令和5年八幡浜市議会3月定例会会議録第1号

公開日 2023年06月09日

令和5年八幡浜市議会3月定例会会議録第1号

議事日程 第1号

 

令和5年2月28日(火) 午前10時開議

 

第1

会議録署名議員の指名

 

第2

会期の決定

 

第3

報告第 1号 専決処分の報告について(令和4年度八幡浜市一般会計補正予算(第8号))

報告第 2号 専決処分の報告について(著作権の侵害に係る和解及び損害賠償の額の決定について)

諮問第 1号 人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについて

議案第 1号 辺地に係る公共的施設の総合整備計画の策定について

議案第 2号 新たに生じた土地の確認について

議案第 3号 字の区域を変更することについて

議案第 4号 字の名称を廃止することについて

議案第 5号 字の区域及び名称を新たに画することについて

議案第 6号 字の区域を変更することについて

議案第 7号 八幡浜市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について

議案第 8号 八幡浜市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について

議案第 9号 八幡浜市家庭的保育事業等の認可に係る設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について

議案第10号 八幡浜市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について

議案第11号 八幡浜市子ども・子育て会議条例の一部を改正する条例の制定について

議案第12号 八幡浜市障害者施設いきいきプチファーム設置条例の一部を改正する条例の制定について

議案第13号 八幡浜市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について

議案第14号 八幡浜市不妊治療等に係る費用の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について

議案第15号 八幡浜市水道事業給水条例の一部を改正する条例の制定について

議案第16号 八幡浜市下水道事業の剰余金の処分等に関する条例の制定について

議案第17号 道路法施行令の一部を改正する政令の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について

議案第18号 八幡浜市地番整理事業の実施等に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について

議案第19号 八幡浜市立図書館条例の一部を改正する条例の制定について

議案第20号 令和4年度八幡浜市一般会計補正予算(第9号)

議案第21号 令和4年度八幡浜市水産物地方卸売市場事業特別会計補正予算(第2号)

議案第22号 令和4年度八幡浜市港湾整備事業特別会計補正予算(第2号)

議案第23号 令和4年度八幡浜市下水道事業会計補正予算(第3号)

議案第24号 令和5年度八幡浜市一般会計予算

議案第25号 令和5年度八幡浜市国民健康保険事業特別会計予算

議案第26号 令和5年度八幡浜市後期高齢者医療特別会計予算

議案第27号 令和5年度八幡浜市介護保険特別会計予算

議案第28号 令和5年度八幡浜市介護サービス事業特別会計予算

議案第29号 令和5年度八幡浜市日土財産区特別会計予算

議案第30号 令和5年度八幡浜市駐車場事業特別会計予算

議案第31号 令和5年度八幡浜市水産物地方卸売市場事業特別会計予算

議案第32号 令和5年度八幡浜市港湾整備事業特別会計予算

議案第33号 令和5年度八幡浜市下水道事業会計予算

議案第34号 令和5年度八幡浜市水道事業会計予算

議案第35号 令和5年度八幡浜市簡易水道事業会計予算

議案第36号 令和5年度市立八幡浜総合病院事業会計予算

       (提出者の説明)

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本日の会議に付した事件

 

日程第1

会議録署名議員の指名

 

日程第2

会期の決定

 

日程第3

報告第1号、報告第2号、諮問第1号、議案第1号~議案第36号

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出席議員(16名)       

 

  1番  井  上     剛  君

  2番  攝  津  眞  澄  君

  3番  平  野  良  哉  君

  4番  田  中  繁  則  君

  5番  遠  藤     綾  君

  6番  菊  池     彰  君

  7番  西  山  一  規  君

  8番  佐  々  木  加  代  子  君

  9番  竹  内  秀  明  君

 10番  平  家  恭  治  君

 11番  石  崎  久  次  君

 12番  樋  田     都  君

 13番  新  宮  康  史  君

 14番  上  田  浩  志  君

 15番  宮  本  明  裕  君

 16番  山  本  儀  夫  君

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欠席議員(なし)

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説明のため出席した者の職氏名

 

 市長          大 城 一 郎 君

 副市長         菊 池 司 郎 君

 教育長         井 上   靖 君

 代表監査委員      中 島 和 久 君

 総務企画部長      藤 堂 耕 治 君

 市民福祉部長      二 宮 恭 子 君

 産業建設部長      垣 内 千代紀 君

 市立病院事務局長    福 岡 勝 明 君

 総務課長        宮 下 栄 司 君

 税務課長        河 野 久 志 君

 政策推進課長      松 良 喜 郎 君

 財政課長        明 礼 英 和 君

 社会福祉課長      松 本 有 加 君

 子育て支援課長     岡 本 正 洋 君

 市民課長        倭 村 祥 孝 君

 保内庁舎管理課長    二 宮 万裕美 君

 生活環境課長      菊 池 和 幸 君

 保健センター所長    小 野 嘉 彦 君

 人権啓発課長      山 本   真 君

 水産港湾課長      宇都宮 一 幸 君

 建設課長        宮 下 研 作 君

 農林課長        宇都宮 久 昭 君

 商工観光課長      萩 森 久 人 君

 下水道課長       菊 池 利 夫 君

 水道課長        山 本   覚 君

 会計管理者       坂 井 浩 二 君

 学校教育課長      梶 本 教 仁 君

 生涯学習課長      井 上 耕 二 君

 監査事務局長      菊 池 敏 秀 君

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会議に出席した議会事務局職員

 

 事務局長        田 本 憲一郎 君

 事務局次長兼議事係長  菊 池 文 孝 君

 調査係長        黒 田 昌 利 君

 書記          田 中   聡 君

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   午前10時00分 開会       

○議長(平家恭治君)  皆さん、おはようございます。

 ただいまより令和5年第1回八幡浜市議会定例会を開会いたします。

 市長から今議会招集の挨拶があります。

 市長。

〔市長 大城一郎君登壇〕

○市長(大城一郎君)  開会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。

 本日、令和5年第1回市議会定例会を招集しましたところ、議員各位におかれましては、御多忙のところ御参集を賜り、厚くお礼を申し上げます。

 さて、今年はゆめみかんが開館25周年の節目となることから、記念行事の一つとして郷土の偉人「大相撲第39代横綱 前田山英五郎」を題材とし、7月に八幡浜市民ミュージカルを上演する予定です。先月21、22日にワークショップオーディションを実施し、市内外から幅広い年齢層の方々に御応募いただき、最終的に39名の方が合格されました。合格された皆さんにはこれから本番までの間、しっかりと練習を積んでいただき、すばらしい市民ミュージカルになることを期待しています。

 次に、今月15日に首都圏にて開催された2つのイベントを視察し、トップセールスを行ってまいりました。

 1つは、新橋の香川県、愛媛県共同アンテナショップ、せとうち旬彩館において7日間開催したまるごとやわたはまフェアで、高級かんきつ、せとかや甘平をはじめ、じゃこ天、マーマレード、八幡浜ちゃんぽんカップ麺など、八幡浜の魅力を存分に味わえるものを販売しました。

 もう一つは、国内最大級の商談会、スーパーマーケット・トレードショー2023で、市内から県内最多の10社が出展するなど、積極的な商談活動により、販路拡大へ意欲を持つ事業者が増えていることを改めて実感することができました。

 今後も様々な機会を捉え、八幡浜ブランド産品の販路開拓、拡大に向けた取組をより一層進めていきたいと考えておりますので、議員各位のさらなる御協力をよろしくお願いします。

 それでは、定例会について申し上げます。

 本定例会におきましては、報告2件、諮問1件、条例13件、予算17件、その他6件、合わせて39件の御審議をいただくものでございます。

 また、追加議案の提出についても予定しております。

 諸議案の内容等につきましては、後ほど御説明しますが、何とぞ慎重審議賜りまして御賛同いただきますようお願い申し上げます。

 なお、本日、本会議終了後、市議会協議会を開催いただきまして、監査委員の選任についてほか12件について御説明申し上げ、議員の皆様の御理解を賜りたいと存じますので、よろしくお願いします。

 以上、申し述べまして、招集の挨拶とします。

○議長(平家恭治君)  議長において、この際、諸般の報告を行います。

 12月定例会閉会後における諸般の報告については、お手元に配付いたしております報告書をもってこれに代えます。

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○議長(平家恭治君)  これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。

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○議長(平家恭治君)  日程第1 会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員は、議長において7番 西山一規議員、8番 佐々木加代子議員を指名いたします。

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○議長(平家恭治君)  日程第2 会期の決定を議題といたします。

 お諮りいたします。

 今期定例会の会期は、本日から3月24日までの25日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(平家恭治君)  御異議なしと認めます。よって、会期は本日から3月24日までの25日間と決定いたしました。

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○議長(平家恭治君)  日程第3 報告第1号 専決処分の報告について(令和4年度八幡浜市一般会計補正予算(第8号))及び報告第2号 専決処分の報告について(著作権の侵害に係る和解及び損害賠償の額の決定について)、諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについて、議案第1号 辺地に係る公共的施設の総合整備計画の策定についてないし議案第36号 令和5年度市立八幡浜総合病院事業会計予算、以上39件を一括議題といたします。

 初めに、市長より総括説明を願います。

 市長。

〔市長 大城一郎君登壇〕

○市長(大城一郎君)  本日、ここに令和5年第1回市議会定例会を招集いたしまして、令和5年度当初予算案をはじめ、当面する市政の重要案件について御審議をいただくわけであります。

 各案件にわたります詳細につきましては、審議の過程で副市長並びに担当部課長から御説明申し上げることといたしまして、私は概要と市政運営に係る所信の一端を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力をお願いする次第であります。

 さて、3年以上に及ぶ新型コロナウイルス感染症の長期化は、市民生活や地域経済に大変厳しい影響を及ぼしてきましたが、本市では、市民の皆様や市内の事業所を守るため、ワクチン接種事業や特別定額給付金、子育て世帯及び住民税非課税世帯等への臨時特別給付金などの国の事業はスピード感を持って実施したほか、市独自の対策事業として3回にわたるスーパープレミアム付商品券事業、やわたはまわくわく券事業、漁業者支援事業費補助金など、感染拡大防止や生活者、事業者支援など、これまで新型コロナウイルス感染症対策関連事業として約95億円、110を超える事業を実施してきました。

 これらの事業の中には、昨年2月のロシアのウクライナ侵攻に端を発する穀物価格や資源価格の高騰や円安等による物価高騰対策分も含まれており、今年度は、貨物自動車運送事業者に対する支援や保育所、小・中学校等の給食に対する支援など、随時補正予算を編成し状況に応じた対策を講じてきました。

 ウクライナ情勢は1年が経過した現在も戦争の終結は見通せない状況であり、電気、ガス料金の負担緩和策など、国の総合経済対策は実施されているものの、物価高騰の影響は今後も市民生活や事業者の活動に重くのしかかってくると想定されます。そのため、国の対策や市内の状況について情報収集に努めるとともに、必要な支援については迅速に対処していきます。市民の皆様の安定した暮らし、地域経済と市内事業所の経営を守るため、引き続き全力を挙げていきます。

 新型コロナウイルス感染症に関しては、昨年10月からは政府の対策も、隔離前提だった従来の方針から感染症対策と社会経済活動の両立へと転換し、全国旅行支援の実施や水際対策が大幅に緩和され、国内宿泊者数は回復傾向にあります。第8波の新規感染者数も減少傾向にあり、政府は、先月末、大型連休明けの5月8日から、新型コロナウイルスの感染症法上の分類を現在の2類相当から季節性インフルエンザと同等の5類へ引き下げる方針を決定しました。このことにより、感染者や濃厚接触者の法的な待機期間はなくなるなど、いよいよ以前の日常を取り戻しつつある現状に感慨深いものがあります。

 しかし、5類に引き下げられたとしても、新型コロナウイルスは感染力は弱まるわけではありません。

 さらに、3月13日以降、マスクの着用について個人の判断に委ねられることになりますが、市民の皆様には解放感から油断することなく、引き続き手洗い、場面に応じたマスクの着用、3密の回避など、基本的な感染症対策をお願いするとともに、重症化リスクを避けるためのワクチン接種についても御協力をお願いします。

