公開日 2016年02月24日
議事日程 第1号
平成27年12月1日(火) 午前10時開議
第1
会議録署名議員の指名
第2
会期の決定
第3
認定第 1号 平成26年度八幡浜市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について
決算審査特別委員長報告
(質疑、討論、採決)
第4
認定第 2号 平成26年度八幡浜市水道事業会計決算の認定について
産業建設委員長報告
(質疑、討論、採決)
第5
認定第 3号 平成26年度市立八幡浜総合病院事業会計決算の認定について
民生文教委員長報告
(質疑、討論、採決)
第6
報告第27号 専決処分の報告について(市立江戸岡小学校横駐車場内において発生した車両破損事故に係る相手方との和解及び損害賠償の額の決定について)
報告第28号 専決処分の報告について(愛宕山トンネル内において発生した追突事故に係る相手方との和解及び損害賠償の額の決定について)
議案第75号 第2次八幡浜市総合計画基本構想及び基本計画の策定について
議案第76号 指定管理者の指定について
議案第77号 八幡浜市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議案第78号 八幡浜市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の制定について
議案第79号 八幡浜市市税条例等の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について
議案第80号 八幡浜市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について
議案第81号 農業委員会等に関する法律の一部改正に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について
議案第82号 八幡浜市農業委員会の農地利用最適化推進委員の定数等に関する条例の制定について
議案第83号 八幡浜市立勤労青少年ホーム条例を廃止する条例の制定について
議案第84号 八幡浜市立公民館条例の一部を改正する条例の制定について
議案第85号 平成27年度八幡浜市一般会計補正予算(第4号)
議案第86号 平成27年度八幡浜市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)
議案第87号 平成27年度八幡浜市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
議案第88号 平成27年度八幡浜市介護保険特別会計補正予算(第3号)
議案第89号 平成27年度八幡浜市介護サービス事業特別会計補正予算(第1号)
議案第90号 平成27年度八幡浜市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)
議案第91号 平成27年度八幡浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)
議案第92号 平成27年度八幡浜市戸別合併処理浄化槽整備事業特別会計補正予算(第1号)
議案第93号 平成27年度八幡浜市港湾整備事業特別会計補正予算(第2号)
議案第94号 平成27年度八幡浜市水道事業会計補正予算(第1号)
議案第95号 平成27年度市立八幡浜総合病院事業会計補正予算(第1号)
(提出者の説明)
第7
報告第29号 専決処分の報告について(愛宕山トンネル内において発生した追突事故に係る相手方との和解及び損害賠償の額の決定について)
(提出者の説明)
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本日の会議に付した事件
日程第1
会議録署名議員の指名
日程第2
会期の決定
日程第3
認定第1号
日程第4
認定第2号
日程第5
認定第3号
日程第6
報告第27号、報告第28号、議案第75号~議案第95号
日程第7
報告第29号
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出席議員(16名)
1番 西 山 一 規 君
2番 佐々木 加代子 君
3番 竹 内 秀 明 君
4番 岩 渕 治 樹 君
5番 平 家 恭 治 君
6番 河 野 裕 保 君
7番 石 崎 久 次 君
8番 樋 田 都 君
9番 新 宮 康 史 君
10番 上 田 浩 志 君
11番 井 上 和 浩 君
12番 遠 藤 素 子 君
13番 宮 本 明 裕 君
14番 山 本 儀 夫 君
15番 大 山 政 司 君
16番 萩 森 良 房 君
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欠席議員(なし)
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説明のため出席した者の職氏名
市長 大 城 一 郎 君
副市長 橋 本 顯 治 君
総務企画部長 中 榮 忠 敏 君
市民福祉部長 若 宮 髙 治 君
産業建設部長 中 岡 勲 君
政策推進課長 新 田 幸 一 君
総務課長 舛 田 昭 彦 君
財政課長 藤 堂 耕 治 君
税務課長 大 森 幸 二 君
市民課長 菊 池 正 康 君
保内庁舎管理課長 坂 井 浩 二 君
生活環境課長 山 本 真 君
社会福祉課長 二 宮 貴 生 君
保健センター所長 大 本 孝 志 君
医療対策課長(兼)
市立病院新病院整備課長 菊 池 敏 秀 君
人権啓発課長 都 築 眞 一 君
水産港湾課長 和 田 有 二 君
建設課長 矢 野 武 君
農林課長(併)
農業委員会事務局長 菊 池 誠 一 君
商工観光課長 久保田 豊 人 君
下水道課長 山 内 慎 一 君
水道課長 山 本 健 二 君
市立病院事務局長 菊 池 司 郎 君
会計管理者 原 田 磯 志 君
教育長 井 上 靖 君
学校教育課長 藤 原 賢 一 君
生涯学習課長 河 野 謙 二 君
代表監査委員 中 島 和 久 君
監査事務局長 阿 部 孝 君
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会議に出席した議会事務局職員
事務局長 菊 池 和 弥 君
事務局次長兼議事係長 田 本 憲一郎 君
調査係長 松 本 克 之 君
書記 堀 口 貴 史 君
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午前10時00分 開会
○議長(上田浩志君) 皆さん、おはようございます。
会議に先立ち、総務委員会及び民生文教委員会が実施いたしました行政視察について、それぞれ委員会から報告を行いたいとの申し出がありますので、この際、これを許します。
まず、総務委員会から報告願います。
河野裕保副委員長。
〔総務副委員長 河野裕保君登壇〕
○総務副委員長(河野裕保君) それでは、総務委員会行政視察報告を行います。御了承いただきたいと思います、少々お時間がかかると思います。
10月26日から28日の3日間、総務委員7名、新田政策推進課長、田本議会事務局次長の9名で沖縄県うるま市、宜野湾市の2市の行政視察を実施し、地方創生の取り組み、男女共同参画事業ほかについて視察いたしましたので、報告をいたします。
那覇に到着してまず目に飛び込んだのは、糸満市の住宅地で見つかった不発弾処理の映像でございました。県南部に位置し、沖縄戦の激戦地であり、米軍の空爆と艦砲射撃による砲弾と爆弾の不発弾が今も約2,000発埋もれており、不発弾の処理には70年を要するとのアナウンスをしておりました。いきなりの先制パンチを浴びたわけであります。
うるま市の行政視察から報告いたします。
10月27日午前10時、堅牢と豪奢が共存するうるま市庁舎の上空を、嘉手納基地から飛び立ったと見られる2機の輸送機が轟音を響かせて南の方角へ飛び去っていきました。額の汗を拭い庁舎に入ると、1階の広いフロアは窓口業務を営む大世帯で、職員は半袖のかりゆしウエアを着用して立ち働いておられました。通された部屋で汗がすうっと引いた。御教授いただくお三方の職員のかりゆしウエアは、色鮮やかなコバルトブルーで、クールビズと観光のPRを兼ねていらっしゃいます。有無を言わせぬ存在感、沖縄そのものが目の前にある、立ち合う前に勝負は決したと感じた。だが、引き下がるわけにはいきません。
うるま市地方創生活性化策等の取り組みについて説明を受けました。人口減少対策、移住の推進、企業誘致等の施策の展開を聞くうちに衝撃を受けた。そこには想像をはるかに超えた異次元の世界があるのだということを認識させられたのであります。
八幡浜市は、これまで活性化、それにかかわる問題に日々格闘し、悪戦苦闘を強いられている中で、事業を吟味し、選択と集中、有利な制度を活用するなどしてきておりますが、そのかいあって一部には光明が差してはいるが、あまねく波及するまでには至っておらず、人口減少社会がもたらす収縮局面からの脱却は容易ではないというのに、うるま市はそうではないようなのだということであります。担当者とのQアンドAのそのやりとりから私は読み取りますと、うるま市は本市のような悩みが見当たらないということでございました。
我々の自治体と共通の悩み、すなわち少子・高齢化等のそういう悩みがあるだろうと思っていたことへの先入観はここでは成り立たないという意味での異次元ということであり、都市も人口も膨張している地方自治体が存在しているという事実に驚愕したのであります。
なぜ人口が増加し都市が拡大しているのか、企画課長宮城為治氏の説明の行間から読み取ると、沖縄県の特殊性が見えてきたのであります。南北400キロ、東西1,000キロの広い海域で多くの離島が点在し、本土から遠隔にある地理的不便性、我が国でまれな亜熱帯に属する自然的特性、戦後の27年間、米軍の統治下にあった歴史的事情、米軍施設・区域が集中している社会的事情、これらの特殊事情を解決するための沖縄開発庁の時代を経て今日に至る沖縄振興特別措置法による一括交付金制度の優遇措置が大きいのだとの結論に至りました。これまでの国庫補助金制度は、補助対象事業の中から選択しなければならないが、一括交付金制度は沖縄の特殊性に起因する事業を自主的に企画立案し、実行する交付金であります。
うるま市は、今年度の一括交付金が17億8,000万円措置されております。これらの一括交付金等で、沖縄県下の各自治体では既に地方創生を先行していたことになります。私たちが地方創生人口ビジョン策定の進捗状況ほかの質問をいたしましても、何を今さら地方創生なのですかとでも言いたげなきょとんとした表情を見せたのには、これらの一括交付金等の優遇措置が大きく物を言ってるからだと納得させられました。
宮城課長は、人口ビジョン、総合戦略はこれから着手しますよと語られる本音の部分は、国がつくれと言うからそうするまでですよとも受け取れました。涼しい顔の裏には、まちづくりへの自信と実績の裏打ちが見てとれました。
参考までに、うるま市と八幡浜市の人口推移と将来推計値を比較してみると、両市の違いが浮き出てきます。うるま市の1955年(昭和30年)の人口は7万6,708人、2015年、今12万1,563人、58%増で4万4,855人ふえております。60年間漸増し続けている。人口ピラミッドはつり鐘型であり、合計特殊出生率1.87人であります。八幡浜市は昭和30年の人口7万1,987人、現在3万6,000人前後、60年間で半分に減った。出生率1.59、60年前の両市はほとんど同じ人口規模だったのに、なぜこれほどの差がついてしまったのか。特殊性や振興策だけでは、これは片づけられない何かがある。
うるま市の人口減対策として出生率の向上、移住促進、活力あるまちづくりを基本政策として取り組んでいますが、中でも雇用対策に力点を置いている。うるま市の若者は地元志向が強く、県外転出者の六、七割がUターンするとのことであります。Uターン組と失業中の市民に対し職場の確保を行政が優先して取り組んでおります。
雇用推進策として、うるま市地域人材育成事業、無料セミナーによるスキルの取得、就活サポートの運営、相談、あっせん、職場の見学、体験を通した就業意識の向上、島しょ地域の活性化策として商品開発等による雇用の促進を図っています。これらの事業は、一括交付金で賄っておるわけであります。
