公開日 2022年01月12日
〔西山一規君登壇〕
○西山一規君 私は、大綱2点について質問をいたします。
まず、大綱1についてでございます。
水害への対応について。
ことし9月17日19時ごろ、台風18号による道路冠水の情報を聞きまして、雨がちょうど小降りになってたこともありまして、和田町地区へかっぱを着て、長靴を履いて、自転車で向かいました。川之石地区公民館前の道で、ちょうど膝程度までの浸水があり、近くの喜木川では道路と同じくらい水位が上がっておりました。潮位が高いと、私の住む本町地区も冠水のおそれがあるため、巡回して回りましたが、旧桟橋付近の道路が少しつかっていただけで、他の道路に冠水は見られませんでした。喜木川の上流へ、自転車ですから気軽にささっと行ってみたんですけれども、神越地区では老人ホームの少し先から浸水しておりました。もう入れない状態でしたので、翌日、確認のためにもう一度訪問しますと、中央体育館の入り口階段の最上段に水が来たあとがついておりました。目測ですが、道路からの高さは90センチぐらいの浸水だったようです。
お伺いいたしますが、川之石和田町地区、喜木の神越地区ではどのような水害対策がとられているのか、伺います。
○議長(新宮康史君) 建設課長。
○建設課長(宮下研作君) お答えいたします。
和田町地区につきましては、地盤が低く、潮位によっては排水路による自然排水ができないため、和田町公民館前、川之石石油前、保内浄化センター横の新田水路、楠町B水門の4カ所、4台のポンプで緊急時には排水処理を行っております。
神越地区におきましても、地盤が低いため、台風等の大雨時には、放流先となる喜木川の水位が高くなり、自然排水ができないことから、あけぼの荘角に2台、地区内を流れておりますドンドン川、中間位置に3台のポンプを設置しまして、緊急時における排水処理を行っております。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 わかりました。
そして、そのポンプなんですけれども、そのポンプが起動する、実際に動き始めるのは手動で行うものなのか、自動的に行うものなのか、手動で行うという場合はどのような運用ルールになっているのか、伺います。
○議長(新宮康史君) 建設課長。
○建設課長(宮下研作君) まず、和田町地区におきましては、全て管理人により手動でポンプを動かしており、神越地区につきましては、全てのポンプが排水路の水位により稼働する自動運転となっております。
運用につきましては、和田町地区が管理人により、地区内にある新田排水路の状況を確認しまして、これまでの経験に基づき、4台のポンプの稼働及び停止を行っております。
神越地区におきましては、全てのポンプが自動運転となっており、中央を流れる排水路、ドンドン川ですが、これの水位により自動的に稼働、停止を行うこととなっております。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 和田町地区は手動で行っているということでありますが、10月にもこの和田町地区では大潮のときに冠水をしております。そのときは、イレギュラーなことではありますが、修理のために海沿いのゲートが外されておりまして、逆流が防止できない状況になって、それで海水が逆流して冠水したという状況でありました。
台風などで被害が事前に予測されるときでなければ、誰かが気づくまで対応ができない、手動であればそのようなことになり、対応が後手に回ってしまうというふうに考えられます。現在の運用ルールはベストとは言えないように思われます。そして、神越地区のほうも過去からの経緯で現在そういうふうになっているのでありますが、過去の冠水よりも今回はひどかったというふうに住民の方から伺いました。現状での運用で問題ないのか、何か問題があるという認識があるのかということと、今後の対策はどのように行うか、お伺いします。
○議長(新宮康史君) 市長。
○市長(大城一郎君) 現状での問題点と今後の対策といった点だと思いますが、それぞれの地区、和田町地区のポンプ施設につきましては、停電時の対応が問題と考えております。緊急時に発電機を接続する設備を設けたとしても、可搬式の自家発電機を強風、大雨の中、接続するのは困難であると判断をしますし、固定の自家発電機を設けるには、スペース、設置費用、そして維持管理などの課題があると考えておりますが、可能性を今後、研究していきたいなというふうに思っております。
また、神越地区におきましては、自動運転で自家発電設備も整っておりますが、本流河川水位が異常水位緊急停止位置に達したときは、ポンプが緊急停止することになっております。神越地区のポンプが緊急停止したのは供用開始してから今回が初めて、それだけの雨量であったと思っております。今後は、本流に影響を与えない範囲で緊急水位停止位置、これの変更等が可能であるかどうか、これを二級河川管理者である県と協議をしていきたいというふうに思っております。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 先に神越のほうですが、神越のほうは現在やはり非常に不安がられております。そして、当然市だけで単独で解決する問題でもありませんので、県のほうとうまく調整して、今よりもよいものにしていく必要があるかと思います。
そして、和田町地区のほうですが、提案ではあるんですけれども、1つ出合橋に今県がつけてる水位観測所があるのを私実際に見てきたんですけれども、出合橋の橋の橋脚のところに細長い水位をはかる棒のようなものがついておりまして、それでインターネットを経由して、リアルタイムで今水位がどれぐらいありますよというのが表示されるシステムになっております。同じようなものが日土地区にもあると聞いております。宮内川の宮内地区のほうは、排水路のところに、ちょうど上側にラッパのような形の超音波センサーですね、あれ恐らく水面からの距離を見てるんだと思いますが、そのようなセンサーがついておりました。
和田町地区に同じようなものをつけるということは、費用から考えても現実的ではないかもしれませんが、人間が手動で行うという方法には限界があると思います。そのためにも簡易的なセンサー、最近ではお風呂の水を張るときに自動でとまるとか、灯油のポンプであっても電動ポンプが自動的にあふれないままでとまるというような感じの安いセンサーが実現されております。灯油ポンプであれば、光センサーで、光が水面が上がると光の状態が変わるということで検出しておりますが、簡単な昔からあるような浮きをつけて水位が上がったら、例えば浮きが上がってスイッチが入るというような簡単なものでも結構じゃないかと思います。そういったものを使って、自動的にポンプが起動するという方向に持っていかなければ、前回起きたようなこと、イレギュラーな冠水、そういったものは防げないのではないかというふうに感じます。
