公開日 2014年09月24日
議事日程 第2号
平成22年9月16日(木) 午前10時開議
第1
会議録署名議員の指名
第2
一般質問
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本日の会議に付した事件
日程第1
会議録署名議員の指名
日程第2
一般質問
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出席議員(19名)
1番 岩 田 功 次 君
2番 石 崎 久 次 君
3番 樋 田 都 君
4番 新 宮 康 史 君
5番 上 田 浩 志 君
6番 井 上 和 浩 君
7番 魚 崎 清 則 君
8番 二 宮 雅 男 君
9番 遠 藤 素 子 君
10番 清 水 正 治 君
11番 宇都宮 富 夫 君
12番 兵 頭 孝 健 君
13番 上 田 竹 則 君
14番 松 本 昭 子 君
15番 住 和 信 君
16番 中 岡 庸 治 君
17番 宮 本 明 裕 君
18番 大 山 政 司 君
19番 萩 森 良 房 君
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欠席議員(なし)
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説明のため出席した者の職氏名
市長 大 城 一 郎 君
副市長 橋 本 顯 治 君
政策推進課長 中 榮 忠 敏 君
総務課長 都 築 眞 一 君
財政課長 藤 原 賢 一 君
税務課長 清 水 義 明 君
市民課長 山 下 裕 君
生活環境課長 大 森 幸 二 君
福祉事務所長 横 田 昌 弘 君
保健センター所長 松 本 常 美 君
医療対策課長 河 野 謙 二 君
人権啓発課長 山 本 数 道 君
水産港湾課長 大 西 力 君
建設課長 菊 池 賢 造 君
監理開発課長 中 岡 勲 君
農林課長(併)
農業委員会事務局長 二 宮 嘉 彦 君
商工観光課長 菊 池 誠 一 君
下水道課長 宮 本 雅 三 君
保内庁舎管理課長 三 堂 嗣 夫 君
水道課長 菊 池 正 康 君
市立病院事務局長 田 中 正 憲 君
会計管理者 元 田 博 之 君
教育委員会委員長 井 上 守 君
教育長 増 池 武 雄 君
学校教育課長 若 宮 髙 治 君
生涯学習課長 大 本 孝 志 君
代表監査委員 市 川 芳 和 君
監査事務局長 山 本 一 夫 君
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会議に出席した議会事務局職員
事務局長 二 宮 貴 生 君
事務局次長兼議事係長 菊 池 和 弥 君
調査係長 髙 岡 哲 也 君
書記 阿 部 真 士 君
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午前10時00分 開議
○議長(萩森良房君) これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。
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○議長(萩森良房君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、議長において9番 遠藤素子君、18番 大山政司君を指名いたします。
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○議長(萩森良房君) 日程第2 一般質問を行います。
順次、質問を許します。
新宮康史君。
〔新宮康史君登壇〕
○新宮康史君 それでは、皆さん、改めてましておはようございます。
最初に、一言ごあいさつを申し上げたいと思います。
とにかくことしの夏は大変暑い夏でありました。8月の日本の平均気温は観測史上最も高い記録だそうで、愛媛の去年とことしの8月の平均最高気温をプロットしてみましたら、昨年は32度、ことしは35度と3度も高かったようであります。平均温度でありますから相当高いことになります。しかしながら、まだまだ日中は暑い日が続いておりますので、熱中症等暑さ対策には特に気をつけていただきたいと思います。
そんな中、国の経済、政治を少し見てみますと、景気は出口の見えないデフレスパイラルが延々と続いているようであります。ちなみに昨年9月の国の借金は、国債分が563兆円、全体で865兆円で、人口を1億2,800万人とすると、国民1人当たり675万円、八幡浜で換算してみますと、人口3万9,400人として約2,660億円、何と市の一般予算を200億円としますと、13年分ぐらいの借金でありまして、だれが考えたってそう簡単には返せるような金額ではありません。また、追い打ちをかけるように円高、株安と続き、日銀が一万円札を刷りまくっているようでありますけども、好転せず、経済危機が確実に近づきつつあるように感じております。
また、政治はこの経済の逼迫場面を迎えましても相変わらず国民生活とかけ離れた権力闘争に明け暮れ、14日に菅 直人さんが政権与党の代表に選ばれたようでございますが、これからどのようにこの瀕死の日本丸を操船していくのか心配だらけでございますが、じっくり静観するしか手だてがないと思っております。
ところで、先日行われました市花火大会、ローカル紙では観客が4万とも5万ともなってましたけども、1万人の違いは気にせず、ともかく多くのお客さんでありました。今回は40回記念ということで多くの善意の寄附もあり、4,000発が夜空を彩り、大盛況のうちに幕を閉じました。私も毎年の補導パトロールを兼ねまして楽しませていただいてるんですが、よくまあこれだけ多くの方がどこから来たんだろうと、今度の交流広場にこれだけの人が来てくれたらいいだろうなあと感じていましたけども、ここで私が紹介したいのは、お客さんの食べ残したものや花火の燃えかすなど、会場が終わってチェックしてみますとたくさんのごみの山があるわけでありますが、それが毎年のことながら、翌早朝にチェックいたしますとちり一つないほどきれいに掃除されているわけであります。もちろんごみ箱やその形跡すらありません。本当に裏方で支えてくださっている行政の方初め関係の皆様にこの場をおかりいたしまして御礼を申し上げます。またこれからも御迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。
それでは、前置きが長くなりましたが、さきに提出してございます発言通告書に従いまして、大綱4点について質問させていただきます。市長並びに関係理事者の誠意ある御答弁をよろしくお願い申し上げます。
まず、大綱1でありますが、市関連発注工事における地元業者活用の義務化についてでございます。
この項目につきましては、市が直接発注する工事、あるいは直接でないにしろ、例えば補助金とか貸付金の利子補充とか何らかの形で市が関与する発注工事に対しまして、地元業者を将来への育成のため、保護の意味で活用していただきたいと今まで機会あるごとに議会、同僚議員の皆さんとともにお願いしてまいりました。
私がお教えいただいた範囲では、市の直接発注工事が平成19年度11件で4億880万円、平成20年度6件で13億5,500万円、平成21年度5件で7億2,460万円となっており、この分につきましては90%以上がほとんど地元業者に発注されていますので、問題なく大変ありがたいことだと認識しております。今後ともさらに広い範囲で活用していただけるようお願いするところであります。
ところで、市が建築確認できた市内の建設発注工事でありますが、平成19年度126件、35億8,700万円、平成20年度85件、29億8,600万円、平成21年度96件、47億8,300万円、平成22年度、8月20日までで45件、10億9,000万円となってございます。ただし、金額については推定でございますので、その旨御了解願います。このように毎年地元にすれば大きな金額が発注されております。そして、この工事の中に何らかの形で市が関与している工事発注があり、実際に八幡浜にて営業を営んでいる純地元業者がどれだけ受注できているかは、私が聞き取り調査した結果では非常に厳しい状況であります。もちろん民主主義のルールに従って自由競争の社会でございますから、大手の会社には入札で勝てないのはやむを得ない結果なのかもしれませんが、リーマン・ショック以来なかなか経済が上向きにならず、地方は特に公共事業の激減等が影響して、経営破綻に追い込まれている業者が数知れません。もちろん現在地元業者の経営状況も例に違わず大変苦しく、厳しい状態で、まさに青息吐息の状態であります。
そこで、私はこのたぐいの工事発注に関しまして、発注者はいずれこの町でビジネスを展開されるわけで、少なからずとも共存共栄、いろんな意味で地元の方にお世話になると思います。自由競争は自由競争で経済的意味はあるでしょうけども、発注額の、例えば10%とか15%とか、最低の比率を決めて、その割合の工事は地元業者の競争入札の中で選定するという制度、条例を制定してはいかがなものかと思うのであります。ただし、恒久的なものではなく、経済が安定して破綻等の心配がなくなるまでの保護的条例として時限条例でよいと思います。
この点につきまして、まずわかる範囲で結構ですので、市が何らかの形でかかわっている工事量と地元の業者に出されている割合、次に発注に関してそのような制度、制限をつくれるかどうか、理事者のお考えをお伺いいたします。
大綱2番であります、子供議会の開催について。
近年、子供たちが議員となり、地方議会の議場を会場に議会審議を疑似体験する子供議会を取り入れている自治体がふえてきたそうであります。データによりますと、都道府県議会では平成18年中で6件、市議会では平成19年中で153市、市議会比較では平成18年より34市もふえてございます。
この増加の背景になっているのは、1つには平成16年に発効されました子ども権利条約、これは正式には児童の権利に関する条約が挙げられます。これは、18歳未満の子供を、保護の対象としてではなく権利の主体としてとらえ、子供に保障されるべき権利を残らずおさめております。その中の一つとして意見表明権があり、少々ややこしい表現でありますが、子供は自己に影響を及ぼすあらゆる司法上及び行政上の手続において、国内法の手続規則に合致する方法により直接または代理人もしくは適当な団体を通じて聴取される機会を与えられると規定されてございます。この子ども権利条約の理念や原則の具現化を図る取り組みの一環として子供議会を取り入れ、開催する自治体がふえたそうであります。
また、2つ目は、近年若者の政治、選挙離れが進み、特に地方選挙の投票率は極めて低いレベルにあることから、子供たちの公民的資質の基礎を培い、自分たちの地域や地方自治に関心を高める方策としての採用。
3つ目は、子供議会がほかのさまざまな市関連会議と同じく議会活性化の取り組みである開かれた議会づくりの一つと考えられると、3つの背景要因があるようであります。私が知ってる限りでは本格的な子供議会は八幡浜市では開催されていないと思います。初めから完全なものではなくとも、私は子供たちに、1つは、市政、市議会がどのように運営されているか知ってもらい興味を持ってもらうこと、2つ目は、子供たちがそれぞれのグループに分かれ、議案に対する問題点を抽出、解決策を議論、協議して、質問や提案を実際に作成をする、3つ目は、自分たちが直接市長や副市長、理事者が出した議案に質問し、討論を行い、理事者側もそれに答弁をして、最終的には賛否の採決をし、議員としての責任を知ってもらう、ここまでやっていただいたら十分だと思います。
子供たちは子供議会を通じ、市や地域にどのような問題があるのか、問題を解決するためにはどうすればよいのか、また行政、議会はどのような役割、実行をしているのかなどを実際に学ぶことは、見識を広め、自主自律の精神をはぐくむと同時に、地域、政治に関心を持ち、議員を選挙で選ぶ意味、公民として社会参加の意味を知る絶好の機会になると思います。
以上、子供たちに対する社会教育の場としての子供議会開催について市のお考えをお伺いいたします。
大綱の3でありますが、市特産品ネット販売システム構築におけるアフィリエイト機能の導入についてでございます。
八幡浜港振興ビジョン交流施設整備事業の中に情報発信施設整備の案件が出ており、その内容にネット販売システムの構築が予定されておりました。私は現在のIT、情報化時代、そのプロジェクトにネット販売システムを導入することは、八幡浜市をタイムリーに日本はもちろん世界じゅうに広く知ってもらう方法として大いに推奨される方法で、積極的に協力をしてまいりたいと思っております。せっかく市の一大プロジェクトとして交流施設もつくり、地産地消、産直市場的な機能も持たせ、産業の活性化ももくろんでいるわけでありますから、市民全体で参加、応援でき、参加してくれた方々にも見返りが出せるシステムをネット販売システムの中に構築することを提案させていただきたいと思います。
これは、市の特産品販売サイト、例えば名前をはまプラザといたしますと、市民の方がこのはまプラザに御自身を登録し、あらかじめ登録されている業者からの特産品を御自身のブログやホームページで紹介し、紹介した商品が売れると手数料の一部を報酬として受け取れる、いわゆるIT用語でアフィリエイトという広告手法を取り入れ、市民の方には自宅で気軽に安全ででき、確実な参加型の応援システムであります。
一例としまして、沖縄県南城市が試験的にことしの7月1日から運用しており、サイトの開発運営は県雇用再生特別事業資金を活用し、ホームページ制作を行っている業者が市から事業を受託して行っているようであります。10年度は農産物加工品など6事業所、80商品が参加、県外市場をターゲットに参加事業者を拡大し、11年度、来年度から本格的に稼働予定だそうであります。市民が地場産業を気軽に支援できるように、南城市応援隊に登録した市民や企業がブログやホームページで商品を紹介し、その商品が売れると売り上げの、ここは5%が手数料として支払われるシステムであります。
私は、八幡浜港振興ビジョン、交流施設整備事業を市民一人一人の方が自分たちが口を出せ、自分たちでつくり、子孫に残せるプラスの施設としてとらえていただきたいし、運営に責任も持ってほしいと考えております。間違えても行政や一部の関係者が自分たちの私利私欲、利益のために勝手にやっているとは思ってほしくありません。地域振興の新しい形の取り組みとして市民参加型のこのシステムを取り入れることを推奨したいのですが、理事者のお考えをお伺いいたします。
大綱4、最後でありますが、自主防災訓練に見る危機管理のあり方についてでございます。
これは理事者にとって少し耳の痛い話になるかもしれませんが、平成20年3月の質問に続き、危機管理に対する市の姿勢をただす意味で2度目の質問をあえてさせていただきます。
1946年12月21日、昭和南海地震がマグニチュード8.0の規模で発生、中部以西の日本各地に大きな被害をもたらしました。現在政府の予想では南海地震の発生間隔が114年、前回からことしで64年たっておりまして、今後30年間で発生確率は60%と予想されてございます。1日ごとに確率が上がっていくわけで、災害が目の前に現実味を帯びているわけであります。ここしばらく日本に大きな地震の発生はなく、災害は忘れたころにやってくると申します。非常時にかけがえのない命を地域で守るという自主防災会の役目は非常に重要で、その訓練は危機管理上、地区住民にとって参加が当たり前の義務的位置づけにあると私は考えます。
ことしは8月から防災フェスティバルという形で各公民館主催により自主防災訓練が実施されております。9月、10月もまだ行われるようでありますが、私は8月22日、朝8時から10時の間に行われました自分の地区、松蔭の訓練に参加させていただきました。その際に、住民の方からぜひ市役所の方に申し入れてほしいというコメントをいただいたのと、自分なりに危機管理のあり方について疑問を感じましたことを、ほかの地区とは取り組み方も違うかもしれないとほかの地区も調査した結果、傾向はおおむね同じでしたので、まとめて質問させていただきます。
まず1つ目は、私が確認した限り、松蔭地区では市役所の方は地区消防団の団員の方2名、職員2名、危機管理担当員1名の5名の参加であったと思います。2日ほど前から地区防災放送で参加をお願いする放送が繰り返し行われておりました。また、市役所の方は庁内のパソコンで参加の案内通達が出されていると伺いました。調べていただきましたら、地区内に市役所関係の方は30名ほどいらっしゃったそうであります。ほかの行事と重複していたとも伺っておりますが、それにしても参加義務者3名を除けば実質的には2名の参加でございます。これは少々情けないことではないでしょうか。住民の方から非難の声が上がっております。この状態、姿勢について市はどのようにとらえていらっしゃるのか、お伺いいたします。
2つ目は、松蔭地区も数名の小学生の参加ではありましたが、中学生、高校生は残念ながら参加者はありませんでした。ほかの地区も中学生、高校生は皆無に等しかったと伺っております。前回もお願いしましたが、いざとなったとき、実際に動いて手助けとなるのは中学生、高校生でございます。また、この訓練の目的は実際の救急救命や初期消火等の災害時の緊急訓練だけではなく、地域の人たちのコミュニケーションを図る、つまり単純に言えば顔見せという意味も大事なポイントとしてあると思います。危機管理関係部署や市教育委員会、高校生は県教育委員会と横の連絡、連携をもっとしっかりとっていただき、例えば時期が悪いのであれば、1学期終了時の小・中合同の地区奉仕活動時に少し時間をとって実施するとか、参加できる環境をつくる努力をするなり何らかの手だてを考えるべきだと思うのでありますが、この点についてどのように考えておられるのか、お伺いいたします。
