公開日 2025年10月28日
※これは速報版で、校正前原稿のため、正式な会議録ではありません。
令和7年八幡浜市議会9月定例会会議録第6号【速報版】
議事日程 第6号
令和7年10月10日(金) 午前10時開議
第1
会議録署名議員の指名
第2
認定第1号 令和6年度八幡浜市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について
(委員長報告(質疑)、討論、採決)
第3
認定第2号 令和6年度八幡浜市下水道事業会計決算の認定について
認定第3号 令和6年度八幡浜市水道事業会計決算の認定について
認定第4号 令和6年度八幡浜市簡易水道事業会計決算の認定について
(委員長報告(質疑)、討論、採決)
第4
認定第5号 令和6年度市立八幡浜総合病院事業会計決算の認定について
(委員長報告(質疑)、討論、採決)
第5
選挙第7号 愛媛県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙
第6
議員提出議案第1号 国土安全保障のための土地法制整備を求める意見書の提出について
(提出者の説明、質疑、討論、採決)
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本日の会議に付した事件
日程第1
会議録署名議員の指名
日程第2
認定第1号
日程第3
認定第2号~認定第4号
日程第4
認定第5号
日程第5
選挙第7号
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出席議員(15名)
1番 杉 山 啓 君
2番 竹 内 優 美 子 君
3番 宮 本 知 里 君
4番 鎌 田 浩 君
5番 井 上 剛 君
6番 攝 津 眞 澄 君
7番 平 野 良 哉 君
8番 田 中 繁 則 君
9番 遠 藤 綾 君
10番 菊 池 彰 君
11番 西 山 一 規 君
12番 佐 々 木 加 代 子 君
13番 平 家 恭 治 君
14番 上 田 浩 志 君
15番 宮 本 明 裕 君
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欠席議員(なし)
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説明のため出席した者の職氏名
市長 大 城 一 郎 君
副市長 菊 池 司 郎 君
教育長 井 上 靖 君
代表監査委員 若 宮 髙 治 君
総務企画部長 藤 堂 耕 治 君
市民福祉部長 宮 下 栄 司 君
産業建設部長 垣 内 千代紀 君
市立病院事務局長 井 上 耕 二 君
政策推進課長 松 良 喜 郎 君
総務課長 河 野 光 徳 君
財政課長 松 野 好 眞 君
税務課長 二 宮 万裕美 君
社会福祉課長 河 野 洋 三 君
子育て支援課長 梶 本 敎 仁 君
市民課長 六 條 公 治 君
保内庁舎管理課長 清 水 秀 樹 君
生活環境課長 岡 本 正 洋 君
保健センター所長 明 禮 英 和 君
人権啓発課長 菊 池 和 幸 君
水産港湾課長 宮 岡 昭 彰 君
建設課長 上 甲 立 志 君
農林課長 松 本 有 加 君
商工観光課長 宇都宮 久 昭 君
下水道課長 菊 池 利 夫 君
水道課長 山 本 覚 君
会計管理者 田 本 憲一郎 君
学校教育課長 萩 森 久 人 君
生涯学習課長 山 中 貞 則 君
監査事務局長 菊 地 栄 治 君
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会議に出席した議会事務局職員
事務局長 水 岡 能 成 君
事務局次長兼議事係長 窪 田 安 真 君
事務局次長兼調査係長 黒 田 昌 利 君
書記 北 本 真紗美 君
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午前10時00分 開議
○議長(菊池 彰君) おはようございます。
これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、タブレットで配付してあるとおりであります。
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○議長(菊池 彰君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、議長において1番 杉山 啓議員、7番 平野良哉議員を指名いたします。
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○議長(菊池 彰君) 日程第2 認定第1号 令和6年度八幡浜市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定についてを議題といたします。
本件に関し、決算審査特別委員長の報告を求めます。
西山一規委員長。
〔決算審査特別委員長 西山一規君登壇〕
○決算審査特別委員長(西山一規君) それでは、決算審査特別委員会の報告を申し上げます。
