一般質問 H21. 6 都築 旦 議員

公開日 2014年09月05日

〔都築 旦君登壇〕

○都築 旦君 
 私は、質問通告に従いまして、大綱
3点につきまして質問をいたします。

 まず、具体的な質問に入る前に、市長の率直なお考えをお聞かせ願いたいと思います。

 市長は、去る217日の市長選に向けての出馬会見で、何よりも今の市政、高橋市政に欠けているのがリーダーシップと責任感です、私が見てきた中でも、市町村合併では当初15町の合併案が有力であったにもかかわらず、合併話が二転三転し、11町の合併になったと。また、愛媛県下の高速道路の整備についても、宇和島市まで平成23年には延伸するにもかかわらず、県下で高速道路の通っていない市は八幡浜だけ。さらに、八幡浜市の南環境センターの使用期限の問題でも市長の政治的な判断が不十分であるということでの高橋市政の批判を行う中から、これらのすべての原因は、リーダーシップの欠如は責任感の欠如から来るものだと。だから、私は自分の言葉に責任を持ち、これからもどんどんふえていくだろうマニフェストは必ず実行します。そして、できない場合には政治家としての責任をとりますと述べられているのでありますが、この点について改めて市長の現在の心境をお聞かせ願いたいと思います。

 それでは、具体的な質問に入ります。

 大綱の1は、市長の政治姿勢についてであります。3点にわたり質問をいたします。

 まず第1点は、公約違反についての責任と市民への説明、対応はどうされるのかであります。

 御承知のとおり、今回の市長選挙の最大の争点は、市立八幡浜総合病院問題と港湾振興ビジョンでありました。3人で争われた選挙戦で、大城市長は直ちに医師3名を確保、振興ビジョンの抜本的見直しという大変わかりやすい公約を掲げられ、多くの市民から期待と賛同を受け、勝利されたのであります。特に、直ちに医師3名確保の公約は、安心して暮らせる町、いざというときにはすぐ間に合う病院へと変えてもらいたいという市民の切実な思いを集め、大城新市長誕生の大きな力となったと思うのであります。それだけに、市長就任後のあなたの一連の発言、公約違反に対する市民の怒りや失望感、不信感も大きく、マスコミ各社に取り上げられている市民の声を見ましてもそれがうかがえるのであります。

 例えば、530日付の地元紙の投書欄では、医師3人確保、私たち市民はだまされたのですか、私は市内で仕事と88歳になる親の介護をと忙しい毎日を送っています。先ほどの市長選挙では現市長に投票した親子です。当選後の市長の発言には驚きました。相手のあることだから、これから交渉する、交渉中、だまされて入れたほうがばかよと知人には笑われました。医師3人確保は公約のはず、市民は内科医が5月にも来てもらえる、救急窓口が改善されると信じた人たちは私たちだけではなかったはずです。選挙に勝つためならば何を書いても何を言ってもいいなんて、これが八幡浜の民主主義なら、こんな町にはいたくないものですね。市会議員の皆さん、議会が行政のチェック機関ならば、これを放置していては、だれを信じ、何を信じて生活していくべきかわからなくなりますと市民の声を紹介しています。

 私もこの市民の方と同感であります。市長は今になって詰めの甘さや認識の甘さにあったと弁明されていますが、私は納得できません。医師確保の現状を見た場合、直ちに3名の医師確保公約はまさしく公約違反であります。大城市政に対する失われた信頼を今後どのようにして取り戻していくのか、また公約違反に対する責任と市民への説明はどうされるのか、市長の対応を改めてお伺いいたします。

 第2点は、マニフェスト、公約に掲げられた政策の推進・実現に向け、今後どのように取り組まれるのかについてであります。

 市長は、公約として市立病院の安全・安心の確保、八幡浜港振興ビジョンの抜本見直し、緊急の景気雇用対策と市民生活支援、農林水産業の活性化と八幡浜ブランドの開発・発信、空洞化が進む商店街の活性化、さらなる行財政改革による財政の健全化と6つを掲げられていました。また、市長は先日の総括説明の際、市長就任後、日が浅いため、政治公約については9月補正以降で対応したいとの話でございますので、私は行財政改革による財政の健全化1点に絞り、この際お尋ねをしたいと思います。

