公開日 2023年09月05日
令和5年八幡浜市議会6月定例会会議録第1号
議事日程 第1号
令和5年6月5日(月) 午前10時開議
第1
会議録署名議員の指名
第2
会期の決定
第3
報告第11号 令和4年度八幡浜市一般会計繰越明許費繰越計算書
報告第12号 令和4年度八幡浜市港湾整備事業特別会計繰越明許費繰越計算書
報告第13号 令和4年度八幡浜市水道事業会計予算繰越計算書
報告第14号 令和4年度市立八幡浜総合病院事業会計予算繰越計算書
報告第15号 債権の放棄について
同意案第2号 教育委員会委員の任命について
同意案第3号 固定資産評価審査委員会委員の選任について
同意案第4号 固定資産評価審査委員会委員の選任について
同意案第5号 固定資産評価審査委員会委員の選任について
同意案第6号 農業委員会委員の任命について
同意案第7号 日土財産区管理委員の選任について
議案第38号 八幡浜市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用に関する条例の制定について
議案第39号 八幡浜市企業等誘致促進条例の一部を改正する条例の制定について
議案第40号 八幡浜市駐車場条例の一部を改正する条例の制定について
議案第41号 令和5年度八幡浜市一般会計補正予算(第3号)
議案第42号 令和5年度市立八幡浜総合病院事業会計補正予算(第1号)
(提出者の説明)
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本日の会議に付した事件
日程第1
会議録署名議員の指名
日程第2
会期の決定
日程第3
報告第11号~報告第15号、同意案第2号~同意案第7号、議案第38号~議案第42号
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出席議員(16名)
1番 井 上 剛 君
2番 攝 津 眞 澄 君
3番 平 野 良 哉 君
4番 田 中 繁 則 君
5番 遠 藤 綾 君
6番 菊 池 彰 君
7番 西 山 一 規 君
8番 佐 々 木 加 代 子 君
9番 竹 内 秀 明 君
10番 平 家 恭 治 君
11番 石 崎 久 次 君
12番 樋󠄀 田 都 君
13番 新 宮 康 史 君
14番 上 田 浩 志 君
15番 宮 本 明 裕 君
16番 山 本 儀 夫 君
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欠席議員(なし)
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説明のため出席した者の職氏名
市長 大 城 一 郎 君
副市長 菊 池 司 郎 君
教育長 井 上 靖 君
代表監査委員 若 宮 髙 治 君
総務企画部長 藤 堂 耕 治 君
市民福祉部長 福 岡 勝 明 君
産業建設部長 垣 内 千代紀 君
市立病院事務局長 井 上 耕 二 君
総務課長 宇都宮 久 昭 君
税務課長 田 本 憲一郎 君
政策推進課長 松 良 喜 郎 君
財政課長 明 礼 英 和 君
社会福祉課長 二 宮 恭 子 君
子育て支援課長 岡 本 正 洋 君
市民課長 倭 村 祥 孝 君
保内庁舎管理課長 二 宮 万裕美 君
生活環境課長 菊 池 和 幸 君
保健センター所長 小 野 嘉 彦 君
人権啓発課長 山 本 真 君
水産港湾課長 山 中 貞 則 君
建設課長 宮 下 栄 司 君
農林課長 松 本 有 加 君
商工観光課長 萩 森 久 人 君
下水道課長 菊 池 利 夫 君
水道課長 山 本 覚 君
会計管理者 河 野 久 志 君
学校教育課長 梶 本 教 仁 君
生涯学習課長 宇都宮 一 幸 君
監査事務局長 坂 井 浩 二 君
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会議に出席した議会事務局職員
事務局長 水 岡 能 成 君
事務局次長兼議事係長 菊 池 文 孝 君
調査係長 黒 田 昌 利 君
書記 北 本 真紗美 君
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午前10時00分 開会
○議長(平家恭治君) 皆さん、おはようございます。
ただいまより令和5年第3回八幡浜市議会定例会を開会いたします。
市長から今議会招集の挨拶があります。
市長。
〔市長 大城一郎君登壇〕
○市長(大城一郎君) 開会にあたりまして、一言御挨拶を申し上げます。
本日、令和5年第3回市議会定例会を招集しましたところ、議員各位におかれましては、御多忙のところ御参集を賜り、厚くお礼を申し上げます。
初めに、全国広い範囲で大きな被害をもたらした6月2日からの線状降水帯による大雨につきまして、この災害によりお亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表し、また被災された方々に心からお見舞いを申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興を願うものでございます。
さて、先月29日に、平年に比べ7日早く四国地方が梅雨入りしました。これから本格的な出水期を迎えるにあたり、市では昨日、消防団、自主防災会、警察、消防、郵便局、愛媛県消防防災航空隊、八幡浜市の7機関が連携し、令和元年6月以来、4年ぶりとなる水防訓練を実施したところです。本市においても、防災訓練の実施や災害協定の締結等により、日頃より体制の強化に取り組んでいるところですが、近年、豪雨災害は激甚化、頻発化しており、「防災対策に終わりはない」の信念の下、検証を繰り返しながら一層の充実・強化に取り組んでまいります。
次に、去る5月12日に「第5回ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会」を記念し、日本郵便株式会社様より「オリジナルフレーム切手」の贈呈並びにJR八幡浜駅前に第4弾となるオレンジポストの設置をしていただきました。このような取組を通して世界マーマレード日本大会が広く市民、企業の皆様に愛され、育まれることで、市内外からの関心を高め、かんきつを中心とした八幡浜ブランドの知名度がより一層増すことに期待します。改めまして関係された皆様に心から感謝を申し上げます。
それでは、定例会について申し上げます。
本定例会におきましては、報告5件、同意案6件、条例3件、予算2件、合わせて16件の御審議をいただくものでございます。
諸議案の内容等につきましては、後ほど御説明しますが、何とぞ慎重審議賜りまして御賛同いただきますようお願い申し上げます。