認定第1号 令和6年度八幡浜市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について、付託されておりました当委員会は、9月30●日●、10月1日及び3日の3日間にわたり市理事者の出席を求め、慎重に審査を行いました。
その結果、当委員会では認定第1号を全会一致で認定することに決しました。
その審査の概要について御報告いたします。
令和6年度の一般会計の決算は、予算総額288億6,647万2,000円に対し、歳入総額247●億●4,058万4,068円、執行率85.7%、歳出総額239億7,220万4,743円、執行率83%で、収支差引き7億6,837万9,325円の黒字であります。これから翌年度へ繰り越すべき財源5億6,175万8,000円を差し引いた実質収支額は2億662万1,325円の黒字決算であります。
次に、特別会計の8会計は、予算総額106億4,566万円に対して、歳入総額98億3,731万3,770円、執行率92.4%、歳出総額97億2,794万975円、執行率91.4%で、実質収支では、国民健康保険事業特別会計をはじめ4会計で黒字決算であり、その他の会計は収支●差引き●ゼロであります。
以下、審査の過程において論議されました主な事項について申し上げます。
初めに、一般会計歳出のうち、3款民生費、1項社会福祉費、20目神宮通り福祉会館費、21目保内福祉会館費及び22目ふれあいセンター費について。委員より、市内の隣保館は旧八幡浜市に2つ、保内に1つあるが、旧八幡浜市の隣保館を1つに統合する考えはあるかとただしたのに対し、理事者より、各隣保館の対象地域が異なるため、旧八幡浜市は2館、保内は1館を今後も運営していきたいとの答弁でありました。
さらに、委員より、複数の隣保館があっても活動内容は似ており、建物を1つにすることによる経費の削減も考えていくべきではないかとただしたのに対し、理事者より、対象地区内に隣保館があることで住民が気楽に相談できる利点はあるが、効率化についても今後検討したいとの答弁でありました。
続きまして、同じく一般会計歳出のうち、4款衛生費、2項清掃費、3目環境センター管理費、10節需用費、修繕料について。委員より、愛媛県ごみ処理広域化・集約化計画にある令和13年度頃には南予北部で焼却場は2つに、令和23年度頃には焼却場を1つにしていくという目標に合わせて、現状の焼却施設を●使ったり●、古くなれば更新や閉鎖を判断していると認識している。双岩にある環境センターの焼却炉は、あと何年運用する予定か。また、令和6年度は修繕料が2億円程度かかっているが、今後も毎年2億円程度かかり続けるのかとただしたのに対し、理事者より、双岩にある環境センターの現施設は、愛媛県ごみ処理広域化・集約化計画にあるように、令和23年度までは使用する予定である。同センターは、延命化を図るため平成26年、27年度に基幹改良工事を実施し、令和12年度までの運用を目標としていたが、広域化・集約化計画に合わせて今後も継続して使用する予定である。修繕費については、施設の正常な運転維持のため毎年保守、修繕が行われており、近年は増額傾向にある。しかし、修繕内容は業者と協議しながら選定しており、比較的経費がかかる設備の基幹部分から優先的に修繕しているため、この金額が今後も継続して増え続けることは想定していない。当面は修繕費が高額になることもあるが、広域化・集約化計画の最終段階に向けて、修繕料は緩やかに減少していく見込みであるとの答弁でありました。
続きまして、同じく一般会計歳出のうち、6款農林水産業費、3項水産業費、2目水産業振興費、18節負担金、補助及び交付金、離島漁業再生支援交付金事業について。委員より、離島漁業再生支援交付金事業は大島の漁業集落に対する補助であるが、636万円の交付金は具体的に何に使われているのかとただしたのに対し、理事者より、離島漁業再生支援交付金事業は、大島地域の漁業者が集落協定を結び活動していく事業である。主な活動は、藻場を再生するためのアラメの放流、漁場の生産力を向上させるための稚魚の放流を実施している。また、大島ではスジアオノリを養殖しているため、大島独自で商品開発を行ったスジアオノリを使ったアイスクリーム、パウダー、大島で取れたヒジキ等もパッケージ化して道の駅等で販売しているとの答弁でありました。
さらに、委員より、補助金を交付する以上は効果検証も必要と考える。開発した商品の販売状況や稚魚放流、藻場再生の効果についての報告は受けているのかとただしたのに対し、理事者より、離島漁業再生支援事業交付金は国と県と市が3分の1ずつ負担する事業であるため、漁業者の代表者は定期的に県の監査を受けており、市も事業の実施状況は把握している。稚魚の放流等の効果は、海の中のことであるため検証しづらいところであるが、販促活動や新商品の開発活動については、県と相談し、他の離島での事業の情報も収集しながら、実施計画、目標を設定するなど計画的に実施している。なお、この事業の最大の目的は、漁業者の所得向上であるため、5年間の事業期間内で少しでも成果が得られるよう努力しているとの答弁でありました。