 市長は人件費の削減として、1つ、市長退職金制度の廃止、2つ、市長報酬10%カット、3つ目として、人件費全体で3億円を目指してスリム化しますと言われておりました。12の退職金、市長報酬カットについては今議会で議案として提案されておりますが、人件費3億円については十分な説明がされておりませんので、今後どうされるのか、具体的にお聞かせをください。

 第3点は、総選挙に対する市長の対応についてでございます。御案内のとおり、910日に任期満了を迎える衆議院議員の選挙は、近々に実施されることは確実であります。今回の選挙には地元から高橋英行氏が立候補を予定されており、また八西地域の有志による地元から国会議員をつくる会が発足するなど、地域を挙げて支援していこうとする機運が高まっておるようであります。地元市長としてどうされるのか、ぜひお考えをお聞かせ願いたいと思います。

 大綱の2は、八幡浜港振興ビジョンについてであります。

 市長は出馬表明で、八幡浜振興ビジョンについて、日本一清潔な市場をうたい文句に進められている港湾関連施設ですが、本当に八幡浜にとって必要な事業でしょうか。私はきれいだとか衛生的とか言う前に、元気で活気あふれるにぎやかな町にしたいと述べられるとともに、さらにその後のマニフェストでは、このビジョンを抜本的に見直しし、老朽化した施設の建て直しなど必要最小限の事業以外は基本的にはゼロからの再スタートとします。その見直しに当たっては、新たに市民代表等による委員会を立ち上げ、皆さんの御意見を新ビジョンに反映させますとされていました。

 ところが、去る68日の議会初日の総括説明では、8月には八幡浜港振興ビジョン整備実行委員会の答申が出されることから、この内容を踏まえ、さらに必要最小限でかつ市民も外来者もともに楽しめるようなにぎわいの創出できる市民の声を反映した施設としたいと考えていると軌道修正をされました。

 市長はつい最近まで議員としてやってこられたわけでありますから十分おわかりだろうと思うのでありますが、そもそも答申の出る前から抜本的な見直しとかゼロからの再スタートをするとは、行政の継続性を無視するものであり、また整備実行委員会の存在そのものを否定するものであると思うのであります。

 そこで、次の2点についてお尋ねをいたします。

 その1は、市長のお考えになっているこのビジョンの抜本的見直しの内実はどのようなものなのか、またあわせて新たな見直しのための委員会は立ち上げとされているのでありますが、どうされるのか。

 その2は、今後の港湾振興についてどのようにお考えになっているのか、できるだけ具体的にお聞かせをお願いします。

 大綱の3は、市立病院についてであります。

 その1は、今後の第2次救急医療体制はどうなるのかという点であります。

 御承知のとおり、市立病院は昨年より医師不足のため、内科外来予約診療制の導入、救急受け入れ2日の停止、病棟再編等が実施されているところでありますが、今月末にはさらに内科医が開業により1人退職が見込まれております。在職する内科医は5名から4名となり、また脳神経外科医は不在となっております。このような事態に、今多くの市民からは今後さらに救急患者の受け入れ制限が強化されるのではないかとの不安の声が聞かれるところであります。今後の救急医療確保はどうなるのか、御所見をお聞かせください。

 その2は、今後の医師確保対策と財源対策、病院経営についてどう対応されるのかという点であります。市長は総括説明で、市立病院の医師確保対策の現状ということで報告されたのでありますが、率直に言って、私には医師確保のめどが立っているのかどうか、いつごろ何名確保できるのかなどについては理解できませんでした。いま一度医師確保はできるのかどうか、お聞かせを願いたいと思います。

