公開日 2014年09月05日
〔宇都宮富夫君登壇〕
○宇都宮富夫君
私は、今回の質問をするに当たりまして、一利を興すは一害を除くにしかずというモンゴル帝国の名宰相の残した言葉を念頭に、市長及び関係理事者と議論をしたいと考えております。
この言葉の意味は、何か新しいことをするより、今ある弊害の一つでも減らすことの方がどれだけすばらしい効果を上げるかわからないと、このように解説されております。大変今日の時代において示唆に富む言葉であり、弊害やむだを省くことの中に今日の政治課題の多くを見出すことができると思います。
さて、質問に移りますが、第1点は税金を投入した公共工事の竣工記念碑に自治体首長の名前を刻んで功績を顕彰することの是非についてであります。
公共事業の完成を記念して市内でも県知事、市長、町長を顕彰する大きな石碑を見かけます。特に道路沿いに建立された立派な石碑は目を引き、何だろうかと思わず脇見運転をしてしまい、交通安全上も問題があるのではないかと思います。石碑建立費用も随分かかっているのではないかと、このように思います。石碑に名前を刻むより、人々の心の中に名前が刻まれる政治家こそ真の政治家ではないかと、このように思います。なぜ公共事業の完成にちなんで立派な石碑を建ててまで自治体首長の名前を刻み顕彰する必要があるのか疑問に思います。
ちなみに、表彰制度の是非は別として、自治体首長初め政治家の功労表彰につきましては、国や地方自治体による表彰制度があることを指摘しておきたいと思います。
私の考え過ぎかもわかりませんが、時の権力者を祭り上げるような公共事業完成記念碑の建立のあり方について、地方自治と民主主義の成熟度を見てしまいます。自治体首長の名前を刻んだ公共事業竣工記念碑の建立の是非について、私はこのような石碑は不要であると思いますけれども、市長及び関係理事者にあえて御所見をお伺いしたいと思います。
第2点は、えせ同和行為の排除についてであります。
同和行政の分野に限らず、どの世界にも本物に似せて人を欺くえせ行為があります。えせ同和行為とは、同和問題の解決は国民的課題であるなどの大義名分を口実に、同和問題の解決にあたかも努力しているように見せかけ、利権を求め、私腹を肥やす行為であります。高額な図書の購入を強要する行為もその一例にすぎませんが、えせ同和行為は人権を看板にしてそれを食い物にする卑劣な行為であります。
このよう行為は、同和問題の解決をおくらせるだけではなく、差別撤廃、人権確立に真摯に取り組む多くの人々の努力を裏切る極めて悪質で許しがたい行為でもあります。当然のことながら排除すべきはえせ同和行為であり、いかなる団体、いかなる個人であってもえせ同和行為は許されることではありません。
えせ同和行為排除に関する認識と対応について、市長初め関係理事者の見解を尋ねたいと思います。
第3点は、議員の各種審議会、協議会委員等への任命見直しについてであります。
先ごろ、全国市議会議長会の都市行政問題研究会は、分権時代における市議会のあり方に関する調査研究報告書をまとめ、各市議会議長に同報告書を送付しております。
執行機関の設置する各種審議会、協議会の委員に議員が就任することについて、同報告書は地方分権推進による議会の厳正な監視機能の発揮と市民の直接的な市政参加を拡充するためにも、議員の参画を見直し、法令の定めのある者以外は議員が委員として各種審議会、協議会に参画することは慎むべきだとの提言をまとめております。
もとより議会は執行機関に対するチェック機能を果たすことが重要な役割でありますが、この点について、議会のチェック機能の不十分さを問う市民の声が聞かれるのも事実であると思います。
ちなみに、自治体の長が設置する附属機関の構成員に議会の議員を加えることについて、行政実例はどのようになっているか、初めに理事者の見解をお聞きいたします。
また、本市における議員の各種審議会等への委員任命の現状はどうか。
私は、全国市議会議長会の同提言を待つまでもなく、議員の各種審議会、協議会委員等への任命を見直すべきだと考えておりますけれども、この同報告を契機に委員の任命権者である市長の御所見をお伺いしたいと思います。
ところで、議長に対して提案でございますけれども、全国市議会議長会の同報告書の提言について、市議会は市議会みずからの課題として議会内部での検討協議をされたらどうかと思います。議長に取り扱いをゆだねたいと思います。
第4点は、八西CATV議会中継の改善についてであります。
本市とは直接関係のない第三セクターである八西CATVへの提言でありますけれども、八幡浜市は出資団体の一員でもあり、市長が理事長を兼務されておりますので、議会中継の改善について市民からの要望をもとに提案したいと思います。