なお、本日、本会議終了後、市議会協議会を開催いただきまして、「子ども第三の居場所事業の実施について」ほか6件について御説明申し上げ、議員の皆様の御理解を賜りたいと存じますので、よろしくお願いします。
以上、申し述べまして、招集の挨拶とします。
○議長(平家恭治君) 議長において、この際、諸般の報告を行います。
5月臨時会閉会後における諸般の報告については、お手元に配付いたしております報告書をもってこれに代えます。
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○議長(平家恭治君) これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。
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○議長(平家恭治君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、議長において5番 遠藤 綾議員、12番 樋󠄀田 都議員を指名いたします。
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○議長(平家恭治君) 日程第2 会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から6月23日までの19日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(平家恭治君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から6月23日までの19日間と決定いたしました。
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○議長(平家恭治君) 日程第3 報告第11号 令和4年度八幡浜市一般会計繰越明許費繰越計算書ないし報告第15号 債権の放棄について、同意案第2号 教育委員会委員の任命についてないし同意案第7号 日土財産区管理委員の選任について、議案第38号 八幡浜市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用に関する条例の制定についてないし議案第42号 令和5年度市立八幡浜総合病院事業会計補正予算(第1号)、以上16件を一括議題といたします。
初めに、市長より総括説明を願います。
市長。
〔市長 大城一郎君登壇〕
○市長(大城一郎君) 本日、ここに令和5年第3回市議会定例会を招集いたしまして、補正予算案をはじめ、当面する市政の重要案件について御審議をいただくわけであります。
各案件にわたります詳細につきましては、審議の過程で副市長並びに担当部課長から御説明申し上げることといたしまして、私はその概要と今の所信の一端を申し述べ、議員各位並びに市民の皆様に一層の御理解と御協力をお願いする次第であります。
令和5年5月8日、新型コロナウイルスの感染法上の位置づけが2類相当から季節性インフルエンザと同じ5類へ移行され、はや1か月がたとうとしています。3年余り続いたコロナ対策は大きく見直され、行動制限はなくなり、感染対策は個人の自主的な判断が基本となりました。
市内では4月以降、さくら祭り2023、川名津の柱松、ツツジ祭りに二宮忠八翁飛行記念大会など、これまで中止されていた地域の伝統行事やイベントが3年ぶりから長いもので5年ぶりに開催されました。人の動きも活発化し、コロナ前の日常が戻ってきたことを大変うれしく思っています。
しかしながら、新型コロナウイルス収束とは断言できませんので、引き続き個人的対策の継続をお願いします。
3月25日に八幡浜道路が開通し、旧八幡浜市内では初となるバイパス道路が完成しました。市内中心部へのアクセスが飛躍的に向上したこともあり、「八幡浜みなっと」はゴールデンウイーク期間中、連日大盛況となり、県内の主要観光施設の中で松山城に次いで2番目の観光客数でした。
「八幡浜みなっと」は平成25年4月12日にオープンし、今年で10周年を迎えました。今年の1月末には累計来場者数1,000万人を達成し、名実ともに県内屈指の観光施設として定着しています。10周年に合わせ、本市では設置の要望の多かった「授乳室」をみなと交流館内に設置しました。さらに、来場者とフェリー利用者との混雑解消や安全性の確保を図るため、前面道路に場内への進入用右折レーンを整備しました。今後も利用者のニーズをつかみ、将来にわたり魅力ある施設として進化していけるよう、さらなる利便性や快適性の向上に努めていきます。
長年、市民の皆様に親しんでいただいている「広報やわたはま」ですが、本年5月号より、「暮らしに寄り添う市民が主役の広報紙」をコンセプトに全面リニューアルしました。
昨年、一昨年と実施した読者アンケートを参考に、御意見・御要望を踏まえ、改善に取り組みました。主な変更点としましては、写真・イラストなどで情報を分かりやすく伝えるため全ページフルカラー印刷とし、特集記事やフォトスケッチ・子育てエッセイなど、市民の方が登場するページを増やしました。冊子の仕様もこれまでの折り込み式からホチキス留めに変更し、5月号を手に取られ驚かれた方も多かったのではないでしょうか。
これからも市民の皆様に愛される広報紙を目指して、本市の取組や新情報をより分かりやすく伝えていきますので、御期待ください。
また、今月号には四国電力跡地活用に関する市民アンケート調査を掲載しています。跡地利用計画の具体的な方向性を検討する際の参考にしたいと考えていますので、多くの皆様の御協力をお願いします。
さらに、本日の市議会協議会で説明を予定していますが、今議会に「八幡浜市企業等誘致促進条例の一部改正」議案を上程しています。企業誘致のためのインセンティブとして奨励措置等を大幅に拡充することで、「わくわくする八幡浜」の事業展開を加速させていきたいと思っています。
本市は、県下でも早くから軽自動車税のコンビニ納付を導入していましたが、令和5年度課税分から固定資産税、都市計画税、軽自動車税、市県民税、国民健康保険税の5つの税目の納付書に新たにeL-QRコードを印字することで、パソコンからの納付やスマホ決済アプリなどを利用した納付が可能となりました。既に利用された方もいらっしゃると思いますが、新たな納付方法が追加・拡充されたことで、昼間お仕事等で金融機関等へ行くことができない方はもとより、多くの方にとって便利で簡単に御利用できるようになりましたので、ぜひ御活用ください。
さらに、市民の利便性向上のため、今年度中には住民票、印鑑証明、戸籍証明、課税・所得証明などが全国のコンビニで発行可能となるよう現在準備を進めています。
