公開日 2022年12月20日
〔竹内秀明君登壇〕
○竹内秀明君 私は、一般質問通告書に従いまして、大綱1点、質問をいたします。関係理事者の皆様には誠意ある御答弁をお願いいたします。
大綱1、民生委員児童委員及び主任児童委員についてであります。
初めに、民生委員児童委員、主任児童委員の皆様には、日頃より地域福祉を推進する中心的な担い手として、さらには行政と地域をつなぐパイプ役として御活躍されていることに感謝申し上げます。
民生委員は、民生委員法で設置が定められ、職務の重要性に鑑み厚生労働大臣から委嘱され、身分は非常勤の特別職の地方公務員です。民生委員は児童委員を兼ねており、主任児童委員は児童委員の中から指名されます。任期は3年で、令和元年12月1日から令和4年11月30日。給与は支給されませんが、活動に要する交通費等に充てるものとして実費弁償額が支給されています。
活動内容としては、1、住民の相談・支援活動、2、地域福祉活動、3、関係機関・団体との連携、4、仲間同士の情報交換や研修等、多岐にわたっております。
令和元年度の八幡浜市民生委員児童委員委嘱状及び感謝状等伝達式の資料を見てみますと、主任児童委員を除いた民生委員児童委員114名の平均年齢で見ると、新任男性66.15歳、女性62.73歳、再任男性68.08歳、女性65.47歳となっております。
年齢構成で見ると、30歳代、40歳代はゼロ%、50歳代9.7%、60歳以上65歳未満は33.6%、65歳以上は56.6%となっております。
まず、1点目の質問ですが、県下の民生委員児童委員、主任児童委員を除く、の状況、年齢及び在任期間の平均を伺います。
2点目の質問です。
民生委員は、なるのはいいが、一度なったらやめられない。やめるときは自分で次の人を探さないといけないと嘆く声が至るところで聞かれます。
また、ある地区の主任児童委員は5期も6期もやっているが、次に受けてもらえる人が見つからず苦慮していると聞いております。
また、ある地区では、今回の改正において会議が紛糾し、大騒ぎになったと聞きます。
令和4年度八幡浜市民生児童委員協議会において、市長来賓挨拶、副市長代読の中で、行政としても協力していくと述べられておりますが、行政として民生委員児童委員の選任にどのように関わっているのか、どのような協力をされているのか伺います。
3点目の質問です。
民生委員児童委員の占める割合は、先ほども述べましたが、多くは60歳以上であります。地域のことをよく知っている方がよいという意見もお聞きしますが、30代、40代の若い人がなってもらい、地域のことを知ってもらうことも大切ではないかと思います。なかなか仕事を持っていて難しいかもしれません。
若い人にお聞きすると、民生委員などは経験豊富な有識者しかなれないと思っているようであります。
また、主任児童委員においては、教員退職者、保育士退職者がなるという概念を持っているようであります。
こんな概念を払拭し、地域福祉のために頑張ってもらえる人材がいると思います。人材を確保するために、市の広報等でいま一度民生委員児童委員、主任児童委員の活動報告の特集、人材の公募などする考えはないか伺います。
4点目の質問です。
民生委員児童委員及び主任児童委員には、日々の活動に必要な費用、電気代、交通費などの一部は市から実費弁償額として年額13万2,000円支給されております。
ここで、県下の実費弁償額をお伺いするとともに、住民の見守り役、身近な相談相手、専門機関へのつなぎ役として、今民生委員児童委員に大きな期待が寄せられており、重要な役割と思っております。
関係理事者の皆様には、前向きな御答弁をよろしくお願いいたします。
○議長(平家恭治君) 市長。
○市長(大城一郎君) 竹内議員御質問の大綱1の(3)広報等で民生委員等の活動報告の特集、人材の公募をする考えはないかについてお答えします。
民生委員児童委員の人選については、民生委員法に基づき、愛媛県民生委員児童委員選任要綱で資格要件や適格者、不適格者、推薦に当たっての留意点が具体的に示されております。
さらに、主任児童委員は児童福祉に関する理解と熱意を有し、また専門的な知識と経験を持ち、地域における児童健全育成活動の中心となり、積極的な活動が期待できる者を選出することとされています。
