平成17年八幡浜市議会6月定例会会議録第3号

公開日 2014年09月17日

 

議事日程 第3号

平成17年6月17日(金) 午前10時開議

第1

会議録署名議員の指名

第2

一般質問

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本日の会議に付した事件

日程第1

会議録署名議員の指名

日程第2

一般質問

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出席議員(33名)

  1番  大  城  一  郎  君

  2番  樋  田     都  君

  3番    欠    番

  4番  三  好  辰  彦  君

  5番  竹  岡     修  君

  6番  井  上  和  浩  君

  7番  梅  田  末  廣  君

  8番  上  脇  和  代  君

  9番  菊  池     明  君

 10番  矢  野  忠  士  君

 11番  魚  崎  清  則  君

 12番  山  中  隆  徳  君

 13番  二  宮  雅  男  君

 14番  遠  藤  素  子  君

 15番  武  田  成  幸  君

 16番  清  水  正  治  君

 17番  兵  頭  孝  健  君

 18番  清  家  修  一  君

 19番  上  田  竹  則  君

 20番  松  本  昭  子  君

 21番  宮  竹  萬 治 郎  君

 22番  住     和  信  君

 23番  井  上  正  俊  君

 24番  宮  崎  幸  弘  君

 25番  上  野  和  重  君

 26番  中  岡  庸  治  君

 27番  楠  本  正  則  君

 28番  宮  本  明  裕  君

 29番  岩  切  優  憲  君

 30番  河  野     茂  君

 31番  大  山  政  司  君

 32番  萩  森  良  房  君

 33番  舛  田  尚  鶴  君

 34番  山  本  儀  夫  君

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欠席議員(なし)

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説明のため出席した者の職氏名

 市長         高 橋 英 吾 君

 政策推進課長     谷 口 治 正 君

 総務課長       柏 木 幸 雄 君

 財政課長       山 本 一 夫 君

 税務課長       市 川 芳 和 君

 市民課長       清 水   浩 君

 生活環境課長     坂 田 秀 雄 君

 福祉事務所長     小 西 宇佐男 君

 保健センター所長   永 井 俊 明 君

 人権啓発課長     田 中 良 三 君

 水産港湾課長     上 甲 眞 喜 君

 建設課長       石 田   修 君

 監理開発課長     國 本   進 君

 農林課長       菊 池 敏 和 君

 商工観光課長     田 中 正 憲 君

 下水道課長      河 野 裕 保 君

 保内庁舎管理課長   竹 内   茂 君

 水道課長       松 本 俊 一 君

 市立病院事務局長   高 田 圭 一 君

 会計課長       横 田 昌 弘 君

 教育委員会委員長   平 田 悦 三 君

 教育長        井 上 傳一郎 君

 学校教育課長     清 水 義 明 君

 生涯学習課長     谷 口 光 一 君

 文化振興課長     水 野 省 三 君

 監査事務局長     菅 原 茂 雄 君

 農業委員会事務局長  上 甲 康 薫 君

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会議に出席した議会事務局職員

 事務局長       谷   明 則 君

 事務局次長兼議事係長 山 本 健 二 君

 書記         鎌 田 恭 廣 君

 書記         脇 野 和 仁 君

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   午前10時00分 開議

○議長(山本儀夫君)  これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。

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○議長(山本儀夫君)  日程第1 会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員は、議長において5番 竹岡 修君、20番 松本昭子君を指名いたします。

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○議長(山本儀夫君)  日程第2 一般質問を行います。

 順次、質問を許します。

 清水正治君。

〔清水正治君登壇〕

○清水正治君  新八幡浜市発足最初の本会議において、通告書に基づき一般質問をいたします。

 大綱の1、市営火葬場の件について、大綱の2で市営住宅階段手すりの件についてをお尋ねをいたします。

 1番の火葬場の件につきましては、市民の間でもいろいろとお話をお聞きいたします。いつか私もお世話になるであろうという大事な施設でありますが、現在のこの施設については、理事者の方々は既に理解なされていることと思いますので、説明はいたしません。今後、この施設の移転移築のお考えはおありなのか、お伺いをいたします。

 大綱の2で、市営住宅の手すり取りつけの件につきまして、新しく建設をされました市営住宅にはエレベーターもついて便利な住宅ができております。古い住宅には、エレベーターを取りつけるような構造にはなっておりません。また、古い住宅に住んでおられる高齢者の人にとって、階段の上り下りは大変だと思われます。中には、手すりのついていない住宅もあります。ひどいところでは、2階までは手すりがついていて、そこから上はない状態の住宅もあります。

 全市営住宅の総点検を実施していただいて、高齢者や足の不自由な人たちのために、せめて手すりを取りつけることはできないものか、お伺いをいたします。

 以上です。

○議長(山本儀夫君)  市長。

○市長(高橋英吾君)  清水議員の大綱1、火葬場の件についてお答えいたします。

 八幡浜市火葬場は、昭和の初めに開設され、建て屋及び火葬炉とも老朽化し、ばい煙、悪臭が周辺環境を著しく悪化させていたため、平成8年度に鉄骨づくり平家建て、火葬炉3基を持つ施設として改築し運営しているところでございます。

 議員御案内のように、当火葬場は、現在新築されている他の市町等の火葬場に比べ手狭でありまして、また火葬場への進入路もかなり狭く、近隣の住民初め利用者に御不便をかけている次第であります。

 以上のことを踏まえ、新八幡浜市といたしましては、合併協議での新市建設事業計画に沿って、人にやさしい、自然にやさしい施設の移転新築を図りたいと考えております。

 ただいま、担当課においていろいろあちらこちらと探しておりますが、近々結論が出るもんと確信しております。

 以上でございます。その他の問題に関しては、担当課長より答弁をさせます。

○議長(山本儀夫君)  監理開発課長。

○監理開発課長(國本 進君)  清水正治議員の御質問の大綱2、市営住宅の階段手すりの取りつけについてお答えをいたします。

 市営住宅は、住宅不足の解消に対応するため、供給されてきましたが、量的な充足を第1目標に掲げていたこともあり、古い時代に建築された住宅については、質的には高くない小規模な住宅が中心に供給されているのが現状でございます。そのため、近年のライフスタイルの変化に対応していないものも多く、今後、高齢化への対応や若者の定住促進のために家屋の改善が必要であります。

 旧八幡浜市におきましては、老朽化した市営住宅の建てかえに当たっては、高齢化社会に対応するため、バリアフリー住宅を基本とし、高齢者などに配慮した市営住宅の整備を推進しております。また、既存住宅のエレベーター設置や手すりの取りつけなど、居住環境の改善を推進しているところでございます。