続きまして、同じく一般会計歳出のうち、7款商工費、1項商工費、2目商工振興費、18節負担金、補助及び交付金、八幡浜市創業等支援事業補助金について。委員より、八幡浜市中小企業支援の取組のうち、創業等支援事業は令和6年度で592万2,000円の交付で10件申請されているが、この申請の内容はどのようなものかとただしたのに対し、理事者より、令和6年度は、新規創業では介護事業、病院事業、飲食事業など、第2創業では民泊事業などで利用されている。規模拡大では、飲食店の市内での店舗移転によるケースや、市外の個人事業主が法人化して市内に本社を置くケースで利用されているとの答弁でありました。
また、委員より、この創業等支援事業の目的が地域経済の活性化、雇用拡大であるため、申請者が事業継続しているのかの事実確認は最も重要と考える。現場確認、書類審査等で事業継続の確認は行っているのかとただしたのに対し、理事者より、創業等支援事業補助金は令和3年度から交付しているが、実際に1年から3年までに廃業した者はいない。申請があった際は、申請者と面談をして適正に創業する意思を確認しており、創業後の収支決算等の書類までは求めていないが、事業の継続状況は当課として常に注視している。今後、申請者に様々な書類の提出を求めることで利用しづらい制度にはしたくないが、さらによい制度になるよう検討したいとの答弁でありました。
さらに、委員より、近年、コロナ補助金も含めて様々な不正受給の事例が発生している。本市においても、現地確認までは求めないが、書類上で確認できることは慎重に審査し、事業者ができるだけ八幡浜で長い間営業していただくよう支援していただきたいとの要望がありました。
続きまして、同じく一般会計歳出のうち、10款教育費、1項教育総務費、3目諸費、20節貸付金、奨学育英事業について。委員より、八幡浜市西村奨学資金貸付事業、八幡浜市奨学●資金●貸付事業、八幡浜市入学資金事業の奨学資金をより多くの方に利用していただきたいが、八幡浜市奨学資金貸付事業は経済的な制約があり、収入基準が世帯収入で178万円とかなり低い金額に抑えられている。また、西村奨学資金は、成績優秀者が対象であり、今回の利用者がゼロ名で基金がかなり積み立てられている状況である。今後、これらの奨学金を有効利用していただく上で、利用しやすい仕組みは検討しているのかとただしたのに対し、理事者より、奨学金についてはもっと利用していただきたいと考えており、今後、利用方法について教育委員会及び学校長に相談したいと考えている。ただし、近年は、国の修学支援制度の拡充により、以前よりは進学の際の金銭的な負担が緩和されているため、その支援内容を勘案しながら進めていきたいと考えているとの答弁でありました。
続きまして、同じく一般会計歳出のうち、10款教育費、3項小学校費、1目小学校管理費、14節工事請負費、川之石小学校被服室エアコン改修工事について。委員より、小・中学校のエアコン改修はどのような順番で実施しているのかとただしたのに対し、理事者より、エアコン改修は故障したところから修繕しているため、特に順番というものはないとの答弁でありました。
さらに、委員より、現在の小・中学校のエアコン設置率はどの程度かとただしたのに対し、理事者より、小・中学校の普通教室は全てエアコンを設置しており、普通教室の設置率は100%である。ただし、特別教室に関してはまだ設置できていない場所もあるが、現在、学校統廃合でエアコンの移設も可能な状態であるため、今後、学校からのエアコン設置の要望があれば、なるべくその要望に沿える形で考えていきたいとの答弁でありました。
さらに、委員より、現在、体育館についてはエアコンは設置されていないが、災害時に避難所として使用する場合は必要になると考える。設置の予定はあるのかとただしたのに対し、理事者より、現在、八幡浜中学校に建設中の武道場は空調を整備した体育館である。今後は、他の体育館も大規模改修等に合わせて改修をしていきたいとの答弁でありました。
続きまして、その他の事項としまして、市民スポーツセンターの地中熱空調システムの整備について。委員より、地中熱空調システムは令和5年2月から運用を開始しているが、節電効果はどの程度あったのかとただしたのに対し、理事者より、地中熱空調システムは、当初、CO2を3割程度削減するという目標の下実施したが、実績としては1割程度の削減であった。目標と実績の差については、現在、コンサルタントを入れて理由や状況等を調査中であるとの答弁でありました。
さらに、委員より、地中熱空調システムに対する担当課としての率直な評価、また同システムをほかの施設へ設置する考えはあるかとただしたのに対し、理事者より、市民スポーツセンターに導入した地中熱空調システムは、現状では思うような効果が得られていない。今はこの原因を究明するため各種データを分析している段階であり、現時点で同システムを他の施設へ展開することは難しいと考えているとの答弁でありました。
