公開日 2017年02月22日
質 問 事 項 | |
1 | 大城市長来年4月の市長選挙出馬について |
2 | 平成29年度予算編成方針と重点政策について |
3 | 八幡浜市の振興施策について |
4 | 八幡浜市民会館廃止による跡地の活用について |
〔萩森良房君登壇〕
○萩森良房君 私は、一般通告書に基づき、大綱4点について質問いたします。
なお、大綱3点目、八幡浜市の地域振興策につきましては、農林課、水産港湾課、建設課関係と多岐にわたっております。理事者の誠意ある答弁を求めるものであります。
まず最初の質問は、大城一郎八幡浜市長が来年4月の市長改選期に3期目を目指して出馬されるのか、率直な所信をお伺いいたします。
大城市長は、12月市議会初日の総括説明で、私の2期目の任期も残すところ4カ月余りとなりました、市民の皆様が誇れるふるさと八幡浜の創造を目指して全力で取り組んでまいりたいと思っておりますと説明されました。八幡浜市の発展のために、副市長、部長、課長、職員の皆様と力を結集してよく頑張っておられると思われますが、そこでこれからの八幡浜市の人づくり、まちづくりを基本として、人口減少対策など大城市長の思いと重点的政策展開についても八幡浜市民も極めて関心が高いと思われます、あわせてお伺いをいたします。
2点目の質問は、平成29年度予算編成方針についてであります。
私は、常に政治は日の当たらないところや人に温かい政治の手を差し伸べることが基本であると考えております。八幡浜市も一般会計、特別会計、企業会計、3会計合わせますと、12月議会での予算総合計は453億円となります。一方、歳入は国、県への依存財源で厳しい財政運営であります。八幡浜市も平成29年度の予算編成の検討段階に入っておられるものと思われます。予算編成の基本と重点的配分などをお伺いいたしたいと思います。
大綱3の質問は、八幡浜市の振興施策についてであります。
まず1点目は、日本農業遺産の認定と農協改革についてであります。
私は、5年ほど前に、八幡浜地区段畑ミカン世界農業遺産認定について市議会で議論した経緯があります。世界農業遺産の認定は日本で8カ所ありますが、四国にはありません。日本農業遺産の制定は、今春、農林省が制定し、公布されたものとお聞きしております。
そこで、質問は、1点目、農業遺産認定の目的とその成果について、2点目は、日本農業遺産の見通しについて、3点目は、地区住民説明会の開催予定について、4点目は、日本農業遺産の認定後、世界農業遺産を目指して最大の努力をしていただきたいと思います。
以上、4点についてお聞かせください。
次の質問は、農協改革についてであります。
政府においても、安倍首相や農林省において連日のように農協改革について議論されている様子が報道されております。TPPにも関連し、JA、全農自体も来年3月までに自己改革案を公表するとされております。八幡浜地域は第1次産業の農業地域であります。JA、農協とのつながりが強く、私どもも農機具、肥料、農薬、農産物の販売など農業資材の九十数%の取引があります。これから農協がどうなるのか、どう変わっていくのか、八幡浜市もつながりの強い団体であります、市の所感を、差し支えがなければお聞かせいただきたいと思います。
2点目は、大島においてのアワビ、青ノリの養殖について質問いたします。
大島小・中学校廃校舎でのアワビ、ナマコの養殖のオープンの日、私も参加させていただきました。大島地区住民の方も大きな期待を持って歓迎されたものと思われます。さらに、今春より、青ノリ養殖業者も加わり、今日に至っております。県内の自治体で数千万円の投資でアワビ養殖がうまくいかず、中止されたことをお聞きしております。当市の大島においては、島民の協力、また別の角度から地域支援協力隊の協力もあるでしょう。
そこで、質問ですが、アワビ養殖の現況と販売状況についてお聞かせください。2つ目は、大島住民の雇用状況についてと雇用の今後の見通しについて、3つ目は、別の角度でありますが、青ノリ養殖の現況と将来性について、また大島地区住民の雇用の状況についてもお伺いしておきたいと思います。
3点目の質問は、地域高規格道路大洲・八幡浜自動車道の進捗状況と全ての完成見通しについて質問いたします。
