平成22年八幡浜市議会6月定例会会議録第3号

公開日 2014年09月19日

 

議事日程 第3

平成22618() 午前10時開議

1

会議録署名議員の指名

2

一般質問

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本日の会議に付した事件

日程第1

会議録署名議員の指名

日程第2

一般質問

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出席議員(19)   

1番  岩 田 功 次  君

2番  石 崎 久 次  君

3番  樋 田   都  君

4番  新 宮 康 史  君

5番  上 田 浩 志  君

6番  井 上 和 浩  君

7番  魚 崎 清 則  君

8番  二 宮 雅 男  君

9番  遠 藤 素 子  君

10番  清 水 正 治  君

11番  宇都宮 富 夫  君

12番  兵 頭 孝 健  君

13番  上 田 竹 則  君

14番  松 本 昭 子  君

15番  住   和 信  君

16番  中 岡 庸 治  君

17番  宮 本 明 裕  君

18番  大 山 政 司  君

19番  萩 森 良 房  君

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欠席議員(なし)

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説明のため出席した者の職氏名

 市長        大 城 一 郎 君

 副市長       橋 本 顯 治 君

 政策推進課長    中 榮 忠 敏 君

 総務課長      都 築 眞 一 君

 財政課長      藤 原 賢 一 君

 税務課長      清 水 義 明 君

 市民課長      山 下   裕 君

 生活環境課長    大 森 幸 二 君

 福祉事務所長    横 田 昌 弘 君

 保健センター所長  松 本 常 美 君

 医療対策課長    河 野 謙 二 君

 人権啓発課長    山 本 数 道 君

 水産港湾課長    大 西   力 君

 建設課長      菊 池 賢 造 君

 監理開発課長    中 岡   勲 君

 農林課長()

農業委員会事務局長 二 宮 嘉 彦 君

 商工観光課長    菊 池 誠 一 君

 下水道課長     宮 本 雅 三 君

 保内庁舎管理課長  三 堂 嗣 夫 君

 水道課長      菊 池 正 康 君

 市立病院事務局次長 阿 部   孝 君

 会計管理者     元 田 博 之 君

 教育委員会委員長  井 上   守 君

 教育長       増 池 武 雄 君

 学校教育課長    若 宮 髙 治 君

 生涯学習課長    大 本 孝 志 君

 代表監査委員    市 川 芳 和 君

 監査事務局長    山 本 一 夫 君

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会議に出席した議会事務局職員

 事務局長       二 宮 貴 生 君

 事務局次長兼議事係長 菊 池 和 弥 君

 調査係長       髙 岡 哲 也 君

 書記         阿 部 真 士 君

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午前1000分 開議

○議長(萩森良房君)  これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。

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○議長(萩森良房君)  日程第1 会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員は、議長において5番 上田浩志君、14番 松本昭子君を指名いたします。

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○議長(萩森良房君)  日程第2 一般質問を行います。

 順次、質問を許します。

 井上和浩君。

〔井上和浩君登壇〕

○井上和浩君  皆さん大変お疲れのところを昨日に引き続いての一般質問となりましたが、どうぞよろしくお願いをいたします。遅くなりましたが、おはようございます。

 私今回行政の中で多少なりとも行政の運営の中にかかわりを持たせていただいているという立場の中から、大綱2点につき、幾らかでも市民のために、また費用対効果が見られるようなということを中心として2点の問題を取り上げて質問をしたいと思います。どうぞよろしくお願いをいたします。

 それでは、大綱1、ケーブルテレビの活用について。

 当市でもブロードバンド・ゼロ地域解消のための取り組みが緊急経済危機対策事業の一環として今年度中に八西CATVエリアにおける伝送路の改修がなされることとなりました。現代は社会全体の情報が驚くほどグローバル化された時代であり、地域における情報通信基盤の整備は我々にとって不可欠な整備であると感じているところであります。

 国は現在のアナログ放送を来年7月で廃止をして、すべての放送手段をデジタル放送に切りかえることを計画、八幡浜市にあっても、ケーブルテレビのメタル配線を光ケーブルに張りかえる計画となっております。八西地域総合情報センターでは、光ケーブルによるメリットとして、チャンネル数が大幅にふえる、非常に安定をした映像が楽しめる、テレビのためのアンテナを必要としない、八西地域の身近な情報が詳細に見れる、インターネットではスピードが速く、地域間における速度差がないなどがホームページ上で紹介をされております。

 現在の八西CATVの伝送用同軸ケーブルは、平成3年に開設以来既に20年を経過していて、老朽化に伴って年々補修にかかる経費もかさんできていることも事実であり、地域住民の情報通信に対する多種多様なニーズに十分にこたえるサービスの提供が難しくなっております。現状の同軸ケーブルでは能力や容量、どれをとっても限りがあり、将来必ず必要となる伝送路の整備事業であると理解をしております。

 この事業における30億円近い費用のほぼ98%が国の地域活性化・経済危機対策臨時交付金ほかによる補助事業であります。とはいえ、膨大な整備費をつぎ込んだ大型事業であるだけに、市民は今後のケーブルテレビには投資に見合った期待をすることが当然の思いであると思います。

 今日利用をしているケーブルテレビ放送は、放送局が制作をした既存の番組の再送信が主体となっていて、独自の番組は八西ニュースほかお知らせ番組、これ以外ローカル色豊かな制作番組はほとんどないという印象が強いように思われます。伝送路改修に合わせたこの際ですから、八西地域の視聴者の多彩なニーズにこたえられる地域情報拠点としての機能を大いに期待をして、以下に質問と要望をするものであります。

 その1、光ケーブルに改修することによりケーブルテレビに関心を持つ世帯がふえると思うが、現在の対象地区におけるCATVの加入率とインターネットの加入者数はどの程度か、地域別に集計するとどのようになるか、お尋ねします。

 2、放送局が制作をした既存のテレビ番組の再送信を受信するだけの手段であれば、スカパーなど他の方法でも視聴することが可能であると考えられるが、ケーブルテレビによる受信の優位性についてお伺いをします。

 3、光ファイバーケーブルに改修することにより双方向通信インフラの整備が可能となり、これまでとは違った生活に密着をした良質のサービスが提供できるようになると思われる。地域の将来を見据えて実現に向けて努力をしてほしい。何か計画があればお尋ねをいたします。

 4、伝送路改修に期待を大きくし過ぎてもよくないと思いますが、IP電話の取り組みや遠隔医療や介護支援、災害情報などを提供するライフライン機能の取り組みはどのように考えているのか、お伺いをします。

 5、チャンネルを探すと通販番組にはよく遭遇するが、地域や生活に密着をした地域経済活性に影響を与えるような情報は余り見たことがない。地域の農業生産者、漁業生産者、また商業者といった身近な地区民の顔を見ることができると同時に、多彩な情報やデータを提供できるような番組の制作が必要と思うが、その考えはないか。

 6、地域や生活に密着をした番組とは、例を挙げると次のようになると思います。最近健康に関するテレビ番組が多く放送されるようになった気がしているのは私だけではないと思います。日常生活においてさほど気にしていなかったような小さな体の変化が実は将来大きな病気を引き起こす前兆であった、こんな健康管理の放送番組がケーブルテレビ放送で市立病院の先生が話しておられたあの放送を見ていたおかげで早期に治療ができた、命拾いをした、こんな評価をいただくことこそが生活に密着した地域番組と思うわけであります。漁業の分野にも、農業の分野にも、商業にも地方のケーブル放送ならではの生きた映像情報を視聴者に提供する工夫をお願いしたいが、このような取り組みの考えはないか、お伺いをいたします。

 次に、大綱2、環境美化について。

 近年エコという用語が私たちの生活スタイルの中で当たり前のように使われ、エコライフ、エコポイントなどの用語が日常会話で使われることに何ら抵抗もなく受け入れられております。

 そもそもエコとは、人間も生態系の一員であるとの視点から、人間生活と自然との調和、共存を目指す考え方から生まれた言葉であると言われております。エコライフとは自然との調和、共存を意識した生活スタイルを指すことになり、具体的な取り組み自体は、他人と比較すると大きかったり小さかったりします。しかし、だれもが意識をして自分なりの一歩を踏み出していくことが大切であると言われております。この取り組みの難しい問題、環境美化についてを大綱に上げたことに今さらながら大きな後悔を持ちながら、しかしほっておけない、何とかならないかという気持ちからあえて問題テーマといたしました。

 平成15年、私にとっての初議会でこの問題につき一般質問をしたことを鮮明に記憶をしていて、今回7年という年月を経て同じ問題に触れて質問することに複雑な思いでおります。当時、24時間稼働の広域ごみ受け入れを実施したばかりの環境センターの所在する双岩の、そのひざ元におびただしいごみが後を絶つことなく山のように放棄、放置される現状に我慢ができず、ポイ捨て禁止条例の設置を強く求めたものでした。願いはかなわないまま今日に至っております。当時理事者側からの答弁は、八幡浜市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例7条で投棄の禁止、第8条で清潔の保持の規定があるにはあるが、実際問題として機能していない現状でありますとの報告でした。罰則規定も視野に入れて、環境美化条例制定に向けて積極的に検討していきたいとの答弁でありました。

 近代社会にあって文明的な生活を送るようになった私たちは、暮らしのさまざまなところで無意識のうちに環境を害する行為が多発をしております。また、心ない、マナーの悪い一部の人の行為が残念な現状を生み出していることも見逃せません。問題の多い複雑な社会背景ではあるが、環境美化意識の高揚を図る活動は多くの自治体で工夫を凝らした取り組みがなされていて、条例も多くの自治体で制定がされております。

 以上、現況を細かく述べてきましたが、以下にこれらに関連した問題に対して当市における考えを質問してみたいと思います。

 1、広域ごみの受け入れ施設を持つ当市に環境美化条例が制定されていないのは大きな問題ではありませんか。

 2、環境への負荷や影響を及ぼす対象事項は数え切れないくらい範囲が広く、条例制定には時間が必要でしょうが、私たちの日常生活に密着をしたポイ捨てに対する罰則規定については真剣に検討をしてほしいと思うわけですが、その考えについて再度お伺いをいたします。

 3、平成18年だったと記憶していますが、移動性の不法投棄監視カメラを購入し数年を経過しているわけですが、監視カメラ設置による摘発事例などあれば、また監視カメラによる不法投棄に対する成果につきお伺いをいたします。

 4、エコ問題、エコ活動が国を挙げて社会全体の関心事となっている現在だけに、八幡浜市においても環境美化推進委員を各地域に置くことを検討してよいのではないでしょうか。

 5、以前には市内一斉の清掃デーがあったと記憶しているが、同日同時間帯の環境センターの一斉受け入れに物理的な問題があり、現在は公民館単位で日時を設定して実施をされております。提案となりますが、八幡浜市民総ぐるみの環境美化の日、または環境美化週間もしくは月間を検討して、環境美化に対する啓発期間を制定してはどうか、そのお考えをお伺いをいたします。

 以上で大綱2点につき私の質問を終わります。

○議長(萩森良房君)  市長。

○市長(大城一郎君)  井上議員御質問の大綱2、環境美化についての12につきまして、あわせてお答えをいたします。

 ごみのポイ捨て禁止条例の制定につきましては、213月議会におきまして新宮議員からも御質問がありましたが、いまだ未設定の状況であり、大変恐縮しております。昨年の6月から11月までの半年間、緊急雇用創出事業により2名を採用し、ごみの不法投棄パトロールと回収に努め、啓発を行ってきたところでありますが、一部の不心得者による不法投棄は後を絶たず、大変苦慮をしておるのが現状であります。

 このような状況の中、市広報等による啓発等にも限界を感じており、空き缶のポイ捨て等も含め、環境美化条例の制定に向け着手をしてまいりたいと考えております。

 その他の問題につきましては、副市長を初め各担当課長から答弁をさせます。

○議長(萩森良房君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  それでは、井上議員御質問のうち、大綱1、ケーブルテレビの活用についての御質問1から6、CATVの加入率から地域番組の充実までについて、あわせてお答えをさせていただきます。

 まず、八西CATVの現在の加入者数ですけれども、ことし5月末現在で八幡浜市と伊方町合わせて14,136世帯、両市町での加入率は64.4%になっております。内訳としまして、八幡浜市が9,158世帯、伊方町が4,978世帯、八幡浜市の加入率が54.3%、伊方町の加入率は98%になっております。インターネットにつきましては大分数は減りますけれども、両市町合わせて2,172世帯、9.9%という状況です。これも内訳としましては、八幡浜市が1,245世帯、伊方町が927世帯、先ほどと同じように八幡浜市の加入率が7.4%、伊方町が18.2%という状況になっております。

 次に、ケーブルテレビの優位性及び実現に向けて努力をしている計画についてですけれども、今回の改修によりCATVは単なる放送メディアとしてだけでなく、現在も使用しておりますIP電話の利便性が向上し利用促進につながるとともに、双方向通信機能を生かした情報通信ネットワークを構築することにより、医療情報の提供、医療の補助サービス、また災害情報など緊急告知放送等が可能になると思っております。遠隔医療や介護支援等は今後実現すべき大切な課題であると考えておりますけれども、それを実現させるためには、技術的、経費的な検討も必要であると考えております。

 次に、地域の人たちの顔が見ることのできる、顔を見せることのできる、地域や生活に密着した番組の制作についてですけれども、現在八西CATVでは第6チャンネルで地域のニュース、議会中継などの自主番組を、それから第8チャンネルで気象情報サービス、警察、消防署からの緊急放送を放送しております。

 お話のあった地場産業などに密着した情報の提供については、新たに別枠で番組を作成するだけでなく、現在放送しております八西ニュースの充実を図ることなども一案として考えられると思います。

 また、地域番組の制作や住民の関心の高い防災関係、健康関係などの情報を地域の人材を活用しながら放送に加えていくことは、非常に魅力のあるテーマであります。経費面での制約はありますが、可能な限り伊方町とも連携して提案をしていきたいと思っております。

 なお、今回の光ケーブルの改修により、CATVエリアではどの地域でも高速なインターネット回線が利用できるようになりますので、今後この面のメリットを強調して利用増進につなげてまいりたいと思っております。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  生活環境課長。

○生活環境課長(大森幸二君)  それでは、井上議員御質問の大綱2、環境美化について、3、監視カメラ設置による摘発事例などについてお答えをいたします。

 当市では2機の不法投棄監視カメラを設置いたしております。1機につきましては平成1910月に1533,000円でカメラ機器一式を購入し、釜倉の鳥越峠付近の市道双岩鳥越峠線に設置いたしました。ある程度の効果が見られたため、平成2010月からは保内町西町地区に移動、平成225月からは中津川地区の県道25号線沿いに移動させて設置いたしております。もう一機は、平成2111月に愛媛県から産業廃棄物不法投棄監視カメラを借用し、双岩スポーツパーク内冒険ゾーン付近の市道横通り線に設置いたしております。

 定期的に監視カメラの記録画像をチェックしておりますが、残念ながら摘発をするまでには至っておりません。しかしながら、設置によりまして不法投棄場所にある程度の防止啓発効果が見られますので、今後とも一定期間を経過した場合、設置場所を移動して、さらなる防止と啓発に努めてまいります。