市議会一般質問のテレビ中継について、質問議員の名前をテロップで表示することや議員席が正面から見えるカメラアングルを設けること、聞き取りやすい音声調整などについての提案が市民から寄せられました。市民に開かれた市議会とするためにも、議会中継の改善工夫は大切な課題であると思います。
市民からの提案について、八西CATVでの検討を求めたいと思いますが、市長及び関係理事者の御所見をお伺いいたします。あわせて、今後とも視聴者の声をCATV事業に積極的に生かす努力を重ねていただきたいと思います。
第5点は、公共事業の早期発注についてであります。
国の公共事業の抑制政策や地方財政計画における単独事業の縮減で、八幡浜市の建設業界も大変厳しい状況に置かれております。
本市の投資的事業の推移について見ますと、一般会計ベースで、一昨年度の事業費は43億円、昨年度は25億円であり、大変厳しい予算の縮減状況であります。
このような中、地域経済の景気対策の点からも、公共事業の今年度発注見通しについて大変関心のあるところであります。今年度の投資的事業の予定総額と発注見通しについて、関係理事者に説明を求めます。
また、切れ目のない工事発注が望まれますが、予定工事の早期発注についても関係理事者の御所見をお伺いいたします。
さらに、地場産業育成の観点から、建設業の育成対策について、市長及び関係理事者の御所見をお伺いいたします。
以上で私の質問を終わります。
○議長(宮本明裕君) 市長。
○市長(高橋英吾君)
宇都宮富夫議員の質問にお答えいたします。
全体的には首長、それから議員と両方公平に現在の弊害を除くということで趣旨が一貫しております。そういうことで、非常に答えがしやすいということで、宇都宮議員としては珍しく私に簡単に答えさせていただけるような気がいたします。
まず、大綱1の工事竣工記念碑等の是非について、議員御指摘のように、当市におきましても大きな事業の場合には慣例的に記念碑が、これは建立ですかな、建立されてまいります。また、その碑に市長の名前を刻んでいるものも多数ございます。この記念碑につきましては、事業を後世に伝え顕彰するという意味合いがあろうかと思います。事業に関係された方々の御希望であったものと推察いたします。
御指摘の件でございますが、先ほど述べましたように従来は慣例として対応してまいりましたが、公共事業につきましてはその必要性は見直す必要があるかと考えております。
ただし、地元で建てられた場合は、こちらが指図することはできませんので、今後は状況に応じて検討してまいりたいと考えております。
実は、私が市長になって、字が下手なので、時々書いてくれということがあるんですけれど、ほとんど拒否をしておりますが、ただ一般会計の場合に書いてくれという場合は書いております。名前は入れておりません。ただし、土地開発公社の場合は、なぜか両方入っていると思いますが、その他やっておりません。私、言われますと嫌で嫌でたまらんという方で、喜々として受ける方じゃないので、きょうこう言っていただきましたら、いろいろなところから書いてくれということはお断りできますので、非常にありがたい提案だと思っております。
それから、大綱2のえせ同和行為の排除について4点の質問と思いますが、まずえせ同和行為というのはということでございます。同和問題は怖い問題であるといった人々の誤った意識に乗じ、例えば同和問題に対して理解が足りない等の理由で難癖をつけて高額の図書を売りつけるなど、同和問題を口実にして会社、個人や官公署などに不当な利益や義務のないことを求める行為を指すと理解しております。
2番目、えせ同和行為の悪影響というのは、えせ同和行為により被差別部落や部落出身者に対する予断、偏見を増幅します。
次に、利権あさりの対象にされた企業、団体、個人にも問題があります。同和と聞いただけでかかわりたくない、金で済むならそのとおりに出しましょう、そういう解決方法がえせ同和、団体の多くを許すことにより差別意識と偏見だけが残ります。このことにより、また一人団体等が無意識のうちに部落問題の解決をおくらせ、妨害する極めて遺憾な影響を与えると認識しております。
3番目に、なぜこのような現象は起きるのか。えせ同和団体は同和問題解決のため利権をあさる集団であります。世間一般の差別意識につけ込み不当な要求を求めてまいります。つけ込まれた側にも問題があります。企業、団体が部落問題の正しい認識の欠如によりその場しのぎの対応が傷口を大きくし、不当な要求に屈したものであると思っております。
えせ同和行為排除の方策については、1つ目は不当な要求は毅然たる態度で拒否します。