雇用の受け皿としては、国費を投入し、海岸部を埋め立て、造成した工業団地があります。中城湾港、港湾新港地区でありますが、加工交易型及び情報通信集積型の工業団地が威力を発揮しているのであります。工業団地の分譲率は40%でございますが、これまでに180社が立地し、約5,000人の雇用を創出しております。
うるま市は、工業団地と観光資源を活用したまちづくりと域外からの移住を積極的に推進しております。移住先の一つとして、勝連半島から海中道路で結ぶ島しょ部4島の活性化策でございます。島しょ部の人口はわずかに3,335人で、目下減少しておりまして、島から本島へ生活拠点を移した住民の空き家対策が今急がれておるということであります。祖先からの仏壇を大切に扱う風習があり、家主が仏壇移転をちゅうちょしており、空き家活用のハードルになっているということであります。本島への仏壇移動を要請し、市が空き家を借り受け、移住者に貸与し、農業、漁業の育成を検討しているということであります。
過疎進行中の島しょ部ですが、勝連半島から2番目にある平安座島には、喜入に次ぐ規模の原油備蓄タンク45基が鎮座しており、自主財源の確保に寄与している一面をつけ加えておきます。
順調な歩みを見せているうるま市も悩みがないわけではありません。市民の所得が低いのが目下の課題のようであります。これが150万円であります。衣食住に恵まれ、特にガソリン価格は本土に比べ20円前後安価であります。物価も高くない。生活等のコストが低く抑えられており、低いとされる所得を十分カバーしていると、こう見たわけであります。それに、南国の人々のおおらかな気質と実に家庭的でまとまりのあるコミュニティーを形成し、風土に根づく郷土愛、伝統文化や習俗を通して、恋愛、出産、家庭へとつながる流れができておるところであります。
我が町では縁結びコーディネーターの組織をつくって頑張っているのでありますが、うるま市はどうでございますかと伺いますと、ありません、今のところ、必要ありませんものと明言されました。まことにうらやましい自治体であります。
うらやましいと言えば高齢化率、現在20%、全国平均26.8%を大きく下回っています。2040年の推定人口11万8,608人、高齢化率29.1%と予測しておりまして、本市の2040年の推計人口は恐らく2万2,000から2万3,000人だろうということでございまして、高齢化率約46%、本市は1万4,000人前後減少するが、うるま市はたった3,000人の減少にとどまる予測でございます。
宮城課長の会話の間隙から察しますと、うるま市に限らず、沖縄の各自治体は既に地方創生を軌道に乗せている。沖縄県の特殊事情等を考慮した国の一括交付金制度のカンフル剤で上昇軌道に乗っているのでは決してないということがわかってきました。沖縄県民、否、琉球人としての尊厳と業がなし得ているのだということでございました。
別れ際、うるま市の豊かさと強さの一面をかいま見た一瞬がありました。庁舎最上階にしつらえられた空間にチョウのための空間がありました。うるま市のチョウ、日本で最大のアゲハチョウでございますオオゴマダラが数十羽、優雅な舞を披露して旅人をもてなしてくれたのであります。
次、宜野湾市の男女共同参画事業視察報告であります。
27日午後3時、宜野湾市のキャッチフレーズは「ねたての都市ぎのわん」でございます。「ねたて」とは、物事の根本、共同体の中心を指します。本島中部と南部のかなめにあって、経済、文化の交流拠点であり、加えて日本の安全保障上極めて重要な位置にあります。宜野湾市の面積は19.8平方キロに人口9万6,257人を擁し、人口密度は4,861人で県下で3番目に高く、本市は270人前後でございますので、過密でございます。
「ねたて」の理念の普遍的価値をうたい上げたのが、平成21年度に性別や世代を超えてともに働く男女共同参画都市宣言でございます。男女共同参画事業は、宣言より14年前の平成7年度に既に開始されております。長い道のりを経て宣言都市に昇華し、第3次計画に至っているわけであります。この3次計画は、27年度から36年までの10年間でございます。
核をなすのは、はごろもプランというものでございます。男女共同参画社会の実現に向けた意識の啓発、人権尊重、DV等の根絶、男女がともに能力を発揮するための環境づくりから成る基本施策を推進する。事業推進過程においては、PDCAにより精度を高めていくとのことでございました。
はごろもプランに基づく事業推進の拠点は、2つの施設によって実施されております。宜野湾市人材育成交流センターと男女共同参画支援センターであります。建設事業費は、沖縄特別振興対策調整費等が手当てをされております。
人材交流センターの名称はめぶきでありまして、展開されている主な事業の一つはアメラジアンスクール・イン・オキナワであります。アメラジアンとは、アメリカ人とアジア人の両親、つまり米兵と地元の女性との間に生まれた子供たちのスクールであります。そこで我々から質問が飛んだ、公立の小・中学校へ通わせないのですかと。いや、そうではありません。家庭環境、いじめほかの要因で不登校、登校拒否、ひきこもり等の児童のためのフリースクールで、国際児童の教育権の実質的な権利と保障に基づく学校教育の場でございますということであります。平成12年度に学校として認可を受け、フリースクールを卒業して高校へ進学しておりますと女性課長の明快な答えが返ってきたわけであります。
施設の軒下の広場では、幼稚園児、小学校低学年の国際児童約二十数名の輝く瞳が一点を見詰めていました。視線の先には、陽気なやや太っちょの黒人女性のボランティアが身ぶり手ぶりで読み聞かせの最中にお邪魔をいたしました。ここにリアルな沖縄がありました。
アメラジアンスクール・イン・オキナワは平成10年に開校しておりまして、現在23名の教師と学習ボランティア100名、スタッフ、事務員2名で運営されております。幼稚園児8、小学生49名、中学生25名の計82名で、うち宜野湾市在住児童・生徒は27名の構成になっております。沖縄県全体で国際児童・生徒の数は何名いますか、また基地を抱えた自治体に多く見られますかとの質問には、申しわけありません、施設を貸している当方としては把握しておりませんとの返事が返ってきて、やや期待が外れたわけであります。
もう一つの施設の支援センターふくふくは、平成26年3月に完成し、人材交流センターめぶきと廊下でつながり、双方の施設の垣根を取っ払い、学習活動範囲を広げております。施設間の共有のメリットは、アメラジアンスクールに見られる。隣の支援センターふくふくの屋上の人工芝でミニバスケットや体育に興じることができ、仲間意識が育成されているのであります。
支援センターふくふくでの事業展開で目を引いたのは、人権尊重の理念に立脚していることであります。DV根絶の取り組み、男女共同参画によるまちづくり、種々の事業は少なからず基地の町の特殊性からも来ていると見ました。例えば性的マイノリティーであるLGBTの問題を講座で取り上げ、相談業務へと導き、専門分野の先生につなげておる。DVについても、講座で男女が学び、予備芽を摘み、DVを断ち切るなど、積極的な学習相談で成果を上げています。我々には、悲しいかな、そこに至るインセンティブが働きにくい。つまり、私たちは国際性に乏しく、閉鎖的な地域社会に生きているからだと言えます。宜野湾市に限らず、沖縄県全体で言えることだが、人権尊重、男女共同参画社会づくりの根底にあるのは、国際性豊かな社会にあるからだと、こう思ったわけであります。
人種や性別、性的マイノリティーを尊重する多様性を認め合う社会でないと共存できないという人類普遍の論理がここには働いておりました。一つのあかしとして、宜野湾市はみずから男女共同参画社会の実現に向け率先垂範されておる。目下、管理職に占める女性職員の割合は20%を占めており、10年後には30%を目標としていらっしゃいます。平成26年度の審議会等の女性登用率は34%であり、10年後、40から60%の間に目標値を置いておられるということであります。
百聞は一見にしかず、現地研修の本質は何かを今回ほど思い知らされたことはありません。沖縄県民の基底をなしているのは、誇り高き琉球人の血であるということを体現した旅でもありました。
八幡浜、我々が持っておる歴史と風土に根差す気質、南予特有のおおらかなそういう気質はいいです。がしかし、これはこういうことに安逸しては国際社会には通用しにくいということも悟ったわけであります。私たちに足りないもの、何度でも言います、それは内なる敵の危機意識の欠如でないでありましょうか。沖縄県民は琉球人としてのプライド、尊厳を秘めて生きております。それが合わせ鏡となって行政施策を展開している。信念が揺るがず、強いのであります。
最後になりました。沖縄と言うとイの一番に70年前の沖縄戦が思い浮かびます。昭和20年6月6日午後8時16分、沖縄県豊見城村小禄の海軍根拠地隊司令官大田 実少将が海軍次官に打電しました。「沖縄県民よく戦えり、県民に対し後世特別の御高配を賜らんことを」とひたすら県民の敢闘を訴えました。沖縄県民に対し、国費の投入と民意の尊重の2つが大田 実少将の言わんとしたことであります。
沖縄は近かった。同僚議員の伯父上様の名前が平和の礎に刻まれていました。
終わります。
○議長(上田浩志君) 次、民生文教委員会から報告願います。
西山一規副委員長。
〔民生文教副委員長 西山一規君登壇〕
○民生文教副委員長(西山一規君) 民生文教委員会では、11月11日から13日にかけ、愛知県大府市、春日井市、岐阜県各務原市へ行政視察に行きましたので、御報告いたします。
まず、愛知県大府市のおおぶ文化交流の杜事業を視察いたしました。
みずから創造、表現活動を行い、お互いを高め合いながら交流を図ることを基本理念とし、学識経験者と市民を含む検討組織で基本計画を策定し、新たな文化交流のシンボル施設を計画しました。
事業方式はPFI手法のBTO方式です。補足いたしますが、PFI手法とは、民間の資金とノウハウを活用して公共施設を建設、運用する手法です。そのうちBTO方式とは、民間事業者が施設を建設し、完成直後に所有権を行政に移転し、その後の維持管理運営を民間事業者が行う事業方式で、日本では主流の方式です。
この事業では、図書館、文化学習、市民交流の機能を有する施設として、図書館、ホール、スタジオ、会議室、学習室、ギャラリー、レストラン、託児室を備えた複合施設となりました。特徴として、図書館ではICTコーナーで10台のインターネット用パソコンが利用できます。電子図書約1,000タイトルがあり、自宅や学校で読むことができます。
施設運営においては、市民の文化活動をサポートする市民ボランティア団体、サポートクラブが活動しています。市民みずからが活動する文化交流拠点の運営を市民がサポートするというのは理想的な形ではないでしょうか。
そして、PFI手法を採用した案件は愛媛県下でも6例ほどあるようで、メリット、デメリットなどを八幡浜市としても検討すべきではないかと感じました。
次に、岐阜県各務原市の寺子屋事業を視察いたしました。
43歳の市長が、昔の寺子屋をイメージし、たくさんの人がかかわって教育したい、地域のつながりを深めていきたいという気持ちが原点です。
そして、各務原市の3本柱、誇り、優しさ、活力に沿って地域の人材、資源、産業を使って行う寺子屋をやろう、行政でできることをやっていこうと4つの事業を開始しました。ふるさと歴史発見事業、福祉体験学習事業、ものづくり見学事業、基礎学力定着事業の4つです。
ふるさと歴史発見事業は、地域の史跡、文化財を見学します。縄文時代の土器や石器を実際に発掘し、まが玉づくりを体験したり、お年寄りの戦争体験を聞き、戦争遺産の見学を市民の有料ボランティアで実施しています。
福祉体験学習事業は、高齢者や障害者と触れ合い、自分にできることは何かを見つけるため、ギブスなどをつけて高齢者疑似体験、高齢者の食事体験、義足の説明、各施設の見学を行うもので、社会福祉協議会に委託して行っています。
ものづくり見学事業は、航空機産業、生活産業、健康医療産業、繊維産業、それぞれ地元企業に協力いただき、工場見学を行うものです。
基礎学力定着事業は、学習のおくれがちな児童を対象に、算数と漢字を中心に学力の補充を行う小学校放課後学習室を開催、学習の基礎基本問題集を年2冊作成して、全児童・生徒への配布、読書の勧めとして、児童のすぐ手の届く場所に学習にかかわる本を配備、高校生から英語の歌やゲームを教わり楽しく活動するなどの事業を展開しています。各講師は有料ボランティアです。