 次に、4、環境美化推進委員を各地域に置くことを検討してもよいのではないかについてお答えをいたします。

 自分たちの町をきれいに保つためには、地域住民の環境に対する美化意識の高揚を図ることが重要だと思います。現在さまざまな団体において自主的に環境美化運動に取り組んでいただいており、市としてまず感謝を申し上げたいと思います。自主的な道路や河川等の清掃活動の促進、ごみの散乱や不法投棄の監視、ごみ出しや分別の指導等をより効果的に進めるためには、地域に精通した住民による環境美化推進体制の整備が望まれます。このような現状を踏まえ、当市におきましても公民館などの協力をいただくことを念頭に環境美化推進員の設置を検討してまいりたいと思います。

 次に、環境美化に対する啓発期間を制定したらどうかということについてお答えをいたします。

 環境美化に対する取り組みといたしましては、平成21年度では市内各地区や各種団体によりまして、4月下旬から10月中旬までの約6カ月間で25回美化活動が実施されております。65日には第24回の空き缶ポイ捨て防止活動が双岩地区で行われましたが、議員御指摘のとおり、いまだ一部マナーの悪い者によるごみのポイ捨て、粗大ごみの不法投棄が後を絶ちません。

 議員御提案の環境美化に対する啓発期間の制定につきましては、御提案の趣旨は十分理解をいたしておりますが、先ほど申し上げましたように市民の環境美化活動も一定期間内に定着をしており、現時点におきましてはさらに意識啓発を促すためとして、フォーラムの開催、広報等での周知徹底を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君)  井上和浩君。

○井上和浩君  今ほどそれぞれ光ケーブル、そして環境美化問題につけ、非常に私の思いを受け入れた返答をしていただきましたので安心しておるところでありますが、二、三追加した形で意見を述べさせてもらったらと思います。

 まず、その1点で光ケーブルの利用につけてですけども、大変将来的に経費がかさんできて大変な問題であろうということは想像がつきます。ですが、せっかくのこういった大容量の通信網が設置されるということですので、ぜひ早急にいろんな対処をしていただきたいと思います。

 その中で、1点言い忘れたといいますか提案をし忘れた点が1点ありまして、できましたら今回港の開発であるとか、あるいは新町あたりの空き店舗とかというような問題とどういうふうに絡めていくかは今後の課題であろうかと思いますけども、CATVのサテライトをつくっていただき、そして一般の市民、住民あるいは学生、高校生、中学生が自由に自分たちが送りたい映像をそういう形の中でコメントを入れながら送る、そして自分たちの思いを語れる、そういった設備をつくっていただいて、地域の活性につなげてもらいたいなというふうな気がいたしております。それもうもちろん農業者の方、商業者の方、自分たちでいろいろと考えたことを映像で流して、しかもCATVを見る地域民がそういうことに対して関心が持てる、ああ、あの番組見ておもしろかったなあとかというようなことにつなげるような形でぜひ検討してもらいたいな。というのは、全国的に見ますと、それを短波放送で高校生が送ってみたり、あるいはこういった映像で送ったりというのはもう既に何例か見たこともあります。だから、可能であろうというふうに考えますので、ぜひ考えていただきたいなと思います。もういつでもそこへ出向いていって自分で撮ったビデオなり何なりがそうセットすることで送れると、送信することができるというようなもんですよね。考えていただきたいなと思います。

 それから、八幡浜市の広報、これ何月号、何月号というふうに出ているんですけども、そういったものの内容の中には、もちろん新しい広報もあるわけなんですけども、常時掲載しなければいけないようなものも出てきます。その広報のかわりにこのCATVを利用した、その情報データがリアルタイムにのぞこうと思えば見れる、そういうふうなことを考えていく必要があるんではないかと。これからのいろんなメディアはどうしてもこういった文書による、あるいは広報紙によるっていうものに加えて、こういった手段っていうのが求められてくるし、これからの世代の人はむしろそちらのほうに目が向いていくというふうになると思いますので、それもぜひ考えてもらいたいなと思います。

 それからあと一点、平成177月に保内町と旧八幡浜市が合併をいたしまして新八幡浜市が誕生したわけですけども、その間、合併のときにいろんな問題があった中の一つの中に分庁方式ということに対する抵抗というのはそれなりに皆さんの頭の中にありながら考えた問題であったと記憶をしております。

 そこで、今行政の欠点と言われる中に縦割り行政とかというようなことをよく耳にするわけなんですけども、保内町に行かなければ情報をキャッチすることはできない、あるいは保内町に相談を受けたことが本庁に行かなければどうもならないというふうな問題が起こりますよね。そういうものをLANでつなぐことによって映像で話ができる、会議が持てる、そういう形のものいうのもぜひつなげていってもらいたいなというふうに思います。それもなかなか経費との兼ね合いという形の中で問題は起こってきますけども、大きな庁舎を1軒建てるよりは安くできるんじゃないかなと思いますので、そういうこともひとつ検討をしていただきたいなと思います。

 ケーブルにつけては、後、副市長さんのほうからこういうふうにしたいああいうふうにしたいという思いを語っていただきましたので、ぜひ実現に向けて努力をしてもらいたいなということを申し添えて、ケーブルテレビにつけては以上で終わります。もし今話しましたような問題の中で御返答いただける部分があったら返答いただいたらと思います。

 それから、引き続いて環境美化の問題につけてですけども、これも課長、それから市長のほうから答弁いただきました。条例も制定するという返事でした。平成15年にもやりますという返事でした。ひとつ本当に実現に向けて努力をしていただきたいというふうに思います。

 今課長の返事ではそれぞれの地域の人がもう環境美化につけては定着した形の中で意識ができてると、でき上がってる、それぞれ活動もしていただいておるということで、そういう期間を設ける必要はまずないという返答であったと思います。確かに530日がごみゼロ、65日までをその啓発期間というふうに国が定めております、確かに。ですが、それでもこれだけのごみがいろいろと問題になってくる。環境ということはごみだけの問題じゃなく、最近蛍がよく出だしたとかという話を、きのうもある会議の中で、井上さん、蛍が大分ことしは出だした、みんな環境意識が根づいたんやなというふうな話がありました。やはりごみだけの問題で今言ってますけども、環境ということは体の健康に関する問題であるとか、あるいは地域を、景観を害する環境であるとか、いろんな環境があると思います。そういう中で地域としてごみだけをとらえた問題ではなく、環境ということに対する啓発を八幡浜市独自としてやはりすべきじゃないかと。そういう広報を、その時分にやってるというても公民館にかかわりを持った人は皆わかってるけど、みんなわかってます、そういうこと、恐らく環境。

 例えば、ちょっと話飛んでしまいますが、海にごみを投棄した場合、あるいは油を流したりしたら、海上保安庁と、それから地域等が一緒になって監視をし、パトロールをし、罰則されますよね。ところが、陸上の不法投棄、これ産廃であった場合には何らかの問題が起こりますけども、普通ごみの粗大ごみあたりが幾ら荷づくりして山の中へ捨てといてもこれは罰則規定ないんですよ。私は海上が海上保安庁とやるんであれば、陸上は警察署とやるべきだと、警察の県のほうにお願いをして、警察署も一緒になってパトロールすべきであるというふうに考えます。そういうことによって啓発意識という、あるいは捨てる人の危機意識、危機意識と言わんですか、あれは、捨てる人、そういうものも根づいてくるんじゃないかなと思います。

 1点、先ほど監視カメラの話もありましたけども、確かに今双岩の夫婦岩のすぐそばのところに設置してあります。毎朝気にしながらそこを通ります。非常にごみ一つありません、現在。そういう意識をいかに啓発していくかということであろうかと。もうごみ捨てたの後みんなまた来年のこの時期にはみんな拾おうやとか、そんなイタチごっこのことをいつまでやっても同じですから、やはり意識啓発、啓蒙活動、そういうことにどういうふうに力を入れていくかということが大切だと思いますので、今の状態だったら本当に野放しと一緒ですから、もう捨てる、拾う、捨てる、拾うの繰り返しがあるだけでして、一向によくならないというふうに思いますので。どうか場合によっては、今口蹄疫の場合は国会議員さん、大臣さん、宮崎のほうへ行ったりされてますけども、ごみのほうも一遍招待をして、一緒にパトロールして見てもらったら、何かいい方法が見つかるかもしれません。県議さんあるいは国会議員さん、一度一緒に歩いてもらったらいいんじゃないかなというふうに思います。これは八幡浜だけの問題じゃなく全国的な問題ですので、今まで放置されていること自体がおかしいなというふうに私は思います、私個人の考えですけど、思いますので、ぜひそこら辺も含めて考えてみてもらいたいなと思います。

 今本当に地域の皆さんはボランティアに専念されておって感謝しております。ひとつこれはぜひこういう場所で言うとかないけんなと思うのは、市役所の市の職員の方が、5時以後、今庁舎の周辺のごみ拾いをしたりということを積極的にやっていただいておりますよね。あと、植木の水もやってもらうと助かるなと思うんですけども、そういうこと。それから、県の職員の方がやはり朝早くからそういう活動に参加してもらってます。そういうことを芽生えさせたのは今の時期であるからであって、もうほとんどの方がそういう環境の美化につけてはそれぞれの方が意識しているときです。今だったらいろんなことができるんじゃないかなという気もいたしますので、どうぞあれしてください。

 また、きょうマスコミの方来られてますけども、リップサービスじゃありませんが、清掃作業のボランティア活動はいつもマスコミに載せていただいておりますこともまた含めて感謝をし、また続けて載せてもらいたいなというふうに思っております。

 以上、少し長くなった質問になりますか、提案になりますか、いたしましたけども、少しだけ感想なり聞かせていただいたらと思います。

○議長(萩森良房君)  市長。

○市長(大城一郎君)  井上議員の再質問に対してお答えをいたします。

 光ケーブルの件で、広報とCATVを連動させてというような御提案がありましたが、これどのように連動させていくかということを市のほうでも研究をさせていただいて、つなげれるものならつなげていきたいと思いますし、今CATVでできないことも広報をホームページで出してるところもあろうかと思います。さらに、ホームページの充実といった点でもこれは参考になるかと思いますので、ホームページもしっかりと充実したものにしていきたいと思っております。

 続きまして、環境美化条例の制定についてですが、私も双岩の鳥越峠区間についてのごみ拾いには何年か参加をさせていただきまして、その状況も十分知っております。そして市民の皆様方のボランティア活動に本当に感謝と敬意を表するところであります。今ほど言われましたとおり、意識の啓発啓蒙活動が非常に大切なことだと十分理解しております。その一つとして、市としましても今回環境美化条例の制定ということを打ち出しております。この環境美化条例の制定が市民に対する意識の啓発、啓蒙運動に一番近づくのではないかと思いますので、必ず制定するようにしていきます。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  それでは、井上議員今言われた中で、CATVのサテライトをつくって、市民がある程度自由に映像、音声を発信できたらどうかというお話がありました。最近はインターネットの画像を見ておりましても、高校生、それから一般の方が撮った映像がNHKなんかでもおもしろい映像として流れることがあります。それだけ一般の方が映像のスキルに上達しておるという背景があろうかと思います。ただ、公共放送ですので、何でも流せばええというものではないかと思いますけども、今双方向ですごい光ケーブルで早く映像が送れるというメリット、まさにそのようなところに使えるのかと思いますので、これはどういうふうな仕組みでやっていけばいいのかみたいなことをちょっと考えさせていただいたらと思います。

○議長(萩森良房君)  生活環境課長。

○生活環境課長(大森幸二君)  環境美化の啓蒙でございますが、先ほど市長からも答弁がございましたが、実はどこの自治体も非常に頭を痛めている問題でございます。しかし、ボランティアによる活動でやっていただく人数のほうが圧倒的に多いわけでございますが、本当にごく一部の不心得者による不法投棄がやっぱり後を絶たないという現状でございます。

 実は、ことしはじゃこ天国油田化計画の中で2名、緊急雇用創出事業で雇っておりまして、今廃食用油の回収について、家庭訪問なりをしてやっているところでございます。そういったことを踏まえまして、フォーラムの中ではごみの減量化、資源化、こういったものの全体についての啓発をやっていきたいというふうに思っておりますので、ぜひとも御理解賜りたいと思います。

(井上和浩君「終わります」と呼ぶ)

○議長(萩森良房君)  次、大山政司君。

〔大山政司君登壇〕

○大山政司君  質問の前に、私は今月7日、満65歳、前期高齢者になりました。お聞き苦しい点が多々あろうかと存じますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、質問通告書に従いまして、大綱3点について市長及び関係理事者にお尋ねをいたします。

 大綱の第1は、国政に対する市長の政治姿勢についてであります。

 まず第1点は、鳩山内閣の政権崩壊劇は、政治と金と迷走を重ねた米軍普天間飛行場移設の課題でありました。ここで私が指摘したいことは、特に普天間問題では、首相が移転先を最低でも県外と発言したことで、沖縄県民の長年の夢であった米軍基地依存から脱却という期待を持たせながら、沖縄県民を失望させる結果となりました。しかし、鳩山前首相は、我が国の平和と安全を日本の国土の0.6%の沖縄県に在日米軍基地の75%が集中しており、沖縄県民の苦しみの上にさらなる犠牲を求めるものではなく、在日米軍基地の分散化による負担軽減を強く訴えながら、国土防衛抑止力の必要性について広く国民にその認識を深めることができたということで一定の評価するに価値あると思うのであります。日米安全保障条約を前提とする難しい問題を最後まで模索し続けただけでも、今までの自民党政権の首相とは政治姿勢の違いを全国民に対して示したことは貴重な提起であったと私は思うのでありますが、市長の御所見を賜りたいのであります。

 第2点は、平成22年度の国の予算編成において、鳩山連立政権に移行してから予算編成プロセスや内容が大きく変わり、コンクリートから人への基本理念が明記され、一例を挙げれば、公共事業関係費は32年ぶりに18.3%減という低水準となりました。さらに、政府の行政刷新会議による事業仕分けにおいて、農免道路予算が廃止され、八幡浜市では川之内から中津川までの延長7.4キロメートルを整備する計画に影響がありました。しかし、平成22年度については、愛媛県の配慮により新たに創設された農山漁村地域整備交付金で計画どおりの予算編成確保ができる見込みとの報道がありました。

 そこで、お尋ねをいたします。

 当市の平成22年度予算において、国の政策変更による農免道路予算の廃止のように、今年度から国、県から予算措置がされなかった事業名と予算額について、この際明らかにしていただきたいのであります。仮に予算措置がなければその事業は中止となるのか、それとも自己資金で対応されるのか、あわせてお尋ねをいたします。

 第3点は、菅連立政権は68日に発足し、11日には菅 直人首相の所信表明が衆参両院で行われました。菅首相は、現下の長きにわたる閉塞感の状況を何としてでも打ち破ってほしいとの多くの国民の声が共感と支援となり、その結果として昨年夏の衆議院選挙において、憲政史上初めて念願の本格的政権交代が実現しました。

