公開日 2017年06月06日
質 問 事 項 | |
1 | 健康寿命の延伸について |
2 | 文化会館ゆめみかんの自主文化事業について |
〔河野裕保君登壇〕
○河野裕保君 質問通告書に従いまして、私は本日の一般質問を大綱2点、市長並びに関係理事者にお尋ねをするわけであります。
最初、大綱1点でございますが、健康寿命の延伸についてお伺いいたします。
その前に、高齢者の定義についてお尋ねをいたします。
高齢者は75歳以上とすべきである、75歳以上としなければならないという成文法はありませんということであります。
去る1月5日でございましたが、日本老年学会と老年医学会は、現状に照らして65歳以上から74歳の皆さん方は高齢者ではありませんよ、時代に即したら高齢者ではない、高齢者とは75歳以上を言ったらいいんじゃないかという提言をされ、発表をされたわけであります。90歳以上を超高齢者、65歳から74歳を高齢者の準備期間の準高齢者としてはどうですかと提案されたわけであります。なるほどと思いました。私もそう思います。今65歳から74歳の方、社会的なボランティアもそうですし、仕事もそうですし、意欲もある、健康でありますということであります。この65歳から大体80歳ぐらいの方、地域ボランティア等については中核をなしてますもの。65歳から74歳の方はまだ現役に近い肉体、そして精神力を持っていらっしゃいますので、私はそうだろうと思います。
また、平成26年に内閣府が意識調査をしております。というのは、高齢者は75歳以上というお答えの方は28%でございまして、15年前に比べて13ポイント上がっておりますよと。がしかし、65歳以上については6%しかない、高齢者と呼んだらいいのが、15年前に比べて12ポイント下がっておりますよと。それらも学会は考慮してやったよと、やったといいますか、75歳以上はどうですか、あくまでもこれは医学的見地からですよということでございます。この件について、市長並びに関係理事者のまずは御所見を伺いたいと思います。
○議長(上田浩志君) 保健センター所長。
○保健センター所長(二宮恭子君) 日本老年学会、日本老年医学会の両学会からの提言に関しましては、医学的見地等からの提言であると考えます。
ただし、高齢者の定義については、年金制度、保険制度などに大きくかかわるものであるため、今後、経済的、社会的見地により検討されていく必要があるものと考えます。
八幡浜市の高齢化率は65歳以上が37.7%を超え、75歳以上が20.4%、80歳以上13.4%であり、さらに今後も高齢化の進展が見込まれる中、市民の皆様が住みなれた地域でいつまでも安心して暮らしていける健康長寿のまちづくりの実現を目指してまいります。
○議長(上田浩志君) 河野裕保議員。
○河野裕保君 そういうことでございますよね。高齢化率という扱いについては、この席で私従前にも申し上げましたが、あれは1956年、昭和31年の国連がその国の7%以上の65歳以上の占めるシェアがなったらその国は老齢化になりましたよと言いました。イの一番に先進国では昭和45年、1970年に7%になりまして、それから四半世紀の間に倍の14%であります。1995年から四半世紀と言いますと2020年、東京オリンピックの年でありますが、明らかにこれは14%の倍の28%を超えます。今、2015年の高齢化率は全国では26.7%だと思いますので、1970年から半世紀の間に7%の4倍の28%になりましたよということですから。
それで、75歳以上を高齢者とすることになったら、今おっしゃったように20.4%ですよ、75歳はとなるんです。ということは、5人に1人が75歳以上、高齢者ですよと、我々が安心しますもの。65歳以上は、1月末現在は37.6%ですが、0.1%はや1カ月の間に上がっとるわけですから。今、2月末現在でしょ。1月末現在の高齢化率は37.6%ですよと聞いた。1カ月せんうちにそれだけ上がるわけですから、気がめいりますので、やっぱり学会が言うように、そら社会保障とか定年とか医療とか関係しますよ、影響しますよ、影響しますが、恐らくそういうことになるでしょう。ならないと、これはどうにもならんですもん、我々も気がめいりますから。75歳、80歳が高齢者ということになったら、我々はまだ現役だなあということで、どんどん働く意欲が湧きますから、そういうことです。
施策の面でも、まち・ひと・しごと総合戦略、これも75歳、80歳を高齢者とすることになったら、それ以前の65歳、75歳、80歳は現役ですよということになったら、仕事やりやすいし、政策的にもやりやすいですよ、これ。私は気がめいります、もうことし72になるんですが、それで高齢者、高齢者。65歳になったときに、老人会に入れというたときに私入りません言うたけども、入りましたけど、現役でしたので。
ということで、この学会の定義は、これからのまちづくりには相当役立ちますよ。その点もう一回お願いします。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) この老年学会の75歳以上を高齢者としたらいいのではないかということですけれども、肉体的には、今個人的には傷んでおりますけれども、まさにそういう感じがします、70代で元気にしておられる方は身近にたくさんおられますので。そういう意味で、まちづくりでもこれからは高齢者をどう捉えていくかというのは非常に大事なポイントだと思います。
もう一つだけお話しさせていただいたら、いずれにしろさっき課長の答弁にありましたように、年金とか社会保障、それから医療制度を含めて、今のままで65歳以上からということでやっていけるかどうか問題もありますので、それも含めて大きなところでの議論が必要なのかなと思っています。
○議長(上田浩志君) 河野裕保議員。
○河野裕保君 それはおっしゃるとおりです、定年制もそう、年金、医療、そして介護、社会保障全体について考え直さないけんのは、こういう提案ができたら国は動きますよ。65歳でばりばりしとるのに、年金も支給開始年齢がおくれるかどうかわかりませんが、そういうふうにやっていかなかったら、年金の賦課制度なんかはできません、年金制度もできませんと思います。
