公開日 2014年09月05日
〔宇都宮富夫君登壇〕
○宇都宮富夫君
今議会は大城新市長にとりまして初当選後初めての定例会であり、先ほど来一般質問でもございましたように、直ちに医師確保あるいはまた港湾振興ビジョンの抜本見直しなどの選挙公約がどのように実行されるのか、また市政運営に対する新市長の政治姿勢について、市民注目の6月定例市議会であると思います。
そこで、私は、質問通告に従いまして、市長の公約と政治姿勢について、この点をテーマにいたしまして、大綱5点について質疑をいたしたいと思います。
大綱第1点は、市議会の新執行機関に対する批判・監視機能について。
大城市長の認識をまず初めに確認しておきたいと思います。
市議会の大切な役割、機能の一つに、市長をトップとする市行政執行機関に対して、それを批判、監視する機能がございます。議会の行政執行機関に対する、いわゆるチェック機能と言われるものでございますが、大城市長は議会のチェック機能についてどのような認識をお持ちなのか、そのことをまずお聞きをしておきたいと思います。
大綱第2点は、選挙公約の目玉とも言える医師確保、看護師確保についてであります。
「市民の第一の声は市立病院問題です。国のせい、県のせいなど人のせいにして問題の先送りをするのではなく、今何ができるのか、何をなすべきなのかをみずからがなすべきことに覚悟を決めて臨んでいくときであります。まずは病院再生に向けて直ちに医師3名を確保します」。これは私の演説の言葉ではございません。これは「大城イチロウ後援会だより」号外の一部を抜粋した文章でございます。この文章を読んで、大城市長に期待を寄せ、貴重な一票を投じた市民が多くいたのではないかと思うのであります。この選挙公約に関連して、4点ばかり市長に説明を求めたいと思います。
これまで既に同僚議員が同様の説明を、質問をしておりますが、重複することをお許しいただきたいと思います。
1点目は、直ちに3名の医師確保をするとした選挙公約についてであります。直ちに3名の医師確保の発言の裏づけとなった根拠は何であったのか。確保が予定されていた3人の医師の八幡浜市立病院赴任に関して承諾を得ていたのか、また確保予定の医師はどの診療科目を担える医師であったのか。
2点目は、直ちに3名の医師確保公約実現の見通しについてであります。この公約の見通しにつきましては、先ほど来、議論がございましたが、重ねて市長の御所見をお伺いしたい、このように思います。
3点目は、看護師確保についてであります。医師不足に加えて、市立病院の看護師不足も深刻の度を増しておりますけれども、看護師の定着化、確保対策についてどのような対策を講じているのか。
4点目でありますが、市立病院の医師不足を招いた原因について、改めて大城市長の認識を問いたいと思います。
大綱第3点は、同じく選挙公約の港湾振興ビジョンの抜本見直しについてであります。
「市の財政の実態を踏まえ、未来の使者である子供たちへの重いツケを考えると、とても認めることはできません。私はこのビジョンを抜本見直しし、老朽化した施設の建て直しなど必要最低限の事業以外は基本的にゼロから再スタートします。その見直しに当たっては、新たな市民代表等による委員会を立ち上げ、皆さんの御意見を新ビジョンに反映させます」。この文章は大城市長の「八幡浜を変えるマニフェスト」から八幡浜振興ビジョンの抜本見直しについての一文を抜粋したものであります。
そこで、2点について説明を求めたいと思います。
1点目ですが、大城市長はマニフェストで八幡浜港湾振興ビジョンをとても認めることはできないと述べております。とても認めることはできないことの理由について、改めて説明を求めたいと思うのであります。
2点目は、港湾振興ビジョンの抜本見直しに当たっては、新たに市民代表等に委員会を立ち上げるということでございますが、どのような市民代表等の委員会を立ち上げるのか、この点についても、先ほど来議論がございましたけれども、具体的に説明をいただきたいのであります。
大綱第4点は、しがらみのない市政についてであります。
「八幡浜市を変えるチャンスです。何のしがらみもない若い私に皆様のエネルギーを下さい」と大城市長は強調していたと思います。しがらみのない市長の政治姿勢について私は注目しておりますけれども、その意味するところはどのようなことか、御説明を求めたいと思います。
最後になりますが、大綱第5点は、政治家としての責任についてであります。