 その中で基本的政治理念として主張されたことは、地方自治体にかかわる国策について、地域主権の確立を進めるには、中央集権型の画一的な行政では多様な地域に沿った政策の実現に限界があることです。住民参加による行政を実現するためには、地域主権の決定が不可欠であり、総論の段階から各論の段階に進むときが来ております。地方の皆様とひざを突き合わせ、各地の要望を踏まえ、権限や財源の移譲を丁重に進めていき、その上で特区制度も活用しつつ、各行政分野で地域ごとに具体的な結論を出していきますと表明されましたが、大城市長は地域主権という概念についてどのような理解をされているのか、お伺いをいたします。

 さらに、地域主権を主体とする市政運営上に対する考え方の整合性が確保されるのか、またどのような変化が想定されるのか、具体的にお示し願いたいのであります。

 第4点は、第22回参議院選挙は711日の投票がほぼ決定されました。そこで、参議院選挙に対する市長の対応についてであります。

 市長は、昨年8月に実施された衆議院選挙に対する市長の政治姿勢の質問に対して、市長という立場から見ましたら、市政推進のいかなる局面にあっても公平公正の原則が基本であると考えており、特定の候補にくみするということがあってはいけないと思っておりますので、御理解のほどをよろしくお願いいたしますとの答弁でありましたが、今回もその姿勢に変わりがないのでしょうか、お尋ねをいたします。

 大綱の第2は、学校給食についてであります。

 学校給食は、学校給食法で児童及び生徒の心身の健全な発達に資し、かつ国民の食生活の改善に寄与するものにかんがみ、学校給食の実施に関し必要な事項を定め、もって学校給食の普及充実を目的として法律で施行されています。さらに、学校給食の目的として、1つに、日常活動における食事において正しい理解と望ましい習慣を養う、2つに、学校生活を豊かにし、明るい社交性を養うこと、3つに、食生活の合理化、栄養の改善及び健康の増進を図ること、4つに、食料の生産、流通及び消費について正しい理解を導くこととされています。

 そこで、4点についてお尋ねをいたします。

 第1点は、給食食器の安全性についてであります。

 私が知る限りでは、八幡浜市学校給食センターはポリカーボネートプラスチックであり、保内学校給食センターはPEN食器とのことであります。そこで、ポリカーボネートプラスチック製容器にはBHT等の酸化防止剤が使われているので、油脂性の食品を入れるとBHT等の酸化防止剤が移行することが知らされています。さらに、食品を包むのに使われているポリ塩化ビニールのラップは、よくくっつき、食品のにおいが透過せず、ラップとしては性能がよいのでありますが、食品への可塑剤の移行が懸念されており、安全性に不安があると指摘されています。また、熱伝導が低く、殺菌に難点があり、油が落ちにくく、耐用年数が短い上に廃棄後の処分に困るとされていますが、これらの学校給食食器として安全性に全く問題はないのか、お尋ねをいたします。

 第2点は、給食食器洗浄についてであります。

 食器の洗浄には合成洗剤でなく業務用の液体石けんでも対応できるものを望まれていますが、この際新給食センターにおいてはより安全性の高い食器洗浄機の設置を行うべきだと思うのでありますが、いかがですか、お尋ねをいたします。

 第3点は、県下20市町における学校給食センターの給食食器の実態について、この際明らかにしていただきたいのであります。

 第4点は、市長は平成21年度第812月議会の総括説明において、懸案となっている学校給食センター用地購入費15,232万円の予算措置を講じ、平成23年度完成を目指していることを表明されたのであります。

 そこで、今後センター建設費や備品等諸経費の支出が必要となりますが、新給食センターが供用開始されるまでの予算総額について、この際明らかにしていただきたいのであります。

 結びに、学校給食について市民の声を紹介いたします。

 私はもう子供も成長し、給食とは無縁になりましたが、孫たちの健康を考えると、やっぱり安全なものを希望いたしたいのです。環境ホルモン、ビスフェノールAの恐ろしいところは、すぐには影響はなくても、毒が蓄積され、何年も後に表面化しますし、がん細胞が8年後ぐらいに表面化するようなものです。最近のがん発生率の高さは細胞の成長期にある子供時代に食べたものが影響しているものだとも言われています。市長さんには、市立総合病院の医師確保が困難な今日、学校給食が原因で体調不良となり市立病院へ行くことがないよう、事前に万全の対策を講じていただくことを心よりお願いしたいと述べられたのであります。

 大綱の第3は、八幡浜市基金の現状と運用についてであります。

 地方自治法における基金とは、普通地方公共団体が条例の定めるところにより特定目的のために財産を維持し、資金を積み立て、または定額の資金を運用するために設ける財産であると定められています。さらに、設置については、昭和38年の地方自治法改正により基金の設・廃止は必ず条例に定めなければならないとされています。

 そこで、基金の種類については3点あります。その第1点は、基本財産とは異なり基金を設置した目的の範囲内であれば、基金から生ずる収益のみならず、元本をも処分できる財産維持目的の基金であります。第2点は、基金への積み立ては1回だけでもよいし、毎年度予算に定める額を積み立てるものでもよい資金積み立て目的の基金であります。第3点は、特定の事務または事業の運営手段の必要から設けられる定額資金運用目的の基金となっています。基金の管理は各条例で定める目的に応じ、及び確実かつ効率的に運用しなければならないと定められており、さらに基金のうち、特定目的の基金は当該目的のためでなければ処分できないとも明記されています。

 そこで、八幡浜市基金の状況は、平成20年度3月末時点で、財政調整基金など21区分で平成20年度末現在では約374,9083,000円となっています。市の基金の種類、管理、処分等は条例で定められていますが、その基金は八幡浜市の発展と市民生活の向上のために確実かつ効率的に運用することが一定の目標でなければならないと私は思うのであります。

 そこで、6点についてお尋ねします。

 第1点は、平成20年度の八幡浜市基金の状況は、現在高約37億円の半額、約17億円が財政調整基金と減債基金であり、財政が著しく不足する場合や市債の償還の財源に充てる基金であり、その他の区分項目は使途目的が定められた利息消化(果実運用)型基金であります。財政調整基金と減債基金の活用について、一般会計における適正な金額はどのくらいか、その根拠についてお尋ねをいたします。

 さらに、基金の活用について、予測不能な財政出動を視野に入れながら、一定の基金を積み立てることの必要性は認めざるを得ませんが、あくまでも市政全般にわたる活性化のために運用されなければなりません。そこで、まちづくり事業や施策に対する一定の目的のための基金が少ないのではないかと疑問を持たざるを得ませんが、御所見をいただきたい。

 第2点は、八幡浜市基金に対して市民から多額の寄附金があり、感謝と尊敬の念にたえないのであります。そこで、条件的寄附の是非とその活用に対する分析の評価についてお尋ねしたい。

 さらに、基金の区分の項目に市民の氏名が記載されていますが、若干の違和感を感じざるを得ないのでありますが、他市の事例について紹介をしていただきたいのであります。

 第3点は、山本文庫基金と緑文庫基金はいずれも図書購入の費用に充てると条例化されていますが、今日までどのような使い分けをされているのか、この際区分を一元化することができないのでしょうか、お伺いをいたします。

 第4点は、中央公民館には視聴覚ライブラリーがありますが、時代にそぐわない機器があるとのことでありますが、最近の基金利用状況と今後の対応についてお尋ねをいたします。

 第5点は、地域福祉基金についてでありますが、積み立てるだけでは行政効果はなく、良好な行政推進とは言えないと思いますが、お尋ねをいたします。

 第6点は、政権交代により子ども手当や高校授業料無償化が実施されていますが、奨学基金と西村奨学資金貸付基金について今後の見通しをお尋ねをいたします。

 最後に、大綱の第4は、市営納骨供養塔の設置についてであります。

 私は、この項目による一般質問を行うに当たり、いささかためらいがありました。正直に申し上げます。しかし、役所が行う市民サービスには揺りかごから墓場までという言葉を思い出し、市民から余りにも切実な願いがありましたので、提起をさせていただきます。

 その方は子供がなく、ひとり暮らしの高齢者で、お墓があっても継承者はなく、他人に御迷惑をかけることがあってはとの思いから、市営の納骨塔をつくり、永代供養のできる施設はできないものかと切実に訴えられました。少子・高齢化が進む八幡浜市には同様な高齢者が将来さらにふえていく可能性が十分予測されます。

 そこで、できることなら市営納骨供養塔なるものを当市で設置し、当然費用負担を求めるなどで対応ができないものでしょうか。さらに、生前相談にも耳を傾けられればと切実に語られた市民の方も八幡浜市に住んで本当によかったとの思いがより深まると思うのでありますが、いかがなものでしょうか、前向きな取り組みの答弁を期待いたします。

 以上、大綱4点についてお尋ねいたしましたが、誠意ある答弁を期待しまして、私の質問といたします。

○議長(萩森良房君)  休憩いたします。

午前1101分 休憩

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午前1115分 再開

○議長(萩森良房君)  再開いたします。

 市長。

○市長(大城一郎君)  大山議員の大綱1、国政に対する市長の政治姿勢についての1点目、鳩山政権における沖縄米軍基地移設問題提起に係る市長の所見についてであります。

 昨年8月の総選挙前、当時民主党党首であった鳩山氏はこの問題につきまして、国外、最低でも県外と発言し、沖縄県民に大きな期待を抱かせながら日米合意を優先し、自民党時代のものと変わらない案を最終的に沖縄に求める形となり、さらに社民党の連立離脱を招き、結果としてこうした混乱の責任をとり、みずから首相の職を辞されるという事態に至ったことは御案内のとおりであります。

 所見ということでございますが、一般論として、沖縄県にのみ過重な基地負担を強いることをこのまま続けることには違和感はあり、国内のほかの地域に一部負担をお願いしていく考え方はある程度は理解ができるものと思います。しかし、国の根幹とも言える外交にかかわる問題でありますので、やはり国が責任を持ち、しっかりとした方針のもと対処していくべきものと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。

 次に、大綱1、菅政権の提唱する地域主権についてどのような期待をされているかについてお答えをいたします。

 地域のことは地域に住む住民が決め、活気に満ちた地域社会をつくるため、基礎自治体を重視した地域主権改革を断行し、国と地方の関係を対等の立場で対話していける関係へと根本的な転換を図るため、現在政府において地域主権戦略大綱の検討がなされております。具体的には、義務づけ、枠づけの見直し、国庫補助負担金の一括交付金化、国の出先機関改革の3つが大きな焦点となっております。これが実現しますと、例えば一括交付金では厚生労働省や文部科学省などが縦割りで支出してきた子育て支援関連補助金を都市部では一まとめにして保育所整備に充てることなどが可能となるなど、地方が独自に考え、地域に密着した事業をすることが可能となり、あわせて税源移譲も進めていただき、地方の財政自主権が拡大すれば、ますます地方にとって自主性を持った事業の推進が可能になるものと大きな期待を持っております。

 しかしながら、当初今月中の策定とされていたものが先送りをし、夏の参議院選挙後にずれ込むとの報道が先般あったところであり、今後その動向に十分注視してまいりたいと考えております。

 続きまして、4点目の参議院選挙に対する市長の対応についてであります。

 首長の政治活動は自由であり、特定の政党、特定の候補者を推すこと自体は問題はないとされておりますが、私は公平公正の基本原則にのっとり、節度ある行動をすべきと考えており、広く最大市民の最大幸福が達成できるよう努めてまいりたいと思っております。

 その他の問題につきましては、副市長を初め各担当課長から答弁をさせます。

○議長(萩森良房君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  それでは、大山議員御質問のうち、大綱4、市営納骨供養塔の設置についての部分についてお答えをします。

 市役所生活環境課のほうへ最近議員が質問されておったと同じような相談をいただいたことがあります。また、もう一つですけれども、お母さんが過去に抽せんにより当選した墓地があると聞いたけれども、一体どこにあるんだろうか、わからないと、そういった相談も市の生活環境のほうに寄せられました。立て続けにそのような相談がありました。

 人口の減少や少子・高齢化などによる生活スタイルの変化から、墓地の管理者がいなくなることへの不安にははかり知れないものがあると思います。現在墓地開発等の具体的な計画は今のところありませんけれども、個人設置が認められていない現状から、議員御指摘のとおり、市が設置、経営することは大切な住民サービスの一つではないかというふうに考えております。

 将来の墓地造成等のあり方については、個別管理方式がよいのか、それとも集合管理方式がよいのか、あるいは両方を組み合わせたものがよいのかなど、具体化に向けては検討すべき項目はまだあると思います。ただし、ある程度そういう声が高まってくれば、またぜひ検討を進めていきたいと思います。

 なお、生前の相談につきましては、民生委員の活用等について関係課とまた市役所内で相談できるような体制、これまでありましたけれども、またそれを強化していきたいと思っております。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  財政課長。

○財政課長(藤原賢一君)  大山議員御質問の大綱1、国政に対する市長の政治姿勢についての2、事業仕分けによる平成22年度予算の当市への影響についてお答えいたします。

 昨年11月、無駄をなくすことを目的に、国の449事業に対し事業仕分けが行われ、事業の廃止、見直し等の仕分けがなされたところであります。現在のところ、市への影響の主なものといたしましては、県営基幹農道整備事業、農地有効利用支援事業、国勢調査費用、参議院議員通常選挙関係費用など5件で、仕分け前の事業費で約37,600万円でございます。

 ただし、耕作放棄地発生防止緊急整備事業など、県による新たな補助制度の創設や他の補助制度活用により一般財源でほとんど補うことなく同程度の事業が可能となっているところでございます。

 なお、担い手アクションサポート事業897,000円についてのみ一般財源で対応しております。その他の事業につきましては、事業内容の見直しにより大きな影響はないものと考えておりますが、今後の影響について未確定の部分もあり、国、県に対し照会しているところでございます。

 次に、大綱3、八幡浜市基金の状況と運用についての1、適正な財政調整基金と減債基金の額は幾らか、またまちづくり事業や施策に対する基金が少ないのではないかという御質問についてお答えいたします。

 一般会計における財政調整基金の適切な額は、一般的には標準財政規模の10%程度と言われており、その程度の基金があれば、経済情勢の変動等により財源が著しく不足する場合にも対応できるとされております。八幡浜市におきましては、平成20年度末における標準財政規模は1145,000万円で、平成20年度末の当市の財政調整基金の額は111,000万円で9.7%となっております。

 また、減債基金につきましては、将来における市債の償還及び財政調整基金の額により判断されるものですが、適正な額というものはないものの、できるだけ将来の変化に備えて蓄えておく必要があると考えております。

 次のまちづくり事業のための基金でございます。議員御指摘のとおり、基金はそれぞれの基金条例によって、その設置目的、運用方法などが定められております。御指摘のまちづくり事業や施策に活用される基金は、八幡浜市ではふるさと創生基金と地域振興基金が該当いたします。まちづくりを目的とした基金の造成につきましては、ふるさと創生基金に約4,500万円、さらにまちづくりのソフト事業に活用できる地域振興基金として、平成19年度から合併特例債を財源として毎年3億円を積み立て、平成22年度末に12億円となる見込みであります。

 次に、大綱32、市民の氏名が基金名に使われている、他市の状況はどうかという御質問についてお答えいたします。

 市民の方から御寄附をいただき、基金として造成できましたことは、議員同様御寄附いただいた方に感謝の気持ちでいっぱいでございます。条件つき寄附の是非につきましては、その当時の寄附者の意思を尊重して受け入れたものであります。時間の経過とともに見直しが必要となった場合は、その都度検討していきたいと考えております。

