公開日 2022年12月20日
〔樋田 都君質問席へ移動〕
○樋田 都君 おはようございます。残り物は福があると言われておりますが、そのとおり、残りくじを引きました。そのくじには1と書いてありました。
それでは、私は大綱4点について質問させていただきます。理事者の方々には、市民の皆様に分かりやすく、そして誠意のある御答弁をお願い申し上げまして、質問に入らさせていただきます。
大綱1、カラス被害から守るごみ袋の見直しについて質問いたします。
近年、有害鳥獣被害は目を見はるものがあり、農作物の収入減だけではなく、生産者の意欲の低下をも引き起こしかねません。残念がる声を多く聞かされ、鉄柵、電気柵、わなの設置など、知恵比べの戦いをし続けているのが現状であります。
被害は農作物だけではないことを知っておられますか。それでは、ここで理事者の皆さんにお聞きいたします。皆さん、よろしいでしょうか、注目してください。
その家庭のごみをいつも当番としてやっておられる方、手を挙げてください。
あら、副市長は奥様ですか。はい、お疲れさまです。
その手を挙げた方にお聞きいたしましょう。その出し方は、自宅の前。はい、ありがとうございます。ステーションまで運ぶ。はい、ありがとうございました。
それでは、ここでお聞きいたしましょう。手を挙げた方、私が自分が当番をしているということです。
それでは、お聞きいたしましょう。商工観光課の萩森課長、向灘にお住まいとお聞きしておりますが、ごみステーションまで運ばれている。はい。今の向灘の状況をお聞かせください。近隣の向灘の状況をお聞かせください。
○議長(平家恭治君) 商工観光課長。
○商工観光課長(萩森久人君) 向灘のごみステーションの状況ということですが、私の地区、杖之浦でございますが、前に荷揚げ場のスペースございますので、そちらのほうにごみステーションがございます。ということで、自宅から道路を越えてごみステーションに運んでいます。
ただ、荷揚げ場がない、ちょっと須田トンネルに近い地域では、道路より向こうではなく手前に設置されてるとこもあると認識しております。
以上でございます。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 はい、どうもありがとうございました。
それでは、もう一人よろしいでしょうか。市民福祉部長、日土にお住まいと聞きました。日土のごみ捨て状況はいかがでしょうか。
○議長(平家恭治君) 市民福祉部長。
○市民福祉部長(二宮恭子君) 我が家のことに、日土に関してですが、中当という部落ですが、3か所ございます。私が毎回出しておるところは、県道沿いにある収載場所になります。
それで、2年ほど前からカラスの被害がひどかったので、ネットをもらって、ネットをかけて、週に2回燃やすごみは出しております。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 燃えるごみはいかがですか。生ごみとか燃えるごみとか、そういうのはどうされていますか。
○議長(平家恭治君) 市民福祉部長。
○市民福祉部長(二宮恭子君) 失礼しました。
生ごみの中でも野菜くずはコンポストです。臭いのある魚のあら、そういったものは冷凍をして燃やすごみの日に出しております。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 ありがとうございました。それぞれの地区、地域によってごみ出しの方法、そしてまた今福祉部長が言われたように、カラスの被害がありますという声もお聞きさせていただきました。
当市の家庭ごみの分類は、周知徹底の中、燃やすごみ、燃えないごみ、段ボール、新聞、雑誌、瓶類、缶類、ペットボトル、プラスチック容器包装、紙製容器包装と10種類の分別にて収集を行っております。そのおかげで衛生的でとでも快適な家庭生活が送られていると感謝いたしております。
しかし、今の言葉にもありましたように、市民の方々からカラス被害でステーションの維持管理が大変であるとの声が届けられ、誰が時間を守って出してないのかと、不快な気持ちを持ちながら掃除を行い、独自で看板を立ち上げたとのことでありました。
ごみ袋には氏名を書く欄がありますが、現状は書いてあるでしょうか。ごみ袋を持参してまいりました。私は、このごみ袋に名前を書いたことはありません。
そういうことで、このごみ袋は、皆さん出していただいてる方は、このごみ袋で出しておられると思います。
しかしそこで、友人から届けていただいたごみ袋です。氏名の欄がありません。今まで気づいておりませんでした。そこには、このごみ袋を処理するために140円の費用がかかっていますと書かれております。