3つ目でありますが、実施時期が夏休み中のほとんどが日曜日で、宮内は土曜日でございましたが、学校行事やPTA行事と重なったところも多くあったと聞いております。年間実施行事の関係で不参加はやむを得ないのは理解できますが、例えば松蔭地区は市PTA連合会のバレー大会と重なりました。問題は、その大会に出られた保護者のあいさつの言葉であります。きょうは地区の自主防災訓練がありましたが、断ってこの大会に出てきましたとの弁であったようであります。もちろん本人は他意があって言われたわけではないでしょうが、この言葉があらわしてるように、今市自体、市民全体がこのような危機管理の意識を持っていることが問題だと思います。本当に命の訓練よりバレーボールが大事なのでしょうか。今の時点ではバレーボールの方が大事なのでしょう、これは事実なのでありますから。監督部署の教育委員会もこの件については何のコメントも出していないし、指導もしていないようであります。市自体がこのようなレベルであれば何を言っても無駄な気がするのでありますが、一体どのように自主防災訓練を位置づけていらっしゃるのか、この件はできれば監督部署である教育委員会に御答弁をお願いしたいと思います。
4番目、最後に、危機管理に含まれると思いますので提案型でお伺いいたしますが、最近トイレほか公衆の場所に行きますと至るところに、火災報知機の設置が法律で義務づけられ、来年6月がその期限ですよと印刷されたラベルが張ってあります。先日の防災訓練でも消防署から説明がありました。私は法律で義務づけられているのに設置しなくても罰則はないというのは、どうも法律自体拘束力がないのではと納得はできませんが、それはともかく、これも命を守ってくれることになる大切な設備投資であります。地区公民館で安価に設置できるように一括購入の世話をしていただけるとお伺いし、ありがたいことだと思っております。購入費用に関しまして、できれば未設置の市内世帯で希望があるところは多少の補助を市のほうでしていただければ、設置率も向上するし、基本的には法律を守ることの助長になり、行政としての責任遂行につながると思うのでありますが、また最低ひとり暮らしの高齢者や生活保護対象者等のいわゆる生活弱者の方々で希望のある方には配慮をお願いしたいと思いますが、この点についてはいかがお考えでしょうか、お伺いいたします。
以上、よろしくお願い申し上げます。
○議長(萩森良房君) 市長。
○市長(大城一郎君) 新宮議員の御質問にお答えする前に、きょうは朝から傍聴席にたくさんの傍聴の方々がお越しでございます。本当に市政に関心を抱いていただきましてお越しいただいたたことに本当にありがたく思います。きょうは議会の真剣な議論をごらん、お聞きいただきまして、その後またこういった感想もお聞きしたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
それでは、新宮議員の質問、大綱2の子供議会の開催につきましてお答えをいたします。
子供議会の開催については、合併前ではございますが、旧八幡浜市において平成11年7月に社団法人八幡浜青年会議所の主催で開催されており、市内の各小学校の児童26名がそれぞれ議長、議員として参加し、市長及び市理事者と議会の一般質問形式により市の活性化、福祉の充実等について討論を交わしました。また、旧保内町においても、模擬議会等を通じて保内町のまちづくりについて理解を深めるとともに旧八幡浜市との合併に向けての夢を語ってもらうため、平成14年11月に町内の中学3年生13名がそれぞれ議長、議員を務め、旧八幡浜市との合併等について町理事者と討論を交わしております。ただ、議員御指摘のとおり、合併後の新市においてはまだ開催はされておりません。
子供議会の開催については、市といたしましても議員のお考えと同様に次代を担う子供たちが議会運営にかかわる経験を通して議会や行政の仕組み、市民と政治のかかわりを学び、地域、政治に関心を持つことで選挙への理解と認識を深め、やがて有権者となった際に、選挙を通して積極的に市政に参加できる市民に成長することが期待をされます。つきましては、今後教育委員会、議会事務局、選挙管理委員会等の関係機関との調整、連携により子供議会の開催に向けて検討してまいりたいと思います。
続きまして、大綱4、自主防災訓練に見る危機管理のあり方についての(1)訓練に取り組む市行政職としての姿勢についてにお答えをいたします。
近年、多発している集中豪雨や大規模地震に備えて防災対策の基本である自助、共助の強化を図り、地域住民が連携して町の安全はみんなで守る意識の向上に努めているところであります。自主防災組織は17地区98組織で組織率100%であり、地域共助の体制は整っています。防災訓練については毎年実施しており、過去3年間は98組織の自主防災会による防災訓練を行い、昨年度は市民6,000人の参加がありました。今年度は上部組織であります17の各自主防災会が主催で防災フェスティバルを開催し、地区ごとで訓練内容を検討し、炊き出し、救出救助訓練等地域の特性を生かした訓練を実施しているところであり、今までのところ、17地区のうち12地区が訓練を実施済みであります。
1点目の訓練に取り組む市行政職としての姿勢でございますが、議員の御指摘のとおり、松蔭地区の防災フェスティバルは市の行事等が多数重なり、市職員の参加が少数でありました。また、各地区防災フェスティバルにおいても行事が重なった地区があり、地区全体の参加者数で大きな格差があったようであります。今後は職員に対し積極的な防災意識の啓発を図り、参加を呼びかけていきたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。
その他の質問に対しましては、副市長並びに各担当課長から答弁をさせます。
○議長(萩森良房君) 政策推進課長。
○政策推進課長(中榮忠敏君) 新宮議員御質問の大綱3、市特産品ネット販売システム構築におけるアフィリエイト機能の導入についてお答えをいたします。
八幡浜市のほうで整備予定の観光案内情報発信施設においてネット販売システムの構築を計画をいたしておりますが、早速具体的な御提案をいただき、大変ありがとうございます。はまプラザ企画、大変興味深く話を聞かさせていただきました。特に新しい地域振興策として市民が参加、応援する形を構築するという基本的な考え方はまさしく交流拠点施設整備事業整備運営事業の方向性、目的に合致するものであります。
今後、施設の完成に合わせてホームページを立ち上げる作業を進めてまいりますが、より魅力的なホームページになるよう、そしてまたインターネットを通じて広がりあるおもしろい展開ができるよう、御提案いただいた市民参加型システムの導入についても費用対効果などを精査をしながら検討してまいりたいと思っております。
以上です。
○議長(萩森良房君) 総務課長。
○総務課長(都築眞一君) 新宮議員御質問の大綱4、自主防災の訓練に見る危機管理のあり方について、その2、中学、高校生の参加についてお答えいたします。
小学生、中学生、高校生等の防災フェスティバルの参加人数については、各自主防災会に年齢別の参加人数の報告を求めていませんので把握できておりませんが、危機管理室参加職員の報告によりますと、江戸岡地区、川之石地区、真穴地区で小学生、中学生の参加があったことを確認しております。高校生の参加につきましては、地区全体でも若干名であったと思われます。議員御質問の中学生、高校生が参加できる環境をつくるということは、防災機関として重要なことであると考えます。大地震等の災害時には中学生、高校生の活動が大きな助けになります。今後、教育委員会、自主防災会と連携を図るとともに、日程を調整し、学校教育の一環として防災訓練に多数参加できる体制をつくり、防災教育の重要性を周知していきたいと考えております。
続きまして、大綱4の4、火災報知機の設置に関する市の支援についてお答えいたします。
火災報知機につきましては、新宮議員の御質問のとおり法律により設置が義務づけられ、平成23年6月が期限となっております。
八幡浜市では、老人日常生活用具給付事業により市民税所得割非課税の65歳以上の高齢者世帯の方に支給をしており、平成22年5月の「広報やわたはま」にも掲載し、周知を図っております。利用状況につきましては、平成21年度が16件、平成22年度は、22年9月14日現在10件の支給を行っております。また、障害者日常生活用具給付事業により障害等級2級以上の方にも補助を行っております。
市からの全体への購入補助についての質問につきましては、住宅用火災報知機を既に区で取りまとめて設置している地域もあったり、また火災報知機の機種、取扱業者も多数あることから、一括してのあっせんは困難であると考えております。地区住民からの相談に誠心誠意おこたえし、設置の推進を図っていきたいと考えております。
以上です。
○議長(萩森良房君) 商工観光課長。
○商工観光課長(菊池誠一君) 新宮議員御質問の大綱1、市関連発注工事における地元業者活用の義務化についてのうち、その1、市が何らかの形でかかわっている工事量と地元の業者に出されている割合についてお答えいたします。
ただし、当面調査可能な企業等誘致条例による制度を利用した企業についてお答えしたいと存じます。
平成4年の条例制定以降、21年度まで13社の企業に制度を活用していただいております。議員御質問に該当する工事関係につきましては、13件のうち調査可能な9件について調べました結果、工事量46億4,289万1,000円、そのうち地元企業に発注した割合が4件、12億1,316万7,000円でございまして、件数で44%、工事量で26%という答えが出ています。
次に、その2、発注に関してそのような制度、制限をつけることができるのかについてお答えいたします。
新宮議員御指摘のとおり、公共事業、特に建設業におきましては事業量の大幅な減少により非常に厳しい経営状況に立ち至っております。そのような折、市の補助など市から支援を得て実施する事業について、民間の事業とはいえ、地元業者の受注に向け何らかの制限を設けてはどうかという御指摘はごもっともなところでございます。ただし、補助を受けて事業を実施されるほうにも民間の特殊な制約のある場合があり、また工法等の制約のある場合もあることから、一定の割合で一律に地元発注を求めることは補助事業等の本来の趣旨の実現を考えた場合ちゅうちょするところがございます。まずは、これまでは文章上に地元発注を優先するといった規定がありませんでしたので、努力義務ではありますが、そのような趣旨を補助の根拠とする規定に明記し、さらに適宜状況を把握しながら地元発注が実現できるように努めていきたいと考えます。
また、補助事業の内容によっては当然地元発注すべきものもありますので、そのようなものにつきましては100%地元発注をお願いするなど、ケース・バイ・ケースで地元発注が実現するような適切な対応を行ってまいりたいと考えています。
以上です。
○議長(萩森良房君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(大本孝志君) 新宮議員、大綱4の3、他行事との重複、当該訓練の危機管理の位置づけについて、自主防災訓練をどのように位置づけているのかについてお答えをいたします。
議員御指摘のとおり、災害時にかけがえのない命を地域で守る自主防災活動は非常に重要な活動と認識をしているところでございます。今回は市PTA連合会の行事と松蔭地区の自主防災訓練の日程が重なってしまいました。PTA連合会の行事も年度当初の総会で決定されているため、開催日の変更はできず、そのため試合開始時間を例年より遅くいたしまして、10時開始として自主防災訓練の参加に配慮した運営を行い、自主防災訓練に参加した後、PTA連合会の行事に駆けつけた方もいると伺っております。今後とも、各種行事と重なった場合、可能な限りの配慮のもと運営していただきますよう八幡浜市PTA連合会と協議してまいりたいと思っております。
以上であります。
○議長(萩森良房君) 新宮康史君。
○新宮康史君 それでは、再質問を少しさせていただきます。
きめ細かな前向きな御答弁大変ありがとうございました。何とか前向きに進むような気がしてありがたい気持ちなんですけど、いつも一般質問をした後はこんな気持ちになるんですけど、この後が続かないのがなかなかおもしろいとこなんでございますが。
まず最初に、市関連工事におけるということなんですけども、確かに、言われたように企業誘致という面から考えますと、工事量が余りにも大きかったり、入ってくる企業が直接メーカー等々と建設業者の方と契約をしてたり、そういう工事にとって地元発注とくくりつけるのはやっぱり難しい面もあるかもわかりませんけども、その発注形態に、無理な話かもわかりませんけども、地元の企業が余り無理なく、八幡浜にはもう絶対行かんと言われたら困るんで、そういうところを取り組みながら、例えば受注の元請業者にジョイントベンチャー的な共同企業体としてくっつけてもらうとか、そういう、私たちも協力しますし、アイデアを出しながらある程度妥協できるようなところをやっぱり官が主導となって民も協力するというような形でそういう対応が求められてると思うんですけども、再度この点についていかがなものかともう一度お伺いいたします。
それとあと、企業の育成面ということでは、例えば原子力発電所でメンテナンスとか再度いろいろ出てますけども、下水道処理施設のメンテナンスとかごみ処理施設のメンテナンスなど、この辺につきましては、その業種に特化された技術さえきちっと持っていれば安定して、メンテナンスですから仕事がずっとあると思うんです。これからのこの町の過疎防止等々を考えますと、俗な言い方ですけど、せめて御長男の方がこの町に残っていただけるようなお仕事というか、そういうことを得るためには、これからはコアコンピタンスというか、高い技術集団の企業育成が求められてると思います。これからは官からの支援を仰ぎまして、民が積極的に育成すると、そのような連携システム構築が必要だと思うんですけども、その点につきましてはちょっと関連の質問としてどう考えておられるのか、お伺いいたします。
それから、市長大変子供議会については御理解をしていただきましてありがとうございました。私は、この子供議会、確かにやるんですけど、やっただけではなく、どのような意見とか、それから考えが出るのが楽しみなんですけども、子供って何のフィルターもなくそのままぱっといろんなことが率直に出てくると、純真に考えたことが出てくると思うんですけども、私たち大人がいろんなしがらみに縛られた考えと違った新しい発見もあると思うんですけども、こういうことをまじめに取り上げてこれからの本当に八幡浜が進まなければならない道等々、そういうことを取り入れてもいいんじゃないかと思うんですけども、これについていま一度お考えをお伺いいたしたいと思います。
それから、市特産品ネットの販売システムですけども、これも前向きな話でありがたいんですけども、少し突っ込んだ話なんですけども、例えばこの特産品をネット販売するとなると、うちの場合、かんきつ類や魚、またその加工品とかお菓子とか、そういう分が対象品目であると思いますけども、今の時点でざっとで構いませんけども、その辺は市のほうもある程度その品目とか数量とかを把握、予想はできているのかどうか。
そして、このためには人材が要ると思うんですけども、私ちょっと調べさせていただいたら、八幡浜の人口分布で、60歳から69歳までのいわゆる企業戦士OBで、IT技術も含め最先端のOBの方々が6,400人いらっしゃいます。人口の約16%もいらっしゃいます。これはシルバー人材ではなく、私はゴールド人材だと思います。ぜひこれからの市の一大プロジェクトにこの方たちを参加、活躍していただいたらどうかと思うのでありますけども、この関連質問として再質問させていただきたいと思います。
それから、最後の自主防災の件でありますが、この件については前回も自分でかなりきつくお願いしたつもりではあったのですが、結果的には今回と同じような玉虫色の御答弁をいただいてそれで終わりでありました。このままではまた啓発しましょう程度で終わるんじゃないかと疑ってるわけではないんですけど、皆さん忙しいのでそうなるんじゃないかと思います。
そこで、私は具体的に問題を解決するために、実施要領の中に人員参加の具体的な計画書を立案、策定していただいて、いつ、だれが、どのように、例えば公民館にはだれが、あるいは市教育委員会、小・中学生の動員についてはだれが、また県教育委員会、高校生動員についてはいつ、だれがというな、その実行の5W1Hと責任の所在を明確にして、進捗のチェックシートを作成していただいて、このチェックがなければ前に進めないというな形にして進むという、ちょっと厳しいんですけど、そのくらいのことをやらないと命の訓練というのは実際に台に乗らないと思います。ということで、ぜひよろしくその辺をお願いしたいんですが、この点について市はどのようにお考えなのか、再質問をさせていただきたいと思います。
以上であります。
○議長(萩森良房君) 市長。
○市長(大城一郎君) 新宮議員の再質問に対してお答えをさせていただきます。
まず最初に、市の関連発注工事における地元業者活用の義務化ということについて再質問があったわけなんですが、これは先ほども答弁しておりますとおり、なかなか市の工事だったらJVというのも可能かと思いますが、市の民間業者が発注する場合にJVを組んでくれというのを市が申すのがなかなか問題があろうかと思います。そこができるかどうかも検討もさせてもらいますが、また実際にあった工事で、先ほども申しとりますが、工事の工法等の制約、1度市内の業者に見積もりをお願いをしたわけでありますが、その業者がそういう工法に対する技術がなかったということでやむなく市外の業者に頼んだというようなことがあったということも聞いております。また、来ていただく業者の方々が関連する会社が市外にあるといった場合にも、やはりまずは誘致条例で企業を誘致して、それからの市の活性化波及効果をねらうわけですから、大もとの誘致条例がなくなってしまう、10%、15%八幡浜市の業者を使ってくださいということによって来る業者が来ないと判断されてしまっては、もともとの誘致条例が台なしになってしまうんで、そこら辺も考えながら検討していきたいと思います。