この件につきましては、県議会でも一般質問に出ております。
先般、八幡浜港フェリー埠頭の起工式がありました。大洲・八幡浜自動車道は、あらゆる観点からしても新たな国土軸になる大変重要な路線であります。しかし、私に言わせると余りにも遅い、1年でも2年でも早期の完成が待たれます。
そこで、お聞きいたします。
地域高規格道路大洲・八幡浜自動車道の進捗状況を含めて詳しくお伺いいたしたいと思います。
大綱4点目でありますが、八幡浜市民会館廃止による跡地の活用についてであります。
今議会に市民会館廃止条例が提案されております。この件につきましては、同僚議員の質問もございました。市民会館は市の中心地にあります。面積も広く、図書館とは隣接地でもあり、近くには古い町並みや建物もあります。二宮忠八翁、梅之堂三尊仏の関連や八幡浜市の古い民具などを展示する方法もありましょう。
そこで、質問は、今日の市民会館跡地検討委員会の状況をお聞かせください。願わくば、100年後にも役立つ市民会館跡地の活用をあわせて強く要望しておきたいと思います。
以上で私の一般質問を終わります。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) まず、4月の市長選の出馬についてお答えをいたします。
平成21年4月に市長に就任させていただいて以来、市民の皆さんが誇れるふるさと八幡浜の創造を目指し、できる限り現場に足を運び、市民の皆さんと対話を大切にしながら、日々全力で市政の運営に取り組んできたところであります。
おかげさまで、私に与えられた2期8年の中で、懸案事項でありました市立病院の建てかえ、道の駅・みなとオアシス八幡浜「みなっと」、高度衛生管理型魚市場、シーフードセンターの新設、八幡浜黒湯温泉みなと湯のオープン、みかんの里宿泊・合宿施設マンダリンの整備、大島での産業の育成、ソフトボール専用スタジアムを含む王子の森公園の整備、宮内地区公民館新築工事の着工、保内地区下水道の整備、八幡浜港フェリー埠頭再整備事業の着手、夜昼道路の新規事業化など、市の活性化に資する重要な諸施策の実現ができました。これらもひとえに議員各位を初め市民の皆様方の深い御理解と御支援、御指導のたまものであり、深く感謝を申し上げます。
昨年、市の最上位計画である第2次八幡浜市総合計画と八幡浜市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、市民の皆様に目指すべき八幡浜市の将来像についてお示しをしたところであります。これらの計画の実現を目指す市政運営が今年度からまさに始まったばかりであり、今後、これらの施策の確実な実行こそが私の責務、使命であると考えています。
今後の農業、漁業の振興はもとより、結婚、出産、子育ての環境整備、移住・定住促進による人口減少対策、保内及び八幡浜の総合児童福祉施設の整備、子供の教育環境確保の観点からの学校再編、養護老人ホーム改築など高齢者等の保健・福祉の向上、歴史的建造物を活用したまちづくり、川之石地区交流拠点施設の整備、市民会館跡地を活用した文化教育施設の整備、菊池清治邸の活用、新町、矢野町、千代田町及び大黒町等の中心市街地の活性化、農産物加工施設を活用した6次産業化の推進、駅前広場整備事業、四国の西の玄関口としての九州との交流事業、さらなる臨港地区の再開発、フェリー港の早期整備、地域高規格道路の早期完成など、現在取り組みを強化しているこれらの重要施策を引き続き着実に実現していくことで、地域活性化、地方創生につなげていきたいと思っております。
八幡浜市をよくして元気にしていきたいという情熱はさらに強くなっており、市民の皆様に御支持をいただけるのであれば、市政の発展のため、引き続き全力を挙げて3期目の市政運営をしていきたい、当たらせていただきたいと思っております。
これからも、議員各位を初め市民の皆様の御理解、御協力をいただきながら、市民の皆さんが住んでよかったと感じていただけるまちづくりを目指し、私みずからが元気、勇気、根気を持ち、市民の皆様と一緒に引き続き元気で明るく楽しいまちづくりに邁進する所存でありますので、よろしくお願いを申し上げます。
