一般質問 H17.6 清家修一議員

公開日 2014年09月05日

〔清家修一君登壇〕


○清家修一君

 質問通告書に従って、第
1に補助金等の整理・合理化の必要性について、第2に若者の定住化と雇用対策の大綱、2点についてお尋ねいたします。

 大綱第1、補助金には奨励的な補助金と資金援助的な補助金に区分され、奨励的な補助金は、市が特定の行政目的を実現する方法として住民あるいは特定の団体の行う事業を対象にして行い、一つの誘い水として波及効果の拡大をねらおうとするものです。これに対して、資金的補助金はその運営を資金的に援助し、活動を助長するために支出されるものですが、補助金の支出について基準を甘くするとばらまき補助になりがちです。また、本市においても、JAに対しての補助金が問題になっております。新設する場合はもちろん、継続して支出される補助金についても、その目的、効果等について十分検討し、常に大胆に見直す必要があります。財政が厳しくなっていく折、補助金等の整理、合理化の必要性が問われておりますが、お考えをお聞かせください。

 また、旧保内町では、海外派遣研修事業を行っております。農業、商業環境、文化等の視察とシーボルト協会等との交流を深める目的で、ドイツ、フランス等を訪問するヨーロッパまちづくり視察団と、中学2年生を対象に夏休み期間中に異国の文化、経済、生活習慣、国民性の違いを肌で感受し、国際的視野を有する人材を育成し、町の活性化に貢献することを目指すという目的で、ホームステイによる研修を毎年費用の2分の1を血税から助成して行っております。百聞は一見にしかずと言われますが、研修することにより何かをつかみ、それなりに成果もありますが、参加者、費用、時間の問題で公平にいかない面もあります。これらの事業は、今後どのようにされるのか、お考えをお聞かせください。

 平成10411日に、文化の発展という考えで、膨大な費用をかけ、待望の文化会館ゆめみかんを完成させ、今日まで文化の殿堂の役割を背負って運営されております。施設の使用は、住民の文化の向上に役立っているのか、また文化振興とは何をどうするのか、具体的に会館をどのように運営し、創造する文化をいかに広めるのか、明快な回答のないまま、中身のない中途半端な文化振興になっているのではないのか。

 文化には、お金がかかると言われて、毎年約1,000万円の補てん金額を使って自主文化事業を行っております。事業が呼び水となり、投資したことがこの地域の経済面でもよい効果を及ぼすことを願っておりますが、この文化会館ゆめみかんをどう活用、運営していくのがよいのか、自主事業のあり方も含めてお考えをお聞かせください。

 大綱第2は、若者の定住化と雇用対策についてお尋ねします。

 若者たちの転出の希望には、市内に仕事がなく、住みたくても住まわれない、また自分の職業に魅力を感じないと、現状に満足しない要因があり、蓄積された若い人のエネルギー発散の場所がないため、どこか魅力のある場所へ行きたいという思いになってきています。若者の定住化をどうするのか、若者がとどまり、新市の生き生きとしたまちづくりにどう結びつけるのか、若者がみずから主役となって働けるような社会環境をどうつくり上げていくのか、お考えをお聞かせください。

 また、景気は上向いてきているとはいえ、この地域においてはまだまだ景気がよくなった気配はありません。ハローワークの求人もパート採用が多く、とりあえずの仕事になっている傾向もあります。首長、議員は、企業誘致、雇用促進をと口には出しますが、なかなか実行されるものではありません。今自治体としてできることは、企業を小売業、製造業等を育成していくことで一人でも多くの求人をしていただくように、シンクタンクと言われる行政職員が知恵を出し、手助けしていくことだと考えますが、魚とミカンのまち新八幡浜市に新しい産業を誕生さすとしたら、何か考えられているのか。それが雇用にどう結びつくのかを含めて、雇用対策をどうすればよいのか、お考えをお聞かせください。

 以上で質問を終わります。

○議長(山本儀夫君)  市長。


○市長
(高橋英吾君)