2つ目として、具体的な要求を受けた場合は、警察、暴力追放運動推進センターまたは法務局へ相談し、指示を仰ぎ、行動します。
最後に、窓口担当者に対応を任せきりにするのではなく、組織全体の問題として対応していかなければならないと考えております。
なお、書籍等の販売は直接判断できますが、えせ同和は時代に順応し、悪質、巧妙な手口になってきております。それを未然に防ぐために、日ごろより啓発活動を通じ諸団体と相互の情報交換を行い、同和問題を正しく理解できるよう研さんし、私たちの資質を高めていかなければならないと思っております。
私が県会のときから、そしてまた市長になってましても電話が時々かかってきます。無理やり送ってきますと着払いですべて送り返しております。
それから、大綱3の議員の各種審議会、協議会委員等への任命見直しについて。長が設置する附属機関の構成員に議会の議員を加えることについて、行政実例はどのようになっておるのか。議員の各種審議会、協議会委員の任命について本市の現状はどうかということであります。
行政実例については、昭和28年1月21日付、自行行発第16号の福岡県知事室長あて行政課長回答がございます。附属機関たる調停委員会に関する疑義の中で、附属機関の構成員に議会の議員を加えることができるかに対し、違法ではないが適当でないとの回答となっております。
それから、任命の状況でありますが、42の審議会等について、議長、各常任委員会委員長等、延べ64議員に就任いただいております。
3番目として、今後の対応について、議員の委員への任命を見直すべき、委員の任命権者である市長の所見を問うということでありますが、議員御指摘の行政実例にもありますように、議員の審議会等附属機関への構成員への就任は、違法ではないが適当ではないとされております。この趣旨は、立法機関と執行機関との機関対立型をとる地方自治制度の趣旨に反するためと認識しております。すなわち二権分立であります。
しかしながら、従来長の諮問機関や附属機関などの審議会等に議員が参画することにより、多角的、総合政策的見地から検討が可能となり、その必要が認知されてきたと全国市議会議長会の都市行政問題研究会報告書で総括されているところであります。これはことしの2月に出されております。
私といたしましては、これまで同様、審議会等におきまして議員の皆様の多角的、総合的、政策的見地からの御意見を賜り、政策遂行に役立ててまいりたいと考えておりますが、市議会として審議会等の委員就任について慎むとのことでありましたら、そのお考えを尊重してまいりたいと考えております。
以上です。その他の問題に関しては、担当課長より答弁させます。
○議長(宮本明裕君) 助役。
○助役(谷口治正君)
それでは、第4点の八西CATV市議会中継の改善についてにお答えをいたします。
議員御質問の八西CATV市議会中継中の質問議員の名前をテロップで表示することなどについてでございますけれども、議会とも協議させていただきまして、あわせて技術的なこと、また時期的に各市町の議会が集中する場合が多いことによる編集作業の問題などがあると思われますけれども、八西地域情報センターに要請したいと考えております。
○議長(宮本明裕君) 政策推進課長。
○政策推進課長(田中正憲君)
宇都宮富夫議員の第5点目の3点目です。地場産業育成の観点から、建設業の育成対策についてお答えをいたします。
本市のような地方都市におきましては、雇用の場を確保して地域の活性化を図っていくには、地場産業としての建設業の振興を図るということは重要なことと認識はしております。特に社会資本整備に伴う公共事業ということにつきましては、振興策として有効でありますが、御案内のようにバブル崩壊後の不況、さらに国、県を初めとする自治体の財政難という事情もあり、事業量が大幅に落ち込んでいるのが現況でございます。
本市におきましても、今年度の投資的事業費は5年前の平成13年度の46%に減少しているのが現状であります。また、三位一体改革等により地方財政は非常に厳しい状況でありますが、地域の活性化を図る上からも必要な公共事業は確保していく必要がありますので、今後も事業の必要度や緊急度を見きわめ、防災対策事業を初め必要な事業を確保してまいりたいと考えております。
以上であります。
○議長(宮本明裕君) 監理開発課長。
○監理開発課長(國本 進君)
宇都宮議員の御質問の第5点目の1つ、今年度の投資的事業の予定総額と発注見通しについて、それから2点目、切れ目のない工事発注が望まれるが、予定工事の早期発注についての2点についてお答えをいたします。