ということで、次に行きます。
本市におけます平均寿命と健康寿命についてであります。
1月3日に成人式がございまして、御案内いただきまして、参加、出席させていただきました。資料をいただきました。時間がありますからぺらっとめくっておりましたら、平成31年度数値目標を達成、健康寿命を延ばしますよ、延伸しますよとあった。私はこう捉えた。本日ここに出席しておる成人の皆さん方は、20世紀、21世紀、22世紀の3世紀をまたがって生きていかれる方ですよと思いました。そして、この方たちは、今世紀の末には100歳になります。その100歳は、本日出席された成人の皆さん方もそうですし、20歳代の方は参加された方の半分は100歳に到達するであろうというデータ的にもなっております、医療も発達しますけん。そういう意味で、健康寿命の延伸かなというふうに私自身がとった。私自身も、平均寿命や健康寿命というのはとんと頭になかったですけど、この資料を見てなるほど健康寿命だなと思いました。
そして、思いましたもんですから、ああ、そういえば第2次八幡浜市総合計画の中にも載っとったな、健康づくり、健康推進についての項目で載っとったなということでもう一回開いてみたらびっくりした。平均寿命と健康寿命の差は開いておるし、健康寿命が短い。ということで、これ平成22年の数値でしたから、平成22年の厚労省の白書を見た、健康寿命と平均寿命の項を。平成22年の日本の男性の平均寿命は79.55歳、健康寿命は70.42歳、その差は9.13年ですよということでした。9年も支援を受けなければならないのかなと思いました。女性は、その当時は、今87を超えてますが、86.3歳、健康寿命は73.62歳です、その差は12.68年ですよとなった。女性は長生きするから、約13年間は支援が要るんだなと。
しからば、うちはどうか、本市はどうか。第2次八幡浜市総合計画を開いてみたら、これまたびっくりしました、目を疑いました。健康平均寿命については遜色ないです。男子79.3歳、健康寿命64.9歳、その差14.4年ですよということです。女性はもっと驚いた。平均寿命、これも余り遜色ない、0.4歳やったかな、85.9歳、健康寿命は66.3歳、その差は19.6年、約20年が寝たきりないしは人の手をかりなければ生活ができませんよということです。男性が64.9歳、今先ほど申しました、学会も65歳以上じゃない、65歳は高齢者じゃありませんよと。65歳に達してない64.9歳が健康寿命ですよ、これ本当ですかと思いました。女性は66.3歳。けさ来るときに、更生保護女性会の方がバスに乗ってこれから大洲へ勉強しに行きますよということでした。活躍される方はこういう年代、65歳、80歳の方です、先ほど申しました地域ボランティアの中核をなす方は。
まず、この数字は合うとるのかどうか、私は非常に嘆かわしいと思いましたが、ショックを受けました、どうぞ。
○議長(上田浩志君) 保健センター所長。
○保健センター所長(二宮恭子君) 八幡浜市の健康寿命と厚生労働省が発表している健康寿命との間に大きな差があり、この数値に間違いないかとの御質問でした。
実は、八幡浜市が活用している数値の算出方式と国の算出方式が異なっております。仮に、八幡浜市と同様に国保データシステムにより算出した場合には、国の健康寿命は男性65.2歳、女性66.8歳、県の健康寿命は男性64.9歳、女性66.8歳となります。この場合、八幡浜市の数字と0.3から0.5歳くらいの差で大きな違いはありません。
厚生労働白書の健康寿命の数値は、健康寿命の算定方法の指針に基づき算定されており、国保データとは算出方法が異なっております。国の算定方法は、指針に基づく基礎データが必要であり、入手困難なデータがあるため、八幡浜市分の算定は困難になります。
○議長(上田浩志君) 河野裕保議員。
○河野裕保君 この後の健康寿命の延伸は図られているかにもつながりますが、それはまたそのときはそのときで言いますが、この国保データは、今八幡浜市の人口は約3万六千何ぼですが、率にして何%ですかね、国保は。国保に入っておる市民に対する割合、何%か、人間の数でもいいです。
○議長(上田浩志君) 休憩いたします。
午後 1時23分 休憩
—————————————————————
午後 1時25分 再開
○議長(上田浩志君) 再開いたします。
市民福祉部長。
○市民福祉部長(若宮髙治君) お答えいたします。
手元のデータによりますと、国保の被保険者数が1万2,067で、人口が3万8,140ですので、31.6%になっております。
○議長(上田浩志君) 河野裕保議員。
○河野裕保君 これは古いデータやな、3万8,000今おらんから。それはいいです。
ということは、国保加入者の中でも、この健康寿命よりうんと長いですよという方いらっしゃるんですよ。どんな生活をしている人が病気になりそう、ならないかということになれば、これは健康寿命を延ばす方法はあるんですね。これ回答を次言いますから。
ということで、国保の加入数の中でもうんと長い人がいらっしゃいます、ということをこれからは課題として取り組まないかんと思いますが、次の健康寿命の延伸を図られているかについての中からもそういう質問になると思いますので、ということでございます。
本市は、先ほど申しましたように37.7%、超高齢社会であります。かつてあれは調査しますね、5年に一遍の調査、それによりますと、昭和40年までは高齢者は60歳でしたよって言っておりましたが、今は65になったということなんですけど、高齢者の健康が一番ということでございますので、本市は超高齢社会に突入していますよということについては、これは問題ない。
