公開日 2014年09月05日
〔上脇和代君登壇〕
○上脇和代君
私は、通告書に従いまして、大綱3について質問をさせていただきます。
本日の質問は、市民に密着したものばかりでございますので、理事者の皆様には慎重審議をいただき、御回答いただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
大綱1は、障害者自立支援についてであります。
障害者自立支援法がことしの18年4月1日から施行されるようになりましたが、法律では障害者や障害児がその有する能力及び適性に応じ、自立した日常生活または社会生活を営むことができるよう、必要な障害福祉サービスにかかわる給付、その他の支援を行い、障害者及び障害児の福祉の増進を図るとされております。市町村においても、障害者の権利擁護のため必要な援助を行うことが義務づけられております。
しかし、この自立支援法ができたことによって、補助金の削減、施設利用者の1割負担など、障害者にとっては大変厳しい現状であります。
障害者団体が発行されている機関紙によれば、法律ができたばかりにもかかわらず、既に退所した人、退所を検討中の人を合わせれば329人に上っていると伝えています。また、施設運営にも大きな影響を及ぼしています。
そこで、問題の第1点は、八幡浜市においても実態を把握していただき、その実態に応じて何らかの支援が必要であると思いますが、いかがでしょう。対策をお考えでしょうか、お伺いをいたします。
第2点は、八幡浜市には障害者が利用している作業所は5カ所あり、そのうち3カ所については市の施設であり、運営には余り支障はないということですが、はまっこ共同作業所は親の会によって立ち上げられ、企業の下請作業や物品販売などさまざまな努力を重ね、11年目になると伺っております。無認可の施設であるため、このままでは補助金も削減され、運営そのものが厳しくなると危機感を感じておられます。
そこで、NPOを立ち上げ、法人化し、安定した運営ができるまで、財政的な面も含めて行政の支援が必要であると思いますが、いかがでしょう、お伺いをいたします。
問題の第3点は、現在はまっこ共同作業所では、生活環境課の職員によって古着リサイクルボックスから運ばれてきた古着を整理し販売し、ささやかな収益を得ています。また、不用な古着については、市の職員によって環境センターへ運ぶという流れで作業を行っていますが、この一連の作業すべてを作業所に任せて補助金をつけて委託していただけないでしょうか。作業所運営の一助となると思いますが、いかがでしょう、お伺いをいたします。
第4点は、消防法の改正により住宅用火災報知機の警報器の設置が義務づけられ、すべての寝室に設置すること、寝室が2階にある場合は階段にもつけなければならなくなっております。障害者支援の一助として、障害者の安全のため、ぜひ警報器の支給をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか、お伺いをいたします。
大綱2は、ちびっこ広場の遊具についてであります。
昨年12月議会において1,113万4,000円の予算を計上され、ちびっこ広場等の遊具を一斉点検され、ことし2月には遊具の修繕、撤去がなされたと伺っております。
第1点は、一斉点検された結果について、その実態はどうであったのか、お伺いいたします。遊具を全部撤去されたところがあるかどうかについてもお伺いいたします。
第2点は、撤去されたところについては補充をされたのかどうか。補充されていないところについては、補充されない理由をお伺いをいたします。
第3点は、松柏ちびっこ広場については、利用者が多いにもかかわらず、親子で乗ることのできる鳥かごのような形をした回転式ジャングルジムが撤去されたまま何の補充もなく、さらに滑り台はロープで封印されたままであります。子供たちの喜びまで封印されているように思われてなりません。どのように対処されるお考えか、お伺いをいたします。
第4点は、八幡浜市の子育て支援については、経済的支援、ボランティアを含めた人的支援等が積極的に進められておりますが、環境づくり支援の一つである公園やちびっこ広場等の整備については、少子・高齢化に沿ったように縮小されていくような感じがしており、子育て支援に逆行しているような気がしてなりません。幼児期の遊びは、心身の調和のとれた発育、発達の基礎を養う重要な学習であり、身近に公園や空き地等があることが身体的、精神的な成長と密接な関係を持っていると言われております。安心して遊ばせることができる環境づくりこそ子育て支援の一つであり、大切であると考えますが、八幡浜市では遊びの環境づくりや遊具についてどのように考えておられますか、お伺いをいたします。
大綱3は、地区公民館にシュレッダーの設置をでございます。
平成15年、個人情報保護法が制定され、高度情報通信社会の進展に伴い個人情報の利用が著しく拡大していることから、法律によって国及び地方公共団体の責務等を明らかにするとともに、個人情報を取り扱う事業者においてはかたく守ることを義務づけられております。
このような状況の中、公的機関においては個人情報の処理がきちんとなされなければならないと思います。
問題の第1は、市の出先機関であるすべての公民館に、個人情報の大小にかかわらずシュレッダーを設置されるべきであると考えますが、いかがでしょう。必要に迫られ、既に購入されたところもあると伺いましたが、一括購入し配置すれば、価格も抑えられるのではないでしょうか。お伺いをいたします。
以上、大綱3について、関係理事者によろしくお願いをいたします。
○議長(宮本明裕君) 市長。
