一般質問(一問一答方式) R2.12 新宮康史 議員

公開日 2022年01月13日

〔新宮康史君質問席へ移動〕

 

○新宮康史君  それでは初めに、新型コロナウイルス禍の中、年末に来て、感染者がまた増えてきている状況で、新たな波がインフルエンザの時期とともに来ているのではないかと危惧されるところであります。不幸にも感染治療中の方々には、一日も早く完治し、元の生活に戻れますようお祈りし、お見舞いを申し上げます。
 また、このためにかけがえのない貴い命を奪われ犠牲になられた方々に、衷心より哀悼の意をささげます。
 今回のコロナウイルス禍は、人間社会における歴史上まれに見る大災難であると受け止め、一日も早く収束するよう、自分たちでできる最大限の努力をしなければと覚悟しております。
 それでは、さきに提出してございます発言通告書に従いまして、大綱1点、質問させていただきます。市民の安心・安全な生活確保のため、市民ファーストの考えで、市長並びに関係理事者の誠意ある御答弁をよろしくお願い申し上げます。
 大綱1、市政全般に関する件。
 その中の1、菅新政権に対する期待について。
 大きなくくりとなりますが、去る9月14日に自由民主党、以下自民党と略しますが、は、安倍前首相の辞任に伴い、自民党総裁に菅 義偉氏を選出し、9月16日の臨時国会で菅氏が第99代首相に指名され、菅新内閣が発足されました。我々、市議会議員として、市議出身、菅さんは横浜市議を2期やられてますが、の首相は、村山富市元首相、大分市議出身でございますが、以来26年ぶりの首相で、大変誇らしく、親近感を覚えるわけでありますが、個人的には、市議出身として、地方自治の大がかりな改革、地方創生に御尽力をいただけるものと期待しております。
 そこで、市長にお尋ねしたいと思います。
 菅首相は、安倍前首相のいわゆるアベノミクスを基本的には踏襲すると、そういうことでありますが、特に地方の抜本的な活性化のための改革、これは3つ挙げておりますが、地価の上昇、インバウンド効果、農林水産品の近年の輸出促進等に取り組んでいきたいと所信を述べております。市長は、一地方自治体の首長として、安倍政権に対する評価、また菅新政権に対してどのような期待をしておられるかお伺いします。
○議長(石崎久次君)  市長。
○市長(大城一郎君)  初めに、安倍政権に対する評価ですが、在任中、強いリーダーシップを発揮され、憲政史上最長となる約7年8か月にわたり安定した政権運営を続けられたことに対し、まずもって敬意を表したいと思います。
 具体的には、アベノミクスにより、景気と株価の上昇、雇用の増加を実現したほか、外交政策においても日米の信頼関係をさらに深め、様々な場面で存在感を示すなど、評価に値するたくさんの実績を残されました。残念ながら、体調の問題で任期途中での辞任ということにはなりましたが、早く回復され、これまでとはまた違った立場で日本のために御尽力をいただければと思っています。
 また、菅新政権に対する期待でありますが、昨日河野議員の御質問にお答えしたように、菅総理はたたき上げの苦労人で、庶民感覚を持っている人だと言われます。昨年、実際にお会いする機会をいただき、私自身、非常に菅総理が若々しく実直な方との印象を受けたところです。コロナ対策をはじめ困難な課題が様々ありますが、菅総理には、常に国民の目線に立ちながら、リーダーシップを発揮していただくよう期待をしております。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  そういうことでありますけども、いろんな問題が本当に山積した中で、コロナ禍の問題をまずは率先して、第一義に取り上げてやっていこうと、そういうふうにされてると思います。何らかの大きな期待はできませんけど、一つ一つ、たたき上げですので、積み上げていって、実効がある政策をしていただけるものと期待しております。
 そういうことで、次の質問に入りますけども、私ども、その中で特に地方自治体として、人口減少問題、それで今のコロナ禍における地方経済の疲弊、そういうことについて、大きな政権に対しては、国に対してどのように期待、要求を首長としてしていくのかお伺いしたいと思います。
○議長(石崎久次君)  市長。
○市長(大城一郎君)  菅総理は、総務大臣時代に提唱したふるさと納税制度の実績もあり、人口減少や少子・高齢化により衰退する地方の実情を熟知されていることから、安倍政権からの施策の継承にとどまらず、現状を打破する地域再生を力強く前進させていただけるものと期待しています。
 現在、国では、菅総理の指示により、長引くコロナ禍を踏まえた第3次補正予算の編成作業が進んでいるところです。地方においても、引き続きコロナ対策に取り組んでいく必要があります。まずは、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金、これの増額など地方に対する手当ての拡充について期待をしているところです。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  誰しもそういうことで、今コロナで非常に疲弊した地方になってますから、一刻も早くみんなが協力して立ち直る、そういう形にしていきたいと思いますので、ぜひ市長も協力をお願いしたいと思います。菅さん、そういうところ、結構分かっていらっしゃると思うんで、結構八方美人じゃないんですけど、皆さんに当たりがいいんで、遠慮しながら物を言ってるところもありますから、その辺がちょっと私はまどろっこしいところがあるんですけども、そういうことでやっていただきたいと思います。
