平成21年八幡浜市議会6月定例会会議録第2号

公開日 2014年09月18日

 

議事日程 第2

平成21611() 午前10時開議

1

会議録署名議員の指名

2

一般質問

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本日の会議に付した事件

日程第1

会議録署名議員の指名

日程第2

一般質問

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出席議員(21)

1番  新 宮 康 史  君

2番  上 田 浩 志  君

3番    欠  番

4番  井 上 和 浩  君

5番  上 脇 和 代  君

6番  魚 崎 清 則  君

7番  山 中 隆 徳  君

8番  二 宮 雅 男  君

9番  遠 藤 素 子  君

10番  武 田 成 幸  君

11番  清 水 正 治  君

12番  宇都宮 富 夫  君

13番  兵 頭 孝 健  君

14番  上 田 竹 則  君

15番  松 本 昭 子  君

16番  都 築   旦  君

17番  住   和 信  君

18番  中 岡 庸 治  君

19番  宮 本 明 裕  君

20番  大 山 政 司  君

21番  萩 森 良 房  君

22番  舛 田 尚 鶴  君

23番    欠  番

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欠席議員(なし)

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説明のため出席した者の職氏名

 市長        大 城 一 郎 君

 政策推進課長    中 榮 忠 敏 君

 危機管理室長    尾 﨑 政 利 君

 総務課長      都 築 眞 一 君

 財政課長      國 本   進 君

 税務課長      清 水 義 明 君

 市民課長      柏 木 幸 雄 君

 生活環境課長    大 森 幸 二 君

 福祉事務所長    水 野 省 三 君

 保健センター所長  松 本 常 美 君

 人権啓発課長    森 岡 雅 司 君

 水産港湾課長    大 西   力 君

 建設課長      菊 池 賢 造 君

 監理開発課長    中 岡   勲 君

 農林課長      二 宮 嘉 彦 君

 商工観光課長    菊 池 正 康 君

 下水道課長補佐   山 本 健 二 君

 保内庁舎管理課長  松 本   強 君

 水道課長      永 井 俊 明 君

 市立病院事務局長  田 中 正 憲 君

 会計管理者     元 田 博 之 君

 教育委員会委員長  松 浦 直 児 君

 教育長       井 上 傳一郎 君

 学校教育課長    三 堂 嗣 夫 君

 生涯学習課長    大 本 孝 志 君

 文化振興課長    山 本 数 道 君

 監査事務局長    山 本 一 夫 君

 農業委員会事務局長 山 下   裕 君

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会議に出席した議会事務局職員

 事務局長       菊 池 敏 和 君

 事務局次長兼議事係長 菊 池 和 弥 君

 調査係長       髙 岡 哲 也 君

 書記         脇 野 和 仁 君

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午前1000分 開議

○議長(上田竹則君)  これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。

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○議長(上田竹則君)  日程第1 会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員は、議長において9番 遠藤素子君、13番 兵頭孝健君を指名いたします。

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○議長(上田竹則君)  日程第2 一般質問を行います。

 順次、質問を許します。

 上脇和代君。

〔上脇和代君登壇〕

○上脇和代君  私は、通告書に従いまして、大綱2についてお伺いいたします。市長初め理事者の誠意ある御答弁をお願いいたします。

 大綱1、市長の政治姿勢についてであります。

 大城市長は、217日、正式に立候補を表明されて以来、市政刷新、地域医療確保、行財政改革、人件費削減、市長退職金廃止、市長報酬10%カット、八幡浜港振興ビジョンゼロからの見直し、地場産業の振興、商店街の活性化など、次々と公約を上げられました。中でも、直ちに医師3人確保の公約に多くの市民の支持を受けられて当選されたのであります。

 そこで、質問ですが、第1点は市立八幡浜総合病院についてお尋ねいたします。

 市長は選挙期間中に直ちに医師3人確保を強く主張され、公約は必ず実行します、できない場合は政治家として責任をとってやめますと力強く訴えられたのであります。市立病院の医師不足問題は市民にとって切実な問題であり、選挙の最大の焦点でもありました。多くの市民が何とかしてもらえると期待されたのであります。しかし、就任わずか1カ月半にして医師確保の見通しが全く立たず、認識が甘かったと認めた上で陳謝され、多くの市民を落胆させたのであります。総括説明で、医師3人確保は到達できる目標設定であったとか、目標を高く上げ過ぎたと言われるのは余りにも詭弁であると言わざるを得ません。

 そこで、質問1は、市長は医師不足による市立病院の危機的状況について、前市長に対して批判するかのように国のせい、県のせい、他人のせいにしても問題は何も解決しないと述べられました。記者会見でも、市立病院を地方自治体病院再生のモデルとして全国に発信したいと抱負を語っておられます。厳しい医師不足の現状は市長が市議会議員として在職されていたときから十分認識されていたはずであり、直ちにと期日を限定されて公約されていただけにその責任は重く、市民の命にかかわる問題をいかに軽く考えられていたかということになりかねません。どのようなお考えで医師確保を強調されたのか、その経緯と根拠を御説明いただきたい。

 また、政治、行政について理解しにくい善良な市民をだますような行為は政治家としてあるまじきことであると思います。公約違反と認識されておられるかどうか、お伺いをいたします。

 質問の2は、市長は初登庁の日、記者会見で、市立病院の医師問題について、愛媛大学病院に行き、完全に医師確保ができるまで臨時に医師を回していただくよう考えたいと話されておられましたが、いつ行かれたのか、どのような要請をされたのか、どのような回答をいただいたのか、お伺いいたします。

 質問の3は、市は今議会において医師の特殊勤務手当を20%ふやす改定案を上程されていますが、手当の具体的な内容と1人当たりの金額、そして総額は幾らになるのか、財源の根拠についてもお伺いいたします。

 質問の4は、市立病院ではことし1月、医師不足や病院再生に御尽力いただくために、某病院に事務局長として勤務しておられた方を参事として迎えられました。しかし、大城市長誕生直後421日、わずか4カ月で辞職されたのであります。医療関係や経理にも明るいと伺っており、病院の再生にもお力添えいただけるものと期待しておりましただけに大変残念に思います。この件について市長の所見をお伺いいたします。

 質問の5は、市立病院は昭和3年に創設されて以来約八十余年が経過しており、建物は老朽化し、耐震性にも問題があると伺っております。市立病院は災害拠点病院、初期被曝医療機関であり、地域医療を支える拠点としてなくてはならない存在であります。既に平成19年、八幡浜市立病院整備検討委員会の委員の集約を受け、平成197月には市立八幡浜総合病院検討委員会を設置して検討され、再建に向けての条件は整っていると伺っておりますが、この考え方を尊重し、継続されていかれるお考えかどうか、お伺いをいたします。

 第2点は、八幡浜港振興ビジョンについてであります。

 質問1は、八幡浜港振興ビジョンについて、埋め立ても完了し、高度衛生管理型荷さばき所、新魚市場の整備方針を検討されている魚市場整備実行委員会において、平成25年度から併用開始を目指す施設の規模について、当初計画より面積を縮小したことで全会一致で合意したとマスコミ報道されております。

 八幡浜港振興ビジョンには、国、県の支出金約32億円も含め、既に約56億円の投資がなされております。市長は新魚市場について高度衛生管理型を最低限のレベルに見直すと言われていますが、どのような形を想定されておられるのか、見直すことによって工期完成のおくれや国や県への補助金の返還はないのでしょうか、あるとすればどれぐらいの金額になるのか、返還金が生じても見直すお考えかどうか、お伺いいたします。

 質問2は、市長は観光魚市場やフェリーターミナル施設などの関連施設についてもゼロに戻し、新しい委員構成で見直しを図りたいと公約されました。ゼロに戻すということは、埋め立てそのものを否定することにもなりかねません。港を中心にしたフェリーターミナル関連施設については港振興ビジョン整備検討委員会で十分審議され、コンサルタント会社が作成した計画案をもとに、ことし8月、答申される予定になっていますが、答申に対して尊重されるお考えがあるかどうか、お伺いいたします。

 3点は、人件費削減についてであります。

 質問ですが、市長は人件費について全体で3億円削減を打ち出され、職員の給料についても4年間で5%削減と公約されています。市長、副市長、議員については八幡浜市特別職報酬等審議会で検討されますが、職員の給料については人事院の勧告によって提案され、議会で議決されるものであります。職員については、5月末にも人事院の勧告によって6月に支給される職員の期末手当、勤勉手当が凍結されたばかりであります。市長が職員の給料削減を公約に上げられた考え方についてお伺いいたします。

 また、削減額3億円のうち、職員の給料の削減額はおおよそ幾らになるのか、内訳をお伺いいたします。

 また、八幡浜市の職員の給与は他市の職員の給与と比較して高いのか低いのか、どの程度の位置にあるのか、お伺いをいたします。

 第4点は、第1次産業、農業、漁業振興についてであります。

 質問いたします。

 第1次産業である農業、漁業は八幡浜市の経済を支える大きな原動力であり、農業、漁業の衰えは町の衰退につながります。農業、漁業の後継者不足、放任園対策は重要な問題であり、重点政策として取り組んでいかなければならない問題であると思いますが、市長の具体的で実行可能な方策をどのように考えておられるか、お伺いいたします。

 大綱2は、保育所の駐車場整備についてであります。

 質問ですが、白浜保育所は港保育所と統合され、環境のよい白浜の裁判所跡地に新築されたのでありますが、この保育所には140人の園児が通っており、110世帯ほとんどが車で送迎されておられます。保育所を取り巻く道路事情はすべて駐車禁止となっており、周りには駐車場もなく、園児の送迎には大変苦慮されておられます。

 保育所に隣接する道路沿いに現在使用されていない国有地があります。園児を交通事故から守る観点からも、この土地を駐車場として利用できれば、園児の送迎時における混雑が緩和され、ひいては交通事故の防止、安心して安全な送迎ができるのではないかと考えます。国有地の管理者に対して、市への払い下げもしくは借用はできないものか、積極的に交渉し、環境整備に配慮すべきであると思いますが、その対応についてお伺いをいたします。

 以上、よろしくお願いいたします。

○議長(上田竹則君)  市長。

○市長(大城一郎君)  上脇議員の御質問、大綱1、市長の政治姿勢についてお答えいたします。

 大綱11、市立八幡浜総合病院についてお答えいたします。

 まず、1点目の医師確保の公約として掲げた経緯と根拠について、及び公約違反と認識しているかどうかの御質問でございますが、選挙前に市民の皆様の声を聞く中で、市立病院の問題が一番大きな、そして切実な問題であることを肌で感じ、何とかしなければならないという思いから医師確保の公約を上げてまいりました。同級生や私の身内の内科医師、眼科医師に声をかけ、私が市長になれば応援してくれるという返事があったことや、市民の声をお聞きし、熟慮した結果、私としては到達できる目標設定であるとして臨んだわけであります。

 しかしながら、市長就任後今日まで結果を出せてない状況であります。3名は確保したいという私の強い思いからそれぞれの目標を高く掲げ過ぎたことがあると思います。結果として十分詰めができていなかったこと、さらには医師の異動ということが簡単ではないということに対する認識の甘さがあったことは否めないと思っております。大変申しわけなく思っております。

 ただ、現在八幡浜市の医療を守り、安全・安心を保障するためには、医師の確保は必要不可欠なものであります。現在、愛大医局や県庁を訪ね、医師派遣要請活動を行っておりますが、今後とも機会あるごとに訪問し、お願いをしていき、医師確保という公約の実現に全力を傾けてまいります。御理解をいただきたいと思います。

 次に、2点目の愛大医学部への要請についてでございますが、まず就任直後の430日に市立病院の医師を派遣いただいている各医局へ出向いております。その際に、ある医局では、臨床研修医制度も見直される中で、大学でも地元に医師を残すための県全体でのプログラムを提案しており、大学と医療機関とのネットワークを図っていきたいとのお話もございました。

 2回目は、先週になりますが、64日に医学部の幹部であります医学部長、附属病院長、病院担当理事のお三方にお会いし、医師の派遣を要請したところであります。大学の回答は、国の方針である2次医療圏での集約化あるいは機能分担を考えるべきというものでございましたが、八西地域での市立病院の重要性を力説し、ぜひとも派遣いただきたい旨、要請をしてまいりました。

 次に、3点目の今議会に上程しております医師の特殊勤務手当についてお答えします。

 現行の条例では、医師の研究手当を給料の月額の100分の100以内と規定し、役職に応じて100分の70から上限の100までの間で支給しております。今回この上限を100分の100以内から120以内に引き上げることにより、近隣の病院よりも医師の待遇に差をつけ、医師確保を優位にできるように措置を講じるものであります。当院に在籍しております医師24人全員の研究手当を一律20%引き上げますと、1人当たり月額約10万円の増額となり、年間総額で2,700万円程度必要となります。引き上げ幅につきましては、今後の人事院勧告の状況により決定いたします。財源につきましては、人事院勧告により削減される人件費及びさらなる経費節減により捻出してまいります。

 ちなみに、業者委託しておりました当院敷地内の清掃を、ことし4月より事務局職員が交代で行うことにより年間約300万円の経費削減を見込んでおります。

 次に、4点目の参事の辞職についてでございますが、議員御指摘のように、前参事は医療関係や経理に明るく、さらに人脈も豊富ということで、短期間ではありましたが、各方面で御活躍いただき、改革プランの策定や経理の適正化に御尽力いただいたと聞いております。私も再三思い直していただくよう直談判いたしましたが、かなわなかったわけで、私も非常に残念に思っております。

 ただ、縁が切れてしまったわけではなく、今後も外部からではありますが、協力は惜しまないとお話もいただいておりますので、何らかの形で復帰いただくよう引き続きお願いしてまいりたいと思っております。

 次に、5点目の市立病院の建てかえについてでございますが、平成202月には整備検討委員会から八西地域の中核病院としての機能を果たすために建物の整備は必要であるとの報告が出されておりますので、私もその考えでおります。

 ただ、医師不足対策も同時に進めなくてはなりません。また、財源の問題もございます。伊方原発の核燃料サイクル交付金の活用も視野に入れながら、公立病院改革プランともリンクさせ、慎重に検討してまいりたいと思っております。

 次に、八幡浜港振興ビジョンについて、議員御指摘の新魚市場の高度衛生管理型の見直しについてでありますが、高度衛生管理型魚市場の建設規模については、市場関係者と既に合意しており、現在基本設計を策定中であります。市場の詳細部分につきましても、市場を実際に使用する関係者の方々の意見を踏まえながら、高度衛生管理型魚市場としての補助条件の範囲内で国、県と協議して検討してまいりたいと考えております。したがいまして、国や県への補助金の返還はないものと思っております。

 続きまして、八幡浜港振興ビジョン整備実行委員会の答申に対する考えについてでありますが、議員御指摘のとおり、八幡浜港振興ビジョン整備実行委員会からフェリーターミナル関連施設の整備事業計画案をことし8月、御提言いただく予定になっております。振興ビジョン整備実行委員会の皆さんには、市から委嘱申し上げ、この2年間にわたり熱心に御検討いただいた内容は当然尊重すべきであると考えております。その内容を踏まえ、さらに必要最小限でかつ市民も外来者もともに楽しめるようなにぎわいの創出できる、市民の声が反映した施設にしていきたいと考えております。

 続きまして、大綱13、人件費の削減について、職員の給与削減の公約の考え方についてお答えします。

 現在、八幡浜市の財政状況は非常に厳しいものがあります。今後なお一層の事務事業の見直し、経費の削減等財政運営の健全化に努めていかなければならない状況にあります。

 このような中で、私の給料の10%カット、退職金の全額カットと人件費全体で3億円を目指しスリム化を掲げました。市職員にも財政改革に協力していただき、市立病院の再建、八幡浜市の財政状況の改善に一緒に身を削りながら改善していただきたいという気持ちで公約として上げました。

 次に、3億円のうち職員の給与の削減額については、全職員の人件費の総額から3億円を目指し削減しようとするものであります。削減の方法としては、定員管理計画に基づく人員削減、不補充によるもの、人事院勧告によるもの、そして私の給与、退職金の全額カット、職員給与削減等を合わせたものを考えております。給与の削減額については、現在のところ、私と職員の給与分しか考えておりませんので、ほぼ職員分の削減になります。

 次に、他市と比較しての職員の給与の水準ですが、国家公務員との給与比較として用いられるラスパイレス指数は、平成20年度の当市は96.1となっており、これは県下20市町で上から3番目となっております。

 続きまして、大綱14、第1次産業の振興についてでありますが、議員御指摘のとおり、第1次産業はミカンと魚のまち八幡浜市の基幹産業であり、その振興は重要な施策と考えています。農業の後継者不足、放任園の増加は、八幡浜市だけでなく全国的な問題でもあります。収益性の高い農業を目指し、他業種に負けない農業所得が確保できれば、後継者問題も、ひいては耕作放棄地問題も解決するように思います。

 そのために、高品質のミカンを中心としたかんきつの生産と有利販売、規模拡大と経営の合理化を推進します。生産面では、園内道、モノレールなどの基盤整備による農作業の省力・効率化、高付加価値品種への改植等を進めていきます。また、販売面においては、農協の共同販売体制を基本としながらも、直販所や農商工連携による地域ブランドの確立を目指します。先人たちの努力によってなし得た全国有数のミカン産地八幡浜がこれからも生き残っていくために、できる限りの施策を行ってまいります。

 漁業の後継者対策につきましては、漁業の後継者問題は漁業を抱える自治体にとって大きな課題であります。その状況を生むに至った原因としては、安価な輸入水産物との価格競争や大型量販店が持つ強力な価格形成力の影響による魚価の低迷、また近年の燃油や飼料の高騰が魚価の経営を逼迫されるものと考えられます。この他にも、人口の減少や少子・高齢化も要因として上げられますが、この状況を打開するには、まず当市の水産物が売れる水産物であることが重要であり、安全性が高く、高品質であるなど、ほかの産地よりもすぐれたセールスポイントを持つことが産地間競争に打ち勝つかぎとなり、漁業後継者の問題にもよい影響を与えるものと思われます。

