一般質問  H19.6 上脇和代 議員

公開日 2014年09月05日

〔上脇和代君登壇〕


○上脇和代君
 
 私は、一般質問の通告書に従いまして、大綱
2についてお伺いをいたします。市長並びに関係理事者の明確なる御答弁をお願いいたします。

 それでは、大綱1は、日土小学校校舎改修改築問題についてであります。

 日土小学校校舎については、松村正恒氏の設計による木造校舎で、子供の視点に立って設計されており、子供への深い愛情が感じられ、すぐれた建築として高く評価され、近代建築として残したい建築20選に選ばれたことから、地元でも改修か新築かで評価が分かれ、校舎建設準備委員会では3年がかりで協議をされてきた経緯があります。

 これらのことが地方紙に報道されたことで、市民の方から旧八幡浜市には何もいいものが残っていない、最後の建物だから残してもらいたいという声が次々に入ってくるようになりました。今では単に日土小地区の小学校というだけでなく、八幡浜市の文化的資産としてとらえていかなければならないとの声も耳にいたします。

 日土小学校の校舎改修改築に関する説明によると、国の重要文化財に指定される可能性が高いことから、重要文化財の指定も視野に入れた申請を目指し、改修できるところは改修し、耐震性には特に留意して、一日も早く安心安全な校舎で学習できるようにとの説明でありました。

 基本計画によると、重要文化財の対象になっている東校舎は、理科室や音楽室、多目的室など余裕教室として使われ、中校舎は大幅に改造され、職員室、普通教室のほかにパソコン教室、相談室、放送室、ラウンジなどもあり、快適な空間が想像されます。この中校舎をつなぐように子供たちが学習する普通校舎が新築されることになっており、さらにプールは新校舎の横に移され、校庭が広く使われるような設計になっております。この計画を見る限りでは、子供たちが文化的な価値ある校舎で学ぶことに誇りを持ち、物を大切にする心を養い、心豊かな学習ができるのではないかと理解しております。

 ところが、521日に開かれた市議会協議会において、教育委員会より改修改築に伴う詳細な説明がなされました。これに対して地元議員から、地元の代表者でつくられている日土小学校建設準備委員会の内部文書が提出されました。この文書には、教育委員会の推進する校舎再生計画には反対し、協力しない。不測の事態が生じた場合、並びに予測される場合には、教育委員会に全責任の負担と保障を追求するという大変厳しい内容でありました。今この時点でこのような内部文書が地元関係者に配られたことは大変残念に思いますと同時に、今まで時間をかけて協議されてきたことが何だったのかと疑問に思わざるを得ません。

 そこで、お尋ねいたします。

 質問の1は、高橋市長は地元の建設準備委員会の皆さんと懇談されたと地方紙に報道されておりましたが、お会いされたのでしょうか、どのような懇談になったのでしょうか、お伺いをいたします。

 また、校舎改修には子供や地域とともに生き続ける学校と重要な教育文化資産として両立するようなバランスを持った改修改築を進めるとされておりますが、十分な理解が得られたのでしょうか、お伺いいたします。

 質問の2は、日土小学校を重要文化財として残すということも含めて、改めて八幡浜市長として文化財に対するお考えをお伺いいたします。

 質問3は、学校が重要文化財になった場合、使用目的に制限があるかどうかについてもお伺いいたします。

 大綱2は、補助金の削減についてであります。

 八幡浜市は財源難を理由に平成18年度、補助団体に対し補助金を一律に1割カットを実施されました。国からの交付金や補助金も減額され、自主財源の少ない八幡浜市にとって、財政が厳しいことはよく理解できますが、平成19年度も1割カットされるということに不安を感じております。

 補助金は、それぞれの団体が事業を計画し実施することによって市全体が活性化し、明るいまちづくりができる潤滑油のような役割を持っていると思っております。その補助金が2年続けて削減されるということは、よく事業を展開している団体ほどその影響は大きく、事業を縮小しなければならない団体も出ており、それにかかわる人たちの気持ちまでが萎縮していくような気がしてなりません。これ以上のカットは八幡浜市全体の活力を低下させることになりかねません。ほかに節約するところはないのでしょうか。

