平成23年八幡浜市議会12月定例会会議録第2号

公開日 2014年09月24日

 

議事日程 第2

平成231212() 午前10時開議

1

会議録署名議員の指名

2

一般質問

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本日の会議に付した事件

日程第1

会議録署名議員の指名

日程第2

一般質問

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出席議員(19)   

1番  岩 田 功 次  君

2番  石 崎 久 次  君

3番  樋 田   都  君

4番  新 宮 康 史  君

5番  上 田 浩 志  君

6番  井 上 和 浩  君

7番  魚 崎 清 則  君

8番  二 宮 雅 男  君

9番  遠 藤 素 子  君

10番  清 水 正 治  君

11番  宇都宮 富 夫  君

12番  兵 頭 孝 健  君

13番  上 田 竹 則  君

14番  松 本 昭 子  君

15番  住   和 信  君

16番  中 岡 庸 治  君

17番  宮 本 明 裕  君

18番  大 山 政 司  君

19番  萩 森 良 房  君

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欠席議員(なし)

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説明のため出席した者の職氏名

 市長        大 城 一 郎 君

 副市長       橋 本 顯 治 君

 総務企画部長    中 榮 忠 敏 君

 市民福祉部長    本 橋 祐 一 君

 産業建設部長    菊 池 賢 造 君

 政策推進課長    大 本 孝 志 君

 総務課長      中 岡   勲 君

 財政課長      藤 原 賢 一 君

 税務課長      山 本 数 道 君

 市民課長      二 宮 博 子 君

 保内庁舎管理課長  三 堂 嗣 夫 君

 生活環境課長    大 森 幸 二 君

 社会福祉課長    二 宮 嘉 彦 君

 保健センター所長  松 本 常 美 君

 医療対策課長    新 田 幸 一 君

 人権啓発課長    清 水 由 章 君

 水産港湾課長    滝 本 真 一 君

 建設課長      宮 本 雅 三 君

 農林課長()

農業委員会事務局長 山 本 健 二 君

 商工観光課長    菊 池 誠 一 君

 下水道課長     大 西   力 君

 水道課長      菊 池 正 康 君

 市立病院事務局長  河 野 謙 二 君

 会計管理者     元 田 博 之 君

 教育委員会委員長  井 上   守 君

 教育長       増 池 武 雄 君

 学校教育課長    若 宮 髙 治 君

 生涯学習課長    都 築 眞 一 君

 代表監査委員    市 川 芳 和 君

 監査事務局長    窪 田 恵 一 君

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会議に出席した議会事務局職員

 事務局長       二 宮 貴 生 君

 事務局次長兼議事係長 菊 池 和 弥 君

 調査係長       髙 岡 哲 也 君

 書記         阿 部 真 士 君

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午前1000分 開議

○議長(宇都宮富夫君)  おはようございます。

 これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。

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○議長(宇都宮富夫君)  日程第1 会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員は、議長において4番 新宮康史君、15番 住 和信君を指名いたします。

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○議長(宇都宮富夫君)  日程第2 一般質問を行います。

 順次、質問を許します。

 遠藤素子君。

〔遠藤素子君登壇〕

○遠藤素子君  おはようございます。

 今回はトップバッターということです。寒さに負けないように頑張りたいと思います。

 私は、質問通告書に従い、大綱5点について質問いたします。市長並びに関係理事者の皆さんには誠意ある御答弁をお願いいたします。

 大綱第1点は、福祉の充実した安心・安全なまちづくりについてであります。

 政治を変えてほしいとの願いが実現し、政権交代して2年余りがたちました。発足当初の民主党政権には国民の願いを実現しようとの前向きの政策がありましたが、あっという間に国民の期待は裏切られ、今国民の多くがやり場のない怒りを抱えたまま日々の生活に追われています。3代目となった野田政権はアメリカと財界の顔色をうかがい、その一言一句を忠実に実行する異常さで、国民の願いには一切耳をかさず、さらなる負担を押しつけようとしています。

 しかし、311日に発生した大地震と原発事故は、これまでの日本の政治のあり方について疑問を持つ人がふえ、日本はこのままでいいのかとその根本を問うものになっています。消費税の増税や普天間問題、さらにはTPPや原発再稼働の問題など、国民の声を無視していいのかと大きく世論は動いています。同時に、貧困と格差の広がる中、このままでは暮らしていけないとの悲痛な声も広がっており、福祉の充実が今ほど求められているときはありません。

 そこで、今回は子育て支援と高齢者や障害者に優しいまちづくりについて伺います。

 まず、子育て支援についてです。

 人口減に歯どめがかからない今日、子育てを支援することは最重要課題ではないでしょうか。そこで、求められているのが医療費の無料化です。初めて子供を育てているある若いお母さんは、子供を連れて病院に行き、医療費が要らなかったことに驚き、初めてそれを知ったということです。そして、とてもありがたいと感謝されていました。このような若い人たちがまだまだ少なくないのではないでしょうか。広く知らせるとともに安心して子供を産み育てられるようにこの面での拡充が大切だと思います。思い切って中学校卒業までの医療費を、通院費を含めて無料化できないものでしょうか。それが実現すれば、どんなに子育て世代を励ますかしれないと思うのです。

 次に、病児及び病後保育の実施です。

 外で働く母親にとって子供が病気のときほど苦しいときはありません。付き添いたい気持ちと気になる職場との間で葛藤するのです。そんなとき、病児・病後保育の制度があればどんなに助かることでしょう。私の場合は近くに住む母や兄弟に助けてもらいながら仕事を続けることができましたが、今はそういうことが難しい時代です。以前から課題となっていましたが、ぜひ実現してほしいものですが、いかがでしょうか。

 次に、高齢化社会を迎えてエレベーターの設置が強く求められています。高齢になられても元気に活動される方々がふえています。しかし、年とともに足腰に故障を抱える方がふえることはいたし方のないことです。階段を使えないばかりに公民館活動などに参加できないという人もあります。生涯現役で過ごせる条件を整えることは市の責任でもあります。それはまた障害を抱える方々や妊婦さん、幼子を連れた母親の要望でもあります。地区公民館やJR駅に一日も早く安心して利用できるエレベーターを設置されるよう求めますが、いかがでしょうか。

 次は、洋式のトイレを暖かくということです。

 洋式トイレの設置を求めたころから時代は変わり、今では学校にも公民館にも、もちろん市役所やいろいろな会館にも洋式トイレが少なくとも1個はついています。ところが、寒くなりますとむき出しの便器を使うことは元気な者でもためらわれます。8,000万円のトイレの問題が町なかでは今でも納得できないと話題になりますが、そんな中で障害を持つ者は和式のトイレが使えないので何とか気持ちよく使える暖かいトイレにしてほしいとの要望が届いています。これはもっともなこと、早急に実現してほしいと思いますが、いかがですか。市庁舎はもちろん、公民館や市民会館、学校やJR駅など公の施設のトイレなどについて実現を求めたいと思います。

 大綱第2点は、漁業の振興策についてであります。

 ミカンと魚のまち八幡浜、これは我が町の誇りであります。ところが、漁業といえば魚が少ない、魚価が安い、高齢化が進み後継者がいないなどなど暗い話がつきまとっているのが現状です。しかし、おいしいミカンと同様に皆で守り育てていかねばならない我が町の宝でもあります。

 そこで、次の3点について伺います。

 まず、漁業の後継者づくりについて。

 いよいよ市場関連の建設が始まろうとしています。しかし、漁業関係者の話を伺いますと、現在2,000人の組合員のうち実際に漁業に携わっているのは800人くらい、5年間で三、四十人が離職し、20代の新就労者は年間わずか2人だということで、後継者不足が心配の種だと話されました。市はこの点についてどのような方策をお持ちでしょうか、伺います。

 次に、魚は島国の日本人にとってとても大切な栄養源です。ところが、最近は魚より肉を好む若い人たちがふえ、魚離れが進んでいるようです。それは子育てにも影響し、魚のおいしさを知らない子供たちがふえることにつながります。子供のときに人間の舌は決まるとも言われます。もちろん家庭で骨のついた魚を食べることが望ましいのですが、食育の場である学校給食で魚をとる回数をふやし、地元の魚を利用してほしいものですが、いかがでしょうか。

 3番目に、加工施設の早急な設置を求めるものです。

 つい先日、ブリが大漁だとのニュースが伝わりました。漁業関係者のお話では、こういうことは思いがけず時々あるのだが、加工施設がないため、値下がりしたまま売ることになる。今度大型冷凍冷蔵庫を設置していただけることになったことは本当にありがたいが、さらに加工施設があれば付加価値をつけてそれを生かすことができる。合併時に青写真ができていたのに後回しになっている。何よりも早くそれを設置してほしいと話されました。さきの学校給食ともかかわりますが、一度にたくさんの材料を必要とする学校給食に地元産の魚を利用するためにも急ぐべきではありませんか。

 大綱第3点は、原発から撤退し、自然エネルギーへの転換で八幡浜市の活性化をという問題であります。

 大震災、原発事故から9カ月が経過しました。しかし、被災者の生活再建は大きく立ちおくれ、放射能汚染問題はますます深刻さを見せています。原発周辺の人々のみならず、汚染水が海に流出したり、風評被害や粉ミルクからもセシウムが検出されるなど、被害の拡大はとどまるところを知りません。一度放射能が外部に出れば、それは時間的、空間的、社会的にどこまでも広がり、人々の暮らしと命を脅かし続けます。東電は津波による電源の喪失が事故の原因であって、地震の影響で炉の一部が壊れた可能性を認めようとしません。しかし、少なくない科学者が事故直後のデータを見れば、地震によって炉またはそれに続く配管などが壊れたとしか説明がつかないと言っています。

 とすれば、四国電力が幾ら津波対策や電源対策を十分にやったと言われても、地震によって炉や容器、配管などのどこかが壊れれば危険な状態に陥ることはあり得ることではないでしょうか。特に制御が厳しくなると言われているプルサーマルの3号機、また寿命と言われていた30年を超えている1号機の老朽原発は再稼働などあり得ないことだと思います。そして、2号機も来年は30年を迎えます。来年早々にはこの2号機も点検に入りますから、伊方原発はすべてとまってしまうことになります。火力発電を稼働させ、これまで余っている電力を関西電力に売っていた分を半分にすれば、123号機すべてがとまっても四国の電力は賄えると社長みずからが言っておられます。

 さらに、地震国日本の、中でも特に地震の巣のようなところにある伊方原発は原発など論外です。現在ほどの地震の知見がなかった1970年代ではなく、今ならとても原発立地の条件そのものがないとされることでしょう。特に最近の知見では、過去に起きた東海・東南海・南海だけでなく、日向灘や海溝部をも震源とするマグニチュード9クラスの超巨大地震発生の危険が指摘されています。

 また、伊方原発の沖6キロの地点を関東から九州まで続く全長1,000キロメートルとされる世界最大級の中央構造線が走っています。高知大学の岡村 眞教授によると、過去に2000年周期で大地震を起こしてきた形跡がある。その最後の地震から既に2000年以上経過しており、南海連動の超巨大地震とともに中央構造線で巨大地震が発生する危険も指摘されています。

 さらに、福島第一原発の場合には震源が牡鹿半島の東南東約130キロメートル付近であったために、制御棒を挿入する時間的ゆとりがあったけれど、伊方原発の場合には中央構造線から6キロしか離れておらず、制御棒の挿入が間に合わず、とめること自体に失敗し、暴走事故につながる危険が大であるとされているのです。

 このような警告が出されている中で、人々の暮らしと社会、環境を破壊してしまう危険な原発に依存し続けることは許されないことではないでしょうか。伊方原発は大丈夫だとだれが断言できるでしょうか。市民の命と財産を守るべき立場にある市長は原発依存から自然エネルギーに転換していくべきだという意志を表明すべきではないでしょうか。その決断をすることによって新たな発想が生まれるはずです。市長はやがては自然エネルギーへの転換は必要だと思うと、そういった意味の答弁をされてきました。やがてとはいつまでを言うのでしょうか。今決断したとしてもすぐに実現できるわけではありません。時間がかかるのです。廃炉までにも多くの人手が必要です。だからこそ早く決断し、新しいエネルギーを模索するべきではないでしょうか。

 大きな事故が起こった福島県の佐藤知事、茨城県の東海村の村上村長はともに脱原発を鮮明に表明されました。しかし、事故が起こってからでは遅いのです。一たび事故が起こればおいしいミカンも魚もふるさとそのもの、子供たちの将来も何もかも失うのです。事故が起こる前にとめて危険なものはなくし、安心・安全な町をつくっていこうではありませんか。

 八幡浜には大型風力発電に適した条件はないかもしれません。しかし、小型の風力発電の可能性はあるようです。また、森林があります。木質バイオマスで自然エネルギーを生み出せば、自然環境に欠くことのできない山林をよみがえらせることになり、それは川から海に注ぐ水の浄化にもつながり、豊かな海、漁場へとつながります。また、家庭から出る生ごみも電力を生むことができます。太陽光や太陽熱は八幡浜には十分降り注いでいます。本気で取り組めばもっともっと方法はあるのではないでしょうか。原発で働いている方々をこのような多様な方法で取り組む発電に積極的にかかわっていただければ、転換の打撃を少なくすることもできるし、市の活性化にもつながるはずです。

 また節電についても考える必要があると思います。市庁舎ではエレベーターの1台をとめるとかエアコンの使い方、電灯などいろいろな取り組みが見られますが、節電教育にも力を入れるべきではないでしょうか。その点はどのように考えていらっしゃるか、伺いたいと思います。

 大綱第4点は、公用車の使用規定はどのようになっているかについてです。

 大型バス、マイクロバス、職員の公用車、市長の公用車などいろいろありますが、その使用規定はどのようになっていますか。市民の間では公用車を不正に使っているのではないか、個人的な用事に公用車が使われているのではないかなどの声が届いています。そのようなことはないとは思いますが、そのルール及び運用実績について伺いたいと思います。

 大綱第5点は、市民会館及びゆめみかんでのイベント時に送迎バスを運行してほしいとの要望が出ています。市民の文化活動への要求は高まっていると思います。ところが、車社会になって市内バスなどの便数が減り、時間的にも限られることから、いろいろな行事に参加したくてもできない方がふえているようです。

 そこで、市民会館やゆめみかんなどでイベントがあるとき、市内の要所を回るバスがあればより多くの市民が行事に参加できるのではないかと思うのです。送迎バスを工夫してみてはどうでしょうか。

 以上で私の質問を終わります。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  遠藤議員御質問の大綱2、漁業の振興策についてお答えいたします。

 まず、1点目の漁業の後継者づくりでありますが、県下の漁業就業者数の減少と高齢化は顕著で、平成23年度の八幡浜市の漁業者数は522名で、10年前に比べて約30%の減となっております。魚価安と燃料費等の増大による経営難が就業者数の減少要因と考えられることから、市としては今後地産地消の推進や加工産業の育成などの魚価向上策を講じていきます。

 また、漁業者の高齢化に対応するため、来年度からは大島でアワビなどの磯根資源の増養殖による新たなビジネスモデルを計画しておりまして、高齢化した漁業者に安定した収入を確保する方策についても幅広く検討してまいります。これらを推進することが結果として後継者づくりにつながるものと考えております。

 次に、2点目の魚食普及への取り組みについてお答えをいたします。

 市では9月補正予算で八幡浜の地魚を原料にした学校給食導入定着事業を実施しております。現在学校給食向けの試作品を検討中で、来年1月から3月にかけて10回、市内の学校給食として使う予定にしております。今後は、児童や生徒の反応を見ながら学校給食への本格的な地魚利用を図ってまいりたいと考えています。

 次に、加工施設の整備についてお答えをいたします。

 魚価の安定には加工産業の育成が欠かせないことから、水産振興ビジョンの計画に平成26年度稼働を目指した加工施設を整備する予定となっております。施設の内容や製造する加工品については関係者の意見を聞いた上で消費者ニーズに合ったものにしたいと考えております。

 その他の質問に対しまして、副市長並びに各担当の部課長から答弁をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  それでは、遠藤議員御質問のうち、大綱3、原発から撤退し、自然エネルギーへの転換で八幡浜市の活性化をというところのうち、原発依存から自然エネルギーへの転換を表明すべきではないかという点についてまずお答えをします。

 原子力発電については従来国策として推進されてきたものであり、国策であるということを理由として、国の安全の保障のもと多くの自治体で原子力発電を受け入れてきた経過があります。このため、福島第一発電所の事故を受けての原子力発電の今後のあり方については、まずは国において方向を示されるべきものであると、そういうふうに考えております。

 次に、新しいエネルギーですけれども、自然エネルギー、これはまだ現段階では安定性、発電量、また風力発電では騒音など固有の問題もあり、直ちに現在既存の発電施設に取ってかわり得るものではなく、まだまだ発電効率、品質、経済性、蓄電の技術などについて今後研究を進めていくべきものであると、そういうふうに考えております。

 なお、新しいエネルギーに対する支援としましては、現在太陽光発電装置の設置に対する補助制度について検討を行っているところです。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  市民課長。

○市民課長(二宮博子君)  遠藤議員御質問の大綱11点目、ア、中学卒業までの医療費を通院を含めて無料化にできないかとの御質問にお答えいたします。

 現在、当市においては医療保険適用に係る自己負担分については小学校就学前までの入院、外来及び小学生の入院分については無料化を実施しております。御要望の中学卒業までの医療費自己負担分を通院を含めて無料化した場合の当市の追加負担額は、国保被保険者に係る前年度実績データなどから約4,300万円と推計されます。内訳については、小学生の外来分が2,300万円、中学生の入院分が200万円、中学生の外来分が1,800万円と推計しております。この追加負担分につきましては全額が当市の負担となり、財政的には非常に厳しいものと判断しており、県内他市町においても小・中学生の医療費無料化については未実施のところが多く、それぞれ課題となっていることから、なお検討課題とさせていただきたいと存じます。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  社会福祉課長。

○社会福祉課長(二宮嘉彦君)  それでは、大綱11のうち、病児保育の実施についてお答えをいたします。

 本市においては、平成223月策定の八幡浜市次世代育成支援地域行動計画に基づき子育てを応援する子育てサービスの充実したまちなど7つの基本目標を掲げて子育て支援対策を進めているところです。また、近年は女性の社会進出に伴い共働きの世帯が増加傾向にあることからも、この計画の目標達成のため、保護者ニーズに対応した多様な保育サービスの推進が求められております。

 御提案の病児保育につきましては、松山市など県内で8市町10カ所で実施されておりますが、ほとんどが小児科などの病院で実施されているものでございます。元来保育所は健康な子供を預かる施設であり、病児保育の実施には実施する場所や看護師、提携する小児科医師の確保が必要となるため、小児科病院での実施がよいのではないかと考えております。現在開催しております八幡浜市立保育所のあり方検討委員会では、多様化する保育ニーズに対応できるサービスをより充実していけるように保育所の統廃合などの協議を進めておりますので、保育所において保護者が迎えに来るまでの間、看護師などが医務室で緊急に対応するといった体調不良型の病児保育事業の実施を含め病児保育の実施の可否について今後検討してまいりたいと思います。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  政策推進課長。

○政策推進課長(大本孝志君)  遠藤議員の大綱1、福祉の充実した安心・安全なまちづくりについての2点目、高齢化社会を迎えてのア、エレベーターやエスカレーターの設置についてのうち、JR駅への働きかけについてお答えをいたします。

 議員御指摘のように、現在JR八幡浜駅にはエレベーターやエスカレーターは設置されておらず、お年寄りや障害者の方々が御不便を感じているのも確かなことだと思います。設置するには経費の問題などもありますが、国の支援制度もありますので、市といたしましてはJRへ議員の御意見を伝えるとともに、設置できる可能性があるのかどうかまずは一度話し合いの場を持ってみたいと思います。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  生涯学習課長。

○生涯学習課長(都築眞一君)  遠藤議員の大綱121、地区公民館にエレベーターの設置をについてお答えいたします。

 エレベーターの設置は障害を抱える方々や高齢者、妊婦さんなどに優しいまちづくりを推し進めていく上でも大切な課題であります。当市において3階建ての公民館は、文化センター、千丈地区公民館、松蔭地区公民館の3施設でありますが、いずれもエレベーターは設置しておりません。エレベーターの設置は非常に高価でランニングコストも高いこと、また構造上からも改修して新たにエレベーターを設置することは非常に困難な状況であります。公民館を利用していただく場合にはなるべく不便を来さないよう会場の配置等に工夫をしていきたいと考えております。御不便をおかけすることはございますが、御理解いただきますようお願いいたします。

 なお、今後公民館を新築する際にはバリアフリーに十分配慮し、だれにも優しい公民館とするよう努めさせていただきます。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  保健センター所長。

○保健センター所長(松本常美君)  遠藤議員御質問の大綱1(2)2点目、洋式トイレの整備についてお答えをいたします。

 議員の御質問の洋式トイレの整備につきましては、今議会におきまして地域支え合い体制づくり事業の中で、公民館、集会所、隣保館で合計59カ所のトイレ改修を行うための予算を計上しております。この地域支え合い体制づくり事業は、高齢者の外出支援、健康増進活動などを行う拠点づくりという目的で市内各地区からの要望をもとに県の10割補助で実施するものであります。この事業により暖房便座を各公民館、集会所、隣保館に整備し、高齢者が集まりやすい環境をつくってまいりたいと考えております。

