公開日 2022年09月29日
〔佐々木加代子君質問席へ移動〕
○佐々木加代子君 おはようございます。
今回は大綱2点について質問をさせていただきます。理事者の皆様には、市民の皆様に分かりやすく誠意のある御答弁をどうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは、大綱1、帯状疱疹ワクチン接種費用助成の取組について。
御自身が帯状疱疹にかかった方、また身近な方がかかったという方はおられないでしょうか。
去年から今年にかけて数名の方から、帯状疱疹になって今も痛みがあり大変だとの声が聞こえてきました。調べてみますと、近年、帯状疱疹に罹患する方が急増しているとのことで、予防についてはワクチン接種が有効であるということでした。このことがあって、数か月が経過した頃、市民の方から新聞などで帯状疱疹ワクチンを助成するという記事が出ているが八幡浜市でもできないかとの問いかけがあり、今回質問として取り上げさせていただくことにした次第です。
それではまず初めに、帯状疱疹にかかったことのある患者数などのデータの把握はされておられるでしょうか。また、帯状疱疹の予防について、どのようにお考えなのかお聞かせください。
○議長(平家恭治君) 保健センター所長。
○保健センター所長(小野嘉彦君) お答えします。
まず、当市の帯状疱疹にかかったことがある患者数などのデータについては把握していません。
次に、帯状疱疹の予防に対する考え、市の取組ですが、帯状疱疹は入院治療を要する場合や痛みが持続する帯状疱疹後の神経痛などの合併症の問題があり、成人期の健康に影響があるため予防は重要と考えますが、現在のところ予防に対する取組は行っていません。
以上です。
○議長(平家恭治君) 佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君 今も課長のほうからも説明がございましたが、私も今回勉強をさせていただきましたので、お話をさせていただきたいと思います。
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気で、体の左右どちらかの神経に沿って痛みを伴う赤い斑点と水膨れが多数集まって帯状に生じる病気です。通常、皮膚症状に先行して痛みが生じ、その後、皮膚症状が現れるとピリピリと刺すような痛みとなり、夜も眠れないほど激しい場合もあります。多くの場合、皮膚症状が治まると痛みも消えますが、神経の損傷によってその後も痛みが続くことがあり、これを帯状疱疹後神経痛、PHNと呼び、最も頻度の高い合併症が起こることがあります。
このPHNと呼ばれる合併症は、50歳以上で帯状疱疹を発症した人のうち、約2割の方がかかると言われ、帯状疱疹の現れる部位によっては角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症を引き起こすこともあり、怖い病気の一つとされています。発症の原因としては、加齢、疲労、ストレスなどによる免疫力が低下するということが主なもので、糖尿病やがんなどの免疫力が低下する病気が原因になることもあります。
先ほども申しましたが、帯状疱疹は多くの人が子供のときに感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。日本では、成人の90%以上の方が帯状疱疹の原因となるウイルスを有しておられます。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経節に潜伏していて、過労やストレスなどで免疫力が低下することで発症します。50歳代から発症率が高くなり、80歳までに3人に1人が発症すると言われています。しかし、この10年で20代から40代の発症率が急増していることが最新の疫学調査で明らかになり問題視されているところです。最近では、予防するためのワクチンがあることを知人に教えてもらいました。
それでは、帯状疱疹ワクチンについてお聞きいたします。
アメリカでは10年以上前から接種されているようですが、日本でワクチン接種が始まったのはいつ頃からで、費用はどの程度かかるのでしょうか。
○議長(平家恭治君) 保健センター所長。
○保健センター所長(小野嘉彦君) お答えします。
現在、日本において承認を得ている帯状疱疹のワクチンは2種類あります。
1つ目は、ビケンという生ワクチンで、小児用の水痘、いわゆる水ぼうそうのワクチンと同じもので、平成28年3月から50歳以上の方の帯状疱疹予防として使用できるようになりました。接種回数は1回で、その費用は医療機関により異なりますが、おおよそ8,000円前後かかるようです。2つ目は、シングリックスという不活化ワクチンで、平成30年3月に承認された帯状疱疹ワクチンで令和2年1月から販売開始となっています。接種回数は2回で、この費用も医療機関により異なり、1回当たり2万円ほどかかるようです。