続きまして、市立八幡浜総合病院の産科再開について。委員より、安心して出産したいという市民の声を多く耳にする。産科の再開について考えを伺うとただしたのに対し、理事者より、市立病院では産科を再開したいと考えている。現在、産婦人科の医師は常勤1名であり、産科を再開するためには常勤2名と派遣医1名が必要であるが、医師の確保が難しい状況である。また、医師だけでは産科を再開することができないため、助産師の育成にも取り組んでいる。9月に愛媛大学を市長、院長が訪問し、常勤医師2名と助産師2名が確保できた段階で産科を再開したい考えを伝えたほか、医師派遣についても依頼している。このほか、医師を紹介していただく業者へも産婦人科医の紹介を依頼している。市長、院長ともに産婦人科の再開に向けて前向きに取り組んでおり、引き続き再開に向けて医師の確保に努めたいとの答弁でありました。
最後になりますが、理事者におかれましては、活発な議論の中で委員より出された指摘や意見、要望などを、間もなく始まる次年度の予算編成をはじめ、今後の市政●運営●に十分生かしていただきますようよろしくお願いいたします。
以上で決算審査特別委員会の報告を終わります。
○議長(菊池 彰君) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(菊池 彰君) これをもって質疑を終結いたします。
続いて討論に入りますが、通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第1号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は認定であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(菊池 彰君) 御着席ください。
起立全員であります。よって、認定第1号は認定することに決しました。
―――――――――――――――――――――
○議長(菊池 彰君) 日程第3 認定第2号 令和6年度八幡浜市下水道事業会計決算の認定についてないし認定第4号 令和6年度八幡浜市簡易水道事業会計決算の認定について、以上3件を一括議題といたします。
本件に関し、総務産業委員長の報告を求めます。
平野良哉委員長。
〔総務産業委員長 平野良哉君登壇〕
○総務産業委員長(平野良哉君) それでは、総務産業委員会の報告を申し上げます。
当委員会に付託されました認定第2号、認定第3号及び認定第4号の審査結果につきましては、タブレットで配付されております委員会審査報告書のとおり、全て全会一致で認定しております。
以下、審査の概要について申し上げます。
初めに、認定第2号 令和6年度八幡浜市下水道事業会計決算の認定についてであります。
まず、水洗化率の状況でありますが、八幡浜処理区が0.04ポイント減の93.38%、保内処理区が1.64ポイント増の78.28%、真穴処理区が0.06ポイント減の94.65%、磯崎・喜木津処理区が0.82ポイント増の92.14%となっております。
次に、決算の状況であります。
収益的収支につきましては、営業収益から営業費用を差し引いた営業損失が9億650万6,665円、営業外収益から営業外費用を差し引いた利益が9億3,810万8,749円であり、営業損失と合わせた経常利益は3,160万2,084円となっております。よって、単年度収益的収支は、3,160万2,084円の純利益を計上しております。
次に、資本的収支につきましては、翌年度への繰越工事資金1億4,400万円を除く収入が9億4,266万7,184円であるのに対し、支出が14億9,047万9,085円であり、不足額5億4,781万1,901円に関しましては、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額、当年度分損益勘定留保資金、過年度分損益勘定留保資金、減債積立金及び当年度未処分利益剰余金で補填しております。
次に、審査の過程において論議されました主な事項について御報告申し上げます。
委員より、水洗化率は、以前から八幡浜処理区は90%台まで上がっている一方で、保内処理区は70%台である。今回、八幡浜が0.04ポイントの減で保内も1.64ポイントしか増加していないが、八幡浜と保内、それぞれの接続率が伸びない理由は何かとただしたのに対し、理事者より、高齢化と人口減少、空き家の増加なども接続率に影響している。また、保内処理区については下水道事業への着手が遅く、供用開始前に単独浄化槽や合併浄化槽を設置している方も相当数いる。この方たちは下水道につながない判断をされるので、接続率が上がらない要因となっている。ただし、現在、単独浄化槽も徐々に劣化しており、更新する際に浄化槽から下水道への接続の切替えが若干出てきている。さらに、職員が年1回、接続のお願いをしており、少しずつではあるが接続率が上がってきている状況であるとの答弁がありました。
