公開日 2014年09月05日
〔上脇和代君登壇〕
○上脇和代君
私は、通告書に従いまして、大綱2について質問をさせていただきます。市長並びに理事者の誠意ある御答弁をお願いいたします。
大綱1でありますが、高橋市長の次期市長を目指す政治姿勢についてであります。
高橋市長は、2月13日、記者会見において次期市長選挙に出馬される意向を表明されておられます。合併して4年、市民は明るい展望を期待し新市を迎えたのでありますが、その成果が上がっているとは言えないのが現状ではないでしょうか。市民個々においては活力を求めて努力されておりますが、八幡浜市全体の閉塞感はぬぐいようもありません。今回の市長選挙には前市議会議員からも2人の方が市政の刷新を目指して立候補を表明されると聞き及んでおります。市民の関心も徐々に高まっていくことと思います。
そこで、高橋市長はどのような政策をもって市長選に臨まれるのか、その決意のほどを以下の点に絞ってお伺いいたします。
質問の1は、市長は市民の融合には10年はかかると述べられておりますが、新市になって4年、その成果と課題をどのように評価されておられますか、お伺いいたします。
質問の2は、市立八幡浜総合病院についてであります。
市長は去る2月13日の出馬記者会見においては市立病院の存続のめどはつきましたと述べられ、2月23日の記者会見では新年度の4月以降には内科医が3人になり、内科、外科医が減れば満足のいく救急医療体制は望めないと述べられており、看護師の大量退職は予想外だったとも述べられております。病院経営上の視点から見れば、医師等医療従事者不足は患者の減少につながり、収益の減少、さらには経営の悪化につながることは言うまでもありません。国の制度上の問題はあるとしても、今一番市民が不安であり、心配していることは病院が正常に機能していないということであります。医師の確保や病院の再生についてどのような具体的な対策を持っておられるのか、明確にお答えをいただきたいと思います。
質問の3は、八幡浜港振興ビジョンでありますが、魚市場整備検討委員会では高度衛生管理型新魚市場として当初計画より縮小した面積で来年夏までに具体化させ、平成25年から供用開始と公表されておりますが、今回市長選に出馬される予定の方からは、この計画の再検証と見直しを強調されておられます。市長はどのようにお考えになられますか、お伺いをいたします。
また、漁獲高の減少や漁業就労者の減少、高齢化について将来の展望をどのようにお考えか、お伺いいたします。
港湾施設についても、八幡浜市の再生をかけた一大プロジェクトであり、市民の大きな関心事でもあります。失敗は許されません。当初の計画どおり進行しているかどうか、現時点での率直な進捗状況をお伺いいたします。
質問の4は、農業の振興対策についてであります。
去る1月中旬、私は農業委員の一人として東京の大田市場を視察し、市場関係者の話を聞く機会を得ました。市場関係者の話では愛媛のミカンを高く評価されており、市場としてはよいミカン産地は残していきたい、そのために価格設定も考えていく、産地のほうでもぜひ頑張ってほしいとの力強い話でありました。このとき頭をかすめたのは八幡浜市の現状であります。一部の産地を除いては農業従事者の高齢化や後継者不足、それに伴う放任園の増加など、問題は山積いたしております。ミカン産地として生き残っていくために市長はどのような対策をお考えでしょうか、お伺いをいたします。
質問の5は、今回の市長選挙では、経費節減の一端として市長の退職金廃止や報酬のカット、職員の人件費の削減など具体的なビジョンを上げておられる候補予定者がおられますが、次期市長選を目指される現職市長としてどのようにお考えでしょうか、お伺いをいたします。
大綱の2は、千丈川流域に自生するヨシの除去対策についてであります。
ヨシはイネ科の多年草で、条件がよければ地下茎は1年に5メートルも伸び、適当な間隔で根をおろし、群生していきます。垂直に伸びた茎は2メートルから6メートルにも及び、二、三カ月で成長し、円錐形で竹同様に中空なので木化してかたく、倒れることもなく、広大な茂みをつくっていきます。この根元には土が蓄積し、水生動物のよりどころとなり、水を浄化し、茂みは野鳥類の隠れ家として利用され、また成長期には炭酸ガスを多量に吸収するので地球の温暖化防止となり、自然の浄化作用や環境保護に重要な植物だと言われています。