 議員御指摘の高齢者や足の不自由な人たちに配慮した階段手すりの取りつけについては、重要な課題と認識をいたしております。早速、点検調査をいたしまして、共用の階段がある住宅は、65棟ございます。そのうち、階段手すりのついていないのは13棟で、設置費用は約1,000万円程度必要と見込まれます。

 今後の対応といたしまして、年次計画を立て、順次改善を図っていきたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

 以上でございます。

(清水正治君「再質問ありません」と呼ぶ)

○議長(山本儀夫君)  次、遠藤素子君。

〔遠藤素子君登壇〕

○遠藤素子君  私は、質問通告に従いまして、大綱4点について質問いたします。市長並びに関係理事者の皆さんには、誠意ある御答弁をお願いいたします。

 大綱第1点は、市民の声を生かした新市のまちづくりについてであります。

 合併による新市の誕生から、2カ月半の月日が流れました。双方の持つよさをお互いが理解し合い、そのよさを生かしながら、市民と行政、議会がともに力を合わせて新しいまちづくりに取り組まなければなりません。後世の人々があのとき合併してよかったと言えるような、そんなまちづくりをみんなで頑張りたいものです。

 私どもは、合併に際して、ことしの冬から春にかけて、旧保内町を含め1万1,000枚のアンケート用紙を各自宅に配布し、受取人払いによるアンケートの回答をお願いしました。設問の主なものは、新市のまちづくりへの期待はどんなこと、新市の発足に伴う不安は、あなたの暮らし向きは、福祉で力を入れてほしいことは、教育、子育てについて、合併後の市会議員の在任特例の適用について、新市の議員に望むこと、プルサーマル計画についてなどでした。

 集約した結果の特徴を少し述べさせていただきますと、1、市民は暮らし向きが悪化している、60.6%、その一方で議会が市民の期待に十分こたえていないことに怒り、市政のむだ遣いをしっかり監視せよ、74.9%、議員の在任特例適用はむだ、議会はみずからがまず襟を正して直ちに解散せよ、75.4%と、議会に対して叱咤激励している。

 2、政策課題としては、市立病院の診療内容の充実に期待するがトップで62.9%。

 3、福祉の充実、中でも介護保険料や利用料の引き下げを期待、56%、公共料金が値上げされるのではないかと不安、44%、国保税の引き下げに期待、37.4%。

 4、雇用問題、47.4%。特に、若者の職場確保、働く女性が子育てとの両立、60歳定年後も元気で働きたいが仕事がない、市の地場産業の振興と雇用創出対策に期待などが続いております。それだけに、市職員の天下りや、臨時とはいえ公募もなく知らぬ間に職員が採用されていることへの厳しい目が光っています。

 5、一連の港湾行政に関して、埋立地の放任に対する怒りと総額131億円の振興計画見直しを強く求めるなど、切実な声と要望が寄せられております。

 今回は、その中から市民の皆さんの声を以下の点に絞って質問したいと思います。

 まず、私が最も大切にしたいことは、市民の声が生かされたまちづくりということです。市長におかれましては、新八幡浜市の初代市長として対等合併の精神を生かし、また政府の三位一体の改革による地方財政の危機が押しつけられているもとでの市長として、大変厳しいものがあると思います。

 そのような状況のもと、今後のまちづくりにかける市長の思いをお聞かせください。

 次に、公募による市民参加のまちづくりについてです。

 合併して、いよいよこれからまちづくりがスタートするわけですが、市民の声が十分に反映されなければなりません。ところが、今議会の予算案に、市総合計画策定委託料が1,155万円組まれております。これまでにも、いろいろなまちづくり計画のたびに膨大な委託料が出費されましたが、計画倒れになったというものも少なくありません。それは、真の意味で市民のものになっていないからではないでしょうか。

 昨年、私が行政視察で訪れました羽村市では、計画の白紙の段階から、公募によって集まった市民をすべて基本計画の策定委員として任命し、2年間かけてじっくりと我がまちづくりに取り組み、そのことが市民の意識を高め、誇りを持ってまちづくりに取り組むことができたそうです。公募によって、130余名が月2回の割合で集まり、グループに分かれてぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ話し合いを続けたということです。

 住民参加のまちづくりは、時間と手間がかかるけれども、市民と真正面からぶつかり合うことが大事、まちづくりは行政職員だけではだめとのお話は今も鮮明に残っております。当市でも、みんなでまちづくりをしようと広く市民の参加を呼びかけるおつもりはありませんか、伺います。

 3番目に、過疎化及び少子化対策としての子育て支援についてであります。

 一人の女性が生涯に産む子どもの平均数、すなわち出生率が1.29にまで下がり、高齢化社会との関連でも大きな社会問題となっています。当市においても例外ではなく、大変深刻です。

 このような全国的な状況下で、逆に出生率が約10年間で1.8から2004年には2.59まで伸びた長野県下條村のことが報道されておりました。その陰には、何としても人口が減らないようにと懸命な努力がなされたのです。村に若者が定住できるように、家賃格安の村営住宅を構え、子供の医療費無料化を段階的に拡充し、昨年度からは中学生にまで広げるなど、若い人たちが子供が生まれたらここに住もうと思えるような施策が打ち出されております。

 当市でも、八幡浜に住めば子育てがしやすいよと評判になるくらいの思い切った施策が必要ではないでしょうか。

 以下4点について伺います。

 まず、放課後児童クラブ、いわゆる学童保育の拡充についてであります。

 旧八幡浜市内には、学童保育が現在3カ所、引き続き白浜、江戸岡校区の2カ所が開設予定と聞いておりますが、旧保内町にはありません。宮内小学校区などに要望が強いようですが、早急に実施すべきではないでしょうか、伺います。

 次に、延長保育についてであります。

 保育所の午後7時までの延長保育が、白浜保育所1カ所となっています。働く母親にとって午後5時に職場を離れられる人はほんのわずかではないでしょうか。保育時間の延長を望む声が少なくありませんが、そのおつもりはありませんか。

 3番目に、第3子からの保育料の無料化についてです。

 以前、この問題を取り上げましたところ、アンケートでも賛同と要望が強く寄せられております。ぜひ実現を求めたいと思いますが、いかがでしょうか。

 4番目に、乳幼児の医療費については、通院費の無料化の年齢が、この4月から市独自で1歳引き上げられ4歳未満児までとなりました。この点では、子育てを大きく支援することになり、関係者から大変喜ばれております。しかし、この年齢ごろから、子供の動きは活発になり、行動範囲も広くなります。けがや病気も多くなります。今後、引き続き就学前まで段階的に広げるべきだと思いますが、いかがでしょうか。