 そのため、次期魚市場の建設に向けてどのようにすれば競争力のある売れる水産物を当市から流通させることができるのか、水産関係者と協議を行うとともに、先進地などから講師を招き、そのノウハウを学んでいるところです。

 また、小さな取り組みではありますが、魚食普及推進協議会による海の男のお魚さばき方教室をことしの5月から新たに開講するなど、魚食普及の拡大にも努めてまいります。

 その他の問題に関しましては担当課長より答弁させます。

○議長(上田竹則君)  福祉事務所長。

○福祉事務所長(水野省三君)  上脇議員の大綱2、白浜保育所の駐車場整備についてお答えをいたします。

 白浜保育所の園児送迎時の駐車場問題は、従前に同様の要望がありました。その時点での対応として、御提案の国有地等に駐車場としての借用をお願いいたしましたが、理解が得られず、借用ができなかった経緯がございます。また、その時期に、白浜派出所跡地を送迎用駐車場として借り上げて今日まで利用いたしておりますが、4台の駐車スペースで、時間差の利用で職員の指導等もあって比較的スムーズに利用できております。

 路上駐車につきましては、職員が街頭に出て対応しておりまして、現在は混乱もなく推移しておりますが、なお一層安全・安心な送迎に配慮してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(上田竹則君)  上脇和代君。

○上脇和代君  それでは、再質問させていただきます。

 病院問題についてでありますが、3人確保できなかったことによって市立病院の印象がさらに悪くなったと、それは市民の声であります。もう当てにならんようになったと、3人確保してできんかったんやけん、もう当てにならんという声を聞きます。大変私は、そういうことがなかったですよ、努力します、今も努力しておりますという方向で進めてもらっとったらこれほどの反応はなかったと思います。それは非常に残念なことです。

 それから、高齢者の方は宇和島や松山に運ばれたら自分の命はなくなるんだと、そういう思いで市長の3人確保を信じられたんです。それを公約違反というはっきりした返答がございませんのはどういうことなのか。

 それから、医師の勤勉手当についてでありますが、医師の手当を上げれば確保できる問題なのか、本当に改善するんであれば、給料を上げるのがいいのか、手当を上げるのがいいか、どういう財源から出していくのかもっと精査すべきではないかと私は思います。

 先ほど人事院の勧告によって上げなかったものを、それを充てると言われましたが、そうですね。

(「医師は人事院の勧告は関係ない」と呼ぶ者あり)

 そうなんですか。

(「医師は人事院の勧告は関係ないぞ」「凍結勧告やろ、復活するかもわからんぞ」と呼ぶ者あり)

 凍結勧告にしても、その凍結されてるわけですから、もとに戻るかもしれないんですよね。そうすると、その財源はなくなるわけじゃないんですか。それらはちょっとはっきりしていただきたいと思います。

 それから、市立病院の再建についてですが、医師確保も大切です。医師確保するためには病院もいい病院でなければいけません。私は同時進行でぜひやっていただきたいと思います。市民はやはりきれいな病院でちゃんとお医者さんのそろうたところを望んでいるんです。今までちゃんと案ができているのを一時押さえ置いたわけですね。それをぜひ私は立ち上げていただいて、同時進行でやっていただきたい。病院はすぐにはできないわけですから、やっぱり同時進行でいって、いい病院もつくっていいお医者さんにも来ていただきたい。やっぱり病院がいい病院、建物がいいということは施設がいいということ、器具がそろっているということは医師の確保の条件の一つでもあると私は思っております。

 それから、振興ビジョンについては、よく答弁がわかりませんでしたが、すべて今までどおり認められたというふうな御答弁であったように思いますが、今までやり直すとか、ゼロから見直すとか、魚市場についても衛生型は要らないようなことも発言されていたように思いますが、そういうところの矛盾点はどうなのか。そして、委員は全部やめていただいて新しい人にしますというふうに新聞のほうで見たんですが、今までそういうことにかかわってきた方をもうやめていただいて、新しい人にやり直すという、その考え方は私には理解ができません。それは、そういうことは市長になられてされたことでいいんじゃないでしょうか。人間的な考え方の問題だと私は思います。

 人件費削減についてなんですが、職員の給与については人事院の勧告によって上がることもあれば下がることもあります。市長が今回5%削減するということは、その人事院勧告以外に削減されるお考えだと私は理解しておりますが、それでよろしいんでしょうか。公約でそれを上げるということは、それ以外に市長の政治判断でされたのだと私は受けとめておりますが、それでよろしいですか。

 それから、5%の積算根拠についても余りはっきりした答弁がなかったように思います。まだ何か市長と職員の分で何も考えていないような答弁だったように思うんですが、はっきりした目的も何もなくてこういうのを公約に上げられることについて私は疑問に思います。御自分の給料なり退職金を要らないと言われるのは結構だと思います。しかし、職員は人事院勧告によって上げたり下げたり、そのときの景気によって上がることもあれば下がることもある、それを市長になる前に公約として、職員の皆さん、給料を下げますよ、私も下げるからあなたも下げますよ、それで本当に職員の士気が上がるでしょうか。私は、どのような会社でもどのようなところでも、自分のことよりもまず職員、職員の皆さんは今働き盛りで子育ての最中です。一番消費もしていただけます。納税もしていただいております。それらがうまくかみ合って町の活性化にもつながってると私は思っております。ただ、どんどん下げればいいという問題ではないと、そういう人間的な考え方には私は違和感を持っております。

 このまだはっきりした予定もないような職員の5%削減について、これは公約から外していただきたい。ちゃんとした筋道の中で、市長が本当に削減しなきゃいけないと思われるんだったら、公約を外して、市長になられたのですから、職員の方と財政を精査されて、改めて今の八幡浜の財政はどうなのか、そしたらどれだけ削減しなきゃいけないのか真剣に取り組んでこそ、初めて職員の方も市長がそういうように自分の給料まで減してされるんだったら自分たちもやりましょうという意欲がわいてくるんじゃないですか。そういうことはやっぱり大切にしてもらわないと、ただ働きなさい、給料は減しますでは、私はそういう考え方自体に疑問を持っております。

 それから、質問には出しませんでしたが、総括説明の中でどうしても気になることがありましたので、再質問で入れさせていただきたいと思います。

 市長は、小・中学校、保育所の適正配置、適正な教育をするために小規模校の統廃合や民間委託を進めると言われておりますが、中学校は別として、小学校については慎重にしていただきたい。なぜなら、八幡浜市は小学校は父兄や地域が望まない限り、子供は地域で育てようという方針で小規模校の統廃合は避けてこられたと私は理解をしております。

 小規模校では大規模校との交流を持って、積極的に取り入れられて、地域との交流を深めて一人一人が生き生きとしっかりと育っております。学習能力も高く、全国平均に劣っていないと伺っております。財政的にも、国から交付金が出ているので問題ないと聞いておりますが、小規模校にしかできないいろいろな体験を通して人間的にも心豊かに育っております。私はたびたび小規模校に訪問しておりますが、それを実感しております。なぜ今すばらしい結果が出ているにもかかわらず、大切に培ったものを壊して逆の方向に進もうとされるのか、その点をお伺いします。適正な配置、適正な教育確保とは、それは行政の目で見た目線であって、子供から見た目線であれば、小学校は近いところで地域の人に守られながら育っていくのが一番いいと私は思っております。

 それから、今世の中これほど煩雑な事件が起きておりますが、これはやっぱり小さいときに、小学校ぐらいの間に人間的な成長をきちんとすることが一番大切だと私は考えております。その点からもこういういいものはぜひ残していきたい、残していただきたい、そういうふうに思っております。

 それから、駐車場の件についてでありますが、今は混雑は、うまく保育園の先生がやっていただいてるとおっしゃってくださいましたが、110台が、一遍には来ませんけれども、次々次々来るわけです。道路沿いにずらっと並んで、反対の方向にも置かざるを得ないときもあるそうです。ですから、皆さんが言われるのは、駐車違反をしているという意識はいつも苦しいと。それは、近所の方に迷惑をかけとるということもあるし、交通の邪魔をしてるということもありますし、大目に見ていただいて、近所の方はたまには注意されることもあるそうですが、我慢していただいてるそうですけれども、送り迎えする人が皆さんほとんどが働いている方、農家以外は働いてる方で、その方たちが本当に行きしに、仕事に行く途中にそこへ預けていかれる、子供はそこの玄関、門のとこで渡してすっと行くわけにはいかないわけですね。中に入って、保母さんと対話をして、この子の状態や何かもしっかりと伝えていかれる。中には2階、3階に上がっていって置いて帰らないかん場合もあるそうです。ですから、もっと積極的に国とか県に働きかけていただきますように、ぜひお願いをいたします。

(「休憩お願いします」と呼ぶ者あり)

○議長(上田竹則君)  休憩いたします。

午前1038分 休憩

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午前1050分 再開

○議長(上田竹則君)  再開いたします。

 大城市長。

○市長(大城一郎君)  市立病院の問題でありますが、今後私も市の最重要課題ととらえて、医師確保、看護師確保に一生懸命取り組んでいくところであります。

 続きまして、振興ビジョンのゼロからの取り組みということに関しましては、私は振興ビジョン自体そのものがゼロからではなく、建設予定の建物について見直しするということであります。現在多くの自治体で箱物により失敗している事例が多く見られます。そうならないためにも基本的に見直しするということであり、国、県の支援により実施している埋め立てそのものについて否定したものではありません。ただし、当初振興ビジョンの計画にあります公共埠頭関連施設及びボートパーク関連施設については国等の事業採択を受けておりませんので、今後の社会情勢や市の財政状況を見きわめながら計画を見直していきたい、そういったところでもう一度ゼロからの考えを示したところでございます。

 続いて、新たな委員会ということでは、今までの委員の人を取りかえるというようなことは今まで言っておりません。私も委員を新たにつくると言いましたのは、今後答申を受けまして、その内容で各部署において、建物ができたとしたら、その建物で営業される方、その建物を使う方の委員会、ワーキンググループといいますか、そういった委員会を立ち上げて、前向きな施設運営に対する委員会を立ち上げたらどうかなと思っております。

 続きまして、人件費の削減についてでありますが、5%ということを言ったという覚えはないんですが、全体で3億円を目指したいと申しました。この3億円という根拠なんですが、現在、先ほども最重要課題とされております市立病院の再生あるいは行財政改革ということで、累積欠損金が約12億円程度あります。そのうちで4年間で見直すとしたら、3億円の4年間の12億円というところから、選挙前に私が考えて出したある程度の数字、見込みであります。

 そして、その削減に対しましても目標は掲げましたが、今後やはり先ほど議員御指摘のとおり、職員のモチベーションの関係もありますので、職員の皆様とも話し合いながら、交渉の上で当然決めていくようにしていきたいと思っております。

 最後に、統廃合の問題ですが、確かに現在八幡浜市においても小規模校での実りある教育は私も感じるところであります。しかし、今後学校の耐震化を進めていく上でも、さらに平成27年度までは子供たちの児童数、生徒数は決まっております。それを見ましたところ、小規模校にあらず、極小規模校に認定されるような学校も出てまいりますので、やはり子供の教育環境、複式になると思われますが、まずは子供たちの立場に立った教育環境をよりよくしたいという思いから、今現在、この現時点から少しずつではありますが、そういう方向性も考えながら進めていかなければならないのではないかという思いで私は言わせてもらっております。

 そのほかのことに関しましては担当課長より答弁いたします。

○議長(上田竹則君)  病院事務局長。

○市立病院事務局長(田中正憲君)  上脇議員の再質問にお答えします。

 2点あったと思いますが、ドクター確保に手当だけでできるのかという質問ですけど、先般、条例を上程したときに、一応この医師確保の一方策ということで御説明はいたしております。今当院の勤務医師が少なくなった大きな要因は、給料的な面じゃなくて、やっぱり24時間、365日の救急に対して、これはなかなか体が、過重労働でつかないというところが大きな要因というふうに大学のほうからも言われております。

 もう一点、医師は医療職1表という条例で定められたとこで給与は定めておりますので、人事院勧告は当然該当になりますので、改めて報告をしておきます。

 次の病院の建てかえですが、これは議員御指摘のとおり同時並行で進めるべきだというふうに過去から、前市長のときから最重点課題としてやっておりますので、継続して同時並行で進めていきます。当然施設の整備というのも医師確保には大きな要因になるというふうにとらえております。

 ただ、巨額な財源が伴いますので、その着工にはいろんなことを十分に精査しながら実施時期については慎重に進めていきたいというふうに思っております。

 以上であります。

○議長(上田竹則君)  上脇和代君。

○上脇和代君  まず初めに、公約違反をお認めになるかどうかということに御答弁をいただいておりません。それをまずいただきたいと思います。それをまずいただいて、再々質問。

○議長(上田竹則君)  市長。

○市長(大城一郎君)  今後も市の最重要課題として取り組むということで私は考えております。

○議長(上田竹則君)  上脇和代君。

○上脇和代君  それは回答になっておりません。私は公約違反と認めておられるかどうかということをお伺いしております。

○議長(上田竹則君)  大城一郎市長。

○市長(大城一郎君)  公約をあくまでもこれから守っていくという気持ちでおります。

○議長(上田竹則君)  違反か違反じゃないかということを問われておるんですよ。

(「議長、休憩」と呼ぶ者あり)

 休憩いたします。

午前1058分 休憩

————————————————————————————————————————

午前1058分 再開

○議長(上田竹則君)  再開いたします。

 市長。

○市長(大城一郎君)  先ほども申しましたが、人数と期日に関しては目標を高く掲げ過ぎたことはおわびしますが、今後とも医師確保には全力を掲げていくつもりでございますので、私は公約違反とは思っておりません。

○議長(上田竹則君)  上脇和代君。

○上脇和代君  今の、まだこれは最初の質問に対しての回答でございますので、直ちにというその解釈ですね、これから努力すると、それに引きかえられたら問題が違うと思うんですよ。その直ちにということに対して市民が反応したんですよ。市長の選挙活動を振り返ってみてください。選挙運動が始まる前から市長の街宣車が市内を巡回して、市長の公約について、医師のことについてずうっと広報していたんですよ。それと、選挙が始まっても、他市の市会議員まで来られて演説されておられたんです。今までにない選挙活動であった、よほどの確信があってのことだろうと私は想像しておりました。そうでなかったら、直ちに3人確保なんて言えません。99歩できててこそ本当の直ちに確保になるんじゃないんですか。そこをちょっとお伺いします。

○議長(上田竹則君)  市長。

○市長(大城一郎君)  私もその点につきましては、自分の活動を振り返って考えまして、確かに議員御指摘のとおり、8割、9割確保した人がいたと思っております。そして、この医師確保に対しましては、選挙当選後も市立病院にも伺いましたし、愛大にも伺っており、いろいろと勉強させてもらいましたが、9割決まっておっても、なかなかあとの1割でだめになるということも、事実も見てきました。大変デリケートな問題であると再確認させてもらっております。

 それで、私も今後より一層この問題については全身全霊をかけて取り組んでいきたいと思っております。

○議長(上田竹則君)  上脇和代君。

○上脇和代君  市長になられたら、医師の確保に全力を尽くされるのは当然の話であります。それをこの回答にかえられるのはおかしい。私は、市長、改めて公約違反を認められて、謝罪されて、それから出発されるのが皆さんの信頼を得られるんじゃないですか。このままだったら、公約違反した、公約違反したっていつまでも言われますよ。そこはどう思っておられますか。

(「休憩とれ、休憩」と呼ぶ者あり)

○議長(上田竹則君)  市長、答弁できますか。休憩しましょうか。

 休憩いたします。

午前1101分 休憩

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午前1104分 再開

○議長(上田竹則君)  再開いたします。

 市長。

○市長(大城一郎君)  上脇議員の御指摘のとおり、選挙戦を通じて直ちに医師を確保するという言葉に対しましては、本当に目標を掲げ過ぎたこと、私もある程度の気持ちはあったわけでございますが、現在に至ってできてないということに対しましては本当に心からおわびを申し上げます。

 しかし、ここで医師確保に対する問題に対して投げ出すことは到底できない。さらに、3人を確保しただけでも今の市立八幡浜総合病院の維持はなかなか難しいということもわかっております。市民の皆様とともに八幡浜市立病院を守っていけるように最善の努力をしていきたいと思います。

○議長(上田竹則君)  上脇和代君。

○上脇和代君  もう平行線だと思います。後の方も質問をされるでしょうし、もう私はこれ以上……

○議長(上田竹則君)  大事な問題ですので、許可いたしますので。

○上脇和代君  もう私は市長、市長の言われるとこ、私は公約なんかもずうっと見てきたんですが、このとき言うたってこのときと違うことが多いんですよ、そのときそのとき。一体何を考えとられるのかなあっとずっと私は考えてきたんですが、今おっしゃった答弁についても、それは私の問いには答えてはいただいてないと私は思います。私は市長がこれから市長として在職されてやっていかれるためにも、やっぱりそれを認めて、新たな気持ちで出発して八幡浜のために取り組んでいただきたい。そうやなかったら本当市民が……

(「信頼できん」と呼ぶ者あり)

 そうなんです、信頼ができないんですよ。

 それと、私が言いたいのは、トップの人は自分の思いや考えや行動を誠実に伝えてこそ、その受けとめる人たちが素直に受けとめてその結果が出てくると私は思ってるんですよ。それは行政だけではありません、企業にしたって、ボランティアにしたって同じなんです。そのトップの人の考え方次第でやっぱり成功するものも成功しないものも結果が出てくるんです。そういうことにじっくりと私は考えていただきたい。

(「おっしゃるとおり」と呼ぶ者あり)