しかし、千丈川では中流から上流にかけてヨシが自生しており、特に千丈保育所前や新開町周辺のヨシは狭い川幅一面を覆うように茂っており、道路の高さよりはるかに高く伸び、水流はヨシの間を縫うようにして流れております。景観も悪く、集中豪雨でも来れば河川のはんらんにもつながるのではないかと危惧しております。
また、千丈保育所では、4月の下旬から5月中旬まで、国道沿いのガソリンスタンドからロープを張り川の上を地域の方々から寄附されたこいのぼりを泳がせることが子供たちの喜びであり、恒例となっております。しかし、こいのぼりは道路より高く伸びたヨシにひっかかり、勇壮な泳ぎを見ることができません。ヨシの成長は早く、広範囲に自生していくため、地域の人や保護者には対応できない状況であります。
そこで、質問ですが、河川は愛媛県下の管理下にありますが、このままにしておくとヨシはますます広範囲に根をおろし、群生していくことは明らかであります。環境保護も大切ですが、河川のはんらん等を防ぐためにも適当な除去も必要ではないかと思います。河川の管理上、定期的な予防措置の計画はないのでしょうか、お伺いをいたします。
以上で質問を終わります。よろしくお願いいたします。
○議長(上田竹則君)
市長。
○市長(高橋英吾君)
上脇議員の大綱1、高橋市長の次期市長を目指す政治姿勢について、合併の成果と課題に対してお答えいたします。
新市になって4年が経過しようとしてますが、できるだけ早く合併による市民の不安を払拭できるよう、また合併後も市民サービスが低下することがないよう職員の意識改革に努めてまいったところであります。
インフラ整備におきましても、厳しい財政環境の中でありますが、合併の財政的メリットである合併補助金、合併特例債という有利な財源を有効活用し、八幡浜港港湾整備等各種施策を展開しており、今後もさらなるまちづくりを進めてまいりたいと思っております。
合併後、さまざまな市民サービスの統一あるいは負担の見直しを実施してまいりましたが、それが合併のせいだと誤解されないよう十分説明責任を果たしていくことが重要だと認識をしております。一般的に合併をしてよかったとの質問は全国的に悪い面ばっかり表面化しがちでありますが、実際には利用可能施設の拡大、小学校入学前までの医療費無料化拡充、妊婦健診の公費負担拡大、高齢者、障害者タクシーチケット拡充、市民窓口業務時間延長、福祉事務所のなかった旧保内町での福祉サービスの拡充、図書館システムの統一等、現在当たり前に感じていることが実は合併後に充実したものだというものも多々あります。
また、合併後には従来の行政指導によるまちづくりではない部分、例えば商工会議所青年部によるちゃんぽんバイブルやいとなみ観光地図によるまちおこし、NPO法人と言えば地産地消を目的とした駅なか浜っ子産直市、過疎地有償運送事業を実施するにこにこ日土等新たな風が起こっているのも事実であります。市民と行政による協働の芽生えが生まれてきたことは大きな成果と思っております。
一方、課題としては市立病院の医師不足問題ではないかと考えます。これについては合併を契機に表面化したものではありませんが、できるだけ早く市民の不安を払拭できるよう開設者として最善を尽くしてまいります。今後はさらなる行財政改革を進め、限られた財源を有効に活用しながら、多様化する住民ニーズに迅速に対応するよう努めてまいる所存であります。そして、旧保内町、旧八幡浜市がともに栄えることを願うものであります。
市立八幡浜総合病院についてであります。
まず、先日の私の出馬記者会見での市立病院の存続のめどがついたとの発言でございますが、これにつきましては医師の定着化につきまして、平成19年から昨年6月にかけて37人の医師が一気に27人まで減少しました。内科外来の制限や救急受け入れの一部休止などの対策により減少に歯どめがかかっていること、これは単年度で見た医師の異動数にもあらわれております。平成19年度は年度内の採用と退職者の差がマイナス9人であったものが、今年度は採用6人に対して退職者が5人という数字になっております。
一方、医師の経営面におきましては、6月から8月にかけまして急激な患者数の減少に伴い収益が減少し、心配しておりましたが、非常にお忙しい中で、久保院長を初め医師、医療スタッフの御努力、御尽力のおかげで最近は患者数及びそれに伴う収益も回復していること、また多額の退職金につきましては、今回の補正予算で御説明申したとおり退職手当債を借り入れることができ、12月時点で約9億3,000万円を計上していた赤字が大幅に縮小できる見込みであること、さらに1月に総務省に出向き、財政支援の要望を行いましたが、来年度は交付税による財政的措置も充実するとの回答を得ることができましたので、あのような発言につながりました。
