公開日 2015年12月15日
議事日程 第3号
平成27年9月8日(火) 午前10時開議
第1
会議録署名議員の指名
第2
一般質問
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本日の会議に付した事件
日程第1
会議録署名議員の指名
日程第2
一般質問
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出席議員(16名)
1番 西 山 一 規 君
2番 佐々木 加代子 君
3番 竹 内 秀 明 君
4番 岩 渕 治 樹 君
5番 平 家 恭 治 君
6番 河 野 裕 保 君
7番 石 崎 久 次 君
8番 樋 田 都 君
9番 新 宮 康 史 君
10番 上 田 浩 志 君
11番 井 上 和 浩 君
12番 遠 藤 素 子 君
13番 宮 本 明 裕 君
14番 山 本 儀 夫 君
15番 大 山 政 司 君
16番 萩 森 良 房 君
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欠席議員(なし)
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説明のため出席した者の職氏名
市長 大 城 一 郎 君
副市長 橋 本 顯 治 君
総務企画部長 中 榮 忠 敏 君
市民福祉部長 若 宮 髙 治 君
産業建設部長 中 岡 勲 君
政策推進課長 新 田 幸 一 君
総務課長 舛 田 昭 彦 君
財政課長 藤 堂 耕 治 君
税務課長 大 森 幸 二 君
市民課長 菊 池 正 康 君
保内庁舎管理課長 坂 井 浩 二 君
生活環境課長 山 本 真 君
社会福祉課長 二 宮 貴 生 君
保健センター所長 大 本 孝 志 君
医療対策課長(兼)
市立病院新病院整備課長 菊 池 敏 秀 君
人権啓発課長 都 築 眞 一 君
水産港湾課長 和 田 有 二 君
建設課長 矢 野 武 君
農林課長(併)
農業委員会事務局長 菊 池 誠 一 君
商工観光課長 久保田 豊 人 君
下水道課長 山 内 慎 一 君
水道課長 山 本 健 二 君
市立病院事務局長 菊 池 司 郎 君
会計管理者 原 田 磯 志 君
教育長 井 上 靖 君
学校教育課長 藤 原 賢 一 君
生涯学習課長 河 野 謙 二 君
代表監査委員 中 島 和 久 君
監査事務局長 阿 部 孝 君
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会議に出席した議会事務局職員
事務局長 菊 池 和 弥 君
事務局次長兼議事係長 田 本 憲一郎 君
調査係長 松 本 克 之 君
書記 堀 口 貴 史 君
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午前10時00分 開議
○議長(上田浩志君) これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。
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○議長(上田浩志君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、議長において3番 竹内秀明議員、12番 遠藤素子議員を指名いたします。
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○議長(上田浩志君) 日程第2 一般質問を行います。
それでは、昨日に引き続き、順次、質問を許します。
遠藤素子議員。
〔遠藤素子君登壇〕
○遠藤素子君 おはようございます。
私は、質問通告書に従い、大綱2点について質問いたします。市長並びに関係理事者の皆さんには、誠意ある御答弁をお願いいたします。
今、国会は、大揺れに揺れています。その大もとには、国の最高の法律である憲法を政府自身が勝手に解釈を変えて、戦後の平和主義国日本を戦争をできる国に変えようとしていることにあると思います。
8月30日には、12万人の老若男女が国会を包囲し、戦争法案絶対反対、戦争法案今すぐ廃案などと声を上げました。
また、同じようなことが全国1,000カ所以上で取り組まれ、大阪でも3万人の集会、愛媛でも各地で多彩な取り組みが行われ、1960年の安保闘争以来だと言われています。
しかも、今回の取り組みの特徴は、60年安保のときは労働組合や学生など組織された人々であったのに比べ、今集まっている人たちは、安倍政権の暴走をこのまま許しては後々後悔することになる、取り返しのつかないことになるとの危機感からやむにやまれぬ思いに駆られた人々が、立場の違いを超えて、自覚的で自由な意思で参加しているということです。
このことは、今の日本において、深いところで憲法の基本的な原則である国民主権、基本的人権の尊重、平和主義が国民の間に定着してきている、民主主義が育って息づいていることを示しているのではないでしょうか。
特に、その集会に参加している若いママさんや学生など若者の発言には目をみはるものがあります。安倍総理の戦後70年談話を読んで、謝罪などの主語さえない誠意のない文章に心に響くものが全くなく、哀れささえ感じた私ですが、この若者たちの言葉に感動するのは、この社会の主権者として社会を動かすのは自分たち一人一人であることを自覚し、はっきりしたメッセージを自分の言葉で伝えているからだと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、同じ時代を生きている私たち八幡浜市ではどうでしょうか。
大綱第1点は、憲法、地方自治法を生かした市政にということであります。
最近、私のもとには、もう市役所には行きたくない、公平な扱いを受けなかった、人権を無視した扱いを受け、深く傷ついたといった意味の訴えが寄せられています。何が原因なのでしょうか。そこには、憲法の大原則、基本的人権や住民こそ主人公であるということが忘れられているのではないかと心配になります。
具体的に質問したいと思います。
まず、八幡浜市に部長制が敷かれて5年近くになります。漏れ聞くところによりますと、部長制の導入によって権力が集中し、物が言いにくい状況があるのではないかということです。ここでも大切なことは、職員一人一人が主役でなければならないと思いますが、部長制の導入の成果はいかがでしょうか。プラス面と同時に問題点もお聞きしたいと思います。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) 平成23年4月に部長制を導入して5年目を迎えております。
この制度は、組織として高いレベルでの的確な意思決定のできる仕組みづくりを行い、さらに決定事項の迅速な実行、実施内容についての必要な点検の実施、埋もれた課題の拾い上げなどを行い、全体として問題の発見と解決、実行型の機動的な組織にすることを目的にしております。
導入成果としては、現在の行政課題は複数の課で調整しながら解決に当たらなくてはならない案件が多いことから、部長が広い視野に立ち、調整役を担うことにより、組織として適正なマネジメントを行ってる点が大きいと考えます。
また、市長、副市長、教育長、部長による庁議を毎週月曜日に開催し、重要事項の協議を精力的に行っています。この庁議で決定したことは部長が主催する部内協議で各課長に伝達されることにより、全体の把握、事務処理の迅速な執行につながっております。
なお、市という大きな組織として当たり前に必要な仕組みが欠けていた点が、大きく是正されたものと思っております。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 問題点はないんでしょうか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) 問題点といった形では認識は余りしてないところではありますが、本来であれば教育委員会などほかの部署においても部長を配置したいというところでありますが、現在最小限の配置にとどめているため、今後の検討課題、これが問題点かと思っております。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 毎週月曜日に庁議をされて、そしてそれを各部長が各課長に伝達するということですが、そこで全ての職員の声、それはどういうふうに吸い上げていらっしゃるんでしょうか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) 庁議の場でいろいろな案件につきまして協議を重ねておりますので、その場で職員の声も上がってきていると思っております。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 実際に声が下から上がってきてるんでしょうか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) はい。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 部長制導入のときに、今市長がおっしゃられたことのほかに、部長に権限を持たせ、各課のチェック体制を強化するとともに、地域主権時代にふさわしい人材育成に努めたいとも述べられました。その人材育成は順調にいっているんでしょうか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) 人材育成におきましては、人材評価等々を実施しております。これは部長、課長が人材を評価する、また反対に部下から課長、部長が評価されるというような内容も含んでおります。そういった観点で人材を育成する、そして自分の力が十分に発揮されていない部下がおった場合には、適切な指導ができていると思っております。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 今、この場に幹部の方に女性の管理職がいらっしゃいません。男女平等の観点から、女性の幹部は育っているんでしょうか。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 遠藤議員が言われるとおり、女性の幹部はぜひ欲しいという思いがあります。ただ、年齢的に課長になる年齢、経験を積んでいない、そういう人員構成の難しいところがあって、まだ成り立っていない。これから課長さんになって、課長になるのを養成して待っていきたいと思います。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 ぜひ女性を登用していただきたいと思います。
地方自治法第2条には、地方行政の基本原則として、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を上げるようにしなければならない、また常にその組織及び運営の合理化に努めるとともに、他の地方公共団体に協力を求めてその規模の適正化を図らなければならないとあります。
市長は、部長制の再導入に反対の声が少なくない中で、当時、市政運営の中で部長制がマンネリ化するような場合には部長制はなくすることもあるというふうに、そういう意味のことを表明されました。今後なくす予定はありませんか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) ありません。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 それでは、部長を中心に、全ての職員が自由に物が言えるような、そういう雰囲気をぜひ大切にしていただきたいと思います。
また、市長は2期目のスタートに当たって笑顔あふれるまちづくりを掲げられ、市役所もその具体的な目標として笑顔あふれる明るい職場づくりを表明されたと記憶しております。その点はどのように評価されているでしょうか。
○議長(上田浩志君) 総務課長。
○総務課長(舛田昭彦君) 笑顔あふれる明るい職場づくりにおいて、笑顔の挨拶は最低限のルールであります。挨拶は人と人とのコミュニケーションの始まりであり、まずはみずからを印象づけ、信頼感を醸成し、また職場の雰囲気を形つくっていくものです。
かねてより市民から挨拶が十分できてないという指摘をいただくこともあり、職員への周知徹底を行ってきたところです。
引き続き、気持ちのよい挨拶はもとより、来訪される市民の皆様への丁寧、迅速な応対などを通じ、明るい市役所づくりに努めてまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 庁舎に入りますといつも明るい笑顔で迎えられて、非常に気持ちのいい職場になったと、そういうふうに感じた時期もありました。今もその彼女は非常に明るい笑顔で迎えてくれますが、最近職場に笑顔がなくなったという声も聞きます。その点、感じていらっしゃいませんか、どなたか。
○議長(上田浩志君) 総務課長。
○総務課長(舛田昭彦君) 総務課のほうにはそういう声は届いておりません。ですから、かなり挨拶も浸透してきておりますし、笑顔で応対してもらっておるものと思っております。
以上です。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 笑顔で仕事をしましょうといって笑顔が出せるものではないと思うんです。笑顔というのは内面が自然ににじみ出てきますから。みんなが仕事のしやすい環境、それをぜひ心がけて、特に上に立つ方が一人一人の職員が自由に物が言えるような、そういう配慮をお願いしたいと思います。