 4番目に、地域のよさを生かしてという問題です。

 まず、磯崎診療所及び喜木津出張所に医師確保を期待する声が大変強いことを知りました。喜木津出張所は平成9年に建てられたばかりで、まだ10年もたっていません。この地域の方の話を伺いますと、高齢化が進む中、交通の便が悪いため、市立病院にかかったりすると一日仕事になってしまう。ちょっと風を引いたようなときに診療所で診てもらえるようにならないだろうか、1週間に何日かでも医師の派遣はできないかとの切実な声でしたが、いかがでしょうか。

 次に、高齢者などの生活の交通手段の確保について、その拡充が求められていますが、合併後、どのようにされるおつもりですか、伺います。

 大綱第2点は、国民健康保険税の値上げについてであります。

 今、国の悪政によって、大増税、負担増の大波が不況で苦しむ市民に襲いかかっています。年金の保険料アップと給付減、医療費負担のアップ、所得税の定率減税廃止などなど、今後7兆円もの負担増が押しつけられようとしております。

 私は、この7兆円の負担増が実際には個人にとってどれくらいになるのか、市の職員にお願いして試算してもらいました。そうしますと、例えば八幡浜市在住の65歳のひとり暮らしで180万円の年金生活者の場合、年金所得への課税強化や所得税の老年者控除の引き下げ、また住民税の非課税措置の段階的廃止、それが連動して、国保税や介護保険料など今わかっているものだけで合計約6万5,000円の負担増、さらには公営住宅の入居者であればその家賃にも影響するなど、負担増は雪だるま式に膨らみます。これは、この人の1カ月の収入15万円の約半分が飛んでいく計算になってしまいます。

 また、先日こんな声を聞きました。国保税が払えず、悪いところがあるのだけれど医者にかかれないとか、先日医者にかかったらちょっと検査をしただけで9,000円とられた、これからどうやって暮らしていこうかなど、本当に胸がうずくような暮らしの不安状況があります。

 さきに述べましたアンケートでは、約4割の人が国保税の引き下げに力を入れよと回答されています。ところが、今議会には、国保税率の引き上げが提案されています。合併後の最初の議会で国保税の引き上げとは何ということでしょうか。主なものは、介護保険料率の引き上げということですが、税を納める市民の側からすれば、増税には違いありません。今でさえ、国保税で苦しんでいる人たちをさらに苦しめることになり、滞納者をふやすことになるのではないでしょうか。引き上げをやめるべきだと思いますが、いかがですか。

 大綱第3点は、新しい歴史教科書をつくる会の歴史教科書についてであります。

 ことしは、来年度から使用する教科書選定の年と聞いております。頭のやわらかい子供たちには本当によい教科書で学んでほしいものです。ところが、今、日本のアジア外交の行き詰まりが深刻です。その最大の原因は、過去の戦争や植民地支配に対する日本政府の態度にあることは既によく知られているところだと思います。具体的には、小泉首相の靖国神社参拝とつくる会の歴史教科書問題が根底にあります。

 この件に関して、小泉首相は国会答弁で、あの侵略戦争を正しい戦争だったとする靖国神社の立場と政府の見解は違うと表明しています。また、3年前の歴史教科書の採択では、全国で東京都知事と愛媛の加戸知事のみがこの教科書を推奨し、しかも都立、県立の障害児学校にのみこの教科書を使わせるという暴挙を行いました。全国でこの教科書がよいとして採択されたのは、1%にも満たない状況でした。

 ことしは、第二次世界大戦が終わってちょうど60年の記念の年です。全世界があのような戦争を二度と繰り返さないという思いで、平和の未来に向かってこの年を迎え、世界的な規模でいろいろな行事が平和への願いを込めて行われているようです。その土台には、ドイツ、イタリアがヨーロッパでやった戦争、日本がアジアでやった戦争、これはいかなる大義も持たない侵略戦争、不正、不義の犯罪的な戦争であった。そして、それはアメリカが今イラクでやっている侵略戦争とは比べ物にならないくらい非道なものであったという世界共通の認識があります。

 ところが、これを覆そうというのが、靖国神社でありつくる会の歴史教科書だと思います。2,000万人ものアジアの人々の命を犠牲にし、植民地支配した第二次世界大戦を正当化するような歴史観で貫かれた教科書を中学生に使わせては、将来国際社会の一員として、特にアジアでは生きていけない人間を育てることになると思います。

 そのような教科書は採択すべきではないと思いますが、教育長の御所見を伺いたいと思います。

 大綱第4点は、さきの市民アンケートの中で最も関心の高かった市立病院の診療内容の充実に関して伺います。

 これだけ関心が高いのは、高齢化とかかわってやはり生き死にの問題が市民の暮らしの中で大きなウエイトを占めているのだと思います。それだけに、八西地域の中核病院としての市立病院に大きな期待が寄せられていることのあかしでもあると思うのです。

 そこで、寄せられた声をもとに次の6点について伺います。

 まず、脳外科の医師を現在の1人から2人にするなど、医師の安定した確保と医療スタッフ全体の待遇の改善、接遇の改善を求める声が強くありましたが、この点についての御所見を伺います。

 次に、環境改善の問題です。

 診察室の仕切りがカーテン一枚ではプライバシーが守れない。障害者の駐車場が少なくて困っている、病院内の散歩コースが暗いので明るくしてほしいなどがありますが、改善の予定はあるでしょうか。

 3番目に、病気は医師と患者の信頼関係が大切だと思いますが、説明不足や他の病院にかかったからといって診察を拒否されたこともあったということです。インフォームドコンセント、セカンドオピニオンは当たり前にならなければならないと思いますが、いかがですか。

 4番目に、病院の受付管理がこの5月からカード化され、一時は混乱もあったようですが、その目的は何でしょうか。

 5、以前、後発性の薬の使用で医療費を下げることを質問いたしましたところ、今後も可能な限り、効能が同じなら安い後発性の薬品に切りかえていきたいとの御答弁でしたが、その後、利用率はふえているでしょうか。