また、公的な身分証明書としての利用以外にも健康保険証としての利用や電子申請など様々なサービスの基本となるマイナンバーカードの申請率は人口の75%を超え、国民の4人に3人が申請済みであります。本市においても4月末現在の交付率は80.7%と県内11市中では1位となっています。そのため、市民へのマイナンバーカードの普及と併せて、今後のマイナンバーカードの利活用拡大に対応するため、市民課に4月から「マイナンバー係」を新設しました。これからはカードの有効活用についての積極的な周知と丁寧な対応に重点を置き、行政のデジタル化・効率化と併せ、安全・安心な運用を含め市民の利便性を高める取組を推進します。
次に、ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会についてであります。
今年度は、審査会に先立ち4月22日に英国ダルメインで開催された英国大会を視察してきました。18回の開催となる本場の大会は趣きがあり、設営方法や運営面など参考にすべきところがたくさんあり、今後の日本大会にも生かしていきたいと思います。
また、今回の視察の重要な目的の一つでもありました、今後、本市での開催が決定している第5回から第7回の「日本大会ライセンス契約署名式」に臨み、大会創設者のジェーン・ヘーゼル・マコッシュ氏とカンブリア総督ほか在英日本大使館大使、パディントン・ベアー等が御出席される中、無事、ダルメインと八幡浜市とのライセンス契約という大役を果たしてまいりました。
あわせまして、今回は市内の中学生6名も同行し、本場の大会の視察や現地の同世代の子供たちとの交流事業に参加したことは貴重な体験になったと思います。7月6日、ゆめみかんサブホールにおいて、「英国大会視察及び中学生英国派遣事業」の報告会を開催予定としておりますので、たくさんの方の御参加をお待ちしています。
英国での署名式を終え、第2ステージのスタートとなる第5回日本大会につきましては、先月7日から9日に英国大会審査員のダン・レパード氏をはじめ国内外で活躍するパティシエ等の方々を迎え、八幡浜港フェリーターミナル展望ロビーにおいて最終審査会を開き、審査結果を14日に大会公式ホームページと市のホームページで公表しています。今大会は過去最多の1,987作品の応募があり、応募者別では、初めて国内47都道府県の全てから応募がありました。また、海外は台湾から前回大会の倍の応募があり、着実に大会の認知度が高まっていることを証明するものであります。11月の産業まつりの際に実施する表彰式・フェスティバルは、英国大会の視察を参考に、さらにアットホームで魅力あふれる八幡浜らしい大会となるよう準備を進めていきます。
平成12年に市民有志数名が手作りで整備したコースから始まり、通算21回の開催を重ね、国際大会の中でも最高位の「オー・クラス」にまで成長した「やわたはま国際MTBレース2023」が5月27・28日、市民スポーツパークで開催されました。今年の大会はコロナ禍前のフルスペックでの開催となり、久しぶりに海外からも5か国、16名のエントリーがあり、多くの歓声の中、トップレベルの選手による熱いレースが繰り広げられました。初日は、やわたはま応援隊の宮本真希さんにもプレゼンターとして大会を盛り上げてもらいました。
今後も、本市が誇るマーマレードとマウンテンバイクにおける2つの国際大会を通じて国内外に対する本市の認知度を高めるとともに、地域経済の活性化につながるよう取り組んでいきます。
コロナ対策緩和の反面、昨年から続く物価高騰については、食料品等の値上がりが家計を圧迫するなど、依然として厳しい状況が続いています。本市においても国の対策に即応し、まずは影響を特に受ける低所得の子育て世帯に対し、児童一人当たり5万円の特別給付金を迅速にお届けするため、4月27日付で補正予算を専決処分しました。
続いて、住民税非課税世帯への3万円と、エネルギー・食料品価格等の物価高騰の影響を受けた生活者と事業者への支援事業をスピード感を持って実施するため、5月22日に臨時会を開催し、関連予算を可決していただいたところであります。
現在、個別の事業者支援については速やかに実施できるよう、また生活者支援として実施する「やわたはま生活応援商品券事業」は、新型コロナの法的な位置づけが移行されたことにより、今年の夏は帰省客が増加し、物価高の中、家計の出費も増えることが予想されることから、効果的に活用できるよう8月から使用可能としております。
新型コロナウイルス感染症対策同様、物価高騰対策についても引き続き市民生活と地域経済を守るため全力を尽くしてまいります。今後も国の動向や社会情勢を注視し、これからも必要な場合は市独自の緊急支援策について迅速に対応していきます。
次に、本市の令和4年度決算の概要であります。
一般会計につきましては、本市の貴重な財源となっているふるさと納税が右肩上がりで、約19億5,000万円、約17万件と、金額・件数ともに5年連続愛媛県内1位となったこともあり、翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支で約7億4,000万円の黒字が見込まれ、順調な決算を迎えることができました。
しかしながら、今年度についてもウクライナ情勢の影響で食料品等の値上げラッシュは止まらず、物価高騰がいつまで続くか先行きが不透明な中、人口減少もあり市税等の増収は見込めず、予断を許さない厳しい財政状況が続くことが予測されます。今後も国や県の動向を注視するとともに、財政健全化に努めていきます。
下水道事業会計につきましては、当年度純利益2億2,088万1,000円を計上し、単年度黒字決算となりました。
しかしながら、今後もストックマネジメント計画に基づいた老朽施設の改築・更新及び保内町神越地区の浸水被害対策のための雨水整備事業の推進により事業費の増加が見込まれます。下水道施設をこれからも適切に維持していくため、企業的性格を生かし能率的な経営の下、より一層経営の効率化・健全化に努めていきます。
水道事業会計につきましては、当年度純利益9,264万1,000円を計上し、単年度黒字決算となりました。
しかしながら、今年度から高野地地区上水道未普及地域等解消事業が工事着手となり、老朽化した施設の更新・耐震化等と併せ、今後も継続して多額の費用が必要となる上、簡易水道事業統合に伴う維持管理費の増加や、人口減少に伴う給水収益の減少が見込まれます。今後も、令和3年度から企業会計に移行した簡易水道事業会計とともに、引き続き「経営戦略」に基づき、限られた財源の中で経営努力を重ね、安全で良質な水を提供できるよう努めていきます。