 県内他市における個人の氏名がついた基金は、愛媛県においてはほかに宇和島市の1件のみでございますが、基金の名称につきましては当時寄附をいいただいた方へ感謝を込めて命名したものであり、今さら変更することなくそのままの名称を使用することが適切であると考えております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君)  福祉事務所長。

○福祉事務所長(横田昌弘君)  大山議員御質問の大綱35、地域福祉基金の活用についてお答えいたします。

 御承知のように地域福祉基金は地域における高齢者等の保健及び福祉の増進を図ることを目的として平成3年度から設置されたものですが、現在まで各種団体などが行う福祉活動の財源として活用をしております。平成21年度においても基金の設置目的を達成するため、在宅福祉等の普及及び向上に関する事業や健康、生きがいづくり、ボランティア活動に関する事業などに対して、八幡浜市地域福祉基金運営協議会を通じて各種団体に補助を行っております。補助対象等につきましては、毎年各種ボランティア団体など各方面の委員で構成する運営協議会によって審議され、決定されており、ボランティア団体からも大変感謝をされており、有効に活用されているものと認識しております。

 今後もできる限り活用団体の要望にこたえるとともに、福祉基金を有効に活用し、基金の設置目的を達成できるよう推進してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君)  学校教育課長。

○学校教育課長(若宮髙治君)  大山議員御質問の大綱21、八幡浜給食センターの食器の安全性についてお答えいたします。

 給食センターで使用する食器については、環境ホルモンによる児童・生徒に対する影響が懸念され、食器の選定については材質等について慎重な討論、検討が必要であると認識しております。

 現在の給食センターでの使用食器については、八幡浜給食センターはポリカーボネート及び強化磁器、保内給食センターはポリエチレンナフタレート、PEN樹脂を使用いたしております。

 議員御指摘の八幡浜給食センターで使用しているポリカーボネート製食器の安全性でございますが、環境ホルモンの一種であるビスフェノールAが溶出すると言われております。このビスフェノールAの溶出許容量は、国の基準値が定められておりますが、溶出量はこの基準値よりはるかに低いレベルであり、直ちに使用禁止等の措置を講じる必要はないというのが国の見解であります。

 新給食センターで使用する食器につきましては、平成18年度から内部検討委員会等で検討を重ねてまいりました。八幡浜給食センターで使用しているポリカーボネートはカロチン系の着色が見られ、色が移りやすい特徴があり、強化磁器については食生活になじみがあるものの、破損率が高く、重量も重いため、特に小学校低学年生で運搬時に落下等の問題が発生している現状があります。一方、保内給食センターで使用しているポリエチレンナフタレート、PEN樹脂は、厚生労働省告示第201号の検査に適合し、安全性にすぐれている特徴を有しております。したがいまして、新給食センターでの使用食器について、児童・生徒の安全性、使いやすさ及び経済性を考慮し、ポリカーボネート以外の製品の中で選定していきたいと考えております。

 次に、大綱22、給食食器洗浄についてお答えいたします。

 議員御指摘のとおり、洗剤及び食器洗浄機の選定につきましては、安全性及び環境に配慮した機種を選定してまいりたいと考えております。

 次に、大綱23、愛媛県下の学校給食センター給食食器の実態についてお答えいたします。

 愛媛県下11市の状況といたしまして、アルミ及びステンレスの金属食器を使用している市は四国中央市、新居浜市、西条市、今治市、宇和島市の5市、ポリエチレンナフタレート、PEN樹脂食器を使用している市は東温市、松山市、大洲市、八幡浜市保内給食センターの4市、ポリプロピレン製食器を使用している市は伊予市、西予市の2市となっております。八幡浜給食センターが使用しているポリカーボネート及び強化磁器食器につきましては、強化磁器食器を使用しているのは上島町、内子町、鬼北町、愛南町、八幡浜市の5市町、ポリカーボネートは八幡浜市のみであります。

 次に、大綱24、学校給食センター予算総額についてお答えいたします。

 これから実施設計を行うため、現段階で詳細な金額はお示しできませんが、概算といたしまして、建築主体35,000万円、電気設備7,000万円、機械設備1億円、外構1,000万円、厨房4億、什器備品12,000万円、合計105,000万円と考えております。

 財源といたしましては、安心・安全な学校づくり交付金、過疎債及び自主財源を考えております。建設費の削減や省エネ機器の導入等事業期間全体にわたる省エネや効率的な管理運営の実施、さらに補助金制度の活用等によりコストの低減を図ってまいりたいと考えております。

 次に、大綱36、奨学基金と西村奨学資金貸付基金についてお答えいたします。

 八幡浜市育英奨学資金や西村奨学資金は、経済的理由により修学困難な高校生、短大生、専門学校生、大学生を対象といたしております。高等学校において授業料の無料化等の措置が行われたため、必要性が減少する一面はございますが、なお奨学資金を必要としている優秀な生徒や学生が大勢いるため、今後とも継続していきたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君)  生涯学習課長。

○生涯学習課長(大本孝志君)  大山議員の大綱3、基金の状況と運用についての3点目と4点目についてお答えをいたします。

 まず、3点目の山本文庫基金と緑文庫をどのように使い分けているのかとの御質問でございますが、山本文庫基金条例では、故山本嘉三郎氏の遺徳を記念して山本文庫を設置すると規定され、また緑文庫基金条例では故福井ミドリ氏の遺徳を記念して緑文庫を設置するとされており、どちらもそれぞれの寄附金を活用してそれぞれの文庫の図書購入費に充てているものでございます。

 山本文庫では、文学全集、世界の国々をめぐる旅のシリーズ等の書籍を中心に、緑文庫では幼児・児童の書籍を中心に充実を図っており、それぞれの展示コーナーを設けております。

 この際、区分を一元化できないかとの御質問でありますが、それぞれの寄附金の寄附者が異なり、故人の遺徳を記念して山本文庫、緑文庫を設置するという目的も異なることから、一元化については今後の検討課題とさせていただきたいと存じます。

 続きまして、4点目、視聴覚ライブラリー基金利用状況はということでございますが、基金条例では基金から生じる収益は坂本視聴覚ライブラリーの教材器具の購入に充てることとされております。

 近年のライブラリーの教材器具の購入につきましては、平成21年度においてビデオカメラバッテリー等を97,125円で購入しており、そのうち基金運用益で22,582円を充当をしております。また、平成20年度ではDVDレコーダー、ICレコーダー、デジタルカメラ等で176,329円の支出をしておりまして、そのうち運用益は54,170円でございます。平成19年度につきましては、ビデオ教材を購入して20万円を支出しておりまして、そのうち54,652円の運用益を充当をいたしております。

 現在インターネットが普及して、衛星放送やケーブルテレビが当たり前になっております現況下、映像や音声の伝達手段が多様化する中で、視聴覚ライブラリーのあり方を検討する時期が来ていると思っております。今後の検討課題とさせていただいたらと思っております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君)  大山政司君。

○大山政司君  再質問をさせていただきます。

 初めに、国政に対する市長の政治姿勢についてでございますが、今ほどの市長の答弁では沖縄の米軍基地、沖縄だけに負担を強いるのは違和感を感じると、さらに米軍基地、抑止力は日本国土全体で考えるといったことについては理解できる、それからいずれにしても防衛問題は外交問題であるので、国の根幹であるので、国が責任を持ってやるべきだということですが、わかりはしますが、ただ市長にお尋ねしたいことは、今までの自民党施政ではなかったことであるということについては確認していただけますか、再度お聞きします。その答弁がなかったわけなんです。

 それからもう一点は、外交問題は国の責任ということですが、ぜひ思い出していただきたいのです。というのは、徳之島の3町長さんがどれだけ苦労されたか。外交は、防衛は国の責任と言いながら、あの徳之島の3町長さんは何も前段に話なく、突然総理のほうから徳之島に、沖縄県外の移転先は徳之島に訓練所をと、こういうことなんですよ。だから、外交問題は国だからということで私は無関心ではおれんと思います。おれんと思いますよ。八幡浜もゼロではないということです、徳之島のことを考えれば。そうすれば、やはり市長もただ八幡浜市にはないからとか、今後考えにくいからということで他人事のように考えるんではなく、あすは我が身だという危機感を持ってぜひとも対応してもらいたいと、そういう心構えを持っていただきたいということについて提起しますので、再度御答弁をお願いしたいのと。

 この沖縄だけに負担を、日本国内全体で抑止力をというこのことについては、福島少子化相は罷免をされてる、職を解かれとるわけなんです。さらに、鳩山首相は政治と金等も含めて、最低でも沖縄県外にということで2人とも職を失しとるわけなんですよ、総理大臣と担当大臣。それだけ職を失してもまだ現状は変えにくいという、この今の厳しい現状、これだけはやはり私たちも考えておかないけないと、こういうふうに思いますので、市長にも今後はそういうことで危機感等を持っていただきたいということを申し上げておきます。

 それから次、私の質問の順番で再質問させていただきますが、予算が措置されなかった事業については少ないということです。それから、地域主権、これについては交付金等で期待をされるということでございますが、来てからじゃあ遅いんですよ、市長。政府が、国の決定がされてからでは遅いわけなんですが、地域主権、市政運営に、事業に対してその地域主権の中で交付金におろしていただくようどう対応するかというのが一番問題なんです。ただ、国が決定して、交付金が八幡浜にこれだけ来ました、ああ、助かりました、これじゃあ何も市長としての私は汗が私らには見えてこないと思うんですが、ただこの地域主権とせっかく地域の自治体の声を聞きながら取り入れていくという制度ができとるんですから、それは結果が出る前に市長はどうこの地域主権を生かした行動をなされるか、このことについて再度お尋ねをいたしたいと、こういうふうに思います。

 それから、参議院選挙にかかわる市長の対応についてですが、1点、思想、信条は自由であります、そのことについては私も十分承知してますが、市長は党籍をお持ちであるのかないのか、これが1点と。

 もう一点は、昨年の衆議院選挙では特定の候補者にくみするということがあってはいけないということなんですが、今回はこの特定な候補にくみすることはもうあり得るという考えでいいのでしょうが、どうでしょうか、それをこの際はっきり御答弁を願いたいと思います。あなたが今答弁された節度ある行動とはどういう行動を節度ある行動とされるのか。夏の参議院選挙に一切くみしないということが節度ある行動なのか、それ以外でも、これぐらいならという考えで節度ある行動をなされるおつもりなのか、この点についてお尋ねをいたします。

 次は、学校給食についてでございます。

 この件については、1998年に八幡浜市の学校給食を考える会の代表の方が八幡浜市に市長あてに申し入れ、教育長等に対してポリカーボネートの食器については子供たちの健康に問題があるということで申し入れを行いましたし、さらに6月の議会では、その安全な食器について同僚議員から、2人の紹介で請願書が全会一致でこの八幡浜市議会で可決をしたわけです、そういう経過があるわけなんです。1998年いうたら、市長、もう10年以上たってるんですよ、それから。にもかかわらず、同じポリカーボネートが現在八幡浜市の給食センターに使われている。この現実は、やっぱり何のために議会の請願を可決したのか、あるいは本当に子供のことを考える、学校給食を考える父母の皆さん方の意見を、きょう現在の時点じゃあ無視されたような結果になっている、このことについて私は怒りを感じております。ぜひともそういう経過があったということについてまず認識を新たにしていただきたいというのと。

 もう一点、課長、いろいろ食器については今後考えますということですが、例えば今八幡浜の保内町がPEN食器を使っています。ポリカーボネートよりはいいと、こう言われていますが、その資料は業者のパンフレットだけを信用して安全ですよと、これではいけんのですよ、これでは。今私の手元にあるパンフレット、PEN食器のパンフレット、これ私学校教育課からいただいたんですね。これはポリエチレンナフタレート、これを使ってるということなんですよね、樹脂なんですよ、強化磁器やない樹脂でつくられているのです。だから、業者のパンフを100%信頼して、だからいいですよということじゃなくて、もうちょっと業者じゃなくて第三者のそういう調査した結果の安全性が確認されたものを信頼すべきだと思います。業者はそら売ればいいんですから、いいように書きますよ、子供のためにもいいです、汚れもよく落ちますというて書きますよ、パンフレットには。こういうことは絶対あってはならないと思いますので、その点だけは、データを見せてくださいと言われたら、必ず第三者のデータを見せて、だからこれを採用しましたと、こういうことができるように私は対応すべきだと思うんですが、その点についてお伺いをいたします。

 それから1点、食器については保内町がPEN食器ですが、八幡浜はカーボネートですが、どちらかに合わすいうことですか、それとも2つともあれにして、新たに保内と八幡浜のものすべてを新たな計画したものに買いかえるということなんでしょうか、それを2点目にお伺いします。例えば、食器類を八幡浜市内の小・中学校の生徒の食器類すべてを買いかえるとしたら大体幾らぐらいの金額が予定されるのか、この件についてお尋ねをいたします。

 さらにもう一点、この食器の健康については、中学生よりは小学生、小学生よりは幼稚園、小さい子供ほど健康の被害にかかりやすいと、こういうふうに言われていますが、八幡浜市内の幼稚園の食器はどういう食器を使ってるんでしょうか、これはぜひ御紹介をしていただきたい、こういうふうに思います。

 それから、強化磁器、強化磁器と言われていますが、課長、私現在どういう食器を使っているか、学校教育課、給食センター、保育所いろいろ聞いてきました。皆さん言うことはそれぞれ違っています。私とこは強化磁器のPEN食器を使っていますから安全ですよと、こう言われるんですよ。PEN食器は強化磁器やないんです、樹脂でできとるんです。だから、受けとめ方がそれぞれのとこで違ってるわけなんです。そこら辺もいかに今まで安全、子供たちの食器についてはおろそかにされてたか、私は今回質問するに当たって調査してようくわかりました。そこら辺はもっと保育園、幼稚園を含めてちゃんとした私は指導なり管理をすべきだと思うんですが、その点について再度お尋ねをいたします。

 それから3点目は、基金についてでございます。

 先ほど言いましたように、八幡浜の基金が大体37億円ぐらいあるわけなんですが、ここで再度質問したいのは、西村奨学基金、これは課長、昭和何年から設置されたんでしょうか、お尋ねをいたします。

 2点目は、山本文庫と緑文庫があるわけなんですが、同じ目的です、図書購入です。今気になるのは、移動図書館というのがありますらいね、課長。移動図書館、これはもう始めてから長い15年、もうかなりの年月がたってると思うんですよ。もう動かすにも一生懸命ぐらいの、使い道も悪いし、利用する人も本も見にくい、そういう声を聞いております。だから、そういう移動図書館が今後も希望が多いとするならば、この際基金をそういう移動図書館等に、購入費に充てられるようなそういう条例改正も私はできると思うんです。西村奨学資金貸付基金いつできたか、後から答弁いただきますが、もうかなり年月がたっていると思いますが、それでぜひそのことについてお尋ねをいたします。