 最後に、市立八幡浜総合病院が、市民とともに歩み、真に愛される病院に生まれ変わらなければならない大変革の時期に来ていると思います。

 私は、カード化されて受付が混乱していると聞き、2度ばかり見に行きました。一度は、9時半ごろでしたので、落ちついておりましたし、次には7時半ごろ行ってみましたが、5月も半ばを過ぎますと大体落ちついてきたようです。しかし、そこには病院の職員はもちろん、新しい院長や副院長、また事務局長さんもみずからその混雑の場に立たれ、時には患者から厳しい言葉を投げつけられながら、整理をし努力されている姿がありました。順番を待つのに、いすに番号をつけ、座って待てるような配慮もなされており、私は病院が患者を大切にする方向に変えようと、そういう努力をされている、その一端を見せていただいたように思いました。

 その期待を込めまして伺います。

 第三者機関による医療機能評価の審査を受ける取り組みについて、以前同僚議員が質問されました。御答弁は、受審の準備を整えているところだとのことでしたが、最近、市立大洲病院が受審された結果、その取り組みの中で大きく変わったと聞きました。八幡浜ではどのように取り組まれているのか、お聞かせください。

 以上で私の質問を終わります。

○議長(山本儀夫君)  市長。

○市長(高橋英吾君)  遠藤議員の質問にお答えいたします。

 全体の流れとして、非常に、かわいそうな人に対してはいろいろなものを無料にせえとか、そしてこれから将来の子供たちのためには、中学生まで無料ということですけど、けさ赤旗読ませてもらいまして、高知市の場合、中学生までやっておりますが、これは所得制限があるからなかなか全体とはいかないけれども評価するということで、なかなかのいろいろなところありますが、それもまだまだ一部だと思いますし、この三位一体の問題で各自治体に対する交付税の減少等、その他の問題となりますと、今ちょっとなかなかそういうふうにお金をそういう方向へなかなか持っていけない、またお先がちょっと見えないというところですが、最後に、遠藤さん、市立病院の院長先生以下一生懸命やってるという久しぶりにお褒めの言葉をいただきまして、本当に病院側も力が出ると思います。

 そういうことで、鞭ばかりじゃなしに、たまにはそういう温かい御支援ということも励みになると思いますので、今後ともよろしくお願いします。

 そういう意味で、私は市民の声を生かした新市のまちづくりについて、1番、市長のまちづくりへの思い、2番、公募による市民参加のまちづくりについてお答えをしたいと思います。

 まず、第1の私のまちづくりにかける思いでございますが、私、八幡浜市のまちづくりは、旧市町の住民がまず最初にできるだけ早く一体感を持って融和できることが重要であると考えております。

 昨日、上脇議員の質問にもお答えいたしましたように、まちづくりは市民が主役でございます。そのため、市民の皆さんの生の声を聞かせていただく機会を設けていただき、積極的に出向いております。特に、旧保内町へは時間の許す限り足を運び、地域の実情を見せてもらい、市民の声をお聞きしております。今後も引き続き、この姿勢で臨み、地域の理解を深め、まちづくりに生かしていきたいと考えております。

 次に、公募による市民参加のまちづくりということでございますが、今回の総合計画策定に当たりましては、アンケート調査あるいは市政懇談会等により、住民の皆さんの声を吸い上げる予定にしておりますし、審議会においては住民の代表である各層各界の団体の代表の皆さんに御就任いただき、広く声を吸い上げながら策定しております。

 遠藤さんの申します声なき声からもやれということですけど、これはそれが理想でありまして、なかなか難しいと思いますし、またある町では2年間かけていろいろ月2回やられたということでございますが、なかなか皆さん方生活が苦しいし、そんなことよりか仕事終わったら家で休みたいということで、なかなかそういう参加者が少ないんではないかと思います。もしそれをやれば、一つのグループが全体でばっと来られて、そのグループの人たちの声だけ吸い上げられるというおそれもあります。そういう意味で、各界各層の団体の代表ということに決めたんではないかと思います。

 また、議員の御指摘の委員の公募につきましては、既に審議会の設置条例を制定しており、対応は難しいと思いますが、より住民に身近な地域審議会におきましては、委員を公募をいたします。今後のまちづくり関係の審議会、委員会等でも検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 なお、1,155万円は合併をすることによって合併市町村補助金該当事項として県が100%補助をしていただいておりますので、そういうことがなければこのお金は入らないわけで、有効に使っていきたいと思います。

 その他の問題に関しては、各課長より答弁をさせます。

 以上です。

○議長(山本儀夫君)  市民課長。

○市民課長(清水 浩君)  大綱1のうち、乳幼児医療費の助成について就学前まで広げてはどうかという御質問にお答えします。

 乳幼児の医療費の助成については、合併前は旧市町とも通院については3歳未満まで、入院については就学前まで助成しておりました。このような中、合併協議において、子育て支援として、通院分に対し市単独事業として対象年齢を3歳未満から4歳未満に引き上げることになったわけでございます。

 そこで、今後の長期対策として、就学前までということにつきましては、まだ単独分が始まったばかりでございますので、今回の結果や財政問題等を検討した上で方針を決めたいと思います。

 次に、同じく大綱1のうち、磯崎診療所及び喜木津出張所の医師確保についてお答えします。

 平成11年3月、磯崎診療所の医師が退職されました。その後、後任医師の確保に努めておりましたが、昨今の医療行政の中では、医師の確保が困難な状況でありました。このため、地元関係者と協議した結果、平成11年4月から休止ということになりましたので、磯津地区住民を旧保内町の医療機関へ診療バスによる移送をすることで合意し、現在に至っております。

 平成16年度の利用状況は、磯崎地区20名、喜木津、広早地区19名程度で、1日平均8.2名の方が利用されております。

 車については、道路が狭いため7人乗りのワゴン車でピストン輸送で対応しており、現在のところ支障はないものと考えております。

 また、派遣につきましては、市立病院への派遣依頼になろうかと思いますが、医師が足りないということで現状では無理だということでございます。

 次に、大綱2の国民健康保険税の値上げについてのうち、介護分の税率改正についてお答えいたします。

 今回の税率改正は、介護保険の保険給付費が、平成12年度の制度開始以来、毎年増加したことによる改正でございます。これは在宅サービスやグループホームなどの増加によるものでございます。このため、2号被保険者、すなわち全国の40歳から64歳までの方が納付する額も、17年度は16年度に比べ約1,700億円アップの1兆9,169億円となっております。

 1人当たりの負担額も4万5,054円と、対前年比3,389円のアップとなっております。これは全国2号被保険者一律の金額でございます。既に、17年度の納付額も3億679万4,000円、決定しておりまして、現在の税率では約3,400万円の財源不足になる見込みでございます。

