公開日 2014年09月05日
〔大城一郎君登壇〕
○大城一郎君
私は、一般質問通告書に従いまして、大綱3点について、市長並びに関係理事者に質問いたします。
大綱1点目は、高齢者、交通弱者の移動手段確保についてであります。
以前、一般質問において再三取り上げられてきた外出支援バス、生活福祉バスについてですが、今回議会初日に民生文教委員会行政視察で茨城県常総市においての福祉循環バス事業の報告がされました。また、新火葬場建設委員会においても、地元対策として生活福祉バスの声が強く上がっていたのを聞き及んでいます。
そんな要望、関心が高い事業に対して、平成17年12月議会一般質問の市長答弁では、過疎地有償運行制度、外出支援バス、コミュニティーバスの運行等庁内のワーキンググループにおいて早急に検討してまいりたいと述べておられます。丸2年経過してどのように検討され、どんな形で取り組もうとされているのか、経過説明も報告も現時点までありません。
そこで、1点目として、この際ワーキンググループでの検討内容、それを受けての対応をお聞きします。
バス路線やJR駅から離れている公共交通の空白地域で暮らす住民の不便を解消するため、四国中央市では来年1月から、予約した乗り合い客の求め(ディマンド)に応じて目的地まで送るディマンドタクシーの運行を県内で初めて行う予定であると聞きます。ディマンドタクシーの運行を県内で初めて行う予定であると聞きます。ディマンドタクシーには、8人乗りのワゴン車を使い、週二、三日、午前8時半から午後4時半に運行し、1日に10人前後の利用を見込んでおり、ある程度の利用客を確保するため、1日に3ないし4便、運行時間を決めて走らせる予定で、料金は1回300円とのことです。業務は市内のタクシー業者に委託し、現在業者が乗り合い運送業として国土交通省に申請中で、年内にも事業が認可される見通しだと新聞紙上で紹介されています。
高齢者、交通弱者の移動手段確保に向けて官民が一体となって進んでいるプロジェクトであると思います。また、国でも、11月8日の経済財政諮問会議において、地方再生の総合戦略(増田プラン)の柱として、高齢者割合の高い、条件の厳しい地域のお年寄りの足を確保し、生活機能の維持に努め、住民の声を反映する内容の素案が正式に決定、発表されました。
当市においても、高齢のために運転免許証を返納される方、あるいは持っていても長距離運転する自信がなく、病院や買い物に行く移動手段が断たれてしまうという現象が急速に進行しています。早期に制度確立に向けた対応策、検討が必要であります。
この問題は、今後粘り強く検証していかなくてはならない緊急の課題でありますし、国の関連制度の規制緩和、改正も断行されていくだろうと思います。ワーキンググループでの数回の会議で方向性を決定するのではなく、さらに繰り返しNPO法人の立ち上げを踏まえて、現実に向けてあらゆる角度から検討していく問題であると認識しています。関係理事者の前向きで明快な御答弁をお願いいたします。
大綱2点目は、天気予報に八幡浜の名前をであります。
八幡浜市は、昔からミカンと魚のまちをキャッチフレーズにしています農業、漁業で栄えてきた町であります。どちらの産業も自然相手で厳しい気象条件のもとでの作業となります。天候に左右される面が多く、天気予報に関心が高い地域であると推察されます。
ところが、現在のNHKを初め民放4社、5つのテレビ局が放送する天気予報の四国地図あるいは愛媛地図の中に八幡浜の名前がありません。大洲、宇和島、伊方といったぐあいです。どうして八幡浜市が出ていないのか、地形上も不思議に思われる方も多いと思いますし、なぜ八幡浜を載せてくれないのかといった声もよく耳にします。