 また、市長は議会終了後、記者団に公約違反の認識の有無を問われ、公約違反ではない、医師確保までの期間が長引いているだけだ、医師を連れてくる気持ちは変わらないと語ったということでありますが、この点についてもいま一度御説明をお願いしたいと思います。

 次に、病院再生に向けての財源確保についてでありますが、公約では人件費の削減を考えておられるようでありますが、いま一度この点についてもお聞かせください。

 最後に、市長、これは通告しておりませんが、一言申し上げておきたいと思います。

 私は、政治家を志す者は常にロマンを持ち、また多くの人にそれを語りかけることは大切なことだと思います。しかし、ロマンを語ることと約束することとは別であります。約束したことは必ず守らなければなりません。政治の原点は信なくば立たずであります。市長、あなたは出馬表明の際、自分の言葉に責任を持ち、必ず実行します。そして、できない場合には政治家としての責任をとりますと語られています。いま一度この言葉の持つ重さをお考えいただきたいと思います。

 以上で私の質問を終わります。

○議長(上田竹則君) 
 市長。

○市長(大城一郎君) 
 都築議員の御質問の大綱
11、公約違反についての責任と市民への説明、対応をどうするかということについてお答えいたします。

 先ほど上脇議員、遠藤議員にもお答えいたしましたように、現時点では市民の皆様方の御期待におこたえできてないことに関しましては、再度この場をおかりいたしましておわびを申し上げます。今後、公約を実現することが私の責任でありますので、今まで以上に愛大医局に対して医師派遣要請活動を努めるとともに、国、県にも御協力をいただきながら、医師の確保に向けた活動を最優先に取り組んでまいります。

 また、積極的に市立病院に出向いて先生方との話し合いの場を持ち、御意見、御要望に耳を傾け、医師の疎通を図りながら、勤務環境の整備など先生方をサポートできるような体制づくりを図ってまいりたいと考えております。今後も全力を傾けてまいりますので、御理解をいただきたいと思います。

 続きまして、大綱12、マニフェスト、公約に掲げられた政策の推進に向け今後取り組むかについてお答えいたします。

 まず、私の政策に対する基本姿勢につきましては先日の総括説明の中で述べさせていただきましたが、市政は市民の参加を得て、その意思を十分反映し、深い理解と協力のもと、対話を重んじ、思いやりの心を持ちつつ、公平公正な開かれた市政を心がけ、市民が主役のまちづくりを主眼に置き、市民の思いをみずからの思いととらえ、活力ある行政運営を目指してまいりたいと考えております。

 公約に掲げました病院医師確保対策、港湾振興ビジョンの見直し、人件費の削減等の推進に向けましては、政策の基本理念として安全・安心なまちづくり、行財政改革の推進、産業振興の取り組みの3点を政策の柱とし、その実現に向け全力を挙げて取り組んでまいります。この3つの柱の中には、すぐに実行できること、その実現には努力を要し解決が困難なことなどいろいろとあるわけですが、市民福祉の向上が命題である地方自治の本旨の実現に向け、市民各界各層の皆様方から御意見を拝聴しつつ、今後具体的な施策としてお示ししていきたいと考えておりますので、議員各位の御理解、御協力をお願い申し上げる次第であります。

 続きまして、大綱1、政治姿勢について、(2)のマニフェスト、公約に掲げられた政策の推進に向け今後どのように取り組まれるか、3億円の考え方、人件費の削減についてお答えします。

 人件費全体で3億円を目指した職員の給与の削減についてどう考えているかについては、全職員の人件費の総額から3億円を目指し削減しようとするものです。今後なお一層の事務事業の見直し、経費の削減等財政運営の健全化に努めながら、職員にも人件費の削減に協力をしていただきたいと考えております。削減した人件費については、市立病院の再建、八幡浜市の財政状況の改善のために使用したいと考えており、職員側とも協議をしていきたいと考えております。