 このようなことから、税率改正をするわけでございますが、国保財政の運営の健全化を図るためにも御理解を賜りたいと思います。

 以上でございます。

○議長(山本儀夫君)  保健センター所長。

○保健センター所長(永井俊明君)  それでは、遠藤議員の御質問、大綱1の4の2、高齢者の交通手段の確保についてお答えいたします。

 現在、旧八幡浜地域におきましては、高齢者福祉タクシー等利用助成事業により、要件に該当する高齢者に対し、タクシー券等のチケットを交付し、高齢者の外出を支援いたしております。また、旧保内地域におきましては、磯津地区から保内町の医療機関等や目的地までの診療バスとあわせた外出支援バスを運行し、高齢者の方に利用をいただいております。

 今後につきましては、地域の特性に配慮しながら、最も効果的な方法により高齢者の交通手段の確保に努めたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○議長(山本儀夫君)  福祉事務所長。

○福祉事務所長(小西宇佐男君)  遠藤議員の大綱1の3番目、過疎化及び少子化対策としての子育て支援について、3点でございます。

 まず1点目、放課後児童クラブ、いわゆる学童保育の拡充について、2点目が延長保育について、3点目が第3子からの保育料の無料化についての御質問にお答えをいたします。

 まず、1点目の放課後児童クラブにつきましては、3月議会の御質問に、今後は各小学校の協力を得ながら希望に応じ放課後児童クラブの拡充に努めてまいりたいとお答えをいたしております。

 その後、希望の多かった白浜小学校、江戸岡小学校との交渉の結果、両校とも前向きな回答を得ております。

 今後は、松蔭小学校、宮内小学校と拡充に努めてまいりたいと考えております。

 次に、2点目の延長保育についてでございますけれども、現在、7時までの延長保育を行っておりますのは、議員御指摘のとおり白浜保育所1カ所でございます。

 ただ、他の保育所におきましても、6時までが4カ所でございます。5時半までが5カ所で、働く方々にできるだけ配慮をしている状況でございます。

 今後とも、できるだけ希望にこたえるように努力をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。

 次に、3点目の第3子からの保育料の無料化という御質問でございます。

 この件につきましては、平成16年12月議会で同様の御質問がございまして、申しわけございませんけれども、現在の財政状況を勘案いたしますと、第3子からの保育料の無料化は難しいとお答えをいたしておりますが、今回も、まことに申しわけございませんけれども、その御答弁で御理解をいただきたいと存じます。

 以上でございます。

○議長(山本儀夫君)  病院事務局長。

○市立病院事務局長(高田圭一君)  大綱4、市立八幡浜総合病院の診療内容の充実について、1点目でございますけれども、医師、看護師の質や接遇の改善、安定した医者の確保、脳外科医の増をについてお答えをいたします。

 接遇につきましては、医師、看護師にかかわらず、医療従事者全体の問題として十分認識をいたしております。

 看護部門におきましては、年間4から5回接遇研修を実施をいたしておりますけれども、医師につきましては、平成15年に実施後、時間も経過をいたしましたので実施の方向で調整をしたいと思っております。

 この接遇問題に関しましては、先般の組合との団体交渉の中でも研修の充実を図ることで合意がなされております。

 次に、医者の確保についてでありますが、新臨床研修制度が実施をされて以来、医師不足は全国的な傾向で、特に過疎地域におきましては深刻な状況となっているところでございます。

 当院といたしましては、これまで以上に大学医局との連携を図り、医師確保に努めてまいりたいと考えております。

 脳外科医の補充につきましては、現在も努力をしているところでございますけれども、当面、脳外科の診療の一部を内科医がカバーし、質の維持に努力をしておりますので、御理解をいただきたいと存じます。

 それから、当院には、現在2名の研修医が在籍をしておりますので、研修終了後に何とか当院に残っていただけるよう努力をしてまいりたいと考えております。

 2点目、環境の改善についてお答えをいたします。

 当院の外来棟は、築後45年が経過、第2病棟におきましては41年が経過、第1病棟は27年経過をしており、いずれもかなり老朽化が進んでおります。

 これまでも、必要に応じまして建物の部分的な改修は行ってまいりましたけれども、御指摘のように、一部外来診察室において患者さんのプライバシー保護が十分でないところや、駐車場、トイレ、喫煙場所など、今日求められております病院機能に対応し切れていない状況も見受けることができます。

 このため、病院機能評価受審を契機として、ハード・ソフト両面の改善を図ってまいりたいと考えております。

 3点目ですけれども、信頼関係、インフォームドコンセント、セカンドオピニオンは当たり前という御質問にお答えをいたします。

 最初に、インフォームドコンセントの取り組み状況でありますけれども、よりよい医療を提供するためには、医療従事者による適切な説明と患者の理解と同意に基づいた医療、患者との信頼関係を重んじた医療の提供に努めることが重要であります。

 この意味からも、当院では、わかりやすく説明するなど、患者中心、患者の側に立った医療を心がけて取り組んでおりますけれども、今後におきましても、親切丁寧な説明を行い、患者の気持ちや考え方に耳を傾けるよう努力をしてまいりたいと考えております。

 次に、セカンドオピニオンについてでありますけれども、これを直訳をいたしますと第2の意見ということでありますけれども、具体的には診断や治療方法について主治医以外の意見を意味しております。

 重大な決断をしなくてはならないとき、他の専門医に相談したいと思うのは当然のことでありますけれども、現実にはどこの医者がどれほどの技量と情報を持っているのか、一般の患者には多くの情報が提供がなされていないという問題点もあるようでございます。

 このセカンドオピニオンに関しましては、当院で5月に立ち上げました患者様相談室で相談に応ずることといたしております。

 インフォームドコンセントとセカンドオピニオンは、車の両輪であります。県内の二、三の病院ではセカンドオピニオンに取り組んでいるところも承知をいたしておりますので、今後十分検討をしてまいりたいと考えております。

 なお、当院では、患者さんが希望する他の医療機関への紹介を行っておりますので御理解をいただきたいと存じます。

 次に4点目、新しい受付、医事会計システムですけれども、これの目的についてお答えをいたします。

 新しいシステム導入の目的といたしましては、1点目として、患者さんお一人に一つのID番号をとり、患者さんの取り違えまたは検査伝票等の誤記などを防止することであります。

 2点目といたしましては、ID番号をつけることにより、各科ごとにあった患者さんのカルテを合冊して一冊にすることが可能になりました。この合冊化によりまして、診察時において、より全体的な病状判断ができますし、検査データ等もまとめて整理することができ、今まで以上に的確な診療ができるようになります。