 また、新型コロナウイルスの影響により、リモートワークやキャッシュレス決済の急増など、世界的に社会経済活動が変化しました。一方で、地方自治体が抱える人口減少や少子・高齢化の進展など顕著化する課題、さらに多様化する住民ニーズへの対応など、今後ますます行政運営が困難になることが予測されます。非効率な行政サービスを改善し、アフターコロナを見据えた新たな行政サービスを提供するには、これまでのやり方で課題解決を図ることは困難な状況です。

 現在、デジタル化施策の基本方針となる八幡浜市DX推進計画を策定中であり、本日の市議会協議会において概要を説明させていただきます。

 この計画に基づき、行政の効率化や市民生活の質の向上、地域経済の活性化など、様々な分野において市民一人一人が幸せを実感できる、誰一人取り残されないデジタル化社会の実現に向け、DXの推進に取り組んでいきます。まずは、庁内でのデジタルを活用できる基盤を固め、同時にデジタルツールも活用した業務改革も実施することで少ない人数でも業務を効率的に回し、生産性を向上させる仕組みを構築し、これと並行して市民の利便性向上につなげるよう、実行可能なものから速やかに取り組んでいきます。

 そのDX推進において重要となるのがマイナンバーカードです。

 マイナンバー制度は、平成28年に行政手続を効率化することで国民の利便性を高めることを目的に導入され、政府は今年度末までにほぼ全国民に行き渡ることを目指しています。本市では、市独自の八幡浜くらし応援マイナ商品券事業と併せ、休日受付や公民館等への出張申請サポートなどカードを取得しやすい環境の整備やマイナポイントの申込支援、窓口の拡充、強化など、全庁を挙げての普及促進に取り組んできました。その結果、令和5年1月末時点での本市の交付率は66.7%で、全国平均の60.1%、全国の都道府県で2位となっている愛媛県平均の66.0%をともに上回っています。

 今後、マイナンバーカードの健康保険証としての利用や運転免許証の一体化などが予定され、市民生活において必要不可欠なものとなってきます。それだけでなく、これから本市が進めようとしている子育て分野、介護分野等における自宅等からのオンライン申請や住民票の写し、印鑑登録証明書、戸籍謄本等コンビニ交付など、これらの行政サービスを受けるためにはマイナンバーカードが必要であり、持っていないとサービスを受けられないということになってしまいます。市民の中にはセキュリティー面に不安を持たれている方もおられるため、カードの安全性については丁寧な説明をしていかなければならないと思っていますが、マイナンバーカードは今後市民が暮らしの利便性向上に資する社会のインフラ、デジタル社会のパスポートになると確信していますので、市を挙げて普及に努めていきたいと考えています。

 昨年4月の八幡浜港フェリーターミナルに次ぎ、いよいよ来月25日に大洲・八幡浜自動車道、八幡浜道路が開通します。平成25年3月に市内初となる自動車専用道路である名坂道路が開通してから10年、待望であった八幡浜道路3.8キロメートルが開通し、保内町喜木と千丈郷地区まで6.1キロメートルがつながります。この道路の開通により、先月、来場者が1,000万人を突破した八幡浜みなっとがある八幡浜港エリアを発着地とする車の流れが変わり、慢性的な昭和通の渋滞が解消されることから、市内の道路交通における利便性、安全性が飛躍的に向上することが期待されます。

 大洲・八幡浜自動車道は命の道であると同時に地方創生の道でもあり、本市の将来において必要不可欠な社会基盤であることから、この道路の整備促進については市長就任時から特別な思いで取り組んできました。先線である夜昼道路、大洲西道路の約7.5キロメートルについても、愛媛県、関係市町、各種団体及び県選出の国会議員等の御協力をいただきながら、早期全線開通に向け、引き続き強力に要望活動を行っていきます。

 私が市長として4期目をスタートした令和3年4月は、まさしくコロナ禍の真っただ中でありました。これまで経験したことのない感染拡大の中、市民の皆様の生活を守るため、最優先で新型コロナウイルス感染症対策に取り組みました。このような困難な状況において、コロナ対策とともに閉塞感漂う八幡浜市に元気を取り戻すため、コロナ禍を乗り越えた先に、さらに希望ある未来へとするために、わくわくする八幡浜を目指していきたいと考え、50年先を見据えた5つの未来を拓くプロジェクトを掲げさせていただきました。

 4期目も折り返しにかかり、新年度における5つのプロジェクトの取組をお示しします。

 まず、八幡浜港みらいプロジェクトです。

 昨年、公開された話題の映画、すずめの戸締まりの中に登場し脚光を浴びた観光センタービルですが、新フェリーターミナルの完成により四国の西の玄関口として長年の役目を終え、惜しまれつつ解体されました。その跡地については、魅力ある商業施設の誘致を中心に調査、検討を行っているところですが、地盤調査の結果や昨今の社会情勢の諸事情等により、計画どおりに進んでいません。現在、金融機関などの協力も得ながら飲食チェーンへのアプローチや情報収集を行っていますが、状況によっては計画を見直すことも視野に入れながら、引き続き本市にふさわしい魅力的な商業施設を誘致できるよう取り組んでいきます。

 2つ目は、四国電力跡地プロジェクトです。

 今月7日に四国電力送配電株式会社八幡浜事業所の竣工式が行われ、昨日から新しい施設で営業が開始されています。株式会社四電工八幡浜営業所、一般財団法人四国電気保安協会八幡浜事業所の移転から約1年、これで旧双岩中学校跡地への移転は全て完了し、新たな八幡浜・宇和エリアの拠点が完成したことで、昭和通の事業所は年末までに解体される予定です。

 現在、四国電力送配電株式会社と四国電力跡地の購入に向けた事務レベルでの協議を進めています。また、新たに隣接する宇和島自動車株式会社八幡浜営業所の敷地の一部についても購入できるよう交渉中です。

 新年度は、市民の関心の高い四国電力跡地の利用について具体的な方向性を決定できるよう、市民アンケートの実施やまちづくり団体等からの意見を聴取するための懇談会を開催する予定としています。

 3つ目は、無電柱化プロジェクトです。

 無電柱化は、災害防止、安全かつ円滑な交通の確保、良好な景観の形成等の観点から、重要な施策であります。平成28年12月に施行された無電柱化の推進に関する法律に基づき、県内の今後の無電柱化の基本的な方針、目標、施策等を定めた愛媛県無電柱化推進計画が策定されています。当該計画には、無電柱化の対象道路としてJR八幡浜駅から八幡浜港にかけての区間が掲載されており、現在、実施主体である県において詳細設計中で、早ければ新年度中に工事着手が可能と聞いています。無電柱化には多額の費用を要するとともに、工事や地上機器の設置場所等について沿道住民等の合意形成が重要となってきます。地元自治体として円滑な事業の推進のため、地元住民等との調整について積極的に協力してまいりますので、沿道住民等の皆様におかれましても、事業への御理解、御協力をお願いします。

 4つ目は、ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会です。

 昨年、これまでの開催実績をイギリスの大会創設者から高く評価され、第5回となる令和5年度から令和7年度までの3大会を引き続き本市で開催することが決定しました。今回の大会からフェスティバルの部の開催をミカン畑がオレンジ色に輝く11月に変更するなど、これまで培ってきた経験や実績を生かしマーマレードのまち八幡浜のイメージが定着するよう、関係団体、支援者との連携を強化し、さらなる魅力化を図っていきます。

 また、本年4月にはイギリス・ダルメインを訪問し、本場英国大会であるワールズオリジナルマーマレードアワードを視察する予定です。この視察には、市内の中学生6名も派遣し、本市と大会発祥の地であるダルメインとのさらなる親睦を深めるとともに、国際感覚に優れた人材育成にも生かしていきたいと思います。

 5つ目は、愛宕山プロジェクトです。

 現在、構想の避難路3路線のうち、先行して既存避難路である市道八幡浜高野地線のうち大法寺前から愛宕中学校正門前の改良工事に着手しています。新年度は、今年度に発注している避難施設基本設計業務により避難地選定や避難路整備範囲等を含む事業計画を確定させ、プロジェクトの全体像を市民の皆様に説明したいと考えております。

 これら5つのプロジェクトを着実に実行していくことで今後さらなる市勢の発展を図っていきますので、引き続き御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

 次に、令和5年度の本市の財政見通しについてです。

 今や、地方交付税、市税、市債に並び本市の貴重な財源となっているふるさと納税は、今年度の当初予算で寄附額15億円を計上しました。今シーズンは、主力のミカンが裏年に当たるため当初は不安に感じていましたが、予想に反し、1月末現在で寄附額が17億円を超えるなど、前年を大幅に上回るペースで増加しています。そこで、昨年12月議会の2億円に続き、先月末、専決処分により寄附額4億円を追加計上し、合計で21億円としたところです。令和5年度の寄附額については20億円を計上しており、本市の財政と地域経済に大きく貢献しています。今後も、主力商品であるかんきつ類の充実や新たな返礼品の開発等、ふるさと納税推進室を中心に取り組んでいきます。

 一方、地方財政対策による国の分析では、コロナ禍からの回復で国税も地方税も伸びるとの見込みを立てており、地方交付税は、前年度比1.7%増、3,073億円増の18兆3,611億円となるものの、臨時財政対策債は、前年度比44.1%減、7,859億円減の9,946億円にまで抑制され、これらを合わせた実質的な地方交付税は前年度比2.4%減、4,786億円減少することとなっています。

 そのため、令和5年度の当初予算では、本市の地方交付税と臨時財政対策債の合計は、前年度より1億3,000万円減の76億7,000万円を計上しています。

 また、市税につきましても、国は地方税を増収と見込んでいますが、人口減少や物価高騰の影響による景気の低迷等により市内における増収の実感は少ないことから、前年度より約6,000万円減の32億3,870万円を計上しているところです。

 それでは、今回提案の令和5年度当初予算案について御説明します。

 令和5年度当初予算の総予算規模は425億9,804万5,000円で、前年度当初予算との比較では0.9%の減、合併以降で4番目に大きな予算規模となっています。人口減少による市税等の減収や物価高騰による経費の増加が見込まれる厳しい財政状況の中でも、国、県の補助や優良債等をできる限り活用することで実質的な負担の抑制に努めました。

 また、新時代に対応した魅力あるまちづくりを目指して、市民がわくわくできるプロジェクト事業の推進やデジタル技術の活用に積極的に取り組むとともに、ウイズコロナへの段階的移行や社会経済情勢の変化を捉えた事業者支援と産業振興、少子化対策、子育て支援の拡充や移住・定住促進など、大型事業の支出抑制と平準化を図りつつ必要性の高いソフト事業に予算を配分するめり張りのある予算編成を行いました。

 会計別では、一般会計は212億9,825万1,000円で、前年度比3.2%の減となっていますが、主な要因は、喜須来小学校校舎長寿命化改良事業やフェリーターミナル周辺整備事業等の大型事業が減少したことによるものです。

 特別会計は、港湾整備事業特別会計や介護保険特別会計の減少などにより、前年度比1.4%の減、企業会計は、下水道事業会計の神越ポンプ場整備事業や水道事業会計の愛宕第4配水池築造事業等の大型事業が増加したことにより、前年度比4.8%の増となっています。

 続いて、当初予算案の主なものについて、順次御説明します。

 最初に、新型コロナウイルス感染症対策事業についてであります。

 新型コロナウイルス感染症への対応は、社会経済活動の再開に伴い、これまでの新型コロナウイルス感染症対策事業の在り方を見直し、新年度からは感染予防、感染拡大防止対策に重点を置いて実施します。新型コロナウイルスの5類移行後の医療体制や医療費については、段階的に見直していく方針で検討がされていることから、新年度は全市民1回分のワクチン接種に必要な予算を計上しています。

