一般質問(一問一答)R6.6 攝津眞澄議員

公開日 2024年09月05日

〔攝津眞澄君質問席へ移動〕

○攝津眞澄君  皆さんおはようございます。
 6月9日、四国でも平年より4日遅く梅雨入りしました。そもそも梅雨入りは、気象庁が雨や曇りの天気が続きそうだなと思った日に出されるそうです。7月の集中豪雨の発生頻度は、45年前の3.8倍となっており、梅雨入りには近年増えている甚大な災害に備えてくださいねとの防災上のメッセージが込められているとのことです。特に7月中旬の梅雨明けまでしっかり警戒したいものです。
 今回の一般質問では、市職員の配置に絡め、市民の皆様からのお声を届けつつ、未来の八幡浜についてお聞きすることとしております。理事者の皆様には、市民に分かりやすい答弁をお願いいたしまして、一般質問に入りたいと思います。
 大綱1「令和6年度市職員配置の目的と八幡浜市の未来像について」です。
 令和6年4月1日付で八幡浜市職員の異動内示が行われ、一般行政375人中157人の異動(異動率41.9%)と、前年度37.6%より4.3%増でありました。
 先日、四電跡地プロジェクト、八幡浜港みらいプロジェクトが発表されたこともあり、思い切った政策、改革がなされるのではと今からわくわくしております。
 まず、今回の人事異動についての大まかな概要についてお伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  市長。
○市長(大城一郎君)  今回の人事異動については、先ほど攝津議員が申されたとおり、市立病院医療職を除く一般行政職の異動人数が375人中157人で、異動率が41.9%でした。
 前回の令和5年4月1日付人事異動と比べて、異動人数が17人、異動率が4.3%の増加となったところです。
 異動率が増加した理由としては、例年に比べて部課長級職員の退職等による昇任や異動が少ない分、入庁10年以内の若手・中堅職員の異動を増やすことで、人事の停滞解消と職員の士気高揚につなげるとともに、定期的なジョブローテーションによる若手職員の人材育成等を推進するためです。
 また、若手職員や女性職員を役職者に積極登用したほか、一定の年齢に達した長期勤務者においても、その努力や成果が正当に評価されるような人事処遇を行い、組織の活性化を図ったところです。
 さらには、時間外勤務の削減と育児休業を取得しやすい環境整備を促進し、ワーク・ライフ・バランスの推進を図るとともに、人口減少対策、愛宕山プロジェクト、脱炭素及びDXの推進といった重要施策を推進するため、必要な部署には職員を増員するなど、全体として適材適所の人員配置に意を用いたところです。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  それでは、お聞きしたい各所管について伺っていきたいと思います。
 八幡浜市役所の環境整備、窓口でのAIロボット導入についてです。
 市役所入り口の総合案内職員が1名から2名の配置になっていることについて、その目的と評価をお願いいたします。
○議長(樋田 都君)  市民課長。
○市民課長(倭村祥孝君)  お答えします。
 市役所入り口の総合案内職員を増員した主な目的は、書かない窓口、キャッシュレス決済及びセミセルフレジといった窓口DXの導入に伴い、市民の皆様が新しいシステムを円滑に利用できるよう支援するためです。
 現在、窓口DXの導入に向けて準備を進めている段階であるため、評価はまだ行っておりません。
 以上です。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  市役所各所への誘導や関係施設の内容、市議会のことなどを把握する大切な総合窓口となっており、市民にとってはとても心強くありがたい部署であると認識しております。
 宇和島市では、県内で初めて防災及び災害の対応を目的として、令和5年12月に株式会社大塚商会様から企業版ふるさと納税にて御寄附いただいたAIコミュニケーションロボットtemiによる窓口サービスが開始されています。
 来庁者が行く先をロボットに伝えると、「私が何々課まで御案内しますので、私の後についてきてください」と、ロボットが目的窓口まで先導し、案内が終わると自動で元の場所まで戻るということです。
 八幡浜市役所では、毎日150人程度の施設利用があり、その半数以上は60歳以上の高齢者。市民課、福祉課、税務課の利用が多く、福祉課では、あらゆる障がいを持った方の利用が多いとお聞きしております。
 これらのことを鑑み、八幡浜市にも今後このようなロボットを導入する予定はないのか。もしあれば、どこにどのような目的で利用したいとお考えかをお示しください。
○議長(樋田 都君)  市民福祉部長。
○市民福祉部長(福岡勝明君)  お答えします。
 宇和島市のAIロボットは、主に防災を目的とし、避難所での受付を想定して導入されたものです。31の公民館と3つの支所のほか、本庁、総合体育館に1台ずつの合計36台が配置されています。本庁の1台は、平時における利活用として、総合案内の補助を行っています。
 本市では、先ほども市民課長がお答えしたとおり、書かない窓口等の窓口DX導入に向けて準備をしている段階であるため、現時点では総合案内にAIロボットの導入は予定しておりません。
 以上です。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  AIロボットは、試行錯誤を重ねながら相手の情報を理解していき、高度なコミュニケーション能力を発揮できるようになるとのことです。ロボットはとても高価であり、すぐに購入とはなりませんが、市役所の案内・誘導に限らず、年々増加する高齢者の介護職員不足に対する業務負担軽減や、独り暮らしの高齢者の見守り等、職員の作業能率化、人手不足の解消につながり、今後様々な分野で活躍してくれそうです。
 宇和島市や他の自治体の動向を拝見しつつ調査研究し、今後の取組の一つとしてみてはいかがでしょうか。今回は要望としておきます。
 次です。高齢者・障がい者への配慮、利用しやすい環境についてです。
 来庁者には高齢者や障がいを持たれた方も多いため、細かい配慮も必要であろうと考えます。
