一般質問(一問一答方式)  H28.3 佐々木加代子 議員

公開日 2016年05月18日

 

質 問 事 項
ふるさと納税について
斎場で小規模な葬祭を行うことについてジナル婚姻届について

 

 


 

〔佐々木加代子君登壇〕

 

 


○佐々木加代子君  それでは、大綱2点について質問をさせていただきます。理事者の方の誠意ある御答弁をお願いいたします。
 大綱1、ふるさと納税についてお尋ねをいたします。
 平成20年度より始まった八幡浜市のふるさと納税、初年度の寄附件数及び寄附金額は14件の142万5,000円でしたが、8年目となる本年度、平成27年度の現在までの寄附件数及び寄附額を初めにお聞きしたいと思います。
○議長(上田浩志君)  政策推進課長。
○政策推進課長(新田幸一君)  お答えいたします。
 平成20年度から平成28年1月までの累計ですけれども、寄附件数は2万6,688件、寄附金額は3億5,041万4,464円となっております。うち平成27年度、1月末までですけれども、その分が、寄附件数2万5,394件、全体の95.1%になります。寄附金額は3億891万9,909円、全体の88.1%となっております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  それでは次に、本年度急激な増額となった要因を教えていただきたいと思います。
○議長(上田浩志君)  政策推進課長。
○政策推進課長(新田幸一君)  お答えします。
 最も大きな要因といたしましては、昨年6月から民間ポータルサイトふるさとチョイスに八幡浜市の情報を掲載をしまして、またクレジット決済を開始して、寄附者の利便性を向上させたことが考えられます。クレジットの申込件数ですけれども、おおよそ8割程度がクレジットの申し込みというような状況です。
 さらに、昨年6月までは暦年で特産品贈呈を年1回としていたものを、7月から年何回でも寄附に応じて特産品を贈呈する方法に変えたこと、また特産品を29品目から85品目にふやしたことや、国の制度改正によりまして、平成27年4月1日から、住民税所得割額のおよそ1割程度だった控除額が2割程度、2倍に拡大をされまして、また確定申告が不要な給与所得者等に限り、確定申告が不要となるワンストップ特例制度が導入されたことなどが増加要因と考えております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  全国的に見てみますと、寄附額が10億円超えの市町も出てきております。特産品合戦などと酷評を呈す新聞記事も時折目にいたしますが、市町にとっては貴重な財政源であることは間違いないことでありますし、またその取り組み方が重要になってくると思います。
 本年1月、公明党の愛媛県女性局のメンバーでふるさと納税の取り組みについて高知県奈半利町に視察に行かせていただきました。私も楽しみにしておりましたが、臨時議会招集日と重なり、残念ながら行くことはできませんでしたが、後日、資料とともに視察の模様を伺いましたので、ここで奈半利町の取り組みを紹介いたしたいと思います。
 平成20年度の税制改正によりスタートしたふるさと納税ですが、奈半利町においても初年度は寄附件数14件の寄附金額36万5,000円でありました。その後は、25年度に5,385万4,500円、26年度においては、急激に伸びて件数が前年の5倍の1万5,557件、金額では4.2倍の2億2,810万7,671円となっております。そして、八幡浜市も大きく増額をいたしました27年度、本年度ですが、本年28年1月24日現在において、件数が5万9,942件、金額が13億1,246万3,051円と、全国で6位の成果を上げられております。件数、金額ともにすばらしいですし、八幡浜市がこの金額の寄附をいただけたらなと思うとため息が出そうになりますが、やはりこのような成果が出ている陰には、寄附をされた累計8万人の方とのつながりや取り組みの工夫があるように感じました。
 八幡浜市においても、寄附者の方々への働きかけ、つながりに工夫されて取り組んでおられると思いますが、具体的にはどのようなことをしているのかをお聞かせください。
○議長(上田浩志君)  政策推進課長。
○政策推進課長(新田幸一君)  お答えいたします。
 寄附者全員に対してお礼状の送付はもとより、八幡浜市のことをもっと知ってもらい、リピーターになってもらうため、希望者には市広報紙を毎月送付しております。
 また、寄附申し出の際に、教育、福祉、医療、市政一般といったような寄附用途を選択をしていただいておりますが、出納閉鎖後において、寄附者全員に寄附件数、金額及び具体的な充当事業を記載をし報告をしております。その際、あわせて継続寄附のお願いもしているところでございます。