 このほか、小・中学校、保育所等へのマスク、消毒液等の購入や高齢者施設等におけるPCR検査費用等への補助についても継続して実施します。

 次に、エネルギー価格・物価高騰対策事業についてであります。

 これまでのコロナ禍による地域経済対策からウクライナ情勢や円安に端を発するエネルギー価格・物価高騰対策へと軸足を移し、物価高騰の影響を特に受ける市民や事業者を対象に支援をしていきます。燃油価格の高騰により経費が増大し深刻な経営状況にある交通事業者や漁業者について、市民の移動手段としての役割や市の基幹産業として支えていく必要があることから、引き続き事業者の負担軽減及び事業継続を支援していきます。

 このほか、安定した給食の提供、保護者の経済的負担軽減のため、小・中学校、保育所等における給食食材の価格上昇分に対する市からの補助を継続します。

 次に、新時代に対応したまちづくりについてであります。

 まず、未来を拓くプロジェクトについてです。

 冒頭で申しました方針に沿って新年度もわくわくする八幡浜を目指し、5つのプロジェクトを展開していきます。

 次に、DX推進事業についてです。

 新年度は、八幡浜市DX推進計画に基づき、行政のDXとして、まずは職員用パソコンのノートパソコンへの更新、ウェブ会議室の整備、デジタルツールを活用した業務改革など、主に庁内の環境整備や業務内容の改革に取り組み、DX推進の地盤を固めていきます。また、並行して市民のDXについては、住民票の写しなどを全国のコンビニで取得できるようにするほか、QRコードを活用した市税等の電子納付を可能とすることで市民の利便性の向上や業務の効率化を図ります。

 このほか、市立図書館や市立病院においても、デジタル技術の導入により利用者のサービス向上を図ります。

 次に、脱炭素社会の実現に向けた取組についてです。

 本市では、昨年の6月議会でゼロカーボンシティ宣言を行い、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにし、持続可能な地域社会の実現に向け、地域脱炭素ロードマップに基づき事業を推進していきます。

 新年度は、2050年のカーボンニュートラルを見据えた温室効果ガス排出量削減目標や再エネ導入目標を定め、市民、事業者、行政が一体となって脱炭素社会の実現を目指すために、八幡浜市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)を策定します。

 このほか、公共施設の照明のLED化や新エネルギー設備の導入促進を図るため、家庭用蓄電池や電気自動車などの導入費用を助成します。

 次に、安全・安心なまちづくりについてであります。

 まず、防災・減災対策についてです。

 地域防災力の向上につきましては、東日本大震災の教訓を踏まえ、平成23年度から市内一斉に防災訓練を実施していますが、訓練参加者は新型コロナウイルス感染症の影響もあり減少傾向にあります。新年度においては、自主防災会連絡協議会と訓練の主要テーマを十分協議した上で内容の充実と参加者数の増加を目指し、海岸部においては津波避難訓練を、山間部においては地震による土砂災害を想定した避難訓練など、地域の特性に応じた訓練を実施します。また、愛媛県が推進する夜間の避難訓練についても、各地区自主防災会組織と協議の上、実施可能な地区において県と協力して実施していきます。

 このほか、近年頻発する局地的な集中豪雨や断続的な長雨による災害に対応するため、令和元年6月以来となる八幡浜市水防訓練を開催し、地域における水防の重要性の認識を高め、水防活動体制の充実を図ります。

 消防施設、設備につきましては、引き続き地域防災力の向上を図るため、平成30年度に策定した消防団再編計画及び消防団施設整備計画に基づき、新年度は川上分団1部、2部の車両2台が収容できる消防団詰所を新設するとともに、喜須来分団1部、2部の建て替えのための用地を購入します。

 このほか、日土分団4部に新たな防火水槽を設置、磯津分団1部、喜須来分団2部に小型動力ポンプ積載車を購入します。

 次に、上水道、簡易水道、下水道事業についてです。

 上水道事業につきましては、経営戦略及び耐震化計画に基づき、令和9年度を目標とする基幹管路、水道施設の耐震化工事を継続的に行い、耐震化率の向上を目指し将来にわたり持続可能な安全かつ強靱な施設の再構築を図ります。また、愛宕第4配水池築造事業によって市街地区域の安定給水を図るとともに、高野地・古谷地区における上水道整備事業についても、簡易水道事業と合同で事業を推進し早期完成を目指します。

 下水道事業につきましては、市内における面整備が完成していることから、今後は、ストックマネジメント計画に基づき管路や処理場の改築、更新を行い、施設の長寿命化を図っていきます。

 神越地区の保内処理区雨水整備事業については、今年度の用地購入を経て新年度よりポンプ場本体の建設工事に着手するほか、当該工事を安全かつ効率的に進めるため、西側に隣接する土地を購入する予算を計上しています。

 次に、暮らしやすいまちづくりについてであります。

 まず、少子化対策についてです。

 愛媛県の重点施策である人口減少対策においては、今月、知事より、県・市町人口減少対策協働宣言が行われ、県と市町が協働して人口減少対策に取り組むこととなりました。

 結婚、妊娠、出産、産後ケア、子育て支援に関する県の支援を抜本的に拡充し、市町が地域の実情に応じた少子化対策を積極的に展開できるよう、えひめ人口減少対策総合交付金が創出され、将来推計人口の減少数に基づき交付金が配分されます。

 本市では、令和4年4月から特定不妊治療及び一般不妊治療が公的医療保険の適用となった機会を捉え、本市独自の少子化対策として保険適用分の不妊治療費の無料化事業を実施しています。令和5年4月からは県・市町連携事業として県の交付金を一部活用し、公的医療保険が適用されない先進医療による不妊治療費の無料化にも取り組んでいきます。

 このほか、結婚新生活支援事業の補助金においても県の交付金を活用し、所得要件の緩和及び対象経費を拡充することで結婚へ向けた経済的負担の軽減を図ります。

 次に、子育て支援についてです。

 国の令和4年度第2次補正予算に盛り込まれ昨年の12月議会の追加提案で承認をいただいた出産・子育て応援交付金事業につきましては、今月から事業を開始しています。今後も国の動向を注視し、全ての妊婦、子育て家庭が安心して子育てできるよう、経済的支援だけでなく継続的に出産や子育ての相談ができる体制を整備していきます。

 このほか、新年度から新たに多胎妊産婦への家事等の援助サービスや経済的支援を行うとともに、心身の負担軽減を図るための事業も実施します。

 次に、移住・定住の促進についてです。

 祖父母世代と親子世代が同じ家や近所で暮らすことにより子育てしやすい環境を整備し、定住人口の増加に資することを目的に、三世代同居等を行うため住宅の取得等に要する費用の一部を補助する制度を創設します。また、移住相談の中で、移住者コミュニティーの有無についての質問が多いことから、先輩移住者と交流する場を設けることで移住希望者の不安を解消するとともに、移住者同士の情報交換の場を作ることで交流促進と定住促進につなげます。

 次に、スポーツ、文化の振興についてです。

 弓道は子供から大人まで楽しむことができる生涯スポーツであり、地元高校の弓道部も強豪校であるにもかかわらず、学校以外では市内に練習場がなく、市外の施設を利用しています。昨年、市内の団体から強い要望があり、競技団体等とも協議を重ね、旧舌田小学校グラウンドに弓道場を整備することとしました。市内に公式戦ができる弓道場を整備することで練習環境が向上し、競技人口の増加や公式戦の開催、県内外からの高校生、大学生のマンダリンを利用した合宿の誘致など、交流人口の増加も期待できます。

 ゆめみかんは令和5年度に開館25周年を迎えます。25周年記念の自主文化事業として葉加瀬太郎コンサート、よしもと新喜劇、日本ジャズ界のトッププレイヤーによるジャズコンサートなどを本市で開催する予定です。さらに、7月には3作目となる郷土の偉人「第39代横綱 前田山英五郎」を題材とする市民参加型ミュージカルの公演を行いますので御期待ください。また、ゆめみかんは施設の老朽化が進んでいることから、安全・安心な施設運営ができるよう令和5年度から5か年かけて設備や備品の更新等を行います。

 コミカンでは、毎月好評の映画上映会のほか、本市にゆかりのある方を中心とした第3回てやてや寄席など、コミカンの特性に合った公演を開催することで、市民に幅広い文化、芸術を鑑賞する機会を提供していきます。

 八幡浜市美術館では、日本画家、佐藤太清の生誕110年を記念し、生誕110年展 佐藤太清 水の心象 IMAGE OF WATERを開催します。さらに、市内在住で活躍する芸術家を広く知っていただくための個展の開催や洋画、日本画、写真など、様々な芸術作品に身近に触れる機会を提供します。

 次に、学校教育についてです。

 GIGAスクール構想により市内の全小・中学校に1人1台のタブレット端末が配備され、令和3年度からICT支援員を2名配置して、本格的にICTを活用した授業が開始されています。昨年10月からはタブレット端末の家庭への持ち帰りが開始されるなど、様々な授業でより高度な活用が求められていることから、ICT支援員を2名増員して4名体制とすることで、教職員をはじめ児童・生徒のサポート体制の整備を図ります。また、本市のALT(英語指導助手)は以前から3名体制で中学校を中心に学校訪問を行っていましたが、小学校も令和2年度から外国語活動が必修化となったことから、1名増員し4名体制でALT活用の機会を広げていきます。

 次に、市立病院についてです。

 安定した医療提供体制の確保や救急医療を維持継続するためには、それに見合う医師、医療スタッフの人員確保が必要ですが、同病院では依然として人員が不足しています。そのため、本市の寄附により設置される愛媛大学の寄附講座、地域救急医療学講座への医師の配置について、愛媛大学に対し、内科の医師1名の増員を要望しています。今年度に設置された広島大学病院の寄附講座同様、引き続き良好な関係を築き、医師の確保、地域医療の充実に努めます。さらに、薬剤師を対象とした奨学金返済支援制度を新たに創設し、薬剤師の人員確保にも努めていきます。

 次に、市営納骨堂の整備についてです。

 少子・高齢化や住民ニーズの多様化による墓地を取り巻く状況の変化に対応するために、4期目の公約でもあります市営納骨堂をやすらぎ聖苑敷地内に整備することで、市民が最後まで安心して暮らせるまちづくりを目指します。

 次に、産業振興の取り組みについてであります。

 まず、商工観光振興対策についてです。

 海外販路開拓支援事業として、台湾に続き、新年度より新たにシンガポールのフィフティ・ワン・メディア社と連携し、シンガポールを中心に八幡浜産品の輸出・ブランディング事業を実施します。同社に委託することでECサイトや現地小売店での販売、SNS等でのPR支援を受けられることから、まずは5品目程度の出品を予定しています。外国人に本市のことを知ってもらい、輸出品の購入につながるようなファンを獲得できるよう取り組みます。

 このほか、市内の産業の活性化として新たな開発や事業の創出等に対する意欲を助長し、中小企業者等の製品開発力や競争力の強化を図るため、産業財産権の取得に要する経費の一部を支援する制度を創設します。

 次に、農林業振興対策についてです。

 本市のミカンは全国有数のブランド力を誇っているにもかかわらず、農家の高齢化と人口減少によって収穫期の労働力不足が深刻化しています。そのため、みかんアルバイター等確保支援事業について、アルバイター募集に要する経費や空き家修繕に対する補助など従来の制度に加え、屋外用簡易トイレ設置に対する補助を開始するなど、より現場のニーズに応じた制度内容に変更するほか、みかんの里宿泊・合宿施設マンダリンを個室化し、アルバイターのプライバシー確保を図ることで労働力確保につなげます。

 深刻化する野生鳥獣による被害対策として、第1種銃猟免許の新規取得費用や更新等に係る費用を補助するほか、特にイノシシの被害が増加していることから有害鳥獣駆除補助金の予算を増額するとともに、新たにアナグマも対象に追加しています。また、鳥獣害対策のための地域連携協議会を立ち上げ、地域を自分たちで守るという自発的な団体の取組を支援することで被害の軽減を図ります。新年度は、川上地区をモデル地区として実施し、事業効果を検証しながら各地区に広げていきたいと考えています。

 林業の振興については、林業を取り巻く環境は依然として厳しい状況にあり、特に担い手確保は急務であることから新たに林業担い手支援対策事業費補助金を創設することで、意欲と能力のある新規就業者の確保に努めます。