続いて、2番目の子供議会については、これは本当にいい意見をいただいております。また、市役所の内部の仕事を子供たちに見てもらう、そしてよく理解してもらう、さらには、先ほども言いましたが、市議会にも協力をいただきまして、この答弁席に議員の方々もぜひとも座っていただきまして、さかさ議会とか逆転議会とかというような形で議員の活動も紹介していただいて、議員の活性化にもつながると思いますし、お互いに協力をしながらぜひ実施に向けて臨みたいと思います。
以上です。
○議長(萩森良房君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) ただいま新宮議員再質問の件のうちの最後のところ、地域防災訓練で組織立った活動をしてはどうかというお話がありました。確かに非常に具体的でいい御提案だと思います。市の職員がそれぞれのチェックポイントに立って、いろんな団体がどういうふうに活動に参加しておられるのか、そういうことをチェックしながらやっていくということは、地域防災訓練の効果を上げる上でも非常に有効なのではないかと思います。
ただ、今ちょっと初めてそういう御提案を具体的にお受けしたところですので、また今後前向きに検討させていただきたいと思います。
○議長(萩森良房君) 政策推進課長。
○政策推進課長(中榮忠敏君) 3点目の御質問にお答えをいたします。
現時点でいわゆるネット販売システムで八幡浜市としてどういうな対象品目を考えておるのかという御質問でございますが、当然ミカンと魚、これは市の特産でございますので、それは当然入れていかなければいけないなというふうに思っておりますが、その他どういうふうな、細目にわたってまでは現時点ではまだ詰め切れておりません。今後十分検討させていただきます。
それと、60歳から69歳、今現在市内に6,400人おるということでございますが、今後はいわゆる団塊の世代の方らも八幡浜市にたくさんおられると思います。その方らが仕事を終えられた後十分活躍ができる、そういう知識、見識を十分お持ちであろうと思いますので、そうした方々のお力も市としても参画できるような考え方を今後十分取り入れていきたいというふうに思っております。
以上です。
○議長(萩森良房君) 総務課長。
○総務課長(都築眞一君) 新宮議員の再質問についてお答えいたします。
自主防災会の活動といたしまして、一昨年は防災訓練で6,000人等の参加がありました。ことしにつきましては、防災フェスティバルというふうな形で実施していっておりますが、各地区の自主防災会の活動を少しでも強化していく活動ができるような形でいきたいというふうな考え方を持っています。
それで、議員御指摘のところの具体的な計画を持って実施していくということも大切なことだろうと思います。それぞれの自主防災組織が活動できるような形になりましたら、そういったことも可能になってくるんじゃないかなというふうには思っております。
ただ、今回の防災フェスティバルの中でも、救助班とかいろんな形で役割を決めて、きちっとした形で計画的な運用方法を定めてやっているところも若干あったように覚えております。ただ、今後ともそういった形で自主防災組織の底力をつけていくということが大事だと思ってますので、今後とも自主防災会等会議がありますんで、その中で今後どういった形で進めていくのかというのも協議しながら進めていきたいというふうに思ってますので、御理解いただきたいと思います。
○議長(萩森良房君) 新宮康史君。
○新宮康史君 もう答弁は要りませんけど、誤解があったら困るんですけど、自主防災訓練の実施要領というのはもう本当によくわかっております。その前の実施要領の前、中にって言ったんですけど、それをやる具体的な内容の前に人員参加の具体的計画案をしてくださいという、策定してくださいということなんでつけ加えておきます。
きょうもたくさんの方が多分いろんな質問をされると思うんですけど、私まとめて言わさせてもらんですけど、こういうことは質問した後、フォロー状況ですけども、いつも言ったら言いっ放しになるんで、前回もお願いしたんですけど、広報でも何でも構いませんが、この間の質問についてこういう状況でフォローしてるというようなところができましたらよろしくお願いしたいと思います。これは要望なんで、答弁は要りません。
以上です。
○議長(萩森良房君) 次、清水正治君。
〔清水正治君登壇〕
○清水正治君 提出をしております通告書に従って、一般質問をいたします。
今の世の中まさに平成の戦国時代かと思われる昨今、国においては我こそは天下人たらんと国民の声はどこ吹く風と覇権争いにしのぎを削っている日夜明け暮れている姿は、まさに猫が魚をねらうように自分さえよければ他人のことなど全く気にもかけないと、哀れな人たちに思えてなりません。これが今の日本の姿ではないでしょうか。国が揺れている今こそ真剣に国民の声に耳を傾ける勇気ある指導者が必要であると思うのであります。世界の先進国を名乗るならば、せめて総理大臣の選挙ぐらいは国民による総選挙で決定すべきと私は申し上げたい。八幡浜の忘己利多の精神を国の政治に携わる人々の首にかけてあげたらいいのではないかと思います。
前置きが長くなりました。本題に入ります。
大綱1、福祉について、大綱の2、学校施設について、大綱3、市営住宅について、以上3点をお伺いをいたします。
まず、大綱1の福祉についてでありますが、市内の全女子中学生を対象に子宮頸がん予防ワクチンの接種に係る費用の全額を公費で助成する決断はないか、お尋ねをしたい。
この費用については、3回は必要だと言われておりますが、1回の接種に必要な経費は1万6,000円から1万8,000円かかると言われております。これを3回受けるとかなりな負担が必要になります。既にがん検診等については四国ではトップの実績が我が八幡浜にあります。未来ある児童のためにも英断を持って取り組むべきだと思いますが、理事者の決断をお伺いをいたします。
大綱の2、学校施設についてであります。
今回は少し方向を変えまして、学校のグラウンドに目を向けました。今世界じゅうでサッカーブームが起き、大変な人気を呼んでおります。日本においても日夜テレビで放送されておりますが、八幡浜市からも将来世界に羽ばたく人材が出てくることを望んでおります。
そこで、例えば、例えばです、保内中学校のグラウンドを芝生化してはというのが今回の提案であります。最近、あちこちの学校でもグラウンドの芝生化の取り組みを始めたようでありますが、テニスコート、野球内野スペース以外の芝生化はいかがですか。生徒さんも歓迎すると思いますが、お伺いをいたします。
大綱の3、市営住宅について。
市民も高齢化が進み、市営住宅も老朽化が進み、市当局も対応に日夜御苦労されていることと思います。しかしながら、市民の中には住宅問題で難渋しておられる方がたくさんおられます。空き住宅はたくさんあるのに、市は入居の手続をしないのかとの声が多く聞かされております。理由はいろいろあるでしょうが、一戸でも多く入居者を募って市民にこたえるのが市のとるべき姿勢ではないでしょうか。
現時点で入居可能な空き戸数は、政策空き家を除いて何戸ぐらいあるのか、市民から預かった大切な財産を無駄にしないように全力で取り組んでいただきたい。それでなければ、あの忘己利多の精神もただの文字になってしまいます。
以上で私の質問を終わりますが、答弁は簡潔にお答えいただきたい。終わります。
○議長(萩森良房君) 市長。
○市長(大城一郎君) 清水議員御質問の大綱1、福祉についてお答えをいたします。
子宮頸がんの罹患状況は全国では毎年1万5,000人の方が子宮頸がんと診断され、3,500人の方が亡くなっている現状でございます。
子宮頸がんを予防するワクチンが平成21年12月より使用することが可能となっております。子宮頸がんの原因になると言われるヒトパピローマウイルス、16型、18型に感染する前にワクチンを接種することで七、八割の子宮頸がん発症を予防できると言われています。その効果は、出産可能な女性を守り、市民の福祉につながるものと考えます。
八幡浜市におきましても、平成23年度からワクチン接種を実施できるよう、接種方法や対象者の範囲、財源等について現在検討しているところでございます。このワクチンの単価は、先ほど議員御指摘のように1万6,000円から1万8,000円ということで大変高額でございまして、1人に対し3回接種が必要なため、仮に中学校1年生から3年生の女子550人に接種をしますと、約2,500万円以上の予算が必要となってきます。国の補助制度あるいはその他の財源確保に努め、できる限り自己負担の少ない体制で実施できるよう前向きに検討しているところでございます。
その他の質問に対しては、各担当課長から答弁をさせます。
○議長(萩森良房君) 監理開発課長。
○監理開発課長(中岡 勲君) 清水議員御質問の大綱3、市営住宅についてお答えいたします。
まず、入居可能な空き戸数についてでありますが、現在政策空き家を除き公営住宅で72戸あります。募集につきましては、ことし6月議会で、清水議員からの御質問に年間15戸程度の募集を実施とお答えいたしました。
募集につきましては、定期的に年4回実施することとしており、現在まで2回で13戸の募集を行い、すべて入居いたしております。
今後の募集につきましては、11月と2月に行う予定でございます。募集件数につきましては、募集前に部屋の改装が必要となります。安いもので20万円から30万円、長期使用し傷みのひどいものにつきましては100万円以上かかるものがあり、苦慮しとるところでございます。
今後、この改装経費を今以上に最小限に抑え、公営住宅を建設した本来の趣旨に立ち返り、必要なものについて可能な限り募集をしてまいりたいと考えております。
また、近年高齢で単身者の入居希望がふえている現状を考えますと、単身者の入居が可能な住宅について重点を置きたいと考えております。しかし、何分にも対応できる数が少ないため、十分な対応ができません。可能な限り募集を行いたいと考えておりますので、御理解を願いたいと思います。
以上です。
○議長(萩森良房君) 学校教育課長。
○学校教育課長(若宮髙治君) 清水議員御質問の大綱2の学校施設についてお答えいたします。
昨日の愛媛新聞にも取り上げられておりましたが、議員御指摘のとおり最近学校グラウンドの芝生化が注目され、全国的に実施されております。県内においても芝生化が取り組まれており、隣町の西予市では、昨年度、野村中学校が野村中運動場芝生化プロジェクトとして、学校とPTAが協力して実施し、その様子が西予市のホームページでも掲載されております。
グラウンド芝生化は、芝生の弾力性がスポーツ活動に安全性と多様性をもたらすなどの教育上の効果や、夏季における照り返しや気温上昇の抑制などの環境保全上の効果が上げられており、平成10年2月に取りまとめられました文部科学省の地球環境問題に関する行動計画においても、エコスクールの整備とともに屋外教育環境整備事業による屋外運動場の緑化を進め、これらの施設を生きた環境教材として活用していくとして、芝生化に対する補助が実施されております。
教育委員会といたしましては、学校現場、PTA、地域住民、生涯スポーツに携わっている方々の声を聞きながら、学校の教育活動に支障のない整備方法や手間のかからない維持管理の方法など、野村中や宇和中の状況も参考にして、今後前向きに検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 清水正治君。
○清水正治君 質問の3点について御答弁をいただきました。
先ほど市長の方から答弁はありましたが、この子宮頸がんの患者さんに対する死亡者の割合が非常に高い、こういうデータが出ておりますので、市長、英断をもって、できるだけ子供さん、家庭に負担のかからないような取り組みをひとつ要望しておきます。
それから、学校につきましては、今野村中、宇和中の例を引かれて答弁をいただきましたが、できれば我が八幡浜市においても極力前向きに取り組んでいただきたい。
それから、市営住宅につきましても、先ほども申し上げましたとおり理由はいろいろあるでしょうけれども、できるだけ市民からクレームの出ないような取り組みをひとつ進めていただきたい、このように思いますので、よろしくお願いをいたします。
以上であります。
○議長(萩森良房君) 休憩いたします。
午前11時04分 休憩
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午前11時15分 再開
○議長(萩森良房君) 再開いたします。
住 和信君。
〔住 和信君登壇〕
○住 和信君 私9月生まれでございまして、記念をいたしまして一般質問したいと思います。よろしくお願いいたします。
私は、一般質問通告書に従いまして、大綱3点の質問をさせていただきます。市長並びに関係理事者の誠意ある答弁をお願いいたします。
大綱の第1は、保育園、小・中学校の統廃合の問題でございます。
昨年の6月の定例会の総括説明で、大城市長が、少子化の進展による児童・生徒数の減少が今後も続くことが予想される中、児童・生徒にとって適正な教育を確保するため、小規模校の統廃合や校区の見直しについて具体的に検討する体制を整備するとともに、保育所の統廃合、さらには民間委託も視野に入れた取り組みを進めてまいりますと述べられ、それを受けて教育長は次のように述べられました。教育委員会としては、将来の望ましい学校教育のあり方について検討することは避けて通れず、八幡浜市の将来を担う子供たちのために教育委員会が取り組まなければならない重要な施策と考えております。特に中学校については、交流学習や部活動の問題でスポーツ種目の自由選択制において限界があるため、優先すべきことと考えております。直ちに統合ではなく、小規模校のよさや交流学習の成果、部活動の考え方、校舎の改修などさまざまな観点から検討しつつ推進していく必要があると考えます。今後、協議を重ねながら、必要に応じてPTAや公民館で統廃合について市民の声を聞いたり、問いかけたりしながら進めてまいりたいと思います。その際は何よりも保護者や地域の意見を最優先にして検討していくことが重要であると考えますとの発言がありました。私も未来の八幡浜市の子供たちの教育の環境を整えるためにも、学校の統廃合を進めるべきだと考えております。
そこで、市長や教育長の発言から1年が経過いたしましたので、この問題についてどのような進展があったのか、お尋ねをいたします。
質問の1は、各小学校、中学校、幼稚園、保育所の児童・生徒・園児数の現在の数と将来の数の予測はどうなっているのでしょうか。
質問の2、国から地方交付金が各学校のために交付されていますが、八幡浜市には総額で幾らぐらいになっているのでしょうか。
質問の3、毎月教育委員会の定例会が開かれておりますが、この問題について教育委員会の中でどのような検討がなされているのか、また保育所については庁内でどのような検討がなされているのか、お知らせください。
質問の4は、教育長は保護者や地域の声を聞いたり問いかけたりしていくと言われておりますが、この1年間でどのような形で聞いてこられたのか、また今年度は各公民館単位で市政懇談会を開催されていますが、この席でこの問題についてどのような意見が出されたのか、お聞かせください。
質問の5、9月1日付の愛媛新聞で、教育委員会が市内23小・中学校の統廃合を検討するための第三者委員会をつくることを明らかにしたと報じております。この第三者委員会の内容はどのようなものなのか、また検討委員会委員にはどのような方を予定されているのか、お知らせください。
質問の6、学校の耐震化改修が進められておりますが、この統廃合の問題と大きくかかわってきますので、耐震化の優先順位はどのようになっているのか、お聞かせください。
大綱の2は農業振興についてであります。
今ミカンと魚のまち八幡浜がミカンと魚の価格の低迷で大変疲弊をいたしております。特に農業は、かんきつ類の価格の低迷、農業従事者の高齢化、後継者不足、鳥獣の被害、荒廃園の増加、ことしは干ばつの被害等で農家経済を直撃し、再生産ができなくなっている農家も多く出てきております。八幡浜は1次産業が疲弊すれば、町全体が疲弊すると言われております。私は今こそ行政と関係団体と農家が一致団結して農業の活性化策を考えていくべきだと思っております。
そこで、質問をいたします。
質問の1は、農業従事者の高齢化が言われておりますが、平均年齢は何歳ぐらいになっておるのでしょうか。
質問の2は、八幡浜市の農業総生産額は昨年度で幾らぐらいになっているのでしょうか。
質問の3は、中山間地域等直接支払制度ができて10年間が経過して、有効的な活用ができ農業振興に大いに役立っていると思われますが、具体的な効果はどのようになっておりますか。また、22年度から新たに5年間の事業が始まりますが、面積の変化はどのように変化しているでしょうか。
質問の4は、荒廃園と鳥獣被害の対策についてです。
今現在八幡浜市の農地の中で荒廃園になっている園はどのくらい出ているのでしょうか。また、この対策についてはどのような方法をとっているのか。私の考え方としては、市民農園やミカンの木のオーナー制度などを考えてはいかがなもんでしょうか。