 それから坂本ライブラリーについて、ほとんど利用がないということです。16ミリや8ミリ、今だれが利用しますか。考えてみてください。私息子に聞いたんですが、今アメリカから来とるアイパッドというのがあるんですね。こうして手でこうすればもう本も全部見えるような、そういう状況なんですよ。それが16ミリや8ミリや、月に1回の映画でわずか100名足らず、月に1回ですから1回につき8名から10名ぐらいですが、やはり基金を有効、同じ図書目的につくられた基金であれば、そういう方面にも私は充当できるような条例改正されてもいいんじゃないかと思うんですが。

 これはもう貴重ですよ、2,000万円、1,500万円、両方と合わせたら3,500万円ほどあるわけなんですが、ぜひ寄附された時期のことだけじゃなくて、現時点、その金額でしたらこういうものが市民の皆さんに利用していただけるために有効に使えるという、そういう基金にぜひ考えてほしいと、こういうふうに思いますので、そこら辺はぜひとも、先ほど言ったように再考のほどをお願いしたいと思いますし。

 最近の新聞見よりますと、何か八幡浜市も補助金の仕分け作業をするということを聞いていますが、5億円ほどの予定だそうですが、やはりこの基金についても基金仕分けをぜひしていただきたいと思います。もうずうっと同じ項目が何十年も続いているようなそういう基金については、そろそろ市としても、合併もしたことですから、考え直す時期が来てるのじゃないかと思うんですが、その点についてお尋ねをいたします。

 それから最後に、市営納骨供養塔についてですが、副市長の言われたのは、今後声が出れば考えますとか、私にはやっていただけるのか、それともどうなのか、答弁がどうも私のほうにはすとんと落ちてきません。八幡浜市には無縁墓地というのが多分あると思うんですが、今無縁墓地の現状はどうなっているんでしょうか。私は、八幡浜市に縁があってずうっと住んで、そして先ほどの老人の声じゃありませんが、無縁墓地に入るというのはどうも心もとなく思います。そこら辺、副市長、再度お尋ねをいたしますが、もうちょっと前向きに考えられるのか、それともどうなのか、もう一度私に理解できるような答弁を求めます。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  市長。

○市長(大城一郎君)  大山議員の再質問に対してお答えをいたします。

 沖縄米軍基地移設問題の提起に係る市長の所見ということで、確かに今まで自民党政権下では声に出して言われなかったことでありまして、今回鳩山総理が言われたことについては大変意義あるものと思います。

 しかし、国外、最低でも県外と言われたことに対しまして、その言葉に裏づけがなかったということに対しては少々問題があるかと思います。沖縄県民の思いというものも重要でありますし、本当にここから先は各論よし総論はいけないというような各論、総論の問題化になってくるかと思いますので、その点で国が責任をしっかりと持った方針のもと対処していただきたいと私は述べたところであります。

 続いて、地域主権の問題でありますが、これも先ほど言いましたが、一括交付金の例を挙げまして述べました。地域のことは地域で考えてやる地域主権主義を本当に強調されております。それに伴う財源措置もあろうかと思いますが、この件につきましてはまだ地域主権がはっきりと決まっておりませんので、確定したときにはやっていきますが、まずは市民の声が反映する、本当に八幡浜市の緊急、重要な施策、今で言いましたら地域医療、そして港湾ビジョン、そのほかあるかと思いますが、重要施策に対しまして対応できるような形を整えていきたいと思っております。

 そして、参議院選挙に対する節度ある行動という点で御質問がありました。私は、先ほども申しましたが、最大市民の最大幸福が達成できるということを努めていきたいと思います。そのために特定の候補にくみすることがあってはならないというのであれば、そういう態度をとりたいと思います。

 党籍につきましては、現在私は自民党の党友という立場であります。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  大山議員の再質問にお答えをします。

 市営供養納骨塔のお話でありました。私自身は、先ほど申し上げましたとおり、これは市民のために必要である、必要な施設ではないかと思っております。ただし、これを解決していくためには、一番大事なのは土地の問題、さらに予算の問題もあろうと思います。先ほどお話ししました供養塔の個別、それとも集合式、そういう方式もあると思います。ぜひ検討する時間をいただきたい。やりたい、しかし検討する時間をいただきたい、そういうふうに思っております。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  財政課長。

○財政課長(藤原賢一君)  基金についての御質問にお答えいたします。

 西村奨学資金貸付基金につきましては、昭和41年に創設されたものでございます。

 なお、今後の基金のあり方はどうあるべきか、寄附者の御意思や経緯等を踏まえ、基金全般にわたる有効活用の面から検討していきたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君)  学校教育課長。

○学校教育課長(若宮髙治君)  お答えいたします。

 まず、食器の選定に当たって、業者側の意見だけを聞くのではなく、第三者の意見などを客観性を持たすべきではないかということでございます。

 今現在食器選定をどのようにするのかというのはまだ決まっておりません。そういう中で、ポリカーボネート以外の食器の中から選定をしていこうということでこれから選定をしていこうというふうに考えております。それで、その中では当然のことながら、なぜこれを選定したかというところの客観性を持たせて、それを説明できるようにしてまいりたいと思います。

 それと、保内と八幡浜のどちらに合わせるのかということでございますが、これも、先ほど言いましたようにまだどのようにするかは決まっておりませんので、その段階ではございません。

 金額につきましては、そういうことですので、まだ総額幾らとかという形には今現在ではわかりません。

 それから、食器についていろんな方がいろんな認識を持たれておるということで、その点につきましてもこれから正しい知識を持っていただくように努めてまいります。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君)  生涯学習課長。

○生涯学習課長(大本孝志君)  山本文庫、緑文庫についての有効活用ということで、移動図書館等についても備品として購入できていけないのかと、有効に活用できないのかというような御質問でございますが、活用といたしましては、そのように山本文庫、緑文庫で購入した文庫を移動図書館に載せてまた見ていただくというなことは可能だと思っておりますので、移動図書館にとっても有益な図書について、これらの基金を利用して、その文庫で購入したものをまたさらにいろんな方に移動の中で見ていただくというような方法をとっていけたらというふうに思っております。

 あと、視聴覚ライブラリーの件でございますけれども、視聴覚ライブラリー、昭和46年に国の文科省のほうから視聴覚ライブラリーの整備充実というような流れの中で、八幡浜市でも昭和53年に設置をいたしております。時代の流れとともに、視聴覚教育のあり方等も変わってきていると思いますので、今後視聴覚ライブラリーとしてやるべきことは何なのかというのを十分検討いたしまして、基金の活用につきましても処分方にしていく必要がないのかどうか等も含めまして検討、これから十分煮詰めてまいりたいと思っておりますので、お時間をいただけたらというふうに思っております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君)  財政課長。

○財政課長(藤原賢一君)  今ほど答弁しました山本文庫、緑文庫、坂本視聴覚ライブラリー等につきまして、今後仕分けの上、見直し等検討していきたいと考えております。

○議長(萩森良房君)  大山政司君。

○大山政司君  もう12時にもなりましたので、簡単にさせていただきます。

 それで、市長、参議院選挙にかかわる問題についてですが、衆議院選挙のときも問題になりましたように、特定の党首がヘリコプターで埋立地へ来たからといって特別な行動をされるようなことはないんでしょうな、それだけは確認をしておきたいと、こういうふうに思います。

 それから、学校給食についてでございますが、教育長、日土小学校の文化財に関する学校の工事費を幾ら使っていると思いますか。私が調査したら46,000万円使ってるんですよ。プレハブで2,000万円使っているんです。あの学校が文化財になったからといって、八幡浜市の小・中学校の生徒がどれだけ健康に携わる関係があるでしょうか。私はないと思いますよ、46,000万円も使っても、仮に文化財指定になっても。それは新しい校舎も建てましたよ、そこを考えてほしいと思います。きょうも昼には子供たちが八幡浜市の小・中学校の給食をとっているんですよ。その子供たちの健康のことを考えれば、文化財に4億円だったら、少々のお金が要っても安全、これだったら安全だと胸を張って言えるような食器にすべきだと、こういうふうに思います。

 さらにもう一点つけ加えますが、この給食センターの建設地のあの予定の土地は、日土、今出の銅山の廃棄物があった。その上に料理をするわけなんです。ほれで本当に大丈夫か。その上に食器が中途半端なものでは、一体給食センター関係、子供たちの健康は建物から土地から食器まで全部、正直言いまして問題ありますよ、これは。そういうことがないんなら、食器だけで私はやるべきだと、こういうふうに思うんですが、土地があやふや、その上に料理することが問題かどうか疑問、食器も自信がなさそうなことで言われとんですが、これはもう将来に汚点を残さないような食器にぜひすべきだと思うんですが、その決意のほどを最後お尋ねいたします。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  市長。

○市長(大城一郎君)  大山議員の質問にお答えをいたします。

 自分の行動ですが、市民のためを思い、自分の信念に基づいた行動をとらせていただきます。

○議長(萩森良房君)  教育長。

○教育長(増池武雄君)  子供の健やかな成長を願います学校給食が子供を害しては大変なことになります。環境ホルモンにつきましても、私も調べてみますと、これは学校が滅びる、少子化にも影響する、生殖機能の異常も来すというようなことも出ておりました。ですから、とにかく今後十分に食器につきまして検討をして対処をしたいと思っております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君)  休憩いたします。

午後 零時05分 休憩

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午後 115分 再開

○議長(萩森良房君)  再開いたします。

 二宮雅男君。

〔二宮雅男君登壇〕

○二宮雅男君  質問通告に従いまして、市長のマニフェストの検証と具体策について、職員の不祥事について、高齢者外出支援事業について、以上大綱3点について質問させていただきます。

 まず、大綱の1、市長のマニフェストの検証と具体策についてお伺いいたします。

 先日、新内閣が発足し、強い経済、強い財政、強い社会保障を実現すると菅 直人首相が力強く宣言しました。

 八幡浜では、大城市長が一足早くこれをかみ砕いたローカル版マニフェスト6項目を掲げ、昨年4月スタートしました。市立総合病院の安全・安心の確保、八幡浜港湾振興ビジョンの抜本見直し、この見直しと並行し、本当に必要な市民サービスの拡充方針を策定します。緊急の景気雇用対策と市民生活支援、農林水産業の活性化と八幡浜ブランドの開発、発信、官民で連携しながら全国への情報発信力を強化します。空洞化が進む商店街の活性化、空き店舗の有効活用では、商店街ににぎわいを取り戻すため、お年寄りが気軽に集えるような物販、生涯学習サービス拠点の整備などを検討します。さらなる行政改革による財政の健全化、今の市政にメスを入れ、無駄を排除するとともに、職員の意識改革、能力アップに取り組むことで財政の健全化を進めます。以上、6項目であります。

 さて、15カ月が経過して、最重要課題の病院問題も、悲痛な訴えや努力によりまして救急患者の受け入れと内科新患外来の受け入れに前進が見られ、少し余裕の今日であろうと思われます。

 市政推進のリーダーはマラソンランナーの心境と似ているところがあるのではないかと思われます。孤独でただひたすら走る。市民の幸せのためにひたすら邁進する。少し違うのは、フィニッシュのテープがないことです。ランナーの有森裕子さんは、オリンピックで銀、銅と2大会続けてメダルを獲得しました。そのときのコメントは、自分で自分を褒めてやりたいでした、感動を覚えたものであります。評価は市民がするものではありますが、市長はマニフェストに対して今日までの評価をどのように思われますか。公約実現の推進はどの程度ですか。また、今後の具体策をお聞かせください。

 次に、ミカンや魚の売り上げも、消費不況やいろいろな販売背景があったとはいえ、かなりの落ち込みのようです。西宇和農協のミカンの販売額は、前年比74%の71億円で15億円の減のようです。この数字は三瓶町、伊方町も入っておりますので、その点お含みください。魚も近年の60億円の販売額から50億円のようです。これでは活性化どころではありません。県も県内産すべての産物のブランド化や加工販売と力を入れてもらっていますが、県、JAとどのように連携をして、どのようなことをされてきたのか、お伺いします。

 2、財政健全化の中で人件費3億円の削減を掲げられ、自身の退職金カット、報酬を削減されました。昨年12月議会で同僚議員の質問で、職員給与は人事院勧告で8,400万円、退職者の不補充で約11,000万円削減できると答えておられます。まだ公約目標額には達してないと思われます。職員の不補充ともいかず、また人口が合併時、平成17年、42,111人から毎年約500人余りずつ減って、今年5月末では39,452人と2,659人も減っております。さらなる削減が必要と考えますが、いかがでしょうか。

 大綱の2、職員の不祥事についてお伺いします。

 さきの不祥事案について、330日、理事者が記者会見をされ、マスコミ報道されました。すぐに私の知人数人から電話問い合わせがありました。どういうことか、公務員はええのう、あれで済むのかでありました。事故や不祥事案は大小の差はあれ、忘れたころには発生しております。県内の諸団体でもたびたび不祥事案が発生しております。このときの役員あるいは理事者のおわびのコメントは、決まって、今後この事案を契機にこのようなことが二度と発生しないよう、職員には改めて適正な職務の執行、綱紀の粛正を求めることとしております、これの繰り返しです。これでいいのでしょうか、市長の所見をお伺いいたします。

 次に、まず事案を報告いただき、なぜ14年度から16年度の事案が今日までわからなかったのかお聞かせください。

 2、切手55400円分を机の中で保管し続けたようですが、市民感情としては理解できるとは思えませんが、いかがですか。

 また、国に対して請求できていたはずの特別調整交付金約400万円はどうなっているのですか、お伺いします。

 大綱3、高齢者外出支援事業についてお尋ねいたします。

 高齢化率が30%を超える時代になり、高齢者福祉、支援事業も多方面に展開されておりますが、難しい時代になりました。路線バスが次々と廃止されていく中、買い物難民という言葉まで生まれ、この事業ほど目に見えてありがたい支援はありません。若い方が同居をしていても留守であったり、いつもいつもは遠慮があったりと難しいものであります。先日も同僚議員の努力で乗り合いタクシーの運行がスタートをし、喜ばれていることと思います。

 さて、この事業には幾らかの制限があり、申請には民生委員さんの意見が必要とあります。対象と思える人から公正公平感の不満が届いております。

 そこで、伺います。

 121年度の対象者は何人であったのか、またこの事業の周知は十分であるか、お聞かせください。

 2、民生委員さんの御苦労や難しさは理解できますが、係のほうで申請の仕方を検討すべきと思いますが、いかがでしょうか。

 3、周辺部と中心部とでは年間一律13,200円の支援では配慮が足りないと思いますが、検討の余地はないものでしょうか。また、支援アップはできないものでしょうか。

 以上、市長及び理事者の誠意ある答弁をお願いして、質問を終わります。

○議長(萩森良房君)  市長。

○市長(大城一郎君)  二宮議員の大綱1(1)市長のマニフェストの検証についてお答えをいたします。

 二宮議員より御紹介をいただきましたとおり、私は昨年4月の市長選挙に立候補するに当たり大きく6つの項目をマニフェストとして掲げました。その中でも、市立八幡浜総合病院の安全・安心の確保、具体的には直ちに医師3名の確保を最重点マニフェストとしたところでございます。