 なお、今回のこの地域支え合い体制づくり事業につきましては、公民館、集会所、隣保館を対象としておりますが、議員御提案の市庁舎や市民会館などほかの施設につきましては、今後可能なところから順次整備を検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  市民福祉部長。

○市民福祉部長(本橋祐一君)  遠藤議員の御質問、大綱33点目、節電教育にも力を入れるべきではないかについてお答えいたします。

 当市におきましては、平成202月に策定をいたしました八幡浜市省エネルギービジョンにおきまして、省エネルギーに向けた取り組みの柱の一つとして環境教育、省エネルギー教育の推進を上げております。

 具体的な事例を挙げますと、昨年11月に八幡浜市で開催をいたしましたえひめエコサミット2010におきまして、使用済みてんぷら油の回収をテーマに事例発表を交えながらの情報交流を行いました。この交流会において、BDF事業に取り組んでいる日土小学校、双岩中学校及び川之石高等学校からそれぞれバイオディーゼル燃料を使用した地域盆踊り大会の開催、ゴーカートへの燃料使用によるPRや省エネ文化祭の開催などユニークな取り組みの報告がなされ、省エネに対する意識の向上とごみの減量化に向けた意識改革へとつなげてまいりました。

 また、双岩中学校におきましては、環境教育推進事業の一環としてすぐれた自然環境を守り続ける意識や態度をはぐくむことを目的とした当課の職員によるごみ問題についての現状や取り組みの出前講座を実施いたしました。今後とも教育委員会との連携のもと、学校における環境教育に積極的に取り組み、児童・生徒を通じ家庭における節電意識などの向上につなげてまいりたいと思っております。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  財政課長。

○財政課長(藤原賢一君)  遠藤議員御質問の大綱4、公用車の使用規定についてお答えいたします。

 現在八幡浜市ではマイクロバス等を含め187台の公用車を所有、管理しております。公用車の使用につきましては、八幡浜市庁用自動車等管理規定に基づき、行政上必要な業務についてのみ使用を認めており、それぞれ公用車所管課において適正に運行管理を行っております。

 なお、マイクロバスの貸し出しにつきましては、各種団体より市主催の各種行事及び研修会への参加の際、貸出要望を受け、関係所属長が行政上必要と認めたものについてのみ申請を受け付け、使用許可をしております。平成22年度におきましては178回、今年度は11月末現在139回の運行実績となっております。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  生涯学習課長。

○生涯学習課長(都築眞一君)  遠藤議員の質問、大綱5についてお答えいたします。

 市民会館及びゆめみかんでのイベント時の送迎バスの運行についてお答えいたします。

 文化は人々に楽しさや感動、精神的な安らぎや生きる喜びをもたらし、創造性をはぐくむものであります。市民会館、ゆめみかんでは地域文化の情報発信基地として、コンサート、芸能、演劇など文化と触れ合う場となっております。子供から高齢者の方まで広く多くの市民の皆様に御利用していただきたいと考えております。

 そうした中で、イベント時における送迎バスの運行は一つのよい手段と思いますが、現在はほとんどの方が自動車で来館されることが多いのが現状であります。送迎バス運行の必要性を聞きながら、費用対効果の面も考えて今後の検討課題とさせていただきます。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子君。

○遠藤素子君  再質問をさせていただきます。

 まず、大綱1ですが、子育て支援の医療費の問題、中学校卒業まで既に入院費、通院費含めて無料になっているところもあります。中学校の入院費を小学校6年生までを中学3年まで延長すること、これにかかる費用は約200万円だということでした。一度に全部できないとすれば、せめて中学生の入院費までということは可能なんではないかと思うんですが、ぜひこれ実現してほしいと思いますが、いかがでしょうか。

 それから、病児・病後保育、これは本当に働く母親にとってはもう切実な願いなんですが、宇和島市立病院などでは院内保育所があって、そこに預かってもらえるというふうなことも聞いたことがあります。新しい病院ができる計画中ですが、ぜひここらあたりも考慮に入れていただいて、できるだけ早くその働く女性の願いを実現してほしいと、これは要望しておきます。

 それから、エレベーターですが、JR八幡浜駅、昔トイレが汚いということで駅長さんに私もかけ合った記憶があります。そのときに市と協力してならということで現在のあのトイレができましたが、今回JRのほうとも話し合ってみるということですので、小さいエレベーターでいいと思うんですね。必要な人が使える、そういうものをぜひ目指して努力をしていただきたいと思います。

 それから、地区公民館が難しいということですが、やっぱりだれもが使えるという公民館でなければならないと思うんですね。私が使わせてもらってる松蔭公民館や千丈公民館、やっぱり階段を本当に苦労して上がってるお年寄りを何度も目にして、おりるときには後ろ向きになっておりてる方もあります。そういう状況ですから、ぜひもう一度検討していただきたいと思います。

 それから、暖かいトイレ、今回の予算措置がされているということを知りませんでしたが、公民館だけでなくJRの駅、これは外からもお客さんが来られるわけで、ぜひこれ実現してほしいし、市民会館や市庁舎についても早急にやっていただきたい。今松蔭公民館のトイレは便座カバーがしてありまして、ウォシュレットじゃないんですけど、安心して使えます。そういう応急処置でもいいと思うんです、この冬を乗り切るために、ぜひこれは検討していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

 それから、漁業の振興策についてはいろいろ新しい試みも予定されているということで期待しております。一日も早くこれが実現するように、これは要望しておきたいと思います。

 それから、原発の問題は国策だから受け入れていると、国において方向を示されるべきだという御答弁でしたが、もちろんそれは国策ですから最後はそうだと思います。しかし、地方からこれはもうだめだという発信をしていくことが大事なんじゃないんでしょうか。

 福島県の佐藤知事、そして東海村の村上村長、これはあれだけの事故を起こして、ほしてもう脱原発だと、福島県の知事は原発を立地して財政的に恩恵を受けてきた以上に事故は自然、社会、教育に大きな影響を及ぼしている、原子力に依存しない新生福島を創造していくと決意を語られました。

 また、村上村長は、世界でも有数の地震多発国に原発が54基もあるのは不適切だ。福島の事故の対応を見る限り、この国は原発を持つ資格がないと思っている。福島の事故は他人事ではない。我々自身も避難生活を強いられたかもしれない、全くの偶然で今ここにいる。原発から30キロ圏内に100万人が生活している。一たび事故が起きればふるさとや子供の将来、何もかも失ってしまう。周辺100キロ、200キロに放射性物質をばらまく放射線を常に意識しなければならない地域になっていいのか、子供を外で遊ばせないような地域をつくっていいのか、いま一度考えなければならない。もんじゅは既に1兆円以上の金を費やしている上、維持に毎年200億円もかかっている。国はできもしないことにしがみついている。原子力界のしがらみやトラウマの中でやっている非科学的な精神だ。あれだけ先行していたフランス、ドイツ、米国が撤退を決めた、完全にではないですが。日本も見直しというよりも撤退すべきだ。こういうふうに本当にはっきりと述べられています。事故が起こってからでは間に合わないわけで、早くとめるべきだという発信をしてほしいと強く思います。

 また、自然エネルギーは安定性に欠けるとか効率の問題、蓄電の技術、いろいろ言われましたが、私高知県の梼原町、そして岩手県の葛巻町、ここに視察に行ってきました。そこではやはり上に立つ人が視察に派遣してるんですね。梼原町も外国へ12人の職員や町の人を派遣して勉強させてきた、葛巻町では議会全員を海外に視察に行かせたと、そういうこともあって、よそのいいところを学んで帰って、自信を持って推進されてきたわけです。そういう意味でも、やっぱり上に立つ人の姿勢が今一番大切じゃないかと思うんです。ぜひこれは前向きの姿勢を示していただきたい。やがてはその自然にかえる必要があるけども、そのやがてがいつかわからないようなことではなくて、一刻も早くかえるべきだという意志を県の環境関係の会だとかいろんなところでやっぱり発信してほしいと思うんですが、いかがでしょうか。

 それから、公用車の使用についてです。

 先ほど行政に携わる、そういう公的な場合にのみ使っているということでした。市民からの通報によりますと、市長車が私的に使われているんではないかと、市長の公用車が私的に使われているんではないかという通報がありました。そういうことはないと思うんですが、実績が、運行表などがあると思いますので、また見せていただいて、市民の方にもこうだということを伝えたいというふうに思います。

 よその市議会では市長の公務表が公表されて報告されています、議会で。八幡浜の場合は議員関係だけが公表されているんですが、そこも県知事にしても首相にしても新聞に報道されておりますが、そういう意味で市長の実務、実績、これをぜひ議会にも公表していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。これはちょっと質問通告しておりませんでしたが、簡単にできることだと思いますので、実績表があるわけですから、お願いしたいと思うんですが、いかがでしょうか。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  遠藤議員の再質問に対して答弁をさせていただきます。

 まず、子育て支援ということで中学卒業までの医療費の無料化ということで、これも市としてもいろいろ検討をしておりまして、どういった形で子育て支援ができるのか、他市町とも比べまして、当市としてはまず小学生の入院費については無料ということをいち早く実施をしております。段階的に中学卒業までの医療費の全額無料というのは財政的にも難しいところがあるのでないかと考えておりまして、次の段階でできるとしたらまずは中学校、入院費ということで保護者の方にも多額な高額な負担というふうになりますので、できれば段階的に中学生の入院費の無料化を進めていきたいというふうに考えております。

 続きまして、エレベーターの設置でございますが、これ駅のほうも言われましたが、これ駅のほうも渡り廊下的なもの、あれの構造的な問題もありましょうし、エレベーターを設置する、幾ら小さいエレベーターでもやはり価格的なものもありますので、まずは国の制度もあるということなので、国と市とJRとで相談してやっていきたいと思っております。

 そして、公民館のエレベーターについてですが、今ほどの現在ある公民館につきましてはやはり構造上の問題があろうかと思います。今後新しくできる公民館につきましてはバリアフリー等も考えながらつくっていきますし、今後津波対策とかそういった避難所的な公民館ということで4階建てというようなことが考えられる、そういった案件が出てくるかもしれませんが、そういった関係のときにはやはり安心して高いところへ避難できるということでエレベーターの設置を含めて検討してまいりたいと思っております。

 そして最後に、公用車の使用ということで、どういった場合のことを言われているのか私わかりませんが、私が使用する市長車については公用のときに使用しております。例えばいろいろな案件がありまして、私一人が乗っている場合じゃないときもあります。松山のほうで会議があって、それも夫婦同伴というような形もあります。そういった場合には私の家内も乗って同乗していったりもしておりますが、私用で公用車を使ったというふうな点はありません。

 以上です。その他の質問に対しましては、副市長並びに担当の部課長から答弁をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  遠藤議員再質問のうち、原子力の関係についてお答えしたいと思います。

 原子力につきましては、国のほうで原子力安全庁ですかね、が来年4月に発足すると。国のさまざまな委員会の中でも反対の立場も含めていろんな方がメンバーになっておられる。そのような中で、国として福島の深刻な事故の影響を受けてどうあるべきかということを真剣に考えていかれると思います。当然そこには八幡浜市だけで持っているデータじゃなしに広いデータをベースにして議論されると、そういうふうに思っております。市としてはまずはそういう中で国がどのように議論して、どのような方向を出されるのか、これをまずは注視したい。先ほどの答弁ですけれども、そう思っております。

 あと、自然エネルギーにつきましても、市のほうで先進的な姿勢を示してはということでありますけれども、これはまずは太陽光発電につきまして何らかの支援を検討したいという先ほどの答弁ですけれども、その辺のところからスタートして、自然発電、自然エネルギーによる発電がどういうふうにその有効性を持っていくか、経済性を持っていくかというふうなところを見きわめながらやっていきたいというふうに思っております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  市民福祉部長。

○市民福祉部長(本橋祐一君)  遠藤議員から御要望のありました公共施設のトイレの暖房便座の件なんですけども、先ほど保健センター所長がお答えしましたように、今回公民館、集会所、そういったところへの暖房便座の設置というのは予算化をさせていただいておりますが、他の公共施設につきましては、先ほど遠藤議員のほうから御提案のありましたような簡易な形での松蔭公民館での例のような暖かい方法、今後予算的にも限度があるかもしれませんけれども、前向きに検討してまいりたい、高齢者に優しいまちづくりの観点から検討してまいりたいというふうに考えております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

○総務企画部長(中榮忠敏君)  一番最後の問題のところで市長の公務の日程の公表の関係がございましたが、これにつきましては記者クラブを初めとした市内のマスコミ各社には1週間ごとに市長の公務の日程表は1週間分まとめてこういう予定になっておりますということは記者ボックスのほうに入れております。

 ただ、議員の皆様方にお知らせしていないという御指摘でございましたら、それはそのとおりで間違いございませんが、その必要性があるかどうかにつきましてはまた協議をさせていただければと思います。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子君。

○遠藤素子君  医療費の問題では中学校の卒業までせめて入院費について考えてみたいということでしたので、ぜひこれは実現の方向で頑張っていただきたいと思います。

 それから、暖かいトイレの問題、ちょっとはっきり聞き取れなかったのですが、予算の範囲外の部分については応急的なカバーをつけるとか、そういうことをしようということでしょうか、ちょっと確認しておきたいと思います。

 それから、公務の件についてですが、よその市では公表されてる、議会のときに議長の諸般の報告がありますが、ああいう形で報告されているということです。ぜひ私は要望しますが、ほかの皆さんの意見も議長のほうでまとめていただいたらと思います。

 それから、節電教育についてというのは、学校教育だけではなくて一般市民に向けても何らかのやっぱり働きかけが必要ではないかと。皆さん電気を小まめに切るとかいろいろ、エアコンの温度設定を低くするとかいろいろ努力されているとは思うんですが、そういう点でも呼びかけが要るんではないかと思います。その点でも、これは要望をしておきます。

 原発の問題はもちろん国策ですが、国が決めるのを待ってというのは私は逆さまだと思うんですね。市民のやっぱり健康、命、財産、環境、こういうものを守るという観点からどうあるべきかといえば、やはりこれだけ地震の危険性が叫ばれている、そして1号炉はもう30年を超えて34年目に入ろうとしてる、そして3号炉はプルサーマル、2号炉も30年を超えてる。そうすると脆性劣化の問題が今非常に国会でも争点になっているようですけど、熱いお湯を入れたコップに冷たい水を入れたらパリンと割れるように、金属も疲労して非常にそういうふうにもろくなっていく、だから老朽原発については危険性が叫ばれているわけで、せめて福島原発の原因がはっきりするまでは再稼働はすべきではないとか、そういう本当に市民のための発信をすべきではないんでしょうか。もう一度お願いしたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  福島の事故というのは原子力業界にとって非常に衝撃的な事故だったということについては異論の余地がない事実だと思います。もし伊方で何か起きれば、20キロ圏内に住む八幡浜の市民はすべて避難を余儀なくされるという状況であります。そういうことを思いながら、ただ遠藤議員が言われた今のいろんな事情につきましては、さらに知識のある方、例えば先ほど言われた高経年化の問題とか金属の脆性破壊の問題、これは私よりももっと知識のある方がたくさんおられるわけです。それで、先ほどもお話ししましたように、国の委員会の中で反対の立場の方も加わっていろんなところで議論をしていただくと、私どもの少ない知識ではなしにそういう議論を待ちたい。国のその結論というか国の方向性を待ちたいというのはそういう専門性にある程度期待したいと、そういうところを含めて言っております。それはそういうことでちょっと同じ繰り返しですけれども、答弁とさせていただきます。

○議長(宇都宮富夫君)  市民福祉部長。

○市民福祉部長(本橋祐一君)  公共施設のトイレの問題ですけれども、予算的な制限もありますが、高齢者に優しいまちづくりの観点から、先ほど遠藤議員がお示しされました松蔭公民館の例などを参考にしながら今後検討してまいりたいというふうにお答えをさせていただいたつもりです。

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

○総務企画部長(中榮忠敏君)  先ほどの公務の予定とその実績について、他市ではそういう報告があるはずだという御質問やと思いますが、現時点では私把握しておりませんので、またその辺参考にさせていただいて、一度照会をかけてみたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  休憩いたします。

午前1057分 休憩

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午前1110分 再開

○議長(宇都宮富夫君)  再開いたします。

 次、大山政司君。

〔大山政司君登壇〕

○大山政司君  私は、質問通告書に従いまして、大綱3点について、市長及び関係理事者にお尋ねをいたします。

 大綱の第1は、市立病院の現地建てかえプランについてであります。

 平成218月の総選挙で多くの国民の悲願であった政権交代が実現して2年を経過しましたが、国民に公約したマニフェストの実行に一貫性が見られないほか、思いつき発言に代表されるように失望の声を多く耳にいたします。加えて、東日本大震災における政府の復旧復興の対策のおくれと原発事故による住民軽視の対応に政治不信が高まっている昨今であります。

 さて、大城市長が誕生して早くも2年を経過しました。市長、あなたは選挙期間を通じ市民が一番関心の高い市立八幡浜総合病院の医師確保の問題でした。市立病院の再生に向けて直ちに医師を3名確保しますと市民に公約され、当選の大きな原動力となったと思うのであります。その後、市長就任6カ月がたち、大城イチロー後援会だよりを出されました。主な内容は、1つには医師確保について、2つに市長の退職金廃止について、3つに副市長誕生、4つに八幡浜市の敬老会についてでありました。しかし、直ちに医師を3名確保しますの選挙公約は触れられていませんでした。

 ところが、平成2338日の3月議会市議会協議会において、突如市立八幡浜総合病院の建設の予定地として北浜公園跡を公表されたのであります。まさに寝耳に水ということわざがありますが、唐突な建てかえプランに驚嘆したのは私のみだったのでしょうか。

 しかし、その3日後の311日の1446分に1000年に一度と言われるマグニチュード9の東日本大震災があり、地震、津波、原発事故、風評被害と複合災害が起きたことは御存じのとおりであります。

 そこで、お尋ねをいたします。

 まず第1点は、市長、私は市民の健康と生命を守るために市立八幡浜総合病院の建てかえの必要性について何ら反対や異議を唱えるつもりはありません。しかし、市立病院の建てかえは建設費に約60億円の投資額がかかり、また着工から完成まで約4年間を要する当市にとって最重要事業でありますが、市長はいつ、どのような理由で決断されたのか、まず明らかにしていただきたいのであります。

 第2点は、1124日の市議会協議会において、北浜公園を市立病院建設地の予定地としたい旨の提案については、第2回病院建設特別委員会で反対の議決がされました。その後、第2候補地として現在地大平を調査検討した結果、建てかえが十分可能であると判断され、建てかえを進めていきたいとの説明でありました。しかし、北浜公園を第1候補として建設予定地とされた理由について、市民の代表で構成される議会に対して事前の意思疎通もなく、配慮に欠けた議会軽視とも受けとめられる対応でありながら、第2候補地として現在地としたいと提案されても、よしあしの判断に苦慮するのは私一人でしょうか。候補地選定の経過をお示し願いたい。

 この際、お尋ねしますが、第3候補地、さらに第4候補地についての思案があればお示しを願いたい。

 第3点は、市民の関心と期待は市立病院の建てかえそのものよりは近隣医療機関と同等以上、つまり自治体病院の使命である総合病院として市民の生命と健康を守る責務を永続的に果たすための医療体制の充実であります。

 そこで、具体的にお尋ねをいたします。

 1つに、現在市立病院は診療科目が17診療科でありますが、産婦人科は医師が不在となり、閉科がささやかれています。また、眼科と歯科口腔外科については派遣医師で不安定の要素があり、医師確保に大変危惧をしますが、その見通しについてまずお伺いいたします。

 2つに、今回病床数が220床となっていますが、個室の病床数、さらに診療科目別の病床数の配置について。

 3つに、市立病院内科を受診するには開業医の紹介状が必要となっていますが、いつでも受診できる体制の見込みについてお尋ねしたい。

 4つに、救急搬送は曜日によって市外の病院の対応となっていることについての解消について、総合病院としての使命と役割を疑問視されていることなど、いつ現状打開を市民に公表される予定なのかをお伺いしたい。

 第4点は、災害拠点病院、初期被曝医療機関としての役割として近い将来に発生が予測される東南海・南海地震の災害に対応できる災害拠点病院及び原子力災害に対応するための初期被曝医療機関としての機能の充実の体制について具体的に明らかにしていただきたい。

 さらに、今回大平現在地での建てかえ案の基本的な考え方として、津波等災害時の安全を重視するため、玄関は道路レベルより2メートル程度高い位置に計画しますとなっています。しかし、北浜公園から大平現在地までの距離は1キロメートル以内の位置だと思いますが、東日本大震災による想定外の巨大地震を思えば、余り変わらないのではとの思いをされる市民の声を耳にしますが、市長の御所見を。

 第5点は、建てかえプランにはA案からC案までありますが、市長はどの案に関心を持たれておられるのか、お示しを願いたい。それとも、議会での議決で決定されようとしておられるのか、また行政主導で決定されようとしておられるのか、明快な答弁を求めます。でなければ、病院経営や建築工事等に専門知識に精通していない私には指摘に苦慮している実態であります。さらに、大平現在地での建てかえの全事業費には約60億円の投資となりますが、予算積算の根拠についてあわせてお尋ねいたします。