 もう私は質問する気にもなれなくなりましたが、もうターミナル関連施設についても、戻せばやっぱり幾らかのリスクはあるはずなんです、もとに戻せば。今までコンサルタントやら委員さんの報酬もあるでしょうし、いろんな書類をつくる上にでもあります。そういうことは御存じの上で公約に出されとるわけですよ。

 それから、委員についても、そういうふうな、先ほどのような答弁だったら公約なんかに出さなくていいんです。

(「そうだ」と呼ぶ者あり)

 それは人間的な考え方の問題だと私は思うんですが、私は何回も新聞でも読んでますよ、委員をかえるということは。それは新しい委員じゃないいうて言われましたけれども、どういうふうに理解、ああ、今までされた方をやめさせて、新しい人をどういうふうに設定されるのかなあと疑問に思ってたんですよ、私はそういうふうに理解してます。だから、今まで一生懸命に検討委員会で審議された方々を、あら、やめさせて、ほしたらだれを今度任命されるのかなあと、そういうことも疑問に思いました。

 ですから、やっぱり勢いでここまで来られたかもしれませんけれども、誠実に取り組んでいただきたい、そう思います。決意をお願いします。

○議長(上田竹則君)  市長。

○市長(大城一郎君)  貴重な御意見をありがとうございます。私も今後自分の政治姿勢に立ち返って誠実に八幡浜市のためにすべての問題に対して当たっていきたいと思いますので、御理解と御協力をお願いいたします。

○議長(上田竹則君)  次、武田成幸君。

〔武田成幸君登壇〕

○武田成幸君  私は、通告に従い、じんかい収集運搬業務の1点に絞り質問を行いたいと思います。

 平成139月に実施されたじんかい収集運搬業務の入札執行については経緯がございまして、そのことを前段で少し述べておきたいと思います。

 平成11年、総務常任委員会で東北の3市、これは能代、五所川原、弘前の各市でございます、への議員研修がございました。当然のように研修では各種の行政資料の説明が行われまして、その中でじんかい収集業務委託料が当市の委託料と比較してその差が余りにも大きいのに驚いたわけでございます。これ念のために申し添えますが、当時の八幡浜市単独の市の場合でございますが、非常に高額ということであったわけでございます。早速関係資料を取り寄せまして詳細な検討を重ねた結果、原因は当市における随意契約方式にありました。

 それで、資料を参考に、随意契約方式を改め入札方式に変更すべきではないかと担当課に進言をいたしましたが、収集方式等の相違を理由に極めて消極的な対応でございました。根気よく協議を重ねました結果、平成139月に入札が実施をされたわけでございます。その結果、年間約3,850万円の入札減少金が生じました。これは、単純計算で合併までの3年間を計算してみますと1億数千万円の経費削減ということになったわけでございます。

 公平性、透明性、競争性というものが地方公共団体の業務に求められるわけでございますが、特別な事情を除き、入札が適宜行われないということは、当然のことを当然にするという見識にも欠けるものだと、私はそのように考えております。平成13年から21年度の間には、平成の大合併というものがございまして、じんかい収集運搬業務も委託方式、これは旧八幡浜市の場合ですね、それから旧保内町では町営方式、直営です、分かれております。

 そこで、平成13年度委託方式で行われた入札時には、業務を行いますパッカー車、これの減価償却、人件費等を含めた配慮として5年ごとの見直しという申し合わせもありました。それで、その後どのような対応をとられてきたのかということをお尋ねをいたします。

 合併後、4年を経過して、なお一つの地方公共団体で委託方式と直営方式の業務形態を継続しているのはいかがなものかと言わざるを得ないと思います。遠大なことをなすときはまず卑近なことから始めよと言われます。じんかい収集業務は、これはもう極めて身近で市民にわかりやすい行政サービスであります。新市長として隗より始めよではないでしょうか。まず、このことについて市長の御所見をお伺いしておきたいと思います。

 以下、3点について、関係理事者の明快な答弁を求めるものであります。

 1番、平成13年度以降の入札執行状況について、2番、平成13年度以降の委託方式における委託料の年度別推移について、3番、委託方式と直営方式の併用事例について。

 なお、必要に応じて再質問を行うことを申し添えて、私の質問を終わります。

○議長(上田竹則君)  市長。

○市長(大城一郎君)  武田議員御質問の大綱1、じんかい収集運搬業務についての(1)平成13年度以降の入札執行状況についてお答えをいたします。

 現在の委託料は、大島を除き旧八幡浜市を6地域に区画割りし、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第7条の規定よる一般廃棄物収集運搬許可業者5業者の指名競争入札を平成1397日に執行し、現在に至っているものであります。

 議員御指摘のとおり、入札により1年間で約3,850万円の経費の削減につながり、入札執行時にはおおよそ5年後に再度検討するとの説明を行っていたものでありますが、その後は随意契約による契約更新を行ってきたところであります。入札執行から既に7年以上が経過していることから、入札等のあり方について一定のルールづくりを行いたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。

 その他の問題は担当課長より答弁させます。

○議長(上田竹則君)  生活環境課長。

○生活環境課長(大森幸二君)  それでは、武田議員御質問の大綱1、じんかい収集運搬業務についての23についてお答えをいたします。

 1点目の平成13年度以降の委託方式における委託料の年度別推移についてでございますが、平成13年度が14,4144,000円、そして入札執行後の平成14年度が1559964円、平成15年度はごみの分別方法の変更による収集回数の増に伴いまして13,619268円と増額となり、現在に至っております。

 2点目の委託方式と直営方式の併用事例についてでございますが、平成の大合併により自治体数が70市町村から119町へと減少をいたしました。ごみの収集運搬につきましては、各自治体とも合併前のそれぞれの形態を存続しているのが現状であり、県下11市中、直営と委託の併用が当市を含め4市、完全委託が7市、9町がすべて完全委託となっております。

 北環境センターについてでございますが、八幡浜市行政改革大綱によりごみ収集業務の完全民間委託の推進を掲げており、その方向で進めてまいりたいと考えております。

 ただ、廃止に伴い、南環境センターの資源ごみ施設の増設と職員の処遇問題等解決すべき課題があり、慎重に進めてまいりたいと思っておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。

○議長(上田竹則君)  武田成幸君。

○武田成幸君  明快な答弁をいただきました。これ合併といいますのは、長年別々に暮らしていた者がある日突然一緒に共同生活を始めるという、例えるならばそういうことが言えると思いますが、そういつまでも従来の形を踏襲するというのは、市長、やっぱりよろしくないと思います。できるだけ早くやはり一つの地方自治体としての業務形態の確立を図っていただきたい。これは答弁結構ですので、これを強く要望して、私の質問は終わります。

○議長(上田竹則君)  次、遠藤素子君。

〔遠藤素子君登壇〕

○遠藤素子君  私は、質問通告書に従い、大綱4点について質問いたします。市長並びに関係理事者の皆さんには誠意ある御答弁をお願いいたします。

 大綱第1点は、市長の選挙公約と政治姿勢についてであります。

 まず、市長の八幡浜の現状認識とそのビジョンについて伺います。

 今議会冒頭に述べられました新市長の所信表明において、ミカンと魚に代表される地場産業の低迷、中心商店街の衰退、さらには若年層を中心とする人口流出及び急速な高齢化の進展などから地域社会の活力低下が懸念される状態となっていると述べられました。私も大筋では同じような認識を持っておりますが、市長の言葉からはそこに住んでいる市民の苦悩が伝わってきませんでした。

 私ども日本共産党八幡浜市委員会が行っております最近の市民アンケートでは、約75%の方が生活が苦しくなったと答えておられ、これは私どもがこれまで行ってきましたアンケート活動の中で最も深刻な結果となっております。さらに、その内容は、年金、収入が減った、国保税、介護保険料が高くて払えない、仕事をしたくても仕事がない、学費が払えないなどなど、本当にこのままでは夢や希望が語れない、そういう状況が進行しております。その背景には、国の構造改革路線による大企業の横暴を規制せずに弱者にばかり負担を押しつけるルールなき経済政策があります。最近の朝日新聞の世論調査では91%が今の政治に不満と答え、その中身は同じく91%が社会の将来像を示していないと答えています。政治不信もきわまった状況がここにははっきりとあらわれております。

 国民は現政権による大企業への優遇政策から労働者、国民の懐を暖める政策への転換を求めており、当市においても、この国の悪政から市民の暮らしを守る防波堤の役割こそが強く求められていると思います。これまでの延長線上ではない格別の配慮が求められていると思います。市長はこのような状況をどのように認識され、どのようにして笑顔あふれる町にしようと考えておられるのか、その政治姿勢を伺いたいと思います。

 次に、市長選挙での公約について伺います。

 まず、直ちに3人の医師を確保しますとの選挙公約は、その見通しが立たない状況のようですね。この公約は、市立病院の医師不足や救急医療体制の危機的状況などから、市民の大きな関心事であっただけに選挙の結果に多大な影響を及ぼしたものと思われます。この公約がなければ、結果は逆転していたかもしれないということです。

 議会初日の総括説明の中で、市長、あなたは十分な詰めができていなかった、見通しが甘かったと陳謝されました。しかし、今日の医師不足は政府の医療費抑制政策にその根源があり、全国で医師が不足していることは既に周知の事実であったはずです。元議員であられた市長におかれては十分にわかっていなければならなかった内容ですが、なぜあのような公約を発表されたのでしょうか。決して少なくない市民の方々があんなうそをついて票をとるなんて許せない、最初からはっきりわかっていたのではないのかなど、この公約違反についてわんわん言っています。有権者をだましたことにもなると思うのです。

 市長、あなたは44歳、あなたの今後20年余の政治家としての将来を考えたとき、結果はどうあれ、大義と公正さを重んじる姿勢を堅持され、この際みずから身を引かれ、高橋前市長にも呼びかけ、市長選挙に再挑戦されることを提言申し上げるものです。そうしなければ、市民の真の納得を得られず、政治不信を増幅し、市政推進に信を得ることはできないでしょう。また、あなたの今後の政治家としての生命を、一時的には保てたとしても、大成には至れないのではと心配します。逆に、大義と正義を重んじ、みずからの判断で一度身を引かれ、正々堂々と挑戦する姿勢を堅持されるなら、必ずや市民は将来あるあなたへの新たな信頼を寄せることを確信するものです。

 事は医師の確保と救急医療体制の確立という市民全体の命にかかわり、かつだれが市長になっても大変困難な課題であるだけに、市立病院のスタッフの皆さん、民間医療関係者の皆さんの協力、何よりも市民の協力が求められる課題です。市民をだましたおわびでは事は済まないと思うのですが、いかがでしょうか。

 次に、港湾漁港振興計画のゼロからの再スタートについてはどのように見直されるのか、伺いたいと思います。

 私は、前市長が日本一の魚市場をつくるという計画を打ち上げられたときから、魚市場は身の丈に合ったものに、埋め立てなどは必要最小限のものに、計画の凍結、見直しを訴え続けてきました。しかし、当初から何をどのようにつくるのかは青写真を求めても明らかにされないまま、国からの補助を引き出すために一応の計画を提出しておいて、補助がついた段階で計画を具体的に立てていくということでこの振興ビジョンは進められてきました。

 この手の大型公共事業は、国の補助をいかに引き出すかに市長の手腕が問われるような形で進むために、無駄な大型公共事業が全国で後を絶たないのだと思います。出島、須田の埋め立て、そして今回の沖新田の埋め立てと3代にわたる市長が同じような手法で事業を計画し、その計画は頓挫しているのであります。市長は必要最小限のもの以外はゼロから見直すとのことですが、この際ですから、これまでの出島、須田、そして沖新田と続いた埋立事業といいますか、港湾計画全般についてもきちんと検証される必要があると思いますが、そのおつもりはありませんか。

 実際に平田、吉見、高橋と1038年間の港湾振興の歴史は、出島に当時のお金で38億円、須田に20億円、そして今回の沖新田に54億円と112億円を投資し、埋め立ては進んでも、その利用計画がつくられては消えた歴史であり、この間漁業も町の活力も奪われてきた歴史でもありました。今後は、21世紀のまちづくりを展望した計画の策定を願うものです。ぜひとも大きな構えで臨んでほしいと思いますが、いかがでしょうか。

 大綱第2点は、子育て支援についてであります。

 まずは、子供の医療費無料化についてであります。

 就学前の子供の医療費が無料になり、子育て中の方からは喜びの声が上がっています。と同時に、せめて小学校卒業まで延長してもらえないだろうかとの声が寄せられています。既に全国では中学校卒業までの医療費を無料化しているところも出ております。人口減少に歯どめをかけるには、思い切って子育てを応援し、安心して子供を産み、育てられるようにする施策が必要不可欠ですが、いかがでしょうか。

 2番目に、今子供たちの間に教育格差が生まれていることが学校の先生方から聞かされます。子供は親を選べません。すべての子供たちに行き届いた教育を保障することは憲法26条の精神でもあり、自治体の任務でもあります。そのために小・中学校には就学援助制度があり、経済的な理由により就学困難な児童・生徒に対して学用品や修学旅行費、給食費などが援助されます。

 ところが、実際には大変な困難を抱えながら、この制度が知られていないために申請されないことが少なくありません。学校関係者がこの制度を十分理解し、必要な児童・生徒の保護者に周知される必要があると思いますが、いかがでしょうか。

 また、政府はことしの4月から生活保護家庭の母子加算を全廃しました。しかし、何らかの理由で生活保護を受けながら子育てをしている母子家庭にとって、母子加算は頼みの綱であったと聞きます。これによってやっと子供に人並みのことがしてやれていたのに、これがなくなって子供に友達と遊ばせることが難しくなっている、行きたいところにも友達は行っても、うちの子は行けない、黙って我慢している子供を見るととてもつらいと話されました。苦労されている家庭への市独自の援助をすべきではないでしょうか。もちろん母子家庭のみでなく、父子家庭も同じだと思います。

 65日の週刊朝日に次のような記事が載りました。「知れば知るほどあきれるのが参議院で審議中の麻生内閣の15兆円補正予算だ。生活保護の母子加算手当200億円を全廃しておきながら、道路族の地元の道路に、各地の箱物に大盤振る舞い、廃止が決まった天下り法人にまでたっぷり予算がついている。代償に消費税アップの声も聞こえてくるが、論外だ」、このような記事です。子供は宝です。該当者はそんなに多くはないと思います。このようなやみの部分に光を当てるのが政治の役割だと思うのですが、いかがでしょうか。

 大綱第3点は、福祉施設の拡充についてであります。

 この問題に関しましては、高橋前市長の福祉と教育は後退させないという政治姿勢を私は評価してきました。いいところはぜひ引き継いでほしいものですが、八幡浜の少子・高齢化の進行の速度に見合った対策を求めるものです。

 まず、小規模の特養ホーム、老健施設、ケアハウスの設置についてです。

 当市の高齢化率30.6%は、県下の市部で2番目に高くなっています。驚いたのは、その中でも単身率、つまりひとり暮らしの割合は1位で、その方々の医療区分は、軽症の1というのは少なく、重症の3の方が県内で最も高くなっているということです。特別養護老人ホームに入りたい人が八幡浜と大洲で何と1,135人、そのうち介護度345の人が750人、今すぐ入りたい人が725人もいらっしゃるということです。これは「愛媛県高齢者保健福祉計画・介護保険事業支援計画」という冊子からとったものです。多少のダブりがあったとしても、体も思うように動かなくなった高齢者が一人で施設があくのを待っておられる、その数が700を超えている、本当にすさまじい数字であります。

 しかし、これまで県は大規模の特別養護老人ホームはつくらせない方針でした。しかし、小規模のものについては認めるということです。さらに、先ほど述べました問題の多い政府の補正予算ではありますが、そこに今回3,011億円が組まれ、今後3年間にこのような施設をつくる場合に補助が出るということです。ぜひこのチャンスを生かしてつくる必要があると思います。福祉施設は入所の対象者に喜ばれることはもちろんですが、雇用の場をふやし、経済の活性化にも寄与する一石二鳥にも三鳥にもなると言われております。必要なものはやはりつくるべきだと思いますが、いかがでしょうか。

 次に、障害者のためのグループホームの設置も同様であります。障害者を抱えた親御さんにとっては、宿泊のできる施設を何としてもつくってほしいとの訴えがあります。当然の願いだと思うのですが、いかがでしょうか。この問題は3月議会でも取り上げ、地域自立支援協議会で検討するということでしたが、その後検討は進んでいるんでしょうか、伺います。

 大綱第4点は、プルサーマル計画の見直しについてであります。

 プルトニウムは長崎型原子爆弾の材料になるものです。半年くらい前でしょうか、テレビで子供のころに被爆したけれども、元気で一生過ごせるかに見えた76歳の女性が、つい先ごろ、被爆が原因の病気で亡くなられたというニュースを見ました。その方が生前、放射線というのはしつこいねと悔しそうに語られていたのを思い出します。このように、放射線の毒性は一度取り込まれると排せつされにくく、100年も体内にとどまり続けるといいます。

 プルトニウムはこのような核兵器の材料になるために、これをためておくことは国際社会から疑いの目で見られるから処分しなければならない、こういう理由でプルトニウムの利用計画は立てられました。しかし、15年前に計画は立てられたものの、本命であった高速増殖炉もんじゅも新型転換炉ふげんもさまざまな火災やトラブル、金がかかり過ぎるなどで頓挫、つなぎの役割であった軽水炉だけが残り、それがあたかも本命であるかのような状況になってきているのが現状です。

 ところが、東京電力と関西電力という日本の電力会社では横綱級の電力会社が、MOX燃料は抱えているものの、ここでもさまざまなトラブルやデータのねつ造などからプルサーマルは実施できない状況に陥っています。また、アメリカのオバマ大統領も、危険性と高くついて採算がとれないということでプルサーマルはやらないと言っています。しかも、伊方でやろうとしている高燃焼度燃料とMOX燃料の組み合わせは、世界のどこもやっていない方法です。四国電力はベルギーで実績があると言いながら、その内容は公表できない状況です。