 削減の方法としては、定員管理計画に基づく人員削減・不補充によるもの、人事院勧告によるもの、私の給与・退職金のカット、職員給与削減等を合わせたものと考えております。人事院勧告も含めての削減と考えていますので、通常8月にされます人事院勧告を見ながら、その削減率、金額、方法など検討していきたいと考えております。

 大綱1、市長の政治姿勢についての3点目の総選挙に対する市長の政治姿勢についてでありますが、市長という立場から見ましたら、市政推進のいかなる局面にあっても公平公正の原則が基本であると考えており、特定の候補にくみするということがあってはいけないと思っておりますので、御理解のほどをよろしくお願いいたします。

 大綱2の港湾振興ビジョンについて、まず抜本的な見直しの内容でございますが、振興ビジョンの計画自体ではなく、ビジョンで計画されている、主に建物については大きくて立派できれいな箱物は要らない、見直すということであります。魚市場につきましては、建設費が高くなると使用料も高くなるわけで、利用する水産関係者からは、漁獲量の減少など大変厳しい状況下では立派な大きな市場は要らないという声もございましたし、また港湾の交流拠点施設につきましても、この中に入って営業される皆さんの負担がふえることになり、事業参加が困難な状況になりかねません。また、補助金等があっても市の負担額もふえるわけで、本市の厳しい財政状況の中では大きくて立派な建物を建てる必要はないと考えております。

 また、振興ビジョンにおけます公共埠頭関連施設及びボートパーク関連施設につきましては、今後の社会情勢や市の財政状況を見きわめながら計画を見直したいと考えております。

 次に、新たな委員会の設置の件についてでありますが、全体的な枠組みにつきましては、既に市民から成る委員会、八幡浜港振興ビジョン整備実行委員会において慎重な御検討をいただいております。本年8月にその答申を出していただける予定となっております。その答申につきましては、委員の方々が種々なアイデアを出し、八幡浜市の未来のために御検討をいただいたものでありますので、最大限尊重いたす所存でございます。その上で交流施設の具体的な中身につきましては、実際に出店を考えておられる方々や施設に来られる方々などの意見を集約するために、必要であれば各施設ごとの委員会等を立ち上げたいと考えております。

 今後の港湾振興についてでありますが、八幡浜市は港の埋め立てにより発展してきた歴史を踏まえて言えば、八幡浜市の発展の原動力となってきた港の整備は、今後とも八幡浜市にとって重要であると認識しております。今後とも港湾振興は市の重要施策として取り組む考えであります。

 次に、大綱3、市立病院について、(2)の今後の医師確保と財源対策はどうするのかということについてお答えします。

 今後の医師確保のめどにつきましては、現在も個人的に交渉している医師はいますが、引き継ぎや先方の病院の医師補充問題、市立病院での診療体系や救急体制との調整など難しい問題があり、人数や確保の時期は明言できない状況であります。また、ほかにも私が持っている情報はございますが、事務局との打ち合わせの中で、現在市立病院が必要とする内科や脳外科医等でないこと、あるいは救急当直や病棟管理対応が行えないなど市立病院の医療体制などにそぐわない例がございます。引き続きできるだけ早く確保できるよう最大限の努力をしてまいりますので、御理解をいただきたいと思います。

 その他の問題につきましては担当課長から答弁させます。

○議長(上田竹則君) 
 病院事務局長。

○市立病院事務局長(田中正憲君) 
 それでは、都築議員の御質問の大綱
31、第2次救急医療体制がどうなるのかということについてお答えをいたします。

 議員御指摘のとおり、6月に内科の先生がお一人退職され、ますます厳しい状況になりましたが、当面は病院一丸となって現在の体制を維持していただくことになっております。市民の皆さんには引き続き御不便をおかけするとともに、市立病院の先生方に大変な御負担をおかけしており、大変申しわけなく思っております。