天気予報も、今ではインターネットで検索すると南予北部、さらには郵便番号7960048と入力すると八幡浜市北浜といったピンポイントでの天気、気温、湿度、降水量、風向、風速が瞬時に表示されるところまで気象予報の技術は格段にレベルアップしております。八幡浜の名前が天気予報で地図上に掲載されることにより、天気が生活に密着した仕事に従事される方々にとっては、簡単に直接よりよい情報がもたらされることになりますし、同時に愛媛県の中で八幡浜市がどこに位置されるかが明確に周知され、当市の知名度アップにもつながります。また、子供たちの社会教育においても意識が醸成され、郷土愛にもつながるといった幾つものメリットが考えられます。
八幡浜市が今までテレビ局及び地方気象台に対して名称掲載要望、働きかけをされてないのは大変疑問に感じますが、改めまして関係各位に御所見をお尋ねします。
大綱3点目は、八幡浜独自のデザインナンバープレートについてであります。
八幡浜市と八幡浜市観光協会が他市町との境、道路沿いに設置してある八幡浜市の観光案内板には、「飛行機の父二宮忠八翁生誕の地、ミカンと魚のまち八幡浜、八幡浜へようこそ」といった内容の言葉で八幡浜市をPRされています。しかし、ミカン、魚、忠八翁にこだわったマスコットとかPRグッズといったものは余りないようです。
そんな状況下で、最近自動車のナンバープレートに違法カバーを施している車等の問題から、テレビ番組でも、そんなことをしなくてもかわいいナンバープレートがあるということで松山市の雲をイメージした形のナンバープレートが全国初の試みであると紹介されました。松山市では、原動機付自転車、いわゆる原付バイクのナンバープレートを活用して、地域振興や観光振興を図ることを目的に、7月から御当地ナンバーとして新たな地域名を表示したナンバープレートが導入されています。
このナンバープレートは、小説坂の上の雲の舞台松山にふさわしい雲をイメージした形として全国的にも話題に上り、地域振興や観光振興にも役立っていると思います。先般、県民文化会館で開催された諸行事に参加した際にも、雲型のナンバープレートを装着したバイクを見かけましたが、思わずかわいらしい形に見入ってしまい、いろんな面において努力次第で自分たちの町をアピールできるものだと感銘したところであります。
実際、八幡浜市民所有の原動機付自転車は、八幡浜市に納税する関係上、課税標識としての八幡浜ナンバープレートが交付され、その課税標識の形にはある程度市の自由度が反映されるのではないかと思います。
そこで、八幡浜市のミカン、魚あるいは玉虫型飛行器等をうまくデザイン化してナンバープレートを作成し、町じゅうを白やピンクや黄色の八幡浜市ならではのデザインを装着した御当地ナンバーバイクが走っていたら、町じゅうが明るく元気で楽しくなってくると思います。一つのデザインとアイデアで地域振興や観光振興につながるものと思います。
先日、「わがまち」をテーマに地域の話題や名物を発信する第3回わがまち新聞コンクールで八幡浜高校新聞が高校の部で優秀賞に選ばれました。受賞した新聞はコンクール用に八幡浜ちゃんぽんを特集し、ちゃんぽんで町おこしを図る地元の試みをたどり、あわせて食べ歩いて町の名店を紹介しております。商工会議所の人たちが八幡浜の隠れ財産に目をつけた始まりから、お客さんがふえてきた現状まで、店主の声で町おこしがうまく進んでいることを裏づけています。すぐれたテーマ設定が高く評価された一例です。
熱しやすく冷めやすいとやゆされがちな八幡浜気質ですが、こだわりの精神を発揮して、八幡浜独自のデザインナンバープレートを作成し、町の活性化、発展を願い提案しますので、関係各位の御所見をお伺いいたします。
以上、大綱3点について質問させていただきましたが、市長並びに関係理事者の誠意ある答弁を求め、質問を終わります。
○議長(宮本明裕君) 市長。
○市長(高橋英吾君)
大城議員の質問の大綱1、高齢者、交通弱者の移動手段についてお答えをいたします。
まず、議員御指摘の平成17年度に実施した職員によるワーキンググループの報告でありますが、オブザーバーを含め15名の職員により、現状と課題、八幡浜市が運営する生活交通、八幡浜市が支援する生活交通を検証した上で、交通弱者への対応のテーマについて平成18年1月18日から3月30日の間に3回の会議を行い、意見集約をし、結果報告を受けているところであります。