 世界もプルサーマルからは徹退の流れにあり、国内でも2010年までに16ないし18基の原発で実施する予定であったプルサーマルは、九州電力と四国電力などしか実施のめどが立たない、そのため電気事業連合会もプルサーマル計画は見直さなければならないという状況になっています。いかにプルサーマルというのが複雑で厄介なものであるか、この実態が示しているのではないでしょうか。四電が高い宣伝料を払ってまでテレビで宣伝しなくても、真に有効なリサイクルであるなら、世界でどんどん取り組まれるはずです。しかし、そうはなっていません。なぜ伊方ではこのまま突っ走ろうとしているのか、大変危険だと思います。

 その上に、伊方のすぐ目の前には国内最大級の活断層中央構造線が走っており、巨大地震が襲ってくる時期にかかろうとしている今、頻発しているさまざまなトラブルとこの巨大地震が重なったときどうなるのか、心配は尽きません。普通の原発でもこのように危険なのに、さらに何倍も危険度の増すプルサーマルだけはやめなければならないと、とめなければならないと思います。

 今原発は新しい段階を迎えていると思います。原発依存の八西地方から脱却し、農林漁業を中心のまちづくりへのチャンスのときとするのか、半減期が24,000年という厄介なものを抱え込んで半永久的に危険と隣り合わせの町に進むかという重大な岐路に立っているということであり、半島と住民の運命がかかっているということです。

 1号炉は30年の耐用年数を過ぎ、廃炉にすべきとき、また安全でクリーンなエネルギーの活用を強める方向性など国策としても転換をすべきとき、さらになぜ玄海、伊方、浜岡が危険を冒してまで国の方針に従わされるのか、地域住民を危険な運転のモルモットにしてもいいのか、こういうことが問われているということです。私たちはこれは伊方の問題だといって知らぬふりはできません。なぜなら、一度過酷事故が起これば、伊方も八幡浜もない、我々は住むところさえもなくなってしまうのです。

 新しく市長になられたこの際お聞きしたい。市民の命と暮らしを守る先頭にこそ市長は立つべきではないでしょうか。また、プルサーマルの推進派と反対派の学者を呼んでみずから学習し、判断を誤らないために行動するべきではないでしょうか。

 去る、527日、MOX燃料が伊方に搬入され、四電は来年1月の定期検査時にはこのMOX燃料を装荷し、2月ごろから運転を始めるといいます。もともとプルトニウムを燃やすようにはつくられていない軽水炉で、実験もしないままいきなり営業炉で燃やすことを市長はお認めになりますか。せめて実施の延期、凍結を求めるべきではないでしょうか。これこそほってはおけない大問題だと思いますが、いかがでしょうか。

 以上で私の質問を終わります。

○議長(上田竹則君)  市長。

○市長(大城一郎君)  遠藤議員の大綱11点目、当市の現状認識とそのビジョンについてお答えいたします。

 当市の現状は、1次産業におきましては、ミカン、魚とも価格の低迷と後継者不足に悩まされております。2次産業におきましては、公共事業の縮小に伴う建設業の苦境、3次産業におきましても、消費不況と購買力の流出による中心商店街の衰退等、人口流出と急速な高齢化も相まって活力が低下していると認識しております。このように明るい話題の少ない現状でありますが、こうしたときだからこそ笑顔と元気が必要であると考えております。

 市内をくまなく見渡してみますと、新しいことに果敢に取り組もうとする若者などが元気の源として数え切れないほど存在しておると認識しております。私は、町に無数に存在する元気のその源を集め、市民皆さんの声を市政に反映することにより安全・安心なまちづくり、行財政改革の推進、産業振興の取り組みを柱として笑顔があふれるまちづくりに取り組んでまいる所存でありますので、議員各位の御協力を賜りますようお願い申し上げるところでございます。

 続きまして、大綱12、市長選での公約について、遠藤議員御質問の大綱12、なぜ医師確保の公約を発表したのか、またどのように克服しようとしているのかということについてお答えいたします。

 先ほど上脇議員にもお答えしたとおり、選挙前に市民の皆様の声を聞く中で市立病院の問題が一番大きな、そして切実である問題であることを肌で感じ、何とかしなければならないという思いから医師確保の公約を掲げたところであります。ただ、先ほど言いましたが、私の認識の甘さがあったことは否めず、大変申しわけなく思っております。

 八幡浜市の医療を守り、安全・安心を保障するためには、医師の確保は必要不可欠なものであります。今後とも機会あるごとに愛大医局に対し医師派遣要請活動を行ってまいりますし、個人的なつても最大限活用し、医師確保という公約の実現に全力を傾けてまいります。御理解をいただきたいと思います。

 続きまして、港湾振興ビジョンのゼロからの見直しについてでありますが、港湾振興計画のゼロからの見直しは、港湾振興ビジョンの計画内容ではなく、ビジョンで計画されている建物については見直す必要があると考えたためであります。大きくて立派できれいな箱物は要らないということであります。つまり埋立地に建設予定の建物については、最小限の事業費で、市民の皆さんや観光客が利用しやすく、集まりやすい施設にしたいと考えております。

 ただ、振興ビジョンにおけます公共埠頭関連施設及びボートパーク関連施設につきましては、今後の社会情勢や市の財政状況を見きわめながら計画を見直していきたいと考えております。

 次に、港湾行政全般について検証される必要があるとの御質問にお答えします。

 御存じのとおり、本市は古くから埋め立てを行うことにより平たん地を広げ発展してまいりました。現在、八幡浜庁舎、愛媛県八幡浜支局庁舎、スポーツセンター、立体駐車場が建設されているところも昭和52年から昭和59年にかけて埋め立てを行っております。

 出島につきましては、第三セクターでの港湾関係業務ビルの建設等を目指しておりましたが、社会情勢の変化により第三セクターの設立が軌道に乗らないまま現在に至っておるところです。

 また、須田地区につきましては、沖合底びき網業の船舶の休憩護岸、その関連施設用地、沖合底びき網業を営む会社の事務所及び漁業後継者に対する宅地分譲を目的として事業を実施しましたが、沖合底びき網漁業の低迷により、必ずしも当初の計画を達成しているとは言えない現状となっております。

 現在港湾振興ビジョンのもと進めております沖新田地区の埋め立ては御存じのとおりですが、港湾につきましては、市の活性化のため、新しいにぎわい空間の創出を目指しており、漁港につきましては老朽化した魚市場の高度衛生管理型の魚市場に建てかえることにより、今の消費者のニーズである安心・安全な食材の提供を目的としております。

 議員が御指摘のように、過去の埋め立てにおきまして必ずしも当初計画を達成しているとは言えないものでございますが、そのことを糧にして、本計画の実施につきましては今後も関係各位の御意見を尊重しながら詳細な検討を行っていく所存でございます。

 続きまして、大綱4のプルサーマル計画の見直しについてですが、本年527日に、フランス国で製造したMOX燃料集合体21体が2カ月余りの航海を経て伊方発電所に無地到着したことは御案内のとおりでございます。

 議員御指摘の、来年2月ごろに伊方発電所3号機への導入を予定しているプルサーマル計画につきましては、異議を唱えられる方がおられることは十分承知しております。しかし、エネルギーの安定供給などにかかわることであり、国民生活に重大な影響を及ぼすことから国家的なプロジェクトであり、安全の確保を大前提として、十分な審議と議論を尽くした計画であると認識いたしております。

 市といたしましては、国、県、四国電力株式会社に対して、プルサーマル導入の各段階における検査や審査、安全管理体制の確立を一層強化すること、特に来年1月からの定期点検において厳正な安全確認が行われ、安全にプルサーマルが実施されることをあらゆる機会をとらえて要望していきたいと存じます。今後ともプルサーマル計画推進の賛成または反対の御意見や諸般の情勢を見きわめつつ、注意深く見守ってまいりたいと考えておりますが、現時点において各方面の学者を招いての学習会を開催することや、国、県に対してプルサーマル計画の凍結の申し入れを行う考えはございませんので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

 その他の問題に関しましては担当課長より答弁させます。

○議長(上田竹則君)  市民課長。

○市民課長(柏木幸雄君)  大綱2、子育て支援について、まず1点目の小学校卒業までの医療費無料化についてお答えをいたします。

 乳幼児医療制度につきましては、医療費、いわゆる自己負担分を保護者に助成することによりまして疾病の早期発見と治癒を促進し、乳幼児の保健の向上と福祉の増進を図ることを目的として、昭和484月からゼロ歳児を対象として医療費の無料化をスタートいたしたものでございます。

 以後、平成74月、対象年齢を3歳未満児まで拡大、さらに平成144月から入院について就学前の乳幼児まで拡大、平成17328日、合併を契機としまして、市単独事業といたしまして、通院を3歳未満から4歳未満まで引き上げ、さらに204月より通院医療費を就学前まで拡大、ゼロ歳児から小学校就学前まで未就学児を対象に外来・入院医療費の自己負担分を無料化し、時代の要請にこたえてまいりました。

 議員御質問の小学校卒業、215月現在で、児童数が1,933人おります。ここまでの医療費無料化の拡大は、子育て支援の一つの施策として重要であると認識しておりまして、乳幼児医療制度の拡充を検討すると総括説明で表明をいたしておりまして、前向きに検討したいと考えてございます。

 ただ、制度拡大の範囲、これにつきましては、後ほどまた清水議員からも出てきます、中学生という形もありますけども、そういったものにするのか、外来、入院双方するのか、どちらかにするのか、そういったものの範囲の問題。それから、実施時期の問題もございます。それから、実施をするに当たってもシステム改修、そういったものが当然伴ってきます。これに伴います財政負担の問題などの課題が多くございまして、各パターンの試算を行い、市全体の施策の中で拡充ができるかどうか、調査してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(上田竹則君)  保健センター所長。

○保健センター所長(松本常美君)  遠藤議員の大綱3(1)小規模特養、老健施設、ケアハウスの設置についてお答えいたします。

 議員御提案の国の交付金は、現下の経済、雇用情勢の中、介護機能強化と雇用の創出が緊急に求められていることを踏まえたもので、介護基盤緊急整備等臨時特例交付金として平成21年度補正予算2,495億円が組まれております。この交付金は、29名以下の小規模の創設、増設の工事費等を助成することにより事業者の参入を促し、雇用の創出、介護基盤の充実を図ることを目的としたものであります。

 八幡浜市は、第4期介護保険事業計画の初年度に当たり、計画に沿った介護サービスの実施を予定しているところです。議員御指摘のとおり、施設入居を待っている方がおられることなど介護サービスの提供が十分でないことは否めません。しかしながら、居住系の施設サービスは利用できる人数が限られていること、またサービス増加はその利用額の約20%程度を保険料で負担する制度があり、65歳以上の高齢者全体に保険料の負担が増加するなど、問題も抱えております。介護事業主への事業費助成により施設整備が促進されることも必要ですが、今の八幡浜市にとって何のサービスが必要でかつ有効であるかの視点を第一に、介護保険事業計画策定委員会での協議も踏まえ、介護サービスの充実を図ってまいりたいと考えております。

 御提案の施設整備以外にも数種類の小規模施設が交付対象となっておりますので、該当する場合は有効に活用してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。

 以上でございます。

○議長(上田竹則君)  福祉事務所長。

○福祉事務所長(水野省三君)  大綱22のうち、母子加算廃止に伴います母子・父子家庭への市の独自の援助についてお答えをいたします。

 生活保護の母子加算につきましては、母子加算を含めた生活扶助の基準額が一般の母子世帯の平均的な消費水準を上回っていたことから、生活保護を受ける母子世帯と一般の母子世帯との公平性の観点等を踏まえ、平成17年度から一律機械的な母子加算を段階的に廃止する一方で、新たな給付を創設し、世帯の自立に向けた給付に転換をされたところであります。

 本市の生活保護制度は、法定受託事務として国の基準によって運営をいたしておりますので、市独自の支給制度を創設することは困難であると判断しておりますので、御理解をいただきたいと思います。

 続きまして、大綱32、障害者のためのグループホームの設置をについてお答えをいたします。

 地域自立支援協議会は、障害者団体、事業所、行政等で構成をいたしまして、地域で障害者の福祉に取り組む体制を整えるために設置をするものでございまして、本市では平成193月に立ち上げいたしました。まだ、本格的な活動には至っておりませんが、グループホームの設置等につきましても地域における障害福祉の重要な課題の一つとして次回開催の当協議会に付議する予定であります。

 ただ、3月議会で御答弁申し上げましたように、新たにグループホームを設置するためには民間事業者の協力が不可欠でありますので、新設はかなりハードルが高いものと判断をいたしております。

 以上でございます。

○議長(上田竹則君)  学校教育課長。

○学校教育課長(三堂嗣夫君)  遠藤議員御質問の大綱2(2)のア、就学援助制度の周知についてお答えをいたします。

 経済的理由によって就学困難な児童・生徒については、教育基本法第4条第3項に基づき学用品費、医療費及び給食費等必要な援助を行う制度がございます。生活保護に規定する者を要保護者、それに準ずる者を準要保護者と言い、校納費の支払いが困難な家庭やおくれぎみの家庭は学期初めに担任等に申請を相談し、学校長からの申請により教育委員会が認定しております。また、各学期途中でも相談を受け入れるようにしております。

 制度の周知とのことですが、周知する性質の制度ではないと考えております。知れ渡るといじめ等の対象になるおそれがあるため、慎重に取り扱いしたいと考えておりますが、4月当初の家庭訪問や参観日等で教育委員会との連携を、民生委員さんとの連携を通して活用を投げかけていくなど、今後の対応に努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(上田竹則君)  休憩いたします。

午前1158分 休憩

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午後 100分 再開

○議長(上田竹則君)  再開いたします。

 遠藤素子君。

○遠藤素子君  再質問させていただきます。

 まず、市長の医師3人確保の公約についてです。

 選挙中でしたけども、ある市民の方が、市立病院の先生が3人来るんとなあという、私はまだこのチラシも見てないときにそういう声がありました。何でこの人はこういうことを言われるんかなと思って帰ってみましたら、このチラシが入っておりました。ここには直ちに医師を3名確保しますとはっきり書かれております。ああ、このことだったんかと思ったんですが、そのときに私が感じましたのは、大城市長は議員であられたわけですね。そしたら、なぜ3人も連れてこれるんなら、市民がこれほど待ち望んでいる医者をなぜ今すぐ連れてこられないんだろうかと、そういうことをまず真っ先に考えました。もし自分ならすぐに行動を起こして連れてくると、来れるならですね。それと、そしたらこの方はもし市長になったら3人確保するが、市長に落選したら連れてこないということなのかなあと。ということは、市民のために市長になるんではなくて、自分のために市長になるんじゃないか、そういう感想を持ちました。

 そうしまして、それからしばらくしますとこの第二弾のチラシが出ました。そしたら、医師3名の確保に全力と、ちょっとニュアンスが変わってるんです。これはもう既に3人の医師確保が難しいということがわかっていたんではないか。そうしますと、これは確信犯とも言えるのではないか、そういう気がするんです。

 そういうことで私は先ほど提言を申し上げました。やっぱり勇気というのはこういうときに発揮されるべきではないかと、そういうふうに思うんですが、いかがでしょうか。

 そして、ある地方紙の記事の中にこういう会話がありました。3名の医師確保は大丈夫ですか、大丈夫ですと。もし確保できなかったら、責任をとりますという記事です。覚えていらっしゃると思うんですが、この責任というのはどういうとり方をされるんでしょうか。まず、その点伺いたいと思います。

 それから、子育て支援の中で、ちょっと通告はしていなかったんですが、私も上脇議員と同じように総括説明の中で、小学校の統合ももちろん気になりましたが、それよりも保育所の民営化という言葉が気になりました。

 幼児教育というのは本当に人間の基礎がつくられる時期で、金の安上がりのために民営化するというのは絶対にあってはならないと。全国であちこちで民営化がされてますが、最初は英会話がされたり、飛びつくような派手な宣伝がされるんだけれども、だんだん、もうけのためにやるわけですから、最初の期待と外れていって、車の中に閉じ込められて亡くなったとか、それから保育料がどんどん値上がりして、金持ちの子供しかそこへは入れなくなるとか、いろんな問題が出ています。公が公立で手放してはならない分野だと思いますので、この点いかがでしょうか、確かめておきたいと思います。

 それから、福祉施設、確かに介護保険料が大変高いときに流動的な分野を充実させたいというお気持ちはわかるんですが、余りにも絶対数が足りないと、これが現状だと思います。そして、今国がそういう少ないために補助をしようというときですから、この際やっぱりそれをうまく活用して、この現状を少しでも打開していくために力を注いでいただきたいと思うんですが、この点いかがでしょう。

 それから、最後のプルサーマル、いろいろ言いたいことはたくさんありますが、市長はこの安全性が確保されるとお思いなんでしょうか。地震の学者、それから地質学の学者、いろんな学者が、伊方であったらマグニチュード8は想定しなければならないと、そういうふうなことも言っておりますし、四電の安全対策は計算などにちょっと疑義が出ていまして、学者の間ではこれでは安全性は確保されていないというふうに言われてる。そういう状況があるにもかかわらず、その異議は申し立てない。もうそこまで、装荷するというところまで来てるわけです、傍観しているわけにはいかないと。もし、いろんなトラブルが年間に何回も起こってますが、それと地震が重なったらどうなるのか、今以上に危険なプルサーマルというのはやはり中止を申し入れる、それくらいのことは最低すべきではないんでしょうか。その点伺います。

