど、市景観計画検討委員会などで市全体の統一されたコンセプトメーキングを検討していく必要があるかと思われます。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 岩田功次君。

○岩田功次君 
 御回答ありがとうございました。

 問題が見えてきました。問題はたくさんあって議論したいところではありますが、今回は要望に抑えて要望いたします。

 景観計画が、港の計画に限らず八幡浜全体のまちづくり計画になるようなすばらしい内容になるように仕上げていただきたいと思います。

 あと、環境問題につきましては、引き続き取り組みを進めていただきたいと思います。

 自然環境保全のポイントは水辺の生物の保全であります。より弱い魚の保全は人類の保全につながります。景観も環境もどちらの問題も本当に多くの問題があり、将来的には都市計画課とかミカンと魚のための地球環境保全課の設置の要望をお願いして終わりにいたします。どうもありがとうございました。

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