続きまして、大綱3の八幡浜市の振興施策について、日本農業遺産の認定と農業改革についてお答えをします。
八幡浜市を含む南予地域では、急峻な地形を切り開き、干ばつや台風などの災害などにも立ち向かいながら農業に取り組んでおり、今日では日本一のかんきつ産地を形成しております。この地域のかんきつ農業システムは世界に誇れるものであり、世界的、国際的に重要な農業システムとして日本農業遺産の認定を目指し、9月5日に愛媛県南予地域農業遺産推進協議会が設立されたところであります。
11月24日、1次審査を通過し、12月14日には世界農業遺産等専門家会議委員による真穴地区のミカン園、南予用水施設等の現地調査が行われます。さらに、12月23日に八幡浜市、1月中に宇和島市でシンポジウムが開催される予定です。その後、2次審査が平成29年2月に行われ、3月中には日本農業遺産の認定地域が決定する予定です。
日本農業遺産の認定には、議員御指摘のとおり、農家だけでなく、地域住民の関心の高まりが非常に重要です。日本農業遺産が認定されれば、世界農業遺産の認定申請が可能となります。市としましては、世界農業遺産の認定を受けることで、新規就農者の拡大や南予地域の知名度やイメージの向上、日本有数のかんきつブランド力のさらなる認知度向上、ファン拡大等が期待されるところであります。
住民説明会につきましては、現在行う予定はございませんが、日本農業遺産の世界農業遺産認定へ向け、平成29年度には認定記念イベントの開催、専用ホームページの開設、また認定地域との連携も検討しているところであり、さまざまな手段により市民へ周知を行っていく予定です。
農協改革につきましては、農家の負担軽減は当然目指すべきところですが、非営利部分も含めた農協経営全体の中で判断すべきことであり、まずは農協でどう対応されるか、組織全体の中で御判断いただくことであると思っております。
その他の質問に対しましては、副市長、教育長並びに担当の部課長から答弁をさせます。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) それでは、萩森議員御質問のうち、地域高規格道路大洲・八幡浜自動車道の進捗についてお答えしたいと思います。
先週、松山外環状線の一部が開通して新聞に大きく報道されておりました。大洲・八幡浜自動車道もこういう日が早く迎えられるように努力していきたいと思います。
現在事業中の大洲・八幡浜自動車道の進捗状況と全線開通の見通しですが、まず八幡浜道路につきましては、27年2月に千丈トンネル1,809メートルが貫通し、27年10月からは松柏トンネル、延長1,090メートルの掘削工事に着手し、ことし11月末現在で抗口から239メートルまでの掘削を終えています。
次に、夜昼道路につきましては、八幡浜市側の用地買収がおおむね完了したことから、ことし9月から仮設道建設工事や地すべり対策としての集水建設工事に着手をしています。
全線開通の見通しですが、この道路が広域避難救援道路であり、また新たな国土軸形成の一翼を担うことから、市としてもこれまで各方面に早期整備を求めてきたところです。愛媛県としては、事業化区間の事業推進に必要な予算の確保に加え、唯一の未着手区間、大洲西道路(仮称)3.3キロの平成29年度の新規事業化を強く要望するなど、一日も早い全線開通を目指して全力で取り組んでいるところですが、完成時期については現時点で公表できる状況ではないということでありました。
市としても、大洲西道路(仮称)の平成29年度新規事業採択に向け、5月には建設促進大会を開催し、今年度は3回にわたり国土交通省等に要望を行ってきました。さらに、通常国会において新年度の国の予算審議が始まる来月にも、国土交通省、財務省、地元選出国会議員等への要望活動を予定しており、県や関係者等と協力しながら、早期全線開通できるように取り組んでまいりたいと考えています。
○議長(上田浩志君) 教育長。
○教育長(井上 靖君) 議員御質問の大綱4、八幡浜市民会館廃止による跡地の活用についてお答えいたします。
市民会館跡地の利用は、市民の皆さん、特に周辺に居住される皆さん、また今まで利用してこられた文化団体等にとって大きな関心事であると認識しております。とりわけ、市民会館は八幡浜市街地の中心に位置することから、跡地の有効活用は中心市街地の活性化にとっても極めて重要な意味を有していると認識しております。
