公開日 2015年08月26日
議事日程 第4号
平成27年6月19日(金) 午前10時開議
第1
会議録署名議員の指名
第2
報告第 9号 専決処分の報告について(八幡浜市市税条例等の一部を改正する条例の制定について)
報告第10号 専決処分の報告について(八幡浜市都市計画税条例の一部を改正する条例の制定について)
報告第11号 専決処分の報告について(八幡浜市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について)
報告第12号 専決処分の報告について(過疎地域自立促進特別措置法に基づく固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例の制定について)
議案第52号 八幡浜市過疎地域自立促進計画の変更について
議案第53号 八幡浜・大洲地区ふるさと市町村圏基金の取崩しに伴う権利の放棄について
議案第54号 八幡浜市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について
議案第55号 八幡浜市水道事業給水条例の一部を改正する条例の制定について
議案第56号 八幡浜市下水道条例の一部を改正する条例の制定について
議案第57号 平成27年度八幡浜市一般会計補正予算(第1号)
議案第58号 平成27年度八幡浜市介護保険特別会計補正予算(第1号)
議案第59号 財産の取得について
請願第19号 伊方原発を再稼働させないことを求める請願について
請願第20号 「南海トラフ大地震が起きても伊方原発の安全が保障されることが明らかになるまで伊方原発の再稼働をしない」ことを求める意見書採択を求める請願
(委員長報告(質疑)、討論、採決)
第3
同意案第4号 教育委員会教育長の任命について
(提出者の説明、質疑、討論、採決)
第4
同意案第5号 教育委員会委員の任命について
(提出者の説明、質疑、討論、採決)
第5
議員提出議案第2号 「集団的自衛権」行使を具体化する「安全保障関連法案」の廃案を求める意見書の提出について
(提出者の説明、質疑、討論、採決)
————————————————————————————————————————
本日の会議に付した事件
日程第1
会議録署名議員の指名
日程第2
報告第9号~報告第12号、議案第52号~議案第59号、請願第19号及び請願第20号
日程第3
同意案第4号
日程第4
同意案第5号
日程第5
議員提出議案第2号
————————————————————————————————————————
出席議員(16名)
1番 西 山 一 規 君
2番 佐々木 加代子 君
3番 竹 内 秀 明 君
4番 岩 渕 治 樹 君
5番 平 家 恭 治 君
6番 河 野 裕 保 君
7番 石 崎 久 次 君
8番 樋 田 都 君
9番 新 宮 康 史 君
10番 上 田 浩 志 君
11番 井 上 和 浩 君
12番 遠 藤 素 子 君
13番 宮 本 明 裕 君
14番 山 本 儀 夫 君
15番 大 山 政 司 君
16番 萩 森 良 房 君
————————————————————————————————————————
欠席議員(なし)
————————————————————————————————————————
説明のため出席した者の職氏名
市長 大 城 一 郎 君
副市長 橋 本 顯 治 君
総務企画部長 中 榮 忠 敏 君
市民福祉部長 若 宮 髙 治 君
産業建設部長 中 岡 勲 君
政策推進課長 新 田 幸 一 君
総務課長 舛 田 昭 彦 君
財政課長 藤 堂 耕 治 君
税務課長 大 森 幸 二 君
市民課長 菊 池 正 康 君
保内庁舎管理課長 坂 井 浩 二 君
生活環境課長 山 本 真 君
社会福祉課長 二 宮 貴 生 君
保健センター所長 大 本 孝 志 君
医療対策課長(兼)
市立病院新病院整備課長 菊 池 敏 秀 君
人権啓発課長 都 築 眞 一 君
水産港湾課長 和 田 有 二 君
建設課長 矢 野 武 君
農林課長(併)
農業委員会事務局長 菊 池 誠 一 君
商工観光課長 久保田 豊 人 君
下水道課長 山 内 慎 一 君
水道課長 山 本 健 二 君
市立病院事務局長 菊 池 司 郎 君
会計管理者 原 田 磯 志 君
教育委員会委員長 菊 池 誠 君
教育長 増 池 武 雄 君
学校教育課長 藤 原 賢 一 君
生涯学習課長 河 野 謙 二 君
代表監査委員 中 島 和 久 君
監査事務局長 阿 部 孝 君
————————————————————————————————————————
会議に出席した議会事務局職員
事務局長 菊 池 和 弥 君
事務局次長兼議事係長 田 本 憲一郎 君
調査係長 松 本 克 之 君
書記 堀 口 貴 史 君
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前10時00分 開議
○議長(大山政司君) 会議に先立ち、去る5月26日に開催されました第77回四国市議会議長会定期総会並びに6月17日に開催されました第91回全国市議会議長会定期総会において表彰を受けられました萩森良房議員外6名に対し、表彰状の伝達を行います。
休憩いたします。
午前10時01分 休憩
———————————————————————————————————————
午前10時02分 再開
○副議長(上田浩志君) 再開いたします。
○議会事務局長(菊池和弥君) それでは、第77回四国市議会議長会定期総会並びに第91回全国市議会議長会定期総会において表彰を受けられました方のお名前を申し上げます。自席にて御起立をお願いいたします。
最初に、四国市議会議長会において表彰を受けられました方のお名前を申し上げます。
議員在職32年以上により萩森良房議員、大山政司議長、議員在職28年以上により宮本明裕議員、議員在職16年以上により遠藤素子議員、議員在職12年以上により井上和浩議員、議員在職8年以上により樋田 都議員、以上6名を代表して、萩森良房議員に御受領をお願いいたします。
○副議長(上田浩志君)
表彰状
八幡浜市 萩森良房 殿
あなたは市議会議員在職32年の長きにわたってよく市政の発展に尽くされ、その功績は特に顕著なものがあるので、ここに本会表彰規程により特別表彰として表彰します。
平成27年5月26日
四国市議会議長会会長
徳島市議会議長 宮内春雄
(表 彰 状 授 与)
(拍 手)
○副議長(上田浩志君) 御着席ください。
休憩いたします。
午前10時04分 休憩
————————————————————————————————————————
午前10時05分 再開
○議長(大山政司君) 再開いたします。
○議会事務局長(菊池和弥君) 続きまして、全国市議会議長会において表彰を受けられました方のお名前を申し上げます。
議員在職10年以上により上田浩志副議長が表彰を受けられました。
上田浩志副議長、御受領をお願いいたします。
○議長(大山政司君)
表彰状
八幡浜市 上田浩志 殿
あなたは市議会議員として10年市政の振興に努められ、その功績は著しいものがありますので、第91回定期総会に当たり、本会表彰規程により表彰いたします。
平成27年6月17日
全国市議会議長会会長 岡下勝彦
(表 彰 状 授 与)
(拍 手)
○議長(大山政司君) ただいまの表彰に対し、市長から祝辞があります。
市長。
〔市長 大城一郎君登壇〕
○市長(大城一郎君) ただいま表彰されました議員の皆様に対しまして、一言お祝いを申し上げます。
去る6月17日、東京都で開催されました第91回全国市議会議長会定期総会において、上田浩志副議長が議員在職10年以上として表彰を受けられました。
また、5月26日、徳島市で開催された第77回四国市議会議長会定期総会において、萩森良房議員、大山政司議長が議員在職32年以上として、宮本明裕議員が在職28年以上として、遠藤素子議員が在職16年以上として、井上和浩議員が在職12年以上として、田 都議員が在職8年以上として表彰を受けられました。
受賞された皆様方には、長きにわたり市政発展のために、また市民福祉の向上のために御尽力をいただきました。ここに市民を代表いたしまして深く敬意を表しますとともに、心からお祝いを申し上げます。
皆様方におかれましては、今後とも御自愛の上、今までの豊かな経験をもとに、八幡浜市が直面しております諸問題の解決を初め、さらなる市政発展と市民福祉増進のため、一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げまして、お祝いの言葉といたします。まことにおめでとうございました。
○議長(大山政司君) 被表彰者を代表して萩森良房議員から謝辞があります。