この4つの事業に、平成27年度予算はふるさと歴史発見事業に63万8,000円、福祉体験学習事業に14万3,000円、ものづくり見学事業に69万1,000円、基礎学力定着事業に905万1,000円、合計1,052万3,000円となっております。
最後は、愛知県春日井市立出川小学校のICT実践発表会を視察しました。
出川小学校は、パナソニック教育財団のワンダースクール応援プロジェクトで共同研究している全国4つの自治体のうちの一つです。公開授業では、各教室ともノートパソコン、プロジェクター、実物投影機を完備しており、一部の教室には大型液晶ディスプレーも配備されていました。
補足ですが、実物投影機とは、机の上のものを真上からビデオカメラで撮り、プロジェクターでスクリーンに映す装置です。これを使うと、模造紙などの大きな紙に書かなくてもA4サイズの資料を大映しできるため、準備の手間が省け、使いこなしもさほど難しくなく、どの先生も便利な道具として普通に使いこなしておられました。
6年生の授業では、タブレットパソコンを1人1台使い、算数の授業は自分で計算した答えを入力すると、タブレットパソコンがマル・バツ判定をするという使い方で、大きな授業改革ではなく、ちょっと便利な道具としての位置づけでした。
出川小学校では、学習規律も徹底しており、持ち物の種類や数、机の上に出す文房具の配置を決め、児童がいつでも同じ環境で学習できるよう取り組んでおり、タブレットパソコンも必要な場面でのみ机から出し、終わったらすぐ袋に入れ、机の横にかけるよう指示し、持ち方や片づけ方もルールを決めて徹底していました。
八幡浜市に照らし合わせてどのようなことができるかを考えると、タブレットパソコンはまだまだ高価であり、先生方の知識習得も必要で、導入は難しいかと感じましたが、実物投影機とプロジェクターはどちらも低価格化が進み、有効性を考えるとそろそろ導入を検討すべき時期に来ているのではないかと感じました。
以上、報告を終わります。
○議長(上田浩志君) 以上で各委員会の行政視察報告は終わりました。
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○議長(上田浩志君) ただいまより平成27年第5回八幡浜市議会定例会を開会いたします。
市長から今議会招集の挨拶があります。
市長。
〔市長 大城一郎君登壇〕
○市長(大城一郎君) 開会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
本日、平成27年第5回市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、年末を控え大変御多忙のところ御参集を賜り、厚くお礼申し上げます。
まずは、当市において師走の風物詩ともなってまいりました全国高校駅伝競走大会ですが、ことしは八幡浜高校陸上部が男女そろって出場を決めました。アベックでの全国大会出場は平成24年以来2度目となります。このうれしいニュースを市民の皆様と一緒にお喜びするとともに、全国大会での活躍を心から期待をしております。
さて、ミカンと魚とちゃんぽんのまち八幡浜、先月は当市の基幹産業であるミカンと魚、市民のソウルフードであるちゃんぽんを全国へ向けて存分に発信することができた月となりました。
ミカンについては、夏の長雨や日照不足で生育を心配していましたが、10月の秋晴れのおかげで糖度と酸味のバランスがとれた近年まれに見るおいしい仕上がりとなり、6日に東京大田市場で行われた初競りにおいて上々の滑り出しを見せました。しかしながら、11月に入ってから気温が下がらない、雨が続くといった天候の不順が今後の相場へどう影響してくるのか心配な点も若干ありますが、何より生産者の皆さんの1年間の努力が報われることを心から願い、売上目標が達成できるよう期待したいと思います。
また、ふるさと納税においては、お礼の品として温州ミカンの予約を開始したところ、9月、10月、11月と飛躍的な伸びを見せており、八幡浜産ミカンの知名度とブランド力の高さを実感したところです。
魚については、市制施行10周年の提案型事業として商工会議所を中心に取り組まれている八幡浜雑魚出世街道プロジェクトが形となり、先日、未利用魚や低利用魚を使った試食会に参加してまいりました。八幡浜の市場の魅力は、魚の新鮮さと200を超える豊富な魚種にあります。今まで着目されていなかった魚に光を当て、新たな販路拡大や魚食普及につながることを期待しています。
ちゃんぽんについては、14、15日の両日、八幡浜産業まつりと同時にワールドちゃんぽんクラシック2015in八幡浜を開催いたしました。心配された天候も何とか持ちこたえ、3万人の来場があり、成功裏に終えることができ、ちゃんぽんの魅力を多くの方にお伝えすることができたと自負しています。
今後も、他の自治体にはない八幡浜の恵み、地域の宝を生かした独自の施策を打ち出し、地方創生の荒波を乗り越え、未来に明るく元気な八幡浜市にしていきたいと思っています。
それでは、定例会について申し上げます。
本定例会におきましては、報告2件、条例案8件、予算案11件、その他2件、合わせて23件の御審議をいただくものでございます。
諸議案の内容等につきましては後ほど御説明いたしますが、何とぞ慎重審議賜りまして、御賛同いただきますようお願い申し上げます。
なお、本日、本会議終了後、市議会協議会を開催いただきまして、八幡浜漁港経営改善計画の変更についてほか4件について御説明申し上げ、議員の皆様の御理解を賜りたいと存じますので、よろしくお願いをいたします。
以上、申し述べまして、招集の御挨拶といたします。
○議長(上田浩志君) 議長において、この際、諸般の報告を行います。
9月定例会閉会後における諸般の報告については、お手元に配付しております報告書をもってこれにかえます。
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○議長(上田浩志君) これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。
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○議長(上田浩志君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、議長において6番 河野裕保議員、15番 大山政司議員を指名いたします。
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○議長(上田浩志君) 日程第2 会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から18日までの18日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(上田浩志君) 御異議なしと認めます。よって、会期は18日間と決定しました。
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○議長(上田浩志君) 日程第3 認定第1号 平成26年度八幡浜市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定についてを議題といたします。
本件に関し、決算審査特別委員長の報告を求めます。
河野裕保決算審査特別委員長。
〔決算審査特別委員長 河野裕保君登壇〕
○決算審査特別委員長(河野裕保君) それでは、決算審査特別委員会の報告を申し上げます。
認定第1号 平成26年度八幡浜市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について付託されておりました当委員会は、10月13、14、16日の3日間にわたり、市理事者の出席を求め、慎重に審査を行いました。その結果、当委員会は認定第1号を賛成多数で認定することに決しました。その審査の概要について御報告いたします。
平成26年度の一般会計の決算は、予算総額221億4,278万4,000円に対して、歳入総額207億9,375万8,000円、執行率93.9%、歳出総額204億2,198万9,472円、執行率92.2%で収支差し引き3億7,176万8,528円の黒字であります。これから翌年度へ繰り越すべき財源1億9,242万4,000円を差し引いた実質収支は1億7,934万4,528円の黒字であります。
特別会計の12会計は、予算総額131億8,423万8,000円に対して、歳入総額125億4,188万3,129円、執行率95.1%、歳出総額124億4,349万8,669円、執行率94.4%で、実質収支では介護保険会計を初め4会計で黒字収支であり、赤字計上の会計はありませんでした。
基金の状況は、平成26年度末現在高は、一般会計の基金として、財政調整基金28億8,902万1,863円を初めとした16基金、計59億4,399万6,270円、その他の基金として、土地開発基金を初め5基金で計5億7,169万7,117円となっており、全基金の合計は65億1,569万3,387円であります。
平成26年度末の市債残高は、一般会計216億5,062万975円、特別会計130億7,605万4,612円、合計で347億2,667万5,587円でありますが、このうち71億8,369万1,223円は交付税で全額措置されている減税補填債、臨時財政対策債であります。
次に、平成26年度の市債発行高は、一般会計、特別会計の合計で26億2,236万9,000円を発行いたしております。一方、平成26年度の元金償還は、一般会計21億4,345万4,676円、特別会計10億1,841万4,978円、合計で31億6,186万9,654円であり、この結果、市債残高を平成25年度末と比較いたしますと、一般会計は1億2,181万4,324円の増、特別会計は6億6,131万4,978円の減となり、合計では5億3,950万654円の減であります。
財政状況につきましては、財政基盤の強弱を示す財政力指数が3カ年平均0.347で、県下11市中9位であり、依然として国、県に依存する財政体質であります。
実質公債費比率は12.6%で県下11市中10位、将来負担比率は69.5%で県下11市中9位となっております。
また、財政構造の弾力性を示す経常収支比率は95.5%で県下11市中最下位であり、依然として標準的と言われております80%を上回っており、硬直化した財政構造が続いておるわけであります。
以下、審査の過程において論議されました主な事項について申し上げます。
初めに、八幡浜市一般会計、歳入のうち、9款地方交付税のうち、普通交付税について、委員より、旧八幡浜市と旧保内町が合併して10年が経過し、普通交付税の合併算定替が終わり、一本算定となるわけであるが、今後の普通交付税に与える影響はどのようになるのかとただしたのに対し、理事者より、普通交付税の合併算定替の制度は、合併をしても合併後10年間は合併しなかったものとしてそれぞれの旧市旧町、本市の場合であれば旧八幡浜市、旧保内町のままで普通交付税を算定し、その合算額を交付するという制度であります。
本来であれば普通交付税は一本算定なので、新市になれば1つの市として計算するが、旧市旧町で別々に計算し合算したほうが多くなり、その差額が合併算定替による優遇措置である。具体的な合併算定替による増加額は、25年度で約6億5,200万円、26年度で約5億8,600万円であります。
平成17年度から始まる平成26年度までの10年間で優遇措置が終わり、平成27年度から段階的な削減が始まっている。平成27年度に1割、28年度に3割、29年度に5割、30年度7割、31年度9割削減され、32年度から完全に一本算定に移行する。
今後は、段階的な縮減を経て一本算定に移行する予定であったが、全国の合併自治体による要望活動、政治活動等を行った結果、合併算定替による増加分のおおむね7割は残る見込みであり、八幡浜市では約4億円が残るのではないかと見込んでいる。
ただし、正確には合併算定替の制度が残るのではなく、一本算定の算定方法を見直すことで7割相当が今後も継続して交付されることになるというものであるとの答弁がありました。
次に、一般会計、歳出のうち、8款土木費、3項道路橋梁費、2目道路維持費、全般について委員より、このすぐやる土木によって多くの市民が本当に助かっている。執行率99.98%であるが、申請に対して対応できていない工事はどのくらいあるのかとただしたのに対し、理事者より、平成26年度で調査箇所445件のうち、対応しているのが302件、68%の対応であり、残りについては積み残し工事ということになる。平成27年度は今現在221件の申請があるが、平成26年度の積み残し工事もあるため、また積み残しになるという可能性はあるとの答弁がありました。