以上です。
○議長(平家恭治君) 佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君 詳しく教えていただきました。
帯状疱疹という病名を耳にするようになったのは、割と最近のことではないかというふうに私は思っております、昔から病気としてはありましたが。
私たちの体は、外部ウイルスや細菌などの抗原が侵入するとそれを排除するために抗体をつくり出して対抗をいたします。つまり、免疫反応システムが作動する仕組みとなっているということです。免疫細胞は、一度侵入した抗原を記憶しており、記憶にある抗原の侵入を再度察知した場合には、より強力な抗体をつくり出して迎え撃つ。つまり、同じウイルスや細菌への再感染によって最初より強い免疫力がつくられるため、再び発症しにくい免疫力のある体になります。これをブースター効果というそうです。
50代からの発症が多いといった帯状疱疹も、2014年10月に小児水痘ワクチンが定期接種化されたことにより水ぼうそうにかかる小児の数が激減し、両親やおじいちゃん、おばあちゃんたちの帯状疱疹発症リスクに対するブースター効果を得る機会がほとんどなくなったことが要因となり、近年では帯状疱疹にかかる方が子育て世代や50代以上の方たちの増加につながっている現状があるようです。
このような背景があり、予防につながるワクチン接種の有効性を認識すべきではというふうに思っているところでありますが、それについて伺いたいと思います。
帯状疱疹ワクチンを接種することによる予防効果と副作用はどのようなものがあるのかをお聞きいたしたいと思います。
○議長(平家恭治君) 市民福祉部長。
○市民福祉部長(二宮恭子君) それぞれの発症予防効果は、生ワクチンのビケンが50ないし60%程度、不活化ワクチンのシングリックスが90%以上という報告がございます。
次に、接種に伴う副作用ですが、生ワクチンビケンは皮下注射で、副作用には注射部位のかゆみ、痛み、熱などがあり、その他アナフィラキシーがあります。不活化ワクチンシングリックスは、筋肉内注射で、副作用には注射部位の腫れや痛み、頭痛、発熱のほかアナフィラキシーやショックがございます。
以上です。
○議長(平家恭治君) 佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君 それぞれ副作用もあるようでございますが、予防接種でありますので副作用がゼロということはないというふうに思いますが、それ以上に予防効果が得られるワクチンであれば接種の機会をつくるべきであるというふうに考えております。
帯状疱疹にかかった方に話を聞くと、皆さん口をそろえておっしゃるのが、物すごく痛かった、しんどかったというお言葉でした。中には、二、三か月たった今でも痛いという方もおられます。この方たちは、ワクチンがあることを知っていたら打ちたかったと言われます。何事も周知することは大事です。
国においては、現在、帯状疱疹ワクチンの定期接種化が検討されているというふうに聞いておりますが、一日も早い決定がなされることを願っているところであります。ワクチンを接種することで、帯状疱疹が予防でき、健康寿命の延伸、医療費の削減につながります。
まずは、帯状疱疹ワクチンがあることを知ってもらうこと、そして接種してもらうこと、さらに接種費用の助成を行うことで接種する人を増やすことに直結するというふうに思っておりますが、市の見解を伺いたいと思います。
○議長(平家恭治君) 市長。
○市長(大城一郎君) 現在、帯状疱疹ワクチンは任意の予防接種であり、接種を希望する方が医師との相談によって判断し、接種をするものです。その場合の費用は、全額個人負担となりますが、現在、当市では費用の助成は行っておりません。
国においては、帯状疱疹ワクチンを予防接種法に基づく定期接種とするかどうかの検討が進められているようですので、今後の国の動向を注視し、県内市町と情報共有をしながら、接種にかかる費用の助成を含め、当市としての対応を検討していきたいと考えております。
○議長(平家恭治君) 佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君 前向きな検討をどうぞよろしくお願いいたします。
この質問の作成に取り組んでいる最中に、テレビCMが流れ始めました。詳しくは帯状疱疹ドットJPへと流れておりましたので、検索してみました。ワクチンの製造を手がける、先ほど課長、部長のお口からも出ましたが、一般財団法人阪大微生物病研究会BIKEN財団という会社の帯状疱疹ワクチンのCMでありました。この会社は、日本脳炎ワクチンなどの製造をしている会社ですが、帯状疱疹ワクチンも製造しております。製造会社からのCMではありますが、ワクチン接種ができることを多くの方に知らせるためにはテレビCMは宣伝効果が大であり、認知する方が広がれば予防にもつながっていくというふうに思っております。