 それでは、次の質問に移ります。
 新型コロナウイルス感染に対する市施策の検証、評価についてでございます。
 12月7日、昨日現在、全国での感染者数が16万4,356人、愛媛県では349人、全国での犠牲者は2,398人、愛媛県の犠牲者が6人、これは政府の発表でありますけども、そういうのが現状であります。
 寒い時期、冬期に入って、全国での感染者数が、皆さん御存じのように、急激に増加し、今後の対応に国及び関係者が苦慮しているところでありますけども、八幡浜市においても、これから空気の乾燥する冬期に向け、全国的な感染が波及することがないようにみんなで感染防止に努めてまいりたいと、そういうふうに思うところであります。
 市は、現在まで様々な感染防止の対策、また市経済疲弊を防ぐための施策を実施してまいりました。目に見えない脅威と迅速な対応が必要なため、専決処分で対処し、必要なたびに臨時議会も開いてまいりました。
 そこで、質問でございますが、1つ目に、現在までの感染防止に対する具体的な対策の内容、数、また経済疲弊を防止するための施策の内容、数、その結果現在までにこれらの施策に要した費用合計を確認のためにお伺いします。これは長くなると思いますので、答弁は詳しくなくてもよいですから、まとめて簡潔にお願いします。
○議長(石崎久次君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  お答えします。
 本市では、臨時議会の開催や専決処分により、新型コロナウイルス関連の補正予算を毎月編成し、スピード感を持って対象事業を実施してまいりました。
 まず、感染防止対策に関する事業としては、養護老人ホームなどの社会福祉施設や保育所、小・中学校などの市関係施設にアルコール消毒液などの保健衛生用品や加湿空気清浄器等の備品を整備したほか、集会所のトイレ洋式化、受験世代に対するインフルエンザ予防接種費用の助成など11事業で、予算額は6,697万5,000円です。
 次に、経済疲弊を防止するための事業としては、スーパープレミアム付商品券事業のほかに、融資を受けた事業者に上限70万円の補助金を交付する中小企業者等支援事業補助金、送迎バスの運行やPCR検査の実施など幅広い事業を対象に補助を行うみかんアルバイター確保等緊急支援事業、漁業者が卸売業者に支払う手数料の3割を補助する漁業者支援事業費補助金、バス、タクシー事業者に対して前年比の減収割合に応じて最大300万円の補助金を交付する交通事業者支援事業補助金、1月8日から販売、使用を開始する予定のプレミアム付飲食券事業など19事業で、予算額は14億1,004万6,000円です。
 なお、一般会計の歳入減となるため、歳出予算は伴いませんが、フェリー事業者等に対しても減収割合に応じて港湾施設使用料の一部減免を実施しております。
 これらの市の施策として実施した新型コロナウイルス感染症対策関連事業の合計は、36事業で17億6,831万7,000円であり、このほかに1人につき10万円の給付をした特別定額給付金事業の約33億3,000万円、子育て世帯と独り親世帯への臨時特別給付金事業7,054万5,000円などがあり、国の施策として全額国費で実施した事業も含めた全体で41事業の予算総額は51億8,933万7,000円となります。
 以上でございます。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  ありがとうございました。
 今、簡潔に述べていただいたように、たくさんの事業をやられてるわけですけども、国の費用を全部入れて51億8,000万円というような状況になってますけども、先ほど部長が答弁されたように、スピードを持ってやるのはいいんですけども、これが一つ一つ税金が空回りしないように、いわゆる私たちの言葉でいうとPDCA、プラン・ドゥー・チェック・アクション、この検証をしながらスピーディーに回していくことが次につながる施策になるんじゃなかろうかと私は思いますので、必ずPDCAサイクルを回しながら施策のほうを続けていっていただきたいと、そのように希望をしておきます。
 次に、市の経済疲弊施策の中で、先ほど出ましたスーパープレミアム付商品券について、これは大変好評で、今も、昨日も一般質問でありましたけど、かなりの経済効果があるというふうに思っております。その中で、何人かの人に聞かれたんですけど、市民の方々の素朴な疑問の中に、なぜ半額市民が負担するのに予算が6億数千万円とそのようについているのかと、おかしいんじゃないんかというようなことがありますので、これはシステム上の問題ですけど、誤解を招くといけませんので、こういう公の場で予算編成についてのまずは説明をお願いしたいと思います。