それでは、生活環境課長、このごみ袋に至った理由をお伝えください。
○議長(平家恭治君) 生活環境課長。
○生活環境課長(菊池和幸君) 昨年の一般質問において、一体そのごみ袋、小・中・大、不燃の中・大、幾らかかっているのかということを質問を受けまして、それを記入することにしております。
その金額につきましては、あくまでも一般財源で、特定財源は除いておりますので、実際にそのごみをチャラにしようとするならば、今の指定ごみ袋の金額にその金額を加算するということになります。
以上でございます。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 ありがとうございます。
それでは、このような状況を踏まえまして、私は人事交流をやっております臼杵市のカラス被害を軽減した指定袋を紹介させていただきます。
それでは、ここで臼杵市に問い合わせていただいていると思いますので、なぜこの色でこういうふうにごみ袋をつくってきたかという経緯をお願いしておりますので、その内容を詳しくお伝えください。
○議長(平家恭治君) 生活環境課長。
○生活環境課長(菊池和幸君) 臼杵市環境課に問い合わせたところ、臼杵市では平成17年3月1日から指定ごみ袋を導入し、有料化するのに合わせて黄色い燃やせるごみの指定ごみ袋を導入しております。
導入前の市販の黒のごみ袋等ではカラスなどの被害があったが、導入後ではカラス被害に関する問合せはほとんどないということでした。
その理由は、人間は、赤、青、緑の3原色で色を認識しているのに対し、カラスは紫外線を加えた4原色で色を認識しており、その中でも紫外線に非常に高い感度を持ち、紫外線で餌を識別すると言われています。臼杵市が導入している黄色い燃やせるごみの指定袋には、紫外線をカットする特殊な顔料が練り込まれており、そのフィルムが使われていることから、紫外線をカットする成分によりカラスには中身が見えず、餌に気づかないため、被害を防げていると言われています。
黄色にした理由は、他の色でも実験した結果、黄色が一番効果を発揮したため、採用したということです。
以上でございます。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 ただいま臼杵市に問い合わせていただきまして、この黄色のごみ袋をなぜ指定ごみ袋としたかということの説明を受けました。
もう一つ臼杵には物語がありまして、薄黄、黄色の薄いのというようなことで臼杵ということのこの色になったよということを連絡していただきました。
確かにごみ袋はこの色がいいのかどうか分かりませんけれども、これは特殊加工を含めて紫外線ということで、カラスが見えないというようなことで、軽減ではなく、カラスがとにかく被害がなくなったということでありますので、ここでやっぱりごみが散乱する朝を見るよりかは、少しごみ袋の研究を行っていただくのが必要ではないかなというときを迎えているのではないかなと私は思います。
そしてまた、ごみ袋には、燃やすごみ袋の中には、家族の年齢、人数、男女の割合など、家庭生活のプライバシーがそのまま入っています。他人のごみ袋をまじまじと見ておられる方はいないと思いますが、見られたくないものは新聞紙で包んでから入れたり、黒のポリ袋を二重にしたり、また先ほども言っていただきましたように、生ごみは冷凍庫で凍らせてその当日にごみ袋に入れるなど、それぞれのエチケットを守りごみ出しをしていると、市民の皆さんからもお声をお聞きいたしております。
10種類の分別ということが長きにわたり、私たちは生活の一部としてなってきている今の現在、半透明のプライバシー丸見えのごみ袋でなけなければならないのでしょうか。カラスや猫の被害から守り、汚いものとしてのイメージを脱却し、市内にインパクトのある指定袋はいかがでしょうか。
大城家のごみ担当ということで出しておられる市長にお聞きいたしますが、毎日この透明の袋で出しておられます。私がインパクトのある色として提案するのは、マーマレード色であります。せっかく今マーマレードを盛り上げている中、朝の8時までに出せということですので、おうちから出られるときにマーマレードの袋に入れてステーションまで運ぶ。ステーションに行けばマーマレード色のごみ袋が一杯そこに入っている。そして、この庁舎に通う中には、それぞれのステーションや家の前にマーマレード色の袋がその場所に置いてある。そんな光景を思い出したとき、マーマレードという色はいかがなものでしょうか、お伺いいたします。
○議長(平家恭治君) 市長。
○市長(大城一郎君) 樋田議員の夢のあるごみ収集といいますか、ごみ出しに対する思いを聞かせていただきました。