萩森良房議員。
〔萩森良房君登壇〕
○萩森良房君 それでは、ただいま受賞されました7名を代表いたしまして、私のほうから一言お礼の御挨拶をさせていただきます。
ただいまは大城市長のほうから大変丁重な身に余りますお祝いのお言葉をいただきまして、心からお礼と感謝を申し上げたいと思います。本当に、市長、ありがとうございました。
私ども7名は、長きにわたりまして市議会議員といたしまして全力を尽くして活躍あるいは活動、行動等々を行ってきたつもりでございますけれども、力不足もございまして、八幡浜市の発展のために十分な成果を上げることができなかったこともつくづくと反省をしておるところでございます。
私は常々、市議会の使命として、当市における具体的な最終的な政策決定の場が議会であるというふうに思っております。また、議員の責務といたしましては、常々当市の行財政は適切に、しかも公平に運営されているかどうか、常に監視をし、批判もし、また政策提言をしていく、そのことが私は議員の責務であろうというふうに思っております。執行機関、理事者に対しては一歩踏み込み、二歩踏み込まず、一歩離れて二歩離れず、このような思いで議会活動をしてまいりました。
本当に先輩、そして同志、理事者ともどもに力強い御支援をいただいておりますことに対し心からお礼を申し上げますとともに、これからも、大変微力でございますけれども、力いっぱい八幡浜市の発展のために尽くしていきたいという覚悟を新たにいたしております。
まことに謝辞として言葉整いませんけれども、7名を代表してのお礼の御挨拶とさせていただきます。今後とも、よろしく御指導のほどお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
(拍 手)
○議長(大山政司君) 以上で表彰状の伝達を終わります。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、議長において6番 河野裕保議員、14番 山本儀夫議員を指名いたします。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 日程第2 報告第9号 専決処分の報告について(八幡浜市市税条例等の一部を改正する条例の制定について)ないし報告第12号 専決処分の報告について(過疎地域自立促進特別措置法に基づく固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例の制定について)、議案第52号 八幡浜市過疎地域自立促進計画の変更についてないし議案第59号 財産の取得について、請願第19号 伊方原発を再稼働させないことを求める請願について及び請願第20号 「南海トラフ大地震が起きても伊方原発の安全が保障されることが明らかになるまで伊方原発の再稼働をしない」ことを求める意見書採択を求める請願、以上14件を一括議題といたします。
これらの案件に関し、順次各委員長の報告を求めます。
まず、総務委員長、樋田 都議員。
〔総務委員長 樋田 都君登壇〕
○総務委員長(樋田 都君) それでは、総務委員会の報告を申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、報告4件、条例案1件、補正予算案1件、そのほか3件及び継続審査となっております請願2件の計11件であります。これらの案件の審査結果につきましては、請願第19号、請願第20号につきましてはいずれも可否同数となり、委員長の裁決により採択となりました。そのほかの案件につきましては、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおりであり、いずれも全会一致で原案のとおり可決、承認した次第であります。
以下、審査の過程におきまして論議されました主な項目について、その概要を申し上げます。
初めに、請願第19号及び請願第20号について、委員より、福島の事故から4年が過ぎても、いまだに10万人以上の定住ができていない。また、原子力規制委員会田中委員長は、安全とも安全でないとも私は言いませんと語っており、安全は保障されていないと感じる。経済的な問題、心理的な問題、また政府が出している安全が安全でないとすれば、不測の事態が起これば、最終的には誰が責任をとるのかも不明確であると感じているとの意見がありました。
また、委員より、伊方原発3号機の原子力設置許可申請書(案)が新規制基準に適合するということで了承され、現在はパブリックコメント募集期間であるが、間もなく正式に決定すると思われ、科学的知見及び技術的な証明により安全が担保されたと判断する。したがって、伊方原発を再稼働させないことを求めるこの請願については同意できないとの意見がありました。
引き続き委員より、現況下において、八幡浜市は四国電力と安全に関する覚書を締結しているが、それだけでは不安を感じる。願わくは協定書を締結していただきたいとの意見がありました。
続きまして、議案第57号 平成27年度八幡浜市一般会計補正予算(第1号)歳出のうち、2款総務費、1項1目8節報償費、ふるさと納税寄附者に対する謝礼について、委員より、今年度、ふるさと納税が大幅に増加しており、担当者の努力には感心している。今年度のこれまでの実績額及び寄附額が1万円と2万円の件数はどれくらいかとただしたのに対し、理事者より、実績が伸びた要因としては、今年度4月から当市で開始したふるさと納税ポータルサイトへの掲載が非常に効果的であったと思っている。今年度5月末での実績は、件数が613件、寄附金額が814万7,000円である。その中で、1件当たりの寄附金額が1万円は479件、2万円は121件であり、多くを占めているとの答弁がありました。
さらに委員より、そのうち八幡浜市出身の方及び八幡浜市に縁のある方の比率はどれくらいかとただしたのに対し、理事者より、具体的な調査はしていないが、寄附金額1万円及び2万円の方はほとんどが全国各地から八幡浜の特産品に魅力を感じての寄附であると認識しているとの答弁でありました。
さらに委員より、今後、ふるさと納税を進めていく上で、寄附者等の状況を把握することは非常に大切である。ポータルサイトに八幡浜市の関連、八幡浜市を選定した理由等の簡単なアンケートを添付して、その結果をお礼の特産品の選定等に活用しながら、さらに八幡浜のPRに努めていただきたいとの要望がありました。
続きまして、議案第59号 財産の取得について、委員より、今回購入する大型バス及び現在貸し出しを実施している旧社協バスについて、貸し出しの相手、条件等の具体的なことがわからない。この運行規定などを作成していないのか、また市民への周知は行われないのかとただしたのに対し、理事者より、旧社協バスの貸し出しを6月3日から実施したが、八幡浜市バス貸出事業に関連する要綱を作成し、貸し出せる団体や利用目的などについて定めている。貸出対象者としては、市内で組織された自治組織団体、文化組織団体及びこれらに類する団体で、利用目的としては、視察、研修、慰問、大会参加など、当該団体の発展、向上に寄与する活動、また当該団体に不可欠な活動を行う場としているが、飲食、娯楽、レジャー、そのほかこれらに類するものを主たる目的、または内容として利用する場合や、ほかに無料送迎バス等の交通手段を確保できる場合にはお断りすることとしている。現在、大型バス貸出事業の概要について、市のホームページに掲載する準備を進めているところであり、それができ次第、公表することとしたいとの答弁でありました。
また、委員より、バスのメーカー、車種の選定、グレード等はどのように決定したのかとただしたのに対し、理事者より、今回購入したのは観光バス仕様の日野自動車のバスであるが、市としても日野自動車でなければならないという理由はなく、もし1社に絞って結果的に高い買い物となった場合に、市民、議会に対して説明がつかない。そのため、三菱ふそうのバスについても同じグレードの車種で同じ装備になるように設定し、どちらのバスでもいい仕様書として入札を執行した。バスのグレードについては、これよりさらに上のグレードのものもあるが、伊方町が平成24年にバスを購入したので、これを参考に同じグレードのものとしたとの答弁がありました。