今農家は鳥獣被害に悩まされております。収穫前のかんきつ類やサツマイモや野菜などをあたり構わず食べ、畑の岸などを壊し、住宅地周辺にもたびたび出没して住民への危険性も増してきております。特にイノシシはイノブタ化していて、子供をたくさん産むため異常に繁殖をしております。この問題については再々議会にも取り上げられておりますが、いま一度有効的な対策がないものか、お尋ねをいたします。
質問の5は、農業後継者問題です。
将来の農業に不安があるため、なかなか後継者が就農できにくい現状です。若い人たちが就農してくれて初めて農業の活性化が望めるのですが、就農できやすい環境をつくるための対策はどのように講じておられるでしょうか。
質問の6は、農産物の加工場建設についてです。
この問題については再三質問がされておりますが、八幡浜市の農家も現在三瓶や伊方の加工場でジュースを搾り、下級果に付加価値をつけて販売されている方もおられます。下級果に付加価値をつけて、一円でも多くの農家の農家所得を上げるためにも必要ではないかと考えております。同時に、港にできる特産物の販売所にも販売できる特産加工品をつくるため、この際農産物の加工場の建設が必要ではないかと思いますが、お考えをお聞かせください。
大綱の3は、文化振興についてであります。
合併して5年が経過しましたが、最近文化の薫りが薄くなったのではないかと市民の方々からよく言われます。本来なら文化振興にかかわる職員もふえ充実してくるはずなのになぜなんでしょうか。
そこで、質問します。
質問の1は、ゆめみかんの自主事業についてです。
ゆめみかんは、旧保内時代に町民が文化の発信基地にするためにつくられたものです。音楽ホールとしては愛媛県下では類を見ない設備を備えていて、東京フィルハーモニーオーケストラの指揮者や森山良子が絶賛して、森山良子は息子の直太朗に愛媛で公演するときにはぜひゆめみかんでと指定したほどでございました。ゆめみかんの自主事業は年五、六回されていて、チケットをとるのに徹夜して並ばなければならない大物アーチストの公演が数多くありましたが、現在ではチケットの完売がなかなかできなくなっていると聞いております。どのような理由で人気アーチストが呼べないのか、お尋ねをいたします。
お隣の宇和文化会館はかなり多くの自主事業を開催されていて人気を博されていますが、ゆめみかんの自主事業のやり方とどのような違いがあるのかもお知らせください。
また、ゆめみかんの運営の方法として、将来指定管理者制度を適用する考えがあるかもお知らせください。
質問の2は、市民図書館には多くの絵画等の美術品が眠っていると聞いております。近いところでは、井上 和先生の絵画が74点寄贈されております。現在所蔵されている作品は何点ぐらいあって、どのような方々の作品なのか、お知らせください。私はこれらの作品をいつまでも眠らせずに、常設展示や企画展示ができないものかと考えておりますが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
また、八幡浜市在住や出身の芸術家が多くおられますが、御高齢の方も多くあり、この際毎年市が何点か買い取り、市の財産とされるお考えはないものか、お知らせください。
質問の3は、歴史資料の保存展示の質問です。
歴史資料は、八幡浜市の発展や生活を記録した大切な資料です。現在市民ギャラリーには郷土資料室があり、また中央公民館保内別館では民俗資料室が開設されております。郷土資料室には八幡浜が生んだ飛行機の父二宮忠八や郷土出身の芸術家の作品や古文書、文化財に関する資料が、保内の民俗資料室にはかなり多くの保内地区の民俗資料が保存されていますが、現在両施設で何点ぐらい保存されているのでしょうか。また、その分類分けはできているのでしょうか。また、両資料室はいつでも開室されていて、見学が自由にできると言われておりますが、説明できる職員も常駐していなく、見学する人もまばらで閑散といたしております。常設展示や企画展示をして、八幡浜の歴史、文化を広く知らすことが必要ではないかと思いますが、お考えをお聞かせください。
ことしは松山で二宮忠八展や千葉で北針展を企画され、八幡浜の歴史、文化を中央に発信されておられるのはよく理解できますが、合併して5年、八幡浜、保内地区の歴史、文化をお互いが理解を深め、新しい八幡浜市の文化を育て、ミカンの花と文化の薫りが町全体に香るまちづくりが必要ではないかと私は思います。お考えをお聞かせください。
以上で質問を終わりたいと思います。
○議長(萩森良房君) 市長。
○市長(大城一郎君) 住議員御質問の大綱2、農業振興についての(4)荒廃園と鳥獣被害についての御質問にまずお答えをいたします。
平成20年に農業委員会が中心となって荒廃園の一筆全体調査を実施いたしました。その後、農地パトロールにより継続して実態の把握に努めております。現在荒廃園は約190ヘクタール、率で6.8%となっています。その対策としては、農業委員や農協の農地流動化委員会が中心となってそれぞれの地域で農地の流動化を図ってきましたが、近年担い手農家の不足により限界が近づいているのが現状です。市民農園も検討はしてまいりましたが、かんきつ専作の急傾斜地では市民農園の取り組みは困難と考えております。しかしながら、今後先進的な全国での取り組みを参考にしながら研究をしてまいりたいと考えております。
鳥獣被害対策については、以前から鉄筋さくや電気さくへの助成を行ってるところです。本議会にも果樹産地高度化緊急支援対策事業補助金として補正予算を計上させていただいております。また、今年度からイノシシ、カラスの駆除補助制度をスタートさせたところです。今後は猟友会、農協などとの連携を強化し、鳥獣被害を防止するため、鳥獣被害防止対策協議会を設置したいと考えております。具体的には、鳥獣被害に対する啓蒙を図るため、農家だけでなくそれぞれの地域全体の問題としてとらえていただくための研修会や資格取得のための講習会の実施、年々高齢化する狩猟免許取得者、つまりは猟友会の会員の増加、育成を図るための支援、駆除のための箱わななどの用具の無料貸し出しや助成、駆除補助金の拡充などを検討してまいりたいと考えております。
次に、農業後継者問題についてお答えをします。
次代を担う若い農業者を育成するため、農業大学校における研修資金、最高で120万円となっておりますが、この償還助成を農林漁業就業促進事業補助金として実施をいたしております。また、青年農業者連絡協議会への活動助成や若い農業者の発案による都会の小学校で行う産地直送出前事業への支援を行っています。昨年は3つの小学校で実施いたしましたが、ことしは13の小学校で行う予定です。また、しゅんのかんきつ直送便として12月から4月まで毎月1回、三、四種類を詰め合わせてお届けするモニターによる消費動向調査もあわせて行います。 農業後継者を育成するには、何よりも生活が可能でもうかる農業の構築が必要です。そのため、やる気のある生産者が直接消費者とかかわることができるような広範な販売ルートを関係機関と模索してまいりたいと思います。また、加工品の開発にも支援をしていきたいと考えております。
次に、農産物加工場の建設につきましては、過去から要望も強く検討をしてまいったところであります。御指摘のように、港湾振興ビジョンの中でも直産施設が予定されており、そのためには加工施設は必要だと考えております。建設用地の確保、施設規模、施設の内容のほか、運営主体をどうするかなどクリアすべき問題が多々ありますが、関係各機関と具体的に協議を進め、前向きに取り組んでまいりたいと思いますので、御支援、御協力をお願いいたしたいと思います。
その他の質問に対しましては、副市長並びに各担当課長より答弁をさせます。
○議長(萩森良房君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) それでは、住議員御質問のうち、大綱1の質問3のうち、保育所の統廃合について庁内でどのような検討がなされているかというところについてお答えをします。
当市の児童数は、少子化の影響もあり減少傾向でありますが、一方では女性の社会進出などにより保育ニーズが多様化していることから、保育所の効率的な運営管理や多様な保育サービスの提供など、今後の保育行政のあり方については福祉事務所において多方面から検討しているところであります。
お話の統廃合につきましては、当面今後入所児童数が見込まれない舌田保育所については、保護者及び地域と協議し、平成23年度より休止として今後の入所募集は行わないものとしているところです。他の小規模の保育所についても、本年度から庁内で統廃合に関する調整会議というのを立ち上げておりまして、関係各課と連携をとって今後の方針を検討中であります。
また、この内部での調整会議とあわせて、今後保護者、地域の要望、地域の状況、市全体の状況、あわせて、踏まえて、施設を統合する方向で検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
○議長(萩森良房君) 財政課長。
○財政課長(藤原賢一君) 住議員御質問の大綱1の2、小・中学校に対する交付税算定についてお答えいたします。
普通地方交付税の算定において算入される経費は、合理的かつ妥当な水準における行政を行い、または施設を維持するための財政需要として一定の方法により基準財政需要額として計算されます。小・中学校に対する基準財政需要額の算定に関しましては、学校数、学級数、児童・生徒数の3つの要素で算定されるものでございます。平成22年度における具体的な額に関しましては、学校1校当たり小学校949万円、中学校997万2,000円、1学級当たりの額は、小学校93万円、中学校121万5,000円、児童・生徒1人当たりの額は、小学校4万3,400円、中学校4万2,400円となっており、平成22年度において市全体では、小学校分3億9,231万3,000円、中学校分2億1,154万1,000円、合計6億385万4,000円でございます。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(横田昌弘君) 住議員御質問の大綱1、保育所、小・中学校の統廃合についての1のイ、保育所の入所児童数と5年後の予測数についてお答えをいたします。
保育所入所児童数の状況でございますが、全国的な少子化の進展は当市においても同様であり、平成22年9月1日現在、市内の保育所に入所している児童数は668人でございますが、今後は緩やかな減少傾向をたどるものと推測されます。5年後の予測でございますが、平成21年、住民基本台帳を基本にコーホート法により推計児童数を算出し、それにさまざまな社会的要因を加味して算出した数値で、5年後の予測数を次世代育成支援行動計画の中では平成26年度の入所児童数を610人と推計いたしております。
また、保育所の民営化につきましては、夜間、休日保育などの保育サービスの拡大等が図れることに期待が寄せられる一方、保育サービスの質の低下が懸念されることも課題が出ております。今後、保育所の民営化につきましては、地域の意見を聞きながら検討をしてまいりたいと思いますが、まずは統合を先に行うべきと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(萩森良房君) 農林課長。
○農林課長(二宮嘉彦君) 住議員御質問の大綱2、農業振興についての1から3についてお答えをいたします。
まず、農業従事者の平均年齢はおおよそ60歳でございます。八幡浜市の農業総生産金額は、昨年度約110億円でございます。ちなみに、農家1戸当たりにすれば、生産金額は約550万円となります。ただ、いずれも最新の農業センサス結果が公表されておりませんので、過去の調査結果や農協のデータをもとに推計をいたしております。農協の果実の売り上げが、21年度は約90億円でした。農家戸数を約2,000戸と推計をし、計算をいたしております。
次に、中山間地域等直接支払制度は、平成22年度から3期対策として新たな5年間がスタートいたします。現在協定参加集落との最終的な詰めを行っております。21年度の協定参加面積は約3,100ヘクタールで、そのうち15%程度が対象面積から外れると予想をいたしております。
過去10年間の具体的な効果としては、耕作放棄地の一定の歯どめがかかり、集落営農の維持が図られたのではないかと考えております。
以上です。
○議長(萩森良房君) 教育長。
○教育長(増池武雄君) 住議員御質問の大綱1の3、教育委員会でどのような検討を行ってきたかと4のア、教育長はこの問題についてどのような取り組みをしたのか、イ、市政懇談会での意見についてをまとめてお答えいたします。
平成21年6月の市議会冒頭での市長所信表明を受けて9月定例教育委員会において統廃合に関する協議を進めていくことについて合意いたしました。教育委員会といたしましては、八幡浜市の将来を担う子供たちのために望ましい学校教育のあり方について検討することは教育行政の責務であると考えております。具体的な取り組みといたしましては、9月に近隣の市の統廃合に関する取り組み状況を調査するためのアンケートを実施いたしました。11月の定例教育委員会でその調査に基づく検討会を行いました。また、本年2月末に大分県日田市教育委員会を視察し、統廃合の進め方や課題等について意見交換をいたしました。さらに、6月から教育委員会内部で4回懇談会を実施し、学校長を通して保護者、地域の様子を聴取したり、学校統廃合の推進方針等について協議をいたしております。私自身も校長会、教頭会、PTAや公民館の会議などあらゆる機会をとらえて情報収集を行い、多方面から意見を拝聴しております。
次に、市政懇談会での意見についてでございますが、今までのところ、双岩地区、日土東地区、神山地区の3カ所でこの問題に関する質疑があったようでございます。内容を簡潔に申し上げますと、双岩地区では保育所も含めて残していただくとともに、放課後児童クラブ等の施設をつくって、若い親が住みやすい環境にしてほしいという御意見がございました。日土東地区では、保育所、小・中学校の統廃合について、現時点での5年後、それから10年後のビジョンを教えてほしいという質問がございました。神山地区では、同級会をして一番懐かしいのは小学校時代でありますが、小規模校には同級生がいなくて、入学式や卒業式がない年があるなど問題もあります。ぜひ学校統合を推進していただきたいという御意見も出ていたようでございます。
大綱1の5、第三者委員会とはどういうものなのか、またその委員会の委員にどのような方を予定しているのかについてお答えをいたします。
第三者委員会とは、教育長が諮問して設置する検討組織でございます。そこで、小規模化が進む市内の小・中学校における教育環境の現状や課題を改善するためにはどのような方策が望ましいかということについて、子供たちにとってどうすることが最善かという視点を基本としながら全市的な立場から将来を見据えた検討を来年度より行っていきたいと考えております。
委員の選任につきましては、他市の状況を見ますと、PTA連合会長等の保護者代表や区長、公民館長等の地域団体の代表者並びに小・中学校長等の学校関係者、そのほか有識者等を委員として委嘱、選任しているようでございます。具体的な委員の選任につきましては、今後協議の上、設置要綱で規定していくことになります。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 学校教育課長。
○学校教育課長(若宮髙治君) 住議員御質問の大綱1の1、幼稚園、小・中学校の園児、児童及び生徒数についてお答えいたします。
平成22年5月1日現在の幼稚園児は3園で118名、小学生は16校で1,818名、そして中学生は7校で1,083名でございます。
また、5年後、平成27年の人数でございますが、転入転出等の住民異動がないと仮定しまして、住民基本台帳のデータをもとに予測しますと、小学生は1,818名から1,568名、250名の減、中学生は1,083名が915名、168名の減にそれぞれ減少いたします。
なお、中学生は12年後の平成34年まで予測することはできますが、その年には738名になると試算されております。
次に、大綱1の(6)耐震化の優先順位についてお答えいたします。
教育委員会では、現在国の方針に基づき大規模な地震等に対して倒壊等の危険性が高いIs値0.3未満の建物の耐震化工事を実施しており、今年度は八代中体育館、松柏中体育館、真穴中体育館の耐震化工事を実施いたします。また、来年度は白浜小体育館と校舎、喜須来小校舎の耐震化工事を計画しております。これらの工事が完了すれば、Is値0.3未満の建物はなくなりますが、耐震改修促進法の基準では、学校施設についてはIs値0.7以上の耐震性が求められております。平成24年度以降の耐震化工事につきましては、国の補助制度の動向等を見きわめながら進めていきたいと考えておりますが、その場合の優先順位につきましては学校統廃合の推進計画等も考え合わせて検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(大本孝志君) 住議員の大綱3、文化振興について一括してお答えをさせていただきます。
まず、大綱3の1、ゆめみかんの自主事業につきましての1点目、どのような理由で人気アーチストが呼べないのかについてでございますが、旧保内町時代は電源交付金を文化事業に使うという考えの中で、年平均3,000万円程度の予算があり、5本から7本程度の自主事業を行ってまいりました。そのうちチケット収入として約7割の2,100万円程度の収入がございまして、およそ900万円程度の持ち出しを行っておりました。新市となりましてからは、厳しい財政事情もあり年々減少傾向にあり、合併当初2,800万円ありました自主事業の委託料も、今年度予算につきましては973万8,000円となっております。人気のあるアーチストを呼ぶ場合、ポップス系で平均700万円から900万円、演歌系でしたら1,000万円から1,000万円程度の経費がかかり、1事業を行うと他の事業はできない状況でございます。