○議長(上田竹則君)  市長。

○市長(大城一郎君)  遠藤議員の再質問にお答えいたします。

 3人の医師確保の公約でございますが、先ほど来より上脇議員にも説明したとおりでございます。交渉の過程において、いろいろありまして難航した経緯もあります。そして、医師確保については、先ほども申しましたが、90%決まっていても、何らかの問題でその交渉事が破談になるといったような本当にデリケートな面を持ち合わせていると思いますので、今後さらに全身全霊を上げて取り組んでいくところでございます。

 責任をとるというふうな面に関しましては、今後も難しい問題ではありますが、自分なりには決してひるむことなく、粘り強く交渉を重ねて、八幡浜市にとって明るい未来、明るい市立病院の再生に向けて取り組んでまいりたいと思っております。

 そして、保育所の民営化について検討していくという点でありますが、今ほど議員より御指摘があったような問題点があることも承知しております。しかしながら、各自治体におかれまして民営化を進めているところでも成功例も確かに存在するわけでございます。今後、そういった成功例を十分に参考にしながら、当市においてどういった民営化の方法がいいのかを検討してまいりたいと思っております。

 最後に、プルサーマルの件についてでありますが、私も議員時代、平成19年度におきまして、伊方原子力発電所プルサーマルに係る特別委員会におきまして、この八幡浜市議会で皆さんと一緒になって勉強した経緯があります。その時点でプルサーマルの特別委員会の最後の報告に、これからも地域住民の声を聴取、反映し、国、県、四国電力に対して当該住民の安心・安全を強く求めていただくよう提言いたしますという言葉で結ばれております。その意思を、私も含めまして当該住民の安心・安全のためにより一層の安全な運営管理を、四国電力、国、県に対して要望していきたいという思いでございます。

○議長(上田竹則君)  保健センター所長。

○保健センター所長(松本常美君)  介護保険施設のことでございますが、介護保険施設について待機者が大変多いという数、八幡浜市で昨年の11月の待機者の方々の調査をしております。延べ377名の方が施設を希望されております。重複して希望をされておる方もありますので、実の人数は304名となっております。その方たちのどこにおられるかという調査では、施設とか病院も含めまして在宅以外の方が実で218名となっております。在宅の方の実の人数が86名です。その中でも要支援の方とか介護1とか2とかということで、将来のためにということで申し込みをされておる方も多ございまして、介護4から5で、介護の重度が大変な方の中で、それでもまだ家庭で見たいっていう方がその中の半分、すぐにでも入所したいっていう方が13名という調査の結果があります。

 これらのことを考えまして、もちろん特別養護老人ホーム等の施設の絶対数が足りないという現状は十分理解しておりますが、在宅での小規模多機能居宅介護事業者など、デイサービス、ホームヘルプ、それからショートステイなどで介護を重点的に支援するという、そういう施設を優先的に確保していきたいというふうに考えております。

 また、介護計画の3年間の中でサービス料、それから実際に使われる費用などを勘案いたしまして、その中に余裕があるということでありましたら、そういった施設等も慎重に検討をしていきたいと考えております。

 以上です。

○議長(上田竹則君)  遠藤素子君。

○遠藤素子君  公約について、責任のとり方です。あの会話から見ますと、責任をとるということは市長の職をなげうつというふうに私はとったんですが、それ以外の責任をとるということならば、3人の医師確保にかわる何らかの方法が必要じゃないかと思うんですね。例えば、近隣といいますか、民間の先生方に協力をお願いして、市立病院をちゃんと前の状態に戻せるかどうか、そういうことも1つ考えられますし、いろいろ考えられるとは思うんですが、脳神経外科の医師確保、これはもう高齢者の方は本当に待ち望んでおられます。こういう点についてどういうふうに今後考えておられるのか、そのことをお聞きした上で、先ほどの提言について答弁がありませんでしたので、私の提言です。

 公約、選挙そのものがやっぱり公平ではなかったと、公約が守られないということであれば、選挙の結果は公正なものではないということからすれば、やっぱり改めて選挙をやるということが一番すっきりした解決の方法ではないかと。市民の皆さんに何を言っても信頼されないでは市政は運営できないんじゃないか、それを心配します。そこで、そういう責任のとり方についてもう一度伺って、私の質問は終わります。

(「ちょっと休憩願います」と呼ぶ者あり)

○議長(上田竹則君)  休憩いたします。

午後 115分 休憩

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午後 116分 再開

○議長(上田竹則君)  再開いたします。

 市長。

○市長(大城一郎君)  遠藤議員の御提言に対しましては、私は現在そのようなことは思っておりません。

 それから、今後の医師の関係でありますが、6月に内科の先生がお一人退職され、ますます厳しい状況にはなっております。病院一丸となって当面は現在の体制で維持していただくことになっております。

 そして、先ほどから言われております脳外科の先生におきましても、ヘルプという形で現在週に1回は愛大のほうから平日、金曜日には来てもらっています。そのほかにも週に2回、市内の脳外科の先生から診てもらうような予定で進めております。

 先ほど議員御指摘のように、今後はさらに大洲市あるいは西予市との病院とも医師の交流ができていくような体制づくりを、今後こちらから大洲市、西予市にも話しかけていき、そういった地域での医療サービスも確立していきたいと思っております。

○議長(上田竹則君)  いいですか。

 次、都築 旦君。

〔都築 旦君登壇〕

○都築 旦君  私は、質問通告に従いまして、大綱3点につきまして質問をいたします。

 まず、具体的な質問に入る前に、市長の率直なお考えをお聞かせ願いたいと思います。

 市長は、去る217日の市長選に向けての出馬会見で、何よりも今の市政、高橋市政に欠けているのがリーダーシップと責任感です、私が見てきた中でも、市町村合併では当初15町の合併案が有力であったにもかかわらず、合併話が二転三転し、11町の合併になったと。また、愛媛県下の高速道路の整備についても、宇和島市まで平成23年には延伸するにもかかわらず、県下で高速道路の通っていない市は八幡浜だけ。さらに、八幡浜市の南環境センターの使用期限の問題でも市長の政治的な判断が不十分であるということでの高橋市政の批判を行う中から、これらのすべての原因は、リーダーシップの欠如は責任感の欠如から来るものだと。だから、私は自分の言葉に責任を持ち、これからもどんどんふえていくだろうマニフェストは必ず実行します。そして、できない場合には政治家としての責任をとりますと述べられているのでありますが、この点について改めて市長の現在の心境をお聞かせ願いたいと思います。

 それでは、具体的な質問に入ります。

 大綱の1は、市長の政治姿勢についてであります。3点にわたり質問をいたします。

 まず第1点は、公約違反についての責任と市民への説明、対応はどうされるのかであります。

 御承知のとおり、今回の市長選挙の最大の争点は、市立八幡浜総合病院問題と港湾振興ビジョンでありました。3人で争われた選挙戦で、大城市長は直ちに医師3名を確保、振興ビジョンの抜本的見直しという大変わかりやすい公約を掲げられ、多くの市民から期待と賛同を受け、勝利されたのであります。特に、直ちに医師3名確保の公約は、安心して暮らせる町、いざというときにはすぐ間に合う病院へと変えてもらいたいという市民の切実な思いを集め、大城新市長誕生の大きな力となったと思うのであります。それだけに、市長就任後のあなたの一連の発言、公約違反に対する市民の怒りや失望感、不信感も大きく、マスコミ各社に取り上げられている市民の声を見ましてもそれがうかがえるのであります。

 例えば、530日付の地元紙の投書欄では、医師3人確保、私たち市民はだまされたのですか、私は市内で仕事と88歳になる親の介護をと忙しい毎日を送っています。先ほどの市長選挙では現市長に投票した親子です。当選後の市長の発言には驚きました。相手のあることだから、これから交渉する、交渉中、だまされて入れたほうがばかよと知人には笑われました。医師3人確保は公約のはず、市民は内科医が5月にも来てもらえる、救急窓口が改善されると信じた人たちは私たちだけではなかったはずです。選挙に勝つためならば何を書いても何を言ってもいいなんて、これが八幡浜の民主主義なら、こんな町にはいたくないものですね。市会議員の皆さん、議会が行政のチェック機関ならば、これを放置していては、だれを信じ、何を信じて生活していくべきかわからなくなりますと市民の声を紹介しています。

 私もこの市民の方と同感であります。市長は今になって詰めの甘さや認識の甘さにあったと弁明されていますが、私は納得できません。医師確保の現状を見た場合、直ちに3名の医師確保公約はまさしく公約違反であります。大城市政に対する失われた信頼を今後どのようにして取り戻していくのか、また公約違反に対する責任と市民への説明はどうされるのか、市長の対応を改めてお伺いいたします。

 第2点は、マニフェスト、公約に掲げられた政策の推進・実現に向け、今後どのように取り組まれるのかについてであります。

 市長は、公約として市立病院の安全・安心の確保、八幡浜港振興ビジョンの抜本見直し、緊急の景気雇用対策と市民生活支援、農林水産業の活性化と八幡浜ブランドの開発・発信、空洞化が進む商店街の活性化、さらなる行財政改革による財政の健全化と6つを掲げられていました。また、市長は先日の総括説明の際、市長就任後、日が浅いため、政治公約については9月補正以降で対応したいとの話でございますので、私は行財政改革による財政の健全化1点に絞り、この際お尋ねをしたいと思います。

 市長は人件費の削減として、1つ、市長退職金制度の廃止、2つ、市長報酬10%カット、3つ目として、人件費全体で3億円を目指してスリム化しますと言われておりました。12の退職金、市長報酬カットについては今議会で議案として提案されておりますが、人件費3億円については十分な説明がされておりませんので、今後どうされるのか、具体的にお聞かせをください。

 第3点は、総選挙に対する市長の対応についてでございます。御案内のとおり、910日に任期満了を迎える衆議院議員の選挙は、近々に実施されることは確実であります。今回の選挙には地元から高橋英行氏が立候補を予定されており、また八西地域の有志による地元から国会議員をつくる会が発足するなど、地域を挙げて支援していこうとする機運が高まっておるようであります。地元市長としてどうされるのか、ぜひお考えをお聞かせ願いたいと思います。

 大綱の2は、八幡浜港振興ビジョンについてであります。

 市長は出馬表明で、八幡浜振興ビジョンについて、日本一清潔な市場をうたい文句に進められている港湾関連施設ですが、本当に八幡浜にとって必要な事業でしょうか。私はきれいだとか衛生的とか言う前に、元気で活気あふれるにぎやかな町にしたいと述べられるとともに、さらにその後のマニフェストでは、このビジョンを抜本的に見直しし、老朽化した施設の建て直しなど必要最小限の事業以外は基本的にはゼロからの再スタートとします。その見直しに当たっては、新たに市民代表等による委員会を立ち上げ、皆さんの御意見を新ビジョンに反映させますとされていました。

 ところが、去る68日の議会初日の総括説明では、8月には八幡浜港振興ビジョン整備実行委員会の答申が出されることから、この内容を踏まえ、さらに必要最小限でかつ市民も外来者もともに楽しめるようなにぎわいの創出できる市民の声を反映した施設としたいと考えていると軌道修正をされました。

 市長はつい最近まで議員としてやってこられたわけでありますから十分おわかりだろうと思うのでありますが、そもそも答申の出る前から抜本的な見直しとかゼロからの再スタートをするとは、行政の継続性を無視するものであり、また整備実行委員会の存在そのものを否定するものであると思うのであります。

 そこで、次の2点についてお尋ねをいたします。

 その1は、市長のお考えになっているこのビジョンの抜本的見直しの内実はどのようなものなのか、またあわせて新たな見直しのための委員会は立ち上げとされているのでありますが、どうされるのか。

 その2は、今後の港湾振興についてどのようにお考えになっているのか、できるだけ具体的にお聞かせをお願いします。

 大綱の3は、市立病院についてであります。

 その1は、今後の第2次救急医療体制はどうなるのかという点であります。

 御承知のとおり、市立病院は昨年より医師不足のため、内科外来予約診療制の導入、救急受け入れ2日の停止、病棟再編等が実施されているところでありますが、今月末にはさらに内科医が開業により1人退職が見込まれております。在職する内科医は5名から4名となり、また脳神経外科医は不在となっております。このような事態に、今多くの市民からは今後さらに救急患者の受け入れ制限が強化されるのではないかとの不安の声が聞かれるところであります。今後の救急医療確保はどうなるのか、御所見をお聞かせください。

 その2は、今後の医師確保対策と財源対策、病院経営についてどう対応されるのかという点であります。市長は総括説明で、市立病院の医師確保対策の現状ということで報告されたのでありますが、率直に言って、私には医師確保のめどが立っているのかどうか、いつごろ何名確保できるのかなどについては理解できませんでした。いま一度医師確保はできるのかどうか、お聞かせを願いたいと思います。

 また、市長は議会終了後、記者団に公約違反の認識の有無を問われ、公約違反ではない、医師確保までの期間が長引いているだけだ、医師を連れてくる気持ちは変わらないと語ったということでありますが、この点についてもいま一度御説明をお願いしたいと思います。

 次に、病院再生に向けての財源確保についてでありますが、公約では人件費の削減を考えておられるようでありますが、いま一度この点についてもお聞かせください。

 最後に、市長、これは通告しておりませんが、一言申し上げておきたいと思います。

 私は、政治家を志す者は常にロマンを持ち、また多くの人にそれを語りかけることは大切なことだと思います。しかし、ロマンを語ることと約束することとは別であります。約束したことは必ず守らなければなりません。政治の原点は信なくば立たずであります。市長、あなたは出馬表明の際、自分の言葉に責任を持ち、必ず実行します。そして、できない場合には政治家としての責任をとりますと語られています。いま一度この言葉の持つ重さをお考えいただきたいと思います。

 以上で私の質問を終わります。

○議長(上田竹則君)  市長。

○市長(大城一郎君)  都築議員の御質問の大綱11、公約違反についての責任と市民への説明、対応をどうするかということについてお答えいたします。

 先ほど上脇議員、遠藤議員にもお答えいたしましたように、現時点では市民の皆様方の御期待におこたえできてないことに関しましては、再度この場をおかりいたしましておわびを申し上げます。今後、公約を実現することが私の責任でありますので、今まで以上に愛大医局に対して医師派遣要請活動を努めるとともに、国、県にも御協力をいただきながら、医師の確保に向けた活動を最優先に取り組んでまいります。

 また、積極的に市立病院に出向いて先生方との話し合いの場を持ち、御意見、御要望に耳を傾け、医師の疎通を図りながら、勤務環境の整備など先生方をサポートできるような体制づくりを図ってまいりたいと考えております。今後も全力を傾けてまいりますので、御理解をいただきたいと思います。

 続きまして、大綱12、マニフェスト、公約に掲げられた政策の推進に向け今後取り組むかについてお答えいたします。

 まず、私の政策に対する基本姿勢につきましては先日の総括説明の中で述べさせていただきましたが、市政は市民の参加を得て、その意思を十分反映し、深い理解と協力のもと、対話を重んじ、思いやりの心を持ちつつ、公平公正な開かれた市政を心がけ、市民が主役のまちづくりを主眼に置き、市民の思いをみずからの思いととらえ、活力ある行政運営を目指してまいりたいと考えております。

 公約に掲げました病院医師確保対策、港湾振興ビジョンの見直し、人件費の削減等の推進に向けましては、政策の基本理念として安全・安心なまちづくり、行財政改革の推進、産業振興の取り組みの3点を政策の柱とし、その実現に向け全力を挙げて取り組んでまいります。この3つの柱の中には、すぐに実行できること、その実現には努力を要し解決が困難なことなどいろいろとあるわけですが、市民福祉の向上が命題である地方自治の本旨の実現に向け、市民各界各層の皆様方から御意見を拝聴しつつ、今後具体的な施策としてお示ししていきたいと考えておりますので、議員各位の御理解、御協力をお願い申し上げる次第であります。

 続きまして、大綱1、政治姿勢について、(2)のマニフェスト、公約に掲げられた政策の推進に向け今後どのように取り組まれるか、3億円の考え方、人件費の削減についてお答えします。

 人件費全体で3億円を目指した職員の給与の削減についてどう考えているかについては、全職員の人件費の総額から3億円を目指し削減しようとするものです。今後なお一層の事務事業の見直し、経費の削減等財政運営の健全化に努めながら、職員にも人件費の削減に協力をしていただきたいと考えております。削減した人件費については、市立病院の再建、八幡浜市の財政状況の改善のために使用したいと考えており、職員側とも協議をしていきたいと考えております。

 削減の方法としては、定員管理計画に基づく人員削減・不補充によるもの、人事院勧告によるもの、私の給与・退職金のカット、職員給与削減等を合わせたものと考えております。人事院勧告も含めての削減と考えていますので、通常8月にされます人事院勧告を見ながら、その削減率、金額、方法など検討していきたいと考えております。

 大綱1、市長の政治姿勢についての3点目の総選挙に対する市長の政治姿勢についてでありますが、市長という立場から見ましたら、市政推進のいかなる局面にあっても公平公正の原則が基本であると考えており、特定の候補にくみするということがあってはいけないと思っておりますので、御理解のほどをよろしくお願いいたします。

 大綱2の港湾振興ビジョンについて、まず抜本的な見直しの内容でございますが、振興ビジョンの計画自体ではなく、ビジョンで計画されている、主に建物については大きくて立派できれいな箱物は要らない、見直すということであります。魚市場につきましては、建設費が高くなると使用料も高くなるわけで、利用する水産関係者からは、漁獲量の減少など大変厳しい状況下では立派な大きな市場は要らないという声もございましたし、また港湾の交流拠点施設につきましても、この中に入って営業される皆さんの負担がふえることになり、事業参加が困難な状況になりかねません。また、補助金等があっても市の負担額もふえるわけで、本市の厳しい財政状況の中では大きくて立派な建物を建てる必要はないと考えております。

 また、振興ビジョンにおけます公共埠頭関連施設及びボートパーク関連施設につきましては、今後の社会情勢や市の財政状況を見きわめながら計画を見直したいと考えております。