委員より、このバスは白ナンバーで営業用ではないと認識しているが、陸運局等への手続は必要ないのか。また、民間の営業を阻害することがないように配慮しているのかとただしたのに対し、理事者より、今回大型バスの貸し出しを行うに当たり愛媛陸運支局と協議したが、有償運送には当たらないので、届け出は必要ないとのことであった。ただし、貸し出しは無償であること、ガソリン代、高速料金、駐車場代等に係る費用は市を経由しないで、利用者が直接支払うこと、さらに運転手についても、市が決めるのではなく、利用者が決めて、その費用についても直接支払うことが条件となっている。なお、今回の貸出事業は昨年度まで社会福祉協議会から大型バスの無償貸し出しを受けてきた公民館、老人会、婦人会等の各種団体がバスの貸し出しがなくなることで活動が停滞するおそれがあり、市に何とかしてほしい旨の要望があったことから、市で大型バスを購入し、その活動を支援することが主な目的であり、貸し出す対象を営利団体等にまで広げようとするものではないとの答弁でありました。
そのほかの各案件につきましても種々論議した結果、原案のとおり可決、承認した次第であります。
以上、審査の主な概要を申し上げまして、総務委員会の報告を終わります。
○議長(大山政司君) 次、民生文教副委員長、西山一規議員。
〔民生文教副委員長 西山一規君登壇〕
○民生文教副委員長(西山一規君) 民生文教委員会の報告を申し上げます。
当委員会に付託されました議案の審査結果につきましては、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおりであります。各案件とも全会一致で原案のとおり可決となりました。
以下、審査の過程において論議されました主な事項について、その概要を申し上げます。
まず、議案第57号 平成27年度八幡浜市一般会計補正予算(第1号)歳出のうち、3款民生費、3項1目生活保護総務費、13節委託料、生活保護システム改修委託料について、委員より、システムのプログラムを変更するものだと思うが、どの業者に委託するのか。また、どういった方法で変更するのかとただしたのに対し、理事者より、全国1位のシェアを持っている北日本コンピューターサービスという会社で、本社は秋田県である。変更に関しては、実際に秋田県から社員が来て作業を行うのではなく、システム変更ソフトが送られてきて、当市の職員で変更作業をするものであるとの答弁でありました。
さらに委員より、これに関連して、全国的には生活保護者、世帯数が増加傾向にあるが、当市において近年どのような変化が見られるかとただしたのに対して、理事者より、全国的にはふえているが、当市においては平成25年9月をピークに減少傾向にあり、ちょうど1年前と比較して約1割減っており、そのピーク時と比べると約2割減少しているとの答弁でありました。
さらに委員より、当市は働く場所が少ないということが大きな問題であるにもかかわらず、生活保護者、世帯数が減少している理由は何かとただしたのに対して、理事者より、現在八幡浜管内の有効求人倍率は1を超えているため、ハローワークへ行くよう説得していることや、ハローワークと協定を結び、強力に就労支援を行っていることが主な要因ではないかと思われるとの答弁でありました。
議案第57号 平成27年度八幡浜市一般会計補正予算(第1号)歳出のうち、10款教育費、3項1目小学校管理費、11節需用費、施設修繕料について、委員より、6校で取りかえが必要とされる太陽光発電の売電計量器に関連して、その6校の校名、また売電の契約内容及び現在の状況はどうなっているのかとただしたのに対して、理事者より、取りかえを行う予定の学校は、松蔭、江戸岡、神山、千丈、川之石、宮内小学校であり、売電の契約内容については、発電した電気のうち、まず自家消費を行い、余剰分について売却をするという契約であり、その単価については1キロワット当たり24円で契約を結んでいる。また、平成26年度の売電収入実績は70万1,808円であったとの答弁でありました。
また、委員より、今後の見通しについて、初期投資に多額の費用がかかっているが、次の更新のときまでに黒字に転じるのかとただしたのに対して、理事者より、現在の太陽光発電機は平成21年度の交付金等を活用して整備した。そのため、平成26年度の実績で考えると、約7年で黒字に転じる見込みである。
また、委員より、次回の更新時期にどのような見通しを立てているのかとただしたのに対して、理事者より、現在の設備は交付金を活用して整備した。今後に関しては、更新時期が来た時点で設備費用、売電単価等を勘案して判断する必要があるとの答弁でありました。
議案第57号 平成27年度八幡浜市一般会計補正予算(第1号)歳出のうち、10款教育費、6項2目市民スポーツセンター運営費、13節委託料、市民スポーツセンター改修設計業務委託料について、理事者より、この設計業務は市民スポーツセンターメーンアリーナのフロア全面張りかえやトイレ改修を行うための実施設計を委託するものであるとの説明を受け、委員より、その設計業務の中にはメーンアリーナの冷暖房設備に関することも含まれているのか。また、もし設置された場合には利用者が支払う使用料についてどのように考えているのかとただしたのに対して、理事者より、今回の設計業務は冷暖房の設置を含めた設計を委託するものである。ただ、設置するかどうかは設計の内容などを見て検討することになる。また、使用料に関しては、利用団体の方にもエアコンを使用していただけるか、費用負担は幾らまでなら耐えられるかについてアンケートをお願いしており、それによると約7割の団体が大きな大会などでぜひ利用したい、また1時間当たり2,000円までの費用負担であれば耐えられるという回答をいただいている。今後、市の負担分やランニングコスト等も視野に入れて検討を進めたいとの答弁でありました。
また、委員より、設置するかどうかの最終決定はスポーツセンター運営審議会で決定するのか、それとも生涯学習課で決定するのかとただしたのに対して、理事者より、設置費用や費用対効果、利用者負担や維持管理費等を十分に検討した上で、運営審議会でも決定されれば、それを加味しながら最終決定したいとの答弁でありました。
その他につきましても種々論議された結果、原案のとおり可決決定された次第であります。
以上、審査の主な概要を申し上げまして、民生文教委員会の報告を終わります。
○議長(大山政司君) 次、産業建設委員長、遠藤素子議員。
〔産業建設委員長 遠藤素子君登壇〕
○産業建設委員長(遠藤素子君) 産業建設委員会の報告を申し上げます。
当委員会に付託されました議案の審査結果につきましては、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおりであり、議案第55号、議案第56号については賛成多数で、議案第57号については全会一致で原案のとおり可決された次第であります。
以下、審査の過程において論議されました主な事項について、その概要を申し上げます。
初めに、議案第55号 八幡浜市水道事業給水条例の一部を改正する条例の制定についてであります。
委員より、今回の改正は基本料金及び超過料金を改正するもので、用途、口径、基本水量の改正は行わず、基本水量は従前どおり8立米のままとのことだが、高齢者や1人世帯の方は基本水量の8立米も利用しないと思われる。基本水量以下の世帯はどの程度あるのかとただしたのに対し、理事者より、全世帯の3分の1に当たる約4,000世帯が基本水量以下であるとの答弁でありました。
さらに理事者より、基本水量の8立米という数値は、以前東京都で大規模な生活実態調査を行い、ある程度快適で衛生的な生活を送るための妥当な数値として示されており、全国的にもかなりの市町村が使用しているとの説明もありました。
さらに委員より、今回の改定に至るまでに検討委員会でさまざまなことが協議されてきたと思うが、その検討委員会で基本水量8立米を下げるべきとの意見はなかったのか。また、近隣の市町でも基本水量は8立米となっているのかとただしたのに対し、理事者より、検討委員会では基本水量を見直す意見は出なかった。企業会計としては収益を出さなければならず、基本料金を下げれば収益が上がらず、何回も値上げが必要になってくる。また、1人世帯の方を優遇すれば、水をたくさん使用したい子育て世代の方の負担がふえる。さまざまなことを検討し、今回の改正となった。近隣市町の基本水量については、宇和島市、大洲市、伊方町が当市と同じ8立米となっており、西予市については合併後もそれぞれの地区で統一されていなく、8立米と5立米の地区が存在しているとの答弁でありました。
また、委員より、やはり基本水量を半分にするなどの見直しを行う必要があると考えるが、使用水量が4立米と5立米の件数は幾らか。また、使用水量ゼロの世帯の水道料金はどうなるのかとただしたのに対し、理事者より、使用水量4立米と5立米で約1,000件あり、全く使用していない世帯も約1,200件ある。全く使用しない場合も基本料金1,200円は必要になるため、まず閉栓をして、必要なときに手数料1,000円を支払い、開栓したほうがいいですよとの説明はしているが、連絡が面倒、帰ったときにすぐ使いたい等の理由でそのままにしている方も多い。基本水量の見直しについては、次回の検討委員会で議論したいとの答弁でありました。