次に、公共事業や物品購入などの入札の基準はどのようになっているでしょうか。市内業者の仕事をふやすように特別の配慮がなされていると思いますが、公平性を期すためにどのような工夫がなされているかお聞きしたいと思います。
○議長(上田浩志君) 総務企画部長。
○総務企画部長(中榮忠敏君) 入札の基準につきましては、2年に1度、一般競争、指名競争参加資格審査申請の受け付けを行い、市内工事業者については経営事項審査、技術者数等を総合的に評点し、格付を行い、当該工事の設計金額に対応する格付等級に属する業者を選定をしています。
また、工事以外の業務、例えば建設コンサル、物品、役務等でございますが、これらにつきましては、業務内容に応じた業者を実績等を勘案した上で選定をしております。
以上です。
○議長(上田浩志君) 財政課長。
○財政課長(藤堂耕治君) 続いて、市内業者の仕事をふやすようにどのような工夫をという御質問についてお答えをいたします。
業者の指名に当たりましては、工事、物品等問わず、市内業者で履行可能なものについては市内業者を指名するようにしております。
以上でございます。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 それでは、最近といいますか、ことしに入って、市内に入札参加資格がありながら、市外の業者のみで入札されたという事例はありませんか。
○議長(上田浩志君) 財政課長。
○財政課長(藤堂耕治君) 議員が言われているのがどの入札のことかわかりませんが、市内業者でできるものにつきましては、工事、物品等を問わず、地域経済の発展、市内業者の育成の観点からも、市内業者に発注できるようにいたしておるところでございます。
以上です。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 確認ですが、ないということですね。
○議長(上田浩志君) 財政課長。
○財政課長(藤堂耕治君) そういう事例につきましては確認はできておりませんが、ただ私どもも、これは一般論でございますが、入札において過去の納入実績がない場合におきまして、この備品であれば市内の業者でも調達可能なのかどうか、その全てを把握するということはなかなか困難でございますので、市内の業者さんにおかれましては、営業活動を展開される中で物品、役務を提示され、受注意欲を示されるなど、積極的な活動をお願いできればというふうに思っております。
以上です。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 それでは、できるだけ市内の業者でできるものはそのように、市内の業者に仕事が回るように、ぜひ特別の配慮をお願いしたいと要望しておきます。
それから次に、1年前、市立病院の建設に臨んで労務単価や原材料費の高騰などによって6億円の追加予算が計上されましたが、引き上げられた労務費はきちんと下請などの労働者に届いているでしょうか。お尋ねします。
○議長(上田浩志君) 市立病院新病院整備課長。
○市立病院新病院整備課長(菊池敏秀君) 昨年9月議会において、病院改築工事に係るインフレスライドの債務負担行為について御承認をいただきました。その際に、遠藤議員から増額した予算については下請、孫請業者に行き渡るようにする必要があるとの御意見を頂戴しました。
そのため、今年度当初に市内業者数社をピックアップいたしまして、電話による聞き取り調査を行っております。
中には、工事費にインフレスライド分が含まれていることを理解している業者もありましたが、ほとんどの業者が理解しておりませんでした。それは、今回実施したインフレスライドは改築工事の契約が平成24年8月に締結されておりますが、それからかなり長期間にわたり準備期間があったため、現場が実際に動き出すまでには1年以上のブランクがございました。その期間も建設関係の物価は上がり続けていたわけですが、工事の下請、孫請の契約を工事の受注業者が行ったのは実際に工事に取りかかる直前でした。その時点で工事積算の基礎金額は既に上昇していたため、下請契約後改めて積算金額が上昇することはほとんどございませんでした。電話をかけた際には、下請、孫請業者の多くがインフレスライドの基準日でありました4月1日以降に金額が上昇すると勘違いしておりました。
インフレスライドは物価上昇を設計単価に反映するという制度でございますので、そのときそのときに当然含まれる性質のものであるため、業者ヒアリングで正確な回答を得ることは正直難しいと感じました。
なお、下請、孫請業者に支払われた工事費のうち、労務費が各業者の社員一人一人にどのように届いているかを確認するということは、それぞれの業者の労務管理に当たりますので、市のヒアリングにおいて確認することは難しい点がございます。
ただ、請負業者に確認しましたところ、下請、孫請業者と契約する際にはインフレスライドの労務費分は適正に支払うように指導している旨の回答を得ております。
以上でございます。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 なかなか厳しいところはあると思うんですが、今後のこともありますので、それがきちんと把握できるような方法をぜひ考えていただきたいと要望しておきます。
次に、市立図書館の図書の選定についてお尋ねします。
図書の選定はどのようになされているんでしょうか。
もう一つ、市民の希望はかなえられているでしょうか。
○議長(上田浩志君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(河野謙二君) 市立図書館の図書の選定と市民の要望に応えられておるかということでございます。
市立図書館の図書の選定につきましては、八幡浜市立図書館資料選定基準を定めており、それに基づいて行っております。
市民の希望はかなえられているかということにつきましては、書籍のリクエスト対応状況が一つの指標になるかと思われます。
平成26年度実績では、市民図書館でのリクエスト件数が300件ございました。相互貸借制度によりほかの自治体図書館からの借り入れで対応したものが149件、他の図書館にも在庫がないということで御本人からの取り下げが32件、残りの119件が購入となっております。
保内図書館ではリクエスト件数が295件で、他の自治体図書館からの借り入れで対応したものが221件、取り下げが8件、購入が66件となっており、ほぼ御希望に応えることができているのではないかと考えております。
以上でございます。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 先ごろ、市民に大変読まれていた雑誌が消えたということで物議を醸したことがありました。これはどういうことだったんでしょうか。
○議長(上田浩志君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(河野謙二君) 日刊ですとか週刊あるいは月刊等の逐次刊行物である新聞、雑誌等については、ある程度継続的に購入する必要がございます。また、現にそれを愛読されている方もいらっしゃいますので、御希望があっても直ちに他のものに変更することはできませんが、昨年、26年度に定期的な見直しを行いまして、雑誌全体の見直しの中で、内容が似ている雑誌については選別し、削減、広い分野で数を加増したという状況でございます。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 その中で、雑誌数はふえたのに、市民から非常に求められていたものがなくなったということで問題になったんだと思うんですが、それはどういうことなんでしょうか。
(「舛田君に答弁させえや」と呼ぶ者あり)
○議長(上田浩志君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(河野謙二君) 今ほど申しましたように、広い分野で選択をするということで、同じようなものにつきましては総合的に判断して廃止をしたということでございます。見直しをした結果、発行部数の多い雑誌を選んだということでございます。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 市民の図書館ですので、市民が読みたい本がそろっているということが大切じゃないかと思います。ぜひ検討を。今後も市民のニーズに合ったものをぜひそろえていただきたいと思います。
次に、労働者の所得はこの10年間減り続けています。その主たる原因は、正規の仕事でなく、臨時やパート、派遣労働などで働く人が40%を超える状況になっていることにあると思います。そのために自立できない、あるいは都会でリストラされて田舎に帰り、高齢の親と同居しており、場合によっては親子共倒れになる状況も起こっており、今、新たな社会問題として浮上しております。先日も、NHKの「老人漂流社会」という番組で取り上げられておりました。このまま放置すれば、税金で親子をサポートせざるを得ないことになるということでした。
働く意欲がありながらうまく仕事につけないときに、最後のセーフティーネットとして生活保護がありますが、いろいろな制約があるために支給されず、結果として最悪の道へ転落することもあるようです。
しかし、制度としての不備のみではなく、保護申請の際の問題もあるのではないかと感じることが少なくありません。
生活保護法には、憲法第25条に規定する理念に基づいて、国が生活に困窮する全ての国民に対して、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とすると規定されております。
当市の場合、生活保護にかかわるケースワーカーの資格保持者の人数、そして1人のケースワーカーが対象とする人数はどれくらいですか。また、その対応は十分にできているかどうか伺いたいと思います。
○議長(上田浩志君) 社会福祉課長。
○社会福祉課長(二宮貴生君) 八幡浜管内の有効求人倍率はリーマン・ショック直後の平成21年度平均では0.52であったため、働く意欲があっても就労先がない状況でありましたので、生活保護受給者も急増いたしました。その後は徐々に回復し、平成26年度平均は0.95となっており、生活保護受給者も減少しております。現在では、働く場がありますので、働くことが可能な方は原則生活保護には該当しない状況にあります。
当市のケースワーカー数は5人で、そのうち社会福祉主事の資格保有者は4人です。新任の1名については、現在修得中でございます。
定数につきましては、社会福祉法第16条に基づき、市については生活保護世帯80世帯につき1人となっております。8月末現在の生活保護世帯は、停止6世帯を含み355世帯となっております。これを80で除しますと4.4となり、充足している状況にあります。
ケースワーカーが受け持つ被保護世帯は平均で71世帯であります。被保護世帯ごとに必要な援助方針を策定し、計画どおり家庭訪問もできており、就労に対する援助もできていることから、全ての国民に対しその困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することとの生活保護法の趣旨に沿った対応ができていると思っております。
以上です。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 当市のひとり暮らしで1カ月の所得が6万6,000円以下の世帯が昨年度で7,000世帯を上回ると税務課からお聞きしました。その中で実際に生活保護を受けている世帯はどれくらいあるでしょうか。
○議長(上田浩志君) 社会福祉課長。
○社会福祉課長(二宮貴生君) 単身の年金受給者での生活保護世帯数は数値を承知しておりませんけれども、単身世帯を申し上げますと、305世帯ということで、全体で80.4%を占めているような状況でございます。
以上です。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 1カ月の所得が6万6,000円以下の世帯で実際に保護を受けている世帯は305世帯しかないということです。保護を受けて当然の世帯であるにもかかわらず、受けていない世帯が多数いるということがおわかりだと思います。これが社会保障の貧困な日本の姿です。ヨーロッパあたりでは、政府があなたは生活保護の申請ができますよと、受けることを勧めるといいます。ですから、困ったときには安心して受けることができます。しかし、日本ではそうなっていません。
憲法を暮らしに生かす、これは民主的な自治体が1970年代に一定誕生したとき、京都の蜷川知事が庁舎に掲げられていた府政のスローガンでした。当市でもこの精神で弱い立場の人に対してこそ優しく励ます対応が求められていると思うのですが、いかがですか。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 生活保護というのは最低限の生活を営むために必要なもので、もし人生に窮したときには、このセーフティーネットがあるからこそやっていけるわけです。そういう意味で、生活保護の制度をきちんと運用するということは大事なことだと思います。