また、別の委員より、職員数については令和5年度末から令和6年度末にかけて技術職員が1人減っているが、管渠の老朽化率が徐々に上がっている中で定期的に点検をして対応していくために人手がないことには、埼玉県八潮市のような事故を防ぐというのは難しいと考える。現状の技術職員数は足りているのか、また今後十分な数の確保が難しい場合の対策はどう考えているのかとただしたのに対し、理事者より、本市に限らず多くの自治体で技術職員の確保と人材育成は極めて厳しい状況にある。また、土木事業の分野は、下水道事業だけに限らず水道事業、一般道路建設関係事業、港湾事業、●農林●土木などがあり、おのおのの分野に精通した技術者を養成するには人員も時間的な余裕もない。現状では、部分的に委託をしながら、非常に少ないメンバーで維持管理をするほかないと考えている。今後の対策としては、インフラのマネジメントを進める上で、都道府県単位での自治体間の広域連携や、民間と連携して計画、調査、実施まで行うウオーターPPPの推進も必要と考える。ただし、ウオーターPPPについては、本市のような小さな単独自治体だけではスケールメリットが生じないため、広域的な連携を見据えた協議会の設立が必要であると考えている。しかし、これもなかなか話が進まない。市としては、選択と集中で事業を行うなど、今やれる範囲のことをやっているのが現状であるとの答弁でありました。
また、別の委員より、八潮市の陥没事故を受けて実施した本市の下水道管の検査については、該当する管の直径や距離、どのような調査をしているのかとただしたのに対し、理事者より、今回の調査は平成6年度以前に設置された内径2,000ミリ以上の下水道管路の緊急調査である。当市における調査対象は2,896メートルであり、そのうち優先箇所が2,106メートル、通常分が790メートルで、優先箇所の調査は既に終え、現在、調査結果を分析しているところである。調査は、社会的影響が大きく、大規模陥没が発生しやすい管路から優先度をつけて実施する必要があり、優先度の高い1点目は、八潮市の道路陥没現場と類似の条件の箇所で、立て坑接続部分付近の曲線部で地下水が高く砂質系または緩いシルト系の地盤であること。2点目は、構造的に腐食しやすい箇所、または過去の調査で腐食が確認された未対策の箇所である。なお、下水にはきれいな水が流れていないため、硫化水素が発生しやすいような箇所は管が腐食されやすいことになる。本市での専門業者による調査では、2週間にわたって硫化水素の濃度を調べたが、本市は合流管で汚水と一緒に雨水や地下水が混じり、また企業も少ないことから、濃度は大雨が降ったときに汚水が攪拌され少し上がる程度であり、全て基準値以下であった。その状況から、管の傷み具合も大方推測できると考えているとの答弁でありました。
次に、認定第3号 令和6年度八幡浜市水道事業会計決算の認定についてであります。
まず、令和7年3月末の給水人口は、前年度比679人減の2万8,339人で、給水戸数は、前年度比141戸減の1万4,602戸であります。
配水量につきましては、前年度比5万5,000立方メートル減の399万立方メートル、給水量は前年度比4万3,000立方メートル減の310万6,000立方メートル、有収率につきましては、路面に現れない地中で場所の特定が難しい漏水が多発したこと等により、前年度比0.1ポイント減の77.8%となっております。
また、令和6年度の事業内容につきましては、昭和通り排水管更新(耐震化)工事ほか2件の上水道老朽管更新(耐震化)工事、高野地地区水道施設整備工事ほか5件の上水道未普及地域等解消工事及び愛宕第4配水池築造工事ほか22件の建設改良工事が実施されております。
次に、決算の状況であります。
収益的収支につきましては、事業●収入●8億2,855万7,376円に対し、事業費用7億5,556万1,657円で、収支差引き7,299万5,719円のプラスとなり、単年度黒字となっており、その結果、前年度繰越利益●剰余●金5,711万3,145円を加え、当年度分未処分利益●剰余●金は1億3,010万8,864円となっております。
次に、資本的収支につきましては、資本的●収入●が8億2,553万3,452円であるのに対し、資本的支出が、建設改良費8億6,015万7,546円、企業債償還金1億5,528万2,205円、短期貸付金3,150万円により、2億2,140万6,299円の資金不足となりましたが、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額、過年度分損益勘定留保資金で補填されております。
次に、審査の過程において論議されました主な事項について御報告申し上げます。
委員より、職員数について、令和5年度末から令和6年度末にかけて技術職員が1人減っているが、今後、管路を継続的に点検して維持管理する必要がある中で現状の職員数で足りているのか、また今後の対策はどう考えているのかとただしたのに対し、理事者より、水道課で管理している導水管、送水管、配水管は、現在、市内に292キロメートルあり、これら全ての点検はなかなか難しいが、職員が現場へ行った際には、異状がないかなるべく●見回る●ようにしている。今後も現状の職員体制で維持管理していくしかないが、例えば、大分県や島根県では、漏水調査において地表からは分からない漏水箇所をある程度絞ることができる衛星とAIを活用した新しい技術を採用している事例もある。そのような先進事例を調査研究して取り入れるなど、少しでも職員の負担軽減につながるよう努めていきたいとの答弁でありました。