さらに委員より、申請全てに対してすぐに対応してということではないが、予算には余裕があったほうが市民も気軽に依頼ができる。この予算額については市全体でよく検討していただきたい。
また、申請で文書を作成するのは困難な場合もあるため、スマホやメール等のITを使って簡単に申請ができるようにして、多くの市民からの声を拾い、市全体の道路の現状を把握していただきたいとの要望がありました。
次に、八幡浜市駐車場事業特別会計について、委員より、起債の償還終了に伴い、今年度から大幅な収支の改善が期待できるという説明があったが、今後の駐車場事業会計全体の見通しはどのようになるのか。また、新川駐車場については費用対効果の面からも本当に必要なのかという意見もあるが、どう考えているかとただしたのに対し、理事者より、駐車場全体の収支については、平成26年度に北浜立体駐車場建設に係る起債の償還が終了しているので、27年度からは黒字が見込まれている。
ただし、個別で見ると、新川駐車場では4年に1回の工事が必要であり、約2,000万円程度かかることから、基本的には常に年間500万円以上の赤字となる。さらに、近年、商店街周辺に駐車場ができたことや、人口減少による利用者減の影響もあり、収支の改善は見込めない現状である。さらに、この施設は川の上に張り出した形状であり、基本的には河川占用許可が認められていないことから仮設として許可されており、パーキングメーターの設置は認められておらず、人件費の削減も難しい状態である。
現在、市内部で検討委員会を設けて、新川駐車場のあり方について廃止か存続かの検討を行っているが、廃止の場合でも新川周辺一帯が散歩コースになっており、非常に通行量が多いため、そこのグレーチングを撤去すると、通行の安全確保についても非常に問題があり、検討材料の一つになっている。収支だけで言えば赤字であるが、赤字だから全部撤去してよいのかという事情もある。今後、河川占用許可を出している県との協議、必要性、経費の問題を総合的に勘案しながら検討していきたいとの答弁がありました。
以上で決算審査特別委員会の報告を終わります。
○議長(上田浩志君) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(上田浩志君) これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(上田浩志君) これをもって討論を終結いたします。
これより認定第1号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は認定であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(上田浩志君) 御着席ください。
起立多数であります。よって、認定第1号は認定することに決しました。
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○議長(上田浩志君) 日程第4 認定第2号 平成26年度八幡浜市水道事業会計決算の認定についてを議題といたします。
本件に関し、委員長の報告を求めます。
平家恭治産業建設委員長。
〔産業建設委員長 平家恭治君登壇〕
○産業建設委員長(平家恭治君) 産業建設委員会委員長報告、水道決算について報告をいたします。
9月市議会定例会におきまして、産業建設委員会に付託され、閉会中の継続審査となっておりました認定第2号 平成26年度八幡浜市水道事業会計決算の認定についての審査が終了いたしましたので、その結果並びに概要を御報告申し上げます。
去る10月9日、産業建設委員会を開催し、担当理事者から詳細なる説明を受け、慎重に審査を行いました。その結果、本決算は全員一致をもって認定することに決しました。
以下、審査の概要について申し上げます。
初めに、需給の状況でありますが、平成26年度は降雨量が1,508ミリメートルで、昨年度比2.3%の増となり、自己水源と南予水道企業団の受水を合わせ、安定した水の供給を行っております。
有収率につきましては、漏水調査により188件の漏水を発見し、速やかに修繕を行いましたが、配水量448万7,481立方メートルに対し給水量360万9,261立方メートルで、有収率80.4%となり、前年度83.3%と比較しまして2.9ポイントの減少でありました。
次に、事業内容でありますが、平成26年度は、川之内浄水場機械設備更新工事や白浜大平線都市計画街路整備工事に伴う配水管移設工事等、21件の建設改良工事を実施いたしております。
次に、決算の状況であります。
収益的収支につきましては、事業収入8億2,089万7,455円に対し、事業費用7億8,873万2,193円で、収支差し引き3,216万5,262円のプラスとなり、単年度黒字となりました。その結果、前年度繰越利益剰余金5,711万3,145円、その他の末処分利益剰余金変動額1億7,317万6,093円を加え、当年度未処分利益剰余金は2億6,245万4,500円となりました。
なお、この剰余金につきましては、その他の未処分利益剰余金変動額の繰入資本金への繰り入れ1億7,317万6,093円、八幡浜市水道事業の剰余金の処分等に関する条例第2条の規定により、平成26年度の純利益3,216万5,262円の20分の1、すなわち5%を下らない金額170万円を減債積立金に、そして3,000万円を建設改良積立金に、そしてそれらを引いた残金46万5,262円を利益積立金に積み立て、残り5,711万3,145円を繰越利益剰余金として繰り越しすることになります。
資本的収支につきましては、建設改良費7,762万9,480円、企業債償還金1億1,281万2,637円等により1億7,774万5,893円の資金不足となりましたが、当年度分消費税資本的収支調整額145万6,962円、過年度分損益勘定留保資金1億7,628万8,931円で補填しております。
次に、審査の過程において論議をされました主な事項について御報告申し上げます。
委員より、給水人口は毎年どの程度減っているのか、また平成26年度より浄配水場等運転管理業務を民間委託したとのことだが、どのような業務内容になっているのかとただしたのに対し、理事者より、平成26年度末の給水人口は3万3,300人で、毎年約450人から550人減少している。浄配水場等運転管理業務については、これまでは市内各所に点在している60施設ほどを職員1人で見回りし、緊急時のみ民間業者にお願いしていたが、それでは包括的に水をつくる管理はできないということで、施設、浄水場、ポンプ場、配水池等の機械電気設備関係の総合管理を民間委託としたとの答弁でありました。
さらに委員より、管理業務を民間委託したことにより費用はどの程度増加したのかとただしたのに対し、理事者より、年間約1,800万円必要となり、これまでより約800万円増加した。当然今までのメーカー点検も含めた契約内容となっており、これにより施設等の早期改善も可能となり、施設の長寿命化が図れると考えているとの答弁でありました。
また、委員より、有収率が80.4%で、対前年度比2.9ポイント減少しているが、主な原因は何かとただしたのに対し、理事者より、有収率が下がる原因は漏水であり、地上に噴き出て初めてわかるケースがほとんどで、探知機での調査や市民からの通報等により漏水を発見し、水道組合と協力して速やかに修繕を行っているが、漏水箇所に追いついていないのが現状である。今後も、古くなったメーン管の更新をどんどん進めていきたいと考えており、また水道組合においても今年度から2カ月ごとの検針になり、余裕ができた時間を漏水対策に充て、鋭意努力しているとの答弁でありました。
以上、審査の概要を申し上げましたが、平成26年度の経営状況は、地方公営企業会計制度の改正により昭和41年以来約46年ぶりに大幅に改正され、本年度は初めての決算となりました。単年度黒字3,216万5,000円を計上しておりますが、旧会計制度に当てはめた場合の当年度純利益は2,210万1,000円と見込まれ、前年度純利益8,149万1,000円と比較した場合、5,939万円の減少となっており、給水人口が減少する中、簡易水道統合事業や耐震化事業に多額の資金も必要であり、収支において今後も厳しい状況が続くと予想されます。そのため、今後より一層の経営の効率化及び健全化の推進はもちろんのこと、経営基盤の強化を図り、安全、良質でおいしい水の安定供給に努められることを強く要望して、産業建設委員会の報告を終わります。
○議長(上田浩志君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(上田浩志君) これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(上田浩志君) これをもって討論を終結いたします。
これより認定第2号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は認定であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(上田浩志君) 御着席ください。
起立全員であります。よって、認定第2号は認定することに決しました。
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○議長(上田浩志君) 日程第5 認定第3号 平成26年度市立八幡浜総合病院事業会計決算の認定についてを議題といたします。
本件に関し、委員長の報告を求めます。
佐々木加代子民生文教委員長。
〔民生文教委員長 佐々木加代子君登壇〕
○民生文教委員長(佐々木加代子君) それでは、9月市議会定例会におきまして、当民生文教委員会に付託され、閉会中の継続審査となっておりました認定第3号 平成26年度市立八幡浜総合病院事業会計決算の認定についての審査が終了いたしましたので、その結果並びに概要を御報告申し上げます。
去る10月6日、新地方公営企業会計制度が適用されて初めての決算となります市立八幡浜総合病院事業会計の決算を審査するため民生文教委員会を開催し、慎重に審査を行った結果、本決算は全員一致をもって認定することに決しました。
以下、審査の概要を申し上げます。
まず、病院事業活動による経営状況の収支についてであります。
医業収益は、対前年度比6.0%の減収になっております。内訳として、入院収益が7.3%の減、外来収益4.0%の減、その他医業収益0.7%の減となっております。また、補助金などの医業外収益は22.5%の増収となっており、病院事業収益全体では3.1%の減収となっております。
一方、支出であります病院事業費用につきましては、対前年度比29.9%の増となっております。
医業費用は、対前年度比4.9%の減になっております。内訳として、給与費が5.1%の減、材料費が16.3%の減、経費が3.7%の増、減価償却費が19.2%の増となっており、主な要因は、職員の減による給与費の減、制度改正による退職手当の計上方法の変更に伴う減であるとの説明でありました。また、特別損失としては、制度改正に伴う過年度分退職給付引当金繰入額14億1,598万9,461円、賞与等引当金繰入額1億1,012万8,503円の合計15億2,611万7,964円を計上しているとの説明がありました。
この結果、経常収支は2億5,123万6,087円の黒字となっております。特別損失を差し引いた収支差し引きでは12億7,488万1,877円の当年度純損失となり、前年度までの繰越欠損金6億9,220万6,799円、制度改正に伴うその他未処分利益剰余金変動額2億6,567万8,042円と合わせて、平成27年度に繰り越す額は、未処理欠損金として17億141万634円となっておりますが、これは制度改正に伴い過年度分退職給付引当金繰入額を一括計上したことによるものであります。
なお、旧制度のもとで行われたと仮定すると、経常利益は約1億円の黒字であったことも申し添ええておきます。
次に、業務内容についてでありますが、外来患者数は8万9,646人、前年度に比べ3,530人、3.8%の減、入院患者数は5万8,572人、前年度に比べ3,935人、6.3%の減となっております。
以上、決算の概要について申し述べましたが、次に審査の過程におきまして論議されました主な事項について報告いたします。