戦後最悪の不況の中で、部分的には明るい兆しも見えてきているようですが、地方においてはまだまだ十分と言えるものではありません。特に建設業界の低迷や先行きの不透明感を訴える声は多く、依然厳しい状態が続いております。これらの経済状況にかんがみ、市内の景気浮揚を念頭に置き、毎年度四半期ごとに当該年度の公共工事の発注の見通しに関する事項を公表し、予定工事の早期発注に努めております。
平成18年度の投資的事業の予定総額は22億3,495万3,000円であります。平成13年度の46.5%にまで減少をいたしております。
発注の見通しにつきましては、補助事業、単独事業の違いはあるものの、早期発注を目標に各事業担当課と連絡調整を密にいたし、発注可能な事業より順次入札を執行いたしております。
なお、今後とも公共工事の年間発注見通しの公表と早期発注になお一層努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(宮本明裕君) 宇都宮富夫君。
○宇都宮富夫君
大変率直な市長の答弁をいただきましたが、一部議論をしたいと思います。
第1点の竣工にちなむ記念碑の件でございますが、市長の御答弁では、地元から自主的に建てたいということであれば、それはもう地元に任す、容認するように聞こえる御答弁もございました。自分は断りたいんだけども、しいて地元からというときにはそれを容認する含みを残したようなお言葉もあったと思いますが、やはり私は無用な負担を住民に避けていただくと、こういう厳しい時代でもございますので、仮に地元から熱心にそういう要請があっても、やはり市長から断らなければ、地元としては今までの慣例ということでなかなか逆に地元から言いにくいという事情もあろうかと思いますので、その点私は心に刻まれる高橋市長の御活躍を期待いたしまして、そのような対応をお願いしたらと思います。
それから、2点のえせ同和行為の排除についてでございますが、答弁の中ではえせ同和団体だけに限ったような答弁でございました。実はこのえせ同和行為というのは、えせ同和団体だけではなしに、従来非常に歴史的な名のある団体の中からも残念ながらこういう行為が起きております。
したがいまして、いかなる団体、いかなる個人でありましても、同和問題を口実にして利権を求める、私利私欲を求める、このことの行為の排除はそういうことでやはりもっとそういう観点からえせ同和団体に限らず私は対応する必要があるというふうに思います。その点について、若干えせ同和行為、とらえる対象が狭いんではないかと思いますので、その点の認識を改めて問いたいと思います。
それから3点、議員の各種審議会、協議会委員の任命についてでございますが、改めてお聞きしたいと思いますけれども、市長の答弁では、議会が自粛するようであれば、それはそれでいいですよと、議会に丸投げした形ですね。そうではなくって、やはり任命権者として議会と理事者、執行機関との関係をどう認識して、任命のあり方についてどうすべきか、もっと主体的な私は判断が必要だというふうに思います。
市長は、全国市長会の都市行政問題研究会の容認する部分だけを取り上げて、その都市行政研究会もこういうふうなことを述べていると、議員が参加することについて。確かに都市問題、全国市長会の同報告書では従来その長の諮問機関や附属機関などの審議会等に議員が参画することによって、多角的、総合的、政策的見地からの検討に資することが可能になって、それなりの成果があったと。次の報告書の内容が大事なんです。しかし、地方分権の推進による議会の厳正な監視機能の発揮と市民の直接的な市政参画を拡充するためにも、議員の参画を見直し、都市計画法に基づく都市計画審議委員等法令の定めによるものにとどめるべきであると、実は市長が引用された部分だけではなくって、そういう結論としてはそういうふうに議会側が位置づけております。
この際、お伺いしますが、従来議員がそういう長の審議会の委員に任命する経過、議会側から要求があったのか、理事者サイドがそういうふうな慣例的にしてきたのか。何か市長のお話を聞くと、議会からそういう要求があったかのような印象を受けますけれども、私はやはりもっと主体的に理事者は理事者で考えるべきだと、行政府と立法府の独立の関係ですね。そして、議会は議会で、議長にも御提案申し上げましたが、議会は議会でやはり自主的に整理するということが大事ではないかというふうに思います。その点につきましても御所見をお伺いしたらと思います。
それから、えせ同和に関連しまして、三役の皆さん、特に意思決定に重要な影響力を及ぼす収入役や政策推進課長、それから教育長、担当課長、建設課長、事業部門の特にそういうところが窓口になりますので、この際えせ同和排除に対する決意を、市長の御決意はお伺いしましたが、お聞きしたらと思います。
○議長(宮本明裕君) 市長。