ただし、生活保護のお金は全て税金であり、国費であります。大もとになる国の財政がパンクすれば、当然生活保護費も支払うことはできなくなります。その辺はきちんとバランスを見ながら、なおかつ最低限の暮らしは守れるような、両立するような方向を考えていけたらと思っています。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 40年働いて、税金を払ってきた、そういう方が体を壊して生活ができなくなって生活保護を申請してくる。そういう人に対して、困っている人に寄り添う姿勢、それが一番大切ではないんでしょうか。
最近、何度か経験しました。それは、相手の権利として当然与えるべきものですが、恵んでやるというふうな視線が感じられて、そして真面目に働いて、これまで税金も納めてきた人であるだけに、非常にプライドが傷ついて、一時は死ぬことを考えられた、そういう人もありました。
ですから、人によってもちろん問題のある人もごくわずかですがあると思います。しかし、大方は真面目に働いて、困ったときに助けを求めているわけですから、弱い立場の人に寄り添う精神をぜひとも大切にしていただきたいということを強く求めておきたいと思います。
大綱第2点は、伊方原発3号機の再稼働は、当市として知事への了承の回答を撤回し、認めない意思の表明を求めるものであります。
原発はないほうがいい、これは中村知事の発言の中にもありますが、推進派の人々の中にも多数いらっしゃるようです。それではなぜなくすための努力をされないんでしょうか。万が一にも福島のような苛酷事故が起これば、誰も本当の責任はとれません。放射能の被害をもとに戻すことは不可能だからです。
その上、四国では、2012年、平成24年1月13日からもう既に3年9カ月近く原発ゼロは現実となっているんです。このまま廃炉にすることが最も安全な道であり、市民を守る最も確かな道だと思いますが、なぜそれを主張されないんでしょうか。
福島の現実から何を教訓として学ばれたのでしょうか。3・11の事故から4年半になろうとしていますが、今も被災者の中には先行き不透明なため、みずから命を絶つ人が絶えません。原発事故のあった夜、助けを求める声や車のクラクションを聞いていながら、翌朝5時に立入禁止命令が出たために助かる命を助けに行けなかった、見殺しにしてしまったという人の苦悩は、今も続いています。現在事故処理に当たっている作業員がこの8月だけで3人も亡くなっています。事故を起こしてからの廃炉作業はとても危険です。事故を起こす前の今こそ、廃炉にする道を選択するべきではないのでしょうか。お尋ねします。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) 県への回答にも示していますとおり、私も将来的には脱原発を目指すべきだと思っておりますが、今回市議会、市民有識者からの意見も踏まえ、現在直ちに廃炉にすべきと主張するつもりはございません。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 福島の事故から何を教訓として学ばれたんでしょうか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) 確かに、福島の教訓として、遠藤議員がおっしゃられたように、原発事故、一度大きな事故が起こると、ふるさと、八幡浜でいえばミカンも魚もなくなってしまう、同じような事故が起こればですが、働く場所もなくなってしまう、そして帰る家さえもなくなるというようなことは学んでおります。だからこそ、今回も、国に対してそして県に対して、四国電力に対して要望という形で厳しい要望を出させてもらっています。その上での了承という形をとっております。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 安倍首相の世界一厳しい新規制基準という言葉に惑わされてはならないと思います。この基準自体、福島原発事故の原因究明さえ尽くされてない中で策定されたものです。原因の検証がなされてないのに、なぜ新しい基準ができるんでしょうか。多くの地震学者は、基準地震動の甘さを指摘しています。まさに、政府による新たな安全神話の復活だと思います。
また、規制基準は安全基準ではないと、規制委員会の田中委員長自身、繰り返し表明しています。規制基準に合格しても、安全が保証されるわけではありません。なのになぜ再稼働を了承でしょうか。一度動かしてしまえば、事故が起こるまで稼働し続けることになりかねません。危険はますます大きくなります。
この地図を見てください。
これは、東京大学地震研究所の世界の震源分布図、震度4以上の地震を赤い点で示したものです。そして、その地図の上に、地質学、地震の研究で有名な立石雅昭氏が最近起こった巨大地震を描き加えた、この黄色いのが最近起こった巨大地震です。下からずっと見ていきますと、1960年チリ地震、マグニチュード9.5、2010年チリ中部地震、マグニチュード8.8、この地震帯の中にあります、1964年アラスカ地震、マグニチュード9.2、1957年アンドレアノフ地震、マグニチュード9.1、1952年カムチャッカ地震、マグニチュード9.0、そして2011年東北地方太平洋沖地震、マグニチュード9.0、2004年スマトラ島沖地震、マグニチュード9.0。
この辺になるんでしょう、伊方原発は。日本の地図が赤い丸で隠れてしまっている、そういう地震帯の中に日本はあるわけです。いつ、マグニチュード9レベルの地震に襲われるか知れない、そういうところに原発が隣立しているということ自体が異常なことだと思います。そういう意味で、この地方にもいつ想定外の大きな地震が来るかわからない。そういう状況で動かしてはならないと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 日本が地震国であるということは、今、初めてわかったことではありません。今回の規制委員会の審査の中で、あらゆる状況を想定した地震を考えられて規制基準がつくられていますので、この規制基準に沿って今回合格が出ておりますので、それは十分審査されてのことだと思っています。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 四国電力の説明を聞きました。そのときに私は質問もしたんですが、福島事故の原因は津波だと規制委員会は結論づけたと言われました。しかし、多くの学者が、津波が来る前に地震によって配管が壊れ、冷却水が届かなくなって事故を起こしたんだと、そしてその記録も見出されております。それにもかかわらず、四国電力は、そういう危険だという学者の声に耳を傾けない。
八幡浜市議会が、一度、田中三彦氏を招いて講演会をしていただきました。あの田中三彦氏ははっきりと言われております。論文を出しておられます。しかし、規制委員会はそれを見向きもしないと言われておりました。だから、推進するために何が何でも津波が原因だと言ってしまう。地震が原因だと言うと、全国の原発を改めて配管から全て、何万個あるんでしょうか、それを見直さないといけなくなる。そういうことで津波が原因だと言い張っている、そういうふうに感じます。非常に非科学的な立場、そういう四国電力の態度を私たちは黙って見過ごしていいのか、本当に心配になります。
次に、原発は大切な雇用の場であるといいます。しかし、原発ゼロの決断がなされれば、廃炉作業は続き、雇用の場はなくなりません。なぜ安全な道を求めないんでしょうか。
また、原発がこの地域に来たことで、この八西地方は本当に豊かになったでしょうか。原発交付金に頼るまちづくりは、本当の豊かさとは言えないと思います。原発はやがてなくしていかなければならないものです。いつまでも頼るべきではないということを早く自覚するべきではないでしょうか。
立地自治体では、原発の誘致をめぐって人間関係の断絶が家族間にも、友人間にも起こったと聞きます。また、今でも原発については隣近所でも一切タブーだそうです。労働の対価でなく手に入るお金、これらが原発立地の人々を真の豊かさに導いたでしょうか。大いに疑問です。
また、火力発電に頼ることで二酸化炭素の問題もあります。しかし、火力発電でも世界最高水準の発電効率をさらに高め、CO2を削減する技術や再生可能エネルギーの導入に本格的に取り組み、蓄電の技術開発も今後進んでいけば、原発に頼らなくとも地域に産業を興すことができる、地域の活性化にもつながると、まちおこしに取り組んでいる地域も次々と出ています。当市こそ、その方向にかじを切るのが最も未来ある道だと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) まず、原発ゼロによる廃炉作業で雇用をというような話がありました。いずれにせよ、必ず廃炉の時期が来ると思っております。きのうの石崎議員の答弁でも言いましたが、1号機が38年経過しておりますし、2号機も33年、3号機が21年経過しておりますので、いずれは廃炉の時期が来るわけでありまして、その際、今お話しのあったような廃炉作業に伴う雇用が発生してくると考えております。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 続けて、雇用の場についての中で、原発で地域は豊かになったかという分ですけれども、雇用の場が限られている当市にとっては、外部から所得が発生し、地元で大きな消費、調達、雇用の場となる企業は非常に大切であります。伊方発電所があることにより、当市には大きな経済効果が発生していると考えています。
また、今回の市立病院の整備に当たっては、原子力関係交付金を医療機器の整備に充てており、日常の市民の健康確保に非常に有益な使い方をさせていただきました。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) 最後に、再生可能エネルギーの導入の本格的な取り組みをというお話でありますが、私自身としても脱原発を目指しておりまして、知事への回答にもその方向で新技術の開発に力を注ぐべきである旨を要請しております。
現在の太陽光、風力などの再生可能エネルギーにはまだまだ大きな制約があることから、先ほど遠藤議員もおっしゃったように、蓄電池等を含めて今後の技術の開発に期待をしたいと思っております。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 そういう方向を目指すのならば、なぜ3年9カ月もとまっている原発を動かさないで、なぜ廃炉に持っていかないんでしょう。
この安全対策に四国電力は1,800億円ですか、2011年以降使っていると聞いています。そういうお金を自然エネルギーを開発する方向に思い切って向ければ、もっともっと早く代替エネルギーはできるし、今、十分足りてるわけですから、なぜそれを動かすのかという、そこが私にはどうしても理解ができないんですが、わかるように教えていただきたい。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) それは、私にもわかるかと言えば、わかりかねます。国のほうでも、この間も説明がありましたが、資源エネルギー庁が2030年には原子力発電所のエネルギーの配分を22%から20%にするというような国の方針、エネルギーに関する方針が決められておりますので、それに対して私が今やめていくというようなことも言い切れない。国のエネルギーの政策ですんで、それは遠藤さん自身が国に対して、どのようにこういうふうに決まったのかというのをお聞きなされたらと思います。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 国が決めているから物が言えないということですか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) そういったわけではございませんが、国が2030年のそのようなエネルギーの配分を決めたということですから、これから私たちもそれについてどのような過程でそういうふうな結果が出たのかは個人的には調べさせていただきます。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 市長は、知事に対して再稼働オーケーのサインを出されたわけですよね。本当に原発をなくしていくべきだということならば、今電力は足りてる、そして一度苛酷事故が起こればこの町は壊滅的な打撃を受け、ミカンも魚もだめになる、そういう危険な道、万が一にも起こることがあるかもしれないそういう道は避けて、市民を守るというのが市長の役目ではないんでしょうか。そういう意味で、オーケーを出すことは間違っていたと私は思うんです。どうでしょうか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) 先ほどから言っておりますが、国が決めたエネルギーの配分、これも原発が今一つも稼働してない、その中で足りているとも申されますが、国としてあらゆる指標、エネルギーを外国から化石燃料を買っている、そういった外国との貿易の問題、いろいろな問題を含めての内容でエネルギーの配分を決めているんだと思っております。だからこそ、今足りているからではなしに、今後を見据えた形で、どのような形で国が存続していくかを含めてのエネルギーの配分だと思っておりますので、そういったことからも考えまして、直ちに原発を全部廃止するといったことはどうかなと思います。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 4月14日、高浜原発の再稼働差しどめを認めた福井地裁の決定は、憲法の理念に立って、人間の尊厳、安全を基礎とする人格権が最高の価値を持つのであり、電力を生み出すための一手段たる経済活動の自由は憲法上は人格権の中核部分より劣位に置かれると宣言しました。すなわち、経済的な利益より、人の尊厳、命や健康が優先するという立場に立って、裁判所の審査は、原発事故の具体的危険性が万が一でもあるのかが判断の対象であり、操業は決して安全とは判断できないとしました。これは伊方原発でも、先ほどの地震の起こる危険性、可能性、それから見てもそっくり当てはまると思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 今おっしゃられました高浜原発に対する福井地裁の判決というのは一つの結論でありますけれども、他の地裁においては、それとは別な結論がいっぱい出されています。だから、福井地裁一つの判決をもって、日本全国が全てそれを結論としたわけではありませんので、大きな中での判断の小さな一つであったというふうに理解をしています。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 確かに、川内原発では逆の判決が出ました。しかし、ここでも、適合性判断に不合理な点はないとして再稼働を鹿児島川内原発は許しました。その上で、鹿児島地裁はなお書きを加えています。今後原子炉施設についてさらに厳しい安全性を求めるという社会的合意が形成されたと認める場合においては、そうした安全性レベルをもとに、周辺住民の人格的利益の障害またはおそれの有無を判断すべきこととなるというふうに言っておりまして、社会的合意、これが大事だというふうに述べております。