○議長(石崎久次君)  商工観光課長。
○商工観光課長(松良喜郎君)  商品券の予算について説明します。
 例えば、市民約3万3,000人が商品券を1人1冊ずつ、1万円で購入した場合は、3億3,000万円が市の収入、いわゆる売上げとなります。ただし、プレミアム率は100%であるため、市からさらに3億3,000万円の持ち出しが必要です。市民の皆様が商品券で買物をされた場合、各店舗は商品券を現金に換金する必要があり、イメージ的には市民の負担金である商品券の購入代金3億3,000万円に市のプレミアム分3億3,000万円を上乗せして各店舗に支払うための6億6,000万円を歳出予算で計上したものです。
 また、各店舗に対する商品券の換金代金6億6,000万円のほか、市民に商品券引換券を発送した郵便料、商品券印刷代、また販売委託料等の事務費が発生するため、歳出予算はさらに多くなっています。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  行政の説明は非常に分かりづらいです。今聞いとっても、結局6億円幾ら要ったからとかというような感じになるんですけど、要は市民の方から3億円何ぼで、市の予算としては6億円ですけど、要するに半分というような形に理解しておいていただいたらよろしいですよと一言言うてくれたら、それで市民は納得するのに、頭がいいからそういう言い方をするんでしょうけど、もうちょっと市民にちゃんと分かりやすく言っていただきたいと思います。難しく言う必要はないと思います。6億円ですけど、市民の人から3億円頂くので、実際の市の持ち出しは3億円ですよというような形でいいんじゃないかと思うんですけど、僕の解釈が間違ってたらすいません。その辺で解釈は合ってますか。もう一度答弁お願いします。
○議長(石崎久次君)  商工観光課長。
○商工観光課長(松良喜郎君)  非常に簡単で合ってると思います。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  それで、また今イート券を出すんですけども、スーパープレミアム付商品券の類で非常に市民は助かってると思います。買物するにも何するにも助かってると思うんですけど、今後またこういうコロナが続いてこういう状況が続いた中では、こういう案というか、こういう施策をまた考えていらっしゃるのかどうかお伺いします。
○議長(石崎久次君)  市長。
○市長(大城一郎君)  今回のスーパープレミアム付商品券事業、これは私も大変好評であったと認識をしております。今月末が使用期限となっており、事業終了後に事業結果を検証した上で、先ほど議員もおっしゃいましたが、PDCAをしっかりした上で、市民の皆様の要望やそのときの経済状況を見据えながら、今後、第2弾ということになるかもしれませんが、そういったものは検討していきたいと思います。
 まずは、先般の臨時議会で承認をいただきました来年1月8日から販売を開始するプレミアム付飲食券事業、やわたはま食うぽん券を購入していただき、市内の店舗で消費していただければと考えております。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  ぜひ善処して検討していただきたいと思いますけど、せっかくの一般質問の場ですので、もう12月ですので、もう今月いっぱいしか例の券、スーパープレミアム券は使えませんので、皆さんでちゃんと使ってくださいよということをアピールしないとついつい残したりすることがあるかも分かりませんので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 次に、感染症対策の中で、小・中学校内の通信ネットワーク、情報機器整備事業というのがあります。
 これは、文部科学省が考えているGIGAスクール構想、いわゆるグローバル・アンド・イノベーション・ゲートウェー・フォー・オールの略ですけども、そういう構想と言われる計画で、学校が臨時休校になった場合でも学校と児童・生徒が円滑にやり取りができる環境を整備する。具体的には、通信環境のない家庭でも遠隔学習が可能なように貸出用モバイル、Wi−Fiルーターを各校に整備し、その上で高速通信ネットワークと児童・生徒一人一人のノートパソコン端末の整備により、オンライン学習ができるようにするという、過去にはなかなか考えられなかった現代の科学の発展を活用したコロナ禍での教育改革の一端であると思います。
 市では、既に先日予算も可決、執行するようになってございますが、そこで質問でありますが、各家庭と学校でネットにより授業をするようになっておりますが、具体的には学校の教師側と家庭での生徒のやり取り、また個人とクラス単位の集団のやり取りはどのように進めていくのか。これは、大変難しいかじ取りになる危惧を持っていますけども、この点についてお伺いします。