 以上が主要な施策の概要であります。

 この結果、令和5年度当初予算案として、一般会計212億9,825万1,000円、特別会計8会計107億98万1,000円、企業会計4会計で105億9,881万3,000円、合計425億9,804万5,000円を御提案申し上げるものです。

 これらの財源としましては、市税、地方交付税を主とする一般財源をはじめ、国県支出金、市債等それぞれの事業施策に対応する額を計上しています。

 また、令和4年度3月補正予算案につきましては、国の災害査定を受け西町漁港災害復旧事業を実施するほか、市民スポーツセンター指定管理料、楠町物流倉庫重量シャッター修繕事業等、国の補正予算に伴う県営水利施設等保全高度化事業負担金及び地籍調査事業、また水産物地方卸売市場事業特別会計及び下水道事業会計に対する繰出金などを追加したほか、各会計において決算見通しによる調整をしています。

 この結果、一般会計2億9,207万3,000円追加、特別会計2会計で1,046万7,000円減額、企業会計1会計5,764万7,000円追加、合計3億3,925万3,000円の追加を提案いたします。

 以上、御説明申し上げました当初予算案等につきまして、慎重審議を賜りまして、御賛同いただきますようお願い申し上げます。

○議長(平家恭治君)  休憩いたします。

   午前10時52分 休憩

―――――――――――――――――――――

   午前11時02分 再開

○議長(平家恭治君)  再開いたします。

 これより順次説明を求めます。

 財政課長。

○財政課長(明礼英和君)  議案書1ページをお開き願います。

 報告第1号 専決処分の報告について御説明いたします。

 本件は、ふるさと納税事業について、寄附額の増大に伴い早急な対応が必要となる経費に係る予算について補正する必要が生じたため、地方自治法第179条第1項の規定により令和5年1月30日付で専決処分しましたので、同条第3項の規定によりこれを報告し、承認を求めるものです。

 お手元に別冊で配付しております令和4年度補正予算資料(1月専決・3月補正)の資料のほうで説明をいたします。

 資料の4ページをお開き願います。

 1月専決予算は一般会計のみの補正で、一番上の行の真ん中あたり、今回補正額の欄にありますように2億1,953万3,000円を追加し、累計では、その右の合計欄のとおり、予算総額を250億1,989万7,000円、一番下の行となりますが、全ての会計を合わせた予算総額は464億3,185万9,000円となります。

 5ページをお願いします。

 それでは、補正予算の事業の概要について説明いたします。

 ふるさと納税事業は、今年度の実績が12月補正予算で2億円増額した以上の伸びで推移していることから、寄附見込額を17億円から21億円に4億円増額することに伴う返礼品等の関連経費を追加するもので、2億1,953万3,000円です。

 説明は以上でございます。

○議長(平家恭治君)  学校教育課長。

○学校教育課長(梶本教仁君)  議案書15ページをお願いいたします。

 報告第2号 専決処分の報告について御説明いたします。

 次のページの17ページをお願いいたします。

 専決第2号 著作権の侵害に係る和解及び損害賠償の額の決定について、地方自治法第180条第1項の規定により令和5年2月13日に専決処分しましたので、同条第2項の規定によりこれを報告します。

 今回の専決処分は、令和4年夏以降、市内小学校1校で発行した学校だより及び同学校ホームページに著作権者の使用許諾を得ることなく同人が作成したイラストを使用し、著作権を侵害したものです。

 このため、市は相手方に8万円の損害賠償額を支払うことで和解し、合意書を締結したものです。

 説明は以上です。

○議長(平家恭治君)  市民福祉部長。

○市民福祉部長(二宮恭子君)  議案書19ページをお願いします。

 諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについて御説明します。

 本市の人権擁護委員木村一良氏は、令和5年6月30日をもって任期満了となるため、松山地方法務局から後任の候補者について推薦依頼がありました。

 後任の候補者として八幡浜市穴井3番耕地770番地、近藤小百合氏を推薦します。

 近藤小百合氏は、障害のある子供さんの親の立場から様々な活動に取り組まれています。平成22年、発達障害者の当事者、家族を支援するリトルウイングを結成、平成25年にあさひみらい株式会社を設立し、総菜、弁当を製造販売する障害者就労支援施設を開設されています。また、平成28年、リトルウイングをNPO法人化し、各種交流会への参加、就労、学習支援等も熱心にされています。障害のある方の支援に熱心に取り組まれ、またボランティア活動にも興味を持たれており、人権擁護委員として幅広い活動を期待できるものであります。

 以上です。

○議長(平家恭治君)  総務企画部長。

○総務企画部長(藤堂耕治君)  議案書の21ページをお願いします。

 議案第1号 辺地に係る公共的施設の総合整備計画の策定について説明します。

 この議案は、磯崎地区を対象とする辺地に係る公共的施設の総合整備計画を新たに策定することについて、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律第3条第1項の規定により、議会の議決を求めるものです。

 次の23ページをお願いします。

 磯崎地区は産業基盤が脆弱で生活環境の整備が他の地域と比較して低いため、生活水準の格差是正を図る必要があります。そのため、今回、消防団施設整備等計画に基づき、磯津分団1部に小型動力ポンプ積載車1台を購入することで安定した災害対応拠点を整備し、地域格差の是正を図るものです。3の公共的施設の整備計画欄に記載のとおり、計画期間は令和5年度の1年間で、事業費は924万円です。

 なお、この事業を辺地整備計画に位置づけることにより、財源として充当率100%、元利償還金に対する交付税措置率80%の辺地対策事業債を充当することができるようになります。

 以上でございます。

○議長(平家恭治君)  産業建設部長。

○産業建設部長(垣内千代紀君)  議案書25ページをお願いします。

 議案第2号 新たに生じた土地の確認についてと次の27ページ、議案第3号 字の区域を変更することについては関連しますので、一括して御説明します。

 まず、これらの議案は、平成23年12月の市議会定例会での議決を経て、実施について異議がない旨を答申していました。

 大釜漁港区域内における公有水面の埋立事業が令和5年1月19日に竣工認可を受けたことから、それぞれ議会の議決を求めるものです。

 なお、25ページの議案第2号が地方自治法第9条の5第1項の規定に基づき、新たに生じた土地が八幡浜市の地域であることを確認するための議案で、次の27ページの議案第3号が同法第260条第1項の規定に基づき、その土地を八幡浜市真網代区域へ編入するための議案となります。

 具体的な場所については、別冊の議案説明資料で御説明しますので、説明資料の3ページ、現況写真を御覧ください。説明資料の3ページです。

 国道378号の下側、赤枠で囲んでいる部分が新たに生じた土地で、昨年1月に開通しました大釜バイパスの整備に伴い愛媛県が埋め立てたものです。土地の所在は、八幡浜市真網代甲271番4及び甲415番15の地先で、面積は道路用地69.32平方メートル、護岸用地527.45平方メートル、合計596.77平方メートルです。なお、この土地の真網代区域への編入は、地方自治法第260条第2項の規定による告示の日から効力を生ずることとなります。

 続きまして、議案書29ページをお願いします。

 議案第4号 字の名称を廃止することについてから、議案書41ページ、議案第6号 字の区域を変更することについてまでの3つの議案は、八幡浜市地番整理事業の実施に伴う関連議案ですので、一括して別冊の議案説明資料で御説明します。

 議案説明資料の5ページをお開きください。説明資料の5ページです。

 地番整理事業は、八幡浜市の次に即地番が来る所在地が分かりづらい区域に、ふだんから使い慣れたなじみのある地名を大字として設定し、所在地を明瞭にすることが目的です。そのためには、概要欄の①、②、③の手順で小字の廃止、大字の新設、変更の手続が必要となりますので、それぞれ地方自治法第260条第1項の規定に基づき、議会の議決を求めるものです。

 まず、概要欄の①議案第4号が今回の地番整理事業の対象である令和4年度に国土調査が完了した地区の小字を廃止するための議案となります。大字を設定する前段として、一旦区域全体を小字のない白紙の状態にするものです。次に、概要欄の②議案第5号が①で小字を廃止した区域の一部に大字の区域及び名称を新たに画する、つまり大字を新設するための議案となります。そして、概要欄の③議案第6号が①で小字を廃止した区域で②に該当しない残りの区域を既存の大字の区画を広げることで、地番整備事業が実施済みの区域へ編入するための議案となります。

 それでは、具体的な字名の入った地図で御説明しますので、まず次の6ページ、小字廃止区域全体図を御覧ください。

 字川通、字本町、字矢野町など、これらが、現在、今回の対象区域内にある小字です。区域全体を一旦白紙にするため、議案第4号によってこれらを全て廃止します。なお、議案第4号では、令和5年度から国土調査に入る八幡浜市大島区域内の小字についても、調査の円滑な推進を図るために廃止することとしています。

 次に、10ページの大字新設区域全体図を御覧ください。

 千代田町、本町一丁目、本町二丁目など、これらが議案第5号によって今回新たに設定する大字です。御覧のとおり、今回の対象地域の大部分は新設という形で大字を設定することとなります。

 次に、14ページ、15ページの大字区域変更全体図を御覧ください。

 仲之町、横町、大黒町一丁目など、これらは過去の地番整理事業で、隣接地において既に設定されている大字です。白紙となっている残りの区域を編入するために、今回議案第6号によってこれらの区域を広げるもので、14ページが変更前、15ページが変更後の区域です。

 以上が各議案の概要ですが、これらの効力は地方自治法第260条第2項の規定による告示の指定する日から生ずることとなります。その指定日として令和5年5月3日を予定しているところです。

 なお、議案ごとの明細図と具体的な地番を説明資料と議案書それぞれに掲載していますので、後ほど御参照ください。

 以上です。

○議長(平家恭治君)  総務企画部長。

○総務企画部長(藤堂耕治君)  議案書の47ページをお願いします。

 議案第7号 八幡浜市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について説明します。

 この条例改正は、令和4年12月に強制わいせつの罪により起訴されました元、本市職員の不祥事により市政に対する市民の信頼を著しく損なう結果を招いたことに鑑み、市の最高責任者である市長、職員の統括者である副市長の道義的責任を明確にするため、改正後の附則第2項のとおり、令和5年4月1日から令和5年4月30日までの1か月間の給料をそれぞれ100分の10減額するものです。

 以上でございます。

○議長(平家恭治君)  市民福祉部長。

○市民福祉部長(二宮恭子君)  議案書49ページをお願いします。

 議案第8号 八幡浜市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について御説明します。

 本件は、特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営に関する基準の一部を改正する内閣府令の施行及びこども家庭庁設置法の施行に伴い、所要の改正を行うものです。

 議案説明資料の22ページを御参照ください。

 主な改正点は2点あります。

 1点目は、懲戒権に関する規定の削除です。

 特定教育・保育施設の管理者が施設を利用する子供に行う措置について、民法等の一部を改正する法律により、関係法令において児童虐待防止の観点から懲戒が削除されたことに伴い、懲戒権に関する規定を削除するものです。

 2点目は、こども家庭庁設置法の施行に伴い、本条例に引用している関係法律を整備するものです。まず、幼稚園教育要領の制定の根拠である学校教育法第25条において項ずれが生じたことから、第25条を第25条第1項に改めます。教育・保育給付認定子供の区分を規定している子ども・子育て支援法第19条において同じく項ずれが生じたことから、第19条第1項を第19条に改めます。

 議案書の55ページにお戻りください。

 附則において、この条例は令和5年4月1日から施行することとし、第26条の懲戒権に関する規定の削除は公布の日から施行することとしています。

 続きまして、議案書59ページをお願いします。

 議案第9号 八幡浜市家庭的保育事業等の認可に係る設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について御説明します。

 本件は、家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、所要の改正を行うものです。

 議案説明資料の23ページを御参照ください。

 本条例は、家庭的保育事業等に関する事項を定めているもので、本市では、くじらグループの事業所内保育事業めだか保育園がこれに該当します。

 改正の概要は資料にあるとおりで、児童の安全確保に関する改正が主なものとなっています。具体的には、第7条の2で安全計画の策定等の義務化について、第7条の3でバス送迎に当たっての安全管理の徹底について、一番下、第14条第2項で感染症等の予防及びまん延防止に必要な措置の明確化について、これらの規定を新たに加えます。

