平成23年八幡浜市議会9月定例会会議録第1号

公開日 2014年09月24日

 

議事日程 第1

平成2396() 午前10時開議

1

会議録署名議員の指名

2

会期の決定

3

市立八幡浜総合病院建設特別委員長報告

       (質疑)

4

報告第16号 平成22年度八幡浜市健全化判断比率及び資金不足比率の報告について

認定第 1号 平成22年度八幡浜市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第 2号 平成22年度八幡浜市水道事業会計決算の認定について

認定第 3号 平成22年度市立八幡浜総合病院事業会計決算の認定について

諮問第 3号 人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについて

議案第60号 八幡浜市公共下水道八幡浜浄化センターの建設(水処理再構築)工事委託に関する協定について

議案第61号 八幡浜市景観条例の制定について

議案第62号 八幡浜市建設残土処理場管理条例の制定について

議案第63号 八幡浜市立公民館条例の一部を改正する条例の制定について

議案第64号 八幡浜市スポーツ振興審議会条例の一部を改正する条例の制定について

議案第65号 八幡浜市双岩コミュニティ公園の設置及び管理に関する条例の制定について

議案第66号 平成23年度八幡浜市一般会計補正予算(5)

議案第67号 平成23年度八幡浜市国民健康保険事業特別会計補正予算(1)

議案第68号 平成23年度八幡浜市後期高齢者医療特別会計補正予算(1)

議案第69号 平成23年度八幡浜市介護保険特別会計補正予算(2)

議案第70号 平成23年度八幡浜市水産物地方卸売市場事業特別会計補正予算(2)

議案第71号 平成23年度八幡浜市港湾整備事業特別会計補正予算(2)

議案第72号 平成23年度市立八幡浜総合病院事業会計補正予算(1)

       (提出者の説明)

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本日の会議に付した事件

日程第1

会議録署名議員の指名

日程第2

会期の決定

日程第3

市立八幡浜総合病院建設特別委員長報告

日程第4

報告第16号、認定第1号~認定第3号、諮問第3号、議案第60号~議案第72

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出席議員(19)   

1番  岩 田 功 次  君

2番  石 崎 久 次  君

3番  樋 田   都  君

4番  新 宮 康 史  君

5番  上 田 浩 志  君

6番  井 上 和 浩  君

7番  魚 崎 清 則  君

8番  二 宮 雅 男  君

9番  遠 藤 素 子  君

10番  清 水 正 治  君

11番  宇都宮 富 夫  君

12番  兵 頭 孝 健  君

13番  上 田 竹 則  君

14番  松 本 昭 子  君

15番  住   和 信  君

16番  中 岡 庸 治  君

17番  宮 本 明 裕  君

18番  大 山 政 司  君

19番  萩 森 良 房  君

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欠席議員(なし)

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説明のため出席した者の職氏名

 市長        大 城 一 郎 君

 副市長       橋 本 顯 治 君

 総務企画部長    中 榮 忠 敏 君

 市民福祉部長    本 橋 祐 一 君

 産業建設部長    菊 池 賢 造 君

 政策推進課長    大 本 孝 志 君

 総務課長      中 岡   勲 君

 財政課長      藤 原 賢 一 君

 税務課長      山 本 数 道 君

 市民課長      二 宮 博 子 君

 保内庁舎管理課長  三 堂 嗣 夫 君

 生活環境課長    大 森 幸 二 君

 社会福祉課長    二 宮 嘉 彦 君

 保健センター所長  松 本 常 美 君

 医療対策課長    新 田 幸 一 君

 人権啓発課長    清 水 由 章 君

 水産港湾課長    滝 本 真 一 君

 建設課長      宮 本 雅 三 君

 農林課長()

農業委員会事務局長 山 本 健 二 君

 商工観光課長    菊 池 誠 一 君

 下水道課長     大 西   力 君

 水道課長      菊 池 正 康 君

 市立病院事務局長  河 野 謙 二 君

 会計管理者     元 田 博 之 君

 教育委員会委員長  井 上   守 君

 教育長       増 池 武 雄 君

 学校教育課長    若 宮 髙 治 君

 生涯学習課長    都 築 眞 一 君

 代表監査委員    市 川 芳 和 君

 監査事務局長    窪 田 恵 一 君

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会議に出席した議会事務局職員

 事務局長       二 宮 貴 生 君

 事務局次長兼議事係長 菊 池 和 弥 君

 調査係長       髙 岡 哲 也 君

 書記         阿 部 真 士 君

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午前1000分 開会

○議長(宇都宮富夫君)  ただいまより平成23年第7回八幡浜市議会定例会を開会いたします。

 市長から今議会招集のあいさつがあります。

 市長。

〔市長 大城一郎君登壇〕

○市長(大城一郎君)  皆さん、おはようございます。

 開会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。

 本日、平成23年第7回市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、御多忙のところ御参集を賜り、厚くお礼申し上げます。

 初めに、商工観光課が八幡浜ちゃんぽんポロシャツを作成したことを機に、さらなる八幡浜ちゃんぽんのPRのため、議員、理事者全員が八幡浜ちゃんぽんポロシャツを着用しての9月議会開会となりました。議員各位の御理解、御協力に感謝を申し上げます。

 さて、八幡浜市にとりまして長年の懸案事項でありました新学校給食センターが完成し、先月24日に落成式を挙行したところであります。2学期がスタートをし、学校給食衛生管理基準に適合する最新の機能を備えた新学校給食センターで市内すべての小・中学校、幼稚園に給食を提供しているところであります。

 学校給食の献立には地場産物を取り入れ、地産地消の推進はもとより地魚の活用拡大を関係部局と連携して普及に努め、水産業の振興につながるものと期待しているところであります。よりよい学校給食の提供を通して次代を担う子供たちの健全育成に今後とも努めてまいる所存でありますので、議員各位におかれましてはさらなるお力添えを賜りますようお願い申し上げる次第であります。

 それでは、本定例会について申し上げます。

 本定例会におきましては、報告1件、認定3件、諮問案1件、条例案5件、予算案7件、その他1件、合わせて18件の御審議をいただくものでございます。

 諸議案の内容等につきましては後ほど御説明させていただきたいと存じますが、何とぞ慎重審議賜りまして、御賛同いただきますようお願い申し上げます。

 なお、本日、本会議終了後、市議会協議会を開催いただきまして、八幡浜市公共下水道八幡浜浄化センターの建設、水処理再構築工事委託に関する協定についてほか2件について御説明申し上げ、議員各位の御理解を賜りたいと存じますので、よろしくお願いをいたします。

 以上、申し述べまして、招集のごあいさつとさせていただきます。

○議長(宇都宮富夫君)  議長において、この際、諸般の報告を行います。

 8月臨時会閉会後における諸般の報告については、お手元に配付いたしております報告書をもってこれにかえます。

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○議長(宇都宮富夫君)  これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。