 地方紙の報道によると、高橋市長は女性団体の総会において、合併で9円になった大きい指定ごみ袋を例えば20円にすれば補助金をふやすことができると述べられておりますが、補助金を確保するために、一方では指定ごみ袋の価格を上げるという行政の考え方では市民に負担を強いることになりかねません。大変疑問に思います。

 そこで、お尋ねいたします。

 質問1は、平成18年度と19年度のそれぞれの補助支援団体数と削減された金額をお示しください。

 質問2は、高橋市長は福祉と教育は手を抜かないとよく言われておりますが、補助金一律1割カットという考え方は一見平等なように思えますが、市長が主張されている考えとは矛盾しているのではないでしょうか。また、活動内容を精査されることも必要ではないかと思いますが、いかがでしょう。20年以降もこのような補助金の削減が必要と考えておられるのかどうか、お伺いをいたします。

 以上、よろしくお願いいたします。

○議長(宮本明裕君)  市長。


○市長(高橋英吾君)
 
 上脇議員の質問にお答えします。

 後先になるんですけど、ごみ袋の問題であります。

 市民が少し勘違いしておるのは、ごみ袋が9円とか、20円、30円ですか、実はその中身の値段がそうなんですよ。中身の値段、袋じゃなしに、それだけの量が20円、30円かかりますよということで、袋代じゃないんです。だから、そういう意味では大きな袋だと、幾らでも大きいから何でもかんでも入れるという考え方になるので、袋代というんじゃなしに。

 それから、もう一つは、福祉に回せるいうことは、いわゆるごみ焼き場にお金を入れている部分がそれだけ助かるいうことです。そして、一般会計から入れていますから、その部分が余裕があるから回せるんではないかと。特に指定はしてないんですけれど、その他のいろいろな、子供に対するいろいろ措置とか、そういうことです。

 それから、1割カットいうのは、これ団体いうことで、教育と福祉もすべて団体に関してはそうですけれど、個々の政策に対しては、なるべく減らんようにということで、団体に対してはそれぞれのことをやりますが、財政がなかなか厳しいということは、全国800ある市のうち、八幡浜市は収入が下から50番目です。愛媛県11市あるうち、下から2番目なんです。非常に厳しいと。

 いろいろな面で新しい施策をやると、後で答弁があると思いますが、なかなかその分を出した分以外に、国がそれだけ金があるんだからいうことで、交付税が減らされるんですよ。だから、ダブルパンチということですね。ほかの市が新しいことをやる、そしたらあと、そこの市は金があるなということで、交付税が100あったやつが90に減らされると。結局、ダブルパンチになるわけですよね。そういう点を考えながら、いろいろ施策をしておるということを御理解願いたいと思います。

 あくまで、ごみ袋はごみの量にかかるお金なんです。袋の大きさじゃないんですよ。あれだけ割と大きな袋に入れていると。そして、八幡浜市のまねをして大洲市、西予市は大袋30円ですね。それで、合併して八幡浜市は、9円に下げたということなんです。いわゆるごみの量なんです。袋代じゃないんですよ。それを御理解願いたいと思います。

 それでは、日土小学校校舎改修改築問題について、お答えいたします。

 最初に、反対派の人たちと会ったかということですけれど、先日会いまして、市の方針を伝えただけであります。

 教育委員会というのは、教育長は、この議場で私が推薦して、皆さん方が賛成して教育長になれる。いわゆる教育委員会というのは、それだけ独立しております。したがって、私が教育長が気に入らんからいうて、首を切ることはできません。議会が選出した場合は、4年間やらなければいけない。それぐらい重要な、教育委員会が独立しておることは、私たちがなかなか介入できないということです。ただし、副市長の場合は、あした、まずかったら、やめていただくことは法的にできるわけなんです。収入役の場合もできないんです。そういうシステムになっております。そういうことで、地元の人と会いまして、市の方針を伝えました。