しかしながら、議員御指摘のように、医師、看護師等の医療従事者が十分に確保できなくては安定した経営のもとで必要な医療を安定的かつ継続的に提供していくことはできません。即効薬とはなりませんが、幸い国も来年度には地域枠の拡大による医学部定員の大幅増員や医師の新臨床研修制度の見直しを行うなど、地域の医師確保のための政策を進め始めました。
また、今回、市立病院の外科や放射線科の医師の異動はありますが、それぞれ後任を派遣していただいております。引き続き関連大学医局への招聘、各方面への地元出身医師の紹介依頼、国、県の緊急医療対策等の連携強化を図るとともに、処遇改善を行い、常勤医師の確保及び定着化を図り、病院の再生に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
なお、4月以降には内科が3人になり満足のいく救急医療体制が組めないとの発言につきましては、現在内科医は5人おられますが、4月以降お一人が開業されますので、4人になります。そのうちお一人は循環器内科の医師でございまして、それを専門になさっております。したがいまして、いわゆる内科ということになると3人ということであのような表現をいたしております。2次救急につきまして、夜間の当番はもちろんのこと、昼間外来で診療中でも救急車が入ればその3人の内科の先生が順番で対応する必要があり、大変であるということを御理解いただくために述べさせていただきました。
次に、八幡浜港振興ビジョンについて、ア、高度衛生管理型新魚市場について、イ、水産業の将来の展望についてであります。
先ほど上田議員からの御質問でもお答えしましたが、食の安心・安全が注視されるこの時世において、高度衛生管理型魚市場を整備しなければ、今後順次整備される衛生面を強化した他産地の市場との競争には勝ち残れないと考えております。ただし、新しい魚市場の市場使用料が高額となれば、水産関係者の負担が増し、水産都市八幡浜の活力をそぐことになりかねません。
そこで、水産関係者と行政が1年以上にわたり公式、非公式を合わせまして30回以上に上がる協議を重ね、高度衛生管理型魚市場の規模、内容とともに市場を運営できる適正な使用料についても話し合ってまいりました。その結果として、昨年12月24日の市場整備実行委員会において、市場の規模は当初の予定より縮小するものの、高値で取引される活魚については施設の充実を図ることを決定いたしました。特に衛生面については日本一を目指しておりますので、ただ施設を整備するのみにとどまらず、施設を利用する関係者の意識のチェンジを目的に今年度から衛生管理研修会を実施いたしております。
使用料につきましても、上田議員からの御質問でお答えしましたように、有利な補助と起債を活用することにより、現在の使用料と同程度に設定しても市場を運営できるめどが立ちました。水産業を取り巻く環境が大変厳しいことは十分に承知しておりますが、施設の整備と意識のチェンジにより八幡浜の新魚市場がブランド化を果たすことができれば、水産業の再興につながり、八幡浜市全体の活性化につながると考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。
なお、質問の中で、今の魚市場はつくらずに、永久に港湾、出島にあれを置いたらということですけれど、あれは8年ということで国交省にお願いして仮設の魚市場をつくっていただきました。あれの建物は国が県を通して出していただいたことで、8年後にできましたら、一応あそこを出ていって、今度新しい魚市場に移れということです。
なお、魚市場の埋め立ては県がやっておりますので、やめるというのは県に対して埋め立てをやめろということで、市と県とはそういう話し合いのもとで日本一清潔な魚市場をつくろうということに決定をしております。
それから、質問5の市長退職金廃止報酬カット等についてであります。
上脇議員の質問に対してですが、市長退職金につきましては、任期中の仕事に対する評価と受けとめておりますが、市民の皆様の御意見をお聞きし、検討してまいりたいと思います。
報酬の額につきましては、特別職報酬等審議会の御判断に従ってまいりたいと思います。
また、職員の人件費につきましては、事務の効率化、機構の見直し、定員適正化計画の推進等により人件費総額の削減による見直しに取り組んでいく所存でありますので、御理解賜りたいと思います。