ことし2月の愛媛新聞による原発に対するアンケート調査では、不安を感じる人が86%、約9割、再稼働反対が68%、7割にも上っています。この中には八幡浜市の住民も入っているはずです。
また、先ごろある住民団体が伊方町の全世帯を対象に一軒一軒家庭訪問して対話し、集約されたアンケートでは、伊方町で52%の方が再稼働に反対と表明されたといいます。もし、八幡浜で同じようなアンケートをとれば、もっと反対は多くなるものと私は思います。
この民意を市長はどのように考えていらっしゃいますか。
○議長(上田浩志君) 総務企画部長。
○総務企画部長(中榮忠敏君) 市民の意見を受け取る際にはさまざまな方法があり、遠藤議員が今申されました新聞社や団体によるアンケートもその中の一つであると認識をしております。
八幡浜市も意見照会に当たってはさまざまな方法を検討いたしましたが、原子力発電については、1人の市民の中に反対と推進の部分があり、人によってそのニュアンスが異なること、これを受けとめて対応すべきとの考え方から、マル・バツ式のアンケートではなく、記述式で意見をいただくことと今回いたしました。
いただいた御意見は、非常に迷われた中で、その経過も含めて意見を表明いただいており、先般の県知事への回答もこのことを踏まえて作成をしたものでございます。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 今回、ある女性から、議会で発言してほしいと次のように依頼されました。
私は、これまで何もしないできた。けれど、福島の事故から180度変わった。あのような悲惨な状況がありながら何で再稼働を了承できるのか。市長のあれは何ですか。これからはできることは何でもするから言ってくれ。こういう声です。多くの市民がこのような怒りの声を上げていらっしゃるように私は感じます。
次に行きますが、8月5日、6日に行われた原発再稼働に関する説明会のあり方について、指名された51名の選出基準についてお聞きしたいと思うんですが、どのようにして選出されたんでしょうか。
○議長(上田浩志君) 総務課長。
○総務課長(舛田昭彦君) 参加者の選考でございますが、市内の各団体の役員である方、またたくさんの方々を束ねておられる方、そのような方を中心に選んでおります。
以上です。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 それでは、なぜそれを公表されないんでしょうか。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) いずれ時期が来れば必ず公表させていただきたいと思っています。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 その時期はいつですか。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 原子力の問題について一応の結論が出て事が進み出して、世の中の世論が鎮静化したらその段階で出していきたいと思います。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 私は、西予市、それから大洲市で行われた説明会にも会場の近くまで行きました。西予市では各地区の区長、それから公民館の館長、農協の会長であるとか、一覧表がきちっと出ておりました。当然じゃないんでしょうか。公平に人選をしたと言われるんでしたら、当然公表されてしかるべきだと思うんですが、なぜそれを公表しないんですか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) これは考え方の違いによると思いますが、公表すればその人に対して周りからいろいろな働きかけとかがあれば、賛成の人が反対になり、また反対の人が賛成になるというようなことがあればいけないというようなことも考えまして非公開にしております。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 西予市でも大洲市でもそういうことがあったとは聞いておりません。代表の人というのは見識ある人を選ばれたはずだと思うんですが。きのうの石崎議員の質問で、選ばれた代表者の中で市から補助金を受け取ってる団体はどれくらいあるのかという質問、きょうお答えをいただくことになっていたと思うんですが、どうでしょうか。
○議長(上田浩志君) 総務企画部長。
○総務企画部長(中榮忠敏君) きのう石崎議員が言われたんは、あくまで質問ではなしに、そういうことをあしたの遠藤さんに委ねるみたいな意味合いでございましたんで、ただ、今の段階で幾ら補助金を出しておるとかということのお答えをするつもりはございません。といいますのは、今回いろんな各種団体にお願いをいたしましたが、その方の団体の意見を集約をしてくださいという意味で説明会に臨んでいただいたわけではございません。あくまで有識者の個人としての立場でお願いをしておりますので、仮にそこが例えば5割補助金を申請している団体であったからといって、それが直接今回のアンケートの回答には結びついていないと思われます。
以上です。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 アンケート用紙には記名欄がありました。もしその団体が補助金を受けたりしている団体でしたら、記名を書いて、なかなか正直に答えにくい人も中にはあったんではないかと思います。
公表されないということは、市長の考えに近い人が選ばれたというふうに勘ぐられても仕方がないと私は思うんです。安倍首相が諮問会議をするときに自分のお友達をたくさん選ばれるように、そういうことがもしあったらいけないので公表してくださいと言ってるわけで、これは、議長さん、公表していただくべきではないでしょうか、議会として。
○議長(上田浩志君) 傍聴人に申し上げます。静粛に願います。
市長。
○市長(大城一郎君) 今回、補助金云々の話がありました。選ぶ場合に、私も見たんですが、なるべく私が任命権者として任命したような人、当然ですがそこは外させていただいておりますし、市内の各種団体といえば、補助金を出しているような団体が多いと思っとりますので、補助金の有無に関係なく今回は出させてもらっております。
この後、皆さん方がそれほど言われておりますので、名前を抜きにして、団体名、どういったところの団体に出したかというのはこちらから提示をします。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 その団体の長ではないんですか、長ですか。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 先ほど総務企画部長もお話ししたように、今回は市の有識者、八幡浜市を代表されるような有識者の方から、それなりの経験を経た有識者の御意見をいただきたいということで、その有識者を選ぶに当たって団体の長の方がまさにふさわしいだろうということで選んだわけです。
だから、そうです。だから、長としての意見ではなしに、あなたは市の有識者として選ばれましたと、ただし団体の意見を集約するのではなしに、有識者としてのあなた個人の意見をお聞かせくださいとの趣旨を御説明させていただいております。
以上です。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 団体の代表の方を選ぶ場合に、私は前の議会で質問したと思います。せっかく長が来られるんなら、自分の所属する団体の多くの意見を聞いて、そして参加されたら、市長としてはより多くの人の意見を聞くことになると思います。市長は前々から、できるだけ広く市民の声を聞いて、それを集約したいというふうにおっしゃられました。その意味からしても、個人の意見に限ることなく、周りの意見を聞いて参加してくださいというほうがさらに広く聞けたんではないかと。
また、各地区の市長を囲む会でもいろいろな意見が出たと聞いております。その場所でも、市長はこれも一つの方法だと。この市長を囲む会で市民の皆さんの声を聞くことも市民の声を聞く一つだと言われたとおっしゃいましたが、まだ市長を囲む会は完全に終わっていませんね。まだ残っている段階で答えを出してしまったということは、みんなの声を聞きますよと言いながら、それを無視して答えを出したということになりませんか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) まさに言われるところもあろうかと思いますが、市長を囲む会では今の市政の報告、状況を説明しておりますので、今までの市長を囲む会ではそういった話も聞いてきました。現に、その市、その地区以外からも来られて、まさに八幡浜市以外からも来られて話を聞きたいという人もいましたし、その人たちを排除したりもしておりません。そういった話も聞いてきました。
これからの市長を囲む会では、こういったことで皆さん方の意見を伺って、有識者の意見を伺って、市議会議員の意見を伺って、このような形で愛媛県に対して八幡浜市の回答をしましたというふうな説明をこれからの市長を囲む会ではしていく、それが私としての説明責任かなというふうに考えております。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 次に進みます。
私は、改めて全市民を対象にした自由参加で自由に話し合える説明会の開催を求めたいと思います。
また、その場合には、推進勢力、国の側、事業者側の説明だけではなく、原発の危険性を主張している学者も交えた公開の討論会をされるべきだと思います。
プルサーマルの導入のときには、世論に押され、ついに両方の意見を持つ学者の公開討論会が開催されました。その開催を求めたいと思いますが、いかがですか。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) これは私の感想であり、また職員とも協議した話の中で出たことですけれども、公開の討論会というお話でしたけれども、結局反対とそれから推進という対立する中で、双方の主張が衝突するあるいは単に意見を述べ合うだけということで、お互いが相手の意見を認めて、一定の方向を模索するといったような議論が成り立たないと、そのように感じておりますので、この問題で公開討論会の開催には否定的であります。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 国のエネルギー庁、それから規制委員会、そして四国電力、これは全て推進側の人たちです。その人たちだけ市民に聞かせて、そしてアンケートをとる、これは偏った考えを押しつけることになりませんか。両者の意見を闘わせる、その両者の声を市民が公正に聞いて、判断するのは市民。別にこれが一つにならなくても、両者の意見を聞いてこそ、市民は判断ができるんではないでしょうか。
プルサーマルの集会は県の主催でしたので、県に対してこういう公開討論会を持つように提案をしていただきたいと思うんですが、いかがですか。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 今のお話の中で推進派が全てと言われましたけれども、規制委員会は実際にできる施設が基準に合致してるかどうかを判断する機関でありまして、原子力を推進するサイドの人たちではないというふうに理解をしています。
それから、討論会につきましては、今言ったお返事と一緒のことであります。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 次に移りたいと思います。
市長は、9月議会が開会された翌日の2日、県知事に対して、伊方原発3号機の再稼働を了承する旨の回答を県下のどの自治体よりも先に提出されました。その内容については議会に報告して了承を得ることもなく行われましたが、これは議会軽視ではないでしょうか。なぜ回答の内容を事後報告にされたんでしょうか。