 ただ、今まで1つの病院で24時間、365日救急を受け入れていたために、医師の疲弊を招き、医師不足を生じたという一面もございますので、どうしても機能分担が今後は必要でございます。引き続き八幡浜医師会や市内の病院への協力要請、大洲市の病院等との連携を図っていくとともに、本年度八幡浜保健所で救急医療体制の維持継続を目的に八幡浜・大洲圏域での医療対策協議会が設置されますので、ここでも2次医療広域圏の中で今後維持できる救急体制をどうするか、いろんな意見を積極的に提言していきたいと思っております。

 また、利用される市民の皆様にも実情を御理解していただき、先生方の御負担を軽減するために、いわゆるコンビニ受診を控えていただくなど適正な救急利用について御協力をお願いする必要もございます。昨年も実施いたしましたが、住民説明会等をより積極的に実施してまいりたいと考えております。

 次に、2点目の今後の医師確保と財源対策という御質問にお答えをいたします。

 もう御存じのとおり、医師数が平成17年度ピーク時には38名から平成20年度末時点で25名に減少し、特に内科医師は12名から5名に減少し、さらに先ほど言いましたように6月には1名減となって、内科医は3分の14名にまで減少をし、また議員御指摘のとおり、昨年度から脳外科医、眼科医は不在となってございます。医師の減少は患者数の低下を招き、入院、外来収益も著しい減収となっております。平成20年度におきましては、単年度収支では35,3578,000円の赤字欠損となり、累積では112995,000円の未処理欠損金を本年度に繰り越しています。また、本年度当初予算におきましても、単年度収支24,8848,000円の赤字予算を計上し、累積欠損は149,8692,000円を計上せざるを得ない慢性的な赤字経営体質となってございます。医師確保が最大の収益確保であり、関連する大学と緊密に連携、関係の再構築を図り、非常勤医師の派遣から常勤医への派遣へと粘り強く誘致活動に努めてまいる所存であります。

 一方、収益に見合った収支バランスを図るため、医療請求業務、清掃、給食業務等の民間委託化を進め、経費の節減に努めてまいりました。今後も現状の業務量を的確に把握し、その都度見直しながら経費の削減を努めてまいります。

 このように、医師の減少に伴う非常に厳しい経営状況の中においては患者数の増加が望めない現状で、地域の病院、診療所との連携を密にして、2次医療病院として紹介による急性期患者数をふやし、1人当たりの診療単価のアップによる増収を図ってまいります。この方針は、先般策定いたしました公立病院の改革プランにもお示ししております。

 ちなみに、20年度の収益実績でございますが、入院患者数は、対前年比20.9%の減少に対しまして、入院の収益は17.7%の減少にとどまり、外来患者数が25.1%減少に対して、外来収益は17.5%減少にとどまっております。このことは、医師会の協力をいただきながら、地域連携が推進されている結果と受けとめております。

 現在市立病院にとりましての最大の課題は、先ほどから答弁しておりますように医師確保でございます。新たな医師の招致も大切でございますが、現在の常勤医の定着化も重要な事項であります。経費の配分を適正に行い、地域住民から信頼を得、安心・安全な医療の提供をすることが市立病院の使命、果たすべき役割であると考えてございます。