今後は、国の取組である定期接種化の実現と周知の方法についても検討いただけるよう働きかけていきたいですし、八幡浜市としてもワクチン費用の助成により、重症化リスク軽減と医療費削減につながる施策の調査研究について強く要望をしておきたいというふうに思っております。
以上で大綱1については終わります。
続きまして、大綱2、多胎児世帯への支援についてに移ります。
子供を産み育てることは、母親にとって幸せなことであります。しかし、周囲の協力やサポートが得られない場合の特に初めての子育てでは、手探り状態で不安や疲労、孤立感などで心身ともに限界を感じてしまう方も多く、エスカレートすれば虐待や子育て放棄にもつながってしまい、近年多くの事件が報道されています。こういう方たちにとっては、行政からの支援や見守りが大変重要になってくるというふうに私は思っております。
今回、私は独りで多胎児の育児に奮闘しているお母さんに丁寧に寄り添う行政の支援をお願いしたいという思いから、この質問をさせていただくことにしました。
それでは、質問に移ります。
初めに、八幡浜市の就学前までの多胎児、双子、三つ子を育てておられる御家庭はどの程度おられるのでしょうか。また、令和になってからで結構ですので、多胎児を出産された数を教えていただきたいと思います。
○議長(平家恭治君) 保健センター所長。
○保健センター所長(小野嘉彦君) お答えします。
八幡浜市の多胎児の出生数は、令和元年度が2件、令和2年度が1件、令和3年度が1件です。平均して年間1件程度の多胎児が生まれています。
以上です。
○議長(平家恭治君) 佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君 子供を産み育てやすい社会を実現するために、妊娠から出産、子育て期までの切れ目のない支援が重要となります。切れ目のない支援の実現のために、八幡浜市においても、子育て世代包括支援センターが開設をされておりますが、この子育て世代包括支援センターにおける支援内容と相談件数、相談内容について詳しくお聞かせ願います。
○議長(平家恭治君) 保健センター所長。
○保健センター所長(小野嘉彦君) 子育て世代包括支援センターぽかぽかにおける支援内容は、1、妊産婦、乳幼児等の実情把握、2、妊娠、出産、子育てに関する相談対応、3、支援が必要な妊婦、産婦に対し支援プランを作成し、妊娠、出産、子育て期を安心して過ごすための具体的なサポートの提案、4、保健医療または福祉の関係機関との連携調整を行っています。
令和3年度の相談件数は、電話相談が498件、来所、保健センターでの相談が102件、LINE相談が9件でした。相談内容としては、子育て、予防接種に関するものが多く、そのほかに食事、不妊治療、産後ケア事業に関する相談がありました。
多胎児家庭からの相談は、母子手帳発行時に多胎児を出産した後の兄弟の預け先について相談を受けたことがあります。
また、令和2年度に多胎妊娠の妊婦より、多胎妊娠、出産、育児に対してイメージが持てないので多胎児の先輩ママとの交流がしたいと希望があったため、集いの場を設け情報交換をしてもらいました。参加した妊婦さんからは、実際に話を聞くことができたことでイメージが持て先の見通しが立てられるようになったとの感想をいただき、何かあれば相談できる仲間づくりにもつながりました。
以上です。
○議長(平家恭治君) 佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君 今の課長答弁の中で、多胎児の方からの相談もあったということで、それに対する対応もしていただけてるということで非常に安心はいたしました。
次に、子育て支援、またこの子育て世代包括支援センターぽかぽかのほかに、ファミリー・サポート・センター事業というのがあると思いますが、このセンター事業に関しても現在までの利用実績、また多胎児家庭での利用があったかどうか、あるとすればどのような内容での支援があったかを伺いたいと思います。
○議長(平家恭治君) 保健センター所長。
○保健センター所長(小野嘉彦君) ファミリー・サポート・センター事業については、子育て支援課が行っている事業で、利用状況としましては主に保育所や幼稚園、放課後児童クラブなどの開所前後の子供の預かりや保育所等への子供の送り迎えが多く、令和2年9月の事業開始から令和4年3月31日までの利用実績は113件です。多胎児家庭の会員登録及び利用実績は今のところありません。
以上です。
○議長(平家恭治君) 佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君 ありがとうございます。