 さらに、5万円以上の高額寄附者に対しましては、通常の特産品のほかに希望者に対しみなと花火大会の観覧席チケットの贈呈、10万円以上の寄附者には、オリジナルちゃんぽん丼の贈呈を行って、つながりを大切にしております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  奈半利町では、取り組みの目的として、お礼の品である特産品を県内外へ売り出し、1次産業である農水産業の所得を向上させ、町の活性化へとつなげるという、そういう目的、また新たな特産品開発を同時に行うことで新たな雇用の場の創出と活力ある地域の形成を実現すると掲げられております。地域で生産されるお米や農産物、新鮮な魚介類や肉類などの特産品をお礼とすることで、27年度寄附総額の約半額に当たる6億円が町民の収入増につながり、地域に活力があふれてきていると伺いました。
 先ほども申しましたように、寄附をされた方たちへのつながりについてですが、寄附への御礼、それは当たり前ですが、年賀状や暑中見舞い、町主催の催し物などへの御招待、この程度ならほとんどの市町がやられていることだろうと思うのですが、ただ受け身で待つということではなくて、寄附者との交流イベントの開催や首都圏での対面寄附や特産品販売、イベントなどの開催、年間通じて寄附者の方々への情報発信を行っていると伺いました。皆もこの部分にいたく感動したとのことであります。
 八幡浜市では、積極的にPRなどの広報活動を首都圏に働きかけるというようなことなどはされておられるのでしょうか。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  今年度の実績でございますが、実績では関東地区における寄附件数の割合が53.3%を占めております。東京都27.1%、神奈川県11%、埼玉県5.9%等々でありますが、首都圏のPRは大変重要だと思っております。
 現在、八幡浜高校と川之石高等学校の関東同窓会、これには私も毎年できる限り参加をさせていただきまして、その場でふるさと納税のPRを行っておりますし、そのOBの方々が積極的に関東方面でふるさと納税のPRをしていただいているのも事実であります。
 また、首都圏在住者で複数年寄附をしていただいている方に、毎年2月に東京の旬彩館で開催しておりますまるごとやわたはまフェア、このフェアへの案内状を送付することで、さらにきずなを深めておりますし、ことしも2月に開催されたわけなんですが、その案内によってことしの甘平、せとかを買いに来られた方も多数おられまして、全て完売したところでもあります。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  八幡浜市は八幡浜市なりの働きかけをされていると伺いまして、非常に安心をいたしました。
 次に、寄附者の方に対する特産品について伺います。
 寄附者に対する特産品の発送は、申し込み1回につき1回の発送であるというふうに思うのですが、それでよろしいでしょうか。
○議長(上田浩志君)  政策推進課長。
○政策推進課長(新田幸一君)  お答えいたします。
 先ほどもお答えしましたが、昨年7月から、年間複数回の申し込みに対して何回でも特産品の贈呈ができるようにしておりまして、お気に入りの特産品があれば申し込みができます。
 また、2万円以上の寄附者に対しては、特産品の種類を限定して一度に2品目を選ぶこともできます。
 なお、八幡浜ちゃんぽんにつきましては、8食入りのため、要望があれば4食ずつ2回に分けて発送をするなどの配慮にも努めているところです。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  今ほどちゃんぽんについては要望によって2回の発送が可能であるということ、また基本的には何回かに分けての特産品が届くといったような選択肢はないということでよろしいでしょうか。
○議長(上田浩志君)  政策推進課長。
○政策推進課長(新田幸一君)  お答えいたします。
 年間のうちに何回でも寄附をしていただければお贈りをするというようなことの取り組みはしておりますけれども、1回の申し込みがあったとき、その分を何回にでも分けて特産品をお贈りしますというようなものについてはちゃんぽんだけ取り扱いをしておるというような状況です。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  わかりました。
 奈半利町の特産品カタログを見ていただければわかりますが、これが奈半利町の特産品カタログで、非常に鮮明に、何となく私も寄附してみようかなという気持ちになったような、そういうカタログなんですが、八幡浜市の場合は今現在、特産品リストといいまして、紙のこういう印刷、皆様も多分ごらんになられたことあると思うんですが、例えばこのパンフレットの中に、なはり海の幸福袋セットとか、農水産加工品等が入ったお楽しみBOX、ほかには春BOXaセット、福BOXaセットなど、届いてからのお楽しみというお得なセットが届くという、そういう選択肢もあります。