また、市長は、中村知事に回答書を手渡した際、了承した理由について、市議会や市民有識者へのアンケート結果や再稼働反対の請願を不採択とした6月市議会の議決を踏まえたと述べられております。しかし、これまで市長は、議会でも各地区での市長を囲む会でも、広く市民の声を聞いて意見を集約したいと述べてこられました。このたびの突然の知事への回答は、余りにも拙速、市民の声を反映しているとは思えません。知事への回答は撤回し、改めて市民の声を集約し直すべきだと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) まず、なぜ回答内容を事後報告にしたのかということですが、これは事後報告ではなく、同時に皆さん方にも報告していると認識をしております。
2日の前の1日の全員協議会におきまして、あす知事に対して回答を届けるということを報告させていただきました。そして、2日の日は午後2時に県庁のほうにお伺いしたわけでございますが、その前日、1日の夕刻には議員皆さん方にこの同じ文を発送をいたしております。そういった点で、事後報告といった認識はございません。
それと、市議会の軽視ではないかというふうに言われておりますが、この件に関しましても、請願の否決に当たっては、平成26年2月以来、1年4カ月間継続してこの請願は慎重審議をなされたものだと思っております。その1年4カ月継続して議論されたものをさきの6月議会で議決されたということは、これは議会にとっても非常に重たい議決だと受けとめております。その議決を無視するということは、かえってこれこそが議会軽視に当たるのではないかと考えております。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 事後報告ですよ。1日の全協で、あす知事に会って報告、回答をすると言われましたが、その中身は言われませんでした。事後報告でないなら、あのときにこういう報告をします、これでいいでしょうかということを言われるべきではなかったんでしょうか。
私たちは、翌日の午後、初めて目にしました。ですから、事後報告ではないと言われるのは当たってないと思います。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) その回答に対しましては、先ほどからも言っておりますが、市民の有識者並びに議会16名の皆さん方の意見を参考に意思決定をさせていただきました。この意思決定をしたことに対して承認、これは必要ないと思っておりますので、その段階であす持っていきます、そして2時までには皆さん方に御報告できるように前日の1日の午後には発送しているということです。
○議長(上田浩志君) 遠藤素子議員。
○遠藤素子君 私たちは、非常に闇討ちに遭ったような、本当に、驚きと憤りとむなしさと、本当に残念でたまりません。市民の皆さん、限られてはおりますが、何人もの方からあれはどうしたことかという声が寄せられております。
市長は、福島のような苛酷事故が起こった場合は国が全面的な責任をとることを確認するというふうに言っておられます。しかし、この責任とは何でしょうか。お金による賠償ですか。
福島では長引く避難生活の中で賠償に線引きがなされ、賠償の打ち切りも言われております。賠償の格差が生まれているとのことです。さらには、放射能汚染の濃淡とが絡み合って、住民の間に分断をもたらしており、二次災害とも言える状況も生まれているといいます。
このような状況に市民をさらすようなことは絶対に避けなければなりません。そのためには、このまま廃炉にすること、その道しかないと思います。
市長、知事への再稼働了承の回答を撤回してください。そのことを強く求め、私の質問を終わります。
○議長(上田浩志君) 休憩いたします。
午前11時13分 休憩
————————————————————————————————————————
午前11時25分 再開
○議長(上田浩志君) 再開いたします。
次。
岩渕治樹議員。
〔岩渕治樹君登壇〕
○岩渕治樹君 昨日の石崎議員、そしてただいまの遠藤議員、お二人の先輩議員の質問の中で私が今回質問をしようといたしましております原発及び再稼働につき、的確かつ重大な質問をなされました。内容的には多々重複するところがあるとは思いますが、多少角度を変えて質問をさせていただきます。
先般提出いたしました質問通告書の事項に従いまして質問させていただきますので、市長を初め、理事者の方々の誠意ある答弁を期待するものであります。
さて、鹿児島の川内原発1号機が再稼働し、先日フル稼働を始めました。報道によれば、今後1週間余り稼働して原子力規制委員会の最終検査を通れば、すぐに営業運転に入る予定であります。2号機のほうでも間もなく核燃料を装填し、10月にも再稼働を目指していると伝えられております。
川内原発1号機に関しましては、先月11日に再稼働を果たしたものの、10日後に復水器内の配管に穴があいていて海水が流れ込むという事故がありました。試験運転を続けながら修理したもので、これが原因でフル出力運転開始も予定より1週間もおくれたと聞いております。
この原発は再稼働を始める直前にも1次冷却材ポンプの振動計にふぐあいが見つかったトラブル、これもございまして、規制委員会の新規制基準合格自体が何やら信憑性を問われる不安な再出発となっております。
8月5日の規制委員会の説明では、伊方3号機は新規制基準に適合しており、7月15日に設置許可が決定をいたしました。川内と伊方では条件が異なるとはいえ、同じ規制委員会による認可でございます。その設置許可に基づいて再稼働するわけですから、いざ稼働してからどうなるかという事態になるのは全く予断を許しておらないと思います。
川内のトラブルのこういったふぐあいが原発の運転をとめてまで対処しなくてよい程度のものだったから、取るに足りないものであると言えるでしょうか。
再稼働のための新基準をクリアするために、あらゆる分野の専門家、学者、科学者、技術者が総力を挙げて2年近くかけて取り組んだ結果、設置許可取得にこぎつけて、満を持して稼働した過程で発覚したふぐあいであります。私には、これは非常に不細工に見えました。原発そのものと新基準に対しての不信感、不安感をいやが上にもあおるものでございました。小さなミス、一見全体には影響を与えることのないふぐあいだからと看過してよいとするならば、世界一厳しい安全基準といううたい文句がただのお題目となってしまいます。これは原発再稼働反対派のみならず、推進している方々にとりましてもゆゆしき事態ではないかと推察をいたします。
さて、市長は、8月5日、6日、2日間の説明会を開催され、事後出席者からアンケートをとって調査をし、その結果を踏まえて市としての見解をまとめた後、県へ伊方原発の再稼働の是非などに関して意見を提出する予定であるということを明言されておりました。原発立地自治体として意見を決定するのですから、その責任の重さを考えれば、見解をまとめるのは非常に困難であり、大変時間のかかる作業であったろうと推察をいたします。
県への提出までに、御苦労とともに一波乱も二波乱もあろうと私は予想をしておりましたが、先ほど遠藤議員からもございましたように、今月、突然、1日の市議会協議会におきまして、まるで簡単な連絡事項を伝えるかのように、総務企画部長から、明日、大城市長は県庁へ意見書を提出に行きますと、議員へは郵送で内容をお送りしますとの報告がございました。私にとってはこれは極めて唐突なことでありまして、意見を述べようにもまとまりがつかないまま、非常な憤りを覚えました。同僚議員からも抗議の発言がありましたが、それに対して市長は、結果はそれぞれに郵送したので届いたものを見てからの話だとの一点張りで、取り合おうとはなされませんでした。再稼働を了承するという決定をその時点では市議会に全く伝えず、よく言われる木で鼻をくくるという言葉がございますけれども、まさにそのとおり、意見を全く寄せつけない態度をとられ、そのままそそくさと協議会会場を退室をされました。
市長が県知事に意見書を手渡すニュースは、NHKを初め、民放各社で報道され、翌日の新聞でも一面トップで大きく取り扱われたのは御存じのとおりであります。
意見書提出と内容に関しましては後ほど質問をさせていただきますが、私は、まず再稼働了承の根拠とされた説明会に関しまして、どうしても割り切れない点が多々ありますので、質問をさせていただきます。
私自身の感想と意見は既にアンケートの返答として提出をしておりますが、今回の説明会には全体として大いに疑問がございます。
まず、説明をかなり簡略化してわかりやすい内容にして説明していただいたとしても、当日資料を渡されて、結構分厚い資料でした、その記述された内容をいきなり説明されても、理解することが非常に難しいということであります。資料を事前に配布すれば理解もしやすくなるし、疑問点や質問すべきことなども多々チェックできたでありましょう。
そこで質問ですが、なぜ説明会の資料を事前に参加者に配付することができなかったんですか。日程的に無理があったんじゃありませんか。
また、説明会の質疑の時間自体が短くて、考える時間がありませんでした。時間のとれる夕方のほうが参加率も上がるし、そういうふうに思えるんですが、夕方開催のほうは考えなかったんでしょうか。よろしくお願いします。
○議長(上田浩志君) 総務課長。
○総務課長(舛田昭彦君) 議員お話のように、事前に配付できれば、よりベターであったと思います。開催の設定、各種連絡調整等に時間を要しまして、十分配慮できなかった点があります。
また、開催時期につきましては、国等相手方のスケジュールの都合もありましたので、あのような設定となりました。御指摘の点、今後可能な限り対応していきたいと思っております。
以上です。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 資料は、国と四国電力さんが作成されたわけですよね。よそでもこういった似たような説明会をされてるということであれば、当然資料はできているはずで、開催をするという段になってそれを請求すると、参加者にできるだけわかってもらうと、いろいろな意見を出してもらうと、そういうことはどうして考えられなかったんですか。
○議長(上田浩志君) 総務課長。
○総務課長(舛田昭彦君) 資料をなるべく早くということで考えておりましたが、原子力規制庁、資源エネルギー庁、そして四国電力というところの調整、これに手間取りまして、時間をとってしまいました。
以上です。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 次の質問に参ります。
先ほど遠藤議員からも御質問ありましたけれども、学識経験者といわれる方々、これをどういうふうに選ばれたのかが私はどうしてもわかりません。
多少話が重複しますが、団体名を教えていただきたいということでお尋ねしたところ、非常に簡単なメモのほうを渡していただきました。これが精いっぱいの多分市のほうの誠意だと私は受け取っておりますが、市議会議員、消防、農林水産、商工観光、建設、交通、教育、社会福祉、保健衛生、企業、こういった判じ物みたいな内容のことをお伝えいただいたんです。先ほども遠藤議員がおっしゃったように、公開でやられてるわけですから。私は、どうしても公表できない、すぐできないというのは、その体質、これが結果的に明日公表されるかもしれませんが、まずそこでシャットアウトされるということ自体が妙な勘ぐりを結局は皆さんに与えると、市民にとって不信感を与えると思います。これいかがですか。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 今おっしゃられた名簿の公開については、そもそも公開してもいいのじゃないかという最初の議論が内部でありました。実際に説明会の冒頭に公開すべきだったかもしれませんけれども、その議論の中で、後に意見照会をするということを予定しておりましたので、もし名簿を公開してしまえば、その方に、現にありましたけれども、何らかの圧力がかかって、どんな意見を出すんだとかということを外部から圧力をかけられたという事例がありましたので、これは結果ですけれども、そういうことを踏まえて、そんなことがあってはいけないので、意見照会が終わってということで、説明会の当初の段階では名簿を公開しないでおこうという意思決定をしたものです。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 私は、市議会議員としてこれは質問で使いますので教えてくださいと、もし秘密保持、これをしっかりせよと言うのであれば、決してよそには漏らしませんと、ここまでお話ししてお願いをいたしました。
この件に関しては長くなるので、次に移らせていただきます。
参加者につきましては、また後ほど質問をさせていただきます。
今回の説明会は、原子力発電所の安全対策及びエネルギー問題というとても専門的な分野でありまして、専門用語も注釈なく使われておりました。アンケートの答えを読んでも、難しかった、初めから理解できないと思っていた、一般の方は理解できないんじゃないか等々、何らかの言葉で説明内容を理解するのが難しいという意見が書かれておりました。そういった方が48名の意見公表を許可された方の中、48人中22名おられました。約半数近くの方が内容を理解するのが難しいと書かれている。この説明会のアンケートをもって、参加された皆さんは本当に理解できたのか、ましてや再稼働の安全性をその説明から導き出しておられたのか極めて疑問に感じます。それでも十分できたとされるのならば、その所見をお聞かせください。
○議長(上田浩志君) 総務企画部長。