そこで、健康上の問題で日々制限を受けることなく日常生活が送れるようにしなければなりませんよということは、行政の各計画、全部載っております。最上位の計画は第2次八幡浜市総合計画であります。まち・ひと・しごと創生総合戦略にものっております。第2次健康づくり計画にもあります。第7次高齢者保健福祉計画、第6期介護保険事業計画にもあります。食育推進計画にものっております。過疎対策自立促進計画にものせております。その計画の中から具体的な事業としては、健康相談にあります、健康教育であります、各種の健診であります。子宮がん検診、大腸がん検診、胃がん検診、肺がん検診、乳がん検診等々もやっております、十分やっておりますよ。ということになれば、当然のことながら、健康寿命も延びなければなりませんということなんですが、今やっておる計画にのせ、実際の事業運営されておりますが、これで十分なのかどうかということをまずお尋ねをいたします。
○議長(上田浩志君) 市民福祉部長。
○市民福祉部長(若宮髙治君) お答えいたします。
議員御質問の健康寿命の延伸が着実に成果としてあらわれているかについては、過去の市健康寿命指標がないため、成果の比較は困難でありますが、今後は国保データシステムの5年ごとの指標を活用し、健康寿命延伸の評価を行いたいと考えております。
当市では、「そうてや!元気が一番!安心のまち八幡浜」をスローガンに、健康づくりと疾病予防をライフステージごとに継続的に推進しております。高齢期には、要介護状態になることを予防し、健康で自立した生活を送るため、介護予防教室や生きがい地域活動につながる活動支援の強化に努めております。
また、平成24年度から取り組む糖尿病性疾患予防対策事業では、糖尿病の予防と重症化予防を目指し、早期発見早期治療につながるという成果が見られ、2月には日本慢性疾患重症化予防学会で市長がその取り組みと成果の発表を行ったところです。
今後も、健康寿命の延伸につながるよう、課題の解決に向けて取り組んでまいりたいと思っております。
○議長(上田浩志君) 河野裕保議員。
○河野裕保君 ということは、私ぜひとも知りたいなと思ったのは、平均寿命と健康寿命の推移はどうなっていますか、その差は縮まっていますかということを聞きたかったんですが、データがありませんよ、国保のデータもありませんよということなんですが、国の平成13年、16年、19年、22年の平均寿命、健康寿命を白書等で見ておりましたら、全て上がっています。平均寿命も健康寿命も右肩上がりに上がっておりますが、問題は、その差は縮まりませんよ、逆に開いていますよ、平成22年は、平成13年度に比べて、9年もその前の数字に比べて、逆に健康寿命と平均寿命の差が開きよりますよということなんですよ。ですから、本市においては平均寿命と健康寿命はこういうふうに推移しておって、なるべく健康寿命に近づいていって、健康寿命が長くなっていますよと、ですから今やっております各種のがん検診等については、十分これはクリアしておりますよということを聞きたかったわけですが、データがないならば、これは話になりません。もう一回、平均寿命と健康寿命のこの十数年間の推移というのはもうわからんわけですね。
○議長(上田浩志君) 市民福祉部長。
○市民福祉部長(若宮髙治君) 直接のお答えにならんかもしれませんが、国保のデータヘルス計画というのが平成27年度から義務づけられまして、全国の各市町村でこういった計画を作成しております。その中では、今ほど言われる平均寿命とか健康寿命、それから医療費の状況、どういった病気に医療費が使われておるとか、各種データが出るようになりました。平成27年度の平均寿命につきましては、先ほど申しましたように平成22年度のデータをもとにつくられております、先ほどの数値は。次は5年後の平成27年度、5年ごとに改定いたしますので、平成27年度のデータが間もなく出る予定になっております。そういうことで、過去のデータというのは、27年度がスタートですので、手元には持ち合わせてないということでございます。
○議長(上田浩志君) 河野裕保議員。
○河野裕保君 厚労省のあたりは全国の数値出すのに、それは積み上げか何かわかりませんが、そのデータの中には県別、そして自治体別というのは出てこんのですか。
○議長(上田浩志君) 保健センター所長。
○保健センター所長(二宮恭子君) 先ほどの議員の質問ですけれども、市別というのが出ておりません。それで、今八幡浜市の数として、これから使っていけれるのは国保データによるものということで評価をしていきたいと考えております。
○議長(上田浩志君) 河野裕保議員。
○河野裕保君 先ほどに戻ります。64.9歳が男性の健康寿命ですよ、女性は66.3歳ですよと。これは国保加入者ですよね。国保関係のデータから導き出したのがこれということでしょ。
○議長(上田浩志君) 保健センター所長。
○保健センター所長(二宮恭子君) 国保データをもとにしたものというふうには申し上げたんですけれども、実際この健康寿命に関しましては、国保加入者のみの健康寿命ではございません。八幡浜市全体の指標として使えるものということを確認いたしましたので、数としては使いますけれども、八幡浜市全体の数として今後は使っていきたいということで活用ができます。国保のみの方の数ではございません。
○議長(上田浩志君) 河野裕保議員。
○河野裕保君 国保のみやないということになれば、そしたらこれは数値的には国保のヘルスデータからとりましたよということなんですけども、64.9歳はヘルスデータか知らんけれども、それからはとってないということは、最初の根拠はどがいなっとるの。
○議長(上田浩志君) 保健センター所長。
○保健センター所長(二宮恭子君) 根拠は国保データも加味してはありますけれども、国保の加入者のみのデータでは、特にデータヘルス計画の中に入ってる数ではありますけれども、健康寿命に関しては、国保データのみではない、その他のものも加味したものの数ということなので、今後、八幡浜市としてはその数を使いながら評価をしていきたいと考えております。