 また、寄附金3万円以上をされた方には、年4回発送の海の幸福袋セット、5万円以上の方にはお楽しみコースとして年間12回発送で毎月特産品が手元に届くといった、まさにお楽しみがいっぱいであります。担当者の方は大変な作業になると思われますが、寄附者の方がどうしたら喜んでくださるのかを知恵を絞って考えて取り組まれておられることを実感したとのことでありました。
 当市においても、奈半利町のような特産品の発送方法、寄附者の方々がわくわくするような仕掛けといいますか、寄附をするなら八幡浜と思ってもらえるような取り組みを今後は考えていかれたらどうかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  奈半利町のすばらしいとこを紹介していただきました。八幡浜市としても、パンフレットまではできておりません。今、より多くの商品、品物を集めている最中でありますので、今後よりよい八幡浜市の特産品が出せればいいなというふうに思っておりますし、来年は八幡浜市、組織的にもふるさと納税推進室というのを新設して、よりこのふるさと納税に対して積極的に取り組んでいこうと思っておりますので、その推進室で今おっしゃられました提案を含めて検討していきたいと思っております。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  先ほどもお伺いをいたしましたが、寄附をされる方のほとんどの方がインターネットによる申し込みであると伺いました、約8割の方というふうに先ほどおっしゃいました。そこで、八幡浜市のホームページでふるさと納税を申し込む方の視線になって私もページを開いてみました。何点かこうしたほうがいいのではないかなというふうに思ったことがありますので、ここで御提案をさせていただきます。
 1点目は、ホームページ画面上にふるさと納税の文字があるのは左端の5ミリほどの大きさの文字のみ、スクロールすればふるさとチョイスというふるさと納税専門サイトに入って八幡浜市の特産品が見られますが、ページを開いたらすぐ目にする、視線を引きつける目立つタグ、そういうのを置く、興味を持ってもらうためには非常に大事なことではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
○議長(上田浩志君)  政策推進課長。
○政策推進課長(新田幸一君)  お答えいたします。
 議員御指摘のとおり、当市ホームページにおけるふるさと納税の表示はトップ画面の左端にあり、ほかの項目と比べて特に目立つように配慮されたものではありません。現在のように全国的にふるさと納税が注目されていることから判断すれば、閲覧者もふえることが予想されるため、目立つようなデザイン性があるバナーに変更をしたいと考えております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  1面でぱっと目につく改善をよろしくお願いしたいと思います。
 また、2点目としては、先ほども言いましたが、画面上のふるさと納税、この小さな文字をクリックいたしました際に、表示される八幡浜市独自が作成した特産品の画面に入ることができます。ここにはみなっとの写真が張ってあります。つくられた方には非常に申しわけないとは思うんですが、印象として少し暗い印象で、特産品の画面を見ていくと、画面の3分の1ほどの大きさでしか表示をされていないので、縦にも横にもスクロールしないと全部が見られないことに私自身もどかしさを感じました。加えて、ふるさとネットへつながるタグもスクロールしないと出てこないのも問題があるのではないでしょうか。パソコンを得意とする方には何の問題にもならないかもしれませんが、初心者の方、ホームページ程度なら見ることができるという方にはもう少し工夫が必要ではないかと思われます。この点についてはどうお考えでしょうか。
○議長(上田浩志君)  政策推進課長。
○政策推進課長(新田幸一君)  お答えいたします。
 現在、市ホームページから閲覧できますふるさと納税の特産品画面につきましては、ポータルサイトであるふるさとチョイスの特産品リストをそのまま使用をしております。このサイトは、自治体みずからが変更することができますので、今後もできるだけ見やすくなるよう改良を加えていきたいというふうに考えております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  どうぞ改善のほうよろしくお願いいたします。
 当初予算において、28年度の寄附見込み額を3万8,000件で4億5,600万円というふうにされておられます。ふるさと納税は、少しの工夫、着眼点の違いでまだまだ寄附金額が伸びていくのではないかと思われます。奈半利町などの先進地へ視察に行かれて、調査研究をしていただき、寄附金額10億円超えを早期に達成されますことを大いに期待をしております。
 そうなれば、人口減少対策や子育て支援など若い世代の定住化に向けて、八幡浜市独自の施策にも取り組むことも可能になると思います。また、ふるさと納税を専門に扱う部署を創設するということも考えてもいいのではというふうに思っておりましたが、先ほど市長が推進室を設置されるというふうにお答えしていただきましたので、安心をしてこれからも見守っていきたいと思っております。