そこで、今年度は将来の人気が見込まれ、委託料が安価なアーチストを選定したり、補助事業を活用する等工夫を凝らしまして、ジャンルの異なる5事業を計画しております。このうち約6割の収入を確保するよう努力しまして、360万円程度の持ち出しで計画を立ててございます。このように、財源が限られる中で娯楽性が高く高価な演歌系あるいはポップス系の事業を公費で負担して開催することが適当かどうかという意見もあり、今後は、安価ではありますが、将来性のあるアーチストを発掘するなど、経済性と芸術性が両立する形で事業を実施しまして、特徴ある文化発信基地となるよう努めてまいりたいと思っております。
次に、宇和文化会館との違いでございますが、宇和文化会館は平成18年度から指定管理者制度を導入しており、当初より財団法人の宇和文化会館が受託者となり施設管理とあわせて事業展開を行っております。自主事業におきましては、平成21年度の実績で事業数9事業、自主事業の委託料4,150万円、そのうちのチケット収入が3,175万円で、持ち出し額が975万円となっておりまして、県下でも自主事業を積極的に展開している会館でございます。宇和文化会館は財団が運営していることもありまして、自主事業の収入を当該年度の自主事業財源としてより多くの自主事業の展開を行っておりますけれども、当文化会館におきましては、歳出抑制の財政観点からなかなか事業数を確保できないのが現状でございます。
指定管理者制度の導入につきましては、宇和文化会館におきましては導入がうまくいったケースではございますが、平成19年度に当時指定管理者を導入いたしました砥部町文化会館、西条市文化会館の両館の視察を行い、担当者からお話を伺いました。そのお話の内容では、自主事業の内容、数等も衰退傾向にあるということで、市民からの反応は余りよくなく、市民からの反発もあるというようなお話を伺って帰ってきております。
当市においても、スポーツセンター、市営駐車場など指定管理者を導入しておりますけれども、文化会館におきましては施設の管理運営のみならず、自主事業の展開もあります。また、図書館も併設しております特殊事情もございますので、指定管理者の導入については今後とも慎重に検討を重ねてまいりたいと思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。
2点目、市民図書館内で保管されている絵画等の所蔵の数についてでございますが、現在日本画107点、洋画280点、版画17点、その他書簡、小説等原稿等でございますが、21点を所蔵をしております。過去には常設展として市民図書館2階にあります郷土資料室において所蔵品を展示し、年3回ほど展示がえを行っておりました。また、平成14年度まで計上されていた150万円の美術購入費等で新しく購入した作品を展示して新収蔵品展なども開催しておりました。企画展といたしましては、図書館が建てられました平成3年以降、年3回から4回実施しておりましたけれども、平成9年からの文化財関係、文化協会関係を含めました事業の見直し、人員の削減になりますけれども、等によりまして、それまで専念できておりました所蔵品展、企画展のための研究調査がなかなか進まないような事態となっております。そのような関係で、それ以後、企画展も年1回ぐらい、常設展も十分に所蔵品を活用できていない状態となっております。
今後につきましては、所蔵品もございますし、展示施設もありますし、学芸職員もおりますので、現在の配置されている職員の中で工夫を凝らして係内での担当業務の見直しや各種文化団体等への協力要請なども含めまして、学芸員の本来の業務であります調査研究、展示にも力を入れていきたいと思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。
次に、作品の買い取りについてでございますが、先ほど申し上げましたように、平成4年度から14年度までは美術購入予算として150万円が計上されており、郷土ゆかりの作家の作品を購入しておりました。平成15年度以降は予算化されず、購入しておりません。
寄附に際しましては、毎年数点希望があり、受け入れをいたしております。しかし、平成13年に木村八郎氏の遺族より洋画153点、平成18年には井上 和氏の遺族より洋画65点という大量の作品が寄贈されまして、市民図書館内にあります既存の収蔵庫では納まり切らず、研修室を改築しまして、収蔵庫として作品を納めた経緯もございます。現状では、既に作品を納めるスペースがなくなっており、収蔵場所の増設も早急の課題となっております。市、県内外で活躍されてる作家は数多くいらっしゃいますので、その方々のすぐれた作品を収集することは八幡浜市の大切な役割と考えております。できるだけ寄贈いただくことを念頭に、どうしても必要な場合につきましては収納能力を考慮しつつ、財政事情の許す限り購入についても検討してまいりたいと思っております。
3点目、歴史資料の保存展示に関する御質問についてでございます。
まず、現在の八幡浜市民ギャラリー・郷土資料室及び保内民俗資料室における歴史資料の所蔵状況についてお答えをいたします。
八幡浜市の郷土資料室には、二宮忠八関連資料を初めとしまして市指定文化財である王子文庫や野井家文書、八代庄屋菊池家文書や村田吉右衛門文書等の近世から近代にわたる古文書、歴史資料類、郷土史家谷本保山氏収集の考古資料及び元城発掘調査に伴います収集資料、古写真など合わせまして約2,400点を保存しております。
保内民俗資料室には、民具を中心とした民俗資料、二宮敬作、前田山英五郎、富澤赤黄男に関する資料、旧町村行政資料などの文書資料や歴史講座や学習会の踏査、試掘等で収集しました考古資料等古写真など合わせまして約3,000点保存をいたしております。
この資料は、分野ごとに順次目録、台帳整備を進めておりまして、作成補完が必要な王子文庫及び民俗資料室所蔵の文書をにつきましては、21年度より緊急雇用創出事業補助を受けて整備を行っております。今後、未整理の保内民俗資料室所蔵の考古書類を含め引き続き所蔵資料の整理及びデータベース化に努めてまいりたいと思っております。
次に、所蔵資料の活用についてでございますが、開設以来、両資料室とも収蔵品展や企画展を開催してまいりましたが、数次にわたる機構改革や市町合併に伴う業務量の増加、実質的な人員の削減等により近年は開催できておりません。しかしながら、御質問のとおり、資料は八幡浜市の歴史や文化を伝える貴重なものであり、収集、保存し、後世へ伝えるとともに展示公開や調査研究に供することでその役割を果たしてまいりたいと思っております。
現在資料の収集については無償のものに限っておりますが、古書や古文書は古書店などに流通しているものもあり、場合によっては購入も含め積極的な収集が必要ではないかと考えております。展示公開の際は、学芸員が展示場所に常駐することは現在の人員配置においては非常に難しい現状でございますので、わかりやすい展示や施設内の職員と連携した来場者へのきめ細やかな対応を心がけ、来場者の促進を図ってまいりたいと考えております。
また、市民対象の学習会で所蔵資料を活用するなど資料を通じて郷土の歴史、文化に触れ、資料室への関心を喚起する機会をふやし、ひいては市民とともに行う資料室の運営や郷土の歴史、文化の掘り起こしをしてまいりたいと思っております。
地域の歴史、文化は過去にのみあるものでもなく、先人が築いたものを理解し、受け継いだ現在の私たちが日々構築して未来へ伝えていくものと思っております。今後とも郷土の歴史、文化発展のために皆様の御理解、御協力をお願いしたいと思います。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 休憩いたします。
午後 零時01分 休憩
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午後 1時00分 再開
○議長(萩森良房君) 再開いたします。
生涯学習課長。
○生涯学習課長(大本孝志君) 先ほどの住議員の私の答弁中、大綱3の第1、ゆめみかん自主事業の私の答弁の中で誤っておりましたので、御訂正をいただいたらと思います。
演歌系でしたら1,000万円から1,200万円程度費用がかかるというところを、演歌系でしたら1,000万円から1,000万円程度というふうに発言をしておりました。1,200万円の間違いでございます。申しわけございませんでした。
○議長(萩森良房君) この際、お諮りをいたします。
ただいま生涯学習課長から発言の変更の申し出がありました。この申し出を許可することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(萩森良房君) 御異議なしと認めます。よって生涯学習課長からの発言の変更の申し出を許可することに決定いたしました。
住 和信君。
○住 和信君 再質問させていただきます。
まず最初に、学校の統廃合の問題でございますが、先ほど各学校の現在の生徒数と、それから5年後の数を出していただきました。大体5年後には小学校で250から260ぐらい、それから中学校もかなりの数が減ってくるというようなことで、どうしてもこれは統廃合は進めなければならないと思いますが、今教育長の答弁の中で第三者検討委員会の中で検討を重ねていきたいと、で具体的なことを決めていきたいというようなことを言われましたが、私はやはり教育委員会は委員さんがおられますので、ぜひ教育委員さんの中である程度この統廃合についての概略というか、いろんなアバウトなところでこの学校とこの学校とこの学校は将来的には例えば統廃合は必要ですよということを出していただいて、計画を出していただいて、第三者委員会とかまた地域の方々にお知らせをして理解を求めるということが必要じゃないかなと。それじゃなかったらやはり教育委員さんの、これだけの教育委員さんが出ておられまして、知識の塊の方でございますので、ぜひそういうところで先に計画案をつくられて、それから第三者委員会、また地域の方々に検討を重ねていただきたいというようなことで、私は教育長が言われたよりちょっと後先になりますが、せっかくの教育委員会の中の定例で毎月やっておられますので、そこで早急にそういう案、とりあえずはこの学校とこの学校とこの学校を例えば統合して、第2次的にはこういう学校を統合していきたいというような案を先につくっていただいて、それを出していただいて検討を重ねていただきたいと思うわけですが、ちょっと教育長の考え方とは後先になると思いますが、もう一度お考えをお聞かせいただきたいと思います。
それから、教育長の私的な考え方でも構いませんが、早急に統合をしなければならない学校は、今学校の生徒数は何人以下のところが早急に考えていかなければならないのか。具体的に例えば10人以下であるとか15人以下であるとかというようなことが、それか1学年10人以下とかというようなことが、考え方は、教育委員長でも構いませんが、どちらでも構いませんので、そういう考え方をお示しいただきたい。地域の住民の方はうちの学校は残るがやろか、うちの学校は廃校になるがやろうかということで、今やきもきされてきょうみたいにたくさんの方が傍聴に来られておると思うんですよ。だから、あと3年後とか5年後とかというようなことじゃなしに、早急に案を提案されて、それで議論の棚の上に上げていただきたいと、これが今の統廃合の問題ではないかということを思います。
きょうの愛媛新聞の中で、四国中央市が100人規模の学校については統合の対象にしますよというようなことがきょうの愛媛新聞に載っておりました。八幡浜はそういうことではないと思いますが、例えば1学年10人以下の学校については統合の対象になりますよというようなことははっきり打ち出していただいて、教育委員会の中で打ち出していただいて統廃合を今後とも進めていただきたいと私は思うんですけど、この答弁をもう一度お願いいたしたいと思います。
それから、農業振興の中で、先ほど市長のほうから加工場の問題を回答をいただきました。ぜひやりたいというようなことで本当に心強い回答をいただいたわけでございますが、ぜひやりたいと言われても、いつごろまでにやられるのか、これについてもぜひお考えをお聞かせいただきたいと思います。
それから、有害鳥獣の問題でイノシシの問題でございますが、イノシシ、いろんな有効な対策をされておりますが、私の考えとしてはイノシシの数を減らすためには捕獲をされる方をふやすのが一番の最良なやり方ではないかと思うわけでございます。そういうことで、わさとかおりとかというような狩猟の免許を取るときにはぜひその免許を取る方に補助をしていただきたい。それから、1年間に猟友会に入ると大体3万5,000円ぐらいいろんな免許の更新とかなんとかで要るらしいです。その3万5,000円についても、今の趣味のハンターだったらいいんですけど、やはり生活を守るための狩猟とかということになれば、ぜひそういうところも、中山間直接支払制度からも出せるやないかというようなことを言われるかもわかりませんが、やっぱり八幡浜市の方向としてはこのイノシシの被害については徹底して対応策をするんやということをぜひもう一回、そういう方法がないかということを考えていただきたいと思います。
それから、荒廃園の問題ですけど、荒廃園の問題については、先ほど市民農園は難しいぞというふうなことを回答の中で言われましたが、今八幡浜の中でもいろんなボランティア活動、NPOが育っております。そういうとこで、やはりNPOとかボランティア団体に市民農園をつくって野菜をつくるとか、いろんなものについて推進していただいて、そのできたものについてまた港の物産館に売るとかということも考えられるわけでございますので、ぜひもう一度考え直していただきたいと思っております。
ミカンの木のオーナー制度、いろんなところでリンゴとかミカンとかナシとかというようなとこでオーナー制度を設置しておるところもありますので、ぜひ八幡浜のミカンのオーナーになりませんかというような全国的な発信でこの荒廃園を何とか少しでも立て直していただきたいと思っております。
それから、文化振興の事業についてでございますが、財源がないからゆめみかんの自主事業はどうしても無理がいくんだというようなことを言われましたが、これは今先ほど宇和の例も出されましたが、宇和は事業収入に上がった分についてはその1年間にその分については上乗せをして事業を新たに展開していくというような方法をとられております。この八幡浜の歳入歳出の方法としてはそれは難しいわけでございますが、初めにやった事業について歳入が上がれば、次に補正を組んで、その部分だけは補正を組んで事業ができるというような展開のやり方も恐らく考えられると思うんですよ。まず、これ財政課長、ちょっと何か浮かぬ顔をしましたが、指定管理者でそういうことができないのであれば、ゆめみかんは文化事業の宝でございますので、やっぱり有効活用をするためにはどうしたらいいかということを、これは市長の答弁をお願いいたしたいと思っております。
それから、市民図書館のほうにいろんな絵とかなんとかかなり眠っておるのはこれ確かでございまして、私も調べたところ400点ぐらい、かなり有名な方の絵が眠っております。きょうも愛媛新聞のほうにメセナ展ということで出ておりましたが、そこの中で写真が載っておった中で、工藤和男さんとか井上 和さん、先ほど言われました井上 和さんとかというような本当に中央でも有名な方の絵がたくさん眠っております。そういうものをもう少し、八幡浜の庁舎内でいろんな地元の方の絵を飾っておられますが、これはずうっと同じ絵を飾っておるわけです。それを例えば半年に1回か、1年に1回でも構いませんが、かけかえをして、皆さん方にも見てもらえるような展示の仕方ができないのか。ただ、これは生涯学習課の図書館の財産だからよそへは出さんとか、市役所の中は管財課の担当だから出さないとかというようなことじゃなしに、やっぱり全体の八幡浜市に眠っておる美術品をもう一回洗い出して、展示を。小学校とか中学校にもいっぱいいい絵が眠っております。そういうところをぜひ全市を美術館と、市内全体を美術館と仮定して考えていただきたいと、かけかえをして、皆さん方に見てもらいたいということを思うわけですけど、いかがなもんでしょうか。市長室にもかなりいい絵が眠っております。これは市長室に来られた方以外は見れない状態なんで、ぜひそういう方法を考えていただきたいと思います。将来的に、財政が逼迫しておりますので美術館とかなんかを建てとは言えませんが、そういう方法でいろんな知恵を出しながら、市民の方々にこのせっかくの八幡浜市の財産を見てもらいたいと思っております。
それから最後に、民俗資料室でございますが、これについては本当保内のほうは合併前にかなり高い金をかけて民俗資料室なんかも整備をいたしております。ただ、できたときにはちょっと力を入れますが、あとはもう倉庫とかごみ置き場になってしまっております。そういうことではいけませんので、これだけのものを所蔵しておるんですから、ぜひ市民の方の目に当たる、日の当たるところに出していただきたいと思っております。学芸員の方もこれしっかりとした学芸員さんがそろうておりますが、ただ個人的な思いでこの部分だけは一生懸命するとかというようなことが今どうも偏ったやり方をされておるということを私は感じるわけでございますが、学芸員の方はしっかりと八幡浜の文化を発展さすためにどうしたらいいかということをもう一度考えて答えていただきたいと思っております。
○議長(萩森良房君) 教育長。
○教育長(増池武雄君) ただいまの質問についてお答えいたします。