○総務企画部長(中榮忠敏君) 説明会の内容につきましては、専門性もあり、容易に理解できるかと言えば、議員のお話のとおり、難しい点もあったと思います。アンケートの結果でも、議員同様の御指摘が多く見られました。
ただし、原子力発電については、議会、新聞、テレビ、反対される方たちの活動、四国電力の広報など、さまざまな場所で情報が提供をされております。この説明会も市の政策決定のためのそのような一連の情報提供の一つであり、参加者の方もこの説明会だけをもとにみずからの御意見を表明されたものではないと思います。
ただし、原子力規制庁、経済産業省、資源エネルギー庁、四国電力、それぞれから直接考え、意見を聞く場を設けたことは、それなりに意義があったものと思っております。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 今のお話で、22名といえば公表可の方の半数近くというのは先ほど申し上げました。内容がよく理解できないんであれば、稼働の是非も判断できないと、こういうふうに考えるのが普通ではないですか。私がこういう質問をするわけは、この説明会の結果が直接今回の稼働了承の結果につながっているからで、その根拠になっているからでございます。
アンケートの内容や取り扱いについては後ほど質問をいたしますので、次の質問に移ります。
参加者に関してでございますが、2日間、それぞれの出席者の内訳と人数、招待された学識経験者の男女比はどうだったかも教えていただきたいと思います。
○議長(上田浩志君) 総務課長。
○総務課長(舛田昭彦君) 8月5日は有識者39名、議員15名、8月6日は有識者46名、議員15名にそれぞれ御参加いただきました。
また、傍聴者は、5日が11名、6日が9名でした。
男女比等については、当日見ていただいたとおり女性が少なくなっておりますが、団体組織の代表者ということでの制約があったものと思います。
以上です。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 正確な数字はわからないですか、男女比。
○議長(上田浩志君) 総務課長。
○総務課長(舛田昭彦君) 女性を11名選ばせていただいております。5日当日の出席が、女性4名です。6日が6名の出席をいただいております。
以上です。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 今、御説明いただいたとおり、女性の数が圧倒的に少ないと思います。
再稼働というのは、男女関係なく喫緊の関心事であります。学識経験者として招待をした場合、今おっしゃったように女性経営者、また女性の各団体代表者は決して多くはないというのはわかっていることです。ですから、女性の意見を聞くという姿勢があるのであれば、枠にとらわれないで、平日でも参加していただけるような子供を育てているお母さん、また孫やひ孫を持っているおばあちゃん、こういった方に参加してもらえばよかったと思うと残念でなりません。女性は特に原発再稼働という自分や家族にとって直接影響を与える問題に関しましては、仕事や団体とかそういったしがらみとは別に、はっきりした意見をおっしゃったり、鋭敏に反応されると私は思います。その発想がなかったというのは全く私は驚きでございますが、なぜそういった発想がなかったのか理由を教えていただけますか。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 今回、さっきもお話ししましたけれども、市の意見をつくっていく上で、どういう格好で市民の意見をまとめていくかということは、やり方がいろいろあって迷うところであります。
今回は、さまざまな立場で責任者であるような、そういう方が八幡浜市を代表される方で、その方から御意見を聞いてみようかということが前段の意思決定であります。
そんな中で、市を代表される団体のトップあるいはナンバーツーというか、そういうことについておられる方が女性が少なかった。そういうことで、女性だけの団体とか、女性で構成される団体についても配慮して11人を選んだということで、例えばおばちゃあんがいたら、どのおばあちゃんから選んでくるんか、お母さんがいたら、たくさんお母さんおられる中でどのお母さんを選ぶんかというのは、とても難しいわけですね。
そういう意味では、市として御意見をお伺いするときに、公的団体のある程度の役職についた責任のある方を選ぶというのがまずは一番穏当な方法かなというふうに思います。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 それこそ偏見があると思います。フィルターをそこでつくってしまったら、変な話じゃないですか。なぜお母さん、おばあちゃん、こういった方がきちんとした見識や意見を持っていないと思われるんですか。これはおかしいでしょ。やはり……。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 私は、お母さんとかおばあちゃんが見識を持ってないということは、今、一言も言っておりません。ただ、どういうふうにして一般のおばあちゃんの中であなたがここに来てくださいということを選ぶ手段があるんかどうか。例えば、一般のお母さんの中からどなたをどう選べばいいのか、その方法がなかなかうまいことわからないわけです。そういう意味で、先ほど話しましたように、ある団体のレベルの役職をされておられる方、公的な団体ですね、もしくはある程度以上の規模の会社を経営されている方とか、いろいろ責任ある立場におられる方から意見を聞くというのが、まずは一番穏当ではないですかというお話をしたわけです。だから、もしおばあちゃんとかお母さんでこういうふうに選んだらいいという方法があれば、またそれも選択肢の一つであると思います。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 次に、一般の傍聴者について、これも先ほどの話と関係があるのでお聞きします。
八幡浜市民限定で50人というふうにされていたと聞きますが、先ほど御報告にもありましたように、1日目11人、2日目は9人、これは本当に少ないと感じました。寂しかったです。市民に対する呼びかけはどのような方法でされたんでしょうか。お母さんやおばあちゃんも含めてよろしくお願いします。
○議長(上田浩志君) 総務課長。
○総務課長(舛田昭彦君) 傍聴の案内につきましては、市ホームページで公表したほか、市役所内の記者クラブへ投げ込みを行いました。地元紙にも掲載されておりまして、傍聴の意向のある方には、おばあちゃんも含め、それなりに情報が届いたのではないかと感じております。
以上です。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 ホームページが主ですかね。
(「違う」「そうは言ってませんけど」と呼ぶ者あり)
○議長(上田浩志君) 総務課長。
○総務課長(舛田昭彦君) ホームページが主とは申しておりません。ホームページも一つの手段でありまして、先ほど言いました記者クラブへの投げ込み、それに伴いまして地元紙にも掲載されておりますということで、できる限りの周知手段は使ったつもりでおります。
以上です。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 記者クラブということは、新聞等に出していただくということですよね。
○議長(上田浩志君) 総務課長。
○総務課長(舛田昭彦君) 新聞、テレビです。
以上です。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 何件ぐらい記事があって、何回ぐらい報道されましたか。
○議長(上田浩志君) 総務課長。
○総務課長(舛田昭彦君) 全て確認はしておりませんが、地元紙には掲載されていることについては確認しております。
以上です。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 非常に判然としないお話ですが、時間がないので先に進ませていただきますけれども、ホームページに関しましては、お年寄りはまず見ないですね。また、見る方でも、チェックは余りしないでしょう。だから、方法が計画性、努力、それが感じられませんね。もし、実際にやっていただきたいんであれば、もっと草の根的に、公民館や地域とのつながり等に働きかけるとか、市でバスを出しますから来てくださいとか、そういったそのぐらいの努力もしないことには、これは問題があるんじゃないかと私は思います。
また、別の角度から。会場は保内とされましたけれども、旧八幡浜市内のほうが集まりやすかったんではないかという意見もございます。その点は考えられたんでしょうか。
○議長(上田浩志君) 総務課長。
○総務課長(舛田昭彦君) より多くの有識者の方や傍聴者に来ていただけること、そして駐車場の確保等を勘案し、文化会館ゆめみかんを開催場所としました。
以上です。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 やっぱり結果が物語ってると私は思います。告知の方法としても不十分だと、ゆめみかんは保内の方にすれば近いですし、とてもありがたいですけれども、案内を出した学識経験者の方は旧市内の方が多かったんじゃないですか。そういう方も車を使って来なければならない。出席率が非常に悪かったということは、今回の選択は私は間違っていたと思いますが、どうでしょうか。
○議長(上田浩志君) 総務課長。
○総務課長(舛田昭彦君) 会場については、市庁舎の5階であるとか、市民会館の中ホールであるとか、そこらの検討もいたしました。
ただ、今は保内の方であろうが、八幡浜の方であろうが、車で移動することが多いです。駐車場が十分確保できるということ、そしてもう一つは、国の説明される方がいらっしゃいますので、控室があるということ、こういうことを考慮しまして、ゆめみかんで開催することにいたしました。
以上です。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 次に移らさせていただきます。
予定人数よりもかなり少ないということでありましたが、市外から来られて入場を希望された方、傍聴を希望された方もおられたと聞きました。ところが、結局受け入れられなかったということでありますが、原発というものに関心のある方、それでわざわざ足を運んで来られたんですから、私は傍聴していただいてよかったんではないかと思うんですが、その点についての見解をお聞かせください。
○議長(上田浩志君) 総務企画部長。
○総務企画部長(中榮忠敏君) 今回の説明会は、八幡浜市が原子力発電に関する政策の判断の一環で市民を対象に開催したものでありまして、そもそも市外の方を対象としたものではございません。
以上です。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 今のお話は、本当に柔軟性がない考え方だと私は思います。本質を外してます。
会場を選ぶときにはキャパ的に十分な余裕を持って選ばれたわけですから、そういった人たちを入れても人数的には問題なかったはず。結果的に非常に少ない人数で、正直言うて意見も非常に少なかったですね、一般の方からは。そういったことも考えれば、いろいろな意見を聴取しようと思えば、例えば暴言、騒いだり、そういったことはもちろん規制しなければいけませんが、そういったことも全部含めて、私は受け入れてもよかったんではないかと思います。
市外の方を参加させることで、今言われたことが理由ということなんですが、何か不都合というのがあるんですか。これは私には理解できないんですけど、教えてください。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 今、中榮部長がお答えしましたとおり、市外の方を対象にする必要はないというのが前提であります。ほかの市町村でも説明会をされてますけれども、市外の方を積極的に受け入れたという話は聞いておりません。八幡浜市として市民のために開催したわけでありますから、十分なキャパをもって傍聴席は用意しております。市民の方がたくさん参加していただければよかったと。そもそも市外の方を対象にするつもりはありませんでした。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 堂々めぐりなんでここで終わらせていただきますけれども、やはり結果が全て物語ってますね。10人程度の一般の参加者では、正直言って一般の方に公開したとは言えません。私の素直な感想を言わせていただければ、特に初日の規制委員会の説明、これは単に国の物差しではかったらば伊方3号機はそれに合致しましたという報告にすぎないで、安全性を出席者にわかってもらうというところには全く踏み込んでいなかったと感じました。
また、東北大震災を経験した今、想定を上回る自然災害、そしてそれに伴う原発の苛酷事故が起こり得ることが紛れもない現実でありまして、どんなに万全な安全対策をし、それをある程度理解できたとしても、絶対に安心などできないと、何が起こるかわからない、それが現実であります。
NHKが8月に行った世論調査によりますと、原発の再稼働の賛否を尋ねましたところ、賛成が17%、反対が48%、どちらとも言えない28%という結果が出たそうであります。あえてNHKを持ち出したのは、報道機関としてはNHKは国の方針をそのまま伝える、どちらかといえば体制寄りの機関だと思っていますが、そのNHKの世論調査でさえ再稼働賛成がたったの17%、一方で反対はほとんど5割、半数の方が再稼働には反対しております。