そして、先ほどもおっしゃられましたが、停電に対応するための非常用の発電機、ぜひこの2つを装着していただければ非常に地域の住民の方の安心にもつながると思いますが、この2点についてまた御所見を伺います。
○議長(新宮康史君) 建設課長。
○建設課長(宮下研作君) 和田町地区、楠町地区、このポンプの施設を手動から自動起動にする方法としましては、既設の手動バルブ周辺を電動化にする、また既設制御盤を組みかえる、そして既設水路に電極棒を入れてセンサーで感知するなどで、自動化するのは可能ではないかと考えております。各ポンプ施設によって自動起動による方法は違いますが、水中ポンプ、陸上ポンプ、どちらでも可能であると聞いております。
いずれにしましても、自動起動の可能性につきましては、各ポンプ場を詳細に今後調査した上で、検討してまいりたいと考えております。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 現状冠水が起きているわけですから、住民の方は非常に不安がられております。その地区の住民の方が安心して暮らせるように、ぜひとも今後も取り組んでいただきたいと思います。
以上で大綱1の質問を終わります。
続きまして、大綱2の質問に移ります。
電子入札についてであります。
ちょっと前になりますが、ある業者から直接私のほうに問い合わせをいただきまして、電子入札用にパソコンを準備しておりました、設定をやってる途中に動かなくなったということで連絡を受けて、直接お邪魔いたしました。私が多少パソコンいじれるということをその方は知ってましたので、呼ばれたんですけれども。最終的にはそれは復旧はできたんですが、そのときに、その業者の方がほかの業者の方の心配をされておりました。業者によっては、電子入札のための機器購入や、場合によっては操作する人がおらんと、新しい人を1人雇わなければいけないというような感じの担当者の確保、こういったことに負担が大きいのでないかという心配をされておりました。
そこで、伺います。
現在、電子入札に対応できていない業者はどれぐらいあるのか。
そして、電子入札というものの概要についてもお話しいただければと思います。
○議長(新宮康史君) 財政課長。
○財政課長(井上耕二君) まず、今回導入しました電子入札の概要についてを先に御説明させていただきたいと思います。
当市の電子入札は、入札参加者の利便性と競争性の向上、事務手続の効率化を目的としまして、本年10月から実施をしております。電子入札のシステムにつきましては、平成26年7月に県市町連携施策の一環としまして、愛媛県と4市4町で運用を開始しましたえひめ電子入札共同システムを利用しておりますが、現在では当市を加えまして、愛媛県と10市5町が利用をしております。当市の電子入札の対象業務は、建設工事と測量設計などの建設コンサルタント業務としており、それら以外の物品購入などにつきましては、これまでどおり紙入札で行っております。
現在の市内の有資格業者数、86業者ありますが、そのうち電子入札に対応できていない市内の業者数につきましては、13業者で、未登録率は15.1%となっております。
以上です。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 ここで、まだ電子入札に対応できていない業者に対して、現時点でどのような救済措置があるのか、伺います。
○議長(新宮康史君) 企画財政部長。
○企画財政部長(今岡 植君) お答えします。
さまざまな事情により電子入札の登録をいただいてない業者については、事前に紙入札承諾申請書を提出いただければ、紙入札での電子入札案件への参加も可能としております。
なお、今申し上げましたとおり、電子入札への対応は必須ではありませんが、環境整備についての努力はお願いをしており、将来的には全ての市内業者が電子入札に登録していただきたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 ちょうど私も以前勤めてた会社で同じようなことがありまして、平成10年ごろから以前の会社で社内のネットワークが整備されまして、今まで紙の文書を営業所間で輸送していたものを、電子メールに移行していきました。その際は、50を過ぎてから初めてパソコンをさわるという役職の方のために、ワード、エクセル、電子メールの基本操作を習得するよう集合研修を行い、私もその講師のうちの一人でした。そして、懇切丁寧に御説明して、わかったということで帰られるんですが、やっぱりうまくいかないという方もいらっしゃいます。そういった方は当面は事務員さんに代行してもらって助けてもらいつつ、最終的には全員自分で電子メールの操作、ワード、エクセルの簡単なものであれば打てるという状況になりました。
今回の電子入札も同じように、対応できない業者に対しても何らかのサポート、そういったものが必要ではないかと思いますが、市としてのそういったサポートは考えられているのかどうか、伺います。
○議長(新宮康史君) 企画財政部長。
○企画財政部長(今岡 植君) お答えします。
現在、市として業者に対する独自のサポートはありませんが、システムの開発業者であります富士通株式会社が電子入札に関するヘルプデスクを設けており、環境設定及び操作方法の問い合わせについて対応できるようにしております。
なお、費用対効果が見込めないなど、やむを得ない理由で電子入札への対応が困難な業者については、引き続き紙入札による電子入札案件への参加を可能としたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 並行して、紙入札を継続しても構わないということであるので、どうしても脱落してしまう業者というのはないということはわかりましたので、安心いたしました。
そして、最後になりますが、さまざまな事務作業を電子化していくことは時代の流れであります。管理運営上のメリットも大きいために、進めていくべきことだというふうに私も考えておりますが、ふなれな人へのフォローもしっかり行っていかなければならないと思います。
本議会に関しても、タブレットなどを使った電子化をして、しかるべき時期に移行をするということが予想されております。先行している近隣自治体をお手本にして、当市でもトラブルなくスムーズな移行ができるように期待したいと思います。
以上です。