確かに八幡浜市も今マーマレードの事業をしておりまして、マーマレード、オレンジ色に特化した政策を広めていくというのも一理あろうかと思っております。
しかしながら、ごみを集めるほうからしましても、中身がなかなか見づらい、判別しづらいといったところで、適正なごみが出されてあるか収集員が判断するときに、色がついていて、それが妨げになるようなことにはなってはならないとも思いますので、その点十分調査、確認しながら施策は打っていきたいと思います。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 臼杵はこのようにして書いてあります。燃やせないごみやプラスチック製容器包装、缶類、瓶類、ペットボトル、リサイクルできる紙類などは絶対に入れないでくださいと、ここに書いてありますので、もうそろそろ周知徹底しておりますし、このごみ袋にその言葉を書けば、缶や瓶はなかなか入らないと思いますけれども、ごみ収集をしておられる方々の声もお聞きしながら、研究材料として私が提案させていただきますので、しっかりと研究していただきまして、このごみ袋が変身するのを期待しておりますが、いかがでしょうか。
○議長(平家恭治君) 生活環境課長。
○生活環境課長(菊池和幸君) 現在の指定ごみ袋を半透明にしている理由は、燃やすごみの中に金属など燃焼不適切なごみが入れられると焼却炉にダメージを与え、設備の修繕に多額の費用が必要となることから、ある程度中身が分かるようにしているためです。
臼杵市同様、紫外線をカットする特殊な顔料が練り込まれたフィルムを使用したごみ袋を製造するとなると、特許の関係で製造業者が限られ、製造単価も大幅に高くなります。
また、これはカラスに対しては有効ですが、野良猫等に対しては効果がありません。
現在、カラス被害に関する問合せがあった場合、地区等が管理するごみステーションに、カラスよけネットを貸与することや、鉄籠を設置して対応しています。
今回、議員から臼杵市の事例等の御提案がございましたので、これらを含め総合的に被害を防ぐ対策を研究してまいります。
以上です。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 伊予市のごみ袋も黄色であったということで連絡をいただいてますので、それも踏まえまして、研究材料として提案いたしましたので、しっかりと検討していただきたいと思います。
それでは、続きまして大綱2、かんきつ農家における支援と補助金についてであります。
コロナ禍の中、農家は3回目の収穫時期を迎える今、個々の所得がどうなるかと不安を抱きながら、消費者が望む味を追求しつつ、日々の作業に汗を流しております。
それでは、まず最初にお聞きいたしますが、みかんアルバイター確保緊急支援事業について、過去2年間を踏まえての今年度の検討、見直し内容を詳しくお伝えください。
○議長(平家恭治君) 副市長。
○副市長(菊池司郎君) 令和2年度、3年度と新型コロナウイルス感染症の影響で、温州ミカン収穫期におけるアルバイター確保が難しい状況を踏まえ、みかんアルバイター確保緊急支援事業を実施し、JAにしうわ及び農家の各種取組を支援してきたところであります。
過去2年の支援内容ですが、令和2年度にはアルバイターのPCR検査費用、検査待機期間の宿泊費や休業補償費のほか、感染予防対策のための物品購入費や施設改修費、募集広告費、宿舎借り上げ料、通勤費について、市が4,508万2,000円、県が1,312万3,000円、それぞれ補助をしました。
また、令和3年度には、市の単独事業として、PCR検査費用、物品購入費、施設改修費、募集広告費、宿舎借り上げ料について2,711万5,000円補助しました。
今年もコロナ禍で収穫期を迎えることになります。PCR検査など感染予防や募集に関する費用については、昨年までと同様に補助することとしておりますが、感染予防以外の施策については、アフターコロナを見据え、見直すこととしました。
特に宿泊関連施設の補助は、マンダリン利用者との均衡を図るなど、種別の異なる施設間のバランスを考慮し、ホテル、旅館の借り上げ費用に対する補助については、1泊1人当たりの上限を6,000円から2,000円に減額し、マンション、アパートの借り上げ費用に対する補助については、新たに家賃一月1戸当たり4万5,000円の上限額を設定する予定です。
その代わりに、みかんアルバイター等空き家修繕事業補助金の補助上限を引き上げるとともに、対象物件や申請回数など要件の緩和措置を講じることとしましたので、これにより来年以降も農家、行政ともに大きな負担なく継続して使える宿泊場所が増えるものと期待をしております。