病院事業会計につきましては、令和4年度もコロナ禍でありましたが、患者数は減少したものの、診療単価が増加したことで医業収益は増収となりました。
また、医業外収益においても昨年度同様、新型コロナウイルス感染症医療提供体制確保事業費補助金等の国庫補助金の交付があったことにより、当期純利益は6億7,679万5,000円を計上し、黒字決算となりました。
今年度は、新型コロナウイルス感染症の5類移行により外来患者数の増加を見込んでいますが、収入についてはコロナの関係の国庫補助金の大幅な減額、支出については物価高騰による経費の増額等の要因により厳しい状況が見込まれます。今後も、健全な経営基盤を構築するとともに、診療レベルの向上を図り、安全・安心な医療を提供できるよう努めます。
それでは、今回提案の6月補正予算の主なものについて、順次御説明します。
なお、エネルギー価格・物価高騰対策関連事業につきましては、5月補正予算に前倒しして計上したことにより、6月補正予算はございません。
最初に、「新時代に対応したまちづくり」についてであります。
これまで、地中熱の専門家による市内事業者対象の勉強会を開催するなど、地中熱に対する理解を深める取組を行っております。昨年度、市民スポーツセンターへ国内での初採用となる「セミクローズドループ方式」での地中熱を利用した空調設備を実証導入したことから、今年度は導入の効果検証及び公表による普及拡大や勉強会を継続することで、市内業者の技術獲得や設備導入促進による地場産業化を図ります。
次に、「安全安心なまちづくり」についてであります。
今年のゴールデンウイーク中の5月5日に能登半島を襲った地震は、石川県珠洲市で震度6強を観測しました。以降、全国各地で地震が頻繁に発生しており、当地域でも19日に伊方町で最大震度4を観測した地震があり、12日・15日・19日と南予地域で地震が続いたことから、南海トラフ巨大地震の関連性を心配したところです。幸い被害はありませんでしたが、これらの災害はいつどこで起きるか分かりません。そのため、近い将来発生が予想される南海トラフ巨大地震による被害から住民の命を守るため、津波災害警戒区域内の自主防災会の夜間避難訓練を推進し、県の補助事業を活用して夜間の安全確保に対する環境整備を強化します。
また、国の交付金を活用して実施する市道改良事業4路線の工事区間のうち、平成25年に着手した市道双岩南久米線の改良工事が今年度完成予定です。
その他、例年6月補正予算で計上しています県が実施する県道、急傾斜地崩壊対策事業、県単独港湾施設の改良事業等に要する負担金、中当F地区のがけ崩れ防災対策事業のほか、4月の大雨で山留めのり面が崩壊した市道榎峠合田線の災害復旧工事の実施により、市内における道路等の利便性向上及び安全な生活環境の確保を図ります。
次に、「暮らしやすいまちづくり」についてであります。
国では、令和5年4月1日、子供関連政策を総合的に担う「こども家庭庁」が発足し、「次元の異なる少子化対策」の実現に向け動き出しました。県も人口減少対策を重点施策と捉え、今年度からえひめ人口減少対策総合交付金制度を創設し、本市においても県・市町連携事業として、先進医療における不妊治療費の無料化や結婚新生活支援事業などを実施しているところです。
さらに、地域の実情に応じた少子化対策として若年出産世帯の経済的負担の軽減や、保育士が働きやすい環境整備を支援する事業を新たに実施することで、国・県と連携し、子育て支援の充実を図ります。
また、医師住宅につきましては、昨年度は医師住宅B棟の大規模改修を行い、今年度は医師住宅A棟の建て替えに着手します。市立病院医師の住環境を充実させ、医師の確保につなげます。
その他、松蔭地区公民館整備事業において、脱炭素化の取組として、省エネや太陽光発電を利用し、一次エネルギー消費量を削減するZEBへの設計仕様に変更するための追加の予算などを計上しています。
次に、「産業振興の取り組み」についてであります。
まず、漁業振興対策であります。
施設の長寿命化及び更新コストの平準化と削減を図るため、水産物供給基盤機能保全計画に基づき、今年度は川名津漁港施設の機能保全工事などを行います。さらに、開設から10年が経過し、塩害の影響で腐食した岸壁沿いの魚市場前面の側溝の蓋を交換し、安全な市場運営を図ります。
その他、県が実施する向灘地区の臨港道路改良工事に伴う負担金を計上しています。向灘の臨港道路改良工事につきましては、事業促進のため、今年度より工事区間の反対側、長早からも工事を実施する予定です。
次に、商工観光振興対策であります。
八幡浜の良さを伝える旅行商品の造成・販売・宣伝活動事業は、昨年度、民間企業から本市に派遣された職員の企画により実施した事業で、関西方面から合計424名の観光客が本市を訪れ、大変好評でありました。そのため、今年度も旅行商品の内容を改良し、関西圏のテレビ局による情報番組の中で当該旅行商品や八幡浜の魅力を紹介することで、知名度向上とさらなる集客を図ります。
以上が6月補正予算案の概要であります。
この結果、一般会計3億9,472万4,000円の追加、企業会計1会計7億9,417万8,000円の追加、合計11億8,890万2,000円の追加を御提案申し上げるものです。
これらの財源としましては、財政調整基金繰入金をはじめ、国・県支出金、市債等、それぞれの事業施策に対応する額を計上しています。
以上、御説明申し上げました補正予算案等につきまして、慎重審議を賜りまして、御賛同いただきますようお願い申し上げます。
○議長(平家恭治君) これより順次説明を求めます。
市長。
〔市長 大城一郎君登壇〕
○市長(大城一郎君) 議案書19ページをお願いします。
同意案第2号 教育委員会委員の任命について説明します。
教育委員会委員の菊池 誠氏は、令和5年6月28日に4年の任期が満了となるため、菊池氏の後任として佐々木広光氏を教育委員会委員に任命したいので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第2項の規定により、議会の同意を求めるものであります。
佐々木氏は、現住所が八幡浜市川上町上泊甲812番地1、昭和34年7月19日生まれで、満63歳でございます。
昭和57年3月に愛媛大学農学部を卒業後、同年4月に専売公社、現日本たばこ産業株式会社に入社され、平成7年まで、たばこ栽培をはじめマッシュルームの栽培や、研究所における新商品の開発を担当されました。
退職後は川上町の実家に帰り、農業の傍ら、地域をよくするために川上共選の役員を4期12年務められ、その実績から、令和元年度から西宇和農業協同組合の経営管理委員に抜てき、令和4年度からは八幡浜市土地改良区の総括監事を歴任されるなど、農業関係者から信望が厚く、当市の基幹産業であるかんきつ農業の発展に貢献されておられます。