 第6点は、今回市立病院の建てかえプランについて提示されていますが、大平現在地についての議会承認はされていないと思うのでありますが、現状と今後の対応についてお尋ねをいたします。

 大綱の第2は、愛媛国体ソフトボール等の受け入れについてであります。

 国体は広く国民の間にスポーツを普及し、スポーツ精神を高揚して国民の健康増進と体力の向上を図り、あわせて地域のスポーツの振興と文化の発展に寄与するとともに、国民生活を明るく豊かにしようとすることが目的と定められています。また、愛媛国体の基本目標では県民一人一人がさまざまな形で結びつき、あらゆる力を結集してみんなで感動や夢、希望を分かち合える国体を目指すと定められています。国体が愛媛県で開催されるのは1953年、昭和28年に四国国体として4県で共同開催されていますが、愛媛県単独で開催されるのは平成29年の国体が初めてであります。

 私は小学校ではソフトボールを、中学校で軟式野球を、高等学校では硬式野球の経験があり、今回愛媛国体のソフトボール競技が八幡浜市で開催されることに歓迎と期待をしていますし、市内にソフトボールの公式試合ができるグラウンドが整備されることの実現を心待ちにしているものであります。

 そこで、お尋ねいたします。

 第1点は、平成29年の愛媛国体で成年男子ソフトボールと成年男子バレーボール競技を八幡浜市が正式に受け入れられたのかをお尋ねをいたします。

 第2点は、ソフトボールに関してでありますが、1017日と18日に中央競技団体の視察員が試合会場の視察に訪れ、競技会場の現状や改修計画等を確認された模様でありますが、どのような確認がされたのか、その内容について具体的にお示しを願いたい。

 第3点は、ソフトボール試合は王子の森公園と双岩スポーツパークの2会場の予定と聞き及んでいますが、いずれの会場も現状では公式試合の条件が満たされていません。特に私が危惧をするのは、王子の森公園の存続が危ぶまれることについてであります。現在の王子の森公園の球場は公式試合の条件を満たすにはグラウンド両翼と面積、観客スタンドの改善と本部席などを設置しなければなりません。あくまでも私の推測でありますが、現在王子の森公園にあります公衆トイレや噴水は撤去せざるを得ないのではないでしょうか。市長は、五反田、八代地域の住民にとっては、王子の森公園は唯一の憩いの場として利用されていることは御存じのとおりであると思います。

 そこで、五反田、八代地区住民に対してどのように説明し、理解を得られるのか、お聞かせを願いたい。

 第4点は、先ほども触れましたが、公式試合の条件を満たすためにはグラウンド等の整備を初め観客席、選手の更衣室等、フェンス、仮設トイレ、水道等など、さらに地場産業の魚とミカン、あわせてちゃんぽんなどのイベント会場の設置など、王子の森公園と双岩スポーツパークそれぞれに改善が必要となりますが、どの程度の予算措置を想定されておられるのか、お尋ねをいたします。

 第5点は、バレーボール競技については北浜のスポーツセンターで行われると思われますが、公式競技による施設の新たな改修整備についての有無を明らかにしていただきたいのであります。

 最後に、大綱の第3は、公の施設による委託、指定管理についてであります。

 公の施設の管理については、従来の公共的団体への管理委託制度にかわり民間事業者も含め議会の議決を得て指定される指定管理者に管理を委託する制度が導入されています。多様化する住民ニーズに効果的に対応するため、また公の施設の管理に民間の能力を活用しつつ住民サービスの向上を図るとともに、経費の削減を図ることとされています。八幡浜市では平成18年度から市営駐車場など10施設で導入し、平成21年度には市民スポーツセンター、養護老人ホームあけぼの荘、平成23年度には火葬場やすらぎ聖苑で新たに導入されています。また、直営の施設においても維持管理などの業務を外部に委託している事例が多くあると承知しております。

 そこで、このような外注の現状及びその効果についてお尋ねをいたします。

 第1点は、外部事業者への委託については地元業者を優先して採用することで地域経済の発展を図るとともに、公金の地元還元と雇用の場の確保につなげる必要があり、防災等の観点からも緊急時を想定して市内の居住者が施設の管理に従事することが望ましいと思うのであります。

 そこで、市の施設で業務委託や指定管理者の導入を行っている施設での雇用実態をどのように把握されておられるのか、お尋ねをいたします。

 第2点は、地域経済が疲弊している中、当市は若者の働く職場が少なく、人口減に歯どめがかからない今日、地域の雇用促進を図るため、各事業者に対して委託業務の社員は市内居住者を優先して雇用するための要請や指導について明らかにしていただきたいのであります。

 以上、大綱3点についてお尋ねしましたが、誠意ある答弁を期待しまして、私の質問といたします。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  大山議員御質問の大綱1、市立病院の現地建てかえプランについてを一括してお答えをさせていただきます。

 第2候補地選定の経過と第3候補地、第4候補地についてというふうな御質問がございました。大平現在地を建設候補地とした経緯につきましては、1124日に開催されました市議会協議会において説明いたしましたとおり、824日の病院建設特別委員会で北浜公園での建てかえについては反対の決議があったことを重く受けとめ、市政懇談会等において市民の皆様方の御意見もお聞きした結果、最終的に北浜公園での建てかえは断念せざるを得ないと判断をしたところであります。

 その後、病院建設特別委員会でお示しをしておりましたが、第2候補地である大平現在地での建てかえの可能性調査を行いました。その結果、大平現在地でも地震、津波については一定の対応が可能であり、北浜公園での建てかえに比べ工期と事業費の面でデメリットはあるものの、大平での建てかえは十分可能であると判断し、先日の市議会協議会で報告をさせていただいた次第です。

 また、他の候補地についても、67日に開催しました市議会協議会において病院建設候補地比較表をもって説明をしておりますが、王子の森公園、保内町での建てかえについては早期の完成、用地の取得費等の問題から大平現在地にまさるものではないと判断をしております。

 その次に、総合病院としての使命と役割の現状打開についてですが、まず医師確保への見通しについてでありますが、なかなか永続的に八幡浜市の医療に従事してもらう先生方は現在厳しい状況でありますが、行く行く地域枠の医学生も次々とお医者さんになってくると思います。今のところ、特に八幡浜市出身の医学生にいろいろと懇談会などで八幡浜市への招聘といったような観点から懇談会を設けさせていただいて、将来八幡浜のお医者さんにというような行動をとっているところであります。

 次に、病床数につきましては、現状の診療能力と機能等を勘案いたしまして220床程度と考えていますが、詳細については今後の設計業務の中で確定をしていきたいと考えております。

 次に、内科診療の際の紹介状につきましては、現在病院と診療所の機能を分担する病診連携を進めております。この病診連携とは、まずかかりつけの診療所で診ていただいてから入院、そして特に手術等が必要な場合に市立病院を紹介していただき、ある程度病状が落ちつけばまた診療所で診てもらうといった循環型の医療システムのことであります。

 次に、市外の病院への救急搬送につきましては、まず医師の負担軽減が重要であり、過重な負担が医師の減員を招くという悪循環を回避するため行っているものでありまして、今後も市民の理解を得ながら医師負担の状況に応じて判断していかなければならないと考えております。

 次に、建てかえ時に東日本大震災の教訓をどう生かすかについてですが、1124日の市議会協議会において御説明をしてきたように、地震に対しましては北浜のときと同様に施設内外の崩壊を防止するために免震構造にしたいと考えております。

 次に、津波に対しましては、現在地ですと敷地の中ほどが海抜約5メートルあります。もし1階部分が浸水したとしても、その後の診療機能が大きく損なわれないような機能配置にしたいと考えております。そうすることで約10メートルまでの浸水に対応することが可能であります。また、建設に当たっては日影等の高さ制限がありますが、基本・実施設計を行う際に最大限の配慮をしたいと考えております。さらに、緊急災害時のヘリポートを設置するとともに、初期被曝医療機関としての役割が果たせるよう除染、被曝者の治療が行えるような施設を配置していく予定であります。

 次に、A案からC案のどの案に関心を持っているかについてでございますが、これも1124日の市議会協議会で御説明しましたように、A、B、Cの建てかえ案は大平現在地での建てかえの可能性を探るために作成したものであり、この案に縛られるものではございません。今後、新たに提案を受けて設計していく中で最良のプランとなるよう努めていきたいと考えております。

 また、大平現在地建てかえに関する全体の事業費については、あくまで今回の案でございますが、言いますと、多少の案によって差はありますが、新築工事費が約42億円、仮設棟の建設費が約35,000万円、第1病棟の改修に約1億円、外構工事が約2億円、解体工事費が約35,000万円、基本・実施設計、施工監理等で約2億円、医療機器購入に約10億円、合計で約64億円の試算をしております。しかし、今後提案を受け、設計していく中で専門家の助言を得ながら建設費の削減に努めていきたいと考えております。

 先ほど申しましたどの案を採用するかということで議会の議決で決定するのか行政主導で決定するのかというような質問がございましたが、これはプロポーザル方式で、そのプロポーザルの提案型ということで提案を受けたその過程において決定をしていきたいと思っております。

 最後に、大平現在地での建てかえについていつ議会で承認を得たのかにつきましては、本12月議会において現在地を前提とした病院建てかえに関する補正予算を計上しておりますので、その予算の承認をもって建てかえ場所については議会の御了解をいただいたものと判断したいと考えております。

 その他の問題につきましては、各担当の部課長のほうから答弁をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  生涯学習課長。

○生涯学習課長(都築眞一君)  大山議員の御質問、大綱21点目、国体競技を正式に受け入れたのかについてお答えいたします。

 平成20324日に成年男子バレーボール競技の会場として八幡浜市民スポーツセンターが内定を受け、平成2234日に実施予定競技の競技施設の決定について承諾書を提出いたしました。平成22324日、成年男子ソフトボール競技会場として八幡浜市民スポーツパークと王子の森公園運動広場が内定を受け、平成22525日に実施予定競技の競技施設の決定について承諾書を提出しており、事実上決定されている状況であります。

 2点目、ソフトボールに関しての中央競技団体の確認事項についてお答えいたします。

 市民スポーツパークについてはこれといった指摘事項はありませんでした。広いグラウンドを活用して中央に仮設の会場をつくれば十分に使用できるということでありました。

 王子の森公園広場につきましては、規定の広さ、距離が不足しており、正規の広さを確保すること、照明の高さが低い、照明不足の解消、また球場外にボールが飛び出さないような対策をとること、グラウンドの水はけをよくすること、休憩所等の仮設施設、駐車場の関係などの指摘を受けております。これに対して指摘を踏まえて対応したいとの回答をしており、視察員からは国体で使用した専用球場として後世に残してほしいとのお話をいただいております。

 第3点目、王子の森公園の改造に伴う住民への説明についてお答えいたします。

 王子の森公園につきましては、今後条件の満たされる球場づくりをするため、平成24年度に全面改修のための実施設計を行う予定であります。また、国体後を見据えた王子の森公園のあり方についても公園管理担当課の建設課と検討してまいります。地域住民に御理解をいただくことは当然ですが、まだ概略の設計もできていないことから、今後準備ができれば、まだ変更可能な時点でお話できる場を持ちたいと考えております。

 第4点目の概算費用につきましてお答えいたします。

 現在王子の森公園広場は形状的にどのように改修することがいいのかを検討しているところであります。現時点ではまだ概算の費用をお示しできる段階には至っておりませんので、御理解いただきたいと存じます。

 スポーツパークにつきましては、グラウンドの中に仮設の球場を設置することを考えておりますが、設置費用につきましては現在の段階では積算はできておりません。

 第5点目のバレーボール競技の改修整備の有無についてお答えいたします。

 バレーボール競技は市民スポーツセンターで行われ、バレーコート2面での試合を予定しております。今のコートではフリーゾーンが狭く基準を満たさないので、フリーゾーンの確保のため、新規にポールの穴をあける改修が必要です。また、現在使用には不都合はありませんが、床の一部にきしみが出ている場所、一部破損している場所もあり、6年後の国体までには床の改修も必要になると思っております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

○総務企画部長(中榮忠敏君)  大綱3、公の施設の委託、指定管理について、まず1点目の維持管理業務を外部委託している現状とその効果についての御質問にお答えをいたします。

 現在、市では福祉施設や駐車場など11施設の管理を指定管理者に委任しているほか、15の施設で維持管理業務を外部に委託しております。

 これらの効果についてでございますが、まず指定管理者制度の導入施設については、施設の管理運営に民間のノウハウや発想を十分に活用することで、経費の削減はもちろんサービスの拡充や新たな事業の開始など施設利用者の利便性と満足度の向上につながっているものと認識をしております。また、指定管理者以外に維持管理業務を委託している施設につきましても、設備管理面における専門的技能を有した民間職員を配置することで施設の老朽化に伴う維持管理費用の増加を最小限に抑制するとともに、公園などの施設管理を地域団体やシルバー人材センターに委託することで雇用の創出と地域の活性化が図れていると考えております。

 続きまして、2点目の地域の雇用促進を図るためについての御質問にお答えをいたします。

 まず、地元企業の優先についてでございますが、特別な事情がない限り地域経済の活性化と雇用創出のために市内に事務所または事業所を有することを応募資格としております。また、雇用されている職員の割合につきましては、指定管理者導入施設の職員138名のうち約83%の114名が市内居住者であり、その他の施設につきましてもほぼ同様の傾向にございます。これらの施設の中で、特に福祉施設や体育施設においては市民サービスの向上とともに安心・安全な管理運営を行うために必要な資格や勤務経験を踏まえた職員を配置することが重要だと考えております。まずはこのような資格、経験を重視するとともに、その場合でも可能な限り市内居住者を優先するよう依頼しておりますが、前提となる制約があることから、市外居住者に頼らざるを得ない場合もございます。

 災害発生時の対応につきましては、緊急時の出勤など十分に検討する必要がありますし、指定管理料や委託料が効果的に市内で活用、消費されることは地域内の経済循環を高める観点でも非常に重要でございます。このため、今後も市民サービスの水準を確保した上で地域貢献など企業の社会的責任を促すとともに、地域の雇用確保についても可能な限り協力いただけるよう努めてまいりたいと考えております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  大山政司君。

○大山政司君  答弁漏れもありますし、議事進行に協力する立場から、議長、再質問を一問一答で行いたいと思いますので、許可をよろしくお願いします。

○議長(宇都宮富夫君)  理事者、対応可能ですか。

(「休憩お願いします」と呼ぶ者あり)

 休憩いたします。

午前1144分 休憩

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午前1149分 再開

○議長(宇都宮富夫君)  再開いたします。

 大山政司君。

○大山政司君  内容は同じなんですよ。1問ずつやるか、ずうっとやって後で一括して理事者の人が1人ずつ答弁するかの違いで、そんなに変わったことは何もないんですよ。

 そこでまず、再質問の第1は、市立病院の建てかえは最重要課題であることは先ほども言いました。

 そこで、市長、いつ、どのような理由で、どのような手続を踏まれ市立病院の建てかえを判断されたのか。北浜公園とか大平跡地じゃなくて、病院そのものの建てかえをいつ、どのような理由、どのような手続で決断されたのか、1点目お尋ねをいたします。

 2点目は、平成2338日の3月市議会定例議会で北浜公園を建設予定地として公表するまで、部内、部外、市民検討委員会を大体何回ぐらい開催されていたのか、お尋ねをいたします。意味わかりますね。市立病院建てかえについて、部内、部外を含めて何回ぐらい検討委員会なり協議をされたのか、その回数と日にちをお尋ねをいたします。

 第3点、市長は直ちに医師3人を確保しますとの選挙公約はできなかったのに、今回北浜公園を市立病院の建設候補地として公表したら、今度は議会から反対決議されたようですが、本当に大丈夫ですかという市民の声を耳にするわけなんですが、一体今までどういう根回しなり、それから議会に対する対応の誠意、こういうものがあったのか、この3点目をお伺いします。

 4点目は、1114日に現地建てかえプラン作業業務の中で基本的な考えを出されました。そのプランの中の一番主としたことは地震、津波に対応ということでありましたが、私が88日、東日本、石巻市を同志の議員と一緒に訪問しましたし、市長や副市長も恐らく現地を見られたと思うんですが、そこで石巻の市立病院を現地視察しました。本当に海岸のすぐそこでした。ところが、津波で市立病院を閉鎖しなくちゃならないという現状を見ることができました。ただ、そこで現地の方が私どもに教えていただいたのは、市立病院の近くに県立病院があったそうです。その県立病院は数年前に数キロ奥の山手に建てかえたということでした。それで、今回の311日の津波に対して市立病院はそういう状況で閉鎖せないけんなる、ところが数キロ奥の山手に建てた県立病院はそのまま残ってたと、そのことにより津波の被害に遭われた市民の方の治療とか手当てをすることができたと、ようこそあの県立病院を山手のほうに建ててよかったという報告を私は聞いとるわけなんです。

 そこで、先ほども言いましたように北浜公園と大平までは1キロ以内なんですよね。そんなに私は想定外の津波が来たら変わらんと思うんです、被害というものは。結局同じことの繰り返しになるんじゃないんかと思うんですが、本当に2メートルかさ上げして、1階、2階が駐車場とかそういうことにして対応できるんでしょうか。病院はもっても、津波によってけがしたり負傷した市民が市立病院に行けないということなんですよ。わかりますか、瓦れきやあって、ずうっと、1キロ以内にあるということは。それで本当に病院の役割を保つものか、いまだに私は疑問を持ちますので、その点についてお尋ねをいたします。

 ほれからもう一点は、やはり病院の建てかえについて疑問があるのは、今回病床数が222床ということですが、現在は約320ありますね、320100床ほど少なくなるわけなんですよ、少なく。そういう少なくして本当に総合病院としての役割が保てるのかどうなのか。病床数を少のうにして地域の皆さんの医療体制を守りますというてもやはり現在ある17診療科目が減るんじゃないですか。現状は保てるんですか、17診療科目は。そこをぜひともお尋ねをしたいと、そういうふうに思います。

 それから、国体について申し上げます。

 第1点は、どうしても気がかりになるのはやはり王子の森公園の改修ですよ。市長、思い出してくださいや。あの北浜公園で市立病院を建てるとき、白浜や向灘の地域の皆さんがどういうことで反対したんですか、私たちの唯一の憩いの場がなくなるということやなかったんですか。それと、あの311の津波に対応できないと、疑問を持つという市民の声があったんじゃないですか。それと同じですよ。先ほど担当課長が王子の森公園の改修、ほとんどやりかえないけんということなんですよ。8割は公式な試合球場にするためにはやりかえないけんということです。先ほども言いましたように、トイレものけないけん、公衆トイレ、噴水も撤去せないけんような状況です。これは私聞きましたので、現実に、そんな状況を今五反田や八代地域の皆さんにだから協力してくださいといって本当に了解を得るか私は疑問に思う。

 そこで、お尋ねしますが、いつどのようなことをして地域の皆さんの了解を得ようとしているのか、ぜひともお聞きをしたいと、こういうふうに思います。

 それから、国体のソフトボールですが、これは順延はありません。仮に3日間雨だったら、もう順延はないことですが、これなんですよ。幾らお金をかけて王子の森公園や双岩のスポーツパークを改修しても、3日間雨が降れば無意味なんですよ。ましてや、王子の森公園がまたもとへ戻すことになったら大変な費用がかかる。そのことは御存じだったんですか、順延はないということ、国体については。数年前の大分県がそうだったんですよ。3日間とも雨で外でする競技は一切できなかったと、こういう経験があるんですよ、近くに。そこら辺についてどのように感じておられるのか、私も心配はしているんです。雨は降らないほどいいと思いますが、天気ですからわかりません、しかも6年先ですから、そのことについてぜひともお答えを願いたいと思います。

 もう一点、最後に公の施設の委託と指定管理についてでございます。

 総務部長、委託と指定管理者は本来は行政が直接やらないけんのでしょ。スポーツセンターも指定管理になるまでは市の職員が行って管理をしておったんでしょ。ということは、やはり働く人もそういうことの基本に置いてもらわないけないと思うんです。職員採用についてのパンフを部長お持ちだと思うんですが、そのパンフを応募資格123あるんですが、これをぜひ皆さんの前に御披露していただきたいと思います。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  休憩いたします。

午前1158分 休憩

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午後 100分 再開

○議長(宇都宮富夫君)  再開いたします。

 市長。

○市長(大城一郎君)  大山議員の再質問に対して答弁をさせていただきます。

 市立病院の建てかえをいつ判断したのかということでございますが、市立病院の建てかえにつきましては平成15年度に大平現在地を建設予定地とした建てかえプランが作成をされております。医師確保、健全経営化への配慮から建てかえは現在のところ実現しておりません。その後も建てかえについてはその必要性から検討を続けておりましたが、医師不足、経営の悪化から建てかえまでには至らなかったというのが現状であろうと思います。しかし、平成22年度には常勤医師数の増員が実現し、経営的にも好転をしてきております。病院建てかえを検討する会議の協議を進めていく過程においてこの際新しい病院の建てかえということをその協議の中で判断してまいりました。