 次に、新たな委員会の設置の件についてでありますが、全体的な枠組みにつきましては、既に市民から成る委員会、八幡浜港振興ビジョン整備実行委員会において慎重な御検討をいただいております。本年8月にその答申を出していただける予定となっております。その答申につきましては、委員の方々が種々なアイデアを出し、八幡浜市の未来のために御検討をいただいたものでありますので、最大限尊重いたす所存でございます。その上で交流施設の具体的な中身につきましては、実際に出店を考えておられる方々や施設に来られる方々などの意見を集約するために、必要であれば各施設ごとの委員会等を立ち上げたいと考えております。

 今後の港湾振興についてでありますが、八幡浜市は港の埋め立てにより発展してきた歴史を踏まえて言えば、八幡浜市の発展の原動力となってきた港の整備は、今後とも八幡浜市にとって重要であると認識しております。今後とも港湾振興は市の重要施策として取り組む考えであります。

 次に、大綱3、市立病院について、(2)の今後の医師確保と財源対策はどうするのかということについてお答えします。

 今後の医師確保のめどにつきましては、現在も個人的に交渉している医師はいますが、引き継ぎや先方の病院の医師補充問題、市立病院での診療体系や救急体制との調整など難しい問題があり、人数や確保の時期は明言できない状況であります。また、ほかにも私が持っている情報はございますが、事務局との打ち合わせの中で、現在市立病院が必要とする内科や脳外科医等でないこと、あるいは救急当直や病棟管理対応が行えないなど市立病院の医療体制などにそぐわない例がございます。引き続きできるだけ早く確保できるよう最大限の努力をしてまいりますので、御理解をいただきたいと思います。

 その他の問題につきましては担当課長から答弁させます。

○議長(上田竹則君)  病院事務局長。

○市立病院事務局長(田中正憲君)  それでは、都築議員の御質問の大綱31、第2次救急医療体制がどうなるのかということについてお答えをいたします。

 議員御指摘のとおり、6月に内科の先生がお一人退職され、ますます厳しい状況になりましたが、当面は病院一丸となって現在の体制を維持していただくことになっております。市民の皆さんには引き続き御不便をおかけするとともに、市立病院の先生方に大変な御負担をおかけしており、大変申しわけなく思っております。

 ただ、今まで1つの病院で24時間、365日救急を受け入れていたために、医師の疲弊を招き、医師不足を生じたという一面もございますので、どうしても機能分担が今後は必要でございます。引き続き八幡浜医師会や市内の病院への協力要請、大洲市の病院等との連携を図っていくとともに、本年度八幡浜保健所で救急医療体制の維持継続を目的に八幡浜・大洲圏域での医療対策協議会が設置されますので、ここでも2次医療広域圏の中で今後維持できる救急体制をどうするか、いろんな意見を積極的に提言していきたいと思っております。

 また、利用される市民の皆様にも実情を御理解していただき、先生方の御負担を軽減するために、いわゆるコンビニ受診を控えていただくなど適正な救急利用について御協力をお願いする必要もございます。昨年も実施いたしましたが、住民説明会等をより積極的に実施してまいりたいと考えております。

 次に、2点目の今後の医師確保と財源対策という御質問にお答えをいたします。

 もう御存じのとおり、医師数が平成17年度ピーク時には38名から平成20年度末時点で25名に減少し、特に内科医師は12名から5名に減少し、さらに先ほど言いましたように6月には1名減となって、内科医は3分の14名にまで減少をし、また議員御指摘のとおり、昨年度から脳外科医、眼科医は不在となってございます。医師の減少は患者数の低下を招き、入院、外来収益も著しい減収となっております。平成20年度におきましては、単年度収支では35,3578,000円の赤字欠損となり、累積では112995,000円の未処理欠損金を本年度に繰り越しています。また、本年度当初予算におきましても、単年度収支24,8848,000円の赤字予算を計上し、累積欠損は149,8692,000円を計上せざるを得ない慢性的な赤字経営体質となってございます。医師確保が最大の収益確保であり、関連する大学と緊密に連携、関係の再構築を図り、非常勤医師の派遣から常勤医への派遣へと粘り強く誘致活動に努めてまいる所存であります。

 一方、収益に見合った収支バランスを図るため、医療請求業務、清掃、給食業務等の民間委託化を進め、経費の節減に努めてまいりました。今後も現状の業務量を的確に把握し、その都度見直しながら経費の削減を努めてまいります。

 このように、医師の減少に伴う非常に厳しい経営状況の中においては患者数の増加が望めない現状で、地域の病院、診療所との連携を密にして、2次医療病院として紹介による急性期患者数をふやし、1人当たりの診療単価のアップによる増収を図ってまいります。この方針は、先般策定いたしました公立病院の改革プランにもお示ししております。

 ちなみに、20年度の収益実績でございますが、入院患者数は、対前年比20.9%の減少に対しまして、入院の収益は17.7%の減少にとどまり、外来患者数が25.1%減少に対して、外来収益は17.5%減少にとどまっております。このことは、医師会の協力をいただきながら、地域連携が推進されている結果と受けとめております。

 現在市立病院にとりましての最大の課題は、先ほどから答弁しておりますように医師確保でございます。新たな医師の招致も大切でございますが、現在の常勤医の定着化も重要な事項であります。経費の配分を適正に行い、地域住民から信頼を得、安心・安全な医療の提供をすることが市立病院の使命、果たすべき役割であると考えてございます。

 なお、繰入金につきましては、市本体の財政状況に左右されますけど、平成21年度当初予算においては繰入基準額をすべて計上いたしてございます。

 以上であります。

○議長(上田竹則君)  都築 旦君。

○都築 旦君  十分な、市長のほうからは御答弁いただかなかったんですが、再質問いたします。

 それで、再質問する前に1つこれ、市長、よく考えていただきたいんですが、きょう私が質問することというのはあなたのほとんど公約のことについてなんですよね。あなた自身がお考えになって恐らく公約というのは発表されたと思うんですよ。だから、責任を持ってひとつ答えていただかないといけないと思いますので、その辺ぜひお願いしたいということを1つ最初に言いまして、それで1つ、直ちに3名の医師確保の問題、この問題についてあなたは公約違反じゃないんだということでの対応だと思うんです。けど、私、これだれが見ても、どなたが見ても、直ちに3名確保ということは、直ちにというのはあなたの任期の4年間であるとか1年後とかというふうには思わないと思うんですよ。それが、言っときますけど、公約違反したからどうこういうのは次の段階の問題、まずはあなたが市民の皆さんの前に公約をされた、直ちに3名確保するということについてはできませんでした、これは公約違反でしたということをなぜお認めにならないのか、これをお認めになること自身は別にどうこういうことじゃないでしょ、できてないことですから。だから、自分の願望としてこうありたいということと現実に今起こっていることについては整理せないかんと思うんですよ。これだれが見ても、私は恐らく小学校、中学校の子供でも、直ちにというとらえ方というのは、そがい一生懸命やりよるんだから、何とか待ってくださいよというような問題とは違うと思うんです。だから、この辺のところ、もう一度、ぜひ十分お考えになってお答え願いたいと思います。

 それともう一つ、市長、あなたは市長に就任されてから市民の皆さんとお話しになったことございますか。私は恐らく多くの市民の皆さんというのは、市長の医師3名確保の問題についてはかなり厳しい見方があると思うんですよ。ほして、人によったら、直ちに3名確保言いながらやれんということは、ある面で言や詐欺じゃないかというとこまで言う人があるわけなんですよね。私たちに対しても議会はどうしてるんだと、ちゃんとその辺のところをあんた、市長にお聞きせないかんじゃないか、市議会議員何しとるんぞという声がかなり聞こえてくるわけなんですよ。だから、そういう面から見ますと、市長、やっぱり自分の言葉に責任を持って、是は是、否は否で、人間というのはだれでも過ちを起こしますから、自分で過ちだとわかったら、その時点ですっきりと謝って、謝罪をし、認めて、さらにその上で皆さんの御理解をいただくような努力っていうのは、私はすべきだと思います。だから、その辺のところ、今のその問題について、もう一度ひとつお願いしたい。

 それと、港湾の振興ビジョンの問題、この問題についても、正直なところ、具体的なお答えになっていないんですよ。あなたの描いてた港湾ビジョンということについて、抜本的な見直しとか、ゼロからの再スタートなんかということを聞いたとき、一般の市民の皆さんどう考えられるかということなんですよね。抜本的にというのは大幅に変えるということですよ。ゼロからのスタートというのは、本当に白紙の状態からスタートだというふうに私は思います。

 そういう面から見ますと、そもそもが行政の継続性ということを考えたとき、答申をお願いしますということで委員会に付託をしておきながら、その答申が出る前にゼロからのスタートとか、少なくとも白紙の状態から、ゼロからのスタートであるとか抜本的見直しなんかいって、じゃあ今までの整備実行委員会の皆さんは2年間何をしてたんかということになると思うんですよね。

 だから、私はある面で言や、今度の総括説明で軌道修正されたから、私はそのこと自身にはとやかく言うつもりもありませんが、しかしその後、見直しに当たっては委員会を立ち上げるということを言われとるわけですよ。ところが、総括説明の中には委員会のことは一切お触れになってなかったですよね。ほして、先ほどだれか、上脇さんですか、質問されたときに、委員会というのは、その中に入っている人らの代表が云々というような話でちらっとされたように私は記憶しております。私は少なくともあなたのお考えになっていた新しい委員会というのは、市民の新しい、市民の代表の委員会というのは、あなた自身が白紙の状態で考えてたとしたら、ビジョンそのものをやっぱり根底から自分なりの考えでやりたいという意思があったからああいう形のものが出たんじゃないかと思いますが、その辺についても、私はいま一度お答えを願いたいと思います。

 それの問題と、2つは言うたんですが、あと一つ、病院の問題の救急医療の問題、病院の事務局長のほうから細かく説明受けたんですが、この救急医療の制限ということについて、制限の経過を考えたとき、多くの皆さんというのは医師が減ったからこういう形の制限になってきたということで、ある程度納得はしないにしても了解をしてきたと。しかし、今回内科医が1人減ったということ、減るということになって、じゃあ今まで2日間の救急医療っていうのがさらに3日になるんじゃないかとか、もうちょっと制限強化されるんじゃないかという気持ちがあるわけなんですよね。きょうの事務局長の答弁ではそういう形にはしないと、しばらくの間、対応しますという話でしたが、ただ今まで例えば6人、7人でやっていたものが、4人、5人という形になったら、一人一人の勤務医の皆さんの疲労というか、そういう面での疲弊という形の問題というのは重なると思うんですよ、ふえてくる。

 先ほど研究費は20%ですか、ふやしていくという話で、1人当たり10万円ぐらいだという話なんですが、私は今の勤務医の皆さんの、私が話している限りにおいては、給与の問題でどうこうっていう問題よりは、労働時間を含めた精神的なものを、ストレス含めていろんな問題が大きい問題じゃないかと思います、お聞きした話では。だから、そういう面から、この医師確保の問題については、これ共通することなんですが、いずれにしてもできないことを余り期待を持たすような言い方は私はよくないと思うんです。今現在できるんならできる。例えば、いついつまでにできる、いついつまではできませんということをちゃんとやっぱり私ははっきりさせなんだら、今の答弁聞きよっても、何か3人ぐらい当たってて云々というお話です。あれは、聞かれた市民は、ああ、大城市長がそう言うんだから何とかなるんじゃないかなあっという期待感を持つわけなんですよ。

 だから、もうもう少しはっきり言わせてもらうと、今回の選挙は、あなたは直ちに3名の医師確保と港湾ビジョンの抜本的見直し、この2つが、本文にも書いておきましたけども、あなたの今度の大城市長誕生の最大の私は力だと思いますよ。だから、そういう面から見ますと、この2つの公約が現実にはできてないということになりますと、私は本来的に言うんなら、もう一度市民の皆さんの信託を仰ぐ、信任を仰ぐ、これが一番政治家としての責任のとり方じゃないかと思いますが、その点について、いま一度御答弁お願いしたいと思います。

○議長(上田竹則君)  市長。

○市長(大城一郎君)  公約の実現に向けて直ちに3名の医師確保を掲げました。現在ではその公約が実行できていない、そういった現状は、先ほどからも申し上げておりますように大変申しわけなく思っております。今後さらに難しい問題としてとらえておりますが、決してひるむことなく、粘り強く八幡浜市の市立病院の未来のために活動してまいりたいという気持ちは変わりません。

 そして、港湾ビジョンの抜本見直しでありますが、私も当初からもらっている八幡浜港のビジョンにつきましては、先ほどから言っておりますが、公共埠頭からボートパークのすべてを含んだ八幡浜港の振興ビジョンを思っております。そして、新魚市場にしてもHACCP対応のレベルがかなり高い内容のものを当初図面としていただいておりました。それからの抜本的見直しを考えていたわけで、先ほどから申しておりますとおり、公共埠頭にしても、ボートパークにしても、今後は市の行財政にかんがみまして、内容を精査しながらやっていきたいと思っております。

 そして、委員会の件につきましても、答申を受けてから、その答申を十分に推進していくような委員会、先ほども申しましたが、答申を受けた場合に各施設、それが潤滑に運営できるような委員会を立ち上げたいと思っておるところです。

○議長(上田竹則君)  休憩いたします。

午後 200分 休憩

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午後 214分 再開

○議長(上田竹則君)  再開いたします。

 市長。

○市長(大城一郎君)  振興ビジョンの新しい委員会の立ち上げについてでありますが、先ほど少し言葉が足りなかったようでございますが、8月には答申が出るようになっていますので、それを精査した上で、必要であれば、各施設ごとの委員会を立ち上げて臨んでいきたいと思っております。

 救急体制の確保のめどはということについてですが、現在ではその時期については明言できません。これ明言できるのやったら、いつからかというのは申し上げておりますが、一日でも救急体制の確保、一日でも早く実現できるように、現在全力をかけて臨んでおるところでございます。

 そして、責任のとり方について先ほど来より言われておりますが、3名の医師確保が現在できてないことは本当に、先ほどから何度も申し上げておりますが、大変申しわけなく思っております。そして、今後ですが、現実が難しいからといって途中でこの問題をほうり出すことなく、困難を承知で目的達成まであきらめない強い意志を持って取り組んでまいりたいと思います。

○議長(上田竹則君)  都築 旦君。

○都築 旦君  市長、ちょっとよう考えて答弁してくださいよ。私が言うのは、いいですか、直ちに3名医師確保ということについて、これが今の現状を見たときには公約に反してるんじゃないですかっていうことを言ってるわけですよ。それから後の問題は、例えばこれから一生懸命やりますとか、あきらめたわけじゃないです、それはそれで結構だと思うんですよ、それは別の問題。公約で掲げたことについて、できてるかできてないか、それができてないとしたら違反じゃないですかということを言ってるわけですよ。

 もう一つ、港湾ビジョンでもそうですよ。あなた、今答申の精査をした上で、それで委員会をどうするかということやけど、これも公約違反ですよ。公約の中でははっきり委員会を立ち上げますよということを言ってられるわけですよ。

 ほしてもう一つ、これは私ぜひ考えていただきたいと思うのは、今度の選挙はあなた自身が病院問題と振興ビジョンの問題が一番の大きい問題だということを言われたわけですよね。それで、その2つとも、言うなら公約違反で、要するにできもしないことを言いながら、それで選挙で勝たれたわけなんですよ。だから、私は同僚議員が言ったような形でやめなさいとまではよう言いませんけども、ただそのときに唯一あなた自身の判断の基準は、先ほど私が2回も3回も言いましたけども、出馬表明のときにあなた自身が言ってられるんですよ、自分の言葉に責任を持ち、そしてできない場合は政治家としての責任をとりますと。政治家としての責任というのはどういうものか、ぜひ私はこのこともこの今のこの質問の中でお聞かせ願いたい。

 そしてもう一点、市長、たしか前宮本議長の不信任の段階での、あなた自身がたしかここで言われたと思うんですよ。議員同士の約束というのは、市民同士の約束を破ることと同じですよというお話をされたように思います。その点について、お忘れになったかどうかわかりませんけど、私は議員の仲間は皆聞いてるわけなんですよね。だから、その辺のところについて、やっぱり自分の言葉に責任を持つと、先ほど言ってますが、常に一貫性がなかったらいかん、特に政治家というのは、ここで言って、あのとき言うとりませんというのはその人の信用の問題になります。

 それと、もう最後にもう一点だけ、市長に、これは通告してませんが、市長はたしか市長選と市議選の同時選挙という形を賛成の立場やったと思うんですよ、同一選挙をやるということ。私の思い違いかもわかりませんが、私はたしか大城議員も女性の有志の方たちが進めていた同一選挙に対してたしか賛成じゃなかったかと思います。そういう面から見ますと、ちょうどこれ時期的に市議選は8月、その辺のところを含めて、私はあなた自身の責任のとり方っていうのは考えるべきじゃないかと思います。

 以上のことについて御答弁お願いします。

○議長(上田竹則君)  市長、今都築 旦議員より質問がありましたけど、一つ一つ十分かみしめて、はっきりと答弁をお願いいたします。

 市長。

○市長(大城一郎君)  自分の言葉に責任を持つということで、皆さんとお約束をいたしました公約の実現に向け、これから誠実に取り組んでまいりたいと思います。

 先ほど来より言っておりますが、現時点で3名の医師を確保できてないことにつきましては心からおわびを申し上げるところでございます。

 そして、最後に言われました選挙については、同日選挙については私はそこまでは申しておりません。

(都築 旦君「はい、もういいです」と呼ぶ)

○議長(上田竹則君)  いいですか。

 次、清水正治君。

〔清水正治君登壇〕

○清水正治君  皆様お疲れのことだろうと思いますが、提出しております通告書に従って、私の一般質問をさせていただきます。例のごとくでごく簡単に申し上げますので、よろしくお願いをいたします。