続きまして、議案第57号 平成27年度八幡浜市一般会計補正予算(第1号)についてであります。
歳出のうち、6款農林水産業費、1項13目国土調査費、7節賃金、臨時雇い賃金について、委員より、国土調査の事務量の増加に伴い、現場に出る臨時職員を配置するとのことだが、国土調査は現在日土町の5番耕地を実施しているが、松岡地区は何年ごろになる予定で、日土地区が終了すれば、八幡浜市の周辺部の調査は全て終了となるのか。また、一部市街地の調査も開始したと聞くが、今後の見通しはどのようになっているかとただしたのに対し、理事者より、松岡地区の調査開始は平成31年度を予定しており、日土地区の終了後に諏訪崎と大島を行い、周辺部は全て完了となる。なお、今年度実施する地域が非常に形状が複雑な山間の土地であり、さらに市街地の調査も開始するため、2班体制を3班体制に強化し、円滑に調査を進めていきたい。また、市街地については、古い建物で境界が複雑に入り組んでいる箇所が多いため、当初5年間で計画していたが、2年延長し、7年間で実施したいと考えているとの答弁でありました。
さらに委員より、国土調査後の面積は現在の登記面積より増加していると聞くが、今後、国土調査の面積で固定資産税の課税を行い、税収を上げる考えはあるのかとただしたのに対し、理事者より、法律上は国土調査の面積で課税できることになっている。所管は違うが、税務課が中心となって国土調査終了後の取り扱いについて現在議論しているものと思われるとの答弁でありました。
次に、同じく歳出のうち、8款土木費、1項1目土木総務費、13節委託料、八幡浜市第二建設残土処理場測量設計等業務委託料について、理事者より、田浪の残土処理場が平成28年度中に満杯となるため、川之内地区に八幡浜市第二建設残土処理場の建設を計画し、現在測量設計、地質調査を行っているが、今回の委託料は今年度中の用地買収を目指し、用地測量、不動産鑑定のための標準地選定等の業務、分筆登記調査委託、建物調査、補償費算定を行うための経費であるとの説明に対し、委員より、今回の残土処理場の建設ではかなりの用地買収が必要になってくると思うが、所有者の理解、協力は得られそうなのか。また、何年ごろから残土を投入できると考えているのか。さらに、沈砂池もつくるとのことだが、雨天時の泥水や土砂が国道や川に流れることなく完全に食いとめることができるのかとただしたのに対し、理事者より、用地交渉については現在説明会や個別交渉を行っており、特に反対意見もなく、皆さん協力的で順調に進んでいる。今後、買収面積が確定したら、早ければことしの12月、遅くても来年の当初予算で用地購入費を要望したい。残土の投入時期については、平成27年度中に林地開発許可等の協議を行い、平成28年度内には全ての手続を終了し、平成29年度には残土の受け入れができればと考えている。また、雨天時に泥水や土砂が流出しないかについては、過去の経験上、問題ないと考えるとの答弁でありました。
また、委員より、残土処理場への進入路付近は交通事故多発地となっているが、何からの対処はしているのかとただしたのに対し、理事者より、進入路に入るときは直角が前提となっているが、仮設道路という条件で警察と協議を行っており、地権者の要望も考慮した緩やかなカーブにしたいと考えているとの答弁でありました。
その他の議案につきましても種々論議された結果、原案のとおり可決された次第であります。
以上、審査の主な概要を申し上げまして、産業建設委員会の報告を終わります。
○議長(大山政司君) 以上で各委員長の報告は終わりました。
これより委員長の報告に対する質疑に入ります。
まず、総務委員長の報告に対する質疑に入ります。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) 次、民生文教副委員長の報告に対する質疑に入ります。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) 次、産業建設委員長の報告に対する質疑に入ります。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって委員長の報告に対する質疑を終結いたします。
これより適宜分割して討論、採決に入ります。
念のため申し上げます。
各委員会の審査結果は、お手元に配付しております委員会審査報告書のとおりであります。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) まず、報告第9号 専決処分の報告について(八幡浜市市税条例等の一部を改正する条例の制定について)の討論に入ります。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより報告第9号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は承認であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立全員であります。よって、報告第9号は原案のとおり承認されました。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 次、報告第10号 専決処分の報告について(八幡浜市都市計画税条例の一部を改正する条例の制定について)の討論に入ります。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより報告第10号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は承認であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立全員であります。よって、報告第10号は原案のとおり承認されました。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 次、報告第11号 専決処分の報告について(八幡浜市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について)の討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより報告第11号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は承認であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立多数であります。よって、報告第11号は原案のとおり承認されました。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 次、報告第12号 専決処分の報告について(過疎地域自立促進特別措置法に基づく固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例の制定について)の討論に入ります。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより報告第12号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は承認であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立全員であります。よって、報告第12号は原案のとおり承認されました。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 次、議案第52号 八幡浜市過疎地域自立促進計画の変更についての討論に入ります。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより議案第52号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立全員であります。よって、議案第52号は原案のとおり可決されました。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 次、議案第53号 八幡浜・大洲地区ふるさと市町村圏基金の取崩しに伴う権利の放棄についての討論に入ります。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより議案第53号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立全員であります。よって、議案第53号は原案のとおり可決されました。