会議の中では、バス事業者が切り捨て廃止した赤字バス路線に行政がバスを走らせても経営面では成り立たないが、ある程度の公的支援は必要であるとか、地域住民による支え合う仕組み、いわゆるボランティア送迎が必要であるなどの意見が交わされ、具体策の提言には至らなかったものの、行政と住民及び事業者で構成する実践的な組織をつくり、住民ニーズを見きわめつつ、福祉と費用対効果のバランスの図られた施策の検討、交通問題発生を事前に把握し、対応ができる体制づくりが必要との内容でありました。
この検討会議は、平成17年3月の双岩線廃止に伴う議会での質問を受けての作業でありましたが、その後も平成18年の日土尾之花線の一部路線廃止、また本年10月には磯崎線の完全廃止、尾之花線の榎野、野地方面の路線廃止や減便など厳しい事態が続き、地域住民と同様に市としても頭を痛めているところであります。
公共交通機関がなくなった磯崎地区については、小学校廃止に伴うスクールバスや合併前から診療所廃止に伴い県の外出支援事業により走らせておりました診療バスを、不用となった市のマイクロバス利用により大型化しまして対応できましたが、日土地区については交通空白区の拡大による移動困難者の増加が生じており、地区からも市営バスの運行を要望されましたが、市の財政が非常に厳しい中での以前の高野地津羽井線で要したような経費の予算化は難しく、対応可能な施策を検討していたところであります。
そのような中、日土地区では地区住民総意のもとで、NPOによる過疎地有償運送事業の開始に取り組む意思決定がなされたと報告をいただき、市としても、1つとして過疎化の進む現状においては将来にかけてバス路線の復活は絶望的であると、2番目として住民との協働が図られた地域の活性化や自立効果が期待できる、3番目として住民ニーズに即したシステムにより住民生活の質の向上が可能などの観点から、地域の取り組みと問題解決の軸としてとらえ、費用対効果に留意し、運営協議会の開催や意見調整、公共施設の使用許可などの支援を行っていきたいと考えております。
その他の問題に関しては担当課長より答弁をさせます。
○議長(宮本明裕君) 危機管理室長。
○危機管理室長(尾﨑政利君)
大城議員御質問の大綱2の天気予報に八幡浜市の名前をについてお答えいたします。
議員御指摘のとおり、現在各テレビ局が放送する天気予報に八幡浜市の予報がありません。市民の方が、大洲市、伊方町、宇和島市の予報が出るのに八幡浜市が出ないのはなぜか疑問に思われていることは承知しております。
天気予報に八幡浜市の予報が出ない理由として、気象庁の地域気象観測所の観測データの違いがあります。大洲市、伊方町の地域気象観測所では、降水量、気温、風向、風速、日照時間を観測しているのに対し、八幡浜地域雨量観測所では降水量のみの観測であります。各テレビ局では天気予報に八幡浜市の予報を報道するための前提条件として、八幡浜地域雨量観測所での降水量以外の観測要素をふやすことが必要とのことであります。また、気象庁では、現在のところ、八幡浜地域雨量観測所での観測要素をふやす予定はないとのことであります。
しかしながら、天気に関する情報は市民生活に密着しておりますし、当市の知名度アップ等のメリットもございますので、諸課題を慎重に検討していきたいと思います。
以上です。
○議長(宮本明裕君) 税務課長。
○税務課長(市川芳和君)
大綱3、八幡浜独自のデザインナンバープレートについてお答えいたします。
八幡浜市をPRするミカン、魚あるいは玉虫型飛行器などをデザイン化したナンバープレートを製作し、そのナンバーを装着したバイクが走れば町じゅうが明るく元気で楽しくなるのではとの質問ですが、ナンバープレートは正式名称が課税標識で、自治体が条例で定めるとなっております。標識の上段に自治体名、下段に原則として平仮名文字及び4けたまたは3けたの数字をもって表示するとなっており、サイズなどについては自治体の裁量で決めることができますので、標識の中に魚、ミカンをイメージしたイラストを入れたり、形を変えることは可能であります。