 上脇議員の質問の大綱1に関して、一括して1番と2番をお答えします。

 地元PTA関係者との話し合いは、教育委員会が再三の打合会議を設け誠意を尽くして協議してまいりました。その結果、要望どおりすべてを受け入れることはできておりませんが、安全安心な対応を今後検討する方向で、東校舎は改修、中校舎は改修と一部増築、西校舎は建てかえという基本計画として御報告したものとなりました。このような基本計画ができましたのも、日土地区住民の体育館建設時から御苦労された結果のたまものととらえております。この場をおかりしましてお礼を申し上げたいと思います。

 議員御指摘のとおり、地元関係者の理解が十分得られていない部分もあることも事実であります。しかし、台風や漏電等子供たちの安全性を確保すること、運動場を広くするため古くなったプールを西側に移動させること、日土地区住民の安全安心な日土小学校を残したいという大筋において意見の隔たりはないと考えております。

 また、子供たちが重要文化財に指定される可能性のある建物で学ぶことに誇りを持ちながら、心豊かな学習ができることは大変有益であると考えております。

 次に、(2)の重要文化財に対する考え方についてでございますが、今まで八幡浜市は古いものは壊し新しいものに建てかえをしたように思います。しかし、一度壊すとそれはもとに戻りません。かけがえのないものを後世に引き継ぐということは大変重要であると考えております。日土小学校は、文化的価値があると言われている現在、残せるものは当然土台を初めすべてが地震、台風等に耐えられるものに安全安心に改修して残すことは価値あるものと思います。日土小学校は、地元日土はもとより八幡浜市の誇りになることを願っております。

 それから、13の重要文化財の使用目的に制限があるかどうかについてお答えいたします。

 重文指定されたら、当然大幅な意匠構造の変更については制限があると思われます。しかし、日土小学校は学校として使い続けることを前提としておりますので、児童の学習活動に必要な改修や工夫は構わないことになっており、また災害時の復旧、建物の維持保全、子供の安全性確保のための改修等、学校として通常実施する工事等は当然できると聞いております。

 その他の問題に関しては担当課長より答弁させます。

○議長(宮本明裕君)  財政課長。


○財政課長(國本 進君)
 
 上脇議員御質問の大綱の
2、補助金の削減についてお答えいたします。

 厳しい行財政状況を踏まえ、行政改革大綱に基づく補助金の削減に取り組み、一定の効果を上げております。

 しかしながら、依然として財政状況は逼迫しつつあり、一層の事務事業の見直しが求められております。補助金についても例外ではなく、より効率的かつ効果的な執行が求められているところであります。

 そこで、質問の1点目、平成18年度と19年度の各年度の団体数と削減額でありますが、事業費補助を除いた団体数でありますが、両年度とも62団体で、削減額は、平成18年度は6905,000円、平成19年度は6232,000円であります。

 次に、2点目の20年度以降の削減方針についてでありますが、本来補助金とは公益上必要があると認められた団体の自立や育成、また活動を支援することが目的でありますので、補助団体の活動、運営状況、社会貢献度等を的確に把握し、自立可能と判断された団体や補助目的を達成したと見なされる団体、または行政的、社会的に補助効果の乏しいと判断される団体の補助金については廃止、縮小、終期の設定などを行い、縮減の方向で見直し、さらに健全財政化を図り、住民福祉やサービスの向上に努めていく方針であります。