○市長(高橋英吾君)
工事記念碑のことでございますが、基本的には私がなってから工事記念碑は書いたことはありません。
それと、最近ですけど、いろいろ頼まれますと、例えば千丈の集会所は教育長に丸投げしてやってくれということでやっておりますし、そういうことで、地元から言ってきた場合は自分の名前は書かないというのは私がなってからの基本姿勢で、公のやつにうっかりしてたかなと、それも土地開発公社だけですけれど、そういう点はあります。
それから、えせ同和だけではなしに他の団体は、御案内のように、マスコミの方おられますけど、大手の新聞の退職された方々がどっかへ就職されて、元松山におったとか、どこどこの新聞におって、英吾さん知ってるでしょとかということでよく送ってこられます、五、六万円の。それも似たようなもんで、全部送り返しております。結構多いんです。それで、口調は大体同じですね。そういうことで、先ほど説明しなかったわけですけれど、何件もございまして、全部着払いでうちの秘書室から返しております。
それから、議会の議員のいろいろな参加でございますが、一応私どもは法律や条例に基づいた組織の構成員としてやれという場合はこれはしょうがないと。それから、議員が必要で不可欠と考える組織、例えば水防協議会、こういうのはやっぱり参加していただくと。だから、その他政策決定に関する審議会での参画については、やっぱり検討する余地があるだろうと。結構多いのが社会福祉協議会の各地区の委員、そういうのがおるんで、うちとしても御提案でございますので検討させていただきたいということです。
とにかく議員さんもこれたくさん、各委員長になりますと、一番多いのは文教さんですか、日曜日ばっかり出てこられて気の毒なと思うぐらい多いというようなことで、そういうことであったら、議会と私どもで非公式にでも話していけば解決するんじゃないかと思っております。
その他の御指名の担当者はこれから答弁させます。
○議長(宮本明裕君) 収入役。
○収入役(長島 峻君)
どのような団体であっても、それをもう毅然としてやっていくということはお約束しておきます。
以上です。
○議長(宮本明裕君) 政策推進課長。
○政策推進課長(田中正憲君)
このえせ同和行為というのは、大変まじめに一生懸命同和問題に取り組んでいる人をいろんなことで大変阻害する要素が多々ありますので、私もその部署に以前担当しておりました関係上、そういうのは肝に銘じて毅然とした態度で対応していきたいと思っております。
○議長(宮本明裕君) 教育長。
○教育長(井上傳一郎君)
私の方も先ほどから意見を聞かせていただきまして、本当に適切な御指導、助言ということで受けとめさせていただいております。私も教育長になりまして三度ほど同和教育関係の書籍をという電話がございましたが、すべて断らせていただきました。先ほどの議員さんのあのお話のように、毅然とした態度で今後もいきたいと思っておりますし、また教育関係といいますか、学校、教職員を初めそういった関係の者にも適切な指導をしていきたいと思っておりますので、今後ともまたそういう御指導もいただけたらと思います。
以上です。
○議長(宮本明裕君) 建設課長。
○建設課長(菊池賢造君)
私今回建設課長になりまして、実は先週書籍の購入についての電話がありました。どこの自治体も建設課というなものはあると思いますので、建設課長と言えばつないでくれると、そういうことだと思います。もちろん断固お断りしまして、延々15分ぐらいお話ししました。
まずは、えせ行為であるかどうかを判断する力をつけることが大事ではないかと思っております。そして、断固拒否することと、一人では解決しないと、数人で共有するということが大事であろうと思っております。
以上です。
○議長(宮本明裕君) 人権啓発課長。
○人権啓発課長(田中良三君)
えせ同和行為に対しましては、正面から正々堂々と立ち向かっていきます。
○議長(宮本明裕君) 宇都宮富夫君。
○宇都宮富夫君
私も長年この差別撤廃運動には取り組んだこともございまして、残念ながら全国紙の報道でもございますように、えせ同和団体だけではなくて、これまでまじめに取り組んできた団体の中にも、一部ではあるが、利権とか私腹を肥やすというような行為が最近発覚いたしました。
したがいまして、もういかなる団体でも、いかなる個人でも、行政の公認団体であろうが、そういうかたい決意できっぱりと排除すると、それがやはり差別撤廃のいろんな啓発活動をするよりも、そのさっきの言葉ではないですが、弊害を取り除くと、これが非常に大きな私は啓発効果を生む取り組みだというふうにつくづく感じております。そのことを皆さんに訴えて質問を終わりたいと思います。答弁は要りません。