 清家修一議員の質問にお答えいたします。

 初めての答弁ですので少し緊張しておりますが、一生懸命やらせていただきます。

 まず、大綱1の補助金等の整理・合理化の必要性についてであります。

 この補助金の整理、統合というのは、どこの自治体も合併すればお互いの今までの成り立ちとか歴史とかということで、非常にかみ合わない点があると思いますが、そういう難しい一番の問題であると思います。国においては、地方交付税の見直し、補助負担金の縮減、さらには税源移譲の三位一体改革が進められております。それにより、財政が逼迫していくことが想定され、今後補助金等の整理、合理化につきましては、絶対に避けて通れない状況となっております。

 そのため、新市の行政改革大綱及び実施計画策定の中で、市の統一した指針の中で、事業の必要性、費用対効果、廃止統合、縮小による影響等を十分に検証し、整理、合理化を推進していかなければならないと考えておりますが、ドイツの問題とか中学生の海外派遣、それから文化会館の補助の問題、これはやはりいろいろ旧八幡浜市との関係で考え方が違うし、また歴史的なやはり検証もしなければいけないと、すべてが悪いということじゃなしに、そこらをやはり1年かけてやらなければいけないと思っております。

 そういう意味で、各問題に関しては担当課長からお答えをしますが、今年度は一応合併の約束ということで、ドイツ、それから中学生、それから文化館に関しては一応やっていきたいと思っております。その他の問題は、担当課長より説明をさせます。

 以上です。

○議長(山本儀夫君)  政策推進課長。


○政策推進課長
(谷口治正君)

 それでは、大綱
1、補助金等の整理・合理化の必要性についてのうち、今後ヨーロッパまちづくり視察団をどうするかという御質問にお答えをいたします。

 海外研修事業につきましては、旧保内町において平成元年から実施し、昨年まで16回、200人余りを派遣をしてまいりました。団員の研修、人材育成はもとより、帰国後の報告会等により、一般住民の意識啓発、国際感覚の醸成に寄与してまいりました。また、海外研修参加者には、国際交流協会の中心メンバーとして御活躍いただき、ドイツのシーボルト協会との交流を深めたり、国際教養講座、敬作ウオーク等の関連事業も活発に実施をされ、地域の活性化が図られている状況でございます。

 御質問の今後の扱いでございますが、合併協議におきましても、国際交流事業については継続し、新市において調整するとなっており、本年も実施いたします。実施方法につきましては、本年から市より国際交流協会に補助金を支出していただき実施することにしております。

 今後につきましては、議員御指摘のように、厳しい財政事情もございますので、毎年実施することは難しいかとは思われますが、検討していきたいと考えております。

 続けるんですか。失礼しました。議長。

○議長(山本儀夫君)  政策推進課長。


○政策推進課長
(谷口治正君)

 ちょっと初めてのことで申しわけありません。

 大綱の2の若者の定住化と雇用対策についての中で、新八幡浜市に新しい産業を誕生さすとしたら何か、また雇用対策をどうすればよいのか、この御質問にお答えをいたします。

 議員御指摘のように、八幡浜市は魚とミカンのまちであります。企業誘致は、当地では適地が少なく、難しいこともございますが、それ以上に、魚とミカンは地域の活性化のための重要な資源でございます。基幹産業として、農業、漁業の第1次産業の振興を図り、これを活性化させることが第一でありますが、これらを有効に活用するとともに、地域間交流、観光に結びつけていくことにより、新たな雇用の創出を図っていく必要もございます。

 例えば、重要施策で説明をいたしました八幡浜港湾・漁港振興ビジョンの推進がございます。観光市場等の交流拠点整備によりまして、新たな雇用が見込めますし、関連産業での雇用も期待しているところでございます。

○議長(山本儀夫君)  商工観光課長。


○商工観光課長
(田中正憲君)