○議長(石崎久次君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  学校が臨時休業になった場合、子供たちの学力保障のため、学びを止めないようにするための方法としてオンライン授業の実施があります。オンライン授業については、教師用のパソコンと家庭にいる児童・生徒の端末をインターネットでつなぎ、リアルタイムでクラスごとのオンライン授業を行います。教師側のパソコン画面にはクラスの児童・生徒が映し出され、児童・生徒側の画面には教師が映し出され、双方向のやり取りで授業が行われます。
 また、子供たち同士のペア学習やグループ学習も可能であり、教師がグループ内に入ることも可能となっています。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  教育長の答弁だったんですけど、教育長、私が危惧しているのは、例えばいついつどのような形でこういう学習をするよというようなことはどのような方法で各自の家庭に知らせるのか。そして、そういうグループ学習の場合、先生と2人の画面じゃなくて全体の画面なんかは見れるのかどうか、その辺もあると思うんです。見れなかったら、それを教師はどうやってまとめていくのかなと。それで、各家庭もいろんな環境があるので、その辺がうまいこといくのかなということで危惧しているわけですけど、その辺について具体的にはどうでしょうか。教育長、あんまり専門じゃないんで、学校教育課長でも構いませんけど。学校教育課長は結構しつこいと思うんで、どうぞ。
○議長(石崎久次君)  学校教育課長。
○学校教育課長(菊池和幸君)  お答えします。
 各画面につきましては、最大で大体20名から30名の生徒が一画面で見れると思いますが、それ以上になりましたら、また次の画面という形で各児童・生徒の状況を確認することができます。同じように、児童・生徒につきましても同じような状況で、教室の画面とか先生の状況、各児童・生徒の状況も画面で見れるような形になると思います。
 通信環境につきましては、環境がないところにつきましては、補正予算で通していただきましたように、モバイルルーターを構えることになっております。249台構えることになっておりますので、その分につきましては十分対応できると考えております。
 以上でございます。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  ありがとうございました。
 実は、そう言ってもまだやられたことがないと思うし、実際にやられたらいろんな障害というか、トラブルが出てくると思うんです。でも、最初からこういうことはうまくいかないと思うんで、それを積み重ねて、不適合事例とかいろんなことを積み重ねながら、教育のことですから、繰り返し、巻き返しがもう絶対大事なことですよね、教育長。だから、それでやっていただきたいと、私はそういうふうに要望しておきます。
 それで、これに対しまして、こういう学習改革を行う場合は、都会と地方間、また各個人の学力差による格差を発生させないように、文科省により一定のこの方針のマニュアル、それとか教材等指針となるべきものを出すと思いますけども、この点についてはもう既に出てるのでしょうか。どういう形になってるのかお示し願いたいと思います。
○議長(石崎久次君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  お答えします。
 子供たちの学びの保障、学習指導に対するマニュアルや教材等については、文部科学省が新型コロナウイルス感染症に対応した臨時休業の実施に関するガイドラインを3月以降次々と出しています。そこには、文部科学省のホームページ、子供の学び応援サイトに掲載されている教材や動画を活用した学習、NHK、Eテレ等のテレビ放送を活用した動画配信、教科書発行業者が提供するICT教材の活用などが示されています。学校現場では、臨時休業時に動画教材として「NHK for School」、これは先ほど言いましたNHKのEテレで放送された番組を教科ごとに単元ごとに編集し直したものです。そういうものを活用したり、プリント類やプリント等の課題提出については、Google for Education、当市が利用、購入するクロームブックの中にある、いわゆるエクセル、ワード、パワーポイントなどの機能を活用していく予定です。
 先ほど、まだやったことがないと、オンライン授業はというお話がありましたが、環境が整っていた真穴中学校では、4月、5月の臨時休業時にオンライン授業を実施しております。現在、県教育委員会が、希望者は全員参加できる遠隔授業のための研修会、教員を1か所に集めるのではなくて、各学校で実施できるそういう研修会を2回開催しており、市教委としましても、学校との連携を密にしながら、教師に求められるICT活用指導能力を向上させていきたいと考えています。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  ありがとうございました。