さらに、平成21年度には八代中学校のPTA本部役員を務められており、家庭、学校、地域と連携した様々な活動に積極的に関わり、教育に対する見識も備えておられます。
以上申し上げましたとおり、佐々木氏は人格、識見ともに教育委員会委員として適任であると考え、教育委員会委員として任命したいので、議会の同意をお願いするものであります。
以上であります。
○議長(平家恭治君) 総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君) 議案書の1ページをお開き願います。
報告第11号 令和4年度八幡浜市一般会計繰越明許費繰越計算書について説明します。
次の2ページをお願いします。
本件は、去る3月議会において繰越明許費の予算議決をいただいております。
一番上の須田埋立地分譲区画整備事業から一番下の西町漁港災害復旧事業まで計27事業、合計で11億2,808万3,000円の翌年度繰越額が決定しましたので、地方自治法施行令第146条第2項の規定により繰越計算書を報告するものです。
続きまして、5ページをお願いします。
報告第12号 令和4年度八幡浜市港湾整備事業特別会計繰越明許費繰越計算書について説明します。
次の6ページをお願いします。
本件は、先ほどの報告第11号と同様に、3月議会において繰越明許費の予算議決をいただいております。楠町物流倉庫重量シャッター修繕事業及び八幡浜港みらいプロジェクト(フェリーターミナル整備事業)の2事業、合わせまして2,537万3,000円の翌年度繰越額が決定しましたので、地方自治法施行令第146条第2項の規定により繰越計算書を報告するものです。
以上でございます。
○議長(平家恭治君) 産業建設部長。
○産業建設部長(垣内千代紀君) 議案書9ページをお願いします。
報告第13号 令和4年度八幡浜市水道事業会計予算繰越計算書について御説明します。
本件は、地方公営企業法第26条第1項の規定により、令和4年度八幡浜市水道事業会計予算を繰越計算書のとおり繰り越すこととしたので、同条第3項の規定により議会へ報告するものです。
次の10ページ、11ページをお願いします。
今回の繰越事業は2件で、1行目の愛宕第4配水池築造工事、2行目の愛宕地区配水管整備工事とも、工事箇所ののり面対策に不測の日数を要し、年度内完成が見込めなくなったため、それぞれ1億4,400万円と1,310万円を繰り越すものです。
以上です。
○議長(平家恭治君) 市立病院事務局長。
○市立病院事務局長(井上耕二君) 議案書13ページをお願いします。
報告第14号 令和4年度市立八幡浜総合病院事業会計予算繰越計算書について説明します。
本件は、地方公営企業法第26条第1項の規定により、令和4年度市立八幡浜総合病院事業会計予算を繰越計算書のとおり繰り越すこととしましたので、同条第3項の規定により議会に報告するものです。
14ページをお願いします。
1款資本的支出、1項病院整備事業費の4つの事業につきまして、合計6,064万9,400円を繰り越すものです。
上から、就業管理システム導入事業は就業管理の運用方法及びシステムの使用の検討に不測の日数を要したため、550万円を繰り越すものです。
次に、医療機器等購入事業は、一部の医療機器について半導体、電子機器部品の不足により納入までに時間を要したため、1,287万円を繰り越すものです。
次に、医師住宅A棟整備事業は、新A棟建築工事の現地調査及び実施設計に当たり、打合せ協議に不測の日数を要したため、2,127万9,400円を繰り越すものです。
一番下、医師住宅B棟大規模改修事業は、エレベーター改修工事について部品の年度内での調達が困難になったため、2,100万円を繰り越すものです。
続きまして、議案書17ページをお願いします。
報告第15号 債権の放棄について説明します。
本件は、八幡浜市債権管理条例第16条第1項の規定に基づき債権を放棄したので、同条第2項の規定により報告を行うものです。
今回放棄した債権は市立八幡浜総合病院診療費等34件、228万4,481円、放棄の時期は令和5年3月31日、放棄した債権ごとの金額、債権の発生日及び放棄の事由は、表に記載のとおり、条例第16条第1項第1号に規定する時効完成が23件、164万4,555円、第6号に規定する著しく生活困窮状態にあり資力の回復が困難なものが11件、63万9,926円となっています。
なお、診療費は、入院は1か月ごと、外来は1日ごとに1件の債権として計上していますので、1人の患者に複数の債権が発生する場合があります。今回放棄した債権は34件ですが、対象実人数は16人となっています。
以上です。
○議長(平家恭治君) 総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君) 議案書の21ページをお開き願います。
同意案第3号から、議案書25ページの同意案第5号 固定資産評価審査委員会委員の選任につきましては、関連議案となりますので、一括して御説明し、御同意をお願いするものでございます。
なお、固定資産評価審査委員会委員は定数3名、任期は3年となっており、3名ともに令和5年6月27日に任期満了となるものです。
それでは、21ページ、同意案第3号から順次御説明いたします。
固定資産評価審査委員会委員であります岡 晋一氏は、令和5年6月27日に2期目の任期が満了となりますが、引き続き固定資産評価審査委員会委員に選任したいので、地方税法第423条第3項の規定により議会の同意をお願いするものであります。
岡氏は、現住所が八幡浜市保内町須川512番地1、昭和39年12月15日生まれ、満58歳でございます。西宇和農業協同組合の監事などを歴任され、現在も農業に従事されております。
次に、23ページをお願いします。
同意案第4号、固定資産評価審査委員会委員であります安藤 浩氏は、令和5年6月27日に3期目の任期が満了となります。安藤氏の後任として箱﨑正義氏を固定資産評価審査委員会委員に選任したいので、議会の同意を求めるものであります。
箱﨑氏は、現住所が八幡浜市産業通1番15号、昭和26年4月30日生まれ、満72歳でございます。現在、司法書士・行政書士として業務に携わっておられるほか、八幡浜市社会福祉協議会の心配ごと相談所専門相談員にも就任されております。
次に、25ページをお願いします。
同意案第5号、固定資産評価審査委員会委員であります宮本英之介氏は、令和5年6月27日に3期目の任期が満了となります。宮本氏の後任として水内大介氏を固定資産評価審査委員会委員に選任したいので、議会の同意を求めるものであります。