しかしながら、効果を考えたとき、松山市の場合は坂の上の雲プロジェクトの中で、観光振興を目的として雲形ナンバーを製作し、全国で初めての試みで話題となりましたが、当市が原付ナンバープレートのみで実施した場合には松山市ほどの効果は期待できないと思いますので、現時点においては今後の検討課題とさせていただきたいと思います。
○議長(宮本明裕君) 大城一郎君。
大綱1点目で会議なんですが、平成18年1月18日から3月30日の間にかけて3回行われて、意見集約し、結果報告を受けているとの答弁でございましたが、それからでもはや1年8カ月経過していて、状況が変化してきていると思います。その間にも、当市としては高齢化が進み、ますます市民の声が高まっているように思います。答弁であったように、地域のボランティアの意識の醸成が必要な事業でありますが、バスが絶望的なら、四国中央市の例を挙げさせていただきましたが、タクシーで対応するとかいろいろな支援策があると思いますが、そういったことは考えてないのか、さらに進んで考えてないのか、お聞きします。
そして、日土地区の取り組みについて、過疎地有償運送事業の紹介がなされましたが、これ本当に住民の皆さんの意識の高さと行動力に敬意を表するとともに、ぜひ地域にとって有意義な活動として成功し、定着することを願っております。ですが、日土は日土なりの、あるいは双岩だったら双岩なりで、あるいはその他の交通空白地区にとってはそれぞれの地理的条件、違った条件があると思います。日土にとってはバスがいい、ほかの地区にとってはタクシーがいい、あるいはボランティアで送迎する方がいい、そういったことを市と、あるいはNPOとか地元住民が本当に一緒になって考えていく必要があると思いますが、そういった方向性を示す、あるいはいろんな条件を市が示してあげれる、住民が一生懸命ボランティアでやろうといったときに、市としてもそういった説明会なり何なりしていく意思があるのか、そういったところを再度お聞きします。
大綱2点目についての、天気予報に八幡浜の名前をということなんですが、データとして八幡浜のデータが、ほかの要素が足りないというようなことを言われたわけなんですが、要素が足りなければ、八幡浜市がその機器をそろえて、財団法人気象業務支援センターですか、そういったところにはちゃんとそういった機械を正常かどうか計測するような施設もあるそうなんで、そういった正式なデータを八幡浜市がそろえることによって、こちらから提供すれば、もしかしたらテレビ局の対応も変わってくるんじゃないかと思うんですが、そういった考えがないかということをまずお聞きします。
それと、危機管理室の方に答弁をもらいましたんであえて言いますが、情報強化、防災についても天気予報は関係してきます。気象情報といったもんで警報とか注意報に先立って注意を呼びかけたりする気象情報もあります。そして、今警報が出ると、小学校とか中学校、PTA関係者は特に気になるんですが、最近の警報発令が朝の7時とか7時過ぎぐらいに出る場合があります。そういったときでも、もう子供たちは登校してるわけなんです。実際に警報が出ると自宅待機あるいは学校が休校になったりすることもあります。
そして、最近の警報で特に思うんですが、観測点の問題であろうと思いますが、暴風雨とかそういう警報が出ても、大して八幡浜市、私の住んでいる双岩にとっては全然関係ないような警報のときもあるわけで、大変PTAとしても困惑しております。そういったためにも、やはり八幡浜市独自のデータとかそういった警報を出せるような技術、そういった情報の強化が必要ではないかと思うんですが、再度そういった情報強化のための市の施策を考えられているのかどうかをお聞きします。