なお、この2年間利用を控えておりましたみかんの里宿泊・合宿施設マンダリンについても、定員88人のところを、半数以下の30人の利用に制限したり、食事を食堂で一斉に取るのではなく孤食とするなど、感染対策に注意した上で利用を再開する予定としております。
以上でございます。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 アルバイターの受入れは年々増加していると聞かせていただいております。令和2年度が452人だとお聞きいたし、令和3年度が540人と、年々増加しているのが現状であります。
なぜこのテーマを話題とさせていただいたかといいますと、JAにしうわからの広報で、早々と6,000円の補助金が2,000円となりましたよということを早々と知られた農家の皆さんが、なぜ2,000円なのかというようなことを先走りしておりましたもので、この場を借りてしっかりと行政のその内容、JAにしうわがどうそれを対応するかを聞かせていただきたいと思いまして、この質問とさせていただきました。
この0円ではなく2,000円いただくことにやっぱり感謝しなければ農家はいけないと思います。農家は大概に収入を得てきてますので、その中の0円でなく2,000円であるということをしっかりとやっぱり私たちも農家の皆さんに伝えていきたいと思いますので、ありがとうございます。ぜひこの徹底を皆さんにさせていただきましてこの問題は終わりとさせていただきます。
それでは、ただいまも少し答弁の中にもありましたが、じゃあ6,000円から2,000円にはしたけれども、こういうふうな補助金を今回は提案しますよということを言っていただきましたが、確かに今後も増加が見込まれるアルバイターやIターン就農者等が利用できるみかんアルバイター空き家修繕補助金についてお伺いいたします。
○議長(平家恭治君) 市長。
○市長(大城一郎君) かんきつ農家の高齢化が進む中、農繁期のみかんアルバイターの受入れ人数は、令和2年度が442人、令和3年度が540人と年々増加し、今後さらにその需要は増加するものと見込まれています。
このアルバイターや農家研修生用の宿舎確保に対する支援策でありますが、これまでの経緯を含め説明を申しますと、まず平成28年度にJAや農家による担い手確保育成のための取組を総合的に支援するIターン就農サポート事業を創設し、この中でシェアハウスの改修に対する補助を開始しました。
その後、アルバイターの増加に伴い宿舎確保のニーズも高まったことから、令和2年度に、それまでの補助を少し拡充する形でみかんアルバイター等空き家修繕事業補助金を創設し、現在に至っています。
なお、昨年、一昨年は国からのコロナ対策臨時交付金を有効活用するため、先ほどの御質問で説明した八幡浜市みかんアルバイター確保緊急支援事業の中にも、宿舎確保のためのメニューを組み入れ、2つの制度を併用しながら支援したところでありますが、今年度は臨時交付金の配分が減ったこともあり、従来のみかんアルバイター等空き家修繕事業補助金に一本化するとともに、補助内容についてさらなる拡充を図ることとしたところであります。
今回の主な改正内容ですが、これまでは空き家の改修のみを補助対象としていましたが、空き家以外にも、申請者またはその親族が所有する住宅の空き部屋、倉庫、納屋、土蔵、車庫なども対象に加えました。また、補助率は2分の1以内に据え置いていますが、補助額の上限について、20万円から30万円に引き上げることとし、さらに過去に1度補助を受けた人は2度目の補助を受けることができませんでしたが、対象物件と年度が変われば複数回申請できるよう要件を緩和したところであります。
これらの見直しにより、予算の追加が必要となりましたが、農家負担を軽減することでアルバイターの宿舎、人員の確保に資するものと考えております。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 確かにこの空き家を利用してのアルバイター事業は、アルバイターは今年だけ雇うものではなくなりました。このアルバイターがしっかりと仕事をしていただきますので、また来年も、また再来年もと頼っているのが農家の現状ではないでしょうか。だからこそ、毎回こうやって借り入れる旅館や、そしてそういうふうなアパートやそういうところではなく、自分の家で、そして身内の家や倉庫を利用させてもらって、今後長らくやっぱりアルバイターを迎え入れるというやはりこういうふうな補助制度というのは、大変ありがたいと思います。