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○議長(宇都宮富夫君)  日程第1 会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員は、議長において7番 魚崎清則君、16番 中岡庸治君を指名いたします。

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○議長(宇都宮富夫君)  日程第2 会期の決定を議題といたします。

 お諮りいたします。

 今期定例会の会期は、本日から922日までの17日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(宇都宮富夫君)  御異議なしと認めます。よって、会期は17日間と決定いたしました。

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○議長(宇都宮富夫君)  日程第3 市立八幡浜総合病院建設特別委員長報告を議題といたします。

 市立八幡浜総合病院建設特別委員会から委員会審査の報告が提出されておりますので、この際、委員長の報告を求めます。

 魚崎清則君。

〔市立八幡浜総合病院建設特別委員長 魚崎清則君登壇〕

○市立八幡浜総合病院建設特別委員長(魚崎清則君)  市立八幡浜総合病院建設特別委員会の報告をいたします。

 当委員会は、平成236月定例会において設置され、市立八幡浜総合病院建設事業について精力的に調査研究を行ってまいりました。以下、その経過及び概要について御報告申し上げます。

 平成23715日、第2回の委員会を開催し、初めに付議事件の確認と今後のスケジュールについて協議をいたしました。

 当委員会の付議事件は、平成236月定例会での提案理由において、311日に発生した東日本大震災とその後の災害を目の当たりにし、果たして北浜公園が適地であるかどうかいま一度検証する必要があると考えるということでありました。当委員会では、それについて改めて確認し、協議検討を行うことといたしました。

 今後のスケジュールとしては、理事者の方より、9月議会には病院建設設計委託料の予算が提出される予定であるので、できれば9月議会初日までに委員会として結論を出すとの決定をいたしました。

 次に、理事者より、北浜公園を市立八幡浜総合病院の建設予定地とした理由について、4つの病院建設候補地の項目ごとの比較について、平成2376日、市役所において開催された住民説明会のアンケート結果について及び平成23630日、愛媛大学での第1回愛媛大学防災情報研究センターとの意見交換会について等の説明を受けました。

 説明に対する質疑を求めたところ、委員より、北浜公園は津波による浸水、台風による高潮の危険性がある。水没している場所への患者の搬送方法、水没したことによる病気の発生が心配されるが、そのような場所に病院を建設することについて理事者の見解を求めたのに対し、理事者より、水没する可能性はあるが、水没する時間がどれくらいあるか、病院の機能がそれによって決定的に損なわれるかを議論しなくてはいけない。ほかの候補地のほうは水没については優位性があるが、それ以外について比較、考慮したときに北浜が優位であると考えている。今の考えている構造では、1階に病院の機能はない、だから普通の大きな高潮台風だったら病院の機能は全く損なわれずに維持できると考えているとの発言がありました。

 また、委員より、平成2376日、市役所において開催された住民説明会で実施したアンケートは個人の意見が大部分であった。団体の意見集約がされていないと誤解を招くような結果になるのではないかとの質問に対しては、理事者より、アンケートは多くの方の意見を聞くべきという議会の意見を受け行った。このアンケートによって何かを決めるつもりはない。実際に市を代表される方々の意見を伺いたかった。議会は市民を代表されており、市の団体すべてが団体の意見を決定するまでは必要ないと考えるとの答弁でありました。

 また、委員より、大平に病院を建設する場合、仮設病棟が必要になるとの説明を理事者より受けている。病院建設工事を第1期、第2期に分けることで仮設病棟をつくらなくてもできるのではないかと思われるが、理事者の見解を求めたのに対し、理事者より、大平で病院を建設することは可能である。ただ、大平での病院改築計画は今まで実現できていない。私の考えでは計画そのものが複雑な建てかえの方法だったのが原因ではないかと思われる。また、病院を建設するのなら、地震にも強い一つの建物としたほうがすっきりするのではないかとの意見もあるとの発言がありました。

 また、委員より、津波や地震といった自然災害に対して今後どのような対策をしていくのかの議論が前提である。病院の建設に絡んで自然災害に対しての議論になっているが、町全体の計画である総合振興計画についての理事者の見解を求めたのに対し、理事者より、町全体が津波に対してどうするか考えたときに、今回のような大津波を想定したときに逃げる場所が必要であるということが基本的な考えである。地震も一緒で、堅固な建物の中へ逃げられる場所が必要である。市立病院は避難できる施設として位置づけられるのではないかという考えを持っているとの発言がありました。

 そのほかにも、埋立地における液状化の問題などさまざまな角度から意見が出され、第2回の委員会は終了いたしました。

 続きまして、平成23824日、第3回の委員会を開催いたしました。第3回の委員会では、平成2388日、愛媛大学での第2回愛媛大学防災情報研究センターとの意見交換会を中心に第2回の委員会で委員より調査依頼があったものなど理事者に説明を求めました。

 それに対し意見等を求めたところ、委員より、議員有志で被災地を見てきたが、実際の現場は悲惨というのを通り越した現実があった。一部の市民の方と話をしたが、病院と学校はできるだけ高いところに建ててほしいという声が上がっている。私としてはこういう被害があった以上、病院の建設については考慮する必要があると考えているとの意見が出ました。

 また、委員より、市の人口減少、高齢化が進む中、病院が存続できるかどうか不安である。危機管理、財政、医師などさまざまな部分で伊方町と連携すべきときが来たのではないかとの意見に対し、理事者より、病院は存続できるかどうかではなく、ここに必要である。存続できるように頑張らないといけない。また、市の人口は減少するが、高齢化が進み、病院でケアの必要な方はふえていく。病院そのものはある程度の機能を維持しなくてはいけないと考えている。伊方町とはできるだけコミュニケーションしようということを町長と市長とで話をしていただいている。今後、原子力だけでなく病院のことにつきましてもコミュニケーションを図っていきたいと思っているとの発言がありました。

 また、委員より、311日の大震災以降、北浜公園に病院を建設することは安全なのかどうか不安である。また、大平ではコストの問題がある。私としては利便性の問題があるかもしれないが、地震にも津波にも大丈夫な場所に建設することがよいのではないかと考えているとの意見も出ました。

 また、委員より、今後予測される東南海・南海地震を踏まえ、市民も震災以降、地震、津波には敏感そのものである。この時期に市提案の北浜公園新築移転については市民の理解を得ることは難しいと思われる、私は市民が完成を喜び安心される場所選定も行政の責任であると考える。今後については慎重な取り扱いを要望するとの発言がありました。

 種々論議をし、最終的には採決を行うことにいたしました。北浜の立地に対して反対される方の挙手による採決の結果、挙手多数により北浜公園には病院を建設することに対して反対という結論に至りました。