 3点目といたしましては、カルテ同様、各科ごとの診察券も一枚のカード型となり、この診察券で自動再来受付機での受付が可能となりました。この受付機と新しいカルテ保管庫の導入によりまして、受付時間の短縮が図られ、朝の受付時の混雑が解消されつつあります。

 4点目といたしましては、この合冊化及びカルテの保管、管理方式を導入したことにより、病院機能評価を受ける条件の一つをクリアできたと考えております。

 新システム導入の目的は、以上、お答えをいたしましたけれども、導入当初におきましては、職員はもとより患者さんもシステムに対するふなれなどから、混乱、混雑が生じ、大変な御迷惑をおかけをいたしました。しかしながら、日に日にスムーズな運営ができるようになってまいりました。今後は、このシステムをより効率的に活用してまいりたいと考えております。

 5点目、後発性の薬の使用割合、いわゆる特許切れの薬についての御質問でございます。

 当病院の医薬品の選定、購入につきましては、薬事委員会により審議決定をいたしております。

 議員お尋ねの後発性の薬の使用割合でありますが、当院採用医薬品約1,200品目のうち、61品目となっており、導入率は5.1%、5.1%となっております。

 この後発性の薬につきましては、先行薬と同様の成分で同様の効き目であると言われておりますので、費用も安く患者さんの負担が少なくて済むというメリットもございますので、今後におきましても薬事委員会等の場におきまして十分検討を進めてまいりたいと考えております。

 最後になりますけれども、病院機能評価への取り組みについてお答えをいたします。

 病院の機能を中立的な立場で評価し、その結果、明らかとなった問題点の改善を支援する第三者機関として、財団法人日本医療機能評価機構が設立をされ、病院機能評価が開始されて以来、2005年5月現在、1,635病院が認定を受けております。これは全国の病院の17.9%、約18%という数字になります。

 現在、受審中の病院も多数あります。また一方では、2005年7月、ことしの7月からは審査項目がバージョン5となり、年々厳しい審査内容となっております。

 当院におきましても、昨年春から受審に向けて院内全職種によるリーダー、サブリーダー会を立ち上げ、定期的な勉強会を行うとともに、サーベイヤーを招聘をいたしまして講習会などを行っておりました。

 しかしながら、ことし5月の医事会計システムの更新に伴うカルテの一元化などの作業のため、現在は中断をしておりますけれども、受審に向けて全職員が一体となって取り組むことで自覚と意欲の向上が醸成されますので、受審に向けての準備作業を再開し、早い時期の受審をしたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(山本儀夫君)  教育長。

○教育長(井上傳一郎君)  遠藤素子議員御質問の大綱3、つくる会の歴史教科書を初め、教科書採択についてお答えいたします。

 昨年度の小学校に引き続き、本年度は中学校の教科書採択の年となっており、御質問の歴史教科書を初め全教科の教科書の採択を行います。

 教科書の採択の権限は、市町教育委員会にありますが、採択に当たっては地区内の市町が共同で同一教科書を採択することになっています。

 八幡浜市は、八幡浜・西宇和地区教科用図書採択協議会を設立し、伊方町と共同で採択することになっております。

 歴史教科書は、御質問の新しい教科書をつくる会のメンバーの執筆した教科書を初め、文部科学省の検定を得て合格した7社7種の教科書が採択の対象となっております。

 各教科の専門知識や指導経験の豊富な教師の中から、調査員として採択協議会規約に沿って委嘱し、調査観点に沿って教科書を比較調査してもらっています。

 その主な観点としては、1つには、取り扱う範囲が中学校学習指導要領によっているか、2つ目に、程度が生徒の心身の発達に適応しているか、3つ目に、生徒の生活実態や地域性に配慮されているか、4つ目に、生徒が自主的に学習を進めるにふさわしい配慮がなされているかなどのこの観点で十分に調査研究します。

 その調査結果を保護者、学校関係者が参加する選定委員会に諮り、意見聴取をし、そこでの意見を参考にし、最終的に採択協議会で選定、採択し、教育委員会で決定することになっています。

 採択協議会では、過度な宣伝行為などの外部からの影響に採択が左右されることなく、中立の立場で適正かつ公正な教科書採択に努めてまいりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

 なお、松蔭小学校に設置しております教科書センターにおいて、6月17日より、土曜日、日曜日を除く14日間、教科書展示会を実施することになっております。

 教育関係者のみならず、市民だれでも閲覧できるようになっておりますので、この場をおかりいたしまして紹介させていただきます。より多くの方の閲覧を願っております。

 以上でございます。

○議長(山本儀夫君)  休憩いたします。

 再開は午前11時10分であります。

   午前10時56分 休憩

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   午前11時10分 再開

○議長(山本儀夫君)  再開いたします。

 遠藤素子君。

○遠藤素子君  再質問させていただきます。

 まず、大綱1ですが、市民の声が生かされたまちづくりということで、実はこれ、合併協議会でつくられた、合併してこんなまちをつくりますというものです。このまちづくりの目標、3ページに新市まちづくりの理念、その第1番目に、みんなでまちづくりをしよう、市民の自主的参加ということが掲げられております。このまちづくりの目標、本当にすばらしいものができていると私は思うんですが、それを本当に生かそうとするなら、自主的に市民が参加できるような会をやはりつくるべきだと私は思います。

 審議会に公募をすると言われましたが、具体的にどういうふうな形で公募されるのか、人数などが決まっているんではないかと思うんですが、さきの議員に対するリコール運動に見られましたように、市民は本当に大きな力を持っています。そういう力を生かすためにも、市民が自由に参加できる審議会、審議会、名前はどうなるかわかりませんが、本当にたくさんの市民が自由に物が言えるような、そういう会をつくるべきだと私は思うんですが、いかがでしょうか。

 サッカーのジーコ監督がその信念として、いい仕事は若手もベテランも自由に物を言える環境からしか生まれない、こういうふうに述べております。形を整えた形式的な会議ではなくて、みんなが自由に物が言える場をぜひつくっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 それから次に、子育て支援の放課後児童クラブについてですが、保内の方は来年度に松蔭と宮内をという御答弁だったと思いますが、来年度にということは来年度からということでしょうか、来年度取り組むということでしょうか、ちょっと確認したいと思います。