 私が心配してるのは、そういう今までもあるんですけど、文科省はそういう机上の文書というか、そういうものを出します。いろんなことをすると思うんですけど、実際にうちの市教委として現場にそれを出して、現場でどのぐらい各教諭が把握しているのか。そして、先ほど真穴中学校のこともありますけども、その辺の実際を検証したのかどうか。何も問題なかったのかどうか。その辺を、先ほどの話じゃないんですけど、PDCA回しながらいかんかったらいけないと思うんですけど、ただ文科省が出してます。それをあれしましたではなく、実際の生きた教材として使っているのかどうか、その辺をお伺いします。
○議長(石崎久次君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  まず、真穴中学校の実践につきましては、特に問題は生じておりません。市の教育委員会としては、情報教育主任を集めた会合でパソコン利用に関するそういう研修会をしたり、校長会、教頭会等で実施をしていく上での問題点はないか、その辺の協議はするようにしています。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  すみません。私、PTA出身なんで結構しつこいんです。そういうことで分かるんですけど、最終的にこういう教育の場合、先ほど言いましたように、いかに各1人の教える人が自分のものとして取り入れてやっていくか。一人称として考えていけるかどうかが一番大事になってくると思いますので、ぜひその辺よろしくお願いします。
 次の質問に入ります。
 配布のノートパソコンの基本操作システム、いわゆるOSですけども、オペレーティングシステムは、ウィンドウズやマックなどの汎用性の高いものではないと伺っています。使用されるOSの特徴的なものあるいは現在日常的に使用あるいは利用しているLINEとかツイッター、フェイスブック、インスタグラムなどのSNS、ソーシャルネットワークサービスについては、誰がどのように管理していくのか。ネット犯罪に巻き込まれないような仕組み、管理はできているのかどうか、この点についてお伺いします。
○議長(石崎久次君)  学校教育課長。
○学校教育課長(菊池和幸君)  お答えします。
 クロームOSは、パソコンOSとしてアメリカでは既に実績があり、日本ではGIGAスクールを機に広く普及し始めたところであります。今回調達する端末は、このクロームOSを搭載した低コストのクラウド型コンピューターのため、従来のパソコンのように機種の性能にとらわれることなく処理が可能であり、使用方法もウィンドウズOSと大差はありません。
 その特徴としましては、低コストのクラウド型コンピューターのため、クラウド上で大量のユーザー、端末の一元管理が可能であること。サーバーが不要であるため、作業工程の削減により大幅なコスト削減が可能であること。10秒以内と起動が速く、授業に支障を来さないこと。最新のセキュリティープログラムに自動更新され、また端末にデータを残さないため、情報漏えいが起こりにくいなど安全性が高いこと。落としても壊れにくく、堅牢性があり、万が一故障してもデータが失われることがないこと。家庭学習への対応も容易であることなどです。
 今年7月には、四国中央市立三島東中学校の授業を視察し、クロームOSの性能や安全性を確認しております。
 SNSに対する管理体制につきましては、ネット犯罪に巻き込まれることがないように、ネット上の有害ウェブサイトにアクセスできないフィルタリングを導入します。現在、学校現場では、ネット犯罪の危険性はもとより、悪口の書き込みやメールでのいじめをしないよう、ルールの遵守を日常的に教育しており、今後も情報モラルや端末利用のルールについて教育し、ICTリテラシーの向上に努めてまいります。
 以上でございます。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  ありがとうございます。
 クロームについては、そのような認識でいるんですけども、問題はそれが家庭の中で今お父さん、お母さんが持ってる携帯やら、要するに片一方が管理できとっても片一方はもう無法律に何でも情報もセキュリティーもできてないというようなところで、家庭の中でそういうふうになってしまうと非常に問題があると思うんで、ここはひとつ家庭の中でも、前からずっと言われてることですけども、これを導入するに当たって、新しい試みですから、ある程度のルールというか家庭の中でのルールづくりということも、それは家庭の中の問題だからとは切り離さないで、家庭の中にも学校教育が入っていくわけですから、ここはひとつそういうルールづくりというか一定の家庭の中の話合いをしていただくような、すみ分けをきちっとしていただくようなことが必要じゃないかと思うんですけども、この点については、教育長、どのように考えますか。
○議長(石崎久次君)  学校教育課長。
○学校教育課長(菊池和幸君)  お答えします。