 まずは、この市立病院の医師不足の問題につきましては、議員各位を初め市民の皆様に大変な御心配をおかけしたわけでありますが、愛媛県、愛媛大学を初め関係各位の御理解と御協力により市立病院内に愛媛大学の地域救急医療サテライトセンターが設置され、さらに本年4月から3名の医師が着任した結果、救急受け入れの一部再開や内科の受診制限を一部解除するなど、明るい兆しが見えてきたところでございます。

 今後も医師を初め医療関係者に過重な負担をかけることのないよう十分留意しながら、一日も早く地域医療の充実に向け最大限の努力をしてまいる所存であります。

 続きまして、八幡浜港振興ビジョンの見直しでございますが、マニフェストではこのビジョンを抜本的に見直し、基本的にゼロからの再スタートといたしました。これは、市の厳しい財政状況の中で130億円という巨額な投資が将来への重いツケとなる懸念を払拭できなかったためであります。私は市長に就任以来、庁内だけでなく市民の方々や関係団体の御意見も伺いながら、整備実行委員会からの答申も踏まえ、交流施設や関連施設に関する検討を進めてまいりました。

 その結果として、この港湾振興ビジョンは、商業、農林水産業を初めさまざまな産業分野、行政分野への波及効果を生む可能性を秘めたものであり、市勢浮揚を図るためには必要な施策であると認識をしております。

 しかしながら、実施に当たりましては、国、県からの有利な支援措置や民間資本の活用を検討するなど、財政的な考慮を十分行うとともに、身の丈に合った形での整備が必要であると考えております。

 今後とも市役所内部の関係各課にわたる連携を十分に図っていくことはもとより、多くの市民の方々の意見に耳を傾けながら具体化に向け作業を進めていきたいと考えております。

 次に、行財政改革の推進であります。

 景気の低迷や人口の減少に伴い、財源となる個人、法人の税収は減少を続けており、本市の財政状況は予断を許さない状況となっており、これまで以上の徹底した行財政改革は不可欠と考えております。昨年4月の就任以来、自分自身の退職金の廃止や給料カット、職員数の削減、課の統廃合など進めてまいりました。今後は、本年2月、外部の意見を取り入れながら策定した第2次行政改革大綱推進計画に基づき着実に進めていきたいと考えております。具体的には、定員適正化計画に基づく職員数のさらなる削減や補助金の見直し、保育所、小・中学校の統廃合について取り組んでまいる所存であります。

 また、行財政改革、地域の活性化に最前線で従事する職員の意識改革を図るため、あいさつ運動、職場の朝礼等を通じて公務員としての資質を高め、接遇、事務能力の向上に努めていきたいと考えております。さらに、今後の地域間競争に打ち勝つために、人事評価制度の導入等を通じて職員の自己研さん、能力アップを図っていきたいと思っております。

 その他のマニフェストにつきましても、今後関係者や市の財政状況と相談しながら鋭意取り組んでまいる所存でありますので、御理解いただきますようお願いをいたします。

 次に、大綱2、職員の不祥事についてお答えいたします。

 今回の事案は、平成14年度から16年度に旧八幡浜市市民環境課国保係において、当時の係長と事務専門員の2名により、国民健康保険医療費通知はがきを被保険者へ適正に送付できず、この間において特別調整交付金4044,000円を請求できなかったこと、また15年度には委託料により作成した同通知はがきの4回分、約14,700通、金額にしまして325,300円を送付できずに処分して、市に対しまして同額の損害を与えたこと、さらに送付できなかったはがきのうち、3回分の切手55400円を購入し、発覚まで上司等に報告もせず、漫然と事務所の机中、机の中でございますが、保管し続けていたものであります。

 処分の内容といたしましては、減給10分の13カ月を1名、戒告処分1名としたものです。また、管理監督責任として当時の課長補佐に対しても文書訓告を行っております。なお、送付せずに処分された通知用はがき代325,300円は、関係する3人からの自主的な申し出により既に弁済されております。今回の不祥事は、八幡浜市当局に対する市民の信頼を著しく失墜させるものであり、市民の皆さんに対して心から深くおわび申し上げる次第であります。

 議員御質問のなぜ14年度から16年度までの事案が今日までわからなかったのかについてお答えをいたします。

 これについては、担当職員個々の責任はあるものの、職場係内における当たり前の連携ができていなかったこと、上司へも報告、相談がなかったことが原因であると考えております。今後は、職場、係内といった職員間の連携を密にし、報告、連絡、相談が行いやすい職場づくりを行うとともに、チェック機能の強化、公務員としての服務義務などの徹底を図り、再発防止により一層努めてまいります。

 また、通知はがき発送用に購入した55400円分の切手を漫然と机中に保管し続けていたことに関しましては、議員御指摘のとおり市民感情と照らし合わせても理解を得るものではないと判断し、今回の処分に至ったわけであります。

 次に、特別調整交付金につきましては、実際はがきを送付したことに対する交付金でありますが、まとめて送付したり、送付しなったりしたため、基準の回数に満たなかったことから請求することができなかったものであります。このことにつきまして、弁護士にも相談をいたしましたが、交付されたものを横領または私的流用したものでないことから、損害賠償までは請求することができないと判断したものであります。

 その他の問題につきましては、副市長並びに各担当の課長から答弁をさせます。

○議長(萩森良房君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  それでは、二宮議員御質問のうち、大綱1、市長のマニフェストの検証と具体策の中の人件費の削減の部分についてお答えをさせていただきます。

 昨年、12月議会以降の人件費削減につきましては、今お話もありましたが、9月議会で御承認いただきました市長の退職手当のカットによる4年間の任期における退職金2,000万円の減、また3月議会で御承認いただきました特別職の報酬額の改定及びカットによるものが年間250万円の3年間で750万円の減、合計2,750万円が見込まれております。また、御指摘のとおり、12月議会で答弁させていただきました平成21年の人事院勧告による8,400万円、21年度から平成22年度の退職者の不補充による11,000万円の削減額、それと今回の削減を合わせましても、現状では3億円の公約目標額には到達しておりません。今後も定員適正化計画もありますので、人件費の削減について引き続き努力していきたいと思っております。

 なお、職員の構成状況見ますと、職種別の偏在もあるようですので、これらについても適正になるようなものに修正していきたいというふうに思っております。

 なお、市内民間企業の厳しい状況などを踏まえ、職員の給与カット、これについても財政状況、必要性について職員に説明し、理解を求めていきたい、そういうふうに思っております。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  保健センター所長。

○保健センター所長(松本常美君)  二宮議員御質問の大綱3、高齢者外出支援事業についてお答えいたします。

 この高齢者外出支援事業は、在宅の高齢者に対し市内のタクシー、乗り合いバス及び船舶の利用料金の一部を助成することにより、高齢者の移動交通手段を確保し、もって高齢者の社会参加の促進、在宅福祉の増進等に寄与することを目的に行っている事業であります。

 まず、1点目のこの事業の対象者の数についてですが、対象者は75歳以上の高齢者で、65歳以上の者のみで構成している世帯に属する高齢者であり、市民税の所得割非課税世帯などの条件を満たしている方が対象であります。平成22615日現在の申請者数は1,261名となっております。

 この事業の周知につきましては、広報「やわたはま」で周知を行い、また現在この事業を利用されている方については文書を送付し、周知を行っております。また、訪問看護師が高齢者世帯を訪問した場合には、事業の説明を行うなど周知を行っていますが、まだ周知が行き届いてない方もいらっしゃるかと思いますので、今後もあらゆる手段を利用して周知の徹底を図っていきたいと考えております。

 次に、2点目の申請の仕方の検討についてですが、現在の申請の仕方は、申請書類に民生委員さんの意見をいただいた上で市へ提出することとなっています。この申請書の意見につきましては、市が把握できない申請者の家庭の実情を確認していただくためのものであり、民生委員さんには負担をおかけすることでありますが、適正な事業の執行のため、現状のとおり続けていきたいと考えております。

 次に、3点目の年間一律13,200円からの支援アップについてですが、この支援事業はタクシーの場合は乗車1回につき550円、バス、船舶については1回の料金として1年間で最大13,200円を支給するものであります。市内の周辺部の方が中心部へ来る際には、確かに市中心部の方よりも運賃が高くなりますが、この事業の目的は実費を負担するものではなく、広く高齢者の社会参加を促進し、在宅福祉の増進に寄与することを目的にしておりますので、今後も一律の金額で引き続き支援を行いたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君)  水産港湾課長。

○水産港湾課長(大西 力君)  二宮議員御質問の大綱1、市長のマニフェストの検証と具体策について、2点目、農林水産業の活性化と八幡浜ブランドの開発、発信についてお答えします。

 水産業にかかわるものについてのブランド化は、えひめ愛フード推進機構が県内の農水産物等を「愛媛産には、愛がある。」をブランドイメージに掲げ、愛あるブランドの認定を行っています。当市では、水産加工品の部門で株式会社谷本蒲鉾店さんの谷本のハランボじゃこ天、八水蒲鉾株式会社さんの手拵えはらんぼ天が認定を受けています。

 水産部門は、今のところ認定を受けているものはありませんけれど、昨年度では八幡浜漁業協同組合の養殖部会で生産しておられる養殖マダイをてやてや鯛としてブランド認定していただけるよう推薦を行いました。しかし、認定を受けるためにはほかの養殖マダイとどのような差別化が図られているかというところでもう一工夫必要なところもありまして、残念ながら認定を受けるまでに至りませんでした。

 今後とも水産業振興施策の取り組みとして、関係団体等からブランド化の要望がありましたら支援を行ってまいりたいと思います。

 以上であります。

○議長(萩森良房君)  農林課長。

○農林課長(二宮嘉彦君)  それでは、大綱12についてお答えをいたします。

 ミカンについては、過去から日の丸、真穴、川上を初めとする全国の有数の産地を形成してきましたし、また愛媛県からも愛あるブランド産品として多数の認定を受けております。

 情報の発信としましては、ミカンの初競りへの参加、その後の市場関係者との販売促進会議への出席、奈良県葛城市でのトップセールス、また東京の消費者と農業後継者との意見交換会にも出席をさせていただきました。

 一方、若い農業者との座談会で出されたみかんガチャや農協婦人部とのミカンツリーの製作、フレッシュレンジのえひめCM大賞作品制作支援などに取り組み、情報の発信に努めてきました。まだまだ十分とは言えませんが、今後とも八幡浜の農業の発展に努めてまいりたいと思います。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  二宮雅男君。

○二宮雅男君  マニフェストの期待していた割には通り一辺倒の答えであったかなという感じしますけれども、実際には農林水産業の活性化などというのは本当に数字にはあらわれにくいですし、なかなか難しい問題であろうと思いますけれども、やっぱりマニフェストに掲げた以上は、例えば官民で連携しながら全国への情報発信推進力を強化します、今水産港湾課あるいは農林のほうからお答えをいただきましたけれども、本当に伊方、三瓶を含んだ数字ですけれども、15億円言いますけれども、支払いになると20億円強は、水産物も入れて二十数億円がマイナスであろうと思います。市役所の給与全般は人件費は31億円ぐらいですか。そういったものと比較してどのようにして数字を見たらいいかと思いますけれども、財政の健全化の中でも大事なことであろうと思いますけれども、目に見えてこない、もっと具体化したような答えが欲しかったんですけれども、やむを得ないかなと思いますけれども、さらなる決意を、市長は議会の冒頭にも市民の思いはみずからの思いととらえというふうなことで3つの柱を言われております。安全・安心なまちづくり、行財政改革の推進、産業振興というふうなことで全力で取り組みます、これはだれしも思うことだろうと思うんですよ。それを具体的に聞きたかったわけですけれども、いま一度どれほどの決意で、要はトップの方は決意のほどが大事だと思うんですよ。さっきの不祥事のことだって市民は満足してないと思います。あと、質問続きますけれども、そういった決意を再度お聞かせ願ったらと思います。

 それから、不祥事の関係ですけれども、本当に合併前の過去のことが今になってわかったというのが疑問に思います。かなり昔の話ですが、隣の人は何する人やらというようなことをよく言われよりましたけれども、今はもうこの地方でも隣の人は何してるかわからないという現状の中で、ところが市役所の中で、パソコンが前にありますけど、横に職員がおって何をやってるかわからんでは、ましてやこれは切手がなかったらわからなかったことかもしれません。こういったこと、本当に市長はやっぱり選挙前に大切なのは市民が納得できること、それからしがらみのない政治と強く訴えられてスタートしております。全くこれもって考えられない事案だろうと思いますし、いつわかったのか。本当にもう隣の人のしとることがわからんでは、これからのコミュニケーションを図れるようにというようなお答えいただきましたけれども、全くもって理解できません。その辺の市長の、地方公務員法の規定に基づいて懲罰をしたというようなことですけれども、本当にやっぱり改革というのはそこらまで踏みこんでやらないと財政改革もつながってこないと思います。ましてや、もらえたはずの交付金400万円、例えば税務課が大変な思いをして400万円徴収するというたら、税を、大変な金額だろうと思うんですよ、その辺を含めていま一度お答えいただきたいと思います。

 それから、高齢者外出支援の関係で、外出支援のための一律13,200円というような金額ですけれども、これ一見公平のように、これを今後も変える方針はないと言われましたけれども、本当に山間地に住む老人が、私出会ったときにここも八幡浜のがぜというようなことを、わかっていても忘れることができません。本当に支援が必要なのはそういう人にこそ配慮が要るんではないかと、このように思います。

 また、こういう地域の方の人は車の運転が危ないのがわかっていてもやめることができない。警察行政では本当に危ない高齢者には免許証返納というふうなことも勧めておるようですけれども、その辺も含めて答弁、いま一度お答え願いたいと思います。本当に国が中央に厚く、地方に薄いというようなことは当てはまるんじゃないかなと、全く本当に山の中に住んどって、一律では支援にやっぱり差別感を感じるといいますか、ぜひとも配慮が必要だと思いますので、いま一度お答え願いたいと思います。

 以上。

○議長(萩森良房君)  市長。

○市長(大城一郎君)  まず、農林水産関係で官民と連携しながら全国へ情報発信力を強化しますということで、一般質問の前段で市政のリーダーとしてはマラソンランナーの心境と似ているところがあるのでないかと言われるということを二宮議員から指摘をされとります。孤独でただひたすら走る、市民の幸福のためにただひたすら邁進する、私もこれは真剣に思っております。そして、市のトップとしてどれだけ発信できるか。今回は愛媛大学とも協定の連携とかも進めてきましたし、官民、それは大学の産官学とも連携を深めてきておりますし、精いっぱいやって、いいように方向づけをしていきたいと思います。

 2点目の職員の不祥事に関しましてですが、私も市長に就任して以来、八幡浜市役所というところであいさつが少ない、元気を取り戻したい、そして笑顔を取り戻したいということを一番に言ってまいりました。そして、あいさつ運動を唱えてきたわけでございますが、なかなか1年経過してもうまくできないといったところに私も1点情けないなというようなところを感じたところでございます。

