公開日 2022年01月12日
〔西山一規君質問席へ移動〕
○西山一規君 報道によりますと、現地時間の9時、日本時間では10時、まさに今史上初の米朝首脳会談が始まっている予定です。この歴史的瞬間にこの場において一般質問ができることを大変光栄に思います。
では、私は、大綱2点について通告のとおり質問いたします。
まず、大綱1、福祉避難所についてであります。
テレビのアンケート調査をちらっと見たときに、福祉避難所を知っていますかというような問いかけがありました。それに対して、ちょっと記憶ですが、12%程度が知っているという結果だったと記憶しております。自分でも名前は聞いたことあるんですが、この福祉避難所というのがどういったものなのか詳しくは知らなかったため、調べようと思ったのが今回の質問のきっかけであります。議員の皆様も恐らく、知ってる方いらっしゃいます。
(「はい」と呼ぶ者あり)
1人いらっしゃいました。なかなか御存じない方が多い内容ではないかと思います。
私が調べたところでは、福祉避難所は災害時に一般の避難所に避難した上で、そこでの生活に支障が出る方に特別な配慮ができる避難所で、これは必要に応じて開設される避難所であります。補助的な避難所ではありますが、震災関連死を防ぐ重要な施設であるというふうに記述してあったのを確認いたしました。
そこで、1つ目の質問です。
当市の福祉避難所の指定数と施設名はどこなのか、伺います。
○議長(新宮康史君) 社会福祉課長。
○社会福祉課長(福岡勝明君) お答えします。
福祉避難所は、指定避難所と違い、高齢者、障害者、妊産婦、乳幼児、病弱者、その他特に配慮を要する方が、相談支援、心のケア及び移動支援や食事介助等の日常生活支援などを受けられるなど、安心して生活ができる体制を整備した避難所です。原則、耐震、耐火、鉄筋構造で、バリアフリー化された施設を指定するよう内閣府のガイドラインで示されています。
現在当市が指定している福祉避難所は、保健センターの1カ所です。
以上です。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 1カ所ということで、直観的に言いましても1カ所でいいんだろうかというような気持ちになりました。そして、もっとふやすべきではないかなというふうに思いますが、県が平成29年12月1日に調査した資料で見ますと、八幡浜市が1件で一番下、次は東温市の2件というふうになっておりますので、客観的に見てももっとたくさん設置するべきではないかというふうに思います。
問いの2番目ですが、現状の設置で十分なのか、そして今後、さらに拡大するなら、その取り組みをどのようにされるのか、そして今後の見通しはどうか、伺います。
○議長(新宮康史君) 社会福祉課長。
○社会福祉課長(福岡勝明君) お答えします。
当市で把握している高齢者や障害者などの要配慮者は約2,000人おり、相当程度は指定避難所で対応せざるを得ないと考えておりますが、福祉避難所が現在の1カ所では不十分であり、この確保は急務であると認識しています。
福祉避難所は、先ほど回答させていただきましたように、指定における基準をクリアしなければならないため、市所有の施設だけでなく、受け入れが可能な民間の福祉施設等も確保していく必要があります。また、緊急時には、まずは指定避難所に避難されるので、指定避難所においても福祉スペースを確保していく方針です。
なお、福祉避難所には指定していませんが、平成28年7月から養護老人ホーム湯島の里において、市災害対策本部が避難勧告または避難指示等を発令した期間、区域の住民で指定避難所生活が困難であると判断したおおむね65歳以上の高齢者や身体障害者、その介助を行っている方、8名程度ではありますが、避難受け入れができるようにしています。
今後、市が所有する社会福祉施設だけでなく、民間にも依頼して、福祉避難所の指定箇所をふやしていきます。
以上です。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 これ通告はしてなかったんですが、けさ見つけた記事が新聞にありまして、八幡浜市の次に東温市が少なかったわけですけれども、東温市が6月時点で23施設を指定して、受け入れ人数が535人という数字になっておりました。ですから、八幡浜市のほうも今のような推進をしっかりやっていただいて、他市に劣らないような体制を早急にとっていただきたいと要望しておきます。
そして、この福祉避難所にかかわるスタッフについてのことでありますが、県の指針を見ますと、大体おおむね10人程度に1人ぐらいのサポート役を配置するのがよろしいというような感じで書かれておりました。避難者が大人数となった場合は、スタッフもかなり人数が必要ではないかと思います。
伺いますが、現状の福祉避難所でスタッフ数は確保されているのかどうか、そしてされてない場合は応援等を要請できる体制になっているのかどうか、伺います。
○議長(新宮康史君) 市民福祉部長。