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 次、議案第54号 八幡浜市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定についての討論に入ります。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより議案第54号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立多数であります。よって、議案第54号は原案のとおり可決されました。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 次、議案第55号 八幡浜市水道事業給水条例の一部を改正する条例の制定についての討論に入ります。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより議案第55号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立多数であります。よって、議案第55号は原案のとおり可決されました。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 次、議案第56号 八幡浜市下水道条例の一部を改正する条例の制定についての討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより議案第56号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立多数であります。よって、議案第56号は原案のとおり可決されました。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 次、議案第57号 平成27年度八幡浜市一般会計補正予算(第1号)の討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより議案第57号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立多数であります。よって、議案第57号は原案のとおり可決されました。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 次、議案第58号 平成27年度八幡浜市介護保険特別会計補正予算(第1号)の討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより議案第58号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立全員であります。よって、議案第58号は原案のとおり可決されました。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 次、議案第59号 財産の取得についての討論に入ります。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより議案第59号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立全員であります。よって、議案第59号は原案のとおり可決されました。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 次、請願第19号 伊方原発を再稼働させないことを求める請願についての討論に入ります。
討論はありませんか。
河野裕保議員。
○河野裕保君 この件に関しましては、私はこのように思うわけでございます。
去る5月20日でございましたか、原子力規制委員会は、原子炉設置変更許可審査書案、これについては規制基準に適合しておるということで了承をしておるわけでございます。いわゆる原案でございますので、これは私は仮免だろうと、このように思います。
翌21日、30日間縦覧に付して、市民の皆さん方、国民の皆さん方の意見を募集をいたしますよということで、これはパブリックコメントだと思います。その後、審査書の案が、これがのきまして、規制庁は本免許をこれは付与するという形になるだろうと思っております。
がしかし、本免許になりましても、稼働はなりません。なぜか、ハード、ソフトによる認可の手続が要るからであります。工事の設計、保安の規定をつくりなさい、これをクリアして初めて現場の審査に移る、つまり現場検査です。施設、建物、設備、あらゆるものについて、これは何百何千という、恐らく検査の項目はあるだろうと、こう思いますね。その実地検査、中でも起動前の検査をやり、起動後の検査もやる、これらが全て完了して初めて、これは要するに適用できましたよと、規制基準がクリアできましたよということになります。がしかし、運転のボタンはまだ押しませんよということですよ。それだけ高い高いハードルが、十重二十重にあります。
最終的には、立地町の自治体の、これは合意がなければなりません。でもしかし、これがあっても運転できないですよということなんです。最終的には、伊方原発3号機の稼働について、これは時の内閣の成否、適当かどうかの政治判断を仰いで、ゴーサインが出て初めて3号機に明かりがともるということでございますので、このような何重のいわゆる相当なバリアを乗り越えながら安全運転を確認できるという確証がありますから、私はこの再稼働をさせないということの反対の請願については採択はできないということでございまして、私は再稼働には賛成だということの討論にさせていただきます。
以上です。
○議長(大山政司君) ほかにございませんか。
遠藤素子議員。
○遠藤素子君 私は、今の御意見に対して請願に賛成の立場で意見を述べたいと思います。
長い間、原発は絶対安全と、50の防護がされてるから絶対安全だと言われてきました。しかし、福島のような事故が起こりました。
伊方原発の場合、6キロから8キロ沖に世界でも有数の巨大な活断層があり、そして近く起こると言われておる南海トラフによる巨大地震、これが連動して起こるかもしれないと言われてる、非常に日本というのは地震大国であり、いろんな自然災害、想定を超える地震がたくさん起こっております。
そして、4月に福井で出されました高浜原発再稼働差しどめの仮処分、この判決の中にはこの規制基準が非常に緩やかであり、想定外のことが起こるんだから、動かすわけにはいかないという処分が出ておりますし、以前に伊方原発の裁判を闘われたときには、万が一にも住民を危険にさらすようなことがないと言えるまで動かすことはできないという最高裁の判決も出ております。
そういうもろもろのことを考えますと、福島のような悲惨な状態に私たちのふるさと、そして住民をさらすわけにはいかない。そういう意味では再稼働しないことが一番安全であり、廃炉にすることが一番安全で確かな道だと思いますので、賛成いたします。
○議長(大山政司君) ほかにございませんか。
井上和浩議員。
○井上和浩君 私は反対討論をさせていただきます。
先ほど同僚議員のほうから詳しく反対討論をされましたので、私は簡単に自分の思いを伝えて反対討論とさせてもらいます。
まず、現在国のほうにおいては、地球温暖化現象を含め、エネルギーの供給のバランスであるとかいろんな面から大変慎重を期して検討をされていると判断をしております。当愛媛県内におきましても、県も、また地元においても慎重に慎重を期している最中であるというふうに判断をしております。
そういう時点において、国の審査委員会において、先ほど来ありましたように、規制委員会の報告書が平和利用に対しては妥当であるというふうな判断をしております。がしかし、それにも加えて慎重を期すために、国民の科学的な技術的なそういったコメントを得た上で最終判断をするというふうな報告がされております。そういう形の中において、今この時点で軽々にこのことを判断をし、採択することは、私は決して八幡浜市のためになるんだろうかというふうな気持ちから、このことにつけては反対の立場をとらせていただきます。
以上です。
○議長(大山政司君) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより請願第19号を採決いたします。
起立しない議員は反対とみなします。
本件に対する委員長の報告は採択であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立少数であります。よって、請願第19号は不採択となりました。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 次、請願第20号 「南海トラフ大地震が起きても伊方原発の安全が保障されることが明らかになるまで伊方原発の再稼働をしない」ことを求める意見書採択を求める請願の討論に入ります。