 なお、繰入金につきましては、市本体の財政状況に左右されますけど、平成21年度当初予算においては繰入基準額をすべて計上いたしてございます。

 以上であります。

○議長(上田竹則君) 
 都築 旦君。

○都築 旦君 
 十分な、市長のほうからは御答弁いただかなかったんですが、再質問いたします。

 それで、再質問する前に1つこれ、市長、よく考えていただきたいんですが、きょう私が質問することというのはあなたのほとんど公約のことについてなんですよね。あなた自身がお考えになって恐らく公約というのは発表されたと思うんですよ。だから、責任を持ってひとつ答えていただかないといけないと思いますので、その辺ぜひお願いしたいということを1つ最初に言いまして、それで1つ、直ちに3名の医師確保の問題、この問題についてあなたは公約違反じゃないんだということでの対応だと思うんです。けど、私、これだれが見ても、どなたが見ても、直ちに3名確保ということは、直ちにというのはあなたの任期の4年間であるとか1年後とかというふうには思わないと思うんですよ。それが、言っときますけど、公約違反したからどうこういうのは次の段階の問題、まずはあなたが市民の皆さんの前に公約をされた、直ちに3名確保するということについてはできませんでした、これは公約違反でしたということをなぜお認めにならないのか、これをお認めになること自身は別にどうこういうことじゃないでしょ、できてないことですから。だから、自分の願望としてこうありたいということと現実に今起こっていることについては整理せないかんと思うんですよ。これだれが見ても、私は恐らく小学校、中学校の子供でも、直ちにというとらえ方というのは、そがい一生懸命やりよるんだから、何とか待ってくださいよというような問題とは違うと思うんです。だから、この辺のところ、もう一度、ぜひ十分お考えになってお答え願いたいと思います。

 それともう一つ、市長、あなたは市長に就任されてから市民の皆さんとお話しになったことございますか。私は恐らく多くの市民の皆さんというのは、市長の医師3名確保の問題についてはかなり厳しい見方があると思うんですよ。ほして、人によったら、直ちに3名確保言いながらやれんということは、ある面で言や詐欺じゃないかというとこまで言う人があるわけなんですよね。私たちに対しても議会はどうしてるんだと、ちゃんとその辺のところをあんた、市長にお聞きせないかんじゃないか、市議会議員何しとるんぞという声がかなり聞こえてくるわけなんですよ。だから、そういう面から見ますと、市長、やっぱり自分の言葉に責任を持って、是は是、否は否で、人間というのはだれでも過ちを起こしますから、自分で過ちだとわかったら、その時点ですっきりと謝って、謝罪をし、認めて、さらにその上で皆さんの御理解をいただくような努力っていうのは、私はすべきだと思います。だから、その辺のところ、今のその問題について、もう一度ひとつお願いしたい。

 それと、港湾の振興ビジョンの問題、この問題についても、正直なところ、具体的なお答えになっていないんですよ。あなたの描いてた港湾ビジョンということについて、抜本的な見直しとか、ゼロからの再スタートなんかということを聞いたとき、一般の市民の皆さんどう考えられるかということなんですよね。抜本的にというのは大幅に変えるということですよ。ゼロからのスタートというのは、本当に白紙の状態からスタートだというふうに私は思います。

 そういう面から見ますと、そもそもが行政の継続性ということを考えたとき、答申をお願いしますということで委員会に付託をしておきながら、その答申が出る前にゼロからのスタートとか、少なくとも白紙の状態から、ゼロからのスタートであるとか抜本的見直しなんかいって、じゃあ今までの整備実行委員会の皆さんは2年間何をしてたんかということになると思うんですよね。

 だから、私はある面で言や、今度の総括説明で軌道修正されたから、私はそのこと自身にはとやかく言うつもりもありませんが、しかしその後、見直しに当たっては委員会を立ち上げるということを言われとるわけですよ。ところが、総括説明の中には委員会のことは一切お触れになってなかったですよね。ほして、先ほどだれか、上脇さんですか、質問されたときに、委員会というのは、その中に入っている人らの代表が云々というような話でちらっとされたように私は記憶しております。私は少なくともあなたのお考えになっていた新しい委員会というのは、市民の新しい、市民の代表の委員会というのは、あなた自身が白紙の状態で考えてたとしたら、ビジョンそのものをやっぱり根底から自分なりの考えでやりたいという意思があったからああいう形のものが出たんじゃないかと思いますが、その辺についても、私はいま一度お答えを願いたいと思います。