学校統合につきましては、まず本当に教育の機会均等、それから教育効果の向上を目指しておりまして、そのための小・中学校の適正な配置を決定したいと思っておりますので、全市的な視野に立った公正公平な第三者委員会を設置するということにしております。第三者委員会、仮称でございますが、今後10月の教育委員会から議案に出しまして、まず名称、それから委員、それから設置要綱等を決定していきたいと思っております。その中で当然教育委員会といたしましてもみんなで考えていくことにしておりまして、検討していきたいと思っております。特に住議員が言われました先にというのはなんですが、教育委員会で案はつくりたいと思います。そして、その案を第三者委員会にお示しをして、このような本筋でお願いをいたしますということでお願いしたらと思いますが、それを先にすべて公表するかどうかにつきましてはまた教育委員会の方で検討させていただいたらと思っております。
それから、どの程度、どの規模というのは、今教育委員会のほうといたしましては、中・長期的なこととできるだけ早く短期に取り組むべきと、その短期といいますのは、今考えておりますのは、小学校の場合は複式学級をなくしたいと。複式学級がある学校の中でもかなりの児童数を持っておる学校もございます。それはちょうどその学年が少なかったというので、18人が限度でございますから、そこらあたり、中には多いところもございますが、複式学級の解消とごくごく小規模校についてできるだけ早く取り組んでいきたいと。ごく小規模校といいますのは、ことし生まれている子はまだ0歳児ですが、半年ですから、まだあとわかりません。昨年度生まれた子まで計算ができますので、昨年度生まれた子が6年後に小学校に入学をいたします。そのときに、3人、4人、10人、11人という学校ができてまいります。これは複式といいますよりはもうそれも通り越しまして、今小学校の1年生と2年生2人で複式学級という学校も現在で3校ございます。これはやはり子供の将来にとっては考えてやる必要があると思っておりますので、そういうところはどうしても第三者委員会の立ち上げはややおくれますので、それまででもこういうところについては何かの方法で取り組みたいと思って今教育委員会で検討しているところでございます。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 市長。
○市長(大城一郎君) 住議員の再質問に対して答弁をさせていただきます。
まず、第1に言われました農産物の加工場についてでありますが、これは今まで市としても余り積極的には取り組んでなかったと思います。今回私も各17地区の公民館で市政懇談会を実施しておりまして、現在で15地区が終わったわけなんですが、その中でも大変この加工場については声が高いように感じております。それで、今回、先ほども申したように建設用地の確保、また施設の規模、施設の内容、そして運営主体、これをいち早く検討して、なるべく早期の段階で取り組んでいく気持ちでこの加工場については考えておりますので、どうか御理解のほどよろしくお願いします。
続きまして、イノシシ対策でございます。これも八幡浜地域のみならず、これは南予、四国全域での問題となっております。そして、今回特に八幡浜市でも声が大きいわけで、議員御指摘のとおりわさとかおり、その免許に関すること、そしてまた猟友会に関しましては、猟友会に関する新たな内規とか規定を設けなければならないかもしれませんが、できる限り市としても支援をしていきたいと考えております。
続きまして、観光農園のことについてありましたが、やはりこれも農地を貸してもらう、貸していただく、貸すほうの立場もありますし、農地を現在所持されております農家の方々との話し合いも必要かと思いますんで、そのところも踏まえて今後検討させていただきたいと思います。
続きまして、文化事業につきまして、人気アーチストを呼んできてというような形で、昔は行列ができていたというような話も聞いておりますが、ゆめみかんにおきましてはキャパシティーが決まっておりまして、やはり800程度の観客の動員が最高かと思います。それで、人気アーチストになりましたら多額の費用もかかるわけで、なかなかその現実が難しいかと思います。先ほども申しましたようにいろいろな角度から検討しまして、経済性と芸術性が両立する形で事業を実施したいと思っております。
何年か前に、私も双岩中学校の体育館で地元出身のバリトン歌手の宮本益光君が演奏とバリトンの歌を歌っていただいた記憶があります。本当に本物に触れることができて、小・中学校を初め地域の皆さん、市内の方々も見えられておりましたが、すばらしい状況だったと思います。そういった観点からも、お金に左右されずいい文化事業ができると思いますので、そういったことにつきましても議員の皆さんからも御協力をお願いしたいと思います。
以上です。
○議長(萩森良房君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) それでは続きまして、文化事業の関係で、市に寄贈された絵画とかがかなり眠っていると、それを有効に活用してはどうかというお話でした。確かに昔、城川町が城川町の庁舎がすべて美術館であるということで町長さんがすごい力を入れられて、庁舎のいろんなとこに有名な美術品が飾られていた、そんなことを記憶をしております。せっかく八幡浜市に寄贈されたいい資料がいっぱいあるんだから、それを市の庁舎にかけてはどうか、一般の方の目に触れるところに置いてはどうかと、たびたび展示するのも大変だからという御発言の趣旨だと思います。これは、1つには寄贈された方の意向がありますので、例えば市の庁舎にその絵を置いていいのかどうかということを、場合によっては美術室と違いますので傷がつくとかそういう可能性もちょっとありますので、その辺のとこを踏まえて、寄贈していただいた方にも当たって、それは可能かどうか検討してみたいと思います。
以上です。
○議長(萩森良房君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(大本孝志君) 民俗資料室等のたくさんの資料を市民の目に触れるようにいろんな工夫はできないのかという御質問でございます。言われるとおり、先ほども申しましたけれども、たくさんの資料が民俗資料室に、今のところごっちゃになっているような現状でございます。
したがいまして、職員1人でなかなか進捗率は悪いのでございますけれども、保存資料の的確なデータベース化というのをまずは行ってまいって、その後でどのような展示ができるのかというのを考えて、市民の目に触れるような活動を続けていきたいと思います。
また、毎年歴史文化探検という事業をやっておりまして、地域の古書、古文書なんかを地域の方々の興味のある方々、参加していただいた方に見ていただいたりというような関係で、あの中にある資料等についても触れていただく機会等もつくっております。そのような中で、また御協力を得ていただける人ができたりとかというな関係もつくっていきたいと思っておりますので、御理解をいただいたらと思っております。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 住 和信君。
○住 和信君 再々質問させていただきます。
先ほどの民俗資料と文化のいろんな絵画とかの展示の問題でございますが、特に民俗資料については、職員の方が1人だからとてもやれないというような今の課長の答弁でございましたが、私は考え方としてはやはりいろんな方に、例えば地域にそういう興味のある方、そしてまたいろんな団体に御協力を得ながら、そういう方らと一緒になって展示とかいろんなものについてやっていく必要があると思うんですよ。1人の職員がいろんなことについて全部やるから無理がいくのであって、いろんな好きな方がいっぱいおられるわけですから、そういう方々に御協力を得ながら今後やっていただきたい。
私も再々顔を出させていただいておりますので、見よったら、職員の方だけがいろんな文化事業について一生懸命やっておると、それでは無理がいく、それは何人人がおっても無理な話なんですから、そこはいろんな文化団体とかいろんな歴史団体とか、そういうのがいっぱいありますから、そういう方々を利用したらと言うたら言葉は語弊がありますが、御協力を得ながら一緒になって八幡浜の文化の発展に寄与していただくのが私はいいんではないかと思うわけですので、ぜひそこんとこをもう一回、いろんなところで検討をしながらやっていただきたいと思います。
終わります。
○議長(萩森良房君) 次、岩田功次君。
〔岩田功次君登壇〕
○岩田功次君 皆様、新人議員も2年目になりました。今回も相変わらずの下手なしゃべりで難しいことを言いますが、どうか御理解をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
では初めに、大綱4の港開発関連から港振興ビジョン、港の空間デザインについて、今言っておかないとまたおかしくなりそうな様子なので、一言提言をいたします。
更地で建物がない状態だからこそ見えてくるものがあります。埋立地に行かれた方はもう感じていらっしゃると思いますが、どうでしょうか。それは、日本一のミカン、日の丸ミカンの権現山です。八幡浜で最高の景色、最高のミカン山の見える施設でミカンを売る。空間デザインコンセプトも当然権現山の見える場所がよいと思います。建物、サイン等のこれからつくり出すデザインも大切ですが、あの埋立地に既にある景観は一番大切なことなのです。お金もかかりません。YGP関係者が頑張って製作したかまぼこカーテン、あのかまぼこカーテンも背景が権現山だとすてきな八幡浜のアートになっております。ここまでは皆様もわかっているし、わざわざ確認も要らないことだと思いますが、どうでしょうか。皆さんわかっていらっしゃるそうで。
そこで、提言は、八幡浜の振興ビジョンの設計の段階からお客様の目線に権現山が見えるように設計するということです。建物の影は仕方がありませんが、建物の窓とか通路、建物と建物のすき間、土間、そして広場の芝生の上など人の動線上からの権化山の視界の確保が重要なポイントとなるのです。残念ながら、先行している緑地計画では樹木の配置が問題で、大部分の場所で権現山を隠してしまう、隠してしまうおそれがあります。ここで修正を要求するものであります。何であの場所に大量の樹木の計画をつくったのか理解できない、芝生と数本の樹木で十分であるのであります。
続きまして、大綱1、イノシシによる被害は大変な状況ですが、被害状況、イノシシの駆除状況、イノシシ対策の現状の動き、将来の対策計画を具体的にどうなのかお聞かせください。
私は昨年から八幡浜じゅうでいろいろな山を歩き回っております。ほとんどの山で獣道がたくさんあり、近所のお百姓さんは嘆いております。新しいに野菜を売る港の場所ができても、イノシシのえさをつくるような状況である。どうにかしたいところであります。
大綱2、今度は海です。魚がとれない、海が変わったと漁師さんも困っています。ことしの夏の穴井地区での海水温は29度以上でした。海の環境、漁業資源について心配です。
そこで、現在の海環境調査状況を具体的にお聞かせください。漁業資源の保全活動も具体的にお聞かせください。将来、魚がとれなくて新しい市場の運営も漁業関係者の生活も大変にならないように、どうにかしてください。
大綱3、公共関連の公共工事の発注について、同僚議員さんもしきりに言っておられますが、私もいろいろな市民の方からどうにかしてよっていろいろ言われます。市役所の仕事は全部市内の業者に発注できないのか、そんなことはできないのはようくわかっています。ほやけど、何でもいいから市内の業者を生かすように考えられないか。私も皆さんも給与は税金です。市税を納めているのは市内の市民、業者様なのです。市発注の公共工事、物品購入等、市内の業者と市外業者の割合を具体的にお聞かせください。
あと大きな事業がありましたが、し尿運搬船の入札方法、業者の選定方法等具体的にお聞かせください。
大綱4、最後になりますが、八幡浜都市計画課の設立と港関連であります。
現在の市役所の組織を見てみると、政策推進課の負担が大き過ぎるのではないかと思われます。本当は人材の問題が一番大きいと思うのですが、今の体制では長期の計画、全体計画は難しい。副市長さんや政策推進課課長さんが幾ら優秀でも時が足りない。港湾振興ビジョンは、本来なら都市計画課がする仕事であり、港全体のもっと大きな長期港計画になるのです。例えば立体駐車場も含め横の土地利用計画とか倉庫利用計画、高度衛生化の市場、観光魚市場、物産館、農作物の加工場、フェリー関係施設、出島の利用計画、海岸道路の整備、栗野浦、須田の埋立地の利用計画、津波防災対策、緑地の整備等々、港の計画だけでも大変な作業になります。市役所の技術蓄積になるように早急に都市計画課の設立を要望いたします。
今たくさん述べましたが、実は港以外の大きなプロジェクトもあります。新築の市立病院とその周辺開発、道路計画、景観計画、上水道ビジョン、異常気象による災害対策、地球温暖化対策、緑地、緑のダム計画、生物多様性対策など長期にわたる事業を行う仕組みが今必要です。理事者の前向きな、明快な回答を求めます。
○議長(萩森良房君) 市長。
○市長(大城一郎君) 岩田議員御質問の大綱1、農業関連について、農業のイノシシによる被害についてお答えをいたします。
イノシシによる農業への被害は、平成20年度はミカンで1.5ヘクタール、10トン、250万円、平成21年度は2.5ヘクタール、15トンで400万円を県に報告しておりますが、これがすべてではないと考えています。また、今年度はさらに拡大すると懸念をいたしております。
イノシシの駆除については猟友会にお願いし、各支部単位を原則として駆除に努めていただいております。今年度から駆除補助制度をスタートいたしました。期間が終了し、報告いただいた駆除頭数は、8月末で21年度は30頭、今年度は87頭となっております。ただ、猟友会の会員は140名で、支部によりばらつきはありますが、平均20名で駆除に取り組んでいただいております。会員の高齢化も進んでおり、今後会員の増員、育成が必要となっています。
被害防止対策については、鉄筋さく、電気さくの設置に今議会でも補助金を計上させていただいており、今後とも国、県の助成を受けながら継続していきたいと思います。ただ、防護さくの設置には限界もあり、新たな対策を研究してまいりたいと考えております。
今後の対策計画については、住議員の御質問にお答えをいたしましたように、鳥獣被害防止対策協議会を設置するなどでき得る限りの対策を市としても講じてまいりたいと考えております。
その他の質問に関しましては、副市長並びに各担当課長より答弁をさせます。
○議長(萩森良房君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) それでは、岩田議員御質問のうち最後のところ、大綱4、八幡浜都市計画課、これの設立と港湾開発関連についてお答えしたいと思います。
現在八幡浜市においては、都市計画業務については建設課都市計画係で事務を扱っておりますが、岩田議員の考えておられる都市計画については、単に道路や建物などの都市計画だけでなく、八幡浜市全体としての建設、港湾、水道、下水道、農林、商工観光も含めた長期的なビジョンとしての都市計画担当課、こういったものを設置すればどうかというふうにお聞きをしました。
現在八幡浜より大きい松山市など人口の規模の大きいところでは、例えば部長制というなものを導入しまして、都市整備部というそういう組織の中に、都市政策課、道路建設課、公園緑地課、総合交通課、例えば空港とか港湾課とか、そういったような関係のセクションを集めて、その部長のレベルである程度の意思決定と調整を行っている、そういう状況があります。ただし、八幡浜市は以前部長制をやっておりましたけれども、現在はこれを廃止をしております。だから、そういう調整は現在そういう部の形ではできないという状況であります。
八幡浜市の長期的なビジョンを策定し、事業を実施していくことは非常に大切なことであると思います。特に港湾事業のような大型プロジェクトを行う場合において、御指摘のように単に水産港湾課のみで事業を行うのではなく、各課との連携や総合的な計画についての調整を行う必要があります。今のところは政策推進課の中に港湾振興の担当として係を設置しているところであります。今のところ、本来の事務量から判断して同規模程度の他市同様独立した都市計画課の設置ということは、行政改革を進めている関係上困難ではないかと考えます。今後も必要な場合は関係各課が協議、調査しながら、幅広い意見を庁内で集めて大規模なプロジェクトなどに対応していきたいと、そういうふうに考えております。
以上です。
○議長(萩森良房君) 水産港湾課長。
○水産港湾課長(大西 力君) 岩田議員御質問の大綱2、漁業関連についての1、現在の海環境調査状況についてお答えします。
海環境調査としては、八幡浜沿岸の養殖漁業海域10カ所において、八幡浜漁業協同組合が年2回、海水温、溶存酸素、硫化物の項目を検査し、養殖魚への影響調査をしております。また、愛媛県農林水産研究所水産研究センターでは、水産試験船よしゅうによる海洋観測を豊後水道29定点、伊予灘17定点、燧灘26定点で毎月1回定期的に実施しており、水温、塩分、透明度、栄養塩、クロロフィルa量、魚卵稚仔などを測定し、海が今どういう状況にあるかを把握しております。
さて、市では現在八幡浜水産振興基本計画の策定作業を進めているところですが、今後の水産振興施策を検討する上で近年の漁獲量の減少要因をきちんと認識することが重要であると考えております。そこで、海水温など海洋環境の変化が水産資源に与える影響を知るために、10月8日に予定しております水産振興基本計画策定検討委員会では、水産研究センターから研究員の先生をお招きし、水温と資源をテーマに御講演いただくことにしておりまして、分析結果や見解などを計画に生かしたいと思っております。
次に、2点目、漁業資源の保全活動についてお答えいたします。
