一般質問(一問一答方式) H30.12 高橋時英 議員

公開日 2022年01月12日

 

〔高橋時英君質問席へ移動〕

 

○高橋時英君  それでは、一般質問通告書に従いまして、大綱1点について質問をいたします。生意気な質問をするかもしれませんが、市長並びに関係理事者の皆様には誠意ある御答弁をよろしくお願いいたします。
 大綱1、市民会館跡地利用に伴う八幡浜市文化ゾーンの整備方針についてお伺いをいたします。
 平成29年3月末をもって閉館した八幡浜市民会館は、長年、さまざまなイベント、行事の開催場所として親しまれてきました。文化の中心地であったこの場所にふさわしい、その跡地をどのように利用していくかは、市民の大きな関心事であります。さきの議会でも申し上げましたが、行政には、住民の福祉の増進を図るため、民間では参入できない、採算のとれない、やらなければならない事業がたくさんあります。ただし、人口減少等により財政が厳しくなっていく中で、これからは本当に必要な事業、今やらなければならない事業を見きわめる必要があります。市民会館跡地利用は、新しい文化施設としてのあり方を示すことも重要ではありますが、人口減少対策であるとか商店街活性化対策等、市民の多くが期待しているため、もっと慎重に時間をかけて内容を精査すべきとも考えます。およそ箱物で11億円の事業ともなれば、今後、維持管理費もかかってくるものであり、なおさらでございます。
 そこで、ちょっと多いですが、11点についてお伺いをいたします。
 まず、1点目でございます。
 文化ゾーン決定の経緯について。
 市民会館跡地利用について、私のところに若者や子育て世代からは、親子が遊べる広場がよい、建物は要らないとの意見をよく聞きます。当市には既に八幡浜市文化会館ゆめみかんという類似施設がある中で、文化活動センター(仮称)等、文化ゾーンに決まった経緯を改めてお伺いをいたします。
○議長(新宮康史君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  平成28年3月11日開催の第2回市民会館跡地検討委員会において、旧市民会館跡地の利活用について、菊池清治邸、松村正恒氏設計の旧図書館を一体的に整備し、市内中心部を文化ゾーンと位置づけることにしました。平成29年5月11日、その検討委員会から提出された報告書では、旧市立図書館、菊池清治邸を含め、エリア全体で文化ゾーンとして魅力的な活用を図ることと提案がされております。その提案に基づき、9月の市議会協議会で説明させていただいた八幡浜市文化ゾーンの整備方針にのっとり、本事業を進めております。
 以上です。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  市民会館跡地であるからといって文化ゾーンにとらわれなくてもいいのではないかなという気持ちも持ちつつ、次の2点目の質問に移ります。
 市立図書館との機能分担についてでございます。
 本体施設の具体的な利用について八幡浜市市民会館跡地等検討委員会の報告では、先哲・偉人記念館、300から350人程度の中ホール、音楽練習スタジオ、大・中・小のギャラリー、複数の小会議室とするとある中で、ただし書きで、市立図書館との機能分担を検討すべきとつけ加えてありますが、市としてどのように検討をしたのか伺います。
○議長(新宮康史君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  市民図書館につきましては、2階を改修し、二宮忠八のための常設の展示室とします。また、3階部分は梅之堂三尊仏の展示や市の歴史、偉人、民俗資料などを展示する施設とします。
 市民図書館は郷土や歴史を学ぶ場所として、また(仮称)文化活動センターは市民の自発的な文化活動を行う場所と、分けて考えております。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  当初、三尊仏の設置場所というのは新施設かなというふうにも思っていたんですが、設置場所を現図書館とした理由を伺います。
○議長(新宮康史君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  梅之堂三尊仏は、毎年5月から12月にかけて年10回、一般公開しておりますが、拝観者は重複も含め年間40人程度。そこで、ほとんどの市民が実物を拝観したことがないという現実があります。日土小学校が重要文化財に指定されるまでは八幡浜市唯一の重要文化財であったわけであり、文化財公開の原則から、非常に残念な状況であると思います。また、施設の老朽化、拝観の利便性などから、管理団体からも市で管理することについて陳情を受けたところです。