○議長(上田浩志君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 具体的な算出方法につきましては、また別途開示させていただくことが適当かと思います。
今議論の中ですけれども、その場合、今の計算のベースになるのが、あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますかと、こういう設問があります。この質問に対して、ないという返事をされた方が基本的には健康寿命の対象になるわけです。その場合に、例えば65歳過ぎて75歳までの間、もう少し年ありますけれども、もしくは高血圧、あるいは糖尿病、いろいろありますけれども、その当人がこの場合に四肢全体が動けても、要するに若干の制約がある場合でも、その場合はないという回答にはならないわけです。そんなんで、今河野議員言われたように、平均寿命が上がっていっても、健康寿命そのものはこの間で停滞する部分がありますので、決定的にこの差は縮まっていかないのかなというのが一般的には予測される事実ではないかと思います。何らかの加齢により疾患を抱えますので、それがこの答えのところで日常生活に何か影響がありますかという答えに対してないという答えがなかなか難しいことで、今の八幡浜市の健康寿命も六十五、六歳ぐらいで終わってるのかなと。設問の影響による部分もあるのではないかと思います。
○議長(上田浩志君) 河野裕保議員。
○河野裕保君 自分の主観と、そしてお医者さんの客観的なそういう事実と、それは照合しながら健康の状態ということをはからないけん思いますよね。私健康やと思うとっても、診断受けたらそうやないですよと。しかし、私が思うのには、日常生活において何らか加齢によって出てきますよ。60年、70年機械動きよりますから、どっかには故障起きとりますので、そこらの捉え方ですよね。日常生活において支障のない方について、血圧の薬飲みよります、少し高いですという方については、人に迷惑かけてない、そして介護とか、要支援とか、それを受けてない方については、これはもう自活できますよ、健康ですよ、健康寿命の中に入らなければならんと思いますけど、設問自体も問診みたいなんか何かわかりませんが、ちょっとアバウト過ぎるような気はいたしますよね。
それと、市民福祉部長に伺いますが、今64.9歳、男性ですが、非常に低い。それで、国保加入者だけではないですよということですけど、いいです、政府管掌でもいいですし、企業に入ってる方でもいいです。それで、今生活によって健康を害するといいますか、それをシャットアウトして健康寿命延ばさないけんわけですから、今健康な人の生活とそうでない人の生活の状態というようなことを調べながら計画をつくらなければなりませんと思います。そして、今やっていらっしゃいますさまざまな健康増進、健康推進の実施計画、そして自治体がやっておりますがん検診と各種の健診がありますね。そして、これらを評価し、分析し、次のプランにつなげていきますよ、プラン・ドゥー・チェック・アクション、これをやって次につなげていますかということなんですが、そこら辺の解析、分析して、次のプランにつなげていきますよということについてはどうですか。
それと、生活によってあなたの健康はこうです、だったらこうしなさいよということは、積極的に介入とまではいきませんが、指導できる、個人情報もあるかもわかりませんが、そこらまでやっぱり行政がおせっかいをやかなかったら、高齢者の方はなかなか動きませんので、今言うふうにプラン・ドゥー・チェック・アクションをやっていますか、生活によってこれだけの健康を害しますよ、だったら生活習慣を改善しましょうよということもやっていらっしゃると思いますが、その辺をお伺いいたします。
○議長(上田浩志君) 市民福祉部長。
○市民福祉部長(若宮髙治君) お答えします。
先ほどの説明でわかりにくかったかもしれんので、補足を込めて説明いたします。
先ほど言いましたデータヘルス計画、これは国保事業の計画です。それで、ただし先ほどの平均寿命とか健康寿命は、国保会計だけではなく全体の数値となっております。それで、これが現在レセプトの電子化とか国保のデータベースが整備されたというところがありまして、厚労省のほうでこのデータヘルス計画を作成せよということで全国で作成しております。そのスタートが平成22年のデータが最新と、それがスタートということで、現在使われておる数値というのは平成22年度のデータをもとにしてつくられておって、5年ごとに見直しがされますので、次は平成27年のデータが間もなく公表されるということで、これまではこういったデータが正直ございませんでしたので、いろんな事業を進めておりますが、こういった見える、数字がわかる状態ではこれまではなかったと。今後は、こういうデータが出てきますので、それらを見ながらどういった形で進めていくかを検討していきたいというふうに考えております。
○議長(上田浩志君) 河野裕保議員。
○河野裕保君 それは確かにデータは必要です。しかし、現場の方は市民の健康状態というのがよくわかると思いますよね、今全体を通して見たら。生活によってもそうですよということでございますので、プランに反映できますよということなんですが、今部長が言われましたように、このヘルスデータがなかったのでチェックできませんでした、プラン・ドゥー・チェック・アクションは不可能でございましたということのように私は受けとめましたが、ということですわな。今そういう過去の実績データが余り健康寿命とのかかわり合い方、因果関係がわかりませんので、数値的にはわかりませんので、健康寿命の過去のデータも当然わかりませんし、現在やっている事業についてプラン・ドゥー・チェック・アクションはかけられませんよということでございますわな。
○議長(上田浩志君) 市民福祉部長。
○市民福祉部長(若宮髙治君) これからこのデータをもとに進めていきたいというふうに考えております。
○議長(上田浩志君) 保健センター所長。
○保健センター所長(二宮恭子君) つけ加えさせていただきます。
