公開日 2014年09月05日
〔山中隆徳君登壇〕
○山中隆徳君
私は、一般質問通告書に基づき、大綱3点について質問させていただきます。
まず最初に、大綱1、日土地区の県道整備について質問いたします。
現在日土地区には、10年前より活力ある豊かなまちづくりをしようと、日土町振興協議会が発足しております。この振興協議会の役員として、2つの公民館長、主事、24人の部落長、農協組織役員、青年、婦人各種団体、有識者を網羅し、日土地区一丸となって活発な活動を行っている市の友好団体でもあります。この日土町振興協議会の中に、県道整備推進委員会が今年度になって発足し、何度か県道問題の会合を持たれています。
日土地区は1日2台の観光バスが訪れる霊峰金山出石寺があります。車で50分程度かかり、観光面からも早急な道路整備が急がれています。また、市内の県道では一番改修率が悪いところでもあります。旧八幡浜市におきましては飛び地であり、保内町を通らなければ八幡浜の中心部には出られませんでした。ことし3月28日、合併により保内町と一体となり、まちづくりの中でも総合的に道路整備を進められ、日土地区2,200町民の夢を実現していただきたく、質問いたします。
まず最初に、国道197号より日土地区までの磯岡地区が非常に狭い、何とかならないかお伺いいたします。
聞くところによりますと、つい先般、国道より日土までの二、三路線の調査を業者に入札依頼しているとお聞きしておりますが、より詳しい計画説明をお伺いいたします。
また、日土橋より日土東小学校までに15カ所以上の離合困難場所がありますが、今後どのような改修計画があるのか、関係各位の御所見をお伺いいたします。
次に、大綱2、ミカン問題について質問いたします。
現在、わせミカンの収穫も終盤に入り、東京市場価格2割安とマスコミにも報道され、10キロ箱東京市場卸価格、八幡浜市内平均で1,600円から1,700円台となっております。これは1専業農家山どり2,000箱収穫で選果場支払い農家売り上げで、加工率も込んで350万円から400万円の売り上げの見込みではなかろうかと危惧されております。さらに、これより肥料、農薬、摘み取り賃等、生産費を差し引くと、いわゆる可処分所得は250万円から300万円以下になるのではなかろうかと思われます。この問題は、ミカンの町八幡浜の地域経済を揺るがす重要問題であり、たとえ相場の問題とはいえ真剣に考えていかなければなりません。このミカン安値問題に関して、関係各位の御所見をお伺いいたします。
続きまして、ミカン畑廃園の問題についてであります。
国道夜昼トンネルを抜けると、ミカン畑の廃園が右側、左側と多数目立ち、JR八幡浜駅近くまで点在しております。この問題は、この5年間で急速に進み、ミカンの町八幡浜の玄関先でもある景観の悪さに、これでも日本一のミカン産地かと目を疑うばかりです。4年前より中山間事業で廃園措置の国庫予算を使って対策は講じているようですが、どのようになっているのかお伺いします。
また、八幡浜の玄関ということで、近隣の樹園地のことも考えて、杉、ヒノキではなく照葉・広葉樹を造林し、公園という考え方で景観をよくし、荒れ地を解消していく考えはないか、御所見をお伺いします。
次に、大綱3、住所表示と通称の問題について質問いたします。この問題は、同僚の遠藤議員の質問と重なりますが、よろしくお願いいたします。
八幡浜市日土町5番耕地2350番地、そしてもう一つ八幡浜市1132番地の6、この2つの住所は一体どこなのか、皆様おわかりになるでしょうか。これは通称八幡浜市日土町福岡の私の住所であり、八幡浜市矢野町4丁目、宮本明裕議長の住所であります。このように正式住所よりも通称住所の方が市民はわかりやすい、これはだれしも同じ思いではないでしょうか。
現在八幡浜市では日土地区で国土調査が進んでおります。これを機会に正式住所表示は通称名のような市民のわかりやすい表示方法を採用し、市民全体の利便性を考えるべきだと思いますが、関係各位の御所見をお伺いします。
以上で私の質問を終わります。
○議長(宮本明裕君) 市長。
○市長(高橋英吾君)
山中議員の大綱2、ミカン問題について、(1)のミカンの安値問題についてお答えをいたします。
17年産わせ温州ミカンは、昨年に比べるとやや小玉傾向でありますが、天候にも恵まれ、糖度が高く、酸抜け良好の高品質に仕上がっております。農業者もJA西宇和も自信を持って消費者の皆様に届けることができると自負をしながら販売に臨んでいますが、議員御指摘のとおり、価格は下降しているのが現実であります。
その原因を分析してみますと、ことしは表年で量が多いこと、11月になってもブドウやナシ、カキといった果実が市場に出回り、競合したこと、また主に九州産の極わせミカンが11月中旬まで市場に残ったこと、そして消費者のかんきつ離れなどの要因が上げられます。