 清家修一議員の大綱
2の御質問についてお答えをいたします。

 今日の経済環境は、徐々に景気は回復基調にあるとはいえ、回復の広がりが地域経済や中小企業にあまねく及ぶという状況にはほど遠い感があり、当八幡浜地域においても生産、雇用、消費のいずれの面においても非常に厳しい環境下にございます。

 さて、若者が定住でき、主役として働けるような社会環境づくりをどのようにつくり上げていくかについてでございますが、御案内のとおり、本市は平地開発可能な丘陵地が少なく、地価が高いため、工業立地が進まないばかりか、周辺市への移転が起こっている状況でございます。

 なおかつ、有力な企業も少なく、また基幹産業である農業及び漁業も不振のため、雇用を求めて地域外へ若者層の流出が続いております。安定した雇用の創出が大きな課題となってございます。

 現在、商工会議所における八幡浜地区雇用促進協議会、またハローワークにおける八幡浜公共職業安定所雇用対策推進協議会において、官公庁、企業、学校等、関係機関が集い、求人情報の発行、就職促進懇談会の開催など、地域の活性化と雇用安定のため、それぞれの立場から議論を深めているところでございます。市としましても、今後とも関係機関と連絡調整を図りつつ、雇用、失業情勢の迅速な把握及び各種雇用施策の充実確保に努めるほか、八幡浜市企業等誘致促進条例に基づき奨励措置を講ずることで、産業の振興、雇用の促進及び市勢の発展を図っていきたいと考えておりますが、いずれにいたしましても、今後の八幡浜の元気創造を図るためには、若い力は必要不可欠でありますので、今後若者定住のための施策等について研究をさせていただきたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

 以上であります。

○議長(山本儀夫君)  学校教育課長。


○学校教育課長
(清水義明君)

 清家議員御質問の大綱
1(2)中学生海外派遣推進事業についてお答えをいたします。

 まず、目的でありますが、国際化時代を迎え、21世紀を担う夢多き中学生を海外に派遣し、異国文化、経済、生活習慣、国民性の違いを肌で感受し、国際的視野を有する人材を育成し、あわせて本市の活性化に貢献することを目指し、実施するものであります。

 研修内容としましては、1、派遣先同年齢青少年と友好交流を深める、2、訪問地見学、語学研修等、体験学習を積極的に進める、3、ホームステイによる異文化等の研修を深める、以上のようなものであります。

 中学生海外派遣は継続するとの合併協議事項に基づきまして、本年度も昨年度同様派遣を実施するものであります。派遣先は、旧保内町で昨年度から二宮敬作生誕200年記念として実施され、本年度も決定されていたとおり、ドイツ、ベルツブルク市などで、旧保内町在住の中学2年生を対象に希望をとり、選定し、10名を決定いたしております。

 教育委員会としましては、八幡浜市中学生等国際交流推進審議会規則に基づき、中学生の国際交流活動推進施策について、今後のあり方について協議、検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(山本儀夫君)  文化振興課長。


○文化振興課長
(水野省三君)

 清家議員御質問の大綱
13、文化会館の活用運営をどうしたらよいのか、自主文化事業のあり方についてお答えをいたします。

 八幡浜市文化会館ゆめみかんは、地域文化をはぐくみ、創造するための一大拠点として事業を展開してまいりました。主な事業といたしましては、まずホールを中心とした自主文化事業、次に生涯学習の拠点としての機能を果たすため、カルチャー教室の開講、ロビー展等を実施してまいりました。

 また、文化活動の担い手、つまり人材育成ということで、企画プロデュース事業の実施、文化会館友の会の育成に努めてまいりました。

 まず、文化振興への貢献ということでありますが、例えば芸能の集いの発表会やピアノリレーコンサートのように、すばらしい施設の中での発表で、従来よりもさらに質の高い発表会となっておりまして、文化会館が確かな貢献をしていると評価をしているところであります。

 さらに、文化会館友の会は、ボランティア組織として、文化会館の事業を支援しておりますが、みずからが文化事業を主催するなど、愛媛県下でも例のないすばらしい文化団体として成長をしております。文化会館整備の最大の成果であると評価をしております。