水内氏は、現住所が八幡浜市裁判所通1557番地1、昭和52年1月21日生まれ、満46歳でございます。現在、株式会社八西ホンダの代表取締役として自動車販売業に従事される傍ら、八幡浜商工会議所常議員にも就任されております。
以上のとおり、岡 晋一氏、箱﨑正義氏、水内大介氏のお三方、いずれも人格、見識ともに固定資産評価審査委員会委員として適任であると考え選任したいので、議会の同意をお願いするものでございます。
以上でございます。
○議長(平家恭治君) 産業建設部長。
○産業建設部長(垣内千代紀君) 議案書27ページをお願いします。
同意案第6号 農業委員会委員の任命について御説明します。
本件は、八幡浜市農業委員会委員が本年7月19日をもって任期満了となることから、次期委員の任命について、農業委員会等に関する法律第8条第1項の規定により議会の同意を求めるものです。
候補者は、このページから30ページにかけて記載している19名で、関係法令等に基づき、公募及び候補者評価委員会による評価などを経て選定した方々です。
候補者の構成は、農業を営む方が18名、農業に関する利害関係を有しない方が1名、性別は男性18名、女性1名、年齢は30代・40代が各1名、50代・60代が各8名、70代が1名です。いずれの方も地元農業従事者や農業関係団体から推薦されるなど人望が厚く、経験、知識も豊富であり、農業委員会委員として適任であると考えますので、御同意いただきますようお願いします。
続きまして、議案書31ページをお願いします。
同意案第7号 日土財産区管理委員の選任について御説明します。
本件は、日土財産区管理委員が本年7月6日をもって任期満了となることから、次期委員の選任について日土財産区管理会条例第3条の規定により、議会の同意を求めるものです。
候補者は、二宮淳志氏、岡田春芳氏、清水喜久也氏、楠 豊志氏、次のページをお願いします、菊池英樹氏、白石博文氏、菊池文雄氏、以上7名で、菊池英樹氏は再任、そのほかの6名は新任となります。いずれの方も日土地区及び日土東地区の各区長会から推薦されるなど人望が厚く、経験、知識も豊富であり、日土財産区管理委員として適任であると考えますので、御同意いただきますようお願いいたします。
以上です。
○議長(平家恭治君) 総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君) 議案書の33ページをお願いします。
議案第38号 八幡浜市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用に関する条例の制定について説明します。
なお、本件につきましては別冊でお配りしております議案説明資料のほうで説明しますので、御準備をお願いします。
議案説明資料の1ページをお開き願います。
初めに、1、本条例制定の背景と目的について説明します。
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律、いわゆる番号法の規定に基づき、平成28年1月1日から個人番号の利用等が開始されているところでありますが、このたび国において生活保護受給者の利便性の向上、行政事務の効率化などを目的として、令和5年度中にマイナンバーカードを利用した医療扶助のオンライン資格確認の導入が予定されているため、本市においても生活保護受給者の個人番号を利用する必要があります。
なお、生活保護法に基づく事務については番号法に規定されているため、個人番号を利用することは問題ありませんが、外国人の保護については、生活保護法に準じる事務となっていることから、番号法の適用対象外となります。外国人の個人番号を利用するためには地方公共団体が独自利用事務として条例に規定する必要があり、本条例を提案しているものです。
次に、2、条例の概要についてです。
番号法第9条第2項の規定に基づき、条例第4条で個人番号の利用範囲を定めています。
(1)生活に困窮する外国人に対して生活保護法に準じて行う保護の措置に関する事務を、この条例において独自利用事務として規定しています。
(2)は、この独自利用事務を処理するために、各課が保有する特定個人情報を利用することができるようにするものです。
(3)は、番号法に定められた社会保障、税、災害対策分野などの法定事務を処理するために、(2)と同様に各課が保有する特定個人情報を利用することができるように規定するものです。
2ページをお願いします。
3、オンライン資格確認導入後の事務手続の変更点について説明します。
生活保護受給者並びに生活保護に準じて保護を受けている外国人が医療機関を受診する際には、現在は福祉事務所が発行した医療券などによる資格確認を行っています。しかし、今後はマイナンバーカードのみで資格確認が可能となり、原則として従来の医療券等の発行が不要となるなど、生活保護受給者の利便性の向上と併せて行政事務の効率化も図られることとなります。
以上でございます。
○議長(平家恭治君) 産業建設部長。
○産業建設部長(垣内千代紀君) 議案書37ページをお願いします。
議案第39号 八幡浜市企業等誘致促進条例の一部を改正する条例の制定について御説明します。
この議案は、本市における企業立地に伴う奨励措置を拡充し、企業誘致のさらなる促進を図るため、所要の改正を行うものです。
具体的な改正内容については、新旧対照表により御説明します。表の右側が改正前、左側が改正後です。
まず、第2条の改正は、第9号に新規雇用従業員の定義を加えるものです。これは、この後説明する第5条第3項で規定している雇用促進奨励金の交付対象者を明確化するためで、改正後は、これまで対象外としていたパートなどの短時間労働者も交付対象に含めることとします。
次に、第5条第1項第2号の改正は、土地の取得に係る額を除いた投下固定資産額に対する企業等立地促進奨励金の額について、交付率100分の5以内、限度額5,000万円から、交付率100分の40以内、限度額1億円に改めるものです。
この企業等立地促進奨励金は、土地の取得費で算定するか、土地以外の投下固定資産額で算定するか、いずれかを選択することとなりますので、昨今の土地価格の相場や物価の状況なども勘案しながら、どちらを選んでもある程度均衡が保たれるよう、土地以外の投下固定資産額に係る交付率、補助限度額を、土地の取得費を選択した場合と同等レベルに引き上げることとしました。
次に、同条第3項の改正は、新規雇用者数に応じて交付する雇用促進奨励金の額について、次の38ページの上から2行目、3行目になりますが、近隣自治体の例なども参考に、一人につき30万円以内、限度額1,500万円から、一人につき50万円以内、限度額5,000万円に改めるものです。