私も双子の出産、子育ての経験があります。私の時代と今では、子育て環境や国の子育て支援についても大きく違ってきています。子育ては全般にわたって大変ですが、特に双子や三つ子といった多胎児の子育てには様々な困難が伴います。
厚労省の調査によると、双子以上の多胎分娩件数の割合は、先ほど数も八幡浜市では令和元年から1、2、1ということで、大体、お一人かお二人かという出産の割合であったと思いますが、それとも合致すると思います。双子以上の多胎分娩の件数の割合は、およそ100件に1件、2005年の1.18%がピークで、2011年には0.96にまで下がった一方、それ以降は微増に転じ、2017年には1.04%というふうになっております。
不妊治療での複数の胚移植や排卵誘発剤などの影響により多胎児出産に至るケースや、特に高齢の出産になるほど多胎児出産の割合が高くなるというふうに言われているそうです。
ちなみに、私も一般的に高齢出産と言われる35歳にあと2か月で達する年齢での出産でありましたので、今回質問に当たって調べていって、高齢出産になると多くなるというのを目にした瞬間、そういうことだったんだというふうに納得した次第です。
多胎妊娠は、早産、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群などの合併症が単胎妊娠に比べ起こりやすく、特に早産は頻度が高く、子供の予後に大きく関わる合併症となってしまいます。多胎児の7割は、体重2,500グラム未満の低出生体重児というふうに言われ、医療や発育への支援が必要なケースも多いと言います。
また、核家族化や地域の人間関係の希薄といった社会環境の変化も加わり、母親の抱える不安や孤立感はコロナ禍の現在では特に大きくなっているのではないかというふうに思っております。
初めにも少し触れましたが、こうした環境の変化を背景に子供を虐待してしまう母親もいます。多胎児家庭の虐待死の発生頻度は、独りで生まれた単胎児を育てる家庭の2.5倍から4倍に上るとの調査結果もあります。2018年には愛知県豊田市で、三つ子を育児中の母親が次男を暴行し死亡させた事件が発生しました。この事件では、同市の医療関係の連携不足や市の担当者が母親の悩みを受け止めて聞く体制に欠けていたということが問題視され、その後、市の検証委員会では多胎児支援の重要性が認識されていなかったというふうに総括をしております。事件後、市は再発防止へ多胎児家庭を保健師が月1回訪問する体制をしくなど対応を強化しています。
また、厚労省は、心身疲弊した母親らが不安や孤立感を深め子供を虐待するケースもあり、2020年度からは多胎児に着目した支援を始めております。支援事業を行う自治体に対し、費用の半額を補助するとしておりますが、自治体単位では対象とする家庭が少なく、支援策が事業化されにくいといった理由で全国的にも十分に広がっていないのが現状のようです。
それでは、八幡浜市の現状を伺います。
妊娠届の提出時点での情報提供や多胎児家庭への育児負担軽減のための支援というふうなものは行っておられるでしょうか。
○議長(平家恭治君) 保健センター所長。
○保健センター所長(小野嘉彦君) 保健センターでは、母子手帳発行時に妊娠、出産、子育てに向けて必要とするサービス等を適切に選択して利用できるよう、妊婦とともにセルフプランの作成や八幡浜市子育て応援ブックの配付などを行っています。多胎妊娠の妊婦に対しては、多胎児の妊娠、出産、子育てに特化した双子手帳という冊子を配付しています。多胎児家庭への育児負担軽減のための支援については実施していません。
以上です。
○議長(平家恭治君) 佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君 双子手帳はお渡ししていただいてるみたいです。ありがたい話だなというふうに思いますが、このような多胎児家庭への育児支援について今伺いましたが、パンフレットとか双子手帳などをお渡しをして、その後の保育に関してはセルフプランをそれぞれ個別に作成を行っているということで非常にありがたいなというお話でありました。
ただ、今伺った支援のほかにもう少し目をかけて心をかけていただきたいなというふうに私自身は思っておりますので、これから伺いたいと思います。
育児負担軽減のための支援が必要であるという理由は、多胎児の場合、管理入院などにより入院期間が長く、体力が低下した状態での育児がスタートするため、心身的な負担軽減が重要になります。ここで私ごとで申し訳ありませんが、私の場合は何も特に注意するべき点もない状態でありましたが、8か月で松山の周産期センターのほうへ入院をせよということになりました。上に2人の子供がおりましたので、体は至って元気だし入院は勘弁してくださいというのが率直な気持ちでありました。私のような経験をされて、誰にも相談できずにいる方もおられるというふうに思います。