旧長谷小学校跡地もこれを利用させていただきまして、小学校の教室がシェアハウス長谷ということで、大勢24名最大入れるようにということでつくり上げております。これからどれだけの人数が来ていただくかは、農家もしっかりとPRしなければなりませんけれども、加えて手厚く手を差し伸べているということに大変感謝を申し上げますので、今後ともみかんアルバイターの宿泊に対しての確保は最後まで切れることなく農家の支援としてしていただきたいと思いますので、要望としておきます。
最後に、農家の営みには、先代から受け継がれる大きな財産である農地を誰が守り、誰が育てなければならないかという使命があります。つくれば売れる、高値で売れれば豊かな生活が送れる、こんな当たり前が農家には保障されているものではありません。一年中摘果の作業を通し消費者の望む味を追求しなければならないのであります。
思い起こせば価格の低迷が続き、厳しい時代がありました。経営面積に対する必要経費は待ったなしでJAから引き落とされます。
また、成長していく子供たちの養育費も年々増加し、親としての責任とお金の問題で出口の見えないトンネルの中に置き去りにされたかのようなつらい時代が走馬灯のようによみがえってまいります。
しかし、忍耐と努力が実を結び、この数年は数字が見える経営状態となり、子供たちが後継者として帰ってきてくれるという明るい兆しが差し込み始めました。農家を好きになってほしいその親心のためにも、また増収が増税となるよう、今後ともかんきつ農家への支援に手を差し伸べていただくことを要望し、大綱2を終わらせていただきます。
それでは、続きまして大綱3、市立八幡浜総合病院への提言であります。
私ごとではありますが、昨年の10月12日から11月19日までの39日間、当病院の整形外科病棟に入院し、左肩腱板断裂の手術を受けさせていただきました。
しかし、現在はこのように手も上がりますし、この1年間本当にリハビリの先生にお世話になって、手が上がらなかった私が上がり出したということは、本当にありがたいことだなと思っております。
その入院中に得た体験から、気づきの事柄をありのままの言葉で表現させていただきますので御了承ください。
患者に深く寄り添える看護とはを追求していただける、検討材料として受け止めていただけることを期待し、提言といたします。
まず1点目は、入院患者の高齢化と看護師の厳しい労働内容についてであります。
高齢化の進む当市は、おのずと入院患者も高齢であり、65歳を迎える私が若手の中に入るほどでありました。認知であろうと思われる方は、看護師さん助けてくださいと一日叫びます。一日中叫びます。耳が聞こえにくい方には何度も大きな声をかけながら、病状の経過を聞き出そうとしている看護師の姿、そしてベッドから立ち上がることのできない方には、全身の力を込め車椅子へと移動させ、そして目の届くナースステーションまで運ばれまして、電子カルテを前に目配せさせながら声をかけ、仕事をし続ける姿がありました。
この状況は一部でありますが、排せつのお世話に始まり、食事の配膳、入浴の手助けなど、看護師の手を借りなければままならない状態を目の当たりに観察させていただきましたので、また私もお世話になった一員であります。
看護と介護の両面に携わりながら、昼食もそこそこに動き回られる体力と仕事の内容への葛藤に共鳴させられました。
そこで、提言として、生活上の寄り添える看護の手助けをできる方の増員を私は強く望みますが、お考えをお聞かせください。
○議長(平家恭治君) 市立病院事務局長。
○市立病院事務局長(福岡勝明君) お答えします。
八幡浜市の高齢化率は、8月末現在で41.4%となっていますが、当院における65歳以上の新規入院患者様の割合は、令和3年度実績で76.8%となっています。
看護師は、高齢な入院患者様の状態によっては、医療補助業務だけでなく、日常生活動作である移動や排せつ、入浴などを補助する業務が多くなっていることから、当院では看護師の指示の下、入院中の日常生活動作に関する補助業務を行い、看護業務の負担軽減のための看護補助者を配置しています。
議員が入院されていた整形外科の病棟では、現在看護師19名、病棟クラーク1名、看護補助3名の計23名の看護職員で患者様のケアを行っています。
ただいま看護職員を増員してはという御提言をいただきました。当院としましても、八西地域の基幹病院として、住民が安心して入院できるような体制を整える観点も踏まえて、看護補助者を増員することにより看護師の業務負担を軽減できるよう、引き続きハローワーク等で募集してまいります。
また、医療職等役割分担推進委員会を年2回開催し、看護職員と他職種との業務分担の見直しを行い、処遇の改善にも努めていきます。
以上です。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 ただいまお聞きいたしたように、とにかく高齢化は進んでおるということです。