 現在の構想では、図書館3階を郷土展示としており、三尊仏の展示としても最もふさわしい場所と考えています。
 以上です。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  重要文化財でございます梅之堂三尊仏の移設についてなんですが、文化庁との協議を行っていると思います。進捗状況、実現可能性について伺いたいと思います。
○議長(新宮康史君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  お答えします。
 ことし8月29日に文化庁の調査官をお招きし、梅之堂三尊仏とその建物の状況及び市民図書館3階に移転予定の場所について確認していただきました。11月初旬に県の文化財保護課の学芸員を通して移転に対しての改修案の提案をいただき、それについて現在課内で協議をしているところです。
 図書館、郷土展示室、梅之堂三尊仏の3つの相乗効果による見学の可能性もふえ、また常に職員の目があるので防犯上も安心です。
 以上です。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  まだ確定ではないというふうに受けとめてよろしいんですよね。
 三尊仏が来て初めて文化ゾーンとして成立するんであれば、三尊仏がもし移設できなかったらどうするのかっていうところの危惧もありますけれども、それはそういうふうに決まってから考えることとします。
 次の質問に移るんですが、先哲・偉人記念館については、郷土や歴史を学ぶ上で必要だとは思うんですけれども、一度見てしまえば再び訪れようと思う人は少ないのでないか。現図書館の2階郷土資料室の来場者数、実際の実績を伺いたいと思います。
 また、改修後の来場者、リピーターをふやすためにどのように取り組んでいくか、その取り組み案についてどのように検討をされているかお伺いをいたします。
○議長(新宮康史君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  お答えします。
 郷土展示室は、他市町の例を見ても、施設整備当初を除けば大勢の入館者でにぎわうといった状況ではありません。施設の趣旨は、地元の人また訪問者に対し、八幡浜市の偉人や歴史、民俗を展示し、八幡浜市の成り立ち、歴史などについて理解促進を図り、市民の誇りの原点にもしたいというものです。そのような趣旨で、学校教育、公民館活動、訪問者への紹介などに継続して生かしていきたいと思います。これは自治体として、まずは必須の施設ではないかと考えています。さまざまな企画展示も工夫しながら実施していきたいと思います。
 以上です。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  それでは、中ホールの具体的な活用についてお伺いをします。
 八幡浜市文化ゾーンの整備方針の中で、中規模以上の舞台を必要とするものについてはゆめみかんを会場とし、役割を分担するとありますが、中ホールはどの程度の活用を見込んでいるのか。また、役割を分担することで、ゆめみかんのホール等の使用回数はどの程度減少すると見込まれるかお伺いをします。
○議長(新宮康史君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  お答えします。
 中ホールの利用については、主に市民活動の成果を発表する場として、音楽や演劇、舞踊、講演などを想定しております。ゆめみかんでは、大ホールとサブホールを合わせて年間160日程度の利用があります。このうち、平成28年度末に閉館した旧市民会館で開催されていたやわたはま芸能文化祭やピアノ発表会、合唱団などの催し物等について、(仮称)文化活動センター完成後により10日程度減少すると見込まれます。
 なお、新しい中ホールの完成により、さまざまな文化活動がより一層活発に、いずれのホールも利用頻度が上がることを期待しています。
 以上です。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  過去の議会答弁では、平成26年9月の一般質問答弁なんですが、設備の充実した保内のゆめみかんと施設が重複していることもあって、大ホールを中心に年々利用者が減少をしているとあります。そもそも役割を分担しなければいけないほどの利用頻度なのか伺います。また、利用者が減少する中であえて中ホールをつくる理由を加えてお伺いをいたします。