市長選に臨む記者会見の席上、今の市政、これは高橋市政を指していると思うのでございますが、「今の市政に欠けているのはリーダーシップと責任感、リーダーシップの欠如は責任感の欠如から来るものです。だからこそ、私は自分の言葉に責任を持ち、マニフェストは必ず実行する。できない場合には政治家としての責任をとります」との大城市長の発言でございますが、この発言について、まず事実かどうか。事実とすれば、政治家の責任について、市長の政治姿勢として大変重要な発言であると思うのであります。この発言に対する市長の説明を求めたいと思います。
以上、大綱5点について、大城市長の公約と政治姿勢を中心に質問をしてまいりましたけれども、私の思うところは、ベテランの市長であれ、若い市長であれ、どなたが市長になられましても、市長の職責は大変重く、同様に市長の職責に対する責任も大変重いということであります。私はこれまで吉見市政、高橋市政を通じ、一貫して議会のチェック機能を重視した議員活動を続けてまいりましたけれども、今後もその姿勢を変えることはなく、そのことが議員の重要な職責だと考えているところでございます。市長初め関係理事者の御答弁を求め、私の質問を終わります。
(「議長、休憩をお願いします」と呼ぶ者あり)
○議長(上田竹則君)
休憩いたします。
午後 2時45分 休憩
————————————————————————————————————————
午後 3時00分 再開
○議長(上田竹則君)
再開いたします。
市長。
○市長(大城一郎君)
宇都宮富夫議員の大綱1、市長の公約と政治姿勢についてのうち、1点目、議会の執行機関に対する批判、監視機能をどのように認識しているかについてお答えいたします。
議員御指摘のとおり、議会と執行機関は地方自治制度という車の両輪であり、特に議会は行政を監視し、牽制を行い、統制していくという監視的機能を有しているということは私も認識しているところであり、尊重すべきものであると考えております。
私も平成15年から2期5年にわたりまして八幡浜市議会に席を置かせていただきましたが、本会議、委員会におきまして条例案や予算案等各種議会の審議に精力を傾けてまいりました。また、一般質問の場にも登壇して、是々非々のスタンスで市政をただしてきたわけであります。今回、執行機関の立場になりましたが、議会の立場を尊重し、市政に対する御批判、御提案等は謙虚に拝聴して市政に反映していく覚悟でありますので、御理解賜りたいと思います。
続きまして、大綱1、市長の公約と政治姿勢について、(2)の医師確保、看護師確保について、まず1点目に直ちに3名の医師確保の公約についてお答えします。
私の3名の医師確保についての根拠でございますが、先ほどもお答えいたしましたが、同級生や私の身内の医師に声をかけ、私が市長になれば応援してくれるとの返事があったということでございます。診療科目は内科及び眼科でございます。結果として、十分な詰めができていなかったこと、さらには医師の異動ということが簡単ではないということに対する私の認識の甘さがあったことは否めず、大変申しわけなく思っております。
次に、2点目の直ちに3名の医師確保の公約実現の見通しにつきましても、現時点では人数や確保の時期は明言できませんが、今後とも機会あるごとに愛大医局に対し医師派遣要請活動を行ってまいりますし、個人的なつても最大限活用し、医師確保という公約の実現に全力を傾けてまいります。御理解をいただきたいと思います。
次に、4点目の市立病院の医師不足を招いた原因についてでございますが、これは全国的なものでございますが、新臨床研修医制度に伴い大学医局の医師が不足したことや医師の開業志向がございます。また、勤務医の過重労働も一つの要因であります。特に市立病院につきましては、1つの病院で24時間、365日救急を行っていたことが医師の疲弊を招き、退職につながった、あるいは大学医局からの派遣を難しくしたという面も否定できないと認識しております。私も積極的に市立病院へ出向き、先生方と直接意見交換し、意思の疎通を図りながら市立病院を支え、勤務医の先生をサポートできるような体制づくりを図ってまいりたいと考えており、今後具体策の検討を進めてまいりたいと考えております。
続きまして、大綱1、市長の公約と政治姿勢についての港湾ビジョンについて、私が八幡浜港振興ビジョンを認めるわけにはいかないと申し上げた経緯につきましては、振興ビジョン自体そのものではなく、ビジョンの整備内容のことであります。建物については、大きくて立派できれいな箱物は要らないということであります。多額の事業費で建物を建設することによる市財政の負担増、その建物が失敗した場合の負の資産増等、本市の厳しい財政状況の中では、未来の使者である子供たちへ重いツケを残すことになるからであります。最小限の事業費で市民の皆さんや観光客が利用しやすく、集まりやすい施設とし、本市の新しいにぎわい空間を創出したいと考えております。