 他市におきましては、視覚・聴覚・言語障害、肢体不自由や内部・知的・発達・精神障害など障害種別の特性や、案内・誘導から金銭収受に至るまでの対応における配慮等が書かれてあるマニュアルが作成されているようです。当市においても障がい者市民に対する配慮マニュアルが作成されているのか、お伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  社会福祉課長。
○社会福祉課長(二宮恭子君)  平成28年4月に障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律が施行され、本市では、その取組を積極的に推進するために、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領」を制定し、配慮マニュアルとして「応対のしおり」を作成しております。
 「応対のしおり」では、障がいのある方と対応する際の心がけや対応における配慮など具体例を記した内容となっていますが、今年の4月に法律が一部改正されたことから、今年度中に全体を見直し、全職員に再度通知する予定としています。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  以前つくられたものがあったということは確認できましたが、何かお聞きすると、70ページくらいマニュアルがあり、読んで理解することがなかなか難しいので、要点を絞って20ページくらいの冊子に再編集していただき、研修等に用いるなど、職員の資質向上の一つとして御利用いただきたいと思います。すばらしいマニュアルができることを期待しております。
 手元灯が設置されている机、立ったままで書く机、車椅子用の机、椅子が配置されている机など、使用する方個々に対応した机、またつえ置きや老眼鏡の配置、書き方の見本、婚姻や死亡など提出書類に対応したマニュアル冊子、点字や音声による説明資料、筆談用のホワイトボードの設置、説明のポイントをメモ書きにし、漢字には振り仮名をつける等、様々な配慮がなされている市役所もあるようです。
 また、玄関入り口すぐに分かりやすい各課配置図の掲示、一目見て分かりやすいつるし看板の設置、各課への道順を示した色分けの床テープなど、たくさんの工夫もありました。
 内閣府ホームページ、行政サービスの改善に関する調査では、点字ブロックの設置、車椅子用駐車スペース確保の表示、車椅子用トイレの設置、施設内の傾斜路急勾配バリアフリー化、通路の幅の適正化の項目があります。
 本庁ではまだ和式トイレも残っており、車椅子、内部障害(特にストーマ使用者)専用のトイレや小さな子供と一緒に入れるトイレも完備されていません。
 また、来庁者より、駐車場から入り口までには手すりもなく滑りやすい、入り口横に障がい者や高齢者の駐車場スペースが欲しい、車椅子等で雨にぬれず施設内に入れる屋根つき通路が欲しい、夜専用の入り口が分かりにくく、経路も暗く通りにくいというお声をいただいております。これらの声を踏まえ、市としてどのような改善ができるのか、お伺いします。
○議長(樋田 都君)  財政課長。
○財政課長(松野好眞君)  お答えします。
 高齢者、障がい者の方が利用しやすい施設に向けた改善としては、近年では、1階西側多目的トイレへのオストメイト対応トイレの設置や、正面駐車場から玄関へ向かう階段に手すりを設置した事例などがあります。
 また、庁舎トイレの洋式化についても順次進めてきた結果、多様なニーズに配慮して和式トイレは一部残してはいますが、基本的には全フロアのトイレについて洋式化が完了しています。
 なお、今年度は1階女子トイレにベビーチェアを設置する予定としています。
 一方、八幡浜庁舎の外側については、これまでも段差解消や滑り止め工事など、随時施工している状況です。
 その他、表示や案内についても、全庁的な改善はまだ十分とは言えませんが、各部署で表示を工夫するなど、少しずつ改善に取り組んでいます。
 庁舎の構造的な問題や費用面の課題もありますので、議員が御紹介いただいた来庁者からの声を含め、いただいた全ての要望についてすぐに対応することは難しいと思いますが、高齢化が進む中で、バリアフリーの観点からも十分検討し、対応できるものについては、順次改善に取り組んでいきたいと思います。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  これらの御意見は、ここ何年も前から市民より要望いただいている案件でございます。私も市役所入り口で何回も滑りそうになったことがございます。ポールを立てていただいておりますが、ポールを立てただけでは予防とはなりません。
 これから梅雨に入り、雨の日も多くなり、心配されるところです。幸いまだ大きな事故にはつながっていませんが、転倒など事故が起こってからでは遅いので、できるところからで結構ですので、早急に改善をお願いしたいと思います。
 視覚、聴覚だけでなく、外見では分かりにくい心身内部の障害など、様々な障害があり、それぞれに関するシンボルマークや表示も定められております。
 施設内の関係する場所にそれらのマークを表示することにより、障がい者に配慮した施設であることをお示しでき、職員だけでなく、市民一人一人が思いやりとマナーを持って目配り、気配りができると思いますが、現在市役所内にはどこにどのようなマークが表示されているのか、お伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  財政課長。
○財政課長(松野好眞君)  お答えします。
 八幡浜庁舎においては、障がい者のための国際シンボルマークが、1階西側多目的トイレ及び6階東側多目的トイレ、エレベーター設備に掲示されています。
 1階西側多目的トイレには、オストメイト対応トイレも設置していますので、オストメイトマークも併せて掲示しています。
 また、正面玄関ロビーと東側入り口付近の壁面にある多目的トイレに至る案内板にもこれらのマークを表示しています。
 そのほか、正面玄関入り口に、視覚障がい者向けに八幡浜庁舎の主要な入り口を知らせるチャイムを設置しており、そこにも視覚障がい者のための国際シンボルマークの掲示があります。
 また、正面駐車場には配慮が必要な方々のために3台分の思いやり駐車場を設置していますが、誰にでも分かりやすいようにピクトグラムとマークを使って表示をしております。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  市役所の各所でいろんなマークが使われていると認識いたしました。