○議長(新宮康史君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  市民から、ゆめみかんに行くには交通機関が十分ではなく、旧八幡浜市内にも350人程度の中ホールをつくって、大きなイベントはゆめみかんで、そうでない場合はこの中ホールで分担してほしい、ゆめみかんまで行かなくてもある程度イベントができるようにしてほしいとの要望が寄せられています。また、やわたはま芸能文化祭の打ち合わせの際にも、各団体から旧市内に中ホールの整備を求める声が寄せられた背景があります。寄せられた声や総合的な判断を踏まえ、中ホールを整備することにしたものです。
 以上です。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  市民からの多くの要望ということで、それを言われると何とも言い返しようがないんですけれども、4点目の旧図書館の具体的な活用についてお伺いをいたします。
 八幡浜市市民会館跡地等検討委員会の報告では、図書館側の通りに移設、再築し、松村正恒建築のよさを広く伝えるものとし、1階を障害者の運営するカフェ、2階を大人、子供のための自習室、読書室とするのも一案とありますが、整備方針としては、再整備し活用、松村正恒記念館、自習・読書室、休憩スペース(障害者雇用)となっています。「移設」という文言がなくなっていますが、市としてどのように検討をされたのか伺います。
○議長(新宮康史君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  お答えします。
 旧図書館については、(仮称)文化活動センター建設事業の仕様書の中で、移設することを前提として基本設計の敷地内の配置図においてこの位置を示すことと明記しており、市民会館跡地内に移設する予定です。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  それでは5点目、菊池清治邸の具体的な活用についてお伺いをいたします。
 八幡浜市市民会館跡地等検討委員会の報告では、海運で栄えた八幡浜の町を代表し、市内中心部で現存する最も古い建物である菊池清治邸を文化的価値を尊重して改修し歴史建造物として保存、公開するとともに、あわせて内部の改修により子供、大人が集えるような案内所、交流のための施設、または子供図書館的な機能を持たせるとしていますが、整備方針においては、現建物を修復整備し、見学に対応。ふだんは関係団体の事務所等で使用とのみあります。
 約7,900万円の工事費がかかるようですが、市としてどのように検討をされたのかお伺いをいたします。
○議長(新宮康史君)  市長。
○市長(大城一郎君)  菊池清治邸でありますが、これは明治6年に建設された、八幡浜市でも古くて歴史的価値の高い建物であります。平成29年4月に八幡浜市文化財に指定をされています。港町八幡浜の繁栄の歴史や商家の姿を伝える貴重な遺産であるにもかかわらず、柱は朽ちて腐りもあり、屋根の陥没により雨漏りなど劣化が激しく、建物の耐久性が著しく低下をしております。市の文化財として、原状に復旧することを基本として将来に残し続けていくとともに、見学者用のトイレやボランティアガイドの活動拠点として利用できるよう整備を進めていくことにしております。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  せっかく7,900万円の工事費をかけるわけですから、新築にしたほうが安いという意見もありますけれども、それを改修することに意味があるというふうには受けとめています。ですが、市民の多くの方は金額と内容を見てきますので、その7,900万円をかける意味とか今後その使い方についてもっともっと市民に対してお知らせをする必要があるのではないかなというふうにも思いました。
 6点目の質問に移ります。
 子供の遊び場としての活用についてでございます。
 八幡浜市市民会館跡地等検討委員会の報告では、保育所、子供の遊び場としたいとの意見もあり、あわせて検討をいただきたいとありますが、整備方針の中ではこの点について示されておりません。この点について、市としてどのように検討をされたのか伺います。
○議長(新宮康史君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  子供の遊び場としましては、現在保内町に新しい児童センターを整備中であり、将来的には市内中心部にも児童センター的な施設を整備するべきであると考えています。
 文化活動の中で、楽器を練習したりバレエやダンスをしたりすることが子供の遊びの一環であるといえば、この施設で十分楽しめるのではないかと思います。