討論はありませんか。
河野裕保議員。
○河野裕保君 反対討論させていただきます。
御案内のように、三崎半島、これ一番日本で細長い半島だと言われています、短いとこは1キロありませんから。この半島がなぜ残ったのかということの根本的な理由は、これは地盤、地質が非常にかたいからであります。確かに8キロ沖には、信州の諏訪湖から熊本の八代にかける日本最大の中央構造線、大断層地帯がございます。この断層地帯の北側は領家帯と言います。この領家帯は花崗岩帯であります。花崗岩は風化したら真砂土になります。昨年8月、広島市安佐北区南、あの土石流災害、あれの何割かは真砂土でございました。中央構造線からの南側は三波川帯と申しまして、これはかたいかたい変成岩に覆われておるわけでございます。この変成岩は、地下深くにぎゅうっと圧縮され、相当なエネルギーで固まった変成岩でございますので、最も安定した地盤だと言われております。これは、お話長うなりますが、そういうその地下の働きによって、キースラーガー鉱床が生まれて銅山なんかもできるわけでございますが、非常にかたい。そのかたい地盤、岩盤が三崎半島には残っておるわけであります。直接に岩着によって炉が築かれ、そして危険視されております使用済み核燃料についてもGLから立ち上げております。福島第一原発は、建物の一番最上階あたりにプールをつくっておりますが、伊方は岩着であります。耐震性にもすぐれております。
ということは、もとへ戻りますが、伊方原発はまず最初に証明されるだろう、ゴーサインが出るだろうと言われておりましたが、同僚議員もちょっと言われましたけれど、中央構造線があるから、これによって耐震、つまり基準地震動570から650に仕上げた、最大級に仕上げた、断層帯の影響範囲も当初の目的は54キロから480キロにやった、そのように相当な負荷をかけて安全性を確保しておるわけでございます。
また、電源車も構えておりますし、地盤も安定しておりますし、いわば五十何基ある日本の原子力の中でも最も安全な立地であるのがこの伊方の原発だろうと言う学者がおります、私もそうだろうと思います。
したがって、そういう技術的な観点と科学的な知見から基づいて、この請願については私は反対の立場をとらせていただいておるところであります。
以上です。
○議長(大山政司君) ほかにございませんか。
遠藤素子議員。
○遠藤素子君 地震学者の間では、静岡の浜岡原発が日本で一番危険な原発、その次に危険だと言われているのが伊方の原発です。非常に地震学者の間でも危険だと言われておりますし、わからないことがまだたくさんあると、今までわかってないところで地震も多発している、こういう状況のもとで原発を54基もつくったこと自体が間違いだと言われている。そういう状況のもとで再稼働されることは、先ほど理由も述べましたが、同じ理由でいけないと思いますし、規制基準の中には住民の避難計画が考慮されておりません。アメリカでは避難計画ができていないというだけで廃炉にされたくらいです。三崎半島の三崎のほうの方は本当に避難できない、5,000人もいらっしゃる。八幡浜のことだけではありません。本当にこの地域の人々の安全と安心を守るために、やはりそれが保障されるまでは再稼働はできないという、この請願に賛成いたします。
○議長(大山政司君) ほかにございませんか。
宮本明裕議員。
○宮本明裕君 請願第20号については、委員会では可決をされましたけれども、私は反対であります。
私も、原発の設置されたときの工事現場を見たことがございます。その岩盤を見たときに、一つ一つ丁寧に工事の現場の人たちが手拭いで、本当に岩が出てくるまで、岩をきれいに整地した形の中で原発が設置されている現場を私は見ております。
また、この原発につきましては、いろんな賛否両論ございますけれども、この当地域においてはある面では重要な産業なんです。過疎地域における本当に最大の雇用の場になっていることも事実であります。確かに賛否両論ございますけれども、より厳しい規制委員会での審査の答申も出ておりますし、私はその答申を信じて、委員会での報告に対しては反対であります。
○議長(大山政司君) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより請願第20号を採決いたします。
起立しない議員は反対とみなします。
本件に対する委員長の報告は採択であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立少数であります。よって、請願第20号は不採択となりました。
休憩いたします。
午前11時09分 休憩
————————————————————————————————————————
午前11時25分 再開
○議長(大山政司君) 再開いたします。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 日程第3 同意案第4号 教育委員会教育長の任命についてを議題といたします。
提出者の説明を求めます。
市長。
○市長(大城一郎君) 同意案第4号 教育委員会教育長の任命について提案理由を御説明いたします。
教育長増池武雄氏より辞職願の提出があり、これを同意し、平成27年6月28日をもって教育委員の職を辞することとなったため、教育委員会教育長の任命について、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により議会の同意を求めるものでございます。
増池氏には、平成21年6月から6年間にわたり、小・中学校統廃合の推進、戦後木造建築として初めてとなる日土小学校校舎国重要文化財指定など、教育行政振興に多大の御尽力、御貢献をいただきました。この間の御労苦に対し深く感謝を申し上げる次第であります。
今回の教育長辞職に伴い、新たに井上 靖氏を教育長に任命いたしたく、御提案申し上げるものであります。
井上氏は、現住所が八幡浜市布喜川甲422番地9、昭和30年1月5日生まれで満60歳でございます。昭和52年3月に立命館大学産業社会学部を卒業後、同年4月、温泉郡中島町立睦月中学校勤務を皮切りに、県内の中学校で教鞭をとられ、西宇和郡三崎町立二名津中学校校長、八幡浜市教育委員会事務局教育指導主幹、八幡浜市立愛宕中学校校長、八代中学校校長等を歴任され、平成27年3月末に退職されたところであります。
以上申し上げましたとおり、井上 靖氏は長年にわたり教育行政の現場で御活躍され、学校教育の指導、生涯学習ともに豊富な経験を有しており、人格、識見ともに適任者であり、教育長として任命いたしたく、御提案申し上げ、議会の同意を求めるものであります。
○議長(大山政司君) これより質疑に入ります。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております同意案第4号については、委員会付託を省略し、直ちに討論、採決に入りたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) 御異議なしと認めます。よって、同意案第4号については、委員会付託を省略し、直ちに討論、採決に入ることに決しました。
これより討論に入ります。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより同意案第4号を採決いたします。
この採決は無記名投票をもって行います。
議場の閉鎖を命じます。
(議場閉鎖)
○議長(大山政司君) ただいまの出席議員数は、議長を除き15人であります。
投票用紙を配付いたさせます。
(投票用紙配付)
○議長(大山政司君) 投票用紙の配付漏れはございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) 配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めさせます。
(投票箱点検)
○議長(大山政司君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。本案に同意する議員は賛成と、同意しない議員は反対と記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
なお、重ねて申し上げます。投票中賛否を表明しない投票及び賛否の明らかでない投票は、会議規則第73条第2項の規定により不同意とみなします。
点呼を命じます。
○議会事務局次長兼議事係長(田本憲一郎君)
(点呼・投票)