 以上、審査の経過と概要及び当委員会への付託事件の調査が終了したことを申し上げまして、市立八幡浜総合病院建設特別委員会の報告を終わります。

○議長(宇都宮富夫君)  これより特別委員長の報告に対する質疑に入ります。

 質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(宇都宮富夫君)  これをもって質疑を終結いたします。

 委員長より付託事件の調査が終了したとの報告がありました。

 お諮りいたします。

 ただいまの市立八幡浜総合病院建設特別委員長の報告をもって市立八幡浜総合病院建設特別委員会の調査研究を終了することに賛成の諸君の起立を求めます。

(賛成者起立)

○議長(宇都宮富夫君)  御着席願います。

 起立全員であります。よって、市立八幡浜総合病院建設特別委員会の調査研究は終了することに決しました。

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○議長(宇都宮富夫君)  日程第4 報告第16号 平成22年度八幡浜市健全化判断比率及び資金不足比率の報告について、認定第1号 平成22年度八幡浜市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定についてないし認定第3号 平成22年度市立八幡浜総合病院事業会計決算の認定について、諮問第3号 人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについて、議案第60号 八幡浜市公共下水道八幡浜浄化センターの建設(水処理再構築)工事委託に関する協定についてないし議案第72号 平成23年度市立八幡浜総合病院事業会計補正予算(1)、以上18件を一括議題といたします。

 初めに、市長より総括説明を願います。

 市長。

〔市長 大城一郎君登壇〕

○市長(大城一郎君)  本日ここに第7回市議会定例会を招集いたしまして、補正予算案を初め、当面する市政の重要案件について御審議をいただくわけであります。

 各案件の詳細につきましては、審議の過程で副市長並びに各部課長から説明させていただくことといたしまして、私は概要を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力をお願いする次第であります。

 最初に、国政の動きについてであります。

 歴史的円高が続き、輸出関連産業を中心に国内産業が厳しい環境に置かれている状況にあって、東日本大震災からの復興を目的とした第3次補正予算、財政赤字問題、またこれらを解決していくため避けて通れない財源問題、それと関連する増税の検討など待ったなしの課題が山積となっている中、菅内閣が総辞職し、92日に野田新内閣が発足いたしました。新内閣ではかかる難局をしっかりと受けとめ、挙党一致体制で早急な対策を期待するとともに、課題解決に向け党派を超えて努力していただきたいと願っております。

 次に、去る311日に発生した東日本大震災についてであります。

 あの悲惨な光景を目の当たりにした日から間もなく半年が過ぎようとしております。この間、瓦れき処理等は徐々に進んでいるようでありますが、まだまだ復旧への道のりは遠く、ましてや復興と言うにはその緒にもつけていないと言っても過言ではない状況にあります。

 とりわけ福島第一原発で発生した放射能漏れの事故は収束に向けた道筋がいまだ不透明であり、被曝線量が年間150ミリシーベルトを超える地域では今後20年程度生活できないとの見通しが政府から示されております。さらに、順調に作業が進んだとしても、廃炉に向けた作業は数十年にわたる困難なものになることが見込まれており、到底国民の安心を得る状況にはありません。当市は全域が伊方原発から半径20キロメートルに入る地理的環境であることから、どのように市民の安全・安心を担保していくのか、私は行政と市民の声を四国電力に伝え、協議できる仕組みをつくっていくことがぜひとも必要であると思っております。

 さて、さきの東日本大震災では想定をはるかに超える高さにまで津波が押し寄せたことを受け、これまでの一時避難所について場所の見直しや安全性の確認を進めているところであり、避難経路における危険箇所等につきましても、地域の要望を踏まえた上で確認整備を行い、住民の安全・安心を守っていかなければならないと思っております。

 また、一昨日には八幡浜市自主防災会連絡協議会主催の東南海・南海地震に伴う大津波の発生を想定した市内一斉防災訓練を実施し、多くの市民に参加していただいたところであります。今後とも市内各自主防災会と連携し、市民が確実に避難できる体制づくりに努めてまいる所存であります。

 次に、平成23年度の地方交付税についてであります。

 総務省が8月に公表した平成23年度普通交付税大綱では、普通交付税の総額は164,193億円、前年度比5,396億円、3.38%の増となり、4年連続で増加しております。しかしながら、交付税の不足分を穴埋めする臨時財政対策債の発行可能額を加えた実質的な交付税総額は225,786億円で、前年度比180億円、4.3%の減となっております。本市の普通交付税額は671,6036,000円、前年度比1,6658,000円、0.2%の減となっており、これに臨時財政対策債発行可能額71472,000円を加えると741,7508,000円となり、前年度比22,0144,000円、2.9%の減となっております。これは国の地方財政計画における地方再生対策費、投資的経費、給与関係費等の減及び算定の基礎となる当市の平成22年国勢調査人口が減少したことなどによるものであります。

 次に、市立病院の建設問題についてであります。

 市立病院老朽化に伴う移転改築を計画しているところでありますが、先月24日に開催された市立八幡浜総合病院建設特別委員会におきまして、北浜公園を建設予定地とする案について反対する結論を出されたところであります。私はこの結論を重く受けとめ、今後の対応を検討してまいりたいと考えております。

 続きまして、診療体制についてであります。

 医師不足が解消できない中、市立病院の利用について市民の皆様には御不便をおかけすることとなってしまいました。産婦人科において、来年4月からこれまでの2人の常勤医師による診療体制を改め、週3回程度の非常勤医による外来診療のみへ変更となり、救急、入院が必要な患者については産科は県立中央病院周産期母子医療センター、婦人科については愛媛大学附属病院などと連携することで対応させていただくこととなりました。また、内科についても昨年5月以来緩和していた新患患者の受け入れについて、8月から毎日受け入れはいたしますが、かかりつけ医の紹介状が必要となりました。市民の皆様には御不便をおかけいたしますが、症状に応じ地域の医療機関と機能分担を行うことにより現在の勤務医がこれ以上疲弊することなく勤務を続けていただくための苦渋の判断であることを御理解いただきたいと思います。

 次に、市政懇談会についてであります。

 市政懇談会は、私の政策の基本目標である市民の皆さんが誇れるふるさと八幡浜創造のため、また市民が主役の行政運営を具体的に推進していくために、市民の皆様方の意見を直接お聞きする場として、昨年に引き続き本年度も去る725日の川上地区を皮切りに市内17地区公民館単位で実施中であります。懇談会におきましては、東日本大震災を踏まえた原子力、防災対策、市立病院の建設問題や港湾振興ビジョンなどの主要施策について現状及びこれまでの取り組み経過などを説明させていただくとともに、市民の皆様方からはこれら主要施策を含め市政全般にわたる貴重な御意見、御提案をお聞かせいただいているところであります。皆様から直接いただきました貴重な御意見、御提案を大切にして、八幡浜に住んでよかったと言っていただけるまちづくりに必ずや生かしていきたいと思っております。