 大綱3点、第1が妊婦健診の助成について、それから大綱の2、中学3年生までの医療費の助成について、大綱の3、市長の政治姿勢について、もうはや既にこの件についてはお三方が質問をされておりますが、私も私なりの質問をしてみたいと、このように思います。

 まず、大綱1の妊婦健診助成についてお尋ねをいたします。

 国は、妊婦健診の無料化をうたって、出産までに必要とされる14回の公費助成を実施されておりますが、我が八幡浜市では、一昨年4月より四国で先駆の市独自の取り組みを実施して、全国の模範として注目されたところでありますが、昨年4月から国が助成することとなり、市独自の負担が軽減されたところであります。この1年間で使われた八幡浜市の1人当たりの健診費用はどのぐらいかかったのか、ちょっと教えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 大綱の2、中学校3年生までの医療費助成についてお尋ねをいたします。

 最近の経済不況による一般家庭における生活苦は特に厳しさを増している現状です。少子化の進む我が八幡浜市でも、健全な子供の育成のために家庭の負担を軽くして、伸び伸びと子育てができるように、せめて義務教育の終わるまで医療費の助成をしてはと思うのですが、理事者のお考えはいかがでしょうか、お伺いをいたします。

 最後に、大綱の3、新市長の政治姿勢についてお尋ねをいたします。

 まず最初に、新市長就任まことにおめでとうございます。

 最近、八幡浜市ではいろいろな怪文書なるものが出回っているやに聞き及んでおります。合併前も盛んに出ましたが、今回はかなり厳しい内容のように思います。公約を掲げて激戦を突破された現在、これからの市長の政治姿勢をお聞かせいただきたいと思います。

 公約は断じて守る、これが政治家にとって最も大切なことだと私は思います。市民の皆様は大きな期待をされております。4万市民の長として立派に八幡浜市のかじ取りをしていただきたいと強く要望をし、期待しております。いかがでしょうか、御存念をお聞かせ願いたい。

 以上で私の一般質問を終わります。

○議長(上田竹則君)  市長。

○市長(大城一郎君)  清水議員の大綱3、市長の政治姿勢について、選挙公約を初めとした具体的な政策につきましては、他の議員さんの一般質問でお答えしておりますので、私の基本的な政治理念についてお答えをさせていただきたいと思います。

 八幡浜市の現状は、1次産業を初めとした地場産業の低迷、中心商店街の衰退、公共事業の縮小、人口流出と高齢化など、全国衰退都市ランキングで上位に位置づけされるほど活気を失った状態であります。

 しかし、反面、旬彩市や駅中浜っ子産直市、先月開催されたてやてやよろずマーケット等の新たな市の創設、商工会議所青年部の八幡浜ちゃんぽん事業と八幡浜いとなみ観光事業、全国的にも珍しいNPO法人による過疎地有償運送事業、かんきつ栽培における新品種への取り組みなど、町を見渡せば元気の源が数え切れないほど存在しているのも事実であります。私は、これまで八幡浜市を元気にしたい一心で、元気、勇気、根気をモットーに活動してまいりました。今後は町に無数に存在する元気の源を集め、それにかかわる皆さんを初めとした市民皆さんの声を根気強く聞いて、市政に反映することにより笑顔があふれる町、市民の皆さんが誇れるふるさと八幡浜を目指して勇気を持って全力を挙げて取り組んでまいる所存でありますので、議員各位の御協力を賜りますようお願い申し上げます。

 他の件については担当の課長より答弁させます。

○議長(上田竹則君)  市民課長。

○市民課長(柏木幸雄君)  大綱2の義務教育課程の終わる中学3年生までの医療費助成の考え方についてお答えをいたします。

 今議会の総括説明で所信を述べさせていただきました、政策の基本理念の安全・安心なまちづくりの中で、子育てしやすいまちづくりを推進するため、乳幼児医療制度の拡充などを検討することを表明いたしております。

 現在の乳幼児医療制度は、医療費をゼロ歳児から小学校就学前までの未就学児を対象として、外来・入院医療費の自己負担分を無料化しており、県下の全市町が足並みをそろえております。

 御質問の中学修了までを対象にした場合の児童・生徒数は、今年51日現在で、小学生1,933人、中学生1,135人で、3,068人が対象となりまして、現在の乳幼児医療対象者約1,900人が4,900人に、2.6倍となるものでございます。20年度の乳幼児医療決算で約5,450万円を助成をしておりまして、単純にはいきませんけども、多額の一般財源が必要になると思われます。

 なお、県下では今治市が小学6年生までの入院費無料化へ向け、今6月議会で条例改正を提案していると伺ってございます。

 当市といたしましても具体化に向け検討してまいりますが、先ほど遠藤議員にもお答えしましたが、拡大することによる財政負担への影響を初め制度拡大の範囲、また実施時期の問題など、財源策として県助成制度の拡充要望など課題が多くございます。これらを分析、影響額などの試算を行い、市全体の施策の中で拡充が可能かどうか、検討をしてまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(上田竹則君)  保健センター所長。

○保健センター所長(松本常美君)  清水議員御質問の大綱1、妊婦一般健康診査の助成についてお答えいたします。

 八幡浜市では子育て支援の一環として、安心して妊娠、出産ができる体制を確保するため、妊娠期間中の健康診査に係る費用の一部公費負担を14回に拡充し、1人当たり45,680円の予算化をしておりました。平成20年度の実績は、妊婦一般健康診査委託料総額で1,0603,000円を支出しております。これは、妊婦さんお一人に対し約41,100円の助成をしたことになります。

 なお、平成21年度は国の妊婦健康診査臨時特例交付金を受け、158,710円の270人分、総額1,6106,000円を予算化し、さらに妊婦健診の自己負担の軽減を図ってまいります。

 以上でございます。

○議長(上田竹則君)  清水正治君。

○清水正治君  議長も少し疲れとるようでございますので、申しわけございませんが、ちょっと再質問をさせていただきます。

 今妊婦健診につきまして所長のほうからお伺いをいたしました。この58,710円、3月度の答弁でもお伺いをしております。現在国のほうでは、各行政、自治体に対して大体1人当たり118,000円の出費をしとるというふうなことが出ておりますので、何とかこの差額を利用していただいて、かつて八幡浜市が取り組んでおりました前期、後期のエコー検診の2回ぐらいは取り組んでいただけないかなと、こういうふうに思っております。

 それから、中学校3年生までの助成については、今子供さんが非常に活発な、特に中学生なんかになりますと非常に激しい活動をします。そういって大きな事故になった場合、家庭の負担を軽くするためにはやっぱり何とか助成をしてあげればいいんじゃないかと、このように思うわけです。理事者はどのようにお考えかわかりませんが、ひとつ御配慮をいただければなと、このように思っております。

 それから、市長に政治姿勢についてちょっとお伺いをいたしましたが、ここで市長にちょっとお尋ねをしなきゃなりませんが、514日の話の中で、じゃあ私も行こうかと、こういうふうな御返事をいただいたわけです。ところが、残念ながら、一晩たちますと、もう私は行かれないと、こういうふうな御返事を議長のほうにあったと、こういうふうに聞きました。残念だなと思ったんですけれども、これはいろいろ市長は市長の理由があっただろうと思います。しかし、私はきちんと説明をしたつもりです。政府がおいでなさいと、このように声をかけてくださったんです。それをあなたは、言葉は悪いですが、け飛ばしたわけです、一晩で。どのように思っておられるのか私はわかりません。こういった問題で、これから政府、国に対してどのような請願をなさっていくかわかりませんが、私にはそのあなたのお気持ちがわかりません。残念です。そのことで、もし御存念があれば、一言で結構です、聞かせてください。

 今までお三人の方の質問の中にもございましたけれども、今後出処進退についてはあなた御自身がお考えになることですから私はとやかくは申しませんが、この政府の意見をけ飛ばしたあなたのその心情だけは一口聞かせていただければありがたいなと私は思います。

 以上です。

○議長(上田竹則君)  市長。

○市長(大城一郎君)  514日の件につきましては、私もいろいろと考えて、熟慮に熟慮をした結果、現在の私も新市長になったばかりでありまして、市の公務いろいろ入っておりまして、抜けられない状況でありましたので、御辞退をさせていただきました。

○議長(上田竹則君)  清水正治君。

○清水正治君  公務お忙しいことはよくわかります。しかし、それだけでは私ちょっと理由がわからないんですよ。どういう公務だったかは私は説明を受けておりませんけれども、やはりこれは、この医師問題というのは今までもう皆さんがずっと質問をされました。今八幡浜市にとって、八幡浜市民の4万市民、また近隣の伊方町とか旧三瓶町とか、そういった方々の住民に対してのこの八幡浜市の市立病院の問題というのは今重大な時期に来ておるわけです。ですから、私はそのことをきちんと提言をいたしましてお声をかけたわけでありますけれども、公務公務で退けられたわけでございますから、これ以上は追求はいたしませんが、ひとつこれからしっかりとへその緒を締めて頑張っていただければと、このように思います。先ほど申し上げましたとおり、出処進退はあなたがお決めになってください。

○議長(上田竹則君)  宇都宮富夫君。

〔宇都宮富夫君登壇〕

○宇都宮富夫君  今議会は大城新市長にとりまして初当選後初めての定例会であり、先ほど来一般質問でもございましたように、直ちに医師確保あるいはまた港湾振興ビジョンの抜本見直しなどの選挙公約がどのように実行されるのか、また市政運営に対する新市長の政治姿勢について、市民注目の6月定例市議会であると思います。

 そこで、私は、質問通告に従いまして、市長の公約と政治姿勢について、この点をテーマにいたしまして、大綱5点について質疑をいたしたいと思います。

 大綱第1点は、市議会の新執行機関に対する批判・監視機能について。

 大城市長の認識をまず初めに確認しておきたいと思います。

 市議会の大切な役割、機能の一つに、市長をトップとする市行政執行機関に対して、それを批判、監視する機能がございます。議会の行政執行機関に対する、いわゆるチェック機能と言われるものでございますが、大城市長は議会のチェック機能についてどのような認識をお持ちなのか、そのことをまずお聞きをしておきたいと思います。

 大綱第2点は、選挙公約の目玉とも言える医師確保、看護師確保についてであります。

 「市民の第一の声は市立病院問題です。国のせい、県のせいなど人のせいにして問題の先送りをするのではなく、今何ができるのか、何をなすべきなのかをみずからがなすべきことに覚悟を決めて臨んでいくときであります。まずは病院再生に向けて直ちに医師3名を確保します」。これは私の演説の言葉ではございません。これは「大城イチロウ後援会だより」号外の一部を抜粋した文章でございます。この文章を読んで、大城市長に期待を寄せ、貴重な一票を投じた市民が多くいたのではないかと思うのであります。この選挙公約に関連して、4点ばかり市長に説明を求めたいと思います。

 これまで既に同僚議員が同様の説明を、質問をしておりますが、重複することをお許しいただきたいと思います。

 1点目は、直ちに3名の医師確保をするとした選挙公約についてであります。直ちに3名の医師確保の発言の裏づけとなった根拠は何であったのか。確保が予定されていた3人の医師の八幡浜市立病院赴任に関して承諾を得ていたのか、また確保予定の医師はどの診療科目を担える医師であったのか。

 2点目は、直ちに3名の医師確保公約実現の見通しについてであります。この公約の見通しにつきましては、先ほど来、議論がございましたが、重ねて市長の御所見をお伺いしたい、このように思います。

 3点目は、看護師確保についてであります。医師不足に加えて、市立病院の看護師不足も深刻の度を増しておりますけれども、看護師の定着化、確保対策についてどのような対策を講じているのか。

 4点目でありますが、市立病院の医師不足を招いた原因について、改めて大城市長の認識を問いたいと思います。

 大綱第3点は、同じく選挙公約の港湾振興ビジョンの抜本見直しについてであります。

 「市の財政の実態を踏まえ、未来の使者である子供たちへの重いツケを考えると、とても認めることはできません。私はこのビジョンを抜本見直しし、老朽化した施設の建て直しなど必要最低限の事業以外は基本的にゼロから再スタートします。その見直しに当たっては、新たな市民代表等による委員会を立ち上げ、皆さんの御意見を新ビジョンに反映させます」。この文章は大城市長の「八幡浜を変えるマニフェスト」から八幡浜振興ビジョンの抜本見直しについての一文を抜粋したものであります。

 そこで、2点について説明を求めたいと思います。

 1点目ですが、大城市長はマニフェストで八幡浜港湾振興ビジョンをとても認めることはできないと述べております。とても認めることはできないことの理由について、改めて説明を求めたいと思うのであります。

 2点目は、港湾振興ビジョンの抜本見直しに当たっては、新たに市民代表等に委員会を立ち上げるということでございますが、どのような市民代表等の委員会を立ち上げるのか、この点についても、先ほど来議論がございましたけれども、具体的に説明をいただきたいのであります。

 大綱第4点は、しがらみのない市政についてであります。

 「八幡浜市を変えるチャンスです。何のしがらみもない若い私に皆様のエネルギーを下さい」と大城市長は強調していたと思います。しがらみのない市長の政治姿勢について私は注目しておりますけれども、その意味するところはどのようなことか、御説明を求めたいと思います。

 最後になりますが、大綱第5点は、政治家としての責任についてであります。

 市長選に臨む記者会見の席上、今の市政、これは高橋市政を指していると思うのでございますが、「今の市政に欠けているのはリーダーシップと責任感、リーダーシップの欠如は責任感の欠如から来るものです。だからこそ、私は自分の言葉に責任を持ち、マニフェストは必ず実行する。できない場合には政治家としての責任をとります」との大城市長の発言でございますが、この発言について、まず事実かどうか。事実とすれば、政治家の責任について、市長の政治姿勢として大変重要な発言であると思うのであります。この発言に対する市長の説明を求めたいと思います。

 以上、大綱5点について、大城市長の公約と政治姿勢を中心に質問をしてまいりましたけれども、私の思うところは、ベテランの市長であれ、若い市長であれ、どなたが市長になられましても、市長の職責は大変重く、同様に市長の職責に対する責任も大変重いということであります。私はこれまで吉見市政、高橋市政を通じ、一貫して議会のチェック機能を重視した議員活動を続けてまいりましたけれども、今後もその姿勢を変えることはなく、そのことが議員の重要な職責だと考えているところでございます。市長初め関係理事者の御答弁を求め、私の質問を終わります。

(「議長、休憩をお願いします」と呼ぶ者あり)

○議長(上田竹則君)  休憩いたします。

午後 245分 休憩

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午後 300分 再開

○議長(上田竹則君)  再開いたします。

 市長。

○市長(大城一郎君)  宇都宮富夫議員の大綱1、市長の公約と政治姿勢についてのうち、1点目、議会の執行機関に対する批判、監視機能をどのように認識しているかについてお答えいたします。

 議員御指摘のとおり、議会と執行機関は地方自治制度という車の両輪であり、特に議会は行政を監視し、牽制を行い、統制していくという監視的機能を有しているということは私も認識しているところであり、尊重すべきものであると考えております。

 私も平成15年から25年にわたりまして八幡浜市議会に席を置かせていただきましたが、本会議、委員会におきまして条例案や予算案等各種議会の審議に精力を傾けてまいりました。また、一般質問の場にも登壇して、是々非々のスタンスで市政をただしてきたわけであります。今回、執行機関の立場になりましたが、議会の立場を尊重し、市政に対する御批判、御提案等は謙虚に拝聴して市政に反映していく覚悟でありますので、御理解賜りたいと思います。

 続きまして、大綱1、市長の公約と政治姿勢について、(2)の医師確保、看護師確保について、まず1点目に直ちに3名の医師確保の公約についてお答えします。

 私の3名の医師確保についての根拠でございますが、先ほどもお答えいたしましたが、同級生や私の身内の医師に声をかけ、私が市長になれば応援してくれるとの返事があったということでございます。診療科目は内科及び眼科でございます。結果として、十分な詰めができていなかったこと、さらには医師の異動ということが簡単ではないということに対する私の認識の甘さがあったことは否めず、大変申しわけなく思っております。

 次に、2点目の直ちに3名の医師確保の公約実現の見通しにつきましても、現時点では人数や確保の時期は明言できませんが、今後とも機会あるごとに愛大医局に対し医師派遣要請活動を行ってまいりますし、個人的なつても最大限活用し、医師確保という公約の実現に全力を傾けてまいります。御理解をいただきたいと思います。

 次に、4点目の市立病院の医師不足を招いた原因についてでございますが、これは全国的なものでございますが、新臨床研修医制度に伴い大学医局の医師が不足したことや医師の開業志向がございます。また、勤務医の過重労働も一つの要因であります。特に市立病院につきましては、1つの病院で24時間、365日救急を行っていたことが医師の疲弊を招き、退職につながった、あるいは大学医局からの派遣を難しくしたという面も否定できないと認識しております。私も積極的に市立病院へ出向き、先生方と直接意見交換し、意思の疎通を図りながら市立病院を支え、勤務医の先生をサポートできるような体制づくりを図ってまいりたいと考えており、今後具体策の検討を進めてまいりたいと考えております。

 続きまして、大綱1、市長の公約と政治姿勢についての港湾ビジョンについて、私が八幡浜港振興ビジョンを認めるわけにはいかないと申し上げた経緯につきましては、振興ビジョン自体そのものではなく、ビジョンの整備内容のことであります。建物については、大きくて立派できれいな箱物は要らないということであります。多額の事業費で建物を建設することによる市財政の負担増、その建物が失敗した場合の負の資産増等、本市の厳しい財政状況の中では、未来の使者である子供たちへ重いツケを残すことになるからであります。最小限の事業費で市民の皆さんや観光客が利用しやすく、集まりやすい施設とし、本市の新しいにぎわい空間を創出したいと考えております。