全体の流れとして、障害者とか子供たちとか、非常に弱者の立場で質問されておりますし、少子・高齢化ということで高齢者福祉にも非常に今問題になっております。
御存じのように三位一体は平成16年から18年、いわゆる今年度3カ年でやるわけでございますが、市の財政としては約1年間に16億円から17億円補助金プラス交付税が減らされて、いただくのは2億5,000万円ぐらいで、大体1年間に14億円、15億円減らされておるわけであります。
そういう中で、一番痛手をこうむるのが公共事業で、二、三年前から見ますと5割削減しておりますが、福祉、教育に対してはなかなか切り込めないと。それでも、国や県が高齢者の給食費をどんと削ったり、保育所の運営費を全額削ったり、各市町村の自治体というのは非常に混乱の状態であります。
したがって、この体制がいつはっきりわかるのかということは、19年度の予算を見ないとわからないんですけれど、要は今市町村というのは福祉、いわゆる弱者に対することに対して非常に防御的なことで、新しく施策を立てるというような余裕がなかなかないわけであります。
話がちょっと飛びますけど、この前、東京から来た人に、団塊の世代、もう既に始まっておりますが、東京の火葬場は大体今3日待たないといけないわけです。それで、1日ドライアイス代が8,000円から9,000円、預かり代が8,000円から9,000円、いわゆる高齢者福祉も非常に厳しくなってきておりまして、私がこの前話したときに、あるマスコミから聞いたら、10年、20年後はもう1週間待たんといかん、それは現実に起こっています。
私たちは、そういうことで高齢者に対しては相当知識もありますが、障害者、それから小さな子供たちに対しては決して十分とは言えないのが現状であります。
そういうことで、市としても一生懸命そういうことを考えておりますが、上脇議員の障害者自立支援についての大綱1の1ですが、障害者自立支援法では障害福祉サービスの利用者負担については、際限なく負担がふえ過ぎないよう所得によって月当たりの上限額が設定されており、また上限額を設定してもなお負担は厳しいとの考えから、低所得者の方については個別減免または社会福祉法人減免制度、また食費については減免制度が設けられております。
市としましては、今後も現行制度にのっとった基準での運営を行いたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。いわゆる法律にのっとって、その中でもできる限り個々に対して神経を使うということでいろいろなケースがありますので、そういう弱者に対しては担当課も一生懸命やると思いますので、御理解願いたいと思います。
その他の問題に関しては、各担当課長より答弁をさせます。
○議長(宮本明裕君) 生活環境課長。
○生活環境課長(清水義明君)
上脇議員御質問の大綱1のうち、はまっこ共同作業所に対する対応について、古着のリサイクル収集処分を作業所に委託できないかについてお答えいたします。
現在古着リサイクルにつきましては、旧八幡浜市におきましては各公民館に設置しております回収ボックスに未使用の物や状態のよい物に限り回収し、それ以外は燃やすごみとして分別しております。旧保内町におきましては、資源ごみ収集の日にひもで縛って出していただいております。
回収後についてでありますが、旧八幡浜市では、回収ボックスがいっぱいになれば、職員が収集し、はまっこ共同作業所へ搬入、作業所での整理分別後、使用不能分については市において運搬を行い焼却処分をしているところであります。
議員御提案の件につきましては、平成19年度ごみ分別収集統一化に伴う時点におきまして検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
以上でございます。
○議長(宮本明裕君) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(小西宇佐男君)
上脇議員の大綱1、障害者自立支援についてのうち、はまっこ共同作業所に対する対応でございますけれども、行政支援と財政的支援が必要と思うがどうかとの御質問にお答えをいたします。
障害者自立支援法によりまして、はまっこ共同作業所等の無認可の小規模作業所は地域活動支援センター事業へ移行することになりますけれども、地域活動支援センター事業につきましては、運営について法人格の取得が条件となっております。
市といたしましても、法人格の取得の必要性を強く感じておりまして、現在に至るまではまっこ共同作業所といろいろと協議をいたしております。今後とも、法人格取得に向かって支援をしてまいりたいと考えております。
また、財政的支援につきましては、現状の運営補助の部分のみを考えておりまして、自立支援法の関係、施行に関しまして特別な支援については考えておりませんので、御理解をいただきたいと存じます。
次に、同じく大綱1の3点目でございますけれども、障害者に対する火災報知機の支給についての御質問でございます。
住宅用火災報知機につきましては、議員御案内のとおり、消防法の改正によりまして、新築住宅につきましては平成18年6月1日から、既存の住宅につきましては平成23年6月1日までに設置が義務づけをされております。
ただいまの障害者制度の中での火災報知機の給付でございますけれども、日常生活用具給付事業というのがございまして、基準額の範囲内で障害及び程度によって給付ができる制度になっております。