 このような情勢の中、今回の補正予算案につきましては厳しい財政状況を勘案し、経費の削減、合理化等を念頭に限られた予算の重点配分に意を用いたものであります。以下、その概要について順次説明いたします。

 まず、安全・安心なまちづくりであります。

 大地震による津波から身を守っていくために、市内の沿岸地域や一時避難場所の海抜を測定し、津波発生時において避難の目安となるよう海抜表示板を追加設置するほか、新たに5カ所の津波避難ビルを選定し案内板を設置してまいります。このほか、17地区すべての自主防災会に放射線測定器を貸与し、それぞれの地域で放射線の測定が可能となることで放射線からの安全と安心を確認していただけるようにしてまいります。

 また、道路橋梁関係では、市道福岡線道路改良を初め、土砂災害等を防止するため、鳴滝川暗渠整備事業、川之内地区影浦川整備事業を実施し、安心して生活できる環境を整備してまいりたいと思っております。

 次に、地域支え合い体制づくり事業についてであります。

 この事業は、主に高齢者の方や障害を持った方など社会的弱者と言われる方々を日常的に地域で支え合っていける体制を整備するために行う事業であります。具体的には、災害時において避難のための情報提供や安否確認などに役立てることができる要援護者台帳システムを整備してまいります。また、各地区公民館で八幡浜市が新しく創作したはつらつ介護予防体操の普及を行っていくほか、血圧計などを購入し、健康管理、健康増進活動を行っていくとともに、カラオケ機器などの整備を行い、高齢者が集える場所をつくっていきたいと思っております。

 次に、八幡浜港の観光センタービル耐震診断であります。

 観光センタービルは八幡浜市を含む32町で構成される広域事務組合所有の建物で、1階部分は八幡浜市の所有となっております。この施設は年間約40万人の乗降客が利用している建物でありますが、建設から37年が経過していることから老朽化が進み、耐震性に不安のある施設となっております。しかしながら、当ビル周辺には一時避難が可能な高い建物がないため、東日本大震災における大津波等も考慮し、今後の整備方針を決定するため耐震診断を行うものであります。

 次に、産業の振興であります。

 来年2月に大阪で開催されるアグリフードEXPOに八幡浜市のかんきつなどを出展するほか、同時開催の第9回シーフードショーにも水産物を出品することで、卸売、流通、小売、食品製造バイヤー等に八幡浜市の1次産品を広くPRし、販路拡大につなげていきたいと思っております。

 また、学校給食に地魚を使った総菜の定着を図ることで魚食普及の推進や水産加工業者の育成を図るため、試作品づくり等を行う八幡浜地魚の学校給食導入定着事業を実施することとしております。

 次に、農業振興といたしましては、真穴地区の農道等整備として県営戸別所得補償実施円滑化基盤整備事業負担金、基幹農道の整備として県営基幹農道整備事業負担金などの予算措置のほか、昨年からJAにしうわが実施しておりますクレヨンしんちゃんによるテレビCM「オラも大好き!にしうわキャンペーン」制作費などに助成を行い、西宇和産かんきつの知名度向上、販売拡大の支援を行うこととしております。

 八幡浜港振興ビジョン関係では、交流拠点施設トイレ棟について、清潔で機能的であることはもちろん、清潔感を演出できる洗練されたデザインを合わせ持った施設にしたいと思っております。そこで、広く公募によりデザイン設計競技によって決定し、八幡浜に来たから寄ってみようかと言っていただける交流拠点施設にしたいと考えております。

 また、交流拠点施設における民営施設の事業運営は、事業の目的が商業活動という一面のほか、地域産業全体の底上げ、まちづくり活動の活性化、各種行政分野の推進など大きな公共性を担うものであります。市が出資することでこれら目的を達成することができるとともに、出品者の拡大や商業取引上における対外的信用が向上し、公共性を踏まえた運営を推進し維持していくことが担保されると思っております。

 また、港湾・漁港関連事業のうち、漁港関連施設の整備として荷さばき所見学通路への屋外連絡通路実施設計を行うこととしております。

 次に、観光の振興であります。

 本市には産業の近代化を象徴する貴重な建造物が多数残っており、それらをめぐる町並み散策は当市のお勧め観光となっておりますが、気持ちよく散策できるよう老朽化している案内板の改修を行っていくほか、保内町商工会が実施する食の試作品販売と町歩き体験ツアーを融合させた保内ハイカラ物語事業のプレイベントに助成を行ってまいります。

 また、昨年度に御寄附いただきました新町角の一角は市史跡(矢野組代官所屋敷跡)に指定されておりますが、この地に観光案内板や休憩施設を設け、商店街の憩いの場として、また町並み散策への案内役を担える場とするため整備していくこととしております。

 以上が今回の補正予算案の概要であります。

 この結果、一般会計54,2751,000円、特別会計5会計12,9796,000円、企業会計1会計1,7579,000円、合計69,0126,000円を御提案申し上げるものであります。

 これらの財源として、前年度繰越金を初め国県支出金、市債等、それぞれの事業施策に対応する額を計上いたしております。

 以上、御説明いたしました補正予算案等につきまして慎重審議を賜りまして、御賛同いただきますようお願い申し上げます。

○議長(宇都宮富夫君)  これより順次説明を求めます。

 総務企画部長。

○総務企画部長(中榮忠敏君)  議案書の1ページをお開き願います。

 報告第16号 平成22年度八幡浜市健全化判断比率及び資金不足比率の報告について御説明いたします。

 地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定により、平成22年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を、別冊になっております監査委員の審査意見をつけて報告するものであります。

 第1の健全化判断比率でございます。まず、表の縦列の区分のうち、健全化判断比率は当市の決算に基づく比率を示す項目であり、次の早期健全化基準はこの数値を超えると財政の早期健全化段階に入り財政健全化が求められる基準、次の財政再生基準は早期健全化基準よりさらに悪化した財政状況の基準で、旧法における財政再建団体となり、国等の強力な関与により確実な再生を図ることになる基準であります。

 健全化判断比率は4つの指標から成っております。

 まず、実質赤字比率は一般会計等を対象とした実質赤字の標準財政規模に対する比率であり、22年度は実質赤字額がないため、実質赤字比率はハイフンで表示しております。この比率の早期健全化基準は13.08%、財政再生基準は20%であります。

 次の連結実質赤字比率は、市の全会計を対象とした実質赤字の標準財政規模に対する比率であり、22年度は連結実質赤字額がないため、連結実質赤字比率はハイフンで表示しております。この比率の早期健全化基準は18.08%、財政再生基準は35%であります。

 次の実質公債費比率は、一般会計等が負担する元利償還金及び準元利償還金の標準財政規模に対する比率で、平成20年度から22年度の3カ年の平均値で15.0%であり、この比率の早期健全化基準は25%、財政再生基準は35%であります。