 また、振興ビジョンにおけます公共埠頭関連施設及びボートパーク関連施設については、今後の社会情勢や市の財政状況を見きわめながら計画を見直したいと考えております。

 次に、八幡浜港振興ビジョンの整備が着々と進められている現状において、市民からこの厳しい財政状況下において、巨額のプロジェクトを進めることに対しての不安の声が少なからずありました。これは市が市民に対してそのビジョンの目的や整備内容等を十分周知できていなかったことも大きな原因の一つと考えております。

 このような中、八幡浜港振興ビジョン整備実行委員会では、委員の皆様が慎重かつ熱心に整備計画案を御検討いただいていることは承知いたしております。しかし、実際に交流拠点施設に来られる方や出店していただく方の御意見を集約する必要があると考え、選挙公約の中で新たな委員会の立ち上げという表現をいたしました。現在の委員会の委員の皆様方の中には委員の総入れかえをするというように受け取られた方もあろうかと存じますが、決してそのような意味ではございませんので、御理解を賜りたいと存じます。

 新たな委員会の立ち上げにつきましては、委員会からの答申をいただきまして、その内容を十分検討し、必要があれば、施設の出店者を中心とする委員会を立ち上げたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

 続きまして、しがらみのない市政について、その意味するところは何かという御質問にお答えいたします。

 217日の市長選出馬の際に私の申しました、「今回の市長選挙が八幡浜市を変えるチャンスだと強く思い、何のしがらみのない若い私に皆様のエネルギーをいただきたく、この町の将来を信じ、立候補を決意しました」の趣旨でございますが、八幡浜市の町の現状を見たときに、第1次産業の低迷、少子・高齢化の進展、とまらない人口減少などあらゆる面で停滞し、時代の波に埋もれていく一方にあると感じ、今こそ変革が必要なときに来ており、若さを前面に出し、粘り強く市民の方々と語り合い、新しい八幡浜をつくっていきたいという一心から出たものであります。失敗ばかりを恐れて挑戦をしない人に成功はない、評論をする、ねたむばかりの人より挑戦を続ける人のほうが清々しいという言葉があります。政治に年齢は関係なく、若さですべてが解決するものではございませんが、だれにも遠慮することなく新しい行政感覚でこれまでの慣習にとらわれない斬新で思いっきりのよい市政運営を進めていきたいという思いを述べたものでございますので、御理解を賜りたいと存じます。

 最後に、政治家としての責任についてでございますが、前市長が市立病院の医師不足等に関しては国の制度によるものが主な要因であるというような発言を繰り返していたこと等から、市長としてのリーダーシップが発揮されてないと感じられ、立候補表明の際にそうした発言をしたのは事実であります。リーダーたるもの、市の最高責任者として、公約として掲げるものは必ずや実現させていきたいと思っております。私も医師確保対策、港湾振興ビジョン見直し、行財政改革の推進等を公約として掲げ、選挙を戦ってまいりました。皆さん方にお約束をしたわけですので、公約の早期実現に向け取り組む覚悟でございますが、早急に対応できるもの、解決に相当の時間を要するものなどさまざまでございます。決してひるむことなく、粘り強く交渉を重ね、八幡浜市にとっての明るい光を見出すことができますよう努めてまいります。

 責任のとり方についてでありますが、実現がかなり難しいからといって途中で諸問題をほうり出すことなく、困難を承知で目的達成まであきらめない強い意志を持ち、なし遂げることが市長としての身の処し方だと思っております。

 その他の件につきましては担当課長より答弁させます。

○議長(上田竹則君)  病院事務局長。

○市立病院事務局長(田中正憲君)  宇都宮議員の医師確保、看護師確保のうちの3点目、看護師の定着化、確保対策についてお答えをいたします。

 看護師の定着化対策といたしましては、各種研修会への参加、院内研修の開催により職員のスキルアップを図れるよう教育制度を充実し、離職防止に努めております。

 また、産休、育児休業中の職員に対し、院内託児所を開設した場合に早期に職場復帰できるか、意向調査を現在実施中であり、その結果により院内託児所の開設を検討していきたいと考えております。

 職員の管理につきましては、毎月の給与算定時に勤務状況を把握し、労働過重とならないよう労務管理を行い、毎月開催されます衛生委員会において各職場からの要望等を把握し、職員の健康管理及び職場の安全管理を行っております。

 看護師の確保対策につきましては、年1回もしくは2回の職員公募を今年度より年4回にふやすとともに、各方面に公募文書を送付し、職員が教育機関に出向き説明することにより看護師確保に努めております。

 以上であります。

○議長(上田竹則君)  宇都宮富夫君。

○宇都宮富夫君  私は、大城市長の政策がいいとか悪いとかという観点ではなく、公約した事実に対する大城市長の考え方、それを中心にお聞きをしておるわけです。そういうことで、率直にその当時思われたこと、行動した事実について明快にお答えをしていただきたいと、このように初めにお願いをしておきます。

 そこで、再質問でございますけれども、まず医師確保の問題、直ちに3名の医師確保に対する根拠を問うたわけですが、大城市長はその根拠について、親戚や身内等の医者に声をかけたら応援してあげるというような返事があったと、そして診療科目については内科とか眼科医、このような御答弁だったと思います。

 そこで、この市立病院の今の危機的な状況の背景につきましては、大城市長のマニフェストにも述べておりまして、どういう認識かというと、これは「八幡浜を変えるマニフェスト」に市立病院の現状分析、今の危機的な状況の背景を分析しておるんですが、その中には、市立八幡浜総合病院は老朽化が進んでいる上、医師不足などから内科の新患受診に紹介状が必要になり、水、土曜日は救急患者の受け入れにも制約が生じていますと。そういうことを指摘した上で、1次、2次医療を担う地域の中核病院としての機能維持のため、医師3人と看護師確保に全力を尽くすと、こういう言い方なんですよね。

 ところが、今の御答弁では、赴任に対して承諾したという答弁はありません。応援しますということを確保の根拠に上げられました。これはちょっと確保と言えるのかどうか、応援しますよという返事が直ちに医師確保できる根拠と言えるのかどうか、これに事実として疑問を感じます。

 それから2つ目は、先ほど言いましたように、市立病院の今の現状はやっぱり内科医不足ということです。ところが、3人の医師確保、確実だと思われた医師の診療科目は、これどうですか、2つ上げましたよ、内科と眼科医だと。ということは、その危機的状況の認識、どの医師が必要かという認識、これと矛盾しませんか。私は矛盾をすると思います。ということは、大城市長は当時、市立病院の非常に危機的な状況についての認識について非常に不十分な認識をお持ちだったと。眼科医を連れてきても、そのマニフェストに書いている救急とか内科の制限とか、そういうことに対応できないじゃないですか。

 そういうことで、市立病院の現状とか危機的状況に対する、まず状況認識、前提となる状況認識、これがやっぱり不十分で誤りがあったというように私は指摘するわけですが、重ねて市立病院への赴任に対する承諾を得たのかどうか、応援するということを聞いていたというのはちょっと確実に確保できるという根拠にならないのではないかと、常識的に考えて、そのように思います。

 それから、診療科目につきましても同じでございまして、市立病院の危機的な状況に対応する必要な医師の確保とはずれがあると、このように指摘をしておきたいと思います。

 それから2点目ですが、これも市立病院の医師不足の原因について、マニフェストでは国のせい、県のせいなどにするなと、人のせいなどにするなということをおっしゃっていたわけですね。そういう観点から、高橋市長の努力が足らんのじゃないかと、高橋市長は国のせいにして何の行動もしてないんじゃないかというような、そういうようなかみ砕いていえば、そういうニュアンスですよね。そういう観点から、主体的にやればできるんだと、それを具体的にこれ大城氏世話人会でこういうふうに言っておるんですが、主体的に努力すれば解決できる、私はその志はいいと思います、人のせいにせずに自分はやると。私は志は了としますが、そういうふうな甘いもんじゃないんですよね、実際は。土下座してでも医師確保すべきだったじゃないかというような発言も、これ高橋市長に対して発言もされているわけですよね。そういう努力があれば確保できるというふうな印象をその発言で与えているのでありますが、そういうふうな医師不足に対するこの基本的な認識について、やはり選挙前の言い方はちょっと言い過ぎであったんではないかと、大城候補、当時候補ですね、私はちょっとその認識は不十分であったんではないかというふうには感じるわけです。

 それから、先ほど来公約違反の問題が出ておりますが、大城市長のこの記者会見などの説明が非常に変化しているんではないかと私は感じるわけです。524日の初登庁の記者会見、これは愛媛新聞の報道にもあるんですが、直ちに確保するという公約に対して、事情があって来年4月になりますよと、こう述べられたというふうに報道されております。特に内科医は難しいと、その時点にですね。

 それから、529日、これは上田議長がお隣の清水正治、公明党公認の正治議員と厚生労働省に要請を一緒に行こうじゃないかというふうに誘われたということですが、大城市長はどうも答弁では同行しなかったと。

 それから、61日でしたか、議会前の定例記者会見で、医師確保について現状では一人も確保できる見通しが立っていない、これは来年4月になると説明したのからもっと後退して、現状では一人の確保もできる見通しが立っていないと、このように説明が変化をしております。

 それから、69日のこれ愛媛新聞ですが、その時点でこれは6月議会の定例記者会見だったと思うんですけども、詰めの甘さを陳謝をすると。そして、しかし一方では公約違反については違反ではないよと、そういうふうな説明をされて、医師確保までの期間が長引いているだけだというような説明をされたということで、記者会見の医師確保についての内容も非常に変化をしております。

 そこで、端的にお聞きするんですが、先ほども言いました、これは事実関係を確かめたいんですが、赴任に対するその同意が得られていたのかどうか、直ちに確保するというふうな発言をしたときに、その事実を教えていただきたいと。簡単です。もうその事実だけでいいです、答弁は。いろいろ経過説明しましたけど、医師確保についてはその事実だけお知らせください。

 それから、港湾振興ビジョンの抜本見直しですけれども、大城市長は当選直後、県庁へ愛媛県知事を訪ねられた。そして、港湾振興ビジョンの抜本見直しについて、県知事は抜本見直しは難しいというふうに市長に対して見解を述べられたという新聞報道を見ております、抜本見直しは難しいと。でも、先ほど来のやりとりは抜本見直しかよくわからんのですが、私は抜本見直しという国語的な意味は、抜本というのは根元から見直すということでございますので、そこら辺は言葉の言葉じりをとって言うわけではありませんが、大城市長の言う抜本見直しというのは我々が理解する抜本見直しとはどうも違うんではないかと。改めて、説明さっきされましたよ、整備内容について認められないと言ったと、そして新たな市民組織についても、これは選挙前に新たな市民組織を立ち上げると、報告を聞いて立ち上げるとか、そうじゃなくって抜本見直しのために立ち上げるというふうなことですから、中間報告を聞こうが聞くまいが、既に選挙前に振興ビジョンは認められないんで、もうゼロから見直すんだというふうに私は解釈するんですが、そこら辺非常に答弁と私の質問、これちょっと開きがあるように思います。私は、これは港湾振興ビジョンの抜本見直しの公約についても、都築議員は軌道修正されたというふうに言いましたが、同じくこれはやはり公約からずれていると、このように思います。

 そういう点で、知事発言も、知事もこれ率直ですから抜本見直しができないということでございますので、これはもう率直に、大城市長、不十分な認識だったら陳謝をされて、不十分だったので改めてこういう姿勢でやりたいというふうに私は言われたほうがいいんではないかというふうに、若い市長ですので、これから将来もありますので、私はそうされたほうがよろしい、市民もそういう清々しい、率直に陳謝して一生懸命市民のために邁進するという姿勢を見せられたほうが、何かわからんけど言いわけをしてごまかすという、言い方は悪いんですが、そういう姿勢よりは、そのように率直に陳謝されて、改めて出直すと、出直すという意味はやめよというわけじゃないんですよ、私は、そのように思います。

 それから、ちょっと長くなって同僚議員の皆さん申しわけありませんが、要するにこの振興ビジョンについては抜本見直しではない、これは見解の相違になるかもわかりませんが、私はそのように思いますが、その点について、いや、抜本見直しなんだという答弁であればそれで構いませんが、内容を聞きますと、正確な意味で抜本的な見直しではないというふうに思います。

 それから、大綱4点のしがらみの問題ですが、まずしがらみということの、大城市長、意味ですね。これは私国語辞典を調べましたが、しがらみというのはまとわりついて自由を束縛するといいますか、なかなかがんじがらめになって縛られると、平たく言えばそういうことのようです。政治的な場でしがらみのないということになれば、これはいろんな関係を断ち切って、本当にフリーな立場で政治をするんだというふうな私は解釈が普通の解釈だと思います。それについては余り市長は、しがらみのないという内容については説明がなかったと思うんですが、改めてしがらみのないという意味はどんなことか。

 ちなみに、大城市長は無所属という立場で出馬されましたけれども、自民党の党籍をお持ちではないかと思われます。ある意味ではやっぱり党に拘束される、党員ですから、そういうことも言えると思いますし、そういう観点からいうとしがらみがあるんではないかと。私自身もしがらみの中で生きております。ただ、公の立場ではそういうしがらみを極力排除して、やはり公正な立場、そういう議員活動を目指すということで、残念ながらしがらみのない立場にはまだございません、いろんなしがらみがございます、率直に。ただ、しがらみの中でいかに公人として公正で偏りのない立場を貫くかという努力を最大しなければならないと思うわけですが、そういう意味で、しがらみのないということを強調されるというのは私は評価しておるんですが、政治の場でしがらみのない姿勢を貫くというのはどういうことなのか、その点について御説明をいただきたいと思います。いろんなしがらみもあるんじゃないでしょうかね。

 それから、最後の政治家としての責任でございますが、これ発言は事実なんですか。事実かどうか。事実だと思いますが、こういう発言が事実かどうか。そしてまた、政治家の責任と、この文脈からいいますと、できない場合には政治家としての責任をとるというのは、できなかってもできるように一生懸命努力するというふうに言われましたけれども、ちょっと受け取り方が、世間的なそういう受け取り方とはずれがあると。ですから、大城市長の言葉の解釈と我々の言葉の解釈、非常にずれがあるんで非常に議論がかみ合いませんが、重ねて申し上げますが、この場合の発言の一連の文脈からいうと、政治家の責任というのは辞職すると、辞職しなさいと言うわけじゃないですよ、言葉の上ではそういうふうに受け取るのが普通ではないかと、このように思うわけですけれども、その点についても再度市長の認識をお伺いしておきます。

 以上です。

○議長(上田竹則君)  市長。

○市長(大城一郎君)  宇都宮議員の再質問にお答えいたします。

 医師確保については、当初私が選挙期間中には帰ってきてくれるというような確約を得ていたと私は思っております。そして、それがどうしてこういうふうな状況になったのかというのは、相手方もありますので明言ができないところでありますが、その時点では帰ってきてくれるような確約を得ていたと私は確信しております。

(宇都宮富夫君「確信じゃなくて事実、向こうがどんな発言をされたんですか、

向こうの医者が。自分の主観的な解釈じゃなくって」と呼ぶ)

 私が市長になったときには、こっちに帰ってこようということを申されましたので、私は帰ってきてくれると認識したわけでございます。

 続いて、八幡浜港振興ビジョンの問題ですが、県にも行きましたし、先ほど来より八幡浜港振興ビジョンのことが出ておりますが、私は八幡浜港振興ビジョン自体が魚市場関連だけではなくてすべてを取り上げたものだと思っております。振興ビジョンにおける公共埠頭関連施設及びボートパーク等も含んだ計画だと思っておりますので、その大きな施設につきましては今後抜本的に見直していく必要があると考えております。その中で、今議論になっております八幡浜振興ビジョンの新市場及び港湾部分に関しましては、先ほど来より言ってますとおり、市場に関しても国、県の補助対象以内で進めていきたいと思っておりますし、港湾部分におきましては8月の答申を経て、その後精査した上で対処してまいりたいと思っております。

 そして、しがらみの件につきましては、私も選挙を戦っていく上で特定された企業の応援なり、私も一応自民党員でありますが、政党の応援というものは受けてなかったように思います。そういった点におきまして、しがらみのない市政が運営できると思ったからそういった発言をしたわけでございます。

 最後に、政治家としての責任についてでありますが、これは先ほどから申しておりますが、決して途中で投げ出すことなく、最後までなし遂げることが私の政治に対する市長の身の処し方だと思っております。

○議長(上田竹則君)  宇都宮富夫君。

○宇都宮富夫君  市長との議論はもうやめにしますけれども、かみ合わないので、これ以上議論してもかみ合いませんのでやめにしますが、例えば直ちに確保するという解釈ですね。これは1年間でも直ちかどうか、これはもう市民の皆さんが常識的に判断されたらいいと思います。しかし、それについて公約違反ではないというふうに明言されると、それから抜本見直しについてもそういう解釈の違いがございます。これは、政策がいい悪いとかじゃなくって、自分の言動について私はどうかということを尋ねたわけですが、あとはやはりこういうやりとりを、市民の皆さんがやりとりを聞いていただいて、あるいは見ていただいて、大城市長の市長としてのあり様について御判断をいただいたらいいんではないかというふうに思います。

 少し残念ですが、余りくどくどやりますと、同じテーマですので、これぐらいで私の質問を終わりたいと思います。

○議長(上田竹則君)  これをもって一般質問を終結いたします。

 お諮りいたします。

 議事の都合により、明12日は休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(上田竹則君)  御異議なしと認めます。よって、明12日は休会することに決しました。

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○議長(上田竹則君)  これにて本日の会議を閉じます。

 以上で本日の日程は全部終了いたしました。

 明12日から14日までの3日間は休会であります。15日は午前10時から会議を開き、議案に対する質疑を行います。

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○議長(上田竹則君)  本日はこれにて散会いたします。

午後 335分 散会

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地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

 

 八幡浜市議会 議長 上 田 竹 則

        議員 遠 藤 素 子

        議員 兵 頭 孝 健

 

 

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