 議員御指摘のとおりでございますので、今後校長会、教頭会等を機にいろいろと問題提起をして、教育委員会と学校の連携を密にして対応していきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  課長、答弁だけうまく擦り抜けたらいいというもんじゃないんですよ。それをしっかり本当にやっていただかないと、子供の教育に関することですから、生徒・児童がそういうことに巻き込まれて、犯罪に巻き込まれて悲しい事件に結びついたりしたら、あのとき言ったことは何やったのやろということになってしまうんで、ぜひしっかりフォローしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 それでは最後に、市長に伺います。
 一地方自治体の首長として、これらの市の施策に対する検証、効果、実績を踏まえてどのように考えていらっしゃるか。また、今さらに感染の勢いが増加のいちずをたどっておりますけども、今後の課題、対応等が特にありましたら答弁をお願いします。
○議長(石崎久次君)  市長。
○市長(大城一郎君)  先ほど答弁しておりますが、コロナ対策については、これまで地方創生臨時交付金などの活用だけでなく、財政調整基金を取り崩してでも時期を失することなく市民にとって必要な施策に取り組んできたという思いがあります。
 現在、再び大きな感染の波が来ている状況であり、新型コロナウイルス感染症のワクチンが米国などで開発が進んでいると伝えられてはいますが、まだ当分の間は厳しく注意、警戒する必要があります。感染の状況が一段落したときに新しい時代を迎えることができるよう、それまでは疾病対策、経済対策、どちらも思いっ切りやり抜くことが必要です。今後も感染拡大の状況や医療体制、地域経済の状況などを十分に注視し、国、県の様々な施策と連携を図るとともに、まずは市民の皆さんの声をつぶさに拾い上げながら、各方面にわたり積極的な施策の実施に努めていきたいと考えております。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  ありがとうございました。
 この件につきましては、ただ行政に頼るだけではなく、市民一人一人、我々を含めてですけども、みんなが、一人一人が自覚しながら取り組んでいかないと簡単には収束できないと思いますんで、努力していきたいと私たちも思っております。よろしくお願いします。
 ちょうどあと残り20分になりましたんで、予定どおり、今から本日のメインイベントをさせていただきたいと思います。
 3番目ですが、市長の市政に対する件でございます。
 市長は、3期、12年間、市民が安心・安全に元気で暮らせるように、市政発展に滅私の精神で邁進してこられたと存じます。今までの御努力、実績に対して敬意を表すものでありますが、この12年間を振り返って、今後の展望も含めて質問をさせていただきます。
 まず、1番目に、現在までの取組に対する検証、評価についてでございます。
 基本的には、市民生活、福祉、産業、防災等の広い範囲で市の将来の指針となり、最上位計画である八幡浜市総合計画に基づいて、将来の社会、経済状況を予想しつつ、経済的に切れ目のない真の地方創生を推進する具体的な市まち・ひと・しごと創生総合戦略、そして防災の強靱化に対する市地域強靱化計画、この3つの計画に沿った形で現在まで取り組んでこられたと、そのように思っております。
 この間、特に私個人として記憶に残り、また形としても明確に残っているものは、市民の念願でございました市立病院の建て替え、それから保内宮内公民館新築、保内保育園統合による新しい形の総合保育園だんだんの新設、つい最近では市民文化活動センターの新築、歴史ある菊池清治邸の大がかりな改修、またグローバルな施策としまして、ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会の八幡浜大会の開催、小さいものも含めれば数え切れないほど様々な目に見える改革をやられてこられたのではないかと改めて感じております。
 今、市長として、12年間の成果として、市民の皆さんに特にお話ししておきたいこと、あるいは市の歴史に刻んでおきたいと思うことは何かございますか。範囲が広く、言い尽くせないとは思いますが、代表的なもの、あるいは今の状況の中で述べておきたいことがあれば、簡潔にまとめて答弁をお願いしたいと思います。
○議長(石崎久次君)  市長。
○市長(大城一郎君)  早いもので、平成21年4月に市長に就任をさせていただき、来年4月で3期、12年がたとうとしております。「さらに前進!笑顔あふれる街八幡浜」の実現に向け、市民の皆様との対話を大切にしながら、日々全力で市政運営に取り組み、気がつけば3期目の任期満了まで残すところ約4か月となりました。
 現在まで、取組に対する検証、評価についてのことでありますが、1期目には、市立病院改築事業に着手したほか、愛媛大学地域救急医療学講座のサテライトセンターの開設、魚市場及び道の駅・みなとオアシス八幡浜みなっとの整備、伊方発電所隣接市としての愛媛県及び四国電力との覚書の締結、ごみ焼却場の使用期限の延長、少子化に伴う小・中学校保育所の統廃合、名坂道路の開通などに取り組んだところであります。
 また、2期目には、八幡浜黒湯温泉みなと湯のオープン、みかんの里宿泊・合宿施設マンダリンの整備、大島での新たな産業育成、ソフトボール専用スタジアムを含む王子の森公園の整備、宮内地区公民館の新築、宮内地区下水道の整備、八幡浜港フェリー埠頭再整備事業への着手、夜昼道路及び大洲西道路の新規事業採択など、市の活性化に資する重要な諸施策を実現することができました。