 以上でございます。

○議長(宮本明裕君)  上脇和代君。


○上脇和代君
 ただいまの高橋市長の説明によりますと、小学校改修改築については十分に意を尽くされたと、しかし一方的に伝えられたのであって、日土の方の了解を得たというふうには伺っておりませんのですが、本来なら地域の学校がよくなるということについては地域の人みんなが喜ぶべきことだと思うんです。この日土小学校建設準備委員会の報告書として出された内部文書では、委員会の代表者がPTA歴代会長会、公民館、区長会、日振会、青年団、地元市議会議員、PTAのOBの代表となっております。これを見る限りでは何か地域全体が反対しているように誤解されると思うんです。やっぱりここらをどれぐらい本当に地域の人が理解してくださってるのか、少数意見で反対なのか、もう大多数の人は賛成してくださってるのか、そこらのところが明確でないのではないかなあと思いますので、もしアンケートなどをとられた経緯があるのであれば、それはもう御説明いただいて、御答弁をいただきたいと思います。

 それから、これほど高度な専門家に十分な検討がされてでき上がってくる学校でありますから、私はきっといい学校になると思っております。それなのになぜ受け入れられないのか。このような事態を非常に残念に思うわけですが、特に努力をされたというようなことがあれば、お伺いいたしたいと思います。

 それから、改修改築を急がれる理由、先ほど市長も言われましたが、安心安全な学校の提供を早くしなきゃいけないという理由で、ほかにももしあれば御答弁をいただきたいと思います。

 それから、補助金についてではありますが、この金額を見ますとそれほど大きな金額ではないのかなと思うんですけれども、でも団体に与えた影響というのは非常に大きいように私は感じております。

 女性団体では、その削減されたということもあって、各それに加盟している団体から会費を集めました。金額的には大した金額ではありませんけれども、それを機会にやめようというような、理由はほかにいろいろあろうと思いますけど、会員の少ないところでは財源も少ない、そういうのでもうついていけないというところもありました。そういうことで、これだけ削減されて、その削減効果ってどのように評価されておられるのか、お伺いをしたいと思います。

 それから、副市長に特にお伺いいたしますが、先ほど市長は指定ごみ袋は中身だと急におっしゃいました。これは、6年前に八幡浜市が、今そちらにいらっしゃる田中課長がそのときの課長さんだったんですが、職員の皆さんがもう本当一丸になってこの分別についてのリサイクルについて取り組まれて、女性の、地域の人たちも十分に協力していただいてもう6年がたったわけですが、そのときにその袋が10枚入りが300円だったんです。初めは高いと思ったんですが、これは自分のごみは自分で責任を持つんですよということを切々と説かれて、皆さんが納得してそれは定着していたんです。

 ところが、合併によって原価である、90円が原価だそうですが、取扱店のところも少しは利益がないといけないって、市販は95円です、95円で販売されます。ここまで下げる必要はなかったんじゃないかと市民の方は言ってるんです。ここまで下げておいて、上げるっていうことはとっても抵抗があります。幾ら合併のためとはいえ、ほかのものとはちょっと違うんです。保内においても、やっぱり自分のごみというか、じゃ出したものは自分で責任を持つという、そういう考え方を植えつけていただきたかった。

 おろすのは、多少低くしてその合併のために他用されたのならいいんですけれども、本当にただ同然、そのおかげでごみを出しているところを見てください。以前は本当にもう詰め込んで詰め込んでいっぱいだった袋が、今はすかすかで皆さん出してます。それだけむだなこともしてるんです、市民は。それが、考え方そのものもやっぱり市民の中からなくなっていた、自分のごみは自分の責任だという考え方も薄れてきたんやないかなと思いますが、その点について、そのときの対応をもうちょっとしっかりとしていただけなかったかなというふうに私は思うんですが、いかがでしょうか。

○議長(宮本明裕君)  市長。


○市長(高橋英吾君)
 