 耳が聞こえない方や手話でのコミュニケーション配慮を求めるときの手話マークや筆談でのコミュニケーションの配慮を求める筆談マーク等の掲示もあれば安心されるのではないかと思います。
 また、障害者手帳をお持ちの方に、このバンダナなんですが、昔は黄色で、ちょっと書いている内容も違うんですけれども、「目が不自由です」「耳が不自由です」「手話ができます」「支援ができます」と四隅にメッセージが入ったバンダナを一度配付しているが、まだまだ使用頻度は少ない、もっと利用ができないかとの御意見をいただいております。
 平常時はもちろんのこと、災害時、障がいのある方が避難場所に来られたときに着用することで、周囲に支援を受けやすくなったり、手話や支援ができる方を探す際の目印にもなったりしますので、市役所だけでなく、避難場所になっている施設にはぜひ常備してほしいと思います。
 介助が必要な方の「ヘルプマーク」はどのような方が対象になるのか。また、障害の名前や特徴、緊急連絡先、薬、アレルギー、血液型、かかりつけ医等の情報を記入する「ヘルプカード」がありますが、これも同じ場所で給付いただけるのか、入手場所・方法、周知方法についてお尋ねいたします。
○議長(樋田 都君)  社会福祉課長。
○社会福祉課長(二宮恭子君)  ヘルプマークは、義足や人工関節、内部障がい、難病、妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要とする方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで援助を得やすくするためにつくられたマークで、利用者が周囲に伝えたい情報や必要な支援の内容を記入することができます。
 ヘルプマークを持つことで、支援や配慮を必要としていることを知らせる効果と、それを見た方に支援や配慮を促す効果があります。
 ヘルプカードは、障がいのある方や高齢者等が災害時や外出時に困り事が起こったときに、周囲の方に困っていることや手助けが欲しいことなどを伝え、適切な支援や必要な配慮を受けやすくするためにつくられたカードです。カードに描かれたイラストやメッセージを指し示すことで相手に自分の意思を伝えることができます。このカードは、障害の有無に関係なく、どなたでも御利用いただけます。
 このヘルプマーク、ヘルプカードいずれも社会福祉課、保内庁舎管理課、保健センター、3か所の窓口で必要な方に無料で配布しています。
 また、ヘルプカードについては、市のホームページでダウンロードすることができます。
 今後も、広報紙や市ホームページ等でヘルプカード及びヘルプマークの周知をしていきます。外見では分かりにくい障害等への正しい理解と必要な支援等に関する知識の普及も重要であり、県や関係機関と連携し、配慮が必要な方に寄り添った支援ができるよう、一層の啓発と理解促進に取り組んでいきます。
 以上です。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  先日、避難所運営ゲーム(HUG)を実施しました。災害時の避難所配置を決定する際、カードに書かれてある情報はとても役に立ちます。
 災害時の混乱の中、高齢者や障がいのある方々に情報を聞き取る作業を簡略化させる点においても有効だと考えます。
 また、名前や住所等の身分証明書のほか、災害用伝言ダイヤルの方法や避難経路を記入する防災カードもございます。
 障がいのある方だけでなく、特に高齢者、認知の疑いがある方については、これらのカードをいつも身近に携帯していただきたいと思っております。
 市役所には毎日、職業や年齢、障がいを持たれている方等、異なる様々な人が訪れており、特に障がいのある方に対する側の職員が障害についての知識が乏しいと、適正な配慮が行われず、不便な思いをさせてしまうことになります。
 障害の有無にかかわらず、高齢者や妊産婦、小さいお子さんを連れておられる方々にも柔軟な対応ができるよう、定期的な研修を行うなど、全職員が共通認識を持って対応してほしいと思います。
 適応障がいの方にかける言葉のよい例として、心配せずゆっくり休んでいいよ、困ったことがあればいつでも聞くよ、何かあればできるだけサポートするよという文言が出ておりました。反対に、かけてはいけない言葉の例として、頑張って、サポートしている方も大変なの、気持ちの問題だよ大丈夫、もっと大変な人もいるから早く元気になってという言葉はあまりかけないほうがいいよという例にされております。
 寄り添うつもりが、逆に本人の負担になったり、焦りや不安を引き起こすことになったりする場合があり、職員が何げなく言ってしまったその言葉で市役所に足を運べなくなってしまったという事例も聞いています。障がい者の方々への言葉がけは特に注意を払ってほしいと思います。
 次、市役所周辺の環境の整備についてお伺いします。
 毎日多くの利用がある市役所周辺は、誰がどのように整備されているのか、お伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  財政課長。
○財政課長(松野好眞君)  お答えします。
 八幡浜庁舎エントランス周りの清掃については、ビル管理会社に委託し、平日は毎日実施しています。
 庁舎の植栽については、造園業者に委託し、除草は年間6回程度、剪定は年2回程度実施しています。
 また、週に1回、職員がボランティアとして当番で庁舎の周りのごみ拾い、除草作業を実施しております。
 以上です。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  道端のコケは雑草のよいすみかとなり、つえを突く高齢者の妨げになります。
 また、花壇の雑草は美しい花々の生育を拒みます。
 主に企業へ依頼されているということですが、大洲市では、障がいを持った方が外観の整備、車の洗車等で従事されているとお聞きしております。
 八幡浜市役所内では、現在何人の障がい者雇用があり、実雇用率は全体の何%か、またどのような業務をされているのか、お伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  お答えします。