大綱3についてですが、これミカンと魚、二宮忠八翁、そういったことを今回は原付バイクについて言わせてもらいましたが、これはほんの一例にしかすぎません。例えば、この市役所の1階玄関を入ると左側に、けさも見てきたんですが、ミカンと魚の文化交流都市八幡浜というふうな名前が打ってあって、真穴特定環境保全公共下水道、八幡浜公共下水道という名前でマンホールのふたが飾ってあります。これも色をつけてきれいな形にしてあるんですが、このマンホールもやはり市のそういったミカンとかそういったものをPRするためにつくられた政策の一環ではないかと思います。そういった政策の一環がどのように今続いているのか。あるいは、今八幡浜公共下水道保内処理区の事業が進行しておりますが、そこにもたくさんのマンホールが設置される予定でありますし、そのマンホールのふたにはまさかそういった同じようなふたをするわけではないと思います。市章も変わっておりますし、そういったところにおいては新たな形で新しい市の花となったスイセンを入れていくとか、そういった市の政策の一貫性についてお伺いしたいことでありますし、二宮忠八翁の顕彰事業については、過去を勉強してみますと、昭和51年から4月29日には記念飛行大会、昭和61年10月に生誕地が史跡として市指定の文化財となり、生誕碑が建てられているとのことです。そして、その生誕地は平成16年、市が約2,280万円で購入し、整備活用委員会で活用方法が検討されています。
そういったことにつきましても、現在どういうふうに進行しているのか、そういったことを考えますと、このナンバープレートの事業、税務課だけでやるのではなく、商工観光課なり政策推進なり、横の課同士の連携をとっていただいて、先ほど松山のプロジェクトと言われましたが、八幡浜にもそういった二宮忠八翁といったプロジェクトがあるわけですから、そういった連携を深めてやられれば、松山の例で言いますと、その金型代が約280万円、ランニングコストとしては従来の四角のナンバープレートとほぼ変わらないような現状でございます。先ほどから市長答弁でも費用対効果というような名前がどんどん出てきておりますが、費用対効果として効果がほとんどないと言われましたが、私はそれだけの2,280万円もかけて購入にした土地に比べれば、費用対効果は十分に発揮される事業だと思いますが、そういったことを踏まえて再質問とさせてもらいます。
○議長(宮本明裕君) 市長。
○市長(高橋英吾君)
過疎バスの件ですけれど、要はなぜ過疎バスが起きるかといいますと、住民の方たちが全く乗らないということです。第1の実験が津羽井高野地線でやりました。年間恐らく約500万円の赤字が出ております。ほかのところも似たように、もしバスに皆さんが乗っていただきましたらそういうことは起こらんのですけど、そういうふうな実験をしても結局乗らないということなので、費用対効果、これはまさにそのものだと思います。
したがって、双岩地区の場合は、日土よりまだ少し有利なのは汽車があるということなんですけれど、最初に中津川が昔廃止されたときに高野地線をやったと、非常にブーイングが起きたという話は聞いております。
そういうことで、財政豊かなことでありましたらある程度できるんですけれど、今平成23年までに毎年4億円ずつ交付税その他減らされます。4年間で16億円という現在でありますから、今緊急事態であります。そういうことで、なかなかそういうことはできません。
しかしながら、そういうわけにいかないので、高野地線廃止したときに福祉バス、いろいろ条件つけておりますが、福祉バスじゃなしに福祉タクシーを提供して、その要件に合う方は1人24枚、550円ですか、それを24枚、年間やって、それによって高野地線の赤字の500万円分をそちらへ振り分けた。つまり市全体のそういう方たちに恩恵を与えたということになります。
したがって、現在の財政状況では、とにかく個人に対するものとか、その他そういう赤字になることは非常に避けて通らなければいけないと。いわゆる緊急事態でありますから、現在のところはそういうことは考えていませんし、日土の今度のNPO法人の結果は非常に私たち注視しておりますし、そういうものに対しては我々全力を挙げて応援していこうということですので、ぜひ双岩地区でもそういうものをつくっていただいたら、第2の日土として私たちも注目していきたいし、ぜひ応援していきたいと思います。