 再質問はちょっとたくさんあるんで、漏れたところは各課長から答弁をさせます。

 日土小学校の急ぐ理由というのは、漏電と耐用。これは、実際に2年前に台風が来てガラスが数十枚割れたと、漏電も1遍あって火事になりそうだったと。あとは雷も怖いんです、雷。それから、南海大地震も怖いということ、いわゆる来たらもう壊れそうだということ。一方には、最初計画したときにはドコモモという話はなかったらしいんで、平成6年ぐらいですか、それからだんだん時代がやってドコモモの話が出てきたということなんです。そういうことと、耐震性の問題もありますので、いろいろ総合して教育委員会が決めたと、それを私がオーケーを出したと、そういう流れです。いわゆる総合的に判断。

 それから、交渉の内容については担当課長の方がよく知っておりますので、私がいいかげんなことを言うと大きなことになりますので、よく知ってる人に話を聞いていただきたいと思います。

 それから、団体の補助金ですけれど、確かに金額はなんですけど、土木、建築は六、七年前の5割に減ってるんです、県は7割減らしてます。したがって、建設業者はその後大分やめました。今度もある会社がやめます。それぐらい減らして、減らして減らして減らしてるんですけれど、やっぱり団体というとこはちょうど三位一体があったんで、一応それによってパイがだんだん小さくなる。しかし、これからは財政課長に聞きますと、中身を精査してやりたいという意向なので、それは私も期待しております。私が一々細かいこと、この団体をふやせとか減らせとかということは不公平になりますので、財政課長を信頼をしております。

 それから、ごみなんですけど、これは結局合併協議会のときにいろいろあったわけです。例えば、市立病院の問題でも旧保内町も候補地であると文書を入れなさいとか、そういうごみ袋は保内町に合わせなさいとか、これいろいろあるわけです。総合的にお互いぎりぎりいっぱい妥協した結果がこうなんです。

 だから、相当私はごみ袋は何とかならんかと、つまり大体2,000万円ぐらい収入が減っちゃったわけです、一気に。だから、今平野では八幡浜市のごみ袋を買うて、大洲の人がこっちに持ってくるような話もいろいろ聞きますけど、要は西予市と大洲は八幡浜市のまねして30円上げたと、八幡浜市がやってるから、それをうちはその後下げたと、合併で、そういうことなんで、なかなか判断が難しいと。だから、それをごみ袋を担当者がやっぱり合併のときに判断して妥協したということだと思いますので、そのときの担当者にまた話を聞きたいと思いますが、一応総合的に判断してそう決まったということです。いわゆる合併すればそういう負担は安く、それからサービスは高くというのが大基本でありますから、これはやっぱりそういうことでやりましたのでこういう結果になったということだと思います。

 その他の問題は各担当課長より答弁をさせます。

○議長(宮本明裕君)  財政課長。


○財政課長(國本 進君)

 上脇議員の質問にお答えをいたします。

 補助金につきましては、合併前の旧八幡浜市、旧保内町におきましてもスクラップ・アンド・ビルドを方針といたしまして常に見直しをしてきました。

 効果ということでありますけども、カットした分、これは新規の事業等に他用にできたということで十分効果があったと思っております。

 18年、19年度につきましては、先ほど言われましたように1割一律のカットということで来ましたけども、議員の御指摘もありますように、今後は各団体の状況を精査して、内容を見て査定をしていきたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(宮本明裕君)  教育長。


○教育長(井上傳一郎君)
 上脇議員の御質問にお答えさせていただきます。

 私は、教育長になりまして、161020日でしたか、PTA関係の方から建築、新築についての要望がございました。それから、同じ月の22日に保存派の方から要望書が出てまいりました。全く反対的な考えでございましたので、地域として話し合ってひとつ出していただきたいという話をしました。地域の方ではそういったようなことを受けていただいたのか、建設準備委員会を開いていただいて検討していただいたようでございますが、それがうまくいかなかったということで報告をいただき、教育委員会としては、それでは小学校の再生検討委員会を開こうかということで、説明もありました、議員さんの先ほどの話もありましたように再生検討委員会を開きまして、成瀬委員長さんになっていただきまして、いろいろと検討してまいりました。その4回の検討委員会の中で最終的な形でできたものを市長の方へ答申という形でしたわけでございますが、その方針が先ほどから出ておりますように、東校舎を残すと、中校舎を改修しながら増築すると、西校舎についてはこれはもう危険であるから早く壊して新しいものを建てていくというような方向性を出しました。そういったような中で、あと地域の意見も、話も聞きながら進めていこうということでございました。