 本市では、障害者の雇用の促進等に関する法律第40条第2項の規定に基づき、毎年7月に障害のある職員の任免状況を厚生労働大臣に報告し、その結果をホームページで公表しております。
 まず、令和5年度の実績としましては、市立病院を含む市長部局においては、算出基礎となる職員数654.5人に対する障害者数は17人で、実雇用率は2.60%となっています。
 教育委員会においては、職員数134人に対する障害者数は3.5人で、実雇用率は2.61%となっており、両方とも法定雇用率の2.6%を満たしております。
 この雇用率は、医師、看護師、保健師及び保育士等の専門職は算定基礎数から除き、身体または知的障害で、障害の程度が重度の場合は1人を2人分としてカウントし、週の労働時間が30時間未満の短時間勤務職員は0.5人でカウントするなど、細かいルールに基づいて算出しています。
 次に、障害者の実人数についてですが、市長部局が身体障害8人、精神障害4人の合計12人、教育委員会が身体障害3人、精神障害1人の合計4人、市全体では身体障害11人、精神障害5人の合計16人となっています。
 職種につきましては、ほとんどが一般事務職ですが、一部の方については専門職として採用しています。
 なお、国や地方公共団体等の法定雇用率は、民間企業よりも高く設定されており、令和6年4月以降は2.8%となっており、さらに令和8年7月以降は3.0%に引上げとなるため、今後も障害特性に応じた合理的な配慮と相談体制の整備により、障害のある方が働きやすい職場づくりと障害者雇用の促進に取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  法定雇用率2.6%は満たされているということでした。
 今後、2.8%から3.0%と段階的に増加していく予定であるということもお聞きいたしました。
 障がいのある方は、自分ができることで社会に貢献したいという気持ちを持っておられます。長時間の労働は困難ですが、日に3時間程度の就労は可能だということです。さらなる障がい者雇用の促進をお願いしたいと障がい者相談事業所からも伺っておりますので、またよろしくお願いいたしたいと思います。
 次です。本庁舎、保内庁舎との合併及び新庁舎建築についてお伺いいたします。
 本庁、保内庁舎は、それぞれいつ建築され、耐震化等に問題はないのか、また今後保内庁舎との合併や新庁舎の建築予定はないのか、お伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  お答えします。
 八幡浜庁舎については昭和59年12月に、保内庁舎については平成4年2月にそれぞれ完成しており、昭和56年の新耐震基準に基づき設計・施工されているため、両施設とも耐震性については問題ないものと判断しております。
 現在、八幡浜庁舎が約40年、保内庁舎が約30年経過し、老朽化は進んでいるものの、鉄筋コンクリート造の建物の法定耐用年数である47年は経過しておらず、施設の根幹部分について大きな問題は発生していないことから、当面は修繕等で対応しながら、可能な限り現在の庁舎を使用することとしており、新しい庁舎については現在のところ建設の予定はございません。
 以上でございます。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  今すぐ建て替えの考えはないという御回答でありました。
 2005年に保内と合併して20年近くが過ぎ、本庁舎は建築後約40年がたっております。
 もし庁舎が合併した場合、生じるメリット・デメリットがあればお伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  お答えします。
 本市では、旧八幡浜市と旧保内町の合併時に、合併協議会におきまして、新市における庁舎の在り方について様々な角度から検討した結果、現在の分庁方式を採用しております。
 もし仮に、今後庁舎を統合するとした場合のメリット・デメリットについての御質問ですが、まずメリットといたしましては、来庁される方にとって複数の用件がある場合でも1か所で済みますし、職員にとっても他部署との連携や移動が容易になることで事務の効率化が図られるなどのメリットが考えられます。
 次に、デメリットとしましては、特定の区域の方にとって、新庁舎の場所によっては、これまでより遠くなり不便となる場合があることや、庁舎の建設には多額の費用がかかる上、補助金や起債などの財源も基本的には活用できないため、市の財政を圧迫し、将来的な市民負担の増加につながることが考えられます。
 先ほどもお答えしたとおり、市としましては、それぞれの庁舎が利用できる間は、財政負担を軽減するためにも、可能な限り現在の施設を有効活用していくつもりでございます。
 以上でございます。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  今後DXが進み、離れた場所から対応できるようになれば、市役所は1か所でよくなるのかもしれません。今のところそのお考えはないということで納得いたしました。
 産前産後は保健センター、子育て支援課は本庁に、学校教育課は保内庁舎になど、子供に関する部署があちこちに散在しており、移動が大変。
 また、高齢者が利用しやすいよう、税務課は1階にしてほしいとの市民からの御要望もあるようです。
 障がいを持った方の利用が多いことから、福祉課が玄関入り口に設置され、前には障がい者・車椅子用のトイレが完備されている市役所もあります。
 さらに、我々市議会には議員室もありません。他市は議員一人一人に机が用意されております。議場の横に市政情報コーナーや市民の相談室のある市もあり、市民が議会と市政に興味を持ち、議会傍聴等に足を運んでいただきやすい工夫がされていると感じております。
 また、先日視察に参りました市役所の周りには、遊歩道、軽食やスイーツが楽しめるお店が並び、市役所内には自動販売機、調べ物や各課の資料が読める読書スペースや、子供たちが遊べるキッズスペースが設置されており、市役所も市民が憩える場としてどんどん変化しております。
 近い将来の新市役所の整備に向け、来庁する市民はもちろんのこと、毎日働く職員の要望もしっかりと取り入れ、今から検討しておく余地があるのではないかと思っていますが、これまでにお聞きした市民・職員からの御意見や御要望があればお伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  財政課長。