次に、認定第4号 令和6年度八幡浜市簡易水道事業会計決算の認定についてであります。
まず、令和7年3月末の給水人口は、前年度比31人減の1,009人で、給水戸数は、前年度●比●15戸減の463戸であります。
配水量につきましては、前年度比785立方メートル減の11万1,388立方メートル、給水量は前年度比667立方メートル減の9万2,779立方メートル、有収率につきましては、前年度と同水準の83.3%となっております。
また、令和6年度の事業内容につきましては、高野地地区管路布設工事、水道施設整備工事等が行われております。
次に、決算の状況であります。
収益的収支につきましては、簡易水道事業収益2,011万5,892円に対し、簡易水道事業費用2,099万3,904円で、差引き当年度純利益が87万8,012円となっております。
次に、資本的収支につきましては、資本的収入が5,992万7,090円に対し、資本的支出が、建設改良費5,752万7,000円、企業債償還金262万7,090円に●より●22万7,000円の資金不足となりましたが、繰越工事資金、過年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額で補填されております。
以上、審査の概要を申し上げまして、総務産業委員会の報告を終わります。
○議長(菊池 彰君) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(菊池 彰君) これをもって質疑を終結いたします。
続いて討論に入りますが、通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより適宜分割して採決を行います。
念のため申し上げます。
委員会の審査の結果は、タブレットで配付しております委員会審査報告書のとおりであります。
―――――――――――――――――――――
○議長(菊池 彰君) まず、認定第2号 令和6年度八幡浜市下水道事業会計決算の認定についてを採決いたします。
本件に対する委員長の報告は認定であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(菊池 彰君) 御着席ください。
起立全員であります。よって、認定第2号は認定することに決しました。
―――――――――――――――――――――
○議長(菊池 彰君) 次、認定第3号 令和6年度八幡浜市水道事業会計決算の認定についてを採決いたします。
本件に対する委員長の報告は認定であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(菊池 彰君) 御着席ください。
起立全員であります。よって、認定第3号は認定することに決しました。
―――――――――――――――――――――
○議長(菊池 彰君) 次、認定第4号 令和6年度八幡浜市簡易水道事業会計決算の認定についてを採決いたします。
本件に対する委員長の報告は認定であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(菊池 彰君) 御着席ください。
起立全員であります。よって、認定第4号は認定することに決しました。
―――――――――――――――――――――
○議長(菊池 彰君) 日程第4 認定第5号 令和6年度市立八幡浜総合病院事業会計決算の認定についてを議題といたします。
本件に関し、民生文教委員長の報告を求めます。
攝津眞澄委員長。
〔民生文教委員長 攝津眞澄君登壇〕
○民生文教委員長(攝津眞澄君) それでは、民生文教委員会の報告を申し上げます。
当委員会に付託されました認定第5号 令和6年度市立八幡浜総合病院事業会計決算の認定についての審査結果につきましては、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおり、本決算は全会一致で認定することに決しました。
以下、審査の概要について申し上げます。
令和6年度決算につきまして、収入の部。
病院事業収益45億8,918万4,000円、前年度比1億4,840万円、2.7%の減。
医業収益38億1,198万円、前年度比5,076万6,000円、1.3%の増。医業外収益7億7,720万4,000円、前年度比1億9,916万6,000円、12.9%の減。
支出の部。
病院事業費用50億2,767万円、前年度比2億5,651万5,000円、5.3%の増。
医業費用49億2,576万3,000円、前年度比2億4,274万3,000円、5.1%の減。医業外費用1億190万7,000円、前年度比1,377万2,000円、11.2%の増。
以上の結果、令和6年度の当期純損失は4億3,914万円となりました。
以下、審査の過程において論議されました主な事項について御報告申し上げます。