○市民福祉部長(舛田昭彦君) 以前は文化センターを福祉避難所に指定しておりましたが、物資、器材の確保や保健師等の人的体制が整っていることから、平成27年度より保健センターに変更しましたので、保健センター職員での初動対応は可能となっております。
ただし、長期避難に備えて保健師等の福祉人材の充足を図る必要がありますので、これから市内の社会福祉事業所と提携して、スタッフの確保に努めていきたいと考えております。
また、昨年度、愛媛県が県下の自治体と県老人福祉施設協議会、県災害リハビリテーション連絡協議会、県医師会などで構成する愛媛県災害時福祉支援地域連携協議会を設立しまして、災害時福祉避難所等の人的支援体制を整備いたしました。この体制は、3つの制度から構成されておりまして、避難所運営の助言を初め相談支援や日常生活支援を行っております。
1つ目の災害時要配慮者支援チームというのは、医療、リハビリ、介護、福祉などの専門職員で結成されたチームで、災害時に避難所を巡回してもらうものです。
2つ目の災害時福祉人材マッチング制度、これは不足する人材を平時において高齢者や障害者、福祉団体などから募集しておきまして、その情報を市町に提供して、人材を確保しておくものです。
3つ目ですが、災害時福祉人材派遣要請、これは災害時に協議会を構成する団体に対して福祉人材の派遣を要請することができるもので、これら3つの制度を活用して、広域的にスタッフを確保したいと、そのように考えております。
以上です。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 さまざまな方法で人材確保に努力されていることがわかりました。
その中でも私が思ったことが、まず一番は複数の施設を指定して、その中で現在よりもたくさん融通できるように、2カ所、3カ所指定した中で1カ所開設したら、指定されなかったところのスタッフも移動できるということもありますので、できるだけたくさんの指定をしていただければいいのかなと思います。
そしてもう一つ、やはり行政やそういった民間企業だけに頼るのではなくて、場合によっては民生委員さんとか、地区の方とか、そういった方でもお手伝いできるという方はいらっしゃると思いますので、そういった方にもこういったまず福祉避難所自体を御存じない方がいっぱいいますので、まずこれをどんどん周知していただいて、その中で全く一般の方でもお手伝いできる方というのを募っていくのも裾野を広げる意味で大事なことではないかと思います。
次に移ります。
災害時はスムーズな避難所運営のためにあらかじめ詳細を決めておく必要があると思います。通常避難訓練等をやりますけれども、避難訓練でやったこと以上のことは、実際の災害ではできないと言われております。ですから、事前に詳細なところまで準備をしておくということが大事だというふうに私も思っております。
そして、この中でやはり大事なのは、マニュアルづくり、マニュアルに書いてあってもできないってことがありますし、マニュアルに書いてないことは臨機応変にできる人っていうのは非常に限られますので、誰でも読めば最低限のことはできるというマニュアルの整備、これが重要かと思います。
4つ目の質問ですが、この避難所開設時に想定される事項について、マニュアルの作成等はされているのかどうか、伺います。
○議長(新宮康史君) 社会福祉課長。
○社会福祉課長(福岡勝明君) お答えします。
福祉避難所の設置及び運営マニュアルはまだ作成しておりません。国のガイドラインを参考に、昨年度、避難所運営マニュアルを作成したところです。今後、現地での訓練や避難所運営ゲームなどを行い、まずは避難所運営マニュアルの実効性を高めた上で、このマニュアルと整合性を図った福祉避難所運営マニュアルを作成していく方針です。
以上です。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 確かに通常の避難所、それが優先ですね、それをしっかりした上で福祉避難所についてもしっかりと対応していくという流れが大事かと思います。
調べますと、愛媛県の福祉避難所に関するページにも福祉避難所マニュアルというのがネットで公開されておりました。そちらを見ますと、恐らく災害が起きたときにどうすればいいかという対応のもののようで、スマホ等では多分簡単に見れるんですが、紙で印刷して配るという形状にはなってなくて、順番にクリックして先へ進むというようなページになっておりましたので、スマホやパソコンで緊急時に見るという資料になってるように見えました。そういったものを参考にして、八幡浜市独自のマニュアル等をつくる場合は、紙でも配れるし、そういった緊急時に八幡浜市のページを見ればぱっとわかるとか、そういった発展的なマニュアルをつくっていただくのがよろしいのかなというふうに感じました。