 続きまして、議員に対する説明不足、根回しとか意思の疎通がないというようなことでございましたが、これも最初に3月の市議会協議会で発表させた後に議員の皆さんに対して説明をしていく、それから意思の疎通を図っていくというような準備をしておりましたが、その間に東日本の大震災が発生しておりまして、いろいろこういう状況になっております。そういった点御理解をいただいたらと思います。

 さらに、議員御指摘のとおり、東北で視察をした際に石巻赤十字病院だろうと思いますが、沿岸地域から離れたところに病院を建てていて、その病院だけ、石巻の赤十字病院だけが病院の機能をしたというような現実がございます。八幡浜市も現在、大平の現在地に病院の建てかえをというふうな御提案をしておるわけなんでございますが、ここにしましても、先ほども説明をしましたが、10メートルの浸水に対しては病院機能が損なわれないような建て方をしたいというふうにしております。現在想定されておる地震の津波高が4.7メートルということで、その1.5倍相当、約7メーターに対しても十分対応できると思っております。あくまでこれは想定の問題でありまして、東日本大震災のような何十メーターの津波に対しては病院の機能の存続というな観点からすると危惧される点でありますが、そのような大震災の際にはやはりこの八幡浜市におきましては市内一円がそういった状況になりますので、八幡浜市の市立病院のみならず、八幡浜の市立病院が拠点といったことにはならないと思います。そういった点には、やはり八幡浜市としては西予市の西予市立病院、また大洲市の大洲市立病院と連携をして、そちらで患者の受け入れをしてもらう、また病院内におられる患者さんにつきましては病院内でも高い位置に移動していただいて、そこからヘリなり何なりの交通手段で避難していただく、そういった想定をしておりますが、今後設計を進めていく中で防災に対しましてもどういった対応ができるか、さらに検討を進めていきたいと考えております。

 最後に、国体のソフトボールにつきまして質問がございました。実際に3日間雨ですごいどしゃ降りでできないというようなこともあったようでございますが、八幡浜市にとりましても過去にもいろいろな大会を主催をしておりまして、なるべく雨の中でも集まった選手たちに少しでもいい環境でしてもらおうということで、スタッフ全員が水抜きをしたり、本当に一生懸命の対応をして大会の運営に当たってきているところでございます。

 また、先ほどの答弁でも課長のほうから言っておりますが、大会が終わった後にも国体で使用した専用球場として後世に残してほしいということで、後世に残してほしいというのがやはりその後も有効に活用してもらいたいという意味だと思っております。八幡浜市にはソフトボールの愛好家が約2,000名ほどおると聞いております。そして、全国大会級の試合を担当できる審判員が市内に30名おられます。そして、記録員も7名ほどおられます。そんな環境があって現在までに全国大会規模のソフトボールの大会を開催してない、それはやはりそういった全国大会規模の球場がないというのが問題でありますので、今後この国体の使用する球場を契機にそういった大会もしっかりと誘致して、その後の活用につきましても有効に利用していきたいと考えております。

 その他の問題につきましては、各担当から答弁をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  病院事務局長。

○市立病院事務局長(河野謙二君)  2点目の北浜についての検討の経過でございますが、20年度以降の急激な収支状況の悪化がございまして、建てかえに伴う患者数の減少、医業収益の落ち込み防止も重要な検討課題となってまいりましたが、現在地以外の候補地についても再検討をいたしました。227月ごろから医療対策課で検討を行い、随時2カ月に1回程度でございますが、市長、副市長、関係市町に報告をし協議を行いました。最終的には231月に開催をいたしました副市長以下関係課長で構成いたします内部検討委員会で北浜を有力な候補地として調整していくことを決定し、38日の全協で報告をいたしております。

 5点目の病院数と診療科でございますが、現在の許可病床数は312床でございますが、医師数、それから看護師数の減少によりまして実際の稼働数は242床でございます。さらに、平成20年度は1日平均の入院患者数が203人、21年度は186人という状況もございました。医師数確保が難しい中で、市立病院の能力としては220床程度が適切な規模ではないかと想定をしたものでございます。他の病院との連携により療養型ですとか回復期リハの必要な患者様については他の病院で受け入れてもらい、市立病院は本来の急性期の患者を受け入れるということも考慮してございます。

 なお、診療科につきましては、議員御指摘のように眼科や歯科口腔外科につきましては現在は外来のみでございますが、他の診療科も含めて開業医の状況ですとか今後の医師数、医師確保の見込みを踏まえて建てかえ計画の中で検討をいたしたいと考えてございます。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  生涯学習課長。

○生涯学習課長(都築眞一君)  大山議員の王子の森公園の改修について、いつ、どのような形で地域の方に説明、同意を求めて得ようとしていくのかとの再質問についてお答えいたします。

 先ほど答弁いたしましたように、まだ概略の設計もできていないというのが現状であります。王子の森公園の指摘事項すべてを入れてこれをクリアしていくためには、大規模な改修が本当に必要であります。そのために関係機関と十分協議をしながら王子の森公園運動広場の実施設計及び公園部分の計画を作成、ある程度できましたら公民館等に地元地域の方々にお集まりいただきまして説明をしていきたいというふうに考えております。よろしくお願いします。

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

○総務企画部長(中榮忠敏君)  大山議員の御質問のうち、2点ほど私のほうから回答をさせていただきます。

 まず、先ほど答弁の中で私、指定管理者が11施設あると、その他15の施設で維持管理業務を外部に委託しておるという答弁をさせていただいておりましたが、大山議員のほうからこの15の施設についても将来的には指定管理者に移行すべきではないかという御質問かなと思いましたが……

(大山政司君「違います」と呼ぶ)

 それはよろしいでしょうか。

 ほいたら、もう一点だけ。市職員の採用の応募資格の件でございますが、これにつきましては来年41日採用の職員の募集を既にしておりまして、その中で応募資格として日本国籍を有する者、それと地方公務員法第16条各号のいずれにも該当しない者のほか、その他としまして採用後八幡浜市に居住ができる者というふうなことで入れてはおりますが、これは原則としては正式な住所要件ではなしに、日本国憲法の中で第22条の中で居住の自由が認められておりますので、あくまでこれが達成されないと採用しないということではなしに、市としてはできるだけこういう形でお願いをしていきたいという意味合いでございます。そういう形になっております。

○議長(宇都宮富夫君)  大山政司君。

○大山政司君  一問一答でありましたら再々はするつもりはなかったんですが、従来どおりの質疑でございますので、再々質問をさせていただきます。

 先ほど市長から、いつ、どういう理由で手続、決断されたかということについて答弁がありました。平成15年の改革プラン、これですね、私持っています。それから、その後213月と2223日、これも改革プランと市立病院の建てかえについて出ていますが、市長、これは高橋市政のときの資料やないですか、平成15年や21年や22年というのは。あなたが選挙に出たのは4月やなかったですか。それを今回の建てかえの理由の説明にきょう行えるということは、これは論外ですよ。あなたがいつ、どこで、どんな理由で決断されたかということを聞いてるんです、聞いてるんですよ。それを平成15年や21年、22年言われても、あなたの決断やない、それは高橋市政のときの市立病院建てかえに対して市長はこうしたいということで各議員に対して議員協議会資料というのを、こんなのを出してきてるんですよ。そのとき、あなたは恐らく議員に在職しておられたんやないですか、その当時、でしょ。

 私が聞いてるのは、大城市政として市立病院の建てかえというのはいつ、どこで、どんな理由でやられたんですかと。これは私選挙当時のパンフを持ってるんですが、医師直ちに3人確保は出とります。その後2年たったんですが、半年たっても出とりますが、市立病院の建てかえというのは一切出とらんのです。だから、38日に急にこういう北浜公園で市立病院の建てかえについて計画しとりますと言われても、我々議員にとっては本当に唐突な提案だと思いますよ、私だけやない、皆さん議員そう思ってるんじゃないですか。そこなんですよ、私が聞きたいのは。そこら辺が先ほどの市長の説明と私の質問の真意が合うていませんので、いつ、どこで、どんな理由で北浜公園に建てるというのを決めたのか、再度お尋ねします。

 それから、私の持っている資料で病院を建てかえる経過について手元にありますが、平成23119日に第1回ですよ、このとき、内部検討委員会を開いておるということなんですよ。231月ですよ。233月に私たち議員協議会に提出した。ということは、1回しか内部協議を開いてないということなんですよ、この資料から見ると。合わないでしょ。もっと私たちに理解ができるように説明をし直してください。そうでないと、この市立病院の問題に対しては前へ進みませんよ、進みません。私たちも検討のしようがありません。それをまず1点再度御質問をいたします。

 それから、今も言いましたように検討委員会開催の状況について数度開いたと今答弁されましたが、市長、ごみ袋値上げのときにはたしか半年ぐらいかかって各議員やPTA、それから婦人団体、いろいろな人が集まって3回ほど恐らく検討委員会を開いたと思うんですよ。その結果、あの答申としてこう出たから30円なり数十円値上げしますというて議会に説明があったと思うんですが。それからすると、ごみ袋からすると、60億円以上の事業費があって、4年間もかかる市立病院の建てかえ、これが31日で第1回の職場内の検討委員会で、今度38日にははや協議会に出とるということは、ほとんど部内での協議もされてないということなんですよ。しかも、部内の協議のときの責任者は今退職しておられませんでしょ、市立病院のその当時の責任者は。そういう状況の中で出てるんですよ、この市立病院の建てかえ問題について。だから、私たちはいつ、どこでということを聞きたいということと、市立病院の建てかえについてはすっきりいかんのです、我々議員は。こんな大事業をこんなことで計画なり提示されたら私たち市民にも周知のしようもないし、市民からのどういう要望を聞いて議会の場へ、行政の場へ反映していいかわからんのですよ。きょう時点でもわからんのですよ。そこら辺をもっと慎重に考えていただきたいということで、今まで言ったことは恐らく他の議員も同じような考えを持っておられる人が少なくはないと思いますので、再度御答弁をお願いします。

 それから、建てかえというのは市立総合病院としての維持費を確保するような体制づくりはできるのかということですが、福祉部長、ほれから病院の事務局長、新田課長、お三人の方にお尋ねしますが、愛媛県で総合病院と名のつくとこはあるんですか、八幡浜市以外に。四国で総合病院という名前のついた病院がどこの自治体にありますか、調べたことありますか、あなたたち。312床あったのが222床になって、恐らく診療科目は減ると思うんですが、それで総合病院と言えんでしょうが。原点が違ってるんですよ。答えてください、四国に、愛媛県に総合病院と名のついた病院がどこにあるか、ぜひともお伺いしたいと、こういうふうに思います。

 それからもう一点、王子の森公園についてでございますが、これ課長、現在は設計が概略わからんので説明できませんという答弁やったら何もここですることないんですよ。概略がわかるのはいつの時期ですかということです。そして、どういう方法でされるですかということを聞いてるんです。いつの時期になるんですか、概略がわかるのは、そのために中央から視察団が来たんやないんですか。資金も東日本大震災の影響で今まで国体の開催地に出た補助金がかなりカットされているっていうことです。今までどおりは出ないということを私耳にしています。そういう状況からすると、かなり王子の森公園のグラウンド、公式球場の改修については多額のお金が要るし、市の持ち出しも多分億の金が要るんじゃなかろうかと、こういうふうに思うんですよ。そこら辺もっと明らかにしてほしいと、こういうふうに思います。

 ほれから最後に、公の施設の委託指定管理ですが、先ほども今言いましたように市が委託や指定する場合は市内業者を優先する、委託、それから指定をするということですが、業者を市内を優先としてするんだったら、私はそこに働く人も市内の人を優先してするよう指導するというのは当然なことだと思うんですよ、そうでしょ。先ほど言われました職員の募集について3項目で採用後八幡浜市に在住、居住できる者をということなんですが、それだったら委託、それから指定管理者したとこもなるべく市内の人、在住した人を雇用してくださいということを呼びかけて指導してもいいんやないですか、本来なら市の職員がやらないけん仕事なんですから。

 それと、先ほど割合が83%というて総務部長言われましたね、各事業所が。その83%で甘んずるんではなくて、83から8590になるように行政として指導するのが当然やないんですか、その心構があるのかどうか、再度お尋ねします。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  大山議員の再々質問に対して答弁をさせていただきます。

 市立病院の建てかえについてですが、私も15年の最初の市立病院の建てかえ計画が出たときには議員としておりました。その後、市長に出るときにその状況として公約にも市立病院の建てかえを掲げなかった、それはやはりその当時医師不足による経営悪化、市立病院の建てかえよりはやはり医師を確保して何とか市立病院の内部の再建がまず一番だというようなことを強く私も思っておりましたので、病院を今建設できる時期じゃないなというふうに思っておりました。

 その後、先ほども答弁をさせていただきましたが、平成22年度には常勤医師数が増員した、それと経営的にも好転してきたということで病院建てかえの検討を行って、今すぐにでもやはり病院内で働く医師、看護師、医療従事者の環境整備、それとやはり市民の皆様の安全・安心、入院患者、そして外来患者のためにもいち早い病院の改築が必要だということで決断した次第であります。私も平成214月に市長に就任しておりますので、平成22年度からは私の案でございます。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  市民福祉部長。

○市民福祉部長(本橋祐一君)  市立八幡浜総合病院の総合という名称なんですけれども、八幡浜のこの市立病院ができたのは昭和3年に町立八幡浜総合病院としてできて、その後昭和10年に市制が施行されて市立八幡浜病院という形になりました。昭和357月にまた市立八幡浜総合病院、これは医療法の関係だと思うんですけれども、それから総合病院、十数年前にこの医療法が改正になりまして総合という名前はつけなくてもいいという形になったんですけれども、市立八幡浜総合病院はそのままついてるというような状況ですが、私の知る限り県内には総合と名のついた病院はないと思います。それから、四国内でもほとんど聞いたことがないと思います。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  市立病院問題について少し補足をさせていただきます。

 なぜ委員会とか何かごみ問題のような審議を経ずに決めちゃったのかと、そういうふうなお話でしたけれども、平成15年の段階で1回外部の先生、委員に来ていただいて、市立病院の再建計画はまとまっております、現在地で第2病棟を壊してという案ですけれども、これが全部で130億円ぐらいだったと思いますけれども。一たんそういう形で報告は出ていながら、平成15年から1617181920、ずっとそれが実現できずに来たといった、その理由がどこにあるんかということから内部で一生懸命議論しました。

 なぜ建てかえかというその前段では、医師確保に行く中で愛媛大学の先生とかから一体いつまでこの病院をこのまま放置しとくんですかというお話をよくいただきました。それは医師確保、看護師確保の点から問題がある、もちろん耐震性の上でも問題がある。そういうふうなことから何とかしたいと、それと15年に報告書が出て実現していなかった、じゃあこれからやっていくのにどうすればいいか、そういうふうなところを相当病院の事務局と議論をいたしました。それはもちろん正式の協議会の場でないわけですけれども、何回も何回も議論をして、じゃあ一回きちっと意思決定しようじゃないかということが先ほどお話のあった1回目の委員会ということで、それは最後に意思決定するときに正式に会をきちんとやっとこうということでやったもので、そこに至るまでに相当みんなで議論をしたということについては御理解いただきたいと思います。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  生涯学習課長。

○生涯学習課長(都築眞一君)  王子の森公園の改修がいつごろの時期に概略がわかるのかということなんですけども、平成24年度に王子の森公園の実施設計を予定しておりますので、その段階でどのくらいの経費がかかっていくかということについては把握できるというふうに思ってます。

 ただ、スポーツパークにつきましては、現在のところ仮設工事で対応しようということで考えておりますので、24年度にその仮設に対する設計はまだ考えていないというふうな状況であります。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  産業建設部長。

○産業建設部長(菊池賢造君)  王子の森公園の改修について若干補足させていただきたいと思います。

 王子の森公園は昭和50年にできて、もう既に築36年ということでかなり老朽化してございます。王子の森公園は都市計画公園として決定されておりますので、都市計画決定する際には当然地元説明会等を行って決定していくという流れでございます。今回変更という形になりましても、一応その都市計画手続にのっとりまして地元説明会というものを行っていくようになろうと思います。

 グラウンドの広さ的には多分国体の誘致ですから、それも男子ですから、レフト、ライト、非常に長い距離を、1回にホームランを3回打つような人も出るかもしれませんけれども、そういう改修になりますから、多少公園の中のグラウンド以外の部分が狭くなることはあるかもしれませんけれども、そういうことも含めて来年度、頭の中には担当もあるんですけれども、きちっとコンサルを入れて設計した中で地元に説明していけるというふうに考えております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

○総務企画部長(中榮忠敏君)  大山議員の御質問の市内居住者の比率を高める努力も市は努めるべきではないかということについてお答えをいたします。

 先ほども申しましたように現状83%という比率で市内居住者となっておりますが、ただこの比率につきましては、極端な話、これをより高めろうとすれば現在の会社としての、その方の雇用を別な方に差しかえるということになりますので、そこまで市のほうが踏み切って絶対的に市内でないといけんという形にはなかなかなりにくいのかなというふうに思っておりますが、ただできる範囲の中で雇用確保についても可能な限り協力いただけるように今後とも努めてまいりたいというふうに思います。

 それと、先ほどの再質問の中で私訂正をさせていただきたい部分がございます。職員の応募資格のところで、その他の条件で採用後八幡浜市に居住できる者ということで、これお願い程度というふうな言い方をしましたが、これについて採用後八幡浜市に居住できる者ということで明確に資格として提示をしておりますので、これについてはきちっと守っていただくということです。申しわけございませんでした。

(大山政司君「議長、再度」と呼ぶ)

○議長(宇都宮富夫君)  大山議員、もう3回の質疑が終わりましたので。

(大山政司君「議長、3回、4回、私もそれぐらい数えますよ」と呼ぶ)

 いえいえ。

(大山政司君「要望があるんやからちょっとだけ言わせてくださいや」と呼ぶ)

 要望ですか。

(大山政司君「ええ」と呼ぶ)

 はい。

○大山政司君  先ほど部長はパーセントを上げるために今の市内以外の人をどうこうしてあげるということはできませんと、そんなの当たり前ですよ。新たにその会社が雇用するような場合はぜひとも、今までは市外の人やったけど、市内を採用するようにということを私は言ってるんで、現在働いている人をどうこうしてあげなさいということは一言も言うとらんので、それはぜひ勘違いのないようにお願いしたいのと。

 最後に、市長、二兎を追う者は一兎をも得ずということわざがありますが、北浜公園の市立病院がだめになりました。そのことにより市立病院跡のグラウンドもだめになったということなんですよ。だから、今後こういう重要な事業なり施策についてはやはりもっともっとお互いが意思疎通を図ってできるような御配慮を要望しまして、終わります。

○議長(宇都宮富夫君)  次、石崎久次君。

〔石崎久次君登壇〕

○石崎久次君  私は、一般質問通告書に従いまして、大綱2点について質問いたします。市長並びに関係理事者の誠意ある御答弁を求めます。

 311日の東日本大震災からははや9カ月が経過いたしました。この大震災を未曾有の出来事とか想定外の災害とよく言われています。未曾有というのは、本来歴史上いまだかつてないという意味ですが、今のこの言葉の使われ方は今まで考えられない、だれにもどうにもできないという意味であるかのように使われ、物事の本質を隠してしまう危険性があります。また、想定外という言葉の使われ方も免罪符のようで、責任逃れの印象をぬぐえません。

 賢者は歴史に学び、愚か者は経験から学ぶということわざがあります。1896年の明治三陸地震による大津波の記録が残っています。最大波高、波の高さですが、38.2メートルの大津波が町を襲い、21,000人もの命を奪いました。生き残った者も親、兄弟、子供を失い、涙に暮れたと当時の新聞に記されています。正岡子規は、その紙面に「五月雨は人の涙と思うべし」、「皐月寒し、生き残りたるも涙にて」と詠んでいます。この世の地獄のような惨状に五月雨が降りかかり、まるで人々の悲しみの涙が降り注ぐようだと詠んでいるのです。その後も1933年の昭和三陸地震の大津波でも犠牲者3,000人、世界を見れば1960年のチリ地震では100人以上の犠牲者を出しました。

 このような過去の事例があるにもかかわらず、今回の東日本大震災は本当に未曾有とか想定外の災害であると言えるのでしょうか。これから30年以内に60%以上の確率で起こるであろう東南海・南海地震においても、過去の危機や災害の経験から得た教訓や知識を十分に想定して生かしていかなければならないと決意を新たにし、質問に入らせていただきます。

 大綱1は、防災についてであります。

 まず1点目は、東日本大震災を受けて防災、例えば避難所の変更や防災マップ作成などに関し大きく見直しがなされていると思いますが、どこをどう変更、改善されたのかをお伺いします。

 2点目は、災害時の各自主防災会との連絡体制であります。311日の震災直後から携帯電話がほとんど使用不能になったことは経験済みであります。どのように連絡体制を構築されようとしているのか、お伺いいたします。

 3点目は、災害が発生したときの対応、防災に対する意識をいかに市民全体に徹底するかであります。災害はいつ起こるかわかりません。そのためには、いつ災害が起きても大丈夫という意識改革と避難訓練がワンセットで行われなければなりません。この点についての取り組みについてお伺いします。

 また、さきに訪れた釜石市では真っ白な子供たちから防災意識を徹底し、避難訓練を通して大人たちも引っ張り込むといった学校と地域の一体教育を強力に推し進めています。また、近くでは今治市が12歳児教育として防災教育を行っています。当市としましても大変大事なことだと思いますので、この点もお伺いします。