入院される方も高齢者であるということ。手がかかる。それでは今の人員ではなかなか回っていかないという現状も把握されておると思いますので、それでは募集をと聞かせていただきましたところ、なかなかその募集に応じてもらえないんだというような切々たる思いも聞かせていただきましたが、ここで次の点を聞かせていただきたいと思うんです。
それは、えがおの9月に、この裏に書かれております看護師等修学資金貸与制度であります。これは平成22年4月に開設されたとお聞きしております。今現在の推移が分かりましたならばよろしくお願いいたします。お伺いします。
○議長(平家恭治君) 市立病院事務局長。
○市立病院事務局長(福岡勝明君) お答えします。
当院では、平成22年度から看護師または助産師の人材確保を図ることを目的として、看護師等の養成施設に在籍し、卒業後当院に就職を希望する学生に対し修学資金を貸与しており、令和元年度から貸与額を増額しています。
令和4年3月末までに84名がこの制度を利用し、これまでに45名が当院に採用されました。
今年度は新たに8名に対して修学資金を貸与し、今年の4月には貸与者のうち6名を採用しており、来年4月には12名の採用を予定しています。
今後も本制度の利用促進を図るなど、様々な方法で引き続き看護師の確保に努めていきたいと考えています。
以上です。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 来年度は12名ということで、多くの看護師の卵が勉強されて当病院へ入ってこられる、大変喜ばしいことではあります。
実は、思い起こせば平成22年1月19日、私たち行政視察ということで山梨県の都留市に行かさせていただきました。病院の経営についてということをしっかり学習させていただいたときに、目からうろこでした。行政はしっかりとお金を使って医者も看護師も助産師も、とにかく受け入れるような制度をつくるんだというようなことをそのときに聞かせていただきまして、意気揚々たるものとしてこの場所にて行政視察の報告をいたしました。
そのときに、そのときの局長さんが言われました。新しいに新設すると、これをつくるんだというようなことを言ってもらいましたので、平成22年のその4月の開設は十分にイメージができておりますし、今もずっと気になるんです。一体何人がこの貸与制度を利用しているのか。そしてまた、国家試験を合格せられて何名の方がこの八幡浜市に残ってくれるのかというようなことをいつも気になりながら、自分の中でよかったと、少ないのかなとかと思いながら感じている今日この頃でしたけれども、今日お話を聞かせていただきまして、84名がおり、45名が採用だと。この卵たちの本当成長を私はしっかりと見届けていただきたいなと思っております。
それじゃ、今淡々と説明を受けましたが、じゃここで事例としてお聞きいたします。高校を卒業しました。じゃ看護師になる専門学校へ行きます。その3年間はどのような借入れになるのか、ちょっと詳しくお聞かせください。お願いします。
○議長(平家恭治君) 市立病院事務局長。
○市立病院事務局長(福岡勝明君) お答えします。
専門学校の場合の貸与額は、改正前は1年生から3年生までどの学年で申し込んでも月額5万円、改正後は1年生からの申込みは月額8万円、総額288万円、2年生からは月額9万円、総額216万円、3年生からは月額10万円、総額120万円となっています。
なお、この奨学金は貸与期間と同じ期間を当院の看護師等として勤務した場合は全額免除されます。
以上です。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 よく分かりました。今後とも私たちも看護師不足に対してこんな制度があるということを口々に声に出して言わせていただきまして、不足するその人数の確保のために努力させていただきたいと思います。
それでは、2点目は、楽しみは食事のみということであります。
コロナ禍の感染の対応は、入院患者にとりましても、家族の面会ができないため寂しさを募らせたり、リハビリへの意欲の低下をも引き起こしているようでした。
しかし、コロナ感染との闘いには仕方がないことですが、食事の時間だけが一番楽しみで、充実しているときであります。
内臓の元気な皆さんですので、今日の昼は何、夜はと声が飛び交う中、魚料理には少々笑顔が曇ってまいります。
食事についてお聞きいたしますが、入院患者さんの声を聞かれたことがありますか、お伺いいたします。
○議長(平家恭治君) 市立病院事務局長。
○市立病院事務局長(福岡勝明君) お答えします。