 次の将来負担比率は、一般会計等が将来負担すべき実質的な負債の標準財政規模に対する比率で、22年度は95.6%であり、この比率の早期健全化基準は350%であります。

 次に、第2の公営企業の資金不足比率でございます。資金不足比率は公営企業ごとに算定する資金不足額の事業規模に対する比率であり、22年度はすべての公営企業会計で資金の不足額がないため、資金不足比率はハイフンで表示しており、この比率の経営健全化基準は20%でございます。

 なお、別冊で配付をしております監査委員の審査意見書につきましては後ほど御参照いただきたいと存じます。

 続きまして、議案書の3ページをお開き願います。

 認定第1号 平成22年度八幡浜市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について御説明をいたします。

 別冊で配付をいたしております平成22年度主要な施策の成果説明書の4ページをお開き願います。4ページになります。

 第2表平成22年度各会計決算額でございますが、まず一般会計は、一番上の行ですが、予算額2333,6967,000円に対して歳入総額2268,8598,000円、執行率97.2%、歳出総額2205209,000円、執行率94.3%で、収支差し引き68,3389,000円の黒字決算でございます。

 下の第3表実質収支と単年度収支の一番上の行に記載しておりますように、B欄の翌年度へ繰り越すべき財源7,102万円を差し引いたC欄の実質収支は61,2369,000円の黒字でございます。

 次に、特別会計13会計は、第2表の下から2行目の特別会計小計欄に記載しておりますように、予算額1305,6244,000円に対して歳入総額1272,2796,000円、執行率97.4%、歳出総額1237,2515,000円、執行率94.8%でございます。

 収支差し引きは、D欄にありますように、国民健康保険事業29,1954,000円、後期高齢者医療7495,000円、介護保険3,3943,000円、公共下水道事業188万円、水産物地方卸売市場事業1,4553,000円、港湾整備事業456,000円でございます。また、備考欄に記載しておりますように、国民健康保険事業会計を初め10の特別会計に対しまして総額162,9204,000円を一般会計から繰り出しをしております。

 なお、詳細な決算内容につきましては、別冊でお配りをしております平成22年度歳入歳出決算書、主要な施策の成果説明書及び決算審査意見書を御参照いただきたいと存じます。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  産業建設部長。

○産業建設部長(菊池賢造君)  議案書5ページをお開きお願いします。

 認定第2号 平成22年度八幡浜市水道事業会計決算の認定について御説明いたします。

 別冊になっております水道事業会計決算書の1ページをお開き願います。

 平成22年度八幡浜市水道事業決算報告書でございます。

 (1)収益的収入及び支出のうち収入ですが、第1款水道事業収益は、予算額78,8028,000円、決算額79,8754,052円で執行率101.4%、決算額前年度比較は3579,711円の減で0.4%減となっております。決算額の内訳は、第1項営業収益74,8567,120円、第2項営業外収益5,0096,452円、第3項特別利益9480円です。営業収益が前年度比較で税込みで約300万円程度減少におさまっているのは、給水人口が減少傾向にある中、昨年は夏場の猛暑による水需要増による一時的要因があったもので、基本的には人口減少の影響は営業収益の減少につながるものと考えております。

 次に、支出ですが、第1款水道事業費用は、予算額79,5115,000円、決算額74,7456,643円、執行率94.0%、決算額、前年度比較2,9813,395円の減で3.8%の減となっております。決算額の内訳は、第1項営業費用67,9163,759円、第2項営業外費用6,5201,414円、第3項特別損失3091,470円です。支出減となった主な原因は、第1項の営業費用のうち、渇水調整等のため給水エリアを一部変更したことによる受水費の減少や検定満期を過ぎたメーター処分費としての資産減耗費が減少したためです。

 2ページをお開き願います。

 資本的収入及び支出です。

 まず、収入ですが、第1款資本的収入で、予算額3,5734,000円、決算額2,3549,250円、予算額に比べ決算額の増減はマイナス1,2184,750円となっており、決算額の前年度比較339,450円の減で1.7%の減です。主なものは、下水道工事に伴う水道管布設がえ工事の負担金です。決算額の内訳は、第1項補助金5977,000円は大島海底送水管の起債償還に伴う一般会計からの補助金です。第2項固定資産売却代金はありません。第3項短期貸付金返還金50万円は市生協からの返還金です。第4項負担金1,7072,250円は下水道関連工事に伴う負担金等でございます。

 次に、支出ですが、第1款資本的支出で予算額は35021,000円、決算額24,0592,328円、翌年度繰越金4,284万円、不用額2,1588,672円、決算の前年度比較3,4604,828円の増、16.8%の増となっております。決算額の内訳は、第1項建設改良費11,8072,040円で、主な工事としては保内給水区配水池水質計測機器設置工事4,4079,000円ほか31件です。なお、翌年度繰越金は県の高規格道路に伴う郷地区配水管移設工事分です。第2項企業債償還金12,202288円、第3項短期貸付金50万円は市生協に対する短期貸付金です。

 なお、欄外に記載しておりますとおり、資本的収入が資本的支出に対して不足する額21,7043,078円は当年度分消費税資本的収支調整額及び過年度分損益勘定留保資金で補てんしています。

 3ページをお願いします。損益計算書でございます。

 この損益計算書は、収益的収入及び支出から消費税を除いた数字でございます。この結果、一番右端の下から3行目、当年度純利益は4,9642,369円、前年度繰越利益剰余金9953,776円、当年度未処分利益剰余金は5,9596,145円となります。

 今後の見通しでございますが、さらなる給水人口の減少、節水型製品等の普及や節水意識の向上等により給水収益の増額は見込めない状況の中、経費の節減等により健全経営に努めたいと考えておりますが、水道ビジョンに伴う施設、管路の耐震化を含めた新たな計画的更新事業を今後進めるためには経営基盤の強化を図らなければならないと考えております。

 以下、4ページ以降に剰余金計算書、剰余金処分計算書()、貸借対照表、収益費用明細書、水道事業報告書等の資料を添付しておりますので、別冊の決算審査意見書とあわせて御参照願います。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  病院事務局長。

○市立病院事務局長(河野謙二君)  議案書7ページをお願いいたします。

 認定第3号 平成22年度市立八幡浜総合病院事業会計決算の認定について御説明をいたします。

 別冊になってございます市立八幡浜総合病院事業会計決算書の1ページをお開き願います。

 まず、(1)収益的収入及び支出について御説明をいたします。

 病院事業収益につきましては、予算額448,0436,000円に対し決算額は458,9346,465円、執行率102.4%でございます。前年度との比較では75,738万円、率にして19.8%の大幅な増収となってございます。