○財政課長(松野好眞君)  お答えします。
 現在のところ、新庁舎の建設は具体的に検討していないため、新庁舎に対する市民や職員からの意見や要望については整理・把握できておりません。
 将来的に新庁舎の建設を検討する際には、来庁者からいただいた声など、日常的な利用に関する細かな要望を含め、市民にとって利用しやすく親しみを持っていただけるような施設とすることはもとより、職員にとっても働きやすいものとなるよう検討したいと思います。
 以上です。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  遠くの親戚より近くの市役所、市民にとって身近で頼りになる市役所を目指し、ハード・ソフト両面で環境整備に取り組んでほしいと思います。
 そして、近い将来にはすばらしい新庁舎が建築されることを願っております。
 次です。政策推進課人口減少対策担当についてです。
 その目的として、子育て支援課だけでなく、部局横断的な連携体制を強化し、人口減少抑制に努めるとありましたが、今年度はどのように進めていくのか、お伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  副市長。
○副市長(菊池司郎君)  議員御承知のとおり、人口減少対策の取組をこれまで以上に推進するため、今年4月の人事異動により、政策推進課に「人口減少対策担当」として課長補佐級の専任職員を設置しました。
 そして、今年度は、まず、市長を本部長に全部課長から成る人口減少対策本部を設置し、今後部局横断的に連携体制を強化し、市全体で取り組んでいくことの認識の共有を図ったところです。
 本市の人口減少・少子化対策につきましては、今年度の当初予算で30事業、約3億3,200万円と、積極的な予算計上を行っているところですが、それぞれのメニューにより対象者が異なり、年齢要件、所得要件、市独自の拡充部分がある上、内容によって担当課が異なるなど、市民にとって分かりづらい状態となっているため、全体を集約し、項目別に整理して冊子にまとめ、市民に周知するよう準備しているところです。
 今後については、学生やこれから結婚を考える世代、子育て世代を対象にアンケートやワークショップのような話合いの場を持ち、若い世代の皆さんが本当に何を求めているのか、市民の生の声を伺いたいと考えています。
 また、併せて人口減少対策に成功している自治体を訪問し、そのノウハウなどを取得したいと考えています。
 そして、これらの取組により、本市にとって本当に有効と思われる事業を選定していきたいと思っていますが、その選択に当たっては、給付事業に偏ることのないよう、子育てしやすい環境整備、女性の負担軽減につながる施策にも意を用いていきたいと思います。
 最後に、人口減少問題は様々な要因が複雑に関係し、その対策は一通りのものではないと感じており、当市の現状や人口推計、市民ニーズなどを総合的に分析した上で、エビデンスに基づいた施策を実現してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  八幡浜市におきましても、婚活応援事業、不妊治療の無償化、若年出産世帯応援事業、出産応援ギフト、子育て応援ギフト、多胎児支援助成金給付事業、18歳年度末までの医療費無償等々、結婚から出産・子育てに関してたくさんの支援・助成を行ってまいりました。
 しかし、人口減少はどんどん加速しております。
 ただ単に子供を産まないという理由だけではなく、子供が成長しても、高校卒業を機に市外へ進学・就職する子供たちが多いことにあります。進学しても故郷に職場がなければ帰ってくることもできません。
 看護師、保育士、土木技師など、市の職員だけでも不足している部署は多く存在しています。人員確保と定着につながっていかない理由をお伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  総務課長。
○総務課長(宇都宮久昭君)  お答えします。
 市立病院の看護師については、修学資金制度の効果もあって、職員採用試験には毎年度一定数の応募がありますが、保育士や土木技師などの専門職については、少子化による本市出身の新卒学生の減少や、民間企業に比べて初任給が低いことなどから、他の自治体と同様に、応募人数や倍率は減少傾向にあり、新規採用による人員確保に苦慮している状況です。
 また、人員不足を改善するには、新規採用による人員確保と併せて、在職している職員の定着と離職防止を取り組む必要があります。
 結婚や家庭の事情など、早期退職を選択した理由は職員によって様々ですが、業務や職場の人間関係などに悩んでメンタル不調になる職員が出ないよう、本市では職員衛生委員会を中心にメンタルヘルスに関する研修の実施や相談体制を整備しています。
 さらに、昨年度には、様々な職種や年代で構成する「働き方改革の推進プロジェクトチーム」を設置し、若手職員の意見も参考にしながら、全ての職員が働きがいと働きやすさを感じることができる職場づくりに向けて取組を強化したところです。
 以上です。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  市としても様々な対応はされていることが分かりました。
 市の職員として働きたいとおっしゃる方に御相談をお受けしました。各課専門職員の募集の時期がばらばらであり申請しにくい。学校卒業から採用までに期間があるため、その間は無職となってしまうこと。市・県外の大学で情報が入りにくいことが主な理由でした。
 民間企業が6月に面接を開始することを踏まえ、公立学校の教職員採用試験も来年度から5月に前倒しするというニュースが流れました。なお、愛媛県は未定になっております。
 有能な人材を確保しようと、どこも必死です。早期段階で募集をかけ、関係大学や専門学校等に働きかけることが大切だと考えますが、現在市としてどのような対応をされているのか、お伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  お答えします。