 また、第10条でインクルーシブ保育、いわゆる多様な子供を同じ環境で保育する取組に向けた規制緩和を、第13条で懲戒権に関する規定の削除をそれぞれ行います。

 議案書の59ページにお戻りください。

 この条例は、附則第1項において令和5年4月1日から施行することとし、第13条の懲戒権に関する規定の削除は公布の日から施行することとしています。また、附則第2項において、送迎バスの安全装置に関する経過措置を定めています。

 続きまして、議案書61ページをお願いします。

 議案第10号 八幡浜市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について御説明します。

 本件は、放課後児童支援員の資格要件を拡充するとともに、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、所要の改正を行うものです。

 議案説明資料、25ページをお願いします。

 改正の要旨は2点ございます。

 1点目は、放課後児童支援員の研修修了に関する資格要件の改正です。具体的には、改正の概要(1)にあるとおりです。放課後児童支援員は保育士や教員等の資格を有し、知事等が行う研修を原則業務を始めるまでに修了していることが資格要件でありますが、研修の修了予定者については、関係法令により市町の実情に応じた対応が可能となっています。

 本市では、附則において、本年3月末までを期限とした経過措置を定めていますが間もなく終了することから、今回の改正により研修修了の猶予期間を2年間とし、支援員の安定した確保につなげようとするものです。

 2点目は、関係省令に基づく児童の安全の確保に関する改正です。具体的には、改正の概要(2)以下にあるとおりです。第6条の2で安全計画の策定等の義務化について、第6条の3で送迎に当たっての安全管理の徹底について、第12条の2で業務継続計画の策定等の努力義務化について、第13条第2項で感染症及び食中毒の予防及びまん延防止に必要な措置の明確化についての規定をそれぞれ追加しています。

 議案書の63ページにお戻りください。

 この条例は、附則第1項において令和5年4月1日から施行することとし、附則第2項において義務化される安全計画の策定等に係る経過措置を定めています。

 続きまして、議案書65ページをお願いします。

 議案第11号 八幡浜市子ども・子育て会議条例の一部を改正する条例の制定について御説明します。

 本件は、子ども・子育て支援法の一部改正に伴い、所要の改正を行うものです。改正の概要については、子ども・子育て会議の設置根拠として引用している子ども・子育て支援法において、こども家庭庁の設置に伴う改正により条ずれが生じたため、第77条を第72条に改めるものです。その他の改正は字句の修正によるもので、内容に変更はありません。

 なお、附則において、この条例は令和5年4月1日から施行することとしています。

 続きまして、議案書67ページをお願いします。

 議案第12号 八幡浜市障害者施設いきいきプチファーム設置条例の一部を改正する条例の制定について説明します。

 本件は、こども家庭庁設置法の施行に伴い、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律が一部改正されたため所要の改正を行うもので、改正内容は、利用料算定基準の制定権者を厚生労働大臣から主務大臣に改めるものです。具体的には、本法律の改正は、こども家庭庁の創設に伴い障害児支援に関する事務がこども家庭庁に移管されるため、厚生労働省とこども家庭庁で共管することとなる法律についての権限を主務大臣に改めるものです。本法律における主務大臣とは厚生労働大臣とし、障害児に関する事項を含むものとして政令で定める事項については内閣総理大臣及び厚生労働大臣とするものです。

 なお、附則において、この条例は令和5年4月1日から施行することとしています。

 続きまして、議案書69ページをお願いします。

 議案第13号 八幡浜市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について説明します。

 出産に係る経済的負担を軽減するため、健康保険の被保険者または被扶養者が出産したときは、健康保険法に基づく保険給付として出産育児一時金が支給されます。この支給額について、社会保障審議会医療保険部会で、出産育児一時金の額は令和4年度の全施設の出産費用の平均額の推計等を勘案し、令和5年4月から全国一律で50万円に引き上げるべきとされたことを踏まえ、健康保険法施行令等の一部を改正する政令が令和5年2月1日に公布されました。この今回の改正は、同施行令の改正に伴い、八幡浜市国民健康保険条例の出産育児一時金の支給額を改めるものです。具体的には、産科医療補償制度の加算金を含む出産育児一時金の支給額を現在の42万円から50万円に改めるものです。

 なお、附則第1項で、この条例は令和5年4月1日から施行するものとし、第2項で経過措置を定めています。

 続きまして、議案書71ページをお願いします。

 議案第14号 八幡浜市不妊治療等に係る費用の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について説明します。

 この条例は、本市独自の事業として医療保険各法の規定により保険給付を受ける者が負担すべき不妊治療等に要する費用を助成することにより出産を望み不妊治療等を受ける夫婦の経済的負担を軽減し、もって本市の少子化対策の推進及び市民福祉の向上を図るために、昨年4月に制定されました。

 今回の改正は、不妊検査の早期受診と早期治療を促す取組を進め、助成事業の一層の充実を図るために助成対象の条件を緩和するものです。

 具体的には、現在助成の対象となっていない不妊治療等を伴わない場合の不妊症の検査だけの費用についても助成の対象とします。

 改正の内容については、助成の対象とならない費用を定める第4条第1項第4号の規定を削除するものです。

 なお、附則第1項で、この条例は令和5年4月1日から施行するものとし、第2項で経過措置を定めています。

 以上です。

○議長(平家恭治君)  産業建設部長。

○産業建設部長(垣内千代紀君)  議案書73ページをお願いします。

 議案第15号 八幡浜市水道事業給水条例の一部を改正する条例の制定について御説明します。

 今回の改正は、民法の一部改正によりライフライン設備設置・使用権が新設され、本年4月1日から施行されることに伴い、所要の改正を行うものです。

 まず、ライフライン設備設置・使用権とは、ほかの土地等の所有者及びほかの土地を現に使用している者の同意を得なくても、あらかじめその目的、場所及び方法を所有者等に通知すれば、原則としてその土地等に生活に必要な水道、電気、ガス等の設備を設置し、使用することができる権利のことです。

 これまで民法には、この権利に関する規定がなく、土地等の使用に応じてもらえない場合や所有者が所在不明である場合に対応が困難となるケースがあったことから、今回の法改正でライフライン設備設置・使用権について新たに明文化されました。

 これに伴い、本条例についても給水装置の新設等の申込みに当たり、ライフライン設備設置・使用権が行使された場合も想定し、第10条第3項の規定を改正するものです。

 具体的には、表の中ほど右側の改正前の欄に記載のとおり、第1項で規定している給水装置の新設等を申し込む場合に、土地の所有者など利害関係人があるときはその承認を得なければならないとしているものをその左側改正後の欄に記載のとおり、管理者が必要と認めたときは、利害関係人の同意書または民法第213条の2第3項に規定する通知をした旨の誓約書の提出を求めることができると改めます。

 民法第213条の2第3項に規定する通知というのがライフライン設備設置・使用権を行使する旨の通知のことです。

 なお、そのほかの改正は字句を修正するものです。

 次の74ページをお願いします。

 附則において、この条例は令和5年4月1日から施行することとしています。

 続きまして、議案書75ページをお願いします。

 議案第16号 八幡浜市下水道事業の剰余金の処分等に関する条例の制定について御説明します。

 この議案は、地方公営企業法第32条の規定により、利益及び資本剰余金等について条例の定めるところにより処分できることから、必要な事項を定めるため、新たに条例を制定するものです。

 なお、当市の水道事業、病院事業においてもそれぞれ同様の条例を制定しています。

 それでは、条文ごとに御説明します。

 第1条は、目的について規定しており、下水道事業の財政的基盤を確立し、もって下水道事業の健全な運営に寄与するため、本条例を定めるものです。

 第2条は、利益の処分の方法及び積立金の取崩しについて規定しており、第1項では利益処分の具体的な基準、第2項では各積立金の目的、第3項では目的外の使用についてそれぞれ定めるものです。

 第3条は、資本剰余金の積立てについて定めるものです。

 次の76ページをお願いします。

 第4条は、積立金や利益剰余金の資本金への組入れについて定めるものです。

 第5条は、欠損の処理について規定しており、第1項では利益積立金、第2項では資本剰余金をそれぞれ欠損の補填財源として使える旨を定めるものです。

 第6条は、委任について定めるものです。

 なお、附則において、この条例は令和5年4月1日から施行することとしています。

 続きまして、議案書77ページをお願いします。

 議案第17号 道路法施行令の一部を改正する政令の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について御説明します。

 まず、道路法施行令の一部を改正する政令が昨年12月に公布され、本年4月から国道に係る占用料が改定されることとなっています。

 この改定は、民間における地価水準や地価に対する賃料の水準の変動等を踏まえ、3年ごとに行われているもので、本市における各種占用料についても政令に示された料金を適用し、適正な地価水準に準拠したものとなるよう、占用料の規定がある5本の条例を一括して改正、整理するものです。

 具体的には、第1条で八幡浜市道路占用料徴収条例、82ページになりますが、第2条で八幡浜港港湾施設の管理及び利用に関する条例、第3条で八幡浜港港湾区域内の行為規制に関する条例、次の83ページ、第4条で八幡浜市漁港管理条例、第5条で八幡浜市都市公園条例をそれぞれ新旧対照表のとおり改正します。

 次の84ページをお願いします。

 なお、附則第1項において、この条例は令和5年4月1日から施行することとし、第2項から第6項において、それぞれの条例に関する経過措置を定めています。

 続きまして、議案書87ページをお願いします。

 議案第18号 八幡浜市地番整理事業の実施等に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について御説明します。

 この条例は、先ほど御説明したところですが、小字の廃止と大字の新設、変更について定めました議案第4号から議案第6号に関連して所在地の表記が変わる施設が生じるため、それらに関係する条例を一括して改正、整理するものです。

 具体的には、第1条で八幡浜市立公民館条例、第2条で八幡浜市立図書館条例、次の88ページになりますが、第3条で八幡浜市立視聴覚ライブラリー設置条例、第4条で八幡浜市立武道館設置及び管理条例、そのほか90ページの第10条まで全部で10本の条例をそれぞれ新旧対照表のとおり改正します。

 91ページをお願いします。

 なお、附則において、この条例は規則で定める日から施行することとしていますが、字の廃止、新設などの効力発生日に合わせ規則で定める日も令和5年5月3日とする予定です。

 以上です。

○議長(平家恭治君)  生涯学習課長。

○生涯学習課長(井上耕二君)  議案書93ページをお願いします。

 議案第19号 八幡浜市立図書館条例の一部を改正する条例の制定について説明します。

 この改正は、図書館法が改正されたことに伴い、所要の改正を行うものです。

 具体的には、図書館の設置及び運営の基準は図書館法により望ましい基準を定め、公表するものと定められていますが、引用する条項が改正されたので、下の表に記載されているとおり、改正前、第18条から第7条の2に改正するものです。今回の条例改正に関連する図書館法は、平成20年に改正されていたもので、議案第18号第2条の地番整理事業に伴う図書館条例の改正に合わせて行うものです。

 なお、附則において、この条例は公布の日から施行するよう定めています。

 以上です。

○議長(平家恭治君)  財政課長。

○財政課長(明礼英和君)  議案書95ページから209ページ、令和4年度八幡浜市一般会計及び各特別会計補正予算案、議案第20号から議案第22号までを一括してお手元に別冊で配付しております令和4年度補正予算資料(1月専決・3月補正)の資料のほうで説明をいたします。

 資料の12ページをお開き願います。

 12ページです。

 今回の補正は、一般会計では一番上の行の真ん中あたり、今回補正額の欄にありますように、2億9,207万3,000円を追加し、その右のとおり、予算総額を253億1,197万円とするもので、前年度同期に比べ5.2%の増となります。

 次に、特別会計は水産物地方卸売市場事業特別会計及び港湾整備事業特別会計の補正で、真ん中あたりの行となりますが、特別会計合計欄にありますように、合わせて1,046万7,000円を減額するものです。