なお、10年間で職員は3割減らして人件費42億円から32億円にまで減らしております。まだこれからもできる限りやっていきたいと思いますが、それぞれの組合もありますし、余り減らすといろいろ士気にも影響します。また、3億円の人件費を削れということは、今の職員の、病院をのけてここだけですと1割カットになります。そうすると大変なことになるんですけども、既に10年間で10億円も減らしておりますので、それ以上やるということは非常にきついんではないかと思いますが、できる限りその点はよく協議してまいりたいと思いますので、御理解を願いたいと思います。
以上です。その他の問題に関しては担当課長より答弁をさせます。
○議長(上田竹則君)
副市長。
○副市長(谷口治正君)
それでは、私のほうから、大綱1、3点目、八幡浜港振興ビジョンについてのうち、港湾施設の進捗状況についてをお答えをいたします。
現在、昨年10月30日、市議会協議会で御承認をいただきましたフェリーターミナル関連施設土地利用計画案をもとに事務局レベルで近隣の類似施設の視察、聞き取り調査を踏まえ、施設の出店内容、施設の区画、販売方法等、基礎的条件や施設利用者数、出店者等の収支計画等の試算を行い、具体的な張りつけ作業をいたしております。今後、これらの資料を添えて整備実行委員会において各施設の整備、管理、運営方法について、民間が建て民間が運営する民設民営、行政が建て民間が運営する公設民営等の御検討をいただくことになっております。
議員御指摘のとおり、港湾施設は今後の八幡浜再生において大変重要なプロジェクトでありますので、慎重に時間をかけて検討いたしております。当初予定では3月末に市長に整備実行委員会から整備実行案を提言することになっておりましたが、具体的な施設の張りつけに時間がかかっており、8月末までに取りまとめ、市長へ提言したいと考えております。なるべく早く皆様には御報告できるよう努力いたしますので、御理解と御協力を賜りたいと存じます。
○議長(上田竹則君)
農林課長。
○農林課長(二宮嘉彦君)
大綱1の4、農業の振興対策についてお答えをいたします。
議員御指摘のとおり、八幡浜市だけではなく全国的に農業者の高齢化や後継者不足、放任園の増加は問題となってきております。自他ともに認めているミカンのまち八幡浜がこれからも生き残っていくために、過去から農道、モノレール、園内道など基盤整備に力を入れてまいりました。これからも推進していくとともに、担い手の確保に力を入れていかなければならないと思っております。
後継者の育成では、現在農林業就業促進事業として、農業大学校、果樹研究所などを卒業後就農された方に対しまして、在学中に借りられた研修資金の償還金の全額の助成を行っております。21年度は10名が対象者で108万円を予算計上いたしております。また、八幡浜市担い手育成総合支援協議会において認定農業者を対象に研修会を開くほか、今年度は東京の小学校で農業者みずからがミカンの出前授業を行うなど、地域の担い手のリーダーとなれるよう支援を行っております。
以上です。
○議長(上田竹則君)
建設課長。
○建設課長(菊池賢造君)
大綱2、千丈川流域に自生するヨシの除去対策についてお答えいたします。
背の高いヨシが川辺に密生している風景は余り見ばえがよいものではありません。しかしながら、ヨシの繁殖は川にとって大きな役割を果たしており、むやみに排除すべきものではないことは御賢察のとおりでございます。
さて、御質問の区域について、千丈川の管理者である愛媛県と協議を行ったところ、御指摘の千丈保育所前から新開町住宅前のヨシの生い茂っている区間につきましては、河川の治水を重視して5月末の工期で河床掘削工事を発注しているとの回答を得ました。特に千丈保育所の前付近はこいのぼりの時期までに工事の準備として除草をしてもらえるようお願いしております。
今後も川辺に密生するヨシの対応については、治水を優先しつつ、自然環境保護を念頭に入れ、地元ボランティア団体などの協力を得ながら管理者に要望していきたいと考えております。
以上です。
○議長(上田竹則君)
上脇和代君。
○上脇和代君
ただいまのヨシの件については大変ありがとうございました。以前新開町のところが増水してはんらんしたのも、そこにはヨシがたくさん茂っておりましたので、そういうこともやっぱり川のはんらんには影響もあるものだと思いますので、そういう県の対策を私は評価したいと思います。