 まず、現在の大学生等の就職状況としましては、コロナ禍からの景気回復に団塊世代の退職や少子化による労働力不足など、複数の要因が重なりまして、学生優位の売手市場が加速し、採用に苦戦する企業が増えております。
 本市におきましても、職員募集・採用戦略を見直して、優秀な人材の確保につなげることはとても重要なことであると考えており、昨年度からは、大手民間業者の就職サイト「リクナビ」を利用して学生にアプローチし、市独自のオンライン説明会や職場見学を実施するなど、学生に興味を持ってもらえるような採用活動を展開しています。
 さらに、今年度からは、インターネットでも申込みができるようにするなど、受験者が応募しやすい環境整備にも取り組んでおります。
 また、近年採用が難しくなっている土木技術職の採用試験におきましては、教養試験と専門試験を廃止して民間企業と併願しやすくしたことを踏まえ、一次試験の日程を一般事務職より1か月早い6月に設定して4月から募集を開始したほか、今年の2月には愛媛大学工学部で開催された公務員志望の合同説明会に参加するなど、できる限りの努力をしているところです。
 今後につきましては、大学3年生を対象としたオンライン説明会を早速来月から開始するなど、学生にアプローチする時期を大幅に前倒しするほか、進学希望者を含む地元高校生を対象とした合同説明会への参加やインターンシップの受入れを積極的に行うなど、将来的な人材確保を意識した取組も強化していきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  八幡浜市におきましてもたくさんのことを検討されているということで、若い人はネットを使ったアプローチが有効であると私も思います。
 市内には大学もなく、大きな企業も少ないので、難しい問題であるとは認識しております。2018年「愛媛県プロフェッショナル人材戦略拠点」の支援を受け、「八幡浜市人材確保支援事業補助制度」が創設され、登録された民間人材ビジネス事業者へ経費の一部を助成しております。官民一体となり人材確保問題に取り組む必要があると考えます。
 また、市役所・企業だけでなく、来年度からの学校統廃合において、学校部活動の外部指導者、地域の人材を生かしたコミュニティ・スクールの導入など、教育面での人材確保もここ数年で様々な変化が予想されます。未来を見据えた人材育成・確保をお願いしたいと思います。
 次です。南海トラフ巨大地震の発生時を想定した被害の最小化を図る「愛宕山プロジェクト」のための担当職員についてです。
 現在、既存避難路である市道八幡浜高野地線のうち、大法寺前から愛宕中学校正門前の道路の拡幅改良工事に着手していると認識しております。工事の進捗状況と今後の予定をお伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  建設課長。
○建設課長(宮下栄司君)  お答えします。
 愛宕山プロジェクトに関しまして、昨年度に避難地の基本計画策定と避難路の基本設計が完了し、その全体像について3D動画を交えながら2月末の市議会協議会で説明させていただきました。
 工事の進捗状況としましては、現在、既存の避難路となる市道八幡浜高野地線のうち、大法寺前から愛宕中学校までの区間の改良工事に着手しており、見通しが悪いカーブの改良や道幅が狭い箇所の拡幅などを進めています。
 当該工事は、用地の取得が順調にいけば、令和7年度末で完了する予定です。
 また、この工事と並行して、未供用区間を含む市道愛宕緑ヶ丘線、具体的には愛宕山団地から避難地、緑ヶ丘から避難地までの2区間の整備工事に向けて、今年度から詳細設計、用地測量、用地買収などを順次進めてまいります。
 プロジェクト全体の予定としましては、これらの避難道に加え、分散型の避難地、土捨場の整備を1期工事として令和15年までの10年間で施行し、その後、2期工事として令和16年から令和25年までの10年間で集約型の避難地を整備する予定としています。
 以上です。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  このために担当職員を配置しておりますが、その担当職員の配置した目的をお伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  総務課長。
○総務課長(宇都宮久昭君)  お答えします。
 令和6年4月1日付の人事異動による建設課の増員は、市道の整備や維持補修など、通常の業務量の増加に対応するため、工務係に土木技師を1名増員したほか、愛宕山プロジェクトの避難路を含めて今後の市道の拡幅や整備に伴う用地買収等の業務量増加に対応するため、管理係に一般事務職を1名増員したものです。
 そのため、愛宕山プロジェクトの担当や専任となる職員を新たに建設課に配置したということではありません。
 今後、愛宕山プロジェクトの進捗状況によっては、さらなる増員等を含め検討する必要があると思われます。
 以上です。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  目的は分かりました。
 昨年の8月3日、Comican(コミカン)にて関係地域の住民説明会が行われました。その際、住民より、住民説明会よりニュースの報道のほうが早くてとても不安だった。今後は住民第一に考え、作業工程や経過などを随時報告いただきたいとの御意見をいただいておりましたが、その後住民への説明はあったのか、お伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  建設課長。
○建設課長(宮下栄司君)  お答えします。
 昨年8月3日の住民説明会は、大法寺から愛宕中学校までの市道八幡浜高野地線道路改良事業に伴い、工事の影響範囲内の世帯を対象に、工事への御理解と御協力をお願いする目的で実施したものであり、以降、住民説明会は実施しておりません。
 愛宕山プロジェクトの周知については、今後、市長をかこむ会、広報やわたはま及び市ホームページなどを活用していく予定ですが、津波避難対策緊急事業計画の対象区域、具体的には愛宕山へ避難することとなる白浜地区、松蔭地区、江戸岡地区の住民の方に対しては、同プロジェクトの目的を共有していただくとともに、将来的に車を活用した津波避難訓練の実施など、ソフト対策を同時に推進していく必要があると考えております。