現在の主任児童委員の多くは、保育士や教員の経験を有する方ですが、推薦の基準として、保育士や教員のほか、保健師、看護師、助産師の資格を有する者や子供会活動、少年スポーツ活動、少年補導活動、PTA活動等の活動実績を有する者となっておりますので、地域の実情を踏まえて、地域福祉のために活動していただける方の推薦をお願いしています。
民生委員児童委員は誰でもいいというわけではなく、特別職の地方公務員であること、地区の実情に通ずる方で、さきに述べたとおり、資格要件等もあることから、公募による人材確保は考えておりませんが、市民の方々に広く制度を理解いただくために、広報等で活動報告を行い、民生委員児童委員の認知度の向上と人材確保にもつなげていきたいと考えております。
その他の質問に対しましては、各担当部課長から答弁をさせます。
○議長(平家恭治君) 社会福祉課長。
○社会福祉課長(松本有加君) それでは、県下の民生委員児童委員の年齢及び在任期間の平均についてお答えします。
令和元年12月1日時点の県下の一斉改選の状況では、民生児童委員の定数は3,469名、平均年齢は66.2歳、在任期間は平均で4年9か月となります。
本市の現時点、令和4年9月1日の状況は、最高年齢は81歳、最少年齢は45歳で、在職期間は11期32年間の民生委員がおられます。
続きまして、民生委員児童委員の選任にどのように関わっているのかについてお答えします。
民生委員は、民生委員法第5条の規定に基づき、都道府県知事の推薦によって厚生労働大臣から委嘱されており、その人選については、市から各地区へ地域で活動いただく委員候補の推薦を依頼し、各地区から候補者の推薦をいただいております。
今年度は、3年に1度の民生委員一斉改選の年であり、令和4年12月1日の改選に向け、市の民生委員推薦会での審議を行い、県へ推薦をしたところです。
各地区からの推薦については、地元の実情をよく理解している各地区民生児童委員協議会長や区長の協力を依頼しておりますが、議員御指摘のとおり、後任の推薦が困難な地区もあります。各地区での推薦や後任を探すのが難しい場合は、そこに市も加わり、人格、見識高く広く社会事情に通じ、かつ福祉の増進に熱意のある方に戸別訪問を行い、民生委員の活動内容を説明して御協力いただけるようお願いをしております。
続きまして、県下の実費弁償額についてお答えします。
令和3年愛媛県の調査では、委員1人当たりの実費弁償費が一番高いのが内子町で、年額13万8,980円、一番低いのが10市町同額の12万400円となっております。
本市の実費弁償費年額13万2,000円は、県内20市町で上から4番目であります。
実費弁償費の財源については、民生委員法により都道府県が負担することとなっていますが、各市町においては、委員活動の重要性に鑑み、以前から県の補助金に市町が上乗せしている状況であります。
以上でございます。
○議長(平家恭治君) 竹内秀明議員。
○竹内秀明君 いろいろとありがとうございました。
1個だけ再質問ですけど、実費弁償額が今県下で4番目ということで、昨今の物価上昇を勘案したときに、増額する考えはないのか、お伺いいたします。
○議長(平家恭治君) 市民福祉部長。
○市民福祉部長(二宮恭子君) お答えいたします。
実費弁償額の増額でありますが、近年少子・高齢化が進み、人間関係の希薄化などを背景に社会や家族の姿は変化し、地域の課題も多様化・複雑化する中、民生委員児童委員は社会奉仕の精神を持って常に住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を行い、行政と地域をつなぐ重要な役割を担っていただいております。
原則無報酬で、活動に係るガソリン代や電話代等の実費弁償として活動費が支給されておりますが、原油価格の高騰等により、活動費につきましても影響があると思われます。
令和3年度に愛媛県が実費弁償費補助額補助金を1人当たり年額1,200円値上げしたことに合わせて、本市においても業務負担が増加していること等を考慮して、1人当たり年額1万800円を増額しております。
今後も県や他市の動向を注視し、対応していきたいと考えます。
以上です。
○議長(平家恭治君) 竹内秀明議員。
○竹内秀明君 この民生委員制度は、100年以上にわたる長い歴史があるすばらしい制度であります。今後も民生委員児童委員の皆様方には、たくさんのお力添えをいただくことになりますが、地域福祉の向上のためよろしくお願いするとともに、行政においても力強い協力のほどよろしくお願い申し上げまして、私の一般質問を終わります。