対象者につきましては、身体障害者の場合は身体障害者手帳の2級以上の方、また知的障害者の場合は障害の程度が重度、または最重度の判定を受けた方でございます。いずれの場合も、火災の発生の感知及び避難が著しく困難な障害者ということで給付要件が整った場合でございます。
なお、自己負担につきましては、現時点では世帯の課税状況によりまして応能負担をしていただいております。
ただ、今回の自立支援法の制度改正によりまして、10月以降につきましては応能負担から1割負担に変わるのではないかと思われます。
以上です。
それから、次でございますけれども、大綱2のちびっこ広場等の遊具についての御質問でございます。まず1点目が点検の実態について、2点目が撤去と補充についての御質問でございます。
平成17年度に実施をいたしましたちびっこ広場の遊具の一斉点検につきましては、旧八幡浜地域33カ所、旧保内地域31カ所、計64カ所のちびっこ広場、児童遊園のうち、51カ所の216アイテムについて点検を行ってまいりました。点検の結果を4ランクに格付をいたしまして、47アイテムを修繕し、52アイテムを撤去をいたしました。
撤去後の補充につきましては、地元からの要望及び利用状況等を総合的に判断をいたしまして検討をしてまいりたいと考えております。
次に、3点目の松柏ちびっこ広場の対応及び八幡浜市では遊具についてどのように考えているかとの御質問でございます。
まず、松柏ちびっこ広場の遊具につきましては、回転ジャングルジムが撤去の対象となっておりましたので撤去をいたしました。御指摘のありました滑り台につきましては、判定結果が2面並べての使用は不可ということで、修繕をすべきか撤去すべきか検討をいたしておりましたので、とりあえずロープで封印をしておりましたけれども、修繕が難しいという状況でございますので、近く撤去をさせていただきたいと考えております。
次に、遊具についての考え方でございます。
平成17年3月に作成をいたしました八幡浜市次世代育成支援地域行動計画の基本目標の5点目といたしまして、子供が安心して暮らせる町の中で、身近な公園の整備として安全な遊び場づくりをうたっております。
今後とも、平成14年3月11日付で出されました都市公園における遊具の安全確保に関する指針にのっとり、引き続き専門業者による点検を実施し、適切な対応に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(宮本明裕君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(谷口光一君)
大綱3の地区公民館にシュレッダーの設置を、すべての公民館にシュレッダーを設置される考えはないかの御質問にお答えいたします。
公民館の設備の整備については、各公民館からの要求事項と政策的な事項を考慮して行っております。
平成18年度において個人情報保護条例が4月1日から施行されるために、中央公民館を含めすべての地区公民館にシュレッダーの整備と各地区公民館からの公民館活動に必要な備品について予算要求を行っております。財政状況が厳しい中、すべての要求事項にこたえることができないために、結果といたしまして公民館活動備品を優先し、シュレッダー整備については先送りの形となっております。
次年度以降に一括または数年に分けての整備を図っていきたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長(宮本明裕君) 上脇和代君。
○上脇和代君
リサイクルの問題なんですけれども、現在牛乳パックを王子共同作業所の方に委託されております。そのような形でぜひ共同作業所の方に委託をしていただきたい。そうすることによって、この作業所が前向いて進んでいくのではないかと思います。19年度に検討していただくということでございますが、ぜひ実現するようにお願いをいたします。
それから、高橋市長にお伺いいたしますが、はまっこ共同作業所は老朽化しており、建てかえが必要と言われておりますが、市長は港保育所の跡地に19年に着工、20年に完成すると約束されておられますが、間違いございませんでしょうか。これを大変望みを持って障害者の皆さんが励んでおります。間違いなく約束を守っていただきたいと、このように思います。
それから、火災報知機については、その段階によって支援されるということでございますので、できれば1割負担でなくて全額負担していただけるような対処をしていただきたい。今のこういう厳しいときだから支援をしていただきたいと、このように思います。
シュレッダーについては、いろいろ各地区公民館から予算要求が出ると思いますが、これは私は必要な必需品として備えるべきものではないかなと思っております。財政が厳しいのもよくわかりますけれども、段階的に設置をしていただきたいと思います。
また、私今度この件で中央公民館にも設置されていないということを初めて知りました。もう既に設置されているものと思っておりましたので、地区公民館だけかなと思っておりましたら、すべての公民館に設置を順次していただきますようにお願いしたいと思います。高橋市長に御答弁をお願いいたします。
○議長(宮本明裕君) 市長。
○市長(高橋英吾君)
はまっこ作業所はいろいろなことで少しおくれておりますが、今年度大平の市営住宅を今壊す、壊しておるため、予算を組んで、その跡地にはまっこ作業所をということでやっています。いわゆる非常に財政的に厳しいので、今財政当局が19年度を目指して過疎債の交渉を検討しております。これが19年度に間に合えばできますし、万が一枠がなくても20年度にはやれるということで、やることには間違いないというふうに私ども思っております。
以上です。
○議長(宮本明裕君) 上脇和代君。