 また、児童遊園ということであれば、王子の森公園が生まれ変わり、北浜公園も最終の設計案を作成しているところであり、当面これらで十分対応できるものと思っています。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  子育て支援課ができまして、市のオリジナリティーをもっともっと出さなきゃいけないとは思うんですが、文化ゾーンに固執され過ぎかなというふうにも感じます。せっかくあれだけの広い土地があるわけですから、その中の一部、もっと子供のために、子供に特化したゾーンとして活用してもいいのかなというふうにも感じた次第です。
 7点目、財源及び将来の見通しについてお伺いをいたします。
 文化活動センター(仮称)建設等に係る事業は有利な起債や補助金(交付金)を活用して整備するとのことでありますが、財源についていま一度お伺いをいたします。
○議長(新宮康史君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  お答えします。
 約12億円の総事業費の財源については、2分の1が社会資本整備総合交付金で、残りの2分の1が合併特例債です。
 以上です。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  現中央公民館と現図書館の維持費合計については、先日、中央公民館機能を新施設に移すことによって年間約5,000万円から3,000万円程度まで抑えることができるというふうに聞いております。それが高いと考えるか安いと考えるかは置いておきますが、現在は人口約3万4,000人、八幡浜市人口ビジョンでは約40年後の2060年には頑張っても人口が約2万1,000人になると見込んでおります。市民会館跡地利用以外にも、当市では近年大型事業が続きますが、ハードを安く整備したのはいいんですけれども、維持費は毎年かかってくるのを忘れてはいけません。身の丈に合った整備、将来世代への負担、40年後の更新など、将来の見通しについてどのように考えているのかお伺いをいたします。
○議長(新宮康史君)  副市長。
○副市長(橋本顯治君)  今お話のあった中で維持費のことが出ましたけれども、維持費につきましては、旧市民会館の維持費それから中央公民館の維持など含めたときに、今回新しくできる施設はそれよりはるかに安い形で維持すべきというふうに思っています。
 それから、40年後の八幡浜という話がありましたけれども、国立社会保障・人口問題研究所の予想によれば約1万4,000人になると予想されてますけども、人口が半分以下になってしまうことを想定して現在の施設整備を図るべきものではないというふうに思います。高速道路も新幹線もフェリー港も永続的に都市基盤として活用されることが前提となっています。人口が大幅に減少するとされている40年後にフェリー便がどうなっているのか、40年後の新町商店街がどうなっているのか、そのようなことを想定して今の物事を進めるわけではありません。
 (仮称)文化活動センターについても、まずは40年後ではなく現在の必要性を中心に、さらに10年後、20年後にも愛され必要とされる、そんなことを基本に判断をしていくべきかなというふうに思っています。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  現在の必要性ということではあるんですが、おっしゃっている意味もわかるんですけれども、政治家たる者、10年先、20年先、40年先はどうかなという話もありますけれども、やはり将来を見越して、維持費がどんぐらいかかって人口がどんぐらい減ってっていうのは私は考えていかなきゃいけないかなと思っております。プラス、これに現図書館で、旧図書館、菊池清治邸、ゆめみかん等を合わせて、言うたら八幡浜市の文化施設に係る維持費用っていうのは今申し上げた3,000万円プラスアルファになってくると思います。ですから、冒頭から申し上げてますが、類似施設はできる限りなくしたほうがいいんじゃないかなっていうのが今回の一般質問の趣旨でもございますが、これを話してもらちが明かないので、8点目の質問に行かせていただきます。
 文化ゾーン整備に伴う移住促進策についてでございます。
 過去の議会答弁から、市民会館跡地の整備は、当市として八幡浜の魅力をアップさせる上で非常に重要な課題であり、この整備により市民活動の活性化、ひいては都会からの移住候補先として競争力を増すようなものとしたいと思っていると、平成28年12月の一般質問答弁でありました。文化ゾーンの整備で移住者がふえると思う根拠をお示しください。