委員より、赤字決算が続いているが、考えられている対策について伺うとただしたのに対し、理事者からは、赤字の状況は、当院に限らず全国の大学病院や自治体病院など多くの病院で厳しい決算となっている。他県では、病院の統合、経営形態を地方独立行政法人へ変更、指定管理者制度の導入といった対応が見られる。当院については、現在のところキャッシュ・フローがあり資産状況に問題はないと考えているが、この状況が続けば対策を検討する必要となる可能性があるため、現在、経営管理者等と協議を行っている。国に対して、全国自治体病院協議会や日本医師会など多くの団体が来年度の診療報酬の大幅なプラス改定を要望している。年末から年明けにかけて令和8年度の診療報酬改定の概要が発表される見込みであり、今後の経営については改定内容の確認後、改めて内部で協議する予定であるとの答弁でありました。
また、別の委員より、令和6年度における機能分化、連携強化、医師、看護師等の確保と働き方改革の具体的な取組内容について伺うとただしたのに対し、理事者からは、機能分化、連携強化について、当院は2次救急病院として急患や重症●患者●に対応し、糖尿病など定期的な診察で対応可能な患者を開業医に●振り分ける●ことで役割分担を明確化している。また、開業医から紹介があった患者には、迅速に対応することで連携を強化している。
医師の働き方改革については、昨年度、国より年間960時間、月80時間までの時間外勤務に抑える指針が提示されている。その一環として、外科においては長時間にわたる手術を午前中から開始できるよう努めるなど、医師の時間外労働削減に取り組んでいる。
看護師の働き方改革については、従来の3交代制の夜勤体制は引継ぎによる時間外労働の増加や休暇の不規則性が看護師の不満要因となっており、改善を行った。昨年度、2病棟で試験的に2交代制を導入したところ、ほとんどの看護師が2交代制の継続を希望したことを受け、当該2病棟では2交代制を継続している。さらに、今年度、残りの内科系2病棟でも試験的に2交代制を導入した結果、同様に継続を望む声が多数であった。また、2交代制への移行により病棟の時間外労働が約3分の1に減少したことから、今後も2交代制を継続していく方針である。
医師の確保については、大学病院からの派遣がメインであることから、市長をはじめ、院長、事務局長が愛媛大学や山口大学、広島大学へ赴き、医師の継続的な派遣を依頼し、医師の確保に努めている。看護師の確保については、看護師等修学資金貸与制度を周知、活用することで今後も看護師を確保したいと考えているとの答弁でありました。
また、別の委員より、看護師に継続して勤務いただくための住まいの確保について伺うとただしたのに対し、理事者より、看護師寮は入居期間を基本3年としているが、新たな入居者がいない場合はそのまま継続して●居住●いただいている。しかし、今後、新たな入居者が出て退去が必要となった際には、医師住宅新A棟の完成に伴って空室がある医師住宅B棟へ転居いただくことも検討しているとの答弁でありました。
さらに、委員より、看護師以外の職員の確保についてただしたのに対し、理事者からは、薬剤師の確保が難しい状況である。昨年、2名を採用したが、1名は辞退される結果となった。退職者もあり、薬剤師の人数が増えていない状況である。今後、大学等への採用活動を行い、当院を受けていただくよう働きかけたい。管理栄養士についても、退職者が多く出ており、現在募集を行っている状況であるとの答弁でありました。
以上、審査の主な概要を申し上げまして、民生文教委員会の報告を終わります。
○議長(菊池 彰君) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(菊池 彰君) これをもって質疑を終結いたします。
続いて討論に入りますが、通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第5号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は認定であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(菊池 彰君) 御着席ください。
起立全員であります。よって、認定第5号は認定することに決しました。
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○議長(菊池 彰君) 日程第5 選挙第7号 愛媛県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙を行います。
この選挙は、地方自治法第291条の5第1項及び広域連合規約第8条の規定により、当市市長もしくは副市長または議会の議員のうちから1名を選挙するものであります。
お諮りいたします。
選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(菊池 彰君) 御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。
お諮りいたします。