 次に、企業会計は下水道事業会計1会計の補正で、下から2番目の行となりますが、企業会計合計欄にありますように、5,764万7,000円を追加するものです。

 なお、企業会計を含めた全ての会計における今回補正額は、一番下の行のとおり、3億3,925万3,000円を追加し、その右のとおり、累計では467億7,111万2,000円、前年度同期に比べ4.3%の増となります。

 次の13ページに主要な事業の一覧表を、14ページと15ページにそれぞれの事業の概要を記載しています。

 14ページをお願いします。

 それでは、主要な事業について順次説明します。

 まず、エネルギー価格・物価高騰対策事業です。

 市民スポーツセンター指定管理料は、重油代及び電気料金高騰の状況を踏まえ、収支計画上の支出予定額と決算見込額との差額を価格上昇分として令和4年度の指定管理料を増額するもので290万9,000円です。

 次に、安全・安心なまちづくりです。

 西町漁港災害復旧事業は、令和4年9月に発生した台風第14号により被害を受けた西町漁港の施設の災害復旧工事を行うもので、1億5,430万1,000円、楠町物流倉庫重量シャッター修繕事業は、港湾整備事業特別会計の事業で、故障により不具合が生じているシャッターを更新するもので693万3,000円です。

 次に、暮らしやすいまちづくりです。

 生活バス路線維持・確保対策事業費補助金は、補助対象額が確定し、補助金額が当初の見込額を上回ったため、差額分を追加計上するもので175万6,000円。

 15ページをお願いします。

 市民スポーツセンターボイラー更新事業は、令和4年12月補正予算で1,000万円を計上し、令和5年度分を債務負担行為として2,500万円を設定していましたが、有利な起債の充当が可能となったため、事業費全額を令和4年度に前倒しして事業を実施するもので2,500万円です。

 次に、産業振興の取り組みの県営水利施設等保全高度化事業負担金1,325万円、次の地籍調査事業1億569万6,000円は、国の補正予算計上に伴い、令和5年度事業分を前倒しして計上するものです。

 次に、その他の取り組みです。

 水産物地方卸売市場事業特別会計への繰出金は、新型コロナ対策による使用料の減免及び決算見込みを踏まえ、一般会計からの繰出金で特別会計の減収を調整するもので1,444万2,000円。

 下水道事業会計への繰出金及び出資金は、決算見込みを踏まえ、繰出金を増額するほか企業会計の中長期的な経営安定を図るため、一般会計から出資するもので1億1,788万6,000円です。

 そのほか、扶助費などを決算見込み等により減額しています。

 16ページをお願いします。

 次に、特別会計補正予算について説明いたします。

 まず、水産物地方卸売市場事業は歳入予算の組替えを行うもので、施設使用料の減免等による減収分を一般会計繰入金を増額して調整するものです。

 港湾整備事業の1,046万7,000円の減額については、港湾管理費が楠町物流倉庫重量シャッター修繕事業により693万3,000円を増額、港湾建設費が八幡浜港みらいプロジェクトの計画変更により委託料等1,740万円を減額したことによるものです。

 歳入では、楠町物流倉庫整備基金繰入金を増額した事業に充当するほか、港湾整備事業債等を減額しています。

 企業会計につきましては、この後の議案第23号で産業建設部長が説明をいたします。

 17ページをお願いいたします。

 繰越明許費について説明いたします。

 一般会計は、一番上の須田埋立地分譲区画整備事業266万5,000円をはじめ、18ページの合計欄のとおり、合計30件で11億1,927万4,000円です。

 港湾整備事業特別会計は、楠町物流倉庫重量シャッター修繕事業及び八幡浜港みらいプロジェクトの2件で、4,083万6,000円です。

 これらの事業につきましては、それぞれ限度額を定め、令和5年度へ繰り越すものです。

 19ページをお願いします。

 債務負担行為の補正について説明いたします。

 一般会計の廃止です。

 八幡浜市民スポーツセンターボイラー更新事業は、令和4年度事業として実施することとしたため、債務負担行為を廃止するものです。

 なお、20ページ以降に投資的事業実施計画、24ページ以降に一般会計歳入歳出の状況を添付していますので、御参照のほどお願いします。

 最後に、26ページから31ページに参考として、新型コロナウイルス感染症対策関連事業一覧表を記載しております。

 30ページの表の一番下の行となりますが、事業費は合計18億1,868万4,000円となっています。

 説明は以上でございます。

○議長(平家恭治君)  産業建設部長。

○産業建設部長(垣内千代紀君)  議案書211ページをお願いします。

 211ページです。

 議案第23号 令和4年度八幡浜市下水道事業会計補正予算(第3号)について御説明します。

 今回の補正予算は、決算見込みに伴う収支不足の調整と退職給付費及び資産減耗費の補正措置を講じるものです。

 まず、第2条収益的収入及び支出ですが、収入の第1款下水道事業収益について、第1項の営業収益を3,924万8,000円減額、第2項の営業外収益を1億5,867万7,000円増額し、総額を18億2,668万6,000円とします。

 これは、下水道使用料の減額と決算見込みによる支出の増加に伴い、他会計補助金を、また固定資産除却費の増加などに伴い、長期前受金戻入をそれぞれ増額するものです。

 次に、支出の第1款下水道事業費用について第1項の営業費用を5,764万7,000円減額し、総額を16億4,325万2,000円とします。

 これは、退職給付費及び固定資産除却費を増額するものです。

 212ページをお願いします。

 次に、第3条資本的収入及び支出ですが、収入の第1款資本的収入について第2項の出資金を1億円増額し、総額を7億2,985万円とします。

 これは、4条予算の収支不足に備えるとともに運転資金の安定化のため、一般会計からの出資金を増額するものです。

 また、条文において、支出に対する収入の不足額の補填についても補正額に合わせ改めています。

 なお、次の213ページ以降に、補正予算実施計画、予定キャッシュ・フロー計算書などの資料を添付していますので、御参照願います。

 以上です。

○議長(平家恭治君)  休憩いたします。

   午前11時54分 休憩

―――――――――――――――――――――

   午後 1時00分 再開

○議長(平家恭治君)  再開いたします。

 財政課長。

○財政課長(明礼英和君)  令和5年度八幡浜市一般会計及び各特別会計当初予算案、議案第24号から議案第32号までを一括してお手元に別冊で配付しております令和5年度当初予算資料のほうで説明をいたします。

 資料の2ページをお開き願います。

 2ページです。

 最初に、令和5年度当初予算の予算規模について説明いたします。

 まず、一般会計は、一番上の行となりますが、212億9,825万1,000円、前年度に比べ6億9,646万6,000円、3.2%の減となります。

 次に、特別会計は全8会計で、真ん中あたりの行となりますが、特別会計合計欄にありますように、107億98万1,000円、前年度に比べ1億5,668万2,000円、1.4%の減となります。

 一般会計及び特別会計の合計額は、その下の行となりますが、319億9,923万2,000円、前年度に比べ8億5,314万8,000円、2.6%の減となります。

 次に、その下の企業会計は全4会計となります。まず、下水道事業で31億1,826万6,000円、水道事業で17億5,413万2,000円、簡易水道事業で4,693万3,000円、病院事業で56億7,948万2,000円、合計額は105億9,881万3,000円、前年度に比べ4億8,236万6,000円、4.8%の増となります。

 次に、全会計の予算規模は、一番下の総合計欄にありますように、425億9,804万5,000円、前年度に比べ3億7,078万2,000円、0.9%の減となります。

 なお、資料の3ページと4ページに主要な事業の一覧を、資料の5ページから22ページにそれぞれの事業概要を記載しています。

 5ページをお願いします。

 当初予算の主な事業概要について順次説明いたします。

 まず、新型コロナウイルス感染症対策事業です。

 新型コロナウイルスワクチン接種事業は、全市民を対象に、ワクチン接種1回分を公費負担で実施する場合に必要となる経費で1億2,035万5,000円、1つ飛ばしまして高齢者施設等におけるPCR検査等費用補助事業は、高齢者福祉施設等での集団感染を防止するため、同施設等の運営法人が職員や新規入所者等に対して実施するPCR検査等の費用の一部を補助するもので230万円、愛媛県新型コロナウイルス感染症対策資金利子補給金は、新型コロナウイルス感染症対策資金を借り入れた事業者等に対して愛媛県と市で0.5%ずつ利子補給を行い、実質無利子化を図るもので111万7,000円。

 6ページをお願いします。

 新型コロナウイルス感染症対策中小企業者等支援事業特別貸付等利子補給金は、国が実施する利子補給が融資後3年間で終了するため、4年目から10年目までの利子に対して市が0.9%の利子補給を行い、事業安定化を図るもので540万円です。

 1つ飛んで次に、エネルギー価格・物価高騰対策事業です。交通事業者燃料価格高騰対策支援事業補助金は、深刻な経営状況にある交通事業者に対して、車両保有台数に応じてバス1台当たり10万円、タクシー1台当たり3万円の補助金を交付するもので637万円、漁業者支援事業費補助金は、燃料価格等の高騰によって厳しい状況が続いている水産業を支援するため、漁業者が魚市場の卸売業者に支払う手数料の2分の1を補助するもので8,541万7,000円、保育所等給食食材価格高騰対策支援事業は、給食食材の価格高騰によって影響を受けている民間保育所等5事業者に対して、児童への安定した給食の提供と保護者の経済的負担軽減を図るため、給食1食当たり20円を補助するもので117万6,000円。

 7ページをお願いします。

 学校給食食材価格高騰対策支援事業は、保育所等と同じく学校給食会に対して給食1食当たり20円を補助するもので、804万円です。

 次に、新時代に対応したまちづくりです。

 愛宕山プロジェクトは、既存避難路である市道八幡浜高野地線、大法寺前から愛宕中学校正門前までの道路改良工事を実施するもので2,000万円、四国電力跡地プロジェクトは、今後の計画の参考とするため、まちづくり団体等から跡地利用に関する意見を聴取する懇談会開催やアンケートを実施するもので15万5,000円。

 DX推進事業につきましては、23ページの一覧表で説明をさせていただきます。

 23ページをお開き願います。

 行政のDXは庁内パソコンの更新や八幡浜庁舎5階ウェブ会議室の整備、職員に対する業務改革に向けた取組や研修会、学校における校務支援システムの更新などを実施するもので、7事業合わせて7,756万1,000円。

 市民のDXは、コンビニ交付サービス導入事業、QRコードを活用した市税等の電子納付、図書館利用におけるスマホアプリの導入や市立病院における医療サービス向上のためのシステム構築など様々なデジタル技術の活用により市民の利便性向上を図るもので、11事業合わせて6,792万1,000円。

 産業のDXは、経営・栽培管理ソフトや気象ロボットの活用、AI選果機導入等の調査研究を行う西宇和スマート農業推進協議会への負担金で49万5,000円です。

 令和5年度DX推進事業全19事業の合計は、1億4,597万7,000円です。

 8ページにお戻り願います。

 上から2番目、脱炭素社会の実現に向けた取組についての新エネルギー関連設備等導入促進支援事業は、温室効果ガス排出量の大幅な削減が求められる家庭部門の省エネルギー化を推進するため、家庭用燃料電池システム等の導入費用の一部を補助するもので、400万円、地球温暖化対策実行計画の策定・調査研究は、地球温暖化対策実行計画の区域施策編の策定及び事務事業編の改定並びに公共施設等における太陽光発電設備等の導入調査を実施するもので、1,293万5,000円、公共施設のLED化は、病院事業会計の事業で、市立病院の立体駐車場の照明設備をLED化するもので、363万円です。

 9ページをお願いします。

 次に、安全・安心なまちづくりです。

 道路トンネル長寿命化修繕事業から一番下、がけ崩れ防災対策事業までは、市が管理するトンネルや橋梁の維持修繕、市内14路線の市道改良及び山留擁壁改良事業、梨尾A地区及び内之浦地区のがけ崩れ防災対策事業を行うもので、合わせて3億2,410万6,000円。

