一般質問 H20.12 上脇和代 議員

公開日 2014年09月05日

〔上脇和代君登壇〕


○上脇和代君 
 私は、通告書に従いまして、大綱
2について質問をさせていただきます。関係理事者の誠意ある御答弁をお願いいたします。

 大綱1は、魚食普及についてであります。

 お魚料理は日本の伝統的な食文化の一つであり、ふるさと料理としても継承され、日本型食生活の主役でありました。しかし、近年若い人たちが欧米食にならされ、お魚はにおいが嫌だとか、調理が大変などという理由で魚離れが進み、今魚食はかつてない危機的状態にあると言われています。お魚にはドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、タウリンなどの栄養素が含まれており、その成分は脳の発達促進であるとか血栓、高血圧、動脈硬化、心疾患などを予防する働きがあり、生活習慣病を予防する上でもすばらしい食材であります。

 八幡浜市においては、平成244月に現在埋め立てが進んでいる港湾に清潔な魚市場が完成すると伺っております。当然その横にはその日に水揚げされたお魚がだれでも自由に買えるお店ができると思っております。今言われている地産地消、食の安心・安全の観点からも、八幡浜市で水揚げされた新鮮なお魚をまず多くの市民の皆さんに食べていただきたいと思います。八幡浜市が将来港を中心にミカンと魚のまちとして活性化していくためにも、市内外を問わずより一層お魚のPRや魚食普及活動が必要ではないかと思います。

 そこで、質問ですが、その1つは、現在八幡浜市においては魚食普及に対してどれだけの予算をもってどのようなPRや魚食普及活動をされているか、お伺いをいたします。

 質問の2は、市の食生活改善推進協議会との連携を図り、魚食普及を進めることはできないでしょうか。

 その理由として、1つには、食生活改善推進協議会は地元に根差した健康づくりを推進しているボランティア団体であること。

 2つ目は、健康づくりのための日本型食生活を進める上でもお魚はすばらしい食材の一つであり、お魚料理を積極的に活動の中に取り入れることによって生活習慣病の予防にもつながり、お魚の消費拡大にもつながること。

 3つ目は、食生活推進協議会は市内に14支部あり、市内全域に約550名の会員がいますが、会員が地域に伝達していくことによってお魚のPRやお魚の普及活動ができること。

 4つ目には、以上のような理由から食生活改善推進協議会との連携を望むものでありますが、そのためにはクリアしなければならない問題があります。お魚にはいろいろな種類があって、それぞれ調理の仕方が違い、人に伝達するためにはお魚の栄養やさばき方の技術を習得しなければなりません。

 そこで、提案いたしますが、愛媛県魚食普及協会がお魚ママさんを養成しているように、八幡浜市においてもお魚について指導できるリーダーをぜひ養成していただきたいと思います。そのリーダーを食生活推進協議会と連携して14支部からそれぞれ3人から4人の方に研修していただければ、市内全域に普及活動が進めることができ、会員はもちろんですが、公民館や学校、保育所とも連携して、お魚離れが進んでいる若いお母さんや子供たちにお魚になれ親しみ、お魚のよさを知っていただくことができると思います。消費拡大にもつながるのではないでしょうか。お考えをお伺いいたします。

 大綱2は、削りかまぼこについてであります。

 削りかまぼこについては、テレビ番組で紹介されたことがきっかけで全国からお問い合わせや注文が殺到し、製造が間に合わない状態のところもあったと伺っており、一時的に地元の店頭に品物がなくなるという現象も起きておりました。また、八幡浜市物産協会では、削りかまぼこを使ったお弁当コンテストを全国に公募され、削りかまぼこのピンクの色を生かした弁当の写真が66点も集まったと聞いております。最優秀賞と優秀賞の写真がポスターに掲示してありましたが、美しく楽しいお弁当がつくられており、そのアイデアに驚いた次第であります。

 そこで、質問ですが、質問の1は削りかまぼこを全国に発信された経緯とその後の対応についてお伺いいたします。

 質問の2は、削りかまぼこは全国の中でも八幡浜市とその周辺にしかつくられておらず、しかも八幡浜市の方が考案されたものだと伺っております。この機会に八幡浜の削りかまぼことしてさらに全国の多くの人に知っていただき、使っていただきたいと思います。そのためにはさらに継続したPRが必要であると思いますが、今後どのようにPRしていかれるお考えか、また物産協会では引き続き削りかまぼこを使ったお弁当の公募をされるお考えがあるかどうか、事務局がその中にありますので、お伺いをいたしたいと思います。