そんな現状もあるわけですけれども、民意にかかわらず、川内原発は再稼働をしております。そして、間もなく営業運転も始まります。福島での惨状を目の当たりにして原発の根本的なリスクを国民みんなが知ることになったはずなのに、なぜあえて再稼働にベクトルが向かうのか。営利企業である電力会社にすれば、コストの問題が大きいのはわかりますし、再稼働を望んでいる方の多くの理由に原発の経済的な優位性を上げています。
川内原発を抱える九州電力は、発電量の4割を原発に依存していると言われております。停止後、火力発電を余儀なくされて、多額の赤字を抱えることになったと言われておりますので、一刻も早く原発を動かして収支の改善をしなくてはならない事情があると思われます。
2日目のエネルギー庁の説明にも何度か出てきた「ベースロード電源」という言葉があります。最近になってよく耳にする言葉でありまして、県に提出された回答にも前提となる認識の項に使われております。単にベース電源と言う場合とどう違うのか、私にはよく正確な意味がつかめておりません。
電源設備を3つのタイプに分類するという考え方でいいますと、1つ目、常にほぼ一定の出力で発電するベース供給力。2つ目、電力需要の変動に対応して、主にピーク時に必要なピーク供給力。3つ目、両者の中間的な役割を持つミドル供給力、この3つであります。
ベースロード電源の説明には、電気を安定的に供給するという本来の意味が含まれていますが、エネルギー庁は、最近、ここにコストが安いという意味合い含めて多く使っております。要約すれば、ベースロード電源とは、発電コストが安くて、昼夜を問わず安定的に電力を供給できる電源という意味で用いられて、原子力もこれに含まれております。つまり、原発が安定していて、コストも安いということを強調したいのでしょうけれども、一たび苛酷事故が起これば、発電設備はほぼ永遠に使用できなくなり、地域一帯も人が足を踏み入れられなくなる。また、事故処理にも気の遠くなるような年月とはかり知れないコストがかかる。私には、原発は経済的優位性あるということはどうしても思うことができません。
質問ですが、県への回答には、原発が当分の間ベースロード電源と位置づけられたことは自治体にとって大きな影響があるが、苛酷事故や核のごみ問題があるので抑制的に考えるべきとありました。エネルギー庁の説明にもありましたけれども、安定的な発電を保つためにも原子力は外せないということでありますが、その根源的な危険性を考えれば、最も安定していない電力は原子力であり、事故処理や廃炉には莫大なコストがかかるということは経済面の優位性すら持っていないということです。その意味からも、原発をベースロード電源とするのは理屈に合っていないと考えるのですが、市長の見解をお聞かせください。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) 一たび苛酷事故が起こったときの市がこうむる壊滅的な打撃については、今回のアンケートでも多くの方から寄せられており、知事への意見回答においても、このことは十分指摘をしたところであります。
緊急に輸入石炭火力を多用している発電の現状を踏まえたとき、福島事故の反省を踏まえて発足した原子力規制委員会が規制基準に適合したものについて、地元の同意を得て再稼働を進めるという政府の考え、これはそれなりの合理性があるものと考えています。ただし、私としては、方向としては原子力発電を併用しながら脱原発を目指すべきであるということは先ほどの遠藤議員にもお話をしたところであります。
このようなことから、当面は原子力発電がベースロード電源になったとしても、技術開発に努め、より安全な新しい電源開発に努めるべきと思っております。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 説明会の冒頭でもたしか市長は挨拶で同じように言われてました。風評被害だけでもこの地域は大きな被害を受けるというふうにおっしゃっておられました。本当にその言葉どおりでありまして、それならばなおのこと、県への再稼働の判断に関する意見を提出するならば、より広く、多くの市民の意向をつまびらかにして、より多くの英知をもって検討するのが必要なのではないでしょうか。アンケート対象者のたった67名、回答59名、この少ない人数の回答をもとにして判断すること自体、これは市民を置き去りにして、本当の民意を反映していないのではないですか。
例えば、市民のさまざまな層が参加しやすいように時間帯や場所をふやしての説明会の開催、また全戸対象に再稼働に関するアンケート、これらにより、より多くの市民の意見を集約する、もしくは住民投票、これを行って賛否をはっきり問う、こういったことをしなければ多くの市民は納得できません。市長の見解をお聞かせください。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) これまで同趣旨の答弁にお答えしていると思うんですけれども、原子力発電については、立地隣接地である八幡浜市にとっては原発に反対であっても3号機は再稼働すべきだとか、人によってさまざまなニュアンスの意見があります。それを一律にマル・ペケのアンケートではなく、細かくそれを受けとめて対応すべきであるというふうに基本的に考えています。
これは、愛媛新聞の調査、反対される人たちのアンケート、先ほどお話しに出ましたけれども、それから四国電力の戸別訪問での感触、それぞれ内容の異なった結果になっています。そのマイナスも踏まえ、八幡浜市として原子力発電に関する民意を問う上で今回のような記述式の意見表明をしていただいたということは、歴史的にどう判断されるかわかりませんが、原発についての意見を問う一つの形を全国に示せたのではないかと、そういう思いがあります。
また、市民の中から51名の方にお願いしましたが、これは先ほど来お答えしていますように、主要な団体の代表者をおおむね網羅できており、みずからの知識と責任の中で文書でもって回答いただくものとしては良識ある市民の意見をいただいたものと、反対派の方も含めていただいたと思っています。
改めて、原子力発電に向き合って、みずからの御感想を考え、まとめて回答していただいた方に感謝を申し上げたいと思います。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 私もアンケートを読みましたが、非常に丁寧に書かれていて、私も本当にありがたいと思います。ただ、人数を大事にしたいと私は思いますね。代表とおっしゃいましたが、先ほどの遠藤議員の質問に対する答弁では、団体を代表した意見ではなく、個人の意見を書いてくださいとおっしゃったわけですから、矛盾しているように私は感じてしまいますね。
時間もありませんので、次に移らせていただきます。
再稼働了承の回答について御質問をさせていただきます。
先ほど申し上げましたように、この意見書提出は非常に唐突な印象を私は受けました。本当にこれだけ市民の関心が高い再稼働問題、これをこの手順で行うということ自体、私は非常な憤りを覚えております。
まず、議会の初日に協議会の席上で発表するということ自体、ふだん市民との対話を大切にされている市長らしくないやり方だということなので、かえって何かほかに急がなくちゃならない理由とか、県のほうから要請なんかあったんじゃないかと、逆にそういった疑念も湧いてきてしまいました。
県へ提出する日がもしある程度前もって決まっていたんであれば、日程とともに内容的なことまでも、一応参加者と市民の代表者である市議会のほうに伝えておくべきではないかと思うんですけれども、市では今回その必要なしとお考えだったんでしょうか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) 説明会後の意見集約、伊方原子力発電所環境安全管理委員会、これらの審議等を踏まえつつ、県と日程調整を行っておりましたが、正式に決定したのは8月31日月曜日であり、翌9月1日の市議会協議会でそのことを発表をさせていただいたものであります。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹委員。
○岩渕治樹君 非常に急いでる感じは否めませんね、やはり。
この再稼働問題、これの了承の結果に関しては、八幡浜市だけではなくて、全国、原発立地自治体、その周辺、全ての方が成り行きを注目していると私は思います。今回初めて原発の周辺の自治体としてはっきりお答えをしたということで、パイオニア的な立場を八幡浜はとってしまったわけですね。これは、ほかの原発の判断に関しても非常に影響を与えることだと思います。賛同もあれば、激しい非難も恐らくあるとは思います。もし確信的にそれが正しかったと思われているんであれば、失礼な言い方になりますが、今からでも遅くはありませんので、取り下げということができます。間違いを正すのに遅いことはありません。そういった気持ちはありませんか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) 取り下げるつもりはありません。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 それでは、公表されたアンケートの回答について質問をさせていただきます。
アンケート自体がごく少数の参加者の意見でありまして、とても市民の声を反映しているとは思えないということはいろいろな方が指摘されております。
さらに、それとは別に、このアンケートの方式が記述式になってますが、なぜこの方式をとられたのかお聞きしたいと思います。例えば、ほかにも項目をイエス・ノーでつくって、もしニュアンスを求めたいんであれば下に感想を書く欄を設ければ済むことで——これよくあるアンケートの方法ですね——なぜこれをとらなかったんですか。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 今の御質問については、先ほどもお話ししたとおり、その個々人によって、原発には反対だけれども3号機再稼働はやむを得ないとか、原発は今後も残すべきだとか、だめだと、てんからだめだとかいろんな意見があるわけで、そのニュアンスをきちんと受けとめるべきだと、これ先ほども答弁しましたけど、ということで記述式にしました。これは、結果的に正解だと思っています。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 私は、記述式がふさわしいとは思えないですね。
それでは、お尋ねさせていただきますけれども、このアンケートをもとに3号機の再稼働についての意見の動向として集計がされていて、その数字が記載をされておりますが、これはどのくらい時間をかけて、誰が、何人で集計され、判断されたのかお答えください。
○議長(上田浩志君) 総務企画部長。
○総務企画部長(中榮忠敏君) お答えをいたします。
8月5日、6日に説明会を開催をさせていただきました。その後、8月12日に参加者の皆さんに回答のアンケートの文書を発送して、1回、締め切りを20日としておりました。ただ、この締め切り日までには回答をいただけない方が複数名おられましたので、8月末までの31日をぎりぎりとして、その段階で締め切りをしたということでございます。
以上です。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 集計につきましては非常に難儀をしました。ただし、せっかくこれだけの貴重な御意見をいただいているわけですから、全体の傾向はどうかということを当然分析すべきだということは、岩渕議員も御異論ないと思います。
その中で、やむを得ないとか、条件、反対とか、いろんな言葉を使っておりますけれども、それは結果的に寄せられたアンケートの内容を見て、どういうふうにそこを定義づけていくのがふさわしいかということでたまたまああいう文章になったということです。それは、中榮部長、それから総務課の職員も含めて、こういう分析でいいのかということは皆で検証しながら、これどちらかといえば推進に対して辛目の方向な職員のニュアンスもありますけれども、岩渕議員がどうとられるかはわかりませんけれども、そういうことで分析をしておりますので、それなりの分析ができたのではないかと思っております。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 非常に御苦労があったことは推察いたします。
私も参加者がどのように考えておられるか興味がありましたので、アンケートもそれぞれの意見を数回読ませていただきました。
また、集計の項目なんですけれども、推進、条件推進、可、おおむね可、条件可、やむを得ない、消極反対、反対、意見を示さない、不明とございますけれども、どうもはっきりしないですね。この分類を見ても、このアンケートで集計をするのには非常に無理があると思います。
例えば、条件可ということでも個々に幅があって、賛成に近い場合もあれば、条件に絶対を求めて、かなえられない場合は絶対反対とおっしゃる方もあると思います。この2つの間にどれほど違いがあるのか、表向きには出ておりません。それをどうやって仕分けしたのかが全く不明ですし、御苦労も並大抵のことじゃなかったなと私は思います。
また、消極反対というのも、初めて私こういう日本語を聞いたんですけれども、私もわからなかったんですが、仕分けをさせていただきました。