 10ページをお願いします。

 下から2番目、千丈保育所耐震改修事業は、旧耐震基準で建設されている同施設の耐震診断を行い、耐震性を確認するもので502万2,000円、老朽危険空家除却事業補助金は、倒壊による被害の防止や住環境の改善を図るため、市の定める基準を満たす場合に除却費用の一部を補助するもので2,800万円。

 11ページをお願いします。

 上から3番目、新川駐車場解体事業は、駐車場事業特別会計の事業で、千丈川の護岸嵩上げ工事の実施に伴い、令和5年3月末で供用を終了する同施設の解体工事を実施するもので1,603万8,000円、愛宕第4配水池築造事業は、水道事業会計の事業で、市街地区域の住民に安全な水道水を安定供給するため、新たな配水池施設の整備と一部のり面対策工事を実施するもので3億500万円、高野地地区上水道未普及地域等解消事業は、水道事業会計、簡易水道事業会計合同での事業で、高野地・古谷地区について上水道の整備を行うもので2億4,196万9,000円。

 12ページをお願いします。

 上から2番目、神越ポンプ場整備事業は、下水道事業会計の事業で、保内町神越地区の浸水対策として雨水ポンプ場を整備するもので、3億8,655万5,000円です。

 次に、暮らしやすいまちづくりです。

 不妊治療等医療費助成事業(県・市町連携事業)は、令和4年4月から本市独自の少子化対策としていた保険適用分に加え、保険適用の治療と併用して行われる保険適用外の先進医療についても令和5年4月から県・市町連携事業として無料化するもので674万9,000円、多胎児支援事業は、多胎児の妊娠から2歳未満までの育児期間の身体的精神的な支援として育児家事援助外出支援等のヘルパー派遣を無料で実施するほか、経済的な支援として育児用品等の購入費用に対して年額12万円を2歳までの各年度で2回補助する制度を新たに創設するもので109万2,000円。

 13ページをお願いします。

 出産・子育て応援交付金事業は、伴走型支援として妊娠届出時から出産後の乳児家庭訪問等の間の定期的な面談等による支援と合わせ、応援ギフトとして妊娠届出時と乳児家庭訪問後にそれぞれ5万円を現金給付するもので1,863万円、1つ飛んで、子ども食堂運営支援事業は、子供たちに対して無料または低額で食事を提供する子ども食堂を運営する民間団体等の取組を支援するもので70万円、実施団体の増加により、2団体20万円分を予算を増額しています。

 一番下、ねんりんピック愛顔のえひめ2023は、令和5年10月28日から4日間の日程で開催される大会に対する実行委員会への補助金で465万6,000円。本市では、カローリングと伊方町との共催でサイクリングが実施されます。

 14ページをお願いします。

 医師確保事業は、愛媛大学及び広島大学病院が開設する寄附講座に対し、必要な寄附を行うもので9,280万円、1つ飛んで、移住者交流会開催事業は移住者の悩みや不安を解消し、今後の定住促進につなげるため、市外から移住してきた人を対象に交流会を開催するもので18万4,000円、三世代家族移住促進事業は、子育てしやすい環境の整備と定住人口増加につなげるため、市外から三世代同居、近居のため転入した中学生以下の子供がいる世帯に対し、住宅の新規取得、新築、改築、増築に係る費用の一部を補助する制度を新たに創設するもので500万円、若年移住者家賃補助事業は、転入によって市内の民間賃貸住宅を新たに契約した若年子育て世帯を対象に家賃の一部を補助するもので420万円。令和5年度からは対象者の要件を緩和します。

 15ページをお願いします。

 上から2番目、結婚新生活支援事業(県・市町連携事業)は、婚姻数の増加と人口減少の抑制のため、経済的な理由で結婚への一歩が踏み出せない低所得者を対象に、新居の住宅費用等を補助するもので1,128万7,000円、令和5年度からは、県・市町連携事業として実施し、所得要件を緩和し、上限額を引上げ、対象経費を拡充します。

 婚活イベント開催事業は、親同士の交流を通して、独身男女の出会いを創出する新たな婚活イベント、親による婚活を開催するもので165万円。

 16ページをお願いします。

 八幡浜みなっと開設10周年記念イベントは、令和5年4月16日に10周年記念イベントを開催する実行委員会に対し、開催経費の一部を補助するもので150万円、学校生活支援員の配置による教育環境の充実は、障害等を有するなど、配慮を必要とする児童・生徒に対して、学校生活や学習活動上の支援を行う学校生活支援員の配置人数を44名から46名に2名増員するもので8,633万3,000円。

 17ページをお願いします。

 文化会館ゆめみかん大規模改修事業は、建設から25年が経過し、設備等の老朽化が進行していることから、開館30周年までの5年間で段階的に改修と更新を行うもので6,760万6,000円、1つ飛んで、生誕110年展 佐藤太清 水の心象は、日本画壇の重鎮で平成4年には文化勲章を受章している佐藤氏の生誕110年を記念して、八幡浜市美術館において展覧会を開催するもので646万8,000円。

 18ページをお願いします。

 市民スポーツセンター設備等更新事業は、監視カメラの更新と地下駐車場施設の自動精算機について、新紙幣及びインボイス制度に対応可能な機器に更新するもので1,491万円、弓道場建設事業は、旧舌田小学校の跡地を利用して公式戦の開催が可能な弓道場を整備するもので3,017万5,000円、令和5年度は、プールの解体工事と実施設計を行います。

 市営納骨堂建設事業は、やすらぎ聖苑敷地内に市営納骨堂を整備するもので204万3,000円です。令和5年度は、実施設計を行います。

 次に、産業振興の取り組みです。

 シンガポールへの輸出・ブランディング支援事業は、現地に拠点を構える民間事業者と連携して、八幡浜産品のシンガポールへの販路拡大とシンガポールにおけるブランディングを通して本市の魅力を海外に広く発信するための委託料等で220万円。

 19ページをお願いします。

 上から2番目、産業財産権取得支援事業補助金は、市内の中小企業者が特許権や商標権などの産業財産権を取得する場合に、審査請求や登録等に要する経費の一部を補助するもので50万円、第10回やわたはま産業まつりは、令和5年11月12日にイベントを開催する実行委員会に対し、開催経費を補助するもので644万円、大・八幡浜展開催補助金は、令和4年度に引き続き3回目となる開催経費の一部を補助するもので300万円。

 20ページをお願いします。

 林業担い手支援対策事業費補助金は、林業における担い手の確保、育成を推進するため、市内の林業事業体への新規就業者に対する経済支援として新たな補助制度を創設するもので180万円、木育等推進事業費補助金は、子供たちや施設利用者に木材への親しみと理解を深めてもらうため、児童施設等への木材玩具等の配付など、木材利用団体が実施する木育事業に対する補助制度を新たに創設するもので300万円、1つ飛んで、川上選果場2号選果機等更新支援事業は、西宇和農業協同組合が実施する川上選果場2号選果機の更新に対して更新費用の1割を補助するもので2,500万円、みかんの里宿泊・合宿施設マンダリン個室化改修事業は利用者ニーズの充足と農繁期の労働力確保につなげるため、4人部屋の居室に仕切り壁等を設置して個室化するもので1,386万5,000円。

 21ページをお願いします。

 みかんアルバイター等確保支援事業は、地域外からのアルバイター受入れを支援するため、令和4年度まで別々の事業で実施していた募集費用の助成と空き家修繕の補助を加え、アルバイターの労働環境改善として、屋外用簡易トイレ設置費用に対する助成を新たに追加し、一つの支援事業として実施するもので1,506万8,000円、鳥獣害防止地域連携事業は、年々増加する鳥獣被害の新たな対策として、地域連携協議会を立ち上げ、自分たちで地域を守るという意識啓発と連携体制の強化による自発的な取組を支援するもので50万円、一番下、県営農地中間管理機構関連農地整備事業・換地等調整事業は、担い手への農地の集積集約化を進め、かんきつ類への改植等による収益性向上につなげるため、国木地区において県が事業主体となって当該農地の区画整理と防除・運搬等の機械化が可能な生産性の高い農地に整備するもので517万1,000円。

 22ページをお願いします。

 県営基幹農道整備事業負担金は、県が継続実施する基幹農道の整備に係る市の負担金で5,000万円、県営水利施設等整備事業負担金は、県営事業において造成された畑地かんがい排水施設の更新等に係る負担金で6,275万円です。

 次に一番下、その他の取り組みです。

 ふるさと納税事業は、寄附者に対する返礼品として、かんきつなどの地元特産品の送付等に係る経費で11億3,376万1,000円。歳入予算の寄附見込額は、20億円としています。

 24ページをお願いします。

 債務負担行為について説明いたします。

 一般会計では、情報系パソコンリース料ほか3事業、下水道事業会計では、神越ポンプ場建設工事及び八幡浜浄化センター改築工事。

 25ページをお願いします。

 水道事業会計では、八幡浜市浄配水場等運転管理業務委託料について、それぞれ期間、限度額を定め、債務負担行為を設定するものです。

 なお、26ページから35ページにかけて一般会計及び各特別会計における投資的事業の詳細について、36ページから38ページにかけて一般会計繰出金の内訳、公債費の概要、基金の状況について、また39ページから43ページにかけて一般会計歳入歳出の状況及び令和元年度からの当初及び最終予算額の推移などを添付していますので、後ほど御参照のほどお願いします。

 説明は以上でございます。

○議長(平家恭治君)  産業建設部長。

○産業建設部長(垣内千代紀君)  議案第33号 令和5年度八幡浜市下水道事業会計予算について御説明します。

 別冊になっています予算書の1ページをお願いします。

 まず、第2条業務の予定量ですが、(1)接続戸数は1万1,486戸で、昨年度より38戸の増を見込んでいます。

 (2)年間排水量は682万9,000立米で、昨年度より10万8,000立米の減を見込んでいますが、これは実績に基づき下方修正したものです。

 この結果、(3)1日平均は1万8,710立米となります。

 (4)主な建設改良事業費は、管渠整備工事1億36万7,000円、ポンプ場整備工事3億7,135万7,000円、処理場建設工事1億3,916万1,000円、公共浄化槽等整備工事2,264万8,000円で、合計は6億3,353万3,000円です。

 具体的には、ストックマネジメント計画に基づく管渠及び八幡浜浄化センターの改築工事、神越地区における浸水対策のための神越ポンプ場建設工事などを予定しています。

 次に、第3条収益的収入及び支出ですが、収入の第1款下水道事業収益は18億3,687万4,000円で、前年度比1億2,961万7,000円、7.6%の増を見込んでいます。

 内訳は、第1項営業収益5億9,970万7,000円、これは主に下水道使用料です。第2項営業外収益12億3,716万7,000円は一般会計からの繰入金と長期前受金戻入が主なものです。

 次に、支出の第1款下水道事業費用は16億2,602万2,000円で、前年度比5,627万8,000円、3.6%の増を見込んでいます。

 内訳は、第1項営業費用15億1,174万4,000円、これは管渠、ポンプ場、処理場、合併浄化槽の維持管理経費と減価償却費です。第2項営業外費用1億1,344万2,000円は、主に企業債利息、消費税納付金。第3項特別損失83万6,000円は、過年度損益修正損です。

 以上、第3条の収益的収支は2億1,085万2,000円の黒字予算となっています。

 2ページをお願いします。

 次に、第4条資本的収入及び支出ですが、収入の第1款資本的収入は7億6,166万9,000円で、前年度比1億8,386万9,000円、31.8%の増を見込んでいます。

 内訳は、第1項企業債3億2,800万円、第2項出資金、これは一般会計からの繰入金ですが、3,757万6,000円。第3項補助金3億9,278万1,000円、第4項分担金及び負担金331万2,000円です。

 次に、支出の第1款資本的支出は14億9,224万4,000円で、前年度比1億8,971万2,000円、14.6%の増を見込んでいます。

 内訳は、第1項建設改良費6億4,873万1,000円。内容は、第2条の主な建設改良事業費で御説明したとおりです。第2項企業債償還金8億4,351万3,000円は、償還金のうち元金分です。

 以上、第4条の資本的収支は、条文に記載のとおり、収入が支出に対して7億3,057万5,000円不足するため、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額、当年度分損益勘定留保資金などで補填することとしています。