それでは、再質問をさせていただきますが、まず市長に質問いたします。
質問の1についてはまだこれからという部分もたくさんありますので、今までいろいろ努力はしていただいておりますが、やはり山を隔てた向こうに町がある関係か、いろいろ不便を感じていることは市民も確かであります。いろんな行事がありましても、バスが出るんだろうかとか、それから何で保内にせんといけんの、こっちにできんのかとか、何で市民会館なのか、保内にできないのかといういろんな話も聞きます。八幡浜、保内のそれぞれの町のよさをやっぱり市民も理解していきながら、その一体感も持っていかなければならないのではないかと思いますので、そういうところの対策もよろしくお願いをしたいと思います。
それから、市立病院についてでありますが、先ほど述べられたようにめどがついたということはそういうことだったのかと思いましたが、やっぱり市長が大量に看護師がやめるとは思わなかったとか、めどがついたとかと言われると市民は迷います。医者がやめられると、何人かの看護師がやめていくのはよく聞く話でありますし、大量にやめるということはどういうことかなと市民は感じるわけでございます。本当に今八幡浜の市立病院が大変な状態であることは皆が知っているわけですから、ともにそれを耐えていこうというような姿勢を持っていただきたいと私は思います。いい格好ではないかもしれませんが、めどがついたとかというたら非常に楽観的に私たちは感じてしまいます。
私も先般ですが、2度ほど市立病院に9時ごろに行きましたら、本当に何組かの方しか受け付けの部屋にはいなかったですね。以前でしたら本当にあふれるばかりに、もう座るところもないぐらいだったのが、こんなに森閑となってるのかなあというふうに大変寂しい思いをしました。ある患者さんが、高齢者の方が内科以外のところにかかっていて、風邪を引いたからちょっと内科で薬をもらえないかと言ったら、紹介状を持ってきなさいと言われた。高齢者が病気を持っていて、その上に風邪を引いて、紹介状をわざわざとりにいってまた行かないけんというような、本当に市民はそれほど八幡浜の市立病院の現状に対してやっぱり困ってる、それをもう今大変医師不足ということではありますけれども、何とかそういう点も考えていただいて、市民に一日も早く安心して診ていただける市立病院になるように御努力をいただきたいものだと思います。
それから、港湾ビジョンについてでありますが、いろんな補助ももらっての設備でございますのでそう簡単にはいかないとは思いますが、やっぱりだれが市長になられるか、これわからない状態のところでありますので、やっぱりいい形に、だれがなられても八幡浜のためになっていく対策をしていただきたいなと考えております。
それから、農業の振興についてでありますが、先ほど研修資金というのをおっしゃいましたが、これはどういうふうに周知されてるのか、広報などにも出ているのかどうか、そういうところをちょっとお伺いしたいのと。
今失業者が多くて大変困っているところも、八幡浜の方がどうかということは別として、農業に大変関心を持っている人も多いというふうに聞くんですが、例えば八幡浜の方が中央のほうに出ていって、帰ってこようかというような人があったら同等な、研修に出すと同じような支度金というか、そういうんでも出して、ぜひ八幡浜に帰ってほしいというな、大胆なといいますか、そういう制度もぜひつくっていただければ、一人でも二人でも八幡浜に定着していただく方があるんではないかなあと思います。研修員資金というのは、やっぱりこれからの農業を担う人の育成資金だと私は考えておりますので、ぜひもっと皆さんにようわかるようにしていただいて、一人でもそういうのを活用していただければ、農業に意欲を持って就労していただけるんでないかなというふうに思います。
最後の、質問の5なんですが、人の意見を聞いてというふうにおっしゃいましたが、市長の退職金については市長御自身の意思で決まるものだと思いますが、改めてお伺いいたしますけれども、退職金はお断りされるお考えはございませんでしょうか。
以上でございます。
○議長(上田竹則君)
市長。
○市長(高橋英吾君)