まず、委員より、職員に関する事項を見ると、看護師の正職員は前年度に比べ7名減少している。そのため、正職員はもちろんのことであるが、臨時職員の負担も増大してきていると思うがどうか。また、ある臨時職員からは、正職員と同等の仕事量をこなしているため、賃金面の待遇を改善してほしいとの声も聞いているが、検討すべきではないかとただしたのに対し、理事者より、医師を含め看護師の確保、特に正職員の確保が臨時職員の負担の緩和につながると考えているため、引き続きその確保に精いっぱい尽力したい。また、臨時職員の待遇面に関して、現状としては現場から直接そういった声は上がっていないため、検討はしていないが、今後もそういった情報収集に努めつつも、結局はやはり正職員の人員確保が何よりの解決策であると考えているとの答弁でありました。
次に、委員より、収益と費用について、決算書によると、経常利益が約2億5,000万円の黒字となっているが、これは市からの繰入金が入っていることによるものだと思う。今後もそれがなかった場合はやはり赤字の状態が続くのか。また、現状での患者数と職員数のバランスについてはどう考えているのかとただしたのに対し、理事者より、その繰入金を除けば約3億5,000万円の赤字にはなるが、繰入金は地方公営企業法の中で認められている企業会計への繰り出し基準にのっとって繰り入れしていただいているものである。今後は、そのルール内で繰り入れをしていただきながら、2億円なり3億円なりとさらに収益を上げていくことによって、まずは今までにたまっている累積の欠損金の解消を目指していきたい。また、バランスに関しては、患者数が減少していく中で、病院経営を考える上で患者数と職員数のバランスの一番効率のいいところを模索していきたいとの答弁でありました。
また、委員より、近年、医師数は平成24年度に1名ふえて以降は22名で横ばい、看護師数は3名から13名の間で減少しているが、病院経営を考える上において、医師、看護師の確保が重要であると思うが、さらなる診療体制の充実につなげるための医師、看護師の確保の見通しはどうなっているのかとただしたのに対し、理事者より、医師については以前より愛媛県が人事権を持っている地域枠の学生を愛媛大学医学部が採用しており、その学生が平成30年から毎年県内各地に配属される予定である。そのため、県内でも特に医師不足が深刻な問題となっている当病院にも重点的に配属していただくよう、今後も要望活動を継続し、現在休止している土曜日の救急対応も可能になるような診療体制の充実を図っていきたい。
そして、看護師確保の取り組みは、奨学金制度を活用し、現在17名に貸与しているため、今後5年間は毎年3名から4名は着実に採用が見込めるようになった。そのため、この制度をもっと拡充できないか検討していくと同時に、八幡浜市の市立病院に就職したいと思っていただける環境づくりに努めていきたいとの答弁でありました。
なお、そのほか、病院改築、病診連携などについても種々議論されました。
以上、審査の主な概要を申し上げまして、民生文教委員会の報告を終わります。
○議長(上田浩志君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(上田浩志君) これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(上田浩志君) これをもって討論を終結いたします。
これより認定第3号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は認定であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(上田浩志君) 御着席ください。
起立全員であります。よって、認定第3号は認定することに決しました。
休憩いたします。
午前11時07分 休憩
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午前11時20分 再開
○議長(上田浩志君) 再開いたします。
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○議長(上田浩志君) 日程第6 報告第27号 専決処分の報告について(市立江戸岡小学校横駐車場内において発生した車両破損事故に係る相手方との和解及び損害賠償の額の決定について)及び報告第28号 専決処分の報告について(愛宕山トンネル内において発生した追突事故に係る相手方との和解及び損害賠償の額の決定について)、議案第75号 第2次八幡浜市総合計画基本構想及び基本計画の策定についてないし議案第95号 平成27年度市立八幡浜総合病院事業会計補正予算(第1号)、以上23件を一括議題といたします。
初めに、市長より総括説明を願います。
市長。
〔市長 大城一郎君登壇〕
○市長(大城一郎君) 本日ここに平成27年第5回市議会定例会を招集いたしまして、補正予算案を初め、当面する市政の重要案件について御審議をいただくわけであります。
各案件にわたります詳細につきましては、審議の過程で副市長並びに担当部課長から御説明申し上げることといたしまして、私はその概要と今の所信の一端を申し述べ、議員各位並びに市民の皆様に一層の御理解と御協力をお願いする次第であります。
ことしは3月に新市発足から10周年を迎え、公開生放送で行われた4月5日の「NHKのど自慢」を皮切りに、5月9日には、知事を初め多数の御来賓をお迎えしての記念式典、6月27日から8月30日にかけては、記念特別展として「東京富士美術館所蔵 美の饗宴 西洋絵画の300年」、8月6日には、市内7校、22人の中学生による子ども議会、9月13日には、テレビ人気番組「出張なんでも鑑定団」公開録画、9月20日には、本市出身のさかもとふみやさんと親交のあるミュージシャンが全国各地から集まって行われた八幡浜みなとまち音楽祭、9月26日には、伊方町と共同開催したサイクリング佐田岬(佐田岬広域観光推進協議会主催)など、10周年にふさわしい記念事業、イベント等を開催してきたところです。
このほかにも、10周年記念提案事業補助金の活用により港拓(みなとびらき)、ハロウィンタウン、八幡浜ちゃんぽん物語のど自慢大会など、各種団体によるイベントも開催されており、市民の皆さんとともに10周年を祝い、にぎわいを創出することができたものと思っております。
11月14日、15日の2日間にわたり八幡浜みなっとで開催したワールドちゃんぽんクラシック2015in八幡浜では、2日間で約3万人の来場者があり、北海道から九州まで12地域と韓国のちゃんぽんに舌鼓を打っていただいたところです。昨年の鳥取市に続いて2回目、四国初開催となったこのイベントでは、心配した雨も上がり、ステージにおいては本市にゆかりのあるレーザーラモンRGさんのショーやちゃんぽん早食い王座選手権、同時に開催された第2回八幡浜産業まつりでも地元の海の幸、山の幸に長蛇の列ができており、八幡浜のよさを全国に発信するまたとない機会になったと思っております。
11月12日には、旧舌田小学校校舎を改修した宿泊・合宿施設マンダリンの完成記念式典を行いました。マンダリンは、農繁期に貴重な戦力となっているみかんアルバイター事業の推進を柱にした労働力の確保やIターン就農の促進、農村と都市との交流などを目的に整備した施設で、今後は外国人農業研修者の受け入れのほか、マウンテンバイク大会、大学女子ソフトボール大会参加者の宿泊や小学生を対象とした宿泊体験施設としても活用してまいりたいと考えております。
平成29年に開催されるえひめ国体まで2年を切り、10月29日には八幡浜庁舎1階において、ことしのわかやま国体、レスリング成年男子グレコローマンスタイル66キログラム級で優勝した泉 武志選手を初め本市出身の入賞選手4名にも来ていただき、国体カウントダウンボード点灯式を行いました。
えひめ国体では、本市において、成年男子ソフトボール、成年男子バレーボール競技が開催され、国体に続いて行われる全国障害者スポーツ大会えひめ大会では、精神障害者部門のバレーボール競技が行われることとなっており、今後市民への周知やPRに努めるとともに、開催準備を本格化させ、機運醸成を図ってまいりたいと考えております。
次に、温泉掘削事業についてであります。
このことについては、9月議会の閉会挨拶で、県による事前検査において、温泉法に定める温泉成分が確認され、温泉としては一般的な火山性の温泉ではなく、植物等の堆積物由来のモール泉の可能性が高い旨申し上げたところです。
その後、10月22日付で県から温泉成分についての正式な通知があり、湧出量毎分30.6リットルと複数の温泉成分を有することが確認できましたので、温泉掘削については成功したものと判断いたしました。
温泉については、泉質はアルカリ性で、ナトリウムイオン、炭酸水素イオン、メタホウ酸などを基準以上に含有していることが確認されました。
今後につきましては、温泉コンサルタント株式会社が施設を建設し、運営することとなりますが、温泉については近隣の大洲市、西予市、伊方町にはあるものの本市にはなく、市民からも多くの期待が寄せられていることから、市としても必要な支援をしていくこととしており、来年8月のオープンを予定しております。
次に、原子力総合防災訓練についてであります。
去る11月8日、9日の2日間にわたり、四国電力伊方発電所3号機での重大事故を想定した訓練が、国、県、県内20市町など約105機関、約1万4,570人の参加のもとで行われました。福島の事故後、伊方発電所での重大事故を想定した初めての国との合同訓練で、国、県、30キロ圏の市町とのやりとりはテレビ会議を通じて行うなど、具体的な指示や情報伝達方法等についての訓練が実施されたところです。
本市においては、白浜、松蔭、江戸岡、神山、千丈、川之内の各地区に一時移転が指示され、実動訓練上の一時集結所のモデルとなった神山小学校では安定ヨウ素剤の緊急配布訓練及び避難経路上にある野村ダムでは避難退域時検査の訓練が実施されたほか、市立八幡浜総合病院では入院患者を想定した搬送訓練なども行われたところです。
原子力災害時の避難計画については、図上訓練と実動訓練を繰り返し行い、訓練で明らかになった課題に一つ一つ取り組みながら、新たな知見が得られた場合には適宜見直すなど、防災対策に終わりはないという考えのもとで取り組んでいく必要があると思っております。
それでは、今回提案の12月補正予算の主なものについて順次御説明いたします。
まず、安全・安心なまちづくりについてであります。
地域高規格道路大洲・八幡浜自動車道については、災害時の緊急輸送路、原発事故の際の広域避難路の役割を担うとともに、東九州自動車道と連携することで新たな国土軸、九州・四国・京阪神を最短で結ぶ広域交通ネットワークが形成されるという非常に重要な路線であります。そのことからも、引き続き国、県等関係機関に対し建設促進に向け積極的な要望活動を展開してまいりたいと考えております。
八幡浜市第二建設残土処理場(川之内地区)については、夜昼道路(郷・平野間)の事業化に伴う(仮称)新夜昼トンネルの残土と八幡浜東インターチェンジがフルインター化されたことによる残土を受け入れるために建設する必要があり、用地購入費、物件補償費の予算を計上しております。
また、市内全域で開催した市長を囲む会においても多くの要望が寄せられた市道の緊急整備箇所や舗装改良等に対応するため、道路維持費(すぐやる土木費)を増額補正し、要望に可能な限り応えてまいります。
このほか、市道千丈双岩線(田浪地区)道路改良事業、宮内地区公民館建設に伴う防災行政無線移設事業、県営道路事業負担金等についても予算措置を講じております。
次に、行財政改革の推進についてであります。
八幡浜市男女共同参画計画については、現行の計画期間が平成28年度末で終了となるため、今後10年間を見据えた新たな計画を来年度にかけて策定することとしており、計画策定に必要な予算を計上しております。
このほか、人件費については、各会計における年間所要額を見通した調整を行っております。
次に、産業振興の取り組みについてであります。
農産物加工施設については、保内町宮内のJAにしうわ所有地に宮内地区公民館に隣接して建設することとしておりますが、かんきつを初めとする農産物を活用した加工品製造に取り組む農家を支援する施設として、今回、実施設計予算を計上しております。今後、農産物加工業振興検討委員会や施設を実際に使うと想定される団体など、関係者とさらに協議を重ね、詳細について詰めてまいりたいと考えております。