現場の状況といいましょうか、数的には今のような大きな数しか出ないんですけれども、実際現状でうちが少しずつ保健センターとして事業をしていく中で、例えば糖尿病有病者、特定健診のもちろん国保に加入している方の健診なんですけれども、糖尿病の疑いがある方のうちの未治療者に関しては非常に割合が今まで八幡浜市は高かったんですけれども、いろんな事業を行いまして、今15位、県下で15位になっております、未治療者の割合が。当初トップで未治療者の割合が1位だったんですけれども、その割合が15位になるぐらいの個別的な保健指導の中ではそういうような成果はあらわれております。
○議長(上田浩志君) 河野裕保議員。
○河野裕保君 かつて保内町あたりは人口も少ないですし、年寄りも少なかったですから、保健婦さんも1人でございました、今で言う保健師さんが。そして、地域の巡業に行って健康相談をしておりました。血圧をはかります、体重をはかりますということをやっておりまして、日常の生活についても相談を受けたりしておりましたが、今市においては各地区の公民館に行ったりとかして、お年寄りの血圧はかったり、健康相談したりとかということは、巡業といいますか、ということはないわけですよね。
○議長(上田浩志君) 保健センター所長。
○保健センター所長(二宮恭子君) 確かに各公民館を不特定多数を対象にして回る事業は今はかなり縮小をしております。
ただし、今特定保健指導と言いまして、非常にリスクの高い方に関しましては、先ほどのような糖尿病であるとか、血圧であるとか、そういうリスクの高い部分に関しては、特定保健指導という形でその数がふえるような努力をさせていただいております。
○議長(上田浩志君) 河野裕保議員。
○河野裕保君 データヘルスの活用をしながら、健康寿命の延伸に努めていただきたいと思います。
それでは、次に行かせていただきます。
健康寿命延伸作戦ということでございます。
高齢者の健康維持には、病気にまずなりませんよ、1次予防ということですよね、それが一番大事だろうと思います。
そして、私はよその自治体がやってるからこうせえ、ああせえというのは嫌いです、よそはよそ、うちはうちですから。がしかし、いいところがあればそれを参考にすべきと思います。
これ北関東のある自治体でございますが、十数年かけてお年寄りの健康調査をいたしました結果、健康歩行が体に一番いいんだ、生活習慣病もクリアできますよということで、これが奇跡の研究だということで注目を浴びておるわけであります。
事の発端は、先ほど申しましたように、どんな生活をしている人が病気になってそうはならないのかということなんです。ですから、この自治体は65歳以上の人口全てに調査をやった、食生活もそうです、睡眠もそうです。そのうちの40%については、すごいですよ、これ、血液検査もそうですし、遺伝子検査までやっております。2000年からスタートしておりますから、個人情報保護法2005年、平成17年度完全施行ですよということでございますので、今ならこれ非常に難しい、DNAの解析までしているわけですから。そのうちのまた4分の1については、歩行器といいますか、身体活動計を使って歩数をはかり、それとスピードをはかり、その結果、糖尿病等の健康寿命の延伸についてはそういう歩くのがいいですよというデータが出たということなんですよね。それで、延伸が図れておりますよと、病気の予防には歩行がいいですよと、また生活習慣病、そして歩行についての因果関係を突きとめたということなんです、これが奇跡の研究です、13年かけて。
一番いいのは、中程度の歩行だと言っております。横の人と同時に並んで歩いていて、会話できるスピードが時速5キロだそうであります。それに有酸素運動20分をしなさいよと、365日、1日8,000歩、これは皆さんよく御存じのはず、1日8,000歩ということで毎日やりなさいよと、そうすることであらゆる病気の予防にもつながりますし、生活習慣の改善も図られますよ、健康が維持できますよ、延伸が図られますよ、医療費の抑制につながりますよということで奇跡の研究、中之条スタディと言われております。
本市においては、中之条スタディをまつまでもなく、市民の皆さん方はよく歩いていらっしゃいます。個人で、夫婦で、家族で、団体で、中にはステッキ持って歩いていらっしゃいます。非常に健康に気をつけていらっしゃいますので、健康寿命はこれからうんと延伸するだろうと、このように期待しております。
歩行プラスアルファ、筋肉をつけたらどうですかということが私の提言で、提案であります。高齢になりますと、何もしなければ筋肉がどんどんどんどん衰えます。毎日8,000歩歩いても、ある程度の下半身の筋肉は維持するかもわかりませんが、上半身とか、お尻とか、それは筋肉が落ちますので、ある程度の筋トレが必要だと思います。背中の筋肉、おなかの筋肉、ここの横の筋肉、お尻、太もも、ふくらはぎ、これらを理想的に筋力をつけていったら、負荷かけますから、骨にも負荷がかかって丈夫になる。それには、歩く途中にちょっとした簡単な公園等にマシンを置いたらどうですかということなんですよ。歩きながら、ちょっとほしたら公園に寄って、例えばここの前の北浜公園で歩いてますから、ステッキ持ったりとか、寄って、マシン使って、ここの筋肉を使ったり、鍛えたり、腹筋でしておなかの筋肉、うつ伏せになったら背筋ができますから、背筋の鍛錬をしますよと、こういうことになったら一石二鳥になります。