 以上です。

○議長(上田竹則君) 
 市長。


○市長
(高橋英吾君) 
 魚食普及について、魚食普及に対する市の予算及びPRや普及活動について、上脇議員の御質問にお答えしたいと思います。

 八幡浜市はミカンと魚と言いながら、意外に野菜がないわけであります。野菜は現在磯津と川之石高校でタマネギとかピーマンとかジャガイモ等をつくっていただいて給食に出しております。地産地消という中で野菜がないのも残念ですけれど、しかしながら逆に魚は十分豊富にこちらに水揚げされております。

 上脇議員におかれましては、日ごろからお魚ママさんの一員として魚食普及に精力的に取り組んでいただき、まことに感謝をいたしております。また、議員のおっしゃるとおり、魚離れが進むことは魚のまち八幡浜にとって大変憂慮すべき事態であり、市場施設整備とともに魚食普及活動が大変重要であると認識しております。

 さて、議員の御質問の当市における魚食普及活動における19年度予算は15万円、活動の主力は八幡浜市魚食普及推進協議会が実施いたしております。お魚ママさん講師派遣事業でございます。お魚ママさんの事業実績といたしましては、平成19年度においては公民館活動や小学校の総合学習などを対象に5回の魚食普及活動、具体的には魚を使った料理教室を開催いたしました。この活動は109名の参加者を集め、魚のまち八幡浜ならではの郷土料理をみずから調理することを学ぶことができ、非常によい事業であったと聞いております。

 なお、21年度にはさらに魚食普及のPRを図るため、魚を扱う専門家、いわゆる魚のプロを講師に迎えた魚のさばき方教室を新規事業として取り組むことを検討しております。現在関係者と調整中であります。

 次に、食生活推進協議会との連携による魚食普及についてでございます。

 議員が提唱される食生活推進協議会と連携については、魚食普及のすそ野を広げるため、市内各地で活躍されておられる食生活推進協議会員の方々を魚食普及のリーダーとして登用できないかという趣旨であるものと思われます。大綱11番でも触れましたが、来年度事業の新規事業としてプロから魚のさばき方を指導していただく場を設けることを検討しておりますので、その一環として協議会会員の方々の技術の向上を図ることを目的にリーダー的存在に育成するプログラムづくりを関係各課と調整し、検討していきたいと考えております。

 なお、2541日に一応新魚市場できますので、それまでにはしっかりとしたそういうリーダーを育てていきたいと、このように思っておりますので、御協力をお願いしたいと思います。

 その他の問題に対しては担当課長より答弁をさせます。

○議長(上田竹則君) 
 商工観光課長。


○商工観光課長
(菊池正康君) 
 上脇議員の大綱
2、削りかまぼこについて、1点目のこれまでの経緯と対応、2点目の今後のPRとコンテストについて一括してお答えいたします。

 削りかまぼこにつきましては、議員御指摘のとおり、70年ほど前に当市で保存食として考案されたと言われており、南予でも特に当市を中心に生産され、古くから市民に親しみのある食材です。市外への知名度は低かったものの、色彩が鮮やかな食材ということで、若い母親のつくるいわゆるキャラクター弁当の世界では根強いファンも多くいるそうでございます。

 そのような中、619日に全国ネットのテレビ番組で某有名司会者により紹介された途端、大反響を呼び、インターネット等を通じての注文が殺到した結果、業者によっては生産が追いつかない状態となり、市内でも店頭から姿を消すという事態になり、改めて全国テレビの威力に感心させられました。

 そうした中、八幡浜市物産協会では、やや過熱ぎみのブームを利用し、以前から需要のあったキャラクター弁当の世界に固定客をふやすため、インターネット等による削りかまぼこを使ったお弁当コンテストを企画し、募集した結果、全国から66点もの応募がありました。

 このコンテストで入賞した作品は、マスコミ発表後、ポスターの制作やインターネットでの公開を通じて販売促進アイテムとして活用しています。

 また、全国放送をきっかけに、各地の物産展に出展する際には可能な限り削りかまぼこを販売し、市外はもとより県外に至るまで幅広く宣伝に努めております。

 今月1日から3日まで、愛媛県の大阪事務所で行いました観光物産展においても販売しており、テレビ放送をごらんになった方を中心に好評を博しております。

 今後につきましても、各種物産展での継続的な紹介と販売、インターネットを利用した宣伝を初め、来年の夏には2回目のお弁当コンテストを行う予定でございます。テレビによって巻き起こされたブームを一時的なものに終わらせることのないよう、物産協会を中心に継続的な取り組みをしていき、さらに有効なPR方法を検討していきますので、御理解いただきたいと存じます。