住宅リフォーム補助金については、市民が居住する住宅の修繕、補修等について費用の1割、20万円を限度に市が助成するものですが、好評により当初予算で計上した1,000万円は9月末で全て消化したところです。しかしながら、その後も多くの要望が寄せられていることや、助成の条件として市内業者により施工することとなっていることから、地元企業の育成や市内への経済効果も大きいと認められるので、追加計上することといたしました。
次に、その他の取り組みについてであります。
温泉施設については、温泉掘削業者である温泉コンサルタント株式会社と平成26年11月27日に締結した協定書に基づき温泉施設整備事業費の2分の1、1億円を上限に支援してまいります。また、温泉水を利用するための揚湯設備を設置する予算を計上しております。
ふるさと納税については、今年度に入って寄附件数が大幅に増加しており、6月補正予算で特産品の費用等の予算を追加計上したところですが、6月からクレジットカード決済を開始したことや、特産品の品目を36品目から64品目へふやしたこと、季節のかんきつについて9月から予約を受け付けたことなどにより、9月ごろから件数、寄附金額ともにさらに大幅にふえているため、必要な予算を追加計上するものです。
ふるさと納税を通じて全国各地からいただいた寄附金は本市にとって貴重な収入となっており、感謝にたえません。皆様の八幡浜を思っていただく気持ちを大切にして、魅力あるまちづくりを進めるため、使わせていただきます。
平成29年のえひめ国体開催において、成年男子ソフトボール競技の会場となる王子の森スタジアムについては順調に整備が進んでいるところですが、グラウンド周辺の安全対策を図るため、防球ネットを追加で整備することといたしました。平成32年の東京オリンピック開催を控え、愛媛県への外国人来訪者の増大が見込まれており、本市においても外国人観光客のさらなる誘客を目指し、受け入れ環境の整備を図ってまいります。
具体的には、本市の主要な観光スポットとなっている八幡浜みなっとの案内サインの一部について、日本語、英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語の表記に改修するほか、外国人観光客が快適に観光できるよう、多言語版の観光パンフレットを作成することとしております。
地域おこし協力隊については、現在日土東地区に2名、大島地区に1名来ていただき、実際に住んで、地域住民と一緒に活性化に向けた活動に積極的に従事してもらっているところですが、来年度はさらに人数をふやしたいと考えており、その募集、採用に必要な予算を計上しております。
最後に、招集挨拶でも触れましたが、八幡浜高校陸上部の全国高等学校駅伝競走大会へのアベック出場に伴う助成措置を講じております。一人一人がベストを尽くし、県予選、四国予選での記録を上回る勢いで都大路を力強く駆け抜け、八幡浜の名前が全国に広がるような健闘を期待しております。
以上が12月補正予算案の概要であります。
この結果、一般会計3億3,346万8,000円の追加、特別会計8会計で6,687万2,000円の減額、企業会計、水道、病院事業会計2億5,404万5,000円の減額、合計1,255万1,000円の追加を御提案申し上げるものであります。
これらの財源といたしましては、国県支出金、地方交付税、市債等、それぞれの事業施策に対応する額を計上いたしております。
以上、御説明申し上げました補正予算案等につきまして慎重審議を賜りまして、御賛同いただきますようお願い申し上げます。
○議長(上田浩志君) これより順次説明を求めます。
学校教育課長。
○学校教育課長(藤原賢一君) 議案書1ページ、報告第27号 専決処分の報告について御説明いたします。
3ページをお願いいたします。
専決第18号 市立江戸岡小学校横駐車場内において発生した車両破損事故に係る相手方との和解及び損害賠償の額の決定について、地方自治法第180条第1項の規定により平成27年9月18日に専決処分をいたしましたので、同条第2項の規定によりこれを報告するものでございます。
今回の専決処分は、平成27年7月29日午前8時ごろ、八幡浜市江戸岡1丁目7番1号、市立江戸岡小学校横駐車場内において、同校敷地境界に設置したコンクリートブロック塀の一部が剥落し、駐車中の車両に損害を与えたため、国家賠償法第2条第1項の規定に基づきその損害を賠償するもので、物件損害の相手方車両修理費3万9,755円全額を市の負担として示談書の締結を行い、損害賠償額を決定したものでございます。
以上でございます。
○議長(上田浩志君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(河野謙二君) 議案書5ページをお願いいたします。
報告第28号 専決処分の報告について御説明をいたします。
7ページをお願いいただきます。
専決第19号 愛宕山トンネル内において発生した追突事故に係る相手方との和解及び損害賠償の額の決定について、地方自治法第180条第1項の規定により平成27年10月23日に専決処分しましたので、同条第2項の規定によりこれを報告するものでございます。
今回の専決処分は、平成27年5月16日午前9時45分ごろ、愛宕山トンネル内において市所有の車両を運転中に、前方不注意により、前方停止中の車両後部に追突し、相手方を負傷させ、また車両を破損し、損害を与えたため、国家賠償法第1条第1項の規定に基づきその損害を賠償するもので、今回は物件損害の相手方車両修理費38万480円を全額市の負担として示談書の締結を行い、損害賠償額を決定したものでございます。
この損害賠償は公益社団法人全国市有物件損害共済会で全額補填をされます。
なお、当該事故につきましては、玉突きにより2台の車両に対し、乗員はそれぞれお一人でございましたが、相手方を負傷させ、また車両を破損し損害を与えてしまいました。1台目につきましては、物件、人身損害ともに和解が成立し、損害賠償額も確定し、8月の市議会臨時会及び9月定例会において報告をいたしております。
また、今回の人身損害部分の相手方治療費等につきましても、和解が成立、損害賠償額も確定し、11月26日に専決処分をしておりますので、後ほど報告第29号として報告をいたします。
以上でございます。
○議長(上田浩志君) 総務企画部長。
○総務企画部長(中榮忠敏君) 議案書9ページをお開き願います。
議案第75号 第2次八幡浜市総合計画基本構想及び基本計画の策定について御説明いたします。
現行の八幡浜市総合計画の計画期間が今年度で終了することに伴い、総合的かつ計画的な行政運営を図るため、別冊のとおり、第2次八幡浜市総合計画基本構想及び基本計画を策定することについて、八幡浜市議会基本条例第9条の規定により議会の議決を求めるものでございます。
それでは、第2次八幡浜市総合計画の概要について説明をいたします。
別冊で配付の計画書の5ページをお開き願います。
まず、計画策定の目的でございますが、社会情勢や市民ニーズの現状、将来予測を踏まえ、現状抱えている課題を再整理し、新時代に向けた八幡浜市のまちづくりの基本的指針を定めるもので、計画は基本構想、基本計画、実施計画から成り、まず基本構想は、平成28年度から37年度までの10年間の市の姿を長期展望し、その実現に向けた基本的な考え方を示し、行政運営の根幹となるものであります。基本計画は、基本構想で示す施策の枠組みと目標年度に基づき取り組むべき主要な施策を各分野にわたって定め、実施計画は、基本計画に基づく具体的な施策を示すものでございます。
23ページをお願いいたします。
基本構想でございますが、めざすべきまちの将来像を「過去に学び 現在(いま)を見つめ 共に創ろう 輝く未来」とし、次のページのとおり、めざすべき方向性を健康・福祉から財政運営まで7つの施策に分けて、それぞれの施策における主要課題、合計30項目を掲げており、25ページから31ページの間で7つの施策ごとに基本的な取り組みの考え方をまとめております。
次、33ページをお願いいたします。
基本計画についてでございますが、基本構想で示す7つの施策の主要課題ごとに現状及び予想される10年後の状況、その対応方針や具体的な対応策、35ページになりますが、成果指標と目標、関係する計画、行政改革や市民参加に関する取組という形でまとめておりまして、今後積極的な施策の展開を図っていこうというものでございます。
次、議案書のほうに戻っていただきまして、議案書の11ページをお開き願います。
議案第76号 指定管理者の指定について御説明いたします。
現在指定管理を行っているみなと交流館等の指定期間が平成28年3月31日で満了するため、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、指定管理者を指定することについて議会の議決を求めるものであります。
指定管理者に管理を行わせる施設は、みなと交流館、公衆用トイレ、沖新田緑地公園及びその他の施設、具体的には倉庫棟、駐車場、駐輪場、遊歩道等でございます。
指定管理者となる団体は、八幡浜市字海老崎216番地4、特定非営利活動法人港まちづくり八幡浜、理事長谷本訓男であります。
指定の期間は、平成28年4月1日から平成33年3月31日までの5年間でございます。
次、議案書の13ページをお願いいたします。
議案第77号 八幡浜市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について説明をいたします。
被用者年金制度の一元化を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律、いわゆる年金一元化法の施行に伴い、地方公務員災害補償法施行令の一部改正が9月30日に公布されたことにより、八幡浜市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正するものでございます。
条例附則第5条において、議会の議員その他非常勤の職員の公務災害による傷病補償年金、障害補償年金、遺族補償年金の年金たる補償及び休業補償について、同一の事由により厚生年金保険法等の他の法令による障害年金、遺族年金等の社会保障給付が支給される場合は、減額調整が行われるため、併給規定について所要の改正を行うものでございます。
具体的には、共済年金が厚生年金に統合されることに伴い、共済年金が厚生年金として併給調整の対象となり、また厚生年金に統合されない公務員共済制度創設以前に在職期間を有する者に係る障害共済年金及び遺族共済年金についても併給調整規定に加えるものでございます。
なお、補償に応じて乗じる調整率については従来と変更はございません。
附則において、この条例は公布の日から施行し、平成27年10月1日から適用すること。経過措置として、この条例の適用日前の期間に係る年金たる障害補償及び休業補償については従前の例によることなどを規定をしております。
次、議案書19ページをお願いいたします。
議案第78号 八幡浜市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の制定について説明をいたします。
先ほどの議案第77号と同じく、年金一元化法の施行に伴い非常勤消防団員等に係る損害補償の基準を定める政令の一部改正が9月30日に公布されたことにより、八幡浜市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正するものでございます。
条例附則第7条において、消防団員等の公務災害による傷病補償年金、障害補償年金、遺族補償年金の年金たる損害補償及び休業補償について、同一の事由により厚生年金保険法等の他の法令による障害年金及び遺族年金等の社会保障給付の支給を受ける場合は、減額調整が行われるため、併給規定について所要の改正を行うものです。
具体的には、共済年金が厚生年金に統合されることに伴い共済年金が厚生年金として併給調整の対象となり、また厚生年金に統合されない公務員共済制度創設以前に在職期間を有する者に係る障害共済年金及び遺族共済年金についても併給調整規定に加えるものでございます。
なお、補償に応じて乗じる調整率については、従来と変更ありませんが、高度の危険が予測される状況下で公務上の災害を受けた場合の年金支給については、特殊公務災害加算が上乗せされるよう従来の調整率とは異なる加算額を考慮した調整率を新たに設けております。