市民会館の廃止及び跡地利用につきましては、平成26年度、市民会館運営審議会において1年間協議を重ねていただき、廃止に向けた答申書を提出していただきました。
内容としましては、市民会館を廃止した場合、跡地をどう活用することが望ましいかということにつきまして、必要な駐車場を確保した上で、市民の芸術、文化、社会教育に資する施設の建設について御要望がございました。具体的な内容につきましては、梅之堂三尊仏等の貴重な文化財を保管、展示できる施設、二宮忠八翁等の八幡浜の偉人を顕彰できる施設、会議室や必要な規模の中ホールを備えた施設等でございます。平成27年10月には、市民会館跡地検討委員会を設置し、具体的な跡地利用等につきまして、これらの要望を踏まえながら検討をお願いしているところでございます。
市民会館跡地の整備は、当市として八幡浜の魅力をアップさせる上で非常に重要な課題であり、この整備により市民活動の活性化、ひいては都会からの移住候補先として競争力を増すようなものとしたいと思っております。今後、市民会館跡地検討委員会において御検討いただき、早期の整備に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(上田浩志君) 総務企画部長。
○総務企画部長(新田幸一君) 大綱2、平成29年度予算編成方針と重点施策についてお答えをいたします。
平成29年度の予算編成方針につきましては、厳しい財政状況が続く中、限られた財源の中で自主、自立性の高い財政運営を目指し、全ての事業について前例を踏襲することなくゼロベースで見直すなど、一層の事業の厳選と経費の抑制を基本とし、総計予算主義の原則に従い、完全年間予算を前提とした予算要求とするよう、先月14日付で全部課長に通知したところでございます。
本市の財政状況は、一般会計における平成27年度決算においても実質収支で7,304万6,000円の黒字決算となっており、平成22年度以降、財政調整基金を積み増す形で決算を迎えておりますが、実質公債費比率が12.6%で県下11市中10位、公債費、退職金など将来負担の度合いを示す将来負担比率が87.9%で10位、経常経費が経常一般財源に占める割合をあらわす経常収支比率が94.7%で最下位となるなど、自主財源に乏しく、さらに今後も市税、交付税の伸びは期待できないなど、厳しい財政状況が続いております。
しかしながら、このような状況下であっても、先ほど御説明したとおり、本市においては今後、市政進展のために実施しなければならない事業が山積をしており、将来に向けて持続可能な財政運営を維持していくためには、国県補助金を初め、過疎債、合併特例債など交付税措置のある優良起債を最大限活用し、将来負担を可能な限り抑えていく必要があります。
また、経常収支比率が県下で一番悪い数値となっていることを踏まえ、平成29年度は予算要求に当たっては、経常経費のうち需用費と役務費については平成28年度当初予算額の98%を要求の上限とする2%のマイナスシーリングを新市として初めて実施しております。
なお、予算編成方針の結びに当たり、職員一人一人が市の置かれている厳しい財政状況を正しく認識し、既存事業における問題点や改善点を見出し、職員が一丸となって歳出の抑制と効率化に取り組むこととしております。
以上でございます。
○議長(上田浩志君) 水産港湾課長。
○水産港湾課長(和田有二君) それでは、大綱3、八幡浜市の振興施策についての2、大島におけるアワビ、青ノリ養殖の生産、販売、雇用の現状と見通しについてお答えいたします。
アワビ養殖につきましては、本年4月、大島産業振興センターに整備したアワビ種苗生産施設において、八幡浜漁協が種苗から成貝までの一貫生産事業に着手をしています。9月下旬に1回目の採卵、10月下旬には2回目の採卵を行い、現在、殻の長さが2ミリメートルから6ミリメートルのクロアワビ稚貝約59万個を飼育しておりまして、漁協では30ミリメートル以上に成長したものを、早ければ平成28年度内に種苗として県内外の受注先に販売することにしております。