 そのときにいろいろな形で、安全安心な学校ということは私としてはもう一番であるということでございましたので、それも最初に申しまして、それを建てていきたいと、それを願っておるという話をいたしました。そして、残せるものはその中で残していけたらなということを私としては次に話したつもりです。

 ドコモモに入ってるから、20選に入ってるからどうとかこうとかという話はそのときには私は使ったことはございません。子供たちにいいものがあれば残していきたいということは確かに言いました。ですから、一番はやはり安全安心な学校を建設することであるということを訴えてきたつもりでございます。途中、その後、要望書が出た後、ドコモモの方に関係してられる方から、こんないい建物ですよとか、歴史的な文化的なものですよというような陳情書があったことも事実でございます。そういったようなことを受けて、ああそういうことであるんだったらという話で、その再生検討委員会で結果として方向性が出ましたので、それを残すとすればやはり安全なものでないといけんというのは私を初め教育委員会の考えでございましたので、調査をしていただこうということでその専門家にお願いして調査をしたわけです。そうしますと、その結果、いろんなものが安全で残せるというような形でございましたから、そうするとそれを残す方向で考えていこうということでございました。

 ところが、その後、文化庁やいろんな方の人がおいでまして、文化財にもなるであろうという話、最初の方にもそういう話があったかと思いますけども、私はそういうのは受け入れておったつもりもないし、教育委員会でもそういう話はしておりませんでした。ですが、その文化庁の方が、これは日土小学校だけを見においでたんでなくして、県下のほかのところも一緒にということでおいでて、これやったら文化財になるんではないかという話であったということですから、それだったらということで係長を東京の方へ行かせたりして調べていろいろと聞いた結果、その可能性があるということですから、それだったら安全安心な学校を建てながら、残せるものは残して、重要文化財がねらえるんならねらっていこうということで行きました。

 結果的には、いろんな方から重要文化財がもしならなかったらという話でございますけれども、それはなるという確定の誓約書をもらってるわけではございません。ですが、今の形で進むとすればできるであろうということでしたので、今の報告の形になったわけです。

 そのときに、実を言いますと、そういう方向で進めたわけでございますが、再生検討委員会の後調査をして、そして基本計画の検討委員会を昨年ですか、進めていくということでやったわけでございます。その中で、要望のありました職員室を前に出すとか、危険なところは改修していくとか、いろんな条件を検討しながら進めてまいりましたが、その段階でちょうど職員室等は前に出すといろんな体育館との間隔、距離の問題とかその他のこと、その他というよりもその間隔、距離感が一番であるかと思いますけれども、あと通行に子供たちが安全に行くためにはやはり前に出すことは適切でないとかということがありましたから、再生検討委員会のときには前に出す方がいいだろうということに方向性は出ておったんですが、そういったこともやはり検討してみると好ましくないと。ただ、それは安全にできるというような専門家の話でございましたので、そういう説明とか、その他いろんな撤去せよと言われるような方向につきましても専門家で安全に改修することができるし、そしてまた防護さく等もつけて安全に対応できていくということを聞きましたので、そういう方向でいこうということの話を教育委員会で、もうこれことしになってなんですけども、21日に教育委員会を開きまして、それでは今までの方向の中で重要文化財もねらっていこうということで決定いたしました。