私が試した結果によりますと、推進が3名、可、おおむね可が3名、条件可9名、やむを得ないが15名、反対が12名、意見を示さないが5名と不明1名。
市の集計では、やむを得ないがたったの2名だったんですけれども、私は15名と数えました。条件可とされた方を多分そちらのほうに入れたと思うんですけれども、私は可ではなくて、やむを得ないということだと思います。反対につきましても、市では7名となっておりますけども、どう読んでも10名以上の方は反対、私は思います。
私の仕分けだけが正しいとは申しませんけれども、間違いだとも言わせません。事ほどさように分け方で差が出てしまうんです。記述式の文章から賛否というはっきりした答えを導き出すこと自体に私は無理があると思いますし、悪く言えば、恣意的な判断を入り込めやすいということも懸念しています。
したがいまして、この結果に基づいた再稼働の賛否判断は極めて客観性に欠け、意味をなさないと私は思いますが、お考えをお聞かせください。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 岩渕議員には独自の分析をいただいてありがとうございました。大きい意味で客観的に見れば、その表現の内容はいろいろあれ、例えば極端な場合ですと、1号機は直ちに廃炉にしなさい、そのかわり3号機はやむを得ないというような意見もあるわけです。原発反対だけれども、3号機はやむを得ないと。ここで読み取る場合には、3号機の再稼働に関して意見がはっきりわからない場合には、前後の文章を読んで、この方はどのように思ってるかも含めて総合的に判断をしました。苦労しました。けれども、おおむね全体の傾向として、3号機の再稼働についてやむを得ない、これは賛成だとするほうが多数であったということは、今の岩渕議員の分析結果からもある程度言えるのではないかと思いますし、今回はその結果を踏まえて知事にお答えをしたというところもあります。
以上です。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 時間もなくなりましたんで、次に移らさせていただきます。
もう一つ、このアンケートの結果と並びまして、了承の決定のもととなったと言われる6月議会の請願書の採決の件で質問をさせていただきます。
6月議会では、総務委員会が審査を付託された請願書採択を可決し、本会議では賛成少数によって否決されたのは御存じのとおりであります。この採決自体は請願書の提出に関してなされたものでありまして、直接3号機の再稼働の賛否を採決したものではないということは昨日の石崎議員、遠藤議員もおっしゃられております。私もそのとおりだと思います。これをもって了承決定の理由とされた市長のお考えは、全く私は理解ができません。
例えば、再稼働に賛成する方がおられます。この人は請願にも反対です。反対に、再稼働には反対の方がおられます。請願には賛成されます。当然ですね。ここでもう一人、再稼働には反対の方がおられます。しかし、この方は請願には賛成しません。理由はさまざま考えられますけれども、例えば新しい知見を待ってから請願すべきで時期尚早と判断したのかもしれませんし、または請願書の文章の中に個人的に賛同できない文言や行き過ぎた表現があったのかもしれません。
多少回りくどくなってしまいましたけれども、このように請願書の賛否と再稼働の賛否は全く別と考えるのが当然でありまして、それを汎用することなどできるわけがありません。
したがって、6月議会の請願書否決をもって市民及び議会が再稼働を認めたとするということは、論理的整合性に欠ける暴論だと私は考えます。
また、愛媛新聞9月3日付の1面報道にある、持ってきたんですけれども、この下の欄ですね、解説の欄に大城市長はこの請願書の採決結果は再稼働の是非をめぐる市の審議には関係ないと明言されたとはっきりと書いてあるんですけれども、これは事実でありましょうか。事実だとすれば、再稼働の行方を心配しながら真剣に見守っている市民の方々に対して非常に不誠実だと私は思うんですが、いかがお考えですか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) その時点では、その議会の議決をもって再稼働容認というような記者からの質問がありましたので、それには値しないということで、この議決だけをもって再稼働を承認することにはできないといった形で、今後、市民、各界各層、そして市議会議員を招いての説明会、そしてそういった人からの意見も参考にしながら決定していくというふうに言ったまででございます。
しかし、そのぶらさがりの取材でもありましたが、その中でも議員の皆さん方の1年4カ月かけたこの議決は重く受けとめますというようなことは伝えております。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 請願書の採決に関しては、もちろんこれは慎重審議したわけですから、重く受けとめるのは私は当然だと思います。
あと、回答の中で2番目の再稼働を了承する前提として上げている、特に2の当市にとっての問題点、これは非常に重要なことが記されております。ただし、事故の確率は極めて低いという文言も入っておりますが、これには私は賛同できません。低いとかそういう問題ではなく、確率の問題は関係ないんです。たとえ極めてまれに起こる事故でも、苛酷事故なら全て終わり、ゼロになるわけです。
3の要請事項として9項目上げておられますけれども、そのどれが欠けても住民の安全実現はあり得ないと私は思います。これらの事項を遵守し、実現すべく、県も市も国も日々努力を重ねるべきでありますが、この条件をもって再稼働了承を決定したと解釈してよろしいでしょうか。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) まず最初に、安全性の考え方について一つコメントをさせていただきたいと思います。
岩渕議員は、事故の確率は極めて低くというところについてお話がありましたけれども、全てのものについて安全性は100%ということはどんなことでもありません。安全性が100%に向かって少しでもゼロを積み重ねていくということが安全性を高めるということでありまして、今回の伊方発電所もしくは規制庁の新しい規制基準に沿ったそういう判断そのものが、今までよりもさらにさらに安全性の角度を上げて、より安全に運転できる、そういったための積み重ねであるということですので、そういう意味で事故の確率は極めて低くなっているという認識を申し上げたまでであります。
それから、この9項目の事項につきましては、最初のところに書いておりますけれども、伊方原子力発電所3号機の再稼働については、市議会議員、市民有識者からのアンケート調査の結果及び6月市議会の議決を踏まえ、下記の事項に配慮いただくことを前提に了承しますということでありますので、これに対して配慮しなさいと、もちろん単に配慮ということは形式上のことではないんで、実質的に配慮してこれを進めようということですので、例えば地域高規格道路についても今まで以上に早く整備をしなさいとか、そういうことを含めて県に対して申し入れをしているところであります。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 配慮という言葉は非常に便利だと私は思うんですけれども、これが実現されることを条件としなければ了承は私はできないと思うんです。これが守られなかった場合、または守られることが期待できない場合、了承決定の取り消しをされるんですか。また、守るというような口約束だけではなし崩し、空手形、これになってしまいますんですが、どうすればそれを担保できるとお考えでしょうか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) これらの9つの要請事項でありますが、これが実現できるように強く要請をしていきますし、また八幡浜市議会からも要請のほうをこちらからもお願いしたいと思います。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 9項目出されたわけですから、それをどのように1項目ずつ担保をしていただいてるのかを私はお尋ねしてるんで、今のは答えになってないと思います。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) 担保といいましても、これからやることでありますので、それは着実に県としても推進していくというような話を伺っております。四国電力も、今後こういった要請事項に対しましては真摯に受けとめていくというような話をさせていただきますので、今としてはそういったお話を信じるのかなというふうに思っております。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 これは契約ですよね。契約に等しいものですよね。契約で、ふだんビジネスで、条件もはっきりしていないのに判を押す人いますか。これはおかしいと思いますね。しっかりした担保、見通しが立たなければ、これを出しても私は意味はないと思います。いかがですか。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 残念ですが、私は非常に意味があると思います。
これは、市長が知事から直接この要請事項については約束をいただいておりますし、もちろん経済的な状況でできないようなこともあるかもしれませんけれども、例えば他の企業立地には見られない原子力発電固有のリスクを共通に持ってる地域住民に対し、リスクの存在する期間、距離、人口など適切な指標のもとでリスクに見合う形で経済的支援、地域貢献などのメリットを配分いただきたいことも入れてますけれども、この後も含めて、これらが実現できるように皆さんで一緒に取り組んでいきたい、私らもそのことをずっと実現できる方向を見定めていきたいと思っています。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 規制委員会もエネルギー庁も自分の範囲ではないということで取り上げられなかった住民の避難計画、こういったことがございます。未整備なのは否めないですし、いろいろなケースを考えるのではあれば、これを作成するのは非常に困難だと思います。
また、使用済み核燃料、これらの処理問題、これもエネルギー庁に私質問をさせていただきましたが、どこに最終処分場を持っていくんですかという話で、多分見つからないだろうというふうにおっしゃってましたね。御本人たちが言うんですから間違いないですね。東北の震災の福島あたりの廃棄物を焼いてくださいといって持っていくのでもあれだけ拒否があったわけですから、もろ使用済み核燃料を受け入れるところなんていうのは、まず考えられないと私は思います。その方法をこれから国民全体で模索していかなくてはならないとは思っております。
伊方原発におきましては、同僚議員の指摘もありましたように、1号機、2号機にも大変不安がございます。
こういったいろいろな解決しがたい問題が山積しているような状態を考えれば、3号機の再稼働というのは今はすべきではないと私は思います。
また、先ほどいろいろ細かいことをねちっこく言わせていただきましたが、この意見書の成り立ち自体にも私は大きな不備があると考えざるを得ません。こういった了承の決定にいろんな面で私は整合性が欠けてると思いますので、最後に再度お尋ねしますけれども、脱原発を望んでおられる市長に、御自身ではいつごろそれが実現されるかというのは多分頭の中にはおありだと思いますが、もう一度この意見書を見直して、取り下げて、市民の意見をもっと反映させようという努力をされるおつもり、お考えはございませんか。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) 岩渕議員からるる質問を受けました。今回の知事への回答については市側としても大変悩んだとこもありまして、どのような取りまとめをしていくのか本当に苦労をしてきました。
今回、先ほどから述べておりますが、このような経過で市民の皆さん方の意識を、意見を聴取させていただきまして、また議員の皆様からの本当の気持ちをいただいたところであります。そして、そのアンケート結果、意見照会の内容を十分に精査させていただきまして、これこそまさに八幡浜市の意見が集約されたものができたと私なりに考えております。それをもって知事への回答とさせていただきました。
したがいまして、今回の知事への回答を取り下げるつもりはございません。
○議長(上田浩志君) 岩渕治樹議員。
○岩渕治樹君 私も今回40分ほどかけてこういった質問をさせていただきましたが、何ひとつとして納得ができなかったというのが感想であります。市長のお考えというのは今やっとわかりましたので、あえて御助言といいますか、間違いを正すのに決しておびえてはいけないという言葉をもって私の質問を終わらせていただきます。失礼します。
○議長(上田浩志君) 以上で通告による一般質問は終わりました。
これをもって一般質問を終了いたします。
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○議長(上田浩志君) これにて本日の会議を閉じます。
以上で本日の日程は全部終了しました。
明9日は午前10時から会議を開き、議案に対する質疑を行います。
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○議長(上田浩志君) 本日はこれにて散会いたします。
午後 零時27分 散会