○議長(大山政司君) 投票漏れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) 投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
(議場開鎖)
○議長(大山政司君) 開票を行います。
会議規則第31条第2項の規定により、立会人に石崎久次議員、樋田 都議員を指名いたします。
(開 票)
○議長(大山政司君) 投票の結果を報告いたします。
投票総数 15票
これは先ほどの出席議員数に符合いたしております。
そのうち
賛成 12票
反対 3票
以上のとおり賛成が多数であります。よって、同意案第4号は原案のとおり同意することに決しました。
休憩いたします。
午前11時38分 休憩
————————————————————————————————————————
午前11時39分 再開
○議長(大山政司君) 再開いたします。
ただいま教育委員会教育長に同意されました井上 靖君から挨拶があります。
井上 靖君。
〔井上 靖君登壇〕
○井上 靖君 ただいま御紹介いただきました井上 靖でございます。
このたびは私の同意案件に関しまして議会の皆様の御同意をいただき、まことにありがとうございました。
先日、保内中学校に参りましたら、玄関のところに旗が掲げられておりました。そこには、「保中愛」という文字が記されておりました。愛という言葉には甘い響きがございますが、私が38年間お世話になりました学校教育におきましても、子供たちや教職員に対する愛、母校や生まれ育った地域に対する誇り、そして保護者、家庭、地域に対する信頼関係など、愛はあらゆる活動の基盤になるのではないかと捉えております。
浅学非才、学校教育の経験しかない未熟者ではございますが、皆様の御支援、御鞭撻を賜り、こよなく八幡浜を愛する子供たち、そして市民を育成するという市の教育委員会基本方針のもと、誠心誠意努力する所存でございます。高いところからではございますが、どうかよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
(拍 手)
○議長(大山政司君) 増池武雄教育長から退任の挨拶があります。
教育長。
〔教育長 増池武雄君登壇〕
○教育長(増池武雄君) きょうは、議会の本当に貴重な時間、去る者の私にこのような機会を与えていただきまして、まことにありがとうございました。
6年間、議員の皆様方、理事者の皆様方のおかげで、微力ではございましたが、何とかきょうを迎えることができましたことに対しまして、感謝を申し上げたらと思います。まことにありがとうございました。
任期半ばでございますので、1つは無責任ということを感じましたが、よく考えてみますと、私が退任するほうが八幡浜の子供たちや教育界にとってさらに増す何倍かの効果があるなと私自身の判断に達しましたので、この決断をさせていただきました。
一身上の都合といいますのは、都合がよ過ぎますので、少し時間をいただきまして、ここに至りました大きな、今先ほど市長のほうもありましたが、まずやはり教育改革でした。突然の教育改革で教育委員長と教育長が一本化されて新教育長ということで、任期は3年、それから市長主催の総合教育会議も設置されますと、いろいろなことがございまして、特に私が教育長でいる間は2年間、どうしても旧になりますので、おくれます、新しくなりませんので、やはりここらあたりで決断したほうがと思いました。これがまず1つでございます。
それから、もうこれは私の非常に尊敬いたします、八幡浜市の私よりさかのぼること3代前の教育長さんから大変お世話になりました。藤田先生、それから上杉先生、井上傳一郎先生、大変お世話になりましたが、何か不思議な縁で3名とも6年間の勤務だったと思います。これからあと3年、3年いきますから、3、6、9といきますから、私もちょうど6年で4代続き6年でいいんではなかろうかと天の声がいたしました。ですから、そういうふうにさせていただきました。
それと、最も大きな理由は、ことし戦後70年と言われますが、私は戦前生まれですから、5日後に誕生日が来まして73になりますので、まだどこが悪いというわけでもございませんが、頭の回転が鈍って鈍って鈍いのがなお鈍りよりますので、もうこの後の学校統合、耐震化の工事、それから国体、八幡浜市誌、市民会館をどうするか、地区公民館をどうなるのかと考えたときには、もう頭が回らんようになりかけておりますので、ここはやはり若い世代に渡したほうがいいという結論に達したのが原因でございますので、そこらあたり御理解いただければありがたいなと思います。
先ほど市長さんも言いましたが、私の任期中、やはり学校統合と日土小学校が非常に印象に残っております。間もなく、あと10日で日土小ならぬ私が日土になります、毎日、日曜日と土曜日でございますので、これからどうしようかなと今は迷っているところですが、まだ元気なうちでございますので、元気なうちで譲った後、少しでも元気でもう少し長生きできたらなと思うところでございます。
これから後、議員の皆様の活躍、理事者の皆様の活躍で八幡浜市がますます盛んになり発展しますように、それを祈念いたしまして、私のお礼にかえさせていただいたらと思います。本当にありがとうございました。
(拍 手)
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 日程第4 同意案第5号 教育委員会委員の任命についてを議題といたします。
菊池 誠君の退席を求めます。
〔教育委員会委員長 菊池 誠君退席〕
○議長(大山政司君) 提出者の説明を求めます。
市長。
○市長(大城一郎君) 同意案第5号 教育委員会委員の任命について提案理由を御説明いたします。
教育委員会委員の菊池 誠氏は、平成27年6月28日に任期が満了するため、改めて菊池 誠氏を教育委員会委員に任命いたしたく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第2項の規定により議会の同意を求めるものでございます。
菊池氏は、現住所が八幡浜市1472番地9、昭和44年7月2日生まれで満45歳でございます。平成4年3月に東京工芸大学工学部を卒業後、同年4月、有限会社富士写真館に入社し、現在に至っております。
菊池 誠氏は、平成23年6月に市教育委員に就任し、昨年6月から教育委員会委員長としてその重責を担っていただいております。また、八幡浜市保育所後援会連合会会長、松蔭小学校PTA会長、八幡浜市PTA連合会会長、八幡浜商工会議所青年部会長、八幡浜高等学校PTA会長などを歴任し、現在は八幡浜工業高等学校PTA会長に就任されるなど、青少年の健全育成に熱心に取り組まれ、地域のリーダーとして御活躍をされております。
以上申し上げましたとおり、菊池 誠氏は人格、識見ともに教育委員会委員として適任者であり、引き続き教育委員会委員として任命いたしたく、御提案申し上げ、議会の同意を求めるものであります。
以上です。
○議長(大山政司君) これより質疑に入ります。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております同意案第5号については、委員会付託を省略し、直ちに討論、採決に入りたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) 御異議なしと認めます。よって、同意案第5号については、委員会付託を省略し、直ちに討論、採決に入ることに決しました。
これより討論に入ります。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより同意案第5号を採決いたします。
本件は原案のとおり同意することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立全員であります。よって、同意案第5号は原案のとおり同意することに決しました。
〔教育委員会委員長 菊池 誠君入席〕
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) 日程第5 議員提出議案第2号 「集団的自衛権」行使を具体化する「安全保障関連法案」の廃案を求める意見書の提出についてを議題といたします。
提出者の説明を求めます。
遠藤素子議員。
〔遠藤素子君登壇〕
○遠藤素子君 ただいま提案されました議員提出議案第2号 「集団的自衛権」行使を具体化する「安全保障関連法案」の廃案を求める意見書の提出について、提案理由の説明をさせていただきます。
お手元に配付しております意見書の朗読をもって提案理由の説明にかえさせていただきます。
「集団的自衛権」行使を具体化する「安全保障関連法案」の廃案を求める意見書。