そこで、多胎児支援を行っている自治体の具体的な内容を幾つか御紹介したいと思います。
育児負担軽減のための支援としては、滋賀県大津市の多胎児家庭向けホームヘルパー派遣事業があります。誕生から3歳の前日まで、無料で120時間、家事、育児、健診などの外出をサポートするホームヘルパーを派遣する事業。また、2つ目には、兵庫県宝塚市の多胎児ファミリー健診サポート事業、内容は多胎児の先輩が乳幼児健診で人手が足りない保護者の検診、受診をお手伝いしたり、空き時間には先輩ママやサポーターと多胎児についておしゃべりができるというふうな内容の支援を行っております。また、東京都荒川区、佐賀県の2か所では、多胎児家庭向けタクシー券補助事業というものを行っていて、荒川区では年間の限度額を2万円として多胎児家庭のタクシー利用料を補助、また佐賀県では県内子育てタクシー利用券、これも2万円相当を支給をしているそうです。
孤立予防、仲間づくりに関する支援としては、岐阜県のピアサポート訪問事業があります。多胎児、育児経験者を中心とした岐阜多胎ネットの研修を受けたピアサポーターが入院する病院を訪問し、妊婦の様々な相談に対応、退院後にはピアサポーターが希望する家庭を訪問し、何げない会話を通じて悩みの相談等の対応に当たっているというものや、岡山県総社市の双子の集いの場双子ちゃんタイムなどがあります。これは、先ほど八幡浜市でも行っていただいたというお話がありましたので、同じような支援の仕方だったなというふうに思います。
また、経済的な支援としては、ミルクやおむつ等の消耗品に対して費用助成を行ってるという自治体もあるようです。
多胎児支援については、全国の自治体で支援に乗り出しているところも増えてきてはおりますが、多胎児に特化した支援はまだまだこれからというところなのかなというふうに思います。
自分自身の経験と今回調査をした資料から、私がぜひとも八幡浜市で行っていただきたい支援、考えていただきたい支援としては、1、上に兄弟がいる場合にはその子供への対応について支援が必要になる場合がある。母子健康手帳交付時には必ず上の子がいるかを確認し、入院が必要になった際の対応に関する支援を考えていただく。2、実父母や周りの人の関わりがどのような状況であるかをアセスメントすることが重要。アセスメントという言葉が出てきたときに、言葉は聞いたことがあるんですが意味が分からなかったのでもう一回調べてみましたが、人や物事を客観的に評価、分析することだそうです。一つ勉強をさせていただきました。また、3つ目としては、妊娠中から父親、パートナーに対しても多胎児の育児についてイメージを持ってもらうために働きかける。4つ目、成長の過程によって悩みや支援ニーズは変化します。継続的に家庭を訪れ、直接会う機会を設けていただきたい。など、相手の家庭環境に合った寄り添う支援を要望したいというふうに思っております。
それでは、最後の質問になりますが、地域、社会で子供を育てるという考えの下、多胎児を育てる家庭への経済的支援や育児支援の取組をぜひお願いしたいというふうに思っております。今後の取組についてのお考えをお聞かせ願います。
○議長(平家恭治君) 市民福祉部長。
○市民福祉部長(二宮恭子君) お答えいたします。
現在、育児支援の取組として、多胎妊娠の妊婦さんは支援が必要な要支援妊婦となるため、妊娠、出産、子育て期を安心して過ごすための具体的なサポートを継続的に行っており、妊娠期の体調確認、出産後早期の連絡、ファミリー・サポート・センター事業の紹介などを行っています。今後も、多胎児家族の支援をより丁寧に実施していきます。
育児負担軽減のための支援や経済的支援は今のところ実施していませんが、議員御紹介の事例や近隣市町の実施状況を参考に今後検討してまいりたいと思います。
以上です。
○議長(平家恭治君) 佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君 今も行っているけれどもこれからはということで、今部長からお話を聞きましたので少し安心をしました。
今も、他自治体の事業なども参考にしながらというお言葉がございましたので、その事業とか、私自身が今お話をさせていただいた要望、これが全てだというふうには思っておりませんが、八幡浜市で生まれてくる全ての御家庭の子供さんが安心・安全に健やかに育つための支援について知恵を出し合って手を差し伸べていただきたいというふうに考えております。そして、一人一人違った環境下で育つ子供たちに、温かく寄り添い見守る行政支援を強く要望をいたしまして、今回の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。