○議長(新宮康史君)  副市長。
○副市長(橋本顯治君)  文化ゾーンを整備する中心市街地には、学校、保育所、医療機関、商業施設、行政機関などさまざまな都市機能が徒歩圏内にコンパクトに集約され、既に利便性の高い住環境が整っていることから、これを移住促進に向けたセールスポイントの一つとして、移住フェア、移住ポータルサイト、ガイドブックなどを通じて積極的にPRをしているところです。
 生きるためには、職場、医療、道路交通、商業施設など生活基盤は、まず第一にその整備を進めなければなりません。ただし、都市の魅力という観点からは、そのような生活基盤の上に文化施設、歴史遺産、公園、自然環境などの人間を育む施設などがどのように立地、運営、保全されているかが非常に大切です。
 また、過去の国土交通白書にも、文化的要素がそこで暮らす人にとって愛着となり、その地域に住み続けたいという魅力につながるという意味での言葉があり、都市の魅力の高いことが移住の要因となるのであれば、文化ゾーンの整備は移住という観点からも重要ではないかというふうに考えています。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  インターネットで調べた一般的な移住の理由といたしまして、第1位が移住する都市にやりたい仕事がある、第2位が実家家業を継ぐため、第3位が通勤、通学に便利等々とあります。要約すれば、雇用をつくって雇用を守って生活していくっていうのがまずまず重要なのかなというふうに思います。今の八幡浜市でそれができているかどうかっていう問題もあると思います。本気で移住を考えるんだったら、跡地利用、文化施設っていうのも一案なんですけれども、もうちょっと時間をかけて考えてもいいのかなっていうふうな気はいたします。
 9点目の質問に移ります。
 北海道深川市の事例についてでございます。
 さきの民生文教委員会行政視察において訪れました北海道深川市(ここは人口約2万1,000人です)の生きがい文化センターは、平成4年(このときで人口約2万9,000人)供用開始しましたが、パトリアホールといわれる358席のホールは、近隣約1.5キロ先の類似施設の大ホールがあるため、また財政収支改善の取り組みの一環として、平成21年4月(この時点で人口約2万4,000人)から休止したそうです。現在は、音響並びに照明などの設備点検を兼ねて、毎年深川市文化総合芸術祭の期間中のみ開館をしている状況にあるとのことです。総工費、設備内容等、一概に比較することはできませんが、当市にも当てはまりそうな例であります。
 この点について、同行しました市民福祉部長の所感を伺います。
○議長(新宮康史君)  市民福祉部長。
○市民福祉部長(舛田昭彦君)  質問ありがとうございます。
 まず、市議会民生文教委員会の行政視察に同行をさせていただきました。本当にありがとうございました。お世話になりました。
 私の主題は、所管しております看護師養成施設の立地可能性を調査目的とした富良野看護専門学校の施設視察でしたが、深川市の文化センターに関する所感をお尋ねですので回答させていただきます。
 深川市生きがい文化センターは、開設から27年経過し、老朽化に対する維持管理費の負担軽減を図るため、平成21年から358席のパトリアホールといわれる小ホールを休止しておりました。経費削減に加え、約1.5キロメートル離れた文化ホール、691席があるからという説明でした。休止してからの市民の反応は、利用登録しているサークルが無料の公民館を使用し、休止の影響は小さいということではありました。パトリアホールは、当市のゆめみかんを半分程度に縮小したホールで、説明では、近隣の大ホールとは大と小という大きさだけの違いという説明で、私も、ああ、そうだなというふうに思いました。
 私の所感としましては、近隣に類似施設があったとしても、小ホールは市民の発表の場として使うもの、大ホールは市外から音楽や演劇などを招き、市民に鑑賞していただく場とするものといった、それぞれの施設の目指すものが異なるものであって、特に小ホールについては、使用料は当然ながら、市民ニーズに合わせた部屋の間取り、機器設備や使い勝手など魅力ある機能を持たせることで、大ホールとのすみ分けは十分できるものというふうに思いました。
 以上です。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  済いません。余りにも嫌みな質問でしたので、所管外の市民福祉部長にかぶっていただきました。
 次へ移ります。10点目です。
 みなっと、商店街との回遊性についてお伺いをいたします。