 以上です。

○議長(上田竹則君) 
 上脇和代君。


○上脇和代君 
 再質問させていただきます。

 まず、削りかまぼこについてでありますが、業者に聞きますと、一時的な爆発的なブームよりは落ちたものの、以前よりは売り上げが上がっているというふうに聞きました。また削りかまぼこについては、使い方がわからない、どう使ったらいいとかというふうな問い合わせもあったそうでございます。私は、テレビに出たことによってこれだけ全国に知られた、普通テレビに出ますとそのときはぱっと売れるんですが、後もう売れなくなってしまうのが普通なんですけども、八幡浜の削りかまぼこの場合はほかにないという一つのいい条件があると思います。これを生かさない方法はないと私は思っております。これをチャンスとしてぜひ継続したPRをしていただきたいと。市内の方にも伺いましても、軽くて皆に喜ばれるから贈り物にも使っているということでございますので、継続したPRをぜひやっていただきたいと思いますし、お弁当の公募もぜひ続けて、何年かは続けていただいて、全国の方にもっともっと知っていただきたい。まだ知らない方もいっぱいいらっしゃると思うんです。八幡浜独自のこの食品であるだけに、それをぜひ生かしていただきたいと思います。

 それから、魚食の普及についてでありますが、ただいま市長のほうから食改等のほうの連携もとりますよということでございました。私もお魚ママさんに所属しておりますし、食改のほうにも所属しているわけですが、お魚ママさんは昭和61年からでしたか、10年間、140人を対象に継続して特訓をされたわけです。その1期生を6日間びっちり、お魚の栄養であるとか、さばき方であるとか、普及の活動の仕方であるとか、そういうことをびっちり教えられました。その後も毎年レベルアップ研修というのをしていただいております。で、自分たちでもその研修の場を持っております。やっぱりリーダーさんを育てていただく上には、一遍講習しただけでなくって、後継続したやっぱりレベルアップ、研修も必要ではないかと思います。やっぱりお魚をさばくときには説明しながらさばいていかなければならない、やっぱりリーダーさんもなれが必要でありますので、そういうことをしていただきたい。

 昨年、私は江戸岡小学校にお魚の料理を頼まれまして行きました。さつまをつくったわけですけれども、子供たちがお魚のおなかをのけて、そしてそれを網で焼いて、骨をとりながらすり鉢でするという作業をしたんですが、大変喜んで、本当に上手に一生懸命してくれました。そして、でき上がったものを大変おいしいと言って食べてくれたわけです。そういうのを見ておりますと、私は学校の食育も兼ねながら小・中学校または保育所でもこういうもんを年に1回ぐらいは取り上げていただけたらいいなあというふうに実感したわけでございます。

 保育所においても、私はおやつづくりなんかにも継続して行ってるんですけれども、子供たちというのは興味をしっかりと持って本当に一生懸命取り組んでくれます。こういう子供たちに地元のお魚をしっかりと、こんなに新しい魚はおいしいんだよということを伝えていくために、やっぱり魚食普及との連携をぜひしていただきたい。

 といいますのは、水産港湾課で魚食普及をしようと思っても、その横の連携がなければ、今回食改と連携していただくことになったんで食改のほうではもちろん取り上げてまいりますが、やっぱり公民館に年に1回ぐらいはお魚料理を取り上げていただくような連携をしていただきたいと、それから各学校や保育所にも年に1回ぐらい、いろいろな事業もおありでしょうから、大変取り入れにくい部分もあるかとは思いますが、食育も兼ねたそういう事業を取り入れていただけたらなあと私は思います。それも指導者がちゃんとできなければ、私たちも行きます行きますとは言えませんし、受け入れる場合も来てくださいとは言いにくいと思います。ですから、そこの横の連携をとっていただくことと、リーダーさんを引き続きちゃんとした指導ができるようなリーダーさんになるような研修を続けていただきたいと思いますが、その点についてお伺いをいたします。

○議長(上田竹則君) 
 市長。


○市長
(高橋英吾君) 
 魚食に関しては今水産港湾課が、水産港湾課の若手が、そういう各課と連携しつつ今案を練っておりますので、ただいまの御発言の内容も一応頭に入れながら、今後平成
2541日に向かって推進してまいりたいと思います。予算のほうもそうこういうものには余りかかりませんので、思い切ってやるようにということでございます。

○議長(上田竹則君) 
 上脇和代君。


○上脇和代君 
 もう一点だけ、今予算もよけえかからないからと言われましたけれども、例えばこれから小・中学校、保育所に入る場合は個人負担はなしにしていただきたいと私は思います。個人負担はないような形で入れていただきたいと。

(「材料代ですかね」と呼ぶ者あり)

 材料代ですね。将来にそういうことがあるとすれば、公民館なんかはもちろん自己負担は当然だと思いますけれども。

 それで、やっぱりしっかりした、これから検討されるということですが、本当に今度魚市場ができる、そこで今までは月に3,000人、4,000人の人が来ていただいていたわけですけれども、そこに常設されて毎日販売されるとなると、やはり市民の方にもっともっと使っていただくことが大事だと思いますので、そこら辺の取り組みをしっかりとしていただきたいと思います。これは要望でございます。お願いをいたします。

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