 4点目は、災害時の避難道の安全性の確保であります。いざ地震が発生し、避難しようとしてもその道が通行できないようでは避難道の役割を果たしません。現状での避難道の安全性は確保されているのでしょうか。少しでも問題があれば早急の改善が必要と思われますので、お伺いいたします。

 5点目は、災害が起こったときのバックアップ体制の問題であります。今回の東日本大震災のように津波被害が甚大であった場合、当市の海岸部のほとんどが被害を受けます。当市のみの力だけでは災害に対する対応が難しいのではと思われます。さて、当市はどこの市町村と防災協定があり、姉妹都市提携ができているのか、お伺いいたします。

 次は、防災に関連して、1、学校の統廃合を検討委員会で現在御審議いただいているわけでありますが、その結論はもうすぐ出てくるものだと思います。ただ、子供たちは毎日学校に通っております。鉄筋コンクリート構造の建物は耐震率0.3からのものに関し順次に耐震補強がなされておりますが、木造の校舎に関しましてはいまだ何の取り組みもなされてないように思われます。本来であれば鉄筋コンクリート造の校舎と築何十年という木造校舎であればさきに木造校舎に耐震補強こそ必要ではなかったかと思いますが、今後の計画を含めお考えをお伺いします。

 次に、発生した後の学校の避難所としての役割であります。今まで当市として学校が避難所となったことはありませんので、設備もそうですが、そうなったときの学校側の対応といった点も話し合いの場に出てこなかったように思われます。教育委員会として災害発生後、学校が避難所となった場合、指揮命令系統を踏まえて学校長などの役割などどう考えておられるのかをお伺いします。

 次に、大綱2点目は中・長期計画から見る八幡浜市の展望についてであります。

 その1点目は、今後ますます少子化が進む中で人口の減少をいかに食いとめるか、あるいは減少率をいかに低く抑えるかという問題であります。この問題こそが八幡浜市の一番の問題であると考えます。人口がふえれば当然税収もふえます。そうすれば幾つもの展開が開けてきます。今当市のように人口が年々減っている現状では、税収落ち込みはもちろん、若い人が少なく何かしら元気がない町となっていくのではと私のみならず不安に思っている方が多々おられます。この問題の明快な回答があれば既に手を打っておられると思いますし、解決策があれば今この人口減は起きておりません。ただ、何とかしたいという思いからも当市が考えるこの問題に対する対応をお聞かせください。

 2点目は、八幡浜市総合計画にある数々の施策の実践状況の検証であります。その中で基本計画第225、観光振興の(5)、二宮忠八翁顕彰記念館の建設とありますが、この件についてお伺いします。

 八幡浜市が生んだ二宮忠八翁の業績をたたえ二宮忠八翁顕彰記念館を建設し、忠八翁に関する資料を展示します。また、この記念館を買い物客の憩いの場とし、商店街の活性化につなげますとありますが、この計画は平成27年度末までに完成するのでしょうか、お伺いいたします。

 3点目は、生活保護を受けられている方々の増加の問題であります。

 国と市の負担割合は、国が4分の3、市が4分の1でありますが、年々このように生活保護受給者が増加の一途をたどれば自主財源に乏しい当市においては大変厳しい状況になります。近年の増加の推移と対策はなされているのか、お伺いいたします。

 また、国は2010年代半ばに段階的に消費税を10%に上げると国際公約をしてしまいました。この中で所得の少ない人などには税の還付とか免除、控除で対応すると言っていますが、国民年金でお過ごしの高齢者の皆さんはもともと税負担がないわけですから、この国の言っている対策の対象にはなりません。すると、この高齢者の方々はただいまよりさらに5%という税を払わされることとなるのです。迷惑をかけまいと一生懸命年金のみで生活をなされている方をこれ以上苦しめてよいのでしょうか。また、この方々に対して打てる手はやはりもとに戻って生活保護受給者となっていただくしかないのでしょうか。国が考える問題ではありますが、行政の立場から何かお考えがあればお伺いします。

 以上をもちまして私の一般質問を終わらせていただきます。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  石崎議員の大綱2(1)人口減をいかに食いとめるかについてお答えをいたします。

 議員御指摘のとおり、全国的な少子・高齢化の中、当市においても人口減少は大変重大な問題だと考えております。人口減少に歯どめをかけるにはまず若者が定着し、家庭を持つことのできる職場が必要であります。市では八幡浜市企業等誘致促進条例によって課税の免除、立地及び雇用促進に伴う奨励金制度の導入等を行うことで平成6年度より15社が当市に事業所を新設、増設、移転するなどにより555名の新規雇用につながっております。国際化、円高等により企業の海外移転が続く中、今後も少ないチャンスを有効に生かしながら雇用の増加につなげていきたいと思っております。

 また、農業、漁業など1次産業におきましても所得の向上、雇用の定着に向けて引き続き努めてまいりたいと考えております。そして、子育てを支援することも2人目、3人目の出産につながることから人口の減少に歯どめをかける有効な施策と考えております。この一環として、平成224月より小学生の入院医療費の自己負担分を市が助成しており、その他保育所における延長保育や居残り保育、児童を対象とした学童保育も拡充しております。23年度は婚活支援事業にも取り組んでいるところであります。

 その他の質問に対しましては、副市長並びに担当の部課長から答弁をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  それでは、石崎議員御質問のうち、311日から見直した点と今後の対策について、最初のところですけども、お答えをします。

 311日の東日本大震災から津波対策として5つほど見直しをしたことがあります。まず最初に、これを御紹介したいと思います。

 1点目は、防災情報などのメール一斉配信サービスであります。これは61日から津波警報を含む災害情報を市民に早期にお知らせし、迅速に避難するためのシステムを整備したものです。今後、これから多くの市民の方にこのメールのところへ登録いただくよう、なおPRに努めていきたいと思っています。

 2点目は、一時避難場所の見直し及び避難経路の整備です。一時避難場所につきましては、より高いところ、より高い場所をそれぞれの地区と市が確認をし、104カ所を指定しています。津波避難経路及び避難場所の整備については、危険箇所、緊急性の高いところから順次整備をすることとしております。これは今年度これから取り組むもの、それから来年度に分けて実施していこうと考えています。

 3点目は、海抜表示板の設置です。市内の海抜10メートル以下のところを中心に150カ所、それから一時避難場所の104カ所、この合計254カ所、ここにその場所、その地面のあるところの海抜何メートルですという海抜表示板を設置し、それを見ることで市民も、ああ、ここはこの高さだというようなことで津波対策の意識向上を図りたいと思っています。

 それから4点目は、防災訓練の実施ということですけれども、94日に東南海・南海地震を想定した市内一斉の地震津波避難訓練を行い、これまでで最多の7,896人に参加をいただいております。

 5点目は、津波避難ビルの増加です。これまで8施設と協定を結んでいましたけれども、今年度中に5施設を追加し、合計13施設とすることとしております。

 それから、今後の対策ということですけれども、23年度に引き続いて避難経路等の整備、それから備蓄倉庫の整備、それから先ほど海抜表示板の話をしましたけれども、一時避難場所看板の設置、これは例えば道路の広いとことか山の上の平らなところが一時避難場所に指定されているわけですけれども、そこが一時避難場所であるということを明示する、通りがかりにでもわかるような大きい一時避難場所の看板、これを出したい。それから、夜電気が遮断されていてもわかるような太陽光外灯の設置、それから津波避難タワーの検討、これら津波対策事業を継続するとともに、避難訓練についても万が一の際役に立つよう見直し、工夫を重ねながらこれからも実施していきたいと思います。

 なお、24年度においては、宮城県の被災地で活動された自主防災会、これの関係者と大学の先生をこちらにお招きして、体験談、それから対策、これらのことの研修会を実施し、たくさんの人に災害経験の生の声を聞いていただき、意識の向上に努めていきたい、そういうふうに考えています。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

○総務企画部長(中榮忠敏君)  大綱12点目の自主防災組織と市との緊急時の連絡方法についてでありますが、災害時には災害対策本部と各地区の連絡を密にして人的被害及び避難人員、孤立地区等の情報を共有することが重要だと考えております。今回の東日本大震災発生後に携帯電話等の通信機器がつながらなくなり被災の把握が困難であったことから、緊急時の連絡手段の確保が必要だと改めて実感をしております。

 当市の現状でございますが、自主防災会のうち大島地区には離島対策として衛星携帯電話を配備をしておりますが、他の16地区へは配備をしていないため、災害時に連絡がとれなくなることが想定をされます。そこで、この16地区につきましては、八幡浜市移動系防災無線の携帯無線機を各地区1機配備することで市内全地区において災害時の情報の共有化を図ることができるように、来年度、平成24年度に整備を検討しているところであります。

 次に、3点目の防災意識改革についての市民への取り組みについてでございますが、東日本大震災におきまして想定外と言われる津波により多数の住民が犠牲となられました。減災のためには避難率を高めるとともに市民の防災に対する意識改革も必要であると考えております。大規模災害発生直後の段階では行政の活動には限界があり、公助が機能するには時間を要することが想定をされます。したがいまして、減災のためには市民の皆様に主体的な意識を持って自助、共助を行っていただくことがまず必要となります。市の総合訓練では、地域ごとに主体性を持った形での訓練実施に取り組んでいただいており、今年度も自主防災組織が中心となり、各地域に適応した防災訓練を実施したところでありますが、今後は今年度の反省点も踏まえながら、次年度以降同様の形態で訓練を実施をしてまいりたいというふうに考えております。

 また、子供たちへの防災教育も重要でありまして、意識しなくても自然に避難行動できることが大切であります。このため、毎年各小・中学校及び高校で防災指導を行っており、来年度以降も実施をしていく予定となっております。訓練にとって一番大切なことはこれを継続させていくことであり、現在のところ、東日本大震災の影響もあり防災意識は高いものの、今後これが低下することのないように有効かつ効果的な取り組みについても研究してまいりたいというふうに思っております。

○議長(宇都宮富夫君)  総務課長。

○総務課長(中岡 勲君)  議員御質問の大綱14点目の緊急時避難路の安全についてお答えいたします。

 今回の東日本大震災による津波被害を受け、より高い場所を一時避難場所として104カ所指定いたしましたが、現地確認を行った結果、避難場所の整備が1カ所、急斜面の避難路で手すりの設置が必要と判断したものが17カ所ありました。今回特に川之石本町地区の避難場所整備と避難路の手すり及び白浜地区の大内浦の避難路手すり2カ所について早急な整備が必要と判断し、今議会において予算計上をさせていただいております。その他の地区につきましても、補助事業などを活用して平成24年度より順次整備を行いたいと考えております。

 また、夜間時の対応といたしまして、価格的には問題がありますけども、太陽光発電による外灯についても順次整備をしたいと考えております。

 次に、議員御質問の大綱15点目の他自治体との防災協定についてでありますが、現状では四国西南サミット災害時相互応援協定、愛媛県消防広域相互応援協定、南予地区広域消防相互応援協定、大洲市・西予市・八幡浜市消防相互応援協定、愛媛県消防防災ヘリコプターの支援に関する協定を締結しておりますが、姉妹都市の締結を行っている都市はございません。今回の東日本大震災の被害が広範囲となったことから、愛媛県と協力し広域的な相互応援協定について取り組んでいきたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  学校教育課長。

○学校教育課長(若宮髙治君)  石崎議員御質問の大綱1、防災についてのうち、学校の木造建築の耐震化と改善見通しについてお答えいたします。

 文部科学省は本年4月に2015年度までに全学校の耐震化工事を完成させる方針を打ち出しておりますが、八幡浜市におきましても学校施設の耐震化工事を計画的に実施しております。今年度実施の白浜小学校と喜須来小学校の耐震化工事が完成すると、特に耐震化が急がれている耐震指標Is値0.3未満の非木造建物はなくなります。平成23年度末で今後耐震化工事が必要な建物は、非木造建物では小学校が6棟、中学校が7棟、計13棟、木造建物では小学校が6棟、中学校が3棟、計9棟であります。

 御質問の木造建物の耐震化の見通しでありますが、今年度松蔭小学校講堂と八代中学校北、東校舎の3棟について耐震診断を実施いたします。残りの6棟についても耐震診断を順次実施いたしたいと考えております。今後の耐震化工事につきましては、学校統廃合も考慮しながら計画的に進めてまいりたいと考えております。

 次に、2点目の学校が避難所になった際の学校長の権限範囲についてお答えいたします。

 9月議会の一般質問にお答えしましたように、本年4月より各校における危機管理体制や危機管理マニュアルの再点検及び津波の際等の避難経路や避難場所の見直しなど具体的に行っております。また、計画に基づいて避難訓練の実施に取り組んでいるところでございます。さらに、避難所としての運営方策や学校再開に向けての対応などのマニュアルも見直しております。2学期に実施しました市教委学校訪問においてそれらを確認させていただきました。非常災害時におきましては、市災害対策本部の指示に基づいて学校に避難所を設置し、その対応に当たることになります。学校長は児童・生徒の安否を確認することがまず第一であり、次いで避難者の受け入れなどの具体的な業務に対する調整を行うこととなります。また、学校教育再開に向けての対応が必要であり、管理職の強いリーダーシップが必要となってくるものと考えます。

 いずれにしましても、指揮系統をはっきりしておき、混乱を最小限度にとどめることが重要であります。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  産業建設部長。

○産業建設部長(菊池賢造君)  石崎議員御質問の大綱2、二宮忠八翁関係施策の実施状況についてお答えいたします。

 まず、忠八記念館整備につきましては、平成163月に土地50坪を購入後、平成168月から平成173月までの間に委員10名で構成する整備活用検討委員会を計8回開催し、市長に対し二宮忠八翁生誕地の整備活用計画についての答申を提出いたしました。

 今後の整備につきましては、基金の減少や財政事情も厳しいため、大規模な会館建設は難しい状況で、購入した土地について中途半端となっていることから何らかの検討が必要ではないかと考えております。

 なお、忠八翁の顕彰については、図書館の郷土資料室において地元有識者の御助言をいただきながら、着実にこれを充実していきたいと考えております。

 忠八翁顕彰事業につきましては、毎年429日に実施する飛行記念大会、平成6年から平成22年まで実施した沖縄南風原町との小学生ホームステイ事業、愛媛大学の航空力学研究会二宮翔会の鳥人間コンテスト出場支援、新町ドームでのまるごとアート展の開催、坂の上の雲記念館での「忠八展」、また本年は忠八翁の飛行実験成功から120年の節目に当たることから、428日から529日の間、八幡浜市民ギャラリー郷土資料室において、「風をとらえた人々」の題名で企画展を開催いたしております。

 今後も、みずからの夢へ向かう風をとらえ、時には風を起こし、志を持ってひたむきに努力を重ねた先人たちの意志を受け継ぎ、子供たちに進取の気質を継承していきたいと思っております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  市民福祉部長。

○市民福祉部長(本橋祐一君)  石崎議員御質問の大綱23点目、生活保護増加に対する対応についてお答えします。

 景気の低迷、失業者の増加により生活保護受給者数は全国で205万人を突破し、現在も過去最高の記録を更新しています。当市も例外ではなく、本年111日現在、被保護世帯400世帯、被保護人員560人、保護率14.59パーミル、これは1000分の14.59ということで約70人に1人が被保護者という数字でございます。保護率14.59パーミルとなっておりまして、平成20年度と比較してこの3年間に約80世帯、130人増加しております。また、県内の同規模自治体と比較しても大洲市が7.65パーミル、西予市が7.79パーミル、東温市6.24パーミルであり、当市の14.59パーミルというのは非常に高い保護率となっております。このため、今年度から就労支援員を1人配置し、ハローワークと連携しながら被保護者の自立に向けた就労支援に取り組んでいるところでございます。

 しかしながら、求人状況が非常に厳しいこと、被保護世帯の45%が高齢者世帯となっていることなどから自立が困難な世帯が多い状況となっております。

 また、議員御指摘のとおり、税と社会保障の一体改革が消費税率アップや年金支給額の引き下げにつながるとすれば、国が定めている生活保護基準ぎりぎりの収入でやりくりしている高齢者の生活を直撃し、その結果生活保護の新規申請件数の増加というのが懸念されるところでございます。

 ただ、生活保護の相談者の中には他法、他施策の活用や扶養依頼の徹底などで申請や決定に至らないケースが多いのも事実で、今後も要保護者の資産、能力の活用に配慮し、関係法令制度の適用に留意しながら生活保護の厳正、的確な運用に努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  休憩いたします。

午後 202分 休憩

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午後 215分 再開

○議長(宇都宮富夫君)  再開いたします。

 石崎久次君。

○石崎久次君  再質問をさせていただきます。

 防災に対しましての5点目の質問の防災協定、姉妹都市提携についての再質問なんですが、先日お伺いしました行政視察の際に担当課長さんのほうからいろいろお話がありまして、そのときに大変貴重なお話をいただきましたので、それを読み上げまして、その後に再度質問させていただきたいと思います。

 うちのほうが助かったのは、国、県ではありません、姉妹都市とかふだん災害応援協定を結んでいるところが、これがすぐ来てくれました。国、県であればお伺いを立てなけりゃあならないですし、いろいろ面倒くさいんですが、姉妹都市についてはすぐ、例えば愛知県の東海市なんかは次の日、毛布何千枚、何万枚持ってきてくれました。遠野市さんはすぐおにぎりを何千個持ってきてくれました。それらがふだんからの提携、そういう提携をしているところが本当に戦力になっていまして、あとそういう職員もいっぱい送ってくれましたし、現在でも長期の職員がいますのでそういうふだんのつながりがすごい大事なのかと。だから、災害形態が違う市町村と災害応援協定とか姉妹都市提携を結んでおけばお互いに助けられると。東京の荒川区とも結んでいるんですが、結んだときは東京の大地震、釜石市の津波ということで10年ぐらい前に結んできたんですが、まさに今回助けていただきました。給水車とか人が来てすごく戦力になっていただいたということでありますので、そういう取り組みは市町村で今の災害救助法というか基本法では被災した市町村が自分たちで立ち上がらなきゃあならないんです。とてもそういう状況じゃないので、国、県を待っていられませんから、そういうすぐ来ていただく市町村との連携はすごく大事だなと、これはどこの市町村が来られても言っているのですが、そういうつながりを持ったほうがいいのかなと思いましたと、こういう実際に遭われたところは言われてます。

 今回質問しましたけれど、八幡浜市の場合、近隣の確かに西南地域の、これも大事です。ただ、大きい津波、災害が起きたときは同じように一緒にやられるわけですから、例えば西予市さんが自分ところがやられてるのに八幡浜市に来てくれることはまずないと思うんですね。ですから、やはり近隣も当然大事、お互いが助け合えることが大事なんですけれど、ここにありますように同じ災害が来る場所じゃない、内容が違うとか、ある程度の距離を置いたところにそういう姉妹提携とか災害協定を結ぶことがいかに大事であるかというのがこの今の言葉でわかると思います。

 やはり国、県っていうのはまず全体を見回してすぐに飛んでいける情勢でないというのは行政の方だったら皆さんわかると思いますんで、もう一度早急にそういう見直しをしていただいて、我々がどこの市とどこの土地と一緒になって災害協定が結べれるか。例えば相手がそうなったときも我々もすぐ飛んでいかないかんわけですね。それも考えて、あと姉妹都市でしたら文化的なこともいろいろあると思います、歴史があると思いますんで、過去のそのおつき合いの歴史の中でやはりそういう提携なり姉妹都市ができないか、もう一度早急に考えていただきたいと思いますが、その点についてどうか、お伺いします。

 もう一点、大綱の2の件ですが、一番問題はやはり人口減がずっと過去から続いている点だと思います。これをどうせえこうせえ言うたて、なかなか子供を産みなさいたって結婚する人が少なかったらいけない。だから、いろんな施策をされているのは大変結構だと思います。

 ただ、子供たちが本当に帰りたくなる、出ていった子供たちが帰りたくなる場所の魅力的な八幡浜市づくりと、帰ってきてもきちっと住める、生活ができる職場環境というか職場づくりをとにかく考えていく。それはやはり行政の我々の年代とかというばっかりじゃなく、これから出ていこうとする、市長、たしか各中学校の生徒会の方々といろいろこう打ち合わせというかそういう話し合いの場を持たれましたよね、それと同じように、例えば今度帰ってきてる市の職員であるとか、若い人たちがどういう魅力ある八幡浜市づくりを考えているのか、そういうふうな本当にじかにここに帰ってくる、これから帰ろうとする、逆にこれから出ていこうとしてる、その人たちにいろいろなことの情報を出し合ってもらって、自分たちの、我々が持ってる概念でなくって、そういう若い人たちの本当の八幡浜に帰りたいんだ、八幡浜が好きなんだというまちづくりはどうなのかという、例えば提案ですが、そういうものを何年間かけてつくり上げていくのも大事じゃないかと思うんですが、その辺もお伺いしたい。