漁業資源の保全に関するものとして、まず資源管理の分野では漁業許可や漁業権制度による参入規制や禁漁期、禁漁区など法令上の規制が設けられております。また、資源保護の分野においては緊急に資源の回復が必要な魚種や漁業種類について、資源回復計画の作成が推進されており、当市に関係するところでは、平成14年4月にサワラ瀬戸内海系群資源回復計画による休漁措置及び網目規制が設けられており、またマコガレイの産卵場として知られる保内町沖の通称ほぼろ瀬を対象とした愛媛県伊予灘マコガレイ資源回復計画が平成18年3月に定められ、休漁規制と親魚の放流を行っております。資源の育成というところでは、愛媛県栽培漁業推進基本計画に基づき財団法人愛媛県栽培漁業基金が稚魚の放流に取り組んでおります。平成21年度実績で、八幡浜沿岸では、クルマエビ6万尾、ヒラメ5万尾、マダイ6,000尾、キジハタ3,000尾が放流されております。
市としての取り組みとしては、大島漁業集落が離島漁業再生支援交付金を活用し、協定漁業者が共同で海岸清掃や漁場の密漁監視、藻場を荒らすガンガゼウニの駆除、アカウニ、アワビ、サザエなどの種苗放流などに取り組み、近年大島漁港では採貝藻漁業を中心に水揚げ量が増加しており、成果を上げております。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 監理開発課長。
○監理開発課長(中岡 勲君) 岩田議員御質問の大綱3、公共工事関連についてお答えいたします。
まず1点目、市発注工事の公共工事、物品納入等の市内業者、市外業者の割合についてへ御回答いたします。
公共工事並びに物品の納入等の指名業者の選定につきましては、競争性、透明性の確保を図ることが必要であり、建設業法や地方自治法、契約関係法令に基づきまして実施しております。地元企業の地域貢献、地場産業の活性、地域経済対策等の観点から、地元にできるものはできるだけ地元業者を指名することといたしております。
平成22年8月31日現在の具体的な実績でございますが、土木、建築、電気など工事関係94件のうち、測量、設計の12件を除いた建設工事84件につきましては、港湾関係、舗装関係を除くすべての入札につきまして市内業者を指名しております。次に、測量設計につきましては、市内業者で可能なもの1件について地元業者を指名いたしましたが、その他11件につきましては、耐震設計等のコンサルタント業務について市内に実施可能な業者がない関係から市外業者を指名しております。次に、物品管理委託などでございますが、42件のうち19件については地元業者を指名いたしました。ただし、特殊医療機器や消防自動車、水質検査、ソフトウエア更新など地元業者で対応できない業務などにつきましての23件につきましては市外業者を指名いたしました。
次に、御質問の2点目でございますが、大島し尿運搬船の入札方法、業者選定方法などについてお答えをいたします。
この入札につきましては、平成22年6月24日、5業者による指名競争入札を行い、宇和島市の愛媛プラスチック造船株式会社が2,474万8,500円で落札いたしました。指名業者につきましては、平成22年6月3日に開催いたしました市競争参加資格審査会で決定したものです。選定条件といたしましては、造船法または小型船舶造船業法による南予地区の許可造船所、登録造船所のうち、メンテナンスの関係から愛南町の業者を除いたFRP船の建造実績のある市外業者と建造実施可能な市内業者を選定いたしました。指名業者といたしましては、八幡浜市内の株式会社栗之浦ドック、木村造船所有限会社の2社と宇和島市の松田造船有限会社、有限会社仲川造船所、愛媛プラスチック造船株式会社の5社であります。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 岩田功次君。
○岩田功次君 緑地計画の修正を求めるっていうふうなやつは回答はどうでしょうか。
○議長(萩森良房君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 失礼をいたしました。お話の趣旨の中で御提言ということでありましたので、そういう御提言ということで受け取って答弁の必要のないものと判断をしておりました。
緑地に木を植えるということにつきましては、いろんな民間団体とも相談しながら作業を進めているところであります。岩田議員は権現山が木を植えると見えなくなったと、それではいけないのではないかというお話でした。ただし、これはいろんな意見がありまして、例えば木漏れ日の中から見える緑の権現山、それもきれいではないかと、そういうこともあります。また、木そのものが権現山が見えなくなるほどそんな高くなるようなものでないというふうに承知しておりますので、これはちょっと見解の相違もあろうかと思いますけれども、ある程度の植栽は逆に必要ではないかというふうに思っております。
以上です。
○議長(萩森良房君) 岩田功次君。
○岩田功次君 それでは、再質問させていただきます。
まず、イノシシの話であります。
現在八幡浜の山の中に10カ所、センサーカメラを取りつけて大型哺乳類の調査をしております。特にイノシシの問題が大きゅうございますので、イノシシをターゲットにして調べております。それも、1つのところは地区にお願いしましてわなでイノシシを駆除している場所でございます。そしてもう一つは、ハンターの方にお願いして撃ってる箇所、あと何もしてない場所でございます。調べておりますと、山じゅうがまさに獣道の状態に化しているところなんですが、わなを使って駆除してる場所は見るからにイノシシがいない状態になっております。これはすごい効果的でありますので、これからの対策に生かしていただいたらと思います。引き続き駆除に関しては、自分たちのデータも取り寄せておりますので、協力し合いながらできると思います。
で、大変な問題が見えてきました。実はイノシシは口蹄疫にかからないとかっていう、これはあいまいなことを言う人がいるんですけど、確認もできずにわからないところであります。ところが、実はこのあたりのDNAを調べてる調査があります、県のほうの調査なんですが、四国全体で189個体のDNAを調べた。その中で48個体が愛媛県の個体、その中でも3個体、大洲市と八幡浜市でつかまったイノシシのDNAの中にヨーロッパ家畜豚のDNAがある。DNAの話をするとややこしくなるんですけど、E33というタイプで、簡単に言うと雌豚、雌の家畜豚に雄のイノシシが起源となって生息し始めておる。これが実は八幡浜、大洲周辺だけで見つかっている。ヨーロッパ豚、まさに家畜豚だと口蹄疫にかかるのではないかなと心配するところでありますが、どのような考えか、お聞かせください。
入札に関しましては、残念な話ですが、もうできる限り八幡浜の業者にしていただきたいなっていうふうなことで考えられているようなので、継続してお願いしたいところであります。
入札業者は3社いなければ入札にならないっていうのもよくわかっています。地元の業者が2社ありながら宇和島の業者が船の工事をとったって、なかなか寂しいことですが、もう仕方のないことであります。
樹木の話、済みません、樹木の話をもう一度。実は40メートルしか離れてないところに3メートル、4メートルの木が立つ。人間の目線は1メートル50です。もうほとんどが半分以上が木で隠れてしまう。樹木を植えるのはいいのですが、意識して計画していただくっていうふうなことをお願いしたいのであります。
イノシシに関しての質問は再質問です。よろしくお願いします。あとはいいです。
○議長(萩森良房君) 農林課長。
○農林課長(二宮嘉彦君) 再質問にお答えいたします。
大型動物の調査については、具申をいただいてありがたく思っております。そこら辺のデータは御報告も多少いただいておりますので、今後のイノシシ対策について検討をする材料にさせていただければありがたいと思っております。
口蹄疫の関係につきましては、宮崎で発生したときにイノシシへの感染についてかなり警戒をしたことがございまして、実は八幡浜市の畜産農家からも口蹄疫が出たんでイノシシ対策ということで、畜舎の周辺について重点的に駆除をしていただけないだろうかということで猟友会のほうにもお願いした経緯がございまして、必ずしもかからないというふうな話を信じているわけではございませんので、今後とも駆除については努めてまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(萩森良房君) 岩田功次君。
○岩田功次君 済みません。引き続きよろしくお願いします。
イノシシの駆除に対する対策本部っていうのをつくられるって言っていましたが、まさにそれを本気でやっていただきたい。イノシシの担当係長ぐらいでは、山の状況は本当にひどい、市長が本部長となるような組織で、地域の方にも協力をいただき、そのイノブタの駆除を本当に要求するのであります。この問題は人為的な要素を含んだ人災です。そのイノブタを逃がしたのが原因であります。生物多様性の面からも生態系破壊の様相であります。あの恐ろしい口蹄疫の問題も本当にあります。どうしますかっていうふうなことをもう一度伺って、おしまいにします。
○議長(萩森良房君) 市長。
○市長(大城一郎君) ありがとうございます。
イノシシに関しては、これは本当に市民の方々の強い要望があるわけでございまして、市としても今までの動きが遅かった、協議会を立ち上げるのも遅かったというのも本当に事実であろうと思います。来年は、来年になるんですが、本当に当初予算でイノシシ対策ということで実行してまいりたいと思います。
○議長(萩森良房君) 休憩いたします。
午後 1時58分 休憩
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午後 2時15分 再開
○議長(萩森良房君) 再開いたします。
樋田 都君。
〔樋田 都君登壇〕
○樋田 都君 本日の一般質問通告者最後になると思いますが、よろしくお願い申し上げます。なるであろうと思われます樋田 都でございます。
私は、通告書に従いまして、大綱3点につきましてお伺いいたします。市長並びに関係理事者の明快な答弁をお願いいたします。
大綱1、地域における高齢者福祉サービスについてであります。
現在、八幡浜市の総人口の3分の1が65歳以上の高齢者であり、そのうちの2分の1強が75歳以上の後期高齢者であります。昨年の9月議会の一般質問でも取り上げさせていただき、集落ごとの住民と連携し、高齢者の触れ合いの場づくりとしてのサロン活動の説明をいただきました。早速私の地元で、農休日を利用し、いきいき健康教室を開催し、楽しく昼食を囲み、その後グループに分かれ、今一番何を望んでますかを自由に話し合っていただきました。
その結果、家族への気遣いのない交通の便が欲しいとの要望が強く、利用しているタクシーの金額や月の利用状況を踏まえた最低限度の回数などを話し合い、ことしの6月より料金1回500円、月2回の外出便であるおとめタクシーと名づけた発起人7名の乗り合いタクシーを民間タクシー会社の協力を得て行っています。この活動を社会実験と言わせていただくならば、山間部が多く、中心市街地から遠く、バス路線の廃止地域には一番必要とされ、そして心から喜ばれる高齢者への福祉サービスではないでしょうか。
それでは、高齢者外出支援について質問させていただきます。
新居浜市では、バス路線のない地域に路線バスとタクシーの両方の特徴を備えた公共交通システム、ディマンドタクシーを導入することを決め、来年の1月から試験運行を始めることになりました。県内では四国中央市が既に導入されています。新居浜市は9月議会で補正予算案としておよそ636万円を盛り込む予定で、実施主体となる市地域公共交通活性化協議会への負担金として計上され、公共交通を確保し、市民の利便性を向上させたいと取り組んでおられます。
八幡浜市では、高齢者福祉タクシー利用助成金として1,425万6,000円の予算計上がされ、6月現在1,261名に対し年間一律1万3,200円の支援アップを行い、チケット利用率は7割程度とお聞きいたしました。この事業は、対象者に条件があり、満たしている方のみの支援であります。しかし、対象者は今後年々増加していくに違いないと思われます。八幡浜市ものんびり和気あいあいの予約型乗り合いタクシー、ディマンドタクシーの運行の検討に取り組むべきと考えますが、お伺いいたします。
大綱2、子育て支援と保育サービスについてであります。
ことしの3月、子どもも親も地域もみんなが輝きあう八幡浜を理念に次世代育成支援地域行動計画後期計画がまとめられました。この計画の基本目標の一つとして、子育てを応援する子育てサービスの充実したまちと定義し、すべての子育て家庭が子供を安心して産み育てることができるよう、必要な保育サービスや相談、情報提供サービスなどのさまざまな子育て支援サービスを充実した地域が積極的に子育てができる環境づくりを推進する目標を掲げています。
近年のライフスタイルの多様化に伴い女性の就業率が拡大し、共働きの家庭が増加しており、さまざまな就労形態に対応できる柔軟な保育サービスが求められています。現在、通常保育事業は15カ所であり、10名を切っている保育所は3カ所となり、入所児童数が減少しているものの、入所希望者の待機はなく、ニーズは100%に満たしていることには感謝しなくてはなりません。
しかし、21年度末の入所児童者数に対しての職員数の状況を見るとき、再編計画を立てる必要があるのではないかと思われます。施設の老朽化や保護者の送迎車両の駐車場問題など、統合や建てかえの必要をも求められてきます。
昨年の新型インフルエンザが猛威を振るい、多くの子供たちは体力を奪われ、また入院を余儀なくされ、親たちは心も体も消耗し、仕事の板挟みに途方に暮れていた現実を目の当たりにしたとき、病児・病後児保育室があればどれだけ負担から解消できたことかと痛感させられました。また、先月、1年越しではありましたが、看護師1名の確保が実り、市立病院で楽しく仕事をしているようですが、子供の病気への不安が心細く見え隠れしています。共働きで子育てをした私も、働きたいために預けたはずが、発熱や体調不良で迎えに来るようにと連絡があり、困り果てたありさまは忘れることのできない事実です。だからこそ、出生数の減少は安心してできる子育て支援を待っています。次の世代を担う八幡浜市の後継者のニーズに対応する保育サービスの確保に病児・病後児保育室の設置はどうか、お伺いいたします。
大綱3、市民の参画と活動支援についてであります。
価値観やライフスタイルの多様化、行政の守備範囲の相対的縮小などにより従来の行政主導のまちづくりの仕組みは限界に来ており、行政だけでは解決できない多種多様な要望に対応するため、これからのまちづくりは市民と行政がともに学習し合い、話し合い、明確な将来目標を共有していくことが大切であり、施策の計画段階から市民参画や市民との対話が必要であります。このたびの市政懇談会の実施は、市民目線で地域の特徴が見える大切で意義ある取り組みであると思われます。小さな声に寄り添い、いろんな角度からの意見に大いに答えていただきたいものです。
それでは、市民が行事やイベントの企画や運営に積極的に参画を図るための活動支援について質問させていただきます。
まず1つは、目安箱の設置であります。
市民は血税である税金がどのように使われ、どのように自分たちに返っているのか、ガラス張りの姿を待っておられます。声のキャッチボールのためにも設置の実施や設置の場所を大いに検討していただき、また回答の迅速さや方法も市民から答えをいただいてほしいと思いますが、いかがでしょうか。
2つ目は、イベントの必要性であります。
晴れやかに装って旅立つ日を迎える成人式から秋のてやてや踊りまでの1年間には数々のイベントが繰り広げられています。特に真夏の祭典である花火大会や女子大学生のソフトボール大会、てやてやウエーブと、ことしは猛暑の中、ボランティアの市民の皆さんと市の職員の皆さんの活躍には心からの感謝であります。八幡浜市のマンパワーを感じ、どれをとっても継続していかなければならないイベントになっています。それに、ことしは日大生のかまぼこカーテンが完成し、アートのまち八幡浜をアピールしてくれました。この製作をいかに我が町のものにしていくかは重大責任です。寂しくたたずますことのなく、市民からのアイデアをいただき、大切に守っていかなければならないと思いますが、いかがでしょうか。
3つ目は、全国初の港弁への協力であります。
八幡浜港みなとまちづくり協議会のワーキンググループの有志がハモを主役とした港弁、試作弁当に取り組んでいます。これは今秋の11月、八幡浜市で開催される第6回みなとまちづくり研究会行事で、全国40港から来浜する参加者に披露し、その後市民から全国へとつないで、八幡浜の味を普及していこうと挑戦しているものです。今月の末には第1号が完成します。市長を初め職員の皆さんの協力を得て試食をしていただき、アンケートで改良を求めていきたいと思いますので、御協力のほどよろしくお願い申し上げます。
これをもちまして私の一般質問とさせていただきます。
○議長(萩森良房君) 市長。
○市長(大城一郎君) 樋田議員御質問の大綱2、子育て支援と保育サービスについてお答えをいたします。
樋田議員も御承知のように、子どもも親も地域もみんなが輝きあう八幡浜プランを基本理念として八幡浜市次世代育成支援地域行動計画後期計画が本年3月に策定されたところであります。この行動計画の基本目標として、子育てを応援する子育てサービスの充実したまちなど7つの基本目標を掲げております。近年は女性の社会進出に伴い共稼ぎの世帯が増加傾向にあることからも、この計画の目標達成のため、保護者のニーズに対応した多様な保育サービスの提供の推進が求められております。