今国会で、集団的自衛権行使を認める一連の法案の成立が図られようとしている。それに対して、日本国憲法によって禁じられてきた武力行使に日本が大きく踏み出すのではないかと、国民の間に危惧が広がっている。政府の「安全保障関連法案」では、これまで禁じられていた「戦闘地域」への自衛隊派兵を認め、自衛隊の武器使用についても「自己防衛」(正当防衛)に限られていたものから、大きく拡大されようとしている。これでは、自衛隊の任務の危険性が高まり、戦死者を出すことも懸念される。また、「存立危機事態」と政府が判断すれば、集団的自衛権を発動し、「重要影響事態」と政府が判断すれば、「日本周辺」に限らず世界中で米国の戦争支援を行おうとしている。さらに、「国際平和支援法」という名で、自衛隊海外派兵の恒久法をつくろうとしている。このように、いつでも、どこでも、日本が戦争に参加する仕組みがつくられようとしており、戦後日本のあり方を根底から覆すものと言わざるを得ない。
9割以上の憲法学者が違憲だと主張し、どの世論調査を見ても、説明不足との回答者が8割を占め、反対・慎重審議を求めている。また、基本的人権の擁護を使命とする法律家団体である52の全弁護士会と日本弁護士連合会が法案に反対し、違法性を強く訴えている。
ことしは、戦後70年の節目の年である。住民の命と暮らし・安全に責任を負う自治体として、日本が、戦争をする国へと歩もうとすることを看過することはできない。
よって、「安全保障関連法案」を廃案にされるよう、強く要請する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成27年6月19日。愛媛県八幡浜市議会。
提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、防衛大臣、外務大臣となっております。
よろしく御賛同のほどお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。
○議長(大山政司君) これより質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第2号については、委員会付託を省略し、直ちに討論、採決に入りたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第2号については、委員会付託を省略し、直ちに討論、採決に入ることに決しました。
これより討論に入ります。
討論はございませんか。
萩森良房議員。
○萩森良房君 ただいま意見書案が提案されております、「集団的自衛権」行使を具体化する「安全保障関連法案」の廃案を求める意見書でございますが、この提出に関しましては、私は反対であります。
この文面に記載されておりますこと全てを私は否定するものではございません。一部に危惧する点もございます。ただ、新聞、テレビあるいはラジオ等でささやかれております、論議されております、あるいは国会で議論されております、そういったことの大半がこの文面に出ておるように思います。正直言いまして、この八幡浜市に生活をしておりまして、そして中心が東京になっておりますので、非常にわかりにくい、あるいは法律論になっておりますので、なかなか理解がしにくいということも事実でございます。ただ、日本の安全は諸外国との協調なくして守れないというのも今の世界情勢からいたしますと事実ではないかと思います。
こういった、国民がまだまだ集団的自衛権等々についての理解が深まっていない、そして国会の審議も十分になされていないという段階で、現在開かれております国会はもう会期末でございますけれども、大幅に延長をして、そして国民の皆様にも理解をしていただこう、あるいは国会議員による国会の審議も十分時間をとってというふうに現在想定されておるようでございます。
そのような観点から、私どもといたしましても、この問題にもっともっと関心を持ちまして、目を向けましていきたいと、このように思っておりますが、今の時点で国会で議論されておるような今のこの重大な問題を、ここで八幡浜市議会が廃案するというこの意見書を採択され、関係当局へ提出されるということはいかがなものかと、もう少し国会の流れ、あるいは学者の言論等々の推移を見守って判断しても遅くはないのではないかというふうに私は思います。
したがいまして、この安全保障関連法案の意見書採択提出には反対をいたします。
○議長(大山政司君) ほかにございませんか。
岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 私は、提出議員の一人として発言をいたします。
御存じのように、国会では今非常に、先日やっておりましたように党首討論で激しい論戦が繰り広げられております。また、その中で存立危機事態、重要影響事態、これらに関しましても、安倍首相は非常に曖昧な、大事なところを隠す答弁をされておりました。
また、無理やり9月まで、国会を延長してまで、急いでこの法案を成立させようとしている。これはなぜかといえば、やはり反対が非常に多い、それが原因だと思います。とにかく急いでこれを成立させると、もうその意気が非常に伝わってまいります。
また、多くの憲法学者もこの関連法案に関しましては違憲とはっきりと結論を出しております。
そういったこの法案を通すこと自体、やはり立憲国家として成り立っているこの日本、これを崩す、根幹を崩す法案だと思っております。そのため、この意見書を出させていただきました。
以上です。
○議長(大山政司君) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大山政司君) これをもって討論を終結いたします。
これより議員提出議案第2号を採決いたします。
起立しない議員は反対とみなします。
本件は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(大山政司君) 御着席ください。
起立少数であります。よって、議員提出議案第2号は否決となりました。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) これにて本日の会議を閉じます。
閉会に当たり、市長から挨拶があります。
市長。
〔市長 大城一郎君登壇〕
○市長(大城一郎君) 閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
去る6月2日に開会をいたしました本議会におきまして、御提案申し上げました全議案に対し適切なる御決定、御承認をいただきまして、まことにありがとうございました。
会期中に議員各位から賜りました御意見、御要望等につきましては、率直に受けとめ、予算の執行等には慎重を期してまいる所存であります。
さて、去る6月5日、各種団体の代表や有識者の皆様にお集まりをいただき、第1回となる八幡浜市総合計画審議会及び八幡浜市まち・ひと・しごと創生総合戦略検討委員会を開催いたしました。
この会議は、当市における今後10年間のまちづくりの基本的指針を策定すること及び地方創生に伴う八幡浜版総合戦略を策定するための御意見、御提案をいただこうとするものであります。特に、総合戦略の策定に当たっては、人口減少、少子化、雇用の場の創出など課題を絞り込んだ中で、それぞれのお立場から御提言いただき、独自性と実効性の高い施策を展開したいと考えており、市民の皆さんが誇れるまちづくりの礎にしたいと思います。
次に、私はかねてより、八幡浜の豊富な海の幸、山の幸、このすばらしい八幡浜ブランド産品を、国内だけでなく海外の方にもぜひ知っていただき、食していただきたいという思いがあり、今月23日から台湾を訪問することとしています。具体的には、日本貿易振興機構、ジェトロ愛媛貿易情報センターの協力のもと、八幡浜商工会議所副会頭とともに、台北市で開催される台湾最大級の食品見本市の視察や公益財団法人交流協会台北事務所などを訪問するものであります。今回の視察を契機とし、八幡浜ブランドの魚や水産加工品、温州ミカンを含むかんきつや農産物加工品の輸出を前向きに検討したいと考えています。
終わりに、じめじめした梅雨空のもと、気温、湿度とも不安定な日が続いていますが、議員各位におかれましては、健康に十分御留意いただき、市政発展のため、なお一層の御尽力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会の御挨拶といたします。どうもありがとうございました。
○議長(大山政司君) 以上をもって今議会の日程は全部終了いたしました。
————————————————————————————————————————
○議長(大山政司君) これをもって平成27年第2回八幡浜市議会定例会を閉会いたします。
午後 零時03分 閉会