 現在の3期目では、かんきつ産地八幡浜を世界へ向け発信するとともに、6次産業化の推進、さらにはマーマレードを切り口とした新たな魅力づくりを目的にダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会を誘致し、昨年5月、第1回大会を八幡浜みなっとを会場に盛大に開催することができました。
 また、大島交流館、大島テラスのオープン、保内児童センター・保内保育所だんだんの供用開始、八幡浜市ふるさと観光公社の設立に取り組んだほか、防災行政無線デジタル同報系システム整備事業、市民文化活動センターの竣工、そして川之石地区交流拠点施設も今年度末には完成し、3期目に入り本格着手した新たな耐震型フェリー桟橋やフェリーターミナルもいよいよ来年度中に供用される予定となり、令和4年度中の完成が目標とされている大洲・八幡浜自動車道、八幡浜道路と併せてフェリーを使った新国土軸のハブとしての機能が一層充実することとなります。
 これら本市における重要な諸施策が実現できましたことは、これもひとえに議員各位をはじめ市民の皆様の深い御理解と御協力、さらに温かい御支援があってこそであります。改めて感謝を申し上げたいと思います。
 しかしながら、人口減少、少子化、高齢化、激甚化する災害対策、医師不足問題、産業や観光の振興、高速道路の延伸、国道378号の改良、さらに新型コロナウイルス感染拡大防止と地域経済活動の両立など、まだまだ取り組んでいかなければならない課題も山積しています。
 まずは、これらの課題解決に向けて、残り4か月の任期、市政のかじ取り役として精いっぱい努めてまいりたいと思います。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  ありがとうございました。
 今お伺いすると、いろんなことをやっていただいたということで、私としましては、まとめて言うと、八幡浜というところが新しい時代に向けて新しい流れに沿って確実にこの3期、12年間、大きな変化をしてきた。目に見えるものだけでも、私らが今聞いた内容でもたくさんあります。そういうことで、今後八幡浜がどういう形で発展していくのか非常に楽しみであります。
 次の質問ですけども、市長と市議会議員の同時選挙についてでございます。
 これは、私が市議として立候補の選挙公約でもありますけども、来年4月に市長選挙が実施される予定であります。現在の世の中のルール、流れ、そういうことを考えますときに、市長、市議の同時選挙は市政の効率化それから税金の有効活用、こういうことのために市民が望んでることでありますし、即刻私たちがみんな協力して実施すべきだと私は判断をしておりますけども、市長はこの点についてどのようにお考えでしょうか。お考えをお伺いします。
○議長(石崎久次君)  市長。
○市長(大城一郎君)  当市における市長の任期満了日、これは来年の4月23日で、市議会議員の任期満了日は来年の8月27日となっております。同時選挙とする方法論としては、まず市長と市議会議員の任期満了日が90日以上離れているため、現時点では公職選挙法第34条の2に規定する特例による同日選挙を行うことはできません。よって、来年同時選挙とするためには、次期市長選挙前に市議会が解散するか議員が総辞職するかということになります。仮に、市長と市議会議員の任期満了日が90日以内となるように来年7月中旬までに解散または総辞職を経て市議会議員の選挙が執行されれば、次の5年後の選挙から特例による同時選挙を行うことが可能ということになります。
 先ほど言いました90日特例でありますが、地方議員の解散については、不信任可決による解散、直接請求による解散、自主解散とありますが、自主解散の場合は、議員数の4分3以上が出席をして、出席議員の5分の4以上の同意が必要であります。
 なお、仮に同時選挙となった場合は、選挙の投票率の向上、住民の負担軽減、事務の簡素化、経費の節減などが期待できると考えられます。私としても、私も議員のときから、このような形、同時選挙というのは、やったほうが市民のためにも、八幡浜市のためにもいいのではないかなというような意見は持っております。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  私も4期目ですけど、1期目からこのハードルの高いことは十分承知しております。いろいろ努力してきたんですけど、なかなか公約がなし得てないということは、やっぱりハードルが高くて難しい面もあるんですけど、一つ一つ解決しながらみんなの同意が得られたときに、市民の皆さんがそういうことを本当に願っておりますので、ぜひ実現に向け努力をしていきたいと、そのように思っております。
 次の質問に参ります。