アワビの飼育作業につきましては、通常は正職員1名と臨時職員1名で行っておりますが、選別など人手が必要な作業には島内で3名程度のパート従業員が臨時雇用をされておりまして、今後も作業量に応じて雇用が継続される見通しです。
次に、青ノリ養殖につきましては、本年2月に岡山県の民間会社が大島に設立しました株式会社大島海藻養殖研究所が、市が整備したヒラメ養殖場跡地に水槽、ポンプ、給排水管等の設備を設置しまして、10月から試験養殖を開始しており、12月までの収穫量は乾燥重量で3.9キログラムであります。
現在、会社では技術の習熟に努められておるところであり、会社としては、今後、種苗培養のための附帯設備を設置した後、平成29年度から本格的な養殖生産に取り組み、島内で常勤職員3名を雇用した上で、年間生産量1.5トン、売り上げ1,200万円を見込んでおります。漁協によるアワビ事業、民間企業による青ノリ事業はともに大島における産業振興と雇用創出のために大切な事業であると認識をしておりまして、市としてはこれらの事業が継続、発展していけるよう、しっかりと支援してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(上田浩志君) 萩森良房議員。
○萩森良房君 二、三点、質問といいますか、意見を述べてみたいと思います。
まず、1点目に、市長の3選出馬を質問いたしました。3選出馬表明されました。期待をいたしておりますし、健闘を祈りたいと思います。
次に、日本農業遺産でございますが、見通しはほぼ認定が間違いないであろうというふうな話も聞いております。例えようが悪いかもわかりませんが、例えば文化、スポーツの観点からいいますと、日本農業遺産は国体、世界農業遺産はオリンピック、この程度の違いがあるのではないかなあというふうに思っております。
私も議会の関係で、豊後高田市へ世界農業遺産の関係で行きました。国東半島周辺4市1町1村が指定されております。9月2日には大分県の県庁へ行きまして、世界農業遺産の認定の手続、問題点、これからの動向、そういうものの調査をしてまいりましたが、世界農業遺産認定後、大分県では観光客が世界農業遺産の認定を受けたからふえたのかどうかはわかりませんが、別府、湯布院、国東半島を含めて5%ふえておるそうであります。担当の課長さんとお話ししましたら、幾らでも八幡浜市は隣の市ですから、大分市からいいますと、行きますよと、八幡浜へ、お教えしますよと、ただ世界農業遺産は難しいかもしれませんなあと言われました。
というのは、27年度末で世界で36地域、アジアで26地域、そのうち中国と韓国と日本で21地域、日本で8地域、こういうような状況で農林省が世界農業遺産の申請が出て、もうとてもじゃないがということで思いついたという言葉は悪いですが、今春、日本農業遺産の制定を決めた。この日本農業遺産の認定を目指して、お隣の香川県は2地区、山形県に至っては3地区申請をしておるという話を聞いておりますが、私は、市長さんが協議会の会長さんですので、やはり何としてでもこの向灘を中心とした畑地、段畑ミカンは世界に誇る地域であろうと思いますので、民俗の芸能、あるいは住民の生活状況等々、あらゆる観点から審査されるようでありますので、ぜひとも終局的には私は世界農業遺産の認定を目指して努力をしてほしいなと思います。
そこで、もう一点その点についても確認の意味でお聞かせをいただいたらなと思います。
次に、農協改革でありますが、これは他の団体のことでありますからとやかく申し上げることはないと思いますけれども、私も農協の役員をしたこともございますし、現在も組合員でございますし、肥料とか、農薬とか、あるいは農機具とか、ことしお正月上がりましたら、クーラー防除施設を行うことにいたしております。例えばこのクーラー防除、スプリンクラーでありますが、これは民間、個人でやるわけですけれども、全て県農であります。西宇和農協はタッチいたしません、ほとんど、全部松山です。設計も調査も工事も全部県農であります。あわせて、農薬とか肥料とかというマークに全農というマークが入っておること、見られたらあろうと思いますが、なぜ全農というマークが入るのか、これ東京にあります。そういったような組織を今政府や与党であります自民党あたりでいろいろ論議されておるようでありますが、やはり改革しなければならない点は私改革してほしいな。例えば、肥料で言いますと韓国の倍、農薬で言いますと韓国の3倍、日本の農薬はしておるそうであります。例えば、250㏄のダニ剤、250㏄入っておるこの小さな瓶の農薬が8,000円も9,000円もするんです。これは一回しか使えません。そういうのを私節約をいたしまして、かけずにおりましたら、ことしはミカンにサビダニが物すごく発生いたしました。