附則において、この条例は公布の日から施行し、平成27年10月1日から適用すること。経過措置として、この条例の適用日前の期間に係る年金たる損害補償及び休業補償については従前の例によることなどを規定をしております。
次、議案書29ページをお開き願います。
議案第79号 八幡浜市市税条例等の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。
今回の改正でございますが、本年6月市議会定例会において、専決第5号 八幡浜市市税条例等の一部を改正する条例の制定について報告し、御承認をいただいたところでございますが、地方税法施行規則等の一部を改正する省令が9月30日に公布されたことに伴い所要の改正を行うものでございます。
改正内容でございますが、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律、いわゆるマイナンバー法のことでございますが、この法律において、地方税当局へ提出する申告書等の様式に当該申告書等の提出者等の個人番号、または法人番号を記載する欄等が追加されることに伴い関係条項の整備を行うものでございます。
具体的な文言等の整備につきましては、別紙で配付をしております参考資料として新旧対照表をつけておりますので、そちらを御参照いただければと思います。
附則において、この条例は公布の日から施行することとしております。
次に、議案書31ページをお願いいたします。
議案第80号 八幡浜市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。
改正内容は、先ほどの議案第79号の改正同様、マイナンバー法において特別の事情に関する届け出に係る届け書の記載事項に個人番号が追加されるため、所要の改正を行うものでございます。
附則において、この条例は平成28年1月1日から施行することとしております。
以上でございます。
○議長(上田浩志君) 産業建設部長。
○産業建設部長(中岡 勲君) それでは、議案書33ページをお願いいたします。
議案第81号 農業委員会等に関する法律の一部改正に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について御説明いたします。
今回の条例制定は、本年9月4日に農業協同組合法等の一部を改正する等の法律が公布され、平成28年4月1日から施行することとなり、この改正法の中に農業委員会等に関する法律の一部改正が含まれていることから、関係条例を一括して所要の改正等を行うものでございます。
具体的な改正内容につきましては、第1条で八幡浜市選挙人等の出頭等に要した実費弁償支給条例の一部を改正するもので、法改正により条文が繰り下げられたことから、条項の整理を行っております。
第2条では、八幡浜市農業委員会の委員の定数及び選挙区等に関する条例の一部を改正するもので、農業委員の選出方法が現在の公選制から議会の同意を伴う市長の選任制に改正されることから、まず題名を八幡浜市農業委員会の委員の定数等に関する条例と改め、農業委員選挙に関する規定を整理しております。
次に、農業委員の上限定数が当市の農業規模では19人と政令で定められたことから、当市の農業委員の定数を19人と改め、委員選任の手続を規則で定めることができるよう委任規定を定めるものでございます。
第3条では、今回の法改正で議会推薦、団体推薦による選出制度が廃止されことから、八幡浜市農業委員会の選任による委員の団体推薦に関する条例を廃止するものでございます。
なお、この条例は、附則の第1項において、平成28年4月1日から施行し、第2項において、第2条で規定している農業委員会の委員の定数等については農業協同組合法等の一部を改正する等の法律附則第29条第2項により、現に在任する委員はその任期満了日までの間、従前の例により在任することとなるため、委員が在任する間は改正後の新たな定数を適用しないよう経過措置を規定するものでございます。
次に、議案書35ページをお願いいたします。
議案第82号 八幡浜市農業委員会の農地利用最適化推進委員の定数等に関する条例の制定について御説明いたします。
今回の条例制定は、農業委員会等に関する法律の一部が改正され、平成28年4月1日から施行することに伴い、改正後の法律第18条第2項の規定に基づき新設される八幡浜市農業委員会が委嘱する農地利用最適化推進委員の定数等について定める必要があるため、提案するものでございます。
具体的な内容につきましては、第1条で趣旨規定を、第2条では推進委員の定数を17人と定めるものであります。この定数につきましては、本年11月4日に開催した八幡浜市農業委員会総会において議決し、農業委員会としての意思決定がなされているものでございます。
第3条では、委員選任の手続を規則で定めることができるよう委任規定を定めるものでございます。
なお、この条例は、附則の第1項において、平成28年4月1日から施行し、第2項において、農業協同組合法等の一部を改正する等の法律附則第29条第2項により、在任する農業委員会の委員がその任期満了までの間、従前の例により在任することとなるため、委員が在任するまでの間は農地利用最適化推進委員を委嘱しない旨を規定しています。
第3項においては、八幡浜市報酬及び費用弁償等支給条例の一部を改正し、農業利用最適化推進委員の月額報酬を1万1,500円と定めるものでございます。
以上であります。
○議長(上田浩志君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(河野謙二君) 議案書37ページをお願いいたします。
議案第83号 八幡浜市立勤労青少年ホーム条例を廃止する条例の制定について御説明をいたします。
本条例は、平成28年4月1日から勤労青少年ホームを廃止するために制定するものでございます。
勤労青少年ホームは、勤労青少年福祉法の規定に基づき昭和52年度に設置されました。25歳未満の勤労青少年の健全な育成と福祉の増進に寄与することを目的に、開設当初は利用者協議会を中心に活発な活動を展開し、利用もございましたが、40年近くが経過し、人口減少、少子・高齢化、IT化などの社会情勢の変化に伴い、現在は4つの生涯学習講座を開設するのみで、相談や指導業務は行っておりません。その講座も昨年度の利用者は56人、そのうち25歳未満はお一人のみ、30歳未満で見てもわずかに6人しか利用していないという状況でございますので、平成28年4月1日から勤労青少年ホームを廃止するものでございます。
なお、施設及び生涯学習講座につきましては、そのまま中央公民館に引き継ぎ、充実活動してまいります。
続きまして、議案書39ページをお願いいたします。
議案第84号 八幡浜市立公民館条例の一部を改正する条例の制定について御説明をいたします。
本条例は、先ほどの議案第83号で勤労青少年ホーム条例を廃止することに伴い、施設を中央公民館に引き継ぐために制定するものでございます。
具体的には、中央公民館の使用料を定めております別表第2に、これまで勤労青少年ホームの施設であった音楽室、図書室、研修室、講習室及び体育室を追加し、その使用料を規定いたします。
なお、使用料は定めますが、公民館条例第10条におきまして、公民館施設の使用料は無料とする、ただし公民館施設を社会教育を目的としないものに利用する場合については別表第2に掲げる使用料を徴収すると規定してございますので、今回引き継ぐ事業に係る使用料につきましては、これまでどおりの使用であれば無料扱いということになります。
以上でございます。
○議長(上田浩志君) 財政課長。
○財政課長(藤堂耕治君) 議案書の41ページから268ページ、平成27年度八幡浜市一般会計及び各特別会計補正予算案、議案第85号から議案第93号までを一括してお手元に別冊で配付しております平成27年度12月補正予算資料で御説明をいたします。
資料の1ページをお願いいたします。
今回の補正は、一般会計では、一番上の行の真ん中あたり、今回補正額の欄にありますように3億3,346万8,000円を追加し、その右でございますが、予算総額を211億7,801万4,000円とするもので、前年度同期に比べ2.4%の減でございます。
次に、特別会計は、国民健康保険事業特別会計を初め8会計の補正で、真ん中あたりの行となりますが、特別会計合計欄にありますように合わせて6,687万2,000円を減額するものでございます。
一般会計、特別会計を合わせますと今回補正額は、その下にありますように2億6,659万6,000円を追加し、累計では、その右の合計欄のとおり349億2,451万4,000円となり、前年度同期と比べ0.1%の増でございます。
次に、企業会計は、まず水道事業会計で1,797万7,000円、病院事業会計で2億3,606万8,000円をそれぞれ減額するもので、両会計を合わせますと2億5,404万5,000円を減額するものでございます。
なお、企業会計を含めた全ての会計を合わせた補正額は、1,255万1,000円を追加し、予算総額は416億3,538万9,000円、前年度同期に比べ10.1%の減となるものでございます。
2ページをお願いいたします。
それでは、一般会計の概要について御説明いたします。
まず、安全・安心なまちづくりでは、八幡浜市第二建設残土処理場築造事業は、川之内地区に新たな残土処理場を建設するために必要な用地購入費、物件補償費で4,606万円、市道改良事業(千丈双岩線)は、田浪地区の基幹農道から田浪集会所までの未整備区間の道路改良を実施するために必要な用地購入費等で544万2,000円、市道維持補修工事(すぐやる土木費)は、市道の緊急整備箇所や舗装改良等に対応するもので、地元からの要望が強いため、追加補正するもので830万円、宮内地区防災行政無線移設事業は、宮内地区公民館建設に伴いJAにしうわ宮内連絡所に設置している防災行政無線を移設するもので205万2,000円などでございます。
行財政改革の推進では、八幡浜市男女共同参画計画策定業務は、平成28年度から10年間の新しい計画を来年度にかけて2カ年で策定いたしますが、計画策定に必要な基礎調査部分を外部委託するもので97万2,000円、人件費年間所要額調整は、人事異動等に伴う年間所要額を見通した調整で2,393万5,000円の減額となっておりますが、人事院勧告に伴う給与改定分、引き上げ分については国の給与法改正がおくれている関係で計上しておりません。
産業振興の取り組みでは、農産物加工施設整備事業は、かんきつを初めとする農産物を活用した加工品製造に取り組む農家を支援する施設として宮内地区公民館に隣接して建設することとしており、その実施設計予算を計上するもので447万7,000円、南予地域事業継承先紹介支援に係る官民連携事業は、南予9市町が連携し、地域内の事業継承困難による廃業等の調査を行い、経営者候補の募集、マッチング等を行う事業で279万3,000円、住宅リフォーム補助金は、住宅の修繕、補修等を市内業者利用により施工する場合に費用の1割、20万円を限度に助成するものですが、市民から要望が強いため、追加補正するもので300万円でございます。
その他の取り組みでは、温浴施設整備補助金は、温泉施設整備事業者に対し施設整備費の2分の1、1億円を上限に支援を行うもので、温泉揚湯設備設置工事は、温泉水を利用するための揚湯施設を設置する工事費等で1,188万7,000円、ふるさと納税事業は、9月以降、寄附件数、金額が大幅に伸びているため、謝礼としての特産品など必要な予算を追加計上するもので8,728万4,000円、王子の森スタジアム整備事業は、8月に竣工したグラウンド周辺の安全対策のために防球ネットを追加で整備するもので2,980万8,000円、八幡浜みなっと案内サイン多言語化事業及び、その次の多言語版観光パンフレット作成事業は、外国人観光客の増加と環境整備を図るため、みなっとの案内サインの一部を現在の2カ国語表記、日本語、英語から、中国語(簡体字、繁体字)及び韓国語を追加し、合わせて5カ国語表記に改修するほか、外国語版の観光パンフレットを作成するもので、それぞれ187万9,000円、150万円などでございます。
3ページをお願いいたします。
次に、特別会計補正予算について御説明いたします。
まず、国民健康保険事業457万円の減額は、総務費の人件費を減額するもので、歳入は国県支出金及び療養給付費等交付金を減額し、一般会計繰入金を増額しております。
後期高齢者医療533万7,000円の減額は、総務費の人件費を減額するもので、歳入は前年度繰越金を計上し、保険料を減額し、一般会計繰入金で調整しております。