 内訳では、1項医業収益が402,0514,792円、2項医業外収益が56,8831,673円でございます。1項の医業収益は前年度に比べ19.5%、65,662万円の大幅な増収となっておりますが、その主な要因につきましては、まず医師数の増に伴う患者数の増加がございます。昨年度は愛媛県より自治医科大学卒業の内科医1名の派遣、不在であった脳神経外科医1名、それから研修医1名の就任がございました。さらに、愛媛大学医学部の地域救急医療学講座サテライトセンターが市立病院に設置され、非常勤ではございますが、4名の医師が配属され、当医院の支援もいただいたということで、患者数が大幅に増加いたしました。2点目といたしまして、適正な病棟管理に努めたことと10年ぶりに診療報酬のプラス改定がございました。これが相まって入院の診療単価が大幅に増額いたしました。その結果、医業収益が大幅に増収となったものでございます。

 一方、病院事業費用につきましては、予算額447,8032,000に対し決算額449683,901円、不用額6,8348,099円、執行率98.5%でございます。前年度との比較では28,703万円、率にして7.0%の増となってございます。内訳では、1項医業費用は431,9614,425円、不用額6,7382,575円、執行率98.5%、2項医業外費用が9,0069,476円、不用額965,524円、執行率98.9%となってございます。1項の医業費用は前年度に比べ7.3%、29,266万円の増となってございますが、その主な要因につきましては、臨時職員の増加に伴う賃金、それから職員の退職金の増による給与費11,661万円、それと患者数の増に伴います材料費18,169万円の増等によるものでございます。

 2ページをお開き願います。

 続きまして、(2)の資本的収入及び支出について御説明をいたします。

 資本的収入の決算額は13,9287,500円でございます。内訳は、1項企業債が5,600万円、2項出資金が6,6832,000円、3項負担金1,500万円、4項貸付金回収金50万円、5項他会計補助金955,500円でございます。

 次に、資本的支出の決算額は25,9083,791円でございます。内訳は、1項の病院整備事業費が7,7547,305円でございます。この主なものは、医療機器の購入費等が7,6591,805円、オストメイトの対応トイレ改修工事請負費が955,500円でございます。次に、2項の企業債償還金が12,5106,486円、3項退職手当債償還金は5,448万円でございますが、これにつきましては平成20年度に大量の退職者がございまして、退職手当が約57,000万円必要になりました。そのために財源の一部を退職手当債27,240万円で充当し、21年度以降5年間の繰り延べ勘定としたものでございます。4項の短期貸付金は50万円、5項の投資は看護師等修学資金4名分、延べ29カ月の145万円でございます。

 なお、資本的収入額が資本的支出額に不足する額11,9796,291円につきましては、欄外に記載のとおり、過年度分損益勘定留保資金等で補てんしてございます。

 次に、3ページの損益計算書について御説明をいたします。

 病院事業収益から病院事業費用を差し引きました消費税処理後の単年度収支は、右端の下から3行目に記載のとおり、17,9448,331円の単年度純利益を計上してございます。その主な要因につきましては、先ほども申し上げましたとおり、医師数の増に伴う患者数の増加及び診療単価の増額によるものでございます。

 ただし、22年度は純利益を計上できましたが、前年度繰越欠損金が139,4098,107円でございますので、当年度の未処理欠損金は121,4649,776円を平成23年度に繰り越すということで、依然として厳しい経営状況にございます。今後は当院が担うべき重要な役割を再認識するとともに、国の医療施策の動向を見据え、病院改革プランを実りあるものとし、盤石な経営基盤の構築に努め、病院改築を目指してまいります。

 なお、4ページ以降に剰余金計算書、欠損金処理計算書、貸借対照表、事業報告書等を添付いたしておりますので、別冊の決算審査意見書とあわせ御参照を願います。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  市民福祉部長。

○市民福祉部長(本橋祐一君)  議案書9ページをお願いいたします。

 諮問第3号 人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについて御説明いたします。

 本市の人権擁護委員吉田君代氏は、平成231231日をもって任期満了となるため、松山地方法務局から後任の候補者について推薦依頼がありました。

 新任の候補者として引き続き八幡浜市1417番地8、吉田君代氏を推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により議会の意見を求めるものでございます。

 なお、吉田氏は、八幡浜市保育士として41年間勤務され、平成143月定年退職されました。在職中は八幡浜市人権同和教育協議会学校部会の就学前人権同和教育部門で御活躍いただきました。退職後、平成151月より人権擁護委員に委嘱され、39年目となり、リーダー的存在として御尽力いただき、現在に至っております。人権問題が複雑多様化する中、豊富な経験と知識を生かし、幅広い活動を期待できるものと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 以上であります。

○議長(宇都宮富夫君)  休憩いたします。

午前1100分 休憩

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午前1115分 再開

○議長(宇都宮富夫君)  再開いたします。

 産業建設部長。

○産業建設部長(菊池賢造君)  議案書11ページをお願いいたします。

 議案第60号 八幡浜市公共下水道八幡浜浄化センターの建設(水処理再構築)工事委託に関する協定について御説明いたします。

 同協定は、平成23817日付にて随意契約により仮協定を結んだものであります。協定額は66,900万円で、委託先は東京都新宿区四谷3丁目31号、日本下水道事業団代表者理事長曽小川久貴氏と工事委託協定を締結するため、地方自治法第96条第1項第5号の規定により議会の議決を求めるものでございます。

 八幡浜浄化センターは、昭和603月供用開始、25年以上が経過し、経年により施設設備の劣化や機能低下が進んでおります。そこで、継続的な安全運転の実現、施設の機能維持を図るため、改築更新工事を順次実施しておりますが、本工事委託では水処理施設である最初沈殿池、反応タンク及び最終沈殿池等の機械電気設備の改築更新工事を平成2324年度に行うものでございます。

 以上であります。

 次に、議案書13ページをお願いいたします。

 議案第61号 八幡浜市景観条例の制定について御説明いたします。

 この条例は、平成17年、愛媛県から八幡浜市が景観行政団体に同意を受け、昨年度は景観計画を策定し、景観計画区域を、1、市街地景観形成地域、旧八幡浜市街地約122ヘクタール、2、海・山景観保全地域、権現山及び周辺山ろく約567ヘクタール、3、まち筋等景観形成地域、川之石、宮内、喜須来等市街地約100ヘクタールの3つの地域に区分を行い、良好な景観形成に関する基本的な事項及び景観法の施行に関し必要な事項を定めるものです。

 まず、第1章総則で、第1条は目的で、八幡浜らしい良好な景観の形成を市、市民及び事業者で協働して推進し、市民生活の質を高め、潤いのある豊かな住環境の創造に資することとしています。

 2条は定義で、市民、事業者、工作物について説明し、次ページ、第3条、4条、5条はそれぞれ市の責務、市民の責務、業者の責務を規定しています。

 第2章景観計画で、第6条は景観計画の策定、第7条景観計画の変更で、変更するときは審査会の意見を聞かなければならないこと、第8条で計画の提案をすることができる団体を愛媛県建築士会八幡浜支部、NPO法人、一般社団法人、一般財団法人など定めています。