 次に、第5条債務負担行為については、4ページをお開き願います。

 別表1のとおり、神越ポンプ場建設工事の令和6年度、7年度に係る債務負担の限度額を6億3,600万円、八幡浜浄化センター改築工事の令和6年度の限度額を3億3,800万円と定めています。

 次に、第6条企業債は、5ページの別表2のとおり、管渠整備事業など6事業の借入限度額、起債方法などを定めています。

 2ページにお戻り願います。

 このほか、一番下の第7条で一時借入金の限度額、次の3ページ、第8条で経費の流用ができる場合、第9条で議会の議決を経なければ流用できない経費、第10条で一般会計からの補助金の金額をそれぞれ定めています。

 なお、6ページ以降に重要な会計方針などの注記のほか、予算実施計画、予定キャッシュ・フロー計算書などの資料を添付していますので、御参照願います。

 続きまして、議案第34号 令和5年度八幡浜市水道事業会計予算について御説明します。

 こちらも別冊になっています予算書の1ページをお願いします。

 まず、第2条業務の予定量ですが、(1)給水戸数は1万4,915戸で、人口減少の影響で前年度より85戸の減を見込んでいます。

 (2)年間総給水量は320万3,000立米で、前年度より10万4,000立米の減を見込んでいます。

 この結果、(3)1日平均給水量は8,751立米となります。

 (4)主な建設改良事業費は、原水設備改良工事等6,453万円、配水設備改良工事等6億3,317万8,000円、量水器設置等100万円で、合計は6億9,870万8,000円です。

 具体的には、上水道老朽管路耐震化事業、愛宕第4配水池築造工事、高野地地区上水道未普及地域等解消事業などを予定しています。

 なお、上水道未普及地域等解消事業については、未給水区域である本高野地及び古谷に係る事業費をこの水道事業会計に計上し、条例水道として管理している上高野地分の事業費はこの後説明します簡易水道事業会計に計上しています。

 次に、第3条収益的収入及び支出ですが、収入の第1款水道事業収益は9億2,291万1,000円で、前年度比1,877万9,000円、2.0%の減を見込んでいます。

 内訳は、第1項営業収益7億4,413万8,000円、これは主に水道料金です。

 第2項営業外収益1億7,874万2,000円は、一般会計からの繰入金、長期前受金戻入、下水道使用料などの徴収事務費が主なものです。

 次に、支出の第1款水道事業費用は8億9,517万3,000円で、前年度比2,126万4,000円、2.4%の増を見込んでいます。

 内訳は、第1項営業費用8億4,309万1,000円、これは主に原水の取水から浄水に係る費用、浄水を各家庭まで配水する費用、減価償却費、資産減耗費などです。第2項営業外費用5,107万7,000円は、主に企業債利息、消費税納付金、第3項特別損失100万5,000円は、主に過年度損益修正損です。

 以上、第3条の収益的収支は2,773万8,000円の黒字予算となっています。

 2ページをお願いします。

 次に、第4条資本的収入及び支出ですが、収入の第1款資本的収入は6億7,172万4,000円で、前年度比2億6,824万6,000円、66.5%の増を見込んでいます。

 内訳は、第1項企業債4億2,040万円、第2項補助金1億617万5,000円、2つ飛ばして第6項負担金7,134万8,000円、第7項出資金7,330万円などです。

 なお、第6項の負担金は主にごみ処理施設広域化と簡易水道統合に係る企業債の償還金に対する一般会計からの繰入金、第7項の出資金は上水道未普及地域等解消事業に係る一般会計からの出資金です。

 次に、支出の第1款資本的支出は8億5,895万9,000円で、前年度比2億7,914万7,000円、48.1%の増を見込んでいます。

 内訳は、第1項建設改良費6億9,870万8,000円。内容は、第2条の主な建設改良事業費で御説明したとおりです。第2項企業債償還金1億5,975万1,000円は、償還金のうち元金分、第3項短期貸付金50万円は、市生協への貸付金です。

 以上、第4条の資本的収支は、条文に記載のとおり、収入が支出に対して1億8,723万5,000円不足するため、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額と過年度分損益勘定留保資金で補填することとしています。

 次に、第5条債務負担行為については、4ページをお開き願います。

 別表1のとおり、八幡浜市浄配水場等運転管理業務委託料の令和6年度、7年度分に係る債務負担の限度額を4,488万円と定めています。

 次に、第6条企業債については、5ページの別表2のとおり、老朽管路耐震化事業など3事業の借入限度額、起債方法などを定めています。

 2ページにお戻り願います。

 このほか、一番下の第7条で一時借入金の限度額、次の3ページ、第8条で経費の流用ができる場合、第9条で議会の議決を経なければ流用できない経費、第10条で一般会計からの繰入金及び補助金の金額、第11条でたな卸資産の購入限度額をそれぞれ定めています。

 なお、6ページ以降に重要な会計方針などの注記のほか、予算実施計画、予定キャッシュ・フロー計算書などの資料を添付していますので、御参照願います。

 続きまして、議案第35号 令和5年度八幡浜市簡易水道事業会計予算について御説明します。

 こちらも別冊になっています予算書の1ページをお願いします。

 まず、第2条業務の予定量ですが、(1)給水戸数は472戸で、人口減少の影響で前年度より10戸の減を見込んでいます。(2)年間総給水量は9万8,000立米で、前年度より4,197立米の減を見込んでいます。この結果、(3)1日平均給水量は268立米となります。(4)主な建設改良事業費は、配水設備改良工事等の2,215万1,000円で、具体的には、高野地地区上水道未普及地域等解消事業のうち、上高野地分を計上しています。

 次に、第3条収益的収入及び支出ですが、収入の第1款簡易水道事業収益は2,218万4,000円で、前年度比234万7,000円、11.8%の増を見込んでいます。

 内訳は、第1項営業収益580万円、これは主に水道料金です。第2項営業外収益1,638万4,000円は、一般会計からの繰入金、長期前受金戻入が主なものです。

 次に、支出の第1款簡易水道事業費用は2,218万4,000円で、前年度比234万7,000円、11.8%の増を見込んでいます。

 内訳は、第1項営業費用2,165万3,000円、これは上水を各家庭まで配水する費用と減価償却費です。第2項営業外費用53万1,000円は、主に企業債利息、消費税納付金です。

 以上、第3条の収益的収支は、収入・支出同額の予算となっています。

 2ページをお願いします。

 次に、第4条資本的収入及び支出ですが、収入の第1款資本的収入は2,474万9,000円で、前年度比1,438万8,000円、36.8%の減を見込んでいます。

 内訳は、第1項企業債2,200万円、第2項補助金274万9,000円です。

 次に、支出の第1款資本的支出は2,474万9,000円で、前年度比1,438万8,000円、36.8%の減を見込んでいます。

 内訳は、第1項建設改良費2,215万1,000円。内容は、第2条の主な建設改良事業費で御説明したとおりです。第2項企業債償還金259万8,000円は、償還金のうち元金分です。

 以上、第4条の資本的収支も収入・支出同額の予算となっています。

 次に、第5条企業債については次の3ページ、別表1のとおり、起債の目的ごとの借入限度額、起債方法などを定めています。

 2ページにお戻り願います。

 このほか、第6条で一時借入金の限度額、第7条で経費の流用ができる場合、第8条で議会の議決を経なければ流用することができない経費、第9条で一般会計からの補助金の金額をそれぞれ定めています。

 なお、4ページ以降に重要な会計方針などの注記のほか、予算実施計画、予定キャッシュ・フロー計算書などの資料を添付していますので、御参照願います。

 以上です。

○議長(平家恭治君)  市立病院事務局長。

○市立病院事務局長(福岡勝明君)  議案第36号 令和5年度市立八幡浜総合病院事業会計予算について説明します。

 別冊で配付しております予算書の1ページをお開き願います。

 まず、第2条業務の予定量です。

 (1)病床数は256床で、一般病床254床、感染症病床2床としています。

 (2)年間患者数は、入院患者数を年間6万2,220人、前年度比170人、0.3%の増、外来患者数を前年度と同数の年間9万4,770人としています。

 (3)1日平均患者数は前年度と同数で、入院患者数を170人、外来患者数を390人としています。

 (4)主な建設改良事業は、資産購入費に9,507万8,000円、施設整備事業に3,093万7,000円を予定しています。

 次に、第3条収益的収入及び支出の予定額です。

 収入につきましては、第1款病院事業収益は50億6,730万2,000円、前年度比713万1,000円、0.1%の増を見込んでいます。

 第1項医業収益は42億4,319万2,000円、前年度比7,138万円、1.7%の増です。前年度実績を踏まえた入院及び外来診療単価の増額等による増収を見込んでいます。

 次の第2項医業外収益は8億2,411万円、前年度比6,424万9,000円、7.2%の減としています。これは他会計補助金の減などによるものです。

 2ページをお願いします。

 次に、支出です。

 第1款病院事業費用は50億6,597万6,000円、前年度比8,807万2,000円、1.8%の増を見込んでいます。

 第1項医業費用は、給与費、材料費、減価償却費などで49億5,691万5,000円、前年度比9,586万6,000円、2.0%の増です。増額の主な要因として、電気料金の高騰による経費などの増を見込んでいます。

 第2項医業外費用は1億906万1,000円、前年度比779万4,000円、6.7%の減です。

 以上の結果、第3条の収益的収支につきましては、令和5年度の単年度収支は132万6,000円の黒字予算となります。

 次に、第4条資本的収入及び支出の予定額です。

 第1款資本的収入は4億4,615万4,000円、前年度比1億5,420万3,000円の減額となります。第1項企業債1億1,550万円、第2項貸付金回収金50万円、第3項負担金3億2,088万5,000円、第4項国県補助金926万9,000円を予定しています。

 一方の第1款資本的支出は6億1,350万6,000円、前年度比1億4,006万6,000円の減額となります。支出の内訳として、第1項病院整備事業費1億2,601万5,000円は、資産購入費として自動精算機・会計案内表示システム構築事業、急性期医療連携ネットワーク整備モデル事業、電子処方箋システム構築事業、医療機械購入費などを計上しています。

 また、建設改良費として、院内Wi-Fiネットワーク設置事業、立体駐車場照明LED化事業などを計上しています。

 次に、第2項企業債償還金は4億5,459万1,000円、第3項短期貸付金は50万円、第4項投資3,240万円は平成22年度に創設した看護師等修学資金貸与制度に係る予算措置として35人分を予定しています。

 以上、第4条資本的収入及び支出につきましては、本文括弧書きのとおり、資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額は過年度分損益勘定留保資金で補填します。

 次に、第5条企業債は、4ページをお願いします。

 別表1のとおり、医療機械器具整備事業など3事業の借入限度額、起債方法などを定めています。

 2ページにお戻りください。

 このほか、一番下の第6条で一時借入金の限度額、次の3ページ、第7条で経費の流用ができる場合、第8条で議会の議決を経なければ流用することのできない経費、第9条で一般会計からの繰入金及び補助金の金額、第10条でたな卸資産購入限度額をそれぞれ定めています。

 なお、5ページ以降に重要な会計方針等の注記のほか、予算実施計画、予定キャッシュ・フロー計算書などの資料を添付していますので、御参照願います。

 以上で説明を終わります。

○議長(平家恭治君)  ただいま議題となっております39件についての本日の審議はこの程度にとどめます。

 お諮りいたします。

 議事の都合により、明日3月1日から5日までの5日間は休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(平家恭治君)  御異議なしと認めます。よって、明日3月1日から5日までの5日間は休会することに決しました。

―――――――――――――――――――――

○議長(平家恭治君)  これにて本日の会議を閉じます。

 以上で本日の日程は全部終了いたしました。

 明日3月1日から5日までの5日間は休会であります。6日は午前10時から会議を開き、一般質問を行います。

―――――――――――――――――――――

○議長(平家恭治君)  本日はこれにて散会いたします。

   午後 1時55分 散会

お問い合わせ

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住所:愛媛県八幡浜市北浜一丁目1番1号
TEL:0894-22-5998
FAX:0894-22-5963
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