次に、同条第4項の改正は、これまで第3項で規定していた雇用促進奨励金の交付要件を定めるものです。第1号で操業開始の日の前後1年以内としている交付対象期間の終期を操業後4年を経過する年度末まで延長し、この間の雇用者数の増加に対しても奨励金を追加交付できるよう改め、第2号で交付対象となるには1年以上の継続雇用が必要となる旨を改めて明示しています。
次に、第10条第1項の改正は、これまで3年間に分割して交付していた企業等立地促進奨励金を事業者の資金繰りなどに配慮し一括交付に改めるもので、その下、同条第2項の改正は雇用促進奨励金の交付対象期間の延長に伴い奨励金の交付機会も増えることから、同一従業員に対する重複交付がないよう、交付対象者は新規雇用従業員に限ることを明確にするものです。
なお、附則において、この条例は公布の日から施行することとしています。
続きまして、議案書39ページをお願いします。
議案第40号 八幡浜市駐車場条例の一部を改正する条例の制定について御説明します。
この議案は、市営駐車場として管理している中央駐車場に定期駐車区画を追加すること、駅前駐車場を無料化すること、そして新たな回数駐車券を発行すること、以上3点について所要の改正を行うものです。
具体的な改正内容については新旧対照表により御説明しますので、次の40ページをお願いします。表の右側が改正前、左側が改正後です。
まず、1つ目の改正ですが、表の上段「定期駐車をする場合」の太枠で囲まれた部分を御覧ください。
改正後に記載のとおり、新たに八幡浜市中央駐車場を加えます。
現在、時間貸し駐車場として運用している中央駐車場では、先般南側に隣接する市道の一方通行が解除されたことに伴い、車両の出入りがしやすくなるよう精算機及びバーゲートの位置と角度を変える予定としています。これにより時間貸し区画が5台分減少する見込みですが、その代わり精算機の外側、市道との間に同じく5台駐車可能な余白スペースが生じますので、この部分を新たに定期駐車場として運用するものです。
次に、2つ目の改正ですが、表の下段「定期駐車以外の駐車をする場合」の太枠で囲まれた部分のうち、上側の八幡浜市駅前駐車場の欄を御覧ください。
現在、有料の時間貸し駐車場として運用している駅前駐車場の使用料を、改正後に記載のとおり無料とします。
駅前駐車場も他の時間貸し駐車場と同様に、インボイス制度が始まる本年10月以降、引き続き時間貸し駐車場として運用するには精算機をインボイス対応の機種に更新する必要があります。しかしながら、特に近年、駅前駐車場はJR四国が実施しているJR利用者向けの無料駐車サービスなどの影響もあり、利用台数が少なく、機材を更新しても今後費用に見合う収入は見込めません。このため精算機の更新は行わず、10月1日以降は主にJR乗降客の送迎車両用の無料駐車場として運用することとしました。
なお、無料化により、御指摘をいただくことのある駅前の迷惑駐車や車両の混雑が解消されるものと期待しているところです。
最後に、3つ目の改正は、新たな回数駐車券の発行についてです。同じく表の下段「定期駐車以外の駐車をする場合」の太枠で囲まれた部分のうち、下側の欄を御覧ください。
現在、時間貸し駐車場で利用できる回数駐車券として60円券30枚分を1,500円で販売していますが、改正後に記載のとおり、新たに24時間までごとの上限額である1,000円券10枚を8,000円で販売する回数駐車券を加えます。これはホテルの宿泊客など長時間利用者のサービス向上を図ることで、比較的利用の少ない夜間から早朝にかけての利用促進につなげるための措置です。
なお、次の41ページに記載のとおり、附則第1項において、この条例は令和5年10月1日から施行することとし、第2項において使用料の徴収に関する経過措置を定めています。
以上です。
○議長(平家恭治君) 財政課長。
○財政課長(明礼英和君) 議案書43ページから90ページ、議案第41号 令和5年度八幡浜市一般会計補正予算(第3号)について、別冊で配付しております令和5年度6月補正予算資料のほうで説明いたしますので御準備をお願いいたします。
資料の2ページをお開き願います。
今回の補正は、一般会計では一番上の行の真ん中あたり、今回補正額の欄にありますように、3億9,472万4,000円を追加し、累計では、その右の合計欄のとおり、予算総額を223億217万円とするもので、前年度同期に比べ3.4%の減となります。
特別会計の補正はありません。
企業会計は、病院事業会計の補正で下から2行目、真ん中あたりとなりますが、企業会計合計欄にありますように、7億9,417万8,000円を追加するものです。
全ての会計における今回の補正は、一番下の総合計欄のとおり、11億8,890万2,000円を追加し、累計では、その右の合計欄のとおり、予算総額は443億9,614万2,000円、前年度同期に比べ0.8%の増となります。
次の3ページに今回の補正予算の主要な事業の一覧を、4ページから7ページにそれぞれの事業の概要を記載しております。
4ページをお願いします。
それでは、補正予算の主要な事業の概要について順次説明いたします。
最初に、「新時代に対応したまちづくり」です。
「地中熱を核とした再エネシステムの地場産業化事業」は、令和4年度に導入した市民スポーツセンターへの地中熱システムの稼働により収集されるデータを分析・公表するとともに、地中熱を核とした再生可能エネルギーの産業化に向けた勉強会や市内ニーズの掘り起こしを行うもので、1,011万1,000円。
次に、「安全安心なまちづくり」です。
「夜間津波避難対策事業」は、南海トラフ巨大地震による甚大な津波被害が想定される中、津波から住民の命を守るため、夜間における避難対策として自主防災会が実施する避難路及び一時避難場所の環境整備に対して補助するもので、971万9,000円。
「市道改良事業(交付金事業分)」は、国の交付金を活用して実施する市道双岩南久米線(第Ⅰ工区)、市道大平高野地線、市道真網代三瓶線、市道川之石喜須来線、4路線の狭隘区間の道路改良を行うもので、1億5,030万円。
「県営道路事業負担金」から次のページ、「県営急傾斜地崩壊対策事業負担金」、1つ飛びまして「川之石港県単独港湾局部改良事業負担金」は、県が実施する事業に係る市の負担金で、3事業を合わせて、4,292万2,000円。
上から2つ目、「中当F地区がけ崩れ防災対策事業」は、県のがけ崩れ防災対策事業を活用して実施する工事で、工法見直しにより、令和4年度からの繰越予算では対応が困難であるため予算を追加して対策工事を行うもので、1,472万円。