 それから、第3子からの保育料の無料化、これは前回質問しましたところ、二千数百万円でしたか、それでできるということでした。例えば、今度沖新田を埋め立てるのに42億円ですね。これを1割縮小しただけでも、4億円というお金が浮く、これはいろいろありますけども、例えばの話です。二千数百万円という金はそう大きな額ではないと私は思うんです。本当に人口増のために、子育てを本当に支援しようというなら、そんなに大きなお金ではない、やれることではないかと思うんですが、いかがでしょうか。

 それから、4番目の磯崎診療所についてですが、11年3月に地域の人と合意をして4月に休止をしたというお話でしたが、磯崎の区長さんにお話を聞いたんですが、医師を探してもらっているというふうに聞きました。そこのあたり、どういう合意だったのか、もう一度お聞かせください。

 それから、大綱第2の国民健康保険税、これは介護分だと言われました。しかし、今度介護保険が大きく改悪されようとしています。衆議院も通過しておりますが、軽度の要支援とか介護度1の人の在宅支援、ヘルパーさんの家事援助が削られようとしておりますし、特別養護老人ホームなどのホテルコスト、これをとられますと、今年金で入っている人たちが入れなくなるというふうな非常に深刻な状況が待っています。そういうときに、介護保険料は上がるけどもサービスは下がるというふうなことになって、本当にお年寄りにとっては冷たい仕打ちというふうに映るんではないかと思うんですが、この点、どういうふうにお考えでしょうか。

 それからまた、合併に当たっては、サービスは高く負担は低い方に合わせるから、心配ないんだという御答弁を何回もいただきましたけども、今度のこの国民健康保険税の割合をみますと、保内側は2万500円から2万1,500円、平等割が2万9,000円から2万9,500円に値上がりします。ただし、2年間はその基金で見ましょうということですが、3年後からは値上がりするということになります。サービスは高い方に、負担は低い方にということと矛盾すると私は思いますが、いかがでしょうか。

 それから、大綱3の歴史教科書の、これ公民もそうですが、選択の観点として地域性ということが言われました。実は、この八幡浜市からも中国に出張されている方が少なくありません。そういう方が非常に仕事がやりにくくなるとか、それからきのうの愛媛新聞見ますと、歴史で揺れる交流ということで、松山市と韓国の平澤市との間でちょっと住民の間で溝ができているというふうなことも載っておりました。

 もしこの教科書が採択されるようなことになりますと、地域でもこういう溝が広がっていって大変な状況になると思いますので、そこらあたりをぜひ考えていただきたいと。というよりも何よりも、この第二次世界大戦を間違った戦争ではない、正しい戦争だったというふうな歴史観で貫かれた教科書を子供たちに渡すことは、これはうそを教えるということになりますので、これについて教育長の御所見がなかったんですが、その点について伺いたいと思います。これは個人としてのです。

 それから、市立病院については、私は実感として本当に努力されていると感動したもんですから申し上げたまでです。本当にその方向で、今、大洲や松山に患者が流れている、そういう部分もありますが、逆に八幡浜の市立病院はいいぞというふうなことになって、よそからも来てもらえるような、そういう病院になってほしいと本当に切望しているわけです。

 そのためには、お金も要りますし、そういう意味では八西地域、患者の数からいっても三崎の半島までの患者が来ているわけですから、八幡浜市立というよりは八西地域の施設事務組合といいますか、共同でやっていくことがどうしても避けられないんじゃないかと思うんですが、その点いかがでしょうか。

○議長(山本儀夫君)  市長。

○市長(高橋英吾君)  7点ばかりありますが、私が答える範囲で、その他は担当課長より説明をさせたいと思います。

 市民参加ということでありますが、ジーコ監督の姿勢を、これは選手だけでサポーターは入ってないわけであります。我々から見たら、サポーターなしではサッカーもない。もちろん議員さんだけでもだめですね。市民がなくては成り立たない。そういうことで、あの人は選手間だけで言っていて、その自治体における市民全体巻き込んだ話ではないと思います。

 そういうことで、いろいろ私たちも、手法の問題でありますが、とにかくなるべく市民の声を上げたいというのは、これ基本姿勢です。どうやったら一番いいのかということで、先ほど申しましたように、意外に、募集したら一部のグループしか来なかったとか、その人たちに引っ張っていかれるというような事例があるので、私が申しましたように、ある程度規則的なものをつくって、審議会の公募に関しては細かいことは担当課長から話させますけれど、基本的な考え方は私はそう思っております。

 それから、よく遠藤さん言われるんですけれど、共産党は東京の国会の質問見ておりますと、軍事を減らして福祉に回せというのが得意の論法でありますが、今度も港湾を減らして福祉に回せということですけど、この港湾というのは一つの我々が今一番大事な防災上の問題がある。震度7が来た場合と。いわゆるそういう地震対策で、今度予算持ってきていただいております。

 なお、42億円のうち43%は交付税で返ってきます。これ、何遍でも言うておるんですけれど、いかにも42億円全部市民が払わんといかんというような感じなんですけれど、そのうちを割けというんですけど、これは縦線でそういう予算があるから私たちがこうやるんで、もしそれを要求しなければ42億円という金が出てこんわけですね。その部分だけ削れば、港湾振興ビジョンの形にならないということで、お気持ちはわかるんですけれど、なかなかそういうふうに自由自在にできないと。金日成ならできるかもわかりませんけど、日本は民主主義でありますから、なかなかできないと。

 それから、市立病院の問題ですけれど、ことしのできたら9月ぐらいに市立病院をどうするかという委員会をつくって、私の気持ちも事務組合じゃないとやっていけないというふうに考えてます。理由は、半分の患者さんが西宇和郡ということですね。

 それから、今大体外来が800から900来ておりますが、現場の方に聞きますと、これは非常に人数が多くて、お医者さんも1人ゆっくり話せばいいんですけど、1人10分話したら1時間に6人しかできない。そういう時間の制限があるので、ある程度苦労されてるようですが、事務組合という話は市民の間からも出ておりますし、有識者の間からも出ておる。

 とにかく、非常に古いんで、いわゆる全国的にトイレにしても冷暖房にしても使い勝手も悪いし、いろいろありますので、これは真剣に市民合意のもとでやらないといけないと思います。約130億円のうち20億円は合併特例債でいただきますが、残り110億円は自前でやらないといけないという非常に厳しい、港湾振興ビジョンとは全く違うという観点もお答えをしたいと思います。

 その他の問題は、各担当課長より説明させていただきたいと思います。

○議長(山本儀夫君)  政策推進課長。

○政策推進課長(谷口治正君)  地域審議会の公募をどうするのかということでございますけれども、双方に旧八幡浜市、旧保内町で審議会を設ける予定にしております。3名を公募したいというふうに今準備を進めております。