 次ページ、第3章景観法に基づく行為の制限等について、第9条は建築確認申請が不要なものについて、届け出、勧告等の適用除外を、第10条は届け出の時期で、着手前の30日以上前に届けること、第11条は事前協議、第12条は勧告に関する手続、第13条は空地等に係る要請を定めております。

 次ページ、第4章景観審査会については、第14条で審査会の設置について定めております。

 第5章雑則では、第15条で委任について定めております。

 なお、附則において、施行期日を平成2441日からとすること、経過措置として条例の施行の際、現に着手している行為についてはこの条例の規定に適用しないこと、3、この条例の施行の日から起算して30日以内に着手する行為については届け出の規定は適用しないことを規定しています。

 以上でございます。

 次に、議案書17ページをお願いいたします。

 議案第62号 八幡浜市建設残土処理場管理条例の制定について御説明いたします。

 この条例は、愛媛県が施行する国道197号地域高規格道路大洲・八幡浜自動車道路のうち八幡浜道路建設における発生残土を処理場で受け入れるため、使用料などの管理条例を定めるものです。

 第1条で趣旨、第2条は名称を八幡浜市建設残土処理場、位置は八幡浜市川之内5番耕地309番地外でございます。

 第3条、第4条で使用の許可、使用許可の取り消しを定めています。

 第5条で使用料を定め、使用料は次ページのとおり別表を参照ください。車両単位で2トン車1台で900円、4トン車1,800円、10トン車4,500円でございます。1トン当たり450円で、算出に当たっては残土処理場事業費を搬出土量で算出したものです。

 第6条で委任を定め、附則において、この条例は平成23101日から施行するものです。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  生涯学習課長。

○生涯学習課長(都築眞一君)  議案書19ページをお願いいたします。

 議案第63号 八幡浜市立公民館条例の一部を改正する条例の制定について説明いたします。

 この公民館条例改正につきましては、平成2141日から大島小学校を白浜小学校に統合したことによって公民館条例別表第1で定める区域を改めるものであります。

 白浜地区公民館の項中「白浜小学校通学区」を「白浜小学校通学区(大島地区を除く。)」に改め、大島地区公民館の項中「大島小学校通学区」を「大島地区」に改めるものであります。

 この条例は公布の日から施行するものであります。

 続きまして、議案書21ページをお願いいたします。

 議案第64号 八幡浜市スポーツ振興審議会条例の一部を改正する条例の制定について説明いたします。

 スポーツ振興法を全面改正して制定されましたスポーツ基本法(平成23624日公布、平成23824日施行)の制定に伴い、所要の改正を行うものであります。

 まず、条例名を八幡浜市スポーツ振興審議会条例から八幡浜市スポーツ推進審議会条例に改め、第1条中「スポーツ振興法(昭和36年法律第141)18条第2項」を「スポーツ基本法(平成23年法律第78)31条」に改め、「八幡浜市スポーツ振興審議会」を「八幡浜市スポーツ推進審議会」に改めるものであります。

 附則で、施行日を、経過措置として、現在スポーツ振興審議会委員として任命されている者はスポーツ推進審議会委員とみなす経過措置を定めております。

 続きまして、23ページをお願いします。

 議案第65号 八幡浜市双岩コミュニティ公園の設置及び管理に関する条例の制定について説明いたします。

 八幡浜市若山1番地耕地1番地1外に八幡浜市双岩コミュニティ公園を設置するために、設置及び管理に関する条例を制定するものであります。

 主な内容につきまして御説明いたします。

 第1条において、市民の健康づくり、生涯学習活動及びコミュニティー活動の推進を図るためにスポーツ・レクリエーション交流施設を設置することを規定しております。

 第2条で名称及び位置を、第3条で施設の内容を、第4条で使用許可の申請について、第5条で使用料について、使用許可を受けた市外に住所を有する者については別表に定める使用料を納付することを定めております。

 第6条でコミュニティ公園利用上の行為の禁止事項を7項目定めております。

 第7条で利用の禁止または制限の規定を、第8条で原状回復の義務を、第9条で損害賠償の義務を、第10条で委任について定めております。

 別表で多目的広場、休憩所の使用料を定めております。

 なお、附則におきまして、この条例は平成23111日から施行するものでありますが、休憩所につきましては11月中の完成であるため、121日から施行することとしております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  財政課長。

○財政課長(藤原賢一君)  議案書27ページから154ページ、平成23年度八幡浜市一般会計及び特別会計補正予算案、議案第66号から議案第71号までを一括してお手元に配付しております平成23年度9月補正予算資料で御説明いたします。

 資料の1ページをお開き願います。

 一般会計は、一番上の行の今回補正額欄のとおり54,2751,000円を補正するもので、予算総額は2087,4713,000円となり、前年度同期に比べ18.3%の増でございます。

 次に、特別会計は、国民健康保険事業会計を初め5会計の補正で、特別会計合計欄にありますように12,9796,000円の補正でございます。一般会計、特別会計を合わせますと、今回補正額は一般会計、特別会計合計欄のとおり67,2547,000円、累計では合計欄にありますように3428244,000円で、前年度同期と比べ11.6%の増でございます。

 次に、企業会計は、病院事業会計で1,7579,000円の補正でございます。

 なお、企業会計を含めた総予算額は3991,0279,000円で、前年度同期に比べ10.0%の増となるものでございます。

 それでは、一般会計から概要について御説明いたします。

 2ページをお願いいたします。

 まず、物件費4,9854,000円は、災害時において市庁舎が災害対策本部として有効に機能するための対策調査費として八幡浜庁舎災害対策調査設計業務委託料300万円、市内全17自主防災会に放射線測定器を貸与し、地域で放射線量が測定できるようにするための経費315万円、地域支え合い体制づくり事業関係に2,8354,000円、市内の沿岸地域や一時避難場所の海抜測定及び海抜表示板設置経費2736,000円、理科教育振興備品購入費640万円が主なものでございます。

 次、維持補修費1,5242,000円は、道路維持補修費7399,000円、改良住宅修繕料3584,000円、真網代集会所シロアリ対策などの公民館維持補修費1344,000円などでございます。

 次、補助費1,931万円は、後期高齢者医療市町医療費負担金1,1771,000円、クレヨンしんちゃんのCMによるかんきつ販売拡大事業として八幡浜市農業振興支援事業2666,000円、八幡浜市の1次産品を出展し、販売拡大を目的としたアグリフードEXPO負担金189,000円、八幡浜水産物PR事業負担金977,000円が主なものでございます。