当院は、食事も治療の一環として重要な役割であると考え、令和3年度から給食業務を直営化しています。
直営化により、医師と管理栄養士が直接検食を行って献立を作成するなど、入院患者様の要望にもきめ細かな対応ができるようになりました。
入院患者様の声を聞くために、昨年夏に給食アンケートを実施しました。その中で、食事の味つけ、盛りつけは、よい・普通が90%以上を占め、給食を委託していた一昨年との比較でも良好な結果となっています。
しかし、魚料理が臭うといった御意見のほうがありましたので、今年4月から冷凍魚を使用する場合は、みそ煮や香味野菜煮つけなど調理方法を工夫して提供するように改善しました。
配膳に関しても、温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たい状態でよりおいしく提供できるよう温冷配膳車にて配膳を行っています。
今後もアンケートを実施し、様々な御意見をいただきながら、当院の給食を楽しみにしていただけるように創意工夫を行っていきたいと考えています。
以上です。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 ただいま説明いただきましたように、アンケートを取っていただいていることに安心いたしました。
私の入院している間は、臭いがあったり口の中でぱさぱさしている感じがあったりと、また魚でという声が本当に出まして、食事の時間の楽しみも半減いたしました。
せっかく工夫した調理面なんです。香味焼きとか、いろいろおしゃれな名前がついてありますが、口に入れた魚がそれではやはり患者といたしまして不満が出たのはそのときでありました。
今年の春になってそうやって改善されたということをお聞きいたしました。当市には新鮮な野菜を供給する魚市場や加工場があります。とにかく直営となった現在でありますので、やはり食材はどうやって仕入れたのがいいのかというなことをしっかりと方法を工夫していただきたいなと、努力していただきたいとお伝えくださいということしかできないと思いますので、その声を伝えていただきたいと思います。
またいつ入院するか分かりませんけれども、その味がどうなっているかは、結果は分かりませんが、とにかく入院患者さんがおいしいと、今日もよかったと思えるような仕入れの工夫をお願いいたします。
入院患者にとって、術後は痛みとの闘いであり、不安を隠し切れないときを過ごしてまいります。
また、毎日先生の誰々さんおはようの元気な声や順調であるとの言葉に励まされ、胸をなで下ろすかのような笑顔の朝が始まります。その後は看護師さんに頼りまして長い1日を過ごしていかなければなりません。だからこそ看護師のマンパワー不足では満足できる入院生活がままならなくなり、退院後の患者の不満の声が当病院のイメージダウンとなり、他市の病院へと足を向かせていくのではないかと私は思います。
異業種では外国人雇用にも努めておられると聞きますが、いろんな手段を取り入れながら患者に喜ばれ、看護師には看護師としてのプライドを高めていける労働内容を見詰め直していただきたいと強く提言しておきます。
また、いろんな話は、出てまいりましたらまた局長よろしくお願い申し上げます。
それでは、大綱4に移らさせていただきます。
市営住宅の利用概要とコミュニティーの在り方についてであります。
それでは、まず最初に、当市における全市営住宅の利用概況の説明をお願いいたします。
42団地1,197戸管理戸数があり、入居戸数が944戸と数字をいただきました。それぞれ説明があろうと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(平家恭治君) 財政課長。
○財政課長(明礼英和君) 市営住宅の利用概要について説明いたします。
本日、別紙でお配りしております市営住宅の状況、A3資料の1枚物をお願いいたします。
一番下の表の欄外を御覧ください。
令和4年8月31日現在、市内には全部で42団地あり、総管理戸数は1,197戸、うち入居戸数は944戸で、全団地には1,897人の方が居住され、1戸当たりの入居者数は2.0人となっています。
入居率についてですが、表中米印のある左の行9番の新開町団地の5棟、6棟、10番の大谷口第1団地や木造の団地など、老朽化により新たに入居者を募集しない政策空き家126戸を除いた入居率は83.6%となります。以後の入居率につきましても、政策空き家を除いた率としております。