議員御提案の病児・病後児保育室でございますが、県内でも松山市など実施している市町もありますが、ほとんどが小児科医などの病院で実施しているものでございます。元来、保育所は健康な子供を預かる形態であり、またこの事業の実施には実施する場所や看護師、提携する病院などの確保が必要となり、現時点ではなかなか大変ではないかと考えております。
しかしながら、保育中の児童が発熱など体調不良となった場合、勤務中の保護者にとってすぐに迎えに行くのが困難であるとの声も承知をしております。このような場合に、保育所において、保護者が迎えに来るまでの間、看護師等が医務室で緊急に対応するといった体調不良型の病児・病後児保育事業の実施も含め、今後他市町の事例などを参考にして検討していきたいと考えておりますので、御理解のほどお願いをいたします。
その他の質問に対しましては、副市長並びに担当課長から答弁をさせます。
○議長(萩森良房君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) それでは、樋田議員御質問のうち、大綱3の3、全国初の港弁への協力についての項についてお答えをします。
7月20日に八幡浜港みなとまちづくり協議会総会に私もお招きをいただき、ワーキンググループ有志で全国初の港弁を開発し、来る11月13日、14日の両日、当市で開催されます、先ほどお話しの第6回みなとまちづくり研究会において全国発信していくという計画をその場でお聞きをしました。ボランティアで集まった有志の皆さんが研究と試行錯誤を重ねて八幡浜市の特産品を全国に紹介していこうという姿勢には頭が下がる思いであります。
また、先日は港弁の第一弾として魚市場に揚がるハモを主役にしたものになると、そういう新聞報道がありました。八幡浜漁港はハモの水揚げでは全国屈指の量を誇り、主に京阪神へ活魚として出荷される一方、活魚が鮮魚になると取引がやや安くなってしまう場合があると、そういうふうに聞いております。今回の取り組みによってハモに注目が集まり、地域における消費拡大にもつながれば一石二鳥であると思っております。今お話のありました試食とアンケート調査、ぜひ御協力をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをします。
○議長(萩森良房君) 政策推進課長。
○政策推進課長(中榮忠敏君) 樋田議員の大綱1、地域における高齢者福祉サービスについてのうち、ディマンドタクシーの運行の検討についてお答えをいたします。
樋田議員の御尽力により運行されていると聞いておりますおとめタクシーにつきましては、バス路線が廃止された地区における、高齢者、交通弱者の移動手段を確保する一つの方法として市としても注視をしているところでございます。
御承知のとおり、マイカーの普及や過疎化に伴う利用者の減少などによりバス路線が全国で相次いで廃止となり、全国の自治体においては、市営バスあるいは福祉有償バスなどさまざまな取り組みがなされているところであります。また、県内におきましても、四国中央市、伊方町で導入済みでございまして、さらに新居浜市におきましても来年度からディマンドタクシーの導入を目指した動きがあるなど、公共交通機関がなくなった地区における地域住民の移動手段を確保するため、さまざまな取り組みがなされております。
樋田議員から御提案をいただきましたディマンドタクシーにつきましては、その利便性の高さから幅広い住民ニーズに対応可能なシステムとして、福祉の向上、住民生活の質の向上に有効であると認識をしております。御承知のとおり、本市日土地区では平成20年6月からNPO法人にこにこ日土により過疎地有償運送事業に取り組んでおられます。この地域住民が直面している危機を乗り越えようとNPO法人を立ち上げ、交通空白地区における地域住民の移動手段を確保する取り組みは、全国的に見ましても先例的な事例であるとともに、住民との協働が図られ、地域の活性化や自立効果が期待できるモデル的な事業であると認識をしております。
今後も高齢化が進む中で高齢者の移動手段を確保することは重要な行政課題であり、ディマンドタクシーの導入等につきましても潜在的な需要や将来の需要予測等に加え、国、県の支援などについても的確にとらえ、今後本市における公共交通体系の総合的な研究を行う中で調査検討してまいりたいと考えております。
続きまして、大綱3、市民の参画と活動支援についての1点目、目安箱の設置についてお答えをいたします。
目安箱につきましては、7月1日から始めました市政懇談会を契機に、市民の皆様方の率直なお気持ち、お考えを把握する手段の一つとして設置をしたものでございます。広報等でもお知らせをしておりますが、現在17地区公民館と中央公民館の計18カ所に設置をいたしております。議員の御指摘もございました設置の場所につきましては、目安箱設置の試みがまだスタートしたばかりでございますので、今後の利用状況等も踏まえながら十分検討を加えてまいりたいというふうに思っております。
また、回答の迅速さや方法についてでございますが、各担当課での検討、回答とある程度の時間は必要かと思いますが、基本的には住所、氏名がはっきりしておられる要望等につきましては、本人あて、できるだけ迅速に回答をし、また無記名の要望、提言等も含め、ある程度まとめた形で広報等でお知らせする方法をとるなど考えてまいりたいと思いますので、御理解のほどお願いをいたします。
続きまして、大綱3の2点目、イベントの必要性についてお答えをいたします。
イベントに対する市の取り組みについてでございますが、基本的な姿勢としましては、市民が熱い思いを持ってみずから発案するようなものにつきましては、要請がございましたら市としてできる限り支援をし、市民とともに汗を流し、まちづくり活動の推進、機運の盛り上がりへつなげていきたいと考えております。
かまぼこカーテン製作の取り組みもまさにこうした取り組みの一つでございますが、議員もおっしゃられましたとおり、完成とともにこれからどのように守り、活用していくかという課題が生まれたのも事実でございます。今後、かまぼこカーテンの周りには緑地公園、さらには交流拠点施設を整備してまいります。より多くの方に来ていただき、憩いのスペースとして活用していただくことに努めることはもちろんでございますが、港湾エリア一体のにぎわいにつながるようなユニークな活用策についてもぜひ検討、実施をしていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 保健センター所長。
○保健センター所長(松本常美君) 樋田議員御質問の大綱1の地域における高齢者福祉サービスについてのうち、(1)高齢者外出支援事業の利用状況についてお答えをいたします。
この事業は、広く高齢者の社会参加の促進、在宅福祉の増進に寄与することを目的に行っている事業であり、対象者は市内に住所を有する75歳以上の高齢者で、65歳以上の者のみで構成している世帯ほかの条件を満たすものとなっております。また、最近3年間の実利用人数と決算額は、平成19年度1,238名、1,093万6,000円、平成20年度は1,289名、1,173万1,000円、21年度におきましては1,299人、1,186万6,000円であり、議員御指摘のとおり年々増加している状況であります。
また、今後とも高齢者が増加していく中で対象者は年々増加していくものと思われます。今後は、御提案のディマンドタクシーを含め、高齢者の移動手段の確保についてどのような方策がふさわしいものであるか、関係課と連携して検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(萩森良房君) 樋田 都君。
○樋田 都君 明快な御答弁ありがとうございました。
答弁していただきました順番から質問させていただきますが、病児・病後児保育室の設置は大変保護者も必要としておられ、これがあればどれほどに安心して仕事に打ち込めれるかっていうことの思いを込めて質問させていただきました。今の答弁では、小児科での設置ということで聞きましたが、当市にも立派な市立病院がありますので、病院の中での設置が可能ではないかというような思いもありますが、今事務局長が手を振りました。
院内保育所のことに対しても9月に言わせていただきましたが、ぜひこの体調不良型の事業としてまずは検討していただき、発熱があるとか体調が不良ですよという子供たちからまずは受け取っていただいて、この事業として保育サービスにつなげていただきたいと思いますが、この点について病院ではだめなのか、市立病院ではだめなんだろうかということに対して、市長、よろしくお願いいたします。
それから、港弁の協力について副市長から今御協力のお気持ちを聞かせていただきました。この港弁は私たち長年の夢でありまして、この振興ビジョンができましたときに私たちのメンバーは集まりまして、何か八幡浜から発信できるものということでありましたけれども、いつの間にか発信するものが作業部会というところに行ってしまいまして、私たちのワーキンググループからのお仕事が2年ぐらい私たちがのけものになったようになっておりましたが、ワーキンググループも今回自分たちで何かを八幡浜から発信しようということでこの港弁に思いをはせております。きのう、初めてハモを使った料理を弁当箱に入れまして、それで皆さんに届けようというそのチラシを本日からつくり始めます。
こういうことで、協力を市の皆さんだけではなく警察も初め農協職員の皆さんということで頭を下げてまいりますので、まずこの試食は、先言っておかなければなりませんが、ただではありません。まずは購入していただきまして、それによってその金額が妥当なのかというようなことからアンケートに答えていただきたく思いますので、その点はよろしくお願いいたします。
そして、ディマンド型タクシーの件なんですけれども、確かにこれは私も簡単におとめタクシーを思いつきまして、そしてこんなにタクシー会社との間で乗り合いタクシーが難しいものかということに直接目の前に壁がありました。国交省の担当の方といろいろ話し合いながら、民間のタクシー会社の方と話し合いながら、今初めて6回を経験させていただきました。月に2回ということですので、二三が六ということで、きょうで7回目というようなことで始めておりますが、確かに高齢者の皆さん、おとめの皆さんは80歳に近い方ばかりですけれども、なぜこれを私がし続けたいかなと思いますと、一日も長く元気でおってほしいということと、デイサービスでもなく、老人保健施設でもなく、地元の我が家で元気に過ごしてほしいということで、1回目は病院ツアーということで病院を回っていただきます。2回目はおしゃれツアーということで、やはり女性ですので、最後までおしゃれで、そしてすてきなばあちゃんであってほしいということで、この2回を目標として1カ月動いております。今9名が頑張って活動しておりますが、もう私の手から離れたようで、お年寄り同士で何日でというような声をかけ合いながら、このおとめタクシーに乗って元気に帰ってきていただいてます。
何が一番私のネックかといいますと、この私のやっている事業が灰色であるということです。国の制度の中にこの乗り合いタクシーがどんなに難しいことであるかということを本当今回つくづく勉強させていただきながら、今回国交省も、もう停留所も要らないし、今のように料金をタクシーにつけて走ればいいというようなことで少し緩和措置をいただきながら、私の胸の中も黒かったのが灰色になったような状態ですので、やっぱりディマンドタクシーはお年寄りの人の皆さんの心から願っている思いでございます。
今説明があったように、にこにこ日土のように日土の皆さんが立ち上がって、あの広範囲の日土の中でこれをやられたことということは大変すばらしいことですけれども、八幡浜市にはまだまだ深い山の中があります。やはり病院に行きたい、そして買い物に行きたい、そういう皆さんの声をやっぱりつなげるためにも、このディマンド型の乗り合いのタクシーでやってほしい。
そしてまた、センター長から言われたように、今支援として1人に1万3,200円で1回550円のチケットが福祉タクシーとして75歳以上や、そして65歳以上の世帯にということで今配られておられるようですけれども、このディマンド型にすれば、お金は結局その大勢の中から使っていく今の結果とすると1,200万円ぐらいのお金からまた違った形のお金が流れていくし、ただではないということですので、乗られる方も300円なり500円なりという金額を自分で出していかれるのではないだろうかと思いますので、支援されている福祉タクシーとともども両方で走っていただく、検討していただく、そういうようなことをぜひとも前向きに、そして私もともに入れていただいて、これだけは私の始めたことですので、最後までやり遂げたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
それから、目安箱の設置ですけれども、私も13日の日に千丈公民館の市政懇談会に行かせていただいたときに、机の端に目安箱というのを見させていただいたときに、目安箱はこれででき上がったのかなって、ここに置いてあるのやからもう私の一般質問から少しと思いよったんですけれども、私も市民の皆さんから私たちの声が聞こえないと言われて目安箱のことを伝えていただいておりましたので、このことを再度、つくっておられる市長さんには大変失礼ですけれども、もう一度質問ということにさせていただきましたが、確かにキャッチボールは素早くキャッチボールで返してあげていただかなければ目安箱にも目安箱の意味がなくなると思いますので、市民の皆様が待っておられるその体制づくりの中でしっかりとした答えを返してあげてください。これは本当に要望させていただきます。
それから、イベントの必要性のお答えもいただきました。確かにイベントは最高の市民の盛り上がりであり、夏の風物詩も待っておられます。こういうイベントは皆さんの力で、市民のボランティアや職員の皆様で一生懸命つくり上げた姿を今回私も見させていただきました。このイベントをなくしては八幡浜市のやはり市民の姿は活性化できないんではないかなと思っております。
もう一つ、ここで質問させて、提案型ですけれども言わせていただければ、花火大会の今回開放しました、市民に見ていただきましたあの広い土地の一角に、やはり寄附をしていただきました皆さんも御招待していただいたら今までにないお返しができるのではないかなと思いますので、来年そういうことを踏まえながら、寄附していただいておられる皆さんにもその一席でも御招待の席があればどうでしょうかねと思いますので、提案しておきます。
以上、質問と提案とでございますが、よろしくお願いいたします。
○議長(萩森良房君) 市長。
○市長(大城一郎君) 樋田議員の再質問に対してお答えをいたします。
病児・病後児保育の確保ということで強く御要望がありました。現在、市立病院でというような話があったわけなんですが、市立病院で院内託児所の計画を進めております。それと同時に、市立病院内で病児・病後児保育をやったらどうかというようなことも考えてみました。そして、今後看護師の現在の状況を踏まえながらこれは十分に可能かどうか今調査中ですが、病院のほうとも連携をとって検討をさせていただきます。
それと同時に、市内のその他の小児科に対しましてもお声がけをさせていただきまして、市のほうからも病児・病後児保育に興味を持たれている小児科の方々に対しまして働きかけをしていきたいと思いますので、どうか御理解のほどよろしくお願いします。
○議長(萩森良房君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) それでは、樋田議員再質問のうち、港弁の部分についてまずお答えをさせていただきます。
港弁につきましては、ハモということですけれども、これ非常においしいものでありまして、私の前の職場にもそのファンがおりまして、愛媛県の中では八幡浜のものが一番おいしいということで、私も時々送らされるというなこともあります。非常に評判がいいという状況であります。
今お話の中で有料ということでありましたけれども、ハモというのは普通京都、大阪へ行けば非常な高級料理で何万円もするというふうなことも聞いたことがあります。ぜひこのくらいの値段で八幡浜では食べれるんかということが発信できれば、またそれなりの価値が出てくると思いますので、有料でありましてもぜひ御協力をさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
それから、ディマンドタクシー、今実際やられて非常に御苦労されているというお話でした。高齢者の移動手段の確保につきましては、目安箱とか市政懇談会でいろんな御意見をいただいております。地区のほうからもぜひしてほしいという意見、いろんな形でいただくことがあります。今は高齢者外出支援事業一本ですけれども、今言われたように、これ両立させて何かうまいことできないかなと。
ただ、ディマンドタクシーを市が100%かぶる形じゃなしに、地域の活力をいただいて、そのような中で市が何らかの形で支援、お金も含めて支援させていただく、国の支援も取りつけるとか、そういう形で実現できれば一番いいかなと思いますので、これも何とか実現したいと思っております。
以上です。
(樋田 都君「ありません。以上です」と呼ぶ)
○議長(萩森良房君) 本日の一般質問はこの程度にとどめます。
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○議長(萩森良房君) これにて本日の会議を閉じます。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
明17日は午前10時から会議を開き、引き続き一般質問を行います。
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○議長(萩森良房君) 本日はこれにて散会いたします。
午後 2時51分 散会