 しかしながら、この1年目を迎えまして、朝、朝礼を始めることになりました。そして、少しずつではありますが、市民の方々にもあいさつができるようになったというような評判を聞くこともあります。私も、私の政治信条として元気、勇気、根気ということを上げさせていただいておりますが、ここで一番肝心なのが根気ではないかと思います。市役所の中に明るさ、あいさつを創出するためにも、やはり自分がみずから根気を持って当たっていく、そのことがひいては職員間のコミュニケーション、先ほどから出ておりますが、連絡、報告、相談、これが十分にできてこそこういった不祥事が起きないのではないかと思いますので、いま一度その私の心情の原点に返りまして、市役所の職員に十分伝わっていくよう努めていきたいと思います。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  先ほどの再質問の中で、判明したのがいつごろだという御質問がありました。処分したのが3月、判明したのは12月、この間約3カ月半ぐらい調査に時間を要しております。そもそもこの件が発覚したのは、議員御指摘のように切手があるという話が上がってきまして、どうしたんだということからスタートしております。それで、それから後でそういうふうなはがきを処分したということがわかって、それだけと言えば、実は国からの交付金も満足に受けられることができなかったということで、次々に内容がわかってきたということで、最終的に確定をして処分したのが3月ということになりました。

 これは、私も長い間公務員をやっておりますけれども、こんなことは論外であると私も思っております。県におりましてもいろいろ処分をしておりますけれども、こんなことが長い間放置されて発覚しなかったということはまさに信じられないこと、常識では、と今でも思っております。その際、職員にはそれを踏まえて厳しく注意いたしました。

 ただ、職員の中には全職員がすべてすばらしい職員だけではないんで、能力的にやや問題のある職員というなのもおる場合もあります。そういう者については、やはり職場全体でフォローしていく体制づくりも大切かなと思っております。

 ただし、1つだけ職員のために擁護しますと、ほとんどの職員はパソコンを見るだけでなしに、前後左右、上司とよくコミュニケーションをして仕事をしていると、ぜひその点のところは御理解をいただきたい。ただ、今後そういうことは起きないように努めていきたいと思っております。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  保健センター所長。

○保健センター所長(松本常美君)  二宮議員の再質問、高齢者の外出支援事業についてでございますが、議員が言われましたように、山間部に住まわれている方には交通費の差というものが確かにあるかと考えております。

 ただ、社会参加の機会をふやしていただきたいということでこの事業を進めておりますが、13,200円のチケットを配付しておりますけれども、チケットの利用率は7割程度となっております。その利用状況をまた地域ごとに再度検討いたしまして、地域の方のほうがその利用状況が高いとか、二宮議員が言われましたような現状がさらに強いということでありましたら、またそのことを踏まえまして今後検討していきたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君)  二宮雅男君。

○二宮雅男君  確かに市長が出発してまだ15カ月ということで、本当に燃えてのマニフェスト、八幡浜一番の頭脳集団でございますのでぜひとも、政治に待ったはなしでございますので、さらに市民のために御活躍いただき、本当に財政改革というのは税収が八幡浜37億円ぐらいですか、そういうなので、恐らくじり貧でキープしていくのは難しい状況、ましてや人件費というなことで消えてしまうような状況であろうと思いますので、本当に八幡浜一番の頭脳集団を率いて、市民の幸せのためにめり張りのきいた具体策をもって進んでいってもらいますように期待をして、質問を終わります。

○議長(萩森良房君)  次、魚崎清則君。

〔魚崎清則君登壇〕

○魚崎清則君  ラストバッターとなりました。今回はくしくも9人の質問者ということで、ちょうど野球の人数と同数であります。間もなく高校野球の県予選が始まりますが、この議場にも元球児がおられると思います。聞くところによりますと、市長も球児であったというふうに聞いております。この9番バッターがいかに大事か、その役割は私以上に市長が詳しいと思うわけでございます。私がヒットを打てるのも、空振りの三振に終わるのも、ヒットを打ちたいわけですが、そのためには理事者の温かい御理解が得られるようお願いをいたす次第でございます。

 私は、既に質問通告書に提出しておりますとおり、大綱3点について質問をいたします。

 大綱の第1点は、農業振興についてであります。

 昭和21年産温州ミカンの販売価格は、小玉傾向と消費の冷え込みを背景に低調で、キロ当たり、管内157円でありました。経営の採算ラインを大きく下回り、危険水域、非常事態となっております。今後、農家のありようはどうなるのか、心配するところであります。現に農薬、肥料といった購入代金の滞納、専従者給与の支給に支障を帰する状況下にあります。経営安定化資金があっても、22年産のミカンの価格は保障されているものでもなく、借りるのに迷っている状況と言えます。市は今の状態をどのように受けとめているのか。ミカンと魚のまち八幡浜市、市の基幹産業であるミカンの生き残りをかけ、行政として何ができるのか、私の考えの一端を述べ、理事者の理解を得るものであります。

 大綱11として、南予用水事業の県営かんがい排水事業についてお尋ねをいたします。

 旧保内町でも昭和60年より、土地改良区が中心となり末端の受益地までスプリンクラーの自動化施設により防除、かん水等多目的に利用することにより、営農労力の省力化を図ることを目的に施工が開始されました。私自身画期的な方法で人命を守るという点からも大いに期待をし、これからのかんきつ産業は明るいと感じたものでございました。

 しかしながら、歳月がたつにつれ、高齢化と価格低迷が相まって、ブロック内で耕作が困難な方ができつつあります。そこで、ブロックの調整が必要に迫りつつあります。将来に備え、スプリンクラーの立ち上がりを調整する作業が必要となっております。しかしながら、その将来に向けてスプリンクラーの立ち上がりを調整する作業を計画し実施する段階で、業者から作業ができないとの通知がありました。各ブロック大変困っている次第です。ブロックの運営においても、農家の経費削減においても、将来に向け必要と思われます。市として業者のあっせん等を対応する考えはないか、お伺いをいたします。

 大綱の12として、スプリンクラーの立ち上がり及び水漏れ修理の対応についてお伺いをいたします。

 昭和60年より始まり、早期に着工した区域、ブロックにおいては故障が再々発生しております。スプリンクラーの立ち上がりの支柱が鉄のため、腐食して倒れるとか水漏れがあり、それにより配管が抜けたとか、業者に委託しても都合がつかなかったり、その都度ブロックで対応をしております。タンクから制御室までの対応は県の補助事業で、制御室から末端まではないのが現状です。これらの対策として県への対応を拡大要請をしてはどうか、もしくは市単独の事業として取り扱いはできないものか、お伺いをいたします。

 大綱13として、観光農園についてであります。

 八幡浜市総合計画の中で農免農道について記載されております。さきの政府の事業仕分けで農免農道について廃止の方向が示され、当市において今後どうなるのか心配するところであります。平成22年から24年にかけて国庫支出金が計上されておりますが、今後の進展についてお聞かせください。また、この農道の活用についてお伺いをいたします。

 道が広くなった、便利になったという、ただそれだけで終わらせてはいけないと思うのです。八幡浜市の農道において、唯一大型バスが乗り入れが可能であり、観光農園のできる場所と考えます。年間を通して四季折々に果実が収穫できる方法、栽培を、地域の方々、JAとの理解、協力のもと、観光農園に取り組むべきと考えますが、その考えについてお伺いをいたします。

 14として、野菜づくりの推奨についてお伺いをいたします。

 ここで釈明をしておきます。昨日の野菜づくりの件で同僚議員よりしゃえんじりという言葉が出ました。私も今回しゃえんという言葉を使っております。ただ、引用したわけではございません。市民、議員としてそういった野菜づくりに関心があるということで理解を得たいというふうに思います。

 港湾ビジョンの中に、物産館設立に向け市民の方との対話の中で、かんきつだけでは一過性であり、どうしても陳列においても野菜が必要であるとの会話があります。また、そう思う人も多いのではないでしょうか。昔からこの地方にはしゃえんという箇所があり、農家には自家菜園となるものがあります。それをもう少しふやし、しゃえんをふやす運動をしてはどうかと思います。できた作物は既に実施されております市が地産地消に一翼を担う物産館の対応に今から基礎を築く準備が必要と思います。どう考えているのか、お伺いをいたします。

 15として、公共下水道の燐の活用についてお伺いをいたします。

 公共下水道事業の廃棄物の中に燐が含まれており、他市においては、公共下水道事業の市へその燐を肥料工場へ還元する方法をとっております。我が国おいて資源に乏しく、燐鉱石は輸入に頼っており、したがって近年肥料が高騰をし、輸入価格に規制することが難しいと聞き及んでおります。

 そこで、少しでも農家に利用、還元できる燐についてどう考えているのか、また既に利用されている場合、その実情をお知らせください。

 大綱の第2点は、生活改善についてであります。旧保内町では、何年前か定かではありませんが、私の記憶では三十数年前に、結婚式、葬儀において、派手にならない、当事者に負担をかけないという目的で生活運動推進協議会が主体となって推進、急速に進み、現在に至っております。当時に比べ、現在では大きな変遷をたどっており、結婚式、葬儀ともにほとんどが式場を利用している状況です。昔は当事者の家、集会所の利用が多く、お返しとしては砂糖、和菓子等比較的重いものが主流でした。現在では商品券、米券、カタログ販売による軽いものになっております。当時、結婚式は会費制で普及していましたが、それを実行した事例は余り多くはなかったように思います。名残としてかすかにある程度と言えます。

 一方、葬儀においては、現在でも香典は受け取らないという昔の生活改善の名のもと引き継がれており、少し形態を変える必要性を強く感じております。市全体で統一せよというのではございません。ただ、保内町において香典を受け取られないのであれば、目的に沿って礼状のはがき一枚に済ませる方法も選択肢の一つとして改善を図るべきと考えます。生活運動推進協議会がない現在、旧保内町の公民館単位で冠婚葬祭において生活改善について検討していく必要があるのではないでしょうか。理事者の考えをお伺いいたします。

 大綱の第3点は、ごみ袋についてでございます。

 先般の519日、ごみ問題検討委員会が開催され、地方紙によると「ごみ袋値上げ容認」との見出しでありました。ごみ袋は生活に直結するため、市民の関心は深く、反響も大きいものがあると推測されます。

 そこで、今回私が提言するのは、物の見方、考え方を変えれば米袋、肥料袋もごみ袋として使用できるのではないかということであります。当然現在のままではいけないのはわかっております。今のごみ袋の素材で強度を増せば、適応すれば、使用が可能ではないでしょうか。ごみ袋を製造している人に聞いたところ、可能であるとの返答でありました。したがって、米袋、肥料袋等のデザインを変え、八幡浜市指定の文字を入れれば、透明性を増して資源ごみとして再利用できるのではないでしょうか。全体から見れば微々たる数量とは思いますが、適応できないか、お伺いをいたします。

 事情はともかくとして、そのことが市民の方々に受け入れられるのではないでしょうか。ただ単に値上げありきではなく、市として努力している姿勢を示すべきだと考えます。

 理事者の考えをお伺いし、私の一般質問を終わります。長時間御清聴ありがとうございました。

○議長(萩森良房君)  市長。

○市長(大城一郎君)  魚崎議員の大綱1、農業振興についての(3)観光農園についてお答えをいたします。

 農免農道は当初4期に分割して採択され、平成21年度末で全延長の70%に当たる約5キロが完成しております。あと2.4キロが残っており、昨年度農道整備事業は政府の事業仕分けで廃止の判定を受け、今後の事業進捗が危惧されたものの、新たに創設された農山漁村地域整備交付金等により事業継続されることとなり、本年度も24,000万円の予算が確保される見込みと聞いております。近年の厳しい予算状況や地形的にも厳しい区間の施工が続くことから、当初計画の平成24年度の完了は厳しいと聞いておりますが、今後全線の早期完成に向け、県と協力を図りながら事業の確実な進捗を図ってまいりたいと思います。

 観光農園につきましては、一時ほどではありませんが、一部の農家が現在もナシとリンゴなどで実施をしておられます。当初は観光農園の利用も含めた農道整備でありましたので、今後利用の拡大、施設の拡充が可能かどうかを関係者と協議をしてみたいと考えているところでございます。

 その他の問題につきましては、副市長初め各担当課長から答弁をさせます。

○議長(萩森良房君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  それでは、魚崎議員御質問の中の農業振興についての中の野菜づくりの奨励についての部分についてお答えをさせていただきます。

 これは昨日の上田議員の御質問のときも野菜の調達先についてというのがありましたけど、ちょっとダブるのかなと思いますけども、お許しいただきたいと思います。

 魚崎議員御指摘のとおり、港湾振興ビジョンの産直施設には野菜の供給は不可欠であると思います。現在、かんきつ中心の八幡浜市の農業では、野菜の十分な供給は困難であり、今後野菜の栽培を普及、推奨していくことが必要であると思っています。

 そのきっかけとして、ことし3月、八幡浜市生活研究協議会の総会において、春まき野菜のつくり方の講習会を行うとともに、4種類の野菜の種を会員の皆様に配付し、栽培をお願いしたところであります。また、幅広い作物の推進のため、市の花スイセンなどの花卉の栽培もグループをつくり進めているところです。一度に広い面積でするのではなく、できることから始めて、JAの専門家、八幡浜支局の産地育成室の職員の指導も受けながらできるだけ取り組んでいきたいと思っております。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  生活環境課長。

○生活環境課長(大森幸二君)  それでは、魚崎議員御質問の大綱3、ごみ袋として米袋、肥料袋の資源として活用できないかについてお答えします。

 ごみの分別形態により米袋の分別は紙製とプラスチック製に分け、それぞれ資源ごみとして収集、また家庭園芸用肥料袋は可燃ごみとして収集しております。一方、農業用肥料袋は産業廃棄物となるため、愛媛県農業用廃プラスチック適正処理推進協議会並びに八西地区農業用廃プラスチック適正処理推進協議会により年3回収集が行われ、適正に処理いただいているところでございます。

 議員御指摘1点目のごみ袋としての再利用でございますが、農業用肥料袋については産業廃棄物扱いとされているため、これを使用することは現在の法律の枠組みでは困難であると考えます。また、ごみ袋を有料にすることは、ごみ処理経費の一部を負担いただくことでごみの減量化や資源化に対する動機づけを大いに促すものであると考えます。

 2点目の市としての努力でございますが、現在ごみ問題検討委員会においてごみの減量化、資源化に対する具体的な提案を行い、協議をいただいております。あくまでも減量化、資源化の施策の一つとしてごみ袋料金の改正の問題について協議をいただいているものであり、検討委員会委員の皆様の理解をいただきたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君)  農林課長。

○農林課長(二宮嘉彦君)  大綱11、南予用水事業の県営かんがい排水事業についてお答えをいたします。

 南予用水事業の県営かんがい排水事業に設置されました施設は、完成と同時にそれぞれ八幡浜市土地改良区と保内土地改良区に譲与され、実際には組合員であるそれぞれのブロックの受益者で維持管理を行っていただいております。設置から時間が経過し、その維持管理についても困難な状況が発生していることは承知をいたしており、今後地域の実情を十分把握してまいりたいと考えております。

 工事を受けることができる業者については、調査の上御紹介できるようにいたしたいと思います。

 続いて、大綱12、スプリンクラーの立ち上がり等の修理に関してでございますが、スプリンクラー施設は設置後かなりの年月が経過して、老朽化が激しく、その補修にかなりの経費が必要となってきております。先ほど述べましたように、維持管理についてはそれぞれブロックで行っていただいておりますので、中山間地域等直接支払制度の交付金などを御活用いただければと思います。スプリンクラーの立ち上がりについてはそういうことでお願いをしたいと思います。