 八幡浜港に隣接する道の駅八幡浜みなっとが誕生して以降、親交のある商店街の方と、みなっとと商店街を結びたいという話をしました。今でも商店街とみなっとは点のままです。これを結ぶ何かが必要ということになりますが、文化活動センター(仮称)を初め八幡浜市文化ゾーンが整備されることで、この何かになることができるかどうか。商店街、商工会議所、みなっととの今後の連携方針についてどのように考えられているかお伺いをいたします。
○議長(新宮康史君)  商工観光課長。
○商工観光課長(河野久志君)  お答えします。
 お話のみなっとから商店街への回遊については、簡単に実現できるものではないと思っています。現実には、市外の方が行きたくなる施設が中心部にあるのか、それが一番のポイントであり、さらにそこへ行くために周辺に車をとめることができるのかも次のポイントとなります。先般、ちゃんぽん駐車場を整備しましたが、八幡浜へ来て、みなっとへ来て、商店街でちゃんぽんを食べて帰りたい、そのような人のための受け皿としても機能するよう整備したものです。
 文化ゾーンのうち(仮称)文化活動センターは、まずは市民自身の活動のための施設として整備するものであり、外部から人を呼ぶことを念頭にしたものではありません。ただし、同じ構内に松村正恒建築の旧図書館を移設、整備する予定であり、その美しさから、外部に対する魅力の発信源になるのではと期待をしているところでございます。
 以上です。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  まずは市民対象で、外部を呼ぶものではないっていう、何かちょっともったいないなっていう気はするんですけれども、せっかくでしたら、交流人口をふやすためにも、市外からの人たちにももっともっと来てもらえるような何か魅力をつくればいいかなっていうふうにも思います。
 最後の質問に参ります。11点目です。
 事業の実施延期についてお伺いをいたします。
 冒頭にも述べましたが、市民会館跡地利用について、新しい文化施設としてのあり方を示すことも重要でありますが、ゆめみかんとの類似性も否めません。人口減少対策であるとか商店街活性化対策等、市民の多くが期待をしているため、もっと慎重に時間をかけて内容を精査すべきと私は考えています。
 さきの平成30年7月豪雨災害に伴い、市としても多くのダメージを受け、復旧、復興のために今後多くの予算も必要と考えます。災害等に伴う不測の事態に伴い、合併特例債も延長をされており、社会資本整備総合交付金も延長できるのではないでしょうか。文化施設にとらわれず、もっと慎重に時間をかけてこの事業について考えるべきではないでしょうか。この点についてお伺いをいたします。
○議長(新宮康史君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  お答えします。
 社会資本整備総合交付金の事業工期については平成31年度末となっており、これを延期することは原則できません。7月豪雨災害では当市においても被害が発生しましたが、愛媛県と協議した結果、本災害による工期延期は認められませんでした。
 これまでもるるお答えしてきましたが、市民の期待を受けたこの施設について、実施延期の考えはありません。
○議長(新宮康史君)  高橋時英議員。
○高橋時英君  ちょっと早いんですけれども、以上で質問を終えるわけですが、市民会館跡地利用に伴いましていろいろな場でさまざまな意見を申し上げてまいりました。恐らく市長初め関係理事者の方々におかれましては、うるさいなあというふうに思われているかもしれません。しかしながら、この事業に限ったわけではないんですが、限られた財源で最大限の効果を生み出すことがとても重要だと私は考えています。そのためには、時間をかけて慎重に協議を重ねて、みんなが納得できるものを生み出していく必要があると思います。
 旧市民会館が取り壊されまして、改めてとても広い土地だなと、そのように感じました。市の中心部でこのように広い土地は今後出てこないかもしれません。地域経済等々、市民生活を取り巻く環境というのは依然として厳しい環境が続いていることから、暮らしの安定、安心に向けた施策や未来への飛躍につながる施策を限られた財源の中で有効に使っていただきますようお願い申し上げ、私の一般質問を終わります。ともに頑張りましょう。

 

お問い合わせ

議会事務局
住所:愛媛県八幡浜市北浜一丁目1番1号
TEL:0894-22-5998
FAX:0894-22-5963
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