11月上旬の西宇和産ミカンの初売りに合わせて、私、担当課長も関係者と一緒に上京して市場の御意見を聞いたり、限られた時間でありますが、PRにも努めてまいりました。また、11月26日と27日の愛媛産業文化祭でも職員挙げて販売促進、PR活動を行っております。
12月に入っての販売戦略ですが、市場での要望の多かったスーパーや量販店での試食サービスの徹底とPR、特に10日と11日には本部と各共選から24名が上京し、愛媛県のSPレディと一緒になって巻き返しに努めていくことになっております。とにかく食味のよい西宇和産ミカンの消費拡大を目指しております。
長期的な展望としては、北海道、京阪神方面への生協への販売、運輸会社との提携による消費者への直接販売、愛媛県が推進している近隣諸国への輸出事業への参加などがあるようですが、ミカンの町として八幡浜の活性化を図っていくことは重要な施策であると認識しており、今後もできる限りの支援は必要であると考えております。
次に、ミカン畑の荒廃園防止策と中山間地域等直接支払制度についてでありますが、御承知のとおり、この制度の目的の中に多面的機能増進活動、水路や農道等の維持管理、協定農用地に含まれる耕作放棄地の復旧などがあります。12年度から16年度までの5カ年で協定書の内容に沿った活動に対して補助金が交付されており、一定の成果が上がったことは新聞等でも報道されているところであります。
今年度からさらに5カ年継続されます制度の新たな対策等を各集落で十分に理解していただき、協定に基づいた耕作放棄地の解消等にも積極的に取り組むなど、今後も補助金の有効活用を図っていただきたいと考えております。
また、農業委員会と連携を取りながら、耕作放棄地のあっせん事業を活用した農地の集積を行うことも必要であると考えております。
近隣の樹園地、かんきつ畑等との調和や景観、荒廃園防止策として公園化や照葉・広葉樹の造林をしてはどうかとの御指摘ですが、畑に造林することは農地法の許可が必要であることや所有者からの申請になること、公園の場合、例えば森林公園、都市公園、児童公園等の目的、規模などによって取り組み方もさまざまなようでございます。貴重な御意見として受けとめ、遊休農地の有効活用とあわせて検討していきたいと考えております。
以上です。その他の問題に関しては、担当課長より答弁させます。
○議長(宮本明裕君) 総務課長。
○総務課長(柏木幸雄君)
山中議員御質問の大綱3、住所表示と通称の問題についてお答えをいたします。
住所の表記につきましては、住民基本台帳法の注釈におきまして、都道府県、郡、市、区及び町村の名称並びに市町村の町または字の区域の名称のほか、住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施された区域においては街区符合及び住居番号、その他区域においては地番により表示することとされております。現在八幡浜市の住所の表示につきましては、住居表示実施区域においては住居表示に関する法律に基づいて表示し、それ以外の区域に関しましては法務局にある登記簿に基づいて表示をしております。その表示を変更することはできません。
したがいまして、議員御指摘のいわゆる通称名で住民票上の住所を表示することはできないこととなっておりますので、御理解いただきたいと考えております。
なお、住居表示の推進につきましては、先ほどの遠藤議員の答弁のとおり、今後の検討課題とさせていただきます。
以上でございます。
○議長(宮本明裕君) 建設課長。
○建設課長(石田 修君)
大綱1の日土地区の県道整備についてでございます。
1点目の磯岡地区の幅員が狭い、道路に関して、2点目の離合困難場所が15カ所程度あるがこの解消について、2つ関連しておりますので、一括してお答えをいたします。
議員御質問の道路は、金山出石寺へ向かう主要地方道長浜保内線と川辻で分かれて、日土東小学校の前を通る一般県道大洲保内線がございます。日土東小学校までの区間は、県といたしましても重要区間と位置づけられた路線でございます。議員御指摘のとおり、県におきましては今年度、国道197号から川辻までの調査を委託しており、今年度末までに概略の設計を行うことのことでございます。
ただ、県におきましても昨今の大変厳しい財政状況でございますので、整備につきましては、この概略設計の成果を踏まえ、県道整備推進委員会の意見も伺いながら、計画的、効率的に整備を行えるルート、区間、時期等を検討する等、長期的な視野で取り組まざるを得ない状況であるとのことでございます。
以上でございます。