次に、介護保険468万9,000円の減額について御説明いたします。
平成27年度介護保険制度改正により創設された新しい介護予防・日常生活支援総合事業を平成28年2月1日より開始することに伴い、保険給付費の介護予防サービス給付費を減額して地域支援事業費の介護予防・生活支援サービス事業費を追加して移行するほか、介護サービス事業特別会計からケアプラン作成に係る経費を移行し、新介護予防ケアマネジメント事業費を追加、審査支払手数料を追加、人件費を減額するなどの調整を行っております。歳入は国県支出金、支払基金交付金、繰入金を減額しております。
4ページをお願いいたします。
介護サービス事業177万4,000円の減額は、人件費の増、介護予防サービス事業費の減で、歳入は一般会計繰入金を減額しております。
なお、介護予防サービス事業費の減額は、先ほど説明いたしましたとおり、総合事業の開始に伴いケアプラン作成に係る経費について介護保険特別会計へ移行するものでございます。
簡易水道事業47万5,000円の追加は、総務費の人件費の減額、簡易水道建設費の人件費の増額で、歳入は市債、一般会計繰入金を増額し、国庫支出金を減額しております。
公共下水道事業5,001万9,000円の減額は、総務費の人件費の減額と国の補助金の内示減に伴い、未普及解消下水道事業費を減額し、単独事業費を増額するもので、歳入は国庫支出金、市債、一般会計繰入金をそれぞれ減額し、使用料及び手数料を増額しております。
戸別合併処理浄化槽整備事業95万8,000円の減額は、総務費の人件費の減額によるもので、歳入は一般会計繰入金を減額しております。
港湾整備事業は、歳出予算の組み替えを行うもので、港湾管理費の八幡浜港管理費(公課費)を増額し、一般会計繰出金を減額するものでございます。
5ページをお願いいたします。
一般会計における債務負担行為の追加でございます。
まず、八幡浜市男女共同参画計画策定業務委託料については、平成27年度と28年度の2カ年で計画策定業務を委託するため、97万2,000円を限度に債務負担を行うものでございます。
次の2015農家経営安定化資金利子補給金については、平成28年度から34年度まで249万7,000円を限度に債務負担を行うものでございます。
なお、6ページ以降に投資的事業実施計画、一般会計歳入歳出の状況を添付いたしておりますので、御参照のほどお願いをいたします。
以上でございます。
○議長(上田浩志君) 産業建設部長。
○産業建設部長(中岡 勲君) それでは、議案書269ページをお願いいたします。
議案第94号 平成27年度八幡浜市水道事業会計補正予算(第1号)について御説明いたします。
まず、第2条の業務の予定量でございますが、主な建設改良事業費のうち配水設備改良事業費等を1,080万円減額し8,498万円とするものでございます。
次に、第3条収益的収入及び支出は、収入において、第1款水道事業収益を3,527万6,000円減額し、合計8億699万7,000円とし、支出として、第1款水道事業費用を717万7,000円減額し、合計8億2,915万2,000円とするものでございます。
次に、第4条資本的収入及び支出は、収入として、第1款資本的収入を907万8,000円減額し、合計4,070万3,000円に、支出として、第1款資本的支出を1,080万円減額し2億3,397万3,000円とするものでございます。
次に、第5条の企業債は、次のページの別表1に記載のとおり、限度額を450万円減額し1,290万円とするものでございます。
次に、第6条議会の議決を経なければ流用することができない経費は、職員給与費を824万8,000円減額し1億887万4,000円とするものです。
それでは、補正予算明細書により御説明をいたします。
280ページをお願いいたします。
収益的収入及び支出の収入でございますが、第1款水道事業収益を3,527万6,000円減額するものです。内容は、1項営業費、1目給水収益、1節水道料金を3,527万6,000円減額するものでございます。これは、本年10月から水道料金を改定いたしましたが、2カ月検針に変更したことで1カ月分の料金収入が翌年度にずれ込んだため、減額補正をするものでございます。
続きまして、支出です。
第1款水道事業費用を717万7,000円減額するもので、内訳は1項営業費用、1目原水及び浄水費、6節法定福利費の15万6,000円の減額及び37節その他引当金繰入額3万4,000円の減額でございます。この減額は、年金一元化に伴い人件費に係る費用を補正するものでございます。
次に、2目配水及び給水費の1節給料から37節その他引当金繰入額、4目総係費の1節給料から37節その他引当金繰入額につきましては、給与改定、人事異動、年金一元化に伴う人件費に係る費用をそれぞれ補正するものでございます。
次のページ、資本的収入及び支出の収入でございます。第1款資本的収入を907万8,000円減額するもので、内訳は1項企業債、1目企業債、1節企業債450万円、2項補助金、1目国庫補助金、1節国庫補助金297万8,000円、7項出資金、1目負担区分に基づく出資金、1節一般会計出資金160万円をそれぞれ減額するもので、これは上水道老朽管更新事業についての交付金が要望額より減額されたため、関連収入について補正するものでございます。
続きまして、支出ですが、第1款資本的支出を1,080万円減額するもので、内容は1項建設改良費、2目配水設備改良費、58節請負工事費1,080万円の減額で、上水道老朽管更新事業について、交付金が要望額より減額されたため、対象工事である郷地区配水管耐震化更新工事について補正するものでございます。
なお、273ページ以降に補正予算実施計画、予定キャッシュ・フロー計算書、給与費明細書、予定貸借対照表を添付しておりますので、御参照ください。
以上でございます。
○議長(上田浩志君) 市立病院事務局長。
○市立病院事務局長(菊池司郎君) 議案書283ページをお願いいたします。
議案第95号 平成27年度市立八幡浜総合病院事業会計補正予算(第1号)について御説明いたします。
今回の補正予算は、平成27年度の上半期の業務実績及び下半期の業務予定、決算見込みによる補正措置でございます。
まず、第2条業務の予定量につきましては、(2)の年間患者数のうち入院患者数を7,320人減員し年間5万6,730人といたします。(3)の1日平均患者数は年間患者数の減に伴い入院患者数を20人減員し155人といたします。
次に、第3条収益的収入及び支出につきましては、まず収入で、第1款の病院事業収益を2億232万9,000円減額し、総額43億9,861万円といたします。内訳として、第1項医業収益を1億9,398万円減額し36億8,667万円といたします。入院患者数の減によるものでございます。
次の第2項医業外収益は834万9,000円減額し6億6,820万9,000円といたします。
次に、支出でございますが、第1款の病院事業費用を2億1,101万7,000円減額し、総額を47億7,871万9,000円といたします。内訳として、第1項医業費用を2億366万4,000円減額し42億3,133万4,000円、第2項医業外費用を735万3,000円減額し9,156万7,000円といたします。
補正の主なものにつきましては、288ページをお願いいたします。
1項医業費用のうち1目の給与費につきましては7,397万9,000円の減額でございます。正職員の減少により給料、手当が減少しますので減額しております。
次に、2目の材料費が7,395万7,000円の減額でございますが、主に先ほど申しました入院患者の減に伴う医療診療に係る費用の減額でございます。
4目の減価償却費5,572万8,000円の減額は、26年度事業費の確定に伴う補正等でございます。
2項医業外費用は金額の確定によるもの、決算見込みに伴う補正であります。
また、283ページに戻っていただいて、これらの補正の結果、収益的収支につきましては、病院事業収益43億9,861万円から病院事業費用47億7,871万9,000円を差し引いた3億8,010万9,000円の赤字予算ということになります。
ただし、病院改築に伴う特別利益、特別損失が4億1,208万7,000円ございますので、これを差し引きますと経常収支は3,197万8,000円の黒字予算でございます。
続きまして、284ページをお願いいたします。
第4条資本的収入及び支出につきましては、予算第4条の本文括弧書きを「(資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額5,005万1,000円は、当年度分消費税資本的収支調整額639万9,000円及び過年度分損益勘定留保資金4,365万2,000円で補てんするものとする。)」に改め、支出の第1款資本的支出を2,505万1,000円減額し、総額を8億6,903万1,000円といたします。その内訳は、第1項病院整備事業費81万5,000円の減は、リース債務支払い額の確定に伴うもので、第2項企業債償還金2,623万6,000円の減は、前年度企業債借入額確定に伴う償還金の減額であります。第4項投資200万円の増は、利用者の増により看護師等修学資金貸付金を増額するものであります。
次に、第5条は議会の議決を経なければ流用することができない経費で、予算第8条に定めた職員給与費を7,397万9,000円減額し23億1,554万3,000円に改めるものであります。
第6条は、建設改良費に充てるため、予算第9条に定めた一般会計からの繰入金を5,544万8,000円増額するものであります。
第7条は、予算第10条たな卸資産購入限度額を8億9,195万5,000円に改めるものでございます。
なお、287ページ以降に予算実施計画、予定キャッシュ・フロー計算書、給与費明細書、予定貸借対照表及び予算明細書を添付しておりますので、御参照願います。
以上でございます。
○議長(上田浩志君) ただいま議題となっております23件についての本日の審議はこの程度にとどめます。
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○議長(上田浩志君) 日程第7 報告第29号 専決処分の報告について(愛宕山トンネル内において発生した追突事故に係る相手方との和解及び損害賠償の額の決定について)を議題といたします。
提出者の説明を求めます。
生涯学習課長。
○生涯学習課長(河野謙二君) 本日お手元に配付しております議案書をお願いいたします。
報告第29号 専決処分の報告について御説明をいたします。
2枚目をお願いいたします。
専決第20号 愛宕山トンネル内において発生した追突事故に係る相手方との和解及び損害賠償の額の決定について、地方自治法第180条第1項の規定により平成27年11月26日に専決処分しましたので、同条第2項の規定によりこれを報告するものでございます。
本専決処分は、先ほどの報告第28号と同じ相手方の人身損害部分の治療費等について、91万7,237円を全額市の負担として示談書の締結を行い、損害賠償額を決定したものでございます。
この損害賠償は公益社団法人全国市有物件損害共済会で全額補填をされます。
なお、本専決処分により、5月16日の追突事故につきましては、全て和解が成立し、損害賠償額も確定をいたしました。
以上でございます。
○議長(上田浩志君) ただいま議題となっております報告第29号についての本日の審議はこの程度にとどめます。
お諮りいたします。
議事の都合により、明2日から6日までの5日間は休会したいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(上田浩志君) 御異議なしと認めます。よって、明2日から6日までの5日間は休会することに決しました。
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○議長(上田浩志君) これにて本日の会議を閉じます。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
明2日から6日までの5日間は休会であります。7日は午前10時から会議を開き、一般質問を行います。
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○議長(上田浩志君) 本日はこれにて散会いたします。
午後 零時26分 散会