指名の方法につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(菊池 彰君) 御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は、議長において指名することに決定いたしました。
愛媛県後期高齢者医療広域連合議会議員に菊池司郎副市長を指名いたします。
お諮りいたします。
ただいま議長において指名いたしました菊池司郎副市長を愛媛県後期高齢者医療広域連合議会議員の当選人と決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(菊池 彰君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました菊池司郎副市長が愛媛県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選いたしました。
ただいま当選されました菊池司郎副市長が議場におられますので、本席から会議規則第32条の規定による告知をいたします。
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○議長(菊池 彰君) これにて本日の会議を閉じます。
閉会に当たり、市長から挨拶があります。
市長。
〔市長 大城一郎君登壇〕
○市長(大城一郎君) 閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
去る9月9日に開会をしました本議会におきまして、御提案申し上げました全議案に対し、適切なる御決定、御承認をいただきまして誠にありがとうございました。
会期中に議員各位から賜りました御意見、御要望等につきましては、真摯に受け止め、予算の執行等には慎重を期してまいる所存であります。
初めに、去る10月4日に自由民主党の総裁選挙の投開票が行われ、高市早苗氏が第29代総裁に選出されました。自由民主党の立党70年の歴史の中で、女性が総裁に就任するのは初めてのことです。また、来週以降に開会する予定の臨時国会においては、我が国として史上初となる女性の内閣総理大臣に指名されることが有力視されております。
高市新総裁におかれましては、物価高騰対策や外交政策など国内外を取り巻く多くの課題解決に向け、強いリーダーシップを発揮されることを祈念するとともに、女性の視点から少子化・高齢社会の変革にも取り組んでいただくことを期待します。
次に、本定例会の招集挨拶でも触れましたが、本市出身のアスリート、野本周成選手の世界選手権での活躍について改めて御紹介します。
野本選手は、去る9月13日から21日にかけて東京都、国立競技場で開催された東京2025世界陸上競技選手権大会の男子110メートルハードルに出場しました。準決勝においては、世界の強豪選手がひしめく中、同組で3位となる13秒30という好記録でゴールしました。2位の選手とは僅か0.01秒差という悔しい結果で、惜しくも決勝進出はかないませんでしたが、野本選手の世界を舞台にした堂々たる走りや、応援に駆けつけた八幡浜高校時代の同級生たちとの絆は多くの市民に感動と勇気を与え、私自身も胸を熱くしたところであります。
野本選手におかれましては、去る9月28日から10月8日にかけて滋賀県で開催された第79回国民スポーツ大会でも準優勝という好成績を収め、今季のレースを締めくくられております。今後の野本選手のさらなる御活躍を心より期待します。
次に、フランス・ボルドー市への海外出張の件について御報告します。
本定例会でも御説明したとおり、本市出身の柔道家で、半世紀にわたりフランスで柔道を指導し、武士道精神を世界に広めた道上 伯氏の名を冠したジムナーズ・ハク・ミチガミがフランス・ボルドー市に完成しました。このたび、10月21日に行われる同体育館の落成式に、ボルドー市のピエール・ユルミック市長から八幡浜市長と八西柔道会に対し招待をいただきました。本市としては、この御厚意に応えるとともに、郷土の偉人の名前を冠した体育館の完成を現地の方々と祝うことは柔道を通じた友好関係を深める上で大変意義深いものと考えており、このたびの落成式に八西柔道会と共に参加することといたしました。
現地では、落成式への参加のほか、八西柔道会と共に現地の柔道クラブとの交流など、柔道を通じた交流を図る予定です。帰国後は改めて御報告いたしますので、議員各位におかれましても御理解いただきますようよろしくお願いします。
結びに、議員各位におかれましては、季節の変わり目となるこれからの時期、くれぐれも健康には御留意いただき、市政発展のため、なお一層の御尽力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会の挨拶とします。ありがとうございました。
○議長(菊池 彰君) 以上をもって今議会の日程は全部終了いたしました。
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○議長(菊池 彰君) これをもって令和7年第5回八幡浜市議会定例会を閉会いたします。
午前10時53分 閉会