 細かいことをいろいろと要望させていただきましたが、担当課の皆様の今後ますますの奮闘をお願いして、この質問は終わりにしたいと思います。
 それでは、大綱2点目、斎場での小規模な葬儀を行うことについてであります。
 近年の葬儀の形は、一昔前とは違って多様になっているようです。核家族化が進み、家族、親族だけで小規模な葬儀を希望される方もふえてきています。また、なるべく費用のかからないようにしたいという方から、私のところにも周辺市町のような斎場での葬儀を希望されるお話を伺うこともあります。2年前の予算特別委員会で、斎場での家族葬の取り扱いをお願いした経緯がありますが、市長はこのような要望を耳にされたことはおありでしょうか。
○議長(上田浩志君)  生活環境課長。
○生活環境課長(山本 真君)  斎場での小規模な葬儀を行うことについてお答えします。
 議員御指摘のとおり、葬儀の形態も以前とは異なり、御遺族の御近所や地区の方々がお手伝いをされて自宅や公民館、集会所などでお葬式が行われていた時代から、近年では民間事業者に依頼しての葬儀の形態に移行しております。
 八幡浜市におきましては、過去の大谷口火葬場の手狭な状況から、火葬場での葬儀を行っていなかったという経緯があったのではないかと思います。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  ほかの市町村も新たに葬儀場を新築するときに計画をされてつくられたとこも多いように伺っておりますが、昔は自宅での葬儀、先ほども言われましたが、が主流で、それが当たり前というふうに思われておりました。しかし、今は住宅事情とか参列者の方に対する配慮等で葬儀場での開催が主流になりました。
 民間の斎場を使用すると、たとえ20人程度の小規模な葬儀であっても、数十万円の費用がかかります。別に民間の施設が高いとか安いとかというつもりもありませんし、それぞれがニーズに応じて選択されればいいことであるというふうには思っておりますが、また今はお坊さんを呼ばないとかという葬儀とか、親族のみで密葬後、お別れの会を開催するといったものなど、葬儀の形もさまざまになっている時代です。市民の皆様への福利厚生のサービスの一環として、やすらぎ聖苑内での葬儀会場提供を低料金でしていただけないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。
 また、近隣においては、伊方町の佐田岬斎場で葬儀を行うことができます。町民の方に使用料として5,000円程度負担していただく、町外の方にはもう少し割り増し料金になると伺いました。今は少し値上がりしているかもしれませんが、全国的にも1回の使用料が1万円から1万5,000円程度の使用料になっているということです。三崎という特定の限られた地域でありますので、こういう形が主流になっているのかもしれませんが、基本的には市としてこの私が要望しております斎場での葬儀というのは、会場を提供していただいて葬儀開催に係る一切の準備とか手配、それなどは使用者が全てやるということになります。サービスとして、業者のあっせんや相談には乗っていただかなければなりませんが、低料金での利用が可能になれば、市民の方も喜ばれると思います。周辺市町の状況を調べていただきながら、前向きに御検討をお願いしたいと思います。御意見をお聞かせください。
○議長(上田浩志君)  副市長。
○副市長(橋本顯治君)  今御質問いただいたように、周辺の市町では伊方町の佐田岬斎場、それから宇和島市内の斎場、それから西予市では城川の斎場、それから大洲市では肱川の斎場などで火葬場の中に葬儀もあわせてできるように設計されたところがあります。
 ただし、やすらぎ聖苑は、今お話もありましたようにそのような施設として設計されたものではありません。ただし、内部を見ておりますと、施設の中に、狭いスペースではありますけれども、少人数で小規模な葬儀が行える広さの多目的ホールという部屋があります。今後、要望があるのであれば、この部屋を一般的な利用、葬儀としての利用に供するべきではないかと思いますので、検討してみたいと思います。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  今副市長御答弁いただきましたように、いろいろと使用に関してはこれから詰めていかなければいけない問題もあるとは思いますが、そういう形で利用をさせてもらうという前向きな御答弁でありましたので、しっかり今後私も取り組んでいきたいなというふうに思いますし、市としても前向きに検討をしていただけるということでありますので、今後使用に当たって、またそれをできるように、一日でも早く実現できるように強く要望をさせていただいて、私の質問を以上で終わります。ありがとうございます。

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