 このため、今年度、別途説明会を設ける予定であり、現在、実施時期や内容等を内部で検討しているところです。
 以上です。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  先ほど御説明いただきましたが、当初は非常時に1,215台を収容できる広い防災広場を整備すると言われていましたが、先日の市議会協議会の説明の中では、4か所に区分けして整備するとの変更がありました。変更理由についてお伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  産業建設部長。
○産業建設部長(垣内千代紀君)  議員御指摘のとおり、令和3年10月に策定した八幡浜市津波避難対策緊急事業計画において、避難シミュレーションの結果を基に、旧八幡浜市の市街地の住民が1メートルの津波到達までに津波避難ビルや安全な高台へ避難するためには、愛宕山に1,215台の車を収容できる避難地が必要とされていました。
 しかし、令和5年3月に八幡浜道路が開通し、市内の車の流れが変化したことから、再度避難シミュレーションを実施したところ、八幡浜ICから高規格道路を利用して川之内方面へ向かう車の台数が増えるため、愛宕山避難地に必要となる駐車スペースは約半数の600台分という結果になりました。
 そのため、当初の計画から避難地の面積を縮小し、現時点で1.5ヘクタールの平地に400台を収容するとともに、愛宕山団地からこの避難地につながる避難道の途中に4か所の分散型避難地を整備し、合計で0.85ヘクタールの用地に200台を分散して収容することとしています。
 分散型避難地を整備する理由としましては、避難路建設予定地のもともとの地形を利用して整備することでコスト削減につながるメリットもありますが、いつ発生するか分からない南海トラフ巨大地震に備え、避難道の整備をしながら、なるべく早い時期に1台でも多くの車が避難できるスペースを確保するためです。
 以上です。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  愛宕山の避難の台数が600台ぐらいになるということで、1,215台の必要がなくなったというお話でした。住民の方にも分かりやすいように説明いただけたらと思います。
 それと、犬を飼われている方にドッグランを整備してほしいという要望を複数いただいております。
 4か所のうち1か所を平時にはドッグランとして利用し、災害時にはペット同伴の避難所として活用できると考えますが、いかがでしょうか。
○議長(樋田 都君)  総務課長。
○総務課長(宇都宮久昭君)  お答えします。
 本市としまして、大規模災害時にペットを連れて避難されるペット同伴避難の方への対応は必要と考えております。
 分散型避難地4か所のうち1か所を平時にはドッグランとして使用できるようにしてはとの御質問ですが、これらの土地を平常時、被災時、復旧・復興時にどのように活用していくかについては、今後検討することになりますので、防災関係者をはじめ、犬愛好者、市民の意見などを聞きながら決定していきたいと思います。
 以上です。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  先ほどのドッグランですが、一案としてまた御検討いただきたいと思います。
 災害時のペット同行避難は、各自の責任においてとなっていますが、実際、備蓄を持って避難することも難しく、特に犬以外の猫や鳥などの動物の備蓄食が足りていないという避難所が多くあります。市で全ての動物の備蓄を準備できないことから、あらかじめ希望する個人でも備蓄できるようなペットのための備蓄倉庫も配置するなど、考慮していただきたいと思います。
 それと、来年統廃合される愛宕中学校なのですが、今後どのように利用する予定であるのか、お伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  お答えします。
 愛宕中学校は、市の指定避難所としておりますので、災害時におきましては避難所として利用をいたします。
 統廃合後の愛宕中学校の利活用につきましては、今後、防災面に限らず、様々な分野の関係者と十分協議しながら検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  今は避難所として使うということでした。
 平常時使用していないと施設の老朽化が進みやすくなります。市民からも、廃校後何に使うのか、高齢者の施設にしてはどうかと度々質問をいただいておりますので、有意義な活用方法を考えてほしいと思っております。
 総務課危機管理・原子力対策室に正職員の女性職員を配置した目的と今後の活動予定をお願いいたします。
○議長(樋田 都君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  お答えします。
 能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市、珠洲市などの避難所におきまして、女性や妊産婦、乳幼児などが安心して過ごせるための配慮がなされていない実態が数多く報道されました。
 避難所運営や備蓄用品に女性の視点が反映されにくい要因としまして、避難所運営が男性中心で、女性スタッフがほとんどいないことに加え、多くの自治体で防災担当部署に女性職員を配置していないことが挙げられました。
 本市では、こうした状況を踏まえまして、避難所運営に女性の視点を取り入れることを一つの大きな目的として、この4月から総務課危機管理・原子力対策室に正職員の女性職員を配置したものです。
 以上でございます。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  避難所における女性の役割はとても大きいと私も考えております。
 八幡浜市では、女性防災会議において、自治体、女性消防団、町内会、自主防災組織、民生児童委員、学校PTA、福祉や子育て等、地域に密着しているボランティア団体などが参集し、災害時における課題についての討論や研修を行っているところです。
 今後このような会議でどのような発展を考えられているのか、お伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  お答えします。