 それと最後に、この大綱23で言いましたように、お年寄りが非常に苦しい思いをされています。今までの国をつくってきていただいた方は団塊の世代から上の世代の皆さんです。その方が生活保護ではなく、私の周りにもいっぱいお年寄りの方がおられます。昔の方々ですから、とにかくみんなに迷惑かけたらいけない、今も年金で生活させていただいとるから、これ以上のことはしたらいけないから生活保護は私は受けないんだという方が結構おられます。ですから、今回国が消費税も上げますとか、あともう一つ特例措置で今まで何年間か物価スライドの部分を抑えるっていうのを来年度からまた下げるとか、もう全く今の生計の中ではそういうことを、お年寄りの今まで頑張ってきた努力してきたことと、今もそれでも自分の所得がない分その分で生活しているんだから、そこで何とか生きていこうとしている人の努力を本当無にしているような気がしてなりません。本当からいえば国にもっともっと問いかけないかんことなのかもしれないんですが、行政としてもこれもう要望となりますけれど、この問題はお年寄りを介した民生委員さんたちの仕事が物すごくふえてくると思うんですね。民生委員さんたちのその数をふやせというのは難しいかもしれませんけれど、その方が本当に動きやすく、相談になりやすい福祉の受け答えというんですか、そういう中に立っていただく人たちの立場も考えた行政の運営をしていただきたいと思いますので、この点に関しては要望としておきます。

 以上、2点についてお伺いいたします。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  石崎議員の再質問に対して答弁をいたします。

 災害協定についてなるべく遠くの距離のあるところの都市と姉妹都市とが、そういったことを踏まえて災害協定を結んだらいいのじゃないかというような御質問だと思います。現在八幡浜市として姉妹都市とかその協定を結んでいるところは、姉妹都市として締結をしている自治体はございません。

 今回の東日本大震災を見ましても、宇和島市においては北海道とか、それこそ仙台とか姉妹都市の締結をされておりまして、いち早い段階で物資の提供などもされておられました。また、反対もしかりだと思います。そういった観点で、今後姉妹都市、八幡浜としましては文化的、歴史的観点からいいまして今までの交流してきた自治体、先ほども言っとりますが、沖縄県の南風原町とか京都府の八幡市、香川県のまんのう町などが交流をしております。そういったとこと今後関係を模索しながら姉妹都市、友好都市、災害時応援協定都市、そういったことも踏まえて検討をしていきたいと考えております。

 続きまして、人口減少の点について再質問がありましたが、やはりこれはまちづくり、環境づくりということで、八幡浜市も現在八幡浜港の振興ビジョン、これは八幡浜は魚のまち、そしてミカンのまちということで八幡浜の起爆剤となるべく事業を進めておりますが、そういった環境づくりがやはり八幡浜市の経済の活性化につながるということで、やはり人口の定着の一助になるのではないかと考えておりますし、もう一点最近は八幡浜工業高校の生徒であったり、八高生であったり、川高生である、本当に高校生の活躍が著しいところでありますし、まちづくりは人づくりとも言われますんで、そういった教育からも一生懸命人口減少が少なくなっていくような方向へ市としても一生懸命努力をしてまいりたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  要望ということでしたけれども、民生児童委員が活動しやすい、民生児童委員の立場を考えた行政運営というお話でしたけれども、全く同感ですので申し添えさせていただきます。

○議長(宇都宮富夫君)  資料配付のため、休憩いたします。

午後 225分 休憩

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午後 227分 再開

○議長(宇都宮富夫君)  再開いたします。

 宮本明裕君。

〔宮本明裕君登壇〕

○宮本明裕君  一般質問通告書に基づき、大綱3点について、市長並びに関係理事者に質問をいたします。

 大綱第1、ずさんな北浜公園への市立病院移転計画等についてであります。

 北浜公園への市立病院移転計画について、大多数の議員が反対をいたしました。311日に起こりました東日本大震災を踏まえて病院の安全確保のため、八幡浜市役所周辺の美観、景観、地元の生活文化を守るため、また理事者が提出をした費用面での説明について疑問があったため、否決されたと思っております。

 38日、突然議員協議会において市立病院の北浜移転計画を発表されました。議会関係者や有識者を交えず、役所内の会議で決定をしたと聞いております。北浜と大平での費用面での詳細な調査、検証がなされていなかったのではないかと思っております。

 第1は、大平の建てかえは仮設病棟の建設と入院患者の減少による12億円の損失となり、北浜移転が費用面で大平の建てかえより優位であると議会と市民に説明をしておりました。今回の大平での改正案は内藤建築事務所の修正案では12億円の損失が計上されておりません。前回の費用面での12億円の損失の根拠はだれが出されたのでしょうか。市民と議会に対して不誠実ではないでしょうか。この点についてお伺いをいたします。

 第2点は、北浜の移転では、副市長が白浜公民館関係者に農協の買収、白浜公民館の建てかえを説明されておりました。どの程度の費用を見込んでおられたのか、お伺いをいたします。

 第3点は、移転をした場合、大平に公式ソフトボール球場を建設する旨の発表をされておりましたが、この件に関してもどの程度費用を見込んでおられたのでしょうか、お伺いをいたします。

 第4点は、第1回目の白浜公民館での地元説明会になぜ市長が欠席をしていたのでしょうか。また、2回目の白浜公民館の市政懇談会では大成建設の名前を出されましたが、市長は大成建設とどのような内容の話をされたのでしょうか、お伺いをいたします。

 大綱第28,000万円トイレとアゴラ建築計画等の振興ビジョンの問題についてであります。

 総工費約130億円を投入し、八幡浜市の再生と水産業の振興を目的とした交流拠点整備事業が進捗をしておりますが、この議場におられる皆様、また議員の皆さんもよく考えてください。6,000坪の交流拠点整備事業で250坪だけの商業施設アゴラ、従業員26名、オープン3年後の売上目標5億円、この程度で八幡浜市の再生と活性化が図れるのでしょうか。

 フジ八幡浜店は敷地面積2,000坪、当市の計画の3分の1でございます。売り場面積1,500坪、売り上げ40億円と言われております。アゴラ程度の規模の施設で活性化が図られると思われますか。180平方メートルの面積の8,000万円のトイレ、アイデア募集を全国に発信し、多数の公募があるようですが、交流拠点整備事業については専門的なコンサルタントによる設計コンペ、公募はしていないのであります。問題が多くあり、もう一度再考すべきだと思いますが、この点についてお伺いをいたします。

 皆さんのお手元にもお配りしておりますけども、近隣市町村圏における類似の道の駅の建築面積を見ますと、宇和島市きさいや広場、売り場面積2,800平方メートル、西予市のどんぶり館1,162平方メートル、内子町からり2,132平方メートル、大洲市愛たい菜1,700平方メートル、それに比べ八幡浜の計画するアゴラは825平米であります。最も小さな建築面積になっております。

 トイレにおいても、きさいや広場で95.4平方メートル、愛たい菜で50.41平方メートルとなっており、それらに比べると八幡浜市のトイレは180平米の予定で予算も8,000万円と突出をしているわけでございます。この点についてお伺いをいたします。

 また、トイレの見積もり単価は平米当たり40万円、坪当たり132万円となり、諸経費を含んで総工費8,000万円と説明をされていますが、民間建設業者に言わせると高過ぎると、千丈駅公衆トイレと同等なものであれば、公共であっても本来ならば5,000万円程度で建築できると思いますよという話も聞いております。公共事業の見積もり単価をいま一度見直し、八幡浜市がよそに先駆けて実体経済に即した見本となるべきではないでしょうか。過分と言われるような費用を費やし幾ら立派なトイレをつくっても、トイレを目的に人は集まりません。まず、魅力的な交流拠点施設をつくってこそ初めて再生、活性化への一歩になるのではないかと思います。本質を見落としてはいけません。この点についてお伺いをいたします。

 全員協議会において、アゴラに決定をした理由の一つに忠八翁の飛行機をイメージした屋根を建設し、デザイン的にもすばらしいとの説明がございましたけれども、この屋根について建設しないという話も聞いております。この点についてお伺いをいたします。

 近隣類似の道の駅に比較すると、拠点の目玉となる施設の面積は一番小さく、公衆トイレの建築面積は突出して大きいという非常にアンバランスな計画に思われます。6,000坪の有効利用について、しがらみのないコンサルタント等を交えて再度コンペし、一から、いや、ゼロから見直してはどうでしょうか。

 大綱3、親族建設会社の落札と親族の公職就任についてであります。

 大城市長就任の2年前の6月議会ではなかったかと思いますが、親族建設業者がCランクからBランクに格上げされたという事実を受け、実例で、ある市長の後援会長のAランクの工事会社は市長に迷惑をかけてはいけないということでAランクの工事会社を第三者に売却した事例を話したことがあります。最近、大城市長のBランク親族建設会社は調査基準価格から1万円以内の差異での落札が3件あり、一般の方々、業者の方々、また新聞においても神がかり的な落札と表現をされております。

 また、市長の身近な親族が八幡浜市の文化協会会長に就任をされており、一般の方々、協会の方々から、なぜ身近な親族が会長になっているのかという話を耳にすることがございます。現にこのようなことが言われること自体、しがらみのない市政を、公平公正な市政をということで掲げた市長の理念に反すると思われますが、この2点について市長にお伺いをいたします。

 以上、大綱3点についてお伺いをいたします。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  宮本議員の大綱3、親族の公職就任についてお答えをいたします。

 私の身近な親族が文化協会の会長に就任しているとのことでございますが、平成234月の文化協会の役員会で役員改選等について協議がなされ、各加入団体の代表者が出席した5月の総会で会長に選出されたもので、協会の手続にのっとり民主的に決定されたものであります。このことは、私にとって何ら意図するものではなく、その結果について言及すべきものではないと考えております。その他の質問に対しましては各担当の部課長から答弁をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  医療対策課長。

○医療対策課長(新田幸一君)  宮本議員御質問の大綱11、大平建てかえの12億円損失の根拠についてですけれども、67日の市議会協議会の説明の中で、平成15年に作成した建てかえ案によれば、まず第2病棟を取り壊す必要があるため、仮設病棟建設に6億円が必要であり、もし仮設病棟を建設しなければ約12億円の収入減を生じると説明いたしました。仮設病棟は患者に負担をかけないよう、また入院アメニティーを確保するために現状どおり大部屋を最大4人で運用するという前提としていたために必要であったものであります。大平現在地での建てかえでは、快適さは低下しますけれども、第1病棟の大部屋を以前のように5人または6人部屋に戻し、第1病棟の一部を病室に改修することで必要とする220床程度を確保することが可能となったものです。しかし、これは入院患者の快適さを大幅に損なうというデメリットがあり、現在地を前提に考えた場合には費用面でやむを得ないものとして採用したものであります。

 次に、大綱12、農協の買収、白浜地区公民館の建てかえの費用見込みについてですけれども、北浜公園での病院建設は農協と公民館はそのまま残した状態で建設する予定にしております。農協の買収、公民館の建てかえについては地区の要望を受けた中での打開案として考えたもので、具体的な計画として煮詰めるまでに至らなかったことから、お示しできる費用の積算は行っておりません。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  生涯学習課長。

○生涯学習課長(都築眞一君)  宮本議員の質問の大綱13、大平にソフトボール球場を建設する際の費用見込みについての御質問にお答えいたします。

 平成233月の定例会で岩田議員の一般質問に対しまして市長から市立病院移転跡地に新たにソフトボール専用球場を建設することも一案として、間に合うかどうかの懸念もありますが、可能であれば検討していきたいとの答弁がありました。

 しかし、費用の概算、事の適否を判断に至るまでに移転を断念されたことから、建設費としてお示しできるものは、現在のところありません。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  医療対策課長。

○医療対策課長(新田幸一君)  大綱14、地元説明会の欠席理由及び名前が出された大成建設との話の内容についてですけれども、地元説明会では公民館からの意向で副市長に来てもらって説明してほしいとのことでしたので、市長ではなく副市長及び関係理事者が出席をいたしました。

 また、市政懇談会での大成建設との話の内容についてですけれども、現在愛媛県立中央病院が現在地での建てかえを行っておりますけれども、施工業者が大成建設であり、同社があいさつに来庁した際の話の中で、現在地での建てかえは移転建てかえに比べ2倍も3倍も労力がかかると説明を受けていたことからそのような話となったものです。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

○総務企画部長(中榮忠敏君)  大綱28,000万円トイレとアゴラ建設計画等の振興ビジョンの問題についてお答えをいたします。

 まず1点目、専門的なコンサルタントを入れてもう一度計画を見直すべきという御意見についてでありますが、現在の計画は長年にわたる議会での御議論を初めたくさんの市民の皆さん、各種団体の御意見を踏まえ、またコンペの審査に当たっては専門家にも御出席をいただき最終的に立案したものであり、港エリアのにぎわいづくりや経済効果の創出、市民が活躍できる舞台づくりなど、必ずや市の活性化につながるものと考えております。

 したがいまして、平成254月のオープンに向けいよいよ実施段階を迎えようとしている現時点において、御指摘のような見直しをするつもりはありません。

 次に、2点目、施設規模が小さく、またそれに対してトイレの面積が大きいのではないか、さらには工事費が高いのではないかという御指摘がございました。

 まず、施設規模につきましては、議員におかれましては民営施設の面積のみを近隣施設と比較をされているようですが、海産物直売所、観光案内まちづくり活動拠点施設などを含めた施設全体の面積は約2,700平方メートル、約820坪となります。したがいまして、近隣の類似施設と比べて規模が小さいというのは当てはまらないのではないかと思います。

 また、エリア全体の面積約6,000坪には約2,200坪の緑地公園が含まれており、緑地を除いたエリアに十分な駐車場を配置する必要もあります。その点を勘案しましても、施設規模はおおむね適当であると考えております。

 なお、来客多数で手狭な場合につきましては、御指摘のような拡張も可能であると思っております。

 次に、トイレ面積の180平方メートルにつきましては、あくまでも当面予想した最大の面積であるということ、また8,000万円という金額につきましては9月議会の遠藤議員の一般質問に対してお答えいたしましたように、最大面積に従来の例を踏まえて概算の建築単価を乗じた金額に概算の設計費、施工監理費を加え目安としてお示ししたもので、予算計上したわけでは当然ございません。これまでもお話ししているようにトイレは誘客上非常に効果があり、これを重視して整備を進めることは適切な判断であると思っております。

 トイレ棟のデザイン設計競技ですが、先週の金曜日に応募登録を締め切っておりまして、きょうの1130分現在で全国各地から481件の応募登録があり、注目度も高く、最終的にどのようなものになるか楽しみにしているところであります。審査においては、ライフサイクルコスト、すなわち整備に要する経費、維持管理経費などトータルでの経費抑制を考慮しながら、洗練、親和性といったプラス要素を持つトイレをつくりたいというのが本意でありまして、その中で建物の規模、費用も適正なものにおさまってくると考えております。

 続いて3点目、忠八翁の飛行機をイメージした大屋根の建設についてでありますが、これは昨年度実施をしました民営施設の事業運営者を決めるコンペにおきまして、採用者のほうからオプションの一つとして提案を受けたものであります。この提案は多額の市の負担が生じることから、少なくとも当初の整備段階では実施をしない旨、本年531日開催の市議会協議会において議員各位に御説明いたしましたとともに、御提案をいただきました提案者のほうからの御理解も得ております。現在もその考えは変わってはおりません。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  財政課長。

○財政課長(藤原賢一君)  宮本議員御質問の大綱3、親族建設会社の落札と親族の公職就任についてのうち親族建設会社の落札についてお答えいたします。

 八幡浜市では、市長等及び市議会議員が市民全体の奉仕者として誠実かつ公正に民主的な市政の発展に寄与することを目的として政治倫理条例を設け、市長等及び議員の市工事等の契約に対する遵守事項を定めております。この条例において、配偶者及び同居親族が経営する事業所または2親等以内の者が経営し、かつ本人が60万円以上の報酬をもらっている事業所のうち八幡浜市に対する請負額が50%を超える場合について請負を辞退する等の規定がなされておりますが、市長にはこの規定に該当する親族事業所はございません。

 また、近隣市町において西予市、伊方町が同様の条例を制定しており、両市町とも八幡浜市同様2親等以内との規定を行っております。

 なお、調査基準価格と僅差の落札のお話がございましたが、このような僅差での落札事例は、非常に競争意識が高く、厳しい入札が行われている当市では他の事業者にも見受けられ、競争の中、建設業者が受注に向け精いっぱい見積もりを行った結果であると考えております。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  宮本明裕君。

○宮本明裕君  大綱3の文化協会の会長に親族が御就任をされたことの件につきまして御指摘をしておきたいと思います。

 今までこういった公職、市の外郭団体で文化的な協会に親族の方が就任をしたことはございません。というのは、関係者の方にちょっとお聞きしますと、市長の近い方がそういったことに、会長につくということは市政を私物化するんじゃないかというような懸念があるということで、そういった方々は辞退をされたという話も聞いておりますし、道義的にも、政治的にもやはりそういったことはよく考えられたらいいんではないかと私は思いますし、また先ほど大綱2の親族会社云々ということがございましたけれども、これは御本人は市長が市会議員のときの後援会長でもございます。八幡浜の一般の市民の方々、業者の方々のお話を言いますと、やっぱり倫理条例の親族というのはまた違った形での親族というような形で、やはりみんな一般の方々はどのように答弁をされても身近な親族というようなことで皆さん思っているようでございます。そういったこともございますので、今後その点につきましては市民の目線に立って、業者の目線に立って今後考えていただけたらいいんではないかと、私自身いろんな方々の話を聞きながらそう思って今回の一般質問をさせていただいたわけでございます。

 そして、調査基準価格につきましては、どなたが決定権を持っておられて現在その数字を出しておられるのか、これは入札の後の事後報告でございますから、そういったことをだれが決められるのか。僕もいろいろな市長さんについては何人か知ったことがございますし、そういった価格の決定はだれがされるのか、その件につきましてお伺いをしておきたいと思います。

 また、大綱の1でございますが、白浜公民館の説明会に私は行きました。そのときに私が唖然と思ったのは、名前は言いませんけども、ある理事者が失敗をしても市政は責任を持つことがないんですよと、とる必要がないんですよと。例えばフェリー乗り場の第3可動橋がございますが、その例を出されまして、そういった事例もございますと、市政は何も結果責任をとる必要がないんですよということを言われたことを私は覚えております。市会議員も数名おりましたが、その件について、これはどういうことかなということを耳を疑ったわけでございます。

 そういったことの中で、私はトータル的に市立病院の経費のことにつきまして、市立病院がもしもこちらに、北浜に建った場合に、大平ではソフトボールの公式野球場ができるのにどれぐらいの費用が要るのかということで萩森議員さんが715日に全員協議会で答弁をもらっている資料がございます。ここでは6億円程度の規模を、予算を大体考えておりますということですから、あの当時よくドーム球場をつくるとかという話もございました。そういったことの中でそういった6億円という数字が出たのかなということも推察いたすわけですけども。そういったものと比較して、決して市民はあの当時北浜で建設される病院については大平より安くつくんだと、北浜のほうが安くつくんだと、経費が安くつくんですよということが市民の方々は説明を聞いておりますので、議員さん、北浜安くつくがやったら北浜でもええやないですかというようなことも言っておられる方がおられます。

 そういったことの中で、もしも逆に大平で建設をされるからその6億円の公共施設と言われる野球場がしなくてもよくなったわけです。逆にコストが安くなったわけです。我々はやはり全体の八幡浜市の財政を見ながら私はそういった発言をずっとしておりましたし、その件について本当に12億円の損失、患者の12億円の損失につきましてもコンサルタントがかわればこの12億円は解消してるんです。だから、角度によればコンサルタントの質によればこういったことが解消できるんです。

 これは北浜でも同じなんですよ。北浜は、これは重複しますけども、一切そういった専門家の方の助言をいただいてないんですよ。それは後でまた話ししますけども、コンサルタントっていうのは人によって物すごい違うんですよ、その判断が。以前は12億円を損失します、12億円損失しますというようなことの一点張りで市内各所に回って説明をされておりました。私は逆に今度はそういったことで12億円が軽減されたということで、市のほうは今2.5億円から5億円、北浜で建設するよりは高くなりますよと言っておりますけども、実際に大平の野球場を中止したわけですから、その分だけ経費が抑えられたということで、決して大平のほうが私は建設される場合は安上がりな、市民にとっては二重の投資が要らない、ソフトボールはいろんなところにたくさんあるわけですから、私は当初からそのソフトボールは要らないということで言っておりましたし、副市長にもその話はしてたと思います。とにかく、コンサルタントを入れて、仮設の病棟のかわりに本当の35,000万円なら35,000万円の本設計を入れて、すぐにそれつぶすんじゃなしに、それを病棟に建てかえてされたらまだ安くなるんではないですかという話もしながらいろいろ経費のことを話しした記憶もございますし、今度コンサルタントが入ってその12億円の解消ができたということ、よかったなと私は思っておりますし。ですから、振興ビジョンにおいても後でまたこれは話します、とにかく専門のコンサルタントを入れるということ、素人でやっぱりいろんな話をしても、いろんな形で知恵を出すよりはやはり専門家の方を入れて、振興ビジョンについてももう一度、重複いたしますけども、考えていただいたらと思います。