 次に、自主文化事業についてでありますが、質の高い、生の一流の文化に触れ、多くの方々が感動され、大変好評をいただいております。各種催し物が終わった後、満足した表情で帰途につかれる姿を拝見したり、喜びの感想を聞かせていただくにつけ、文化会館整備の意義を体感していただいていることを十分感じ取ることができます。新八幡浜市におきましても、市民の要望、ニーズにこたえて、幅広いジャンルから事業を選定し、鑑賞の機会の充実を図りたいと考えております。

 さらに、今後は単なる鑑賞型だけではなく、昨年実施をいたしました町民参加によるベートーベンの第九合唱演奏会のような創造型、発信型、育成型の事業を模索して、文化の創造に貢献をしたいと考えております。

 以上です。

○議長(山本儀夫君)  清家修一君。


○清家修一君

 再質問させていただきます。

 補助金等の整理、合理化の必要について、市長から1年をかけてそういった補助金に対して、この財政の厳しい折、避けては通れないというふうなことで、必ずしなければならない事項だということはわかりましたが、私もちょっと補助金についての考え方なんですが、一度保内共選の光センサー導入のときにJAの役員の方とお話ししました。そのときに感じたのは、JAに対して補助金を出すのは当たり前だと、当然だというふうな感じを受けました。補助金は血税であるということをきちんとやはり把握していただきたいというふうにも感じましたが、一連のこの光センサーの不正入札を見てみますと、やはりこの補助金等も一つの要因ではないかというふうな気もいたします。

 そこで、これまで補助してきたものを単に廃止したり、停止したり、減額することは被補助団体の抵抗を受け、整理、合理化がなかなか進まないと思いますが、やはり思い切った改革が必要ではないかと思います。被補助団体の目的、活動、予算、決算、把握するのは当然なんですが、やはりこの機会にすべて補助金をゼロにして、再検討するといったような姿勢はいかがなものかと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。

 それと、旧保内町が行っておりますヨーロッパ事業、中学2年生の海外派遣事業なんですが、行った方に話を聞くと、行ってみなわからないと、これほどよいものはないと。そりゃヨーロッパ旅行ですから、だれしも行きたいんですけど、やはり時間もかかる、費用もかかる、なかなか行けないという人もおります。やはり行くことはそれなりの成果があればいいんですけど、私の感じでは、ただ行って、これこれに海外視察行きましたと、そして報告されました。それで、報告されてもう終わったような気がいたします。これからヨーロッパまちづくりの効果が出るかもわかりませんが、やはりそういった研修に行かれた方は、どんどんこの新しいまちのために意見を言っていただいたりしていただきたいと希望をいたします。

 また、中学校2年生のホームステイなんですが、当初は英語圏のアメリカ、ロサンゼルスに行っておりました。なぜか昨年からシーボルト2000年生誕かということで、ヨーロッパの方に行かれたんですけど、やはり今、目的を言われましたが、どこでもいいんではないかというふうな気がします。当初アメリカ、今度はヨーロッパというような形で、そういったことも市長が言われましたように、1年間かけてそこらあたりを本当に効果が出るのかどうか、検討していただきたいと、要望しておきます。

 それから、文化会館の運営なんですが、行政主導で今までずっといろんな事業をやって、それなりに事業を消化しておりますが、やはりこの文化会館というのは、行政観念ではなかなか文化の施設の運営は難しいと。私は当初から館長をやはりそういった文化にたけた人を、置くんであれば呼ぶべきだというふうに言っておりますが、なかなか財政面でそういった方がおりません。やはり、文化の振興は、行政が主導でやるのでなくて、そういった文化にたけた方が、館長が、また支配人が自由にこの地域の文化の振興にいろいろアイデアを尽くして文化会館を利用することが望ましいと考えますが、もう一度そこらあたり今後の運営の仕方、お考えがありましたらお願いいたします。