ということになると、お年寄りというのは筋肉が弱いですから、急にじゃないですよ、したら筋肉傷みます、捻挫します、やばいですよというお声もありますし、その管理は誰がするんですか、けがしたら誰が責任とるんですか、お金かかりますよとなります。平成29年には、ここのスポセンは新しいマシンもやって広げて、市民の皆さん方に、市長の挨拶にもありました、置きますよということですが、なかなか歩く人はここに来ません、顔ぶれはほとんど同じ。私も昭和63年からここへ来てます、スポセン。昭和63年、覚えてますか、ソウルオリンピックがあった年ですよ、そこでやった。余りにも軽い、負荷がかからんので、私は大洲へくらがえした。おい、バーベル置いてくれやいうて受付の子に言いました、いや、危ないから置けんのですと、管理する人もいないので。ほとんど同じ顔ぶれですから、ここも大洲も。恐らく今度やっても新たな人は最初は来ますけど、入れかわり立ちかわりはせん思う。ですから、歩行者だけではなしに、一般の皆さん方も公園に来たときには筋トレしましょうか、腹筋しましょうか、このマシンを使いましょうかって、こういうことですよ。軽いやつもありますから、これで物足らなかったらスポセンへ行ったらいいわけですから、ぜひ配置してほしい。
というのは、外国の都市、観光地にもこれはあります。蘇州のほうにもあったと思います。そして、スペインのミハスというところの町でしたが、真っ白い町で有名なところです、ペンキ塗ってきれいなところ、見渡せば下は地中海、その公園の横には小さい小さい闘牛場があって、そういうマシンを置いておりました。しかし、誰も使っていませんでした、観光客も。私やりました、海を見ながら、気持ちいいですよ。ですから、マシンをぜひ置いてほしい、健康のためにということです。それについて質問いたします。
○議長(上田浩志君) 市民福祉部長。
○市民福祉部長(若宮髙治君) お答えいたします。
ウオーキングは健康づくりに有効であることから、多くの市民の皆さんが散歩をされております。市では、八幡浜中心地区まちづくり計画により、みなっとを拠点として八幡浜駅までの3コースのウオーキングマップを現在作成しております。
御提案の筋力アップにつきましては、市民スポーツセンターで、平成29年度に女性、高齢者の利用促進を図るため、トレーニングルームの拡張とランニングマシン等の充実を図ることとしております。まずは、この利用促進を図りたいと考えております。
屋外に設置する筋力アップ器具につきましても、他の事例等を参考に検討をさせていただきたいと思っております。
○議長(上田浩志君) 河野裕保議員。
○河野裕保君 ぜひ検討してください、どっかの自治体、九州の自治体にも腹筋台とかそういう軽いマシンみたいなのが置いてますので。ですから、歩行プラス、ある程度の筋肉をつけないと、お年寄りも転倒防止にもなりませんし、骨粗鬆症の予防にもなりますから、筋肉使ってましたら、そしたら食欲も出る、ほしたら頭もさえます。糖尿病にはなりにくいですよと、それで糖分をとって脳を活性化させますよということになるんです。と思いますので、ぜひ検討してください。北浜もそうです、みなっとでもそうです、主な公園については、遊びに行ったらできますから。けがしたら自分の責任です。傷んだらだめですよ、傷んでけがしたら行政の管理責任問われますが、自分で使いながら手挟んだなんやというんはそれは自己責任で、それもしっかりアピールしてから設置するということで、何でもかんでも行政が責任とったら大変なことですから、保険が入っとるからといっても、ということであります。期待しております。
次に行きます。
ミカンと魚のまち八幡浜市の意味するものはであります。
これは表層はそうです、ミカンと魚、ミカンもとれます、魚もとれます、ですから。風光明媚であります。太陽はさんさんと照ります。光る海であります。空も青い。背後の山はたたなずく石垣があります。ミカンがとれます、ブランドミカンがとれます。高級魚から雑魚までさまざまな魚がとれて、四国有数の漁港であります。ということは、ミカンと魚のまち、これは表層の部分です。基底の部分、もっと深層の部分は何か、これに含まれているその意味するものということは、先ほど再三言っております市民の健康であります。市民の健康をなくして、ミカンのまち、魚のまちは存在してないと思うわけであります。
ですから、先ほど申しましたように、市民の健康寿命が64.9歳、男性ですよということになれば、これをもっと引き上げて、期待しますから、これが70、75、全国的にトップクラスの健康寿命ですよ、平均寿命と健康寿命の差がありませんよ、こういうことになれば、おのずとミカンも宣伝しなくてもぼんぼん売れる。ふるさと納税もぼんぼんふえますよ。魚の加工品も売れます。今度、これから農産品の加工場の6次産業やりますよ、宮内公民館の横にとなりましたが、これは飛ぶように売れます。
そして、市民の皆さん方は非常に健康ですね、宣伝になります。おっ、あやかりたいな、八幡浜市にということで、ミカンも食べれて、移住してみたいな、八幡浜市はきらきら輝いてるぞ、高齢者も市民の皆さん方もと、こうなるんですよ。おお、八幡浜市は桃源郷だ、シャングリラだ、行きましょうと、住んでみよう。ですから、市長が昨年の、ことしも言いましたが、健康都市宣言をやりますということでした。フェスタをやったり、健康ウオークの教室をやったり、予防医学をやったりして、健康都市宣言をやって、アクティブシニアをどんどん流入させていく、人口もふえますよと。この健康寿命が延びて、八幡浜市が知れてきたら、宣伝せんでもひとりがお客さん来ますよねということなんです。
ですから、データを待ちますじゃないです。ヘルスデータ、国保のじゃなしに、それも大事かわかりませんが、イの一番は生活の改善を図って、健康寿命を延ばすことですよ。愛媛県がそうですから、国がそうですから、国保の関係のデータからいよったら、皆ほとんど0.4や0.3%の差がありませんよじゃないです。よそはそうです、県はそうです、国もそうかもわかりませんが、うちは違う。うちはもっと高い、そのハイレベルの目標を設定しなければなりませんよということなんです。
ですから、健康都市宣言する、その本気度なんです、実際は。本当にみこし上げてやったら、先ほど申しました北関東の中之条スタディでありませんが、13年かけて健康づくりの根拠を調べたわけですから、そのぐらいの長期のときに、大城市政が後やって、この健康寿命がうんと10年延びましたというたらリタイアしなさい、市長、という覚悟を持って健康寿命の延伸を図っていただきたい。5年や6年ではできませんよ、恐らく、10年計画です、これは。ということで、その本気度をぜひ伺いたいわけであります。