今後、どのような災害が起きるか、これは未知数です。想定した福祉避難所では足りないというケースも場合によっては出てくるかと思います。現状では1カ所ですから、大きな災害があった場合はひょっとして足りない。数をふやせば何とかおさまりはつくかとは思うんですけれども、その中でも万が一ということを考えて、次の質問ですが、周辺自治体との提携などは考えられてるのかどうか、伺います。
○議長(新宮康史君) 市長。
○市長(大城一郎君) 周辺自治体との提携、連携でありますが、大規模災害になれば、さきの質問でも答弁しておりますが、県が設立した災害福祉避難所等の人的支援体制の活用や他県、または自衛隊の応援を要請したいと考えております。まずは、当市において福祉避難所の指定箇所をふやしていくとともに、被災状況により量的に不足する場合に備えて、市外においても福祉避難所が確保できるよう、近隣の自治体との連携について考えていきたいと考えております。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 あらかじめ想定していろいろなケースを考えて、先手を打っていくということは非常に大事だと思います。たくさん指定避難所がふえていれば、そういった周辺自治体との提携の可能性は低くはなってきますけれども、今度は逆に周辺自治体から応援を要請された場合にきちんと引き受けるということも大事でありますので、周辺自治体との調整をしっかり行っていただきたいと思います。
ただし、八幡浜市も予算もマンパワーも限られてます。ですから、限られた枠の中で最大限の減災を目指して、しっかりと取り組んでいただきたいと要望いたします。
では続きまして、大綱2の居心地のよい図書館についてであります。
私は、個人的なことですが、月に数回程度図書館を利用しております。保内も市民図書館も両方、時間のあいたとき、あとは調べ物があるとき、そういったときに利用させていただいてます。
ただ、私の場合は、本を借りて家に持って帰るということはしておりません。多くは雑誌を読んだり、雑誌は最新号は借りられませんので、その場で読む、そして調べ物をするときは一冊の本を読み込むということはまず私の場合はなくて、関連する本を何冊かとってきて、そこから目次を見て必要なとこだけ読んで、ああ、そういうことかという形で進めていくというやり方をしておりますので、ほとんど図書館で本を読ませていただいてます。
図書館についてのデータとしては、まずこちらは貸出数でカウントしやすいと思いますが、1つ目の問いとして、現状の貸し出しの実績はどうか、どういうふうになっているのか、伺います。
○議長(新宮康史君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君) お答えします。
平成29年度の貸出実績は、八幡浜市民図書館が、貸出利用者人数2万5,688人、総貸出点数が10万292点、保内図書館が、貸出利用者人数1万8,023人、総貸出点数が7万1,857点です。どちらも前年度とほぼ同じ利用数となっております。
以上です。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 本の貸し出しは名前がわかって、どの本を貸したかというのもわかりますから、ほぼ正確なカウントができるかと思います。
ただ、カウントしにくいのが、私のようにふらっとやってきて、ささっと本を読んで、さっと帰るという人をどのように把握するかということになりますけれども、その問いの2番目として、図書館内で読書をされる方、要は借りたという記録が残らない方についての利用状況は把握されているかどうか、伺います。
○議長(新宮康史君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君) お答えします。
どちらの図書館も入り口に来館者カウンターを設置しています。その総数から貸出利用者数を引いた、新聞や資料閲覧など貸し出しを伴わない図書館利用者の人数は、平成29年度は、市民図書館が13万5,710人、1日平均約460人、保内図書館は5万4,301人、1日平均で約180人となっております。
以上です。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 わかりましたが、引き算、マイナスを正確に書いてなかったんで、借りる方と中で読まれる方はどちらが多いんでしょうか、お願いします。
○議長(新宮康史君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君) 借りられる方が、市民図書館であれば2万5,688人で、2番の中だけを利用される方が13万5,710人なので、中だけを利用される方のほうが多くなっております。
以上です。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 今の質問は通告はしてなかったんですけど、簡単な計算だったのでお聞きいたしました。