 本市では、防災の現場における女性の参画を拡大することは重要な要素であると捉え、各種女性団体から多数の関係者にメンバーとなっていただき、平成28年度に八幡浜市女性防災会議が発足しました。
 この会議では、各種団体からの防災に関する取組の発表や災害を経験された方をお呼びした講演会などを行っております。
 令和2年度からは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により開催を中止していましたが、昨年度は年度末の3月27日に令和6年能登半島地震への派遣職員による報告会を行いました。
 今後も防災に関する平常時の備えに加えて、災害時、復旧・復興時などの各場面において女性の意見、女性と男性のニーズの違いなど、女性の視点を取り入れた対応が重要となってまいりますので、各種女性団体の皆様と協議しながら継続して開催してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  私も毎回参加しておりますが、今までの会議では、課題について討論したり、各団体の活動を発表したりするなど、ほとんどが座学であり、実際の災害時の活動にはちょっとつながっていないように感じます。
 避難所開設マニュアルの徹底や炊き出し訓練など、災害時にすぐ動けるための実地訓練もぜひ取り入れてほしいと要望しておきます。
 愛宕山プロジェクトの目的は、人命を救うこと、災害からの復旧をできるだけ早くすることとされています。人命を救うため、災害からの復旧を早めるために、市として今やるべきことは何だとお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  市長。
○市長(大城一郎君)  いつ起こるか分からない南海トラフの巨大地震を含む各種災害に対して、各家庭での備蓄対策や避難行動の確認など、自分の身は自分で守るという「自助」、地域で声を掛け合って避難し、地域で助け合うという「共助」の取組の大切さを訴えるとともに、「公助」としましては、愛宕山への避難路及び避難地整備を進めるほか、市街地での無電柱化や令和3年度から10か年計画で必要とする備蓄食糧を整備しているところであります。
 さらに、今年度はソフト対策の一環として、令和7年度から実施する八幡浜市事前復興計画の準備を進めていくこととしています。
 令和6年能登半島地震では、道路、電気、上下水道等の人命に大きく関わるインフラに対し甚大な被害が発生しました。また、あらゆる地区で道路が損壊・寸断したことにより、多くの地区が孤立し、支援の遅れが危惧されていました。
 今後も「防災・減災対策に終わりはなし」との信念の下、引き続き愛宕山プロジェクトをはじめとする防災まちづくりの推進やインフラの耐震化などに重点的に取り組んでいきたいと考えています。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  私もこの間フジの交差点前で無電柱化の看板を見て、もう始まっているんだなということを楽しみにしております。
 自助、共助、公助の大切さもあります。今後も防災に関するもろもろのことを推進していただきたいと思います。
 次です。DXの推進の加速・高度化のための職員派遣についてです。
 少子高齢化、いわゆる団塊の世代が75歳以上となり、国民の5人に1人が後期高齢者となる「2025年・2040年問題」により、様々な分野での人材不足と長時間労働が深刻になってきます。
 自治体職員は無駄をなくし働きやすい環境にしたい、住民は便利で住みやすい環境にしてほしいとの思いがあり、八幡浜市でもペーパーレス化、マイナンバーカードを使った書かない窓口や証明書等のコンビニ交付など、様々な業務転換が行われております。
 今年度4月より市職員をデジタル庁に派遣しておられるとお聞きしておりますが、どのような目的があるのか、お伺いいたします。
○議長(樋田 都君)  副市長。
○副市長(菊池司郎君)  今年度4月より職員1名をデジタル庁へ派遣している目的は、関係省庁との連携体制を強化するとともに、未来志向のDXを企画・提案できる人材の育成を図るためであり、派遣終了後には、本市の組織全体のレベルアップにつなげていきたいと考えています。
 現在、本市からの派遣職員は、デジタル社会の実現に向けた重点計画を策定する業務に携わっています。
 デジタル庁は、各府省庁出身者、民間出身者、地方自治体出身者といった職員約1,000名で構成されており、官民協働で多様性と専門性を持つ組織となっているため、横の連携を図ることにより、多方面とのパイプをつくることが期待されます。
 デジタル技術の進展に伴う市民のライフスタイルの多様化により、行政の役割も複雑多岐にわたっています。
 今後も、人口減少をはじめとした地方を取り巻く環境は厳しくなることが予想され、DXの推進は継続して取り組んでいかなくてはなりません。
 また、デジタル化について、いつまでも外部の力に頼るのではなく、将来的には職員の力で永続的に自走できるようになることが理想であり、少しずつでも職員の中からデジタル人材を育成する必要があると考えております。
 以上です。
○議長(樋田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  AIによる水道劣化診断、マイナンバーカードを利用した電子申請・届出システム、電子マネーによる24時間キャッシュレス決済、民間デジタル人材派遣事業など、全国各地でDXによる様々な改革が行われております。
 八幡浜市にとって有意義な情報を得るとともに、DXで変わる八幡浜の実現に向けて注力してほしいと思っております。
 八幡浜市民が安心・安全・快適な環境で毎日を過ごせるよう、若手職員の豊かな発想力と、それを実現へと導いていく幹部職員のかじ取りによって、未来の新たな八幡浜市がつくられていくと期待しております。
 生きがい、やりがいのある職場づくりの後押しになるよう、今後も適材適所の人事配置をよろしくお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。
 ありがとうございました。

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