 それから、大綱第2の雇用対策なんですが、合併のときのアンケートによっても、これ平成152月にまとめられたもんなんですが、優先的に実施すべき施策として、福祉のサービス、医療効果、農林水産業の振興に次いで、4番目に雇用、就業環境の整備が上がっております、優先的に実施すべき施策として。それで、雇用の機会で、満足をしている人、不満のある人、これのアンケートでは、少し不満、不満であるという方がやはり半数、50%以上になっております。このあたりが地域に定住できない原因もあるかと思いますが、その後152月のこのアンケート以後、どのような不満があるのかという具体的な調査をして、雇用改善策を検討されているのかどうか、これからするのかどうか、そのあたりをお尋ねいたします。

 それと、この新八幡浜も海から魚、山からミカンというようなことで、今ほどこれからも魚とミカンでこのまちを活性化していくというお話だったですが、私はばかげたことを考えるのが好きなんで、ひょっと思いついたらメモをするんですけど、この地域は山あり海あり自然に恵まれたとこです。そこで、酸素を食べようと、酸素ですね、空気中の酸素を食べようというキャッチフレーズで、酸素の多く含んだ食べ物、そういったものを市外に呼びかけてみてはどうかなというふうな、思いつきなんで具体的な策はないんですけど、考えておりますが、そういったばかげたような発想を各市民からも集めて、もう一つ何か産業を興そうではないかと考えておりますが、その点市長のお考えをお尋ねいたします。

 以上です。

○議長(山本儀夫君)  市長。


○市長
(高橋英吾君)

 まず第
1点は、補助金の整理、統合ということですけれど、先ほどお答えしましたように、一応1年間かけてやっぱり相当精査しなければいけない。例のセンサーの問題は、いわゆる我々がトンネルというんですか、国からお金をもらって、うちも自動的に1割補助をしたと、そういう長い間の慣習で弊害が出たということで、国も県も非常に反省しまして、これからJAの補助金に関しては、事業主体は自治体がやるというふうに決まった。そういうことで、その他の問題もありますので、この問題は合併後非常にお金がないという自治体がほとんどでありますので、補助金とかそういうもんの性質とかそういうものをよく議論して、やはりみずから切ると、いわゆるあなたの言うゼロ査定から始めてはということは議論の基本でありますので、そういう気持ちで各担当課にやはりそういう形でやってくれということは、私から申し上げたいと思います。

 それから、ヨーロッパ旅行と中学旅行ですけれど、私も基本的に旅行会社、飛行機会社におりましたんで、国会議員、県会議員、私も県会議員やっておりました。それから、こういうヨーロッパ、それから中学校、値段的に非常に高いというふうに個人的には思います。相見積もりをしておるということですけれど、私が時々新聞見ておりますと、同じような内容ではるかに安いものがあると、そういう点も問題があるんですけれど、意味のないことはやっぱりやめた方がいいんじゃないかと。毎年ドイツへ行くのはどうかなということは、もう既に投げかけております。

 また、中学校のホームステイに関しても、行ける人と行けない人、いわゆる自分の出す金、補助金が5割あったとしても10万円から20万円出せる家庭というのも必ずしも全部ではないと、そういうとこの工夫ですね、どうするのか、不公平じゃないかとか、そういう問題もあると思いますので、この問題も本当に意義があるのかどうかというのも徹底的に議論していきたいと思います。

 それから、文化会館の問題ですけれど、これは決定的に市の市民会館と文化会館の性質がどうも違っておるということです。そういうことで、補助の内容とか、そういうものをやっぱり精査して、市民会館をどうするのか、ゆめみかんをどういう具合に使うのかということをはっきり明確に位置づけをして、その中で本当に必要な補助、こういうものは必要であるということもやはり担当課で検討していきたい。これもやはり1年間かけてしっかりした位置づけをしていきたい。市民会館は非常に音響が悪いです。音響をやると2億円から3億円かかるということで、どんちょうといすだけは直しましたが、ゆめみかんはその点音響はしっかりしておると、こういう特徴もあります。