私は、一番最後のから、気が楽になるから、私が就任したときは市長交際費600万円でした。それを現在11年間で90万円から100万円に抑えております。しっかり仕事をしておりますし、24時間、365日、だからそういう意味で私は正々堂々とできたらもらいたいなというのが。別に大きな商売もしておりませんし、家内もおりますから、やっぱりある程度の保障がないと力も出ないのが人間だと。理想的なのは一銭ももらわずにただで働けということですけれど、議員さんだって基本的にやっぱりただで、無償でやる人はないと思います。やっぱり最低の保障はすることによって立派な仕事はできると思います。そういうことで、どがいしても全国で初めてか1番か2番かやるようですが、新居浜市長にしても結局愛大に寄附したというんで、地元へ落とさないと、それだったら私がもろうて地元で盛大に使うほうが地元のためになるだろうと、そういうふうに思っております。
それから、合併していろいろあるんですけれど、これ全国的に八幡浜はまだ狭いんですよね、128キロ平米で、西予市が510ぐらいですか、4倍。もうあそこの話を聞いておりますと、八幡浜と保内どころじゃなしにどうも5つの小さな国があるような話をして、非常に苦労されています。だから、私どもはそう言うても狭いほうですから、何とか格差を縮めるように、やっぱり最低10年かかるだろうと。既に日土とか、それから海岸部とかも昔は全然違とったんですけど、新しく生まれた人はやっぱり八幡浜市という感覚でなれてきますんで、ちょっと時間がかかるかなということです。
それから、市立病院の細かいとこはわからないんですけれど、めどがついたというのは、8億円も9億円も赤字だと大変だということで、金銭的に一応めどがついたということで御理解願いたいと思います。
あとはちょっと田中局長に内科の問題とかなんか、外来に来た場合の今の一つの例でちょっと現場のことはよくわからないので、お願いしたいと思います。
○議長(上田竹則君)
病院事務局長。
○市立病院事務局長(田中正憲君)
確かにもうこの八西地域、少子・高齢化の率が高いですから、だから高齢者の方の患者様が多ございます。総合病院であれば、やはりいろんな診療科が一遍にあるから総合であるというのの、それができなくなるというのは機能的に落ちてるんじゃないかという御批判もたくさんあるんですけど、病院としましても、患者様のことを考えればそれは意に沿った形をしてあげたいのはやまやまです。しかし、それを続けてなれば、今残っておられるドクター、特に内科の医師の疲弊がこれ以上重なるとやはりここにおれなくなる。別に今手がすいて診ていないんじゃなくて、今予約制にしても数字で、データでわかるとおり、ドクターの総数が減ると、残った1人当たりの患者数あるいは入院患者数はふえておるんです。ロビーでは昔と比べて閑散としとると言いますが、内科医師の紹介は朝8時半から、ひどいときは6時までしよるんです。ほいで、中におられるから、時間帯ごとに行って、待ち時間がないので滞留しとる患者数がいないんで見た目には閑散としております、事実。しかし、医師1人当たりは患者数はふえておるということを御理解していただきたい。
それと、内科医師はその外来を見ながら、昼間救急が来ますと、その対応もしなくてはいけない。そういう事情もありますので、やはり大変申しわけなく思っておりますが、今のところそういう形で、ちょっと頭が痛いとか、風邪引いとるんで内科に診てもらいたいというのは、それはもう患者さんのそのとおりだと思うんですけど、いま少し次の、次のといいますか内科医師の補充ができるまで、ひとつ御不便をかけますけど、御協力をいただきたいというお願いしか今のところ言えません。よろしくお願いします。
○議長(上田竹則君)
農林課長。
○農林課長(二宮嘉彦君)
再質問にお答えをいたします。
研修資金につきましては、県の補助事業を利用しておりますので、県が2分の1、市が2分の1ということで助成をいたしておりますが、そういった関係で、県のほうから高校等を通じての周知徹底を図っていただいておりますけれども、今後一層さらに周知ができるような方法でまた検討させていただきたいと思っております。
それから、支度金制度につきましては、過去、例えば農業後継者が結婚すれば結婚祝い金とかいろんな形での助成を行ってきておりますけれども、現在はございませんが、支度金制度については今後の検討課題ということで十分検討させていただきたいと思っております。
以上です。
○議長(上田竹則君)
上脇和代君。
○上脇和代君
農業にそのような育成的な資金があるように漁業にはございませんのでしょうか。漁業の従事をしようという人に対しての育成的な支援はないのかどうか、お伺いします。
○議長(上田竹則君)
市長。
○市長(高橋英吾君)
ないようです。