ということは、本を借りるよりも中で読まれる方のほうが多いということが言えるかと思います。中で読まれる場合は、ある程度の時間、その図書館の中に滞在することになります。やはり読書の空間が快適なのか、その快適性が求められるところであります。個人的には、私はコーヒー飲みながら読みたいんですけれども、いろいろハードルがあって、多分難しいことではないかとは思います。
そして、この快適に読書をするためのいろいろ取り組みがあるかと思います、コーヒーは無理だということだと思いますけども、それぞれ皆さん職員の方、自分たちの考えで、自分たちのできる範囲での努力はされてるかと思いますが、この快適な読書のためにどのような取り組みをされてるのか、伺います。
○議長(新宮康史君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 八幡浜図書館、保内図書館、どちらの図書館も開設以来時間を経過しており、議員御指摘のような状態があると思います。
例えば保内図書館では、全体の配置から、館内での閲覧を十分想定しておらず、閲覧のスペースは十分でないと思います。また、市民図書館にしても、たくさんの人が同じ机を利用して閲覧をすると非常に窮屈な状態となり、改善の必要を感じています。
貸し出しじゃなしに一般の閲覧充実の観点からは、保内図書館についてはロビー側に向けて図書館のスペースが拡張できないのか、閲覧のスペースが、これを少し検討してみたいと思います。八幡浜図書館につきましては、前に入り口の横の新聞閲覧スペースを少し改良して、居心地のよい空間にならないかと工夫をしたところですけれども、それからまた少し前になりますけれども、2階に子供のための自習スペースをつくったりしたことがあるんですけど、やはり中の閲覧スペースはそんなに広くないので、これについてもう少し工夫の余地があるか、検討させていただきたいと思います。
今お話ししましたけども、自習スペースということが最近新しく建設される図書館にはよくつくってあるところがあります。高校生もそこへ行くと勉強ができますし、大人もパソコンをつないで学習ができるようなところですけれども、そんなことにつきましては、自習スペースについては、八幡浜図書館では市民会館跡地に建設する施設において、それから保内図書館では新しい児童センターにおいて、それぞれそのような自習のスペースをつくっていきたいなと考えているところです。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 今副市長から、私の想定してない答えが先に出まして、今お聞きした内容に絡んでですが、今スペースの問題を改善する案としていろいろ御答弁いただいたと思います。
市長、副市長、もしよかったら御答弁いただきたいんですが、いろいろ私も想定する問題があって、なかなか図書館が利用しにくい立場ではないかなとは思いますけれども、月にどれぐらい御利用されてます、年でもいいです。
○議長(新宮康史君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 私も図書館を使うのはもともと好きでありまして、時間があれば行きますので、市民図書館周辺でイベントがあったら行きますし、保内でもゆめみかんでイベントがあるときは図書館に顔を出しますので、少ないんですけども、多分月に二、三回は何かの折にはのぞいているというような感じです。
○議長(新宮康史君) 市長。
○市長(大城一郎君) 私も時間があれば図書館に行きたいんですが、なかなか時間をつくれないのが現状でありまして、月に1回行くか行かないか、そういったところだと思います。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 急な質問ありがとうございます。
私もう一つ気になるところがありまして、多分市長、副市長の立場で図書館へ行かれて本を読んでると、絶対誰かに声かけられるなというふうに思います。これないですかね。私は時々あるんですけども、本読んでると、知った人、顔見たことあるけど、名前思い出せんなという人から、何読みよるんやとかって聞かれることがあります。それは丁寧に対応しているんですけれども、読書に集中したいなという場合は、そういうのはないほうがありがたいなという気持ちはあります。
それも踏まえて、他の大洲、西予、伊方、この図書館について、簡単にではありますが、訪問させていただきまして、視察と言うと大げさですが、そのときの状況を御説明したいと思います。
まず、こちらの市民図書館、保内図書館は、ほとんどの机が平机で対面になっております。4人がけとか、2人、2人の並びで向かい合って4人、それの組み合わせ、そういったものになっております。市民図書館には、先ほど御答弁ありましたけども、2階に自習机がありますが、これ借りずに2階に本を持っていって読んでも構わないんでしょうかね、これも通告してないんですが、多分お答えできると思いますので、お願いします。