1つ飛んで、「市道榎峠合田線道路災害復旧事業」は、令和5年4月の大雨により山留めのり面及び路側のり面が崩壊した被災箇所の復旧工事を行うもので、700万円。
次に、「暮らしやすいまちづくり」です。
6ページをお願いします。
「若年出産世帯応援事業(県・市町連携事業)」は、特に経済的に不安のある出生時に夫婦ともに29歳以下の子育て世帯に対し、産後に係る費用のうち育児用品購入費、時短・省エネ家電購入費、育児・家事代行サービスの利用料等を補助するもので、700万円。
「UIJターン保育士支援事業(県・市町連携事業)」は、保育士の確保を図ることで安心して子育てができる環境を整備するため、市外から新たに市内の保育所等に就職する保育士に対する引っ越し費用、家賃、生活用品購入費を補助するもので、120万円。
「松蔭地区公民館整備事業」は、ZEB実現に向けた先進的省エネルギー建築物実証事業の補助金の採択を受けるため実施設計の変更が必要になったこと及び、総合福祉文化センター解体工事で事前に把握していた以上のアスベストが確認されたことから予算を追加するもので、2,433万円。
「市民スポーツセンター外壁改修事業」は、損傷箇所が当初の想定より広範で、さらに資材価格の高騰等により、令和4年度からの繰越予算では対応が困難であるため予算を追加して改修工事を行うもので、333万1,000円。
7ページをお願いします。
「市立八幡浜総合病院医師住宅整備事業」は、次の議案第42号で市立病院事務局長より説明をいたします。
次に、「産業振興の取り組み」です。
「水産物供給基盤機能保全事業」は、水産物供給基盤機能保全計画に基づき、継続して各漁港施設の機能保全工事を行うもので、3,100万円。
「漁港機能増進事業」は、魚市場の岸壁沿いの側溝蓋をステンレス製の蓋に交換するもので、1,100万円。
「県営八幡浜漁港整備事業負担金」は、県が実施する臨港道路、向灘地区の道路改良事業に係る市の負担金で、3,250万円。
「八幡浜の良さを伝える旅行商品の造成・販売・宣伝活動事業」は、関西圏の大手メディア系旅行会社に委託して、市内で宿泊・飲食する行程を組み込んだ旅行商品を造成・販売し、さらに関西圏のテレビ局でその旅行商品の宣伝番組を放送するもので、385万円。
9ページをお願いします。
債務負担行為の補正について説明いたします。
一般会計の追加としまして、「情報系・基幹系システム更改リース料」は、本市の情報系・基幹系電算システムに係るリース料で、今年度末で現在の委託期間が終了するため、今年度中に新たな委託契約を締結し、システム等の更改を完了し、令和6年度から使用する必要があることから、債務負担行為の期間を令和5年度から12年度まで、限度額を2億1,942万2,000円として債務負担行為を設定するものです。
次の「情報系・基幹系ネットワーク機器更改リース料」も、保守が切れるネットワーク機器の更改に合わせて庁内全体に業務用Wi-Fi環境を構築するため、同様に債務負担行為の期間を令和5年度から12年度まで、限度額を6,405万7,000円として債務負担行為を設定するものです。
市立八幡浜総合病院事業会計につきましては、先ほども申し上げましたが、こちらもこの後、市立病院事務局長より説明をいたします。
なお、10ページから13ページに補正予算における投資的事業の詳細について、14ページ、15ページに一般会計補正予算の歳入歳出の状況を記載していますので、御参照のほどお願いします。
説明は以上でございます。
○議長(平家恭治君) 市立病院事務局長。
○市立病院事務局長(井上耕二君) 議案書91ページをお開き願います。
議案第42号 令和5年度市立八幡浜総合病院事業会計補正予算(第1号)について説明します。
今回の補正予算は、医師住宅新A棟の整備に関する補正措置です。医師住宅A棟は、老朽化により大規模改修の必要がありましたが、医師の住環境を充実させ医師確保につなげるためA棟を建て替えることとし、実施設計を行ってまいりました。今回は、その建築に係る予算を計上しております。
第3条資本的収入及び支出につきましては、予算第4条本文括弧書きを「資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額1億6,743万円は、過年度分損益勘定留保資金1億6,743万円で補填するものとする」に改めます。
収入につきましては、第1款資本的収入を7億9,410万円増額し、総額12億4,025万4,000円とし、支出につきましては第1款資本的支出を7億9,417万8,000円増額し、総額14億768万4,000円とします。
100ページをお願いします。
まず、収入の補正についてです。第1項企業債、1目建設改良等企業債7億9,410万円は医師住宅新A棟の整備に伴う起債の増額で、病院事業債が3億9,710万円、過疎対策事業債が3億9,700万円です。
次に、支出の補正についてですが、第1項病院整備事業費、2目建設改良費、1節委託料767万8,000円は医師住宅新A棟の建築工事監理業務委託料です。2節工事請負費7億8,650万円は医師住宅新A棟の建築工事費です。
91ページにお戻りください。
第4条債務負担行為は、次のページ、92ページの別表1、債務負担行為に記載しています。市立八幡浜総合病院医師住宅整備事業は、先ほど説明しました新A棟の建築に係る予算を本議会に予算計上し、現A棟の解体及び外構整備に係る予算8,250万円については、建築工事と併せて契約締結ができるよう令和6年度の債務負担行為として設定するものです。
第5条企業債は、93ページの別表の2、企業債補正に記載していますが、収入の補正で説明したとおりです。
なお、94ページ以降に予算実施計画、予定キャッシュ・フロー計算書等を添付していますので、御参照願います。
以上です。
○議長(平家恭治君) ただいま議題となっております16件についての本日の審議はこの程度にとどめます。
お諮りいたします。
議事の都合により、明日6日から11日までの6日間は休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(平家恭治君) 御異議なしと認めます。よって、明日6日から11日までの6日間は休会することに決しました。
―――――――――――――――――――――
○議長(平家恭治君) これにて本日の会議を閉じます。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
明日6日から11日までの6日間は休会であります。12日は午前10時から会議を開き、一般質問を行います。
―――――――――――――――――――――
○議長(平家恭治君) 本日はこれにて散会いたします。
午前11時16分 散会