そういったようなことで、農薬、肥料、農機具等々、あわせて農産物の販売、そういった点についても我々としては農協と切っても切れない仲にありますので、やはり改革する点は改革してほしいなと、このように思います。これも答弁は要りません。
それからもう一点は、高規格道路でありますけれども、これは県議会で八幡浜地区選出の県会議員さんが質問されておられたと思いますが、土木部長さんですか、答弁があったように聞いておるんですが、かなり進捗しておるというような答弁であったようでございますけれども、私のお聞きしておりますのは、大洲西道路も含めますと、私が生きておるのかなあと。平成30年代の後半になると、30年代の後半ですよ、少なくとも10年たっても、北只の高速道路までは接続できないんじゃなかろうかというような話も聞いております。そうなったのでは、フェリー桟橋ができ、4,000トン級の大型船が着き出してもなかなか活用できないというようなこともありますので、大変御苦労でありますけれども、ぜひ3選出馬を表明されたわけでありますから、市長も政治生命をかけてひとつ一年でも二年でも、一日でも二日でも早く完成しますようにお願いを申し上げたい、こう思います。
それから、財政関係につきましては、部長のほうからるる説明がございました。本当に大変であろうなというふうに思いますが、もう一点市長さん、農業遺産の件について、世界農業遺産を目指して、ぜひこの八幡浜地区が主体になり、主導権を握って、それがミカンづくりに、あるいは農業後継者の確保にも大きく寄与していくというふうに私思いますので、もう一点、その点お考えをお聞かせいただいたらと思います。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) 農業遺産の認定につきまして、この農業遺産につきましては農水省のほうでも、今回日本国内からある程度の申請が出ておりますが、日本農業遺産に認定してとどめるもの、そしてその中から世界農業遺産へ申請をするものというふうな内容で審査をされるというふうに聞いております。実際にこのJAにしうわ管内、八幡浜、西宇和を含んだ農業、これだけにとどまらず、今回は南予一円、南予用水の受益地プラス愛南町になろうかと思いますが、愛南町から全ての南予を含めて、宇和島の農業、そして吉田のミカンの歴史、また八幡浜の南予用水受益地であります日本でも有数のブランド産地、これを含めた農業遺産の認定を目指して今やっているところですが、私も会長といたしまして、来年、平成29年2月に2次審査が行われるわけですが、ここで南予地域のプレゼンをするようになっておりまして、これが認定に向けた最後の発表の場だと思っておりますので、日本農業遺産を認定いただくように精いっぱいこのプレゼンにおいても南予地方の農業のよさをPRしていきたいと思いますし、その日本農業遺産を認定いただければ、次のステップとして世界農業遺産を確実に狙っていく、そのように考えているところでもあります。
それともう一点、地域高規格道路大洲・八幡浜自動車道の件ですが、これは国の補助事業としてなっておりまして、最後の3キロ区間、大洲の平野町から北只まで、この29年度の新規事業化を目指しているところであります。これにつきましては、国から県に補助事業の予算がおりまして、県の差配によるところでありますが、中村知事もやはりこの大洲・八幡浜自動車道が県内の道路の中でも一番重要路線というふうにいつも発表していただいておりますので、県知事と協力しながら、またひいては管内の選出国会議員ともともに歩調を合わせて、一年でも早く早期完成、全線が供用できるように努力をしていきたいというふうに思っております。
(萩森良房君「終わります」と呼ぶ)