○議長(新宮康史君) 答弁できますか。
副市長。
○副市長(橋本顯治君) 正確にはあれですけど、市民図書館は1階にカウンターがあって、そこで貸出事務をやってますので、2階へ1階の図書を持っていくことは基本的にできない、貸し出しの手続が要ると思います。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 ですから、気軽にそこで本を読むというのはちょっと難しい、多少敷居が高いのかなという気がします。
一番施設としてすばらしいなと思ったのは大洲市の図書館でありますけれども、こちらは設備がまだかなり新しくて、敷地面積も相当広いです。こちらの自習机のように1人ずつ区切られた机が多数置いてあります。
そして、複数がけの市民図書館も保内図書館も今ある平机で対面という机もあるんですけれども、そちらは真ん中につい立てが立ってまして、向かい合った人の視線を遮るような構造になってます。
机のない椅子だけの3人がけの椅子というのも置いてありまして、それも恐らく図書館用の専用の椅子ではないかと思いますが、3人横並びではなくて、2人がこっち向いて、もう一人がこっち向いとると、真ん中は背中合わせになってる。これすごいなと思ったのが、内側に手すりがない3人がけだと、まず間違いなく3人座ることないと思うんですよ、どうしても右端と左端、真ん中は空いとるけど、まあちょっと遠慮しようかなという感じになるのが、後ろを反対にするとこれ3人座るなあと。しかも、それを並べていくと、真向かいに人がいない状況ですから、必ず対面する人はちょっと横におるということで、真っ正面に人がいるというのは視線が気になる、そういうこともあるかと思います。
そして、パーソナルスペースという考え方ですね、1人の人間に対して他人がどこまで近寄っても不快感を味わわないかというのがありますので、満員電車とか、そういった状況ではもう確保できませんけども、何もなかったら他人と近寄る距離っていうのは、ある程度の距離を確保されているのが自然な状況です。それよりも入ってこられるとちょっと違和感があるということもありますので、そういったものも含めて、提案になりますけれども、そういった他人との距離や視線、そういったものにも考慮していくべきではないかと思います。
具体的には、一番費用のかからない方法としては、対面の平机のところのちょうど真ん中に仕切りの板を後づけで立てる。実は西予市の図書館がそのようになっております。西予市は4人がけのところを、平机のままの机と真ん中につい立てを後からぽんと載せてる机がありました。これだと費用的には低価格でできるかと思います。そして、それよりいいのは、真っ正面と左右も区切った自習机、こういったものであれば、市長、副市長がおっても、多分誰にも声かけられずにしっかりと本が読めると思います。
これ次もお金かかりますけども、大洲市のような互い違いになったチェアを購入して置くという方法もありますし、一番大きな改善として、先ほど副市長が言われたスペースの拡大、ですからやれることをとにかくやっていけば、簡単なことからやっていただくのがいいのかなと思うんですけれども。
そのスペースの関係で私もちょっと思ったのが、児童センターが新しく保内の場合はできると思います。そうすると、子供さんたちはあちらに多く移りますので、保内図書館の子供用のスペースがあると思いますが、そちらを多少縮小していただいて、お子さんたちはメーンは児童センターのほうに行ってもらうとか、そういったのも1つ方法としてはあるのかなというふうに思います。
このようなできる範囲の工夫というのもいろいろあるかと思いますので、そういったところをしっかりと取り組んでいただければ、快適な図書館利用につながるかと思いますが、最後に今のことについて御所見があれば伺います。
○議長(新宮康史君) 副市長。
○副市長(橋本顯治君) 図書館の考え方というのがありまして、昔は貸し出しが中心でしたので、松山のコミュニティーセンターのように非常に大きな図書館でも閲覧スペースが極めてわずかで、貸し出し中心に機能しているところがあって、今西山議員が言われたように、最近の図書館では閲覧のスペースをとるというのが新しい傾向としてふえていると思います。
今、宇和島市でもちょうど図書館をつくられているところなんで、どんなふうになるのかなというのを楽しみにしておるんですけれども、今言われたようにいろんな工夫の余地がありますので、ここで具体のことを一々どうするかということはまだお答えできる、これから検討させていただかんといけませんけれども、できるだけ来た人が十分閲覧できるような空間スペース、それは視線を遮るとかいろんな工夫があると思いますので、少し検討をさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
○議長(新宮康史君) 西山一規議員。
○西山一規君 今後の取り組みに対して、利用者の一人として期待してまいります。
以上で質問を終わります。