 それの問題と、2つは言うたんですが、あと一つ、病院の問題の救急医療の問題、病院の事務局長のほうから細かく説明受けたんですが、この救急医療の制限ということについて、制限の経過を考えたとき、多くの皆さんというのは医師が減ったからこういう形の制限になってきたということで、ある程度納得はしないにしても了解をしてきたと。しかし、今回内科医が1人減ったということ、減るということになって、じゃあ今まで2日間の救急医療っていうのがさらに3日になるんじゃないかとか、もうちょっと制限強化されるんじゃないかという気持ちがあるわけなんですよね。きょうの事務局長の答弁ではそういう形にはしないと、しばらくの間、対応しますという話でしたが、ただ今まで例えば6人、7人でやっていたものが、4人、5人という形になったら、一人一人の勤務医の皆さんの疲労というか、そういう面での疲弊という形の問題というのは重なると思うんですよ、ふえてくる。

 先ほど研究費は20%ですか、ふやしていくという話で、1人当たり10万円ぐらいだという話なんですが、私は今の勤務医の皆さんの、私が話している限りにおいては、給与の問題でどうこうっていう問題よりは、労働時間を含めた精神的なものを、ストレス含めていろんな問題が大きい問題じゃないかと思います、お聞きした話では。だから、そういう面から、この医師確保の問題については、これ共通することなんですが、いずれにしてもできないことを余り期待を持たすような言い方は私はよくないと思うんです。今現在できるんならできる。例えば、いついつまでにできる、いついつまではできませんということをちゃんとやっぱり私ははっきりさせなんだら、今の答弁聞きよっても、何か3人ぐらい当たってて云々というお話です。あれは、聞かれた市民は、ああ、大城市長がそう言うんだから何とかなるんじゃないかなあっという期待感を持つわけなんですよ。

 だから、もうもう少しはっきり言わせてもらうと、今回の選挙は、あなたは直ちに3名の医師確保と港湾ビジョンの抜本的見直し、この2つが、本文にも書いておきましたけども、あなたの今度の大城市長誕生の最大の私は力だと思いますよ。だから、そういう面から見ますと、この2つの公約が現実にはできてないということになりますと、私は本来的に言うんなら、もう一度市民の皆さんの信託を仰ぐ、信任を仰ぐ、これが一番政治家としての責任のとり方じゃないかと思いますが、その点について、いま一度御答弁お願いしたいと思います。

○議長(上田竹則君) 
 市長。

○市長(大城一郎君) 
 公約の実現に向けて直ちに
3名の医師確保を掲げました。現在ではその公約が実行できていない、そういった現状は、先ほどからも申し上げておりますように大変申しわけなく思っております。今後さらに難しい問題としてとらえておりますが、決してひるむことなく、粘り強く八幡浜市の市立病院の未来のために活動してまいりたいという気持ちは変わりません。

 そして、港湾ビジョンの抜本見直しでありますが、私も当初からもらっている八幡浜港のビジョンにつきましては、先ほどから言っておりますが、公共埠頭からボートパークのすべてを含んだ八幡浜港の振興ビジョンを思っております。そして、新魚市場にしてもHACCP対応のレベルがかなり高い内容のものを当初図面としていただいておりました。それからの抜本的見直しを考えていたわけで、先ほどから申しておりますとおり、公共埠頭にしても、ボートパークにしても、今後は市の行財政にかんがみまして、内容を精査しながらやっていきたいと思っております。

 そして、委員会の件につきましても、答申を受けてから、その答申を十分に推進していくような委員会、先ほども申しましたが、答申を受けた場合に各施設、それが潤滑に運営できるような委員会を立ち上げたいと思っておるところです。

○議長(上田竹則君) 
 休憩いたします。

午後 200分 休憩

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午後 214分 再開

○議長(上田竹則君) 
 再開いたします。

 市長。

○市長(大城一郎君) 
 振興ビジョンの新しい委員会の立ち上げについてでありますが、先ほど少し言葉が足りなかったようでございますが、
8月には答申が出るようになっていますので、それを精査した上で、必要であれば、各施設ごとの委員会を立ち上げて臨んでいきたいと思っております。

 救急体制の確保のめどはということについてですが、現在ではその時期については明言できません。これ明言できるのやったら、いつからかというのは申し上げておりますが、一日でも救急体制の確保、一日でも早く実現できるように、現在全力をかけて臨んでおるところでございます。