その他の問題に関してはその他の課長より答弁をさせます。
○議長(宮本明裕君) 危機管理室長。
○危機管理室長(尾﨑政利君)
大城議員の再質問に対してお答えいたします。
まず、1点目でございますが、八幡浜市が機器を備えて、そのデータを気象庁の方に提出してはという意見だと思います。八幡浜市の気象観測に関しまして、その機器を購入しまして、気象庁検定品であり、そして定期的にそれを検定し維持管理しなければなりませんが、そうしますと気象庁の方に届け出ることは可能でございます。
また、気象庁の方にこのデータを届け出たといたしましても、民放各社、またNHKも含めてですが、八幡浜市の天気予報がなされるかどうかというところでございますが、これは大変地域的なバランス、そして気象的なバランス、それで各テレビ局が決めているという状態でございますので、八幡浜市で購入しても放送がされるかどうかはまだわかりかねるところでございます。
また、これに対します費用対効果でございますが、今他の施策との兼ね合いも考えながら、慎重に検討していかなきゃならない問題だと思っております。
第2点目に、警報を出せる情報を八幡浜市が積極的にとったらどうかということでございます。
八幡浜市は、地上系防災行政無線または衛星系防災行政無線によりまして愛媛県の県民環境部防災局の危機管理課の方からリアルタイムに情報が送ってこられます。台風情報または警報、注意報、そのようなものでございます。それを受けまして判断するのと同時に、国土交通省または気象庁のホームページなどを活用いたしましてリアルタイムな情報を得ております。また、消防署の方に気温、風向、風速、気圧を測定する機器、これがございますので、そういう情報を得まして、台風が来るということを、そして当地方に大きな被害をもたらすと判断しましたときには、前日から台風が来ますという広報をいたしまして、市民の皆様に事前の備えを呼びかけている次第でございます。
また、八幡浜市としましても、災害対策本部を立ち上げまして、その災害対策本部の会議を行っているわけでございます。
今後とも、情報の収集に努めたいと思っております。
以上です。
○議長(宮本明裕君) 政策推進課長。
○政策推進課長(田中正憲君)
大城議員の再質問、2点ばかりだと思いますが、過疎地有償バス、日土の地区の方がNPO法人を立ち上げて公共交通の空白地域をいかにカバーするかということをどうも総意で決められ、うちの方に相談に来ていただきました。市としましても、NPO法人の支援というのは今後県からの権限移譲でおりてきます。
平成18年1月から3月にかけて内部のワーキンググループでこの福祉バスとか、あるいはディマンド交通とか、いろんな形で交通弱者と言われる方の交通の確保といいますか、というのを研究しましたが、市長が先ほど答弁を申し上げましたように、かなり財源的に厳しい、ものがかなりかかると。市独自でやった場合には、以前やったこともありまして、初期投資が1回で終わるもんで、ハードみたいなもんであればいいんですけど、こういう事業は毎年度財政の負担にかかってきます。全国各市においては、いろんな形でその地方地方に応じた公共交通の確保を検討あるいは導入されていることも十分承知をして、内部ではうちではどういうふうな形が一番いいんかというのは種々担当者レベルで協議はしてきております。
今回、日土地区が自主的に住民のボランティア精神のもとで地域を挙げてやるということになれば、今県内でも注目の的になっておりますんで、いろいろ地域公共交通会議とか、そういうものを早く立ち上げ、いろんな各方面から、関係者の方面から意見を聞きながら、ぜひ何らかの形で、経費もかからない、費用もかからない、全くかからんということはないんですが、費用対効果が上がるような方向を検討をしていきたいというふうに思っております。
また、そういう事例がありましたら、他の地域に応じたもの、これ今正直事務局でこれといった条件提示はできておりませんので、そこら辺も調査研究を今後十分にさせていただいて、各地域から要望があるものについてこたえるようなことも課題として持っておりますので、いましばらく時間をいただきたいなと思っております。