 そして、副市長は最後とにかく、あなた一生懸命やってたと思います、僕もわかっております。白浜公民館の方から逐一副市長が一生懸命いろんな妥協案を探りに、農協を買収しますとか、公民館を改修しますとかという話を僕は聞いてもおりますし、そうすると最低5億円のあそこにお金がまだ要ったはずです。買収をし、白浜公民館を建てかえたら、あそこの駐車場の位置が悪いから、今のテニスコートですか、そこのほうに公民館を建てるとか、そういう話をされて、いわゆる地元の了承を取りつけるために一生懸命奔走されていたということを私は知ってもおりますし、実際あそこに建てると、だから5億円の買収費、農協の買収費と公民館の建設費、なおかつ大平でソフトボールの6億円の約11億円程度の費用が要ったんじゃないかと私は思ってます。だから、今現在25,000万円から5億円の北浜に建てるよりは安くなりますよという資料説明は僕はちょっと間違ってるんじゃないかなと、市民に耳ざわりのいい話をされているんじゃないかなと私は思っております。

 そしてまた、白浜公民館になぜ市長が出席しなかったということですが、私は白浜公民館の関係者に聞いております。決して市長に出てもらわなくてもいいということを話したことはないですよと。これ、市長これから気をつけないといけないんですけども、取り巻きの連中はできるだけあなたに嫌な情報を話さない、耳に入れない、そういうことが多々あります。これは60億円をかける市の大きな大事業ですから、どういう状態があっても市長みずからがいろんな話を聞く、これがリーダーシップじゃないんですか、私はそう思いますよ。その点についてはそう思います。

 また、市政懇談会に出席をしたときに、いみじくもうち3名ぐらい市会議員がありましたが、大成建設の名前を出されました。トップの方っていうのはそういった建設業者の名前を出すこと自体不見識だという話を聞いております。それなら名前を出した人がこれ実施をするんですかという話にも大きく飛躍する場合もあるんですよ。だから、そういうことも含めて慎重な発言を今後お願いをしたいなと思うわけでございます。

 先ほど言いましたように、2億円から5億円の建設費が大平では軽減するということを言っておられますけども、私は決してそう思いません。先ほど生涯学習課長さんが話しとられましたが、国体の球場をつくるときに王子の森公園まだわかりませんよと、双岩については仮設でしますから安上がりにできましょうということですけども、僕はそういった差し引きをしながら全体でどれだけの経費がかかっていくのか、そういったことも含めて聞きたいので、そういった経験がある建設部長さんですか、実際王子の森へ行ったらどれだけかかるのか、仮設の双岩でのそういった公式球場をつくるにはどれだけ要るのか、そういったことについてお聞きをしたいと思います。

 先ほどアゴラの話をされておりましたけども、これ以前、国の関連の方に相談したことがあるんですよ。あそこの6,000坪の有効利用をどうしたら一番有効になるんですかという話を聞いたときに、宮本さん、これは中途半端なことをするんだったら何も活性化できませんよと、以前埋め立てたところは全部貸せるんですよと、新しいところは貸せれませんけども、賃貸できませんけども、それぐらいの思い切ったことをしないとだめですよという話を以前聞いたことがございます。それから見ると、250坪の余りにもアゴラの商業面積は低いんじゃないかと。

 先日、審査会の中でどうも産直市と物産とはホームセンターのような建物と温浴施設という案も出したということを私聞いております、そういう案が出たということを聞いております。そのときの審査員のメンバーを見ますと、産直市をつくるための、認めるためのそういう人しか入ってなかったんじゃないかな、私はあのメンバーを見て思います、今までさいさいきて屋という方も来ておられましたけども。産直市程度はこの近在幾らでもあるんですよ、同じ規模の産直市は。今産直市の基本はやはり野菜なんですよ。八幡浜は野菜がないわけですから、他の地域とは違った環境の中ですから、やはり他と違ったやり方をやっていかないと僕はいけないと思いますし、そういった点についてより専門家を入れながらやっぱり考えていく、アゴラさんも入れてこれは考えていただきたいなと思います。

 先ほど忠八の屋根の件もありましたが、あれは当初我々に説明したときにはたしかあの時点では、あの設計書を僕持っておりますけども、あの大屋根のところに忠八の屋根のようなもんがついてましたが、資金的にひょっとしたらできないかもわかりませんけどもというような説明も確かにあったのは覚えてますが、あれは民間が出したビジョンなんでしょ。僕はてっきりあれ民間の方がやるのかと思いましたよ。そしたら、どうも関係者に聞くとコストがかかるので市にやってくれと、市のほうでは当然そんなことできませんということで中止になったという話も聞いております。

 だから、イメージだとかそういう経営の構想みたいな形で発表された会社に3年間無料で土地を貸して、駐車場がなおかつただで、私はちょっとそういった点について疑問も感じますし、市の確かに理事者の専権事項ではあるでしょうけども、専門家を入れないということであれば専門家を入れないんでしょうけども、もう一度アゴラを含めて、アゴラの方も含めて、今市民はその産直市プラスどういったものがあそこに来るか、集客力があるか、どーや市場の方も今心配してるんですよ。アゴラ程度のもので人がふえるんかなと。

 あれ計画見ますと、朝市をやるということが出てますけども、兵頭議員も商業関係の出身者ですが、私も商業ですが、企画をやっただけでは収益は上がらないんですよ。毎日毎日どれだけの人が来て、毎日毎日コンスタントに売れるかっていうのは一番商業の大切なことなんです。だから、もう少し集客力のある、産直市にとらわれない。どうも聞いてみますともう一人の方は温浴施設も出しとったとか、いろいろ話も聞いてますけど、そういうことも含めて、あの広いスペース、あの2,200坪の芝生があるからということで言っておられますけど、僕は副市長にはあれは駐車場にも使えるような芝生にせんといかんですよと何回も言ってるはずです。以前も大西君にもその話はしてるはずですよ。あの芝生を見て市民は、ああ、これ本当に活性化になるんですかと、何ですかという話が多いんですよ。フェリー乗り場周辺の確かに建物の近くには全部公園がありますよ。見てください、全部閑散としてるでしょ。あれをどういった形で有効利用するかっていうのは僕大切なことだと思うんです。

 だから、素人の方がいろいろ話しするよりは、もう一回基本に返って、僕は謙虚にそれは考えてもらったほうがアゴラの方のためにもいいですし、アゴラはアゴラで構わないんですよ、プラスアルファどういった施設をして集客力を高めるかということが僕は大切だと思いますので、再度その件についてもお伺いをいたしたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  答弁をお願いいたします。

 市長。

○市長(大城一郎君)  宮本議員の再質問に対してお答えをいたします。

 まず1点目、ずさんな北浜公園の市立病院移転計画等について、白浜地区であった説明会からるる申し述べていただきましたが、今聞いておりましたら、この大平への移転については宮本議員、おおむね賛成というような感じで私は受け取りました。今後、なお一層いい市立病院になるように御指導をいただきたいと思います。

 続きまして、文化協会の会長の件でございますが、これは文化協会の内部で協会の存続、維持にかけて協会の方々が十分協議された結果であろうと思いますので、私が私物化しようとか、そういう考えは毛頭ございませんので、御理解をいただけたらと思います。

 なおもう一点、公共事業においての入札関係でございますが、公共事業においての入札に対しましては、その入札参加業者が公平で公正な競争のもと、適正価格で落札することが原理原則であろうと私は思っておりますので、市長としてその業務が忠実に執行されるよう努めてきておりますし、今後もそのようにしていきたいと考えております。

 その他の問題につきましては、各担当から答弁をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  御質問の中で責任という言葉のお話がありました。その中で、第3可動橋、つくられてから全然使われてないと、その辺の例も例えて私がお話をしました。その中で、そのとき急に責任というお話が会場で出ました。じゃあ、想定外の大津波が来て、20年後に、そのときやっぱり僕は責任をとるんかということまで思いをいたしまして、じゃあその責任ということはどうとるかということで非常にちょっと戸惑った記憶があります。

 ただ、今お答えさせていただくとすれば、現在の中でベストのものを考えていく、これが一番責任をとるやり方ではないかと思っております。そういうような責任というものの意味をそういうふうに考えているということを御理解いただいたらと思います。

 それから、費用のお話が出ました。実際北浜で建てることにつきましては患者の負担が少ない、2年でできる、なおかつ市の中心部にいろんな形で集積できて、スモールタウンという中で非常に利便性が向上する、さまざまなメリットがあります。そのような中で津波の問題もあり、今宮本議員が言われたような地元の方の御意見もあったということの中で打開案として先ほどお話ししましたように公民館、それから農協の買収みたいな話も打開案として考えました。そのような場合には、議員おっしゃるように確かに経済的なメリットというのは非常になくなってくると思います。そのことについてはもし次の機会があればそのことについてもきちっとお話をしたいと、そういう話を内部でしていたところであります。

 ただし、現在の計画、今のところ約60億円ちょっとですけれども、平成15年につくった計画は130億円だったということからいけば、我々の努力というのは病院を適正なものにして費用を抑えようということの中はその130億円が60億円になっとるということでも十分御理解いただけるのではないかと思っております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  産業建設部長。

○産業建設部長(菊池賢造君)  先ほど私のほうが大平の公園に6億円という答弁をしたという御質問がございました。病院検討特別委員会で萩森議員の御質問で、萩森議員がある程度計算されているとしたら教えてくださいということで私のほうが手持ち資料として、そのときにも御説明させていただきましたけれども、北浜公園をつくったときの費用、そして今つくっております双岩のコミュニティ公園、さらには近隣市の総合公園等の平米当たりの金額を見比べまして参酌した中である程度の金額という形で6億円ぐらいかなというふうにお答えしたところでございます。どのような事業でも最初から正確な数字は難しゅうございます。例えば道路であればメーター当たり幾らとか、正確に出るのは例えば下水道であれば管の大きさが幾らならメーター当たり幾らとか、こういうのは割と正確に出るところでございますけれども、公園はその設置するもの等によってかなり違いますので、これはあくまでも概算のさらに概算の数字であるということで申し上げておりまして、先ほど言われました王子の森公園についてもまだそこまでの設計等してございませんので、正確な数字は申し上げることができません。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  財政課長。

○財政課長(藤原賢一君)  調査基準価格はだれがどのように決めるかという御質問に対してお答えいたします。

 調査基準価格は設計金額が1,000万円以上の建設工事について設定をしております。

(宮本明裕君「だれが決定するん」と呼ぶ)

 調査基準価格は設計書により一定の計算式で求められるもので、市長が記載しておりますが、市長の意思により影響を受けるものではございません。

○議長(宇都宮富夫君)  宮本明裕君。

○宮本明裕君  先ほど御親族の公職の就任の件で話をされておりましたけども、市長は市長のサイドでいろいろ弁明をされても一般の方々は公私混同ではなかろうかと、先ほど言ったように私物化しているんではなかろうかというふうに思われてもいけませんので、今後そこらの点は十二分に謙虚な気持ちで受け取っていただいたらと思います。

 先ほど市長が決めるということですから、市長が決定権持ってるということですか、あの調査基準価格の、だれですか。以前のいろいろな関係者の話によりますと、調査基準価格のそういった数字については市長がお決めになるんですよと、時の市長さんによって違うのかもわかりませんが、そういったことを聞いたこともございますし、できるだけ入札があって事後で調査基準価格が発表されるわけですから、以前は予定価格と最低価格かなんかが同時に発表されてたと思うんですが、ですからいろんな入札方法あるかもわかりません。今までいろんな形の中で県方式がいろんなところで、入札だけではなしにいろいろ採用されているようですけども、決して県の方式が正しいということではないんですよ。県の場合には県議さんは非常に建設業者が多いんです。だから、余り質問しないという話も聞いておりますし、我々の場合はこれ建設業者はいないんですよね。そういったことの中で、やはりできるだけ市民に不安もしくは公平じゃないんじゃないかというような疑いが持たれるような入札方法は八幡浜市に合ったやり方がいいんじゃないかなと私は思いますよ、私は、今までの経験の中では。

 以前、競争価格でどんどんどんどん安いのができたと、安なったと自己責任でみんなは入札するわけですから、おお、安くなったけんの、入札が安くなったからほかの事業ができるよというような市長の話も聞いたことがございます。が、いろいろ操作をされて、ひょっとしたらだれかがそういったことを、そういうことはないでしょうけども、操作をされながらそういう基準価格が発表され決まっていくというようなことになればやはり不安を持つ方もおられるでしょうし、いろんな一長一短はあるかもわかりませんけども、そういったことの中の、特に御親族が3回連続で1万円以下で落札をされたということは業者の方からいろんな話も聞きますし、一般の方々からも聞くことがございます。やはりそういうことも踏まえて今後どのようにされるか僕わかりませんけども、御注意もされたらいいんじゃなかろうかなと思っております。

 そして、私は賛成したわけではございませんよ。25,000万円から5億円の軽減ができるという大平の建てかえの場合、そういうことを発表されてますけども、私は決してそう思いません。先ほど6億円のソフトボールの球場は大平に建設するという話、これ部長が発言をされるということは、部長のその発言を我々は信じるわけですから、先ほど言ったような責任ありませんよとかというさっき発言があった場面もありますけども、そういったことの中で6億円、例えばあそこに球場ができたとしたら、差し引きすれば大平のほうが安くつくわけですよ、市全体の予算から見れば、ソフトボール場ができないわけですから。私はただ単に病院の建物のその本体じゃなしに、僕は以前からそういったトータルでずっと発言もしておりましたし、そういったことの観点から私はそういった数字で市民に耳ざわりのいい話をされるの、それは行政そうかもわかりませんけども、余りにも我々議会と一般市民を不誠実、もしくはわかりやすい言葉で言えばだましてるんじゃないかと、私はそう思いますよ。その件についてもう一度お伺いをいたします。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  まず、責任についての話がありましたが、これやはり行政でやる事業は行政の責任があろうと思います。やはり行政は継続性があるものですから、いかなる政権になってもそのときの市長が責任を持っていくものだと思います。過去の八幡浜市のあらゆる市政で行ったこと、今もいろいろと継続する中で、行政の継続の中で問題ありますが、今その問題の解決に向けて私が全責任を持って実行している、そういうことだと思っております。

 それと、入札制度につきまして調査基準価格というのがありますが、これは私が勝手に決めれるものでもございませんし、決めるものでもございません。これはその工事一つにおきましていろいろな諸経費の計算によって決まってくるもので、その諸経費の割合は全事業主さんに公表をしております。

 それと、入札制度につきましては、私が市長になった平成214月から八幡浜市の入札制度が失格基準価格を採用するような方向に変更がされております。これは平成20812日、前政権のときに平成214月から改定するというような案件になっておりまして、前政権では41カ月だけだったんで、そういう案件はないんですが、私が就任した5月以降にそういった失格基準価格を伴った入札の内容が現実となってきているところでございます。

 その他の問題については、各担当から答弁させます。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  今市立病院の建てかえの費用について再度の御質問がありました。これについては2度にわたってお答えした内容と重複いたします。基本的には平成15年の当初案に基づいて最初差額を出していた、そういう計算です、それは先ほど課長から説明のあったところです。最終的に私が先ほどお話ししましたように実際に北浜に行くと地元に御説明したような案の中でやっていく、なおかつ球場もこっちに持っていけることになった場合にある程度経済的なメリットは薄れてくるだろうと、そういうお話もしなくてはならない状況があったかもしれません、北浜で進めた場合に。しかし、最終的に北浜案はそこへ行くまでに、基本的には地元の要望、それと津波対策ということやったと思いますけれども、北浜に反対ということでしたので、その段階で終わっております。だから、それ以上の十分な経費的な積算、そこに至るまでは行かなかったと、そういうことであります。

(宮本明裕君「議長、要望で」と呼ぶ)

○議長(宇都宮富夫君)  もう3回ですので……

(宮本明裕君「要望」と呼ぶ)

 簡潔に要望をしてください。

○宮本明裕君  とにかくしがらみのない公平公正な市政を、これ公約に出てますから、ぜひ実行していただきたいと思います。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  休憩いたします。

午後 323分 休憩

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午後 339分 再開

○議長(宇都宮富夫君)  再開いたします。

 清水正治君。

〔清水正治君登壇〕

○清水正治君  提出をいたしております通告書に従って一般質問をさせていただきます。

 きょうは少々風邪ぎみでございまして、いつものように迫力はございませんが、あしからず御了承ください。皆さんお疲れのところでございましょうが、あとしばらくお待ちいただけたらと思います。

 東日本大震災からはや9カ月が経過いたしました。被災地では寒い冬の季節となってまいりました。被災者の方々には厳しい冬の試練が忍び寄って、日々の生活に苦労されていることと思います。そのような現実の中、政府はああだこうだと議論ばかりでなかなか前進しない現状であります。一国の総理大臣もしかり、任命された大臣もころころと転がるまりのように入れかわる現状では、政治がうまく進むわけがありません。我々国民から見ればいいかげんにしてほしいと思います。政党や自分たちの損得勘定だけが浮き彫りになっているようにしか見えません。本当にこれでいいのか、人間性はどこへ行ったのか、悲しい限りであります。大人の世界の醜さだけが見えてまいります。

 ところが、我が八幡浜市では若い人たちがすばらしい活動をされております。真穴小学校、中学校、川上小学校の生徒さんがミカンのプレゼントを東北被災地の子供たちに送られたことや、そのために陰で活躍された議員さん、また八幡浜高校の女子駅伝メンバーの皆さんが5年連続で都大路出場の快挙をなし遂げられました。その上、八幡浜工業高校のメンバーが何と世界一というすばらしい戦いをかち取ってくださいました。心から感謝申し上げたい、本当にありがとうございました。

 少々前置きが長くなりました。それでは、本題に入ります。

 大綱の1、国際交流について、大綱2、公有水面埋め立てについて、大綱の3、公共施設の使用状況について、以上3点についてお伺いをいたします。

 まず、大綱1の国際交流について2点お尋ねをいたします。

 1点目は、合併前、旧保内町ではドイツのシーボルト協会と年に1度交流訪問をしてお互いの友好を深めてきました。合併後2年くらいは実施されたように思いますが、最近声も聞かなくなりました。今後再開されるのか、このまま中止となるのか、お伺いをいたします。

 2点目、八幡浜工業の生徒の皆さんが世界一の大偉業を達成されて世界にその名を残されたということは、私たち八幡浜市民の一人としてこれほど喜ばしいことはありません。これからの若い人たちがどんどん世界へ羽ばたく時代が目の前に来ているように思います。そのためには語学の勉強が必要になってまいります。昔から百聞は一見にしかずと聞いてまいりました。できれば一案として中学生を中心にシーボルト協会との交流再開などはいかがかと思います。理事者のお考えはいかがでしょうか。

 大綱の2、公有水面埋め立てについて、今回の議案書19ページを見ますと、この図面上では3差路の手前までの埋め立ての計画にしか見えません。ここは冬場は西風の強いとき、満潮時には潮風が舞う場所であります。この道路を利用される方々にとってもう少し埋め立てを延長したほうがいいのではと思いますが、いかがでしょうか。埋め立てによる防波堤のできぐあいでは潮風の舞う度合いがかなり変化するのではないかと思います。理事者のお考えをお伺いいたします。

 大綱の3、公共施設の使用状況についてであります。

 榎峠倉庫の地震補強事業で2092,000円が計上されましたが、昭和37年に建築された非常に古い建物です。ここの施設の耐震診断、補強実施計画は今後どのような使い方をなされようとされるのか、お尋ねいたします。倉庫という名目になっておりますので、差し支えがなければ教えていただきたいと思っております。

 以上で私の質問を終わります。いつものことでありますが、御答弁は手短にお答えをお願いします。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  清水議員御質問の大綱1、国際交流についてお答えをいたします。

 議員御指摘の海外派遣事業につきましては、平成3年度に旧保内町の事業として始まり、八幡浜市国際交流協会の事業として引き継がれ、合併後応募者不足で実施できなかった平成19年度を除き平成21年度までに4回にわたり実施をされています。市が国際交流協会へ補助を行い、協会が主体となって派遣事業を実施していましたが、市の財政事情も厳しい折、個人による海外旅行も身近になった現状を踏まえ、平成21年度を最後に補助を見送っているところであります。

 現在、協会単独での海外派遣事業の継続的な実施は困難となっていますが、特に中高生にとっては海外を訪れ、国際感覚を磨くことは大変貴重な経験でありますので、従来の実施形態にとらわれず、今の時代に即した国際交流事業のあり方を協会とともに今後検討してまいりたいと考えております。

 その他の質問に対しましては、各担当の部課長から答弁をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  産業建設部長。

○産業建設部長(菊池賢造君)  清水議員御質問の大綱2、公有水面埋め立てについて、舌間埋立位置を延長したほうがよいのではないかの御質問にお答えいたします。

 今回の公有水面埋め立ては、国道378号の道路改良工事に伴うものでございます。議員御指摘の榎峠をおりた3差路から北側への埋立延長でございますが、この区間は舌田漁港の護岸であり、背後道路は県道250号舌間八幡浜線となりまして、今回の工事には含まれてございません。今回はあくまでも国道378号道路改良工事に伴う埋立事業でありますので、御理解いただきたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  生活環境課長。

○生活環境課長(大森幸二君)  それでは、清水議員御質問の大綱3、公共施設の使用状況についてお答えいたします。

 お尋ねの榎峠倉庫は旧舌間ごみ焼却場の施設であり、平成9年の南環境センターの操業に伴い、平成1011月より地元の環境整備の一環として舌間区に倉庫として無償貸与しており、地元では農業用資材等の保管やミカンの一時仮置き場等として利活用されております。また、ピロティー部分は市有施設への放置自転車及び捕獲犬の保管場所として市のほうで使用しております。