旧市町別で見ますと、旧八幡浜市は28団地、管理戸数764戸、入居戸数565戸、入居者数1,086人で、1戸当たりの入居者数1.9人、入居率は80.6%。旧保内町は14団地、管理戸数433戸、入居戸数379戸、入居者数811人で、1戸当たりの入居者数2.1人、入居率は88.1%。旧八幡浜市に比べ旧保内町の団地のほうが1戸当たりの入居者数、入居率ともに高い結果となっています。
次に、代表的な団地で見ますと、左の行8番の木多町団地は、管理戸数130戸、入居戸数96戸、入居者数201人で、1戸当たりの入居者数2.1人、入居率は73.8%。9番の新開町団地は、管理戸数115戸、入居戸数71戸、入居者数122人で、1戸当たりの入居者数1.7人、入居率は69.9%。27番の江ノ口団地は、管理戸数104戸、入居戸数94戸、入居者数206人で、1戸当たりの入居者数2.2人、入居率は90.4%などです。
政策空き家以外で現在入居率100%は、左の行2番から5番の江戸岡団地、花園団地、病院裏団地、白浜団地の4団地のみとなっています。
同じく政策空き家以外で一番古い団地は、左の行7番の昭和46、47年度建設の入寺団地、一番新しい団地が、5番の平成16年度建設の白浜団地となります。
一番新しい白浜団地でも築18年で、市営住宅の大半は昭和50年代から平成10年頃までに建築されており、全体的に老朽化が進んでいる状況です。
また、団地の中には、7番の入寺団地、15番の湯島団地、24番の川久保団地など、面積要件により単身入居を認めている団地もあります。
以上です。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 大変細かく説明を受けました。確かにどの団地を見させていただきましても、老朽化は進んでおります。でも、今回この老朽化に対しての質問はやめることにいたしました。
なかなかこの問題になりますと、さてどのように手を尽くしていくのかということで、大変な議論があると思いますので、これをまずは置いといて、人を守るためにというなことで質問をさせていただくことにいたしました。
今ほど説明があった中で、団地の空き家を利用して集会所が設置されている団地はありますか、お伺いいたします。
○議長(平家恭治君) 財政課長。
○財政課長(明礼英和君) お答えいたします。
市営住宅の中で集会室を設置している団地は、木多町団地と大谷口第2団地の2団地となっております。
以上でございます。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 今聞かせていただきますと、42団地の中で木多町と大谷口ということで、2つは空き家を利用して集会所があるということです。
大谷口に聞かせていただきましたら、そこでサロンということでやっておられるようです。
やはり、人が集まり、人がコミュニケーションを取るということは大事やなっていうことを感じさせていただきまして、次の質問へ参りましょう。
それでは、今の2つの団地以外に、やはり私の団地にも集会所としての場所が欲しいという声が届けられた場合は、その利用は可能でしょうか、お伺いいたします。
○議長(平家恭治君) 財政課長。
○財政課長(明礼英和君) お答えいたします。
市営住宅の空き部屋を集会スペースとして使用することについては、市営住宅の目的外使用に当たるため、国との協議が必要となります。
現在、本市では、目的外使用として木多町団地に移住体験者等の一時的な住居の確保を目的としたお試し移住体験住宅を設置しています。
地域の実情に対応した市営住宅の空き部屋の弾力的な利用は認められておりますが、様々な制約があるため、どのような方法がよいのかは検討していきたいと思います。
以上です。
○議長(平家恭治君) 樋田 都議員。
○樋田 都君 今の答弁でしっかりとそのところは検討していただくということでありますので、それは受け止めておきます。
団地では、隣は何をしているぞというような生活が多い光景ではないでしょうか。災害の少ない八幡浜ではありますが、万が一の災害のときには、常日頃からのコミュニケーションで生まれる強い絆が必要であります。
取り残される人を一人も出さない、この対策をつくりたいとの申出が私のところへ届きました。やはり命を守り、安心そして安全な生活を送っていただくため、集会所が必要だという団地には、快く空き部屋の提供ができるよう前向きに検討していただきまして、命を守る大切さに取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上をもちまして私の大綱4点の質問を終わらさせていただきます。どうかそれぞれの皆さんがそれぞれのたけた能力を十分に発揮していただきまして、またこの答弁が実現することを期待いたしまして、私の質問とさせていただきます。どうもありがとうございました。