○議長(上田浩志君) 市長。
○市長(大城一郎君) 自然豊かでミカン、魚の宝庫である八幡浜市で、市民が健康で元気に暮らせることは、個人にとっては心豊かな生活の実現、市にとっては医療費の削減など、個人と社会の双方にとっていろいろなメリットがあるのは事実であります。
当市では、健康なまちづくりを目指して、平成24年7月に健康都市連合日本支部に加盟し、平成27年には当市で総会及び大会を開催したところであります。また、平成27年12月にはスマートウエルネスシティ首長研究会に、平成29年2月には健幸都市連合、これは健やかな幸せ、この字を書きますが、健幸都市連合に加盟しておりまして、健康づくりに取り組む全国の自治体とネットワークを結び、情報共有を図りながら、健康なまちづくりに現在努めております。
健康は一朝一夕になるものではありません。10年計画と言われましたが、まさにそのとおりだと思います。今後とも、継続して健康都市八幡浜、これの実現に向けて精いっぱい取り組んでまいりたいと思います。
○議長(上田浩志君) 河野裕保議員。
○河野裕保君 期待をしております。太陽があり、海があり、山があり、風があり、こういう風光明媚で豊かなところはないですよ、緑があって。人々もおおらかやないですか、まだ、今のところは、おおらかです。75以上になったらなおまたおおらかになります、その下の人らはまた元気になりますから。期待しておりますので、よろしくお願いいたします。健康が一番ですから、本当。今私ら健康寿命や平均寿命やいうがは頭になかったですが、やっぱりあちこち痛うなったら、しみじみ健康寿命のありがたさというのをわかってきました。よろしくお願いいたします。
続きまして、大綱2点目に行きます。
文化会館ゆめみかんの自主文化事業についてお尋ねをいたすわけであります。
自治体が文化に目覚め、文化が大切だなあということになってきたのは、一つの分岐点があります。それは、昭和48年の第1次オイルショックであります。第4次中東戦争が10月に勃発いたしまして、OPEC加入国の湾岸諸国6カ国が原油を上げると、翌年の1月までの3カ月足らずの間に、これが3ドルから1バレル12ドルになりました。さあ、大変だ。先ほど質問がありました紙おむつやったらとてもやないがそうはいきません、当時はトイレットペーパーさえ戦争になったわけですから、ということでした。そして、高度経済成長は48年を契機にぷつりととまりました。昭和54年の第2次オイルショックがあって、低成長、安定成長につながっていった、そして文化が生まれたと言っても過言ではないんです。
参考までに言います。昭和49年、皆さん方いらっしゃいますので、職員の皆さん方、このときの人事院勧告は30%に近い、昭和49年人勧をやった。そして、給料いうたら二十数%上がったわけですから、4月から12月にさかのぼったその差額は、12月期末勤勉手当よりはるかに多かったんです、考えられんですよ。1つの例を挙げますと、30万円今もらっておる給与の方は、これに当てはめますと差額100万円、ボーナス2.5カ月分やったら75万円、そういうことやったんです。いい時代でした。先生もぐっと上がったですよ、先生になっていましたか、ということです。
それで、これからは高度経済成長やない、安定成長ですよ、振り返りましょうよということで、物から人です。3Cもそろいました、車も買う、カラーテレビもクーラーもそろいましたから、そろそろまた心の時代になりましょうよということで、これはマルクス経済学者でしたが、神奈川県の学者の知事の長洲一二さんらは地域主義だ、地方分権だと言いました。一方の大分県の平松守彦知事は、これは官僚出身ですから、いやいや、私は一村一品運動やりますぞ、一村一品運動を展開して、我々も負けずにやりましょうということで全体が広がっていきました。これ私の考えですが、一村一品運動、これは今形を変えて、DNAが変換されてふるさと納税になったというふうに思います。そして、これの大きなというかビジョンを持ってやり出したのが地方創生だと、私はそういうふうに解釈をしているわけであります。
ですから、文化の時代ですよということになって、企業の企業メセナもそうです、フィランソロピーなどという言葉もはやった。八幡浜市はちょっとおくれて平成6年に企業メセナ等になって、この前、平成何年でしたか、閉鎖になりましたけれども、そういう文化を根づかせましょうよということで、この旧八幡浜地方局管内、瀬戸町も建ち、文化会館ですよ、平成に入ってですが、文化だ文化だ、これ大事だということで、それで三瓶の文化会館が建って、郡は違いますが、宇和町の文化会館、ちょっとまた郡が違いますが、三間町、御荘町ができて、うちもつくらないけんで、平成7年、8年に保内町文化会館が建った。
その前に、ちょっと故事来歴を言いますと、平成6年にダークダックスを保内中学校に呼んだ。マンガさんの佐々木さんがまだ倒れる前の3年前ですから、ハーモニーはまだ抜群でした、60代でしたけど。そして、終わったときにお見送りした、ダークダックスを。それで、当時の二宮通明町長が私の耳元で言った、ハーモニーが割れるなあ、体育館では、ホールが欲しいなあとおっしゃった。そらそうだなあと思いましたけど、それは聞き流した、希望だろうなあと思った。明けた平成7年2月に、ちょっと来い、文化会館、おまえ、やってくれやと言われた。それで、今の文化会館を平成7年、8年かけてやって、平成9年は元副市長の谷口さんが文化会館準備室になってソフトウエアをやって、平成10年にこけら落としを大々的にやったということであります。