 その報告を26日でしたか、私が日土小学校校舎改修の検討基本計画策定地元事前協議会に夜参りまして、代表の方に説明いたしました。こういうふうな方向で進めたいので御理解をいただきたいということでございました。そのときに代表の委員の方が、教育委員会が、私が言いましたから、教育長がそう言うんだったらもうこれは地元の者が何言うても受け入れてくれないなと言われますんで、そうではない、今までも聞いてきたことや今後も、また来年度から、というのは今年度に入ったわけですけれども、実施の計画に入るから、そのときには実際に活動される先生方の必要に応じていろんなところも聞いていかないけんし、またPTAの方やいろんな方の意見なんかも聞いて、そのことが計画に入れれるような方向ができればそれも取り入れていくということで、聞き入れることは大切であろうと思っておりますという話はいたしました。

 ただ、そのときに役員の方がそういうような考えと同時に、日が短こうございましたので、重要文化財になるのかというようなことの説明がなかなか納得がいかなかったという話もそのときに聞かれました。けど、安全な学校だけはつくってくれよという形でその晩別れたわけでございます。ですが、御理解くださいと、了解はしてもらってなかったかもしれませんが、図面とかそういうことを細部にわたって説明いたしましたので、聞いていただいたかなということでございます。

 そして、その後の計画作成検討委員会のときに来ていただく予定に日を決定していましたところ、どういうんでしょうか、我々が行くと賛成したことになるから参加しないと、今までこうして来たんだからそれはもう行かないよと、だが安全な学校だけはつくってくださいという丁重な電話をいただいたという、私が実際に受けたわけじゃないんですが、係の者が受けたということでございますから、そういうふうな電話をいただくんだったら、丁重にしていただいてるから、実際計画したとおり、予定どおりやろうということで会を開きました。その会のときには、確かにPTAのその役員の方はおいでませんでしたが、私もそのときの最初のあいさつ、後のあいさつのときにもちょっと寂しいんだけれども、説明もしてるし、こういうことであったので理解いただけたんではないかなということで進めさせていただきますということでございました。

 ですから、そういうふうな形で、日が短い、期間が短かったので説明が十分届いてなかったということもあると思いますし、そのほかについては時間かけてきたつもりですが、重要文化財という言葉を説明することが少なかったと言えばそれはそうであったかもしれませんけれども、大事なものを残していくよというようなことについてはもう最初から説明してきたつもりでしたので、理解はしていただけたんじゃないかなという、こちらはつもりでおりました。

 先ほどから地域の調査のことも言われましたけれども、そういう話は決まっていく段階での調査はしておりません。ただ、再生検討委員会をしますときに、最初に地域の方に調査を実施いたしました。これについては、委員会としては一応基本的な形で知っておくというだけで公表はしてなかったんですけれども、そのときの調査としては341名の方がアンケートに答えていただきました。新築希望が31.96%、それから今までの工夫でできないのかということが44.5%、それからわからないという答えが23.4%であったかと思っております。ただし、これはもう3年前近くになりますから、一応その段階と今との、今はしてないかと言われたらしてないとしか答えれませんけれども、そういう経過があったということもお知らせできるかなと思っております。

 今でも私たちが教育委員会で考えておりますのは、安全安心な学校、そして近代的な子供たちに学習できる場を与えると、その上にできれば重要文化財といったような建物の中で学習ができれば、日本に今ないわけでございますので、そういうことはどうかなという形で教育委員会の方は進めておりますので、御理解いただいたらなと思っておりますが。

 以上でございます。

○議長(宮本明裕君)  上脇和代君。


○上脇和代君
 
 ただいまの説明で今までの経過十分に理解をさせていただきました。災害というのは時も場所も選ばないわけでございますので、やはり先ほどから教育長も市長も言われておりますように、子供たちが一日も安全な安心のできる校舎で学ぶことが第一前提だと私は思っております。その上にこういうすばらしい建物が残されながら学んでいけることは大変私はいいことだと思っております。今後地元の人との多少な、何といいますか、理解していただけないところもあろうかと思いますが、それが子供たちに影響しないように教育の方でどうぞ進めていただきたいと、このように思います。

 以上でございます。

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住所:愛媛県八幡浜市北浜一丁目1番1号
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