また、振興ビジョンにおけます公共埠頭関連施設及びボートパーク関連施設については、今後の社会情勢や市の財政状況を見きわめながら計画を見直したいと考えております。
次に、八幡浜港振興ビジョンの整備が着々と進められている現状において、市民からこの厳しい財政状況下において、巨額のプロジェクトを進めることに対しての不安の声が少なからずありました。これは市が市民に対してそのビジョンの目的や整備内容等を十分周知できていなかったことも大きな原因の一つと考えております。
このような中、八幡浜港振興ビジョン整備実行委員会では、委員の皆様が慎重かつ熱心に整備計画案を御検討いただいていることは承知いたしております。しかし、実際に交流拠点施設に来られる方や出店していただく方の御意見を集約する必要があると考え、選挙公約の中で新たな委員会の立ち上げという表現をいたしました。現在の委員会の委員の皆様方の中には委員の総入れかえをするというように受け取られた方もあろうかと存じますが、決してそのような意味ではございませんので、御理解を賜りたいと存じます。
新たな委員会の立ち上げにつきましては、委員会からの答申をいただきまして、その内容を十分検討し、必要があれば、施設の出店者を中心とする委員会を立ち上げたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
続きまして、しがらみのない市政について、その意味するところは何かという御質問にお答えいたします。
2月17日の市長選出馬の際に私の申しました、「今回の市長選挙が八幡浜市を変えるチャンスだと強く思い、何のしがらみのない若い私に皆様のエネルギーをいただきたく、この町の将来を信じ、立候補を決意しました」の趣旨でございますが、八幡浜市の町の現状を見たときに、第1次産業の低迷、少子・高齢化の進展、とまらない人口減少などあらゆる面で停滞し、時代の波に埋もれていく一方にあると感じ、今こそ変革が必要なときに来ており、若さを前面に出し、粘り強く市民の方々と語り合い、新しい八幡浜をつくっていきたいという一心から出たものであります。失敗ばかりを恐れて挑戦をしない人に成功はない、評論をする、ねたむばかりの人より挑戦を続ける人のほうが清々しいという言葉があります。政治に年齢は関係なく、若さですべてが解決するものではございませんが、だれにも遠慮することなく新しい行政感覚でこれまでの慣習にとらわれない斬新で思いっきりのよい市政運営を進めていきたいという思いを述べたものでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
最後に、政治家としての責任についてでございますが、前市長が市立病院の医師不足等に関しては国の制度によるものが主な要因であるというような発言を繰り返していたこと等から、市長としてのリーダーシップが発揮されてないと感じられ、立候補表明の際にそうした発言をしたのは事実であります。リーダーたるもの、市の最高責任者として、公約として掲げるものは必ずや実現させていきたいと思っております。私も医師確保対策、港湾振興ビジョン見直し、行財政改革の推進等を公約として掲げ、選挙を戦ってまいりました。皆さん方にお約束をしたわけですので、公約の早期実現に向け取り組む覚悟でございますが、早急に対応できるもの、解決に相当の時間を要するものなどさまざまでございます。決してひるむことなく、粘り強く交渉を重ね、八幡浜市にとっての明るい光を見出すことができますよう努めてまいります。
責任のとり方についてでありますが、実現がかなり難しいからといって途中で諸問題をほうり出すことなく、困難を承知で目的達成まであきらめない強い意志を持ち、なし遂げることが市長としての身の処し方だと思っております。
その他の件につきましては担当課長より答弁させます。
○議長(上田竹則君)
病院事務局長。
○市立病院事務局長(田中正憲君)
宇都宮議員の医師確保、看護師確保のうちの3点目、看護師の定着化、確保対策についてお答えをいたします。
看護師の定着化対策といたしましては、各種研修会への参加、院内研修の開催により職員のスキルアップを図れるよう教育制度を充実し、離職防止に努めております。
また、産休、育児休業中の職員に対し、院内託児所を開設した場合に早期に職場復帰できるか、意向調査を現在実施中であり、その結果により院内託児所の開設を検討していきたいと考えております。
職員の管理につきましては、毎月の給与算定時に勤務状況を把握し、労働過重とならないよう労務管理を行い、毎月開催されます衛生委員会において各職場からの要望等を把握し、職員の健康管理及び職場の安全管理を行っております。