 このような中、昨年6月に舌間区より施設の老朽化に伴う危険性の指摘と近い将来発生が想定される南海地震等の災害時の避難場所として活用したいため、防災の視点からも施設の補強を行ってほしいとの要望がございました。これを受け、市といたしましては長期にわたりごみ焼却場を受け入れていただいてきた舌間区の皆様の御要望におこたえするため、同施設の耐震診断、補強設計の水準確保のための判断を行う必要から9月に関連予算を計上したものでございます。

 なお、現在のところ、老朽化による危険性がございますので施設の使用は禁止をしております。今後は診断の結果を見きわめながら、南海地震等災害時の避難場所の確保の観点などから施設の改修工事を実施し、舌間区の御要望にこたえてまいりたいと思っております。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  清水正治君。

○清水正治君  ただいま御答弁をいただきました。大綱23についてはよく了解できました。この国際交流につきまして市長にもう一点お尋ねをしたいと思います。

 御承知のとおり、今回内子町さんがあの城壁の町ローテンブルク市と姉妹交流をされて、中学生の交流活動をこれからやろうと、こういうことが町のほうでどうも進んでおるようでございます。そういうこともひっくるめまして、私は今までやっておりましたこの国際交流の再開について、できればやっぱり我が町の中学生あたりを中心にして継続の方向はないものかと、できれば来年度の予算に組み込んでいただいて検討していただきたい、このように思うわけですが、市長、いかがでしょうか。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  国際交流のあり方ということで再質問をいただきました。

 私といたしましても、昨年、南加県人会の100周年の際には八幡浜市内の高校生を10名、国際交流という観点からも派遣をいたしまして、当事者、そして保護者の皆さん、学校関係者にとりましても大変貴重な体験をさせていただいたというふうな感じでいい事業だと思っております。ですから、今後中学生の派遣につきましても、今の国際交流というか派遣のあり方、現状に即した派遣のあり方を模索しながら協会とともに検討してまいりたいと思っております。

○議長(宇都宮富夫君)  次、岩田功次君。

〔岩田功次君登壇〕

○岩田功次君  12月議会最後の一般質問であります。しばらくの間、よろしくお願いいたします。

 それでは、始めます。

 大綱1は、八幡浜工業高校の快挙に対して市民栄誉賞をということです。

 女子サッカーのワールドカップではなでしこジャパンが優勝して世界一になりました。311の地震、津波、原発事故などの複合災害、大災害で暗雲の立ち込めた日本社会に金メダルは希望の明るいニュースになりました。日本政府は佐々木監督を初めとするなでしこジャパンに国民栄誉賞を与え、栄誉をたたえたのであります。

 さて、当市においても喜ばしいニュースがありました。去る111920日の両日、アラブ首長国連邦で行われたロボット競技の世界大会で八幡浜工業高校チームが優勝したのであります。世界大会での金メダルは浜っ子に希望あふれる明るいニュースとなりました。八幡浜市では、近藤先生を初め八幡浜工業高等学校チーム、松田君、鳥津君、渡辺君に市民栄誉賞を与え、栄誉をたたえていただきたい。まさに世界大会の金メダルは大山議員の言われた八幡浜がいな大賞をも上回る特別ながいな栄誉にするべきだと思います。

 そこで、質問です。

 1、世界大会参加に対してどのような助成を行ったのか、伺います。

 2、世界大会金メダルに対しての市としての対応はどのようにしたのか、伺います。

 3、市民栄誉賞の考えはあるのかどうか、伺います。

 4、あるとすれば、対象者は先生と3人の生徒なのか、伺います。

 このような栄誉は先生方の努力の結果だと思います。例えば八幡浜科学の祭典がこのような子供たちを育てたとも言えるのです。実際に松田君、鳥津君は科学の祭典の常連さんでした。私の自然環境保全のブースにも小学校のころからよく来ていたのであります。

 そこで、進化した、生きた教育の提案です。

 5、小規模でもいいので、年に何回か理科教育と工業高校のコラボ教室を提案し、伺います。

 6、先生の成果はなかなか見えてこないのですが、この世界大会優勝の栄誉は先生方の努力の結果だとも思います。先生方の功労賞は考えていないのか、伺います。

 大綱2は、やわたはま観光大使の任命についてであります。

 まず、やわたはま観光大使とは八幡浜出身者で郷土愛たっぷりの方が対象になります。観光大使には八幡浜のイメージデザインの名刺を持っていただき、いろんな場所で宣伝をしていただくのです。市長や副市長がちゃんぽん名刺を持ってトップセールスするように、観光大使にも当市の観光をPRしてもらう口コミ作戦です。全国を駆けめぐっている地元企業の社長さんなどにも観光大使になっていただき、全国で八幡浜の宣伝をお願いします。経費は名刺代だけで済みます。費用対効果がよく安上がりの作戦ですが、人と人のつながりは確実な方法になるのです。平成25年港観光施設のオープンに向けて全国で活躍されている方を中心に八幡浜の観光大使になっていただく、宣伝をしてもらう仕組みの提案をいたします。

 そこで、質問です。

 1、八幡浜の観光PRはどのようにするのか、伺います。

 2、やわたはま観光大使の提案、市としてどのように考えるか、伺います。

 また、この観光大使にぴったりの、全国的に、またヨーロッパでも部分的に有名なロックバンドを紹介いたします。陰陽座というグループです。当人たちが本名や素性を明らかにしていないため、これから話すことは秘密でお願いいたしますが、メンバーのうち3人は八幡浜出身であり、神山小学校を卒業しています。事務所は矢沢永吉さんと同じ事務所で、レコード会社はキングレコードになります。デビュー10周年にして初めての凱旋ライブが来年330日金曜日、ゆめみかん公演が決まりました。全国ツアー10会場のホール公演の一つがゆめみかんで、最終公演は東京NHKホールになっています。

 陰陽座は八幡浜市では有名ではありませんが、全国の陰陽座ファンはほとんどが八幡浜のことを知っています。なぜかというと、ライブのMC、しゃべりでリーダーの瞬火が八幡浜の宣伝をたくさんするからです。もちろんミカンの話、魚の話、ちゃんぽんの話もします。神山小学校の綱引きのかけ声、「おぉいちにぃのさんよいどぉ、おぉいちにぃのさんよいどぉ」ですね、これを使った歌もあります。亥の子の歌「ここもひとついわいましょ、こんばんのおいのこは、いちでたらふんまいて」、まさにふるさとの子供たちの歌がそのまま彼らの歌にもなっています。八幡浜弁の曲もたくさんあります、八幡浜弁が入った曲です。「がいながてや」とか「おらびなはい」、何ぼでもあります。素性は秘密ですが、八幡浜市の観光大使1号としては適任だと思います。ロックバンド陰陽座を観光大使に任命することを提案いたします。

 大綱3、大城市長、市政について。

 市政懇談会など市民目線で市政を行うという点ではよい市長だと思いますが、専門的にはううんと考えさせることが多い市政です。大城市長は2009年、「ほっとけない八幡浜」のキャッチコピーで選挙活動され、市民の支持を受けて市長になられました。公約云々の話はしませんが、現在市長だからできること、残りの任期でやりたいこと、公約の仕上げをどのように行うのか、伺います。できれば任期のうちにできること、できないこと、やりたいこと、任期内では難しいが、長期的な計画の見込みや以前の私の一般質問で行った問題、対策などを入れながらの答弁を要望し、市長の答弁を伺います。

 以上、八幡浜市民がみんな見ています。市長みずからの言葉で誠実な答弁を求め、私の一般質問といたします。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  岩田議員御質問の大綱3、大城市長、市政についてお答えをいたします。

 私が市長に就任し27カ月が経過をいたしました。この間、安全・安心なまちづくり、行財政改革の推進、産業振興の取り組み、この3つを政策の基本理念に市民の皆さんが誇れるふるさと八幡浜の創造に向けてさまざまな懸案事項の解決に全力で取り組んできたところであります。

 まず、最重点で取り組んでまいりました市立病院では、医師確保、2次救急患者の受け入れ、病院建てかえ計画などの諸課題に奔走した結果、脳神経外科の診療再開や水曜日の救急患者受け入れの再開、新病院建設の推進など一定の成果をおさめることができたものと思っております。しかし、その後の事情変更などもあり、まだまだ苦慮しているところでありまして、今後も努力を続けていく必要があると思っております。

 次に、地域活性化の起爆剤となる港湾再開発につきましては、高度衛生管理型の新魚市場を初めどーや市場、観光案内、まちづくり活動拠点施設、さらに民間の資本を導入しての産直・物販施設、飲食施設が平成254月のオープンに向け進捗しているところであります。

 なお、産直・物販施設等の整備においては、もうけ仕事は役所ではなく民間でやっていただくことが最もふさわしく、活性化にもつながると判断し、民設民営方式で広く公募により決定したものであります。

 次に、懸案となっていた南環境センターの平成25年度以降の継続使用については、地元に御理解をいただくため、時間をかけ、誠心誠意取り組んできたもので、早期の妥結に向けなお一層努力していきたいと考えております。

 次に、行財政改革の推進についてでありますが、平成26年度を目途とする第2次行政改革大綱推進計画を策定し、補助金の見直しや小・中学校保育所の統廃合の検討に着手するとともに、公約に基づき自分自身の退職金の廃止や給料カットなど財政の健全化に意を用いてまいりました。

 また、一方で職員の意識改革を図るため、あいさつ運動や職場朝礼等を実施し、市民に奉仕する職員として資質、接遇能力の向上に努めてきたところであります。また、一般質問でもありましたが、人事評価の取り組みについてでございますが、人事評価につきましては各市町の実施状況等の調査を実施し、作業も現在最終段階となってきております。今後、細部にわたる協議を行い、早い時期に導入してまいりたいと考えておりますが、これも人事評価につきましても職員のやる気、モチベーション、そして何より職員の資質向上のために取り組むべきだと考えております。

 また、ことしの311日に発生をした東日本大震災を受け、災害に強いまちづくりと有事における住民避難の重要性を痛感し、新たに危機管理・原子力対策室を設置し、組織強化を図るとともに、一時避難場所及び避難経路の新設整備、海抜表示板の設置、津波避難ビルの追加指定などの防災対策に努めてまいったところであります。

 次に、産業の振興については、平成224月にちゃんぽん担当を設置し、商工会議所青年部とともに八幡浜ちゃんぽんプロジェクトに取り組み、ミカンと魚のまち八幡浜にちゃんぽんが加わり、全国に発信しているところであります。

 また、愛媛大学との間に連携協定を締結し、水産振興基本計画について連携して策定するなど新たな産学官連携にも取り組んでまいりました。さらに、離島振興の取り組みとして旧大島小・中学校校舎を活用したアワビなどの磯根資源研究施設の計画を現在進めているところであります。

 このほか、市民の声を直接伺うための市政懇談会の実施や旧市町の給食センターを統合した新給食センター稼働、国際交流においては南加県人会の100周年記念に合わせて北針を縁としたポイントアリーナ市との交流、高校生訪問団を派遣するなどの取り組みも進めてまいりました。

 残る任期も1年余りとなり、来年は私にとって仕上げの年となります。私としては市長に就任以来、公約の実現に向け全力で取り組んできたつもりでありますが、行政の継続性の中ですぐには実現できなかったものもありましたが、折り返し点を過ぎ、少しずつ形になってきたように思っております。今後も重要課題である地域医療の充実や平成254月にオープンする地域交流拠点施設の整備実現に万全を期してまいりたいと思っております。

 また、市政懇談会の中で直接市民の声を聞かせていただいたことにより新たな政策課題も浮かび上がっております。例えば高齢者の移動手段を確保するための取り組みについては早速検討を指示したところでもあり、今後もできることから実現を図っていきたいと考えております。

 最後に、平成254月の地域交流拠点施設のグランドオープンの際には地域ブランドサミットや各種全国大会を可能な限り誘致し、全国に八幡浜の名を広げる取り組みを進めていきたいと考えています。そして、未来を担う子供たちのために誇れるふるさと八幡浜を市民の皆さんとともに築いていきます。

 その他の質問に対しましては、副市長並びに教育長、そして担当の課長から答弁をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  それでは、岩田議員御質問のうち、八幡浜工業高校の快挙に対して市民栄誉賞をの部分についてまとめてお答えをします。

 岩田議員お話しのとおり、111920日両日にアラブ首長国連邦アブダビで行われたロボット競技の国際大会、WRO、ワールド・ロボット・オリンピアード2011の高校生部門で八幡浜工業高校生徒が参加30カ国地域、58チームの頂点に立ち、世界一の栄冠をかち取りました。この快挙は参加した高校生諸君の日ごろから熱心な研究の成果であるとともに、学校挙げての努力の積み重ねのたまものであり、学校創立50周年に大きな花を添えるものとなりました。また、八幡浜市民にとっても新鮮な驚きと感動であり、まさに市民の誇りというべきことでありました。

 さて、御質問の1点目、参加に対する助成ですけれども、これは学校から要請がありまして、検討した結果、時間的制約もあったことから企画費の補助金から20万円を流用して補助することとし、現在実績報告書の提出を待っているところであります。

 2点目、金メダルに対する市の対応ですけれども、十分新聞などで周知された状況であったということで、本来市の庁舎にも懸垂幕をかけたらよかったのではないかということもあったんですけれども、残念、思いが至らなかったところがありました。今後は十分配慮してまいりたいと考えております。

 3点目の議員お話しの市民栄誉賞につきましては、以前大山議員から御提言いただいておりますけれども、今回の八幡浜工業高校の世界大会での優勝はまさにこのような表彰にふさわしいものであります。現在、全国大会などで優勝するなど広く市民に希望、感動などを与えた個人、団体を表彰するために、名称などを含め表彰制度の見直し改善作業を進めており、制度が整い次第速やかに表彰させていただきたいと考えております。

 4点目の表彰の対象者ですけれども、これは基本的に実際にチームとして出場した生徒が対象になるものというふうに考えております。

 先生方の功労賞は考えていないかというお話がありましたけれども、先生は基本的にこの場合裏方であります。裏方の方が表に出る場合、それは時と場合、時宜を得てということがあると思いますので、またそういうふうなときに検討させていただきたいと思います。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  教育長。

○教育長(増池武雄君)  岩田議員御質問の大綱15、理科教育と工業高校とのコラボの提案についてお答えをいたします。

 現在行われています八幡浜工業の企画による児童・生徒対象の事業の幾つかを紹介してみます。

 夏休み中に小学生の希望者を対象とした親子ロボット教室、そしてそこで製作したロボットによる競技大会を秋の工業祭で実施していただきました。そのおもしろさに触れた児童が中学生、高校生となってロボットコンテストで活躍する姿が想像できます。

 また、中学生を対象としたラジオや表札等の製作を行った物づくり教室、八幡浜工業の先生と生徒を講師に招いての中学校理科の出前授業も実施していただきました。特に自転車で電気を起こす出前授業でより専門的な立場から電気について学んだことは、中学生に強烈な印象を与えたと思っております。

 議員御提案の理科教育と工業高校とのコラボについてですが、八幡浜工業高校の御都合もあろうかと思いますので、現在取り組んでいただいている各種事業を工夫しながら小・中学校に対して一層奨励をしていきたいと思っております。

 科学の祭典では、八幡浜工業の先生方や生徒さん、それからその他大勢の先生方、そして岩田議員みずからも1コーナー、1ブースを担当するなど積極的に御協力いただいているおかげで確実に科学のおもしろさや不思議さを味わっている子供たちがふえております。子供たちのためにブースを運営いただいた皆さん方の無償でかつ献身的な取り組みに感謝を申し上げる次第でございます。

 今後も、理科教育と工業高校とのコラボや科学の祭典など具体的な活動を通して地元の高校とのつながりを一層深めてまいりたいと思っております。

○議長(宇都宮富夫君)  商工観光課長。

○商工観光課長(菊池誠一君)  岩田議員の大綱第2、観光大使の任命について一括してお答えいたします。

 現在八幡浜港で取り組んでいる交流拠点施設の整備には観光案内施設も含まれており、高度情報化社会に対応した観光、物産、イベント情報の発信強化を図るべく準備を進めているところでございます。

 岩田議員御提案の観光大使については、観光PRだけではなく地域振興の観点からも活用している自治体があり、その効果もあると認識しております。また、ロックバンド陰陽座を初めとする八幡浜出身の著名人の方や一般市民の方、市外で活躍されている当市にゆかりのある方々、多くの方々に御協力いただき、私たちのふるさと八幡浜市を広くPRできるよう検討していきたいと考えております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  岩田功次君。

○岩田功次君  大綱1の八幡浜工業高等学校の栄誉をたたえることに対して本当に配慮していただき、いろいろとありがとうございましたと言いたいところであります。ところが、もう少し配慮していただきたかったことがありましたので、ここでお知らせしときます。

 女子駅伝の懸垂幕は全国大会出場ですぐに揚がりました。すごいいいことだと思います。女子駅伝大会の助成金は50万円であります。工業高校は世界大会出場を決めた段階でも懸垂幕は揚がりませんでした。今回は世界大会で優勝して祝福の懸垂幕が揚がるのかなと期待していたのですけど、残念ながらそれも揚げれなかった。こういうふうな緊急事態というか、ありがたいほうの緊急ですけど、防災でもそうですが、突然起こってしまったことに対しての反応っていうのをいろんなところで市職員の人が敏速にしていただくようにしてもらいたい。例えば災害の起きた場所で水がぶわっと出てる、原因はそこにあらずその上にあったのにもかかわらず、そこだけ見てっていうふうな判断をして災害がそのまま継続されたっていう事例もあります。こういうふうなお祝い事はいいです。お祝い事はいいですけど、市職員の教育に対してそういうふうなことを考えながらいろんなところで緊急性があるとか、全体を見てこういうふうなことは、ああ、表彰すべきだ、こういうふうにしたいっていうのはまさに市内部からできるようなその市職員の教育をしていただきたい。これは大綱3、市長のお話の中に人事評価っていう言葉が出てこなければ、人事評価してよっていう話をしようとしていましたが、まさにその話の中に人事評価の話が出てきました。職員教育もやるっていうふうなことが出てきましたので、これは力を入れてやっていただきたいと思います。

 ついでに第3番目に飛んでいますので言いますと、市長の話の中に人事評価と環境問題のことが出てこなかったら、ちょっとこれは言わんといけんがと思ってたんですけど、できたらずうっと言ってる足元の地球に対する環境問題のことも入れていただきたい。任期のうちに八幡浜の主力産業である1次産業の海と山の自然を守ることですね、こういうふうなことを入れていただきたい。その件に関しては再質問でこういうふうにっていうふうなのを話していただきたい。

 大綱2、観光大使ですが、ぜひいろんな人の力をかりて八幡浜に全国から人が来るような仕組みをつくってください。これは要望でしときます。

 余談ですが、最後に、遠藤議員が言われてましたゆめみかんでイベントするときにはイベントバスでも走らせて、市民がみんな行けれるようにしてくださいっていうふうなことであります。陰陽座の公演は330日ですが、これは市の事業ではありませんが、全国から八幡浜に人が、陰陽座ファンがやってきます。八幡浜国鉄駅からゆめみかんに行く交通手段は少ないので、ぜひ、これはわかりませんが、ゆめみかんがほぼ満員になるのであれば初めてのことであり、費用対効果もあると考えるので、イベントバスを出していただきたいなと。余談ですが、要望して終わります。1点だけよろしくお願いします。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  再質問の工業高校の生徒の快挙に対して八幡浜市として対応が悪かったということで、本当にまこと申しわけなく思っております。今後、市役所内部でもそういったアンテナを十分に広げて、早急に対応できるような体質をつくっていこうと思っております。また、議員各位におかれましても、そういう情報があったらぜひとも情報を入れていただければ対応もできると思いますので、どうかその点よろしくお願いをいたします。

 そして、私の政策につきまして環境問題ということを言われております。八幡浜市もミカンと魚のまちでありますし、今現在整備しております八幡浜港の振興ビジョンは港を核とした起爆剤を考えておりますが、やはり海は山から水が出て海に注いでくるわけでありまして、またやがて山に帰るといったようなことも言われております。八幡浜市の港湾ビジョンの中でも交流拠点施設、そういった核となる施設におきまして海、そして山の環境問題に対しましても十分研修でき、また発信でき、そんな構想も含めて今後私の政策としてやっていきたいと思っております。

○議長(宇都宮富夫君)  これをもって一般質問を終結いたします。

 お諮りいたします。

 議事の都合により、明13日は休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(宇都宮富夫君)  御異議なしと認めます。よって、明13日は休会することに決しました。

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○議長(宇都宮富夫君)  これにて本日の会議を閉じます。

 以上で本日の日程はすべて終了いたしました。

 明13日と明後日14日の2日間は休会であります。15日は午前10時から会議を開き、議案に対する質疑を行います。

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○議長(宇都宮富夫君)  本日はこれにて散会いたします。

午後 426分 散会

お問い合わせ

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住所:愛媛県八幡浜市北浜一丁目1番1号
TEL:0894-22-5998
FAX:0894-22-5963
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