 ただ、今後県との協議も進めてはまいりますが、一部の資材については土地改良区から現物支給できないか検討してみたいと思っております。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  下水道課長。

○下水道課長(宮本雅三君)  魚崎議員の質問、公共下水道の燐の活用についてお答えをいたします。

 八幡浜市の下水道汚泥の量は、平成21年度で1,554トンでございました。この下水汚泥は産業廃棄物処理業者に委託し処分を行っておりますが、この事業者は汚泥乾燥施設を設置し、愛媛県優良循環型事業所として認定を受けており、下水汚泥を脱水、乾燥し、粒状肥料として再利用しております。主成分は窒素6.5%、燐酸4.7%、カリ0.5%未満となっており、愛媛県下の農協などに販売しており、好評を得ているところでございます。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君)  生涯学習課長。

○生涯学習課長(大本孝志君)  魚崎議員の生活改善についてお答えをいたします。

 保内地域において、公民館単位で冠婚葬祭における生活改善をとの御質問でございますが、生活改善運動につきましては、戦後全国の婦人会や青年団が冠婚葬祭の簡素化や衣食住の合理化に取り組み、その中で虚礼廃止等を目的として、香典返し、花輪などの廃止、自粛、制限が申し合わされたものでございます。

 しかし、戦後復興期から高度経済成長期を経てその姿も変容してきているところでございます。記録としては残っておりませんが、旧保内町においては香典返しを行わない葬儀形式が昭和40年代ごろから行われているようでございます。生活改善運動の高まりの中で生活推進運動協議会を組織し、各種団体に申し合わせ事項として行われていたものでございます。葬儀が自宅、公民館、集会所を利用することが多かった当時、香典返しを行わない旨を知らせる看板を作成し、無料で町が貸し出しておりましたけれども、近年の葬儀社等による葬儀の多様化によりまして、合併後の利用についてはないようでございます。

 保内地域の公民館で生活改善運動の展開をとの御提案でございますが、生活改善運動につきましては、それぞれの地域においてその生活観の中で展開され普及していくものと思っております。公民館には地域住民の主体的、自主的な活動を展開していただきたいと考えており、法規に定めのない市民の生活様式につきまして、市全体の公民館の事業として取り組むことについては、現在の状況では困難ではないかと考えておりまして、御理解を賜りたいと存じます。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君)  魚崎清則君。

○魚崎清則君  再質問をさせていただきます。

 まず、大綱1の農業振興についてでございますが、部品あるいは立ち上がりについては、立ち上がりにつきましては中山間直接支払制度で利用をしてくれということでございますし、また部品についてはそれぞれの土地改良区で検討してみるということでございますが、もう少し踏みこんだ補助対象ということについて私のほうで再質問をいたしたいと思います。

 ただ単に従来ですと配管内の水漏れにつきましては業者に頼んでおったのが通例でございます。しかしながら、防除をするたび緊急を要する際には、やはりブロックの役員さんの対応をしなくては、こういった梅雨時期の防除時期には急速な対応が必要でございます。

 そこで、従来ですと、ソケットと言いまして専門家でないとなかなかしにくいという欠点があったわけなんですが、ジョイントという部品がありまして、水道課あるいは公共下水道ではわかっておるわけなんですが、そのジョイントを使うことによって安易に修理が可能であると。ただし、この部品につきましては12万円から、フクロジョイントになりますと4万円と高額な費用がかかるわけでございます。

 管内だけの水漏れといいますか流出ならいいわけなんですが、二次災害を起こす可能性もしばしばあります。幸いなことにこの地方にはそう再々な被害はないわけなんですが、八幡浜市を見てみますと、海岸部あるいは中山間地においても川があります。その農薬が海へ流れるということになれば災害の二次被害を引き起こします。どうしてもそういった水漏れの修理につきましては、各ブロック、慎重の上にも慎重を期して早期に防除前には必ず接続するといったことで取り組んでおります。

 そういう関係で、二次災害を引き起こさないためにも、やはり市として手厚い補助対象になる必要があろうかと思います。市長考えているように高額ではございませんので、ひとつその見解につきましてお聞かせを願ったらと思います。

 次に、野菜づくりでございますが、先ほど副市長より御回答がございましたが、私の近隣、保内には川之石高等学校といって昔から園芸科、現在は総合学科になっておりますが、優秀な先生も野菜に関して、あるいは果樹に関しても優秀な先生がおりますし、そういった利用といいますか、活用を一つの手段、行政としてやるべきではなかろうかと思います。

 先般、高校生と小学校でしたか、野菜を川高の農場で植栽をし、あるいは芋とかトウモロコシとかといったいうふうに、そういうふうな次世代を担う子にもそういった野菜に関心を持っていただくことは非常にいいことであるというふうに思います。

 そして、次に問題になりますのは園地の確保でございます。これにつきましては、私も農業委員の一人ではございますが、農業委員でたびたび問題になるのは、周辺が昔は畑であったが、農地転用でだんだん家ができて果樹園の経営が難しくなっている。防除をする際にもやっぱり周辺に気を使ってしなくてはならないということで、そういった状況下のあるところにおきましては、野菜づくりの推奨を私は進めるべきではないかというふうに、個人的な考えではございますが、そう思っておりますが、その点についても御回答を願いたいと思います。

 そして次に、一番大事な価格の形成でございます。どうしても価格が安定しなくては、野菜を何ぼこちらからつくれつくれと言ってもつくってはいただきません。先日、上田議員からこの学校給食の当事者から御報告があったわけでございますが、市内のものであれば、少量であっても精力的に活用していくという力強いお言葉をいただきました。これを私は自信を持って進めていきたい。ただ、価格の面で、今までですとこの管内にも日土あるいは高野地方面にピーマン組合とか、そういうふうなものがありましたが、気象条件あるいは現在ですと社会条件によって価格の高低差が非常に甚だしく差があるということで、栽培がなかなか一律化できなかった経緯があります。

 そこで、生産者と農協、市あるいは物産館を運営するためには業者がやっぱり1社か2社は必要でございます。安定的に野菜を供給するためにはやっぱり業者の力もかりなくてはなりません。そういった3者協議あるいは4者協議によって最低価格の保障をし、そして推進をしていく必要があろうかと思いますが、この件につきましても御答弁を願いたいというふうに思います。

 先ほど川高の話が出ましたので、今回は八高の話もちょっとしなくてはならないかと思います。八幡浜高校が110周年記念で、農協が八幡浜高校に呼びかけております。特別協賛企画として、段ボールのデザインを高校生につくってもらう、そしてある程度の限定で販売をし、そっから得た利益は高校にお返しするということで、私も寄ったところそういった御報告がなされて、これはええことよ、絶対やらないけないというふうに思いましたが、ただ市にかかわるその物産館の将来に向けて、そういったデザインがどういうふうなデザインが出てくるかもわかりませんが、もし仮にいいデザインであれば、やっぱり市としても物産館の販売に適用すべきではないかというふうに思います。これにつきましては関連質問でございますので、議長の采配を仰ぎます。

 次、大綱の第2点にいたしましては、葬儀に関する再質問をいたします。最後に葬儀の話というのは何か因縁めいたものを感じますが、先ほど納骨の話が出ましたので、さほど気にする必要はないかというふうに思っております。

 市長も役目柄、保内の葬儀には参列したのではないかと思います。そのたびに違和感は多分感じたと思います。私は、旧八幡浜市の人に言われました。同じ葬儀場で、魚崎さん、生活改善と言いながら、本当の生活改善はできていませんよということが大変私の耳に残っておるわけでございます。形態も大分変わってまいりました。ほとんどが式場です。通夜も式場、そして葬儀に関して、香典はとらないがお返しもしていると、やっぱりこれは改めるべきではないかというふうに思います。そもそもの目的に沿った当事者に負担をかけないという目的であれば、はがき一枚で済ませる選択肢もぜひとも考える必要があろうかと思います。当然その当事者が選んだらいいことではないかという議論も成り立つわけでございますが、しかしながら悲しいかな、この地方には必ず風評が出ます。その風評があるために各当事者がなかなか踏み切れないという実情があるわけでございます。先ほどの答弁の中で町内会で対応してくれと、そもそもできたのは行政が推進して、ただ改善に改善を加えるときは町内会ということに少し矛盾を感じます。

 そこで、市長、やっぱりトップである市長の考え方が大きく支配するわけでございますので、市長の一応考え方についてお伺いをいたしたいと思います。

 大綱の第3点のごみ問題についてでございます。

 ことしの春の人事異動につきまして、市長、ちゃんぽん係長、大ヒットでございます。次は農林課、ミカンと魚のまちですので、ミカン課長あるいはお魚課長というふうなことも多分市長の耳には届いておろうかと思います。何が言いたいかといいますと、視点の発想を変えればそういったことができるというふうに思うわけです。私は、我々の年代は物を大事にしよう、使える物は創意工夫をして使おうじゃないかという教育を受けたわけでございます。そういった観念のもと、今回提言をさせていただきました。

 以前、私はてんぷら油廃食油の再利用についても質問をいたしました。ただ、その当時、検討をするというただそれで終わったわけでございます。しかしながら、現在どうでしょう。TBS、南海放送が報道にありますように、廃食油、てんぷら油を持ってきてくれというところまで行っております。そういうふうに時代は変わっておるんです。これにつきまして、答弁をと言いませんが、検討をする値があるというふうに思います。

 考えてみてください。買うときにお金を出し、またごみを出すときにお金を取るということは、どうしても再利用をして少しでも負担を軽減することが必要ではないかというふうに思うわけでございます。

 いろいろ申し述べましたが、以上再質問につきましての御答弁をお願いをいたしたいというふうに思います。

○議長(萩森良房君)  市長。

○市長(大城一郎君)  魚崎議員の再質問に対しまして、私は冠婚葬祭の生活改善についてお答えをいたしたいと思います。

 生活改善で冠婚葬祭の簡素化ということでございますが、この運動は現在社会環境も変化しております。核家族化あるいは都市化などいろいろありまして、地域関係、地域の希薄化というようなこともあろうかと思います。生活文化様式の多様化の変化の中では、行政の果たす役割も相対的に低下してきているのではないかと思っております。また、簡素化、簡素化と言いましても、今の時代におきましては結婚につきましては本当に結婚してもらいたい時期でもありまして、そういったときには祝儀も弾んでやりたいというのが当事者の気持ちでもあります。そんなことを勘案してみましたら、やはりこの問題につきましては、その地区あるいは町内会等でのそういった住民組織の単位で十分な合意形成を図っていただければありがたい問題であると私なりには認識をしております。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  それでは、魚崎議員御質問の中の再質問のうち、野菜づくりの部分についてお答えさせていただきます。

 野菜づくりの中でお話があったのは、川高の優秀な先生を活用してはどうか、それから土地は市街化したところでも防除しなくて野菜ならいけるんだから、そういうところの土地を活用したらどうか、それからやっぱり価格が大事だから最低価格を設定をしてはどうかと、それから最後に高校生のデザインも段ボールに採用してはどうかと、そういうお話をいただきました。

 産直施設の中で一番感じますことは、例えば大洲とか内子とか西予とか宇和島とかありますけれども、基本的にそこの産直施設の価格設定は、実際の生産者が自分で価格をつけております。結局買うのは消費者ですから、消費者が幾らで買うか、幾らなら買えるのか、その値段自身は最低価格ではなしに、生産した人自身が自分でつけてやられてる、そういうふうなことも聞いております。いろんな方策があると思いますけれども、価格設定につきましてはいろんな形で検討することが可能と思いますので、いろんなシステムを研究してみたいと思っております。

 あと、野菜の栽培につきましては、先般も生活改善グループの方ともお話をしましたが、やはり労働集約型でありまして、なかなかミカンに比べれば野菜の栽培は非常に体が大変であるというお話も聞いております。そのような中で、できるだけやりたい意欲のある人を支えるような、その人たちからの声を聞きながらそういうことが、産地ができていくような、そういう対応をしていけたらいいのかなと思っております。

 あと最後、デザインの話ですけれども、これは高校生のデザイン、非常にいいアイデアでありますけれども、これデザイン一つが場合によっては売り上げに直結することもあります。いいデザインのものは、中身が普通であってもよく売れるということはこの世の中よくあることです。そういう意味でどういうデザインが消費につながるのかということを含めまして、高校生、いいデザインがあれば採用していきたいし、それはまたプロの目でも検討していく必要があるのかなというふうに思っております。いろんなことを検討して対応していきたいと思います。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  農林課長。

○農林課長(二宮嘉彦君)  それでは、水漏れ修理等のスプリンクラーのことでお答えをいたします。

 修理については緊急を要し、当然おくれますと二次災害につながるということは議員御指摘のとおりでございます。

 配管のつなぎにつきましては、いろいろ年代によって工法が少しずつ変わっていることも聞いておりますので、ジョイントについてもいろんな種類がございますので、そこらの種類あるいは今後数量がどのくらい必要なものなのかも含めまして、調査の上、ジョイントほかも全部含めまして、資材の提供ということで現物支給ができないかということは検討してまいりたいと思います。

 以上です。

○議長(萩森良房君)  生活環境課長。

○生活環境課長(大森幸二君)  先ほどの視点の発想あるいは物を大事にしたいということは非常に大事なことだというふうに考えております。私ども、今のごみ問題検討委員会の中で、いわゆる生ごみの減量化対策、それと古着の再利用と資源化、そしてレジ袋の有料化とマイバッグ運動の推進を行いまして、平成27年度までに3,688トンのごみを削減したいというふうに考えております。

 それと、先ほど廃食用油の話が出ましたけれども、ことし2名雇って、それぞれ今家庭訪問しながらその運動を進めているところでございます。それと、秋には運動会が開催されると思いますが、そのときに各小・中学校にお願いをいたしまして、バイオディーゼル燃料による運動会、そういったものの開催もやりたいと思っております。

 ただ、今の米袋、肥料袋の件でございますが、やはりこの分については今の現状の中で資源リサイクルをして資源化をしたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君)  魚崎清則君。

○魚崎清則君  最後の質問でございますが、質問というよりかお願いをしたいというふうに思います。

 先ほど生活改善の中で私が意図する市長の答弁がなかったわけでございますが、今回生活改善において、この議場において一石を投じたわけでございます。旧保内町におきましては大変関心もあり、波紋はあろうかと思います。したがって、市長、それぞれの懇談会があろうかと思いますが、議場においてこういった質問が出ましたよというつなぎだけはしていただきたいなあというふうに思います。

 以上で私は終わります。

○議長(萩森良房君)  以上で通告による一般質問は終わりました。

 これをもって一般質問を終結いたします。

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○議長(萩森良房君)  これにて本日の会議を閉じます。

 明19日、20日の2日間は休会であります。21日は午前10時から会議を開き、議案に対する質疑を行うことになっております。

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○議長(萩森良房君)  本日はこれにて散会いたします。

午後 237分散会

お問い合わせ

議会事務局
住所:愛媛県八幡浜市北浜一丁目1番1号
TEL:0894-22-5998
FAX:0894-22-5963
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