看護師の確保対策につきましては、年1回もしくは2回の職員公募を今年度より年4回にふやすとともに、各方面に公募文書を送付し、職員が教育機関に出向き説明することにより看護師確保に努めております。
以上であります。
○議長(上田竹則君)
宇都宮富夫君。
○宇都宮富夫君
私は、大城市長の政策がいいとか悪いとかという観点ではなく、公約した事実に対する大城市長の考え方、それを中心にお聞きをしておるわけです。そういうことで、率直にその当時思われたこと、行動した事実について明快にお答えをしていただきたいと、このように初めにお願いをしておきます。
そこで、再質問でございますけれども、まず医師確保の問題、直ちに3名の医師確保に対する根拠を問うたわけですが、大城市長はその根拠について、親戚や身内等の医者に声をかけたら応援してあげるというような返事があったと、そして診療科目については内科とか眼科医、このような御答弁だったと思います。
そこで、この市立病院の今の危機的な状況の背景につきましては、大城市長のマニフェストにも述べておりまして、どういう認識かというと、これは「八幡浜を変えるマニフェスト」に市立病院の現状分析、今の危機的な状況の背景を分析しておるんですが、その中には、市立八幡浜総合病院は老朽化が進んでいる上、医師不足などから内科の新患受診に紹介状が必要になり、水、土曜日は救急患者の受け入れにも制約が生じていますと。そういうことを指摘した上で、1次、2次医療を担う地域の中核病院としての機能維持のため、医師3人と看護師確保に全力を尽くすと、こういう言い方なんですよね。
ところが、今の御答弁では、赴任に対して承諾したという答弁はありません。応援しますということを確保の根拠に上げられました。これはちょっと確保と言えるのかどうか、応援しますよという返事が直ちに医師確保できる根拠と言えるのかどうか、これに事実として疑問を感じます。
それから2つ目は、先ほど言いましたように、市立病院の今の現状はやっぱり内科医不足ということです。ところが、3人の医師確保、確実だと思われた医師の診療科目は、これどうですか、2つ上げましたよ、内科と眼科医だと。ということは、その危機的状況の認識、どの医師が必要かという認識、これと矛盾しませんか。私は矛盾をすると思います。ということは、大城市長は当時、市立病院の非常に危機的な状況についての認識について非常に不十分な認識をお持ちだったと。眼科医を連れてきても、そのマニフェストに書いている救急とか内科の制限とか、そういうことに対応できないじゃないですか。
そういうことで、市立病院の現状とか危機的状況に対する、まず状況認識、前提となる状況認識、これがやっぱり不十分で誤りがあったというように私は指摘するわけですが、重ねて市立病院への赴任に対する承諾を得たのかどうか、応援するということを聞いていたというのはちょっと確実に確保できるという根拠にならないのではないかと、常識的に考えて、そのように思います。
それから、診療科目につきましても同じでございまして、市立病院の危機的な状況に対応する必要な医師の確保とはずれがあると、このように指摘をしておきたいと思います。
それから2点目ですが、これも市立病院の医師不足の原因について、マニフェストでは国のせい、県のせいなどにするなと、人のせいなどにするなということをおっしゃっていたわけですね。そういう観点から、高橋市長の努力が足らんのじゃないかと、高橋市長は国のせいにして何の行動もしてないんじゃないかというような、そういうようなかみ砕いていえば、そういうニュアンスですよね。そういう観点から、主体的にやればできるんだと、それを具体的にこれ大城氏世話人会でこういうふうに言っておるんですが、主体的に努力すれば解決できる、私はその志はいいと思います、人のせいにせずに自分はやると。私は志は了としますが、そういうふうな甘いもんじゃないんですよね、実際は。土下座してでも医師確保すべきだったじゃないかというような発言も、これ高橋市長に対して発言もされているわけですよね。そういう努力があれば確保できるというふうな印象をその発言で与えているのでありますが、そういうふうな医師不足に対するこの基本的な認識について、やはり選挙前の言い方はちょっと言い過ぎであったんではないかと、大城候補、当時候補ですね、私はちょっとその認識は不十分であったんではないかというふうには感じるわけです。
それから、先ほど来公約違反の問題が出ておりますが、大城市長のこの記者会見などの説明が非常に変化しているんではないかと私は感じるわけです。5月24日の初登庁の記者会見、これは愛媛新聞の報道にもあるんですが、直ちに確保するという公約に対して、事情があって来年4月になりますよと、こう述べられたというふうに報道されております。特に内科医は難しいと、その時点にですね。