歌舞伎もやりましたということで、ついでに言いますが、平成9年3月に香川県高松の玉藻劇場へ、中村勘九郎さんに私と町長の2人が会いに行った。こけら落としにはぜひとも来てくださいよ、よっしゃ、気さくな人です、中村勘九郎さん、もう亡くなられましたけど。見て驚いたのは足ですよ、足、たこだらけです。相当修練積んでるなと思った、勘九郎さん。足の腹も指も何もたこだらけでした。あの床の板をばんばん蹴るからでしょうね。ということで、あれは6月でしたか、平成10年のこけら落としをしていただいたということであります。
その事業費が5,400万円、平成10年のこけら落としがありまして、東京フィルハーモニーがありましたから5,400万円でした、平成10年。11年、12年は3,000万円台、13年から19年の7年間については2,000万円台、それから以降はどんどんどんどん下り坂、一番の底を打ったのは平成25年337万1,000円の自主事業費であります。
そして、今は、平成28年度は603万円であります。平成28年度当初予算は何ぼですか、212億3,955万5,000円であります。ということでございますので、それの予算に対する自主事業費の投入量というのは0.029%、切りのええとこで0.03%、この当時の平成10年はこけら落としやってますから、これは金かかってますわね、5,400万円ですから。ですから、私は当時の平成10年の旧保内町の一般会計の予算からいうたら大体1%前後かなと思ってました。60億円ぐらいかなと思ってました、記憶では。財政課長に何ぼやったかなと聞きました、いただきました、41億7,700万円でした、予算が。そうすると、その率は1.3%であります。今先ほど言いました212億3,955万5,000円の1.3%、200億円でいいですよ、ということになったら2億6,000万円が自主事業費ですので、当時としてはとてつもないですよ。
よくわかるんです、こういうふうに下がった原因というのもよくわかります。というのは、よくやっていらっしゃいますもの。というのは、NHKさん、文化事業団さんにやって、なるべくお金のかからないような自主事業をやって、市民の皆さん方に喜んでいただきますよと。「のど自慢」が来る、「お笑い小劇場」やったかな、列をつくりました。なぜこれ説明をするか、それよくわかってます。予算は限られてる予算の中で皆さん方に楽しんでいただきますということでよくわかっていますが、まずこれの、下がっておりますけれども、いい事業をしてますので、文句は言いようはありませんが、まずこれの印象、どんどん下がったかの、全体、平成10年から平成28年度の、来年は20年の節目の年でございますから、また予算を1,000万円ほど組んでおりますが、また予算要求するかもわかりませんです。そこら辺の言ってください。
○議長(上田浩志君) 教育長。
○教育長(井上 靖君) ゆめみかんの自主事業の趣旨は、ゆめみかんのホールで音楽、演劇など、一流の芸術を直接市民の皆さんに観賞していただくことではないかと思っております。
では、どのような芸術家、アーティストを招聘するかにつきましては、経費と入場料、予算の関係で難しい問題がございます。
例えば、知名度の高い方をお呼びすれば、500万円から1,000万円の経費がかかり、持ち出しを少なくしようとすれば、入場料は6,000円から8,000円、そのようにかかるのではないかと思います。逆に、知名度が低ければ、経費も入場料も安くなりますが、入場者も少なくなり、事業の効果を問われることになります。最近では、宝くじ助成事業や民間財団の支援事業、県市町振興協会からの助成などをいただいて、経費を節減しながら、著名な演奏家などの招聘に努めているところであり、今週末、3月4日土曜日に開催する「〝宝くじまちの音楽会″岡村孝子&あみん」のコンサートは、宝くじ助成事業ということで経費は発生しておりませんが、チケットは完売しております。
ゆめみかんの自主事業では、平成10年代には予算3,000万円、収入2,000万円、差し引き持ち出し額は1,000万円といった状況が見られ、そのころには井上陽水、コロッケ、川中美幸などテレビで著名な方がたくさん出演しておられました。最近の平成27年度では、予算約700万円、収入300万円、持ち出し400万円、今年度は予算600万円、収入130万円、持ち出し470万円となっています。必ずしも予算と持ち出し額が比例するわけではございません。
どのような方に出演していただくかにつきましては、これまで業者からの売り込みと担当者の判断でおおむね進んできたところがあり、よりおもしろい、より市民の方に楽しんでいただくためには、もう少し別のレベルで判断が必要ではないかと思っています。市民の皆様の中には、劇団四季とかNHK交響楽団をぜひ招聘したいという声もあります。ゆめみかんの自主事業のあり方について、従来の枠を離れて、もう少し広い見地から判断していく必要があると考えておりますので、少し検討させていただきたいと思います。
○議長(上田浩志君) 河野裕保議員。
○河野裕保君 よく理解をしたつもりであります。
文化というのは、予算きりやすい、命にかかわりませんもの。ですから、どんどんどんどん落としやすいのは文化予算ですよ。あれは2010年でしたか、イタリアミラノのスカラ座、それとローマ歌劇場は、運営費の2分の1がイタリアの政府から出ておりましたが、当時はイタリア、今もそうでありましょうが、緊縮財政で、財政難でしたから、運営費の補助の30%をカットしますよということになった。ミラノとローマの歌劇場は反対しましたけれど、もうそれは押し切られた。最近では、大阪の文楽に対して、橋下 徹大阪市長は文楽の補助をカットをしますよと、あんたら自助努力で券を売りなさいとまくし立てられましたですね。文化は、非常に予算のカットしやすい分野でありますということですよね。
それと、今言われましたように、中央のいい文化を吸収したら市民のレベルが上がる、市民の奥行きが広がるんです。文化やクラシックなんか言よったら、あれはもう専門のホールがありますから、うちは反響板やったら、ぜひともクラシック、N響なんかというのもどんどんどんどん交渉次第ですから、奥行きが広がって、すばらしい市民に育っていきますからということでございますので、期待しております。
以上です。