 また、文化にたけた人を館長ということで、あそこの松山の有名な子規記念館ですか、あそこにやっている人はどれぐらい差し上げているのかわからんですけれど、有名な人になると相当高額な金が要るので、ここらも考えながら、そういうような方をボランティア精神でやっていただける方なら私も歓迎をしていきたいと思います。

 それから、雇用対策ですけれど、雇用というのはなかなか難しいと思います。というのは、八幡浜市が10年、20年前は坪40万円から50万円してたときに、大洲は坪5,000円です。松山の56号線でも坪1万円です。したがって、大洲と八幡浜を見ますと100倍の土地の値段が違う。先見性のある八幡浜の人はそこへ土地を買って、企業が向こうへ行くと、こういうケースもありますし、坪40万円、50万円のところではなかなか工場は建てられないと、これは現状であります。したがって、市町村合併というのは、やはり広域的に物を考えるということで、市町村の線は引いておるんですけれど、実際には八幡浜を中心とした圏域という私は考え方なんです。八幡浜には土地がないから、八幡浜の事業家は大洲か宇和へ行って、そして半分はこちらから働きに行けると、これが理想的ではないかと思います。保内町と合併して、端から端まで見て回ったんですけれど、小さな盆地型ということで、これもまとまった土地がない。結構坪高いということで、なかなか工場にも手を出せないというのが現状でありますが、とにかくこの私たちの八幡浜圏内、お互いに自治体が手を組んで、そこへ雇用をつくるという面も仕方がないのではないかなと思ってます。

 ただし、今度の港湾・漁港振興ビジョンにおいては、まだしっかりした計算はできておりませんけれど、いろいろな形で雇用が生み出されるし、関連企業も出てくるんではないかと期待をしております。

 最後の5番目の酸素を食べようと、結局そういう発想がなかなか出てこない。この前大島の方が来ました。今まで八日市に品物を出しておったんですけれど、それよりかは海鮮朝市に出したところが、そっちの方が非常に売れ行きいいと。私が提案しましたのは、全国大島がたくさんあるから、八幡浜の大島だけじゃなしに、何かネーミングしたらと、全島民が考えて、せっかくあそこのウニも小っちゃくて、しゃきしゃきしておいしいし、それからサザエもある、タコもある、そういうことで大島独特の、それは酸素を食べようというのと違った意味で同じ発想ではないかなと思ってます。そういうアイデアがありましたら、どんどんやっていっていただきたいんですけれど、八幡浜市というのは災害もない、非常に土地が狭くてコンパクトである。また、保内町もコンパクトである。下水道は恐らく保内町と合併しても愛媛県でトップに走っておるぐらい整備率が高いということで、非常に清潔な町だし、それからミカンも市内にあるし、魚も200種類以上揚がる、そしてそれに加えて酸素があると、酸素を食べようと、そういう感覚でやはり町おこしをしていきたいと。今後ともいろいろなアイデアがありましたら、ぜひそういうことは一つのヒントになっていくと思います。

 最終的には、全体の流れの問題として一番大きなのは、補助金の削減ということです。私が市政をあずかりまして6年になりますけれど、一生懸命やって大体健全化になりつつあるということです。最初にやったのは、市長交際費600万円、これを全面公開しまして、私の場合は大体百二、三十万円、何月何日何に使ったか全部今もインターネットで出しておりますし、それから発表もしております。まず、みずから初めてやったということで、特にいろいろな問題がありますが、なるべく福祉の補助は、やはりそれによって、切ることによって相当大きな問題がありますし、非常に細かいお金でありますから、基本的には切りたくないというのが私の心情であります。

 以上、お答えしましたが、もし漏れたことがありましたら再質問結構でありますので、よろしくお願いします。

 以上です。

お問い合わせ

議会事務局
住所:愛媛県八幡浜市北浜一丁目1番1号
TEL:0894-22-5998
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