それから、5月29日、これは上田議長がお隣の清水正治、公明党公認の正治議員と厚生労働省に要請を一緒に行こうじゃないかというふうに誘われたということですが、大城市長はどうも答弁では同行しなかったと。
それから、6月1日でしたか、議会前の定例記者会見で、医師確保について現状では一人も確保できる見通しが立っていない、これは来年4月になると説明したのからもっと後退して、現状では一人の確保もできる見通しが立っていないと、このように説明が変化をしております。
それから、6月9日のこれ愛媛新聞ですが、その時点でこれは6月議会の定例記者会見だったと思うんですけども、詰めの甘さを陳謝をすると。そして、しかし一方では公約違反については違反ではないよと、そういうふうな説明をされて、医師確保までの期間が長引いているだけだというような説明をされたということで、記者会見の医師確保についての内容も非常に変化をしております。
そこで、端的にお聞きするんですが、先ほども言いました、これは事実関係を確かめたいんですが、赴任に対するその同意が得られていたのかどうか、直ちに確保するというふうな発言をしたときに、その事実を教えていただきたいと。簡単です。もうその事実だけでいいです、答弁は。いろいろ経過説明しましたけど、医師確保についてはその事実だけお知らせください。
それから、港湾振興ビジョンの抜本見直しですけれども、大城市長は当選直後、県庁へ愛媛県知事を訪ねられた。そして、港湾振興ビジョンの抜本見直しについて、県知事は抜本見直しは難しいというふうに市長に対して見解を述べられたという新聞報道を見ております、抜本見直しは難しいと。でも、先ほど来のやりとりは抜本見直しかよくわからんのですが、私は抜本見直しという国語的な意味は、抜本というのは根元から見直すということでございますので、そこら辺は言葉の言葉じりをとって言うわけではありませんが、大城市長の言う抜本見直しというのは我々が理解する抜本見直しとはどうも違うんではないかと。改めて、説明さっきされましたよ、整備内容について認められないと言ったと、そして新たな市民組織についても、これは選挙前に新たな市民組織を立ち上げると、報告を聞いて立ち上げるとか、そうじゃなくって抜本見直しのために立ち上げるというふうなことですから、中間報告を聞こうが聞くまいが、既に選挙前に振興ビジョンは認められないんで、もうゼロから見直すんだというふうに私は解釈するんですが、そこら辺非常に答弁と私の質問、これちょっと開きがあるように思います。私は、これは港湾振興ビジョンの抜本見直しの公約についても、都築議員は軌道修正されたというふうに言いましたが、同じくこれはやはり公約からずれていると、このように思います。
そういう点で、知事発言も、知事もこれ率直ですから抜本見直しができないということでございますので、これはもう率直に、大城市長、不十分な認識だったら陳謝をされて、不十分だったので改めてこういう姿勢でやりたいというふうに私は言われたほうがいいんではないかというふうに、若い市長ですので、これから将来もありますので、私はそうされたほうがよろしい、市民もそういう清々しい、率直に陳謝して一生懸命市民のために邁進するという姿勢を見せられたほうが、何かわからんけど言いわけをしてごまかすという、言い方は悪いんですが、そういう姿勢よりは、そのように率直に陳謝されて、改めて出直すと、出直すという意味はやめよというわけじゃないんですよ、私は、そのように思います。
それから、ちょっと長くなって同僚議員の皆さん申しわけありませんが、要するにこの振興ビジョンについては抜本見直しではない、これは見解の相違になるかもわかりませんが、私はそのように思いますが、その点について、いや、抜本見直しなんだという答弁であればそれで構いませんが、内容を聞きますと、正確な意味で抜本的な見直しではないというふうに思います。
それから、大綱4点のしがらみの問題ですが、まずしがらみということの、大城市長、意味ですね。これは私国語辞典を調べましたが、しがらみというのはまとわりついて自由を束縛するといいますか、なかなかがんじがらめになって縛られると、平たく言えばそういうことのようです。政治的な場でしがらみのないということになれば、これはいろんな関係を断ち切って、本当にフリーな立場で政治をするんだというふうな私は解釈が普通の解釈だと思います。それについては余り市長は、しがらみのないという内容については説明がなかったと思うんですが、改めてしがらみのないという意味はどんなことか。