4点目の八幡浜のPRですか、二宮忠八翁とかいろんな形でPRをもっとしてはどうかと。確かに松山市さんのナンバープレート、いよいよ全国で初めてという形で注目も浴びて、なるほどいいアイデアだなというふうには思っておりますし、大城議員さんの御提案も一つのアイデアとして我々も行政に取り組む上では考えていかなければいけないというふうには思っております。
平成16年に二宮忠八翁の生誕地ですか、確かに購入しました。その後、隣の営業されとった店が閉店されて、その土地についても一緒に合わせてどうだろうかという形で協議を進めておりましたが、なかなか交渉がうまくいかない。ただ、やはり二宮忠八を顕彰するために何らかの活用、あるいは商店街、ちょっと疲弊してますが、その辺の商店街の活性になるようなものをという形で観光課の検討委員会で報告もいただいておりますので、ただその当時と財政状況がかなり厳しく変化しましたんで、凍結といいますか、そのまま前へ向いてないというのが現状でございます。
マンホールのふたについては、保内地区についてはスイセンをデザインしたマンホールのふたを使っているというふうに報告は受けておりますんで、大城議員さんの御提案のあったような考えを、市政全体のPRの中に念頭に置きながら今後も行政運営を推進をしていきたいというふうに思っております。
以上であります。
○議長(宮本明裕君) 大城一郎君。
大綱1点目についてですが、市長の答弁でタクシーチケットを現在ターゲットとして市全体を見て行っているというふうに言われたわけなんですが、今後はやはり市全体を見通して、均等にというのではなくって、やはり公共交通の空白地区、そういったところに対してやはり手厚くやっていかなければならない問題だと思います。
先般、12月3日、ハーバープラザホテルで国交省の四国地方整備局主催で地域の独立と相互補完のあり方について勉強会がありましたが、その中でもこういった福祉バスとかコミュニティーバス、乗り合いタクシーあるいは離島の足の確保といったようなことが冬柴プランの中にも載っております。そういったことでは、いろいろな制度がある中から地元住民の理解とそれぞれの地域に即した制度の選択決定を経て、行政だけでなく多様な民間主体を担い手として位置づけ、これらの主体が従来の公の領域に加えて、公と私の中間領域で協力して働く協働が必要だということでありますので、私たちも地元に帰ったら、ボランティアのそういった意識の醸成について声がけ、働きかけはしていこうと思いますが、やはりそれに向けて市の働きかけも同時にやってもらいたいということを強く要望しておきます。
そして、大綱2点目につきましては、わかりかねるというような表現で答弁をいただいたんですが、これは、わかりかねるというのは市としてはやる意思がないのかというようなことにもとられるんですが、そして情報収集に努める、情報収集の強化というよりも、私が述べたのは観測ポイント、八幡浜としての情報の強化をするために八幡浜としてそういった4要素なり、そういった機器で図った正確な情報を、自分の手前の情報を持てるかという意味の再質問をさせていただいたわけで、情報収集であれば、やはり観測ポイントは八幡浜ではなくほかの地点での情報を収集するだけにしかすぎないので、そういった観点から八幡浜独自の警報が将来出せるかといったところで八幡浜の情報強化はどうかというようなことを質問させていただきましたので、その点についてはもう一度答弁をお願いします。
○議長(宮本明裕君) 危機管理室長。
○危機管理室長(尾﨑政利君)
大城議員の再々質問にお答えいたします。
八幡浜市独自のポイントということでございますが、先ほど答弁いたしましたように、消防本部の方で気温、風向、風速、気圧をはかることができます。そのポイントを先ほど利用していると言ったわけでございます。これ以外にもっと機器を備えてということになりますと、非常に難しい問題も所々あるんじゃなかろうかと思っております。
以上です。