 広報紙等で、また呼びかけることになると思いますので、その際にはよろしくお願いしたらと思います。

○議長(山本儀夫君)  市長。

○市長(高橋英吾君)  答弁漏れありました。

 負担は低く、サービスは高くということですけど、私は、サービスは高く、負担は低くといったことについては否定はいたしません。これは全体的なことを言うたわけです。ただ、この考えは基本的なことを述べたものでありまして、国保のような独立採算制を基本とする特別会計にはなかなか当てはめることはできません。

 当然、このような会計は黒字にしか、しなければならないわけであります。低い負担によって赤字になったのでは意味がありません。この介護分は、16年度は市町とも赤字であったわけです。したがって、新八幡浜市の国保会計の介護分が赤字にならないようにするためにも、税率を上げる必要があるわけです。必ずしも、負担は低い方にという考え方は、すべてのことには当てはめて言ってるわけではございません。

 そういう意味で、法律は特別会計とか企業会計とか別々に、一般会計とは別にしとるわけです。だから、遠藤さんが言うように、何の予算でも横へぽんぽんぽんぽん入れるということは、なかなかこれ法律上難しいと、気持ちはわかるんですけれど、そういうことはなかなかできにくい。そういう意味でございますので御理解願いたいと思います。

 以上です。

○議長(山本儀夫君)  市民課長。

○市民課長(清水 浩君)  磯崎診療所の件でございますが、医師を現在探していると、それでどういう地区との合意があったかということでございますが、先ほどの答弁の中でも述べましたが、この磯津地区へ診療バスを回すという合意でございます。これは、例えば磯崎地区であれば月曜日と水曜日、それから喜木津、広早地区は火曜日と木曜日、1日交代で回すというような、そのような合意ができております。

 そのほか、診療バスだけではなしに、買い物などにもこのバスを使われているようでございます。

 以上でございます。

○議長(山本儀夫君)  保健センター所長。

○保健センター所長(永井俊明君)  今回の介護保険改正に伴い、介護保険のサービスの低下につながるのではないかという御指摘でございます。

 一応、介護給付、今回の保険税の値上げにつきましては、今、市民課長が御説明しましたように、1号保険者の保険料でございますが、保険給付費全体では平成12年4月から16年4月までのを比較しますと、全体で103%の伸びを示しており、当八幡浜地区につきましても同じように居宅及び在宅のサービスが給付費がふえている状況でございます。

 それで、今回の改正につきましてはまだ審議中でございますが、正式な通知は来てないんですが、大体改正の要点としましては、新予防給付の創設と、それから地域支援事業の創設、それから先ほど御指摘にありました施設給付費の見直しですが、これ、特老等の施設給付費の給食、居宅費や食費についてを保険給付の対象外とするということですが、一応このことにつきましても低所得者につきましては補足的給付を創設するなど、低所得者には対応いたしておりますので、御理解をいただいたらと思います。

 以上です。

○議長(山本儀夫君)  福祉事務所長。

○福祉事務所長(小西宇佐男君)  遠藤議員の再質問にお答えをいたします。

 まず、放課後児童クラブについてでございますけれども、私は年度は言っておりません。今後はという言い方をいたしましたけれども、一応、希望校が多うございますので、所管課といたしましては平成17年度に白浜小学校と江戸岡小学校の2校を、次年度に松蔭小学校と宮内小学校の2校をという形で予算の要求をいたしたいと思いますが、年度については確定ではございませんので御理解をいただきたいと思います。

 次に、第3子からの保育料の無料の件でございますけれども、前年、確かに遠藤議員さんに影響額が2,600万円程度と御報告をしたと思います。ほかの港湾事業との兼ね合い等を言われましたけれども、今回もこの質問を受けまして早速資料的に数字を拾ってみましたのですが、現在、保育所に措置をしております園児が、平成17年4月時点で694名でございます。そのうち、第3子以降が、第3子が123名、第4子が19名、第5子が2名ということで、144名、全体の20.7%になっております。影響額につきましては、3,614万2,000円を予定いたしております。

 ちなみに、せっかくの再質問でございますので、少子化が進んでおるという状況で御報告をいたしますけれども、平成16年度の出生の状況でございますけれども、旧八幡浜市と旧保内町合計をいたしまして286名でございます。第1子が136名、第2子が104名、第3子が39名、第4子が4名、第5子が3名ということで、第3子以降が46名、全体の16.1%となっております。

 以上でございます。

○議長(山本儀夫君)  教育長。

○教育長(井上傳一郎君)  個人的な考えをということでございましたが、ここで私の意見を述べることはいかがかと思っておりますので、その点についてはお許しいただきたいと思うんですが、戦争はあってはならないことであり、事実は大切に受けとめていきたいとは思っております。ただ、今教科書について、先ほども述べましたように調査期間に入っておりますので、私としましては中立の立場で適正かつ公正な教科書採択に努めたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(山本儀夫君)  遠藤素子君。

○遠藤素子君  市民参加についてですが、ただいま御答弁聞かせていただきますと、市民から各審議会に3名ということでした。3名以上あったら、それは打ち切るんでしょうか。何か、きのうの同僚議員の答弁を聞いておりましても、市長が、本当に市民の大勢の声を聞く、市民同士がいろいろ話し合う中でいいアイデアとか発想の転換が始まる、そういうふうな立場に立たれない。そこが私は残念に思うんです。

 ジーコ監督はサッカーの監督であるから、わかり切ったことです。そういう精神を学んでほしいと思うんです。自由に、若い者も、それから学識経験者と言われる人も、自由に物が言える雰囲気での話し合いが大事だということを言っているわけです。本当に、これから財政状況が厳しくなる中で、むだを削って、本当に市民の暮らしや福祉を守ってほしいというのが、住民の本当に切実な声ですので、そういう観点でぜひ運営をやっていただきたいということを申し上げて質問終わります。

○議長(山本儀夫君)  これをもって一般質問を終結いたします。

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○議長(山本儀夫君)  これにて本日の会議を閉じます。

 以上で本日の日程は全部終了いたしました。

 明18日及び19日は休会であります。20日は午前10時から会議を開き、議案に対する質疑を行うことになっております。

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○議長(山本儀夫君)  本日はこれにて散会いたします。

   午前11時34分 散会

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地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

 

 八幡浜市議会 議長 山 本 儀 夫

 

        議員 竹 岡   修

 

        議員 松 本 昭 子

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