 次の普通建設事業費、災害復旧事業費につきましては、後ほど御説明いたします。

 次、積立金31,0716,000円は、平成22年度決算剰余金の2分の1を下回らない額31,000万円を財政調整基金へ積み立てるものが主なものでございます。

 次、投資及び出資金500万円は、地域交流拠点民営施設事業運営会社設立に伴う出資金でございます。

 最後の繰出金1,8885,000円は、国民健康保険事業特別会計への繰出金1,8315,000円、後期高齢者医療特別会計への繰出金25,000円、港湾整備事業特別会計への繰出金545,000円でございます。

 次に、5ページをお願いいたします。

 投資的事業でございます。

 まず、港湾関係は、大島航路待合所整備事業1,3435,000円、県営川之石港改良事業負担金1222,000円などでございます。

 次に、漁港、水産関係は、県営八幡浜漁港広域漁港整備事業負担金1,000万円、農林漁業体験施設整備事業648万円、釣り堀生けすを撤去改修するシーロード八幡浜改修事業190万円でございます。

 次に、道路橋梁関係は、市道福岡線改良事業250万円、鳴滝川暗渠改良事業3725,000円、川之内地区土砂災害防止のための影浦川整備事業525万円などでございます。

 次に、6ページをお願いいたします。

 住宅、集会所関係は、改良住宅改修事業152万円でございます。

 衛生関係は、榎峠倉庫地震補強事業2092,000円でございます。

 農林関係は、真穴地区の農道整備のための県営戸別所得補償実施円滑化基盤整備事業負担金2,3475,000円、八幡浜中央4期地区農道整備のための県営基幹農道整備事業負担金3,3334,000円でございます。

 次に、消防関係は、消防団の通信状態を改善するための消防団アナログ無線機用アンテナ等設置事業1762,000円でございます。

 次に、学校関係は、白浜小学校西校舎地震補強事業及び学校給食センター改築事業費の財源組み替えでございます。

 次に、7ページになりますが、社会教育関係は、松蔭幼稚園玄関屋根改修126万円、その他関係では、観光案内まちづくり活動拠点施設の設計委託等施設整備事業3319,000円、まちなみミュージアム案内板設置費147万円、矢野組代官所屋敷跡案内所420万円でございます。

 災害復旧事業といたしまして、農業用施設災害復旧事業175万円、市道宮内伊方線復旧事業210万円、市道災害復旧事業270万円でございます。

 次に、特別会計補正予算を御説明いたします。

 前に戻りまして3ページをお願いいたします。

 まず、国民健康保険事業会計8,2883,000円の補正は、後期高齢者支援金等の減額、前期高齢者納付金等、介護納付金、基金積立金、諸支出金等の増額及び予備費の減額によるものでございます。歳入は、国民健康保険税課税額確定による税の増額、国庫支出金の減額、県支出金、療養給付費等交付金の増額、前期高齢者交付金の減額、一般会計繰入金の増額、繰越金確定により増額するもので、国民健康保険財政調整基金繰入金を減額し、収支の均衡を図っております。

 後期高齢者医療特別会計25,000円の補正は、総務費の賃金25,000円でございます。

 介護保険特別会計3,1336,000円の補正は、決算確定に伴う介護給付費準備基金積立金及び諸支出金の増額でございます。歳入は、支払基金交付金、財産収入の増額、決算確定に伴う繰越金の増額で、介護給付費準備基金繰入金を減額し、収支の均衡を図っております。

 水産物地方卸売市場事業特別会計1,4552,000円の補正は、決算確定により繰越金を総務費の修繕料に充当いたしております。

 港湾整備事業100万円は、八幡浜港観光センタービルの今後の整備方針を決定するための耐震診断事業の増額でございます。歳入は、決算確定に伴う前年度繰越金により増額するもので、一般会計繰越金を増額し収支の均衡を図っております。

 4ページをお願いいたします。

 その他の補正事項といたしまして、一般廃棄物収集及び運搬業務委託料として、平成24年度から平成28年度までの5年度分96,663万円、学校給食配送業務委託料として、平成24年度から28年度までの5年度分17,2989,000円の債務負担行為を追加するものでございます。

 なお、9ページに一般会計歳入の状況、10ページに一般会計歳出の状況を添付しておりますので、御参照いただきたいと思います。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  病院事務局長。

○市立病院事務局長(河野謙二君)  議案書155ページをお願いいたします。

 議案第72号 平成23年度市立八幡浜総合病院事業会計補正予算(1)について御説明をいたします。

 今回の補正は、先般の東日本大震災被災地への医療救護班派遣に係る県補助金及び今後の災害医療に対応するための災害派遣医療チーム、DMATと申しますが、これを市立病院で結成するための装備購入関係の経費及び補助金等を予算措置するものでございます。

 それでは、各条項に沿って御説明をいたします。

 第2条収益的収入及び支出につきましては、まず病院事業収益を326万円増額し、合計423,5871,000円とするものでございます。第2項医業外収益におきまして、東日本大震災の被災地への医療救護班派遣に係る県補助金を計上してございます。市立病院の医師やスタッフが49日から5日間及び525日から4日間それぞれ宮城県石巻市で支援に当たりましたが、これに要した経費326万円に対する10割の県補助金でございます。

 次に、病院事業費用は400万円を増額し、合計421,1163,000円とするものでございます。第2項医業外費用として過年度分診療報酬の減額の増額に伴う雑損失400万円を増額計上するものでございます。

 続きまして、第3条資本的収入及び支出について御説明を申し上げます。

 まず、資本的収入を6789,000円増額し、合計34,2761,000円とするものでございます。第5項国県補助金において、災害派遣医療チーム、DMATでございますが、この結成に係る装備購入に係る経費に対する県補助金、経費の2分の1の補助でございますが、6789,000円を増額計上するものでございます。

 次に、資本的支出を1,3579,000円増額し、合計45,4447,000円とするものでございます。第1項病院整備事業費において、DMATの結成に係る装備購入に係る経費1,3579,000円の増額を行うものでございます。

 なお、資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額11,1686,000円は、第3条括弧書きのとおり過年度分損益勘定留保資金などで補てんをするものでございます。

 157ページ以降に予算実施計画、資金計画、予定貸借対照表及び予算明細書を添付いたしておりますので、後ほど御参照願います。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  ただいま議題となっております18件についての本日の審議はこの程度にとどめます。

 お諮りいたします。

 議事の都合により、明7日から11日までの5日間は休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(宇都宮富夫君)  御異議なしと認めます。よって、明7日から11日までの5日間は休会することに決しました。

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○議長(宇都宮富夫君)  これにて本日の会議を閉じます。

 以上で本日の日程は全部終了いたしました。

 明7日から11日までの5日間は休会であります。12日は午前10時から会議を開き、一般質問を行います。

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○議長(宇都宮富夫君)  本日はこれにて散会いたします。

午前1143分 散会

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