 そして、責任のとり方について先ほど来より言われておりますが、3名の医師確保が現在できてないことは本当に、先ほどから何度も申し上げておりますが、大変申しわけなく思っております。そして、今後ですが、現実が難しいからといって途中でこの問題をほうり出すことなく、困難を承知で目的達成まであきらめない強い意志を持って取り組んでまいりたいと思います。

○議長(上田竹則君) 
 都築 旦君。

○都築 旦君 
 市長、ちょっとよう考えて答弁してくださいよ。私が言うのは、いいですか、直ちに
3名医師確保ということについて、これが今の現状を見たときには公約に反してるんじゃないですかっていうことを言ってるわけですよ。それから後の問題は、例えばこれから一生懸命やりますとか、あきらめたわけじゃないです、それはそれで結構だと思うんですよ、それは別の問題。公約で掲げたことについて、できてるかできてないか、それができてないとしたら違反じゃないですかということを言ってるわけですよ。

 もう一つ、港湾ビジョンでもそうですよ。あなた、今答申の精査をした上で、それで委員会をどうするかということやけど、これも公約違反ですよ。公約の中でははっきり委員会を立ち上げますよということを言ってられるわけですよ。

 ほしてもう一つ、これは私ぜひ考えていただきたいと思うのは、今度の選挙はあなた自身が病院問題と振興ビジョンの問題が一番の大きい問題だということを言われたわけですよね。それで、その2つとも、言うなら公約違反で、要するにできもしないことを言いながら、それで選挙で勝たれたわけなんですよ。だから、私は同僚議員が言ったような形でやめなさいとまではよう言いませんけども、ただそのときに唯一あなた自身の判断の基準は、先ほど私が2回も3回も言いましたけども、出馬表明のときにあなた自身が言ってられるんですよ、自分の言葉に責任を持ち、そしてできない場合は政治家としての責任をとりますと。政治家としての責任というのはどういうものか、ぜひ私はこのこともこの今のこの質問の中でお聞かせ願いたい。

 そしてもう一点、市長、たしか前宮本議長の不信任の段階での、あなた自身がたしかここで言われたと思うんですよ。議員同士の約束というのは、市民同士の約束を破ることと同じですよというお話をされたように思います。その点について、お忘れになったかどうかわかりませんけど、私は議員の仲間は皆聞いてるわけなんですよね。だから、その辺のところについて、やっぱり自分の言葉に責任を持つと、先ほど言ってますが、常に一貫性がなかったらいかん、特に政治家というのは、ここで言って、あのとき言うとりませんというのはその人の信用の問題になります。

 それと、もう最後にもう一点だけ、市長に、これは通告してませんが、市長はたしか市長選と市議選の同時選挙という形を賛成の立場やったと思うんですよ、同一選挙をやるということ。私の思い違いかもわかりませんが、私はたしか大城議員も女性の有志の方たちが進めていた同一選挙に対してたしか賛成じゃなかったかと思います。そういう面から見ますと、ちょうどこれ時期的に市議選は8月、その辺のところを含めて、私はあなた自身の責任のとり方っていうのは考えるべきじゃないかと思います。

 以上のことについて御答弁お願いします。

○議長(上田竹則君) 
 市長、今都築 旦議員より質問がありましたけど、一つ一つ十分かみしめて、はっきりと答弁をお願いいたします。

 市長。

○市長(大城一郎君) 
 自分の言葉に責任を持つということで、皆さんとお約束をいたしました公約の実現に向け、これから誠実に取り組んでまいりたいと思います。

 先ほど来より言っておりますが、現時点で3名の医師を確保できてないことにつきましては心からおわびを申し上げるところでございます。

 そして、最後に言われました選挙については、同日選挙については私はそこまでは申しておりません。

(都築 旦君「はい、もういいです」と呼ぶ)

お問い合わせ

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住所:愛媛県八幡浜市北浜一丁目1番1号
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