 現在まで、3期、12年間の実績を基に、今後の八幡浜が地方自治体としてどうあるべきか。ほかの地方都市同様、少子・高齢化、人口減少の避けて通れない喫緊の問題を先ほどから出てますけども抱えておりますけども、八幡浜市が生き残るための構想、ビジョンはどのようにお考えになってるのか、現時点でのお考えをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(石崎久次君)  市長。
○市長(大城一郎君)  今後の市政の在り方、ビジョンについてでありますが、まずは目の前の新型コロナ対策、これが最優先の課題だと考えています。先ほども申し上げましたが、基本的な感染防止策を講じていくことはもちろん、その時々に本当に困っている市民の方々や事業者の方々を支援するとともに、地域経済の回復を後押しする取組も継続していく必要があります。
 また、ウイズコロナ、アフターコロナを見据えた取組もさらに充実させ、このコロナ危機を乗り越えていきたいと思っています。
 そして、新型コロナ対策のほかにも、人口減少問題をはじめたくさんの課題を抱えています。今年3月、これらの様々な課題解決を図るために、第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、将来ビジョンや基本目標などをお示ししたところですが、新型コロナの影響もあり、この半年で見直しが必要な部分も出てきていますので、改めまして市を取り巻く情勢の変化などを踏まえ、ビジョンをブラッシュアップしたいと思っているところです。
 八幡浜市が生き残っていくためには、強みを生かしていくことが何よりも大切です。ミカンや魚など先人たちが築き上げてきた強みに加え、町、港のにぎわい、マーマレード、マウンテンバイクなど、市民の皆様とともにこの12年間でつくり上げ、磨けばさらに輝く新たな強みもできたものと思っています。今、これらを生かすことで、ふるさと八幡浜がさらに魅力的になるとの思いを強くしているところです。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  ありがとうございました。
 市長、来年4月23日までということですけども、今までの答弁をずっとお伺いすると、非常に前向きで、八幡浜のために、もっともっと活性化するために、自分はこういう努力を惜しまないというような決意というか意気が感じられるわけでありますけども、最後にもう単刀直入にお伺いする失礼の段はお許し願いたいと思いますが、現時点におきまして、次の選挙には出馬の御意志があるのかどうかをお伺いしたいと思います。
○議長(石崎久次君)  市長。
○市長(大城一郎君)  私は、市長就任に当たり、市民が主役であることを肝に銘じ、市民の皆さんに住んでよかったと思っていただけるまちづくりを目指し、市民の声を市政に反映させながら、市民本位の市政運営、これを心がけてきました。あっという間の3期、12年でした。精いっぱい力の限り職務に専念をしてきたつもりです。先ほど、現在までに実現できた取組を紹介させていただきましたが、私の任期中、12年間で一定の成果、これは出せたものと感じております。
 しかしながら、いまだ実現していないもの、道半ばのもの、新たな課題など進行中の仕事もまだまだ残っております。今取り組んでいる重要施策としては、新型コロナウイルスの感染防止と地域経済対策、道路と港湾が一体となった新たな国土軸のハブとしての整備、神越地区雨水整備などの激甚化する災害対策、医師確保等の医療充実のための施策、移住促進施策、子ども医療費の無償化などがあります。
 さらに、今後は南海トラフ巨大地震に備えた事前復興計画としての愛宕山プロジェクト、フェリーターミナル跡地プロジェクト、四電跡地プロジェクト、幹線道路の無電柱化、定住促進のための住環境整備、高齢者や障害者福祉の充実、基幹産業や観光の振興などにも取り組んでまいりたいと思っております。
 また、コロナ禍ではありますが、いつまでもこの状況が継続するわけではありません。コロナ後を見据えて、八幡浜市に人が呼べるような、人が来て楽しくなるような、市民がわくわくするようなまちづくりにこれまでの経験と人脈を生かしてさらに取り組んでいきたいと思っています。
 次期市長選に対しましては、現在体調管理を徹底しており、気力、体力ともに充実しております。市民の皆さんの思いを市政に取り上げて、市政のさらなる発展のために、引き続き市民の皆様、議員の皆様の御支援を頂戴し、4期目の市政運営に当たらせていただきたいとの思いで次期選挙に臨みたいと思っているところです。
○議長(石崎久次君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  ありがとうございました。
 大変な決意というか心意気をずっとこの質問中感じておりましたけども、最後に特に感じました。
 別にちゃかすわけじゃないんですけど、NHKの朝ドラのエールは終わりましたけど、改めましてここで私から心のエールを、声を出すと教育長から怒られるかも分かりませんので、心のエールを送って、大変な質問だったんですけども、私の一般質問の終わりとさせていただきます。本日はありがとうございました。

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