ちなみに、大城市長は無所属という立場で出馬されましたけれども、自民党の党籍をお持ちではないかと思われます。ある意味ではやっぱり党に拘束される、党員ですから、そういうことも言えると思いますし、そういう観点からいうとしがらみがあるんではないかと。私自身もしがらみの中で生きております。ただ、公の立場ではそういうしがらみを極力排除して、やはり公正な立場、そういう議員活動を目指すということで、残念ながらしがらみのない立場にはまだございません、いろんなしがらみがございます、率直に。ただ、しがらみの中でいかに公人として公正で偏りのない立場を貫くかという努力を最大しなければならないと思うわけですが、そういう意味で、しがらみのないということを強調されるというのは私は評価しておるんですが、政治の場でしがらみのない姿勢を貫くというのはどういうことなのか、その点について御説明をいただきたいと思います。いろんなしがらみもあるんじゃないでしょうかね。
それから、最後の政治家としての責任でございますが、これ発言は事実なんですか。事実かどうか。事実だと思いますが、こういう発言が事実かどうか。そしてまた、政治家の責任と、この文脈からいいますと、できない場合には政治家としての責任をとるというのは、できなかってもできるように一生懸命努力するというふうに言われましたけれども、ちょっと受け取り方が、世間的なそういう受け取り方とはずれがあると。ですから、大城市長の言葉の解釈と我々の言葉の解釈、非常にずれがあるんで非常に議論がかみ合いませんが、重ねて申し上げますが、この場合の発言の一連の文脈からいうと、政治家の責任というのは辞職すると、辞職しなさいと言うわけじゃないですよ、言葉の上ではそういうふうに受け取るのが普通ではないかと、このように思うわけですけれども、その点についても再度市長の認識をお伺いしておきます。
以上です。
○議長(上田竹則君)
市長。
○市長(大城一郎君)
宇都宮議員の再質問にお答えいたします。
医師確保については、当初私が選挙期間中には帰ってきてくれるというような確約を得ていたと私は思っております。そして、それがどうしてこういうふうな状況になったのかというのは、相手方もありますので明言ができないところでありますが、その時点では帰ってきてくれるような確約を得ていたと私は確信しております。
(宇都宮富夫君「確信じゃなくて事実、向こうがどんな発言をされたんですか、
向こうの医者が。自分の主観的な解釈じゃなくって」と呼ぶ)
私が市長になったときには、こっちに帰ってこようということを申されましたので、私は帰ってきてくれると認識したわけでございます。
続いて、八幡浜港振興ビジョンの問題ですが、県にも行きましたし、先ほど来より八幡浜港振興ビジョンのことが出ておりますが、私は八幡浜港振興ビジョン自体が魚市場関連だけではなくてすべてを取り上げたものだと思っております。振興ビジョンにおける公共埠頭関連施設及びボートパーク等も含んだ計画だと思っておりますので、その大きな施設につきましては今後抜本的に見直していく必要があると考えております。その中で、今議論になっております八幡浜振興ビジョンの新市場及び港湾部分に関しましては、先ほど来より言ってますとおり、市場に関しても国、県の補助対象以内で進めていきたいと思っておりますし、港湾部分におきましては8月の答申を経て、その後精査した上で対処してまいりたいと思っております。
そして、しがらみの件につきましては、私も選挙を戦っていく上で特定された企業の応援なり、私も一応自民党員でありますが、政党の応援というものは受けてなかったように思います。そういった点におきまして、しがらみのない市政が運営できると思ったからそういった発言をしたわけでございます。
最後に、政治家としての責任についてでありますが、これは先ほどから申しておりますが、決して途中で投げ出すことなく、最後までなし遂げることが私の政治に対する市長の身の処し方だと思っております。
○議長(上田竹則君)
宇都宮富夫君。
○宇都宮富夫君
市長との議論はもうやめにしますけれども、かみ合わないので、これ以上議論してもかみ合いませんのでやめにしますが、例えば直ちに確保するという解釈ですね。これは1年間でも直ちかどうか、これはもう市民の皆さんが常識的に判断されたらいいと思います。しかし、それについて公約違反ではないというふうに明言されると、それから抜本見直しについてもそういう解釈の違いがございます。これは、政策がいい悪いとかじゃなくって、自分の言動について私はどうかということを尋ねたわけですが、あとはやはりこういうやりとりを、市民の皆さんがやりとりを聞いていただいて、あるいは見ていただいて、大城市長の市長としてのあり様について御判断をいただいたらいいんではないかというふうに思います。
少し残念ですが、余りくどくどやりますと、同じテーマですので、これぐらいで私の質問を終わりたいと思います。